JP2023031033A - 監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 荷物の置き去りをした乗客と当該荷物を関連付けて認識し、置き去りをした乗客に早期に報知することができる監視システムを提供する。【解決手段】 乗客の荷物の置き去りを検知する車両システム10を備えると共に、交通系ICシステム20、改札システム30、運行システム40とネットワーク70で接続して連携し、荷物の置き去りをした乗客と改札通過の乗客を照合し、改札通過の人物を特定し、更に車両の運行情報を取得して、特定された乗客の携帯端末60に荷物の置き去りを報知する報知システム50を備える監視システムである。【選択図】 図1
Description
本発明は、車両等に荷物の置き去りを監視する監視システムに係り、特に、置き去りを早期に乗客に報知できる監視システムに関する。
[従来の技術]
各国において公共交通機関を標的としたテロ事件が発生しており、鉄道事業者はテロ対策を強化している。
車両内での具体的な対策として、警察官による警乗、車掌による不審物のチェック、乗客による非常通報などが行われている。
また、労働人口減少に伴いワンマン運転及び自動運転を推進する中で、最小限の人的作業で車両内の不審物にいち早く気付き対処する必要がある。
各国において公共交通機関を標的としたテロ事件が発生しており、鉄道事業者はテロ対策を強化している。
車両内での具体的な対策として、警察官による警乗、車掌による不審物のチェック、乗客による非常通報などが行われている。
また、労働人口減少に伴いワンマン運転及び自動運転を推進する中で、最小限の人的作業で車両内の不審物にいち早く気付き対処する必要がある。
従来の車載カメラシステムは、運転台に映像を表示する表示器、車両からの信号に基づいて表示器を制御する制御装置、各車両側面の車側カメラ、各車両内の客室カメラ、IPネットワークを構築する中継装置から構成される。
車両が駅のホームに停車しドアを開けると車側カメラの映像を表示器に表示し、運転士による乗客の乗降確認を補助する。また、客室内で異常が発生した際は、乗客が客室内の非常通報ボタンを押すことで表示器に客室カメラの映像が表示される。
尚、上記の客室カメラでは、客室内の物体検知は行っておらず、荷物の置き去りに気付くのは乗客による非常通報、警官や清掃員による確認、または車庫への回送後であった。
尚、上記の客室カメラでは、客室内の物体検知は行っておらず、荷物の置き去りに気付くのは乗客による非常通報、警官や清掃員による確認、または車庫への回送後であった。
[関連技術]
尚、関連する先行技術として、特許第6526953号公報「物体識別方法」(特許文献1)がある。
特許文献1には、監視カメラで移動体を検出し、その移動体の種別、属性を識別可能とすることで、犯罪防止や犯罪捜査の支援を行うことが示されている。
尚、関連する先行技術として、特許第6526953号公報「物体識別方法」(特許文献1)がある。
特許文献1には、監視カメラで移動体を検出し、その移動体の種別、属性を識別可能とすることで、犯罪防止や犯罪捜査の支援を行うことが示されている。
しかしながら、上記従来の鉄道運行のシステムでは、荷物置き去りは目視確認となるため、走行中に警官や車掌が巡回する場合は確認漏れ、走行中の巡回が行われない場合は乗客が荷物に気付いてからの通報となるため不審物の発見が遅れてしまうという問題点があった。
また、客室内に荷物が置き去りになっていても不審物と忘れ物の判別がつかず、通報の決断ができない心理も想定される。
更に、乗客の忘れ物による置き去りの場合、忘れ物をしたことに気付くのが遅れたり、忘れ物の行方が分からなくなるという問題点もあった。
更に、乗客の忘れ物による置き去りの場合、忘れ物をしたことに気付くのが遅れたり、忘れ物の行方が分からなくなるという問題点もあった。
尚、特許文献1には、荷物の置き去りをした乗客と当該荷物を関連付けて認識し、置き去りをした乗客に早期に報知する構成についての記載がない。
本発明は上記実状に鑑みて為されたものであり、荷物の置き去りをした乗客と当該荷物を関連付けて認識し、置き去りをした乗客に早期に報知することができる監視システムを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本発明は、車両に搭載されたカメラによって監視を行う監視システムであって、カメラで撮影された画像データから車両に乗車する乗客を認識すると共に乗客が携帯する荷物を関連付けて認識し、画像データから降車する乗客が関連付けられた荷物を携帯していない場合に、荷物の置き去りと判定する制御装置を備えることを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、車両内に設けられ、制御装置が荷物の置き去りと判定した場合に、当該置き去りを表示する表示装置を備えることを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、ネットワークに処理装置と記憶装置が接続し、処理装置は、車両の制御装置から車両情報、及び荷物の置き去りをした乗客と荷物の画像データを受信し、記憶装置に記憶することを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、改札の通過を撮影する改札用カメラをネットワークに接続し、処理装置が、改札を通過した乗客と荷物の置き去りの乗客とを関連付けることを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、改札の通過を管理する改札システムをネットワークに接続し、処理装置が、改札用カメラで撮影した乗客と改札を通過した乗客とを関連付けることを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、車両の運行を管理する運行システムをネットワークに接続し、処理装置が、荷物の置き去りに関する情報を関連する駅の端末装置又は関連する駅員の端末に送信することを特徴とする。
本発明は、上記監視システムにおいて、交通系ICカードを管理する交通系ICシステムをネットワークに接続し、処理装置が、荷物の置き去りをした乗客の情報を交通系ICシステムから取得し、当該乗客の携帯端末に荷物の置き去りに関する情報を送信することを特徴とする。
本発明によれば、車両に搭載されたカメラで撮影された画像データから車両に乗車する乗客を認識すると共に乗客が携帯する荷物を関連付けて認識し、画像データから降車する乗客が関連付けられた荷物を携帯していない場合に、荷物の置き去りと判定する制御装置を備える監視システムとしているので、乗客の荷物の置き去りを早期に認識できる効果がある。
本発明によれば、交通系ICカードを管理する交通系ICシステムをネットワークに接続し、処理装置が、荷物の置き去りをした乗客の情報を交通系ICシステムから取得し、当該乗客の携帯端末に荷物の置き去りに関する情報を送信する上記監視システムとしているので、乗客は早期に荷物の置き去りを認識できる効果がある。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る監視システム(本システム)は、車両に搭載された監視カメラで乗客と携帯する荷物を撮影し、制御装置が乗客と荷物を識別して関連付け、乗客が降車した時に、関連付けられた荷物が置き去りにされている場合には、車掌が見る表示装置に荷物の置き去りを表示する車両システムを備えるものであり、表示装置を見ている車掌が降車した乗客に荷物の置き去りを早期に報知できるものである。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る監視システム(本システム)は、車両に搭載された監視カメラで乗客と携帯する荷物を撮影し、制御装置が乗客と荷物を識別して関連付け、乗客が降車した時に、関連付けられた荷物が置き去りにされている場合には、車掌が見る表示装置に荷物の置き去りを表示する車両システムを備えるものであり、表示装置を見ている車掌が降車した乗客に荷物の置き去りを早期に報知できるものである。
また、本システムは、運行システム、改札システム、交通系ICシステムと連携し、荷物の置き去りをした乗客と改札通過の乗客を照合し、改札通過の人物を特定し、更に車両の運行情報を取得して、特定された乗客の携帯端末に荷物の置き去りを報知する報知システムを備えるものであり、荷物の置き去りが乗客の携帯端末に報知されることで、乗客は早期に荷物の置き去りを認識できるものである。
[本システム:図1]
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、図1に示すように、車両毎に荷物の置き去りを監視する車両システム10と、車両の運行を管理する運行システム20と、改札の通過を管理する改札システム30と、交通系ICカードを管理する交通系ICシステム40と、置き去りされた荷物を管理し、置き去りした乗客に報知する報知システム50と、乗客の携帯端末60とがネットワーク70で接続されている。
尚、図1には示していないが、ネットワーク70には、各駅の事務室に設置された端末装置、各駅員が保有する携帯端末等も接続されている。また、車両システム10と携帯端末60は移動するため、無線接続となっている。
本システムについて図1を参照しながら説明する。図1は、本システムの構成概略図である。
本システムは、図1に示すように、車両毎に荷物の置き去りを監視する車両システム10と、車両の運行を管理する運行システム20と、改札の通過を管理する改札システム30と、交通系ICカードを管理する交通系ICシステム40と、置き去りされた荷物を管理し、置き去りした乗客に報知する報知システム50と、乗客の携帯端末60とがネットワーク70で接続されている。
尚、図1には示していないが、ネットワーク70には、各駅の事務室に設置された端末装置、各駅員が保有する携帯端末等も接続されている。また、車両システム10と携帯端末60は移動するため、無線接続となっている。
[各システムの概略]
本システムを構成する各システムの概略を説明する。
車両システム10は、本システムの特徴的構成であり、車両内に設けられた監視カメラによって撮影された乗客と荷物を制御装置が認識し、車掌室の表示装置に荷物の置き去りを表示して、乗客に知らせるものである。
車両システム10の詳細は、後述する。
本システムを構成する各システムの概略を説明する。
車両システム10は、本システムの特徴的構成であり、車両内に設けられた監視カメラによって撮影された乗客と荷物を制御装置が認識し、車掌室の表示装置に荷物の置き去りを表示して、乗客に知らせるものである。
車両システム10の詳細は、後述する。
運行システム20は、車両の運行を管理するもので、本システムに含まれるようにすることで、荷物の置き去りがあった車両の運行状況を把握することができる。
改札システム30は、改札を通過する情報(改札情報)を管理するもので、交通系ICカードが利用される場合は、交通系ICシステム40と連動して利用者の情報と改札情報とが関連付けられる。
改札システム30は、改札を通過する情報(改札情報)を管理するもので、交通系ICカードが利用される場合は、交通系ICシステム40と連動して利用者の情報と改札情報とが関連付けられる。
交通系ICシステム40は、交通系ICカードを管理するシステムであり、交通系ICカードの利用者の情報を保有し、特に、利用者の携帯端末等の連絡先の情報を記憶している。
報知システム50は、本システムの特徴的構成であり、乗客が荷物の置き去りをした場合に、その乗客に荷物の置き去りを知らせるものである。
報知システム50は、本システムの特徴的構成であり、乗客が荷物の置き去りをした場合に、その乗客に荷物の置き去りを知らせるものである。
乗客の携帯端末60は、乗客のスマートフォン等であり、荷物を置き去りにした場合に、その旨が通知されるものである。
ネットワーク70は、各システムを接続するもので、インターネットを想定している。
ネットワーク70は、各システムを接続するもので、インターネットを想定している。
次に、本システムにおける特徴的な車両システム10と報知システム50を更に具体的に説明する。
[車両システム10:図2]
車両システム10について図2を参照しながら説明する。図2は、車両システムの概略構成図である。
車両システム10は、図2に示すように、車両内に設けられた監視カメラ11と、制御装置12と、表示装置13とを備えている。
[車両システム10:図2]
車両システム10について図2を参照しながら説明する。図2は、車両システムの概略構成図である。
車両システム10は、図2に示すように、車両内に設けられた監視カメラ11と、制御装置12と、表示装置13とを備えている。
監視カメラ11は、車両への乗客の乗車及び降車を撮影し、更に乗客の荷物も撮影する。従って、監視カメラ11は、ドアの近くに設けられるカメラと、車内を撮影するカメラが複数台設けられるものである。
制御装置12は、監視カメラ11で撮影された画像データを解析し、乗客を認識すると共に乗客が携帯する荷物も認識して、乗客と荷物とを関連付ける。
制御装置12は、監視カメラ11で撮影された画像データを解析し、乗客を認識すると共に乗客が携帯する荷物も認識して、乗客と荷物とを関連付ける。
乗客の認識は、顔認証、服装を含めたパターン認識を行い、荷物の認識は、物体のパターン認識を行う。認識された乗客と荷物にはそれぞれ乗客IDと荷物IDが付与されると共に車両ID(運行している車両ID)、車両番号(乗車している車両番号)、荷物置き去りの場所(位置)の情報も付与される。
そして、制御装置12は、無線通信でネットワーク70に接続し、他のシステムとのデータ送受信を行うものである。
そして、制御装置12は、無線通信でネットワーク70に接続し、他のシステムとのデータ送受信を行うものである。
表示装置13は、制御装置12で処理された画像データ等を表示するもので、車掌が確認できる場所に設置されている。
また、表示装置13は、荷物の置き去りが発生すると、アラートを表示画面に表示し、その画面上に「荷物が回収された」ボタンと「荷物が回収されなかった」ボタンが表示される。
車掌のアナウンスによって乗客が荷物を回収した場合は「荷物が回収された」ボタンを車掌が押し、乗客が荷物を回収しなかった場合には「荷物が回収されなかった」ボタンを車掌が押すことになる。ボタン操作後の処理は後述する。
また、表示装置13は、荷物の置き去りが発生すると、アラートを表示画面に表示し、その画面上に「荷物が回収された」ボタンと「荷物が回収されなかった」ボタンが表示される。
車掌のアナウンスによって乗客が荷物を回収した場合は「荷物が回収された」ボタンを車掌が押し、乗客が荷物を回収しなかった場合には「荷物が回収されなかった」ボタンを車掌が押すことになる。ボタン操作後の処理は後述する。
[報知システム50:図3]
報知システム50について図3を参照しながら説明する。図3は、報知システムの概略構成図である。
報知システム50は、報知サーバ50aを有し、報知サーバ50aは、制御部51と、記憶部52と、インタフェース部53とを備えている。ここで、制御部51が請求項の処理装置に相当し、記憶部52が請求項の記憶装置に相当している。尚、この処理装置と記憶装置の役割を車両システム10又は改札システム30で行うようにしてもよい。
報知システム50について図3を参照しながら説明する。図3は、報知システムの概略構成図である。
報知システム50は、報知サーバ50aを有し、報知サーバ50aは、制御部51と、記憶部52と、インタフェース部53とを備えている。ここで、制御部51が請求項の処理装置に相当し、記憶部52が請求項の記憶装置に相当している。尚、この処理装置と記憶装置の役割を車両システム10又は改札システム30で行うようにしてもよい。
報知サーバ50aの制御部51は、記憶部52から処理プログラムを読み込んで動作し、車両において荷物の置き去りが発生すると、車両システム10から置き去り対象の荷物と乗客の画像データ、乗客ID、荷物ID、車両ID及び車両番号の情報を受信し、記憶部52に記憶する。
そして、報知サーバ50aの制御部51は、運行システム20から車両の運行情報を取得し、改札システム30及び交通系ICシステム40に荷物置き去りの乗客について問い合わせを行う。
更に、報知サーバ50aの制御部51は、交通系ICシステム40から荷物置き去りの乗客の連絡先の情報を取得し、その連絡先に荷物の置き去りを通知する。
また、制御部51は、荷物の置き去りの情報を路線上の関連する駅の事務室の端末装置及び駅員の携帯端末に表示する。
更に、報知サーバ50aの制御部51は、交通系ICシステム40から荷物置き去りの乗客の連絡先の情報を取得し、その連絡先に荷物の置き去りを通知する。
また、制御部51は、荷物の置き去りの情報を路線上の関連する駅の事務室の端末装置及び駅員の携帯端末に表示する。
[本システムの処理]
本システムの処理について乗客の流れに従って説明する。
[改札入る]
乗客が駅に到着して自動改札等を通過する際に、改札の入口側に設けられた改札用カメラで乗客を撮影し、改札システム30で画像解析を行い、顔認証等で乗客を認識する。認識された画像データには、一時的に乗客IDが付与される。
そして、改札システム30は、交通系ICシステム40と連携し、改札を通過した乗客の交通系ICカードのIDと乗客の画像データとの紐付けを行う。ここで、改札システム30では、交通系ICカードのIDと乗客の画像データとを関連付けて登録する。
本システムの処理について乗客の流れに従って説明する。
[改札入る]
乗客が駅に到着して自動改札等を通過する際に、改札の入口側に設けられた改札用カメラで乗客を撮影し、改札システム30で画像解析を行い、顔認証等で乗客を認識する。認識された画像データには、一時的に乗客IDが付与される。
そして、改札システム30は、交通系ICシステム40と連携し、改札を通過した乗客の交通系ICカードのIDと乗客の画像データとの紐付けを行う。ここで、改札システム30では、交通系ICカードのIDと乗客の画像データとを関連付けて登録する。
[乗車]
次に、乗客が特定の車両に乗車すると、車両システム10の監視カメラ11が乗客と荷物を撮影し、制御装置12が乗客と荷物を認識して一時的に乗客IDと荷物IDを付与して関連付ける。
ここで、付与された乗客IDは、改札システム30で付与された乗客IDとは異なるものであるので、車両システム10は、乗客IDと乗客の画像データを改札システム30に送信して、登録されている乗客の画像データとの照合を行い、交通系ICカードのIDを付与するようにしてもよい。
次に、乗客が特定の車両に乗車すると、車両システム10の監視カメラ11が乗客と荷物を撮影し、制御装置12が乗客と荷物を認識して一時的に乗客IDと荷物IDを付与して関連付ける。
ここで、付与された乗客IDは、改札システム30で付与された乗客IDとは異なるものであるので、車両システム10は、乗客IDと乗客の画像データを改札システム30に送信して、登録されている乗客の画像データとの照合を行い、交通系ICカードのIDを付与するようにしてもよい。
[降車]
そして、乗客が車両を降車した場合、関連付けられた荷物が車両内に残っていると、車掌が見る表示装置13に乗客の荷物の置き去りを表示し、車掌がマイクで降車した乗客に荷物の置き去りをアナウンスして荷物の携帯を促す。
そして、乗客が車両を降車した場合、関連付けられた荷物が車両内に残っていると、車掌が見る表示装置13に乗客の荷物の置き去りを表示し、車掌がマイクで降車した乗客に荷物の置き去りをアナウンスして荷物の携帯を促す。
それでも、乗客が荷物の置き去りをしたままでいる(降車して荷物を回収しないで車両が発車する)と、車両システム10は、報知システム50に荷物の置き去りが発生したことを通知する。
この通知には、荷物の置き去りをした乗客の画像データ及び乗客IDと荷物の画像データ及び荷物ID、乗客の乗車時刻と降車時刻、車両IDと車両番号の情報が含まれる。
この通知には、荷物の置き去りをした乗客の画像データ及び乗客IDと荷物の画像データ及び荷物ID、乗客の乗車時刻と降車時刻、車両IDと車両番号の情報が含まれる。
報知システム50の報知サーバ50aが、車両システム10から荷物の置き去りの情報を受信すると、車両システム10から受信した荷物置き去りの乗客の画像データを用いて改札システム30に問い合わせを行い、当該乗客の連絡先を取得し、当該連絡先に荷物の置き去りを通知する。
上記では、荷物の置き去りが発生した場合に限り、報知サーバ50aが改札システム30に乗客の問い合わせを行い、その問い合わせでは、乗客の乗車の時刻、乗車駅、乗車路線の情報を条件に乗客の絞り込みを依頼すると、膨大な乗客の画像データから照合する場合に比べて検索が効率化できる利点がある。
尚、車両システム10で既に乗客の交通系ICカードのIDを取得している場合には、そのIDを改札システム30に送信して対応する連絡先を取得し、その連絡先に通知を行う。
尚、車両システム10で既に乗客の交通系ICカードのIDを取得している場合には、そのIDを改札システム30に送信して対応する連絡先を取得し、その連絡先に通知を行う。
また、報知サーバ50aは、荷物の置き去りが発生したことを関連する駅の事務室の端末装置に通知すると共に関連する駅員の携帯端末にも通知する。
関連する駅とは、荷物置き去りが発生した駅と停車予定の駅であり、関連する駅員もそれら駅に所属する駅員である。
関連する駅とは、荷物置き去りが発生した駅と停車予定の駅であり、関連する駅員もそれら駅に所属する駅員である。
[改札出る]
該当する乗客が改札を出る際に、改札システム30は、改札の表示部に荷物の置き去りを表示してもよいし、大画面のモニターに表示するようにしてもよい。
改札を出る乗客を撮影する改札カメラを設置し、荷物置き去りの乗客の画像データが改札を入った乗客の画像データ及び改札を出た乗客の画像データに一致し、改札の入出の乗客が改札システム30で同一人物(同一の交通系ICカードのID)である場合に、連絡先に報知するようにしてもよい。報知を誤りなく行うことができる。
該当する乗客が改札を出る際に、改札システム30は、改札の表示部に荷物の置き去りを表示してもよいし、大画面のモニターに表示するようにしてもよい。
改札を出る乗客を撮影する改札カメラを設置し、荷物置き去りの乗客の画像データが改札を入った乗客の画像データ及び改札を出た乗客の画像データに一致し、改札の入出の乗客が改札システム30で同一人物(同一の交通系ICカードのID)である場合に、連絡先に報知するようにしてもよい。報知を誤りなく行うことができる。
[別の例]
また、別の例として、改札に入る際に改札カメラで乗客を撮影するのではなく、改札を出る際に、改札カメラで乗客を撮影し、報知サーバ40aからの問い合わせがあった場合に、改札システム30は、乗客の照合を行い、該当する乗客の連絡先を報知サーバ40aに返信する。
そして、報知サーバ40aは、受信した乗客の連絡先に荷物の置き去りについて連絡する。
また、別の例として、改札に入る際に改札カメラで乗客を撮影するのではなく、改札を出る際に、改札カメラで乗客を撮影し、報知サーバ40aからの問い合わせがあった場合に、改札システム30は、乗客の照合を行い、該当する乗客の連絡先を報知サーバ40aに返信する。
そして、報知サーバ40aは、受信した乗客の連絡先に荷物の置き去りについて連絡する。
この別の例では、改札を出る側に改札カメラを設ければよく、報知サーバ40aからの問い合わせがあった場合のみ改札システム30は乗客の照合を行えばよいので改札システム30の負荷を抑えることができ、更に改札を入る側に改札カメラを設置する必要がないため、構成を簡略にしてシステムコストを低減できるものである。
[改札イメージ:図4]
本システムにおける改札イメージについて図4を参照しながら説明する。図4は、改札イメージを示す概略図である。
図4に示すように、改札に入って来た乗客の顔画像が検知され、交通系ICカードがタッチされると、検知された顔画像の乗客IDと交通系ICカードのIDとが紐付けられて、改札システム30に登録されるようになっている。
本システムにおける改札イメージについて図4を参照しながら説明する。図4は、改札イメージを示す概略図である。
図4に示すように、改札に入って来た乗客の顔画像が検知され、交通系ICカードがタッチされると、検知された顔画像の乗客IDと交通系ICカードのIDとが紐付けられて、改札システム30に登録されるようになっている。
[車内撮影のイメージ:図5]
本システムにおける車両システム10の監視カメラ11で撮影した車内のイメージについて図5を参照しながら説明する。図5は、車内撮影のイメージを示す概略図である。
図5に示すように、車両システム10の監視カメラ11で撮影された画像データを制御装置12が四角で囲んだように荷物を認識し、当該荷物の画像データと荷物IDを記憶する。
本システムにおける車両システム10の監視カメラ11で撮影した車内のイメージについて図5を参照しながら説明する。図5は、車内撮影のイメージを示す概略図である。
図5に示すように、車両システム10の監視カメラ11で撮影された画像データを制御装置12が四角で囲んだように荷物を認識し、当該荷物の画像データと荷物IDを記憶する。
[乗客への通知イメージ:図6]
乗客への荷物置き去りの通知メッセージについて図6を参照しながら説明する。図6は、乗客への通知メッセージの例を示す概略図である。
図6(a)に示すように、乗客の携帯端末(スマートフォン等)60へ忘れ物の通知が為され、更に、図6(b)に示すように、詳細情報が表示される。詳細情報は、荷物を置き忘れた駅、忘れ物を保管している駅等が表示される。
乗客への荷物置き去りの通知メッセージについて図6を参照しながら説明する。図6は、乗客への通知メッセージの例を示す概略図である。
図6(a)に示すように、乗客の携帯端末(スマートフォン等)60へ忘れ物の通知が為され、更に、図6(b)に示すように、詳細情報が表示される。詳細情報は、荷物を置き忘れた駅、忘れ物を保管している駅等が表示される。
[動作フロー:図7]
次に、本システムにおける動作フローについて図7を参照しながら説明する。図7は、本システムの動作フローを示すフロー図である。
本システムでは、図7に示すように、改札システム30が改札用カメラで改札を通る乗客を撮影し、顔画像を抽出する(S1)。
そして、改札システム30内の処理装置で抽出した顔画像で乗客を認識し、交通系ICカードのIDと紐づけを行い、改札システム30内のデータベース(DB)に登録する(S2)。
次に、本システムにおける動作フローについて図7を参照しながら説明する。図7は、本システムの動作フローを示すフロー図である。
本システムでは、図7に示すように、改札システム30が改札用カメラで改札を通る乗客を撮影し、顔画像を抽出する(S1)。
そして、改札システム30内の処理装置で抽出した顔画像で乗客を認識し、交通系ICカードのIDと紐づけを行い、改札システム30内のデータベース(DB)に登録する(S2)。
次に、乗車時に車両システム10の監視カメラ11で乗客と荷物を撮影し、乗客の顔画像と荷物画像を検出する。そして、車両システム10は、改札システム30のDBから乗客の顔画像に対応する交通系ICカードのIDを取得する(S3)。
車両システム10は、交通系ICカードのIDと乗客の乗客IDと荷物IDを関連付けて処理装置12に記憶する(S4)。
車両システム10は、交通系ICカードのIDと乗客の乗客IDと荷物IDを関連付けて処理装置12に記憶する(S4)。
尚、上記処理は、車両毎に分散されるので、報知システム50で行うのが効率的である。
つまり、車両システム10は、荷物置き去りの情報を報知システム50に送信し、報知システム50の報知サーバ50aが、改札システム30に荷物置き去りした乗客の画像データを送信し、改札システム30が、乗客の画像データを元に乗客の検索を行い、該当する交通系ICカードのIDを取得して報知サーバ50aに返信し、報知サーバ50aが、交通系ICカードのIDと乗客ID、乗客の画像データ及び荷物ID、荷物の画像データを対応付けて管理して記憶するものである。
つまり、車両システム10は、荷物置き去りの情報を報知システム50に送信し、報知システム50の報知サーバ50aが、改札システム30に荷物置き去りした乗客の画像データを送信し、改札システム30が、乗客の画像データを元に乗客の検索を行い、該当する交通系ICカードのIDを取得して報知サーバ50aに返信し、報知サーバ50aが、交通系ICカードのIDと乗客ID、乗客の画像データ及び荷物ID、荷物の画像データを対応付けて管理して記憶するものである。
次に、車両システム10の監視カメラ11が降車時に乗客と荷物を撮影し、荷物の置き去りを検知する(S5)。
具体的には、監視カメラ11の車内用カメラで荷物を認識し、降車時にドアの近くの監視カメラ11で降車する乗客の画像及び荷物を撮影して、降車時に乗客が荷物を携帯しておらず、車内カメラに荷物が残ったままであると、荷物の置き去りとして検知する。
具体的には、監視カメラ11の車内用カメラで荷物を認識し、降車時にドアの近くの監視カメラ11で降車する乗客の画像及び荷物を撮影して、降車時に乗客が荷物を携帯しておらず、車内カメラに荷物が残ったままであると、荷物の置き去りとして検知する。
荷物の置き去りを検知すると、車両システム10の処理装置12は、車掌が見ることができる表示装置13に荷物の置き去りのアラームを表示する(S6)。
これにより、車掌は、社外向けのスピーカで荷物置き去りした乗客に対して、その旨をアナウンスして荷物の回収を促すものである。
これにより、車掌は、社外向けのスピーカで荷物置き去りした乗客に対して、その旨をアナウンスして荷物の回収を促すものである。
車掌のアナウンスにも拘わらず、乗客が荷物を回収しなかった場合(Noの場合)は、車掌は表示装置13の表示画面で「回収されなかった」のボタンを選択し、回収された場合(Yesの場合)は、車掌は表示装置13の表示画面で「回収された」のボタンを選択する。表示画面でいずれかのボタンが押下されることで判定処理が為される(S7)。
荷物が回収された場合は、処理S1に戻り、荷物が回収されなかった場合は、関連する駅に荷物の置き去りの情報を通知する(S8)。
具体的には、関連する駅として、荷物の置き去りがあった駅、車両のこの後の停車駅であり、更に車両システム10は報知システム50にも通知する。
通知内容は、乗客IDと乗客の画像データ、荷物IDと荷物の画像データ、荷物の置き去りが発生した車両ID、車両番号、荷物の置き去り箇所等の情報である。
具体的には、関連する駅として、荷物の置き去りがあった駅、車両のこの後の停車駅であり、更に車両システム10は報知システム50にも通知する。
通知内容は、乗客IDと乗客の画像データ、荷物IDと荷物の画像データ、荷物の置き去りが発生した車両ID、車両番号、荷物の置き去り箇所等の情報である。
そして、報知サーバ50aは、荷物の置き去りをした乗客の交通系ICカードのIDから得られた乗客の連絡先に荷物の置き去りの情報を通知する(S9)。
荷物の置き去り情報として、置き去りが発生した駅、荷物を預かっている駅、当該駅での保管期間、遺失物管理センターでの保管期間、問い合わせ先等である。
荷物の置き去り情報として、置き去りが発生した駅、荷物を預かっている駅、当該駅での保管期間、遺失物管理センターでの保管期間、問い合わせ先等である。
[自動運転への適用]
本システムをワンマン運転の電車、地下鉄、モノレール、バス等の車両にも適用できるし、自動運転の車両にも適用できる。
尚、自動運転の場合、荷物置き去りについて降車した乗客へのアナウンスは自動音声出力とするものであり、荷物の回収又は未回収は監視カメラ11で撮影された映像に基づいて処理装置12が判定するものである。
本システムをワンマン運転の電車、地下鉄、モノレール、バス等の車両にも適用できるし、自動運転の車両にも適用できる。
尚、自動運転の場合、荷物置き去りについて降車した乗客へのアナウンスは自動音声出力とするものであり、荷物の回収又は未回収は監視カメラ11で撮影された映像に基づいて処理装置12が判定するものである。
[実施の形態の効果]
本システムによれば、車両に搭載された監視カメラ11で乗客と携帯する荷物を撮影し、制御装置12が乗客と荷物を識別して関連付け、乗客が降車した時に、関連付けられた荷物が置き去りにされている場合には、車掌が見る表示装置13に荷物の置き去りを表示する車両システム10を備えるものであり、表示装置13を見ている車掌が降車した乗客に荷物の置き去りを早期に報知できる効果がある。
本システムによれば、車両に搭載された監視カメラ11で乗客と携帯する荷物を撮影し、制御装置12が乗客と荷物を識別して関連付け、乗客が降車した時に、関連付けられた荷物が置き去りにされている場合には、車掌が見る表示装置13に荷物の置き去りを表示する車両システム10を備えるものであり、表示装置13を見ている車掌が降車した乗客に荷物の置き去りを早期に報知できる効果がある。
また、本システムによれば、車両システム10を備えると共に、交通系ICシステム20、改札システム30、運行システム40とネットワーク70で接続して連携し、荷物の置き去りをした乗客と改札通過の乗客を照合し、改札通過の人物を特定し、更に車両の運行情報を取得して、特定された乗客の携帯端末60に荷物の置き去りを報知する報知システム50を備えるものであり、荷物の置き去りが乗客の携帯端末60に報知されることで、乗客は早期に荷物の置き去りを認識できる効果がある。
本発明は、荷物の置き去りをした乗客と当該荷物を関連付けて認識し、置き去りをした乗客に早期に報知することができる監視システムに好適である。
10…車両システム、 11…監視カメラ、 12…制御装置、 13…表示装置、 20…交通系ICシステム、 30…改札システム、 40…運行システム、 50…報知システム、 50a…報知サーバ、 51…制御部、 52…記憶部、 53…インタフェース部、 60…乗客の携帯端末、 70…ネットワーク
Claims (7)
- 車両に搭載されたカメラによって監視を行う監視システムであって、
前記カメラで撮影された画像データから前記車両に乗車する乗客を認識すると共に前記乗客が携帯する荷物を関連付けて認識し、
前記画像データから降車する乗客が関連付けられた荷物を携帯していない場合に、荷物の置き去りと判定する制御装置を備えることを特徴とする監視システム。 - 車両内に設けられ、制御装置が荷物の置き去りと判定した場合に、当該置き去りを表示する表示装置を備えることを特徴とする請求項1記載の監視システム。
- ネットワークに処理装置と記憶装置が接続し、
前記処理装置は、車両の制御装置から車両情報、及び荷物の置き去りをした乗客と荷物の画像データを受信し、前記記憶装置に記憶することを特徴とする請求項1又は2記載の監視システム。 - 改札の通過を撮影する改札用カメラをネットワークに接続し、処理装置は、前記改札を通過した乗客と荷物の置き去りの乗客とを関連付けることを特徴とする請求項3記載の監視システム。
- 改札の通過を管理する改札システムをネットワークに接続し、処理装置は、改札用カメラで撮影した乗客と前記改札を通過した乗客とを関連付けることを特徴とする請求項4記載の監視システム。
- 車両の運行を管理する運行システムをネットワークに接続し、処理装置は、荷物の置き去りに関する情報を関連する駅の端末装置又は関連する駅員の端末に送信することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか記載の監視システム。
- 交通系ICカードを管理する交通系ICシステムをネットワークに接続し、処理装置は、荷物の置き去りをした乗客の情報を前記交通系ICシステムから取得し、当該乗客の携帯端末に荷物の置き去りに関する情報を送信することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか記載の監視システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021136492A JP2023031033A (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 監視システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2021136492A JP2023031033A (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 監視システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023031033A true JP2023031033A (ja) | 2023-03-08 |
Family
ID=85413821
Family Applications (1)
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JP2021136492A Pending JP2023031033A (ja) | 2021-08-24 | 2021-08-24 | 監視システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023031033A (ja) |
-
2021
- 2021-08-24 JP JP2021136492A patent/JP2023031033A/ja active Pending
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