JP2023032263A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池の稼働率を高めることができる燃料電池発電装置を提供する。【解決手段】燃料電池21と、炭化水素系燃料を第1水素ガスに改質する改質機器と、前記炭化水素系燃料とは異なる供給源から供給される第2水素ガスを投入する配管24と、前記第1水素ガスを前記燃料電池に供給するか前記第1水素ガスと前記第2水素ガスとの混合ガスを前記燃料電池に供給するかを切り替える切り替え機構18と、を備える、燃料電池発電装置。【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池発電装置に関する。
再生可能エネルギーの余剰電力を蓄電し、蓄電した蓄電量を用いて放電電力として出力する蓄電池と、前記余剰電力および前記放電電力を用いて水素を製造する水素製造装置と、前記水素製造装置によって製造された水素を貯蔵する水素貯蔵装置と、前記水素貯蔵装置の水素を利用して発電し、発電した発電電力を需要家負荷に供給する燃料電池と、を備える電力供給システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-133939号公報
しかしながら、再生可能エネルギーの余剰電力は、天候や季節などの環境的要因により変動しやすい。そのため、再生可能エネルギーの余剰電力の変動によって製造される水素量が不安定になると、燃料電池の稼働率が低下するおそれがある。
本開示は、燃料電池の稼働率を高めることができる燃料電池発電装置を提供する。
本開示の一態様では、
燃料電池と、
炭化水素系燃料を第1水素ガスに改質する改質機器と、
前記炭化水素系燃料とは異なる供給源から供給される第2水素ガスを投入する配管と、
前記第1水素ガスを前記燃料電池に供給するか前記第1水素ガスと前記第2水素ガスとの混合ガスを前記燃料電池に供給するかを切り替える切り替え機構と、を備える、燃料電池発電装置が提供される。
本開示の一態様によれば、燃料電池の稼働率を高めることができる。
第1実施形態に係る燃料電池発電装置の構成例を示す図である。 燃料電池での発電電力と燃料電池発電装置に投入する燃料ガスの流量との関係例を示す図である。 燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。 燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。 余剰水素量と流量の指令値との関係例を示す図である。 燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。
以下、実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態に係る燃料電池発電装置の構成例を示す図である。図1に示す燃料電池発電装置101は、水素及び酸素を導入して電気エネルギーへ変換する装置である。燃料電池発電装置101は、例えば、燃料電池モジュール10及び制御装置20を備える。燃料電池モジュール10は、例えば、圧力センサ11、流量センサ12、調節弁13、燃料管14、温度センサ15、改質機器16、水素管17、調節弁18、流量センサ19、燃料電池21、流量センサ22、圧力センサ23、投入管24、空気管25及び電流センサ26を備える。
燃料電池21は、水素やメタノールなどの燃料の化学エネルギーを電気化学的に電気エネルギーに変換する装置である。燃料電池21は、水素管17を介して供給される水素又は水素リッチなガスと、外部から空気管25を介して供給される空気に含まれる酸素との電気化学反応によって発電する。燃料電池21の発電により生成された発電電力は、不図示の電力変換器を介して、負荷30に供給される。
電力変換器は、例えば、燃料電池21の発電により得られた直流電力を交流電力に変換して負荷30に供給するインバータである。電力変換器は、燃料電池21の発電により得られた直流電力の電圧を、異なる電圧の直流電力に変換して負荷30に供給するコンバータでもよい。
改質機器16は、外部から燃料管14を介して供給される炭化水素系燃料を水素リッチガスG1に改質する。水素リッチガスG1は、第1水素ガスの一例であり、改質ガスとも称される。燃料管14は、例えば、既存のインフラから供給される都市ガス等の炭化水素系燃料を改質機器16に導入する燃料系統である。改質機器16は、炭化水素系燃料の改質反応により生成される水素リッチガスG1を水素管17に出力する。改質機器16は、燃料電池21から排出されるオフガスに含まれる水素の燃焼熱により炭化水素系燃料を加熱することで水素リッチガスG1を生成してもよい。改質機器16は、例えば、炭化水素系燃料に含まれる硫黄分を除去する脱硫器と、脱硫された炭化水素系燃料を改質反応させる改質器と、改質時に発生する一酸化炭素(CO)を除去するCO除去器とを含む。
炭化水素系燃料は、都市ガスに限られず、メタンガス、プロパンガス、下水汚泥等に由来する消化ガス、食品残渣等から発生するバイオガスなどを含んでもよい。
燃料電池発電装置101は、炭化水素系燃料の改質用に燃料電池21から改質機器16に排出されるオフガスに含まれる水素の一部を希釈して外部に放出する放出機構を備えてもよい。この例では、放出機構は、制御弁31、未燃ガス処理機32及びブロワ33により構成される。
燃料電池21にて発電消費された後のオフガス中の水素は、炭化水素系燃料の改質反応を行なう改質器の燃焼用熱源として使用される。オフガス中の水素の一部は、改質器炉内温度が管理範囲となるよう、制御弁31等により燃料電池発電装置101外にパージ放出される。燃料電池発電装置101は、オフガス中の水素の一部を、放出端においてブロワ33等で希釈放出してもよいし、触媒燃焼器等の未燃ガス処理機32にて燃焼処理してもよい。
投入管24は、炭化水素系燃料の供給源とは異なる少なくとも一つの他の供給源から供給される余剰水素G2を投入する配管である。余剰水素G2は、第2水素ガスの一例である。投入管24は、例えば、複数の供給源27,28,29から供給される余剰水素G2を水素管17に導入する燃料系統である。
供給源27は、再生可能エネルギーの余剰電力を用いて製造された水素の余剰分を貯蔵するタンクである。供給源28は、化学工場、製鉄所、石油化学工場等の工場から副生された水素の利用余剰分を貯蔵するタンクである。供給源29は、その他の水素供給手段から供給された水素の余剰分を貯蔵するタンクである。
調節弁13は、燃料管14に設けられ、燃料管14に流れる炭化水素系燃料の流量を調整する。調節弁18は、投入管24に設けられ、投入管24に流れる余剰水素G2の流量を調整する。制御装置20は、調節弁13及び調節弁18の動作を制御するコントローラであり、例えば、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)である。
制御装置20の機能は、メモリに記憶されたプログラムによって、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが動作することにより実現されてもよい。制御装置20の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよい。
制御装置20は、調節弁13及び調節弁18の動作を制御することで、水素リッチガスG1を燃料電池21に供給するか水素リッチガスG1と余剰水素G2との混合ガス(以下、混合ガスG3とも称する。)を燃料電池21に供給するかを切り替える制御を行う。これにより、水素リッチガスG1と混合ガスG3のいずれか一方のガスが、燃料電池21に供給可能となる。
制御装置20が調節弁13を開き調節弁18を閉じると、水素リッチガスG1のみが燃料電池21に供給される。例えば、制御装置20は、余剰水素G2が不足する場合には、調節弁13を開き調節弁18を閉じて、水素リッチガスG1を燃料電池21に供給する制御を行う。これにより、燃料電池21は、炭化水素系燃料を用いて生成された水素リッチガスG1を用いて発電できるので、燃料電池21の稼働率が向上する。
一方、制御装置20が調節弁13及び調節弁18を開くと、水素リッチガスG1と余剰ガスG2が水素管17で混合され、混合ガスG3が燃料電池21に供給される。例えば、制御装置20は、余剰水素G2の不足がない場合や、炭化水素系燃料が故障等の何らかの異常により不足する場合には、調節弁13及び調節弁18を開いて、混合ガスG3を燃料電池21に供給する制御を行う。これにより、水素リッチガスG1を余剰水素G2により補うこと、または、余剰水素G2を水素リッチガスG1により補うことができる。よって、燃料電池21は、混合ガスG3を用いて発電することで、燃料電池21の稼働率が向上する。
このように、燃料電池発電装置101は、水素リッチガスG1を燃料電池21に供給するか混合ガスG3を燃料電池21に供給するかを切り替える切り替え機構の一例として、制御装置20、調節弁13及び調節弁18を備える。燃料電池発電装置101は、制御装置20、調節弁13及び調節弁18により構成される切り替え機構を備えることで、燃料電池21の稼働率が向上する。
制御装置20は、調節弁13及び調節弁18の動作を制御することで、燃料電池21に供給する水素ガスを、水素リッチガスG1、余剰水素G2、又は混合ガスG3のいずれかに切り替える制御を行ってもよい。これにより、燃料電池21に供給する水素ガスを、水素リッチガスG1、余剰ガスG2、又は混合ガスG3のいずれかに切り替えできる。
制御装置20が調節弁13を閉じ調節弁18を開くと、余剰水素G2のみが燃料電池21に供給される。これにより、炭化水素系燃料が不足しても、燃料電池21は、余剰水素G2を用いて発電できるので、燃料電池21の稼働率が向上する。
図1に示す例では、制御装置20、調節弁13及び調節弁18により構成される切り替え機構は、改質機器16と燃料電池21との間を接続する水素管17に余剰ガスG2を合流させる。これに対し、切り替え機構は、炭化水素系燃料を改質機器16に供給する燃料管14のうち調節弁13と改質機器16との間の部分に余剰ガスG2を合流させてもよい。これにより、切り替え機構は、水素リッチガスG1を燃料電池21に供給するか混合ガスG3を燃料電池21に供給するかを切り替えできる。
図2は、燃料電池での発電電力と燃料電池発電装置に投入する燃料ガスの流量との関係例を示す図である。制御装置20は、炭化水素系燃料の改質反応により生成される水素リッチガスG1を用いて燃料電池発電装置101を起動する。制御装置20は、燃料電池発電装置101が電源の投入により起動すると、水素リッチガスG1を燃料電池21に供給する制御を行う。制御装置20は、負荷30の電力需要及び余剰水素G2の残量に応じて、改質機器16への炭化水素系燃料の投入流量Q1と水素管17への余剰水素G2の投入流量Q2を、各々の系統に取り付けた調節弁13,18で調整する。
燃料電池発電装置101は、例えば、炭化水素系燃料によるコジェネーション運転を基本とする。制御装置20は、改質機器16内の改質器の温度安定化のため、炭化水素系燃料によって燃料電池発電装置101を起動することが好ましい。制御装置20は、燃料電池21の発電電力が所定の電力PLを超えるまで、調節弁13を開け調節弁18を閉じることで、炭化系水素燃料を改質機器16に供給し、水素リッチガスG1のみを燃料電池21に供給する制御を行う。
制御装置20は、燃料電池21の発電電力が所定の電力PLを超えると、調節弁13を開けたまま調節弁18を閉から開に切り替えることで、燃料電池21に供給する水素ガスを、水素リッチガスG1から混合ガスG3に切り替える制御を行う。制御装置20は、負荷30の需要電力の上昇に伴って、余剰水素G2の投入流量Q2が増大するように調節弁18の開度量を多くする。これにより、混合ガスG3の流量が増大し、燃料電池21の発電電力が上昇する。
図3は、燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。制御装置20は、発電工程において、燃料電池21の発電電力が負荷30の需要電力に維持されるように(ステップS11)、ステップS13,S15,S17の処理を行う。
制御装置20は、負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が零以上か否かを判定する(ステップS13)。制御装置20は、例えば、電流センサ26(図1参照)により得られた燃料電池21の出力電流計測値と不図示の電圧センサにより得られた燃料電池21の出力電圧計測値とを乗算することで、燃料電池21の出力電力Pの計測値を所定の周期で演算する。制御装置20は、出力電力Pの前回の計測値を燃料電池21の発電電力として取得でき、出力電力Pの今回の計測値を負荷30の需要電力として取得できる。制御装置20は、負荷30の需要電力を表す信号を負荷30から取得してもよい。
制御装置20は、負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が零よりも小さい場合、発電電力が需要電力よりも大きいので、炭化系水素燃料の流量を調整する調節弁13の開度を減少させる(ステップS15)。これにより、改質機器16により生成される水素リッチガスG1の流量が減少するので、発電電力が低下する。
制御装置20は、負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が零以上とステップS13で判定した場合、負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が零か否かを判定する(ステップS17)。負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が略零の場合、燃料電池21の発電電力が負荷30の需要電力に維持されている(ステップS11)。
制御装置20は、負荷30の需要電力と燃料電池21の発電電力との差が略零ではないとステップS17で判定した場合、需要電力が発電電力よりも大きいと判断し、需要電力が発電電力を超過した分の電力を超過電力ΔP(=需要電力-発電電力)として取得する。制御装置20は、超過電力ΔPの取得後、余剰水素G2の残量である余剰水素量を把握する(ステップS19)。
制御装置20は、ステップS19において、供給源27,28,29(図1参照)から余剰水素量を取得してもよい。制御装置20は、投入管24のうち調節弁18に対して供給源27,28,29の部分に設けられた不図示の水素タンクに貯蔵された余剰水素G2の残量を余剰水素量として取得してもよい。
図4は、燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。制御装置20は、ステップS21において、上述の超過電力ΔPの生成に必要な水素量ΔVを導出する。制御装置20は、超過電力ΔPと必要水素量ΔVとの関係則(マップや演算式など)に従って、超過電力ΔPに対応する必要水素量ΔVを導出する。制御装置20は、ステップS21において、ステップS19で取得した余剰水素量(余剰水素G2の残量)が必要水素量ΔVよりも多いか否かを判定する。
制御装置20は、余剰水素量が必要水素量ΔVよりも多い場合、余剰水素G2の投入流量Q2の指令値を演算する(ステップS23)。一方、制御装置20は、余剰水素量が必要水素量ΔVよりも少ない場合、炭化水素系燃料の投入流量Q1の指令値を演算する(ステップS31)。
例えば、制御装置20は、水素リッチガスG1のみを燃料電池21に供給して発電する場合、下記の式1に従って、炭化水素系燃料の投入流量Q1の指令値F1を算出する。
指令値F1=燃料電池21の1セル1アンペア当たりの炭化水素系燃料の必要流量×燃料電池21のセル数×1/水素利用率×燃料電池21の出力電流
・・・式1。
例えば、制御装置20は、余剰水素G2のみを燃料電池21に供給して発電する場合、下記の式2に従って、余剰水素G2の投入流量Q2の指令値F2を算出する。
指令値F2=燃料電池21の1セル1アンペア当たりの余剰水素G2の必要流量×燃料電池21のセル数×1/水素利用率×燃料電池21の出力電流
・・・式2。
例えば、制御装置20は、混合ガスG3を燃料電池21に供給して発電する場合、下記の式3に従って、余剰水素G2の投入流量Q2の指令値F3を算出する。
指令値F3=燃料電池21の1セル1アンペア当たりの余剰水素G2の必要流量×燃料電池21のセル数×1/水素利用率×(余剰水素G2による燃料電池21の出力電流-炭化水素系燃料による燃料電池21の出力電流)
・・・式3。
例えば、制御装置20は、余剰水素G2の投入流量Q2の指令値を演算する(ステップS23)場合において、ステップS19で取得した余剰水素量が所定量よりも多いとき、式2又は式3で算出した指令値を使用する。一方、制御装置20は、余剰水素G2の投入流量Q2の指令値を演算する(ステップS23)場合において、ステップS19で取得した余剰水素量が所定量よりも少ないとき、式3で算出した指令値を使用する。
制御装置20は、余剰水素G2の流量の計測値が投入流量Q2の指令値よりも少ないか否かを判定する(ステップS25)。制御装置20は、余剰水素G2の流量の計測値が投入流量Q2の指令値よりも少ない場合、余剰水素G2の流量を調整する調節弁18の開度を増加させる(ステップS29)。これにより、余剰水素G2の流量が増加するので、発電電力が上昇する。一方、制御装置20は、余剰水素G2の流量の計測値が投入流量Q2の指令値よりも多い場合、余剰水素G2の流量を調整する調節弁18の開度を減少させる(ステップS27)。これにより、余剰水素G2の流量が減少するので、発電電力が低下する。
例えば、制御装置20は、炭化水素系燃料の投入流量Q1の指令値を演算する(ステップS31)場合において、ステップS19で取得した余剰水素量が所定量よりも多いとき、式1又は式2で算出した指令値を使用する。一方、制御装置20は、炭化水素系燃料の投入流量Q1の指令値を演算する(ステップS31)場合において、ステップS19で取得した余剰水素量が所定量よりも少ないとき、式1で算出した指令値を使用する。
制御装置20は、炭化水素系燃料の流量の計測値が投入流量Q1の指令値よりも少ないか否かを判定する(ステップS33)。制御装置20は、炭化水素系燃料の流量の計測値が投入流量Q1の指令値よりも少ない場合、炭化水素系燃料の流量を調整する調節弁13の開度を増加させる(ステップS37)。これにより、炭化水素系燃料の流量が増加するので、発電電力が上昇する。一方、制御装置20は、炭化水素系燃料の流量の計測値が投入流量Q1の指令値よりも多い場合、炭化水素系燃料の流量を調整する調節弁13の開度を減少させる(ステップS35)。これにより、炭化水素系燃料の流量が減少するので、発電電力が低下する。
このように、制御装置20は、負荷30の需要電力及び余剰水素G2の残量に応じて、投入流量Q1と投入流量Q2を調整する。これにより、負荷30の需要電力及び余剰水素G2の残量に応じた適切な水素ガスが燃料電池21に供給されるので、燃料電池21の稼働率がより向上する。
図5は、余剰水素量と流量の指令値との関係例を示す図である。制御装置20は、図5に示すように、余剰水素量(余剰水素G2の残量)に応じて、炭化水素系燃料の投入流量Q1と余剰水素G2の投入流量を調整してもよい。制御装置20は、余剰水素量が増えるほど、投入流量Q2の指令値を増加させる。このとき、制御装置20は、余剰水素量が増えるほど、投入流量Q1の指令値を減らしてもよい。これにより、余剰水素量の変化に伴って、水素リッチガスG1と余剰水素G2との混合比を適切に調整できる。
また、制御装置20は、余剰水素量が所定量よりも多い場合、投入流量Q1の指令値を零又は一定流量とし、投入流量Q2の指令値を増減させてもよい(例えば、ステップS27,S29)。これにより、余剰水素量の変化に伴って、水素リッチガスG1と余剰水素G2との混合比を適切に調整できる。また、制御装置20は、余剰水素量の残量が所定量よりも少ない場合、投入流量Q2の指令値を零又は一定流量とし、投入流量Q1を増減させてもよい(例えば、ステップS35,S37)。
また、制御装置20は、燃料電池21に供給される水素濃度と所定の水素濃度との偏差が所定値以下になるように投入流量Q2を増減させてもよい。余剰水素G2の濃度の変動があっても、燃料電池21に適正な濃度の水素ガスを供給できる。制御装置20は、当該偏差が所定値以下にならない場合、投入流量Q1を増減させてもよい。これにより、比較的濃度が安定な炭化水素系燃料で調整することで、燃料電池21に適正な濃度の水素ガスを供給できる。
図6は、燃料電池発電装置が実行する運転制御例の一部を示すフローチャートである。制御装置20は、温度センサ15から改質器炉内温度の計測値を取得する(ステップS41)。制御装置20は、改質器炉内温度の計測値が所定の管理範囲を定める指令値よりも小さいか否かを判定する(ステップS43)。
制御装置20は、改質器炉内温度の計測値が所定の管理範囲を定める指令値よりも大きい場合、制御弁31の開度を増加させる(ステップS45)。これにより、オフガス中の水素が外部に放出される量が増えるので、改質器炉内温度の温度が下がる。一方、制御装置20は、改質器炉内温度の計測値が所定の管理範囲を定める指令値よりも低い場合、調節弁18の開度を増加させる(ステップS45)。これにより、余剰水素G2の投入量が増えるので、オフガス中の水素が増える。その結果、改質器炉内温度の温度が上がる。
炭化水素系燃料の水素濃度と余剰水素の濃度が異なり、オフガスに含まれる水素の濃度が高い又は量が多いと、改質器炉内温度が急上昇する場合がある。上記のように、改質器炉内温度の計測値が所定の管理範囲になるように、オフガスに含まれる水素の一部を希釈して外部に放出することで、そのような改質器炉内温度の急上昇を抑制できる。
以上、本実施形態では、炭化水素系燃料の改質反応により生成される水素リッチガスを用いた燃料電池発電装置に、外部水素投入機能が追加され、混合ガス発電が行われる。これにより、水素燃料の供給インフラが整備される黎明期でも、燃料電池発電装置の稼働率を高めることができる。例えば、水素燃料の供給インフラが十分に整わない地域でも、再生可能エネルギーの余剰電力を用いて生成される水素量が不連続となる地域でも、外部水素投入機能を備えることで、燃料電池発電装置の稼働率を高めることができる。また、化学工場、製鉄所、石油化学工場等から副生される水素の利用余剰分が不連続となる場合でも、外部水素投入機能を備えることで、燃料電池発電装置の稼働率を高めることができる。
また、余剰水素が不足する場合でも炭化水素系燃料を用いて電力給電できるため、電力給電機能の安定化、投資回収の短期化が可能となる。
また、外部の水素量に応じて、炭化水素系燃料と外部の水素の流量調整が実施されるので、無駄なくタイムリーな水素の利活用が可能となる。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
10 燃料電池モジュール
11 圧力センサ
12 流量センサ
13 調節弁
14 燃料管
15 温度センサ
16 改質機器
17 水素管
18 調節弁
19 流量センサ
20 制御装置
21 燃料電池
22 流量センサ
23 圧力センサ
24 投入管
25 空気管
26 電流センサ
27 供給源
28 供給源
29 供給源
30 負荷
31 制御弁
32 未燃ガス処理機
33 ブロワ
101 燃料電池発電装置

Claims (16)

  1. 燃料電池と、
    炭化水素系燃料を第1水素ガスに改質する改質機器と、
    前記炭化水素系燃料とは異なる供給源から供給される第2水素ガスを投入する配管と、
    前記第1水素ガスを前記燃料電池に供給するか前記第1水素ガスと前記第2水素ガスとの混合ガスを前記燃料電池に供給するかを切り替える切り替え機構と、を備える、燃料電池発電装置。
  2. 前記切り替え機構は、前記燃料電池に供給する水素ガスを、前記第1水素ガス、前記第2水素ガス、又は前記混合ガスのいずれかに切り替える、請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 前記切り替え機構は、前記改質機器と前記燃料電池との間を接続する水素管に前記第2水素ガスを合流させる、請求項1又は2に記載の燃料電池発電装置。
  4. 前記切り替え機構は、前記炭化水素系燃料を前記改質機器に供給する燃料管に前記第2水素ガスを合流させる、請求項1又は2に記載の燃料電池発電装置。
  5. 前記切り替え機構は、前記燃料電池の発電電力が所定の電力を超えるまで、前記燃料電池に前記第1水素ガスを供給する、請求項1から4のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  6. 前記切り替え機構は、前記燃料電池の発電電力が前記所定の電力を超えると、前記燃料電池に供給する水素ガスを、前記第1水素ガスから前記混合ガスに切り替える、請求項5に記載の燃料電池発電装置。
  7. 前記切り替え機構は、前記炭化水素系燃料の第1投入流量と前記第2水素ガスの第2投入流量を調整する、請求項1から6のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  8. 前記切り替え機構は、前記第2水素ガスの残量に応じて、前記第1投入流量と前記第2投入流量を調整する、請求項7に記載の燃料電池発電装置。
  9. 前記切り替え機構は、前記第2水素ガスの残量が増えるほど、前記第2投入流量を増やす、請求項8に記載の燃料電池発電装置。
  10. 前記切り替え機構は、前記第2水素ガスの残量が増えるほど、前記第1投入流量を減らす、請求項9に記載の燃料電池発電装置。
  11. 前記切り替え機構は、前記第2水素ガスの残量が所定量よりも多い場合、前記第1投入流量を零又は一定流量とし、前記第2投入流量を増減させる、請求項8から10のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  12. 前記切り替え機構は、前記第2水素ガスの残量が所定量よりも少ない場合、前記第2投入流量を零又は一定流量とし、前記第1投入流量を増減させる、請求項8から11のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  13. 前記切り替え機構は、前記燃料電池から給電される負荷の需要電力に応じて、前記第1投入流量と前記第2投入流量を調整する、請求項7から12のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  14. 前記切り替え機構は、前記燃料電池に供給される水素濃度と所定の水素濃度との偏差が所定値以下になるように前記第2投入流量を増減させる、請求項7から13のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
  15. 前記切り替え機構は、前記偏差が前記所定値以下にならない場合、前記第1投入流量を増減させる、請求項14に記載の燃料電池発電装置。
  16. 前記炭化水素系燃料の改質用に前記燃料電池から前記改質機器に排出されるオフガスに含まれる水素の一部を希釈して外部に放出する放出機構を備える、請求項1から15のいずれか一項に記載の燃料電池発電装置。
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