JP2023032227A - 免震フリーアクセスフロア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】緩衝板を低コストかつ十分な強度でフロアパネルへ容易に取り付けることができる免震フリーアクセスフロア構造を提供する。【解決手段】非免震部22aと免震部22bの間に形成された隙間22cを塞ぐように設けられた緩衝板34を備え、緩衝板34は、略板状の本体部と、本体部の幅方向の基端部に沿って、本体部の長さ方向に細長く伸びるように設けられた第1の取付部材と、本体部と第1の取付部材を連結する連結部材を備え、本体部と第1の取付部材は、連結部材によって、本体部の長さ方向に伸びる中心軸を中心として互いに回動可能に連結され、本体部の基端部は、第1の取付部材が、免震部22bのフロアパネル24を支持する免震部支持脚32のパネル支持部32aに設けられた第2の取付部材に固定されると共に、本体部の基端部の底部が、第2の取付部材によって支持されることにより、免震部22bに取り付けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、免震部のフロアパネルと非免震部のフロアパネルの間の隙間を塞ぐように緩衝板が設けられるような、免震フリーアクセスフロア構造に関するものである。
サーバールームのような重要なIT機器が多数設置される部屋の床構造として、基礎床の上に設置された複数の支持脚によって、複数のフロアパネルが基礎床の上方の所定の高さ位置に水平に支持されることによって、基礎床の上方に第2の床面が形成されるフリーアクセスフロアが広く用いられているが、そのようなフリーアクセスフロアにおける地震対策として、免震構造を備えたフリーアクセスフロアが用いられることがあった(特許文献1参照)。
図10及び図11は、そのような免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロア2について説明するために参照する図である。
従来のフリーアクセスフロア2は、図11に示すように、部屋1の壁側に敷設された非免震部2aのフロアパネル4と、部屋1の中央部に敷設された免震部2bのフロアパネル4と、非免震部2aと免震部2bの間に形成された隙間2cを塞ぐように設けられた緩衝板12を備えていた。
非免震部2aにおいては、図12中左側に示すように、複数のフロアパネル4が、基礎床3の上に設置された複数の支持脚6によって、基礎床3の上方の所定の高さ位置に水平に支持されていた。
このとき、それぞれの支持脚6は、アンカーボルトや接着剤等を用いて、基礎床3に固定されており、それにより、非免震部2aのフロアパネル4は、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、基礎床3に対して固定されて、水平方向に移動できないようになっていた。
一方、免震部2bにおいては、図12中右側に示すように、基礎床3の上に免震フレーム10が設置され、その免震フレーム10の上に設置された複数の免震部支持脚8によって、複数のフロアパネル4が、基礎床3の上方の所定の高さ位置に水平に支持されていた。
免震フレーム10は、その下部に設けられた免震装置10aによって支持されるようにして、基礎床3の上に設置されており、免震部支持脚8は、支持脚6と同様の構成を備えて形成され、ボルト及びナット等を用いて、免震フレーム10に固定されていた。
そして、この免震装置10aによって、免震部2bのフロアパネル4は、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、基礎床3から切り離されて、基礎床3に対して水平方向に移動できるようになっていた。
そして、免震部2bのフロアパネル4は、地震発生時に非免震部2aのフロアパネル4と接触しないように、非免震部2aのフロアパネル4から水平方向に所定の間隔をおいて離れて配置され、それにより、免震部2bと非免震部2aの間には、水平方向に所定の開口幅を有して開口する隙間2cが形成され、この隙間2cを塞ぐように、緩衝板12が設けられていた。
緩衝板12は、図12に示すように、所定の厚さ寸法を有する略板状に形成されており、緩衝板12の水平方向の免震部2b側(図中右側)の端部が、免震部2bのフロアパネル4を支持する免震部支持脚8に設けられた取付部材13を介して、免震部2bのフロアパネル4の端部に取り付けられ、緩衝板12の水平方向の非免震部2a側(図中左側)の端部が、非免震部2aのフロアパネル4の上に重ね合わせるように配置されていた。
それにより、緩衝板12は、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、緩衝板12の水平方向の非免震部2a側の端部が、常に非免震部2aのフロアパネル4の上に位置する状態で、免震部2bのフロアパネル4と共に基礎床3に対して水平方向に移動できるようになっていた。
このように、免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロア2においては、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、非免震部2aのフロアパネル4と免震部2bのフロアパネル4が接触することを防止し、かつ、非免震部2aと免震部2bの間の隙間2cを緩衝板12が塞ぐことができるようになっていた。
実開平7-42835号公報 特開2012-149429号公報
しかしながら、上述したような免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロアでは、緩衝板12の製造コストや設置作業の施工コストの増加を招くという問題があった。
すなわち、フリーアクセスフロア2においては、施工後のフリーアクセスフロア2の上面の凹凸を少なくするという観点から、緩衝板12の厚さ寸法は、要求される強度を備えることを前提として、できる限り薄い方が望ましかった。
そのため、緩衝板12は、フロアパネル4とは別の手順で強度が設計され、フロアパネル4とは別の材料が選択され、フロアパネル4とは別の工程で製造される必要があり、緩衝板12の製造コストの増加を招くおそれがあった。
また、上述したような免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロアでは、緩衝板12は、その免震部2b側の端部が取付部材13の内側に配置されることによって、免震部2bのフロアパネル4に取り付けられるため、地震発生時に、緩衝板12が跳ね上がるように移動した場合に、緩衝板12の免震部2b側の端部が取付部材13から外れてしまうおそれがあった。
これに対して、緩衝板の免震部側の端部が、免震部のフロアパネルを支持する免震部支持脚に設けられた取付部材に嵌合して係止するような構成(特許文献2参照)が提案されているが、その場合は、取付部材の構造が複雑化して、取付部材の製造コストの増加や、取り付け作業の煩雑化を招くおそれもあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、緩衝板の製造コストの低下を図ると共に、緩衝板を低コストかつ十分な強度でフロアパネルへ容易に取り付けることができ、それにより、フリーアクセスフロアの施工コストの低下を図ることができる免震フリーアクセスフロア構造を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の免震フリーアクセスフロア構造は、
基礎床に対して固定された非免震部のフロアパネルと、基礎床に対して水平方向に移動可能に設けられた免震部のフロアパネルと、前記非免震部と前記免震部の間に形成された隙間を塞ぐように設けられた緩衝板を備えた免震フリーアクセスフロア構造であって、
前記緩衝板は、略板状の本体部と、前記本体部の幅方向の基端部に沿って、前記本体部の長さ方向に細長く伸びるように設けられた第1の取付部材と、前記本体部と前記第1の取付部材を連結する連結部材を備え、
前記本体部と前記第1の取付部材は、前記連結部材によって、前記本体部の長さ方向に伸びる中心軸を中心として互いに回動可能に連結され、
前記本体部の基端部は、前記第1の取付部材が、前記免震部のフロアパネルを支持する免震部支持脚のパネル支持部に設けられた第2の取付部材に固定されると共に、前記本体部の基端部の底部が、前記第2の取付部材によって支持されることにより、前記免震部に取り付けられる
ことを特徴とするものである。
また、本発明の免震フリーアクセスフロア構造は、
前記連結部材は、略板状の一対の羽根部と、前記一対の羽根部を互いに回動可能に連結する軸部を備えた丁番部材であり、
前記本体部と前記第1の取付部材は、前記一対の羽根部が、前記本体部の基端部の側面と、前記第1の取付部材の下面にそれぞれ固定されることにより、前記軸部を中心として互いに相対的に回動できるように連結された
ことを特徴とするものである。
また、本発明の免震フリーアクセスフロア構造は、
前記第2の取付部材は、前記免震部支持脚の前記パネル支持部の上面に沿って水平方向に伸びる緩衝板支持部と、前記緩衝板支持部の上方に所定の間隔をおいて、前記緩衝板支持部と略平行に伸びる緩衝板取付部を備え、
前記第1の取付部材が、前記第2の取付部材の前記緩衝板取付部に固定され、
前記本体部の基端部の底部が、前記第2の取付部材の前記緩衝板支持部の上に載置される
ことを特徴とするものである。
また、本発明の免震フリーアクセスフロア構造は、
前記緩衝板の前記本体部は、前記フロアパネルを加工して製作される
ことを特徴とするものである。
このような本発明の免震フリーアクセスフロア構造によれば、
基礎床に対して固定された非免震部のフロアパネルと、基礎床に対して水平方向に移動可能に設けられた免震部のフロアパネルと、前記非免震部と前記免震部の間に形成された隙間を塞ぐように設けられた緩衝板を備えた免震フリーアクセスフロア構造であって、
前記緩衝板は、略板状の本体部と、前記本体部の幅方向の基端部に沿って、前記本体部の長さ方向に細長く伸びるように設けられた第1の取付部材と、前記本体部と前記第1の取付部材を連結する連結部材を備え、
前記本体部と前記第1の取付部材は、前記連結部材によって、前記本体部の長さ方向に伸びる中心軸を中心として互いに回動可能に連結され、
前記本体部の基端部は、前記第1の取付部材が、前記免震部のフロアパネルを支持する免震部支持脚のパネル支持部に設けられた第2の取付部材に固定されると共に、前記本体部の基端部の底部が、前記第2の取付部材によって支持されることにより、前記免震部に取り付けられることにより、
緩衝板の製造コストの低下を図ると共に、緩衝板を低コストかつ十分な強度でフロアパネルへ容易に取り付けることができ、それにより、フリーアクセスフロアの施工コストの低下を図ることができる。
本発明の一実施の形態に係るフリーアクセスフロア22の側面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、フロアパネル24を示す図であって、図2(a)はその底面図であり、図2(b)はその側面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、緩衝板34の平面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、緩衝板34の側面図である。 図3に示す緩衝板34の一部を拡大して示す図であって、図5(a)は図3におけるA-A線矢視拡大断面図であり、図5(b)は図3におけるB-B線矢視拡大断面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、緩衝板34の基端部の周辺を拡大して示す拡大側面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、緩衝板34の先端部の周辺を拡大して示す拡大側面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、地震発生時の挙動について説明するための概略側面図である。 図1に示すフリーアクセスフロア22における、地震発生時の挙動について説明するための概略側面図である。 緩衝板34の別の実施の形態である、四隅部用の緩衝板34を示す平面図である。 免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロア2が設置された部屋1を示す概略平面図である。 図11に示すフリーアクセスフロア2の側面図である。
以下、本発明に係る免震フリーアクセスフロア構造を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図9は、本発明の一実施の形態に係る免震構造を備えたフリーアクセスフロア22について説明するために参照する図である。なお、図11及び図12に示す免震構造を備えた従来のフリーアクセスフロア2と同様の部分については、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係るフリーアクセスフロア22は、図1に示すように、従来のフリーアクセスフロア2(図11参照)と同様に、部屋1の壁側に敷設された非免震部22aのフロアパネル24と、部屋1の中央部に敷設された免震部22bのフロアパネル24と、非免震部22aと免震部22bの間に形成された隙間22cを塞ぐように設けられた緩衝板34を備えている。
非免震部22aにおいては、図1中左側に示すように、複数のフロアパネル24が、基礎床3の上に設置された複数の支持脚26によって、基礎床3の上方の所定の高さ位置に水平に支持されている。
フロアパネル24は、図2(a)及び(b)に示すように、平坦な上面を有し、平面形状が略正方形に形成された略板状の平板部24aと、平板部24aと一体的に形成され、高さ部が平板部24aの裏面から下方に突出し、長さ部が平板部24aの裏面に沿って縦横方向に略格子状に伸びるように形成された複数のリブ24bを備えている。
そして、図2(a)に示すように、フロアパネル24の四隅部には、平板部24aを厚さ方向(図の紙面に垂直方向)に貫通するボルト孔24cが形成されている。
このようなフロアパネル24は、例えば、その材質にアルミニウム合金を用いたダイカスト製品として、平板部24aとリブ24bを一体的に成型することによって形成されている。
支持脚26は、図1に示すように、基礎床3の上に設置された脚部27と、脚部27の上部に設けられた調整台28を備えている。
支持脚26の脚部27は、基礎床3に沿って略水平に設けられた略板状のベースプレート27aと、ベースプレート27aの上面の中央部から鉛直方向に伸びるように立設された支柱27bと、支柱27bの上端部に設けられたオネジ部27cを備えている。
支持脚26の調整台28は、鉛直方向に伸びる中心軸を有する略円筒状に形成されて、その中心孔の内周面にメネジ部が形成されたボス部28aと、平坦な上面を有し、ボス部28aの上端部から水平方向の外側に放射状に広がるように設けられた略円板状のパネル支持部28bを備えている。
また、パネル支持部28bの上には、鉛直方向に伸びる中心軸を有する略円筒状に形成されて、その中心孔の内周面にメネジ部が形成されたパネル固定部28cが、パネル支持部28bと一体的、又は、パネル支持部28bに対して着脱可能に設けられている。
そして、調整台28のボス部28aのメネジ部に対して、脚部27のオネジ部27cが下側からネジ結合され、その状態で、オネジ部27cのネジの螺旋軌跡に沿って、調整台28を脚部27に対して相対回転させることにより、支持脚26のパネル支持部28bの基礎床3からの高さ位置を調整できるようになっている。
フリーアクセスフロア22の非免震部22aにおいては、図1に示すように、このような支持脚26が、部屋1の壁側(図中左側)の基礎床3の上に複数設置され、それらの支持脚26によって支持された複数のフロアパネル24が、部屋1の壁に沿って、水平方向に互いの四辺が隣り合うように並べて配置されている(図11参照)。
このとき、それぞれの支持脚26は、アンカーボルトや接着剤等を用いて、ベースプレート27aを基礎床3に固定することにより、基礎床3に対して水平方向に移動できないように、基礎床3の上に設置されている。
そして、それぞれのフロアパネル24は、最大4枚のフロアパネル24が互いの四隅部を突き合わせるように配置されて、その付き合わされたフロアパネル24の四隅部が、1つの支持脚26のパネル支持部28bの上に載置されると共に、フロアパネル24の他の四隅部が、別の支持脚26のパネル支持部28bの上にそれぞれ載置されることにより、基礎床3の上方の所定の高さ位置に水平に支持されている。
そして、パネル固定ボルト25が、フロアパネル24の上面側からフロアパネル24のボルト孔24cに挿通されて、その先端部が支持脚26のパネル支持部28bに設けられたパネル固定部28cのメネジ部にネジ締結されることにより、フロアパネル24が支持脚26に固定されている。
そのため、非免震部22aのフロアパネル24は、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、基礎床3に対して固定されて、水平方向に移動できないように設けられている。
一方、免震部22bにおいては、図1中右側に示すように、基礎床3の上に免震フレーム30が設置され、その免震フレーム30の上に設置された複数の免震部支持脚32によって、複数のフロアパネル24が、基礎床3の上方の所定の高さ位置に水平に支持されている。
免震部支持脚32は、図1に示すように、支持脚26と同様の構成(脚部及び調整台)を備えて形成されているが、その一方で、全体の高さ寸法は、支持脚26と比べて小さく形成されている。
免震フレーム30は、水平方向に伸びる断面H型(又はI型)の複数の梁状部材30aを縦横方向に略格子状に組み合わせて形成されている。
そして、免震フレーム30の下部には、免震装置30bが設けられており、免震フレーム30は、この免震装置30bによって支持されるようにして、基礎床3の上に設置されている。
フリーアクセスフロア22の免震部22bにおいては、図1に示すように、このような免震フレーム30が基礎床3の上に設置され、その免震フレーム30の上に複数の免震部支持脚32が設置され、それらの免震部支持脚32によって支持された複数のフロアパネル24が、部屋1の中央部に、水平方向に互いの四辺が隣り合うように並べて配置されている(図11参照)。
このとき、それぞれの免震部支持脚32は、ボルト及びナット等を用いて免震フレーム30の上に固定され、それぞれのフロアパネル24は、非免震部22aのフロアパネル24と同様に、その四隅部が免震部支持脚32のパネル支持部32aの上に載置されて、パネル固定ボルト25を用いて免震部支持脚32に固定されている。
そして、免震装置30bの基礎床3と接触する部分には、転動可能な複数の球体が設けられており、これらの球体が転動することにより、免震フレーム30は、基礎床3に対して水平方向に移動できるように、基礎床3の上に設置されている。
また、それと併せて、コイルばね(図示せず)やオイルダンパー(図示せず)が、基礎床3と免震フレーム30の間を水平方向に繋ぐように設けられており、コイルばねの復元力やオイルダンパーの減衰力によって、免震フレーム30の水平方向の位置が、所定の初期位置に戻るようになっている。
それにより、免震部22bのフロアパネル24は、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、基礎床3から切り離されて、基礎床3に対して水平方向に移動できるように設けられている。
このように、免震部22bのフロアパネル24は、地震発生時に建物に水平方向の変位が生じた際の挙動が非免震部22aのフロアパネル24とは異なるため、免震部22bのフロアパネル24が移動した際に非免震部22aのフロアパネル24と接触しないように、免震部22bのフロアパネル24は、非免震部22aのフロアパネル24から水平方向に所定の間隔をおいて離れて配置されている。
そして、それにより、免震部22bと非免震部22aの間には、水平方向(図1中左右方向)に所定の開口幅を有して開口する隙間22cが、免震部22bのフロアパネル24の外周部に沿って形成され、この隙間22cを塞ぐように緩衝板34が設けられている。
緩衝板34は、図3に示すように、平面形状が略長方形に形成された略板状の本体部35と、本体部35の幅方向(図中左右方向)の基端部(図中右側の端部)に沿って設けられた取付部材36(第1の取付部材)と、本体部35と取付部材36を連結する2つの丁番部材37(連結部材)を備えている。
緩衝板34の本体部35は、図3及び図4に示すように、平坦な上面を有し、平面形状が略正方形に形成された略板状の平板部35aと、平板部35aと一体的に形成され、高さ部が平板部35aの裏面から下方に突出し、長さ部が平板部35aの裏面に沿って縦横方向に略格子状に伸びるように形成された複数のリブ35bを備えている。
そして、図4に示すように、本体部35の幅方向(図中左右方向)の先端部(図中左側の端部)に、リブ35bの高さ寸法(及び平板部35aの厚さ寸法)が、本体部35の幅方向の先端部に向かうにつれて徐々に小さくなり、それにより、本体部35の底部が本体部35の上面に向かって傾斜するように形成された傾斜部35cが設けられている。
このような本体部35は、例えば、その材質にアルミニウム合金を用いたダイカスト製品として、平板部35aとリブ35bを一体的に成型することにより形成されている。
そして、本体部35は、図1に示すように、厚さ方向(図中上下方向)の寸法が、フロアパネル24の厚さ寸法と略同一に形成され、幅方向(図中左右方向)の寸法が、免震部22bのフロアパネル24と非免震部22aのフロアパネル24の間に形成された隙間22cの開口幅の寸法よりわずかに小さく形成され、幅方向に対して直角な長さ方向(図の紙面に垂直方向)の寸法が、フロアパネル24の外形部の一辺の長さ寸法と略同一に形成されている。
このように、本体部35は、その材質や、大きさや構造の一部において、図2に示すフロアパネル24と共通する構成を備えている。
緩衝板34の取付部材36(第1の取付部材)は、図3及び図4に示すように、本体部35の長さ方向(図3中上下方向)に細長く伸び、その長さ方向に対して垂直な断面形状が略長方形(図4参照)に形成された略角棒状に形成され、その長さ方向の寸法は、本体部35の長さ方向の寸法と略同一に形成されている。
そして、図3に示すように、取付部材36の長さ途中の3か所、すなわち、取付部材36の長さ方向の中央部と両端部の近傍には、図5(a)に示すように、取付部材36を厚さ方向(図中上下方向)に貫通するボルト孔36aが形成されている。
また、図3に示すように、取付部材36の長さ途中の2か所、すなわち、取付部材36の両端部の近傍に形成された2つのボルト孔36aより更に中央部寄りの位置には、図5(b)に示すように、取付部材36の下面の幅方向(図中左右方向)の全部が、取付部材36の長さ方向(図の紙面に垂直方向)に所定の幅寸法に亘って、取付部材36の上面に向かって凹むように形成された凹部36bが形成されている。
このような取付部材36が、図3に示すように、その長さ部が、本体部35の幅方向(図中左右方向)の基端部(図中右側の端部)に沿って、本体部35の長さ方向(図中上下方向)に伸びるように配置されている。
このとき、本体部35と取付部材36は、図5(b)に示すように、本体部35の上面と取付部材36の上面が同一平面上に位置し、かつ、取付部材36は、本体部35の幅方向(図中左右方向)の基端部(図中右側の端部)から水平方向の外側(図中右側)にわずかに離れた位置に配置されている。
そして、これらの本体部35と取付部材36は、取付部材36の長さ途中の2か所、すなわち、取付部材36の両端部の近傍に形成された2つのボルト孔36aより更に中央部寄りの位置に形成された取付部材36の凹部36bの位置において、丁番部材37によって互いに連結されている。
すなわち、図5(b)に示すように、丁番部材37は、端部に管部を有する略板状の一対の羽根部37a,37bと、これらの羽根部37a,37bの管部に連続して挿通されて互いを回動可能に連結する軸部37cを備え、丁番部材37の一方の羽根部37aが、本体部35の幅方向(図中左右方向)の基端部(図中右側の端部)の側面に沿うように配置されて、皿ネジ及びナット37d等によって本体部35に固定され、丁番部材37の他方の羽根部37bが、取付部材36の下面の凹部36bの内部に配置されて、皿ネジ37eによって取付部材36に固定されている。
それにより、本体部35と取付部材36は、本体部35の長さ方向(及び取付部材36の長さ方向)に伸びる、丁番部材37の軸部37cを中心として、互いに相対的に回動できるようになっている。
そして、図6に示すように、このような緩衝板34の本体部35の幅方向の基端部は、取付部材36が、免震部22bのフロアパネル24を支持する複数の免震部支持脚32のうち、最も隙間22c側(図中左側)に配置された免震部支持脚32のパネル支持部32aの上面に設けられた、ブラケット38とL字部材40から構成される取付部材(第2の取付部材)に固定されることにより、免震部22bに取り付けられている。
ブラケット38は、図6に示すように、水平方向(図中左右方向)に伸びる略板状の緩衝板支持部38aと、緩衝板支持部38aの図中右側の端部から略直角に折れ曲がって上方に伸びる略板状の連結部38bと、連結部38bの上端部から緩衝板支持部38aの側(図中左側)に略直角に折れ曲がって、緩衝板支持部38aの上方に所定の間隔をおいて、緩衝板支持部38aと略平行に伸びる略板状の緩衝板取付部38cを備え、図の紙面に垂直方向に所定の幅寸法を有して形成されている。
そして、緩衝板取付部38cの水平方向(図6中左右方向)の長さ寸法は、緩衝板34の取付部材36の幅方向(図6中左右方向)の寸法よりわずかに小さくなるように形成されると共に、緩衝板支持部38aの水平方向の長さ寸法は、緩衝板取付部38cの水平方向の長さ寸法と比べて、十分に大きくなるように形成されている。
L字部材40は、図6に示すように、水平方向(図中左右方向)に伸びる略板状の底板部40aと、底板部40aの図中右側の端部から略直角に折れ曲がって上方に伸びる略板状の側板部40bを備え、図の紙面に垂直方向に所定の幅寸法を有して形成されている。
そして、側板部40bの鉛直方向の高さ寸法は、フロアパネル24の厚さ寸法と略同一になるように形成されている。
そして、L字部材40は、図6に示すように、底板部40aがパネル支持部32aの上面に沿って接触し、側板部40bの図中右側の側面が免震部22bのフロアパネル24の図中左側の側面に沿って接触するように、免震部支持脚32のパネル支持部32aの上に配置され、ネジ40cによって、底板部40aが免震部支持脚32のパネル支持部32aに固定されている。
そして、ブラケット38は、緩衝板支持部38aがL字部材40の底板部40aの上に重なり、連結部38bがL字部材40の側板部40bの図中左側に重なるように、L字部材40の上に配置され、皿ネジ及びナット38dによって、連結部38bがL字部材40の側板部40bに固定されている。
そして、図6に示すように、緩衝板34の取付部材36が、隙間22cと対向する免震部22bの最も外側のフロアパネル24の外周部に沿うように、ブラケット38の緩衝板取付部38cの上に載置され、取付部材36の図中右側の側面が、L字部材40の側板部40bの図中左側の側面に接触するように配置されている。
そして、固定ボルト39が、取付部材36の上面側から取付部材36のボルト孔36aに挿通されて、その先端部が緩衝板取付部38cを貫通して、緩衝板取付部38cの下面側に設けられたナット部材38eにネジ締結されることにより、緩衝板34の取付部材36がブラケット38の緩衝板取付部38cに固定されている。
このとき、緩衝板34の本体部35と取付部材36のそれぞれの上面は、免震部22bのフロアパネル24の上面と同一平面上に位置するように配置されている。
そして、緩衝板34の本体部35の基端部(図6中右側の端部)の底部は、取付部材38の緩衝板支持部38aの上に載置されるように配置されている。
それにより、緩衝板34の本体部35は、本体部35や取付部材36の長さ方向、すなわち、隙間22cと対向する免震部22bの最も外側のフロアパネル24の外周部に沿って伸びる丁番部材37の軸部37cを中心軸として、図6中時計回り方向に回動することができるが、本体部35の基端部の底部が緩衝板支持部38aやその下の取付部材40の底板部40aや免震部支持脚32のパネル支持部32aによって支持されることによって係止されるため、反対方向(図6中反時計回り方向)には回動することができないようになっている。
一方、図7に示すように、緩衝板34の本体部35の幅方向の先端部は、基礎床3の上に設置された緩衝板支持脚42によって支持されている。
緩衝板支持脚42は、図1に示すように、支持脚26と同様の構成(脚部及び調整台)を備えて形成され、隙間22cの基礎床3の、非免震部22a寄り(図中左側)の位置に設置されて、そのパネル支持部42aの上には、支持部材44が設けられている。
支持部材44は、図7に示すように、水平方向(図中左右方向)に伸びる略板状の平板部44aと、平板部44aの図中右側の端部から折れ曲がって図中右下に向かって伸びる略板状の傾斜部44bを備え、図の紙面に垂直方向に所定の幅寸法を有して形成されている。
そして、支持部材44は、平板部44aがパネル支持部42aの上面に沿って接触し、傾斜部44bが免震部22bに向かって傾斜するように、緩衝板支持脚42のパネル支持部42aの上に配置され、ネジ44cによって、平板部44aが緩衝板支持脚42のパネル支持部42aに固定されている。
また、非免震部22aのフロアパネル24を支持する複数の支持脚26のうち、最も隙間22c側(図中右側)に配置された支持脚26のパネル支持部28bの上には、受板部材46が設けられている。
受板部材46は、図7に示すように、水平方向(図中左右方向)に伸びる略板状の底板部46aと、底板部46aの図中右側の端部から略直角に折れ曲がって上方に伸びる略板状の側板部46bと、側板部46bの上端部から折れ曲がって図中右下に向かって伸びる略板状の傾斜部46cを備え、図の紙面に垂直方向に所定の幅寸法を有して形成されている。
傾斜部46cの傾斜角は、緩衝板34の本体部35の傾斜部35cの傾斜角と略同一になるように形成されている。
そして、受板部材46は、底板部46aがパネル支持部28bの上面に沿って、パネル支持部28bとその上に載置されるフロアパネル24の間に挟まれるように配置されると共に、側板部46bの図中左側の側面が非免震部22aのフロアパネル24の図中右側の側面に沿って接触し、傾斜部46bが免震部22bに向かって傾斜するように、支持脚26のパネル支持部28bの上に配置され、ネジ46dによって、底板部46aが支持脚26のパネル支持部28bに固定されている。
そして、緩衝板34の本体部35の幅方向の先端部は、図7に示すように、本体部35の上面が非免震部22aのフロアパネル24の上面と同一平面上に位置するように、本体部35の略水平な底部が、緩衝板支持脚42のパネル支持部42aの上設けられた支持部材44の上に載置されると共に、本体部35の傾斜部35cが、非免震部22aのフロアパネル24を支持する支持脚26のパネル支持部28bの上設けられた受板部材46の傾斜部46bに近接して、その傾斜面に沿うように配置されている。
それにより、緩衝板34の本体部35の幅方向の先端部は、その重量の大半が緩衝板支持脚42によって支持されるようになっている。
このように、緩衝板34は、本体部35の幅方向の基端部が免震部支持脚32によって支持されると共に、本体部35の幅方向の先端部が緩衝板支持脚42によって支持されるため、本体部35が十分な支え強度を有して支持されて、非免震部22aと免震部22bの間の隙間22cを塞ぐようになっている。
次に、図8及び図9に基づいて、地震等によって建物に水平方向の変位が生じた場合のフリーアクセスフロア22における緩衝板34の挙動について説明する。
まず、図8に示すように、地震等によって建物に水平方向の変位が生じたことによって、免震部22bのフロアパネル24が非免震部22aのフロアパネル24に接近するように移動した場合、緩衝板34の本体部35は、その先端部(図中左端部)の傾斜部35cが受板部材46の傾斜部46cに接触し、そのまま傾斜部46cの傾斜に沿って図中左上方向に移動する。
それにより、緩衝板34の本体部35は、丁番部材37の軸部37cを中心に図中時計回り方向に回動しながら、本体部35の先端部が、受板部材46の傾斜部46cの上を滑って、非免震部22aのフロアパネルが24の上に乗り上げるように移動する。
次に、図9に示すように、地震等によって建物に水平方向の変位が生じたことによって、免震部22bのフロアパネル24が非免震部22aのフロアパネル24から離れるように移動した場合、緩衝板34の本体部35は、その先端部(図中左端部)が支持部材44の平板部44aの上を滑って図中右方に移動し、緩衝板支持脚42のパネル支持部42aから離隔する。
このとき、緩衝板34の本体部35は、その基端部(図9中右端部)の底部がブラケット38の緩衝板支持部38a等によって支持されることによって係止されるため、本体部35が、丁番部材37の軸部37cを中心に図9中反時計回り方向に回動できず、本体部35の先端部の高さ位置が下がらないようになっている。
そして、地震等による変位が停止した場合は、免震部22bのフロアパネル24は、基礎床3と免震フレーム30の間に設けられたコイルばねの復元力とオイルダンパーの減衰力によって所定の初期位置に戻り、それに従い、緩衝板34の本体部35は、図1に示すように、その先端部(図中左端部)が緩衝板支持脚42のパネル支持部42aの上の初期位置に移動する。
このとき、緩衝板34の本体部35を支持するブラケット38等が緩衝板34の重量等によって弾性変形して、それにより、本体部35の先端部の高さ位置が多少下がっていたとしても、本体部35の先端部が緩衝板支持脚42のパネル支持部42aに接近した際に、先端部の傾斜部35cが支持部材44の傾斜部44bに接触して、そのまま傾斜部44bの上を滑って、緩衝板支持脚42のパネル支持部42aの上に乗り上げるようになっている。
このように、フリーアクセスフロア22においては、地震等が発生して建物に水平方向の変位が生じた際に、非免震部22aのフロアパネル24と免震部22bのフロアパネル24が接触することを防止し、かつ、緩衝板34によって、非免震部22aのフロアパネル24と免震部22bのフロアパネル24の間の隙間22cを塞ぐことができるようになっている。
このような本実施の形態に係る免震フリーアクセスフロア構造を用いることにより、緩衝板34の製造コストの低下を図ることができる。
すなわち、緩衝板34の本体部35は、上述したように、その材質や一部の大きさや構造が、図2に示すフロアパネル24と共通しているため、緩衝板34を製作するために、フロアパネル24や、その製造工程、強度計算の手順の一部を流用することができる。
更に、取付部材36は、細長い角棒状の部材を基に加工して、容易に作成することができ、丁番部材37は、市販の製品を用いることができ、ブラケット38やL字部材40、支持部材44、受板部材46は、略矩形の板状の部材を所定の位置で折り曲げることにより、容易に作成することができ、そして、緩衝板支持脚38は、既存の支持脚26を流用することができる。
このように、緩衝板34やそれの取り付けに用いられる部材は、いずれも製造や確保が容易であるため、緩衝板34の製造コストの低下を図ることができる。
また、このような本実施の形態に係る免震フリーアクセスフロア構造を用いることにより、緩衝板34を十分な強度で容易に取り付けることができる。
すなわち、緩衝板34の取付部材36は、固定ボルト39を用いて、ブラケット38の緩衝板取付部38cに強固に固定されるため、緩衝板34が跳ね上がるように移動した場合であっても、緩衝板34が免震部22bのフロアパネル24から外れることを防止することができる。
そして、緩衝板34は、皿ネジやボルト等の既存の手段を用いて取り付けることができるため、特別な工具や治具等は不要であり、容易に取り付けることができる。
このように、本実施の形態に係る免震フリーアクセスフロア構造によれば、緩衝板の製造コストの低下を図ると共に、緩衝板を低コストかつ十分な強度でフロアパネルへ容易に取り付けることができ、それにより、フリーアクセスフロアの施工コストの低下を図ることができる。
また、本実施の形態に係る免震フリーアクセスフロア構造によれば、緩衝板34の取付部材36が、緩衝板34の本体部35と免震部22bのフロアパネル24の間に配置されるため、フロアパネル24の上面側から見た際に緩衝板34の取り付けに用いられる部材(ブラケット38やL字部材40)を隠すことができると共に、本体部35とフロアパネル24の間に隙間が空くことを防止することができる。
また、本実施の形態に係る免震フリーアクセスフロア構造によれば、緩衝板34の本体部35をフロアパネル24に用いた部材を流用して作成することにより、フロアパネル24の上面側から見た際の、フロアパネル24と緩衝板34の外観上の統一感を向上させることができる。
なお、本発明は、前記実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記実施の形態における免震フリーアクセスフロア構造においては、図3に示すように、緩衝板34の本体部35の平面形状が略矩形に形成されていたが、本体部35の平面形状はそのような構成に限定されず、本体部35の平面形状が略矩形以外の形状に形成されていてもよい。
すなわち、例えば、免震部22bの外周部に沿って略長方形状に形成された隙間22c(図11参照)の四隅部に緩衝板34を設置する場合には、図10に示すような、本体部35の外形部を構成する4辺のうちの図中下辺が、本体部35の基端部(図中右側の端部)から先端部(図中左側の端部)に向かって略斜め45度方向(図中右上から左下方向)に伸びるような、本体部35の平面形状が略台形状に形成された緩衝板34を用いてもよい。
また、前記実施の形態における免震フリーアクセスフロア構造においては、本体部35の長さ方向(図3中上下方向)の寸法が、1枚のフロアパネル24の外形部の一辺の長さ寸法と略同一に形成されているが、本体部35の長さ寸法はそのような構成に限定されず、例えば、図3に示す緩衝板34を長さ方向に複数並べて塞ぐような細長い隙間を、本体部の長さ寸法がフロアパネル24の一辺の長さ寸法の2倍や3倍等の整数倍になるように形成された緩衝板を用いて1枚で塞ぐようにしてもよい。
また、前記実施の形態における免震フリーアクセスフロア構造においては、フリーアクセスフロア22は、略板状の平板部24aの裏面にリブ24bが一体的に成型されたものを用いているが、フロアパネル24はそのような構成に限定されず、例えば、プレス加工によって略箱状に形成された本体の内部空間に補強部材が配置されるようなフロアパネルを用いてもよい。
また、前記実施の形態における免震フリーアクセスフロア構造においては、緩衝板34の本体部35の幅方向の先端部は、基礎床3の上に設置された緩衝板支持脚40によって支持されているが、本体部35の先端部の支持手段はそのような構成に限定されず、本体部35の先端部が十分な支え強度を有して支持されていれば、どのような手段で支持されていてもよい。
また、前記実施の形態における免震フリーアクセスフロア構造においては、免震フレーム30は、断面H型(又はI型)の梁状部材30aを略格子状に組み合わせることにより形成されているが、免震フレーム30の構成はそのようなものに限定されず、例えば、角パイプ等の、断面H型(又はI型)の梁状部材30a以外の部材を組み合わせて、免震フレーム30が形成されるようにしてもよい。
1 部屋
2 フリーアクセスフロア
2a 非免震部
2b 免震部
2c 隙間
3 基礎床
4 フロアパネル
6 支持脚
8 免震部支持脚
10 免震フレーム
10a 免震装置
12 緩衝板
13 取付部材
22 フリーアクセスフロア
22a 非免震部
22b 免震部
22c 隙間
24 フロアパネル
24a 平板部
24b リブ
24c ボルト孔
25 パネル固定ボルト
26 支持脚
27 脚部
27a ベースプレート
27b 支柱
27c オネジ部
28 調整台
28a ボス部
28b パネル支持部
28c パネル固定部
30 免震フレーム
30a 梁状部材
30b 免震装置
32 免震部支持脚
32a パネル支持部
34 緩衝板
35 本体部
35a 平板部
35b リブ
35c 傾斜部
36 取付部材
36a ボルト孔
36b 凹部
37 丁番部材
37a,37b 羽根部
37c 軸部
37d 皿ネジ及びナット
37e 皿ネジ
38 ブラケット
38a 緩衝板支持部
38b 連結部
38c 緩衝板取付部
38d 皿ネジ及びナット
38e ナット部材
39 固定ボルト
40 L字部材
40a 底板部
40b 側板部
40c ネジ
42 緩衝板支持脚
42a パネル支持部
44 支持部材
44a 平板部
44b 傾斜部
44c ネジ
46 受板部材
46a 底板部
46b 側板部
46c 傾斜部
46d ネジ

Claims (4)

  1. 基礎床に対して固定された非免震部のフロアパネルと、基礎床に対して水平方向に移動可能に設けられた免震部のフロアパネルと、前記非免震部と前記免震部の間に形成された隙間を塞ぐように設けられた緩衝板を備えた免震フリーアクセスフロア構造であって、
    前記緩衝板は、略板状の本体部と、前記本体部の幅方向の基端部に沿って、前記本体部の長さ方向に細長く伸びるように設けられた第1の取付部材と、前記本体部と前記第1の取付部材を連結する連結部材を備え、
    前記本体部と前記第1の取付部材は、前記連結部材によって、前記本体部の長さ方向に伸びる中心軸を中心として互いに回動可能に連結され、
    前記本体部の基端部は、前記第1の取付部材が、前記免震部のフロアパネルを支持する免震部支持脚のパネル支持部に設けられた第2の取付部材に固定されると共に、前記本体部の基端部の底部が、前記第2の取付部材によって支持されることにより、前記免震部に取り付けられる
    ことを特徴とする免震フリーアクセスフロア構造。
  2. 前記連結部材は、一対の羽根部と、前記一対の羽根部を互いに回動可能に連結する軸部を備えた丁番部材であり、
    前記本体部と前記第1の取付部材は、前記一対の羽根部が、前記本体部の基端部の側面と、前記第1の取付部材の下面にそれぞれ固定されることにより、前記軸部を中心として互いに相対的に回動できるように連結された
    ことを特徴とする請求項1に記載の免震フリーアクセスフロア構造。
  3. 前記第2の取付部材は、前記免震部支持脚の前記パネル支持部の上面に沿って水平方向に伸びる緩衝板支持部と、前記緩衝板支持部の上方に所定の間隔をおいて、前記緩衝板支持部と略平行に伸びる緩衝板取付部を備え、
    前記第1の取付部材が、前記第2の取付部材の前記緩衝板取付部に固定され、
    前記本体部の基端部の底部が、前記第2の取付部材の前記緩衝板支持部の上に載置される
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の免震フリーアクセスフロア構造。
  4. 前記緩衝板の前記本体部は、前記フロアパネルを加工して製作される
    ことを特徴とする請求項1ないし3に記載の免震フリーアクセスフロア構造。
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