JP2023031726A - レンズユニット及び投影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、防塵性能を高めたレンズユニット及び投影装置を提供する。【解決手段】レンズ鏡筒80は、ズームレンズが保持される第1内側筒体120と、第1内側筒体120の少なくとも一部を覆う外側筒体130と、を備え、第1内側筒体120は、外周面に設けられた第1雄溝部121aと、第1雄溝部121a上に突設された取手126と、を有し、外側筒体130は、内周面に設けられて第1雄溝部121aと接続する第1雌溝部133aと、第1雄溝部121aに沿って開口する取手開口部130A1と、を有し、取手126は、取手開口部130A1から突出する。【選択図】図3

Description

本発明は、レンズユニット及び投影装置に関する。
従来から、伸縮可能な筒状の鏡筒部分にバリフォーカルレンズ等の精密部品を収容した、カメラやプロジェクタ等の電子機器が提案されている。例えば、プロジェクタは、光源から出射された光を、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)と呼ばれるマイクロミラー表示素子、又は、液晶板に集光させ、筒状のレンズユニットを介してスクリーン上にカラー画像を表示させる。
特許文献1のレンズユニットは、第1カバー部品、第2カバー部品、第3カバー部品からなる複数の筒状のカバー部品を多段で使用し、外周に複数の摺動部材を配置することにより、密閉構造を確保している。また、第2カバー部品と第3カバー部品の外周面側に操作摘みを設けることにより、フォーカスレンズやズームレンズの手動位置調整機能を確保している。
特開2019-61011号公報
特許文献1のレンズユニットは、複数のカバー部品や摺動部材を必要とするため、ユニット全体が大型化する虞がある。また、従来のバリフォーカルレンズ方式のレンズユニットの一例として、操作摘みを摘まめるようにユニットの外周面に開口を設けたものが知られており、そのような構成ではその開口から操作摘みを外部に露出させる必要があるが、そのような開口と操作摘みとの間の隙間から塵や埃等が内部に侵入する虞がある。
本発明は、小型化を図りつつ、防塵性能を高めたレンズユニット及び投影装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズユニットは、第1レンズが保持される第1内側筒体と、前記第1内側筒体の少なくとも一部を覆う外側筒体と、を備え、前記第1内側筒体は、外周面に設けられた第1雄溝部と、該第1雄溝部上に突設された取手と、を有し、前記外側筒体は、内周面に設けられて前記第1雄溝部と接続する第1雌溝部と、前記第1雄溝部に沿って開口する開口部と、を有し、前記取手は、前記開口部から突出することを特徴とする。
本発明の投影装置は、上記のレンズユニットと、光源装置と、前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、を備え、前記レンズユニットは、前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影することを特徴とする。
本発明によれば、小型化を図りつつ、防塵性能を高めたレンズユニット及び投影装置を提供することができる。
実施形態に係る投影装置の内部構造を示す後方から視た斜視図である。 実施形態に係る投影装置の内部構造を示す平面模式図である。 実施形態に係るレンズ鏡筒の分解斜視図である。 実施形態に係るレンズ鏡筒の透過平面図である。 実施形態に係るレンズ鏡筒の平面図であって、(a)はズームレンズがワイド端であるときの状態を示し、(b)はズームレンズがテレ端であるときの状態を示す。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、投影装置10は、左右方向を長手方向とする略長矩形箱状に6面を有する筐体20を備える。投影装置10は、前面側に投影口11を有する。投影装置10は、投影口11から投影光L(図2参照)を出射する。なお、以下の説明においては、投影装置10における左右とは投影口11からの投影光Lの出射方向に対しての左右方向を示し、前後とは投影装置10の投影光Lの進行方向に対しての前後方向を示す。筐体20は、上面と右側面の一部を備える上ケース(不図示)と、下面と右側面の一部を備える下ケース(不図示)とを有する。
筐体20は、前側に前側パネル23、後側に後側パネル24、左側に左側パネル25を有する。筐体20の前側パネル23は、筐体20の左前角部まで延在し、左前角部は角R状とされる。また、前側パネル23には、投影口11の投影口開口部23a、吸気口23b及び排気口23cが設けられる。後側パネル24は、左後角部まで延在し、左後角部は角R状とされる。後側パネル24には、図示しないが、吸気口や画像入出力用のコネクタ等の接続口が設けられる。
次に、投影装置10の内部構造について説明する。投影装置10の筐体20内には、光源ケース61、制御回路基板(不図示)、冷却ファン280、ヒートシンク群281が収納される。光源ケース61は、光源装置60のケースであり、内部には光源装置60の各種光源やレンズ、ミラー等の光学部材が配置される。光源ケース61の投影口開口部23a側には、レンズ鏡筒(レンズユニット)80が取り付けられる。
図2に示すように、光源装置60は、赤色波長帯域の光源である赤色光源装置72、緑色波長帯域の光源である緑色光源装置74、青色波長帯域の光源である青色光源装置であるとともに励起光源でもある励起光照射装置70を備える。緑色光源装置74は、励起光照射装置70と、蛍光板装置76により構成される。光源装置60は、導光光学系150を有する。導光光学系150は、緑色波長帯域光及び青色波長帯域光及び赤色波長帯域光の光線束を合わせて、各色波長帯域の光線束を同一光路上に導光する。
励起光照射装置70は、青色レーザダイオードである複数の半導体発光素子を備える。赤色光源72は、赤色波長帯域光を出射する半導体発光素子である赤色発光ダイオードを備える。緑色光源装置74を構成する蛍光板装置76は、励起光照射装置70からの出射光の光軸と直交するように配置された蛍光ホイールである蛍光板を備える。蛍光板には、蛍光発光領域と拡散透過領域とが周方向に並設されている。蛍光発光領域は、青色レーザダイオードから出射された青色波長帯域光を励起光として受けて、励起された緑色波長帯域の蛍光を出射する。拡散透過領域は、青色レーザダイオードからの出射光を拡散透過する。拡散透過した出射光は、光源装置60の青色波長帯域光として出射される。
導光光学系150は、各種ダイクロイックミラー、各種反射ミラー、集光レンズ群を有する。各種ダイクロイックミラーは、所定の波長帯域光を反射し、他の所定の波長帯域光を透過する。各種反射ミラーは、所定の波長帯域光を反射して、その光軸を変換する。集光レンズには、各種ダイクロイックミラーを反射又は透過した光や各種反射ミラーで反射した光が入射する。導光光学系150により導光された赤色、緑色、青色の各波長帯域光の光線束は、光源側光学系170の同一光路上に導光される。
光源側光学系170は、集光レンズ172、光軸変換ミラー174、マイクロレンズアレイ176、集光レンズ192、照射ミラー194、コンデンサレンズ195を備える。なお、コンデンサレンズ195は、コンデンサレンズ195の後側に配置される表示素子50から出射された画像光を、投影側光学系220に向けて出射するため、投影側光学系220の一部でもある。光源側光学系170により表示素子50の画像形成面に照射された光源光である光線束は、画像形成面により反射される。
投影側光学系220は、コンデンサレンズ195、レンズ鏡筒80により構成される。表示素子50の画像形成面に反射された光源光は、投影光(画像光)として投影側光学系220のレンズ鏡筒80を介してスクリーン等の被投影体に投影される。なお、光源装置60及び表示素子50を含む投影装置10内の各回路は、RAM等により構成される図示しない制御部により制御される。具体的には、制御部は、画像信号に対応して適宜のフレームレートで空間的光変調素子(SOM)である表示素子50を駆動する。投影装置10は、光源装置60から出射された光線束を、導光光学系を介して表示素子50に照射することにより、表示素子50の反射光で画像光を形成し、投影側光学系220のレンズ鏡筒80を介して被投影体に画像を投影表示する。一実施形態では、表示素子50は、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)である。
次に、レンズ鏡筒80の構成について詳しく説明する。図3は、レンズ鏡筒80の分解斜視図である。図3に示すように、レンズ鏡筒80は、可動鏡筒である第1内側筒体120及び第2内側筒体110、固定鏡筒である外側筒体130により構成される。第1内側筒体120と第2内側筒体110は、外側筒体130を介して連結される。レンズ鏡筒80は、第1内側筒体120が後側、第2内側筒体110が前側に位置するように投影装置10の内部に配置される。レンズ鏡筒80は、投影装置10の内部において光源ケース61に取り付けられ、内部にフォーカスレンズ(第2レンズ)とズームレンズ(第1レンズ)を有する。なお、レンズ鏡筒80における画像光の出射部である前端には、透光性のあるレンズカバー140が取り付けられる。本実施形態のレンズ鏡筒80は、バリフォーカルレンズの一例である。
外側筒体130は、前後方向を筒軸方向とする略円筒状の外側筒状部130Aと、外側筒状部130Aの後側に設けられた略箱状の箱状部130Bとから構成される。外側筒状部130Aの内部の空間は、外側筒状部130Aの外周面に沿った円柱状の空間であり、互いに連通する径の異なる3つの空間から構成される。外側筒状部130Aの内部に設けられた3つの空間は、前側から順に、外側筒体130の前方に開口する第1収容部131、第1収容部131より縮径された第2収容部132、第2収容部132より拡径されて第1収容部131より縮径された第3収容部133とされる。円柱状の空間とされた第1収容部131、第2収容部132、及び第3収容部133の柱軸は、外側筒状部130Aの筒軸と一致する。
外側筒状部130Aにおける第1収容部131の内周面には、螺旋状に設けられた凹凸構造の溝であり、後述する第2内側筒体110の第2雄溝部111aと螺合する第2雌溝部131aが設けられている。第2雌溝部131aは、第1収容部131の内周面の略全域に亘って設けられている。また、外側筒状部130Aにおける第3収容部133の内周面には、螺旋状に設けられた凹凸構造の溝であり、後述する第1内側筒体120の第1雄溝部121aと螺合する第1雌溝部133aが設けられている。第1雌溝部133aは、第3収容部133の内周面の略全域に亘って設けられている。
外側筒状部130Aの後端の一部には、上方に細長く開口する取手開口部(開口部)130A1が設けられている。取手開口部130A1は、外側筒状部130Aの外周面に沿って略円弧状に開口するとともに後述する第1内側筒体120の第1雄溝部121aに沿って平面視において斜めに開口しており(図4参照)、外側筒状部130Aの外周壁を貫通して第3収容部133と連通している。
箱状部130Bは、その内部に第4収容部134とされる空間が設けられている。第4収容部134は、箱状部130Bの後方に開口する円柱状の空間であり、その柱軸が外側筒状部130Aの筒軸と一致する。また、第4収容部134は、外側筒状部130Aの第1収容部131より拡径されており、第3収容部133と連通している。また、箱状部130Bの外周面の後端には、略四角形状のフランジ部130B1が設けられている。フランジ部130B1の四隅の角部には、ネジ留め用の図示しない貫通孔が設けられている。レンズ鏡筒80は、外側筒体130のフランジ部130B1が光源ケース61にネジ留めされることにより、光源ケース61に対して固定される。
第2内側筒体110は、前後方向を筒軸方向とする略円筒状の前側筒状部111から構成される。第2内側筒体110の内部には、その光軸LC2が第2内側筒体110の筒軸と一致する形でフォーカスレンズが保持されている。第2内側筒体110の前端には、レンズカバー140が取り付けられ、これによりフォーカスレンズが保護されるとともに前方からのレンズ鏡筒80内への粉塵の侵入が防止される。前側筒状部111の外周面には、フォーカスレンズの光軸LC2周りに螺旋状に設けられ、外側筒体130の第2雌溝部131aと螺合する溝である凹凸構造の第2雄溝部111aが設けられている。第2内側筒体110は、第2雄溝部111aが外側筒体130内で第2雌溝部131aに螺合されることによりフォーカスレンズの光軸方向に沿って外側筒体130に対して後方に相対移動し、螺合が外されることによりフォーカスレンズの光軸方向に沿って外側筒体130に対して前方に相対移動する。即ち、第2雄溝部111a及び第2雌溝部131aは、レンズ鏡筒80においてフォーカスレンズを前後方向に移動させるためのヘリコイドである。
第1内側筒体120は、前後方向を筒軸方向として径の異なる略円筒状の3つの筒状部から構成さされる。3つの筒状部は、前側から順に、後側第1筒状部121、後側第1筒状部121より径が大きな後側第2筒状部122、後側第2筒状部122より径が小さく後側第1筒状部121より径が大きな後側第3筒状部123とされ、互いに連通している。後側第1筒状部121は第1内側筒体120の前方に開口し、後側第3筒状部123は第1内側筒体122の後方に開口する。また、後側第1筒状部121、後側第2筒状部122、及び後側第3筒状部123の筒軸は一致する。第1内側筒体120の内部には、その光軸LC1が第1内側筒体120の筒軸と一致する形でズームレンズが保持されている。
後側第1筒状部121の外周面のうち前端から約2/3の領域には、ズームレンズの光軸LC1周りに螺旋状に設けられ、外側筒体130の第1雌溝部133aと螺合する溝である凹凸構造の第1雄溝部121aが設けられている。第1内側筒体120は、第1雄溝部121aが外側筒体130の第1雌溝部133aに螺合されることによりズームレンズの光軸方向(前後方向)に沿って外側筒体130に対して前方に相対移動し、螺合が外されることによりズームレンズの光軸方向に沿って外側筒体130に対して後方に相対移動する。即ち、第1雄溝部121a及び第1雌溝部133aは、レンズ鏡筒80においてズームレンズを前後方向に移動させるためのヘリコイドである。外側筒体130に第2内側筒体110が組付けられた状態では、第1雄溝部121aと第1雌溝部133aとの螺合に伴って、第2内側筒体110が移動することなく第1内側筒体120がズームレンズの光軸方向(前後方向)に移動する。
第1内側筒体120に設けられた第1雄溝部121a上のうちズームレンズの光軸方向(前後方向)における略中央位置には、第1内側筒体120の径方向外側に向かって略円柱状に真っ直ぐに伸びる取手126が突設されている。ここで略中央位置とは、具体的には、第2雄溝部121aの前端部と後端部から等距離である位置をいう。取手126は、摘んで操作することができるサイズで設けられている。取手126を摘まんで動かすことにより、第1内側筒体120が連動する。
図4は、第2内側筒体110、第1内側筒体120、外側筒体130が互いに組付けられたレンズ鏡筒80の平面図である。第2内側筒体110の第2雄溝部111aが外側筒体の第2雌溝部131aに螺合されることにより第2内側筒体110と外側筒体130とが組付けられ、第1内側筒体120の第1雄溝部121aが外側筒体130の第1雌溝部133aに螺合されることにより第1内側筒体120と外側筒体130とが組付けられる。その結果、外側筒体130によって、フォーカスレンズの光軸LC2とズームレンズの光軸LC1とが重なる形で第2内側筒体110と第1内側筒体120とが連結される。
図4に示すように、第2内側筒体110、第1内側筒体120、外側筒体130が互いに組付けられることにより、第2内側筒体110はレンズカバー140が取り付けられる前端近傍を除いて外側筒体130に覆われ、第1内側筒体120は取手開口部130A1から露出する部分を除いて略全体が外側筒体130に覆われる。この状態では、第2内側筒体110は、前側筒状部111が外側筒体130の第1収容部131に収容され、第1内側筒体120は、後側第1筒状部121のうち第1雄溝部121aが設けられた部位が外側筒体130の第3収容部133に収容され、後側第1筒状部121のうち第1雄溝部121aが設けられていない部位と後側第2筒状部122と後側第3筒状部123とが外側筒体130の第4収容部134に収容される。第2内側筒体110の後端と第1内側筒体120の前端は、第2収容部132を介して対向する。
また、図4に示すように、レンズ鏡筒80では、第1内側筒体120に設けられた取手126が外側筒体130に設けられた取手開口部130A1を貫通して取手開口部130A1から突出している。従って、取手開口部130A1は、第1雄溝部121aと重なる位置に設けられている。細長く開口する取手開口部130A1は、その短手方向の開口幅が取手126の外径より僅かに大きくされている。そして、取手開口部130A1は第1雄溝部121aに沿って設けられていることから、取手126を摘まんで取手開口部130A1の開口内をその長手方向に沿って動かすことができる。取手126を動かすことにより、第1内側筒体120が連動して第1雄溝部121aがと第1雌溝部133aとの間が螺合する方向又は螺合が外される方向に移動する。即ち、取手126を動かすことにより、第1内側筒体120(ズームレンズ)が前後方向に移動する。これにより、ズームレンズの位置を調整することができる。
さらに、取手126は、投影装置10の筐体20から外部に露出する。投影装置10の筐体20の上ケースには、取手126に対応する位置に開口が設けられており、この開口から取手126の先端部が突出している。上ケースの開口から突出する取手を摘まんで動かすことにより、筐体20の外部から第1内側筒体120を前後に移動させることができる。
なお、取手126は、レンズ鏡筒80の製造時において後付けされる。即ち、レンズ鏡筒80の製造時には、取手126が設けられていない第1内側筒体が外側筒体に予め組付けられ、組付け後に、取手開口部130A1から第2雄溝部121a上に取手126が取り付けられる。取手126は、第1雄溝部121aに対して、例えば接着剤により取り付けることができる。また、レンズ鏡筒80の製造時には、第2内側筒体110の第2雄溝部111aの表面、及び第1内側筒体120の第1雄溝部121aの表面にそれぞれグリス(潤滑剤)が塗布され、第2内側筒体110及び第1内側筒体120が外側筒体130に組付けられる。このため、第2雄溝部111aと第2雌溝部131aの間、及び第1雄溝部121aと第1雌溝部133aの間を滑らかに螺合することができる。そして、製造後のレンズ鏡筒80では、第2雄溝部111aと第2雌溝部131aの間、及び第1雄溝部121aと第1雌溝部133aの間にグリスが充填された状態となっている。
次に、レンズ鏡筒80において取手126によるズームレンズの位置調整方法について説明する。図4に示すように、通常状態では、取手126は、取手開口部130A1の長手方向の略中央位置に位置した状態とされる。図5(a)に示すように、通常状態から取手126を移動させ、取手126を取手開口部130A1の長手方向の一端(図5(a)においては下端)に位置した状態とすると、第1内側筒体120が外側筒体130に対して後方に相対移動し、第1内側筒体120の前端が位置P1に位置した状態となる。この状態がズームレンズのワイド端とされる。一方、図5(b)に示すように、通常状態から取手126を移動させ、取手126を取手開口部130A1の長手方向の他端(図5(b)においては上端)に位置した状態とすると、第1内側筒体120が外側筒体130に対して前方に相対移動し、第1内側筒体120の前端が位置P2に位置し、第1内側筒体120の後端が外側筒体130に収容された状態となる。この状態がズームレンズのテレ端とされる。
以上説明したように実施形態に係るレンズ鏡筒80では、ズームレンズの位置を調整するための操作摘みである取手126が第1内側筒体120の第1雄溝部121a上に突設されている。このため、外側筒体130に第1内側筒体120が組付けられた状態、即ち第1雄溝部121aと第1雌溝部133aが螺合した状態では、取手開口部130A1から侵入する虞のある塵や埃等が第1雄溝部121aの凹凸構造と第1雌溝部133aの凹凸構造に阻まれ易くなり、取手開口部130A1からレンズ鏡筒80の内部に塵や埃等が侵入することを防止ないし抑制することができる。また、上述した実施形態に係るレンズ鏡筒80は、カム構造が必要となるレンズを採用する場合に比べて構造が簡素化され、小型化、低コスト化を図ることができる。このように、実施形態に係るレンズ鏡筒80では、小型化を図りつつ、防塵性能を高めることができる。
また、レンズ鏡筒80では、第1雄溝部121aと第1雌溝部133aとの間にグリスが充填されている。これにより、第1雄溝部121aの凹凸構造と第1雌溝部133aの凹凸構造の間がグリスにより隙間なく密閉されるため、取手開口部130A1から塵や埃等が侵入することを効果的に防止ないし抑制することができ、防塵性能をより高めることができる。
また、レンズ鏡筒80では、取手126が、第1内側筒体120の第1雄溝部121a上のうちズームレンズの光軸方向(前後方向)における略中央位置に突設されている。これにより、第1雄溝部121a上における取手126の基端位置から前側と後側にそれぞれ第1雄溝部121aが略均等に設けられた状態となるので、取手開口部130A1から前側に向かって侵入する塵や埃等と取手開口部130A1から後側に向かって侵入する塵や埃等を第1雄溝部121aの凹凸構造によって略均等に阻むことができる。このため、防塵性能をより高めることができる。
また、レンズ鏡筒80は、第2レンズであるフォーカスレンズが保持される第2内側筒体110をさらに備え、第1内側筒体120に保持されるズームレンズの光軸LC1と、第2内側筒体110に保持されるフォーカスレンズの光軸LC2と、が重なるように、第2内側筒体110と第1内側筒体120とが外側筒体130によって連結されており、第2内側筒体110は、外周面に設けられた第2雄溝部111aを有し、外側筒体130は、内周面に設けられて第2雄溝部111aと接続する第2雌溝部131aを有する。これにより、フォーカスレンズの位置を調整可能な構成を実現しつつ、防塵性能が高められたレンズ鏡筒80を実現することができる。
また、レンズ鏡筒80では、第1内側筒体120が、第1雄溝部121aと第1雌溝部133aとの螺合に伴って第2内側筒体110が移動することなく第1内側筒体120がズームレンズの光軸方向(前後方向)に移動する。これにより、第2内側筒体110にフォーカスレンズを保持しつつ、第1内側筒体120に保持されるズームレンズのフォーカスレンズに対する位置を調整可能な構成を実現することができる。
また、投影装置10は、光源装置60と、光源装置60からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子50と、を備え、レンズ鏡筒80は、表示素子50から出射された画像光を被投影体に投影する。これにより、小型化を図りつつ、防塵性能が高められたレンズ鏡筒80を備える投影装置10を提供することができる。
また、投影装置10では、光源装置60及び表示素子50を覆う筐体20を備え、第1内側筒体120及び外側筐体130は、筐体20の内部に配置される。そして、取手126は、少なくともその先端部が筐体20から外部に露出している。これにより、筐体20の外部から取手126を摘まんで操作することが可能となるため、筐体20の外部からズームレンズの位置を調整可能な投影装置10を提供することができる。
また、投影装置10では、レンズ鏡筒80の外側筒体130がフランジ部130B1を介して筐体20に対して固定される。これにより、小型化を図りつつ、防塵性能が高められたレンズ鏡筒80の筐体20内における具体的な固定態様を提供することができる。
また、光源装置60は、上述した実施形態に限定されない。例えば、少なくとも1種類の光源と、回転するカラーホイールと、蛍光体などによって赤色、緑色、青色の各波長帯域光の光(RGB光)を出射するように構成されていてもよく、少なくとも1種類の光源(例えば白色光源)とダイクロイックミラーなどにより、RGB光を出射するように構成されていてもよく、少なくとも1種類の光源(例えば白色光源)と回転するカラーホイールなどを用いて赤色、緑色、青色の各波長帯域光の光を時分割で表示素子50に向けて出射するように構成されていてもよい。
さらに一実施形態では、フォーカスレンズおよびズームレンズは、各々1つのレンズを有していてもよいし、複数のレンズを有していてもよい。
なお、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の最初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]第1レンズが保持される第1内側筒体と、
前記第1内側筒体の少なくとも一部を覆う外側筒体と、
を備え、
前記第1内側筒体は、外周面に設けられた第1雄溝部と、該第1雄溝部上に突設された取手と、を有し、
前記外側筒体は、内周面に設けられて前記第1雄溝部と接続する第1雌溝部と、前記第1雄溝部に沿って開口する開口部と、を有し、
前記取手は、前記開口部から突出することを特徴とするレンズユニット。
[2]前記第1雄溝部と前記第1雌溝部との間に潤滑剤が充填されていることを特徴とする前記[1]に記載のレンズユニット。
[3]前記取手は、前記第1雄溝部上のうち前記第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸方向における略中央位置に突設されていることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載のレンズユニット。
[4]第2レンズが保持される第2内側筒体をさらに備え、
前記第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸と、前記第2内側筒体に保持される前記第2レンズの光軸と、が重なるように、前記第2内側筒体と前記第1内側筒体とが前記外側筒体によって連結されており、
前記第2内側筒体は、外周面に設けられた第2雄溝部を有し、
前記外側筒体は、内周面に設けられて前記第2雄溝部と接続する第2雌溝部を有することを特徴とする前記[1]~[3]のいずれかに記載のレンズユニット。
[5]前記第1雄溝部と前記第1雌溝部との螺合に伴って前記第2内側筒体が移動することなく前記第1内側筒体が該第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸方向に移動することを特徴とする前記[4]に記載のレンズユニット。
[6]前記[1]から[5]のいずれかに記載のレンズユニットと、
光源装置と、
前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
を備え、
前記レンズユニットは、前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影することを特徴とする投影装置。
[7]前記光源装置及び前記表示素子を覆う筐体を備え、
前記第2内側筒体及び前記外側筐体は、前記筐体の内部に配置され、
前記取手は、少なくともその先端部が前記筐体から外部に露出することを特徴とする前記[7]に記載の投影装置。
[8]前記外側筒体は、前記筐体に対して固定されることを特徴とする前記[6]又は[7]に記載の投影装置。
10 投影装置 11 投影口
20 筐体 23 前側パネル
23a 投影口開口部 23b 吸気口
23c 排気口 24 後側パネル
25 左側パネル 50 表示素子
60 光源装置 61 光源ケース
70 励起光照射装置 72 赤色光源装置
74 緑色光源装置 76 蛍光板装置
80 レンズ鏡筒 110 第2内側筒体
111 前側筒状部 111a 第2雄溝部
120 第1内側筒体 121 後側第1筒状部
121a 第1雄溝部 122 後側第2筒状部
123 後側第3筒状部 126 取手
130 外側筒体 130A 外側筒状部
130A1 取手開口部 130B 箱状部
130B1 フランジ部 131 第1収容部
131a 第2雌溝部 132 第2収容部
133 第3収容部 133a 第1雌溝部
134 第4収容部 140 レンズカバー
150 導光光学系 170 光源側光学系
172 集光レンズ 174 光軸変換ミラー
176 マイクロレンズアレイ 192 集光レンズ
194 照射ミラー 195 コンデンサレンズ
220 投影側光学系 280 冷却ファン
281 ヒートシンク群 L 投影光
LC1 光軸 LC2 光軸
P1 位置 P2 位置

Claims (8)

  1. 第1レンズが保持される第1内側筒体と、
    前記第1内側筒体の少なくとも一部を覆う外側筒体と、
    を備え、
    前記第1内側筒体は、外周面に設けられた第1雄溝部と、該第1雄溝部上に突設された取手と、を有し、
    前記外側筒体は、内周面に設けられて前記第1雄溝部と接続する第1雌溝部と、前記第1雄溝部に沿って開口する開口部と、を有し、
    前記取手は、前記開口部から突出することを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第1雄溝部と前記第1雌溝部との間に潤滑剤が充填されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記取手は、前記第1雄溝部上のうち前記第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸方向における略中央位置に突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。
  4. 第2レンズが保持される第2内側筒体をさらに備え、
    前記第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸と、前記第2内側筒体に保持される前記第2レンズの光軸と、が重なるように、前記第2内側筒体と前記第1内側筒体とが前記外側筒体によって連結されており、
    前記第2内側筒体は、外周面に設けられた第2雄溝部を有し、
    前記外側筒体は、内周面に設けられて前記第2雄溝部と接続する第2雌溝部を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  5. 前記第1雄溝部と前記第1雌溝部との螺合に伴って前記第2内側筒体が移動することなく前記第1内側筒体が該第1内側筒体に保持される前記第1レンズの光軸方向に移動することを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 請求項1~5のいずれか1項に記載のレンズユニットと、
    光源装置と、
    前記光源装置からの光源光が照射され、画像光を形成する表示素子と、
    を備え、
    前記レンズユニットは、前記表示素子から出射された前記画像光を被投影体に投影することを特徴とする投影装置。
  7. 前記光源装置及び前記表示素子を覆う筐体を備え、
    前記第1内側筒体及び前記外側筐体は、前記筐体の内部に配置され、
    前記取手は、少なくともその先端部が前記筐体から外部に露出することを特徴とする請求項6に記載の投影装置。
  8. 前記外側筒体は、前記筐体に対して固定されることを特徴とする請求項6又は7に記載の投影装置。
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