JP2020130652A - 吸収体及びそれを備える吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、液体の漏れを抑制し得る技術を提供することを目的とする。【解決手段】本発明は、吸収体であって、不織布で形成された液体拡散層と、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層であって、液体拡散層の表面に、且つ、液体拡散層の幅方向中央部に沿って幅方向両側に配置され、液体拡散層の長手方向に延在するSAP層と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、高吸収性重合体であるSAPを備える吸収体に関する。
使い捨ておむつ、尿パッド、生理用品等の吸収性物品は、尿や体液等の液体を吸収する吸収体を備えている。吸収体には、パルプや高吸収性重合体(Super Absorbent Polymer:SAP)が用いられている。吸収体は薄いシート状、マット状等の形状に形成される。例えば特許文献1には、不織布基材等に、熱可塑性樹脂等の結合剤を用いてSAP粒子を固定させた吸収性複合体が開示されている。
特開2000−24033号公報
SAP粒子を不織布基材に固定させた吸収体は、SAPによって液体を吸収し保持する。SAPが尿を吸収すると吸収体は全体的に膨張する。吸収体において、尿道口に対向する位置は他の領域と比較して排尿期間の早期の段階に尿を吸収し膨張する。吸収体において、尿道口に対向する位置が排尿期間の早期の段階で膨張してしまうと、その後、排泄された尿は吸収体の幅方向に流れてしまう虞がある。尿等の液体が吸収体の幅方向に流れてしまうと、液体の漏れが生じる虞がある。
そこで、本発明は、液体の漏れを抑制し得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では、不織布で形成された液体拡散層の表面に、且つ、該液体拡散層の幅方向中央部に沿って該幅方向両側に配置され、該液体拡散層の長手方向に延在するSAP層を設けた。
詳細には、本発明は、吸収体であって、不織布で形成された液体拡散層と、高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層であって、前記液体拡散層の表面に、且つ、該液体拡散層の幅方向中央部に沿って該幅方向両側に配置され、該液体拡散層の長手方向に延在するSAP層と、を備える。
上記吸収体では、前記液体拡散層の表面側には、前記幅方向中央部に、且つ、両側の前記SAP層に沿うように溝が形成されている。
上記吸収体では、前記液体拡散層の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、前記液体拡散層の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、を備える。
上記吸収体は、前記液体拡散層、前記SAP層、前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシートを備える。
また、本発明は、吸収性物品の側面から捉えることもできる。例えば、本発明は、着用者の排出した液体を吸収する吸収性物品であって、着用者の排出した液体を吸収する吸収
性物品であって、液不透過性のバックシートと、前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された上記吸収体と、を備える。
本発明によれば、液体の漏れを抑制し得る。
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図2は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図3は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図4は、実施形態に係る吸収体の平面図である。 図5は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図6は、実施形態に係る吸収体の断面図である。 図7は、吸収性物品の概略構成を示す図である。 図8は、吸収性物品を部品ごとに分解した図である。 図9は、吸収性物品の断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態は、本発明の実施形態の一例であり、本発明の技術的範囲を以下の態様に限定するものではない。
<実施形態>
図1は、実施形態に係る吸収体の平面図である。吸収体6は、平面視において長方形状を有するシート状に形成されている。図1では、吸収体6をおむつ等の吸収性物品に配置した場合に着用者の肌に対向する肌対向面側となる表面側から吸収体6を見た状態を示している。
図2は、吸収体6を、図1に示すAA断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。吸収体6は、長手方向の全体に亘って一様な断面を有している。なお、図2において、吸収体6の各構成要素を分かりやすくするために、各構成要素間に隙間を設けて図示しているが、実際には各構成要素間には隙間はほとんど形成されない。
吸収体6は、液体拡散層61を備えている。液体拡散層61は、長方形のシート状に形成されている。液体拡散層61には、エアスルー法やニードルパンチ法等で製造された厚さが約1mm〜10mmの嵩高の不織布が用いられる。
吸収体6は、液体拡散層61の表面に配置され、高吸収性重合体であるSAP(Super Absorbent Polymer)の粒子を含むSAP層62L、62Rを備えている。ここで、吸収体6を吸収性物品に配置した場合に、液体拡散層61の表面は肌対向面側に配置され、液体拡散層61の裏面は肌対向面側と反対側の肌非対向面側に配置される。SAP層62L、62Rは、液体拡散層61の表面に、且つ、液体拡散層61の幅方向中央部に沿って幅方向両側に配置され、液体拡散層61の長手方向に延在する。なお、液体拡散層61の長手方向は、液体拡散層61の幅方向と直交する。
吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、SAP層62Lは当該吸収性物品の着用者の左側に位置し、SAP層62Rは当該吸収性物品の着用者の右側に位置する。SAP層62L、62Rは、複数のSAP粒子が接着剤で液体拡散層61の表面に付着されることで形成される。SAP層62L、62R内において、SAP粒子は略均一に配置されている。液体拡散層61は、SAP層62L、62Rを保持する。SAP層62L、62Rは
、液体拡散層61の長手方向全体に亘って延在している。
SAPは、自重の10〜100倍程度の液体を吸収する。SAPには、例えば、液体吸収前の状態において粒状のものが用いられる。SAP層62L、62Rは、液体拡散層61によって拡散される液体を吸収して保持する。
このように、吸収体6の液体拡散層61の表面側(肌対向面側)において、幅方向中央部にSAPを設けず、幅方向両側にSAP層62L、62Rを配置する。図3は、図2と同様の吸収体6の断面図であり、SAP層62L、62Rが液体を吸収して膨張した状態を示している。排尿時において、尿を吸収して膨張したSAP層62L、62Rは、土手となる。SAP層62L、62Rが土手となることによって、液体拡散層61の幅方向中央においてSAP層62L、62R(土手)に沿って延在する、即ち液体拡散層61の長手方向に延在する溝67が形成される。溝67は、吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、着用者が排泄した尿が流入し易いように当該吸収性物品における尿道口に対向する位置(以下、「尿道口対向位置」と称する)に形成される。当該排尿時の終盤や次回の排尿時において、吸収体6は溝67によって尿を液体拡散層61の長手方向に拡散させる。これにより、吸収体6は、液体拡散層61の全体に尿を拡散させるので、次回以降の排尿時においても吸収速度及び拡散速度を維持できる。更に、吸収性物品の着用者が男性である場合には、男性器先端の尿道口対向位置に溝67を形成することができ、尿道口からの排尿方向を溝67によって誘導できる。
更に、吸収体6は、液体拡散層61で尿を液体拡散層61の全体に拡散するので、SAP層62L、62Rに均等に尿を吸収させてSAP層62L、62Rを略均一に膨張させることができる。これによって、吸収体6は、SAP層62L、62Rの一部のみが膨張することでSAP層62L、62Rで形成する土手に凹みが生じて当該土手に穴が開くのを防ぎ、この穴から尿が漏れ出てしまうことを防止し、以て、尿の漏出を抑制できる。また、吸収体6は、液体拡散層61全体に拡散させた尿を一時的に液体拡散層61で保持し、この尿を時間の経過とともにSAP層62L、62Rで吸収し、保持する。これによって、吸収体6は、SAP層62L、62Rに均等に尿を吸収、保持させることができる。
また、吸収体6は、液体拡散層61の裏面に配置され、SAPの粒子を含むSAP層63を備えている。SAP層63は、液体拡散層61の裏面の略全域に形成されている。SAP層63は、複数のSAP粒子が接着剤で液体拡散層61の表面に付着されることで形成される。SAP層63内において、SAP粒子は略均一に配置されている。液体拡散層61は、SAP層63を保持する。吸収体6は、SAP層63を設けることによって、全体としての液体の吸収、保持量を増大させる。なお、液体拡散層61内の隙間にSAPの粒子が含まれていてもよい。
また、吸収体6は、液体拡散層61の表面を覆うように配置された第1不織布シート65と、液体拡散層61の裏面を覆うように配置された第2不織布シート66と、を備えている。第1不織布シート65及び第2不織布シート66には液透過性の不織布が用いられる。例えば、第1不織布シート65及び第2不織布シート66にはエアレイド不織布が用いられる。第1不織布シート65及び第2不織布シート66は、液体を吸収体6の幅方向や長手方向に拡散する。これにより、吸収体6は、着用者の排出した尿等の液体が吸収体6の幅方向中央や長手方向中央に集中するのを防ぐ。また、第1不織布シート65を設けることによって、着用者の吸収性物品に対する着用感を向上させることができる。
更に吸収体6において、液体拡散層61には溝が予め形成れていてもよい。図4は、図1と同様の平面図である。図5は、図4に示すBB断面(吸収体6の幅方向に沿った断面)で切断した場合の断面図である。液体拡散層61の表面側には、液体拡散層61の幅方
向中央部に、且つ、両側のSAP層62L、62Rに沿うように溝67が形成されている。溝67は、吸収体6が吸収性物品に配置された場合に、着用者が排泄した尿が流入し易いように尿道口対向位置に形成されている。溝67は、液体拡散層61の形成後に、溝形成領域を液体拡散層61の表面側から押圧することにより形成される。なお、溝67は、液体拡散層61の製造時において溝形成領域内の不織布の目付けを減らすことで形成されてもよい。
このように、吸収体6の表面側(肌対向面側)において、溝67を予め設けておくことで、SAP層62L、62Rが膨張して土手を形成した場合に溝67をより深くして溝67の容積を大きくすることができ、溝67でより大量の尿を誘導することができる。これにより、吸収体6は、液体拡散層61の全体により大量の尿を拡散させることができ、大量の尿が排出された場合であっても、尿が漏れるのを抑制できる。
更に吸収体6は、液体拡散層61、SAP層62、63、及び第1不織布シート65及び第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の全体がコアラップシート68で被覆されている。図6は、図2と同様の吸収体6の断面図である。図6に示すように、コアラップシート68は、第1不織布シート65側を覆う第1シート68Aと、第1不織布シート65の幅方向端部、液体拡散層61の側面及び第2不織布シート66側を覆う第2シート68Bと、を備えている。第1シート68Aと第2シート68Bは接合されて一体的となって吸収性複合体の全体を包んでいる。コアラップシート68には、例えば、液透過性のティッシュペーパーのような薄葉紙や不織布等が用いられる。コアラップシート68は、着用者が排出した液体を吸収体6の全体に拡散することができる。なお、一枚のシートでコアラップシート68が構成されていてもよい。
<吸収体を用いた吸収性物品>
上記の吸収体6を利用した吸収性物品の一例として、図7〜図9に示すテープ型使い捨ておむつについて説明する。図7は、テープ型使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」という)1の斜視図である。おむつ1は、着用状態において着用者の陰部を覆う股下領域1Bと、股下領域1Bの前側に位置する前身頃領域1Fと、股下領域1Bの後ろ側に位置する後身頃領域1Rとを有する。後身頃領域1Rの左右両側の縁には、前身頃領域1Fの非着用者側の面に設けられたフロントパッチ2Fへ貼着可能なテープ2L、2Rが設けられている。よって、おむつ1は、前身頃領域1Fが着用者の腹側に配置され、後身頃領域1Rが着用者の背側に配置された状態でテープ2L、2Rがフロントパッチ2Fに貼着されると、着用者の腹囲と大腿部を取り巻く状態で着用者の身体に固定される。
おむつ1には、液体を吸収して保持することができる吸収体が主に股下領域1B付近を中心に配置されている。当該吸収体に上記の吸収体6が用いられる。また、おむつ1には、おむつ1と着用者の肌との間に液体の流出経路となる隙間が形成されるのを抑制するべく、着用者の大腿部を取り巻く部位に立体ギャザー3BL、3BRが設けられ、着用者の胴囲を取り巻く部位にウェストギャザー3Rが設けられている。立体ギャザー3BL、3BRとウェストギャザー3Rは、糸ゴムの弾性力で着用者の肌に密着する。よって、着用者の陰部から排出される液体は、おむつ1から殆ど漏出することなくおむつ1の吸収体に吸収される。
図8は、おむつ1の分解斜視図である。また、図9は、股下領域1Bをその幅方向に切断した場合の断面図である。おむつ1は、装着状態において外表面を形成するカバーシート4を有する。カバーシート4は、長辺に相当する部位に括れ4KL,4KRを設けた略長方形の外観を有するシート状の部材である。括れ4KL,4KRは、着用者の大腿部が位置する箇所に設けられる。カバーシート4は、バックシート5の補強や手触りの向上のために設けられ、例えば、排泄物の漏れを抑制するために、液不透過性の熱可塑性樹脂か
らなる不織布をその材料として用いることができる。液不透過性の熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等が例示できる。
そして、おむつ1は、カバーシート4の着用者側の面において順に積層されるバックシート5、吸収体6、トップシート7を有する。バックシート5、吸収体6、トップシート7は、何れも長方形の外観を有するシート状の部材であり、長手方向がカバーシート4の長手方向と一致する状態でカバーシート4に順に積層されている。バックシート5は、カバーシート4と同様に、排泄物の漏れを抑制するために液不透過性の熱可塑性樹脂を材料として形成されたシートである。また、トップシート7は、吸収体6の吸水面(表面)を被覆するように着用者の肌面側に配置される、シート状の部材である。このトップシート7は、その一部又は全部において液透過性を有する。そのため、おむつ1が装着された状態において、着用者から排泄された液体は、着用者の肌に接触し得るトップシート7を通って吸収体6に進入し、そこで吸収される。例えば、織布、不織布、多孔質フィルムがトップシート7の材料として材用できる。さらにトップシート7も親水性を有していてもよい。
そして、バックシート5と吸収体6とトップシート7が積層されているカバーシート4で着用者の陰部を覆うと、バックシート5と吸収体6とトップシート7の各長手方向の両端部は、着用者の腹側と背側に位置する状態となる。すなわち、着用者の陰部は、着用者の腹側から背側まで吸収体6に覆われる状態となる。したがって、着用者が腹を下へ向けた姿勢と背を下へ向けた姿勢の何れの姿勢で液体を体外へ排出しても、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に触れることになる。
また、おむつ1は、上述した立体ギャザー3BL,3BRを形成するための細長い帯状のサイドシート8L,8Rを有する。サイドシート8L,8Rは、トップシート7の長辺の部分に設けられる。サイドシート8L,8Rには、おむつ1の立体ギャザー3BL,3BRと同様、着用者の大腿部が位置する箇所に括れ8KL,8KRが設けられる。そして、括れ8KL,8KRには糸ゴム8EL,8ERが長手方向に沿って編み込まれている。よって、括れ8KL,8KRは、おむつ1が着用状態の形態、すなわち、おむつ1が側面視U字状の形態になると、糸ゴム8EL,8ERの収縮力で長手方向に引き寄せられてトップシート7から立ち上がり、液体の流出を防ぐ立体ギャザーとなる。
また、上述したウェストギャザー3Rを形成するための糸ゴム9ERは、吸収体6の端部よりも更に背側の位置において、バックシート5とトップシート7の間に設けられる。糸ゴム9ERは、伸縮方向となる長手方向がおむつ1の左右方向となる向きでバックシート5とトップシート7の間に設けられる。よって、糸ゴム9ERの左右両側に設けられるテープ2L,2Rが、着用者の腹側においてフロントパッチ2Fに貼着されると、糸ゴム9ERは、収縮力を発揮しておむつ1を着用者に密着させ、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ。なお、吸収体6の両側にも、おむつ1と着用者の腹囲との間に隙間が形成されるのを防ぐ糸ゴム9SL,9SRが設けられている。
吸収体6は、図1〜図6に示すように嵩高の不織布が用いられた液体拡散層61の表面に、且つ、液体拡散層61の幅方向中央部に沿って液体拡散層61の幅方向両側に配置され、液体拡散層61の長手方向に延在するSAP層62L、62Rを備えている。
このように構成されるおむつ1において、着用者から液体が排泄されると、排出された液体はトップシート7を介して吸収体6に接触する。そして、上記の通り、吸収体6は、液体拡散層61の全体に尿を拡散させ、SAP層62L、62Rに均一に尿を吸収、保持させる。尿を吸収して膨張したSAP層62L、62Rは、土手となる。SAP層62L、62Rが土手となることによって、液体拡散層61の幅方向中央においてSAP層62
L、62R(土手)に沿って延在する、即ち液体拡散層61の長手方向に延在する溝67が形成される。溝67は、着用者が排泄した尿が流入し易いように尿道口対向位置に形成される。当該排尿時の終盤や次回の排尿時において、吸収体6は溝67によって尿を液体拡散層61の長手方向に拡散させる。これにより、おむつ1は、液体拡散層61の全体に尿を拡散させるので、次回以降の排尿時においても吸収速度及び拡散速度を維持できる。更に、おむつ1の着用者が男性である場合には、男性器先端の尿道口対向位置に溝67を形成することができ、尿道口からの排尿方向を溝67によって誘導できる。
更に、おむつ1は、液体拡散層61で尿を液体拡散層61の全体に拡散するので、SAP層62L、62Rに均等に尿を吸収させてSAP層62L、62Rを略均一に膨張させることができる。これによって、吸収体6は、SAP層62L、62Rの一部のみが膨張することでSAP層62L、62Rで形成する土手に凹みが生じて当該土手に穴が開くのを防ぎ、この穴から尿が漏れ出てしまうことを防止し、以て、尿の漏出を抑制できる。また、おむつ1は、液体拡散層61全体に拡散させた尿を一時的に液体拡散層61で保持し、この尿を時間の経過とともにSAP層62L、62Rで吸収し、保持する。これによって、おむつ1は、SAP層62L、62Rに均等に尿を吸収、保持させることができる。
なお、上記実施形態では、テープ型の使い捨ておむつが例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても吸収体6を適用可能である。吸収体6を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
なお、上記実施形態では、おむつ1が例示されていたが、その他の形態の吸収性物品においても上記構成や製造方法を適用可能である。上記構成や製造方法を適用可能な吸収性物品としては、例えば、パンツ型の使い捨ておむつ、テープ型の使い捨ておむつ、尿パッド、軽失禁パッドといったギャザー付きの各種形態の吸収性物品や、ギャザーの無いフラットな吸収性物品を挙げることができる。
1 :おむつ(テープ型使い捨ておむつ)
1F :前身頃領域
1R :後身頃領域
2F :フロントパッチ
2L :テープ
2R :テープ
3BL :立体ギャザー
3BR :立体ギャザー
3R :ウェストギャザー
4 :カバーシート
5 :バックシート
6 :吸収体
7 :トップシート
8EL :糸ゴム
8ER :糸ゴム
8L :サイドシート
8R :サイドシート
9ER :糸ゴム
9SL :糸ゴム
9SR :糸ゴム
61 :液体拡散層
62L :SAP層
62R :SAP層
63 :SAP層
65 :第1不織布シート
66 :第2不織布シート
67 :溝
68 :コアラップシート

Claims (5)

  1. 不織布で形成された液体拡散層と、
    高吸収性重合体であるSAPの粒子を含むSAP層であって、前記液体拡散層の表面に、且つ、該液体拡散層の幅方向中央部に沿って該幅方向両側に配置され、該液体拡散層の長手方向に延在するSAP層と、
    を備える、吸収体。
  2. 前記液体拡散層の表面側には、前記幅方向中央部に、且つ、両側の前記SAP層に沿うように溝が形成されている、
    請求項1に記載の吸収体。
  3. 前記液体拡散層の表面を覆うように配置された第1不織布シートと、
    前記液体拡散層の裏面を覆うように配置された第2不織布シートと、
    を備える、請求項1又は2に記載の吸収体。
  4. 前記液体拡散層、前記SAP層、前記第1不織布シート及び前記第2不織布シートを含んで構成される吸収性複合体の外周を被覆するコアラップシート
    を備える、請求項3に記載の吸収体。
  5. 着用者の排出した液体を吸収する吸収性物品であって、
    液不透過性のバックシートと、
    前記バックシートに接合される液透過性のトップシートと、
    前記バックシートと前記トップシートとの間に配置された請求項1から4のいずれか一項に記載の吸収体と、
    を備える、吸収性物品。
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JP2019022677A (ja) * 2018-09-06 2019-02-14 王子ホールディングス株式会社 吸収性物品

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