JP2023032416A - 血管柔軟性改善用組成物、血管内皮機能改善用組成物、血小板凝集抑制用組成物、血流改善用組成物、経口組成物 - Google Patents

血管柔軟性改善用組成物、血管内皮機能改善用組成物、血小板凝集抑制用組成物、血流改善用組成物、経口組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、および血流改善作用に優れ、経口組成物として有用な組成物を提供する。【解決手段】(A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血管柔軟性改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。【選択図】図1

Description

本発明は、(A)カテキンと、(B)プロシアニジンB3(Procyanidin B3;以下、「PB3」とも言う)を含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする血管柔軟性改善用組成物、血管内皮機能改善用組成物、血小板凝集抑制用組成物、血流改善用組成物、及び経口組成物に関する。
近年、食生活やライフスタイルの変化に伴って生活習慣病が増加している。生活習慣病とは、高血圧症、高脂血症、糖尿病などの疾患に加え、狭心症、心筋梗塞、脳循環障害など生活習慣を改善することによって発病を予防することができると考えられる疾患の総称である。これらの疾患の要因の一つとして、血管柔軟性の低下や、血管内皮機能の低下、血小板凝集能の亢進による血栓の形成、血流低下が関与していることが明らかとなっている。また、生活習慣病は慢性的な疾患であるため、その予防や治療には長期間を要する必要がある。従って、長期間にわたって安全かつ作用的に、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善する食品の開発が期待されている。そのような作用を有する食品素材として、例えば、ホップ((特許文献1)やクロロゲン酸(特許文献2)、ピペリン(特許文献3)が知られている。
特開2005-104951 特開2003-261444 特開2020-090551
しかし、本発明者らが調べたところによれば、ホップやクロロゲン酸、ピペリンによる血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用は十分とはいえない。
そこで、本発明者らは、(A)カテキンと(B)プロシアニジンB3に着目し、これらの成分を有効活用することを課題として、種々の検討を行った。
本発明者らは、鋭意調査・研究したところ、(A)カテキンの含有量と(B)プロシアニジンB3の含有量を特定の比率にすることにより、優れた血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用が発揮されることを見出した。発明は、かかる知見に基づき、完成された発明である。
本発明の概要は、以下の通りである。
[1](A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血管柔軟性改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
[2](A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血管内皮機能改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
[3](A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血小板凝集抑制の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
[4](A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血流改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
[5](A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する経口組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.75以上10.3以下であることを特徴とする経口組成物。
[6](A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する血管柔軟性改善用組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする血管柔軟性改善用組成物。
[7](A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する血管内皮機能改善用組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする血管内皮機能改善用組成物。
[8](A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する血小板凝集抑制用組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする血小板凝集抑制用組成物。
[9](A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する血流改善用組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする血流改善用組成物。
[10]組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.75以上10.3以下であることを特徴とする[1]~[9]のいずれかに記載の組成物。
[11]松樹皮抽出物を含有することを特徴とする[1]~[10]のいずれかに記載の組成物。
本発明によれば、(A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する組成物であり、(A)カテキンの含有量と(B)プロシアニジンB3の含有量を特定の比率にすることにより、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、血流改善作用に優れ、経口組成物として有用な組成物を提供することができる。
図1は、実施例及び比較例におけるNO合成酵素遺伝子の発現量を示す図である。 図2は、実施例及び比較例におけるプロスタグランジンI2の産生量を示す図である。
本発明の血管柔軟性改善用組成物、血管内皮機能改善用組成物、血小板凝集抑制用組成物、血流改善作用組成物、経口組成物(以下、これらの組成物をまとめて「本発明の組成物」とも言う)は、(A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有し、(A)カテキンの含有量と(B)プロシアニジンB3の含有量を特定の比率にすることを特徴とする。本発明の組成物は、さらに必要に応じて、その他の成分を含有し得る。以下、各成分及び本発明の組成物について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものでなく、本発明の主旨の範囲内で種々改変することができる。
本発明の組成物は、(A)カテキンを含有する。カテキンとは、化学式C15H14O6で表される化合物であり、本発明におけるカテキンとは、下記化学式(1)で示す(+)‐カテキン、または化学式(2)で示す(-)‐カテキンである。カテキンとしては、(+)‐カテキン、(-)‐カテキンのいずれを使用してもよく、2種を組み合わせて使用してもよいが、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、2種を組み合わせて使用することが好ましい。
Figure 2023032416000002
本発明のカテキンは、合成物や松、茶などの植物由来物を用いることができ、使用時の安全性の観点から植物由来物が好ましく、カテキンを豊富に含むことから、松がより好ましく、松樹皮を用いることが特に好ましい。
本発明の組成物に配合されるカテキンの配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.000001~5.0質量%が好ましく、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、0.00001~3.0質量%がより好ましく、0.0001~1.0質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、0.000001~1.0質量%が好ましく、0.00001~0.1質量%がより好ましく、0.0001~0.01質量%が特に好ましい。
本発明の組成物におけるカテキンの量は、HPLCにて分析することが出来る。例えば、紫外部吸収検出器付きHPLC分析装置により測定することができ、分析カラムは一般財団法人化学物質評価研究機構製のL-Column ODS 3μm(4.6×250mm)を用い、移動相の液媒として、0.1M酢酸水溶液(移動相A)、0.1M酢酸アセトニトリル溶液(移動相B)を用い、カラム温度は40℃、流量1.0mL/分とすることができる。グラジエント条件は以下の通りとすることができる。
Figure 2023032416000003
本発明においてカテキンの由来として使用できる松は、例えば、フランス海岸松、カラマツ、クロマツ、アカマツ、ヒメコマツ、ゴヨウマツ、チョウセンマツ、ハイマツ、リュウキュウマツ、ウツクシマツ、ダイオウマツ、シロマツ、カナダのケベック地方のアネダなどのマツ目に属する植物が挙げられるが、これらに限定されない。これらの中でも、食用として安全性が確認されており、カテキンを高濃度で含有している観点から、南仏の大西洋沿岸などに生育している海洋性松であるフランス海岸松(Pinus pinaster)が好ましい。
植物由来物の加工方法は特に限定されず、粉砕物、搾汁、抽出物等の処理物を使用することができる。粉砕物としては、粉末、顆粒等が挙げられる。搾汁や抽出物は、液状であってもよいが、ペースト状や乾燥粉末として用いることもできる。ペースト状や乾燥粉末とする場合は、そのもののみを用いて製造しても良いし、賦形剤と共に加工しても良い。本発明においては、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の観点から、抽出により得ることが好ましい。以下、松樹皮抽出物の製造方法を例として植物由来物の抽出方法を説明する。
松樹皮抽出物は、松樹皮を溶媒で抽出して得られる。溶媒としては、例えば、水、有機溶媒、含水有機溶媒(含水エタノールなどの含水アルコール)が挙げられるが、これらに限定されない。抽出に用いる有機溶媒としては、通常天然物成分を抽出するのに際して許容される有機溶媒が用いられ、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、ブタン、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、含水エタノール、含水プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、1,1,2-トリクロロエテンなどが挙げられる。これらの溶媒は1種を単独で、又は2種以上を組合せて用いられ得る。抽出の際の温度は、室温から抽出溶媒の沸点以下の温度まで、適宜調整することができる。本発明においては、カテキンを効率的に抽出する観点から、水、含水エタノール及び含水プロピレングリコールが好ましく用いられる。
抽出方法は、通常天然物成分を抽出するのに際して許容される方法であれば特に限定されないが、例えば、加温抽出法、超臨界流体抽出法などの固液抽出法が挙げられる。
加温抽出法は、例えば、被験物質と溶媒とを接触させ、溶媒の沸点以下の温度などで処理して、被験物質に含まれる成分を溶媒に抽出する方法である。還流抽出法であってもよい。
超臨界流体抽出法は、例えば、物質の気液の臨界点(臨界温度、臨界圧力)を超えた状態の流体である超臨界流体を用いて抽出を行う方法である。超臨界流体としては、二酸化炭素、エチレン、プロパン、亜酸化窒素(笑気ガス)などが挙げられるが、好ましくは二酸化炭素である。
超臨界流体抽出法では、目的成分を超臨界流体によって抽出する抽出工程と、目的成分と超臨界流体を分離する分離工程とを行う。分離工程では、圧力変化による抽出分離、温度変化による抽出分離、吸着剤・吸収剤を用いた抽出分離のいずれを行ってもよい。
エントレーナー添加法による超臨界流体抽出を行ってもよい。この方法は、抽出流体に、例えば、エタノール、プロパノール、n-ヘキサン、アセトン、トルエン、その他の脂肪族低級アルコール類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、ケトン類を2~20W/V%程度添加し、この流体を用いて超臨界流体抽出を行うことによって、OPC(oligomeric proanthocyanidin:オリゴメリック・プロアントシアニジン)、カテキン類などの目的とする抽出物の抽出溶媒に対する溶解度を飛躍的に上昇させる、又は分離の選択性を増強させる方法であり、効率的な松樹皮抽出物を得る方法である。
超臨界流体抽出法は、比較的低い温度で操作できるため、高温で変質・分解する物質にも適用できるという利点、抽出流体が残留しないという利点、溶媒の循環利用が可能であるため、脱溶媒工程などが省略でき、工程がシンプルになるという利点がある。
松樹皮からの抽出は、上述の抽出法以外に、液体二酸化炭素回分法、液体二酸化炭素還流法、超臨界二酸化炭素還流法などにより行ってもよい。
松樹皮からの抽出は、複数の抽出方法を組み合わせてもよい。複数の抽出方法を組み合わせることにより、種々の組成の松樹皮抽出物を得ることが可能となる。
抽出により得られた松樹皮抽出物は、限外濾過、吸着性担体(ダイヤイオンHP-20、Sephadex-LH20、キチンなど)を用いたカラム法、バッチ法などにより精製を行うことが安全性の面から好ましい。
松樹皮抽出物は、保存性や加工性の観点から、粉末状のものであることが好ましく、乾燥粉末状のものであることがより好ましい。乾燥手段は特に限定されず、例えば、溶媒を含む松樹皮抽出物を、加温、日干し、熱風乾燥、凍結乾燥、減圧などによる乾燥手段を挙げることができる。乾燥の程度は、松樹皮抽出物の溶媒含有量が十分に低下したことが確認されるまでの程度であればよく、例えば、溶媒含有量が10wt%以下、好ましくは5wt%以下となるまでの程度である。
松樹皮抽出物乾燥粉末を得るための粉末化の方法としては、例えば、当業者が通常用いる方法であるボールミル、ハンマーミル、ローラーミルなどにより、松樹皮抽出物を粉砕及び粉末化する方法が挙げられるが、これらに限定されない。乾燥と粉末化の順序を入れ替えて、乾燥前の松樹皮抽出物を予め粉砕しておき、この粉砕物を乾燥して松樹皮抽出物乾燥粉末とすることもできる。
松樹皮抽出物は市販されているものでもよく、市販の松樹皮抽出物としては、例えば、フラバンジェノール(登録商標;株式会社東洋新薬)などが挙げられる。
本発明の組成物は、(B)プロシアニジンB3(PB3)を含有する。プロシアニジンB3は、(+)‐カテキンと(+)‐カテキンとがC4-C8結合した二量体である。本発明のPB3)は、合成物や松、リンゴ、ココアやブドウなどの植物由来物を用いることができ、使用時の安全性の観点から植物由来物が好ましく、松がより好ましく、PB3を豊富に含むことから、松樹皮を用いることが特に好ましい。本発明の組成物に使用できる松の種類や植物由来物の加工方法は、カテキンに記載した内容を参照できる。
本発明の組成物に配合されるPB3の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.000001~5.0質量%が好ましく、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、0.00001~3.0質量%がより好ましく、0.0001~1.0質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、0.000001~1.0質量%が好ましく、0.00001~0.1質量%がより好ましく、0.0001~0.01質量%が特に好ましい。
本発明の組成物におけるPB3の量は、HPLCにて分析することが出来る。例えば、紫外部吸収検出器付きHPLC分析装置により測定することができ、分析カラムは一般財団法人化学物質評価研究機構製のL-Column ODS 3μm(4.6×250mm)を用い、移動相の液媒として、0.1M酢酸水溶液(移動相A)、0.1M酢酸アセトニトリル溶液(移動相B)を用い、カラム温度は40℃、流量1.0mL/分とすることができる。グラジエント条件は以下の通りとすることができる。
Figure 2023032416000004
本発明の組成物は、(A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有し、(A)カテキンの含有量と(B)プロシアニジンB3の含有量を特定の比率にすることを特徴とする。
本発明の組成物は(A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有し、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とすることで、優れた血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用を有する。成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]の下限としては0.60以上であれば限定されないが、0.70以上であることが好ましく、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、0.75以上であることが特に好ましい。また、成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]の上限としては15以下であれば、限定されないが、12以下であることが好ましく、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、10.3以下であることが特に好ましい。
本発明の組成物に配合される(A)カテキンと(B)PB3の合計量の配合割合としては、特に制限はなく、目的や形状、使用対象等の様々な条件に応じて、広範囲でその配合割合を適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、0.000002~10質量%が好ましく、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、0.00002~6.0質量%がより好ましく、0.0002~2.0質量%が特に好ましい。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、0.000002~2.0質量%が好ましく、0.00002~0.2質量%がより好ましく、0.0002~0.02質量%が特に好ましい。
本発明の組成物の体重当たりの1日の摂取量は特に限定されず、使用態様や使用者の使用内容などに応じて適宜設定できる。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは0.2~6000mg/kgであり、より好ましくは1~4000mg/kgであり、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは2~2000mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは200~20000mg/kgであり、より好ましくは600~15000mg/kgであり、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは1000~10000mg/kgである。
本発明の組成物の体重当たりの1回の摂取量についても同様に特に限定されない。例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは0.06~6000mg/kgであり、より好ましくは0.3~4000mg/kgであり、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは0.6~2000mg/kgである。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、使用者の体重を基準として、好ましくは66~20000mg/kgであり、より好ましくは200~15000mg/kgであり、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは333~10000mg/kgである。
本発明の組成物の1日の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.01~300g、より好ましくは0.05~200g、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは0.1~100gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、好ましくは10~1000g、より好ましくは30~750g、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは50~500gとすることができる。
本発明の組成物の1回の摂取量は特に限定されず、例えば、本発明の組成物が固形剤(粉末状、粒状、顆粒状、錠状、カプセル状、チュアブル状など)である場合には、好ましくは0.003~300g、より好ましくは0.01~200g、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは0.03~100gとすることができる。また、例えば、本発明の組成物が液剤(液状、ジェル状、ペースト状、ゼリー状、ヨーグルト状など)である場合には、好ましくは3.3~1000g、より好ましくは10~750g、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、特に好ましくは16~500gとすることができる。
本発明の組成物は食前、食間、食後、食事と同時のいずれにおいて摂取しても良いが、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、食前、食後又は食事と同時に摂取することが好ましく、食前又は食事と同時に摂取することがより好ましい。
本発明の組成物には、カテキンとPB3のみを含むものであってもよいし、これらに加えて、その他の成分を含有してもよい。前記のその他の成分としては、例えば、タンパク質、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維等の食物繊維、ビタミン類、ミネラル類、藻類、乳酸菌、酵母等の微生物等を配合することができる。更に必要に応じて通常食品分野で用いられる、デキストリン、でんぷん等の糖類、オリゴ糖類、甘味料、酸味料、着色料、増粘剤、光沢剤、賦形剤、栄養補助剤、結合剤、滑沢剤、安定剤、希釈剤、増量剤、乳化剤、食品添加物、調味料等を挙げることができる。これらその他の成分の含有量は、本発明の組成物の形態等に応じて適宜選択することができる。
本発明の組成物は、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、若しくは血流改善に用いられる点において、製品として他の製品と区別することができるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、本発明に係る製品の本体、包装、説明書、宣伝物のいずれかに血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、あるいは血流改善作用の機能がある旨を表示したものが本発明の範囲に含まれる。例えば、医薬品(医薬部外品を含む)や、特定保健用食品、栄養機能食品、機能性表示食品等の所定機関より効能の表示が認められた機能性食品などのいわゆる健康食品等を挙げることができる。いわゆる健康食品においては、「加齢とともに低下する血管の柔軟性(血管を締め付けた後の血管の拡張度)維持に役立つ」、「血管機能を高める」、「血管機能を維持する」、「血管内皮機能を高める」、「血管内皮機能を維持する」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を高める」、「加齢によって衰える動脈の血管内皮機能を維持する」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を高める」、「血管を締め付けた後の血管の拡張度を維持する」、「血管柔軟性を高める」、「血管柔軟性を維持する」、「血管のしなやかさを高める」、「血管のしなやかさを維持する」、「血小板凝集能を維持する」、「血液のサラサラ度(血小板凝集能)の維持に役立つ」、「血液の流動性(血小板凝集能)の維持に役立つ」、「血液の流れやすさ(血小板凝集能)の維持に役立つ」、「血流を改善する」、「血流を維持する」、「健やかな血流(末梢血流)を保つ」、「低下した末梢の血流量を上昇させて正常に戻す」「低下した血流(末梢血流)を正常に整える」等を表示したものを例示することができる。
本発明の組成物の形態は特に限定されず、任意の形態とすることができる。例えば、経口的な使用に適した形態、具体的には、粉末状、粒状、顆粒状、錠状、液状、ジェル状、ペースト状、ハードカプセルやソフトカプセルのようなカプセル状、カプレット状、タブレット状、ゲル状、ゼリー状、グミ状、ウエハース状、ビスケット状、クッキー状、ケーキ状、チュアブル状、シロップ状、スティック状、ヨーグルト状などの各形態が挙げられる。本発明の組成物は、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の点から、顆粒状、錠状、カプセル状、液状が好ましく、顆粒状、錠状、カプセル状がより好ましい。ここで、顆粒状とは粉末を造粒した組成物のことを言い、直接飲用してもよく、水などの液体に溶かして飲用してもよい。また、ジェル状とは水と増粘剤又はゲル化剤を含有し、粘性又は弾性を有する組成物のことを言う。
本発明の組成物の包装形態は特に限定されず、剤形などに応じて適宜選択できるが、例えば、PTPなどのブリスターパック、ストリップ包装、ヒートシール、アルミパウチ、プラスチックや合成樹脂などを用いるフィルム包装、バイアルなどのガラス容器、アンプルなどのプラスチック容器などが挙げられる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、本発明の課題を解決し得る限り、本発明は種々の態様をとることができる。
<試験1 NO合成酵素遺伝子発現量の評価>
本試験では、一酸化窒素(NO)合成酵素遺伝子発現量について評価した。血管内皮でNO合成酵素(eNOS)によりNOが産生し、拡散されて血管平滑筋に届くと、筋肉が弛緩されて血管が拡張する。NO合成酵素遺伝子発現量が増加すると、NO合成酵素量が増加し、NO産生量が増加するため、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、及び血流改善が期待できる。以上より、NO合成酵素遺伝子発現量を評価することで、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、及び血流改善作用の評価ができる。
(1)被験物質
被験物質として、(+)‐カテキンと(-)‐カテキン、PB3を含有する松樹皮抽出物と、(-)‐カテキン試薬(長良サイエンス製)、PB3試薬(ChemFaces製)を使用した。これらを混合し、表1の割合となるように、DMSOで溶解し、添加濃度でDMSOが0.5%になるようにEndothelial Cell Growth Medium 2(EGM-2)培地(Lonza製)で希釈することで、実施例及び比較例の被験物質を調製した。なお、(A)カテキンは(+)‐カテキンと(-)‐カテキンの合計量である。
Figure 2023032416000005
(2)細胞培養
ヒト臍帯静脈内皮細胞(Lonza製)をEGM-2培地で培養した。コラーゲンコートされた96ウェルプレートに前記の細胞を1×10cells/wellとなるように100μL/wellで播種し、37℃、5容量%COインキュベーター内で、24時間前培養した。各wellより培地を除去後、表1の被験物質含有培地を100μL/well添加し、24時間培養した。
(3)NO合成酵素遺伝子発現量の測定
各wellより培地を除去後、PBSで1回洗浄し、RNeasy Mini Kit(QIAGEN製)を用いてRNAを回収した。得られたRNAより、One Step TBGreen(登録商標) PrimeScript RT-PCR KitII(Takara製)を用いてリアルタイムPCRを実施した。NOS3(eNOS)のプライマー(Takara製)を用いて、NOS3(eNOS)の遺伝子発現量を測定した。内在性コントロールとして、GAPDHのプライマー(QIAGEN製)を用いて、GAPDHの遺伝子発現量を測定した。
(4)NO合成酵素遺伝子発現量の評価
(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が20.0である群(比較例2)の発現量を1とした場合の、NO合成酵素遺伝子発現量の相対値を算出した。結果を図1に示す。
(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.75である群(実施例1)及び(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が10.3である群(実施例2)は、(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.50である群(比較例1)及び(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が20.0である群(比較例2)と比べて、NO合成酵素遺伝子発現量の増加が認められた。従って、このことから、本発明の組成物は(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下である組成物を摂取することにより、NO合成酵素遺伝子発現量の増加作用が発揮されることで、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用が発揮され、経口組成物として有用であることが示唆された。
<試験2 プロスタグランジンI2産生量の評価>
本試験では、プロスタグランジンI2(PGI2)産生量について評価した。血管内皮でプロスタグランジンI2が産生し、拡散されて血管平滑筋に届くと、筋肉が弛緩されて血管が拡張する。プロスタグランジンI2産生量が増加することで、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善作用が期待できる。以上より、プロスタグランジンI2産生量を評価することで、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用の評価ができる。プロスタグランジンI2は半減期が短いため、プロスタグランジンI2産生量の評価として、プロスタグランジンI2の代謝産物である6-keto Prostaglandin F1αを評価した。
(1)被験物質
「試験1(1)被験物質」と同様に、被験物質を調製した。
(2)細胞培養
「試験1(2)細胞培養」と同様に、細胞を培養した。
(3)プロスタグランジンI2産生量の測定
各wellより培地を回収し、6-keto Prostaglandin F1α ELISAキット(Cayman製)を用いて培地中の6-keto Prostaglandin F1α量を測定した。
(4)プロスタグランジンI2産生量の評価
(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が20.0である群(比較例2)の発現量を1とした場合の、プロスタグランジンI2産生量の相対値を算出した。結果を図2に示す。
(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.75である群(実施例1)及び(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が10.3である群(実施例2)は、(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.50である群(比較例1)及び(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が20.0である群(比較例2)と比べて、プロスタグランジンI2産生量の増加が認められた。従って、このことから、本発明の組成物は(B)PB3の含有量に対する(A)カテキンの含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下である組成物を摂取することにより、プロスタグランジンI2産生量の増加作用が発揮されることで、血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用が発揮され、経口組成物として有用であることが示唆された。
(製造例)
実施例の結果に基づいて、以下に本発明の製造例を示す。
[製造例1-3:顆粒剤1]
表2の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有する顆粒剤1を製造した。製造例1-3に記載の顆粒剤は、1日あたり3gを摂取すればよく、100mlの水などの溶媒に溶かして摂取してもよく、溶かさずにそのまま摂取してもよい。製造例1-3のいずれの顆粒剤も、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000006
[製造例4-6:顆粒剤2]
表3の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有する顆粒剤2を製造した。製造例4-6に記載の顆粒剤は、1日あたり25gを摂取すればよく、200mlの水などに溶かして摂取することができる。製造例4-6のいずれの顆粒剤も、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000007
[製造例7-9:錠剤]
表4の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有する錠剤を製造した。錠剤は、錠径8mmφ、錠厚4.5mm、重量250mg、硬度5kgf以上で製造した。製造例7-9に記載の錠剤は1日あたり1~2粒を摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。製造例7-9のいずれの錠剤も、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000008
[製造例10-12:ハードカプセル]
表5の配合の内容物をゼラチン又はヒドロキシプロピルセルロースを含む被膜で被包することで、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するハードカプセルを製造した。ハードカプセルは1粒300mgで製造した。1日あたり1~2粒を摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。また、製造例10-12のいずれのハードカプセルも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000009
[製造例13-15:ソフトカプセル]
表6の配合の内容物を、ゼラチンを含む被膜で被包することで、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するソフトカプセルを製造した。ソフトカプセルは1粒300mgで製造した。1日あたり1~2粒摂取すればよく、100mlの水などと共に摂取することができる。また、製造例13-15のいずれのソフトカプセルも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000010
[製造例16-18:PET飲料]
表7の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するPET飲料を製造した。PET飲料は1本500mlで製造した。1日あたり1本摂取すればよい。また、製造例16-18のいずれのPET飲料も、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000011
[製造例19-21:チョコレート]
表8の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するチョコレートを製造した。1日あたり30gを摂取すればよい。また、製造例19-21のいずれのチョコレートも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000012
[製造例22-24:ゼリー]
表9の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するゼリーを製造した。1日あたり150gを摂取すればよい。また、製造例22-24のいずれのゼリーも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000013
[製造例25-27:グミ]
表10の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するグミを製造した。1日あたり4gを摂取すればよい。また、製造例25-27のいずれのグミも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000014
[製造例28-30:ヨーグルト]
表11の配合にて、(A)カテキン((+)‐カテキンと(-)‐カテキンを含有)と(B)PB3を含有するヨーグルトを製造した。1日あたり150gを摂取すればよい。また、製造例28-30のいずれのヨーグルトも、血管柔軟性改善、血管内皮機能改善、血小板凝集抑制、及び血流改善に有効であり、経口組成物として有用である。
Figure 2023032416000015
本発明の組成物は、優れた血管柔軟性改善作用、血管内皮機能改善作用、血小板凝集抑制作用、及び血流改善作用を発揮することから、経口組成物として有用であり、産業上の有用性は高い。

Claims (5)

  1. (A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血管柔軟性改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
  2. (A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血管内皮機能改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
  3. (A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血小板凝集抑制の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
  4. (A)カテキンを含有し、(B)プロシアニジンB3を血流改善の有効成分として含有する組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする組成物。
  5. (A)カテキンと(B)プロシアニジンB3を含有する経口組成物であって、前記組成物中の成分(B)の含有量に対する成分(A)の含有量の比[(A)/(B)]が0.60以上15以下であることを特徴とする経口組成物。
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