JP2023042382A - 電磁リレーの保護システム - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で電磁リレーの凍結による接点の導通不良を防止する電磁リレーの保護システムを提供する。【解決手段】車両の電池パック12に搭載された電磁リレー(正極側電磁リレー18、負極側電磁リレー22)の凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システム10において、電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段34と、電磁リレーの固定端子に接続された電力線24を冷却する冷却手段30と、温度検知手段34からの温度情報に基づき、電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに、冷却手段30を作動させて電力線24を冷却する制御部32と、を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、電磁リレーの保護システム、特に、凍結による接点の導通不良を防止する電磁リレーの保護システムに関する。
電子機器や電源装置、車両等を起動する際に、装置や機器等に電力を供給するスイッチ切替手法として電磁リレーが多用されている。電磁リレーの筐体の内部には、回路を接続するための固定端子、可動端子、及び可動端子を動かすための励磁コイル等がある。励磁コイルに電圧を供給し、可動端子を動かして固定端子と接触させることで回路が接続、すなわち電源と電気負荷とが接続されるように構成されている。
このような構成の電磁リレーにおいては、励磁コイルや端子接点部の発熱によって電磁リレーの筐体内部には水蒸気が発生し、電磁リレーの周囲環境温度が氷点下になる場合は、固定端子に結露が発生し、発生した結露が凍結することで接点の導通不良が発生する。
図5は、電磁リレーの接点に凍結が生じた場合の接点の導通不良の説明図である。電磁リレー18(22)の固定端子40には電力線、例えばバスバー23、24が接続されている。可動端子38は、励磁コイル(図示していない)に電圧を供給することで、矢印Aで示した様に固定端子40側に移動し、固定端子40の接点40aと可動端子38の接点38aが当接するようになっている。
励磁コイルに電圧を供給すると励磁コイルが発熱し、また通電すると端子接点部が発熱し、筐体44内には水蒸気が存在することとなる。この状況から電磁リレーが設置された場所の周囲温度が下がると、接点40a全体に結露が発生する。周囲温度がさらに下がり氷点下になると結露が凍結し導通不良が発生する。すなわち、凍結により氷粒子42が可動端子38の接点38aと固定端子40の接点40aとの間に存在することになり、固定端子40の接点40aと可動端子38の接点38aは導通不良の状態になる。
この凍結の問題に対して、特許文献1では、筐体又は筐体内部の凍結発生箇所に振動を発生させる振動発生手段を備えている。電磁リレーの筐体内部に凍結が発生していると判定されたときに、振動発生手段により発生した振動を、固定端子等に伝達させて凍結を解除するように構成している。
特許文献1に開示された方法では、振動を発生させるために、例えば振動モーターを追加する必要があり、これにより電磁リレーの高コスト化や、発生する振動により周囲の部品に影響を与える懸念がある。さらに、異音が発生する懸念もある。
また、最も考慮すべき点として、特許文献1に開示された方法では、凍結により導通不良が起きた場合、凍結を解除するまでに時間を要し、電磁リレーを直ちにONにすることができないことである。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で電磁リレーの凍結による問題を解消した電磁リレーの保護システムを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の電磁リレーの保護システムは、
車両に搭載された電磁リレーの凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システムにおいて、
前記電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段と、
前記電磁リレーの固定端子に接続された電力線を冷却する冷却手段と、
前記温度検知手段からの温度情報に基づき、前記電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに前記冷却手段を作動させて電力線を冷却する制御部と、
を有することを特徴とする。
車両に搭載された電磁リレーの凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システムにおいて、
前記電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段と、
前記電磁リレーの固定端子に接続された電力線を冷却する冷却手段と、
前記温度検知手段からの温度情報に基づき、前記電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに前記冷却手段を作動させて電力線を冷却する制御部と、
を有することを特徴とする。
この構成によれば、現在、凍結の生じていない電磁リレーにおいて、凍結が発生する環境温度が生じる判断した時に、電磁リレーの固定端子に接続された電力線を冷却することで、電磁リレーの固定端子の可動端子との接触部分への凍結を抑制し、接続不良の発生を防止することができる。すなわち、電磁リレーの固定端子には電力線が接続されているが、この接続部位は固定端子の基端側、すなわち、可動端子との接触する側とは反対側である。
したがって、電力線が冷却手段によって冷却されることで、環境温度によって自然に冷却されるよりも急な温度勾配によって固定端子の基端側が冷却される。これにより、結露、凍結の発生が固定端子の基端側に集中するという作用が生じる。すなわち、可動端子との接触部位において、環境温度の自然な下降に伴って生じる結露、凍結の発生状況よりも低い発生状況が確保され、凍結による導通不良の問題を回避することができる。
上記目的を達成するため、請求項2に記載の電磁リレーの保護システムは、
温度情報を含む気象予報情報を受信して記憶する気象情報格納手段を備え、
前記制御部による電磁リレーの凍結する怖れの判断は、
前記温度検知手段により所定の測定開始時間から現在時間まで逐次測定された温度変化の推移情報と、前記気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを用いて、その後の温度推移を予測し、該予測により前記電磁リレーが凍結する温度に到達するか否かによって判断することで行われることを特徴とする。
温度情報を含む気象予報情報を受信して記憶する気象情報格納手段を備え、
前記制御部による電磁リレーの凍結する怖れの判断は、
前記温度検知手段により所定の測定開始時間から現在時間まで逐次測定された温度変化の推移情報と、前記気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを用いて、その後の温度推移を予測し、該予測により前記電磁リレーが凍結する温度に到達するか否かによって判断することで行われることを特徴とする。
この構成により、凍結する怖れの判断は、電磁リレーでの実際の温度変化の推移情報と、気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを共に用いることでより確実な保護作用を得ることができる。すなわち、実際の温度変化の推移情報から凍結が予測される場合は、直ちに電力線の冷却動作を開始するが、さらに、実際の温度変化の推移情報からは電磁リレーは凍結する温度には到達しないと判断される場合でも、気象予報情報によれば、天候の急変により温度が急降下すると予測されている場合には、冷却動作を行うことができる。
これにより、気象予報情報を加味したより安定性の高いリレー保護を行うことができる。
これにより、気象予報情報を加味したより安定性の高いリレー保護を行うことができる。
請求項3に記載の電磁リレーの保護システムは、請求項1又は2に記載の電磁リレーの保護システムにおいて、
前記冷却手段の作動は、
前記電磁リレーが凍結する怖れが有るとの判断に加え、
前記電磁レーの温度が、結露が発生する温度条件を満たす時に行われることを特徴とする。
前記冷却手段の作動は、
前記電磁リレーが凍結する怖れが有るとの判断に加え、
前記電磁レーの温度が、結露が発生する温度条件を満たす時に行われることを特徴とする。
この構成により、冷却手段は、電磁リレーが凍結する怖れが有るとの判断に加え、電磁レーの温度が、結露が発生する温度条件を満たしているときに作動されるので、結露が生じて、それが凍結する可能性の高い状況のときのみ冷却手段を作動させることができる。すなわち、結露が生じない状況であれば、その凍結によりリレーの接続不良が発生することもないので、実際に必要な状況の時のみに電力線の冷却を行うことが可能となる。
請求項4に記載の電磁リレーの保護システムは、請求項1~3の何れか1項に記載の電磁リレーの保護システムにおいて、
前記冷却は、10℃~40℃/時間の温度勾配で行われることを特徴とする。
前記冷却は、10℃~40℃/時間の温度勾配で行われることを特徴とする。
これにより、環境温度の自然な下降よりも急な温度勾配、10℃~40℃/時間で冷却を行うことにより、結露、凍結の発生を固定端子の基端側に効果的に集中させることができる。すなわち、固定端子の基端側の結露、凍結を多くし、可動端子との接触する側に発生する結露を効果的に少なくすることが可能となる。したがって、凍結による導通不良を確実に防止することができる。
本発明の電磁リレーの保護システムによれば、電磁リレーが凍結する怖れがあると判断された場合に、固定端子に接続された電力線を冷却することで、固定端子の基端側を接続端側(先端側)よりも低温とし、接続端側の凍結を的確に防止することができ、電磁リレーの導通不良の問題を回避することができる。したがって、信頼性の高い電磁リレーを提供することができ、これを搭載した車両のパフォーマンスが保証される。
以下、本発明の電磁リレーの保護システムの1つの実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の電磁リレーの保護システムの1つの実施の形態に係る概略構成図である。電磁リレーの保護システム10は、電池14、ジャンクションボックス16、制御部32等を収納する電池パック12と、車載ネットワーク50を介して接続される外部ユニット36とを有する。
電池パック12内には、その他、温度検知手段34、正極側端子26、負極側端子28を備える。ジャンクションボックス16内には、正極側の電磁リレー18、負極側の電磁リレー22、プリチャージリレー20を有する。電池14の正極と正極側の電磁リレー16との間、及び電池14の負極と負極側の電磁リレー22との間が、電力線、例えば、バスバー23を介してそれぞれ接続されている。
また、同様に、ジャンクションボックス16内の正極側のリレー18と正極側端子26との間、及び、ジャンクションボックス16内の負極側の電磁リレー22と負極側端子28との間は、それぞれバスバー24を介して接続されている。バスバー23とバスバー24は、同質のものであるが、長さが異なる。
冷却手段30は、例えばペルチェ素子であり、本実施の形態では、正極側の電磁リレー18と正極側端子26、及び負極側の電磁リレー22と負極側端子28との間のバスバー24が共に冷却されるように構成されている。
温度検知手段34は、電池パック12内の温度、すなわち電磁リレー18(22)が設置された場所の環境温度を測定するものであり、所定開始時間から所定時間毎に逐次測定され、また測定した温度値は記憶される構成になっている。制御部32は、車載ネットワーク50を介して外部ユニット36と通信を行うことが可能であり、温度情報を含む気象予報情報を受信することが可能である。得られた気象予報情報は気象情報格納手段33に記憶される。その他、制御部32は、電磁リレー18(22)が凍結する温度に到達するか否か判断すること、温度検知手段34内の記憶した測定温度を参照すること、冷却手段30を制御すること等が可能に構成されている。
図2は、本発明の電磁リレーの制御方法に係り、制御のフロー図である。本実施の形態では、電磁リレーが凍結する怖れの判断は、電磁リレーでの実際の温度変化の推移情報と、気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを共に用いている。
制御のフローは、車両の使用を終え、車両のイグニッションをOFFにする(ステップS1)ことから始まる。すなわち、本発明の最も好ましい実施の形態としては、例えば、寒冷地において車両の使用を終えた後、次の日の朝までに凍結が予想される場合に、夜の間に凍結防止の制御を行い、早朝に凍結による電磁リレーの導通不良の問題がなく車両が直ちに使用できることを想定している。
図2のフローに戻り、車載ネットワーク50を用いて外部ユニット36から天気予報等の気象予報情報を入手し(ステップS2)、気象情報格納手段33に格納する。そして、温度検知手段34による測定温度を基に、電池パック内の温度の推移を予測する(ステップS3)。この電池パック12内の温度の推移の予測(ステップS3)は、制御部32が、温度検知手段34での現在までの一連の温度測定値を基に行う。
図3は、本発明の電磁リレーの保護システムに係り、予測される温度推移についての説明図である。横軸は時間で、縦軸は温度である。曲線は2つあり、上部の曲線は、例えば、前回に車両を使用したときにおける1日の温度推移曲線(実測値)を示す。下部の曲線は当日に係るものであり、現在(丸印で示す)までの測定値を実線で示し、それ以降は予測される推移温度を破線で示す。すなわち、破線は、現在時間からその後の電磁リレーの温度の推移を予測したものである。縦軸のT1は結露開始温度であり、T2は凍結開始温度である。
この予測は、前述したように、制御部32が、温度検知手段34での現在までの一連の温度測定値を基に行うが、予測の仕方としては、例えば、人工知能(AI)を用いても良いし、温度測定値の回帰曲線等を求めて行っても良い。図3に示した温度予測では、現在以降、温度は結露開始温度、凍結開始温度以下になることが示されている。
図2のフローに戻り、次に、制御部32は、電磁リレー18(22)が凍結する温度まで到達するか否か、すなわち凍結の可能性を判断する(ステップS4)。この判断は、図3に示した予測される推移温度、及び外部ユニット36から得られた気象に関する情報を基にして判断される。すなわち、実際の温度変化の推移情報から凍結が予測される場合は、凍結する怖れ有りと判断されるが、さらに実際の温度変化の推移情報からは電磁リレーは凍結する温度には到達しないと判断される場合でも、気象予報情報によれば、天候の急変により温度が急降下すると予測されている場合には、凍結する怖れ有りと判断される。
凍結の可能性がないと判断した場合(ステップS4、No)、フローを終了する。凍結の可能性があると判断した場合(ステップS4、Yes)、電池パック12内の温度を測定する(ステップS5)。電磁リレー18(22)が、結露が発生する温度になった場合(ステップS6、Yes)、すなわち、結露が発生する温度条件を満たしている場合、凍結防止制御を実行する(ステップS7)。
ここで、結露の発生する温度に関しては、電磁リレーの筐体の容積、筐体内の水分量、励磁コイルの発熱温度等により変化するが、本実施の形態においては、結露の発生する温度は実験や解析等により前もって判っているものとする。
ステップS7の凍結防止制御とは、電池パック12内のバスバー24を冷却手段30で冷却することである。冷却し続けて、電池パック12内の温度が、例えば0度以下、具体的に-5℃になったら(ステップS8、Yes)、凍結防止制御をOFFにする(ステップS9)。そして、フローを終了する。
電池パック12内の温度が、結露が発生する温度にならない場合(ステップS6、No)、すなわち結露が発生する温度条件を満たさない場合、ステップS5の電池パック12内の温度を測定するステップ5に戻る。ここで、電池パック12内の温度が、結露が発生するまでの温度に下がらない場合(ステップS6、No)、ステップS5、ステップS6のループを回り続けるが、この状態は、いつかは結露が発生する温度となり(ステップS6、Yes)、凍結防止制御が実施(ステップS7)されるので無限ループには陥らない。なお、環境温度が変化して、電磁リレーが凍結する怖れがなくなることや結露が発生する温度条件が満たされない場合も生じることも考慮して、所定の時間だけステップ5、ステップ6を実施し、その後フローを終了するとしても良い。
凍結防止制御におけるバスバー24の冷却は、10℃~40℃/時間の温度勾配で行われる。電磁リレーの大きさ等により、最適な冷却の温度勾配は変化するが、概ねこの範囲であれば良好な結果が得られる。この冷却により、結露、凍結を効率良く固定端子の基端側に発生することができる。
図4は、本発明の電磁リレー保護システムによる効果の説明図である。前述のように、凍結する怖れが有り、結露が発生する温度まで電池パック内の温度が低下した場合に、バスバー24が冷却手段30により冷却される。
バスバー24は、例えば、銅板で構成されており、熱伝導率が良好であるので、固定端子40の接点40aにおいて、バスバー24に接続されている基端側Bが、先ず冷やされ、結露が発生する。電磁リレー18(22)の筐体内部44の水分量は略一定であるので、バスバー24に接続されている基端側Bに多くの結露が発生すれば、先端側S、すなわち可動端子38側に発生する結露は相対的に少なくなる。すなわち、バスバー24を自然に冷却されるよりも急な温度勾配によって冷却することで、固定端子40の接点40aの基端側Bでの結露は多くなり、先端側Sでは結露が少ない。
この状態で、環境温度が、凍結が発生する温度に到達すると、固定端子40aの接点40aの先端側Sには氷結がほとんど発生せず、可動端子38の接点38aと固定端子40の接点40aは良好に接触する。すなわち、導通を阻む氷粒子42は固定端子40の接点40aと可動端子38の接点38aとの間には存在せず、導通不良は発生しない。
なお、電池14と電磁リレー18(22)とを接続するバスバー23、23は、電磁リレー18と正極端子26及び負極端子28とを接続するバスバー24、24よりも短いので、凍結の問題が少ないので冷却手段は設置していないが、バスバー23にも冷却手段30を設置しても良い。
本発明の電磁リレーの保護システムによれば、電磁リレー18(22)が設置された場所の環境温度の測定温度から、電磁リレー18(22)は凍結する怖れが有ると予測されると、バスバー24が冷却される。バスバー24が冷却されると、これに接続された固定端子40の接点40aは、バスバー24に接続された基端側Sがより多く結露し、可動端子30の接点38aと接触する側(先端側S)には、相対的に結露が少ない状態となる。したがって、温度が下がり凍結が生じた場合、固定端子40と可動端子38とが接触する部分には、導通不良となる氷42は発生せず、電磁リレー18(22)を直ぐにONとすることが可能である。
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、冷却手段30は、ペルチェ素子を例示したが、これに拘らない。バスバー24の冷却は、ジャンクションボックス16と電池パックの端子26、28の間のバスバー24のみ冷却しているが、全てのバスバーを冷却するようにしても良い。
10 電磁リレーの保護システム
12 電池パック
14 電池
16 ジャンクションボックス
18 正極側電磁リレー
20 プリチャージリレー
22 負極側電磁リレー
23、24 バスバー(電力線)
26 正極側端子
28 負極側端子
30 ペルチェ素子(冷却手段)
32 制御部
33 気象情報格納手段
34 温度検知手段
36 外部ユニット
38 可動端子
38a 可動端子の接点
40 固定端子
40a 固定端子の接点
42 氷粒子
50 車載ネットワーク
A 可動端子の移動方向
B 固定端子の接点の基端側
S 固定端子の接点の先端側
12 電池パック
14 電池
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18 正極側電磁リレー
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22 負極側電磁リレー
23、24 バスバー(電力線)
26 正極側端子
28 負極側端子
30 ペルチェ素子(冷却手段)
32 制御部
33 気象情報格納手段
34 温度検知手段
36 外部ユニット
38 可動端子
38a 可動端子の接点
40 固定端子
40a 固定端子の接点
42 氷粒子
50 車載ネットワーク
A 可動端子の移動方向
B 固定端子の接点の基端側
S 固定端子の接点の先端側
Claims (4)
- 車両に搭載された電磁リレーの凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システムにおいて、
前記電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段と、
前記電磁リレーの固定端子に接続された電力線を冷却する冷却手段と、
前記温度検知手段からの温度情報に基づき、前記電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに前記冷却手段を作動させて電力線を冷却する制御部と、
を有することを特徴とする電磁リレーの保護システム。 - 温度情報を含む気象予報情報を受信して記憶する気象情報格納手段を備え、
前記制御部による電磁リレーの凍結する怖れの判断は、
前記温度検知手段により所定の測定開始時間から現在時間まで逐次測定された温度変化の推移情報と、前記気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを用いて、その後の温度推移を予測し、該予測により前記電磁リレーが凍結する温度に到達するか否かによって判断することで行われることを特徴とする電磁リレーの保護システム。 - 前記冷却手段の作動は、
前記電磁リレーが凍結する怖れが有るとの判断に加え、
前記電磁レーの温度が、結露が発生する温度条件を満たすときに行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁リレーの保護システム。 - 前記冷却は、10℃~40℃/時間の温度勾配で行われることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の電磁リレーの保護システム。
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