JP2016107470A - 印刷体 - Google Patents

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英明 角田
健 野中
Takeshi Nonaka
健 野中
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Tetsuya Yamaguchi
哲也 山口
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Abstract

【課題】紫外線硬化型のインクを利用して、視覚的な装飾効果を向上した印刷体を提供する。【解決手段】印刷体は、金属光沢を有する印刷基材5に形成され、透光性を有する紫外線硬化型インクを立体形状に印刷した透光層21a,22a,23aが複数積層された透光積層体10を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、紫外線硬化型のインクを用いた印刷体に関するものである。
従来、紫外線硬化型のインクを厚盛印刷できる印刷方法があった(例えば特許文献1)。
しかし、従来の印刷方法は、厚盛したインクを、視覚的に利用した製品を製造するものではなかった。
特開2013−35262号公報
本発明の課題は、紫外線硬化型のインクを利用して、視覚的な装飾効果を向上した印刷体を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、金属光沢を有する印刷基材(5)に形成され、透光性を有する紫外線硬化型インクを立体形状に印刷した透光層(21a,22a,23a,31a,32a,33a)が複数積層された透光積層体(20,30)を備える印刷体である。
・第2の発明は、第1の発明の印刷体において、前記印刷基材(5)は、光回折層(7)を備えること、を特徴とする印刷体である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の印刷体において、前記透光積層体(20,30)の外形に連続して設けられ、隠蔽性を有する紫外線硬化型インクが印刷されることにより積層された隠蔽層(50)を備えること、を特徴とする印刷体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明の印刷体において、複数の前記透光積層体(20,30)がドット状に配置され、複数の前記透光積層体の少なくとも1つは、前記印刷基材(5)と、前記透光層(21a,31a)との間に積層され、着色された紫外線硬化型インクが印刷されることにより積層された着色層(36)を備えること、を特徴とする印刷体である。
・第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明の印刷体において、複数の前記透光層(21a,22a,23a,31a,32a,33a)は、段々状に積層されていること、を特徴とする印刷体である。
・第6の発明は、第5の発明の印刷体において、段々状の一段(21,22,23,31,32,33)は、同一の外形の前記透光層(21a,22a,23a,31a,32a,33a)が複数積層されて形成されていること、を特徴とする印刷体である。
・第7の発明は、第1から第6のいずれかの発明の印刷体において、前記透光層(21a,22a,23a,31a,32a,33a)の外形は、多角形であること、を特徴とする印刷体である。
・第8の発明は、第1から第7のいずれかの発明の印刷体において、透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷することにより形成され、前記透光積層体(20,30)を覆うことにより、段々状の段のエッジ(21b,22b,23b,31b,32b,33b)を緩やかにする被覆層(25,35)を備えること、を特徴とする印刷体である。
・第9の発明は、第1から第8のいずれかの発明の印刷体において、紫外線硬化型インクは、インクジェットプリンタによって、前記印刷基材(5)に印刷されること、を特徴とする印刷体である。
・第10の発明は、透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷基材(5)に立体形状に印刷した透光段層(21,22,23,31,32,33)が段々状に複数積層された透光積層体(20,30)を備える印刷体である。
・第11の発明は、第10の発明の印刷体において、前記透光段層(21,22,23,31,32,33)の一段は、同一の外形の透光層(21a,22a,23a,31a,32a,33a)が複数積層されて形成されていること、を特徴とする印刷体である。
・第12の発明は、第10又は第11の発明の印刷体において、前記透光段層(21,22,23,31,32,33)の外形は、多角形であること、を特徴とする印刷体である。
・第13の発明は、第10から第12のいずれかの発明の印刷体において、透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷することにより形成され、前記透光段層(21,22,23,31,32,33)を覆うことにより、前記透光段層のエッジ(21b,22b,23b,31b,32b,33b)を緩やかにする被覆層(25,35)を備えること、を特徴とする印刷体である。
・第14の発明は、第10から第13のいずれかの発明の印刷体において、紫外線硬化型インクは、インクジェットプリンタによって、前記印刷基材(5)に印刷されること、を特徴とする印刷体である。
本発明によれば、紫外線硬化型のインクを利用して、視覚的な装飾効果を向上した印刷体を提供できる。
実施形態の印刷体1を、上面から見た図である。 実施形態の無色積層体20の断面図である。 実施形態の有色積層体30の断面図である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の印刷体1を、上面から見た図である。
図1(A)は、印刷体1の全体を示す図である。
図1(B)は、無色積層体20の拡大図である。
図1(C)は、有色積層体30の拡大図である。
図2は、実施形態の無色積層体20の断面図(図1(B)の2−2部断面図)である。
図3は、実施形態の有色積層体30の断面図(図1(C)の3−3部断面図)である。
実施形態、図面では、説明と理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1(A)に示すように、印刷体1の上面である印刷面を見た状態を基準にして、厚さ方向Z、左右方向X、縦方向Yを表す。また、実施形態では、「外形」とは、印刷体1の上面側(上側Z2)から見た形状をいう。
印刷体1は、複数の透光積層体10を、印刷基材5に、インクジェット方式による印刷によって形成したものである。複数の透光積層体10は、立体的に形成されている。後述するように、印刷体1は、アイロンビーズ、ビータッチ手芸のような、基材上にビーズ,
ラインストーン等を配置したような質感(外観、手触り感等)を有する。
[構成]
図1から図3に示すように、印刷体1は、印刷基材5、複数の透光積層体10、隠蔽層50を備える。
印刷基材5は、紙材6上にホログラム層7(光回折層)が積層されたシート材である。このような印刷基材5は、市場で流通しているシート材を利用できる。
ホログラム層7は、反射層が設けられている。このため、印刷基材5は、光を反射し、また、銀色の金属光沢を有する。
なお、印刷基材5が金属光沢を有する形態は、印刷基材5の最上層が金属光沢を有する態様に限定されない。この形態は、印刷基材5の上面から金属光沢を視認できる態様であればよい。この形態は、例えば、金属光沢を有する層上に透明な保護層が設けられており、この保護層を介して金属光沢が視認できる態様も含まれる。
ホログラム層7は、例えば、観察する角度を変えると反射光の輝度が極端に変化する、光を不規則に反射する、等という性質を有する。
複数の透光積層体10は、各透光積層体10を1つのドットとして、複数の透光積層体10が「AB」という文字の形状に、ドット状に並べられている。
なお、複数の透光積層体10の配置は、これに限定されない。複数の透光積層体10の配置は、例えば、図形、模様、記号、又はこれらを結合させたものでもよい。また、複数の透光積層体10の配置は、不規則であってもよい。
透光積層体10の高さ(厚さ)は、例えば0.5mm程度である。
複数の透光積層体10は、無色積層体20、有色積層体30の2種類を有する。
有色積層体30は、「A」の左右の横線、「B」の中央の横線の部分である。無色積層体20は、「AB」のその他の部分である。
図1(B)、図2に示すように、無色積層体20は、3つの透光段層21,22,23、被覆層25を備える。なお、図1(B)、図1(C)は、被覆層25の図示を省略した。
3つの透光段層21,22,23、被覆層25は、無色透明な層である。
3つの透光段層21,22,23は、段々状に積層されている。つまり、3つの透光段層21,22,23は、上段に積層されたもの程、外形が小さい。無色積層体20の外形は、正八角形(多角形)である。
透光段層21は、同一の外形の3つの透光層21aが積層されている。透光段層21,は、同一の外形及び同一の高さの八角柱(透光層21a)が3層重ねられることにより、1つの八角柱になっている。
同様に、透光段層22,23は、それぞれ、3つの透光層22a,23aが積層されている。
このように、無色積層体20は、合計9層の透光層が積層されている。
被覆層25は、無色積層体20を覆うように積層されている。このため、被覆層25は、透光段層21,22,23の段のエッジ21b,22b,23b(つまり各段の最上層に積層された透光層のエッジ)を緩やかにする。これにより、印刷体1は、他の部材との引っ掛かり等を抑制し、また、他の部材を不意に損傷したりすること等を抑制できる。さらに、被覆層25は、無色積層体20の表面を平滑にする。
図1(C)、図3に示すように、有色積層体30は、無色積層体20と同様な積層体の下側Z1に、着色層36を設けたものである。以下の説明及び図面では、有色積層体30のうち無色積層体20と同様な構成には、末尾に同様な符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
着色層36は、印刷基材5と、最下段の透光段層31(つまり最下層の透光層31a)との間に積層されている。このため、有色積層体30のうち着色層36よりも上側Z2の層は、無色積層体20と同様に無色透明である。
着色層36の外形は、最下段の透光段層21の外形と等しい。
着色層36は、無色透明ではないが、透光性を有する。着色層36の色彩は、インジェットプリンタによる印刷で表現可能であればよい。
図1から図3に示すように、隠蔽層50は、透光積層体10よりも外側の印刷基材5を、露出しないように隠蔽する層である。
隠蔽層50は、透光積層体10の外形に連続して設けられている。つまり、隠蔽層50は、無色積層体20の最下段の透光段層21(最下層の透光層21a)に、連続して設けられている(図2参照)。また、隠蔽層50は、有色積層体30の最下段の透光段層31(最下層の透光層31a)及び着色層36に、連続して設けられている(図3参照)。
隠蔽層50は、印刷基材5上に、下側Z1から白色層51、黒色層52が積層されることにより形成される。
白色層51は、白色の層である。白色層51は、印刷基材5を、より確実に隠蔽するために設けられる。このため、白色層51は、一般的に光隠蔽性能が高い白色インクを用いる。
黒色層52は、黒色の層である。黒色層52は、後述するように、透光積層体10を通して観察される印刷基材5の金属光沢が、より目立つように設けられる。
なお、隠蔽層50の構成は、上記構成に限定されない。
例えば、黒色層52の隠蔽性能が高い場合には、白色層51は、設けなくてもよい。
また、デザインが要求する場合等には、黒色層52の代わりに、他の色彩の印刷層を設けてもよいし、さらに、図形、模様等を表現するために多色印刷された印刷層を設けてもよい。
[製造方法]
印刷体1は、紫外線硬化型のインクを、インクジェットプリンタを用いて、以下の工程に従って印刷することにより、製造することができる。以下、紫外線硬化型のインクが紫外線照射されて硬化する現象を、「UV硬化」ともいう。
(1)隠蔽層50の白色層51の形成工程
図2、図3に示すように、印刷基材5上のうち透光積層体10を形成しない範囲に、白色(ホワイトW)のインクを吐出後、UV硬化させることにより、隠蔽層50の白色層51を形成する。
(2)隠蔽層50の黒色層52の形成工程、有色積層体30の着色層36の形成工程
インクジェットプリンタで一般的に使用される4色(C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)、K(ブラック))の着色インクを吐出後、UV硬化させる。隠蔽層50の黒色層52を形成する範囲には、黒色(K)のインクを吐出し、また、着色層36を形成する範囲には、4色の着色インク(C、M、Y、K)のなかから着色層36の色彩表現に必要なインクを吐出する。これにより、隠蔽層50の黒色層52、有色積層体30の着色層36を、同一の印刷工程で形成できる。
(3)透光段層21,22,23,31,32,33の形成工程
透光性を有する無色透明のインクを吐出後、UV硬化させることにより、透光層21a,22a,23a,31a,32a,33aを積層することにより、透光段層21,22,23,31,32,33を形成する。この工程では、インクを、通常よりも厚盛するような印刷(いわゆる厚盛印刷)をする。
各透光層は、1層ずつ形成する。つまり、9層の透光層は、インクの吐出及びUV硬化の工程を9回行うことにより形成される。各透光層は、インクを吐出後、上面が滑らかにレベリングされる前に、UV硬化される。これにより、透光層の上面は、マット状に形成される。
(4)被覆層25,35の形成工程
上記(3)で形成した透光段層21,22,23及び透光段層31,32,33上を覆うように、透光性を有する無色透明のインクを吐出後、UV硬化させることにより、被覆層25,35を形成する。この工程は、上記(3)と同様に、インクを厚盛する。
インクは、塗布表面がレベリングされた後に、UV硬化される。これにより、被覆層25,35の表面が平滑になり、また、透光段層21,22,23の段のエッジ21b,22b,23b及び透光段層31,32,33の段のエッジ31b,32b,33bが緩やかになる。
以上により、印刷体1を製造することができる。
[作用、効果]
印刷体1は、上記構成、製造方法によって、以下の作用、効果を奏する。
なお、以下の作用、効果は、実際に、印刷体1を試作することによって確認した。印刷基材5は、銀光沢を有する「五條製紙株式会社製 SPECIALITIES No.766」を用いた。
(観察態様)
看者は、印刷体1を以下のように観察することができる。
なお、図面には、積層体内の光の進路を、簡略して直線状に図示した。
(1)単体の無色積層体20
(a)図2に示すように、無色積層体20は、透明であるため、無色積層体20に入射した光は、ホログラム層7で反射して、その後、無色積層体20から観察光L20となって出射する。
被覆層25の表面は、平滑である。このため、透光層21a,22a,23aの上面がマット状であっても、被覆層25の表面(つまり無色積層体20の表面)における乱反射、乱屈折が低減される。これにより、無色積層体20は、十分な透明度を有するため、観察光L20は、濁りが低減する。
(b)光は、無色積層体20の段々状の形状によって、複雑に屈折及び反射する。また、光は、ホログラム層7によって回折する。このため、観察光L20は、印刷基材5の金属光沢が、光輝いているように観察される。
以下の説明では、このように光輝くように観察される態様を、「キラキラ感」ともいう。
(c)観察光L20の輝度は、観察される角度がわずかに変化すると、段々状の形状及びホログラム層7の作用によって、極端に変化する。このため、キラキラ感が向上する。
(d)各透光段層21,22,23は、それぞれ3層の透光層が積層された構成であるので、単層構成に比べると各段の高さが高い。このため、各透光段層21,22,23間において、観察光L20の輝度の変化は、極端に大きくなる。これにより、キラキラ感を向上できる。
(e)隠蔽層50は、透光積層体10の外形に連続して設けられている。インクジェットプリンタは、無色積層体20及び隠蔽層50を上面から観察した場合に、両者間の隙間、つまり継ぎ目を視認できない程度に、形成できる精度を有する。
このため、印刷体1を肉眼で観察した場合に、無色積層体20及び隠蔽層50の境界において、印刷基材5や継ぎ目が視認されたりすることがない。このように、印刷体1は、外観の品質が高い。
(f)無色積層体20の周囲には、暗い色彩の黒色の隠蔽層50が配置されている。このため、無色積層体20から観察される金属光沢が目立つことに加えて、キラキラ感が向上する。
(g)透光積層体10は、ホログラム層7によって、立体感を向上できる。この作用、効果は、実施形態の印刷体1と、単に金属光沢を有する印刷基材に印刷した比較例とを比較することにより、確認した。実施形態の透光積層体10は、比較例の透光積層体よりも、明らかに立体的に観察でき、かつ、実際の高さ0.5mmよりも高く観察できた。その理由は、ホログラム層7で反射する光が奥行感をもって観察できるからと考えられる。
(2)単体の有色積層体30
図3に示すように、有色積層体30の着色層36は、透光性を有する。このため、有色積層体30から出射する観察光L30は、有色の金属光沢となって観察される。有色積層体30の他の観察態様は、無色積層体20の上記観察態様と同様である。
このように、印刷基材5の金属光沢は、有色積層体30が設けられた部分では、着色された態様で観察できる。
(3)隠蔽層50
隠蔽層50が設置されている範囲では、白色層51によって、印刷基材5が隠蔽される。このため、隠蔽層50は、最上層の黒色層52の黒色の色彩のみが観察される。
(4)透光積層体10がドット状に並べられた態様
(a)図1(A)に示すように、複数の透光積層体10が並べられた状態では、これらのうち一部の輝度が、極端に高く観察され、つまり、キラキラ感が高く観察される。図1(A)には、一部の透光積層体10に、放射状の線を図示した。また、観察角度を少しずつ変えていくと、キラキラ感が高い透光積層体10が、他の透光積層体10へと順次変化する。
その理由は、透光積層体10の下面には、ホログラム層7が配置されているからと考えられる。つまり、前述したように、ホログラム層7は、反射光の輝度が極端に変化したり、光を不規則に反射する等という性質を有する。この性質が、ホログラム層7上に透光積層体10を積層した状態でも発揮しているからと考えられる。
(b)複数の透光積層体10の周囲には、黒色の隠蔽層50が設けられている。このため、印刷体1は、複数のビーズを黒色の基材上に接着したアイロンビーズ、ビータッチ手芸のような質感で観察される。
(強度等)
(a)透光積層体10は、十分な剥離強度を有し、透光積層体10を剥離しようとすると、印刷基材5が破壊する程度であった。このため、印刷体1は、透光積層体10の印刷基材5からの脱落を、抑制できる。
(b)各透光層の上面は、マット状である。このため、透光層は、層間における印刷強度が強く、剥離しにくい。
(c)透光積層体10は、樹脂のような硬度を有する。このため、透光積層体10は、ビーズのような手触りを有する。
以上説明したように、実施形態の印刷体1は、紫外線硬化型インクを印刷して形成したものであっても、アイロンビーズ、ビータッチ手芸のような質感を得ることができる。また、印刷体1は、輝度の変化が大きくつまり観察光の変化が富んでおり、さらに、キラキラ感があるので、視覚的な装飾効果を向上できる。
さらに、印刷体1は、インクジェットプリンタを用いて製造するので、複雑な手作業や複雑な構造のロボット等を用いることなく容易に製造でき、かつ、低コストである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、有色積層体の着色層は、透光性を有する例を示したが、これに限定されない。
着色層は、透光性を有さず、印刷基材の金属光沢を視認できないように、隠蔽する形態でもよい。この形態では、隠蔽層の印刷工程と同時に、着色層の下側に、白色層を印刷してもよい。この形態では、有色積層体の設置範囲の観察光は、印刷基材の金属光沢を有さず、完全に着色された態様で観察することができる。
(2)実施形態において、印刷される部材(印刷基材)は、ホログラム層が形成された紙材である例を示したが、これに限定されない。印刷される部材は、インクで印刷可能なものであればよい。
印刷される部材は、例えば、電子機器のケース等の表面であってもよい。この形態では、ケース表面に、金属光沢等を有する加工をした後に、実施形態と同様な工程で、紫外線硬化型のインクを印刷すればよい。この場合において、金属光沢等を有する加工もインクジェットプリンタによる印刷で行えば、工程が簡単である。
(3)実施形態において、印刷基材は、金属光沢を有する例を示したが、これに限定されない。
印刷基材は、光沢を有さない形態であってもよい。この形態でも、印刷基材上に透光積層体を設けることにより、印刷体は、アイロンビーズ等のような質感を得ることができる。
また、印刷基材の色彩が光沢を有さない黒色等の場合には、隠蔽層を設けなくてもよい。この形態では、印刷基材上に有色積層体を設けることにより、有色のビーズ等を設けたような質感を得ることができる。
(4)実施形態において、透光積層体の外形は、多角形である例を示したが、これに限定されない。透光積層体の外形は、円形、星形であったり、曲線を備えていてもよい。
1 印刷体
5 印刷基材
6 紙材
7 ホログラム層
10 透光積層体
20 無色積層体
21,22,23,31,32,33 透光段層
21a,22a,23a,31a,32a,33a 透光層
21b,22b,23b,31b,32b,33b エッジ
25,35 被覆層
30 有色積層体
36 着色層
50 隠蔽層
51 白色層
52 黒色層

Claims (14)

  1. 金属光沢を有する印刷基材に形成され、透光性を有する紫外線硬化型インクを立体形状に印刷した透光層が複数積層された透光積層体を備える印刷体。
  2. 請求項1に記載の印刷体において、
    前記印刷基材は、光回折層を備えること、
    を特徴とする印刷体。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の印刷体において、
    前記透光積層体の外形に連続して設けられ、隠蔽性を有する紫外線硬化型インクが印刷されることにより積層された隠蔽層を備えること、
    を特徴とする印刷体。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の印刷体において、
    複数の前記透光積層体がドット状に配置され、
    複数の前記透光積層体の少なくとも1つは、前記印刷基材と、前記透光層との間に積層され、着色された紫外線硬化型インクが印刷されることにより積層された着色層を備えること、
    を特徴とする印刷体。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の印刷体において、
    複数の前記透光層は、段々状に積層されていること、
    を特徴とする印刷体。
  6. 請求項5に記載の印刷体において、
    段々状の一段は、同一の外形の前記透光層が複数積層されて形成されていること、
    を特徴とする印刷体。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の印刷体において、
    前記透光層の外形は、多角形であること、
    を特徴とする印刷体。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかに記載の印刷体において、
    透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷することにより形成され、前記透光積層体を覆うことにより、段々状の段のエッジを緩やかにする被覆層を備えること、
    を特徴とする印刷体。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の印刷体において、
    紫外線硬化型インクは、インクジェットプリンタによって、前記印刷基材に印刷されること、
    を特徴とする印刷体。
  10. 透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷基材に立体形状に印刷した透光段層が段々状に複数積層された透光積層体を備える印刷体。
  11. 請求項10に記載の印刷体において、
    前記透光段層の一段は、同一の外形の透光層が複数積層されて形成されていること、
    を特徴とする印刷体。
  12. 請求項10又は請求項11に記載の印刷体において、
    前記透光段層の外形は、多角形であること、
    を特徴とする印刷体。
  13. 請求項10から請求項12のいずれかに記載の印刷体において、
    透光性を有する紫外線硬化型インクを印刷することにより形成され、前記透光段層を覆うことにより、前記透光段層のエッジを緩やかにする被覆層を備えること、
    を特徴とする印刷体。
  14. 請求項10から請求項13のいずれかに記載の印刷体において、
    紫外線硬化型インクは、インクジェットプリンタによって、前記印刷基材に印刷されること、
    を特徴とする印刷体。
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