JP2023040786A - セラミック複合基板 - Google Patents

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Yuta TSUGAWA
辰雄 猿渡
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Abstract

Figure 2023040786000001
【課題】ヒートサイクル特性と絶縁性とを両立させる。
【解決手段】本開示の一側面に係るセラミック複合基板は、第1主面及び第2主面を有するセラミック板と、第1主面に設けられた第1接合層と、第1接合層を介して第1主面に接合された第1金属体と、第1主面において第1接合層と間隔を空けて設けられた第2接合層と、第2接合層を介して第1主面に接合された第2金属体と、を備える。第1接合層は、第1主面と第1金属体との間から第2接合層に向かってはみ出す延出部を有する。第1主面に直交する第1方向における延出部の厚さDの平均値が、10μm以下である。厚さDの平均値に対する、第1接合層と第2接合層とが対向する第2方向における延出部の長さLの平均値の比が、3よりも大きく、且つ、15以下である。
【選択図】図3

Description

本開示は、セラミック複合基板に関する。
特許文献1~3には、セラミック基板と、セラミック基板の上面に形成された金属板とを備える回路基板等が開示されている。
特開2002-232090号公報 特許第6295382号公報 特許第6789955号公報
本開示は、ヒートサイクル特性と絶縁性との両立に有用なセラミック複合基板を提供する。
本開示の一側面に係るセラミック複合基板は、第1主面及び第2主面を有するセラミック板と、第1主面に設けられた第1接合層と、第1接合層を介して第1主面に接合された第1金属体と、第1主面において第1接合層と間隔を空けて設けられた第2接合層と、第2接合層を介して第1主面に接合された第2金属体と、を備える。第1接合層は、第1主面と第1金属体との間から第2接合層に向かってはみ出す延出部を有する。第1主面に直交する第1方向における延出部の厚さDの平均値が、10μm以下である。厚さDの平均値に対する、第1接合層と第2接合層とが対向する第2方向における延出部の長さLの平均値の比が、3よりも大きく、且つ、15以下である。
このセラミック複合基板では、厚さDの平均値に対する長さLの平均値の比が3より大きく、且つ15以下であり、延出部の厚さDの平均値が10μm以下であるので、延出部の体積が小さい。また、上記比を15以下とすることで、第2金属体に延出部が近づき過ぎない。そのため、延出部と第2金属体又は第2接合層との間の絶縁性が向上する。一方、上記比を3よりも大きくすることで、ヒートサイクルによって第1金属体の下面の端部近傍に加わる熱応力が分散されやすい。そのため、ヒートサイクル特性が向上する。したがって、本セラミック複合基板は、ヒートサイクル特性と絶縁性との両立に有用である。
厚さDの平均値が、1μm~8μmであってもよい。厚さDの平均値を1μm以上とすることで、第1接合層の形成が容易となる。また、厚さDの平均値を8μm以下とすることで、第2金属体又は第2接合層との間の絶縁性が更に向上する。したがって、セラミック複合基板の製造の容易さと絶縁性との両立に有用である。
長さLの平均値が、25μm~80μmであってもよい。長さLが短いと、ヒートサイクルによって、第1金属体の下面の端部近傍に熱応力が集中し得る。一方、熱応力を緩和するために、長さLを長くすると、第2金属体又は第2接合層との間の距離が短くなり、絶縁性が低下し得る。上記構成では、長さLを25μm以上とすることで、ヒートサイクルによる熱応力を緩和することができ、長さLを80μ以下とすることで、第2金属体又は第2接合層との間の絶縁性を保つことができる。
第1方向及び第2方向を含む断面において、第1金属体の上面と第2金属体に対向する側面との連結部分は、上面の先端に内接し、且つ、上面及び側面の内側に形成することができる仮想円の最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状を有してもよい。上記仮想円の最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状とすることで、第1金属体の上面の先端からの放電が抑制される。したがって、第1金属体と第2金属体との間の絶縁性の向上に有用である。
本開示によれば、ヒートサイクル特性と絶縁性との両立に有用なセラミック複合基板が提供される。
図1は、セラミック複合基板の一例を模式的に示す平面図である。 図2は、図1に示されるII-II線に沿った断面図である。 図3は、図2に示される金属体の端部を示す拡大図である。 図4は、図3に示される金属体上面の先端近傍を示す拡大図である。
以下、図面を参照して一実施形態について説明する。以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。各要素の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。図面には、X軸、Y軸、及びZ軸で規定される直交座標系が示されている。
[セラミック複合基板]
図1には、一実施形態に係るセラミック複合基板の一例が模式的に示されている。セラミック複合基板10は、例えば、パワーモジュール等の部品として用いられる基板である。セラミック複合基板10は、セラミック板20と、金属回路板30とを備える。
セラミック板20は、平板板状に形成されている。セラミック板20は、互いに逆向きの一対の主面を有する。以下では、一対の主面のうちの一方を「表面20A」と称し、他方を「裏面20B」と称する。表面20Aの外縁の形状は、四角形であってもよい。表面20Aの外縁のうち、互いに平行な1組の辺が延びる方向を「X軸方向」とし、互いに平行な他の1組の辺が延びる方向を「Y軸方向」とする。セラミック板20の厚さ方向(表面20Aに直交する方向)を「Z軸方向」とする。
セラミック板20を形成する材質(セラミック)は、特に限定されない。セラミック板20は、例えば、窒化ケイ素板、又は窒化アルミニウム板である。セラミック板20の厚さは、0.1mm~1.0mmであってもよく、0.1mm~0.6mmであってもよく、0.2mm~0.4mmであってもよい。
金属回路板30は、セラミック板20の表面20A(第1主面)に設けられている。金属回路板30の少なくとも一部には、チップ(電子部品)が搭載されていてもよい。金属回路板30は、銅板であってもよい。金属回路板30は、例えば、金属体30aと、金属体30bと、金属体30cとを有する。金属体30a、金属体30b、及び金属体30cは、互いに離れた状態で表面20Aに配置されている。例えば、金属体30aが第1金属体を構成する場合、金属体30bが第2金属体を構成する。3つ以上の金属体が設けられる場合、互いに隣り合う複数組の金属体のうち、金属体同士の間の距離が最も小さい1組の金属体が、第1金属体及び第2金属体として選択されてもよい。
金属体30a、金属体30b、及び金属体30cそれぞれは、例えば、銅板である。金属体30a、金属体30b、及び金属体30cの厚さは、互いに略一致していてもよい。金属体30a、金属体30b、及び金属体30cそれぞれの厚さは、0.1mm~2.0mmであってもよく、0.2mm~1.5mmであってもよく、0.3mm~1.2mmであってもよい。金属体30a、金属体30b、及び金属体30cそれぞれは、表面20Aの外縁よりも内側に配置されている。
セラミック複合基板10は、接合層40を備える。接合層40は、金属回路板30を表面20Aに接合する層である。接合層40は、例えば、接合層40a(第1接合層)と、接合層40b(第2接合層)と、接合層40cと、を有する。接合層40a、接合層40b、及び接合層40cそれぞれは、表面20Aに設けられている。接合層40a、接合層40b、及び接合層40cそれぞれの下面は、表面20Aに接触している。
接合層40aは、金属体30aに対応する位置に設けられており、金属体30aは、接合層40aを介して表面20Aに接合されている。接合層40aの外縁近傍の領域は、金属体30aの外縁から露出している。接合層40aの外縁近傍の領域は、例えば、その全周において、金属体30aと表面20Aとの間から外にはみ出している。接合層40aの外縁は、金属体30aの外縁を囲っている。本開示では、金属体と表面20Aとの間から外にはみ出している接合層の一部を「延出部」と称する。
接合層40bは、金属体30bに対応する位置に設けられており、金属体30bは、接合層40bを介して表面20Aに接合されている。接合層40cは、金属体30cに対応する位置に設けられており、金属体30cは、接合層40cを介して表面20Aに接合されている。接合層40bと金属体30bとの大きさの関係、及び、接合層40cと金属体30cとの大きさの関係は、接合層40aと金属体30aとの大きさの関係と同様であってもよい。
接合層40(接合層40a、接合層40b、及び接合層40cそれぞれ)は、Ag-Cu-Sn系ろう材で構成されてもよい。Ag-Cu-Sn系ろう材は、銀と、銅と、スズと、活性金属とを含有する。接合層40における銀の含有量は、70質量%以上であってよく、80質量%以上であってよく、85質量%以上であってもよい。接合層40における銀の含有量は、98質量%以下であってもよい。接合層40におけるスズは、銀及び銅の合計100質量部に対して、0.5~10質量部であってもよく、0.5~5.0質量部であってもよく、1~5質量部であってもよい。接合層40における銅の含有量は、銀100質量部に対して5~20質量部であってよい。
上記活性金属は、チタン、ジルコニウム、ハフニウム及びニオブからなる群より選択される少なくとも一種を含む。接合層40における活性金属は、銀及び銅の合計100質量部に対して、0.5~10質量部であってもよく、0.5~5質量部であってもよく、2~5質量部であってもよい。活性金属は、水素化物として含まれていてよく、例えば水素化チタン(TiH)を含んでいてよい。接合層40におけるTiHの含有量は、銀と銅の合計100質量部に対して0.5~10質量部であってもよく、1~5質量部であってもよく、2~5質量部であってもよい。
接合層40を構成する各種成分の含有量は、走査型電子顕微鏡及びEDS(Energy Dispersive X-ray Spectroscopy)検出器を用いて、金属体とセラミック板との接合界面近傍の濃度を測定することで求めてもよい。接合層40を構成する各種成分の含有量は、接合層40を作成する際の原料における配合比を計測することで特定されてもよい。接合層40を構成するろう材に含まれる成分には、接合時の加熱温度(例えば、800℃程度)において揮発する成分が含まれていない場合が多く、この場合には、ろう材の原料での配合比が、接合後のろう材に含まれる各種成分の組成比に略一致する。
図2には、図1におけるII-II線に沿った断面が示されている。金属体30aと金属体30bとは、表面20Aに沿った一方向に沿って並んでいる。金属体30aと金属体30bとは、表面20Aのいずれかの一辺が延びる方向(例えば、X軸方向)において互いに対向している。金属体30aと金属体30bとは、間隔を空けて配置されている。金属体30aと金属体30bとの間の距離は、これらの金属体同士の間での絶縁性(電気絶縁性)を考慮して設定されている。金属体30aと金属体30bの間の距離(最短距離)は、例えば、0.3mm~1.5mmである。
接合層40bは、表面20Aにおいて接合層40aと間隔を空けて配置されている。接合層40aと接合層40bとは、金属体30aと金属体30bとの互いの関係と同様に、表面20Aに沿った一方向(例えば、X軸方向)に沿って並んでいる。接合層40aと接合層40bとは、上記一方向(例えば、X軸方向)において互いに対向している。以下では、接合層40aと接合層40bとが対向する方向が、X軸方向であるとして説明する。図3には、図2におけるIII線で囲まれる範囲の拡大図が示されている。
上述したように、接合層40aは、金属体30aと表面20Aとの間から外にはみ出す延出部を含む。接合層40aの外周に位置する延出部は、図3に示されるように、表面20Aと金属体30aとの間から接合層40b(又は、金属体30b)に向かってはみ出す延出部42aを含む。延出部42aは、X軸方向(第2方向)において、金属体30aと金属体30bとの間に位置する。延出部42aは、表面20Aに沿い、且つ、X軸方向に直交するY軸方向に沿って延びている。
延出部42aの厚さDの平均値は、10μm以下である。延出部42aの厚さDは、表面20Aに直交する方向(上記厚さ方向:第1方向)における延出部42aの厚さ(大きさ)である。厚さDの平均値は、金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性の観点から、9μm以下であってもよく、8μm以下であってもよく、7μm以下であってもよい。厚さDの平均値は、セラミック複合基板10の製造上の観点から、1.0μm以上であってもよく、1.5μm以上であってもよく、2.0μm以上であってもよい。厚さDの平均値は、1μm~8μmであってもよく、2μ~7μmであってもよい。
厚さDの平均値は、延出部42aにおいて任意に選択される5箇所(5視野)の観察断面で測定される延出部42aの厚さDの算術平均値である。Y軸方向において、上記5箇所の位置は互いに異なっている。5箇所それぞれは、例えば、Y軸方向において延出部42aを均等に5分割したときの各領域において選択される。5箇所それぞれでの観察断面は、Y軸方向に垂直な断面(X-Z平面)である。観察断面においてセラミック複合基板10を観察したときに、その断面での厚さDは、延出部42aの厚さの最大値で定義される。
延出部42aの厚さDの平均値に対する、X軸方向における延出部42aの長さLの平均値の比(以下、単に「比L/D」と表記する。)は、3よりも大きく、且つ、15以下である。接合層40aの表面20Aへの接着性の観点から、比L/Dは、4以上であってもよく、4.5以上であってもよく、5以上であってもよく、6以上であってもよい。金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性の観点から、比L/Dは、18以下であってもよく、16以下であってもよく、15以下であってもよい。
延出部42aの長さLの平均値は、接合層40aの表面20Aへの接着性の観点から、25μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、35μm以上であってもよい。長さLの平均値は、金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性の観点から、80μm以下であってもよく、70μm以下であってもよく、60μm以下であってもよい。長さLは、25μm~80μmであってもよく、30μm~80μmであってもよい。
長さLの平均値は、厚さDの平均値と同様に、延出部42aにおいて任意に選択される5箇所(5視野)の観察断面で測定される延出部42aのX軸方向に沿った長さLの算術平均値である。長さLを測定する際の観察断面は、厚さDを測定する際の観察断面と同じであってもよく、異なっていてもよい。観察断面においてセラミック複合基板10を観察したときに、その断面での上記長さLは、延出部42aのX軸方向に沿った長さの最大値で定義される。
X軸方向において、金属体30aの上面32aのうちの金属体30bに最も近い先端38aの位置と、金属体30aの下面のうちの金属体30bに最も近い先端39aの位置とは、互いにずれている(図1も参照)。X軸方向において、延出部42aの最も外にはみ出す先端44aと先端38aとの間の距離は、延出部42aの上記先端44aと先端39aとの間の距離よりも大きい。先端38aと先端39aとを接続する側面34aは、金属体30bを向く面であり、金属体30bから離れる方向に凹むように湾曲している。本開示では、先端38aを境界として、上面32aと側面34aとが区切られる。この定義に従うと、上面32aが、先端38aの近傍において、先端38aに向かって下方に傾斜する形状を有する場合がある。
図4には、図3におけるIV線で囲まれる範囲の拡大図が示されている。図4では、金属体30aの上面32aと側面34aとを連結する連結部36aが拡大されている。連結部36a(連結部分)は、金属体30bとの間の絶縁性を確保する観点から、丸み形状を有してもよい。上記観察断面(X軸方向及びZ軸方向を含む断面)において、連結部36aは、上面32aの先端38aに内接し、且つ、上面32a及び側面34aの内側に形成することができる仮想円ICの最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状を有してもよい。先端38aに内接するとは、仮想円ICが、上面32a及び側面34aの内側に位置している状態で先端38aを通ることをいう。仮想円ICの最大半径の平均値は、5.7μm~9.8μmであってもよく、5.9μm~9.6μmであってもよい。
仮想円ICの最大半径の平均値は、5箇所(5視野)の観察断面でセラミック複合基板10を観察したときの仮想円ICの最大半径の算術平均値である。仮想円ICの最大半径は、例えば、セラミック複合基板10の断面について3000倍のSEM観察を行い、その観測断面において、先端38aに内接し、且つ、上面32a及び側面34aの内側に形成することができる円のうち、最も半径が大きい円の半径で定義される。
図2に戻り、セラミック複合基板10は、金属板50と、接合層60とを備える。金属板50は、裏面20B(第2主面)に設けられている。金属板50は、金属回路板30と異なり、複数の金属体に分割されていなくてもよい。接合層60は、金属板50と裏面20Bとの間に位置し、金属板50は、接合層60を介して裏面20Bに接合されている。
金属板50を構成する材料は、金属回路板30を構成する材料と同じであってもよく、金属板50の厚さは、金属回路板30の厚さと略一致してもよい。接合層60を構成する材料は、接合層40を構成する材料と同じであってもよい。セラミック複合基板10において、金属回路板30が、電気信号又は電力を伝達する機能を有するのに対して、金属板50が、電気信号を伝達せずに放熱する機能を有してもよい。
延出部42a以外の他の延出部が、延出部42aと同様に形成されていてもよく、連結部36a以外の他の連結部が、連結部36aと同様に形成されていてもよい。他の延出部が、延出部42aと同様の寸法(厚さD及び長さL)を有してもよい。他の連結部が、連結部36aと同様の丸み形状を有してもよい。一例では、金属体30bと表面20Aとの間から金属体30aに向かってはみ出す延出部において、その厚さの平均値が、10μm以下であってもよく、その厚さの平均値に対するX軸方向に沿った長さの平均値の比が、3よりも大きく、且つ15以下であってもよい。
[製造方法]
続いて、セラミック複合基板10の製造方法の一例を説明する。まず、セラミックスの粉末、焼結助剤、バインダ樹脂、及び溶媒を含むスラリーを成形してグリーンシートを得る工程を行う。上記スラリーは、可塑剤、及び分散剤等を含んでもよい。
セラミックスの粉末は、例えば、窒化ケイ素粉末、又は窒化アルミニウム粉末である。焼結助剤としては、希土類金属、アルカリ土類金属、金属酸化物、フッ化物、塩化物、硝酸塩、及び硫酸塩等が挙げられる。これらは一種のみ用いてもよいし二種以上を併用してもよい。バインダ樹脂の例としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、及び(メタ)アクリル系樹脂等が挙げられる。
可塑剤の例としては、精製グリセリン、グリセリントリオレート、ジエチレングリコール、ジ-n-ブチルフタレート等のフタル酸系可塑剤、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル等の二塩基酸系可塑剤等が挙げられる。分散剤の例としては、ポリ(メタ)アクリル酸塩、及び(メタ)アクリル酸-マレイン酸塩コポリマーが挙げられる。溶媒としては、エタノール及びトルエン等の有機溶媒が挙げられる。
スラリーの成形方法の例としては、ドクターブレード法及び押出成形法が挙げられる。次に、成形して得られたグリーンシートを脱脂して焼結する工程を行う。脱脂は、例えば、400~800℃で、0.5~20時間加熱して行ってよい。これによって、無機化合物の酸化及び劣化を抑制しつつ、有機物(炭素)の残留量を低減することができる。焼結は、窒素、アルゴン、アンモニア又は水素等の非酸化性ガス雰囲気下、1700~1900℃に加熱して行う。これによって、セラミック板20を得ることができる。
上述の脱脂及び焼結は、グリーンシートを複数積層した状態で行ってもよい。積層して脱脂及び焼結を行う場合、焼成後の基材の分離を円滑にするため、グリーンシート間に離型剤による離型層を設けてよい。離型剤としては、例えば、窒化ホウ素(BN)を用いることができる。積層するグリーンシートの枚数は、例えば5~100枚であってよく、10~70枚であってもよい。
次に、セラミック板20と、一対の金属板とを用いて接合体を得る工程を行う。具体的には、まず、セラミック板20の表面20A及び裏面20Bそれぞれに接合材(例えば、ろう材)を塗布し、表面20A及び裏面20Bに一対の金属板を貼り合わせる。一対の金属板は、セラミック板20と同様の平板形状であってもよい。
接合材は、セラミック板20の表面20A及び裏面20Bそれぞれに、ロールコーター法、スクリーン印刷法、又は転写法等の方法によって塗布する。接合材がろう材である場合、ろう材は、例えば、銀粉末、銅粉末、スズ粉末及び活性金属又はその化合物(水素化物)の粉末、有機溶媒、及びバインダ等を含有する。銀粉末と銅粉末の合計100質量部に対するスズ粉末の含有量は0.5~5.0質量部であってよい。銀粉末と銅粉末の合計100質量部に対する金属水素化物の粉末の含有量は1~8質量部であってよい。ろう材の粘度は、例えば5~20Pa・sであってよい。ろう材における有機溶媒の含有量は、例えば、5~25質量%、バインダ量の含有量は、例えば、2~15質量%であってよい。
接合材が塗布されたセラミック板20の表面20A及び裏面20Bに、一対の金属板を重ね合わせて積層体を得る。次に、この積層体を加熱炉で焼成する焼成工程を行う。焼成時の炉内温度(焼成温度)は、例えば、750℃以上である。焼成温度は、750℃~950℃であってよく、780℃~900℃であってもよい。上記焼成温度で保持する時間(焼成時間)は、10分間~180分間であってもよく、15分間~90分間であってもよい。焼成時の加熱炉内の雰囲気は窒素等の不活性ガスであってよく、大気圧未満の減圧下(1.0×10-3Pa以下)であってもよく、真空下であってもよい。以上の工程によって、セラミック板20の表面20A及び裏面20Bに、それぞれ接合層を介して金属板が接合された接合体を得ることができる。
次に、上記接合体における一対の金属板それぞれの一部を除去して、金属回路板30と金属板50とを形成する工程を行う。この工程は、例えば、フォトリソグラフィによって行ってよい。具体的には、まず、接合体の表面(金属板の表面)に感光性を有するレジスト(エッチングレジスト)を印刷する。そして、露光装置を用いて、所定形状を有するレジストパターンを形成する。レジストはネガ型であってもよいしポジ型であってもよい。未硬化のレジストは、例えば洗浄によって除去する。
レジストパターンを形成した後、エッチングによって、金属板のうちレジストパターンに覆われていない部分を除去する。これにより、セラミック板20の表面20Aにおいて、金属体30a,30b,30cを含む金属回路板30が形成され、裏面20Bにおいて金属板50が形成される。エッチング液は特に制限はなく、例えば、塩化第二鉄溶液、塩化第二銅溶液、硫酸、及び過酸化水素水等が使用できる。いかなる方式でエッチングを行ってもよく、浸漬する方式又はスプレー方式が使用できる。
エッチングの条件(例えば、エッチング時間又はエッチング回数)を調節することで、金属体30aの上記観察断面での輪郭形状を調整することができる。具体的には、X軸方向(金属体30aと金属体30bとが対向する方向)において、金属体30aの上面32aの先端38aと、金属体30aの下面の先端39aとの互いの位置関係を調節することができる。エッチングの条件を調節することで、先端38aに比較して、先端39aが金属体30bに近づくように金属体30aを形成してもよい。
金属体の一部をエッチングした後、金属体が除去された箇所には、接合層(ろう材層)が残存し得る。そのため、金属体のエッチングとは別のエッチングによって、残存する接合層を除去する。これにより、金属体30a、金属体30b、及び金属体30cそれぞれに対応する接合層40a、接合層40b、及び接合層40cが形成され、金属板50に対応する接合層60が形成される。接合層のエッチングでの条件によって、接合層40に含まれる延出部(はみ出し)のサイズが調節される。
接合層を除去するエッチング液として、例えば、ハロゲン化アンモニウム水溶液、硫酸及び硝酸等の無機酸、並びに、過酸化水素水からなる群より選ばれる少なくとも一種を含む溶液が用いられる。接合層を除去するエッチング液として、フッ素系の薬液及び過酸化水素水を含む混合溶液が用いられてもよい。上記混合溶液における過酸化水素水の濃度は、5質量%~30質量%であってもよい。過酸化水素水の濃度は、延出部のサイズを容易に調節する観点から、8質量%~28質量%であってもよく、10質量%~23質量%であってもよい。浸漬する方式又はスプレー方式により接合層のエッチングを行うことができるが、例えば、延出部のサイズを容易に調節する観点から、スプレー方式が用いられる。
接合層の一部をエッチングした後に、金属体30a等の金属体の表面に対して化学研磨を行う。化学研磨により、金属体の表面に付着した異物、及び表面に形成された酸化被膜を除去することができ、さらに、金属体の連結部の輪郭に丸みを追加で付与することができる。化学研磨に用いる薬液は、過酸化水素及び硫酸を含む混合溶液であってもよい。化学研磨を実行する処理時間は、金属体の厚みを数μm~数十μm程度減少させるような時間に設定されてもよい。以上の工程を経ることで、図1に示されるようなセラミック複合基板10が得られる。
金属板のエッチングの条件、及び化学研磨を実行する条件を含む各種条件を調節することによって、上面32aと側面34aとを連結する連結部36aが有する丸み形状(丸みの程度)を調節することができる。具体的には、上面32aの先端38aに内接し、且つ、上面32a及び側面34aの内側に形成することができる仮想円ICの最大半径を調節することができる。金属板のエッチングの条件を含む種々の条件を調節することで、仮想円ICの最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmとなるように金属体30aを形成してもよい。
金属板のエッチングの条件、及び接合層のエッチングの条件を含む各種条件を調節することによって、延出部42aの厚さDと長さLとを所定の設定範囲に調節することができる。接合層のエッチングの条件(例えば、過酸化水素の濃度)を含む各種条件を調節することで、延出部42aの厚さDの平均値に対する、X軸方向における延出部42aの長さLの平均値の比(比L/D)が、3よりも大きく、且つ、15以下となるように、接合層40aを形成してもよい。
厚さDは、接合層のエッチングの条件よりも、エッチング前に塗布する接合層の厚さに依存する。エッチング前において、厚さDが10μm以下、又は1μm~8μmとなるように、セラミック板20の表面20Aに接合層(ろう材層)が塗布されてもよい。仮想円ICの最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmとなるように金属体30aを形成することで、上記比L/D(又は、長さL)を所望の範囲に調節することが容易となる。
[実施形態の効果]
以上に説明したセラミック複合基板10では、厚さDの平均値に対する長さLの平均値の比L/Dが3よりも大きく、且つ15以下であり、延出部42aの厚さDの平均値が、10μm以下であるので、延出部42aの体積が小さい。また、比L/Dを15以下とすることで、金属体30bに延出部42aが近づき過ぎない。そのため、延出部42aと金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性が向上する。一方、比L/Dを3よりも大きくすることで、ヒートサイクルによって金属体30bの下面の端部近傍に加わる熱応力が分散されやすい。そのため、ヒートサイクル特性が向上する。したがって、セラミック複合基板10は、ヒートサイクル特性と絶縁性との両立に有用である。
以上に説明したセラミック複合基板10では、厚さDの平均値が、1μm~8μmであってもよい。厚さDを1μm以上とすることで、接合層40aの形成が容易となる。また、厚さDを8μm以下とすることで、金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性が更に向上する。したがって、セラミック複合基板10の製造の容易さと絶縁性との両立に有用である。
以上に説明したセラミック複合基板10では、長さLの平均値が、25μm~80μmであってもよい。長さLが短いと、ヒートサイクルによって、金属体30aの下面の端部近傍に熱応力が集中し得る。一方、熱応力を緩和するために、長さLを長くすると、金属体30b又は接合層40bとの間の距離が短くなり、絶縁性が低下し得る。上記構成では、長さLを25μm以上とすることで、ヒートサイクルによる熱応力を緩和することができ、長さLを80μ以下とすることで、金属体30b又は接合層40bとの間の絶縁性を保つことができる。
上記観察断面において、金属体30aの上面32aと金属体30bに対向する側面34aとの連結部分(連結部36a)は、上面32aの先端38aに内接し、且つ、上面32a及び側面34aの内側に形成することができる仮想円ICの最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状を有してもよい。仮想円ICの最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状とすることで、金属体30aの上面32aの先端からの放電が抑制される。したがって、金属体30aと金属体30bとの間の絶縁性を向上させるのに有用である。
続いて、実施例及び比較例を参照して本開示の内容をより詳細に説明するが、本開示は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
[接合体の作製]
接合層として用いるろう材を調製した。最初に、以下の原料粉末を準備した。
銀粉末:福田金属箔粉工業(株)製、Ag-HWQ(商品名)、平均粒子径D50:2.5μm、比表面積0.4m/g
銅粉末:福田金属箔粉工業(株)製、Cu-HWQ(商品名)、平均粒子径D50:3.0μm、比表面積:0.4m/g
スズ粉末:福田金属箔粉工業(株)製:Sn-HPN(商品名)、平均粒子径D50:3.0μm、比表面積0.1m/g
水素化チタン粉末:トーホーテック(株)製、TCH-100(商品名)
銀粉末(90質量部)と銅粉末(10質量部)の合計100質量部に対して、スズ粉末を1質量部及び水素化チタン粉末を3.5質量部の割合で配合し、有機溶媒、及びバインダ等を添加してろう材を調製した。市販の窒化ケイ素基板(厚み:0.32mm)の両方の主面に、ろう材を塗布量が8mg/cmとなるようにスクリーン印刷法で塗布した。
窒化ケイ素板の両方の主面上にそれぞれ銅板(厚さ:0.8mmの無酸素銅板(JIS H 3100,C 1020))を重ねて積層体を得た。電気炉を用いて、真空雰囲気中、積層体を800℃の炉内温度で40分間加熱して、ろう材粉末を融解させて、セラミック基板と金属板を接合した(焼成工程)。その後、平均10℃/分の降温速度で炉内温度を600℃まで冷却した。その後、加熱を停止し、窒素雰囲気中で室温まで自然冷却した。このようにして、セラミック板と一対の金属板とがろう材層を介して接合された接合体を作製した。
[セラミック複合基板の作製]
作製した接合体における銅板の両方の主面の所定箇所にエッチングレジストを印刷し、露光装置を用いて銅板の主面に所定形状を有するレジストパターンを形成した後、塩化第二鉄溶液を用いて金属板のエッチングを行った。さらにフッ化アンモニウムと過酸化水素の混合溶液を用いてエッチングを行って、不要な金属部分を除去した箇所に形成されている接合層等を除去した。これにより、互いに隣り合う一の回路パターン(金属体)と他の回路パターン(金属体)との間において、一方の金属体から他方の金属体に向かってはみ出す延出部が形成された。
次に、化学研磨を行うことで、金属体の表面における異物及び酸化被膜を除去した。このようにして、図1に示すような、セラミック板と金属回路板とがろう材層を介して接合されているセラミック複合基板を得た。
[延出部の厚みTと長さLの測定]
セラミック複合基板におけるろう材層の一つの延出部を、走査型電子顕微鏡(株式会社日立ハイテクノロジーズ製、SU6600形)を用いて観察した。反射電子像観察(倍率:200倍)を、5箇所の視野(各視野は、縦400μm×横600μm)で行って、視野ごとの延出部の厚さDと長さLとを測定した。視野ごとの厚さDは延出部の最大厚みとし、視野ごとの長さLは延出部の最大長さとした。5箇所の視野での厚さDの平均値及び長さLの平均値を求めた。結果は表1に示すとおりであった。
[絶縁性の評価]
延出部に対応する第1金属体と、その第1金属体に隣り合う第2金属体との間の絶縁性を評価した。具体的には、第1金属体を含む第1電極と、第2金属体を含む第2電極とが形成された基板(より詳細には、くし形電極付きの基板)を準備した。上記基板において、第1金属体と第2金属体との間の距離は、0.5mmであった。高温高湿槽において、85℃及び93%RHの雰囲気下で、第1電極と第2電極との間にDC(直流)1kVの電圧を印加し続けて、第1金属体と第2金属体との間の絶縁抵抗値が1×10Ω以下となる時間を測定した。測定時間の上限は、500時間とした。結果は表1に示すとおりであった。表1の絶縁性の評価欄において、「A」、「B」、及び「C」の意味は、下記のとおりである。
A:電圧の印加開始時刻から500時間経過後も、絶縁抵抗値が1×10Ω以上を保持した。
B:電圧の印加開始時刻から100時間~500時間の間に、絶縁抵抗値が1×10Ω以下に低下した。
C:電圧の印加開始時刻から100時間未満で、絶縁抵抗値が1×10Ω以下に低下した。
[ヒートサイクル特性の評価]
作製したセラミック複合基板のヒートサイクル試験を行った。具体的には、-50℃にて15分間、及び150℃にて15分間保持する一連の工程を1サイクルとして、これを2000サイクル繰り返して行った。試験後のセラミック複合基板の銅板及びろう材層を塩化銅液、フッ化アンモニウム及び過酸化水素エッチングで剥離した。スキャナーを用い、600dpi×600dpiの解像度で、銅板及びろう材層が除去されたセラミック板の主面の画像を取得した。画像解析ソフトGIMP2(閾値140)を用いて画像の二値化処理を行って、クラックの面積を算出した。算出したクラック面積を、回路パターンの面積で除してクラック率を求めて評価した。結果は表1に示すとおりであった。表1のヒートサイクル特性の評価欄において、「A」、「B」、及び「C」の意味は、下記のとおりである。
A:クラック面積率が0.5%以下である。
B:クラック面積率が0.5%より大きく且つ1.0%より小さい。
C:クラック面積率が1.0%以上である。
(実施例2~5)
エッチングする前に塗布するろう材の厚み、及び各種エッチング条件(例えば、金属板のエッチング時間、及び、ろう材をエッチングする溶液での過酸化水素の濃度)を変更して、実施例1と同じ手順でセラミック複合基板を得た。各種条件は、厚さDの平均値が10μm以下となり、長さLの平均値が、3より大きく且つ15以下となるように調節した。
(比較例1~3)
エッチングする前に塗布するろう材の厚み、及び各種エッチング条件を変更して、実施例1と同じ手順でセラミック複合基板を得た。比較例1,3では、厚さDの平均値が10μmよりも大きくなるように各種条件を調節した。比較例2では、比L/Dが15を超え、比較例3では、比L/Dが3未満となるように各種条件を調節した。
Figure 2023040786000002
表1に示すとおり、厚さDを10μm以下にし、比L/Dを15以下とすることで、隣り合う金属体同士の間の絶縁性が保たれていることがわかる。また、比L/Dを3よりも大きくすることで、クラックの発生率が低減され、ヒートサイクル特性に優れていることがわかる。
10…セラミック複合基板、20…セラミック板、20A…表面、20B…裏面、30a,30b…金属体、32a…上面、34a…側面、36a…連結部、38a…先端、40a,40b…接合層、42a…延出部、D…延出部42aの厚さ、L…延出部42aの長さ。

Claims (4)

  1. 第1主面及び第2主面を有するセラミック板と、
    前記第1主面に設けられた第1接合層と、
    前記第1接合層を介して前記第1主面に接合された第1金属体と、
    前記第1主面において前記第1接合層と間隔を空けて設けられた第2接合層と、
    前記第2接合層を介して前記第1主面に接合された第2金属体と、を備え、
    前記第1接合層は、前記第1主面と前記第1金属体との間から前記第2接合層に向かってはみ出す延出部を有し、
    前記第1主面に直交する第1方向における前記延出部の厚さDの平均値が、10μm以下であり、
    前記厚さDの平均値に対する、前記第1接合層と前記第2接合層とが対向する第2方向における前記延出部の長さLの平均値の比が、3よりも大きく、且つ、15以下である、セラミック複合基板。
  2. 前記厚さDの平均値が、1μm~8μmである、請求項1に記載のセラミック複合基板。
  3. 前記長さLの平均値が、25μm~80μmである、請求項1又は2に記載のセラミック複合基板。
  4. 前記第1方向及び前記第2方向を含む断面において、前記第1金属体の上面と前記第2金属体に対向する側面との連結部分は、前記上面の先端に内接し、且つ、前記上面及び前記側面の内側に形成することができる仮想円の最大半径の平均値が5.5μm~10.0μmである丸み形状を有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のセラミック複合基板。
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