JP2023032385A - ハイブリッド車両の暖機制御方法および暖機制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の暖機制御方法および暖機制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ハイブリッド車両において発電用モータジェネレータ1を駆動する内燃機関2の冷機時に、燃料消費悪化を回避しつつ短い暖機運転時間で効率良く触媒暖機運転を行う。【解決手段】コントローラ8は、内燃機関2の冷機時に、電力要求によらずに所定の触媒暖機完了状態となるまで暖機運転を実行する。コントローラ8は、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが所定の上限SOCに到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせを求め、これらの出力と燃焼タイミングとを目標出力および目標燃焼タイミングとして暖機運転を行う。【選択図】図1

Description

この発明は、ハイブリッド車両において発電機を駆動する内燃機関の冷機時に、燃料消費悪化を抑制しつつ短い暖機運転時間で効率良く触媒暖機運転を行う暖機制御に関する。
ハイブリッド車両において発電機を駆動する内燃機関は、基本的には、電力要求に応じて始動・停止が繰り返される。しかし、内燃機関の触媒が暖まっていない冷機状態で始動・停止を行うと、エミッションの増加が生じる。そのため、内燃機関の冷機時に、電力要求とは無関係に所定の暖機完了状態(例えば所定の冷却水温に到達)に達するまで暖機運転を行うことが知られている。
特許文献1には、バッテリの充電制御で維持すべき目標SOCを、内燃機関の冷却水温が低いときに高く補正し、現在のSOCと目標SOCとの比較に基づく内燃機関を用いた発電つまり内燃機関の暖機運転が結果的に促されるようにした発明が開示されている。
特開2000-40532号公報
ハイブリッド車両における内燃機関の暖機運転は、速やかな温度上昇を図るために、一般に、比較的高い負荷で運転することが望ましい、とこれまで考えられてきた。
しかしながら、暖機運転中にバッテリの充電状態(以下、SOC)が所定の上限SOCに達すると、それ以上の充電ができないことから、内燃機関は、暖機運転の途中から無負荷アイドル運転とならざるを得ない。この無負荷アイドル運転では、発熱量が少なくなり、結果的に暖機完了状態に達するまでに長時間を要する。
つまり、比較的高い負荷で暖機運転を行うと、却って触媒暖機完了が遅くなることがある。
また、排気温度上昇のために点火時期をリタードすることも知られているが、過度に点火時期をリタードすると、燃料消費が悪化し、好ましくない。
この発明は、燃料消費悪化を抑制しつつ暖機運転中に上限SOCに達することがない効率的な暖機制御を提供することを目的としている。
この発明のハイブリッド車両の暖機制御は、発電機を駆動する内燃機関を、電力要求に応じて始動・停止する一方、内燃機関の冷機時に、所定の触媒暖機完了状態となるまで暖機運転を実行するものにおいて、
上記触媒暖機完了状態に達したときにバッテリの充電状態が所定の上限充電状態に到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関の出力と燃焼タイミングとの組み合わせを求め、
これらの出力と燃焼タイミングとを目標出力および目標燃焼タイミングとして暖機運転を行う。
この発明によれば、第1の制約と第2の制約とを同時に満たす内燃機関の出力と燃焼タイミングとの組み合わせの下で暖機運転を行うことにより、燃料消費悪化を最小としつつ上限SOCに到達しないようにして、結果的に短い時間で効率よく触媒暖機を完了することができる。
この発明に係る暖機制御が適用されるシリーズハイブリッド車両の構成説明図。 第1実施例の暖機制御の処理の流れを示すフローチャート。 SOC余裕代プロファイルを示す特性図。 発電可能エネルギ量プロファイルを示す特性図。 発電可能出力プロファイルを示す特性図。 触媒暖機時間プロファイルを示す特性図。 暖機中発電量プロファイルを示す特性図。 燃費プロファイルを示す特性図。 燃焼タイミングプロファイルを示す特性図。 燃料消費量増加プロファイルを示す特性図。 第2実施例の暖機制御の処理の流れを示すフローチャート。 第2実施例が対象とするSOCの変化の例を示すタイムチャート。 第2実施例におけるSOC余裕代プロファイルを示す特性図。 第2実施例における発電可能エネルギ量プロファイルを示す特性図。 第2実施例における発電可能出力プロファイルを示す特性図。 第3実施例の暖機制御の処理の流れを示すフローチャート。 第3実施例における発電可能出力プロファイルを示す特性図。 第3実施例における燃焼タイミングプロファイルを示す特性図。 第3実施例における燃料消費量増加プロファイルを示す特性図。
以下、この発明をハイブリッド車両としてシリーズハイブリッド車両に適用した一実施例について説明する。
図1は、一実施例のシリーズハイブリッド車両の構成を概略的に示している。シリーズハイブリッド車両は、主に発電機として動作する発電用モータジェネレータ1と、この発電用モータジェネレータ1を電力要求に応じて駆動する発電用内燃機関として用いられる内燃機関2と、主にモータとして動作して駆動輪3を駆動する走行用モータジェネレータ4と、発電した電力を一時的に蓄えるバッテリ5と、バッテリ5とモータジェネレータ1,4との間で電力変換を行うインバータ装置6と、を備えて構成されている。内燃機関2が発電用モータジェネレータ1を駆動することによって得られた電力は、インバータ装置6を介してバッテリ5に蓄えられる。走行用モータジェネレータ4は、バッテリ5の電力を用いてインバータ装置6を介して駆動制御される。走行用モータジェネレータ4の回生時の電力は、やはりインバータ装置6を介してバッテリ5に蓄えられる。なお、インバータ装置6は、発電用モータジェネレータ1用のインバータと走行用モータジェネレータ4用のインバータとを含んで構成されている。
インバータ装置6は、車両の走行制御を司る車両側コントローラ7によって制御される。つまり、車両側コントローラ7によるインバータ装置6の制御を介してモータジェネレータ1,4の動作が制御される。車両側コントローラ7には、車両のアクセルペダル開度や車速、ブレーキ操作量等の信号が入力され、かつバッテリ5の充電状態(いわゆるSOC)を示す信号が入力されている。なお、充電状態(SOC)は、バッテリ5の端子電圧等に基づいて検出される。
また、内燃機関2は、エンジンコントローラ8によって制御される。このエンジンコントローラ8と車両側コントローラ7とは車両内ネットワーク10を介して接続されており、互いに信号の授受を行っている。発電用モータジェネレータ1を駆動する内燃機関2は、このエンジンコントローラ8を介して、バッテリ5の充電状態(SOC)等を含む車両側からの電力要求に応じて間欠的に運転される。つまり、車両のアクセルペダル開度や車速等に応じて車両側コントローラ7からエンジンコントローラ8が電力要求を受けると、その電力要求に応じて内燃機関2が始動され、発電が行われる。SOCが所定の上限SOCに達すると、内燃機関2は停止する。従って、内燃機関2は、車両の運転中、始動・停止を繰り返す形となる。内燃機関2の運転に際しては、通常は、最良燃費点付近の特定の運転領域内で内燃機関2の運転がなされるように、内燃機関2の負荷および回転速度が制御される。エンジンコントローラ8には、内燃機関2の制御のために一般的に必要な種々のセンサ類が接続されている。
内燃機関2は、排気浄化のために三元触媒等からなる図示しない触媒装置を具備しており、温度センサを用いた直接的なベッド温度の検出もしくは排気ガス温度等を用いた推定によって触媒温度が求められる。触媒を活性温度として排気浄化性能を確保するために、内燃機関2の暖機運転が行われる。なお、車両側コントローラ7とエンジンコントローラ8とが一つのコントローラとして統合された構成であってもよい。
また、このハイブリッド車両は、GPSを用いたいわゆるカーナビゲーションシステム9を具備しており、目的地を設定した場合には、その経路に関する情報が車両側コントローラ7やエンジンコントローラ8に与えられる。
図2は、エンジンコントローラ8において実行される第1実施例の暖機制御の処理の流れを示すフローチャートである。以下、図3~図10を併せて参照しつつ図2に示す第1実施例の暖機制御を説明する。
図2に示す暖機制御(暖機運転モードでの運転)は、内燃機関2の冷機時に電力要求とは無関係に実行されるものであり、例えば、内燃機関2が冷機状態にあって最初に電力要求に基づき内燃機関2が始動されたとき、あるいは内燃機関2が冷機状態にあって車両がキーオンされたとき、などに開始される。つまり、触媒温度が低い状態のまま始動・停止が繰り返されることがないように、強制的な触媒暖機を行うものである。
最初のステップ1では、バッテリ5の上限SOCを設定する(例えば80%程度に設定される)。次に、ステップ2において暖機運転を行っている車両走行中に想定される電力収支(換言すれば走行条件)を設定する。ここでは、内燃機関2による発電は考慮せず、走行によるバッテリ電力の消費から回生によるバッテリ電力の増加を差し引いたものとなる。一実施例では、WLTCのような標準的な走行モードを想定し、その平均的な電力収支を求める。また、この電力収支は、暖機運転時間〔秒〕をパラメータとして与えられる。図3の線L1は、横軸の暖機運転時間に対して変化する電力収支を表している。なお、説明の都合上、暖機運転時間として代表点となる時間t1,t2,t3を示しているが、電力収支は、暖機運転時間をパラメータとする多数の値を含むプロファイルとなる。線L1は、直線状に単純化しているが、WLTCのような走行モードをより細かく反映させる場合には、線L1は折れ線状のプロファイルとなる。
次にステップ3において、現時点のSOCの値を求める。図3のSOC0が現時点のSOCの値を示す。
ステップ4において、図3に示すような暖機運転時間とSOC余裕代との関係を示すSOC余裕代プロファイルを求める。上限SOCと現時点のSOCとの差分(図3のΔSOC4)は暖機運転時間に拘わらず一定である。一方、図3のΔSOC1,ΔSOC2,ΔSOC3は、上述したステップ2の電力収支に相当する暖機運転時間t1,t2,t3の各々に対応するSOC低下量である。基本的に走行中は回生量よりも電力消費の方が大であるので、暖機運転時間が長いほどSOC低下量が大となる。走行中のSOC低下量(ΔSOC1,ΔSOC2,ΔSOC3)と上限SOCまでの差分ΔSOC4との和が、各々の暖機運転時間の下で上限SOCに達することとなるSOC余裕代となる。なお、特に注記を付すものを除き、以下の説明において「暖機運転時間」とは、一定の条件での暖機運転を継続したと仮定した時間、を意味している。また「プロファイル」の語は、二次元もしくは多次元のパラメータの相関関係を意味している。
次に、ステップ5において、ステップ4のSOC余裕代に基づき、暖機運転時間と、暖機運転終了時点にバッテリ5が上限SOCに達することとなる発電可能エネルギー量〔kWh〕)と、の関係を表した発電可能エネルギ量プロファイルを求める。図4は、暖機運転時間を横軸とし発電可能エネルギ量を縦軸とした発電可能エネルギ量プロファイルを表している。
ステップ6では、ステップ5で求めた発電可能エネルギ量に基づき、暖機運転時間と発電可能出力〔kW〕との関係を表した発電可能出力プロファイルを求める。換言すれば、発電可能エネルギ量〔kWh〕を発電可能出力〔kW〕に換算する。図5は、暖機運転時間を横軸とし発電可能出力を縦軸とした発電可能出力プロファイルを表している。この発電可能出力は、暖機運転時間の間発電を行うものとして上限SOCに達するために内燃機関2に要求される出力に相当し、換言すれば、上限SOCを越えないようにするために内燃機関2に許容される出力でもある。図5に示すように、暖機運転終了時点にバッテリ5が上限SOCに達することとなるために必要な出力(可能な出力)は、暖機運転時間が長い場合ほど低くなる。
以上のステップ3~6は、図5の発電可能出力プロファイルを得るための処理であり、これらは、暖機運転によってバッテリ5のSOCが上限SOCを越えない、という観点に基づく。
ステップ3~6の処理と並行してステップ7,8の処理が行われる。ステップ7では、触媒温度を算出する。触媒温度は、例えば触媒装置に流入する排気ガス温度等に基づいて求められる。ステップ8では、現在の触媒温度に基づき、内燃機関2の出力と、燃焼タイミングMb50と、触媒が触媒暖機完了状態に達することとなる暖機運転時間と、の関係を示す触媒暖機時間プロファイルを求める。図6は、ある触媒温度について、縦軸を内燃機関の出力〔kW〕とし、横軸を燃焼タイミングMb50〔°ATDC〕として、必要な暖機運転時間〔秒〕を等高線状に表した、三次元の触媒暖機時間プロファイルの例を示している。この触媒暖機時間プロファイルは、基本的な特性のプロファイルを予め作成しておき、これを触媒温度に応じて補正する形で作成することが可能である。
燃焼タイミングは、例えば、50%の燃料が燃焼したクランク角を表す「Mb50」を指標として評価することができる。一般に点火時期と燃焼タイミングMb50とは相関しており、例えば、点火時期によって燃焼タイミングMb50を制御することが可能である。本実施例では、燃焼タイミングとして「Mb50」を用いているので、最終的に、燃焼タイミングMb50から点火時期へ変換されることとなる。燃焼タイミングとして、点火時期をパラメータとして触媒暖機時間プロファイル等を作成するようにしてもよい。
点火時期リタードとして知られているように、燃焼タイミングMb50は、排気温度に大きく影響し、従って、触媒暖機完了までに必要な暖機運転時間を左右する。同時に、燃焼タイミングMb50は、燃料消費量に影響する。
図6から容易に理解できるように、現在の触媒温度の下で触媒暖機を完了し得る、暖機運転時間と出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせは無数に存在する。
次にステップ9において、図6の触媒暖機時間プロファイルにおける暖機運転時間を、暖機運転終了までの発電量(換言すれば暖機運転時間中における発電量)〔kWh〕に変換することで、図7に例示するような暖機中発電量プロファイルを求める。図6における出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせの各点について単位時間当たりの発電量が既知(予め実験等で求めることができる)であるので、図6から図7への変換が可能である。図7のように、暖機中発電量プロファイルは、内燃機関2の出力と、燃焼タイミングMb50と、触媒が触媒暖機完了状態に達するまでの発電量と、の関係を示す。換言すれば、現在の触媒温度の下で触媒暖機を完了し得る、発電量と出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせを示している。
さらにステップ10において、図7の暖機中発電量プロファイルにおける発電量を燃料消費量増加量〔g〕に変換することで、図8に例示するような燃費プロファイルを求める。図7における出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせの各点について発電に必要な燃料消費の特性が既知であるので、図7から図8への変換が可能である。図8のように、燃費プロファイルは、内燃機関2の出力と、燃焼タイミングMb50と、触媒が触媒暖機完了状態に達するまでの燃料消費量増加量と、の関係を示す。換言すれば、現在の触媒温度の下で触媒暖機を完了し得る、燃料消費量増加量と出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせを示している。
以上のステップ7~10の処理は、暖機運転時間の終了時点で触媒温度が暖機完了状態に達する、という観点に基づく。バッテリ5のSOCは考慮されていない。
次に、ステップ11において、ステップ6の発電可能出力プロファイル(図5)と、ステップ8の触媒暖機時間プロファイル(図6)と、から、触媒暖機完了状態に達したとき(換言すれば暖機運転終了時)にバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約を満たしつつ触媒が暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃焼タイミングMb50との組み合わせを示す燃焼タイミングプロファイルを求める。図9は、暖機運転時間を横軸とし燃焼タイミングMb50を縦軸とした燃焼タイミングプロファイルの例を示している。つまり、発電可能出力プロファイルは、触媒暖機運転により上限SOCに達する暖機運転時間と発電可能出力との関係を規定し、触媒暖機時間プロファイルは、触媒暖機完了に必要な暖機運転時間と内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との関係を規定しているので、両者を合わせることで、条件を満たす暖機運転時間と燃焼タイミングMb50との組み合わせが特定され、燃焼タイミングプロファイルが得られる。図9から理解できるように、第1の制約を満たしつつ触媒が暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃焼タイミングMb50との組み合わせ、は無数に存在する。
なお、ステップ11はステップ9,10と並行して処理することが可能である。
次に、ステップ12において、ステップ6の発電可能出力プロファイル(図5)と、ステップ11の燃焼タイミングプロファイル(図9)と、ステップ10の燃費プロファイル(図8)と、から、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約を満たしつつ触媒が暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃料消費量増加量との組み合わせを示す燃料消費量増加プロファイルを求める。図10は、暖機運転時間を横軸とし燃料消費量増加量を縦軸とした燃料消費量増加プロファイルの例を示している。
発電可能出力プロファイルは、暖機運転時間と発電可能出力との関係を規定し、燃焼タイミングプロファイルは、条件を満たす暖機運転時間と燃焼タイミングMb50との関係を規定し、燃費プロファイルは、内燃機関2の出力と、燃焼タイミングMb50と、触媒が触媒暖機完了状態に達するまでの燃料消費量増加量と、の関係を規定しているので、これらを合わせることで、条件を満たす暖機運転時間と燃料消費量増加量との組み合わせが特定され、燃料消費量増加プロファイルが得られる。
次に、ステップ13において、ステップ12の燃料消費量増加プロファイル(図10)に基づき、燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間を決定する。そして、この暖機運転時間に対応する内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とを決定する。この内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とが、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせ、に相当する。
燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間は、図10の特性から容易に決定できる。また、決定された暖機運転時間に対応する内燃機関2の出力は例えば図5の発電可能出力プロファイルの関係から、燃焼タイミングMb50は例えば図9の燃焼タイミングプロファイルの関係から、それぞれ容易に求めることができる。
ここで、好ましい一実施例においては、暖機運転中の内燃機関2の出力が、車両床下のメイン触媒の活性前にエミッションの観点から許容される所定の吸入空気量以下となるように制限される。なお、この場合、触媒暖機運転の対象となる触媒装置は、車両床下のメイン触媒となる。図10において線Ltは、上記の出力制限に対応する暖機運転時間を示している。これよりも暖機運転時間が短い条件では吸入空気量(換言すれば排気ガス量)が過大となり、好ましくない。図10の例では、出力制限Ltにより、燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間として、点P1が選択される。そして、この点P1における暖機運転時間に基づき、内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とが決定される。
次にステップ14において、ステップ13において決定された内燃機関2の出力および燃焼タイミングMb50をそれぞれ目標出力および目標燃焼タイミングとして、内燃機関2の運転つまり触媒暖機運転を実行する。そして、ステップ15において、触媒温度が目標温度(暖機完了温度)に到達したか判定し、ここでYESとなるまで、ステップ1に戻って上述した処理を繰り返す。触媒温度が目標温度に到達したら、暖機制御を終了する。
なお、最終的にステップ15で暖機完了温度に到達したら暖機運転を終了することから明らかなように、ステップ13で燃料消費量増加量が最小となるように決定された暖機運転時間は、最適な内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とを求めるために用いられる補助的なパラメータに過ぎず、実際にこの暖機運転時間の間だけ暖機運転がなされる訳ではない。勿論、通常は大きく乖離せずに、最適なものとして決定された暖機運転時間に近い暖機時間でもって暖機が完了する。
このように、上記実施例では、暖機運転を継続すると仮定した暖機運転時間を1つの補助的なパラメータとしてバッテリ5のSOCが上限SOCに到達する条件と触媒温度が暖機完了状態に到達する条件と併せてを利用することで、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせ、を求める。従って、触媒が暖機完了状態に到達するまで内燃機関2の運転を無負荷アイドルとせずに継続することができ、燃料消費量増加量を最小としつつ結果的に最短の時間で触媒暖機を完了することができる。
特に、燃焼タイミングMb50(換言すれば点火時期)は、排気温度および燃料消費に大きく影響する。この燃焼タイミングMb50と出力との組み合わせを最適化することで、最適な触媒暖機運転を実現することができる。
なお、図2に示した実施例では精度を高めるためにステップ1~ステップ14を繰り返し実行するようにしているが、制御の単純化のために、繰り返しの演算を行わずに、最初に決定した出力および燃焼タイミングMb50でもって暖機完了まで暖機運転を行うようにしてもよい。
ステップ2における暖機運転中の電力収支の設定については、WLTCのような標準的な走行モードを想定して行うほか、運転者の日常の走行パターンの学習や、カーナビゲーションシステム9の目的地入力およびルート設定を利用したり、特定の目的地への走行ルートの推定、などを利用して行うようにしてもよい。
次に、図11~図15を参照して第2実施例の暖機制御を説明する。前述した第1実施例では、最終的に暖機が完了した時点でバッテリ5のSOCが上限SOCに達することとなるが、暖機運転の途中で例えば長い下り坂などにより多量の回生があると、暖機完了前に過渡的に上限SOCに達してしまうことがあり得る。例えば、図12は、その一例を示しており、線L11は、走行中に発電(換言すれば暖機運転)を行わない状態でのSOCの変化を示し、線L12は、前述した第1実施例の出力および燃焼タイミングMb50の設定でもって暖機運転を行った場合のSOCの変化を示す。時間t11において暖機が完了し、この時点でSOCは上限SOCに達する(点P11で示す)。しかし、時間t11の前に大きな回生が生じているため、点P12として示すように過渡的に上限SOCを超えてしまう。
第2実施例は、このような暖機運転の途中で上限SOCを過渡的に超えることを回避するために、第1実施例のような手法で目標とする出力および燃焼タイミングMb50を求めた後に、これらの出力および燃焼タイミングMb50の設定でもって暖機運転(つまり発電)を行った場合に上限SOCを超えることがないかどうかを確認し、上限SOCを超えるタイミングが発見された場合には、越えるであろうSOCの差分だけ目標とする上限SOCを低下補正する。図12の例では、点P12におけるSOCと現時点で設定されている上限SOCとの差DSOCだけ目標とする上限SOCを低く補正する。これにより、点P12においても補正後の目標上限SOCを越えない最適な出力および燃焼タイミングMb50の組み合わせが決定されることとなる。
図11に示すフローチャートを説明すると、ステップ1~ステップ15は、前述した図2のステップ1~ステップ15と基本的に変わりがない。
前述したように、ステップ1~ステップ13の処理により、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせ、が決定される。
第2実施例では、ステップ13に続くステップ21において、ステップ13で決定した出力および燃焼タイミングMb50の組み合わせでもって暖機運転をしたときに現時点から触媒暖機完了までの間(例えば、ステップ13で決定した暖機運転時間の間)に、上限SOCに到達するタイミングが存在しないかどうかを判定する。例えば、カーナビゲーションシステム9により設定されたルートに沿って電力収支を比較的細かい時間単位で求め、SOC予測値を積算していくことによって、図12に線L12で示すようなSOCの変化を予測することができ、これに基づいて上限SOCを超えるタイミング(例えば図12の点P12のタイミング)が存在するかどうか判定できる。
触媒暖機完了前に上限SOCに到達することがないと判定したら、ステップ14,15へ進み、前述したように触媒暖機運転を行う。
一方、ステップ21において触媒暖機完了前に上限SOCに到達するタイミングが存在すると判定したら、ステップ22へ進み、現時点の目標上限SOCから越えてしまうこととなるSOCの差分DSOCを用いて、目標上限SOCを低下補正する。そして、ステップ1~13の処理を繰り返す。これにより、補正後の目標上限SOCに適した出力および燃焼タイミングMb50の組み合わせが得られる。
例えば、図13は目標上限SOCを差分DSOCだけ低下補正した場合のステップ4におけるSOC余裕代プロファイルを示している。また、図14は、目標上限SOCを差分DSOCだけ低下補正した場合のステップ5における発電可能エネルギ量プロファイルを示しており、目標上限SOCを低下補正することで、仮想線の特性から実線に示す特性へと変化する。図15は、同様に、目標上限SOCを差分DSOCだけ低下補正した場合のステップ6における発電可能出力プロファイルを示しており、目標上限SOCを低下補正することで、仮想線の特性から実線に示す特性へと変化する。つまり、目標上限SOCの低下補正に伴い、暖機運転時間に対応する発電可能出力が相対的に小さくなる。このような特性に基づいて、最適な出力および燃焼タイミングMb50の組み合わせが決定されることとなる。
次に、図16~図19を参照して第3実施例の暖機制御を説明する。この第3実施例は、予め多次元(多入力)のモデル(クラスター解析やニューラルネットワーク解析等を用いて作成される統計モデルないし物理モデル)を作成しておき、このモデルを用いて処理を行うことで処理の高速化を図ったものである。
図16は、第3実施例の暖機制御の処理の流れを示すフローチャートである。最初のステップ31では、バッテリ5の上限SOCを設定する(例えば80%程度に設定される)。次に、ステップ32において暖機運転を行っている車両走行中に想定される電力収支(換言すれば走行条件)を設定する。ステップ31,32は、第1実施例のステップ1,2と同様の処理である。次のステップ33は、第1実施例のステップ3~6の処理と同様であり、現在のSOCと上限SOCと電力収支とから、暖機運転時間と、暖機運転終了時点にバッテリ5が上限SOCに達することとなる発電可能出力〔kW〕と、の関係を表した発電可能出力プロファイルを求める。図17は、暖機運転時間を横軸とし発電可能出力を縦軸とした発電可能出力プロファイルの例を示している。この発電可能出力プロファイルは、第1実施例における図5に示した発電可能出力プロファイルと基本的に変わりはない。
次にステップ34において、現時点の触媒温度を算出する。
次にステップ35において、前述したように予め作成した第1のモデルを用いて、発電可能出力プロファイルに対応する燃焼タイミングプロファイルを生成する。第1のモデルは、暖機運転時間と現在の触媒温度と出力との関数として燃焼タイミングMb50を出力する。すなわち、現在の触媒温度において、発電可能出力プロファイルに示す相関を有する暖機運転時間と発電可能出力とでもって暖機運転した場合に触媒暖機が完了するための燃焼タイミングMb50を、第1のモデルを用いて算出し、暖機運転時間と燃焼タイミングMb50との関係を規定する燃焼タイミングプロファイルを生成する。図18は、暖機運転時間を横軸とし燃焼タイミングMb50を縦軸とした燃焼タイミングプロファイルの例を示している。この燃焼タイミングプロファイルは、第1実施例における図9に示した燃焼タイミングプロファイルと基本的に変わりはない。
なお、触媒暖機完了に必要な暖機運転時間は、現在の触媒温度と排気ガス温度と排気ガス流量との関数となるが、排気ガス温度は出力と燃焼タイミングMb50との関数であり、排気ガス流量は同様に出力と燃焼タイミングMb50との関数であるので、暖機運転時間は現在の触媒温度と出力と燃焼タイミングMb50との関数となる。従って、第1のモデルによって、暖機運転時間と現在の触媒温度と出力との関数として燃焼タイミングMb50が得られる。なお、燃焼タイミングMb50は、MBT点までの点火時期進角に制限される。必要に応じて、第1のモデルに、標高や車速などの影響因子を加えてもよい。
次にステップ36において、予め作成した第2のモデルを用いて、発電可能出力プロファイルに対応する燃料消費量増加プロファイルを作成する。第2のモデルは、出力と燃焼タイミングMb50と暖機運転時間との関数として燃料消費量増加量を出力する。すなわち、発電可能出力に対応した出力でもって暖機運転時間の間、燃焼タイミングMb50により運転した場合の燃料消費量増加量を、第2のモデルを用いて算出し、暖機運転時間と燃料消費量増加量との関係を規定する燃料消費量増加プロファイルを生成する。図19は、暖機運転時間を横軸とし燃料消費量増加量を縦軸とした燃料消費量増加プロファイルの例を示している。この燃料消費量増加プロファイルは、第1実施例における図10に示した燃料消費量増加プロファイルと基本的に変わりはない。
なお、燃料消費量増加量は、燃料消費率と出力と暖機運転時間との関数となるが、燃料消費率は出力と燃焼タイミングMb50との関数であるので、燃料消費量増加量は出力と燃焼タイミングMb50と暖機運転時間との関数となる。従って、第2のモデルによって、出力と燃焼タイミングMb50と暖機運転時間との関数として燃料消費量増加量が得られる。必要に応じて、第2のモデルに、標高や車速などの影響因子を加えてもよい。
以降のステップ37~39の処理は、第1実施例におけるステップ13~15の処理と同様である。
すなわち、ステップ37において、ステップ36の燃料消費量増加プロファイル(図19)に基づき、燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間を決定する。そして、この暖機運転時間に対応する内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とを決定する。この内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とが、触媒暖機完了状態に達したときにバッテリ5のSOCが上限SOCに到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50との組み合わせ、に相当する。
燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間は、図19の特性から容易に決定できる。また、決定された暖機運転時間に対応する内燃機関2の出力は図17の発電可能出力プロファイルの関係から、燃焼タイミングMb50は図18の燃焼タイミングプロファイルの関係から、それぞれ容易に求めることができる。
なお、図19の燃料消費量増加プロファイルの例では、第1実施例と同様に、暖機運転中の内燃機関2の出力が、車両床下のメイン触媒の活性前にエミッションの観点から許容される所定の吸入空気量(線Ltが対応する)以下となるように制限される。出力制限Ltにより、燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間として、点P1が選択される。そして、この点P1における暖機運転時間に基づき、内燃機関2の出力と燃焼タイミングMb50とが決定される。
次にステップ38において、ステップ13において決定された内燃機関2の出力および燃焼タイミングMb50をそれぞれ目標出力および目標燃焼タイミングとして、内燃機関2の運転つまり触媒暖機運転を実行する。そして、ステップ39において、触媒温度が目標温度(暖機完了温度)に到達したか判定し、ここでYESとなるまで、ステップ31に戻って上述した処理を繰り返す。触媒温度が目標温度に到達したら、暖機制御を終了する。
このように第3実施例では予め作成したモデルを用いることで演算処理が比較的単純となる。
以上、この発明をシリーズハイブリッド車両に適用した一実施例を説明したが、この発明は、実施例のようなシリーズハイブリッド車両にのみ限定されるものではなく、例えば発電機を駆動する内燃機関の出力が特定の運転条件でのみ一時的に車両駆動に利用されるような形式のものであってもよい。少なくとも暖機運転中の内燃機関の出力と発電量とが一定の相関を有するものであれば本発明の適用が可能である。
1…発電用モータジェネレータ
2…内燃機関
4…走行用モータジェネレータ
5…バッテリ
6…インバータ装置
7…車両側コントローラ
8…エンジンコントローラ
9…カーナビゲーションシステム

Claims (8)

  1. 発電機を駆動する内燃機関を、電力要求に応じて始動・停止する一方、内燃機関の冷機時に、所定の触媒暖機完了状態となるまで暖機運転を実行するハイブリッド車両の暖機制御方法において、
    上記触媒暖機完了状態に達したときにバッテリの充電状態が所定の上限充電状態に到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関の出力と燃焼タイミングとの組み合わせを求め、
    これらの出力と燃焼タイミングとを目標出力および目標燃焼タイミングとして暖機運転を行う、
    ハイブリッド車両の暖機制御方法。
  2. 内燃機関の動力が全て発電に用いられるシリーズハイブリッド車両である、請求項1に記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  3. 上記触媒暖機完了状態に達するまでの間、内燃機関の運転を無負荷アイドル運転とせずに継続する、請求項1または2に記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  4. 上記出力は、車両床下のメイン触媒の活性前にエミッションの観点から許容される所定の吸入空気量以下となるように制限される、
    請求項1~3のいずれかに記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  5. 現在のバッテリの充電状態と車両走行中の電力収支とに基づき、バッテリの充電状態が所定の上限充電状態に到達することとなる、暖機運転時間と発電出力との関係を示す発電可能出力プロファイルを求め、
    現在の触媒温度に基づき、触媒が上記触媒暖機完了状態に達することとなる、内燃機関の出力と、燃焼タイミングと、暖機運転時間と、の関係を示す触媒暖機時間プロファイルを求め、
    上記触媒暖機時間プロファイルにおける暖機運転時間を、燃料消費量増加量に変換することで、内燃機関の出力と、燃焼タイミングと、燃料消費量増加量と、の関係を示す燃費プロファイルを求め、
    上記発電可能出力プロファイルと上記触媒暖機時間プロファイルとから、第1の制約を満たしつつ触媒が上記触媒暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃焼タイミングとの関係を示す燃焼タイミングプロファイルを求め、
    上記発電可能出力プロファイルと上記燃焼タイミングプロファイルと上記燃費プロファイルとから、第1の制約を満たしつつ触媒が上記触媒暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃料消費量増加量との関係を示す燃料消費量増加プロファイルを求め、
    この燃料消費量増加プロファイルから燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間を決定し、
    この暖機運転時間に対応する内燃機関の出力と燃焼タイミングとを決定する、
    請求項1~4のいずれかに記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  6. 上記目標出力および目標燃焼タイミングと、対応する暖機運転時間と、を仮に設定し、
    この暖機運転時間の間の回生を含む電力収支の変化を予測し、
    この予測により、上記の仮に設定した目標出力および目標燃焼タイミングの下で暖機運転終了前にバッテリの充電状態が上記上限充電状態を越えるかどうかを判定し、
    上記上限充電状態を越える場合には、予測された過剰分を減じることで目標とする上限充電状態を低下補正し、
    補正後の上限充電状態に対して第1の制約と第2の制約とを同時に満たす目標出力と目標燃焼タイミングとの組み合わせを再度求める、
    請求項1~5のいずれかに記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  7. 現在のバッテリの充電状態と車両走行中の電力収支とに基づき、バッテリの充電状態が所定の上限充電状態に到達することとなる、暖機運転時間と発電出力との関係を示す発電可能出力プロファイルを求め、
    予め作成した第1のモデルを用いて、現在の触媒温度と上記発電可能出力プロファイルとから、第1の制約を満たしつつ触媒が上記触媒暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃焼タイミングとの関係を示す燃焼タイミングプロファイルを求め、
    予め作成した第2のモデルを用いて、上記発電可能量プロファイルと上記燃焼タイミングプロファイルとから、第1の制約を満たしつつ触媒が上記触媒暖機完了状態に達することとなる、暖機運転時間と燃料消費量増加量との関係を示す燃料消費量増加プロファイルを求め、
    この燃料消費量増加プロファイルから燃料消費量増加量が最小となる暖機運転時間を決定し、
    この暖機運転時間に対応する内燃機関の出力と燃焼タイミングとを決定する、
    請求項1~4のいずれかに記載のハイブリッド車両の暖機制御方法。
  8. 発電機を駆動する内燃機関と、バッテリと、上記内燃機関を電力要求に応じて始動・停止するとともに、内燃機関の冷機時に、所定の触媒暖機完了状態となるまで暖機運転を実行するコントローラと、を備えてなるハイブリッド車両の暖機制御装置であって、
    上記コントローラは、
    上記触媒暖機完了状態に達したときにバッテリの充電状態が所定の上限充電状態に到達するという第1の制約と、暖機運転による燃料消費量の増加が最小であるという第2の制約と、を同時に満たす、暖機運転中の内燃機関の出力と燃焼タイミングとの組み合わせを求め、
    これらの出力と燃焼タイミングとを目標出力および目標燃焼タイミングとして暖機運転を行う、
    ハイブリッド車両の暖機制御装置。
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