JP2023037370A - 給電システム、給電レーン、給電設備、サーバ、車両、及び、給電料金設定装置、並びに、給電料金設定方法 - Google Patents

給電システム、給電レーン、給電設備、サーバ、車両、及び、給電料金設定装置、並びに、給電料金設定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】隊列の先頭車両として走行するインセンティブを車両に付与することで隊列走行の適用拡大に寄与する。【解決手段】給電設備300は、非接触で走行中の車両に対して給電する。給電設備300が隊列400を形成して走行する車両に対して給電する際の料金計算において、隊列400の先頭車両100Aに適用される給電単価は、隊列400の後続車両100B,100Cに適用される給電単価よりも低く設定される。【選択図】図6

Description

本開示は、給電システム、給電レーン、給電設備、サーバ、車両、及び、給電料金設定装置、並びに、給電料金設定方法に関する。
複数の車両で隊列を形成する、所謂、隊列走行を行うための技術として、特開2020-64572号公報(特許文献1)には、車々間の通信負荷を軽減しつつ、適切に隊列走行させるための車両制御装置及び運転支援装置等が記載されている。
特許文献1では、給電装置が設けられた給電レーンを自動運転によって走行する際に車両から給電装置を経由して車両情報が運転支援装置に送信される。更に、当該車両情報を用いて運転支援装置で作成された隊列情報が車両制御装置に受信されることで、車両が当該隊列情報に従って、適切な隊列走行を行うことができる。
特開2020-64572号公報
隊列走行時には、当該隊列の先頭車両が、隊列を形成しない単独走行時と同等の風圧を受けて走行する一方で、後続車両が走行時に受ける風圧は、単独走行時よりも低くなる。従って、隊列走行を積極的に行うことで、車両走行時の消費エネルギを社会全体で低減することが可能となる。
一方で、隊列の先頭車両として走行することはドライバに心理的な圧迫感を与えることが想定される。このため、各車両が先頭車両になることを避ける様に走行すると、隊列走行は行われ難くなってしまう。
それ故に、本開示の目的は、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することで隊列走行の適用拡大に寄与することができる給電システム、当該給電システムを構成する、給電レーン、給電設備、サーバ、及び、車両、並びに、給電料金設定装置、及び、給電料金設定方法を提供することである。
本開示に係る給電システムは、走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムであって、隊列情報作成部と、給電実績作成部と、給電料金設定部とを備える。隊列情報作成部は、給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を作成する。隊列情報は、給電対象車両が隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含む。給電実績作成部は、給電設備から給電対象車両に対する給電実績を作成する。給電料金設定部は、給電対象車両の隊列情報を用いて設定された給電量の単価と、給電実績とに基づいて、給電料金を設定する。給電料金設定部は、先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の給電量の第2の単価よりも低く設定する。
上記給電システムによれば、隊列走行の先頭車両に適用される給電単価を当該隊列の後続車両よりも低く設定することにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
給電システムにおいて、給電料金設定部は、後続車両が複数であるときに、隊列の後方に位置する程高額になる様に、後続車両の各々の第2の単価を設定することができる。
このようにすると、隊列走行によって受ける恩恵に応じて後続車両の給電単価を設定することができるので、公平性を確保して、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
給電システムにおいて、給電料金設定部は、隊列走行を実行していない給電対象車両に適用される給電量の基本単価よりも第1の単価を低く設定する、請求項1又は2に記載の給電システム。更に、給電料金設定部は、第2の単価を基本単価よりも高く設定することができる。
このようにすると、隊列走行の先頭車両に適用される給電単価を単独走行(隊列走行非実行)の車両よりも低く設定することにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めることができる。
給電システムにおいて、電料金設定部は、基本単価及び第1の単価の差額と、少なくとも1台の後続車両における第2の単価及び基本単価の差額の総和とが同等となる様に、第1の単価及び第2の単価を設定することができる。
このようにすると、先頭車両に適用される給電単価の優遇分の原資を、同一隊列内で恩恵を受ける後続車両の給電単価設定によって確保できる。
給電システムにおいて、給電設備から車両への給電電力が第1の電力値に制限されているときに、先頭車両に対する給電電力は第1の電力値よりも緩和される一方で、少なくとも1台の後続車両に対する給電電力、及び、隊列走行を実行していない給電対象車両に対する給電電力は、第1の電力値以下に設定することができる。
この様にすると、給電設備による給電電力が制限されている場面において、先頭車両を優先的に給電することで、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めることができる。
給電システムにおいて、車両は、隊列情報作成部を含み、給電対象車両は、給電設備に対して隊列情報を送信した後に、当該給電設備から給電される。更に、サーバ又は給電設備は、給電料金設定部を含み、給電料金設定部は、給電対象車両から給電設備に対して送信された隊列情報を用いて、当該給電設備から当該給電対象車両への当該給電の単価を設定する。
このような構成により、車両側で隊列情報を作成し、かつ、給電設備を介して隊列情報を収集することで、サーバ及び給電設備の処理負荷を軽減した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを運用することができる。
給電システムにおいて、車両は、通信モジュールと、検出器と、制御装置とを含む。通信モジュールは、他の車両及び近傍の給電設備との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介したサーバとの間での広域無線通信とを実行する。検出器は、当該車両の前方を走行する先行車両を検知する。制御装置は、検出器による先行車両の検出結果と、狭域無線通信によって当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて隊列情報を作成することで隊列情報作成部として動作する。給電設備は、通信装置と、第1の処理装置とを含む。通信装置は、給電対象車両との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介したサーバとの間での広域無線通信とを実行する。第1の処理装置は、給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて給電実績を作成することで給電実績作成部として動作する。通信装置は、給電開始前に給電対象車両の通信モジュールから車両識別情報及び隊列情報を受信するとともに、給電終了後に当該給電対象車両の車両識別情報、隊列情報、及び、給電実績をサーバに対して送信する。サーバは、第2の処理装置を含む。第2の処理装置は、給電設備から受信した、給電対象車両の車両識別情報及び隊列情報を用いて、当該給電対象車両の当該給電における給電量の単価を設定することで給電料金設定部として動作する。
このような構成により、車両間での狭域無線通信によって隊列情報を作成し、かつ、車両及び給電設備の間での狭域無線通信、及び、サーバ及び給電設備間の広域無線通信によって、給電料金設定に必要な情報を収集することができる。この結果、サーバ及び給電設備の処理負荷を軽減した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを効率的に運用することができる。
給電システムにおいて、車両の制御装置は、給電設備からの給電時において受電量を含む受電実績を作成し、通信モジュールは、給電終了後に車両識別情報及び受電実績をサーバに対して送信する。給電対象車両の給電実績は、給電設備で作成された給電実績と車両で作成された受電実績とを照合して作成される。
このようにすると、給電設備及び給電対象車両の間での実際の給電効率を反映して、正確に給電料金を設定することができる。
本開示に係る給電レーンは、上記のいずれかの給電システムに含まれる給電設備が配設される。
上記給電レーンを用いて、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電設備は、上記のいずれかの給電システムに用いられる給電設備であって、通信装置と、処理装置とを備える。通信装置は、給電対象車両との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介したサーバとの間での広域無線通信とを実行する。処理装置は、給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて給電実績を作成することで給電実績作成部として動作する。通信装置は、給電終了後に当該給電対象車両の車両識別情報及び隊列情報を給電料金設定部に送信する。
上記給電設備によれば、給電対象車両との間の狭域無線通信、及び、サーバとの間の広域無線通信を用いた情報の授受を通じて、給電設備によって給電実績作成部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係るサーバは、上記のいずれかの給電システムに用いられるサーバであって、通信装置と、処理装置とを備える。通信装置は、車両及び給電設備の各々との間で通信ネットワークを介して通信する。処置装置は、隊列情報作成部によって作成された給電対象車両の隊列情報と、給電実績作成部からの当該給電対象車両の給電実績とを用いて給電料金設定部として動作する。
上記サーバによれば、車両及び給電設備との間での広域無線通信を用いた情報の授受を通じて、サーバによって給電料金設定部の機能を実現した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る車両は、上記のいずれかの給電システムによって走行中に充電される車両であって、通信モジュールと、検出器と、制御装置とを備える。通信モジュールは、他の車両及び近傍の給電設備との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介したサーバとの間での広域無線通信とを実行する。検出器は、当該車両の前方を走行する先行車両を検知する。制御装置は、検出器による先行車両の検出結果と、狭域無線通信によって当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて隊列情報を作成することで隊列情報作成部として動作する。
上記車両によれば、車両間での狭域無線通信を用いた情報の授受を通じて隊列情報作成部の機能を実現することで、サーバ及び給電設備の処理負荷を軽減した上で、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを高めるための給電システムを構成することができる。
本開示に係る給電料金設定装置は、走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定装置であって、給電単価設定部と、給電料金算出部とを備える。給電単価設定部は、給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報に基づいて、当該給電対象車両への給電量の単価を設定する。給電料金算出部は、給電単価設定部によって設定された単価と、給電対象車両に対する給電実績に基づいて、給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出する。隊列情報は、給電対象車両が隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含む。給電単価設定部は、先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の給電量の第2の単価よりも低く設定する。
本開示に係る給電料金方法は、走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、給電設備による車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金方法であって、給電設備からの給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を取得するステップと、取得された隊列情報に基づいて当該給電対象車両への給電量の単価を設定するステップと、設定された単価と、給電対象車両に対する給電実績に基づいて、給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出するステップとを備える。隊列情報は、給電対象車両が隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含む。設定するステップは、先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の給電量の第2の単価よりも低く設定する。
本開示に係る給電料金設定装置及び給電料金設定方法によれば、隊列走行の先頭車両に適用される給電単価を当該隊列の後続車両よりも低く設定することにより、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することができる。
本開示によれば、隊列の先頭車両に給電料金面でのメリットを付与することで、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することによって、隊列走行の適用拡大に寄与することができる。
本開示の実施の形態に従う給電システムの全体構成を説明する概略図である。 図1に示された車両の構成例を説明するブロック図である。 車両及びサーバの構成をより詳細に説明するためのブロック図である。 給電設備による走行中非接触給電の一例を説明する概念図である。 給電設備の配置例を説明する概念的な平面図である。 隊列走行を説明する概念図である。 隊列情報の作成処理の一例を説明するフローチャートである。 図7に示された先頭フラグ、後続フラグ、及び、カウント値によって示される隊列情報を示す図表である。 本実施の形態に係る給電システムにおける給電条件設定制御を説明する概略ブロック図である。 本実施の形態に係る給電システムにおいて給電設備によって車両が外部充電される際の動作シーケンス図である。 サーバでの給電料金設定の処理例を説明するためのフローチャートである。 隊列走行の先頭車両に対する給電条件の優遇例を説明する概念図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。尚、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(給電システムの構成)
図1は、本開示の実施の形態に従う車両の給電システム1の全体構成を示す図である。図1を参照して、この給電システム1は、車両100と、サーバ200と、給電設備300とを備える。車両100及び給電設備300は、インターネット等の通信ネットワーク10を通じてサーバ200と通信可能に構成されている。尚、サーバ200及び給電設備300は、通信線によって、直接通信接続されてもよいが、以下では、サーバ200及び給電設備300は、通信ネットワーク10を経由して通信するものとして説明する。
車両100は、再充電可能な走行用の蓄電装置(図示せず)を搭載した電動車であり、例えば、電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)、プラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)等である。更に、本実施の形態において、車両100は、車両外部からの電力による当該蓄電装置の充電(以下、「外部充電」とも称する)が可能に構成されている。具体的には、車両100は、給電設備300からの電力によって車載蓄電装置を外部充電するための構成(後述)を具備している。
サーバ200は、車両100に関する情報(後述)、地図情報(最新の道路情報等)、給電設備(群)300に関する情報(給電方式、設置場所等)を有している。車両100及びサーバ200の詳細な構成については、後ほど説明する。
通常、給電設備300は、給電ケーブルを用いた電気的接続によって車両100に給電する接触式の給電設備(図示せず)と、各地に設けられた送電コイル320を用いて電磁エネルギによって車両100に給電する非接触の給電設備とを含むが、本実施の形態では、給電設備300は、非接触の給電設備を意味するものとして説明を進める。即ち、給電設備300からは、走行中の車両100に対して給電することができる。
車両100及び給電設備300は、狭域無線通信による通信経路14によって双方向に通信可能に形成される。更に、車両100同士では、狭域無線通信による車々間通信経路12が形成される。狭域無線通信とは、後述する広域無線通信に比べて通信距離が短い通信を示しており、具体的には例えば通信距離が10[m]未満である通信を示している。狭域無線通信としては、通信距離が短い種々の近距離無線通信を用いることができ、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。また、狭域無線通信を行うための技術としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)、DSRC(dedicated Short Range Communication)等が用いられる。
これに対して、車両100及び給電設備300は、広域無線通信によって、サーバ200と通信する。広域無線通信は、狭域無線通信に比べて通信距離が長い通信であり、具体的には、例えば、通信距離が10[m]~10[km]程度の通信である。広域無線通信としては、通信距離が長い種々の無線通信を用いることができ、例えば、3GPP、IEEEによって策定された4G、LTE、5G、WiMAX(登録商標)等の任意の通信規格に準拠した通信を用いることができる。
図2には、図1に示した車両100の構成例を説明するブロック図が示される。図2を参照して、車両100は、蓄電装置110と、システムメインリレー(System Main Relay)SMRと、PCU(Power Control Unit)120と、モータジェネレータ130と、動力伝達ギヤ135と、駆動輪140とを備える。
蓄電装置110は、再充電可能に構成された電力貯蔵要素である。蓄電装置110は、例えば、リチウムイオン電池或いはニッケル水素電池等の二次電池や、電気二重層キャパシタ等の蓄電素子を含んで構成される。蓄電装置110は、モータジェネレータ130により走行駆動力を発生するための電力を蓄えており、システムメインリレーSMRがオン状態であるときに、蓄えられた電力をPCU120へ供給する。又、蓄電装置110は、図示しないセンサによって検出された蓄電装置110の電圧、電流、及び温度の各検出値をECU170へ出力する。
システムメインリレーSMRは、蓄電装置110とPCU120との間の電力線対PL,NLに設けられる。システムメインリレーSMRは、ECU170からの制御信号に従って、オン状態とオフ状態とを切り替える。
PCU120は、コンバータやインバータ等(いずれも図示せず)の電力変換装置を含んで構成される。PCU120は、ECU170によって制御され、蓄電装置110から受ける直流電力を、モータジェネレータ130を駆動するための交流電力に変換する。また、PCU120は、車両100の制動時にモータジェネレータ130によって発電される交流電力を蓄電装置110の充電電力に変換して蓄電装置110へ出力する。
モータジェネレータ130は、交流回転電機であり、例えば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ130は、PCU120からの交流電力によって駆動されて走行駆動力を発生し、当該走行駆動力は、動力伝達ギヤ135を通じて駆動輪140に伝達される。また、車両100の制動時には、モータジェネレータ130は、駆動輪140の回転力によって発電することができる。
車両100は、給電設備300(図1)から受電するための、受電コイル160と、充電回路165と、充電リレーRY2とを更に備える。更に、車両100は、ECU(Electronic Control Unit)170と、ナビゲーション装置180と、通信モジュール190とを更に備える。
受電コイル160は、非接触式の給電設備300の送電コイル320(図1)から電磁界を通じて非接触で受電可能に構成されており、給電設備300により蓄電装置110を充電する外部充電(非接触充電)の実行時に、給電設備300から供給される電力を受電する。充電回路165は、受電コイル160により受電された交流電力を、蓄電装置110の充電電力に変換する。例えば、充電回路165は、受電コイル160に発生した交流電圧を整流する整流回路(図示せず)と、整流回路の出力電圧を蓄電装置110の充電に適したDC電圧レベルに変換するDC/DCコンバータ(図示せず)との組み合わせによって構成することができる。
充電リレーRY2は、充電回路165と蓄電装置110との間の電路に設けられ、非接触式の給電設備300による非接触充電の実行時に、ECU170によりオン状態に制御される。
車両100は、図示しない接触式給電設備から受電するための、インレット150、充電器155,及び、充電リレーRY1を更に備えてもよい。
インレット150は、図示しない、接触式給電設備の給電ケーブルに設けられるコネクタを接続可能に構成されており、接触式給電設備から供給される電力を受電する。充電器155は、ECU170によって制御され、インレット150に接続された接触式給電設備(図示せず)により蓄電装置110を充電する外部充電(接触充電)の実行時に、インレット150から入力される電力を、蓄電装置110を充電可能な電力に変換する。充電リレーRY1は、充電器155と蓄電装置110との間の電路に設けられ、接触式給電設備による接触充電の実行時に、ECU170によりオン状態に制御される。
例えば、接触式給電設備から交流電力が供給される場合には、充電器155は、AC/DCコンバータによって構成される。但し、接触式給電設備(図示せず)から直流電力が供給される場合には(DC接触充電)、車両100は充電器155を備えなくてもよい。
ECU170は、各種センサからの信号の入力や各機器への制御信号の出力を行なうとともに、車両100及び各機器の制御を行なう。ECU170は、車両100の走行に関する各種制御(駆動制御、制動制御、操舵制御等)を実行する。又、ECU170は、給電設備300(図1)による外部充電が行なわれるときは、充電リレーRY2をオンにして、受電コイル160及び充電回路165を用いて蓄電装置110を充電する非接触充電を実行する。
ナビゲーション装置180は、車両100の現在地から設定された目的地までの走行ルートをディスプレイに表示する。ナビゲーション装置180は、車両100の現在地の位置、設定された目的地の位置、及び現在地から目的地までの走行ルートを表示する。ナビゲーション装置180のディスプレイ(図示せず)には、上述した走行ルートに係る情報の他、サーバ200との通信によって取得された各種の情報を表示することも可能である。
通信モジュール190は、車載DCM(Data Communication Module)であって、上述した、広域無線通信及び狭域無線通信の機能を有する様に構成される。即ち、車両100は、通信モジュール190を用いて、他の車両100、給電設備300、及び、サーバ200の各々との間で、双方向にデータ(情報)を通信することができる。
図3は、車両100及びサーバ200の構成をより詳細に説明するためのブロック図である。尚、車両100については、ECU170、通信モジュール190、及びセンサ群185(後述)のみについて説明する。
図3を参照して、車両100は、センサ群185を更に備えている。ECU170、通信モジュール190、及びセンサ群185は、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワーク195を通じて互いに通信可能に構成されている。
ECU170は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサ171と、メモリ172と、入出力バッファ173とを含んで構成される。メモリ172は、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む。プロセッサ171は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、ECU170により実行される各種処理が記述されている。
ECU170は、センサ群185の各センサからの信号に応じて車両100が所望の状態となるように機器類を制御する。たとえば、ECU170は、PCU120(図2)を制御することによって、車両100の走行を実現するための各種制御を実行する。また、ECU170は、蓄電装置110の電圧及び電流の検出値を受け、これらの検出値に基づいて蓄電装置110のSOC(State Of Charge)を算出する。
また、ECU170は、受電コイル160が給電設備(非接触式)300の送電コイル320から受電可能な場合には、充電リレーRY2をオン状態にするとともに充電回路165をアクティブ状態として、受電コイル160によって非接触式の給電設備300から受電した電力によって蓄電装置110を充電する。この際に、ECU170は、蓄電装置110の電圧及び電流の検出値から、給電設備300からの受電電力[W]、及び、当該受電電力を積分した受電量[J]の実績値を算出することができる。
又、ECU170は、PCU120及び操舵装置(図示せず)を制御することによって、車両100の自動運転を実現するための各種制御を実行することも可能である。尚、自動運転とは、基本的には、車両100の加速、減速、操舵等の運転操作が運転者の運転操作によらずに実行される運転を意味する。
このため、車両100は、車両100の外部及び内部の状況を検出するセンサ群185を備えてもよい。センサ群185は、外部センサ186と、内部センサ187とを含む。外部センサ186は、車両100の外部の状況を検出するように構成されたセンサである。内部センサ187は、車両100の走行状態に応じた情報、並びに、操舵操作、アクセル操作及びブレーキ操作を検出するように構成されたセンサである。
外部センサ186は、例えば、カメラ、レーダー(Radar)、LIDAR(Laser Imaging Detection And Ranging)等を含む(いずれも図示せず)。カメラは、車両100の外部状況を撮像し、車両100の外部状況に関する撮像情報をECU170に出力する。レーダーは、電波(例えばミリ波)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された電波を受信して障害物を検出する。そして、レーダーは、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物に関する障害物情報としてECU170に出力する。LIDARは、光(典型的には紫外線、可視光線、又は近赤外線)を車両100の周囲に送信し、障害物で反射された光を受信することで反射点までの距離を計測し、障害物を検出する。LIDARは、例えば、障害物までの距離及び障害物の方向を障害物情報としてECU170に出力する。
内部センサ187は、例えば、車速センサ、加速度センサ、ヨーレートセンサ等を含む(いずれも図示せず)。車速センサは、車両100の車輪又は車輪と一体的に回転するドライブシャフト等に設けられ、車輪の回転速度を検出して車両100の速度を含む車速情報をECU170に出力する。加速度センサは、例えば、車両100の前後方向の加速度を検出する前後加速度センサと、車両100の横加速度を検出する横加速度センサとを含み、両方の加速度を含む加速度情報をECU170に出力する。ヨーレートセンサは、車両100の重心の鉛直軸周りのヨーレート(回転角速度)を検出する。ヨーレートセンサは、例えばジャイロセンサであり、車両100のヨーレートを含むヨーレート情報をECU170に出力する。
尚、本実施の形態において、車両100は、必ずしも自動運転機能を具備する構成に限定される必要はなく、完全な自動運転下、ドライバによる手動運転下、走行制御のうちの一部のみ(例えば、高速道路等におけるオートクルーズコントロール)が自動化された運転状態下のいずれであっても、後述する、隊列情報に基づく給電料金設定を適用することが可能である。
図1にも示した様に、車両100の通信モジュール190は、狭域無線通信によって、他の車両100♯の通信モジュール190との間で、双方向の車々間通信経路12を形成することができる。更に、通信モジュール190は、近傍に位置する給電設備300の通信装置330との間にも、狭域無線通信による双方向の通信経路14を形成することができる。更に、車両100の通信モジュール190は、広域無線通信によって、通信ネットワーク10を経由して、サーバ200との間に双方向の通信経路を形成することができる。
非接触方式の給電設備300によって車両100を外部充電する際には、ユーザ指示に応じて、車両100からサーバ200に対して、非接触の給電設備300を用いた走行中の外部充電要求、及び、要求電力Prq[W]、又は、要求電力量Wrq[J]が、車両100の識別情報(例えば、車両ID)とともに、予め送信される。
サーバ200は、通信装置210と、記憶装置220と、処理装置230とを含む。通信装置210は、広域無線通信により、通信ネットワーク10を通じて、車両100の通信モジュール190、及び、給電設備300の通信装置330の各々と、双方向にデータ通信可能に構成されている。
図1及び図3に示される様に、本実施の形態に係る給電システム1では、車両100間、車両100及び給電設備300の間、車両100及びサーバ200の間、及び、サーバ200及び給電設備300の間の各々において、広域無線通信又は狭域無線通信を用いて、双方向に情報を授受することが可能である。
記憶装置220は、地図情報データベース(DB)221と、車両情報データベース(DB)222と、給電設備データベース(DB)223とを含む。地図情報DB221には、最新の道路地図に関するデータが記憶されている。車両情報DB222は、車両100の各種情報を格納する。
具体的には、車両情報DB222は、車両100から取得された車両識別情報(以下、単に、車両IDとも称する)と対応付けて、車両100から送信された車両情報を記憶する。車両情報には、車両100の位置情報(現在地/目的地)、車種、及び、外部充電の要求に係る情報(要求有無、要求電力量)、及び、後述する給電設備300から車両100への給電実績に係る情報等が含まれる。車両情報DB222には、複数の車両100について、車両ID及び当該車両IDと紐付けられた車両情報が格納される。
給電設備DB223は、複数個所に配置された給電設備300(図1)に関する情報を格納する。例えば、給電設備DB223は、各給電設備300の位置情報、給電諸元等を、給電設備毎に付与されたIDと対応付けて格納する。
尚、地図情報DB221及び給電設備DB223は、定期的に最新の情報に更新される。車両情報DB222は、車両100において目的地が設定されることにより車両100から車両情報が取得されると、その取得された車両情報に基づいて更新される。
処理装置230は、CPU等のプロセッサ231と、メモリ232と、入出力バッファ233とを含んで構成される。メモリ232は、図示しないROM及びRAMを含む。CPU231は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置230により実行される各種処理が記述されている。
処理装置230は、当該各種処理の一環として、車両100からの走行中の外部充電要求に対応して、地図情報DB221、車両情報DB222、及び給電設備DB223の各種情報に基づいて、下記の処理を実行する。処理装置230は、車両100から、車両IDと共に外部充電要求を受け取ると、当該車両100の現在地、或いは、現在地及び目的地から、当該車両100の予定走行経路上に位置する給電設備(群)300を抽出する。
続いて、処理装置230は、通信装置210を用いて、抽出された各給電設備300(通信装置330)に対して、給電対象となる車両100を識別するための車両IDと、当該車両100の要求電力量とを送信する。各給電設備300では、送信された車両ID及び要求電力量が給電対象リストに登録される。
給電設備300は、給電対象リストへの登録が完了すると、当該登録の旨をサーバ200へ送信する。これを受けて、サーバ200は、車両100に対して、給電予定の給電設備(群)300の情報(位置情報等)を送信する。車両100では、ナビゲーション装置180において、送信された給電予定を活用した運転案内を行うことができる。
図4には、給電設備による走行中非接触給電の一例を説明する概念図が示される。
図4を参照して、給電設備300は、給電レーンに設置される複数の送電コイル320と、複数の送電コイル320にそれぞれ対応して配置される電力変換器(インバータ)325と、図3にも示された通信装置330と、処理装置340とを含む。尚、給電設備300に含まれる送電コイル320の数は任意である。
電力変換器325は、図示しない電源からの電力を受けて、送電コイル320の周囲に電磁界を形成するための交流電流を送電コイル320へ出力する。当該電磁界を通じて送電コイル320と車両100の受電コイル160とが結合することで、給電設備300から車両100へ非接触で電力を伝送することができる。
処理装置340は、CPU等のプロセッサ341と、メモリ342とを含んで構成される。メモリ342は、図示しないROM及びRAMを含む。CPU341は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。ROMに格納されているプログラムには、処理装置340により実行される各種処理が記述されている。更に、メモリ342には、サーバ200から送信された情報に基づいて作成された、上述の給電対象リストが記憶される。
給電設備300において、通信装置330は、車両100(通信モジュール190)から狭域無線通信によって送信された車両IDを受信する。処理装置340は、受信された車両IDをメモリ342に記憶された給電対象リストと照合することで、当該車両IDの車両100が、給電対象であるか否かを判定することができる。
そして、処理装置340は、給電対象の車両100の車両IDを通信装置330が狭域無線通信で受信している期間において、送電コイル320に対して交流電流を供給する送電アクティブ状態に電力変換器325を制御する。それ以外の期間では、電力変換器325は、送電アクティブ状態を解除されて、送電コイル320への交流電流の供給を停止する。送電アクティブ状態中に、送電コイル320の上に受電コイル160が位置すると、給電設備300から車両100への給電が行われる。
又、送電アクティブ状態における送電コイル320の交流電流の振幅を制御することで、給電対象の車両100からの要求電力Prq[W]、又は、要求電力量Wrq[J]に応じて、送電コイル320からの給電電力Psd[W]、及び、給電量Wsd[J]を制御することも可能である。
処理装置340は、給電対象の車両100の車両IDを通信装置330が狭域無線通信で受信できなくなると、当該車両100に対する給電の終了を認識して、当該車両100への給電実績を生成する。例えば、給電実績は、給電電力Psd[W]、給電時間Tsd[s]、及び、給電量Wsd[J]の実績値を含む。当該給電実績は、車両IDと対応付けられて、通信装置330から広域無線通信で送信される。この結果、サーバ200は、各給電設備300による給電の実行毎に、車両IDによって識別された車両100毎の給電実績を受信することができる。
図5には、給電設備300の配置例を説明する概念的な平面図が示される。
図5を参照して、車両が走行する複数の車線50~52のうちの一部の車線を、給電設備300が埋め込まれた給電レーン50,51とすることができる。即ち、車両100は、給電設備300が設けられた給電レーン50,51を走行することで、走行中に外部充電される。残りの車線52は、車両100に給電しない、無給電レーンとして運用される。この様な給電レーン50,51を有する道路は、例えば、所定のゲートを通過して進入及び退出する専用道路として運用することも可能である。
車両100では、サーバ200からの給電予定の給電設備(群)300の情報(位置情報等)を用いて、ナビゲーション装置180によって給電レーン50,51を走行する様に促す運転案内の出力することが可能である。或いは、自動運転が適用された車両100では、給電レーン50,51を走行する様に自動運転を制御することも可能である。
(隊列情報について)
図6には、隊列走行を説明する概念図が示される。
図6に示される様に、複数の車両100A~100Cが、予め定められた距離よりも短い車間距離で連続して走行することで隊列400が形成される。
隊列400は、先頭に位置する車両100A(以下、「先頭車両」とも称する)と、車両100Aに後続する車両100B,100C(以下、「後続車両」とも称する)とを含む。後続車両のうち、最後尾に位置する車両100Cについては、最後尾車両とも称する。
先頭車両100Aが、走行時に受ける風圧101Aは、各車両100が単独で走行する場合と同等である。一方で、後続車両100B,100Cが走行時に受ける風圧101B,101Cは、単独での走行時の風圧よりも小さくなる。
従って、車両100A~100Cの走行時の消費エネルギの和は、隊列400を形成して走行したとき(隊列走行時)の方が、車両100A~100Cの各々が単独走行した場合よりも小さくなる。この消費エネルギの減少分は、後続車両100B,100Cの走行抵抗の減少分に相当する。この結果、隊列走行を積極的に行うことで、車両走行時の消費エネルギを社会全体で低減することが期待される。
一方で、隊列400の先頭車両として走行することはドライバに心理的な圧迫感を与えることが想定される。このため、各車両100が先頭車両になることを避ける様に走行すると、隊列走行は行われ難くなってしまう。
従って、本実施の形態では、隊列400の先頭車両としての走行にインセンティブを付与することで、隊列走行の適用拡大に寄与する技術について説明する。まず、この様なインセンティブを与えるために、隊列走行に係る実績を示す情報(以下、「隊列情報」とも称する)を作成することが求められる。
図7は、隊列情報の作成処理の一例を説明するフローチャートである。図7の例では、各車両100において、図1で説明した車々間通信を用いて、隊列情報を作成する。即ち、図7に示された、ステップS110~S180を含むステップS100の制御処理は、各車両100のECU170によって予め定められた一定の周期毎に実行することができる。即ち、ECU170は、車両100の「制御装置」の一実施例に対応する。
図7を参照して、ECU170は、ステップS110により、車両前方の一定距離内に車両(先行車両)が検出されるか否かを判定する。ステップS110の判定は、外部センサ186に含まれるカメラ、レーダー、又は、LIDAR等の検出結果に基づいて実行することができる。
まず、先行車両が存在する場合、即ち、自車両が隊列に含まれており、かつ、先頭車両では無い場合の処理を説明する。
ECU170は、先行車両が検出される場合(S110のYES判定時)には、ステップS120により、先頭フラグFld=0に設定するとともに、ステップS130により、車両後方の一定距離内に車両(後行車両)が検出されるか否かを判定する。
ECU170は、後行車両が検出されない場合(S130のNO判定時)には、ステップS140により、自車両の後行車両の存在有無を示す後続フラグFbk=0に設定するとともに、ステップS142により、隊列走行の後続台数のカウント値Nbk=1に設定する。続いて、ECU170は、ステップS150では、車両ID及びカウント値Nbkを少なくとも含む車両情報を、狭域無線通信によって通信モジュール190から先行車両へ向けて送信する。ステップS150で送信された車両情報は、車々間通信によって、ステップS110で検出された先行車両に受信される。
これに対して、ECU170は、後行車両が検出される場合(S130のYES判定時)には、ステップS144により、後続フラグFbk=1に設定する。更に、ECU170は、ステップS146では、上述のステップS150により後行車両から送信された車両情報からカウント値Nbkを抽出し、ステップS148では、抽出されたカウント値Nbkを1増加させる。続いて、ECU170は、ステップS150に処理を進めて、増加されたカウント値Nbk及び車両ID(自車両及び後行車両)を少なくとも含む車両情報を、狭域無線通信によってステップS110で検出された自車両の先行車両へ送信する。
尚、ステップS130の判定は、外部センサ186が車両後方に向けたカメラ又はレーダー類を含む場合には、当該カメラ等の検出結果に基づいて実行することができる。或いは、上述のステップS150により後行車両から送信される車両情報の受信有無に応じて、ステップS130の判定を行うことも可能である。
次に、先行車両が存在しない場合の処理を説明する。ECU170は、ステップS110において先行車両が検出されない場合(S110のNO判定時)には、ステップS160により、先頭フラグFld=1に設定するとともに、ステップS130と同様のステップS170により、後行車両が検出されるか否かを判定する。
ECU170は、後行車両が検出される場合(S170のYES判定時)には、ステップS172により、後続フラグFbk=1に設定するとともに、ステップS174により、後行車両から受信された車両情報からカウント値Nbkを抽出する。これに対して、ECU170は、後行車両が検出されない場合(S170のNO判定時)には、ステップS180により、後続フラグFbk=0に設定する。
図8は、図7に示された先頭フラグFld、後続フラグFbk、及び、カウント値Nbkによって示される隊列情報を示す図表である。
図8に示される様に、自車両が先頭車両であって(Fld=1)、かつ、後行車両が存在しない場合(Fbk=0)には、自車両は、隊列走行を実行していない単独走行の状態であることが示される。
これに対して、自車両が先頭車両であって(Fld=1)、かつ、後続車両が存在する場合(Fbk=1)には、自車両が隊列走行の先頭車両であることが示される。
又、自車両が先頭車両ではない場合には(Fld=0)、自車両が、隊列に含まれて走行しており、かつ、先頭車両ではない(即ち、後続車両である)状態であることが示される。特に、先頭フラグFld及び後続フラグFbkの両方が「0」であるときには、最後尾に位置して隊列走行を行っている状態であることが示される。
図7のフローチャートから理解される通り、カウント値Nbkは、隊列の最後尾の車両(Fld=Fbk=0)において、Nbk=1に初期設定されるとともに(ステップS142)、隊列に含まれる後続車両(Fld=0,Fbk=1)では、1ずつ増加されて、先行車両に順次送信される。従って、隊列走行の先頭車両(Fld=1,Fbk=1)が、当該先頭車両の後続車両から受信するカウント値Nbkは、隊列に含まれる後続車両の台数を示していることが理解される。即ち、(Nbk+1)が、隊列に含まれる車両の台数を示すことになる。
(隊列情報に基づく給電料金設定)
図9には、本実施の形態に係る給電システムにおける給電料金設定制御を説明する概略ブロック図が示される。
図9に示される様に、給電システム1は、隊列情報作成部510と、給電実績作成部520と、給電料金設定部530とを含む。隊列情報作成部510は、代表的には、各車両100がステップS100(図7)の制御処理に従って、先頭フラグFld、後続フラグFbk、及び、カウント値Nbkを設定することによって実現することができる。隊列情報は、各車両100について、隊列走行の実行有無を示す情報、及び、隊列走行時の位置情報(少なくとも、先頭車両であるか否かの情報)を含み、好ましくは、隊列を形成する車両台数を含むものである。
尚、隊列情報については、車線上に配置されたカメラ(図示せず)によって取得された情報、又は、各車両100の現在位置の情報をサーバ200又は給電設備300で収集して、収集された情報から作成することも可能である。この場合には、隊列情報作成部510は、サーバ200又は給電設備300によって実現することができる。これに対して、車々間通信を用いた図7の制御処理等によって、各車両100で隊列情報を作成することにより、サーバ200及び給電設備300の処理負荷を軽減することができる。
給電実績作成部520は、給電設備300による車両100への給電の際に、給電対象車両への給電実績を作成する。上述の様に、給電実績は、給電日時、給電電力Psd[W]、給電時間Tsd[s]、及び、給電量Wsd[J]の実績値を含み、車両IDと対応付けられて作成される。即ち、給電実績作成部520の機能は、給電設備300の処理装置340によって実現することができる。
更に、給電実績は、車両100側での受電実績に基づいて作成されてもよい。当該受電実績は、受電日時、給電設備300からの受電電力[W]、及び、当該受電電力を積分した受電量[J]の実績値を含む。この場合には、給電実績作成部520の機能は、車両100のECU170によって実現することができる。
或いは、給電実績作成部520は、給電設備300での給電実績を、車両100での受電実績と照合し、照合結果に基づいて必要な修正を加える態様で、給電実績を作成することも可能である。この場合には、サーバ200を更に用いて、給電実績作成部520の機能を実現することができる。
給電料金設定部530は、給電単価設定部531と、給電料金算出部532とを含む。給電単価設定部531は、隊列情報作成部510からの隊列情報に基づいて、給電設備300から車両100(給電対象車両)への給電量[J]の単価を、隊列走行の先頭車両を優遇する態様で設定する。給電料金算出部532は、給電単価設定部531によって設定された単価[¥/J]と、給電実績(給電量[J]を含む)とに基づいて、給電設備300から車両100(給電対象車両)への給電料金を算出する。
図10には、本実施の形態に係る給電システムにおいて給電設備300によって車両100が外部充電される際の動作シーケンスの一例が示される。
図10を参照して、車両100は、事前に給電設備300による走行中の給電要求をサーバ200に対して送信済であるものとする。これに応じて、サーバ200は、ステップS410により、給電対象車両の車両ID及び要求電力量を、給電設備300に対して通信ネットワーク10を経由して送信する。これにより、車両100の車両IDが、給電設備300の給電対象リストに登録された状態となる。
車両100は、図7に示されたステップS100によって、隊列情報を作成する。これにより、各車両100において、現在の走行状況を反映して、隊列情報は更新される。更に、車両100は、ステップS200によって、車両ID及び隊列情報を含む車両情報を、狭域無線通信によって通信モジュール190から送信する。車両100では、ステップS100及びS200の処理は、繰り返し実行される。例えば、予め定められた時間間隔で、ステップS100及びS200の処理を繰り返し実行することができる。
車両100及び給電設備300が接近すると、車両100の通信モジュール190と、給電設備300の通信装置330との間で狭域無線通信によるデータ通信が可能になる。給電設備300は、車両100からステップS200により送信された車両情報を受信すると、ステップS310により、給電対象車両の車両情報を受信したか否かを判定する。例えば、受信した車両IDと、給電設備300に保持される給電対象リストとの照合により、ステップS310による判定は実行される。
給電設備300は、給電対象車両の車両情報が狭域無線通信によって受信されると(S310のYES判定時)、ステップS320により、電力変換器325を上述の送電アクティブ状態に制御する。これにより、送電コイル320は、交流電流を供給されて電磁界を形成する。
車両100では、通信装置330との間で狭域無線通信が可能になると、給電設備300との接近が認識されて、ステップS210がYES判定とされる。ステップS210がYES判定になると、ステップS220により、車両100は受電アクティブ状態に設定される。具体的には、図2の構成において、充電回路165がアクティブ状態とされるとともに、充電リレーRY2がオン状態に制御される。
給電設備300では、送電アクティブ状態(S320)において、車両100が受電ゾーン、即ち、受電コイル160及び送電コイル320の間で電力伝送が可能な領域内に車両100が侵入すると、送電コイル320からの実際に給電が開始される(ステップS340)。
車両100側では、ステップS230により、受電動作を実行する。具体的には、送電コイル320からの送電電力が、受電コイル160によって受け取られるとともに、充電回路165は、受電コイル160によって受け取られた交流電力を用いて、蓄電装置110を充電する。
給電設備300の送電アクティブ状態は、車両100との間の狭域無線通信が途切れるまで継続される。即ち、狭域無線通信が途切れる距離まで車両100が給電設備300から離れると、給電設備300は、ステップS350をYES判定として、ステップS360により、送電アクティブ状態を解除することによって、車両100への給電を終了する。給電設備300は、給電を終了すると、ステップS370により、車両100への給電実績を作成する。作成された給電実績は、S310で受信された給電対象車両の車両情報(車両ID及び隊列情報を含む)とともに、広域無線通信を用いて通信装置330から通信ネットワーク10を経由してサーバ200へ送信される。
車両100では、給電設備300との間の狭域無線通信が途切れると、ステップS240により受電終了と判定される。車両100は、受電が終了すると(S240のYES判定時)、S250により、受電アクティブ状態を解除する。具体的には、充電回路165が停止されるとともに、充電リレーRY2がオフ状態に制御される。更に、車両100は、ステップS260により、給電設備300からの給電による受電実績を作成する。作成された受電実績は、広域無線通信を用いて通信モジュール190から通信ネットワーク10を経由してサーバ200へ送信されてもよい。
サーバ200は、給電設備300からの給電実績が受信されると、ステップS420をYES判定として、ステップS430,S440へ処理を進める。サーバ200は、ステップS430では、給電対象車両の車両ID(識別情報)と対応付けて、隊列情報及び給電実績を格納する。
上述の様に、ステップS420では、当該給電実績と対を成す、給電対象とされた車両100での受電実績が更に受信されてもよい。この場合には、車両100での受電実績が、給電対象車両の車両ID(識別情報)及び給電実績と対応付けられて、サーバ200に更に格納される。
サーバ200は、S440では、隊列情報を用いて、隊列走行の先頭車両を優遇する様に、給電料金を設定する。
図11には、図10のS440における給電料金設定の処理例を説明するためのフローチャートが示される。例えば、図11に示される処理は、各車両100からの給電実績の受信毎に実行される。
図11を参照して、サーバ200は、ステップS441では、給電料金設定の対象である車両100(給電対象車両)の車両IDに対応付けられた隊列情報及び給電実績を取得する。上述の様に、隊列情報に基づき、給電設備300による給電の際に、当該車両100が隊列走行を実行していたか否か、及び、隊列走行時には先頭車両であったか否かが少なくとも把握される。
サーバ200は、ステップS442により、ステップS441で取得された隊列情報に基づき、車両100が隊列走行に参加していたか否かを判定する。隊列走行に参加していなかった場合には(S442のNO判定時)、ステップS444は、車両100の給電単価は、基本単価P0に設定される。
サーバ200は、車両100が隊列走行に参加していた場合には(S442のYES判定時)、S446により、S441で取得された隊列情報に基づいて車両100が隊列の先頭車両であったか否かを判定する。
サーバ200は、先頭車両に対しては(S446のYES判定時)、S447により、先頭車両用の優遇された単価P1を給電対象車両の給電単価に設定する。これに対して、サーバ200は、隊列の後続車両に対しては(S446のNO判定時)、S448により、後続車両用の単価P2を給電対象車両の給電単価に設定する。
図12には、隊列走行の先頭車両に対する給電条件の優遇例を説明する概念図が示される。
図12を参照して、例1では、先頭車両(車両100A)に適用される単価P1が基本単価P0よりも低く設定される一方で、後続車両(車両100B,100C)に適用される単価P2は基本単価P0と同額に設定される。これにより、先頭車両の給電料金を他の車両に対して優遇することで、先頭車両としての走行に対してインセンティブを付与することができる。
或いは、例2の様に、後続車両の間で単価に差を設けることも可能であり、図2に示される様に、複数の後続車両(車両100B,100C)の間で、後方に位置する車両ほど単価が高くなる様に設定することも可能である。例えば、車両100B(中間車両)に適用される単価P2(P2>P1)に対して、車両100C(最後尾車両)に適用される単価P2♯は高く設定される。或いは、中間車両が複数台存在する場合には、中間車両に適用される単価について、後方に位置するほど高く設定される様に段階的に設定することも可能である。
又、先頭車両に適用される単価の優遇分を、同一隊列内の少なくとも1台の後続車両によって負担する様に、隊列走行内の各車両100の給電単価を設定することも可能である。
例3に示される様に、複数の後続車両(車両100B,100C)の各々に共通の単価P2が設定される場合には、当該単価P2及び基本単価P0の差分α、及び、隊列内の後続車両台数Nbkを用いると、先頭車両(車両100A)に適用される単価P1は、P1=P0-Nbk・αによって示される。
或いは、例2と同様に、複数の後続車両(車両100B,100C)の間で単価に差が設けられる場合には、これらの後続車両全体での基本単価P0からの差額(増額分)の合計と同等に、基本単価P0からの先頭車両(車両100A)に適用される単価P1の減額分を設定することができる。
即ち、例4に示される様に、3台で形成される隊列の真ん中の車両100Bに適用される単価が、P2=P0+αであり、当該隊列の最後尾の車両100Cに適用される単価が、P2♯=P0+β(β>α)であるときには、先頭車両(車両100A)に適用される単価P1=P0-(α+β)に設定することができる。
この様に、例3及び例4では、同一の隊列内で走行する複数の車両100内で、先頭車両での優遇分(単価低下分)を、後続車両の単価設定でカバーすることで、先頭車両を優遇する原資を確保することができる。
或いは、隊列走行の先頭車両に対する優遇は、給電単価以外によって実現することも可能である。具体的には、例5に示される様に、給電設備300による給電電力Pwが制限されているときに、隊列走行の先頭車両(車両100A)の給電電力Pw1を、後続車両(車両100B,100C)よりも大きく設定することで、先頭車両の優遇を実現することが可能である。
例5では、給電設備300の電力変換器325を構成する半導体素子の温度上昇等により、給電電力Pwが制限されているケースが想定される。この様なケースで、給電電力Pwの一時的な緩和が可能な状況(例えば、温度上昇量がそれ程大きくないケース)においては、後続車両への給電電力Pw2を温度上昇量に従った制限値以下の値とする一方で、先頭車両への給電電力Pw1については、一時的に制限を緩和する態様で、Pw1>制限値に設定することができる。
再び図11を参照して、サーバ200は、ステップS449では、ステップS442~S448により隊列情報を用いて設定された単価[¥/J]と、給電実績に含まれる給電量[J]とに基づいて給電対象車両への給電料金を算出する。この際に用いられる給電量[J]については、上述の様に、給電設備300での給電実績、及び/又は、車両100での受電実績を用いて設定される。
尚、給電料金設定のための図11に示される処理は、上述の様に車両100毎に給電実績の受信毎に実行してもよいが、給電料金の請求周期に対応する一定周期(例えば、1週間、又は、1ケ月)毎に、当該期間分に格納された隊列情報及び給電実績を読み出して実行することも可能である。このようにして、給電実績の受信毎、又は、一定周期毎に、各車両100について、給電料金を算出することができる。
図11のステップS442~S448による処理によって、図9の給電単価設定部531の一実施例を構成することができる。同様に、図11のステップS449による処理によって、図9の給電料金算出部532の一実施例を構成することができる。
再び図10を参照して、サーバ200は、ステップS450により、ステップS440での給電料金設定(給電単価の設定を含む)の結果は、都度、車両100に対して送信することができる。車両100では、ステップS270により、隊列走行の先頭車両に対する優遇された単価が適用されたときに、ナビゲーション装置180のディスプレイ等を用いてドライバに報知することができる。これにより、先頭車両として走行することの動機付けを高めることを期待できる。
この様に、本実施の形態によれば、給電設備300から車両100への給電の際の給電条件(給電単価又は給電電力等)を、隊列走行の先頭車両に対して他の車両よりも優遇して設定することで、隊列の先頭車両として走行するインセンティブを付与することによって、隊列走行の適用拡大に寄与することができる。
尚、図11で説明した給電料金設定については、サーバ200以外によって実行することも可能である。例えば、給電設備300の処理装置340を高機能化することで、給電設備300側に給電料金設定部530(図9)の機能を持たせることも可能である。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示により示される技術的範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 給電システム、10 通信ネットワーク、12 間通信経路、14 通信経路、50,51 車線(給電レーン)、52 車線(無給電レーン)、100 車両、100A 先頭車両、100B 後続車両(中間)、100C 後続車両(最後尾)、101A~101C 風圧、110 蓄電装置、130 モータジェネレータ、135 動力伝達ギヤ、140 駆動輪、150 インレット、155 充電器、160 受電コイル、165 充電回路、171,231,341 プロセッサ、172,232,342 メモリ、173,233 入出力バッファ、180 ナビゲーション装置、185 センサ群、186 外部センサ、187 内部センサ、190 通信モジュール、195 車載ネットワーク、200 サーバ、210,330 通信装置、220 記憶装置、230,340 処理装置、300 給電設備、320 送電コイル、325 電力変換器、400 隊列、510 隊列情報作成部、520 給電実績作成部、530 給電料金設定部、531 給電単価設定部、532 給電料金算出部、Fbk 後続フラグ、Fld 先頭フラグ、NL,PL 電力線対、Nbk カウント値(後続車両台数)、P0 基本単価、P1 単価(先頭車両)、P2,P2♯ 単価(後続車両)、P2 後続車両用単価、RY1,RY2 充電リレー、SMR システムメインリレー。

Claims (15)

  1. 走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムであって、
    前記給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を作成する隊列情報作成部と、
    前記給電設備から前記給電対象車両に対する給電実績を作成する給電実績作成部と、
    前記給電対象車両の前記隊列情報を用いて設定された給電量の単価と、前記給電実績とに基づいて、給電料金を設定する給電料金設定部とを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が前記隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、前記隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含み、
    前記給電料金設定部は、前記先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の前記給電量の第2の単価よりも低く設定する、給電システム。
  2. 前記給電料金設定部は、前記後続車両が複数であるときに、前記隊列の後方に位置する程高額になる様に、前記後続車両のそれぞれの前記第2の単価を設定する、請求項1記載の給電システム。
  3. 前記給電料金設定部は、前記隊列走行を実行していない前記給電対象車両に適用される前記給電量の基本単価よりも前記第1の単価を低く設定する、請求項1又は2に記載の給電システム。
  4. 前記給電料金設定部は、前記第2の単価を前記基本単価よりも高く設定する、請求項3記載の給電システム。
  5. 前記給電料金設定部は、前記基本単価及び前記第1の単価の差額と、前記少なくとも1台の後続車両における前記第2の単価及び前記基本単価の差額の総和とが同等となる様に、前記第1の単価及び前記第2の単価を設定する、請求項4記載の給電システム。
  6. 前記給電設備から前記車両への給電電力が第1の電力値に制限されているときに、前記先頭車両に対する前記給電電力は前記第1の電力値よりも緩和される一方で、前記少なくとも1台の後続車両に対する前記給電電力、及び、前記隊列走行を実行していない前記給電対象車両に対する前記給電電力は、前記第1の電力値以下に設定される、請求項1~5のいずれか1項に記載の給電システム。
  7. 前記車両は、前記隊列情報作成部を含み、
    前記給電対象車両は、前記給電設備に対して前記隊列情報を送信した後に、当該給電設備から給電され、
    前記サーバ又は前記給電設備は、前記給電料金設定部を含み、
    前記給電料金設定部は、前記給電対象車両から前記給電設備に対して送信された前記隊列情報を用いて、当該給電設備から当該給電対象車両への当該給電の単価を設定する、請求項1~6のいずれか1項に記載の給電システム。
  8. 前記車両は、
    他の車両及び近傍の前記給電設備との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介した前記サーバとの間での広域無線通信とを実行するための通信モジュールと、
    当該車両の前方を走行する先行車両を検知するための検出器と、
    前記検出器による前記先行車両の検出結果と、前記狭域無線通信によって当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて前記隊列情報を作成することで前記隊列情報作成部として動作する制御装置とを含み、
    前記給電設備は、
    前記給電対象車両との間での前記狭域無線通信と、前記通信ネットワークを介した前記サーバとの間での前記広域無線通信とを実行するための通信装置と、
    前記給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて前記給電実績を作成することで前記給電実績作成部として動作する第1の処理装置とを含み、
    前記通信装置は、給電開始前に前記給電対象車両の前記通信モジュールから車両識別情報及び前記隊列情報を受信するとともに、給電終了後に当該給電対象車両の前記車両識別情報、前記隊列情報、及び、前記給電実績を前記サーバに対して送信し、
    前記サーバは、前記給電設備から受信した、前記給電対象車両の前記車両識別情報及び前記隊列情報を用いて、当該給電対象車両の当該給電における前記給電量の単価を設定することで前記給電料金設定部として動作する第2の処理装置を含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の給電システム。
  9. 前記車両の前記制御装置は、前記給電設備からの給電時において受電量を含む受電実績を作成し、
    前記通信モジュールは、給電終了後に前記車両識別情報及び前記受電実績を前記サーバに対して送信し、
    前記給電対象車両の前記給電実績は、前記給電設備で作成された前記給電実績と前記車両で作成された受電実績とを照合して作成される、請求項8記載の給電システム。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載された給電システムに含まれる前記給電設備が配設された、給電レーン。
  11. 請求項1~7のいずれか1項に記載された給電システムに用いられる給電設備であって、
    前記給電対象車両との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介した前記サーバとの間での広域無線通信とを実行するための通信装置と、
    前記給電対象車両に対する給電時に給電電力の検出値に基づいて前記給電実績を作成することで前記給電実績作成部として動作する処理装置とを備え、
    前記通信装置は、給電終了後に当該給電対象車両の車両識別情報及び前記隊列情報を前記給電料金設定部に送信する、給電設備。
  12. 請求項1~7のいずれか1項に記載された給電システムに用いられるサーバであって、
    前記車両及び前記給電設備の各々との間で通信ネットワークを介して通信するための通信装置と、
    前記隊列情報作成部によって作成された前記給電対象車両の前記隊列情報と、前記給電実績作成部からの当該給電対象車両の前記給電実績とを用いて前記給電料金設定部として動作する処理装置とを備える、サーバ。
  13. 請求項1~7のいずれか1項に記載された給電システムによって走行中に充電される車両であって、
    他の車両及び近傍の前記給電設備との間での狭域無線通信と、通信ネットワークを介した前記サーバとの間での広域無線通信とを実行するための通信モジュールと、
    当該車両の前方を走行する先行車両を検知するための検出器と、
    前記検出器による前記先行車両の検出結果と、前記狭域無線通信によって当該車両の後行車両から受信した情報とを用いて前記隊列情報を作成することで前記隊列情報作成部として動作する制御装置とを備える、車両。
  14. 走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金設定装置であって、
    前記給電設備による給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報に基づいて、当該給電対象車両への給電量の単価を設定する給電単価設定部と、
    前記給電単価設定部によって設定された単価と、前記給電対象車両に対する給電実績に基づいて、前記給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出する給電料金算出部とを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が前記隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、前記隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含み、
    前記給電単価設定部は、前記先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の前記給電量の第2の単価よりも低く設定する、給電料金設定装置。
  15. 走行中の車両に対して非接触で給電する給電設備と、前記給電設備による前記車両への給電を管理するサーバとを備えた給電システムにおける給電料金方法であって、
    前記給電設備からの給電対象車両の隊列走行に係る隊列情報を取得するステップと、
    取得された前記隊列情報に基づいて当該給電対象車両への給電量の単価を設定するステップと、
    設定された前記単価と、前記給電対象車両に対する給電実績とに基づいて、前記給電設備から当該給電対象車両への給電料金を算出するステップとを備え、
    前記隊列情報は、前記給電対象車両が前記隊列走行を実行しているか否かを示す情報、及び、前記隊列走行を実行しているときに先頭車両であるか否かを識別する情報を含み、
    前記設定するステップは、前記先頭車両に対する給電量の第1の単価を、当該先頭車両を含む隊列に含まれる少なくとも1台の後続車両の前記給電量の第2の単価よりも低く設定する、給電料金設定方法。
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