JP2023036354A - 外周養生装置および外壁材施工方法 - Google Patents

外周養生装置および外壁材施工方法 Download PDF

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等 落合
Hitoshi Ochiai
浩嗣 大貫
Hirotsugu Onuki
裕 西川
Yutaka Nishikawa
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Abstract

【課題】外壁材の揚重および設置を安全な環境において短工期で行うことができる外周養生装置および外壁材施工方法を提供する。【解決手段】養生部2と、養生部2に支持され外壁材を揚重する揚重部3と、養生部2を支持する支持架台4と、養生部2の荷重を受けた状態で養生部2を上方に移動させる移動機構5と、を有し、支持架台4は、養生部2の荷重を受ける荷重受け状態と、養生部2の上下方向の移動を許容し、水平方向のブレを規制するブレ止め状態と、に切り替え可能であり、支持架台4は、建物11に固定される第1束材44および第2束材45(固定部)と、第1束材44および第2束材45に建物11と養生部2とを結ぶ水平方向に移動可能に支持され、かつこの水平方向の所望の位置において第1束材44および第2束材45に固定可能な水平材46と、水平材46の養生部2側の端部に設けられ、養生部2を支持する支持部47と、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、外周養生装置および外壁材施工方法に関する。
従来、高層ビルなどの建築工事における外壁材の施工では、建物の外周端部に設置された小型クレーンや、建物の上部に設置されたタワークレーンなどで外壁材を揚重している(例えば、特許文献1参照)。
特開平8-135196号公報
外壁材の揚重および設置は、作業員が建物の外周端部で行うため、危険性の高い作業である。また、小型クレーンの設置や撤去に手間や時間がかかるとともに、外壁材の揚重によるタワークレーンの占有が工期に影響する虞もある。
そこで、本発明は、外壁材の揚重および設置を安全な環境において短工期で行うことができる外周養生装置および外壁材施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る外周養生装置は、建築工事中の建物の外周に配置される養生部と、前記養生部に支持され前記養生部と前記建物との間に位置し、外壁材を揚重する揚重部と、前記建物の複数の階それぞれに仮設され前記養生部を支持する支持架台と、前記支持架台に設置され前記養生部の荷重を受けた状態で前記養生部を上方に移動させる移動機構と、を有し、前記支持架台は、前記養生部の荷重を受ける荷重受け状態と、前記養生部の上下方向の移動を許容し、水平方向のブレを規制するブレ止め状態と、に切り替え可能であり、前記支持架台は、前記建物に固定される固定部と、前記固定部に前記建物と前記養生部とを結ぶ水平方向に移動可能に支持され、かつ前記水平方向の所望の位置において前記固定部に固定可能な水平材と、前記水平材の前記養生部側の端部に設けられ、前記養生部を支持する支持部と、を有する。
上記目的を達成するため、本発明に係る外壁材施工方法は、上記の外周養生装置を用いた外壁材施工方法であって、前記建物の複数の階それぞれに前記支持架台を仮設し、下側の階に仮設された支持架台を前記荷重受け状態にして前記養生部を支持させ、上側の階に仮設された支持架台を前記ブレ止め状態にして前記養生部を支持させて前記外周養生装置を設置する外周養生装置設置工程と、前記揚重部で外壁材を揚重し、前記建物に前記外壁材を設置する外壁材設置工程と、前記外周養生装置を上方に移動させる外周養生装置移動工程と、を有し、前記外壁材設置工程と、前記外周養生装置移動工程を繰り返して行い、前記外周養生装置移動工程は、前記下側の階に仮設された支持架台に前記移動機構を設置し前記養生部の荷重を受けさせるとともに、前記下側の階に仮設された支持架台および前記上側の階に仮設された支持架台をそれぞれ前記ブレ止め状態にして前記移動機構で前記養生部を上方に移動させる養生部移動工程と、前記上側の階に仮設された支持架台を前記荷重受け状態にして、前記下側の階に仮設された支持架台を前記下側の階から外して前記上側の階のさらに上側の階に仮設し前記ブレ止め状態にして前記養生部を支持させる支持架台移動工程と、を有する。
本発明では、養生部に支持され養生部と建物との間に位置する揚重部で外壁材を揚重できるため、外壁材の揚重および設置を安全な環境で行うことができる。
また、支持架台をブレ止め状態として移動機構を駆動させて養生部を上方に移動させることにより、養生部および揚重部を上階に容易に移動させることができる。さらに、支持架台は養生部を支持する支持部が設けられた水平材が、固定部に建物と養生部とを結ぶ水平方向に移動可能に支持され、かつ水平方向の所望の位置において固定部に固定可能であるため、養生部の設置位置に合わせて支持部の位置を容易に調整することができる。このように、養生部および揚重部の移動が容易であり、揚重作業を行う階の外方には常に養生部が設置されるため、外壁材の揚重および設置を安全な環境で行うことができる。
更に、揚重部の移動が容易であるとともに、タワークレーンを使用せずに外壁材の揚重および設置を行うことができるため、外壁材の揚重および設置を短工期で行うことができる。
また、本発明に係る外周養生装置では、前記支持部は、前記養生部側に突出すると前記養生部に設けられた第1部材が載置されて前記養生部の荷重を受け、前記建物側に収容されると前記第1部材と離れる荷重受け部と、前記養生部に設けられた第2部材の周囲を囲み、前記第2部材と上下方向に相対移動可能なブレ止め部と、を有し、前記支持架台は、前記荷重受け部に前記第1部材が載置されると前記荷重受け状態になり、前記荷重受け部が前記第1部材と離れると前記ブレ止め状態になる。
このような構成とすることにより、荷重受け状態とブレ止め状態との切り替え機構を簡便な構成とすることができる。
本発明によれば、外壁材の揚重および設置を安全な環境において短工期で行うことができる。
本発明の実施形態による外周養生装置が工事中の建物に設置された斜視図である。 本発明の実施形態による外周養生装置が工事中の建物に設置された平面図である。 外周養生装置および外装材設置工程を示す側面図である。 支持架台の側面図である。 荷重受け部を示す側面図である。 ブレ止め部を示す平面図である。 移動機構を示す斜視図である。 養生部移動工程を示す側面図である。 図8に続く養生部移動工程を示す側面図である。 支持架台移動工程を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態による外周養生装置1および外壁材施工方法について、図1-図10に基づいて説明する。
図1および図2に示す本実施形態による外周養生装置1は、高層ビルなどの建物11の建築工事において、建物11の外周部11aの養生、および外壁材12(図1参照)の揚重および設置を行うために建物11の外周に設置される。本実施形態による外壁材施工方法は、外周養生装置1を用いた外壁材12の施工方法である。
以下では、建物11の外壁に沿った水平方向を幅方向とし、幅方向に直交する水平方向を奥行き方向とする。奥行き方向は、建物11の平面視における中心と建物11の外周とを結ぶ方向である。奥行き方向では、建物11の中心に対する建物11の外周側を外側とし、建物11の外周に対する建物11の中心側を内側とする。
外周養生装置1は、建築工事中の建物11の外壁材12が施工されていない連続する4つの階(n階からn+3階)の高さにわたるように設置される。外周養生装置1は、建物11の外周全体にわたって幅方向に複数配列される(図2参照)。外周養生装置1の幅寸法は、建物11の柱のスパンと略同じ寸法に設定されている。外周養生装置1は、建物11を養生する機能と、外壁材12を揚重する機能と、を有している。
本実施形態による外壁材施工方法では、外周養生装置1を上方に移動させることが可能である。本実施形態による外壁材施工方法では、外周養生装置1の上方への移動と、外周養生装置1が設置された高さにおける外壁材12の揚重および設置と、を繰り返しながら外壁材12を下階から上階へ順次施工する。
図3に示すように、外周養生装置1は、建築工事中の建物11の外周に配置される養生部2と、養生部2に支持され外壁材12を揚重する揚重部3と、建物11の複数の階それぞれに仮設され養生部2を支持する支持架台4と、養生部2を上方に移動させる移動機構5(図7および図8参照)と、を有している。
養生部2は、長尺の枠状で、上下方向に延びる向きに配置される。養生部2の長さ寸法は、建物11の4階分の高さ寸法よりもやや大きく設定されている。養生部2は、鋼材で組まれている。養生部2は、上下方向に延びる複数の縦材21と、隣り合う縦材21の間に設けられ水平方向に延びる複数の横材22と、隣り合う縦材21の間に設けられ斜め方向に延びる斜材23と、を有している。縦材21は、幅方向および奥行き方向に配列されている。奥行き方向の内側、すなわち建物11側に配置される縦材21(以下、建物側縦材24と表記する)には、後述する支持架台4の支持部47が取り付けられる。養生部2は、建物11の外周部11aと間隔をあけて配置される。
支持架台4は、連続する3つの階にそれぞれ設置される。初めに支持架台4が設置される階は、n+1階、n+2階、n+3階である。n+1階に設置される支持架台4を第1支持架台41、n+2階に設置される支持架台4を第2支持架台42、n+3階に設置される支持架台4を第3支持架台43とする。3つの支持架台4(第1支持架台41、第2支持架台42および第3支持架台43)は、同じ構成である。
図4に示すように、3つの支持架台4は、それぞれ、床スラブ13に固定される第1束材44(固定部)と、床スラブ13もしくは床スラブ13の下部にある鉄骨大梁14に固定される第2束材45(固定部)と、第1束材44および第2束材45に支持され奥行き方向に延びる水平材46と、水平材46の奥行き方向の外側の端部、すなわち養生部2側の端部に取付部材471を介して設けられ養生部2を支持する支持部47と、を有している。第1束材44、第2束材45および水平材46は、いずれも鋼材である。第1束材44と第2束材45とは、奥行き方向に間隔をあけて配置される。
以下の説明では、建物11に対して養生部2が配置されている側を養生部2側、養生部2に対して建物11が配置されている側を建物11側と表記することがある。
第1束材44は、床スラブ13の外縁部近傍に設置されている。第2束材45は、第1束材44よりも内側(建物11の中心側)において床スラブ13に設置されている。本実施形態では、第2束材45は、鉄骨大梁14に取り付けられた鋼材ピース451にボルト452で固定されている。鋼材ピース451は、床スラブ13の上面よりも上方に突出し、ボルト452を挿通可能な孔部が形成されている。
水平材46は、第1束材44および第2束材45に奥行き方向にスライド可能に支持され、かつ、奥行き方向の所望の位置において第1束材44の上端部および第2束材45の上端部それぞれに固定可能である。水平材46は、第1束材44とおよび第2束材45への固定位置を奥行き方向に調整可能である。これにより、水平材46が床スラブ13から養生部2側に突出する寸法を調整することができる。水平材46は、第1束材44および第2束材45に着脱可能である。すなわち、支持架台4は、水平材46、第1束材44および第2束材45に分解可能である。
支持部47は、上述しているように、水平材46の養生部2側の端部に設けられている。支持部47は、養生部2の建物側縦材24(第1部材)に取り付けられる。水平材46は、支持部47が建物側縦材24に取り付け可能な位置となるように第1束材44および第2束材45に固定される。
支持部47は、養生部2の上下方向および水平方向の移動を規制し養生部2の荷重を受ける荷重受け状態と、養生部2の上下方向の移動を許容し水平方向のブレを規制するブレ止め状態と、に切り替え可能である。支持部47が荷重受け状態となると、養生部2の荷重は支持架台4を介して床スラブ13および鉄骨大梁14(建物11)に伝達される。支持部47は、図5に示す荷重受け部48と、図6に示すブレ止め部49と、を有している。
図6に示すように、養生部2の建物側縦材24は、断面形状がC字形の2本のチャンネル材241,241がそれぞれのウェブ242,242が幅方向に間隔をあけて対向し、これらのウェブ242,242を幅方向に貫通するボルト243で接合されている。2本のチャンネル材241,241のフランジは、それぞれ板面が奥行き方向を向き、幅方向に間隔をあけて並んでいる。以下では、2本のチャンネル材241,241それぞれの建物11側のフランジを建物側フランジ244,244と表記する。
図5に示すように、荷重受け部48は、水平材46(図4参照)の養生部2側の端部に固定される荷重受け固定部材481と、荷重受け固定部材481に支持され建物11側に収容された状態と養生部2側に突出した状態とに切り替え可能なラッチ482と、を有する。ラッチ482は、図5に示すように、養生部2側に突出した状態とすることで上に建物側縦材24のボルト243を載せることができる。荷重受け部48は、ラッチ482の上にボルト243が載ることにより、養生部2の荷重がボルト243から伝達される。この養生部2の荷重は、支持架台4を介して床スラブ13および鉄骨大梁14(建物11)に伝達する。
図6に示すように、ブレ止め部49は、建物側フランジ244,244を挟み込むように養生部2に取り付けられる。ブレ止め部49は、水平材46(図4参照)の養生部2側の端部に固定されるブレ止め固定部材491と、ブレ止め固定部材491に支持され2つの建物側フランジ244,244を挟みこむ一対の挟み込み部材492,492と、を有する。一対の挟み込み部材492,492は、平面形状がC字形となる部材で、C字形の内側となる溝部493が上下方向に延びる向きに設置される。一対の挟み込み部材492,492は、幅方向に対称となる向きで幅方向に間隔をあけて配置される。一対の挟み込み部材492,492は、一端がブレ止め固定部材491に上下方向に延びる軸線回りに回転可能に固定される。
一対の挟み込み部材492,492は、それぞれの溝部493を対向させる向きで2つの建物側フランジ244,244を挟み込むようにすると、溝部493にフランジ244,244が入り込んだ状態となる。この状態では、溝部493の内周とフランジ244,244との間には隙間がある。建物側フランジ244,244は、ブレ止め部49に対して上下方向に移動可能であるとともに、ブレ止め部49に対する水平方向の移動は、溝部493の内周と建物側フランジ244,244との隙間の範囲に規制される。
荷重受け状態では、ラッチ482が養生部2側に突出し、ラッチ482の上にボルト243が載り、養生部2の荷重が建物11に伝達される。ブレ止め状態では、ラッチ482が建物11側に収容され、養生部2の荷重が建物11に伝達しない。ブレ止め部49は、荷重受け状態およびブレ止め状態のいずれの状態でも養生部2に対して取り付けられる。
支持架台4は、建物11側に移動させることで、養生部2の荷重を支持せず、ブレ止めも行わない養生部2と離れた状態とすることができる。
図3に示すように、3つの支持架台4に支持された養生部2は、下端部がn階の床スラブ13よりも下方に配置され、上端部がn+4階の床スラブ13と略同じ高さに配置される。すなわち、上述しているように、養生部2は、建物11のn階からn+3階の高さにわたって配置される。
揚重部3は、外壁材12を揚重することが可能な、例えば、ホイストクレーンなどである。揚重部3は、養生部2の上側部分に取り付けられる。本実施形態では、揚重部3は、養生部2における第3支持架台43に支持されている位置より下側となる高さに取り付けられる。具体的には、揚重部3は、n+3階の床スラブ13と略同じ高さに配置される。支持架台4および揚重部3は、揚重される外壁材12が水平材46に干渉しないように配置される。図3には、揚重部3でn+1階に置いてある外壁材12を吊り出す様子が示されている。この外壁材12は、n階に取り込まれて施工される。
図7および図8に示すように、移動機構5は、養生部2を上方にスライドさせるスライド機構を有している。本実施形態の移動機構5は、油圧式ジャッキ51である。移動機構5は、油圧ポンプ52(図8参照)と、油圧シリンダ53と、操作部(不図示)と、を有する。油圧ポンプ52は、床スラブ13に設置される(図8参照)。油圧シリンダ53は、上下方向に延びる向きに設置される。油圧シリンダ53は、下端側が水平材46に固定されるとともに、上端側が養生部2のボルト243に取り付けられる。
養生部2が上下方向に移動可能な状態で油圧シリンダ53が伸長すると、養生部2のボルト243が上方に押し上げられ、養生部2が上方に移動する。移動機構5は、支持架台4の水平材46に着脱可能である。
次に、本実施形態による、外壁材施工方法について説明する。
まず、図3に示すように、外周養生装置1を設置する(外周養生装置設置工程)。
n+1階に設置された第1支持架台41を荷重受け状態、n+2階に設置された第2支持架台42を養生部2と離れた状態、n+3階に設置された第3支持架台43をブレ止め状態にする。養生部2は、第1支持架台41によって荷重が支持され、第3支持架台43によって上部側が水平方向にブレることが防止される。
建物11のn階の外壁材12を設置する(外壁材設置工程)。
養生部2に取り付けられた揚重部3でn+1階に置いてある外壁材12を吊り出して、建物11のn階に外壁材12を設置する。
n階に外壁材12を設置したら、外周養生装置1を上方に移動させる(外周養生装置移動工程)。
外周養生装置移動工程では、まず、養生部2を上方に移動させる(養生部移動工程)。
図8に示すように、移動機構5の油圧シリンダ53を第1支持架台41の水平材46に固定するとともに養生部2のボルト243に取り付ける。第1支持架台41の荷重受け部48のラッチ482を建物11側に収容する。第1支持架台41をブレ止め状態とする。油圧シリンダ53および第1支持架台41を介して養生部2の荷重が建物11に伝達するようにする。
第2支持架台42の水平材46を伸長させてブレ止め部49を養生部2に取り付ける。第2支持架台42をブレ止め状態とする。
第3支持架台43のブレ止め部49を養生部2から離し、水平材46を建物11側に移動させる。第3支持架台43を養生部2と離れた状態とする。
この状態で油圧シリンダ53を伸長させて養生部2を上方に移動させる。第3支持架台43の水平材46を建物11側に移動させたことにより、養生部2に取り付けられた揚重部3が第3支持架台43の水平材46に干渉することがない。
図9に示すように、揚重部3が第3支持架台43の上側となる位置まで養生部2を移動させたら、第3支持架台43の水平材46を養生部2側に伸ばしてブレ止め部49を揚重部3に取り付ける。第3支持架台43をブレ止め状態とする。
この状態で油圧シリンダ53を伸長させて養生部2をさらに上方に移動させる。養生部2が外周養生装置設置工程のときよりも1階分上方となる位置(図10で示す位置)に達したら、上方への移動を停止する。図10では養生部2は、建物11のn+1階からn+4階の高さにわたって配置されている。
支持架台4を移動させる(支持架台移動工程)。
図10に示すように、まず、n+2階に設置された第2支持架台42の荷重受け部48のラッチ482を養生部2側に突出させ、第2支持架台42を荷重受け状態とする。第2支持架台42を介して養生部2の荷重が建物11に伝達するようにする。
図9に示すn+1階に設置された油圧シリンダ53および第1支持架台41を養生部2から外す。第1支持架台41をn+1階の床スラブ13および鋼材ピース451(図4参照)から外す。図10に示すように、第1支持架台41をn+4階に移動させ、n+4階に設置する。n+4階に設置された第1支持架台41の水平材46を伸長させてブレ止め部49を養生部2に取り付ける。n+4階に設置された第1支持架台41をブレ止め状態とする。
n+3階に設置された第3支持架台43の水平材46を養生部2から外し、水平材46を建物11側へ移動させる。
支持架台移動工程が完了すると、n+2階の第2支持架台42が荷重受け状態、n+3階の第3支持架台43が養生部2と離れた状態、n+4階の第1支持架台41がブレ止め状態となる。上述しているように、第1支持架台41、第2支持架台42および第3支持架台43は同様の構成であるため、n+2階に設置された第2支持架台42が上記の外周養生装置設置工程および外壁材設置工程における第1支持架台41、n+3階に設置された第3支持架台43が上記の外周養生装置設置工程および外壁材設置工程における第2支持架台42、n+4階に設置された第1支持架台41が上記の外周養生装置設置工程および外壁材設置工程における第3支持架台43に相当する。
支持架台移動工程が完了したら、n+1階の外壁材12(図3参照)を設置する外壁材設置工程をn階の外壁材12を設置する外壁材設置工程と同様に行う。揚重部3でn+2階に置いてある外壁材12を吊り出して、建物11のn+1階に外壁材12を設置する。
n+1階に外壁材12を設置したら、外周養生装置1をさらに1階分上方に移動させる外周養生装置移動工程を上記の外周養生装置移動工程と同様に行う。このとき、移動機構5は、n+2階に設置する。
外壁材設置工程と外周養生装置移動工程とを繰り返し行い、下階から上階に向かって順次外壁材12を養生して設置する。
次に、上記の本実施形態による外周養生装置1および外壁材施工方法の作用・効果について説明する。
上記の本実施形態による外周養生装置1および外壁材施工方法では、養生部2に支持され養生部2と建物11との間に位置する揚重部3で外壁材12を揚重できるため、外壁材12の揚重および設置を安全な環境で行うことができる。
また、支持架台4をブレ止め状態として移動機構5を駆動させて養生部2を上方に移動させることにより、養生部2および揚重部3を上階に容易に移動させることができる。さらに、支持架台4は養生部2を支持する支持部47が設けられた水平材46が、第1束材44、第2束材45に奥行き方向に移動可能に支持され、かつ奥行き方向の所望の位置において第1束材44、第2束材45に固定可能であるため、養生部2の設置位置に合わせて支持部47の位置を容易に調整することができる。このように、養生部2および揚重部3の移動が容易でありこれにより、揚重作業を行う階の外方には常に養生部2が設置されるため、外壁材12の揚重および設置を安全な環境で行うことができる。
更に、揚重部3の移動が容易であるとともに、タワークレーンを使用せずに外壁材12の養生および設置を行うことができるため、外壁材12の揚重および設置を短工期で行うことができる。
以上、本発明による外周養生装置および外壁材施工方法の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、養生部2は、縦材21、横材22、斜材23で組まれ、建物側縦材24は、2本のC字形状のチャンネル材がボルト243で接合されているが、養生部2を構成する部材は、適宜設定されてよい。
また、支持架台4の形態は、上記以外であってもよい。例えば、束材の数や、束材を建物11に固定する構成は上記以外であってもよい。また、支持架台4における建物11に固定される固定部は、束材以外に、例えば、ブロック状の部材や、板状の部材などであってもよい。固定部は、床スラブ13や鉄骨大梁14以外の建物11の躯体に固定されてもよい。
また、養生部2を荷重受け状態とする荷重受け部48、養生部2をブレ止め状態とブレ止め部49の形態は上記以外であってもよい。
また、養生部2に対して揚重部3が取り付けられる位置は、適宜設定されてよい。
また、揚重部3は、外壁材12を施工する階の1つ上の階に置いてある外壁材12を吊り出して、施工する階に取り込んでいる。外壁材12を施工する階とその外壁材12が置いてある階との関係は上記以外であってもよい。
1 外周養生装置
2 養生部
3 揚重部
4 支持架台
5 移動機構
11 建物
12 外壁材
24 建物側縦材(第1部材、第2部材)
44 第1束材(固定部)
45 第2束材(固定部)
46 水平材
47 支持部
48 荷重受け部
49 ブレ止め部
241 チャンネル材
243 ボルト

Claims (3)

  1. 建築工事中の建物の外周に配置される養生部と、
    前記養生部に支持され前記養生部と前記建物との間に位置し、外壁材を揚重する揚重部と、
    前記建物の複数の階それぞれに仮設され前記養生部を支持する支持架台と、
    前記支持架台に設置され前記養生部の荷重を受けた状態で前記養生部を上方に移動させる移動機構と、を有し、
    前記支持架台は、
    前記養生部の荷重を受ける荷重受け状態と、
    前記養生部の上下方向の移動を許容し、水平方向のブレを規制するブレ止め状態と、に切り替え可能であり、
    前記支持架台は、
    前記建物に固定される固定部と、
    前記固定部に前記建物と前記養生部とを結ぶ水平方向に移動可能に支持され、かつ前記水平方向の所望の位置において前記固定部に固定可能な水平材と、
    前記水平材の前記養生部側の端部に設けられ、前記養生部を支持する支持部と、を有する外周養生装置。
  2. 前記支持部は、
    前記養生部側に突出すると前記養生部に設けられた第1部材が載置されて前記養生部の荷重を受け、前記建物側に収容されると前記第1部材と離れる荷重受け部と、
    前記養生部に設けられた第2部材の周囲を囲み、前記第2部材と上下方向に相対移動可能なブレ止め部と、を有し、
    前記支持架台は、
    前記荷重受け部に前記第1部材が載置されると前記荷重受け状態になり、
    前記荷重受け部が前記第1部材と離れると前記ブレ止め状態になる請求項1に記載の外周養生装置。
  3. 請求項1または2に記載の外周養生装置を用いた外壁材施工方法であって、
    前記建物の複数の階それぞれに前記支持架台を仮設し、下側の階に仮設された支持架台を前記荷重受け状態にして前記養生部を支持させ、上側の階に仮設された支持架台を前記ブレ止め状態にして前記養生部を支持させて前記外周養生装置を設置する外周養生装置設置工程と、
    前記揚重部で外壁材を揚重し、前記建物に前記外壁材を設置する外壁材設置工程と、
    前記外周養生装置を上方に移動させる外周養生装置移動工程と、を有し、
    前記外壁材設置工程と、前記外周養生装置移動工程を繰り返して行い、
    前記外周養生装置移動工程は、
    前記下側の階に仮設された支持架台に前記移動機構を設置し前記養生部の荷重を受けさせるとともに、前記下側の階に仮設された支持架台および前記上側の階に仮設された支持架台をそれぞれ前記ブレ止め状態にして前記移動機構で前記養生部を上方に移動させる養生部移動工程と、
    前記上側の階に仮設された支持架台を前記荷重受け状態にして、前記下側の階に仮設された支持架台を前記下側の階から外して前記上側の階のさらに上側の階に仮設し前記ブレ止め状態にして前記養生部を支持させる支持架台移動工程と、を有する外壁材施工方法。
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