JP2023042657A - 評価治具及び評価治具の取り付け方法 - Google Patents

評価治具及び評価治具の取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】半導体装置が損傷を受けることなく、確実に取り付けられる。【解決手段】底板30は、平板状であって、おもて面が冷却装置20の冷却底板と重複する面積を成し、冷却装置20がおもて面に配置される。枠部40は、平面視で冷却装置20の四方を底板30の四方と共にそれぞれ取り囲む。これにより、半導体装置2は評価治具3に対して堅固に取り付けられる。このため、半導体装置2は評価治具3に対して、がたつきの発生が抑制され、評価治具3による損傷の発生を防止することができる。このため、半導体装置2が損傷を受けることなく、評価治具3が確実に取り付けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、評価治具及び評価治具の取り付け方法に関する。
パワー半導体素子を含む半導体モジュールの信頼性を保つために、半導体モジュールを冷却装置に搭載する。これにより、パワー半導体素子を効率的、安定的に冷却することができる。
このような半導体モジュールと冷却装置とを含む半導体装置に対して、常温時並びに高温時の特性評価が実施される。特性は、例えば、静特性、絶縁耐圧性、伝熱性がある。特性評価を実施する際には、半導体装置に所定の評価治具が取り付けられる(例えば、特許文献1を参照)。
実公平07-74374号公報
半導体装置の特性評価を実施するにあたり、半導体装置に対して評価治具を堅固に、確実に取り付ける必要がある。半導体装置に評価治具が堅固に取り付けられていない場合、半導体装置と評価治具との間に隙間が生じると、評価治具に対して半導体装置がぐらつき、半導体装置の特性評価を適切に実施することができない場合がある。評価治具に対して半導体装置がぐらつくと、半導体装置が損傷を受けてしまうおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、半導体装置が損傷を受けることなく、確実に取り付けられる評価治具及び評価治具の取り付け方法を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、平面視で矩形状の冷却装置を底部に備える半導体装置に対して取り付けられ、底板と枠部とを含み、前記底板は、平板状であって、前記冷却装置がおもて面に配置され、前記枠部は、平面視で前記冷却装置の四方を前記底板の四方と共にそれぞれ取り囲む、評価治具が提供される。
また、上記評価治具を半導体装置に取り付ける評価治具の取り付け方法が提供される。
開示の技術によれば、半導体装置が損傷を受けることなく、確実に取り付けられて、安定した評価を行うことができる。
第1の実施の形態における評価構造体の平面図である。 第1の実施の形態における評価構造体の側断面図である。 半導体装置の断面図である。 半導体装置に含まれる斜視図である。 半導体装置に含まれる冷却装置の斜視図である。 半導体装置に含まれる冷却装置の裏面図である。 第1の実施の形態における評価治具の平面図である。 第1の実施の形態における評価治具の側断面図である。 第1の実施の形態における評価治具の裏面図である。 第1の実施の形態における評価治具の分解図である。 第1の実施の形態における評価治具に含まれる底板の裏面側の斜視図である。 第1の実施の形態における評価治具に含まれる側枠部の斜視図(その1)である。 第1の実施の形態における評価治具に含まれる側枠部の斜視図(その2)である。 第1の実施の形態における枠部の接続箇所の断面図である。 第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法のフローチャートである。 第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法のシート配置工程を示す図である。 第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法の装置配置工程を示す図である。 第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程を示す図である。 第2の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程(取り付け前)を示す図である。 第2の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程(取り付け後)を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、以下の説明において、「おもて面」及び「上面」とは、図の評価構造体1及び半導体装置2において、上側(+Z方向)を向いたX-Y面を表す。同様に、「上」とは、図の評価構造体1及び半導体装置2において、上側(+Z方向)の方向を表す。「裏面」及び「下面」とは、図の評価構造体1及び半導体装置2において、下側(-Z方向)を向いたX-Y面を表す。同様に、「下」とは、図の評価構造体1及び半導体装置2において、下側(-Z方向)の方向を表す。必要に応じて他の図面でも同様の方向性を意味する。「おもて面」、「上面」、「上」、「裏面」、「下面」、「下」、「側面」は、相対的な位置関係を特定する便宜的な表現に過ぎず、本発明の技術的思想を限定するものではない。例えば、「上」及び「下」は、必ずしも地面に対する鉛直方向を意味しない。つまり、「上」及び「下」の方向は、重力方向に限定されない。また、以下の説明において「主成分」とは、80vol%以上含む場合を表す。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態の評価構造体1について図1及び図2を用いて説明する。図1は、第1の実施の形態における評価構造体の平面図であり、図2は、第1の実施の形態における評価構造体の側断面図である。図2は、図1の一点鎖線Y1-Y1における断面図である。なお、図1では、半導体装置2のケース25及び封止部材26の図示は省略している。
評価構造体1は、半導体装置2及び評価治具3を含む。半導体装置2は、半導体モジュール10と冷却装置20とを含む。冷却装置20は、半導体モジュール10の裏面に設けられている。すなわち、冷却装置20は、半導体装置2の底部に備えられている。
冷却装置20は、冷媒を内部に流入する流入口と内部を流通した冷媒を外部に流出する流出口とを備えている。冷却装置20、半導体モジュール10からの熱を冷媒を介して排出することで、半導体モジュール10を冷却する。冷媒は、例えば、水、不凍液(エチレングリコール水溶液)、ロングライフクーラント(LLC)が用いられる。このような冷却装置20は、平面視で、長辺20a,20c及び短辺20b,20d(図4を参照)を含む矩形状を成している。また、冷却装置20は、平面視で、少なくとも、四隅に締結孔20eがそれぞれ形成されている。締結孔20eは、貫通孔であり、半導体装置2が実装される外部の装置のボス等が挿入されて、外部の装置に締結される。
このような冷却装置20のおもて面の中央部に長辺20a,20cに沿って、半導体モジュール10に含まれる3つの絶縁回路基板11が搭載されている場合を示している(図1を参照)。絶縁回路基板11の個数は、3つに限らない。また、絶縁回路基板11は冷却装置20の中央部(後述する冷却領域)に配置されるのであれば、絶縁回路基板11の配置位置並びにサイズは、図1の場合に限らない。また、冷却装置20は、ポンプと放熱装置(ラジエータ)とを備えてもよい。ポンプは、冷却装置20の流入口に冷媒を流入し、流出口から流出した冷媒を再び流入口に流入して冷媒を循環させる。放熱装置は、半導体モジュール10からの熱が伝導された冷媒の熱を外部に放熱させる。なお、半導体装置2の詳細については後述する。
評価治具3は、半導体装置2の冷却装置20に取り付けられている。評価治具3は、底板30と枠部40とを含んでいる。底板30は、平板状であって、おもて面が冷却装置20の底面と重複する面積を成し、冷却装置20がおもて面に配置される。枠部40は、平面視で冷却装置20の四方を底板30の四方と共にそれぞれ取り囲んでいる。枠部40の上面は、半導体装置2の冷却装置20の後述する天板21のおもて面と同一平面を成す高さである。評価治具3の詳細については後述する。
次に、半導体装置2について図3~図6を用いて説明する。図3は、半導体装置の断面図である。図4は、半導体装置に含まれる斜視図であり、図5は、半導体装置に含まれる冷却装置の斜視図であり、図6は、半導体装置に含まれる冷却装置の裏面図である。なお、図3は、図1において、対向する短辺の中心を通る中心線における断面箇所に対応する。
半導体装置2は、半導体モジュール10と冷却装置20とを含む。半導体モジュール10は、絶縁回路基板11と半導体チップ12とケース25と封止部材26とを含む。半導体モジュール10は、絶縁回路基板11のおもて面と半導体チップ12の主電極とを電気的かつ機械的に(直接)接続する配線部材(図示を省略)を有してもよい。配線部材は、例えば、ボンディングワイヤ、バスバー、リードフレームである。
絶縁回路基板11は、絶縁板11aと回路パターン11bと金属板11cとを含んでいる。絶縁板11a及び金属板11cは、平面視で矩形状である。また、絶縁板11a及び金属板11cは、角部がR形状や、C形状に面取りされていてもよい。金属板11cのサイズは、平面視で、絶縁板11aのサイズより小さく、絶縁板11aの内側に形成されている。絶縁板11aは、絶縁性を備え、熱伝導性に優れた材質により構成されている。このような絶縁板11aは、セラミックスまたは絶縁樹脂により構成されている。セラミックスは、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化珪素等である。絶縁樹脂は、例えば、紙フェノール基板、紙エポキシ基板、ガラスコンポジット基板、ガラスエポキシ基板である。絶縁板11aの厚さは、0.2mm以上、2.5mm以下である。
回路パターン11bは、絶縁板11aのおもて面に形成されている。回路パターン11bは、導電性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。回路パターン11bの厚さは、0.1mm以上、2.0mm以下である。回路パターン11bの表面に対して、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル-リン合金、ニッケル-ボロン合金である。めっき処理された回路パターン11bは、耐食性が向上する。回路パターン11bは、以下のようにして絶縁板11aのおもて面に形成される。絶縁板11aのおもて面に金属板を形成し、この金属板に対してエッチング等の処理を行って所定形状の回路パターン11bが得られる。または、あらかじめ金属板から切り出した回路パターン11bを絶縁板11aのおもて面に圧着させてもよい。なお、回路パターン11bは一例である。必要に応じて、回路パターン11bの個数、形状、大きさ、位置を適宜選択してもよい。
金属板11cは、絶縁板11aの裏面に形成されている。金属板11cは、矩形状を成している。金属板11cの平面視の面積は、絶縁板11aの面積よりも小さく、回路パターン11bが形成されている領域の面積よりも広い。金属板11cの角部は、R形状や、C形状に面取りされていてもよい。金属板11cは、絶縁板11aのサイズより小さく、絶縁板11aの縁部を除いた全面に形成されている。金属板11cは、熱伝導性に優れた金属を主成分として構成されている。金属は、例えば、銅、アルミニウムまたは、少なくともこれらの一種を含む合金である。金属板11cの厚さは、0.1mm以上、2.5mm以下である。金属板11cの表面に対して、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル-リン合金、ニッケル-ボロン合金である。めっき処理された金属板11cは、耐食性が向上する。金属板11cは、以下のようにして絶縁板11aの裏面に形成される。絶縁板11aの裏面に金属板を形成し、この金属板に対してエッチング等の処理を行って金属板11cが得られる。または、あらかじめ金属板から切り出した金属板11cを絶縁板11aのおもて面に圧着させてもよい。このようにして絶縁板11aの裏面に設けられた金属板11cの角部をR形状、C形状に加工してもよい。
このような構成を有する絶縁回路基板11として、例えば、DCB(Direct Copper Bonding)基板、AMB(Active Metal Brazed)基板、樹脂絶縁基板を用いてもよい。絶縁回路基板11は、冷却装置20のおもて面に接合部材14を介して取り付けてもよい。半導体チップ12で発生した熱を回路パターン11b、絶縁板11a及び金属板11cを介して、冷却装置20に伝導させて放熱することができる。
接合部材14は、はんだ、ろう材、または、金属焼結体である。はんだは、鉛フリーはんだが用いられる。鉛フリーはんだは、例えば、錫、銀、銅、亜鉛、アンチモン、インジウム、ビスマスの少なくとも2つを含む合金を主成分とする。さらに、はんだには、添加物が含まれてもよい。添加物は、例えば、ニッケル、ゲルマニウム、コバルトまたはシリコンである。はんだは、添加物が含まれることで、濡れ性、光沢、結合強度が向上し、信頼性の向上を図ることができる。ろう材は、例えば、アルミニウム合金、チタン合金、マグネシウム合金、ジルコニウム合金、シリコン合金の少なくともいずれかを主成分とする。絶縁回路基板11は冷却装置20に、このような接合部材14を用いたろう付け加工で接合することができる。金属焼結体は、例えば、銀及び銀合金を主成分とする。または、接合部材14は、サーマルインターフェースマテリアルであってよい。サーマルインターフェースマテリアルは、例えば、エラストマーシート、RTV(Room Temperature Vulcanization)ゴム、ゲル、フェイズチェンジ材などを含む接着材である。このようなろう材またはサーマルインターフェースマテリアルを介して冷却装置20に取り付けることで、半導体モジュール10の放熱性を向上させることができる。
半導体チップ12は、シリコン、炭化シリコンまたは窒化ガリウムから構成されるパワーデバイス素子を含んでいる。半導体チップ12の厚さは、例えば、40μm以上、250μm以下である。パワーデバイス素子は、スイッチング素子またはダイオード素子である。
一方の半導体チップ12は、スイッチング素子を含む。スイッチング素子は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。このような半導体チップ12は、例えば、裏面に主電極としてドレイン電極(または、コレクタ電極)を、おもて面に、制御電極及び主電極としてゲート電極及びソース電極(または、エミッタ電極)をそれぞれ備えている。
他方の半導体チップ12は、ダイオード素子を含む。ダイオード素子は、例えば、SBD(Schottky Barrier Diode)、PiN(P-intrinsic-N)ダイオード等のFWD(Free Wheeling Diode)である。このような半導体チップ12は、裏面に主電極としてカソード電極を、おもて面に主電極としてアノード電極をそれぞれ備えている。
半導体チップ12は、必要に応じて、スイッチング素子及びダイオード素子の少なくともいずれかが選択されて、その裏面側が所定の回路パターン11b上に接合部材13により直接接合される。半導体チップ12は、1つであっても複数であってもよい。接合部材13は、はんだ、または、金属焼結体である。はんだは、鉛フリーはんだが用いられる。鉛フリーはんだは、例えば、錫、銀、銅、亜鉛、アンチモン、インジウム、ビスマスの少なくとも2つを含む合金を主成分とする。さらに、はんだには、添加物が含まれてもよい。添加物は、例えば、ニッケル、ゲルマニウム、コバルトまたはシリコンである。はんだは、添加物が含まれることで、濡れ性、光沢、結合強度が向上し、信頼性の向上を図ることができる。金属焼結体で用いられる金属は、例えば、銀及び銀合金である。
このような半導体チップ12に代えて、IGBT及びFWDの機能を合わせ持つRC(Reverse-Conducting)-IGBTを用いてもよい。また、半導体チップ12に代わり、または、半導体チップ12と共に、例えば、リードフレーム、外部接続端子(ピン端子、コンタクト部品等)、電子部品(サーミスタ、電流センサ)を配置してもよい。
ケース25は、冷却装置20のおもて面に配置された絶縁回路基板11及び半導体チップ12を取り囲んで、冷却装置20上に配置されている。ケース25は、接着剤(図示を省略)を介して冷却装置20に接着されていてもよい。接着剤は、有機物系接着剤を主成分として構成されている。有機物系接着剤は、耐熱温度が100℃~200℃程度である。具体的には、エポキシ系、シリコーン系、アクリル系の接着剤である。また、接着剤は、ペースト状またはシート状のいずれでもよい。ケース25は、蓋部を含んでもよい。蓋部は、ケース25の開口を覆って取り付けられる。
このようなケース25は、樹脂により構成されている。この樹脂は、熱可塑性樹脂を主成分として構成されている。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンサクシネート樹脂、ポリアミド樹脂、または、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂である。所定の金型に、このような樹脂を充填し固化して、金型を離脱させて、ケース25が形成される。
封止部材26は、絶縁回路基板11と半導体チップ12とを封止できる高さまでケース25内に充填されている。封止部材26は、熱硬化性樹脂とフィラーとして熱硬化性樹脂に含有される充填剤とを含んでいる。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、マレイミド樹脂である。充填剤は、例えば、二酸化シリコン、酸化アルミニウム、窒化ホウ素または窒化アルミニウムである。このような封止部材26の一例として、エポキシ樹脂と充填剤とを含んでいる。フィラーは、既述の充填剤の少なくとも一つが用いられる。
冷却装置20は、天板21と側壁22と冷却底板23とを有している。天板21は、平面視で長辺20a,20c及び短辺20b,20dで四方が囲まれた矩形状を成し、四隅に締結孔20eがそれぞれ形成されている。平面視で天板21の角部は、R加工が施されていてもよい。
天板21は、図3に示されるように、流路領域21aと外縁領域21e,21fとに区分される。なお、後述するように、天板21の裏面に側壁22が接続される。流路領域21aは、側壁22で囲まれる領域である。流路領域21aは、さらに、長辺20a,20cに平行に、冷却領域21bと、連通領域21c,21dとに区分される。冷却領域21bは、天板21の長辺20a,20c(長手方向)に平行な中央の矩形状の領域である。天板21のおもて面の冷却領域21bに複数の半導体モジュール10が配置されている。天板21の裏面の冷却領域21bには、複数の放熱フィン24fが形成されている。天板21の厚さT1(Z方向の長さ)は、全体的に均一である。厚さT1は、2.0mm以上、5.0mm以下である。
複数の放熱フィン24fは、天板21の裏面の冷却領域21bと冷却底板23との間を接続するように延在する。複数の放熱フィン24fの高さ(Z方向の長さ)は、1.5mm以上、15.0mm以下である。好ましくは、2.0mm以上、12.0mm以下である。なお、図3では、放熱フィン24fの側面を、図6では、放熱フィン24fの平面をそれぞれ示している。但し、図6では、放熱フィン24fを模式的に示しており、必ずしも図3に一致するものではない。
放熱フィン24fは、±Z方向における上端と下端とを有する。放熱フィン24fの上端は、天板21の裏面に熱的及び機械的に接続される。放熱フィン24fの上端は、天板21と一体的に構成されており、すなわち、放熱フィン24fは天板21の裏面から一体的に-Z方向に突出している。他方、放熱フィン24fの下端は、冷却底板23のおもて面(冷却装置20の内側)に固着されている。また、放熱フィン24fのZ方向に対する延伸方向は、天板21及び冷却底板23のそれぞれの主面と略直交する。放熱フィン24fは、それぞれピンフィンであってよい。また、複数の放熱フィン24fは、それぞれ、天板21の主面に平行な断面の形状が矩形である。図6では、菱形を成している。これにより、放熱フィン24fの当該断面形状が円形の場合に比べて、冷媒に接触する放熱フィン24fの表面積を大きくすることができ、放熱効率を高めることができる。
連通領域21c,21dは、天板21において冷却領域21bの両側に隣接し、冷却領域21bに沿った領域である。連通領域21c,21dは、冷却領域21bから(長辺20a,20c側の)側壁22までの領域である。図3の場合、連通領域21c,21dは、矩形状を成している。また、平面視で、連通領域21c,21dの角部は、曲率を持つようにR形状であってもよい。これは、連通領域21c,21dを構成する側壁22のつなぎ目にR加工が施される。連通領域21c,21dを流通する冷媒が滑らかな角部に留まらずに流れやすくなる。これにより、このような角部の腐食の発生を防止することができる。また、連通領域21c,21dは、必ずしも、対称な形状でなくてもよい。また、後述する流出口23b及び流入口23aは連通領域21c,21dに対応して、それぞれ、短辺20b,20d寄りに形成される。また、流出口23b及び流入口23aは、連通領域21c,21dのX方向に対して中心部に形成される。連通領域21c,21dは、流出口23b及び流入口23aに対して冷媒の流出並びに流入が容易となるような形状であってもよい。例えば、連通領域21cは、流出口23bに対して冷媒を追い込むように、流出口23bに近づくに連れて狭まるような形状でもよい。
外縁領域21e,21fは、天板21において流路領域21a(冷却領域21b及び連通領域21c,21d)の外側の領域である。すなわち、外縁領域21e,21fは、平面視で天板21の側壁22から天板21の外縁までの領域である。既述の締結孔20e及び締結補強部20e1は、外縁領域21e,21fに形成されている。天板21の外縁領域21e,21fの厚さは、天板21における厚さT1である。
側壁22は、天板21の裏面に、冷却領域21b及び連通領域21c,21dを囲んで環状に形成されている。側壁22の+Z方向の上端は、天板21の裏面に固着されている。また、側壁22の-Z方向の下端は、冷却底板23のおもて面に固着されている。側壁22は、図6の場合では、冷却領域21bに沿った短辺20b,20dに平行な部分と、連通領域21c,21dに沿った長辺20a,20cに平行な部分と、これらの部分を接続する部分とを含む8つの辺を備えている。環状の側壁22の内側のつなぎ目の角部はR加工が施されてもよい。側壁22は、平面視で矩形状の冷却領域21bを含み、冷却領域21bの両側に連通領域21c,21dを含めば、8つの辺で構成されていなくてもよい。また、側壁22の高さ(Z方向の長さ)は、複数の放熱フィン24fの高さに対応しており、例えば、1.5mm以上、15.0mm以下である。好ましくは、2.0mm以上、12.0mm以下である。側壁22の厚さは、後述するように天板21と冷却底板23とに挟持されて、冷却装置20の強度を保ちつつ、冷却性能を低下させない程度の幅である。このような側壁22の厚さは、例えば、1.0mm以上、3.0mm以下である。
天板21の裏面(冷却装置20の内側)には、締結孔20eの周囲に形成された締結補強部20e1が形成されていてよい。締結補強部20e1は、締結孔20eに対応した貫通孔が形成されており、ねじ枠である。側壁22は、天板21と冷却底板23とに挟持されて、冷却装置20の強度を保つ。そのため、締結補強部20e1の高さは、側壁22の高さと略同一である。より具体的には、締結補強部20e1の高さは、側壁22の外縁領域側21e側の高さと略同一である。また、締結補強部20e1の高さは、複数の放熱フィン24fの高さと略同一であってよい。締結補強部20e1の幅(平面視で締結孔20eの中心から径方向の長さ)は、締結孔20eの直径の0.7倍以上、2.0倍以下である。
冷却底板23は、平板状を成し、平面視で、天板21と同一の形状を成している。すなわち、冷却底板23は、平面視で長辺及び短辺で四方が囲まれた矩形状を成し、四隅に天板21に対応した締結孔がそれぞれ形成されている。また、冷却底板23の角部もまたR加工が施されてもよい。また、冷却底板23は、おもて面及び裏面が平行な面を成している。そして、冷却底板23の裏面は、段差がなく平坦面で形成され、同一平面を成している。さらに、冷却底板23の裏面と天板21のおもて面も、平行であってよい。なお、締結孔は四隅に限定されない。例えば、四隅に加えて、さらに、それぞれの長辺20a,20cの途中にあってもよい。
冷却底板23は、流入口23aと流出口23bがそれぞれ形成されている。流入口23aは、冷媒が冷却装置20内に流入される。流入口23aは、連通領域21dに対応して、長辺20c側であって、短辺20b側に形成されている。流出口23bは、冷却装置20内を流通した冷媒が流出される。流出口23bは、連通領域21cに対応して、長辺20a側であって、短辺20d側に形成されている。すなわち、流入口23a及び流出口23bは冷却底板23の中心点に対して点対称となる位置にそれぞれ形成されている。このような冷却底板23が側壁22に接続されると、締結補強部20e1が冷却底板23の締結孔の周りに接続される。冷却底板23は、冷却装置20の全体の強度を保ちつつ、冷却性能を低下させない程度の厚さを要する。また、冷却底板23は、流入口23a及び流出口23bに排水管が取り付けられるための強度を要する。このため、冷却底板23の厚さT2は、天板21の厚さT1の1.0倍以上、5.0倍以下である。より好ましくは、2.0倍以上、3.0倍以下である。冷却底板23の厚さT2は、例えば、2.0mm以上、10.0mm以下であることが好ましい。
このように構成される冷却装置20の内部は、天板21と側壁22と冷却底板23とで囲まれる流路部24が構成される。流路部24は、さらに、冷却領域21bに対応する冷却部24aと連通領域21c,21dに対応する連通部24b,24cとに分けられる。冷却部24aには、天板21と冷却底板23とを接続する複数の放熱フィン24fが延在している。連通部24b,24cは、天板21の連通領域21c,21d、側壁22、冷却底板23で構成されている。連通部24cは冷却部24aに接続されている。流入口23aから流入された冷媒が連通部24cから冷却部24aに流通する。連通部24bは冷却部24aに接続されている。冷却部24aからの冷媒が、連通部24bに流れ込み、流出口23bから流出する。
この際、流入口23aには、流入口23aの周りを取り囲む環状のゴムパッキンを介して、排水ヘッドが取り付けられる。排水ヘッドには排水管が取り付けられている。また、流出口23bにも、流出口23bの周りを取り囲む環状のゴムパッキンを介して、排水ヘッドが取り付けられる。排水ヘッドには排水管が取り付けられている。排水管はポンプに接続されている。冷却装置20の内部は、ポンプにより冷媒が循環される。
また、冷却装置20の外縁領域21eのさらなる外縁部は、側面視で、側壁22の外側であって、天板21及び冷却底板23により窪み部22aが構成される。窪み部22aは、冷却装置20の側部に全周に渡り構成されている。
冷却装置20は、それぞれ、熱伝導性に優れた金属を主成分として構成されている。金属は、例えば、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を含む合金である。冷却装置20の表面に対して、めっき処理を行ってもよい。この際、用いられるめっき材は、例えば、ニッケル、ニッケル-リン合金、ニッケル-ボロン合金である。めっき処理された冷却装置20は、耐食性が向上する。また、複数の放熱フィン24fが形成された天板21は、例えば、鍛造、鋳造(ダイカスト)により形成される。鍛造の場合、ブロック状の上記金属を主成分とする部材を金型を用いて加圧し、塑性変形させることで、複数の放熱フィン24f及び側壁22が形成された天板21が得られる。ダイカストの場合、溶融したダイカスト材を所定の鋳型に流し込み、冷却した後、鋳型から取り出すことで、複数の放熱フィン24f及び側壁22が形成された天板21が得られる。また、この際のダイカスト材は、例えば、アルミニウム系の合金である。または、複数の放熱フィン24fや側壁22が形成された天板21は、ブロック状の上記金属を主成分とする部材を切削加工により形成してもよい。
天板21の複数の放熱フィン24f及び側壁22に対して冷却底板23を接合する。この際の接合は、ろう付け加工によりそれぞれ行われる。したがって、天板21の主面(裏面)から延伸した側壁22の端部である裏面、及び放熱フィン24fの端部がそれぞれろう材を介して、冷却底板23のおもて面に接合される。ろう付け加工で用いられるろう材は、天板21が鋳造により形成された場合には、ダイカスト材よりも融点が低い材料が用いられる。このようなろう材は、例えば、アルミニウムを主成分とする合金である。
なお、天板21に対して締結補強部20e1も別途形成しておき、冷却底板23にろう付け加工により接合してもよい。また、本実施の形態では、複数の放熱フィン24fが天板21に接続している場合を示している。この場合に限らず、複数の放熱フィン24fを冷却底板23の冷却領域21bに対応する領域に形成してもよい。以上により、冷却装置20が得られる。
次に、評価治具3について、図7~図14を用いて説明する。図7は、第1の実施の形態における評価治具の平面図であり、図8は、第1の実施の形態における評価治具の側断面図であり、図9は、第1の実施の形態における評価治具の裏面図である。図10は、第1の実施の形態における評価治具の分解図である。図11は、第1の実施の形態における評価治具に含まれる底板の裏面側の斜視図であり、図12及び図13は、第1の実施の形態における評価治具に含まれる側枠部の斜視図である。図14は、第1の実施の形態における枠部の接続箇所の断面図である。なお、図8は、図7の一点鎖線Y1-Y1における断面図である。図10は、評価治具3から分解された(一部の)側壁部及び底板を平面的に示している(カーボンシートは除く)。図10の底板30の破線は、裏面に形成されている溝部の形成位置を表している。図11の破線は、溝部内の挿通孔の形成位置を表している。図14(A)は、図7の一点鎖線Y2-Y2における断面図を、図14(B)は、図7の一点鎖線X2-X2における断面図をそれぞれ示している。
評価治具3は、底板30と枠部40とカーボンシート50とを含んでいる。底板30及び枠部40は、導電性及び熱伝導性に優れた金属により構成されている。このような金属は、例えば、銅、アルミニウム、または、少なくともこれらの一種を主成分とする合金である。評価治具3では、底板30のおもて面にカーボンシート50が配置されている。この底板30の四方が枠部40により囲まれている。
底板30は、平面視で長辺の第1,第3辺30a,30c及び短辺の第2,第4辺30b,30dで四方が囲まれた矩形状を成している。底板30の四隅の角部は、R加工、C加工が施されてよい。ここでは、R加工が施されている場合を例示している。底板30のおもて面、裏面並びに側面は平滑であって、実質的に平坦であってよい。
底面30のおもて面は、平面視で、冷却装置20の冷却底面23の裏面と同じ形状を成している。すなわち、底面30のおもて面の外周の長辺及び短辺が、冷却装置20の冷却底面23の裏面の外周の長辺及び短辺と同じである。また、底面30のおもて面は、冷却装置20の冷却底面23が重複する大きさであればよい。ここでは、底板30のおもて面の面積は、冷却装置20の冷却底板23の裏面の面積よりも1回り大きく構成されている。底板30のおもて面の対角線上の角部近傍に貫通する一対の締結孔35a,35bがそれぞれ形成されている。一対の締結孔35a,35bは、冷却装置20の4隅の締結孔20eのうち同様に対角線上の一対の締結孔20eに対応している。図10では、締結孔35aは、第2,第3辺30b,30cによる角部に形成されている。締結孔35bは、第1,第4辺30a,30dによる角部に形成されている。一対の締結孔35a,35bは、第1,第2辺30a,30bによる角部と第3,第4辺30c,30dによる角部とに形成されていてもよい。底板30の厚さ(Z方向の長さ)は、半導体装置2を安定して支持でき、評価治具3の強度が維持できる厚さであればよい。このような厚さT1は、例えば、5.0mm以上、15mm以下である。
底板30の裏面及び側部には、第1~第4溝部31~34が形成されている。第1~第4溝部31~34は、第1~第4辺30a~30dの側部から裏面にかけて矩形状に削り取るように形成されている。第1~第4溝部31~34は、底板30の裏面に対して段差を成している。
第1~第4溝部31~34の内側には、さらに、内部に入り込む第1~第4挿通孔31a~34aがそれぞれ形成されている。第1~第4挿通孔31a~34aの幅は、第1~第4溝部31~34の幅よりも狭く、矩形状を成している(図11の破線)。第1~第4挿通孔31a~34aの幅は、第1~第4溝部31~34の幅の30%以上、40%以内である。第1~第4挿通孔31a~34aは、第1~第4溝部31~34の幅の中心に形成されている。第1~第4挿通孔31a~34aは、第1~第4溝部31~34のX-Y面に沿って底板30内に彫り込まれている。第1~第4溝部31~34(第1~第4挿通孔31a~34aを含む)の奥行は、底板30内でそれぞれが接触しない範囲の長さである。第1~第4溝部31~34の厚さ(Z方向の長さ)は、底板30の厚さの30%以上、60%以下である。
底板30の長辺である第1辺30aの側部には、第1溝部31の両側に第1側部挿通孔31b1がそれぞれ形成されている。第1側部挿通孔31b1の奥行は、第1~第4溝部31~34を緩衝しない程度の長さである。底板30の長辺である第3辺30cの側部にも、第3溝部33の両側に第3側部挿通孔(図示を省略)がそれぞれ同様に形成されている。
枠部40は、第1~第4側枠部41~44を含んでいる。第1~第4側枠部41~44は、底板30の第1~第4辺30a~30dにそれぞれ取り付けられる。第1側枠部41は、図12に例示するように、第1部材41aと第1支持部41bと第1突起部41cとを含んでいる。
第1部材41aは、平板状を成している。第1部材41aの幅(Y方向の長さ)は、底板30の第1辺30aの幅よりもやや長く構成されている。第1部材41aの±Y方向の両側部には嵌合部41a1がそれぞれ形成されている。嵌合部41a1は、凹状を成している。嵌合部41a1の高さ(Z方向の長さ)は、後述する第4突起部44cの厚さ(Z方向の長さ)に対応する。嵌合部41a1の幅(第1部材41aの長手方向に沿った長さ)は、後述する第4突起部44cの第4部材44aからの突出量に対応する。第1部材41aの両端部の上面に挿通孔41e1,41e2がZ方向に沿ってそれぞれ形成されている。挿通孔41e1,41e2は、第1部材41aのおもて面から嵌合部41a1を挟んでさらに第1部材41aに形成されている。
第1支持部41bは、第1部材41aに形成されている。第1支持部41bは、第1部材41aの下端部(-Z方向)から第1部材41aの主面に対して垂直に延伸している。第1支持部41bは、平面視で、先端部に幅の小さい第1先端支持部41b1を含んでいる。第1先端支持部41b1は第1支持部41bのおもて面が同一平面となるように構成されている。第1先端支持部41b1の厚さT3は、第1支持部41bの厚さT2の40%以上、60%以下である。第1先端支持部41b1の幅W2は、第1支持部41bの幅W1の50%以上、70%以下である。第1部材41aから第1支持部41bの第1先端支持部41b1までの長さL1は、第1部材41aから第1先端支持部41b1の先端までの長さL2の40%以上、60%以下である。また、第1側枠部41は、第1支軸部41b2が形成されている。第1支軸部41b2は、柱状を成している。第1支軸部41b2は、第1部材41aに第1支持部41bの±Y方向の両側にそれぞれ形成されている。第1支軸部41b2は、第1支持部41bと同様に延伸している。
第1突起部41cは、第1部材41aの両側の嵌合部41a1の間に形成されている。第1突起部41cは、第1部材41aの主面に対して垂直に突出している。第1突起部41cの突出量は、冷却装置20の窪み部22aに入り込むことができる長さである。第1突起部41cの高さ(Z方向の長さ)は、第1部材41aの嵌合部41a1の高さに対応している。
また、第3側枠部43は、図示の詳細は省略するものの、第1側枠部41と同様の構成部品を含んでいる。すなわち、第3側枠部43もまた、第3部材43aと第3支持部43bと第3突起部43cと第3支軸部とを含んでいる。
第4側枠部44は、図13に例示するように、第4部材44aと第4支持部44bと第4突起部44cとを含んでいる。第4部材44aは、平板状を成している。第4部材44aの幅(X方向の長さ)は、底板30の第4辺30dの幅程度の長さである。
第4支持部44bは、第4部材44aに形成されている。第4支持部44bは、第4部材44aの下端部(-Z方向)から第4部材44aの主面に対して垂直に延伸している。第4支持部44bは、平面視で、先端部に幅の小さい第4先端支持部44b1を含んでいる。第4先端支持部44b1は第4支持部44bのおもて面が同一平面となるように構成されている。第4先端支持部44b1の厚さT5は、第4支持部44bの厚さT4の40%以上、60%以下である。第4先端支持部44b1の幅W4は、第4支持部44bの幅W3の50%以上、70%以下である。第4部材44aから第4支持部44bの第4先端支持部44b1までの長さL3は、第4部材44aから第4先端支持部44b1の先端までの長さL4の40%以上、60%以下である。
第4突起部44cは、第4部材44aの±X方向の両側部から±X方向に平行に突出している。さらに、第4突起部44cは第4部材44aの主面に対して垂直(+Y方向)に突出している。当該主面は、第4支持部44bが形成されている面である。第4突起部44cの+Y方向の突出量は、第1,第3側枠部41,43の窪み部に入り込むことができる長さである。第4突起部44cの±X方向の突出量は、第1,第3側枠部41,43の嵌合部41a1の奥行に対応している。第4突起部44cの高さ(Z方向の長さ)は、第1部材41aの嵌合部41a1の高さに対応している。
第4突起部44cの±X方向の両端部の上面に挿通孔44e1,44e2がZ方向に沿ってそれぞれ形成されている。挿通孔44e1,44e2は、第4突起部44cをZ方向に貫通している。さらに、第4側枠部44は、第4取っ手44dが形成されている。第4取っ手44dは、第4部材44aの第4支持部44bが形成されている主面の反対側の主面に第4部材44aに対して垂直に延伸している。
また、第2側枠部42は、図示の詳細は省略するものの、第4側枠部44と同様の構成部品を含んでいる。すなわち、第2側枠部42もまた、第2部材42aと第2支持部42bと第2突起部42cと第2取っ手42dとを含んでいる。
カーボンシート50は、カーボンにより構成されている。カーボンシート50は、平面視で、矩形状を成し、角部にR加工が施されている。カーボンシート50のおもて面は、底板30のおもて面に対向している。カーボンシート50は、底板30に配置された際に、底板30の締結孔35a,35bに対応する締結開口部52a,52bがそれぞれ形成されている。カーボンシート50は、カーボンシート50に冷却装置20が配置された際に、流入口23a及び流出口23bに対応する箇所に流入開口部51a及び流出開口部51bが形成されている。カーボンシート50の厚さは、冷却装置20が配置された際に、冷却装置20と底板30との接触を確実に避けることができればよい。このような厚さは、例えば、100μm以上、1000μm以下である。
このような枠部40における、第1~第4側枠部41~44の接続(組み合わせ)について説明する。なお、評価治具3の組み立てには、第1~第4側枠部41~44は、底板30に取り付けつつ、互いに接続するものである。このような組み立て方法(取り付け方法)の詳細については後述する。ここでは、第1~第4側枠部41~44の接続について説明する。また、接続の例として、第1側枠部41と第4側枠部44とについて説明する。
第1側枠部41の第1部材41aと第4側枠部44の第4部材44aとをそれぞれの長手方向が直交するように位置する。第1部材41aの嵌合部41a1に第4部材44aの第4突起部44cを嵌合して噛み合わせる。これにより、第1側枠部41の第1部材41aと第4側枠部44の第4部材44aとが略直角を成す。さらに、第1側枠部41の挿通孔41e2と第4側枠部44の挿通孔44e1とが鉛直方向に一致する。図14に示されるように、一致した挿通孔41e2,44e1に第1側枠部41の上方からピン45を挿通する。第1側枠部41及び第2側枠部42と、第2側枠部42及び第3側枠部43と、第3側枠部43及び第4側枠部44と、に対しても同様にしてピン45を挿通する。以上により、枠部40が構成される。
次に、半導体装置2に対する評価治具3の取り付け方法について、図15~図18並びに図1及び図2を用いて説明する。図15は、第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法のフローチャートである。図16は、第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法のシート配置工程を示す図であり、図17は、第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法の装置配置工程を示す図であり、図18は、第1の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程を示す図である。図16~図18は、図1の一点鎖線Y1-Y1における断面に対応する断面図である。
まず、半導体装置2と評価治具3とを用意する用意工程を行う(ステップS1)。評価治具3は、底板30と、分離された状態の枠部40とカーボンシート50とが別個に用意される。次いで、底板30をセットする底板セット工程を行う(ステップS2)。底板30は、例えば、評価治具3の取り付け作業を行う取り付け台にセットされる。セットされた底板30はセット位置から位置ずれすることなく維持される。
次いで、底板30にカーボンシート50を配置するシート配置工程を行う(ステップS3)。図16に示されるように、底板30のおもて面にカーボンシート50を配置する。底板30のおもて面全面がカーボンシート50で覆われる。底板30の締結孔35a,35bはカーボンシート50の締結開口部52a,52bにそれぞれ合わせられる(図7を参照)。
次いで、底板30のおもて面にカーボンシート50を介して半導体装置2を配置する装置配置工程を行う(ステップS4)。カーボンシート50上の半導体装置2の冷却装置20の流入口23a及び流出口23bは、図17に示されるように、カーボンシート50の流入開口部51a及び流出開口部51bにそれぞれ合わせられる(図17では、流入口23a及び流入開口部51aを図示)。冷却装置20の流入口23a及び流出口23bの周囲がカーボンシート50により保護されて、流入口23a及び流出口23bが損傷を受けにくくなる。このため、評価治具3を取り外した半導体装置2の流入口23a及び流出口23bに対してゴムパッキンを介して排水ヘッドを取り付ける場合には、流入口23a及び流出口23bの気密性が維持される。
また、半導体装置2の冷却装置20の対角線上の締結孔20eがカーボンシート50の締結開口部52a,52bを介して、底板30の締結孔35a,35bにそれぞれ合わせられる。冷却装置20の対角線上の締結孔20eと底板30の締結孔35a,35bとをネジ(図示を省略)を螺合して締結する。半導体装置2を底板30に締結するに当たり、冷却装置20の4つのうち対角線上の2つの締結孔20eを用いることで、締結の作業時間を減らすことができる。また、半導体装置2は、冷却装置20の対角線上の締結孔20eで底板30に締結しているために、底板30に対して堅固に固定される。
次いで、半導体装置2及び底板30に対して枠部40を取り付ける枠部取り付け工程を行う(ステップS5)。枠部40は、第1~第4側枠部41~44がまだ組み合っていない。底板30の第1~第4辺30a~30dに対して、第1~第4側枠部41~44を取り付ける。第1~第4側枠部41~44の取り付け順序は問わない。底板30に対して、第1~第4側枠部41~44をそれぞれ取り付けてもよい。または、底板30の対向する第1,第3辺30a,30cに対して第1,第3側枠部41,43を、または、第2,第4辺30b,30dに対して第2,第4側枠部42,44をそれぞれ挟むように同時に取り付けてもよい。第1,第3側枠部41,43及び第2,第4側枠部42,44の取り付け順序も問わない。
図18では、底板30の第1,第3辺30a,30cに対して、第1,第3側枠部41,43を取り付ける場合を例示している。底板30の第1,第3辺30a,30cに対して、第1,第3側枠部41,43を第1,第3支持部41b,43b(並びに第1,第3第1,第3支軸部)が対向するようにセットする。第1,第3側枠部41,43を底板30の第1,第3辺30a,30cに向かってスライドさせる。これにより、第1,第3支持部41b,43bが、底板30の第1,第3溝部31,33に挿入する。また、第1,第3支軸部が、底板30の第1側部挿通孔31b1及び第3側部挿通孔に挿入する。
第1側枠部41は、第1支持部41bの第1先端支持部41b1が、第1溝部31内の第1挿通孔31aに嵌るまで押し込まれる。さらに、この際、第1側枠部41の第1部材41aの第1突起部41cが冷却装置20の側部の窪み部22aに嵌る。
第3側枠部43も同様に、第3支持部43bの第3先端支持部が、第3溝部33内の第3挿通孔33aに嵌るまで押し込む。第3側枠部43の第3部材43aの第3突起部43cが冷却装置20の側部の窪み部22aに嵌る。
第2,第4側枠部42,44も底板30の第2,第4辺30b,30dに対して上記と同様にスライドして取り付けられる。この場合も、第2,第4側枠部42,44の第2,第4支持部42b,44bが底板30の第2,第4溝部32,34に嵌る。第2,第4側枠部42,44の第2,第4突起部42c,44cが冷却装置20の側部の窪み部22aに嵌る。
さらに、この際、第1側枠部41の第1部材41aの両側の嵌合部41a1に第2,第4側枠部42,44の第2,第4突起部42c,44cが嵌合する。すなわち、第1部材41aの両側の嵌合部41a1に第2,第4側枠部42,44の第2,第4突起部42c,44cがそれぞれ噛み合う。第4側枠部44の第4部材44aの両側の嵌合部にも第2,第4側枠部42,44の第2,第4突起部42c,44cが嵌合する。すなわち、第4部材44aの両側の嵌合部に第2,第4側枠部42,44の第2,第4突起部42c,44cがそれぞれ噛み合う。
第1~第4側枠部41~44の組み合わさった4つの両側部にそれぞれピン45をおもて側から挿通すると、図1及び図2に示される半導体装置2に評価治具3が取り付けられた評価構造体1が得られる。
また、半導体装置2から評価治具3を取り外す場合には、評価治具3の4か所に取り付けられているピン45を上方に引き抜く。これにより、枠部40を分解することができ、底板30から離脱させることができる。これにより、半導体装置2が評価治具3から取り外される。
上記の評価治具3は、平面視で矩形状の冷却装置20を底部に備える半導体装置2に対して取り付けられる。このような評価治具3は、底板30と枠部40とを含む。底板30は、平板状であって、おもて面が冷却装置20の冷却底板23と重複する面積を成し、冷却装置20がおもて面に配置される。枠部40は、平面視で冷却装置20の四方を底板30の四方と共にそれぞれ取り囲む。これにより、半導体装置2は評価治具3に対して堅固に取り付けられる。このため、半導体装置2は評価治具3に対して、がたつきの発生が抑制され、評価治具3による損傷の発生を防止することができる。このため、半導体装置2が損傷を受けることなく、評価治具3が確実に取り付けられる。
特に、半導体装置2の底部の冷却装置20を取り囲む側面が枠部40により固定されている。さらには、評価治具3に含まれる枠部4の第1~第4突起部が、冷却装置20の側部の周囲の窪み部22aに嵌合している。半導体装置2の熱的評価を行う際には、冷却装置20の側面から半導体装置2の昇温、降温を助長させることができる。評価治具3を用いることで、半導体装置2の熱伝導性能を確保することができる。
また、評価治具3は、第2,第4側枠部42,44に第2,第4取っ手42d,44dが設けられている。評価構造体1を移動させる場合には、第2,第4取っ手42d,44dを用いることができ、評価構造体1の取り扱い性が向上する。このような取っ手は、第2,第4側枠部42,44に限らず、第1,第3側枠部41,43に取り付けてもよく、また、第1~第4側枠部41~44の全てに取り付けてもよい。
したがって、評価治具3を用いることで、半導体装置2の取り扱い性と評価治具3の取り付け作業との効率が向上する。また、半導体装置2が損傷を受けることなく、また、半導体装置2の導電性及び熱伝導性を維持することができる。これにより、評価治具3が取り付けられた半導体装置2に対して安定した評価を行うことができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、評価治具3の枠部40に含まれる第1~第4突起部41c~44cの裏面(第1~第4支持部に対向する面)が傾斜している場合について、図19及び図20を用いて説明する。図19は、第2の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程(取り付け前)を示す図であり、図20は、第2の実施の形態における評価治具の取り付け方法の枠部取り付け工程(取り付け後)を示す図である。
なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態の第1~第4突起部41c~44c以外は同じ構成である。第2の実施の形態の半導体装置2及び(第1~第4突起部41c~44cを除く)評価治具3並びに半導体装置2に対する評価治具3の取り付け方法は、第1の実施の形態を参照することができる。
第2の実施の形態では、第1~第4側枠部41~44の第1~第4突起部41c~44cの裏面は、傾斜している。例えば、図19に示されるように、第1,第3突起部41c,43cの裏面である第1,第3突起裏面41c1,43c1とは、第1,第3支持部41b,43bに対向する面である。第1,第3突起部41c,43cの先端が狭まるように、第1,第3突起裏面41c1,43c1が傾斜している。また、第2,第4突起部42c,44cの第2,第4突起裏面(図示を省略)もまた、第1,第3突起裏面41c1,43c1と同様に、第1,第3突起部41c,43cの先端が狭まるように、傾斜している。
このような第1~第4側枠部41~44を含む評価治具3でも、図15と同様の取り付け方法を行うことができる。第2の実施の形態の場合では、図15のステップS5が以下のように行われる。
底板30の第1,第3辺30a,30cに対して、第1,第3側枠部41,43を第1,第3支持部41b,43b(並びに第1,第3支軸部)が対向するようにセットする。図19に示されるように、第1,第3側枠部41,43を底板30の第1,第3辺30a,30cに向かってスライドさせる。これにより、第1,第3支持部41b,43bが底板30の第1,第3溝部31,33に挿入する。また、第1,第3支軸部が、底板30の第1側部挿通孔31b1及び第3側部挿通孔に挿入する。
スライドの際、第1側枠部41の第1突起部41cが冷却装置20の窪み部22aに嵌る。この際、図20に示されるように、第1突起部41cの第1突起裏面41c1が窪み部22aの冷却底板23の外縁部を底板30の方向(-Z方向)に押圧する。第3側枠部43も同様に、第3突起部43cの第3突起裏面43c1が冷却装置20の窪み部22aの冷却底板23の外縁部を底板30の方向(-Z方向)に押圧する。第2,第4側枠部42,44も同様に、第2,第4突起部42c,44cの第2,第4突起裏面が冷却装置20の窪み部22aの冷却底板23の外縁部を底板30の方向(-Z方向)に押圧する。
このようにして半導体装置2の冷却装置20の側部は評価治具3により堅固に取り付けられ、さらに、冷却装置20は底板30に対しても堅固に押圧される。このため、第1の実施の形態の場合よりも、半導体装置2は評価治具3に対して、がたつきの発生が抑制され、評価治具3による損傷の発生を防止することができる。このため、半導体装置2が損傷を受けることなく、評価治具3が確実に取り付けられる。
半導体装置2の底部の冷却装置20を取り囲む側面が枠部40により固定されている。評価治具3に含まれる枠部40の第1~第4突起部41c~44cが、冷却装置20の側部の周囲の窪み部22aに嵌合している。さらに、冷却装置20が底板30に押圧されている。このため、半導体装置2の熱的評価を行う際には、冷却装置20の側面から半導体装置2の昇温、降温を助長させることができる。評価治具3を用いることで、半導体装置2の熱伝導性能を確保することができる。
1 評価構造体
2 半導体装置
3 評価治具
10 半導体モジュール
11 絶縁回路基板
11a 絶縁板
11b 回路パターン
11c 金属板
12 半導体チップ
13,14 接合部材
20 冷却装置
20a,20c 長辺
20b,20d 短辺
20e,35a,35b 締結孔
20e1 締結補強部
21 天板
21a 流路領域
21b 冷却領域
21c,21d 連通領域
21e,21f 外縁領域
22 側壁
22a 窪み部
23 冷却底板
23a 流入口
23b 流出口
24 流路部
24a 冷却部
24b,24c 連通部
24f 放熱フィン
25 ケース
26 封止部材
30 底板
30a,30b,30c,30d 第1,第2,第3,第4辺
31,32,33,34 第1,第2,第3,第4溝部
31a,32a,33a,34a 第1,第2,第3,第4挿通孔
31b1 第1側部挿通孔
40 枠部
41,42,43,44 第1,第2,第3,第4側枠部
41a,42a,43a,44a 第1,第2,第3,第4部材
41a1 嵌合部
41b,42b,43b,44b 第1,第2,第3,第4支持部
41b1,44b1 第1,第4先端支持部
41b2 第1支軸部
41c,42c,43c,44c 第1,第2,第3,第4突起部
41c1,43c1 第1,第3突起裏面
41e1,41e2,44e1,44e2 挿通孔
42d,44d 第2,第4取っ手
45 ピン
50 カーボンシート
51a 流入開口部
51b 流出開口部
52a,52b 締結開口部

Claims (19)

  1. 平面視で矩形状の冷却装置を底部に備える半導体装置に対して取り付けられ、
    底板と枠部とを含み、
    前記底板は、平板状であって、前記冷却装置がおもて面に配置され、
    前記枠部は、平面視で前記冷却装置の四方を前記底板の四方と共にそれぞれ取り囲む、
    評価治具。
  2. 前記底板の前記おもて面は、平面視で、前記冷却装置の底面と同じ形状を成し、前記底面は、前記おもて面に重複して配置されている、
    請求項1に記載の評価治具。
  3. 前記底板と前記冷却装置との間に設けられ、裏面が前記底板に直接接触し、おもて面が前記冷却装置の前記底面に直接接触し、
    前記冷却装置の前記底面に形成された流入口に対応して形成された流入開口部と、前記冷却装置の底面に形成された流出口に対応して形成された流出開口部とを有する、
    カーボンシートをさらに含む、
    請求項1または2に記載の評価治具。
  4. 前記枠部は、平面視で、前記底板及び前記冷却装置の各辺に順に対応する第1側枠部、第2側枠部、第3側枠部及び第4側枠部を含む、
    請求項1から3のいずれかに記載の評価治具。
  5. 前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のそれぞれの底部に、前記底板に向けて延伸し、前記底板の底面を支持する平板状の第1支持部、第2支持部、第3支持部及び第4支持部を含む、
    請求項4に記載の評価治具。
  6. 前記底板は、対角線上の一対の角部に、前記冷却装置を締結する締結孔をそれぞれ備えている、
    請求項1から5のいずれかに記載の評価治具。
  7. 前記底板の底面は、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部にそれぞれ対応して、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部が嵌る第1溝部、第2溝部、第3溝部及び第4溝部が形成されている、
    請求項5または6に記載の評価治具。
  8. 前記冷却装置は、平板状の天板と前記天板の裏面に環状に接続される側壁と前記天板に対向し前記側壁の裏面に接続され、平面視で前記側壁の内側に前記流入口及び前記流出口が形成された平板状の冷却底板とを備え、側部に前記天板と前記冷却底板との隙間が環状に構成されており、
    前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部は、前記隙間に向かって突出する凸状の第1突起部、第2突起部、第3突起部及び第4突起部をそれぞれ含んでいる、
    請求項4から7のいずれかに記載の評価治具。
  9. 前記第1突起部、前記第2突起部、前記第3突起部及び前記第4突起部はそれぞれ前記冷却底板に対向する突起裏面を備え、
    前記突起裏面は、前記第1突起部、前記第2突起部、前記第3突起部及び前記第4突起部の先端が狭まるように傾斜している、
    請求項8に記載の評価治具。
  10. 前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のおもて面は、前記冷却装置の前記天板のおもて面と同一平面を成している、
    請求項8または9に記載の評価治具。
  11. 前記枠部は、前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のそれぞれの隣接する端部が接続されて構成されている、
    請求項4から10のいずれかに記載の評価治具。
  12. 前記枠部は、前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のそれぞれの隣接する端部が噛み合って、噛み合った隣接する端部に前記枠部の前記おもて面から挿通するピンをさらに含む、
    請求項11に記載の評価治具。
  13. 請求項1に記載の評価治具と、平面視で矩形状の冷却装置を底部に備える半導体装置と、を用意する用意工程と、
    前記半導体装置の前記冷却装置を前記底板に配置する装置配置工程と、
    平面視で前記冷却装置の四方を前記底板の四方と共にそれぞれ取り囲むように前記枠部と取り付ける枠部取り付け工程と、
    を有する評価治具の取り付け方法。
  14. 前記用意工程では、さらに、前記冷却装置の底面に形成された流入口に対応して形成された流入開口部と、前記冷却装置の前記底面に形成された流出口に対応して形成された流出開口部とをそれぞれ含むカーボンシートを用意し、
    前記装置配置工程の前に、前記底板のおもて面に前記カーボンシートを配置するシート配置工程を有し、
    前記装置配置工程では、前記半導体装置の前記冷却装置を、前記カーボンシートを介して前記底板に配置する、
    請求項13に記載の評価治具の取り付け方法。
  15. 前記枠部は、平面視で、前記底板及び前記冷却装置の各辺に順に対応する第1側枠部、第2側枠部、第3側枠部及び第4側枠部を含み、
    前記枠部取り付け工程では、前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部を前記底板及び前記冷却装置のそれぞれの辺に取り付ける、
    請求項14に記載の評価治具の取り付け方法。
  16. 前記枠部の前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のそれぞれの底部に、外側に延伸する平板状の第1支持部、第2支持部、第3支持部及び第4支持部をさらに含み、
    前記枠部取り付け工程では、前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部を前記底板及び前記冷却装置のそれぞれの辺に対向させて、それぞれの辺に向かってスライドして、前記第1支持部、前記第2支持部、前記第3支持部及び前記第4支持部により、前記底板の底面を支持させる、
    請求項15に記載の評価治具の取り付け方法。
  17. 前記冷却装置は、平板状の天板と前記天板の裏面に環状に接続される側壁と前記天板に対向し前記側壁の裏面に接続され、平面視で前記側壁の内側に前記流入口及び前記流出口が形成された平板状の冷却底板とを備え、側部に前記天板と前記冷却底板との隙間が環状に構成されており、
    前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部は、外側に垂直に突出する凸状の第1突起部、第2突起部、第3突起部及び第4突起部をそれぞれ含み、
    前記枠部取り付け工程では、前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部を前記底板及び前記冷却装置のそれぞれの辺に向かってスライドさせて、前記第1突起部、前記第2突起部、前記第3突起部及び前記第4突起部を前記隙間に挿入させる、
    請求項16に記載の評価治具の取り付け方法。
  18. 前記枠部取り付け工程では、スライドさせた前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部を前記底板及び前記冷却装置のそれぞれの辺に当接させて、
    前記第1側枠部、前記第2側枠部、前記第3側枠部及び前記第4側枠部のそれぞれの隣接する端部が噛み合って、噛み合った隣接する端部におもて面からピンを挿通する、
    請求項16または17に記載の評価治具の取り付け方法。
  19. 平面視で矩形状であって、冷媒が内部に流入される流入口と前記冷媒が前記内部から流出される流出口とを底面に設けられた冷却装置を底部に備える半導体装置に対して取り付けられ、
    平板状であって、おもて面が前記冷却装置の底面と重複する面積を成し、前記冷却装置が前記おもて面に配置される底板と、
    前記底板と前記冷却装置との間に設けられ、前記底板に配置された前記冷却装置の前記流入口及び前記流出口に対応して流入開口部及び流出開口部がそれぞれ形成されたカーボンシートと、
    を含む評価治具。
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