JP5951684B2 - エレベータの監視装置 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、点検作業の開始にあたり、点検運転モードへの切り替えをうっかり忘れても、昇降路に保守員の存在が検出されると、自動的に点検運転モードに切り替わるようにした点検システムを提案している。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態によるエレベータの監視装置が適用されるエレベータの概要を示す図である。この図1において、参照番号10は昇降路を示している。12は乗りかごを示し、14は釣り合いおもりを示している。
このエレベータ制御盤20は、巻上機16を制御して乗りかご12の昇降動作を制御する運転制御部40と、通常運転モードと点検作業モードとの間でエレベータの運転モードを切り替える制御を行うモード切替制御部41と、を備えている。
また、制御盤20には、保守員が携行している保守員端末30や、エレベータの運行の管理・監視を行っている監視センターに、撮像された映像を送信し、また、保守員端末30との間で点検作業に必要な情報を送受信する送受信手段45が設けられている。
図4は、本実施形態によるエレベータの監視装置の処理動作を示すフローチャートである。
まず、昇降路10の最下部のピットで点検を実施するため、乗りかご12を下降させる運転をする時の動作を例について説明する。
ステップS10において、保守員が運転モードを点検運転モードに切り替えると、エレベータの監視装置は起動する。
また、保守員の携帯する保守員端末30への送信と同時に、監視センターにも映像が配信されており、監視センターの管理者は映像を視聴することで状況を把握することができる。また、映像は、記録されるともに一定期間保存される。
エレベータの点検作業を再開する場合には、乗りかご12を停止前と同じ方向、すなわちさらに下降させる場合には(ステップS22)、操作盤等を手動で操作しながらの点検運転でのみ乗りかご12を動かすことができるようになる(ステップS23)。したがって、乗りかご12をゆっくりと低速で移動させ停止させながら、点検作業を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態によるエレベータの監視装置について、図6、図7を参照しながら説明する。
図6は、第2実施形態によるエレベータの監視装置の処理動作を示すフローチャートである。図4の第1実施形態のフローチャートと異なる点は、ステップS14で乗りかご12または釣り合いおもり14の軌道上に障害物が検知された後の処理動作として、ステップS26、ステップS27を追加したことにある。
Claims (8)
- エレベータの点検作業時に、昇降路内に乗りかごおよび釣り合いおもりと接触するおそれのある障害物の存否を監視するエレベータの監視装置であって、
前記乗りかごの上部および底部にそれぞれ配置され、前記乗りかごの進行方向前方の昇降路の映像を撮像するカメラと、
前記カメラによって撮像された映像から前記乗りかごの進行方向の軌道上に存在する障害物を検知する障害物検知手段と、
前記乗りかごが走行を続けると前記障害物が当該乗りかごと接触する可能性がある場合には、前記乗りかごを自動停止させる運転制御手段と、を具備したことを特徴とするエレベータの監視装置。 - 前記障害物検知手段は、障害物との距離を撮像された映像から算出する距離算出手段を有し、前記運転制御手段は、前記距離があらかじめ設定された所定の距離を超えて障害物に接近した場合には、前記乗りかごを減速させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの監視装置。
- 前記運転制御手段は、減速運転を開始後、前記障害物との距離がさらに縮まり、あらかじめ設定された危険接近距離を超えた場合には、前記乗りかごを一時停止させることを特徴とする請求項2に記載のエレベータの監視装置。
- 前記運転制御手段は、一時停止後に同じ方向に運転を再開する場合には、障害物の監視をせずに手動で前記乗りかごを低速で昇降させる点検運転モードでのみ運転を再開し、反対方向に再開する場合には、障害物の監視をしながら運転を再開することを特徴とする請求項3に記載のエレベータの監視装置。
- 前記障害物検知手段は、障害物が物体であるか保守員であるかを判別し、保守員である場合には、その保守員が携行している保守員端末で警告音を鳴動させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかの項に記載のエレベータの監視装置。
- 前記釣り合いおもりの上部および底部にそれぞれ前記釣り合いおもりの進行方向前方の映像を撮像するカメラが設けられ、前記カメラによって撮像された映像から前記釣り合いおもりの進行方向の軌道上に障害物を検知することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかの項に記載のエレベータの監視装置。
- 前記エレベータの運転を開始させるときに、その点検作業に携わっている保守員が各自携行しているすべての保守員端末に運転を開始する旨の通知を送信し返信を受信する送受信手段をさらに備え、すべての前記保守員端末からの確認の返信を受信しない限り運転が再開されないことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかの項に記載のエレベータの監視装置。
- 前記送受信手段は、撮像された映像を前記保守員端末に送信すると同時に、エレベータの運行を監視する監視センターに配信し、前記保守員端末と前記監視センターの両方で映像を視聴できることを特徴とする請求項7に記載のエレベータの監視装置。
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