JP2023028161A - 車両用外装部品 - Google Patents

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誠 岡田
Makoto Okada
泰庸 寺本
Yasunobu Teramoto
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Abstract

【課題】優れた意匠を表示し得る車両用外装部品1を提供すること。【解決手段】光透過性を有し、裏面20に凹凸形状を有する基体2と、光透過性を有し、前記基体2の前記裏面20に形成されている塗装膜5と、を具備し、前記塗装膜5の厚さは、前記裏面20の領域毎に異なる、車両用外装部品1。【選択図】図7

Description

本発明は、フロントグリルやバンパ、各種のガーニッシュに代表される樹脂製の車両用外装部品に関する。
車両に搭載される車両用外装部品として、基体の表面に塗膜を形成したものが知られている。
例えば特許文献1には、透明樹脂基材(1)の裏面(2)に形成したレンズカット部(3)上にホットスタンプ層(4)からなる文字,図形等の模様部(5)を設け、さらにその裏面側に前記ホットスタンプ層(4)とは異色の着色塗膜(6)を設けたことを特徴とする車両用装飾板が開示されている。
この種の車両用外装部品は、透明樹脂基材の裏面に形成された凹凸や模様を、当該透明樹脂基材を通して、その表側に表示する。これにより車両用外装部品には優れた意匠性が付与される。
実開平1-157049号公報
特許文献1の車両用外装部品では、レンズカット部が表示する立体的な意匠と、当該レンズカット部上に形成されている模様部や、さらにその裏面側に形成されている着色塗膜による意匠とを、透明樹脂基材をとおして当該透明樹脂基材の表側に表示する。
ここで、ホットスタンプ層からなる模様部や着色塗膜によると、色や模様による意匠を表示することはできるものの、レンズカット部の立体感を充分に引き立たせ得るものとは言い難い。したがって、より優れた意匠を表示し得る車両用外装部品が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、優れた意匠を表示し得る車両用外装部品を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の車両用外装部品は、
光透過性を有し、裏面に凹凸形状を有する基体と、
光透過性を有し、前記基体の前記裏面に形成されている塗装膜と、を具備し、
前記塗装膜の厚さは、前記裏面の領域毎に異なる、車両用外装部品である。
本発明の車両用外装部品によると、優れた意匠を表示することが可能である。
実施例1の車両用外装部品における基体を長手方向に二分割したものを表面側からみた様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品における基体を図1におけるI-I位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品における基体を図1におけるJ-J位置で切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品を製造している様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品を表面側からみた様子を模式的に表す説明図である。 実施例1の車両用外装部品を表-裏方向に切断した様子を模式的に表す説明図である。 実施例3の車両用外装ユニットを表-裏方向に切断した様子を模式的に表す説明図である。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。なお、特に断らない限り、本明細書に記載された数値範囲「a~b」は、下限aおよび上限bをその範囲に含む。そして、これらの上限値および下限値、ならびに実施例等に列記した数値も含めてそれらを任意に組み合わせることで数値範囲を構成し得る。さらに数値範囲内から任意に選択した数値を上限、下限の数値とすることができる。
本発明の車両用外装部品は、基体と、当該基体の裏面に形成されている塗装膜とを具備するものである。このうち基体は、光透過性を有し、裏面に凹凸形状を有する。したがって、基体は、裏面の凹凸形状に由来する立体的な意匠を表示する。
また、基体の裏面に形成されている塗装膜は光透過性を有する。このため、塗装膜自体もまた、奥行き感や深みのある立体的な意匠を表示する。
したがって、本発明の車両用外装部品によると、基体における裏面の凹凸形状に由来する立体的な意匠と、基体の裏面に形成されている塗装膜に由来する立体的な意匠と、の各々を、基体をとおして当該基体の表面側に表示することができる。
ここで、本発明の車両用外装部品における塗装膜の厚さは、基体における裏面の領域毎に異なる。塗装膜の厚さが異なれば、当該塗装膜の光透過性もまた異なる。つまり、塗装膜の光透過性はその領域毎に異なり、これにより、塗装膜はその領域毎の膜厚差に由来する意匠を表示する。換言すると、本発明の車両用外装部品は、上記した2種の意匠に加えて、基体の裏面に形成されている塗装膜の膜厚差に由来するより立体的な意匠を表示することができる。そして本発明の車両用外装部品では、これらを種々に組み合わせることにより、意匠の多様性が向上し、より優れた意匠を表示することが可能である。
以下、本発明の車両用外装部品をその構成要素毎に説明する。
本発明の車両用外装部品における基体は、光透過性を有するものであれば良く、透明であっても良いし、半透明であっても良い。当該基体の材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、アクリル等に代表される各種の樹脂材料を例示できる。
本明細書において、光透過性を有する、とは、全光線透過率が20%以上であることを意味する。全光線透過率は、JIS K 7375:2008に準拠する方法で測定すれば良い。基体の全光線透過率のより好ましい範囲として、30%以上を挙げることができる。
基体は、その裏面に凹凸形状を有する。凹凸形状の詳細は特に限定されず、例えば、当該凹凸形状は比較的大きな溝や突起であっても良いし、シボや皺のような微細なものであっても良い。さらには、当該凹凸形状は、記号や文字等の模様を象った形状をなしても良い。
但し、塗装膜の厚さが過大であると、塗装膜の領域毎の厚さの違いが相対的に小さくなり、塗装膜の膜厚差に由来する意匠が鮮明に表示されなくなる虞がある。
また、塗装膜に透過する光の量が過小になり、基体の凹凸形状に由来する意匠を車両用外装部品の表面側から視認できなくなる虞もある。
したがって、本発明の車両用外装部品における基体の形状と塗装膜の厚さとの関係には、好適な範囲が存在すると考えられる。
具体的には、基体の裏面のうち最も裏側にある点と、最も表側にある点との表-裏方向における距離、すなわち、裏面の凹凸厚さは、塗装膜の厚さよりも大きいのが好適である。
裏面の凹凸厚さのより好ましい範囲として、塗装膜の厚さの10倍以上を例示できる。
塗装膜は、基体の裏面に形成され、光透過性を有する。
塗装膜による意匠を効果的に表示するためには、塗装膜の全光線透過率は、基体の全光線透過率よりも小さいのが好適であり、具体的には、塗装膜の全光線透過率は、基体の全光線透過率の50%以下であるのが好ましい。
塗装膜自体によって奥行きのある意匠を表示するためには、塗装膜を形成するための塗料として、光透過性の高いクリア基材に着色顔料が分散されたものを用いるのが好適である。
クリア基材は溶剤に水を含む水系塗料であっても良いし、有機溶剤を含む有機系塗料であっても良い。当該クリア基材の全光線透過率は、90%以上であるのが好ましい。
塗料に用いる着色顔料は、無機系のものであっても良いし有機系のものであっても良いし、塗料における着色顔料の含有量もまた特に限定しない。
ここで、塗装膜が、隠蔽率の比較的低いクリア調塗装膜である場合には、当該塗装膜は、基体の裏面の凹凸形状に沿って光の多くの部分を透過し残部を反射する。
このために、クリア調塗装膜を有する車両用外装部品を表面側からみると、裏面の凹凸形状に沿った陰影が際立ち、当該凹凸形状が全体的に強調される。
したがって、クリア調塗装膜を有する車両用外装部品においては、凹凸形状の全体が表面側から視認される。
なお、当該「隠蔽率の比較的低いクリア調塗装膜」は、隠蔽率90%未満のものと定義することが可能である。また、後述する「隠蔽率の比較的低い有色塗装膜」は、隠蔽率90%以上のものと定義することが可能である。
塗装膜が、隠蔽率の比較的低い有色塗装膜、例えば艶のある黒色塗装膜である場合には、当該塗装膜は、基体の裏面の凹凸形状に沿って光の多くの部分を反射し、残部を透過する。
ここで、本発明の車両用外装部品において、塗装膜の厚さは、基体における裏面の領域毎に異なる。以下、必要に応じて、裏面のうち、裏側からみて相対的に手前側にある部分を凸部と称し、裏側からみて相対的に奥側にある部分を凹部と称する。換言すると、基体を裏側から見たときに、突出形状をなす部分を凸部と称し、陥没形状をなす部分を凹部と称する。
例えば、塗装膜の厚さが当該凹部上において厚く、凸部上において薄い場合、有色塗装膜を有する車両用外装部品を表面側からみると、凸部の頂部が明るく見え、残部が暗く見える。または、凹部の谷底部が暗く見え、残部がそれよりも明るく見える。
このため、このような有色塗装膜を有する車両用外装部品においては、裏面の凹凸形状の輪郭のみが表面側から視認される。
塗装膜の厚さを凹部上において厚く、凸部上において薄くするためには、塗装膜の形成時に、塗装膜を形成するための塗料を自重によって凸部側から凹部側に流動させるのが好適である。そのためには、基体における凸部または凹部を先細り形状とし、当該凸部または凹部を大きく傾斜させるのが好ましい。
具体的には、後述するように、先細り形状の凸部または凹部において、その傾きaがある程度大きい値であるのが好適である。
より具体的には、傾きaは0.015以上であるのが好ましく、0.02以上であるのがより好ましく、0.03以上であるのが特に好ましい。傾きaに特に上限はないが、強いて挙げるとすれば、0.5以下であるのが好ましい。傾きaの算出方法については実施例の欄で詳説する。
参考までに、既述した「隠蔽率の比較的低いクリア調塗装膜」の場合にも、塗装膜の厚さを凹部上において厚く、凸部上において薄くすることで、凹凸形状の頂部が明るく見え、残部が暗く見える。
これにより、裏面の凹凸形状に沿った陰影をより際立たせることが可能であり、当該凹凸形状をより強調することが可能である。
本発明の車両用外装部品において、塗装膜の厚さは、裏面の領域毎に異なれば良い。したがって、塗装膜の厚さは基体裏面の凹凸形状と関係しなくてもかまわない。この場合にも、本発明の車両用外装部品は、塗装膜の膜厚差に由来する立体的な意匠を表示でき、優れた意匠性を発揮できる。
また、本発明の車両用外装部品は、色や材料の異なる2以上の異なる塗装膜を有しても良く、この場合には当該塗装膜の一つが光透過性を有すれば良い。
本発明の車両用外装部品が、色や材料の異なる2以上の異なる塗装膜を有する場合には、当該2以上の異なる層膜によってより多様な意匠を表示することが可能である。
本発明の車両用外装部品の裏側には、さらに、当該車両用外装部品よりも光透過性の小さなインナー部材を配置するのが好ましい。
インナー部材により、車両用外装部品の裏側から当該車両用外装部品に入射する光の量を抑制することが可能である。
したがって、車両用外装部品とインナー部材とを具備する車両用外装ユニットによると、陰影のより強調された深みのある意匠を表示できる。
以下、具体例を挙げて本発明の車両用外装部品を説明する。
(実施例1)
実施例1の車両用外装部品は、車両用のフロントグリルであり、長手方向を車幅方向すなわち左右方向に向けつつ車両に搭載される。
実施例1の車両用外装部品における基体を長手方向に二分割したものを表面側からみた様子を模式的に表す説明図を図1に示す。実施例1の車両用外装部品における基体を図1におけるI-I位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図2に示す。実施例1の車両用外装部品における基体を図1におけるJ-J位置で切断した様子を模式的に表す説明図を図3に示す。実施例1の車両用外装部品を製造している様子を模式的に表す説明図を図4および図5に示す。実施例1の車両用外装部品を表面側からみた様子を模式的に表す説明図を図6に示す。実施例1の車両用外装部品を表-裏方向に切断した様子を模式的に表す説明図を図7に示す。
実施例において上、下、左、右、表、裏とは各図に示す上、下、左、右、表、裏を指すものとする。
実施例1の車両用外装部品1は、基体2と塗装膜5とを有する。
基体2は、透明なアクリル製であり、裏面20に網代模様の凹凸形状を有する。
より具体的には、図2および図3に示すように、基体2の裏面20は、裏側に向けて突起する先細り形状の凸部25と、表側に向けて緩やかに陥没する湾曲形状の凹部26と、が配列する凹凸形状を有する。基体2は、全体として、図1に示す網代模様を表示する。
塗装膜5は、基体2の裏面20に形成されている。
塗装膜5は、隠蔽率70%程度のクリア調塗装膜であり、光透過性を有する。塗装膜5を形成するための塗料は、基材としてのクリア塗料と、着色顔料としてのシルバー色の金属粉末とを含む。したがって、実施例1の車両用外装部品1における塗装膜5は、奥行きのある金属光沢を有する、所謂シルバー塗装膜である。
実施例1の車両用外装部品1における塗装膜5は、隠蔽率の比較的低いクリア調塗装膜であるために、光の多くの部分を透過し残部を反射する。
このため、図6に示すように、実施例1の車両用外装部品1を表面21側からみると、裏面20の凹凸形状に沿った陰影が際立ち、当該凹凸形状が全体的に強調される。これにより、実施例1の車両用外装部品1では、凹凸形状の全体が表面21側から視認される。
また、塗装膜5が隠蔽率の比較的低いクリア調塗装膜であることにより、塗装膜5自体も、奥行き感や深みのある立体的な意匠を表示する。
ここで、当該塗装膜5の厚さは、図7に示すように、基体2の裏面20における凸部25上においては薄く(t1)、凹部26上においては厚い(t2)。
より詳しくは、既述したように、基体2の裏面20に形成されている凸部25は裏側に向けて突起する先細り形状をなす。塗装膜5の厚さは、当該凸部25の基部側から先端部側に向けて徐々に薄くなり、凸部25の頂部25tにおいて最も薄い。
したがって、図6に示すように、凸部25の頂部25tをむすぶ稜線は、残部よりも明るく見え、塗装膜5全体としては、凹凸形状すなわち網代模様の輪郭がより強調される。
これにより、実施例1の車両用外装部品1では、陰影の際立った奥行き感のある意匠を表示することが可能である。
なお、塗装膜5は光透過性を有するために、その隠蔽率には塗装膜5の厚さが関係する。したがって、凸部25における塗装膜5の隠蔽率は、他の領域における塗装膜5の隠蔽率よりも小さいといえる。
ここで、図2に示すように、実施例1の車両用外装部品1における凸部25は先細り形状をなす。実施例1の車両用外装部品1において、当該凸部25の傾きaは0.32/2.3の絶対値、すなわち0.14程度、または、0.32/4.25の絶対値、すなわち0.075程度である。
傾きaは、図2および図3に示すように、基体2を厚さ方向に切断した断面を用いて算出すれば良い。
より具体的には、凸部25の傾きaは、凸部25の頂部25tと、当該凸部25に隣り合う凹部26の谷底部26bと、を通る直線Lの傾きの絶対値とすれば良い。
先細り形状の凹部26における傾きaについても同様に、当該凹部26の谷底部26bと、当該凹部26に隣り合う凸部25の頂部25tと、を通る直線Lの傾きの絶対値とすれば良い。
なお、本明細書において、凸部25の頂部25tとは、図2および図3に示すように、凸部25のうち最も突出高さの高い点を意味する。また、凹部26の谷底部26bとは、隣り合う二つの凸部25に挟まれた凹部26のうち、当該隣り合う二つの凸部25の頂部25t同士の中間点を意味する。
参考までに、実施例1の車両用外装部品1において、隣り合う凸部25の頂部25tと凹部26の谷底部26bとの基体2の厚さ方向における距離は0.32mmであり、隣り合う凸部25の頂部25tと凹部26の谷底部26bとの基体2の幅方向における距離は2.3mmまたは4.25mmであった。
以下、実施例1の車両用外装部品1の製造方法について説明する。
先ず図4に示すように、裏面20を上に向けて基体2を配置する。このとき、基体2における凸部25は上方に突起し、凹部26は下方に陥没する。
次いで、図5に示すように、このように配置した基体2の裏面20に、塗料を付着させて塗料層を形成する。塗料は、自重により上方から下方に向けて、すなわち、凸部25側から凹部26側に向けて流動する。これにより、凹部26には塗料が溜まり、凸部25に付着する塗料の量は少なくなる。
このようにして形成した塗料層を、必要に応じて乾燥させることで、固体状の塗装膜5を有する実施例1の車両用外装部品1が得られた。当該塗装膜5の厚さは、凸部25において薄く、凹部26において厚い。
参考までに、実施例1の車両用外装部品1では、裏面20の凹凸厚さが0.32mmであり、凸部25における塗装膜5の厚さt2は24μmであり、凹部26における塗装膜5の厚さt1は5μmであった。
(実施例2)
実施例2の車両用外装部品は、塗料として艶のある黒色塗膜を用いたこと以外は、実施例1の車両用外装部品と概略同じものである。したがって、以下、実施例1の各図面を参照しつつ、実施例2の車両用外装部品を説明する。
実施例2の車両用外装部品1は、塗料の種類以外は実施例1の車両用外装部品1と概略同じものである。したがって、実施例2の車両用外装部品1は、図2~図5および図7に示される車両用外装部品1と同様に、基体2と、当該基体2の裏面20に形成されている塗装膜5と、を具備する。
実施例2の車両用外装部品1において、基体2の裏面20に形成されている塗装膜5は、隠蔽率90%程度の隠蔽率の比較的低い有色塗装膜、具体的には艶のある黒色塗膜である。
当該塗装膜5は、光の多くの部分を反射し、残部を透過するが、光透過性を有するために、奥行きのある意匠を表示し得る。
したがって、実施例2の車両用外装部品1を表面21側からみると、凸部25の頂部25tをむすぶ稜線だけが明るく、残部が黒く見える。
このため実施例2の車両用外装部品1によると、凸部25の頂部25tをむすぶ稜線が黒色の残部の中で浮き上がっているように見える。これにより、実施例2の車両用外装部品1もまた奥行き感や深みのある立体的な意匠を表示する。
(実施例3)
実施例3の車両用外装ユニットは、実施例2の車両用内装品に加えてインナー部材を有する。
実施例3の車両用外装ユニットを表-裏方向に切断した様子を模式的に表す説明図を図8に示す。
実施例3の車両用外装ユニット10は、車両用外装部品1と、インナー部材6とを有する。インナー部材6は、黒色の着色顔料が配合された光透過性のない材着ポリカーボネートを材料とし、車両用外装部品1の裏側に配置されている。
図8に示すように、インナー部材6を裏面20側に配置することで、裏面20側から車両用外装部品1への光の入射が阻害され、また、塗装膜5を透過した光は、インナー部材6によって表側に反射する。
このため、実施例3の車両用外装ユニット10によると、塗装膜5に由来し車両用外装部品1に表示される黒色が際立つ。したがって、実施例3の車両用外装部品1もまた奥行き感や深みのある立体的な意匠を表示する。
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態を含む本明細書に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
1:車両用外装部品
2:基体
20:基体の裏面
26:凹部
25:凸部
5:塗装膜
6:インナー部材
10:車両用外装ユニット

Claims (7)

  1. 光透過性を有し、裏面に凹凸形状を有する基体と、
    光透過性を有し、前記基体の前記裏面に形成されている塗装膜と、を具備し、
    前記塗装膜の厚さは、前記裏面の領域毎に異なる、車両用外装部品。
  2. 前記基体の前記裏面は、表側に陥没する先細り形状の凹部を有し、
    前記塗装膜の厚さは、前記凹部において他の領域よりも厚い、請求項1に記載の車両用外装部品。
  3. 前記塗装膜の隠蔽率は、前記凹部において他の領域よりも大きい、請求項2に記載の車両用外装部品。
  4. 前記基体の前記裏面は、裏側に突起する先細り形状の凸部を有し、
    前記塗装膜の厚さは、前記凸部において他の領域よりも薄い、請求項1~請求項3の何れか一項に記載の車両用外装部品。
  5. 前記塗装膜の隠蔽率は、前記凸部において他の領域よりも小さい、請求項4に記載の車両用外装部品。
  6. 請求項1~請求項5の何れか一項に記載の車両用外装部品と、
    前記車両用外装部品の裏側に配置され、前記車両用外装部品よりも光透過性の小さなインナー部材と、を具備する、車両用外装ユニット。
  7. 光透過性を有し、裏面に凹凸形状を有する基体と、光透過性を有し、前記基体の前記裏面に形成されている塗装膜と、を具備し、前記塗装膜の厚さは、前記裏面の領域毎に異なる、車両用外装部品を製造する方法であって、
    前記裏面を上に向けて前記基体を配置し、前記裏面に塗料を付着させて塗装膜を形成する工程を具備する、車両用外装部品の製造方法。
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