JP2023037371A - 給電システム、サーバ、車両、給電設備、給電料金設定装置、及び、給電料金設定方法 - Google Patents

給電システム、サーバ、車両、給電設備、給電料金設定装置、及び、給電料金設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隊列の先頭車両として走行するインセンティブを車両に付与することで隊列走行の適用拡大に寄与する。【解決手段】隊列400の先頭車両100Aとして走行した情報が隊列情報として蓄積される。給電設備によって車両外部から車両に給電する際の料金計算において、蓄積された隊列情報から、給電対象車両が、先頭車両100Aとして走行する頻度が高い第1の車両、及び、先頭車両100Aとして走行する頻度が低い第2の車両のいずれであるか識別される。第1の車両に適用される給電単価は、第2の車両に適用される給電単価よりも低く設定される。【選択図】図4

Description

本開示は、給電システム、サーバ、車両、給電設備、給電料金設定装置、及び、給電料金設定方法に関する。
複数の車両で隊列を形成する、所謂、隊列走行を行うための技術として、特開2020-64572号公報(特許文献1)には、車々間の通信負荷を軽減しつつ、適切に隊列走行させるための車両制御装置及び運転支援装置等が記載されている。
特許文献1では、給電装置が設けられた給電レーンを自動運転によって走行する際に車両から給電装置を経由して車両情報が運転支援装置に送信される。更に、当該車両情報を用いて運転支援装置で作成された隊列情報が車両制御装置に受信されることで、車両が当該隊列情報に従って、適切な隊列走行を行うことができる。
特開2020-64572号公報
隊列走行時には、当該隊列の先頭車両が、隊列を形成しない単独走行時と同等の風圧を受けて走行する一方で、後続車両が走行時に受ける風圧は、単独走行時よりも低くなる。従って、隊列走行を積極的に行うことで、車両走行時の消費エネルギを社会全体で低減することが可能となる。
一方で、隊列の先頭車両として走行することはドライバに心理的な圧迫感を与えることが想定される。このため、各車両が先頭車両になることを避ける様に走行すると、隊列走行は行われ難くなってしまう。
それ故に、本開示の目的は、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することで隊列走行の適用拡大に寄与することができる給電システム、当該給電システムを構成する、サーバ、車両、及び、給電設備、並びに、給電料金設定装置、及び、給電料金設定方法を提供することである。
本開示に係る給電システムは、車両外部から車両に対して給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムであって、隊列履歴情報作成部と、給電実績作成部と、給電単価設定部と、給電料金算出部とを備える。隊列履歴情報作成部は、給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積して、当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成する。給電実績作成部は、給電設備から給電対象車両に対する給電実績を作成する。給電単価設定部は、給電対象車両の隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定する。給電料金算出部は、給電単価設定部によって設定された単価と、給電実績とに基づいて、給電料金を設定する。隊列情報は、給電対象車両が先頭車両として隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含む。隊列履歴情報は、給電対象車両が、先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含む。給電単価設定部は、第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する。
上記給電システムによれば、先頭車両として走行する頻度が高い車両に適用される給電単価を当該頻度が低い車両よりも低く設定することにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
給電システムにおいて、給電単価設定部は、第3の車両に適用される第3の単価を、第4の車両に適用される第4の単価よりも高く設定することができる。隊列情報は、給電対象車両が隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含み、隊列履歴情報は、第2の車両を、先頭車両の後続車両として走行する頻度が高い第3の車両、及び、隊列走行を実行しない頻度が高い第4の車両のいずれかに分類するための情報を更に含む。
この様にすると、隊列走行によって受ける恩恵に応じて後続車両として走行する頻度が高い車両の給電単価を設定することができるので、公平性を確保して、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
給電システムにおいて、給電単価設定部は、第1のパラメータ値に応じて、第2の単価に対する第1の単価の減額分を、先頭車両として走行する頻度が高い程大きく設定することができる。隊列履歴情報は、給電対象車両が先頭車両として走行する頻度を定量的に示す第1のパラメータ値を含む。或いは、給電単価設定部は、第1のパラメータ値に応じて、第4の単価に対する第1の単価の減額分を、先頭車両として走行する頻度が高い程大きく設定することができる。隊列履歴情報は、給電対象車両が先頭車両として走行する頻度を定量的に示す第1のパラメータ値を含む。
この様にすると、先頭車両としての走行する頻度が高い程、車両の給電単価が低く設定されるので、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めることができる。
給電システムにおいて、給電単価設定部は、第2のパラメータ値に応じて、第4の単価に対する第3の単価の増額分を、後続車両として走行する頻度が高い程大きく設定することができる。隊列履歴情報は、給電対象車両が後続車両として走行する頻度を定量的に示す第2のパラメータ値を含む。
この様にすると、後続車両として隊列走行する頻度が高い程、車両の給電単価が低く設定されるので、公平性を確保して、隊列の先頭車両の給電単価の減額分の原資を確保することができる。
給電システムにおいて、給電実績作成部は、給電設備での給電に係る実績値を、給電対象車両での受電に係る実績値と照合した上で、当該給電対象車両の給電実績を作成することができる。
この様にすると、給電設備及び給電対象車両の間での実際の給電効率を反映して、正確に給電料金を設定することができる。
本開示に係るサーバは、上記いずれかの給電システムに用いられるサーバであって、通信装置と、記憶装置と、処理装置とを備える、通信装置は、車両及び給電設備の各々との間で通信する。記憶装置は、車両から送信された隊列情報を蓄積する。処理装置は、記憶装置に蓄積された隊列情報を用いて給電対象車両の隊列履歴情報を作成することで隊列履歴情報作成部として動作する。
上記サーバによれば、車両及び給電設備との間での通信を用いた情報の授受を通じて、サーバによって隊列履歴情報作成部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
サーバにおいて、処理装置は、更に、給電設備から給電対象車両の車両識別情報を受信すると、当該給電対象車両の隊列履歴情報を用いて給電対象車両の給電量の単価を設定することで給電単価設定部として動作する。或いは、処理装置は、更に、給電設備から受信した給電対象車両の給電実績と、設定した単価とを用いて給電対象車両の給電料金を算出する給電料金算出部として動作する。
この様にすると、サーバによって給電単価設定部及び給電料金算出部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る車両は、上記のいずれかの給電システムによって充電される車両であって、通信モジュールと、検出器と、制御装置とを備える。通信モジュールは、他の車両、給電設備、及び、サーバとの間での通信を実行する。検出器は、当該車両の前方を走行する先行車両を検知する。制御装置は、検出器による先行車両の検出結果と、当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて隊列情報を定期的に作成する。通信モジュールは、作成された隊列情報をサーバへ送信する。
上記車両によれば、車両間での情報の授受を通じて隊列情報作成部の機能を実現することで、サーバ及び給電設備の処理負荷を軽減した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電設備は、上記のいずれかの給電システムに用いられる給電設備であって、電気的に非接触な状態で車両に給電するための給電機構と、通信装置と、処理装置とを含む。通信装置は、給電対象車両との間、及び、サーバとの間での通信とを実行する。処理装置は、給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて給電実績を作成することで給電実績作成部として動作する。通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報及び給電実績をサーバに送信する。
上記非接触式の給電設備によれば、給電対象車両との間の通信、及び、サーバとの間の通信を用いた情報の授受を通じて、給電設備によって給電実績作成部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電設備は、上記のいずれかの給電システムに用いられる給電設備であって、電気的に接続された状態で車両に給電するための給電機構と、通信装置と、処理装置とを含み。通信装置は、給電対象車両との間、及び、サーバとの間での通信を実行する。処理装置は、給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて給電実績を作成することで給電実績作成部として動作する。通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報をサーバに送信する。処理装置は、更に、車両識別情報の送信に応答して、給電対象車両の隊列履歴情報に基づいて設定された当該給電対象車両の単価設定に係る優遇情報をサーバから受信し、かつ、当該優遇情報に基づいて給電量の単価を設定することで給電単価設定部として動作する。処理装置は、更に、設定した単価及び給電実績を用いて給電対象車両の給電料金を算出することで給電料金算出部として動作する。
上記接触式の給電設備によれば、給電対象車両との間の通信、及び、サーバとの間の通信を用いた情報の授受を通じて、給電設備によって給電実績作成部、給電単価設定部、及び、給電料金算出部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電設備は、上記のいずれかの給電システムに用いられる給電設備であって、電気的に接続された状態で車両に給電するための給電機構と、通信装置と、処理装置とを含む。通信装置は、給電対象車両との間、及び、サーバとの間での通信を実行する。処理装置は、給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて給電実績を作成することで給電実績作成部として動作する。通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報及び給電実績をサーバに送信する。
上記接触式の給電設備によれば、給電対象車両との間の通信、及び、サーバとの間の通信を用いた情報の授受を通じて、給電設備によって給電実績作成部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電料金設定装置は、車両外部から車両に対して給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定装置であって、隊列履歴情報作成部と、給電単価設定部と、給電料金算出部とを備える。隊列履歴情報作成部は、給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積して、当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成する。給電単価設定部は、給電対象車両の隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定する。給電料金算出部は、給電単価設定部によって設定された単価と、給電対象車両に対する給電実績に基づいて、給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出する。隊列情報は、給電対象車両が先頭車両として隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含む。隊列履歴情報は、給電対象車両が、先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含む。給電単価設定部は、第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する。
本開示に係る給電料金方法は、車両外部から車両に対して給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定方法であって、給電設備からの給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積するステップと、蓄積された隊列情報を用いて当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成するステップと、給電対象車両の隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定するステップと、設定された単価と、給電対象車両に対する給電実績とに基づいて、給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出するステップとを備える。隊列情報は、給電対象車両が先頭車両として隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含む。隊列履歴情報は、給電対象車両が、先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含む。設定するステップは、第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する。
本開示に係る給電料金設定装置及び給電料金設定方法によれば、先頭車両として走行する頻度が高い車両に適用される給電単価を当該頻度が低い車両よりも低く設定することにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
本開示によれば、隊列の先頭車両に給電料金面でのメリットを付与することで、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することによって、隊列走行の適用拡大に寄与することができる。
本開示の実施の形態に従う給電システムの全体構成を説明する概略図である。 図1に示された車両及び接触式給電設備の構成例を説明するブロック図である。 車両及びサーバの構成をより詳細に説明するためのブロック図である。 隊列走行を説明する概念図である。 隊列情報の作成処理の一例を説明するフローチャートである。 図5に示された先頭フラグ、後続フラグ、及び、カウント値によって示される隊列情報を示す図表である。 本実施の形態に係る給電システムにおける給電条件設定制御を説明する概略ブロック図である。 隊列履歴情報を作成するための処理の一例を説明するフローチャートである。 隊列履歴情報の一例を説明する図表である。 本実施の形態に係る給電システムにおいて接触式の給電設備によって車両が外部充電される際の処理の一例を示すシーケンス図である。 優遇コード及び給電単価の第1の設定例を示す図表である。 優遇コード及び給電単価の第2の設定例を示す図表である。 本実施の形態に係る給電システムにおいて接触式の給電設備によって車両が外部充電される際の処理の変形例を示すシーケンス図である。 給電設備による走行中非接触給電の一例を説明する概念図である。 本実施の形態に係る給電システムにおいて非接触式の給電設備によって車両が外部充電される際の処理の一例を示すシーケンス図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、図中同一又は相当部分には同一符号を付して、原則として説明は繰り返さない。
(給電システムの構成)
図1は、本開示の実施の形態に従う車両の給電システム1の全体構成を示す図である。図1を参照して、この給電システム1は、車両100と、サーバ200と、給電設備300とを備える。車両100及び給電設備300は、インターネット等の通信ネットワーク10を通じてサーバ200と通信可能に構成されている。
車両100は、再充電可能な走行用の蓄電装置(図示せず)を搭載した電動車であり、例えば、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等である。更に、本実施の形態において、車両100は、車両外部からの電力による当該蓄電装置の充電(以下、「外部充電」とも称する)が可能に構成されている。具体的には、車両100は、給電設備300からの電力によって車載蓄電装置を外部充電するための構成(後述)を具備している。
サーバ200は、車両100に関する情報(後述)、地図情報(最新の道路情報等)、給電設備(群)300に関する情報(給電方式、設置場所等)を有している。車両100及びサーバ200の詳細な構成については、後ほど説明する。
通常、給電設備300は、各地に設けられた、複数の接触式の給電設備310と、複数の非接触式の給電設備320とを含む。給電設備310は、ケーブル312の先端に設けられるコネクタ314を車両100のインレットに接続することにより、給電ケーブルを通じて車両への給電を行なう給電設備である。給電設備320は、送電コイル322及び車両100に搭載された受電コイル(図示せず)を用いて、電磁界を通じて非接触で車両100への給電を行なう給電設備である。本実施の形態では、車両100は、非接触式の給電設備320及び接触式の給電設備310の双方から受電可能に構成されている。
車両100及び非接触式の給電設備320は、狭域無線通信による通信経路14によって通信可能に形成される。更に、車両100同士では、狭域無線通信による車々間通信経路12が形成される。狭域無線通信とは、後述する広域無線通信に比べて通信距離が短い通信を示しており、具体的には例えば通信距離が10[m]未満である通信を示している。狭域無線通信としては、通信距離が短い種々の近距離無線通信を用いることができ、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。また、狭域無線通信を行うための技術としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)、DSRC(dedicated Short Range Communication)等が用いられる。
これに対して、車両100及び接触式の給電設備310は、ケーブル312の接続によって確立される通信経路15によって、双方向に通信可能に形成される。
更に、車両100及び給電設備310,320は、広域無線通信によって、サーバ200と通信する。広域無線通信は、狭域無線通信に比べて通信距離が長い通信であり、具体的には、例えば、通信距離が10[m]~10[km]程度の通信である。広域無線通信としては、通信距離が長い種々の無線通信を用いることができ、例えば、3GPP、IEEEによって策定された4G、LTE、5G、WiMAX(登録商標)等の任意の通信規格に準拠した通信を用いることができる。尚、サーバ200と、給電設備310,320との間は、通信線を経由して通信接続されてもよい。
図2には、図1に示した車両100の構成例を説明するブロック図が示される。図2を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay)SMRと、PCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130と、動力伝達ギヤ135と、駆動輪140とを備える。
蓄電装置110は、再充電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、例えば、リチウムイオン電池或いはニッケル水素電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。蓄電装置110は、モータジェネレータ130により走行駆動力を発生するための電力を蓄えており、システムメインリレーSMRがオン状態であるときに、蓄えられた電力をPCU120へ供給する。又、蓄電装置110は、図示しないセンサによって検出された蓄電装置110の電圧、電流、及び温度の各検出値をECU170へ出力する。
システムメインリレーSMRは、蓄電装置110とPCU120との間の電力線対PL,NLに設けられる。システムメインリレーSMRは、ECU170からの制御信号に従って、オン状態とオフ状態とを切り替える。
PCU120は、コンバータやインバータ等(いずれも図示せず)の電力変換装置を含んで構成される。PCU120は、ECU170によって制御され、蓄電装置110から受ける直流電力を、モータジェネレータ130を駆動するための交流電力に変換する。また、PCU120は、車両100の制動時にモータジェネレータ130によって発電される交流電力を蓄電装置110の充電電力に変換して蓄電装置110へ出力する。
モータジェネレータ130は、交流回転電機であり、例えば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ130は、PCU120からの交流電力によって駆動されて走行駆動力を発生し、当該走行駆動力は、動力伝達ギヤ135を通じて駆動輪140に伝達される。また、車両100の制動時には、モータジェネレータ130は、駆動輪140の回転力によって発電することができる。
車両100は、接触式の給電設備310から受電するための、インレット150、充電器155、及び、充電リレーRY1を更に備える。更に、車両100は、ECU(Electronic Control Unit)170と、ナビゲーション装置180と、通信モジュール190とを備える。
インレット150は、接触式の給電設備310のケーブル312に設けられるコネクタ314を接続可能に構成される。インレット150及びコネクタ314が接続されることで、給電設備310から供給される電力が、車両100へ伝送される。
給電設備310は、電力変換器315と、通信装置316と、処理装置317とを含む。電力変換器315は、図示しない電源からの電力を受けて、車両100への送電電力をケーブル312に出力する。ケーブル312及び電力変換器315によって、電気的に接続された状態で車両100に給電するための「給電機構」の一実施例が構成される。
例えば、電力変換器315は、商用系統からの交流電力を、蓄電装置110を充電可能な直流電力に変換する。或いは、電力変換器315は、太陽電池等の自然エネルギによる発電電力を上述の直流電力に変換する様に構成されてもよい。或いは、商用系統からの交流電力をケーブル312に出力する構成では、変圧器又は遮断器等を配設する一方で、電力変換器315の配置は省略されてもよい。
処理装置317は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ318と、メモリ319とを含んで構成される。メモリ319は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。CPU318は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置317により実行される各種処理が記述されている。
通信装置316は、通信ネットワーク10を経由してサーバ200と通信するための機能(例えば、広域無線通信)と、ケーブル312の接続先の車両100との間で通信するための機能とを有する。
車両100において、充電器155は、ECU170によって制御され、インレット150に接続された給電設備310により蓄電装置110を充電する外部充電(接触充電)の実行時に、インレット150から入力される電力を、蓄電装置110を充電可能な電力に変換する。充電リレーRY1は、充電器155と蓄電装置110との間の電路に設けられ、接触式給電設備による接触充電の実行時に、ECU170によりオン状態に制御される。
例えば、給電設備310から交流電力が供給される場合には、充電器155は、AC/DCコンバータによって構成される。上述の様に、給電設備310から蓄電装置110を充電可能なから直流電力が供給される場合には(DC接触充電)、車両100は充電器155の配置を省略することができる。
車両100は、非接触式の給電設備320から受電するための、受電コイル160、充電回路165、及び、充電リレーRY2を更に備える。
受電コイル160は、給電設備320の送電コイル(図示せず)から電磁界を通じて非接触で受電可能に構成されており、給電設備320により蓄電装置110を充電する外部充電(非接触充電)の実行時に、給電設備300から供給される電力を受電する。充電回路165は、受電コイル160により受電された交流電力を、蓄電装置110の充電電力に変換する。例えば、充電回路165は、受電コイル160に発生した交流電圧を整流する整流回路(図示せず)と、整流回路の出力電圧を蓄電装置110の充電に適したDC電圧レベルに変換するDC/DCコンバータ(図示せず)との組み合わせによって構成することができる。
充電リレーRY2は、充電回路165と蓄電装置110との間の電路に設けられ、非接触式の給電設備300による非接触充電の実行時に、ECU170によりオン状態に制御される。
ECU170は、各種センサからの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100及び各機器の制御を行なう。ECU170は、車両100の走行に関する各種制御(駆動制御、制動制御、操舵制御等)を実行する。又、ECU170は、給電設備310による外部充電が行なわれるときは、充電リレーRY1をオンにして、充電器155を用いて蓄電装置110を充電する接触充電を実行する。或いは、ECU170は、給電設備320による外部充電が行なわれるときは、充電リレーRY2をオンにして、受電コイル160及び充電回路165を用いて蓄電装置110を充電する非接触充電を実行する。
ナビゲーション装置180は、車両100の現在地から設定された目的地までの走行ルートをディスプレイに表示する。ナビゲーション装置180は、車両100の現在地の位置、設定された目的地の位置、及び現在地から目的地までの走行ルートを表示する。ナビゲーション装置180のディスプレイ(図示せず)には、上述した走行ルートに係る情報の他、サーバ200との通信によって取得された各種の情報を表示することも可能である。
通信モジュール190は、車載DCM(Data Communication Module)であって、上述した、広域無線通信及び狭域無線通信、並びに、ケーブル312を介した通信機能を有する様に構成される。即ち、車両100は、通信モジュール190を用いて、他の車両100、給電設備310、給電設備320、及び、サーバ200の各々との間で、双方向にデータ(情報)を通信することができる。
図3は、車両100及びサーバ200の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。尚、車両100については、ECU170、通信モジュール190、及びセンサ群185(後述)のみについて説明する。
図3を参照して、車両100は、センサ群185を更に備えている。ECU170、通信モジュール190、及びセンサ群185は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク195を通じて互いに通信可能に構成されている。
ECU170は、CPU等のプロセッサ171と、メモリ172と、入出力バッファ173とを含んで構成される。メモリ172は、図示しないROM及びRAMを含む。プロセッサ171は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、ECU170により実行される各種処理が記述されている。
ECU170は、センサ群185の各センサからの信号に応じて車両100が所望の状態となるように機器類を制御する。たとえば、ECU170は、PCU120(図2)を制御することによって、車両100の走行を実現するための各種制御を実行する。また、ECU170は、蓄電装置110の電圧及び電流の検出値を受け、これらの検出値に基づいて蓄電装置110のSOC(State Of Charge)を算出する。
或いは、ECU170は、インレット150に給電設備310のコネクタが接続されている場合、又は、受電コイル160が給電設備320から受電可能な場合に、上述の接触充電、又は、非接触充電を実行する様に、充電リレーRY1,RY2、充電器155,及び、充電回路165を制御する。この際に、ECU170は、蓄電装置110の電圧及び電流の検出値から、給電設備310又320からの受電電力[W]、及び、当該受電電力を積分した受電量[J]の実績値を算出することができる。
ECU170は、PCU120及び操舵装置(図示せず)を制御することによって、車両100の自動運転を実現するための各種制御を実行することも可能である。尚、自動運転とは、基本的には、車両100の加速、減速、操舵等の運転操作が運転者の運転操作によらずに実行される運転を意味する。
このため、車両100は、車両100の外部及び内部の状況を検出するセンサ群185を備えてもよい。センサ群185は、外部センサ186と、内部センサ187とを含む。外部センサ186は、車両100の外部の状況を検出するように構成されたセンサである。内部センサ187は、車両100の走行状態に応じた情報、並びに、操舵操作、アクセル操作及びブレーキ操作を検出するように構成されたセンサである。
外部センサ186は、例えば、カメラ、レーダー(Radar)、LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)等を含む(いずれも図示せず)。カメラは、車両100の外部状況を撮像し、車両100の外部状況に関する撮像情報をECU170に出力する。レーダーは、電波(例えばミリ波)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された電波を受信して障害物を検出する。そして、レーダーは、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物に関する障害物情報としてECU170に出力する。LIDARは、光(典型的には紫外線、可視光線、又は近赤外線)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された光を受信することで反射点までの距離を計測して障害物を検出する。LIDARは、例えば、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物情報としてECU170に出力する。
内部センサ187は、例えば、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ等を含む(いずれも図示せず)。車速センサは、車両100の車輪又は車輪と一体的に回転するドライブシャフト等に設けられ、車輪の回転速度を検出して車両100の速度を含む車速情報をECU170に出力する。加速度センサは、例えば、車両100の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、車両100の横加速度を検出する横加速度センサとを含み、両方の加速度を含む加速度情報をECU170に出力する。ヨーレートセンサは、車両100の重心の鉛直軸周りのヨーレート(回転角速度)を検出する。ヨーレートセンサは、例えばジャイロセンサであり、車両100のヨーレートを含むヨーレート情報をECU170に出力する。
尚、本実施の形態において、車両100は、必ずしも自動運転機能を具備する構成に限定される必要はなく、完全な自動運転下、ドライバによる手動運転下、走行制御のうちの一部のみ(例えば、高速道路等におけるオートクルーズコントロール)が自動化された運転状態下のいずれであっても、後述する、隊列情報に基づく給電料金設定を適用することが可能である。
図1にも示した様に、車両100の通信モジュール190は、狭域無線通信によって、他の車両100♯の通信モジュール190との間で、双方向の車々間通信経路12を形成することができる。又、車両100の通信モジュール190は、広域無線通信によって、通信ネットワーク10を経由して、サーバ200との間に双方向の通信経路を形成することができる。
更に、通信モジュール190は、近傍に位置する給電設備320(非接触)の通信装置326との間にも、狭域無線通信による双方向の通信経路14を形成することができる。一方で、通信モジュール190は、ケーブル312によって接続された給電設備310(接触式)との間には、ケーブル312に内蔵された信号線又は電力線を用いて、双方向の通信経路15を形成することができる。
サーバ200は、通信装置210と、記憶装置220と、処理装置230とを含む。通信装置210は、広域無線通信により、通信ネットワーク10を通じて、車両100の通信モジュール190、給電設備310の通信装置316、及び、給電設備320の通信装置326の各々と、双方向にデータ通信可能に構成されている。
図1及び図3に示される様に、本実施の形態に係る給電システム1では、車両100間、車両100及び給電設備310,320の間、車両100及びサーバ200の間、及び、サーバ200及び給電設備310,320の間の各々において、双方向に情報を授受することが可能である。
記憶装置220は、地図情報データベース(DB)221と、車両情報データベース(DB)222と、給電設備データベース(DB)223とを含む。地図情報DB221には、最新の道路地図に関するデータが記憶されている。車両情報DB222は、車両100の各種情報を格納する。
具体的には、車両情報DB222は、車両100から取得された車両識別情報(以下、単に、車両IDとも称する)と対応付けて、車両100から送信された車両情報を記憶する。車両情報には、車両100の位置情報(現在地/目的地)、車種、及び、外部充電の要求に係る情報(要求有無、要求電力量等)、車両100から送信される隊列情報(後述)及び、後述する給電設備310,320から車両100への給電実績に係る情報等が含まれる。車両情報DB222には、複数の車両100について、車両ID及び当該車両IDと紐付けられた車両情報が格納される。
給電設備DB223は、複数個所に配置された給電設備320(図1)に関する情報を格納する。例えば、給電設備DB223は、各給電設備320の位置情報、給電諸元等を、給電設備毎に付与されたIDと対応付けて格納する。
尚、地図情報DB221及び給電設備DB223は、定期的に最新の情報に更新される。車両情報DB222は、車両100において目的地が設定されることにより車両100から車両情報が取得されると、その取得された車両情報に基づいて更新される。
処理装置230は、CPU等のプロセッサ231と、メモリ232と、入出力バッファ233とを含んで構成される。メモリ232は、図示しないROM及びRAMを含む。CPU231は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置230により実行される各種処理が記述されている。
処理装置230は、当該各種処理の一環として、車両100からの外部充電要求に対応して、下記の処理を実行する。
接触方式の給電設備310によって車両100を外部充電する際には、当該給電設備310を用いた外部充電要求が、車両100の識別情報(車両ID)と共にユーザ(ドライバ)からサーバ200へ入力される。処理装置230は、入力された車両ID及び外部充電要求を車両情報DB222に格納する。当該車両100が給電設備310のケーブル312と接続されると、車両100から給電設備310に送信された車両IDをサーバ200で認証することで、当該給電設備310による車両100の接触充電が可能となる。
非接触方式の給電設備320によって車両100を外部充電する際にも、ユーザ(ドライバ)の指示に応じて、車両100からサーバ200に対して、非接触の給電設備310を用いた走行中の外部充電要求、及び、要求電力Prq[W]、又は、要求電力量Wrq[J]が、車両100の識別情報(例えば、車両ID)とともに、予め送信される。
処理装置230は、車両100から、走行中の外部充電要求を受け取ると、当該車両100の現在地、或いは、現在地及び目的地から、当該車両100の予定走行経路上に位置する給電設備(群)320を抽出する。尚、本開示において、「走行中」とは、車両100が走行のために道路上に位置する状態を意味しており、実際に走行している状態だけでなく、信号待ち等によって道路上で停止している状態も含むものである。或いは、給電設備320による非接触給電は、走行中には限定されず、給電ステーション等に設置される給電設備320によって、駐車中の車両100への給電も含むものである。
続いて、処理装置230は、通信装置210を用いて、抽出された各給電設備320(通信装置326)に対して、給電対象となる車両100を識別するための車両IDと、当該車両100の要求電力量とを送信する。各給電設備320では、送信された車両ID及び要求電力量が給電対象リストに登録される。
給電設備320は、給電対象リストへの登録が完了すると、当該登録の旨をサーバ200へ送信する。これを受けて、サーバ200は、車両100に対して、給電予定の給電設備(群)320の情報(位置情報等)を送信する。車両100では、ナビゲーション装置180において、送信された給電予定を活用した運転案内を行うことができる。
或いは、自動運転が適用された車両100では、非接触式の給電設備320が多数配設された給電レーンを走行する様に自動運転を制御することも可能である。この様な給電レーンを有する道路は、例えば、所定のゲートを通過して進入及び退出する専用道路として運用されてもよい。
(隊列走行についての説明)
図4には、隊列走行を説明する概念図が示される。
図4に示される様に、複数の車両100A~100Cが、予め定められた距離よりも短い車間距離で連続して走行することで隊列400が形成される。
隊列400は、先頭に位置する車両100A(以下、「先頭車両」とも称する)と、車両100Aに後続する車両100B,100C(以下、「後続車両」とも称する)とを含む。後続車両のうち、最後尾に位置する車両100Cについては、最後尾車両とも称する。
先頭車両100Aが、走行時に受ける風圧101Aは、各車両100が単独で走行する場合と同等である。一方で、後続車両100B,100Cが走行時に受ける風圧101B,101Cは、単独での走行時の風圧よりも小さくなる。
従って、車両100A~100Cの走行時の消費エネルギの和は、隊列400を形成して走行したとき(隊列走行時)の方が、車両100A~100Cの各々が単独走行した場合よりも小さくなる。この消費エネルギの減少分は、後続車両100B,100Cの走行抵抗の減少分に相当する。この結果、隊列走行を積極的に行うことで、車両走行時の消費エネルギを社会全体で低減することが期待される。
一方で、隊列400の先頭車両として走行することはドライバに心理的な圧迫感を与えることが想定される。このため、各車両100が先頭車両になることを避ける様に走行すると、隊列走行が行われ難くなってしまう。
従って、本実施の形態では、隊列400の先頭車両としての走行にインセンティブを付与することで、隊列走行の適用拡大に寄与する技術について説明する。まず、この様なインセンティブを与えるために、隊列走行に係る実績を示す情報(以下、「隊列情報」とも称する)を作成することが求められる。
図5は、隊列情報の作成処理の一例を説明するフローチャートである。図5の例では、各車両100において、図1で説明した車々間通信を用いて、隊列情報を作成する。即ち、図5に示された、ステップS110~S180を含むステップS100の制御処理は、各車両100のECU170によって予め定められた一定の周期毎に実行することができる。即ち、ECU170は、車両100の「制御装置」の一実施例に対応する。
図5を参照して、ECU170は、ステップS110により、車両前方の一定距離内に車両(先行車両)が検出されるか否かを判定する。ステップS110の判定は、外部センサ186に含まれるカメラ、レーダー、又は、LIDAR等の検出結果に基づいて実行することができる。
まず、先行車両が存在する場合、即ち、自車両が隊列に含まれており、かつ、先頭車両では無い場合の処理を説明する。
ECU170は、先行車両が検出される場合(S110のYES判定時)には、ステップS120により、先頭フラグFld=0に設定するとともに、ステップS130により、車両後方の一定距離内に車両(後行車両)が検出されるか否かを判定する。
ECU170は、後行車両が検出されない場合(S130のNO判定時)には、ステップS140により、自車両の後行車両の存在有無を示す後続フラグFbk=0に設定するとともに、ステップS142により、隊列走行の後続台数のカウント値Nbk=1に設定する。続いて、ECU170は、ステップS150では、車両ID及びカウント値Nbkを少なくとも含む車両情報を、狭域無線通信によって通信モジュール190から先行車両へ向けて送信する。ステップS150で送信された車両情報は、車々間通信によって、ステップS110で検出された先行車両に受信される。
これに対して、ECU170は、後行車両が検出される場合(S130のYES判定時)には、ステップS144により、後続フラグFbk=1に設定する。更に、ECU170は、ステップS146では、上述のステップS150により後行車両から送信された車両情報からカウント値Nbkを抽出し、ステップS148では、抽出されたカウント値Nbkを1増加させる。続いて、ECU170は、ステップS150に処理を進めて、増加されたカウント値Nbk及び車両ID(自車両及び後行車両)を少なくとも含む車両情報を、狭域無線通信によってステップS110で検出された自車両の先行車両へ送信する。
尚、ステップS130の判定は、外部センサ186が車両後方に向けたカメラ又はレーダー類を含む場合には、当該カメラ等の検出結果に基づいて実行することができる。或いは、上述のステップS150により後行車両から送信される車両情報の受信有無に応じて、ステップS130の判定を行うことも可能である。
次に、先行車両が存在しない場合の処理を説明する。ECU170は、ステップS110において先行車両が検出されない場合(S110のNO判定時)には、ステップS160により、先頭フラグFld=1に設定するとともに、ステップS130と同様のステップS170により、後行車両が検出されるか否かを判定する。
ECU170は、後行車両が検出される場合(S170のYES判定時)には、ステップS172により、後続フラグFbk=1に設定するとともに、ステップS174により、後行車両から受信された車両情報からカウント値Nbkを抽出する。これに対して、ECU170は、後行車両が検出されない場合(S170のNO判定時)には、ステップS180により、後続フラグFbk=0に設定する。
図6は、図5に示された先頭フラグFld、後続フラグFbk、及び、カウント値Nbkによって示される隊列情報を示す図表である。
図6に示される様に、自車両が先頭車両であって(Fld=1)、かつ、後行車両が存在しない場合(Fbk=0)には、自車両は、隊列走行を実行していない単独走行の状態であることが示される。
これに対して、自車両が先頭車両であって(Fld=1)、かつ、後続車両が存在する場合(Fbk=1)には、自車両が隊列走行の先頭車両であることが示される。
又、自車両が先頭車両ではない場合には(Fld=0)、自車両が、隊列に含まれて走行しており、かつ、先頭車両ではない(即ち、後続車両である)状態であることが示される。特に、先頭フラグFld及び後続フラグFbkの両方が「0」であるときには、最後尾に位置して隊列走行を行っている状態であることが示される。
図5のフローチャートから理解される通り、カウント値Nbkは、隊列の最後尾の車両(Fld=Fbk=0)において、Nbk=1に初期設定されるとともに(ステップS142)、隊列に含まれる後続車両(Fld=0,Fbk=1)では、1ずつ増加されて、先行車両に順次送信される。従って、隊列走行の先頭車両(Fld=1,Fbk=1)が、当該先頭車両の後続車両から受信するカウント値Nbkは、隊列に含まれる後続車両の台数を示していることが理解される。即ち、(Nbk+1)が、隊列に含まれる車両の台数を示すことになる。
(隊列履歴情報に基づく給電料金設定)
図7には、本実施の形態に係る給電システムにおける給電料金設定制御を説明する概略ブロック図が示される。
図7に示される様に、給電システム1は、隊列履歴情報作成部510と、給電実績作成部520と、給電単価設定部530と、給電料金算出部540とを含む。
図8には、隊列履歴情報を作成するための処理の一例を説明するフローチャートが示される。
図8を参照して、車両100は、ステップS100の処理によって、隊列情報を作成する。隊列情報は、各車両100について、隊列走行の実行有無を示す情報、及び、隊列走行時の位置情報(少なくとも、先頭車両であるか否かの情報)を含み、かつ、好ましくは、隊列を形成する車両台数を含むものである。即ち、隊列情報によって、「先頭車両として隊列走行しているか否か」が少なくとも把握でき、好ましくは、「隊列走行を実行しているか否か」、及び、「隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否か」を識別することができる。例えば、図5に示されたステップS110~S180を含むステップS100により、先頭フラグFld、後続フラグFbk、及び、カウント値Nbkを設定することで、隊列情報が作成される。
車両100は、ステップS190により、ステップS100で作成された隊列情報を車両識別情報(車両ID)と共に、通信モジュール190の広域無線通信を用いてサーバ200へ送信する。ステップS100及びS150の処理は、例えば、予め定められた時間経過毎、又は、走行距離毎に繰り返し実行される。
サーバ200は、車両100から車両ID及び隊列情報が受信されると、ステップS510をYES判定として、ステップS520,S530へ処理を進める。サーバ200は、ステップS520では、給電対象車両の車両ID(識別情報)と対応付けて隊列情報を格納する。例えば、車両100毎の隊列情報は車両情報DB222に蓄積される。
サーバ200は、ステップS530では、車両情報DB222に蓄積された車両情報を用いて、隊列履歴情報を作成する。隊列履歴情報は、ステップS520により新たな隊列情報が蓄積される毎に更新される態様で作成されてもよく、隊列履歴情報の作成が要求される毎に車両情報DB222に蓄積された車両情報を参照して作成されてもよい。
図9には、隊列履歴情報の一例が示される。
図9を参照して、隊列履歴情報は、車両ID毎に求められた、隊列情報の収集トータル回数Tsmpと、隊列の先頭車両としての走行回数Xsmpとを含む。又、隊列履歴情報には、隊列の後続車両としての走行回数Ysmpと、単独走行の回数Zsmpとが更に含まれてもよい。
隊列履歴情報から、車両100毎に、隊列の先頭車両としての走行頻度を定量的に示すパラメータ値Xpを算出することができる。例えば、一定期間(例えば、時間、日、週、月単位等)における走行回数Xsmp、又は、走行率(Xsmp/Tsmp)をパラメータ値Xpとすることができる。
同様に、隊列の後続車両としての走行頻度を定量的に示すパラメータ値Yp及び単独走行の頻度を示すパラメータ値Zpについても、上記一定期間における走行回数Ysmp,Zsmp、又は、走行率(Ysmp/Tsmp,Zsmp/Tsmp)を用いることができる。
或いは、各パラメータ値については、走行回数ではなく、走行距離、又は、走行時間に基づいて求めることも可能である。この様に、図8に示された処理によって、隊列履歴情報作成部510の機能を実現することができる。
尚、隊列情報については、車線上に配置されたカメラ(図示せず)によって取得された情報、又は、各車両100の現在位置の情報をサーバ200又は給電設備300で収集して、収集された情報から作成することも可能である。この場合には、サーバ200は、車両100からの受信(S510)とは異なるトリガで、ステップS520の処理を実行することになる。
これに対して、車々間通信を用いた図5の制御処理(S100)によって、各車両100で隊列情報を作成することにより、サーバ200及び給電設備300の処理負荷を軽減できることが理解される。
再び図7を参照して、給電実績作成部520は、給電設備300による車両100への給電の際に、給電対象車両への給電実績を作成する。上述の様に、給電実績は、給電日時、給電電力Psd[W]、給電時間Tsd[s]、及び、給電量Wsd[J]の実績値を含み、車両IDと対応付けられて作成される。即ち、給電実績作成部520の機能は、基本的には、給電設備310,320によって実現することができる。
給電実績は、車両100側での受電実績に基づいて作成されてもよい。当該受電実績は、受電日時、給電設備310,320からの受電電力[W]、及び、当該受電電力を積分した受電量[J]の実績値を含む。この場合には、給電実績作成部520の機能は、車両100のECU170によって実現することができる。
或いは、給電実績作成部520は、給電設備310,320での給電実績を、車両100での受電実績と照合し、照合結果に基づいて必要な修正を加える態様で、給電実績を作成してもよい。この場合には、サーバ200を更に用いて、給電実績作成部520の機能を実現することも可能である。
給電単価設定部530は、給電設備310,320によって給電される車両100(給電対象車両)の車両IDが入力されると、当該車両IDに対応した隊列履歴情報を、隊列履歴情報作成部510から取得する。更に、給電単価設定部530は、隊列履歴情報に基づいて、給電設備310,320から車両100(給電対象車両)への給電量[J]の単価を、隊列走行の先頭車両としての走行頻度が高い車両を優遇する態様で設定する。
給電料金算出部540は、給電単価設定部530によって設定された単価[¥/J]と、給電実績(給電量[J]を含む)とに基づいて、給電設備310,320から車両100(給電対象車両)への給電料金を算出する。
(接触給電時の給電料金設定処理例)
図10には、本実施の形態に係る給電システムにおいて接触式の給電設備310によって車両100が外部充電される際の処理シーケンスの一例が示される。
図10を参照して、車両100は、事前に、給電設備310による外部充電要求及び要求給電量をサーバ200に送信しているものとする。
車両100のドライバが、給電設備310のケーブル312のコネクタ314をインレット150に接続するのに応じて、車両100では、ステップS210がYES判定とされるとともに、給電設備310では、ステップS310がYES判定とされる。
給電設備310は、ケーブル312のコネクタ314がインレット150に接続されると(S310のYES判定時)、ステップS320により、車両100に対して車両IDの送信を要求する。
車両100は、給電設備310からの車両IDの送信要求を受信すると、ステップS220をYES判定として、ステップS230により、車両IDを送信する。更に、車両100は、ステップS240により、充電リレーRY1をオンするとともに、充電器155をアクティブ状態とすることで、受電アクティブ状態に設定される。
給電設備310は、ステップS330により、車両100から送信された車両ID(S230)を受信すると、ステップS335により、当該車両IDをサーバ200に送信して認証を要求する。
サーバ200は、給電設備310から車両IDを受信すると、ステップS610をYES判定として、ステップS620以降に処理を進める。サーバ200は、ステップS620では、受信した車両IDを車両情報DB222と照合することで認証処理を実行して、認証結果を給電設備310へ返信する。認証結果が正常であるときには、給電設備310に対して、当該車両100(給電対象車両)の要求給電量が併せて送信される。
給電設備310は、ステップS340により、サーバ200からの認証結果(正常)を受信すると、ステップS345により、電力変換器315をアクティブ状態とすることで、送電アクティブ状態に設定される。これにより、ケーブル312への電力の出力が開始される。これに応じて、受電アクティブ状態の車両100では、蓄電装置110が給電設備310からの電力によって蓄電装置110が充電される。
サーバ200は、ステップS630により、受信した車両ID(給電対象車両)の隊列履歴情報を作成すると、ステップS640により、隊列履歴情報に基づいて、給電対象車両が先頭車両としての走行頻度が高い車両であるか否かの判定を行って、判定結果を示す優遇コードCptを給電対象車両に付与する。給電対象車両に付与された優遇コードCptは、ステップS650により、サーバ200から給電設備310へ送信される。
給電設備310は、車両100への送電(S345)と並行して、ステップS660により、給電対象車両の優遇コードCptをサーバ200から受信すると、ステップS700により、優遇コード(S640)に従って、給電対象車両の給電単価[¥/J]を設定する。
図11A及び図11Bには、優遇コード及び給電単価の設定例が示される。
図11Aの例では、優遇コードCptは、給電対象車両が先頭車両としての走行頻度が高いことを示す「1」と、給電対象車両が先頭車両としての走行頻度が低いことを示す「0」とのいずれかに設定される。例えば、上述のパラメータ値Xpを予め定められた基準値Xrと比較することにより、Xp≧XrのときにCpt=1に設定する一方で、Xp<XrのときにCpt=0に設定することができる。
優遇コードCpt(0,1)に従って、給電対象車両の給電単価が設定される。具体的には、Cpt=0のときには、給電単価P0が設定される一方で、Cpt=1のときは、給電単価P0よりも低い給電単価P1が設定される。給電単価P0は、隊列走行に係る条件を除いた給電対象車両の属性等によって定まる基本料金に相当し、給電単価P1は、当該基本料金に対して割引が適用されたものとなる。この際の減額分α(α=P0-P1)は、パラメータ値Xpが大きい程、即ち、先頭車両としての走行回数が多い、又は、走行時間或いは走行距離が長い程、大きい額に設定されることが好ましい。
図11Aの例において、Cpt=1に設定される給電対象車両は「第1の車両」の一実施例に対応し、Cpt=0に設定される給電対象車両は「第2の車両」の一実施例に対応する。又、給電単価P1は「第1の単価」の一実施例に対応し、給電単価P0は「第2の単価」の一実施例に対応する。更に、パラメータ値Xpは「第1のパラメータ値」の一実施例に対応する。
図11Bの例では、優遇コードCptは、図11Aでの「0」が「00」及び「01」に細分化されて設定される。例えば、図11Aと同様に、Xp≧XrのときにCpt=1に設定する一方で、Xp<Xrのときには、パラメータ値Yp,Zpを用いて、Cpt=00又は、Cpt=01に設定される。
Cpt=01は、隊列の後続車両としての走行頻度が高い給電対象車両に対して付与される。例えば、パラメータ値Yp及び予め定められた基準値Yrとの比較(Yp≧Yr)、又は、パラメータ値Yp及びZpの比較(yp>Zp)に基づいて、Cpt=01に設定される。優遇コードCptは、Cpt=1、及び、Cpt=01のいずれにも設定されないときには「00」に設定される。即ち、Cpt=00は、単独走行の頻度が高い給電対象車両に対して付与される。
図11Bの例においても、優遇コードCpt(1,01,00)に従って、給電対象車両の給電単価が設定される。具体的には、Cpt=00のときには、上述の基本料金相当の給電単価P0が設定される一方で、Cpt=1のときは、給電単価P0よりも低い給電単価P1が設定される(P1=P0-α)。
更に、Cpt=01のときには、給電単価P0以上の給電単価P2が設定される。給電単価P2は、給電単価P0(基本単価)と同等でもよいが(P2=P0)、後続車両での走行による恩恵の代償として、給電単価P0より高く設定されてもよい(P2=P0+β)。
図11Bの例においても、先頭車両に適用される給電単価P1の減額分α(α=P0-P1)は、パラメータ値Xpが大きい程、即ち、先頭車両としての走行回数が多い、又は、走行時間或いは走行距離が長い程、大きい額に設定されることが好ましい。
又、後続車両に適用される給電単価P2の増額分β(β=P2-P0)は、パラメータ値Ypが大きい程、即ち、後続車両としての走行回数が多い、又は、走行時間或いは走行距離が長い程、大きい額に設定されることが好ましい。
図11Bの例においても、Cpt=1に設定される給電対象車両は「第1の車両」の一実施例に対応し、給電単価P1は「第1の単価」の一実施例に対応する。更に、Cpt=01に設定される給電対象車両は「第3の車両」の一実施例に対応し、Cpt=00に設定される給電対象車両は「第4の車両」の一実施例に対応する。又、給電単価P0は「第4の単価」の一実施例に対応し、給電単価P0+βに設定されたときの給電単価P2は「第3の単価」の一実施例に対応する。更に、パラメータ値Ypは「第2のパラメータ値」の一実施例に対応する。
図11A又は図11Bに示された例によれば、給電設備310から車両100(給電対象車両)への給電単価について、当該給電対象車両の隊列履歴情報を用いて、隊列走行の先頭車両としての走行頻度が高い車両を優遇する態様で設定することができる。
再び、図10を参照して、ステップS700については、サーバ200側で実行することも可能である、この場合には、サーバ200において、ステップS640に続いてステップS700を実行し、ステップS650では、優遇コード及び給電単価を給電設備310に送信することができる。
給電設備310は、送電アクティブ状態(S345)による給電量が要求給電量に達すると、ステップS350をYES判定として給電を終了する。これにより、給電設備310は、ステップS360により、送電アクティブ状態を解除するとともに、ステップS370により、給電終了を車両100に通知する。
車両100では、給電設備310からの給電終了の通知に応じて、ステップS250がYES判定とされて、ステップS260により、受電アクティブ状態が解除される。具体的には、充電器155が停止されるとともに、充電リレーRY1がオフ状態に制御される。更に車両100は、ステップS270により、給電設備310からの給電による受電実績を作成する。作成された受電実績は、給電設備310へ送信されてもよい。
給電設備310は、給電終了後、ステップS380により、車両100への給電実績を作成する。ステップS380では、車両100(給電対象車両)からの受電実績が更に受信されてもよい。この場合には、車両100での受電実績と給電設備310の給電実績とを照合し、照合結果に基づいて給電実績を修正することも可能である。又、ステップS660及びS700、即ち、給電単価の設定又は受信(サーバ200から)は、給電終了後に実行されてもよい。
更に、給電設備310は、ステップS710により、隊列履歴情報を用いて設定された給電単価[¥/J]と、S380で作成された給電実績に含まれる給電量[J]とに基づいて給電対象車両への給電料金を算出する。更に、ステップS710での給電料金設定(給電単価の設定を含む)の結果は、ステップS720により、車両100に対して送信することができる。
車両100では、ステップS280により給電料金設定を受信すると、ステップS290により、隊列走行の先頭車両に対する優遇された単価が適用されたときに、ナビゲーション装置180のディスプレイ等を用いてドライバに報知することができる。
図10に示された処理例によれば、接触式の給電設備310から車両100への給電の際に、隊列の先頭車両の走行頻度が高い車両への給電料金を、他の車両の給電料金よりも優遇して設定することができる。これにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することによって、隊列走行の適用拡大に寄与することができる。尚、図10の処理例は、給電設備310にて給電毎に給電料金を精算するアプリケーションに適している。
図12には、本実施の形態に係る給電システムにおいて接触式の給電設備310によって車両が外部充電される際の処理シーケンスの変形例が示される。
図12を図10と比較して、図12の変形例では、給電料金の算出が、給電設備310側ではなく、サーバ200側で実行される点が、図10の例と異なる。
具体的には、給電設備310において、サーバ200からの認証結果(正常)が受信されて(S340)、車両100への給電が開始される際に、図10のステップS660及びS700については、給電設備310では実行されない。更に、給電設備310は、給電終了後(S350のYES判定時)に、図10と同様のステップS360~S380に加えて、ステップS385の処理を実行する。ステップS385では、ステップS380で作成された給電実績がサーバ200に対して送信される。一方で、図10でのステップS710及びS720は、給電設備310では実行されない。
これに対して、サーバ200は、図10と同様のステップS610~S640により、給電対象車両の優遇コードCptを設定すると、図10では給電設備310で実行されたステップS700により、サーバ200側で給電単価を設定する。更に、サーバ200は、給電設備310からの給電実績を受信すると、ステップS705をYES判定として、図10では給電設備310で実行されたステップS710に処理を進めて、給電料金を算出する。
尚、図12の変形例では、車両100で作成された受電実績(S270)は、給電設備310ではなくサーバ200に送信される。サーバ200では、車両100(給電対象車両)からの受電実績と、と給電設備310の給電実績との照合結果に基づいて給電設備310からの給電実績を修正することも可能である。
サーバ200は、ステップS720により、ステップS710での給電料金設定(給電単価の設定を含む)の結果を、車両100に対して送信することができる。又、ステップS720では、設定された給電料金が、車両IDと対応付けられて、サーバ200の車両情報DBに蓄積される。
車両100によるステップS210~S290の処理は、ステップS280及びS290の処理における送受信先が、給電設備310からサーバ200へ変わる以外は、図10と同様である。
図12の変形例の処理によっても、図10の例と同様に、接触式の給電設備310から車両100への給電の際に、隊列の先頭車両の走行頻度が高い車両への給電料金を、他の車両の給電料金よりも優遇して設定することができる。尚、図12の処理例は、給電設備310による給電料金を、複数回の給電毎、或いは、一定期間内の給電毎に一括して精算するアプリケーションに適している。
又、図10及び図12では、ステップS290により、隊列走行の先頭車両に対する優遇された単価が適用されたときに、ナビゲーション装置180のディスプレイ等を用いてドライバに報知することができる。これにより、先頭車両として走行することの動機付けを高めることを期待できる。尚、車両100側のステップS280では、給電毎に優遇コードのみを受信する態様としても、隊列走行の先頭車両に対する優遇単価の適用を、ユーザに報知することが可能である。
(非接触給電時の給電料金設定処理例)
次に、非接触式の給電設備320によって車両100が走行中に外部充電される際の処理を図13及び図14を用いて説明する。
図13には、給電設備320による走行中非接触給電の一例を説明する概念図が示される。
図13を参照して、給電設備320は、給電レーンに設置される複数の送電コイル322と、複数の送電コイル322にそれぞれ対応して配置される電力変換器(インバータ)325と、図3にも示された通信装置326と、処理装置327とを含む。尚、給電設備320に含まれる送電コイル322の数は任意である。
電力変換器325は、図示しない電源からの電力を受けて、送電コイル322の周囲に電磁界を形成するための交流電流を送電コイル322へ出力する。当該電磁界を通じて送電コイル322と車両100の受電コイル160とが結合することで、給電設備320から車両100へ非接触で電力を伝送することができる。送電コイル322及び電力変換器325によって、電気的に非接触な状態で車両100に給電するための「給電機構」の一実施例が構成される。
処理装置327は、CPU等のプロセッサ328と、メモリ329とを含んで構成される。メモリ329は、図示しないROM及びRAMを含む。CPU328は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置327により実行される各種処理が記述されている。更に、メモリ329には、サーバ200から送信された情報に基づいて作成された、上述の給電対象リストが記憶される。
給電設備320において、通信装置326は、車両100(通信モジュール190)から狭域無線通信によって送信された車両IDを受信する。処理装置327は、受信された車両IDをメモリ329に記憶された給電対象リストと照合することで、当該車両IDの車両100が、給電対象であるか否かを判定することができる。
そして、処理装置327は、給電対象の車両100の車両IDを通信装置326が狭域無線通信で受信している期間において、送電コイル322に対して交流電流を供給する送電アクティブ状態に電力変換器325を制御する。それ以外の期間では、電力変換器325は、送電アクティブ状態を解除されて、送電コイル322への交流電流の供給を停止する。送電アクティブ状態中に、送電コイル322の上に受電コイル160が位置すると、給電設備320から車両100への給電が行われる。
又、送電アクティブ状態における送電コイル322の交流電流の振幅を制御することで、給電対象の車両100からの要求電力Prq[W]、又は、要求電力量Wrq[J]に応じて、送電コイル322からの給電電力Psd[W]、及び、給電量Wsd[J]を制御することも可能である。
処理装置327は、給電対象の車両100の車両IDを通信装置326が狭域無線通信で受信できなくなると、当該車両100に対する給電の終了を認識して、当該車両100への給電実績を生成する。上述の様に、給電実績は、給電電力Psd[W]、給電時間Tsd[s]、及び、給電量Wsd[J]の実績値を含む。当該給電実績は、車両IDと対応付けられて、通信装置326から広域無線通信で送信される。この結果、サーバ200は、各給電設備320による給電の実行毎に、車両IDによって識別された車両100毎の給電実績を受信することができる。
図14には、本実施の形態に係る給電システムにおいて給電設備320によって車両100が外部充電される際の処理の一例が示される。
図1を参照して、車両100は、事前に非接触式の給電設備320による走行中の給電要求をサーバ200に対して送信済であるものとする。これに応じて、サーバ200は、ステップS500により、給電対象車両の車両ID及び要求電力量を、給電設備320に対して通信ネットワーク10を経由して送信する。これにより、車両100の車両IDが、給電設備320の給電対象リストに登録された状態となる。
車両100は、ステップS200により、車両IDを含む車両情報を、狭域無線通信によって通信モジュール190から送信する。ステップS200の処理は、一定間隔で繰り返し実行される。
車両100及び給電設備320が接近すると、車両100の通信モジュール190と、給電設備320の通信装置326との間で狭域無線通信によるデータ通信が可能になる。給電設備320は、車両100からステップS200により送信された車両情報を受信すると、ステップS410により、給電対象車両の車両情報を受信したか否かを判定する。例えば、受信した車両IDと、給電設備320に保持される給電対象リストとの照合により、ステップS410による判定は実行される。
給電設備320は、給電対象車両の車両情報が狭域無線通信によって受信されると(S410のYES判定時)、ステップS420により、電力変換器325を上述の送電アクティブ状態に制御する。これにより、送電コイル322は、交流電流を供給されて電磁界を形成する。
車両100では、通信装置326との間で狭域無線通信が可能になると、給電設備320との接近が認識されて、ステップS205がYES判定とされる。ステップS205がYES判定になると、ステップS235により、車両100は受電アクティブ状態に設定される。具体的には、図2の構成において、充電回路165がアクティブ状態とされるとともに、充電リレーRY2がオン状態に制御される。
給電設備320では、送電アクティブ状態(S420)において、車両100が受電ゾーン、即ち、受電コイル160及び送電コイル322の間で電力伝送が可能な領域内に車両100が侵入すると(S430のYES判定時)、送電コイル322からの実際に給電が開始される(ステップS440)。
車両100は、ステップS245により、受電動作を実行する。具体的には、送電コイル322からの送電電力が、受電コイル160によって受け取られるとともに、充電回路165は、受電コイル160によって受け取られた交流電力を用いて、蓄電装置110を充電する。
給電設備320の送電アクティブ状態は、車両100との間の狭域無線通信が途切れるまで継続される。即ち、狭域無線通信が途切れる距離まで車両100が給電設備320から離れると、給電設備320は、ステップS450をYES判定として、ステップS460により、送電アクティブ状態を解除することによって、車両100への給電を終了する。給電設備320は、給電を終了すると、ステップS470により、車両100への給電実績を作成する。作成された給電実績は、S310で受信された給電対象車両の車両情報(車両IDを含む)とともに、広域無線通信を用いて通信装置326から通信ネットワーク10を経由してサーバ200へ送信される。
車両100では、給電設備320との間の狭域無線通信が途切れると、ステップS255により受電終了と判定される。車両100は、受電が終了すると(S255のYES判定時)、S265により、受電アクティブ状態を解除する。具体的には、充電回路165が停止されるとともに、充電リレーRY2がオフ状態に制御される。更に、車両100は、ステップS270により、給電設備320からの給電による受電実績を作成する。
サーバ200は、給電設備320からの車両IDを受信すると、ステップS610をYES判定として、図10及び図12と同様のステップS630,S640,S700を実行する。これにより、非接触式の給電設備320から車両100(給電対象車両)への給電単価について、当該給電対象車両の隊列履歴情報を用いて、隊列走行の先頭車両としての走行頻度が高い車両を優遇する態様で設定することができる。
更に、サーバ200は、給電設備320からの給電実績を受信すると、ステップS615をYES判定として、図12と同様のステップS710により、ステップS700で設定された給電単価、及び、受信した給電実績に基づいて、給電設備320から給電対象車両への給電料金を設定する。
尚、図14においても、車両100で作成された受電実績(S270)がサーバ200に送信されてもよい。サーバ200では、車両100(給電対象車両)からの受電実績と、給電設備310の給電実績との照合結果に基づいて給電設備310からの給電実績を修正することも可能である。
サーバ200は、図12と同様のステップS720により、ステップS710での給電料金設定(給電単価の設定を含む)の結果を、車両100に対して送信することができる。ステップS720では、設定された給電料金が、車両IDと対応付けられて、サーバ200の車両情報DBに蓄積される。
車両100は、図12と同様のステップS280,S290により、隊列走行の先頭車両に対する優遇された単価が適用されたときに、ナビゲーション装置180のディスプレイ等を用いてドライバに報知することができる。
図14に示された処理例によって、非接触式の給電設備320から車両100への給電の際に、隊列の先頭車両の走行頻度が高い車両への給電料金を、他の車両の給電料金よりも優遇して設定するこができる。
図14の処理例においても、給電料金の請求は、一定周期毎(例えば、1週間、又は、1ケ月)毎に、積算することが可能である。この場合にも、給電設備320による給電毎に優遇コードCpdを車両100へ送信することで、隊列走行の先頭車両に対する優遇単価の適用を、ユーザに報知することができる。
又、図14の処理例においても、給電料金の設定に係る処理(S700~S720)の少なくとも一部を、サーバ200以外によって実行することも可能である。例えば、給電設備320の処理装置327を高機能化することで、給電設備320側に給電単価設定部530及び給電料金算出部540(図7)の機能を持たせることも可能である。
以上説明した様に、本実施の形態によれば、隊列走行後の車両に対して、接触式の給電設備310及び非折衝式の給電設備320からの給電の際の給電料金を優遇するができる。この結果、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することによって、隊列走行の適用拡大に寄与することができる。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示により示される技術的範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 給電システム、10 通信ネットワーク、12 車々間通信経路、14,15 通信経路、100 車両、100A 先頭車両、100B,100C 後続車両、101A,101B,101C 風圧、110 蓄電装置、130 モータジェネレータ、135 動力伝達ギヤ、140 駆動輪、150 インレット、155 充電器、160 受電コイル、165 充電回路、171,231,318,328 プロセッサ、172,232,319,329,342 メモリ、173,233 入出力バッファ、180 ナビゲーション装置、185 センサ群、186 外部センサ、187 内部センサ、190 通信モジュール、195 車載ネットワーク、200 サーバ、210,316,326 通信装置、220 記憶装置、230,317,327 処理装置、300 給電設備、310 給電設備(接触式)、312 ケーブル、314 コネクタ、315,325 電力変換器、320 給電設備(非接触式)、322 送電コイル、400 隊列、510 隊列履歴情報作成部、520 給電実績作成部、530 給電単価設定部、540 給電料金算出部、Cpd 優遇コード、Fbk 後続フラグ、Fld 先頭フラグ、NL,PL 電力線対、Nbk カウント値、P0,P1,P2 給電単価、RY1,RY2 充電リレー、SMR システムメインリレー、Tsmp 収集トータル回数、Xsmp,Ysmp,Zsmp 走行回数。

Claims (15)

  1. 車両外部から車両に対して給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムであって、
    前記給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積して、当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成する隊列履歴情報作成部と、
    前記給電設備から前記給電対象車両に対する給電実績を作成する給電実績作成部と、
    前記給電対象車両の前記隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定する給電単価設定部と、
    前記給電単価設定部によって設定された前記単価と、前記給電実績とに基づいて、給電料金を設定する給電料金算出部とを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が先頭車両として前記隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含み、
    前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が、前記先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、前記先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含み、
    前記給電単価設定部は、前記第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、前記第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する、給電システム。
  2. 前記隊列情報は、前記給電対象車両が前記隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、前記隊列走行を実行しているときに前記先頭車両であるか否かを識別する情報を含み、
    前記隊列履歴情報は、前記第2の車両を、前記先頭車両の後続車両として走行する頻度が高い第3の車両、及び、前記隊列走行を実行しない頻度が高い第4の車両のいずれかに分類するための情報を更に含み、
    前記給電単価設定部は、前記第3の車両に適用される第3の単価を、前記第4の車両に適用される第4の単価よりも高く設定する、請求項1記載の給電システム。
  3. 前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が前記先頭車両として走行する頻度を定量的に示す第1のパラメータ値を含み、
    前記給電単価設定部は、前記第1のパラメータ値に応じて、前記第2の単価に対する前記第1の単価の減額分を、前記先頭車両として走行する頻度が高い程大きく設定する、請求項1記載の給電システム。
  4. 前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が前記先頭車両として走行する頻度を定量的に示す第1のパラメータ値を含み、
    前記給電単価設定部は、前記第1のパラメータ値に応じて、前記第4の単価に対する前記第1の単価の減額分を、前記先頭車両として走行する頻度が高い程大きく設定する、請求項2記載の給電システム。
  5. 前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が前記後続車両として走行する頻度を定量的に示す第2のパラメータ値を含み、
    前記給電単価設定部は、前記第2のパラメータ値に応じて、前記第4の単価に対する前記第3の単価の増額分を、前記後続車両として走行する頻度が高い程大きく設定する、請求項2又は4記載の給電システム。
  6. 前記給電実績作成部は、前記給電設備での給電に係る実績値を、前記給電対象車両での受電に係る実績値と照合した上で、当該給電対象車両の前記給電実績を作成する、請求項1~5のいずれか1項に記載の給電システム。
  7. 請求項1~6のいずれか1項に記載された給電システムに用いられるサーバであって、
    前記車両及び前記給電設備の各々との間で通信するための通信装置と、
    前記車両から送信された前記隊列情報を蓄積する記憶装置と、
    前記記憶装置に蓄積された前記隊列情報を用いて前記給電対象車両の前記隊列履歴情報を作成することで前記隊列履歴情報作成部として動作する処理装置とを備える、サーバ。
  8. 前記処理装置は、更に、前記給電設備から前記給電対象車両の車両識別情報を受信すると、当該給電対象車両の前記隊列履歴情報を用いて前記給電対象車両の前記給電量の単価を設定することで前記給電単価設定部として動作する、請求項7記載のサーバ。
  9. 前記処理装置は、更に、前記給電設備から受信した前記給電対象車両の前記給電実績と、設定した前記単価とを用いて前記給電対象車両の前記給電料金を算出する前記給電料金算出部として動作する、請求項8記載のサーバ。
  10. 請求項1~6のいずれか1項に記載された給電システムによって充電される車両であって、
    他の車両、前記給電設備、及び、前記サーバとの間での通信を実行するための通信モジュールと、
    当該車両の前方を走行する先行車両を検知するための検出器と、
    前記検出器による前記先行車両の検出結果と、当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて前記隊列情報を定期的に作成する制御装置とを備え、
    前記通信モジュールは、作成された前記隊列情報を前記サーバへ送信する、車両。
  11. 請求項1~6のいずれか1項に記載された給電システムに用いられる給電設備であって、
    電気的に非接触な状態で前記車両に給電するための給電機構と、
    前記給電対象車両との間、及び、前記サーバとの間での通信とを実行するための通信装置と、
    前記給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて前記給電実績を作成することで前記給電実績作成部として動作する処理装置とを備え、
    前記通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報及び前記給電実績を前記サーバに送信する、給電設備。
  12. 請求項1~6のいずれか1項に記載された給電システムに用いられる給電設備であって、
    電気的に接続された状態で前記車両に給電するための給電機構と、
    前記給電対象車両との間、及び、前記サーバとの間での通信を実行するための通信装置と、
    前記給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて前記給電実績を作成することで前記給電実績作成部として動作する処理装置とを備え、
    前記通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報を前記サーバに送信し、
    前記処理装置は、更に、前記車両識別情報の送信に応答して、前記給電対象車両の前記隊列履歴情報に基づいて設定された当該給電対象車両の単価設定に係る優遇情報を前記サーバから受信し、かつ、当該優遇情報に基づいて前記給電量の単価を設定することで前記給電単価設定部として動作し、
    前記処理装置は、更に、設定した前記単価及び前記給電実績を用いて前記給電対象車両の前記給電料金を算出することで前記給電料金算出部として動作する、給電設備。
  13. 請求項1~6のいずれか1項に記載された給電システムに用いられる給電設備であって、
    電気的に接続された状態で前記車両に給電するための給電機構と、
    前記給電対象車両との間、及び、前記サーバとの間での通信を実行するための通信装置と、
    前記給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて前記給電実績を作成することで前記給電実績作成部として動作する処理装置とを備え、
    前記通信装置は、給電の際に当該給電対象車両の車両識別情報及び前記給電実績を前記サーバに送信する、給電設備。
  14. 車両外部から車両に対して給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定装置であって、
    前記給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積して、当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成する隊列履歴情報作成部と、
    前記給電対象車両の前記隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定する給電単価設定部と、
    前記給電単価設定部によって設定された前記単価と、前記給電対象車両に対する給電実績に基づいて、前記給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出する給電料金算出部とを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が先頭車両として前記隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含み、
    前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が、前記先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、前記先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含み、
    前記給電単価設定部は、前記第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、前記第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する、給電料金設定装置。
  15. 車両外部から車両に対して給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定方法であって、
    前記給電設備からの給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を蓄積するステップと、
    蓄積された前記隊列情報を用いて、当該給電対象車両の隊列履歴情報を作成するステップと、
    前記給電対象車両の前記隊列履歴情報を用いて給電量の単価を設定するステップと、
    設定された前記単価と、前記給電対象車両に対する給電実績とに基づいて、前記給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出するステップとを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が先頭車両として前記隊列走行しているか否かを示す情報を少なくとも含み、
    前記隊列履歴情報は、前記給電対象車両が、前記先頭車両として走行する頻度が高い第1の車両、及び、前記先頭車両として走行する頻度が低い第2の車両のいずれかに分類するための情報を少なくとも含み、
    前記設定するステップは、前記第1の車両に適用される給電量の第1の単価を、前記第2の車両に適用される第2の単価よりも低く設定する、給電料金設定方法。
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