JP2023037759A - エレベータシステム - Google Patents

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英樹 高田
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Abstract

【課題】例えば、作業者が危険箇所を十分に意識しているか否かを判断して昇降路内の動作を制御できる新規な構成のエレベータシステムを得る。【解決手段】実施形態のエレベータシステムは、例えば、撮像装置と、特定部と、判定部と、動作制御部とを備える。撮像装置は、昇降路内の危険箇所として予め定められた箇所から昇降路内の作業者を撮像する。特定部は、撮像装置により撮像された撮像情報に基づいて、作業者の状態を特定する。判定部は、特定部により特定された状態に基づいて、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する。動作制御部は、判定部による判定結果と、作業者と危険箇所との距離を示す距離情報とに基づいて、昇降路内の動作制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータシステムに関する。
保守作業において、保守作業者(作業者)のつり合い錘との挟まれや激突、かごと昇降路内の隙間、頂部、底部(ピット)、シーブでの挟まれ等、重大事故が繰り返されている。頂部やピットに隙間を確保するためのスイッチ(緩衝器)や、事故を防止する注意喚起のためのステッカー等を設置することにより安全の確保を行っているが、装置の短絡、作業者の不注意、共同作業者とのコミュニケーション不足等により事故が発生する場合がある。
従来、昇降路内の危険箇所に非接触式センサを設置し、作業者がセンサを遮るとエレベータを停止させる技術が知られている。また、つり合い錘に検出板を設置し、衝撃が加わった際に生じる変位を検知するとエレベータを停止させる技術が知られている。
特開2010-023929号公報 特開平11-335018号公報
しかしながら、上記従来のエレベータシステムでは、作業者が危険箇所を十分に意識しているか否かを判断して昇降路内の動作を制御できないため、作業者の安全を守るための更なる改善の余地があった。
そこで、本発明の課題の一つは、作業者が危険箇所を十分に意識しているか否かを判断して昇降路内の動作を制御できる新規な構成のエレベータシステムを得ることである。
実施形態のエレベータシステムは、例えば、撮像装置と、特定部と、判定部と、動作制御部とを備える。撮像装置は、昇降路内の危険箇所として予め定められた箇所から昇降路内の作業者を撮像する。特定部は、撮像装置により撮像された撮像情報に基づいて、作業者の状態を特定する。判定部は、特定部により特定された状態に基づいて、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する。動作制御部は、判定部による判定結果と、作業者と危険箇所との距離を示す距離情報とに基づいて、昇降路内の動作制御を行う。
図1は、実施形態のエレベータシステムの構成例を模式的に示す図である。 図2は、実施形態の安全制御装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、実施形態の安全制御装置の機能構成の一例を示す図である。 図4は、実施形態の安全制御装置が実行する安全制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
[実施形態]
図1は、実施形態のエレベータシステム1の構成例を模式的に示す図である。エレベータシステム1は、図1に示すように、エレベータ10と、昇降路内の保守作業のための安全制御装置100とを有する。なお、昇降路内の保守作業のための安全制御装置100は、便宜上、以下、適宜、「安全制御装置100」とする。
エレベータ10は、ビルやマンションの等建物に設けられた昇降路3をかご4が昇降し、各階に設けられた乗り場の間を移動する。エレベータ10は、ビルやマンションの等の建物に設置されたかご4を昇降させる装置である。これにより、エレベータ10は、かご4に載せられた人や物品を建物の各階に移動させることができる。
安全制御装置100は、エレベータ10と一体または別体として設けられる。安全制御装置100は、エレベータ10が備える撮像装置11および制御盤や巻上機6を駆動するモータ等と接続される。安全制御装置100は、エレベータ10が備える撮像装置11および制御盤や巻上機6を駆動するモータ等を用いて、作業者が危険箇所を十分に意識しているか否かを判断して昇降路3内の動作を制御するための処理を実行する。また、安全制御装置100は、制御により昇降路3内の動作を停止させた場合には、昇降路3内の作業者に、危険箇所への注意を促すための処理を実行する。
ここで、実施形態の危険箇所について説明する。実施形態の危険箇所とは、例えば、昇降路3の頂部やピット、乗場18等の動作機能を有さない固定体または固定体の一部であってもよい。また、実施形態の危険箇所とは、例えば、かご4やつり合い錘5のような移動体(動作体の一例)または移動体の一部であってもよい。また、実施形態の危険箇所とは、例えば、巻上シーブ7やそらせシーブ8のような回転体(動作体の一例)または回転体の一部であってもよい。また、実施形態の危険箇所が、移動体や回転体のような動作体または動作体の一部である場合には、移動中や回転中といった動作中にのみ生じる危険箇所であってもよい。すなわち、実施形態の危険箇所は、動作中の所定の期間のみ生じる危険箇所であってもよい。
以下、エレベータ10の構成の詳細を説明する。図1に示すように、エレベータ10は、例えば、昇降路3内のかご4とカウンターウエイトとしてのつり合い錘5とがメインロープ9で連結された、いわゆるつるべ式のエレベータとして構成されている。
メインロープ9の一端部は、例えば、かご4に設けられたシーブ12に巻き掛けられた状態で、昇降路3の頂部あるいは機械室2に設けられたロープ止め具14に固定されている。
メインロープ9の他端部は、例えば、つり合い錘5に設けられたシーブ13に巻き掛けられた状態で、昇降路3の頂部あるいは機械室2に設けられたロープ止め具15に固定されている。
また、メインロープ9の中間部は、機械室2に設けられた巻上機6の巻上シーブ7およびそらせシーブ8に巻き掛けられている。なお、機械室2には、不図示の制御盤や、巻上機6を駆動するモータ等が設けられている。
エレベータ10は、制御盤の制御に基づいて巻上機6が駆動されることによって、メインロープ9の一端部(ロープ止め具14)と他端部(ロープ止め具15)との間でかご4およびつり合い錘5が互いに昇降路3の高さ方向およびその反対方向に昇降する。
これにより、かご4が任意の目的階の乗場18に移動可能となっている。なお、図1には、便宜上、複数の乗場18のうち一つのみが示されている。乗場18は、昇降路3の奥行方向(前後方向)に位置され、機械室2は、昇降路3の高さ方向、すなわち上方に位置されている。
昇降路3の頂部やピットには、隙間を確保して、作業者の挟まれや激突を防止するための緩衝器16および緩衝器17が設けられている。
撮像装置11は、例えばカメラであり、昇降路3内を撮像するために昇降路3内に設置されている。例えば、撮像装置11は、昇降路3内の危険箇所として予め定められた箇所に、作業者の事故を防止するために設置されている。なお、昇降路3内の危険箇所として予め定められた箇所には、危険箇所を撮像可能な箇所として予め定められた箇所を含むものとする。すなわち、撮像装置11は、危険箇所に直接設置されていてもよいし、危険箇所を撮像可能な箇所に設置されていてもよい。
図1には、撮像装置11aないし撮像装置11eが、それぞれ、かご4上、かご4下、つり合い錘5下、頂部、ピットに設置されている。なお、便宜上、かご4上、かご4下、つり合い錘5下、頂部、ピットに、それぞれ一つずつ設置されている場合が示されているが、各箇所に設置される撮像装置11の数は特に限定されないものとする。また、昇降路3内に設置される撮像装置11の箇所や総数も特に限定されないものとする。
撮像装置11aは、例えば、かご4上の作業者の状態を撮像する。例えば、撮像装置11aは、かご4が作業者の方向(上方方向)へ移動中の作業者の状態を撮像する。これにより、かご4が作業者に対して接近した状態で、作業者がかご4や頂部等の危険箇所を目視しているか否かを判断することができる。また、撮像装置11aは、撮像装置11d等の他の撮像装置11と連携して、作業者の状態を撮像する。
撮像装置11bは、例えば、かご4下の作業者の状態を撮像する。例えば、撮像装置11aは、かご4が作業者の方向(下方方向)へ移動中の作業者の状態を撮像する。これにより、かご4が作業者に対して接近した状態で、作業者がかご4やピット等の危険箇所を目視しているか否かを判断することができる。また、撮像装置11bは、撮像装置11e等の他の撮像装置11と連携して、作業者の状態を撮像する。
撮像装置11cは、例えば、つり合い錘5下の作業者の状態を撮像する。例えば、撮像装置11aは、つり合い錘5が作業者の方向(下方方向)へ移動中の作業者の状態を撮像する。これにより、つり合い錘5が作業者に対して接近した状態で、作業者がつり合い錘5やピット等の危険箇所を目視しているか否かを判断することができる。また、撮像装置11cは、撮像装置11e等の他の撮像装置11と連携して、作業者の状態を撮像する。
撮像装置11dは、例えば、頂部から昇降路3内の作業者の状態を撮像する。例えば、撮像装置11dは、かご4やつり合い錘5が作業者の方向(上方方向)へ移動中の作業者の状態を頂部から撮像する。
撮像装置11eは、例えば、ピットから昇降路3内の作業者の状態を撮像する。例えば、撮像装置11eは、かご4やつり合い錘5が作業者の方向(下方方向)へ移動中の作業者の状態をピットから撮像する。
次に、図2および図3を参照して、安全制御装置100の構成について説明する。図2は、安全制御装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。図3は、安全制御装置100の機能構成の一例を示す図である。
安全制御装置100は、図2に示すように、プロセッサ101と、主記憶装置102と、補助記憶装置103と、通信I/F104とを備える。
プロセッサ101は、CPU(Central Processing Unit)等によって構成され、安全制御装置100の動作を統括制御する。主記憶装置102は、RAM(Random Access Memory)等によって構成され、プロセッサ101の作業領域として機能する。補助記憶装置103は、ROM(Read Only Memory)等によって構成され、プロセッサ101が実行する制御プログラムや各種データを記憶する。通信I/F104は、エレベータ10の撮像装置11および制御盤や巻上機6を駆動するモータ等を接続するためのインタフェースである。
また、安全制御装置100は、図3に示すように、取得部111と、特定部112と、判定部113と、動作制御部114とを機能部として備える。これらの機能部の一部又は全部は、例えば専用回路等のハードウェア構成によって実現されてもよい。また、これらの機能部の一部又は全部は、プロセッサ101と、補助記憶装置103に記憶されたプログラムとの協働によるソフトウェア構成によって実現されてもよい。
取得部111は、撮像装置11により撮像された撮像情報を取得する。具体的には、取得部111は、昇降路3内の危険箇所として予め定められた箇所に設置された撮像装置11により撮像された撮像情報を取得する。例えば、取得部111は、複数の異なる箇所に設置された撮像装置11により撮像された複数の撮像情報を取得する。
特定部112は、取得部111により取得された撮像情報に基づいて、昇降路3内の作業者の状態を特定する。具体的には、特定部112は、撮像情報の画像解析に基づいて、作業者の視線方向を特定する。ここで、特定される視線方向とは、作業者が注視するピンポイントな方向であってもよいし、作業者が目視可能な視野全体または主要な一部の範囲であってもよい。また、特定部112は、撮像情報の画像解析に基づいて、作業者の視線方向をどのように特定してもよい。例えば、特定部112は、作業者の視線方向をリアルタイムに特定してもよいし、作業者が所定の閾値以上の間目視した特定の方向を視線方向として特定してもよいし、作業者が所定の期間に目視した平均的な方向を視線方向として特定してもよい。
特定部112は、撮像情報の画像解析に基づいて、作業者と危険箇所との距離を特定する。例えば、特定部112は、撮像装置11aにより撮像された撮像情報の画像解析に基づいて、かご4上の作業者とかご4との距離を特定する。また、例えば、特定部112は、撮像装置11dにより撮像された撮像情報の画像解析に基づいて、かご4上の作業者とかご4との距離を特定してもよい。また、例えば、特定部112は、撮像装置11aにより撮像された撮像情報と、撮像装置11dにより撮像された撮像情報との画像解析に基づいて、より正確な、かご4上の作業者とかご4との距離を特定してもよい。このように、特定部112は、昇降路3内に設置された複数の撮像装置11により撮像された複数の撮像情報を画像解析することにより、より正確な、かご4上の作業者とかご4との距離を特定してもよい。
判定部113は、特定部112により特定された作業者の状態に基づいて、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する。例えば、判定部113は、特定された作業者の視線方向に危険箇所があるか否かを判定し、視線方向に危険箇所があると判定された場合には、作業者が危険箇所を意識していると判定する。なお、作業者の視線方向に危険箇所があるか否かの判定は、どのような基準に基づいて行われてもよい。例えば、判定部113は、視線方向に危険箇所の全体が含まれるか否かを判定し、視線方向に危険箇所の全体が含まれると判定された場合、視線方向に危険箇所があると判定してもよい。また、例えば、判定部113は、視線方向に少なくとも危険箇所の一部が含まれるか否かを判定し、視線方向に少なくとも危険箇所の一部が含まれると判定された場合、視線方向に危険箇所があると判定してもよい。
判定部113は、視線方向に危険箇所があると判定された場合には、視線方向に危険箇所がある状態が所定の期間続いたか否かを判定し、視線方向に危険箇所がある状態が所定の期間続いたと判定された場合には、作業者が危険箇所を意識していると判定してもよい。
動作制御部114は、判定部113による判定結果と、特定部112により特定された作業者と危険箇所との距離を示す距離情報とに基づいて、昇降路3内の動作制御を行う。例えば、動作制御部114は、判定部113により、作業者が危険箇所を意識していないと判定された場合であって、作業者と危険箇所との距離が近い場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行う。
ここで、危険箇所が、かご4やつり合い錘5のような移動体または移動体の一部であるものとする。動作制御部114は、移動体が作業者へ接近した状態で、作業者が危険箇所を意識していないと判定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行う。例えば、動作制御部114は、移動体が作業者へ接近して、作業者と移動体との距離が所定の閾値以下になったと判定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行う。
また、危険箇所が、巻上シーブ7やそらせシーブ8のような回転体または回転体の一部であるものとする。動作制御部114は、作業者が回転体へ接近した状態で、作業者が危険箇所を意識していないと判定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行う。例えば、動作制御部114は、作業者が動作中の回転体へ接近して、作業者が回転体に手を入れる等の危険行動を行ったと判定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行う。
動作制御部114は、昇降路3内の動作制御を行う場合には、昇降路3内の全ての動作体の動作制御を行ってもよいし、作業者との距離が近い危険箇所を少なくとも一部に含む動作体の動作制御を行ってもよい。例えば、動作制御部114は、移動体が作業者へ接近して、作業者と移動体との距離が所定の閾値以下になったと判定された場合には、昇降路3内の全ての動作体の動作を停止させるための動作制御を行ってもよいし、作業者へ接近中の移動体の動作を停止させるための動作制御を行ってもよい。また、例えば、動作制御部114は、作業者が動作中の回転体へ接近して、作業者が回転体に手を入れる等の危険行動を行ったと判定された場合には、昇降路3内の全ての動作体の動作を停止させるための動作制御を行ってもよいし、作業者が手を入れる等の危険行動を行った回転体の動作を停止させるための動作制御を行ってもよい。なお、動作制御部114は、作業者との距離が近い動作体に限られず、危険箇所を少なくとも一部に含む昇降路3内の全ての動作体の動作を停止させるための動作制御を行ってもよい。
一方、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には、昇降路3内の動作を継続させるための動作制御を行う。例えば、動作制御部114は、移動体が作業者へ接近した状態で、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には、昇降路3内の動作を継続させるための動作制御を行う。また、例えば、動作制御部114は、作業者が回転体へ接近した状態で、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には、昇降路3内の動作を継続させるための動作制御を行う。
以上から、エレベータシステム1は、作業者の状態と、危険箇所との距離を把握し、エレベータ10を制御することができるため、作業者の不注意や共同作業者とのコミュニケーション不足等により発生する事故を防止することができる。
次に、図4を参照し、エレベータシステム1で実行される安全制御処理について説明する。図4は、安全制御装置100が実行する安全制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。
取得部111は、昇降路3内の危険箇所として予め定められた箇所に設置された撮像装置11により撮像された撮像情報を取得する(ステップS1)。
特定部112は、取得部111により取得された撮像情報に基づいて、昇降路3内の作業者の状態を特定する(ステップS2)。
判定部113は、特定部112により特定された作業者の状態に基づいて、作業者と危険箇所とが接近した状態で、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する(ステップS3)。作業者が危険箇所を意識している場合に(ステップS3;Yes)、動作制御部114は、動作を継続させるための動作制御を行う(ステップS4)。
作業者が危険箇所を意識していない場合に(ステップS3;No)、動作制御部114は、動作を停止させるための動作制御を行う(ステップS5)。
以上により、安全制御装置100は、安全制御処理を終了する。
[変形例1]
上記実施形態では、特定部112が、撮像情報の画像解析に基づいて、作業者と危険箇所との距離を特定する場合を示したが、この例に限られず、特定部112は、作業者と危険箇所との距離を、どのような手段に基づいて特定してもよい。例えば、特定部112は、作業者が有する端末装置(例えば、スマートフォンやタブレット)のビーコン情報やGPS情報に基づいて、作業者と危険箇所との距離を特定してもよい。
[変形例2]
上記実施形態において、判定部113は、特定部112により特定された作業者と危険箇所との距離が所定の閾値以下になったか否かを判定し、作業者と危険箇所との距離が所定の閾値以下になったと判定された場合には、作業者と危険箇所との距離が近いと判定してもよい。この場合、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識しているか否かの判定結果と、作業者と危険箇所との距離が近いか否かの判定結果とに基づいて、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。
[変形例3]
上記実施形態では、動作制御部114が、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には動作を継続させ、危険箇所を意識していないと判定された場合には動作を停止させるための動作制御を行う場合を示した。ここで、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には動作を開始させ、危険箇所を意識していないと判定された場合には動作を開始させないための動作制御を行ってもよい。例えば、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には、移動体が作業者へ接近する動作を開始させ、危険箇所を意識していないと判定された場合には、移動体が作業者へ接近する動作を開始させないための動作制御を行ってもよい。また、例えば、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識していると判定された場合には、回転体の動作を開始させ、危険箇所を意識していないと判定された場合には、回転体の動作を開始させないための動作制御を行ってもよい。この場合、動作制御部114は、作業者が危険箇所を意識しているか否かの判定結果のみに基づいて、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。
[変形例4]
上記実施形態において、動作制御部114は、作業者の行動履歴に基づいて、行動パターンを機械学習することで、作業者と移動体とが接近した状態で、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判断するためのモデルを生成し、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。また、動作制御部114は、作業者の行動履歴に基づいて、行動パターンを機械学習することで、作業者と回転体とが接近した状態で、作業者が回転体に手を入れる等の危険行動を行うか否かを判断するためのモデルを生成し、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。
[変形例5]
上記実施形態において、安全制御装置100に通知部115を設け(図3参照)、動作制御部114が、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行った場合には、通知部115は、作業者の端末装置に注意喚起のための通知を行ってもよい。例えば、動作制御部114が、つり合い錘5の動作を停止させるための動作制御を行った場合には、通知部115は、つり合い錘5の下降に気付いていませんでしたといったような注意喚起のための通知を作業者の端末装置に送信してもよい。また、動作制御部114は、作業者が通知に対して了解の旨の情報を送信すると、昇降路3内の動作を再開させるための動作制御を行ってもよい。例えば、動作制御部114は、作業者が通知に含まれる了解の旨の情報を操作(例えば、タップやクリック)して、通知に対する了解の旨の情報を送信すると、昇降路3内の動作を再開させるための動作制御を行ってもよい。
[変形例6]
上記実施形態において、通知部115は、昇降路3外の共同作業者の端末装置に、昇降路3内の作業者を撮像した撮像情報を送信してもよい。これにより、昇降路3外の共同作業者は、昇降路3内の作業者の状態を常に把握することができる。また、通知部115は、昇降路3内の作業者への通知を、昇降路3外の共同作業者の端末装置にも送信してもよい。
[変形例7]
上記実施形態において、特定部112は、撮像情報に基づいて、作業者の健康状態を特定してもよい。例えば、撮像装置11が、作業者のサーモ状態を撮像可能なサーモ機能を有する場合には、特定部112は、撮像情報のサーモ情報に基づいて、作業者の健康状態を特定してもよい。また、動作制御部114は、特定部112により特定された作業者の健康状態に基づいて、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。例えば、動作制御部114は、作業者の健康状態に異常があると特定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行うとともに、ブザーの鳴動や表示装置等により作業中断を促すための動作制御を行ってもよい。
[変形例8]
上記実施形態において、特定部112は、撮像情報に基づいて、昇降路3内の危険状態を特定してもよい。例えば、特定部112は、巻上機6に設置した不図示の撮像装置11で、巻上シーブ7溝の縄痕やメインロープ9の素線切れ等を撮像することで、昇降路3内の危険状態を特定してもよい。また、例えば、特定部112は、ピットに設置した撮像装置11eで、ピットの浸水状態を撮像することで、昇降路3内の危険状態を特定してもよい。また、動作制御部114は、特定部112により特定された昇降路3内の危険状態に基づいて、昇降路3内の動作制御を行ってもよい。例えば、動作制御部114は、昇降路3内の危険状態が危険であると特定された場合には、昇降路3内の動作を停止させるための動作制御を行うとともに、ブザーの鳴動や表示装置等により作業中断を促すための動作制御を行ってもよい。これにより、エレベータシステム1は、作業者の状態を監視するだけでなく、昇降路3内の状態を監視することができるため、更なる作業者の安全確保の向上を促進することができる。
[変形例9]
上記実施形態において、動作制御部114は、昇降路3内の作業者の状態を撮像する撮像装置11が、保守作業時にのみ作動するように動作制御を行ってもよい。換言すると、動作制御部114は、昇降路3内の作業者の状態を撮像する撮像装置11が、保守作業の開始時に起動し、終了時に終了するように動作制御を行ってもよい。また、動作制御部114は、エレベータ10が備えるその他の撮像装置11(例えば、かご4内の監視のための撮像装置11)が、保守作業時に作動を一時停止するように動作制御を行ってもよい。
[変形例10]
上記実施形態では、判定部113が、作業者の視線方向に危険箇所があるか否かの判定の一例として、視線方向に危険箇所の全体または一部が含まれるか否かを判定し、視線方向に危険箇所の全体または一部が含まれると判定された場合、視線方向に危険箇所があると判定する場合を示した。ここで、判定部113は、作業者の視線方向に危険箇所があるか否かの判定の他の一例として、視線方向を中心とした所定の範囲を作業者の視野として、視野内に危険箇所が含まれるか否かを判定し、視野内に危険箇所が含まれると判定された場合、視線方向に危険箇所があると判定してもよい。
以上のように、エレベータシステム1によれば、撮像装置11は、昇降路3内の危険箇所として予め定められた箇所から昇降路3内の作業者を撮像する。特定部112は、撮像装置11により撮像された撮像情報に基づいて、作業者の状態を特定する。判定部113は、特定部112により特定された状態に基づいて、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する。動作制御部114は、判定部113による判定結果と、作業者と危険箇所との距離を示す距離情報とに基づいて、昇降路3内の動作制御を行う。よって、エレベータシステム1は、作業者が危険箇所を十分に意識しているか否かを判断して昇降路3内の動作を制御することができる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
1…エレベータシステム、2…機械室、3…昇降路、4…かご、5…つり合い錘、6…巻上機、7…巻上シーブ、8…そらせシーブ、9…メインロープ、10…エレベータ、11a,11b,11c,11d,11e…撮像装置、12,13…シーブ、14,15…ロープ止め具、16,17…緩衝器、18…乗場、100…安全制御装置。
実施形態のエレベータシステムは、例えば、撮像装置と、特定部と、判定部と、動作制御部とを備える。撮像装置は、昇降路内の危険箇所として予め定められた箇所を含むように撮像可能に設置され、危険箇所のうち作業者を含む昇降路内を撮像する。特定部は、複数の撮像装置により撮像された撮像情報に基づいて作業者と危険箇所との距離を示す距離情報、および作業者により目視可能な所定範囲を特定する。判定部は、特定部により特定された所定範囲を示す撮像情報に基づいて、作業者が危険箇所を意識しているか否かを判定する。動作制御部は、判定部による判定結果と、距離情報とに基づいて、昇降路内の動作制御を行う。

Claims (5)

  1. 昇降路内の危険箇所として予め定められた箇所から当該昇降路内の作業者を撮像する撮像装置と、
    前記撮像装置により撮像された撮像情報に基づいて、前記作業者の状態を特定する特定部と、
    前記特定部により特定された状態に基づいて、前記作業者が前記危険箇所を意識しているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果と、前記作業者と前記危険箇所との距離を示す距離情報とに基づいて、前記昇降路内の動作制御を行う動作制御部と、
    を備えるエレベータシステム。
  2. 前記危険箇所は、前記動作制御部による前記動作制御の対象となる動作体または当該動作体の一部である、
    請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記判定部は、
    前記作業者と前記動作体とが接近した状態で、前記作業者が前記危険箇所を目視しているか否かを判定する、
    請求項2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記特定部は、
    前記撮像情報に基づいて、前記昇降路内の危険状態を特定し、
    前記動作制御部は、
    前記特定部により特定された危険状態に基づいて、前記動作制御を行う、
    請求項1から3の何れか一項に記載のエレベータシステム。
  5. 前記特定部は、
    前記撮像情報に基づいて、前記作業者の健康状態を特定し、
    前記動作制御部は、
    前記特定部により特定された健康状態に基づいて、前記動作制御を行う、
    請求項1から4の何れか一項に記載のエレベータシステム。
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