JP2023030908A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】非常止め装置を動作させる作動機構が備えるモータの出力を低減することができるエレベータ装置を提供する。【解決手段】エレベータ装置は、乗りかごと、乗りかごに設けられる非常止め装置と、乗りかごに設けられ、非常止め装置を動作させる電動作動器と、を備えるものであって、電動作動器(10)は、基板部(40)上に位置する機構部を備え、機構部は、可動部材(34)と、電動作動器の待機状態において、可動部材を吸引する電磁石(35)と、電磁石が備えるナット部と螺合する送りねじ(36)と、送りねじを駆動するモータ(37)と、を備え、電磁石は、ローラ(71)を介して基板部に接触する支持部を備える。【選択図】図2
Description
本発明は、電動で作動する非常止め装置を備えるエレベータ装置に関する。
エレベータ装置には、乗りかごの昇降速度を常時監視して、所定の過速状態に陥った乗りかごを非常停止させるために、ガバナおよび非常止め装置が備えられている。一般に、乗りかごとガバナはガバナロープによって結合されており、過速状態を検出すると、ガバナがガバナロープを拘束することで乗りかご側の非常止め装置を動作させ、乗りかごを非常停止するようになっている。
このようなエレベータ装置では、昇降路内に長尺物であるガバナロープを敷設するため、省スペース化および低コスト化が難しい。また、ガバナロープが振れる場合、昇降路内における構造物とガバナロープとが干渉しやすくなる。
これに対し、ガバナロープを用いない非常止め装置が提案されている。
ガバナロープを用いない非常止め装置に関する従来技術として、特許文献1に記載された技術が知られている。
本従来技術では、乗りかご上に、非常止め装置を駆動する駆動軸と、駆動軸を作動させる作動機構が設けられる。作動機構は、接続片を介して駆動軸に機械的に接続される可動鉄心と、可動鉄心を吸着する電磁石を備えている。駆動軸は、駆動バネによって付勢されているが、通常時は、電磁石が通電され可動鉄心が吸着されているため、作動機構によって駆動軸の動きが拘束されている。
非常時には、電磁石が消磁されて駆動軸の拘束が解かれ、駆動バネの付勢力によって駆動軸が駆動される。これにより、非常止め装置が動作して、乗りかごが非常停止する。
また、非常止め装置を通常状態に復帰させるときには、非常時に移動した可動鉄心に、電磁石を移動して近付ける。電磁石が可動鉄心に当接したら、電磁石を通電し、可動鉄心を電磁石に吸着する。さらに、可動鉄心が電磁石に吸着された状態で、電磁石を駆動して、可動鉄心および電磁石を通常時の待機位置に戻す。なお、電磁石の移動機構は、電磁石が螺合する送りねじ軸と、送りねじ軸を回転させるモータとを有する。
上記従来技術では、移動機構の磨耗や移動機構への塵埃の付着などによる可動部における摩擦力の増大などによって、可動性が低下する恐れがある。このため、動作の信頼性を確保するために、モータの出力を大きくする必要がある。モータの出力を大きくすると、非常止め装置を動作させる作動機構の装置サイズや消費電力が増大する。
そこで、本発明は、非常止め装置を動作させる作動機構が備えるモータの出力を低減することができるエレベータ装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明によるエレベータ装置は、乗りかごと、乗りかごに設けられる非常止め装置と、乗りかごに設けられ、非常止め装置を動作させる電動作動器と、を備えるものであって、電動作動器は、基板部上に位置する機構部を備え、機構部は、可動部材と、電動作動器の待機状態において、可動部材を吸引する電磁石と、電磁石が備えるナット部と螺合する送りねじと、送りねじを駆動するモータと、を備え、電磁石は、ローラを介して基板部に接触する支持部を備える。
本発明によれば、電磁石が、ローラを介して基板部に接触する支持部を備えることにより、モータの出力を低減することができる
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明の一実施形態であるエレベータ装置について、実施例により、図面を用いながら説明する。なお、各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
図1は、本発明の一実施例であるエレベータ装置の概略構成図である。
図1に示すように、エレベータ装置は、乗りかご1と、電動作動器10と、駆動機構(12~20)と、引上げロッド21と、非常止め装置2とを備えている。
乗りかご1は、建築物に設けられる昇降路内に主ロープ(図示せず)により吊られており、ガイド装置(図示せず)を介してガイドレール4に摺動可能に係合している。駆動装置(巻上機:図示せず)により主ロープが摩擦駆動されると、乗りかご1は昇降路内を昇降する。
図示しない速度検出装置が、乗りかご1に備えられ、昇降路内における乗りかご1の昇降速度を常時検出する。したがって、速度検出装置により、乗りかご1の昇降速度が所定の過速度を超えたことを検出することができる。
本実施例では、速度検出装置は、画像センサを備え、画像センサによって取得されるガイドレール4の表面状態の画像情報に基づいて、乗りかご1の速度を検出する。例えば、速度検出装置は、所定時間における画像特徴量の移動距離から速度を算出する。
なお、速度検出装置は、乗りかごの移動とともに回転するロータリーエンコーダの出力信号に基づいて、乗りかごの速度を算出してもよい。
電動作動器10は、本実施例では電磁作動器であり、乗りかご1の上部に配置される。電磁操作器は、例えば、ソレノイドもしくは電磁石によって作動する可動片もしくは可動杆を備えるものである。電動作動器10は、速度検出装置が乗りかご1の所定の過速状態を検出したときに作動する。このとき、操作レバー11に接続されている駆動機構(12~20)により、引上げロッド21が引き上げられる。これにより、非常止め装置2が制動状態となる。
なお、駆動機構(12~20)については後述する。
非常止め装置2は、乗りかご1の左右に一台ずつ配置される。各非常止め装置2が備える図示しない一対の制動子は、制動位置および非制動位置の間で可動であり、制動位置においてガイドレール4を挟持する。さらに、非常止め装置2は、乗りかご1の下降により乗りかご1に対して相対的に上昇すると、制動子とガイドレール4との間に作用する摩擦力により、制動力を生じる。これにより、非常止め装置2は、乗りかご1が過速状態に陥ったときに作動し、乗りかご1を非常停止させる。
本実施例のエレベータ装置は、ガバナロープを用いない、いわゆるロープレスガバナシステムを備えるものであり、乗りかご1の昇降速度が定格速度を超えて第1過速度(例えば、定格速度の1.3倍を超えない速度)に達すると、駆動装置(巻上機)の電源およびこの駆動装置を制御する制御装置の電源が遮断される。また、乗りかご1の下降速度が第2過速度(例えば、定格速度の1.4倍を超えない速度)に達すると、乗りかご1に設けられる電動作動器10が非常止め装置2を作動させて、乗りかご1が非常停止される。
本実施例において、ロープレスガバナシステムは、前述の速度検出装置と、速度検出装置の出力信号に基づいて乗りかご1の過速状態を判定する安全制御装置と、から構成される。この安全制御装置は、速度検出装置の出力信号に基づいて乗りかご1の速度を計測し、計測される速度が第1過速度に達したと判定すると、駆動装置(巻上機)の電源およびこの駆動装置を制御する制御装置の電源を遮断するための指令信号を出力する。また、安全制御装置は、計測される速度が第2過速度に達したと判定すると、電動作動器10を作動するための指令信号を出力する。
前述のように、非常止め装置2が備える一対の制動子が引上げロッド21によって引き上げられると、一対の制動子がガイドレール4を挟持する。引上げロッド21は、電動作動器10に接続される駆動機構(12~20)によって駆動される。
以下、この駆動機構の構成について説明する。なお、図1においては、筐体30内を透視して電動作動器10の構成を示しているが、電動作動器10の構成については、後述する(図2)。
電動作動器10の操作レバー11と第1の作動片16が連結され、略T字状の第1リンク部材が構成される。操作レバー11および第1の作動片16はそれぞれT字の頭部および足部を構成する。略T字状の第1リンク部材は、操作レバー11と第1の作動片16の連結部において、第1の作動軸19を介して、支持部材であるクロスヘッド50に回動可能に支持される。T字の足部となる第1の作動片16における、操作レバー11と第1の作動片16の連結部とは反対側の端部に、一対の引上げロッド21の一方(図中左側)の端部が接続される。
接続片17と第2の作動片18が連結され、略T字状の第2リンク部材が構成される。接続片17および第2の作動片18はそれぞれT字の頭部および足部を構成する。略T字状の第2リンク部材は、接続片17と第2の作動片18の連結部において、第2の作動軸20を介してクロスヘッド50に回動可能に支持される。T字の足部となる第2の作動片18における、接続片17と第2の作動片18の連結部とは反対側の端部に、一対の引上げロッド21の他方(図中左側)の端部が接続される。
筐体30の内部から外部に伸びる操作レバー11の端部と、接続片17の両端部の内、第2の作動軸20よりも乗りかご1の上部に近い端部とが、それぞれ、乗りかご1上に横たわる駆動軸12の一端(図中左側)と他端(図中右側)とに接続される。
駆動軸12は、ボルト締結によってクロスヘッド50に固定される固定部14(固定用ボルトは図示せず)を摺動可能に貫通している。また、駆動軸12は、押圧部材15を貫通し、押圧部材15は駆動軸12に固定されている。なお、押圧部材15は、固定部14の第2リンク部材(接続片17、第2の作動片18)側に位置する。固定部14と押圧部材15の間に、弾性体である駆動ばね13が位置し、駆動ばね13には駆動軸12が挿通される。
本実施例においては、駆動機構がさらに、固定部14のクロスヘッド50における固定位置を設定する位置調整器60を備えている。これにより、駆動機構の動作の信頼性が向上する。なお、駆動機構は、位置調整器60を備えていなくても、動作可能である。
電動作動器10が作動すると、すなわち本実施例では電磁石への通電が遮断されると、駆動ばね13の付勢力に抗して操作レバー11の動きを拘束する電磁力が消失するので、押圧部材15に加わる駆動ばね13の付勢力によって、駆動軸12が長手方向に沿って駆動される。このため、第1リンク部材(操作レバー11、第1の作動片16)が第1の作動軸19の回りに回動するとともに、第2リンク部材(接続片17、第2の作動片18)が第2の作動軸20の回りに回動する。これにより、第1リンク部材の第1の作動片16に接続される一方の引上げロッド21が駆動されて引き上げられるとともに、第2リンク部材の第2の作動片18に接続される他方の引上げロッド21が駆動されて引き上げられる。
なお、本実施例においては、後述するように、筐体30の上面となる筐体カバー31における操作レバー11の挿通部に可撓性のカバー部材32が設けられる。これにより、電動作動器10の機構部が格納される筐体30内への塵埃や異物などの侵入が抑制される。
図2は、本実施例における電動作動器10の機構部を示す、図1の設置状態における正面図である。なお、図2において、非常止め装置は制動状態であり、電動作動器10は作動状態にある。すなわち、エレベータ装置は停止状態である。
エレベータ装置が通常運転されているとき、電動作動器10は待機状態(図示せず)にある。待機状態においては、操作レバー11に接続される可動部材34が、図2に示す電磁石35の位置で、励磁されている電磁石35に吸引されている。これにより、駆動ばね13(圧縮ばね)の付勢力に抗して、操作レバー11の動きが拘束されている。なお、操作レバー11は、可動部材34に回動可能に設けられるブラケット38を介して、可動部材34に接続される。また、可動部材34における少なくとも電磁石35と吸着する部分は磁性体からなる。
本実施例においては、筐体30の上面となる筐体カバー31において操作レバー11が挿通する開口部に、この開口部を覆う可撓性のカバー部材32が設けられる。例えば、カバー部材32は、薄板状のゴム材からなる。カバー部材32が可撓性を有するので、非常止め装置を作動させるときの操作レバー11の動きは妨げられない。
カバー部材32よって、筐体30内への塵埃や異物などが侵入して、機構部に付着したり接触したりすることが抑制される。
本実施例においては、さらに、操作レバー11に、板状部材33が設けられる。板状部材33は、筐体30内の空間内で、ブラケット38と操作レバー11の接続部に固定されている。板状部材33の平面部は、筐体30内において、筐体カバー31において操作レバー11が挿通する開口部の直下およびその周辺の空間内に位置するとともに、開口部直下に位置する機構部上を覆う。これにより、筐体30内へ塵埃や異物などが侵入しても、塵埃や異物などが機構部に付着したり接触したりすることが抑制される。
図示しない安全制御装置からの指令により、電磁石35の励磁が停止されると、可動部材34に作用する吸引力が消失するので、駆動ばね13の付勢力が開放されて駆動軸12が駆動される。駆動軸12が駆動されると、駆動軸12に接続される操作レバー11が第1の作動軸19の回りに回動し、連動して、操作レバー11に連結される第1の作動片16が第1の作動軸19の回り(図2における時計回り)に回動する。これにより、第1の作動片(11,16)に接続される引上げロッド21が引き上げられる。
上述のように操作レバー11が回動すると、操作レバー11に接続される可動部材34は、操作レバー11の回動方向に沿って、図2に示す可動部材34の位置まで移動する。これにより、電動作動器10は、可動部材34が電磁石35により吸着される待機状態から、図2に示すような作動状態へ移行する。
電動作動器10を待機状態に復帰させるためには、次に述べるように、機構部(36,37,40-42,70,71)によって、可動部材34を移動位置(図2)から待機時の位置に戻す。
電動作動器10は、可動部材34を駆動するために基板部40の平面部上に位置する送りねじ36(例えば、台形ねじ)を有する。送りねじ36は、基板部40の平面上に固定される第1の支持部材41および第2の支持部材42によって回転可能に支持される。電磁石35は、ナット部を備えており、このナット部が送りねじ36と螺合する。送りねじ36は、モータ37によって回転駆動される。
なお、基板部40としては、金属板などの板状部材を用いてもよいし、クロスヘッド50を構成する鋼材の平面部を用いてもよい。
電動作動器10を待機状態に復帰させるには、まず、モータ37を駆動して送りねじ36を回転させる。回転する送りねじ36と電磁石35が備えるナット部とによって、モータ37の回転が、送りねじ36の軸方向に沿った電磁石35の直線的移動に変換される。これにより、電磁石35は、可動部材34の移動位置(図2)に近づいて、可動部材34に接触する。図示されないスイッチ、もしくはモータ37の負荷電流によって、電磁石35と可動部材34の接触が検知されたら、電磁石35を励磁するとともに、モータ37を停止する。可動部材34は、電磁力が作用して、電磁石35に吸着する。可動部材34が電磁石35に吸着したら、電磁石35の励磁を継続しながら、モータ37の回転方向を逆にして、送りねじ36を逆転させる。これにより、可動部材34は、電磁石35とともに、待機時の位置まで移動する。
図2に示すように、本実施例においては、電磁石35は、電磁石35から基板部40に向かって延びる足部70とローラ71とから構成される支持部を有する。足部70の一端は電磁石35に固定される。足部70は、電磁石35における固定端から、基板部40に向かって下方へ延びている。ローラ71は、足部70の他端に、回転可能に接続される。ローラ71は基板部40に接しているので、電磁石35が移動すると回転する。
足部70およびローラ71を有する支持部は、電磁石35の重量の一部を支える。また、電磁石35が可動部材34を吸着している場合、支持部は、電磁石35および可動部材34の重量の一部を支える。このため、送りねじ36と、電磁石35が備える送りナットとの螺合部に掛かる荷重が低減される。これにより、送りねじ36が回転するとき、この螺合部における摩擦力が低減する。さらに、送りねじ36が回転して電磁石35が移動するとき、ローラ71により、支持部と基板部40との間の摩擦力が低減される。したがって、送りねじ36を回転させて電磁石35を移動するモータ37の出力を低減することができる。
なお、前述の支持部は、電磁石35の傾きを抑制している。これにより、可動部材34が、信頼性高く電磁石35に吸着される。
図3は、本実施例における電動作動器10の機構部を示す、図1の設置状態における上面図である。なお、図3において、電動作動器10は、図2と同様に、作動状態にある。
図3に示すように、円形の磁極面(図4参照)が可動部材34と対向する二個の電磁石35が、送りねじ36の中心軸(回転軸)を対称軸として、線対称に配置されている。二個の電磁石35は、取り付け板に固定され、一体化されている。送りねじ36は、二個の電磁石35の間を通るとともに、二個の電磁石35の間に位置する送りナットに螺合している。二個の電磁石35の各々が、図2に示したような、足部70とローラ71とからなる支持部を備えている。各ローラ71の回転軸の方向は、基板部40の平面に平行、かつ送りねじ36の中心軸(回転軸)の方向に対して垂直である。これにより、送りねじ36が回転して電磁石35が送りねじ36の中心軸(回転軸)に沿って移動すると、各ローラ71が回転する。
図3に示すように、本実施例においては、可動部材34がブラシ部材80を備えている。ブラシ部材80の毛部は送りねじ36の表面に接触している。これにより、ブラシ部材80は、可動部材34が移動すると、送りねじ36の表面から、塵埃などの付着物を掻き出す。電動作動器10の復帰時には、送りねじ36が回転するので、付着物が、ブラシ部材80によって、送りねじ36の表面から効果的に掻き出される。このようにして送りねじ36の表面から付着物が除去されると、送りねじ36と送りナットとの螺合部における摩擦力が低減される。したがって、モータ37の出力を低減することができる。
図4は、本実施例における電動作動器10の機構部を示す、図1の設置状態における側面図である。図4は、可動部材34、電磁石35、送りねじ36およびブラシ部材80の位置関係を示している。
図4に示すように、送りねじ36は、可動部材34の平面部、すなわち電磁石35との吸着面における、中央部の切り欠け部34Cを通る。支持体82に固定されたブラシ部材80の毛部が、切り欠け部34Cの縁部から、送りねじ36の表面に向かって延びている。毛部の自由端すなわち毛先部は、送りねじ36の表面に接触している。支持体82は、切り欠け部34Cの縁部に嵌合し、抑え板81によって縁部に固定されている。
なお、ブラシ部材80の毛部は、弾力性のある樹脂線材もしくは金属線材などからなる。
上述の実施例によれば、電磁石35がローラ71を有する支持部を備えることにより、
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
なお、本発明は前述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。
例えば、ローラ71の形状は、円盤状、円筒状、ボール状など、様々な形状が適用できる。ブラシ部材80は、電磁石35側に設けられてもよい。
また、エレベータ装置は、機械室を有するものでもよいし、いわゆる機械室レスエレベータでもよい。
1…乗りかご、2…非常止め装置、4…ガイドレール、10…電動作動器、11…操作レバー、12…駆動軸、13…駆動ばね、14…固定部、15…押圧部材、16…作動片、17…接続片、18…作動片、19…作動軸、20…作動軸、21…引上げロッド、30…筐体、31…筐体カバー、32…カバー部材、33…板状部材、34…可動部材、あうC…切り欠け部、35…電磁石、36…送りねじ、37…モータ、38…ブラケット、40…基板部、41…支持部材、42…支持部材、50…クロスヘッド、60…位置調整器、70…足部、71…ローラ、80…ブラシ部材、81…抑え板、82…支持体
Claims (7)
- 乗りかごと、
前記乗りかごに設けられる非常止め装置と、
前記乗りかごに設けられ、前記非常止め装置を動作させる電動作動器と、
を備えるエレベータ装置において、
前記電動作動器は、基板部上に位置する機構部を備え、
前記機構部は、
可動部材と、
前記電動作動器の待機状態において、前記可動部材を吸引する電磁石と、
前記電磁石が備えるナット部と螺合する送りねじと、
前記送りねじを駆動するモータと、
を備え、
前記電磁石は、ローラを介して前記基板部に接触する支持部を備えることを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記支持部は、前記基板部に向かって延びる足部を有し、
前記足部の一端が前記電磁石に固定され、
前記足部の他端に前記ローラが設けられることを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記ローラは、前記基板部に平行かつ前記送りねじの中心軸に垂直な方向を回転軸として、回転可能であることを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記電磁石は、前記モータによって前記送りねじを回転すると、前記送りねじの軸方向に沿って移動することを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項4に記載のエレベータ装置において、
前記可動部材は、前記電磁石に吸着されることにより、前記電磁石とともに移動することを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項1に記載のエレベータ装置において、
前記電動作動器はブラシ部材を有し、
前記ブラシ部材の毛部が前記送りねじの表面に接触していることを特徴とするエレベータ装置。 - 請求項6に記載のエレベータ装置において、
前記ブラシ部材は、前記可動部材に設けられることを特徴とするエレベータ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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