JP2023038130A - 躯体構築方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】躯体構築の作業効率を向上できる躯体構築方法を提供すること。【解決手段】躯体構築方法は、建物1の地下躯体2および地上躯体3を構築する。躯体構築方法は、上下の後述の鋼管柱20を1層分の間隔を空けて建て込んで、先行柱20B、20CとするステップS1、S2と、上下の先行柱20B、20C同士の間に鋼管柱20を建て込んで、後建て柱20AとするステップS4と、先行柱20B、20Cと後建て柱20Aとを接合するS4と、を備える。【選択図】図7
Description
本発明は、建物の躯体を構築する躯体構築方法に関する。
従来より、工事用車両の導線を確保するため、建物の一部を構築しないで後施工とすることが行われている(特許文献1~3参照)
特許文献1には、基礎梁などの基礎躯体の一部を構築せずに後施工とし、この後施工とする部分に工事用通路を設けて、工事用車両や作業員の導線を確保する、建物の施工方法が示されている。
特許文献2には、クレーンを本体とこの本体を支持する脚部材とで構成し、柱や梁などの建築主要構造部材に脚部材が走行可能な水平レールを複数段取り付けて、クレーンの脚部材を上下の水平レール間で上昇させながら、クレーンで建築主要構造を構築していく、建築物の構築方法が示されている。
特許文献3には、先行構築した直下階の躯体上に揚重機走行レールを敷設し、この揚重機走行レール上で揚重機を移動させつつ、施工階の躯体を構築する、建物躯体の構築方法が示されている。
特許文献1には、基礎梁などの基礎躯体の一部を構築せずに後施工とし、この後施工とする部分に工事用通路を設けて、工事用車両や作業員の導線を確保する、建物の施工方法が示されている。
特許文献2には、クレーンを本体とこの本体を支持する脚部材とで構成し、柱や梁などの建築主要構造部材に脚部材が走行可能な水平レールを複数段取り付けて、クレーンの脚部材を上下の水平レール間で上昇させながら、クレーンで建築主要構造を構築していく、建築物の構築方法が示されている。
特許文献3には、先行構築した直下階の躯体上に揚重機走行レールを敷設し、この揚重機走行レール上で揚重機を移動させつつ、施工階の躯体を構築する、建物躯体の構築方法が示されている。
本発明は、躯体構築の作業効率を向上できる躯体構築方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、建物の躯体構築方法として、下側の先行柱を構築し、次に、少なくとも1層分の間隔を空けて、上側の先行柱を構築しながら梁、壁、外装材などを構築し、その後、上下の先行柱同士の間に後建て柱を建て込んで、先行柱と後建て柱を接合させることで、上下の先行柱同士の間を作業空間として利用しながら、上側の先行柱や躯体を構築できるため、躯体工事の作業効率を高めることが可能な点に着眼して、本発明に至った。
第1の発明の躯体構築方法は、建物(例えば、後述の建物1)の躯体(例えば、後述の地下躯体2および地上躯体3)を構築する躯体構築方法であって、上下の柱部材(例えば、後述の鋼管柱20)を少なくとも1層分の間隔を空けて建て込んで、先行柱(例えば、後述の先行柱20B、20C)とする第1工程(例えば、後述のステップS1、S2)と、前記上下の先行柱同士の間に柱部材(例えば、後述の鋼管柱20)を建て込んで、後建て柱(例えば、後述の後建て柱20A)とする第2工程(例えば、後述のステップS4、S11、S12)と、前記先行柱と前記後建て柱とを接合する第3工程(例えば、後述のS4、S13)と、を備えることを特徴とする。
第1の発明の躯体構築方法は、建物(例えば、後述の建物1)の躯体(例えば、後述の地下躯体2および地上躯体3)を構築する躯体構築方法であって、上下の柱部材(例えば、後述の鋼管柱20)を少なくとも1層分の間隔を空けて建て込んで、先行柱(例えば、後述の先行柱20B、20C)とする第1工程(例えば、後述のステップS1、S2)と、前記上下の先行柱同士の間に柱部材(例えば、後述の鋼管柱20)を建て込んで、後建て柱(例えば、後述の後建て柱20A)とする第2工程(例えば、後述のステップS4、S11、S12)と、前記先行柱と前記後建て柱とを接合する第3工程(例えば、後述のS4、S13)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、建物の躯体を構築する際、少なくとも1層分の間隔を空けて上下の先行柱を建て込んだ。よって、上下の先行柱同士の間の空間を作業空間として利用しながら先行柱の上の躯体を構築できるから、作業エリアを広く確保して、躯体構築の作業効率を向上できる。
第2の発明の躯体構築方法は、前記後建て柱は、建物の外周部に配置されており、
前記第2工程では、吊り位置が偏心したバランサー付きの吊り治具(例えば、後述の吊り治具34、37)を介して、前記柱部材を揚重機(例えば、後述の揚重機35)で吊り上げて、前記上下の先行柱同士の間に建て込むことを特徴とする。
前記第2工程では、吊り位置が偏心したバランサー付きの吊り治具(例えば、後述の吊り治具34、37)を介して、前記柱部材を揚重機(例えば、後述の揚重機35)で吊り上げて、前記上下の先行柱同士の間に建て込むことを特徴とする。
この発明によれば、バランサー付きの吊り治具を介して、柱部材を揚重機で吊り上げて建て込んだので、柱部材を吊り上げるための吊り治具が上側の先行柱に干渉しないから、後建て柱となる柱部材を円滑に建て込むことができる。
第3の発明の躯体構築方法は、前記後建て柱は、鋼管柱、コンクリート充填鋼管柱、およびプレキャストコンクリート柱のうちのいずれかであることを特徴とする。
この発明によれば、後建て柱を、鋼管柱、コンクリート充填鋼管柱、およびプレキャストコンクリート柱のうちのいずれかとした。よって、先行柱と後建て柱とを、信頼性の高い溶接やセメント系材料の充填により接合することで、後建て柱を短工期で構築できる。
本発明によれば、躯体構築の作業効率を向上できる躯体構築方法を提供できる。
本発明は、先行躯体として上下の先行柱を構築し、その後、上下の先行柱同士の間に後建て柱を建て込んで、上下の先行柱と後建て柱とを接合する建物の躯体構築方法である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る躯体構築方法により構築された建物1の側面図である。
建物1は、地下に構築された地下躯体2と、この地下躯体2の上に構築された地上躯体3と、地上躯体3の外周面に取り付けられた外装材4と、を備える。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る躯体構築方法により構築された建物1の側面図である。
建物1は、地下に構築された地下躯体2と、この地下躯体2の上に構築された地上躯体3と、地上躯体3の外周面に取り付けられた外装材4と、を備える。
地下躯体2および地上躯体3は、所定間隔おきに配置されたコンクリート充填鋼管柱であるCFT(Concrete Filled Steel Tube)柱10と、これらCFT柱10同士を連結する鉄骨梁11と、鉄骨梁11に支持された鉄筋コンクリート造の床スラブ12(図6参照)と、を備える。ここで、CFT柱10は、柱部材としての鋼管柱20にコンクリートを充填したものである(図3参照)。また、建物1では、2階床レベルに床スラブが設けられておらず、吹き抜け空間となっている。
建物1の外周部に配置されたCFT柱10は、建物1の長期軸力を負担することが期待されておらず、地震荷重に対してせん断抵抗するように設計されている。よって、建物1の外周部のCFT柱10は、躯体の構築過程において、途中で分断された状態でも良く、分断した部分にあと施工で鋼管柱を建て込んで、上下の鋼管柱と接合させてもよい。そこで、出隅部の1階部分のCFT柱10を、あと施工の後建てのCFT柱10Aとしている(図1中斜線で示す)。この後建てのCFT柱10Aは、鋼管柱である後建て柱20Aと、この後建て柱20A内に充填されたコンクリート21と、を備える(図9参照)。
外装材4は、プレキャストコンクリート版あるいはアルミ製のカーテンウォールであり、2階立上がりレベル以上の部分に設けられる。
建物1の外周部に配置されたCFT柱10は、建物1の長期軸力を負担することが期待されておらず、地震荷重に対してせん断抵抗するように設計されている。よって、建物1の外周部のCFT柱10は、躯体の構築過程において、途中で分断された状態でも良く、分断した部分にあと施工で鋼管柱を建て込んで、上下の鋼管柱と接合させてもよい。そこで、出隅部の1階部分のCFT柱10を、あと施工の後建てのCFT柱10Aとしている(図1中斜線で示す)。この後建てのCFT柱10Aは、鋼管柱である後建て柱20Aと、この後建て柱20A内に充填されたコンクリート21と、を備える(図9参照)。
外装材4は、プレキャストコンクリート版あるいはアルミ製のカーテンウォールであり、2階立上がりレベル以上の部分に設けられる。
以下、この建物1を構築する手順について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1では、図3に示すように、地下躯体2を構築する。すなわち、地下躯体2については、鋼管柱20内にコンクリートを打設して、CFT柱10を構築しておく。
ステップS2では、図3に示すように、後建て柱20Aを除く第1節の鉄骨建方を行う。具体的には、後建て柱20Aを除く1階立上がりから3階床レベルまでの鋼管柱20および鉄骨梁11を建て込む。このとき、後建て柱20Aの部分には、仮設の支柱30を建て込むことで、鉄骨の建入れを調整する。ここで、後建て柱20Aの上下の鋼管柱20を先行柱20B、20Cとすると、上下の先行柱20B、20C同士の間には、1層分の間隔が空いている。
ステップS1では、図3に示すように、地下躯体2を構築する。すなわち、地下躯体2については、鋼管柱20内にコンクリートを打設して、CFT柱10を構築しておく。
ステップS2では、図3に示すように、後建て柱20Aを除く第1節の鉄骨建方を行う。具体的には、後建て柱20Aを除く1階立上がりから3階床レベルまでの鋼管柱20および鉄骨梁11を建て込む。このとき、後建て柱20Aの部分には、仮設の支柱30を建て込むことで、鉄骨の建入れを調整する。ここで、後建て柱20Aの上下の鋼管柱20を先行柱20B、20Cとすると、上下の先行柱20B、20C同士の間には、1層分の間隔が空いている。
ステップS3では、図4に示すように、後建て柱20Aの空間を作業空間Sとして利用して、建物1の構築を行う。具体的には、第2節以降の鉄骨建方を行い、さらに、各階の鋼管柱20内にコンクリート21を打設してCFT柱10とするとともに、床コンクリートを打設して床スラブ12を構築する。また、外装材4を取り付ける。
ステップS4では、上下の先行柱20B、20C同士の間に鋼管柱20を建て込んで後建て柱20Aとし、この後建て柱20A内にコンクリートを打設して、後建てのCFT柱10Aを構築する。
ステップS4では、上下の先行柱20B、20C同士の間に鋼管柱20を建て込んで後建て柱20Aとし、この後建て柱20A内にコンクリートを打設して、後建てのCFT柱10Aを構築する。
以下、ステップS4の後建てのCFT柱10Aを構築する手順について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS11では、図6に示すように、後建て柱20Aの下部となる下部鋼管柱40を建て込む。すなわち、下部鋼管柱40に仮設足場であるコラムステージ31、水平ネット32、およびタラップ33を取り付けて、この状態で、下部鋼管柱40をバランサー付きの吊り治具34を介して揚重機35で吊り上げて、地下躯体2の下側の先行柱20Bの上に建て込む。
バランサー付きの吊り治具34は、この吊り治具34の端部に取り付けた吊りワイヤー36で下部鋼管柱40を吊り下げ支持した場合に、吊り治具34が略水平な状態を保持できるように、ウエイトおよび揚重機35の吊り位置が調整されている。具体的には、揚重機35の吊り位置は、吊り治具34の略中央から偏心しており、下部鋼管柱40の吊り位置(吊り治具34の端部)から水平方向に距離L1だけ離れている。
またこのとき、下側の先行柱20Bのエレクションピース22と、下部鋼管柱の下端側のエレクションピース41と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、下側の先行柱20Bの上に下部鋼管柱40を仮固定する。この下側の先行柱20Bと下部鋼管柱40との接合部をPとする。
ステップS11では、図6に示すように、後建て柱20Aの下部となる下部鋼管柱40を建て込む。すなわち、下部鋼管柱40に仮設足場であるコラムステージ31、水平ネット32、およびタラップ33を取り付けて、この状態で、下部鋼管柱40をバランサー付きの吊り治具34を介して揚重機35で吊り上げて、地下躯体2の下側の先行柱20Bの上に建て込む。
バランサー付きの吊り治具34は、この吊り治具34の端部に取り付けた吊りワイヤー36で下部鋼管柱40を吊り下げ支持した場合に、吊り治具34が略水平な状態を保持できるように、ウエイトおよび揚重機35の吊り位置が調整されている。具体的には、揚重機35の吊り位置は、吊り治具34の略中央から偏心しており、下部鋼管柱40の吊り位置(吊り治具34の端部)から水平方向に距離L1だけ離れている。
またこのとき、下側の先行柱20Bのエレクションピース22と、下部鋼管柱の下端側のエレクションピース41と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、下側の先行柱20Bの上に下部鋼管柱40を仮固定する。この下側の先行柱20Bと下部鋼管柱40との接合部をPとする。
ステップS12では、図7に示すように、後建て柱20Aの上部となる上部鋼管柱50を建て込む。すなわち、上部鋼管柱50をバランサー付きの吊り治具37を介して揚重機35で吊り上げて、下部鋼管柱40の上に建て込む。
バランサー付きの吊り治具37は、吊り治具37の端部に取り付けた吊りワイヤー36で上部鋼管柱50を吊り下げ支持した場合に、吊り治具37が略水平な状態を保持できるように、ウエイトおよび揚重機35の吊り位置が調整されている。揚重機35の吊り位置は、吊り治具37の略中央から偏心しており、下部鋼管柱40の吊り位置(吊り治具37の端部)から水平方向に距離L2だけ離れている。
このとき、下部鋼管柱40の上端側のエレクションピース42と、上部鋼管柱50の下端側のエレクションピース51と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、下部鋼管柱40の上に上部鋼管柱50を仮固定する。また、上部鋼管柱50の上端側のエレクションピース52と、上側の先行柱20Cのエレクションピース23と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、上部鋼管柱50を上側の先行柱20Cに仮固定する。ここで、下部鋼管柱40と上部鋼管柱50との接合部をQとし、上部鋼管柱50と上側の先行柱20Cとの接合部をRとする。
バランサー付きの吊り治具37は、吊り治具37の端部に取り付けた吊りワイヤー36で上部鋼管柱50を吊り下げ支持した場合に、吊り治具37が略水平な状態を保持できるように、ウエイトおよび揚重機35の吊り位置が調整されている。揚重機35の吊り位置は、吊り治具37の略中央から偏心しており、下部鋼管柱40の吊り位置(吊り治具37の端部)から水平方向に距離L2だけ離れている。
このとき、下部鋼管柱40の上端側のエレクションピース42と、上部鋼管柱50の下端側のエレクションピース51と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、下部鋼管柱40の上に上部鋼管柱50を仮固定する。また、上部鋼管柱50の上端側のエレクションピース52と、上側の先行柱20Cのエレクションピース23と、を図示しないスプライスプレート等で連結して、上部鋼管柱50を上側の先行柱20Cに仮固定する。ここで、下部鋼管柱40と上部鋼管柱50との接合部をQとし、上部鋼管柱50と上側の先行柱20Cとの接合部をRとする。
ステップS13では、図8に示すように、下部鋼管柱40、上部鋼管柱50、および先行柱20B、20Cを溶接して接合する。具体的には、上部鋼管柱50にコラムステージ31、水平ネット32、およびタラップ33を取り付ける。そして、1階の床スラブ12、下部鋼管柱40に取り付けたコラムステージ31およびタラップ33、上部鋼管柱50に取り付けたコラムステージ31およびタラップ33を利用して、下側の先行柱20Bと下部鋼管柱40との接合部P、下部鋼管柱40と上部鋼管柱50との接合部Q、および上部鋼管柱50と上側の先行柱20Cとの接合部Rを溶接して接合する。
ステップS14では、図9に示すように、下部鋼管柱40および上部鋼管柱50からなる後建て柱20Aの内部にコンクリート21を圧入で充填する。このとき、後建て柱20Aの内部に圧入したコンクリート21の上端面と、上側の先行柱20Cの内部に既に充填したコンクリートの下端面(ここでは、上側の先行柱20C内部の水平プレート24)との間に、所定の隙間dができるようにする。
ステップS15では、図9に示すように、後建て柱20A内のコンクリートと先行柱内のコンクリートとの隙間dにグラウト材62を注入する。具体的には、予め、上側の先行柱20Cの側面に1つの注入孔25および複数の空気抜き孔26を設けるとともに、各空気抜き孔26の内側に金属製のパイプ27を連結して、このパイプ27の先端を水平プレート24の近傍まで延ばしておく。そして、注入孔25に注入用ホース60を連結し、空気抜き孔26に排出用ホース61を連結して、注入用ホース60を通して隙間dにグラウト材62を注入する。グラウト材62の注入は、グラウト材が隙間dの上端付近に到達して、排出用ホース61からグラウト材62が排出されるまで継続する。
ステップS15では、図9に示すように、後建て柱20A内のコンクリートと先行柱内のコンクリートとの隙間dにグラウト材62を注入する。具体的には、予め、上側の先行柱20Cの側面に1つの注入孔25および複数の空気抜き孔26を設けるとともに、各空気抜き孔26の内側に金属製のパイプ27を連結して、このパイプ27の先端を水平プレート24の近傍まで延ばしておく。そして、注入孔25に注入用ホース60を連結し、空気抜き孔26に排出用ホース61を連結して、注入用ホース60を通して隙間dにグラウト材62を注入する。グラウト材62の注入は、グラウト材が隙間dの上端付近に到達して、排出用ホース61からグラウト材62が排出されるまで継続する。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)建物1を構築する際、1層分の間隔を空けて上下の先行柱20B、20Cを建て込んだ。よって、上下の先行柱20B、20C同士の間の空間を作業空間Sとして利用しながら上側の先行柱20Cの上の躯体を構築できるから、作業エリアを広く確保して、躯体構築の作業効率を向上できる。
(2)バランサー付きの吊り治具34、37を介して、下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を揚重機35で吊り上げて建て込んだので、下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を吊り上げるための吊り治具34、37が上側の先行柱20Cに干渉しないから、後建て柱20Aとなる下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を円滑に建て込むことができる。
(3)後建て柱20Aを、コンクリート充填鋼管柱であるCFT柱とし、先行柱20B、20Cと後建て柱20Aとを信頼性の高い溶接およびセメント系材料の充填により接合したので、後建て柱20Aを短工期で構築できる。
(1)建物1を構築する際、1層分の間隔を空けて上下の先行柱20B、20Cを建て込んだ。よって、上下の先行柱20B、20C同士の間の空間を作業空間Sとして利用しながら上側の先行柱20Cの上の躯体を構築できるから、作業エリアを広く確保して、躯体構築の作業効率を向上できる。
(2)バランサー付きの吊り治具34、37を介して、下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を揚重機35で吊り上げて建て込んだので、下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を吊り上げるための吊り治具34、37が上側の先行柱20Cに干渉しないから、後建て柱20Aとなる下部鋼管柱40および上部鋼管柱50を円滑に建て込むことができる。
(3)後建て柱20Aを、コンクリート充填鋼管柱であるCFT柱とし、先行柱20B、20Cと後建て柱20Aとを信頼性の高い溶接およびセメント系材料の充填により接合したので、後建て柱20Aを短工期で構築できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、後建て柱20Aをコンクリート充填鋼管柱10Aとしたが、これに限らず、後建て柱を鋼管柱のみとしてもよいし、プレキャストコンクリート柱としてもよい。
例えば、上述の実施形態では、後建て柱20Aをコンクリート充填鋼管柱10Aとしたが、これに限らず、後建て柱を鋼管柱のみとしてもよいし、プレキャストコンクリート柱としてもよい。
1…建物 2…地下躯体 3…地上躯体 4…外装材
10…CFT柱 10A…後建てのCFT柱 11…鉄骨梁 12…床スラブ
20…鋼管柱(柱部材) 20A…後建て柱 20B…下側の先行柱
20C…上側の先行柱 21…コンクリート
22…下側の先行柱のエレクションピース
23…上側の先行柱のエレクションピース
24…上側の先行柱内部の水平プレート
25…注入孔 26…空気抜き孔 27…パイプ
30…仮設の支柱 31…コラムステージ 32…水平ネット 33…タラップ
34、37…吊り治具 35…揚重機 36…吊りワイヤー
40…下部鋼管柱 41…下部鋼管柱の下端側のエレクションピース
42…下部鋼管柱の上端側のエレクションピース
50…上部鋼管柱 51…上部鋼管柱の下端側のエレクションピース
52…上部鋼管柱の上端側のエレクションピース
60…注入用ホース 61…排出用ホース 62…グラウト材
P…下側の先行柱と下部鋼管柱との接合部 Q…下部鋼管柱と上部鋼管柱との接合部
R…上部鋼管柱と上側の先行柱との接合部
10…CFT柱 10A…後建てのCFT柱 11…鉄骨梁 12…床スラブ
20…鋼管柱(柱部材) 20A…後建て柱 20B…下側の先行柱
20C…上側の先行柱 21…コンクリート
22…下側の先行柱のエレクションピース
23…上側の先行柱のエレクションピース
24…上側の先行柱内部の水平プレート
25…注入孔 26…空気抜き孔 27…パイプ
30…仮設の支柱 31…コラムステージ 32…水平ネット 33…タラップ
34、37…吊り治具 35…揚重機 36…吊りワイヤー
40…下部鋼管柱 41…下部鋼管柱の下端側のエレクションピース
42…下部鋼管柱の上端側のエレクションピース
50…上部鋼管柱 51…上部鋼管柱の下端側のエレクションピース
52…上部鋼管柱の上端側のエレクションピース
60…注入用ホース 61…排出用ホース 62…グラウト材
P…下側の先行柱と下部鋼管柱との接合部 Q…下部鋼管柱と上部鋼管柱との接合部
R…上部鋼管柱と上側の先行柱との接合部
Claims (3)
- 建物の躯体を構築する躯体構築方法であって、
上下の柱部材を少なくとも1層分の間隔を空けて建て込んで、先行柱とする第1工程と、
前記上下の先行柱同士の間に柱部材を建て込んで、後建て柱とする第2工程と、
前記先行柱と前記後建て柱とを接合する第3工程と、を備えることを特徴とする躯体構築方法。 - 前記後建て柱は、建物の外周部に配置されており、
前記第2工程では、吊り位置が偏心したバランサー付きの吊り治具を介して、前記柱部材を揚重機で吊り上げて、前記上下の先行柱同士の間に建て込むことを特徴とする請求項1に記載の躯体構築方法。 - 前記後建て柱は、鋼管柱、コンクリート充填鋼管柱、およびプレキャストコンクリート柱のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1または2に記載の躯体構築方法。
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