JP2022162746A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制可能な吸収性物品の提供することを目的とする。【解決手段】吸収性物品は、吸収体と、吸収体の肌面側に配置された液体透過性の肌面側シートと、肌面側シートの肌面側で着用者の肛門と対応する肛門対応領域を含むように配置され、肌面側シートとの間に空間を形成するように肌面側シートと分離された非透液性の分離シートと、分離シートに形成され、肌面側と空間とを連通する一または複数の連通孔と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
尿や体液等の液体を吸収する吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2019-97871号公報
吸収性物品の着用者は、尿等の液体以外にも固形物を含む便を排出する場合がある。このため吸収性物品には、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制することが求められる。この点に関し、吸収性物品には改良の余地がある。
そこで、本発明は、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制可能な吸収性物品の提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、肌面側シートの肌面側に分離シートを設けた。
詳細には、本発明は、長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、吸収体と、前記吸収体の肌面側に配置された液体透過性の肌面側シートと、前記肌面側シートの前記肌面側で着用者の肛門と対応する肛門対応領域を含むように配置され、前記肌面側シートとの間に空間を形成するように前記肌面側シートと分離された非透液性の分離シートと、前記分離シートに形成され、前記肌面側と前記空間とを連通する一または複数の連通孔と、を備える。
上記の吸収性物品は、前記肌面側シートの前記幅方向の両端に沿って配置され、前記長手方向に延在する立体ギャザーを備え、前記立体ギャザーは、前記肌面側シートに固定された固定部と、前記固定部から前記肌面側に起立する起立部とを、有し、前記分離シートの前記幅方向の端部は、前記固定部と、前記起立部を前記幅方向の内側に折り畳んだ状態における前記起立部の先端部との間で前記肌面側シートに接合されていてもよい。
前記吸収性物品の着用状態において、前記起立部は、前記固定部と前記起立部の境界である起立線を境に前記肌面側に起立し、前記幅方向における前記分離シートの長さは、両側の前記起立線間の距離と同じである、または、前記起立線間の距離よりも短くてもよい。
前記幅方向における前記分離シートの長さは、前記起立線間の距離と同じであってもよい。
前記分離シートは、前記幅方向に伸張状態で貼り付けられた第1弾性部材を有していてもよい。
前記連通孔は、前記分離シートに形成され、前記長手方向に延在する切れ込みであって
もよい。
前記幅方向における前記分離シートの端部は、前記長手方向で間欠的に前記肌面側シートに接合されていてもよい。
前記分離シートは、前記長手方向の腹部側で前記肌面側に折り返した折り返し部を有していてもよい。
前記分離シートは、前記折り返し部の前記長手方向の背部側の端部に前記幅方向に伸張状態で貼り付けられた第2弾性部材を有していてもよい。
前記分離シートは、前記長手方向における少なくとも一端が前記肌面側シートに接合されていてもよい。
本発明によれば、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制可能である。
図1は、実施形態に係るおむつの斜視図である。 図2は、実施形態に係るおむつの分解斜視図である。 図3は、実施形態に係る非着用状態のおむつを、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。 図4は、実施形態に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図5は、実施形態の変形例1に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図6は、実施形態の変形例2に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図7は、実施形態の変形例3に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図8は、実施形態の変形例4に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。 図9は、実施形態の変形例5に係る伸長した状態のおむつを肌面側から見た平面図である。
以下に、図面を参照して本発明の実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の実施形態の構成は例示であり、本発明はこれらの実施の形態の構成に限定されるものではない。
<実施形態>
本実施形態では、テープ型使い捨ておむつ(本願でいう「吸収性物品」の一例であり、以下、単に「おむつ」という)について、着用者の腹部に対向して配置される前身頃と背部に対向して配置される後身頃とを結ぶ方向を長手方向とする。これらの前身頃(長手方向の一側)と後身頃(長手方向の他側)との間(長手方向の中央)には、着用者の股下に配置(股間に対向して配置)される股下部が位置する。また、おむつが着用者に装着された状態(以下、「着用状態」と略称する)において、着用者の肌に向かう側(着用状態で内側)を肌面側とし、肌面側の反対側(着用状態で外側)を非肌面側とする。さらに、肌面側と非肌面側とを結ぶ方向を厚み方向とし、長手方向と厚み方向の何れにも直交する方向を幅方向とする。そのほか、厚み方向から視ることを平面視とする。
図1は、本実施形態に係るおむつの斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下に対応する部位である股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置し、着用者の前身頃に対応する部位である前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置し、着用者の後身頃に対応する部位である後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L,2Rが設けられている。おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L,2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。おむつ1がこのような形態で着用者の身体に固定されるので、着用者はおむつ1を着用した状態で立ち歩き可能である。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の脚周り部(大腿部)を取り巻く部位にレグギャザー3AL,3ARが設けられ、レグギャザー3AL,3ARよりもおむつ1の幅方向内側に立体ギャザー3BL,3BRが設けられ、着用者の腹囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。レグギャザー3AL,3AR、立体ギャザー3BL,3BR及びウェストギャザー3Rは、弾性部材の弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。なお、弾性部材としては糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
図2は、おむつ1の分解斜視図である。また、図3は、非着用状態におけるおむつ1を、長手方向の中心を幅方向に沿って切断した場合の断面図である。図4は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。おむつ1は、着用状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材であり、おむつ1の外装面を形成する。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する部位(図4に示す脚周り領域10L,10R)に設けられる。カバーシート4は、後述するバックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂からなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。カバーシート4は、単層構造に限らず、インナカバーシートおよびアウターカバーシートを有する多層構造であってもよい。
そして、おむつ1は、カバーシート4の肌面側において順に積層されるバックシート5(非肌面側シート)、吸収体6C、トップシート7(本願でいう「肌面側シート」の一例)を有する。バックシート5、吸収体6C、トップシート7は、何れも略長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。バックシート5は、着用状態での蒸れを抑えるため、透湿性を併せもつ材料で構成されることが好ましい。また、トップシート7は、吸収体6Cの吸水面を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1の着用状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6Cに進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。トップシート7は親水性を有していてもよい。また、吸収体6Cは、股下領域1Bを含んで配置されている。
バックシート5、吸収体6C、トップシート7は、何れも前身頃領域1Fから後身頃領域1Rにまで延在する。よって、バックシート5と吸収体6Cとトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6Cとトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6Cに覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6Cに接触することになる。
また、おむつ1は、上述したレグギャザー3AL,3ARを形成するための弾性部材4SL,4SRがカバーシート4とバックシート5の間におむつ1の長手方向に伸縮するように設けられる。弾性部材4SL,4SRは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数(本実施形態では、3本)で設けられる。なお、図4に示されるように、レグギャザー3AL,3ARは、股下領域1Bの幅方向両側端部おむつ1において着用者の大腿部が位置する部位である脚周り領域を含んで配置されている。脚周り領域10L,10Rは、股下領域1Bの幅方向両側端部に配置される。また、弾性部材4SL,4SRの配置領域が、レグギャザー3AL,3ARである。
また、おむつ1は、細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる液不透過性のシートである。サイドシート8L,8Rには、カバーシート4と同様、着用者の大腿部が位置する部位(図4に示す脚周り領域10L,10R)に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、サイドシート8L,8Rには立体ギャザー3BL,3BRを形成するための弾性部材8EL,8ERが長手方向に沿って配置されている。サイドシート8L,8Rは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、弾性部材8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザー3BL,3BRとなる。
なお、カバーシート4には、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ弾性部材4Cが弾性部材4SL,4SRよりもおむつ1の幅方向内側でおむつ1の長手方向に沿って設けられている。弾性部材4Cは、おむつ1において設計上要求される弾性力(収縮力)などに応じて設けられる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための弾性部材9ERは、吸収体6Cの端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。弾性部材9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、弾性部材9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、弾性部材9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。
吸収体6Cは、パルプ繊維、レーヨン繊維、またはコットン繊維のようなセルロース系繊維の短繊維や、ポリエチレン、ポリプロピレン、またはポリエチレンテレフタレート等の合成繊維に親水化処理を施した短繊維の隙間に、水を吸収し保持することのできる架橋構造を持つ親水性ポリマーであるSAP(高吸収性重合体:Super Absorbent Polymer)等の粒状の吸収性樹脂を保持させた構造を有する。よって、吸収体6Cでは、液体を吸収する前後の吸収性樹脂の体積変動は、基本的には吸収性樹脂を隙間に保持する短繊維内で行われることになる。したがって、吸収体6C全体を俯瞰してみると、液体を吸収した吸収体6Cの厚みの膨張率は、吸収性樹脂自体の膨張率ほど大きくはないと言える。
本実施形態のSAP粒子とは、SAPを含む樹脂組成物を粒状としたものを指す。ここで言う「SAPを含む樹脂組成物」とは、SAPのみからなる組成物、SAPを主成分とし、これに吸水性に悪影響を及ぼさない程度に他の物質が含まれた組成物、の双方を包含する概念である。「他の物質」としては、添加剤(粒子表面を疎水化する目的で添加される表面改質剤等)、SAPの合成時に残存した未反応のモノマー等を挙げることができる。
また、本実施形態に係るおむつ1は、トップシート7の肌面側で着用者の肛門と対応する肛門対応領域KR(図4中、点線で囲む領域)を含むように配置された分離シート20を備える。分離シート20は、略長方形状を有する非透液性(液不透過性)のシート状の部材である。分離シート20は、トップシート7との間に空間を形成するようにトップシート7と分離されている。
また、サイドシート8L,8Rと弾性部材8EL,8ERとで形成される立体ギャザー3BL,3BRは、トップシート7の幅方向の両端に沿って配置され、おむつ1の長手方向に延在する。立体ギャザー3BL,3BRは、トップシート7に固定された固定部30と、固定部30L,30Rから肌面側に起立する起立部31L,31Rとを、有する。固定部30L,30Rは、サイドシート8L,8Rのうちトップシート7とトップシート7の外側でバックシート5やカバーシート4に接合された部位である。これらの接合にはホットメルト接着剤が用いられる。起立部31L,31Rは、固定部30L,30Rよりもおむつ1の幅方向の内側に位置し、おむつ1の着用状態において、弾性部材8EL,8ERの収縮力によって肌面側に起立する部位である。固定部30L,30Rと起立部31L,31Rの境界が、起立部31L,31Rの起立起点となる起立線32L,32Rとなる。起立部31L,31Rは、固定部30L,30Rと起立部31L,31Rの境界である起立線32L,32Rを境に肌面側に起立可能である。
おむつ1の幅方向における分離シート20の端部は、固定部30L,30Rと、起立部31L,31Rを当該幅方向の内側に折り畳んだ状態における起立部31L,31Rの先端部との間でトップシート7に接合されている。なお、分離シート20は、おむつ1の長手方向における両端部ではトップシート7に接合されていない。分離シート20は、おむつ1の幅方向の端部がトップシート7と接合されることによって、トップシート7との間に空間を形成する。なお、起立部31L,31Rの先端部は、弾性部材8EL,8ERが配置される部位である。また、本実施形態において、おむつ1の幅方向における分離シート20の長さは、起立線31L,31R間の距離と同じである。なお、おむつ1の幅方向における分離シート20の長さは、両側の起立線31L,31Rの距離よりも短くてもよい。これにより、分離シート20とトップシート7との間に形成される空間における、おむつの幅方向の端部側に立体ギャザー3BL,3BRが配置されている。このため、当該空間の幅方向端部側を立体ギャザー3BL,3BRで覆うことができる。
また、おむつ1は、分離シート20に形成され、分離シート20の肌面側と、分離シート20とトップシート7の間に形成される空間とを連通する連通孔21を備える。連通孔21は、分離シート20に形成され、おむつ1の長手方向に延在する切れ込みである。本実施形態では、連通孔21は複数形成されているが、連通孔21は一つのみ形成されていてもよい。また、複数の連通孔21の配置パターンは適宜設定可能である。
本実施形態に係るおむつ1に対して着用者が固形物を含む水様便と排出すると、水様便は非透液性の分離シート20上に載り、水様便が連通孔を通って分離シート20とトップシート7との間の空間に移動する。水様便の水分は、トップシート7を通過して吸収体6Cに吸収され、保持される。また、水様便の固形物は、当該空間内に保持される。これに
より、本実施形態に係るおむつ1は、水様便の固形物が着用者の肌に触れるのを防止する。このため、本実施形態に係るおむつ1は、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制できる。
<変形例1>
次に、本実施形態の変形例1に係るおむつ1について説明する。図5は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図5では、弾性部材4C,4SL,4SR,8EL,8ERの図示は省略する。本変形例に係るおむつ1では、分離シート20は、おむつ1の幅方向に伸張状態で貼り付けられた弾性部材22(本願でいう「第1弾性部材」の一例)を有する。弾性部材22は、必要な弾性力(収縮力)などに応じて決定された適宜の本数(本変形例では、3本)で設けられる。なお、弾性部材22には、糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
本変形例では、弾性部材22の弾性力によって分離シート20が収縮することにより、分離シート20とトップシート7との間に空間が形成されやすくなる。本変形例に係るおむつ1は、この空間に水様便に含まれる固形物を保持することで、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制できる。
また、水様便が分離シート20上に載ると、その重みによって弾性部材22が伸張し、この伸張力によって連通孔21が広がるため、連通孔21を介して分離シート20の非肌面側(空間側)に水様便を移動させやすくできる。また、水様便が分離シート20上から分離シート20とトップシート7との間の空間に移動すると、分離シート20に掛かっていた水様便の荷重が無くなるまたは当該荷重が小さくなるため、弾性部材22が収縮する。この収縮力によって連通孔21が縮まるため、おむつ1は、空間で保持する水様便の固形物が連通孔21を介して着用者の肌に触れるのを防止し、着用感の低下を抑制できる。
<変形例2>
次に、本実施形態の変形例2に係るおむつ1について説明する。図6は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図6は、弾性部材4C,4SL,4SR,8EL,8ERの図示は省略する。本変形例に係るおむつ1では、おむつ1の幅方向における分離シート20の端部は、おむつ1の長手方向で間欠的にトップシート7に接合されている。図6では、分離シート20とトップシート7の接合部を太線で図示し、参照符号S1を付して表している。以下、S1で表される接合部を接合部S1と称する。間欠的な接合部S1の間では、分離シート20の肌面側と、分離シート20とトップシート7との間の空間とが連通しており、接合部S1の間を連通孔21と同様に機能させることで、当該間から水様便を当該空間に移動させることができる。なお、本実施形態では、幅方向の片側4箇所(両側8箇所)に接合部S1が設けられているが、接合部S1は必要な箇所に設ければよい。
<変形例3>
次に、本実施形態の変形例3に係るおむつ1について説明する。図7は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図7は、弾性部材4C,4SL,4SR,8EL,8ERの図示は省略する。本変形例に係るおむつ1では、分離シート20は、おむつ1の長手方向の腹部側で肌面側に折り返した折り返し部23を有する。分離シート20は、折り返し部23によって、分離シート20上の水様便が腹部側(前身頃領域1F側)に移動するのを抑制できる。なお、折り返し部23は、1枚のシート材である分離シート20を折り返すことで形成されていてもよいし、分離シート20と別体のシート材を分離シート20に接合することで形成されていてもよい。
<変形例4>
次に、本実施形態の変形例4に係るおむつ1について説明する。図8は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図8は、弾性部材4C,4SL,4SR,8EL,8ERの図示は省略する。本変形例に係るおむつ1では、分離シート20は、おむつ1の長手方向における折り返し部23の背部側の端部側に配置され、おむつ1の幅方向に伸張状態で貼り付けられた弾性部材24(本願でいう「第2弾性部材」の一例)を有する。本変形例に係るおむつ1は、弾性部材24の収縮力によって、折り返し部23の背部側の端部が肌面側に起立し、分離シート20上の水様便が腹部側(前身頃領域1F側)に移動するのをより抑制できる。なお、弾性部材24には、糸状や帯状のゴム等を適宜選択できる。
<変形例5>
次に、本実施形態の変形例5に係るおむつ1について説明する。図9は、伸長した状態のおむつ1を肌面側から見た平面図である。なお、図9は、弾性部材4C,4SL,4SR,8EL,8ERの図示は省略する。本変形例に係るおむつ1では、分離シート20は、おむつ1の長手方向における少なくとも一端がトップシート7に接合されている。図9では、分離シート20とトップシート7の接合部を太線で図示し、参照符号S2を付して表している。以下、S2で表される接合部を接合部S2と称する。本例では、分離シート20は、おむつ1の長手方向における両端に接合部S2が設けられている。このように、分離シート20をトップシート7に接合することで、分離シート20とトップシート7の間の空間で保持された水様便の固形物がおむつ1の長手方向に移動するのを防止できる。これにより、おむつ1は、水様便の固形物が着用者の肌に触れることを防止し、着用者が便を排出した場合の着用感の低下を抑制可能である。
<その他の実施形態>
次に、その他の実施形態について説明する。上記実施形態では、テープ型使い捨ておむつを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、本発明は、パンツ型使い捨ておむつや吸収性パッド等の吸収性物品にも適用可能である。また、上記実施形態では、連通孔21は、切れ込みであったが、本発明はこれに限定されない。例えば、連通孔21は、分離シート20に形成された楕円状や多角形状の孔であってもよい。
1・・おむつ
1B・・股下領域
1F・・前身頃領域
1R・・後身頃領域
2F・・フロントパッチ
2L,2R・・テープ
3BL,3BR・・立体ギャザー
3R・・ウェストギャザー
4・・カバーシート
4KL,4KR・・括れ
4C,4SL,4SR,8EL,8ER,9ER,22,24・・弾性部材
5・・バックシート
6C・・吸収体
7・・トップシート
8・・サイドシート
10L,10R・・脚周り領域
20・・分離シート
21・・連通孔
23・・折り返し部
KR・・肛門対応領域
S1,S2・・接合部

Claims (10)

  1. 長手方向に沿った長さと、前記長手方向に直交する幅方向に沿った横幅とを有する吸収性物品であって、
    吸収体と、
    前記吸収体の肌面側に配置された液体透過性の肌面側シートと、
    前記肌面側シートの前記肌面側で着用者の肛門と対応する肛門対応領域を含むように配置され、前記肌面側シートとの間に空間を形成するように前記肌面側シートと分離された非透液性の分離シートと、
    前記分離シートに形成され、前記肌面側と前記空間とを連通する一または複数の連通孔と、
    を備える、吸収性物品。
  2. 前記肌面側シートの前記幅方向の両端に沿って配置され、前記長手方向に延在する立体ギャザーを備え、
    前記立体ギャザーは、前記肌面側シートに固定された固定部と、前記固定部から前記肌面側に起立する起立部とを、有し、
    前記分離シートの前記幅方向の端部は、前記固定部と、前記起立部を前記幅方向の内側に折り畳んだ状態における前記起立部の先端部との間で前記肌面側シートに接合されている、
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収性物品の着用状態において、前記起立部は、前記固定部と前記起立部の境界である起立線を境に前記肌面側に起立し、
    前記幅方向における前記分離シートの長さは、両側の前記起立線間の距離と同じである、または、前記起立線間の距離よりも短い、
    請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記幅方向における前記分離シートの長さは、前記起立線間の距離と同じである、
    請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記分離シートは、前記幅方向に伸張状態で貼り付けられた第1弾性部材を有する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記連通孔は、前記分離シートに形成され、前記長手方向に延在する切れ込みである、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記幅方向における前記分離シートの端部は、前記長手方向で間欠的に前記肌面側シートに接合されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記分離シートは、前記長手方向の腹部側で前記肌面側に折り返した折り返し部を有する、
    請求項1から7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記分離シートは、前記折り返し部の前記長手方向の背部側の端部に前記幅方向に伸張状態で貼り付けられた第2弾性部材を有する、
    請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記分離シートは、前記長手方向における少なくとも一端が前記肌面側シートに接合さ
    れている、
    請求項1から9のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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