JP2014240892A - 光学素子及び光学素子を形成するための転写箔の製造方法 - Google Patents

光学素子及び光学素子を形成するための転写箔の製造方法 Download PDF

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力 澤村
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Abstract

【課題】立体的な絵柄を持ち検証容易な光学素子を提供する。【解決手段】光学素子1は、ドットごとに、平面視で複数の円弧状の溝2aがランダムなピッチで形成されている基板3と、基板3の上に溝2aにそって形成される反射層4とを備える。溝2aの深さは、白色又は他の色で絵柄を立体表現するように調整されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、偽造防止効果、装飾効果、及び/又は、美的効果を提供する光学素子及び光学素子を形成するための転写箔の製造方法に関する。
従来より、基板の表面に、回折格子(グレーディング)をドットごとに配置することによって、回折格子パターンの形成された光学素子が使用されている。
また、立体的(3次元的)な絵柄を表現することが可能な回折格子パターンを含む光学素子も使用されている。立体的な絵柄を表現できる回折格子パターンを持つ光学素子は、例えば、回折格子がドットを構成し、曲線を平行移動した複数の線の集まりにより回折格子を構成し、この回折格子を曲線の移動方向に直交する方向に分割することで、形成される。
上記のような光学素子は、例えば、カード、有価証券、ブランドプロテクトに対して形成され、偽造防止効果、装飾効果、及び/又は、美的効果をもたらす。
特許第2976774号公報 特許第2979951号公報
回折格子パターンを持つ表示体は、観察者に対して、レインボー状に変化する絵柄を提供する。
しかしながら、レインボー状の絵柄は、わずかな角度の違いにより著しく色が変化し、絵柄の検証が困難な場合がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、立体的な絵柄を持ち検証容易な光学素子及び光学素子を形成するための転写箔の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様において、光学素子は、ドットごとに、平面視で複数の円弧状の溝がランダムなピッチで形成されている基板と、基板の上に溝にそって形成される反射層とを備える。溝の深さは、白色又は他の色で絵柄を立体表現するように調整されている。
第2の態様に係る光学素子は、第1の態様に係る光学素子において、反射層のうち絵柄を除く部分を除去し、光透過としている。
第3の態様に係る光学素子を形成するための転写箔の製造方法は、ドットごとに、平面視で複数の円弧状の溝をランダムなピッチで形成し、白色又は他の色で絵柄を立体表現するためのデータに基づいて、第1の透明基板に塗布されたレジストに対して電子線による描画・現像を行う工程と、レジストの表面に対する導通加工を行い、メッキにより複版し、エンボス版を製造する工程と、第2の透明基板の上に、剥離層を塗工する工程と、剥離層の上に、微細構造形成層を塗工する工程と、微細構造形成層をエンボス版で型押しし、硬化し、前記溝を形成する工程と、溝の形成された微細構造形成層に対して、反射層を形成する工程と、反射層の上に、接着層を形成する工程とを備える。
第4の態様に係る製造方法は、第3の製造方法において、反射層を形成する工程の後に、反射層のうち絵柄を除く部分を除去する工程をさらに含む。
本発明の態様においては、立体的な絵柄を持ち検証容易な光学素子を提供することができる。また、本発明の態様においては、偽造防止効果、装飾効果、及び/又は、美的効果に優れた光学素子を提供することができる。
第1の実施形態に係る光学素子の一例を示す平面図。 第1の実施形態に係る1ドットの一例を示す平面図。 光学素子に備えられる複数の溝の長手方向に対してほぼ垂直な断面の一例を示す図。 従来の画素構造の一例を示す図。 従来の光学素子の光の反射状態の一例を示す図。 第1の実施形態に係る画素構造の一例を示す図。 第2の実施形態に係る光学素子の一例を概略的に示す平面図。 図7に示す光学素子のII−II線に沿った断面図。 図7及び図8に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図7及び図8に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図7及び図8に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図7及び図8に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 第2の実施形態の一変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図。 図13に示す光学素子のVIII−VIII線に沿った断面図。 第2の実施形態の他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図。 図15に示す光学素子のX−X線に沿った断面図。 第2の実施形態の他の態様に係る光学素子の一例を概略的に示す平面図。 図17に示す光学素子のXII−XII線に沿った断面図。 図15及び図16に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図15及び図16に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図15及び図16に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図15及び図16に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 図15及び図16に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図。 第3の実施形態に係る転写箔の一例を示す断面図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は実質的に同一の機能及び構成要素については、同一符号を付し、説明を省略するか又は必要な場合のみ説明を行う。
[第1の実施形態]
本実施形態においては、立体的な絵柄を持ち、白色表示又は他の色の表示により検証容易な光学素子について説明する。
図1は、本実施形態に係る光学素子の一例を示す平面図である。
図2は、本実施形態に係る1ドットの一例を示す平面図である。
光学素子1は、光散乱構造を持つ複数のドット2を含む。複数のドット2は、マトリクス状に配置される。なお、ドット2は、画素に相当するとしてもよい。
各ドット2には、平面視で、例えば、横方向又は縦方向など、任意の方向に伸びる円弧状(アーチ状)であり線状の複数の溝2a(回折格子:グレーディング)が形成される。各溝2aのピッチはランダムであり、光散乱構造を持つ。換言すれば、複数の溝2aは、曲線を、任意にピッチを変化させて平行移動した複数の線の集まりである。
複数の溝2aにより、光の回折する角度が変わる。この円弧状の複数の溝2aにより、観察者は、光学素子を正面から観察すると、右目と左目とで視差のある画像を見る。これにより、立体的な絵柄を表現する光学素子1を実現することができる。観察者が水平方向に視点を移動した場合、この視点移動に伴って観察される絵柄もスムーズに変化し、回り込んで視認されたような効果が得られる。このため、広い視野角で自然な立体感を得ることができる。
図3は、光学素子1に備えられる複数の溝2aの長手方向に対してほぼ垂直な断面の一例を示す。
複数の溝2aの間のピッチ、複数の溝2aの幅などをランダムとすると、観察者にドット2の散乱光が強く観察され、このドット2を例えば白色などで表現することができる。
本実施形態に係る光学素子1は、基板(凹凸形成層、微細構造形成層、又はレリーフ構造形成層)3、反射層4、透明樹脂層5を備える。
基板3には、ランダムなピッチで複数の溝2aが形成される。この基板3は、例えば、接着層としてもよい。
溝2aの形成された基板3の表面の上には、反射層4が形成される。反射層4は、基板3に形成された溝2aの表面形状にそって形成される。
反射層4としては、例えば、金属反射層が用いられる。
反射層4の上には、透明樹脂層5が形成される。
本実施形態において、溝2aの深さは、溝2aの底部によって反射された反射光と、溝2aの形成されていない表面によって反射された反射光とが干渉し、白色で観察されるように調整されている。しかしながら、白色ではない他の色が、ドット2ごとに、又は、ドット2内の一部で、観察されるように、ドット2ごとに、又はドット2内の一部で、溝2aの深さを調整し、光学素子1のカラー表示を実現してもよい。換言すれば、各ドット2は、構造色指向性散乱を実現してもよい。
以下で、従来の回折構造を持つ画素構造と散乱構造を持つ画素構造とを比較して説明する。
図4は、従来の画素構造の一例を示す図である。
この図4においては、回折構造を持つ画素の輝度の変化を表現している。横軸の一端側が左側の視差画像を表現し、他端側が右側の視差画像を表現する。縦軸は、面積で輝度を表現する。
図5は、従来の光学素子の光の反射状態の一例を示す図である。
光源からの白色光は、従来の光学素子1aによって反射され、角度に応じて、赤、緑、青の光で観察者側へ照射される。これにより、光学素子1aは、レインボー状の絵柄を表現する。
これに対して、図6は、本実施形態に係る画素構造の一例を示す図である。
この図6においては、光散乱構造を持つ画素の輝度の変化を表現している。図6の横軸は、上記図4と同様に、横軸の一端側が左側の視差画像を表現し、他端側が右側の視差画像を表現する。縦軸も、上記図4と同様に、面積で輝度を表現する。
光散乱構造を持つドット2は、左側と右側とで異なる輝度を実現する。円弧状であり複数の溝2aのピッチ、複数の溝の幅がランダムな画素を含む光学素子1は、視差画像を実現することができる。
さらに、溝2aの深さを制御することにより、絵柄を白色にすることができる。なお、溝2aの深さを、ドット2ごとに、又は、ドット2内で部分的に、制御することで、多色表現とすることもできる。
溝2aの形成方向は、自由に設定でき、又は、ドット2内に複数の方向を持つとしてもよい。
以上説明した本実施形態に係る光学素子1においては、光散乱構造により、広い視野角で安定した白色立体画像を表現することができる。
また、構造色指向性散乱により、白色ではない他の色を表現することができる。
本実施形態に係る光学素子1においては、絵柄、溝2aのピッチ、方向、曲率、曲線角度、深さなど、製造に必要なデータ量が増加するため、製造コストの向上を抑制しながら、偽造、模倣、コピーを困難にすることができ、セキュリティ性を向上させることができる。
本実施形態に係る光学素子1においては、白色、又は、他の色で、絵柄を表現することができ、意匠性を向上させることができる。特に、明るい白色で絵柄を表示した場合には、観察者に高級感を与えることができる。
[第2の実施形態]
本実施形態においては、例えば光散乱構造を持たない部分(例えば、絵柄ではない部分、又は、光学素子1ではない部分)などのような所望の部分の反射層4を選択的に除去し、この所望の部分を光が透過するように加工することについて説明する。
この反射層4の除去には、例えば、ナノエッジ加工が用いられる。
図7は、本実施形態に係る光学素子の一例を概略的に示す平面図である。
図8は、図7に示す光学素子のII−II線に沿った断面図である。図7及び図8では、光学素子10の主面に平行であり且つ互いに直交する方向をX方向及びY方向とし、光学素子10の主面に垂直な方向をZ方向としている。また、図7では、光学素子10のうち後述する第1領域R1に対応した部分を表示部DP1とし、後述する第2領域R2に対応した部分を表示部DP2としている。
図7及び図8に示す光学素子10は、レリーフ(微細)構造形成層110と、第1層120´と、第2層130´とを備えている。
レリーフ構造形成層110の一方の主面には、レリーフ構造が設けられている。第1層120´は、レリーフ構造形成層110の先の主面を部分的に被覆している。第2層130´は、第1層120´を被覆している。なお、光学素子10の構造等については、後で詳しく説明する。
次に、図9乃至図12を参照しながら、図7及び図8に示す光学素子10の製造方法について説明する。
図9乃至図12は、図7及び図8に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図である。
この方法では、まず、図9に示すように、互いに隣接した第1領域R1及び第2領域R2を含んだ主面を有したレリーフ構造形成層110を準備する。
第1領域R1は、複数の溝2aが設けられている。複数の溝2aは、上述のように、不規則に配列される。複数の溝2aは、典型的には、白色光で照明したときに光散乱光を射出する。
これら複数の溝2aの長さ方向に垂直な断面の形状は、例えば、V字形状及びU字形状等の先細り形状とするか又は矩形状とする。図9には、一例として、上記の断面形状がV字形状である場合を描いている。
第2領域R2は、凹構造及び/又は凸構造が設けられている。これら凹構造及び凸構造は、それぞれ、複数の凹部及び複数の凸部を含む。これら複数の凹部又は凸部は、一次元的に配列していてもよく、二次元的に配列していてもよい。また、これら複数の凹部又は凸部は、規則的に配列していてもよく、不規則に配列していてもよい。図9には、第2領域R2に、複数の凹部として、一次元的に且つ規則的に配列した複数の溝が設けられている場合を描いている。これら複数の溝の長さ方向に垂直な断面の形状は、例えば、V字形状及びU字形状等の先細り形状とするか又は矩形状とする。図9には、一例として、上記の断面形状がV字形状である場合を描いている。
第2領域R2は、第1領域R1と比較して、見かけ上の面積に対する表面積の比がより大きい。なお、ここでは、領域の「見かけ上の面積」とは、当該領域に平行な平面への当該領域の正射影の面積、即ち、凹構造及び凸構造を無視した当該領域の面積を意味することとする。また、領域の「表面積」とは、凹構造及び凸構造を考慮した当該領域の面積を意味することとする。
第1領域R1に複数の溝2aが設けられている場合、第2領域R2の複数の凹部又は凸部は、典型的には、第1領域R1の複数の溝2aと比較して、凹部の開口部の径若しくは幅に対する深さの比の平均値又は凸部の底部の径若しくは幅に対する高さの比の平均値がより大きい。図9に示す例では、第2領域R2に設けられた複数の溝は、第1領域R1に設けられた溝2aと比較して、溝の開口部の幅に対する深さの比がより大きい。
第2領域R2に設ける複数の溝の開口部の幅は、例えば100nm乃至3000nmの範囲内とする。また、これら複数の溝の深さは、例えば80nm乃至6000nmの範囲内とする。領域R1及びR2の双方に複数の溝が設けられている場合、第2領域R2に設ける複数の溝の開口部の幅に対する深さの比の平均値は、第1領域R1に設けた複数の溝2aの開口部の幅に対する深さの比の平均値と比較してより大きくする。
レリーフ構造形成層110は、例えば、微細な凸部を設けた金型を樹脂に押し付けることにより形成することができる。
レリーフ構造形成層110は、例えば、基材上に熱可塑性樹脂を塗布し、これに上記の凸部が設けられた原版を、熱を印加しながら押し当てる方法により形成する。この場合、上記の熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、これらの混合物、又は、これらの共重合物を使用する。
または、レリーフ構造形成層110は、基材上に熱硬化性樹脂層を塗布し、これに上記の凸部が設けられた原版を押し当てながら熱を印加し、その後、原版を取り除く方法により形成してもよい。この場合、熱硬化性樹脂としては、例えば、ウレタン樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ樹脂、フェノール系樹脂、これらの混合物、又は、これらの共重合物を使用する。なお、このウレタン樹脂は、例えば、反応性水酸基を有したアクリルポリオール及びポリエステルポリオール等に、架橋剤としてポリイソシアネートを添加して、これらを架橋させることにより得られる。
または、レリーフ構造形成層110は、基材上に放射線硬化樹脂を塗布し、これに原版を押し当てながら紫外線等の放射線を照射して上記材料を硬化させ、その後、原版を取り除く方法により形成してもよい。または、レリーフ構造形成層110は、基材と原版との間に上記組成物を流し込み、放射線を照射して上記材料を硬化させ、その後、原版を取り除く方法により形成してもよい。
レリーフ構造形成層110の形成に用いる上記の原版は、例えば、電子線描画装置又はナノインプリント装置を用いて製造する。こうすると、上述した複数の凹部又は凸部を高い精度で形成することができる。なお、通常は、原版の凹凸構造を転写して反転版を製造し、この反転版の凹凸構造を転写して複製版を製造する。そして、必要に応じ、複製版を原版として用いて反転版を製造し、この反転版の凹凸構造を転写して複製版を更に製造する。実際の製造では、通常、このようにして得られる複製版を使用する。
レリーフ構造形成層110は、典型的には、基材と、その上に形成された樹脂層とを含んでいる。この基材としては、典型的には、フィルム基材を使用する。このフィルム基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルム及びポリプロピレン(PP)フィルム等のプラスチックフィルムを使用する。或いは、基材として、紙、合成紙、プラスチック複層紙又は樹脂含浸紙を使用してもよい。なお、基材は、省略してもよい。
樹脂層は、例えば、上述した方法により形成される。樹脂層の厚みは、例えば0.1μm乃至10μmの範囲内とする。この厚みが過度に大きいと、加工時の加圧等による樹脂のはみ出し及び/又は皺の形成が生じ易くなる。この厚みが過度に小さいと、所望の凹構造及び/又は凸構造の形成が困難となる場合がある。また、樹脂層の厚みは、その主面に設けるべき凹部又は凸部の深さ又は高さと等しくするか又はそれより大きくする。この厚みは、例えば、凹部又は凸部の深さ又は高さの1乃至10倍の範囲内とし、典型的には、その3乃至5倍の範囲内とする。
なお、レリーフ構造形成層110の形成は、例えば、特許第4194073号公報に開示されている「プレス法」、実用新案登録第2524092号公報に開示されている「キャスティング法」、又は、特開2007−118563号公報に開示されている「フォトポリマー法」を用いて行ってもよい。
次に、図10に示すように、レリーフ構造形成層110の材料とは屈折率が異なる第1材料を、領域R1及びR2の全体に対して気相堆積させる。これにより、レリーフ構造形成層110の領域R1及びR2を含んだ主面上に、反射層120を形成する。
この第1材料としては、例えば、レリーフ構造形成層110の材料との屈折率の差が0.2以上である材料を使用する。この差が小さいと、レリーフ構造形成層110と後述する第1層120´との界面における反射が生じ難くなる場合がある。
第1材料としては、典型的には、Al、Sn、Cr、Ni、Cu、Au、Ag及びこれらの合金からなる群より選択される少なくとも1つの金属材料を使用する。
または、透明性が比較的高い第1材料として、セラミック材料又は有機ポリマー材料を使用してもよい。
第1材料の気相堆積は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法又は化学蒸着法(CVD法)を用いて行う。
この気相堆積は、レリーフ構造形成層110の主面に平行な面内方向について均一な密度で行う。具体的には、この気相堆積は、第1領域R1の見かけ上の面積に対する第1領域R1の位置における第1材料の量の比と、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第1材料の量の比とが、互いに等しくなるようにして行う。
また、この気相堆積では、典型的には、レリーフ構造形成層110の主面が平坦面のみからなると仮定した場合の膜厚(以下、設定膜厚という)を、以下のように定める。すなわち、この設定膜厚は、反射層120が以下の要件を満足するようにして定める。
第1に、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分が、第1領域R1の表面形状に対応した表面形状を有するようにする。図10に示す例では、この部分は、第1領域R1に設けられた複数の溝2aに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
第2に、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分が、第2領域R2の表面形状に対応した表面形状を有するか、又は、第2領域R2に設けられた複数の凹部又は凸部の配置に対応して部分的に開口しているようにする。図10には、一例として、前者の場合を描いている。すなわち、図10に示す例では、この部分は、第2領域R2に設けられた複数の溝に対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
なお、上述したように、第2領域R2は、第1領域R1と比較して、見かけ上の面積に対する表面積の比がより大きい。したがって、反射層120が領域R1及びR2の表面形状に対応した表面形状を有するように上記の設定膜厚を定めた場合、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分は、第1領域R1に対応した部分と比較して、平均膜厚がより小さくなる。
なお、ここでは、層の「平均膜厚」とは、当該層の一方の面上の各点と当該層の他方の面に下ろした垂線の足との間の距離の平均値を意味することとする。
また、上記の設定膜厚を更に小さな値に定めることにより、第1領域R1に対応した部分では第1領域R1の表面形状に対応した表面形状を有しており且つ第2領域R2に対応した部分では複数の凹部又は凸部の配置に対応して部分的に開口した反射層120を形成することができる。
反射層120の設定膜厚は、典型的には、第2領域R2に設けられた複数の凹部又は凸部の深さ又は高さと比較してより小さくする。また、第1領域R1に複数の溝2aが設けられている場合、この設定膜厚は、典型的には、これらの深さ又は高さと比較してより小さくする。
具体的には、反射層120の設定膜厚は、例えば5nm乃至500nmの範囲内とし、典型的には30nm乃至300nmの範囲内とする。この設定膜厚が過度に小さいと、レリーフ構造形成層110と後述する第1層120´との界面における反射が生じ難くなる場合がある。この設定膜厚が過度に大きいと、反射層120を上記の要件を満足するように形成することが困難となる場合がある。
反射層120のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚は、例えば5nm乃至500nmの範囲内とし、典型的には30nm乃至300nmの範囲内とする。この平均膜厚が過度に小さいと、レリーフ構造形成層110と後述する第1層120´との界面における反射が生じ難くなる場合がある。この平均膜厚が過度に大きいと、光学素子10の生産性が低下する場合がある。
次いで、図11に示すように、反射層120の材料とは異なる第2材料を、反射層120に対して気相堆積させる。これにより、反射層120を間に挟んでレリーフ構造形成層110と向き合ったマスク層130を形成する。
この第2材料としては、典型的には、無機物を使用する。この無機物としては、例えば、MgF2、Sn、Cr、ZnS、ZnO、Ni、Cu、Au、Ag、TiO2、MgO、SiO2 及び Al23が挙げられる。特には、第2材料としてMgF2を使用した場合、基材の曲げや衝撃に対するマスク層130及び第2層130´の追従性及び耐擦傷性を更に向上させることができる。
または、この第2材料として、有機物を使用してもよい。この有機物としては、例えば、重量平均分子量が1500以下の有機物を使用する。このような有機物としては、例えば、アクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート等の重合性化合物が挙げられる。または、このような有機化合物として、これら重合性化合物と開始剤とを混合し、放射線硬化樹脂として気相堆積した後に、放射線照射によって重合させたものを使用してもよい。
または、第2材料として、金属アルコキシドを使用してもよい。または、第2材料として、金属アルコキシドを気相堆積した後、これを重合させたものを使用してもよい。この際、気相堆積の後、重合させる前に、乾燥処理を行ってもよい。
第2材料の気相堆積は、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法又はCVD法を用いて行う。
この気相堆積は、レリーフ構造形成層110の主面に平行な面内方向について均一な密度で行う。具体的には、この気相堆積は、第1領域R1の見かけ上の面積に対する第1領域R1の位置における第2材料の量の比と、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第2材料の量の比とが、互いに等しくなるようにして行う。
また、この気相堆積では、マスク層130の設定膜厚を、以下のように定める。すなわち、この設定膜厚は、マスク層130が以下の要件を満足するようにして定める。
第1に、マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分が、第1領域R1の表面形状に対応した表面形状を有するようにする。図11に示す例では、この部分は、第1領域R1に設けられた複数の溝2aに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
第2に、マスク層130のうち第2領域R2に対応した部分が、第2領域R2の表面形状に対応した表面形状を有するか、又は、第2領域R2に設けられた複数の凹部又は凸部の配置に対応して部分的に開口しているようにする。図11には、一例として、後者の場合を描いている。すなわち、図11に示す例では、この部分は、反射層120の上で、第2領域R2に設けられた複数の溝の配置に対応して部分的に開口した不連続膜を形成している。
なお、上述したように、第2領域R2は、第1領域R1と比較して、見かけ上の面積に対する表面積の比がより大きい。したがって、マスク層130が領域R1及びR2の表面形状に対応した表面形状を有するように上記の設定膜厚を定めた場合、マスク層130のうち第2領域R2に対応した部分は、第1領域R1に対応した部分と比較して、平均膜厚がより小さくなる。
また、上記の設定膜厚を更に小さな値に定めることにより、第1領域R1に対応した部分では第1領域R1の表面形状に対応した表面形状を有しており且つ第2領域R2に対応した部分では複数の凹部又は凸部の配置に対応して部分的に開口したマスク層130を形成することができる。
マスク層130の設定膜厚は、典型的には、第2領域R2に設けられた複数の凹部又は凸部の深さ又は高さと比較してより小さくする。また、第1領域R1に複数の溝2aが設けられている場合、この設定膜厚は、典型的には、これらの深さ又は高さと比較してより小さくする。そして、マスク層130の設定膜厚は、典型的には、反射層120の設定膜厚と比較してより小さくする。
マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚は、典型的には、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚と比較してより小さくする。
続いて、マスク層130を、反射層120の材料との反応を生じ得る反応性ガス又は液に曝す。そして、少なくとも第2領域R2の位置で、反射層120の材料との上記反応を生じさせる。
ここでは、反応性ガス又は液として、反射層120の材料を溶解可能なエッチング液を使用する場合について説明する。このエッチング液としては、典型的には、水酸化ナトリウム溶液、炭酸ナトリウム溶液及び水酸化カリウム溶液等のアルカリ性溶液を使用する。または、エッチング液として、塩酸、硝酸、硫酸及び酢酸等の酸性溶液を使用してもよい。
図11に示すように、マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分は連続膜を形成しているのに対し、第2領域R2に対応した部分は、部分的に開口した不連続膜を形成している。反射層120のうちマスク層130によって被覆されていない部分は、反射層120のうちマスク層130によって被覆された部分と比較して、反応性ガス又は液と接触し易い。したがって、前者は、後者と比較してよりエッチングされ易い。
また、反射層120のうちマスク層130によって被覆されていない部分が除去されると、反射層120には、マスク層130の開口に対応した開口が生じる。エッチングを更に続けると、反射層120のエッチングは、各開口の位置で面内方向に進行する。その結果、第2領域R2上では、反射層120のうちマスク層130を支持している部分が、その上のマスク層130と共に除去される。
したがって、エッチング液の濃度及び温度並びにエッチングの処理時間等を調整することにより、図12に示すように、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分のみを除去することができる。これにより、領域R1及びR2のうち第1領域R1のみを被覆した第1層120´が得られる。
以上のようにして、図7及び図8に示す光学素子10を得る。
上述した方法によって得られる光学素子10には、以下の特徴がある。
第1層120´は、反射層であり、典型的には、上述した第1材料からなる。第1層120´は、領域R1及びR2のうち、第1領域R1のみを被覆している。即ち、第1層120´は、第1領域R1に対応した位置にのみ設けられている。また、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第1材料の量の比は、ゼロである。
第1層120´は、第1領域R1の表面形状に対応した表面形状を有している。図7及び図8に示す例では、第1層120´は、第1領域R1に設けられた複数の溝2aに対応した表面形状を有している。第1領域R1に設けられた複数の溝2aは、典型的には、白色光で照明したときに散乱光を射出するように表面に形成されている。この場合、光学素子10の表示部DP1は、散乱光に対応した色を表示し得る。したがって、この場合、より優れた偽造防止効果及び装飾効果を達成することができる。
第1層120´の輪郭のレリーフ構造形成層110の主面への正射影は、その全体が第1領域R1の輪郭と重なり合っている。すなわち、第1層120´は、第1領域R1の形状に対応してパターニングされている。したがって、領域R1及びR2を高い位置精度で形成しておくことにより、優れた位置精度で形成された第1層120´を得ることができる。
なお、図9乃至図12を参照しながら説明した方法では、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分は、マスク層130によって被覆されている。それゆえ、上記のエッチング処理を行った場合でも、当該部分の膜厚は、殆ど又は全く減少しない。したがって、第1層120´のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚は、典型的には、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚と等しい。
第2層130´は、例えば、気相堆積法により形成される層である。第2層130´は、第1層120´を被覆している。第2層130´は、第1層120´を間に挟んで、領域R1及びR2のうち第1領域R1の全体のみと向き合っている。すなわち、第1層120´の輪郭のレリーフ構造形成層110の主面への正射影は、その全体が第2層130´の輪郭の上記主面への正射影と重なり合っている。また、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第2材料の量の比は、ゼロである。
第2層130´のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚は、マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分の平均膜厚と等しいか又はより小さい。
第2層130´は、例えば、第1層120´を保護する役割を担っている。また、第2層130´を設けると、第2層130´が存在しない場合と比較して、光学素子10の偽造をより困難とすることができる。
また、第2材料として着色している材料を使用し、光学素子10を第2層130´側から観察した場合、第2層130´は、光学素子10の他の部分の色彩に影響を与えることなしに、光学素子10のうち第1層120´が設けられた部分の色彩を変化させることを可能とする。例えば、第1材料としてAlを使用し且つ第2材料としてSn又はCrを使用した場合、光学素子10のうち第1層120´が設けられた部分に、黒味を帯びた色彩を付与することができる。または、第1材料としてAlを使用し且つ第2材料としてZnSを使用した場合、光学素子10のうち第1層120´が設けられた部分に、黄味を帯びた色彩を付与することができる。なお、第1層120´の平均膜厚が小さい場合には、光学素子10をレリーフ構造形成層110側から観察した場合であっても、これら効果を達成することができる。
なお、領域R1に設ける溝2a及びR2に設ける複数の凹部又は凸部は、レリーフホログラム、回折格子、サブ波長格子、マイクロレンズ、偏光素子、集光素子、散乱素子、拡散素子又はこれらの組み合わせを形成していてもよい。
例えば、反射層120とマスク層130との双方が領域R1及びR2の表面形状に対応した表面形状を有した構成を採用してもよい。この場合、先に述べたように、反射層120及びマスク層130のうち第2領域R2に対応した部分は、それぞれ、これら層のうち第1領域R1に対応した部分と比較して、平均膜厚がより小さい。
一般に、マスク層130のうち平均膜厚がより小さい部分は、平均膜厚がより大きい部分と比較して、反応性ガス又は液を透過させ易い。また、反応性ガス又は液と第2材料とが反応し、この反応の生成物がマスク層130から直ちに除去される場合には、第2領域R2上でのみマスク層130を開口させることができる。
したがって、この場合においても、エッチング液の濃度及び温度並びにエッチングの処理時間等を調整することにより、図7及び図8に示す光学素子10を製造することが可能である。
本実施形態では、反射層120及びマスク層130のうち第2領域R2に対応した部分を完全に除去する場合について説明したが、これら部分の一部が残存するようにしてもよい。例えば、エッチング処理に供する時間をより短くすることにより、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第1材料の量の比が、ゼロより大きく且つ第1領域R1の見かけ上の面積に対する第1領域R1の位置における第1材料の量の比と比較してより小さくなるようにしてもよい。または、同様にして、第2領域R2の見かけ上の面積に対する第2領域R2の位置における第2材料の量の比が、ゼロより大きく且つ第1領域R1の見かけ上の面積に対する第1領域R1の位置における第2材料の量の比と比較してより小さくなるようにしてもよい。
本実施形態では、反射層120及び第1層120´が単層構造を有している場合について説明したが、これら層は、多層構造を有していてもよい。これにより、例えば、光学素子10において、第1層120´が多層干渉膜を形成するようにしてもよい。この場合、第1層120´は、例えば、レリーフ構造形成層110側から、ミラー層とスペーサ層とハーフミラー層とがこの順に積層した多層膜を含んでいる。
ミラー層は、金属層であり、典型的には、金属の単体又は合金を含んでいる。ミラー層が含んでいる金属としては、例えば、アルミニウム、金、銅及び銀が挙げられる。この金属としては、アルミニウムが特に好ましい。
スペーサ層は、典型的には、誘電材料を含んでいる。この誘電材料は、透明であることが好ましい。このような誘電材料としては、例えば、SiO及びMgFが挙げられる。
ハーフミラー層は、光透過性のある反射層であり、典型的には、金属の単体、合金、金属酸化物又は金属硫化物を含んでいる。
本実施形態ではマスク層130及び第2層130´が単層構造を有している場合について説明したが、これら層は、多層構造を有していてもよい。これにより、例えば、光学素子10において、第2層130´が多層干渉膜を形成するようにしてもよい。
第1層120´と第2層130´との積層構造は、多層干渉膜を形成するようにしてもよい。
このような場合には、図9乃至図12を参照しながら説明した方法を利用すると、多層干渉膜を安定に且つ高い位置精度で形成することが可能となる。
図9乃至図12を参照しながら説明した方法において、第1層120´及び第2層130´を形成した後、図10及び図12を参照しながら説明した工程を繰り返してもよい。こうすると、第1領域R1上に、第1層120´と第2層130´とが交互に積層した構造を得ることができる。こうすると、例えば、第1領域R1上に、多層干渉膜を形成することが可能となる。この場合にも、多層干渉膜を安定に且つ高い位置精度で形成することが可能となる。
なお、図9乃至図12を参照しながら説明した方法において、エッチング処理等によって第1層120´を形成した後、第2層130´を除去してもよい。この第2層130´の除去は、例えば、第1材料と第2材料とのイオン化傾向の差異に基づいた第1材料のイオン化が懸念される場合に有効である。
図13は、一変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図である。図14は、図13に示す光学素子のVIII−VIII線に沿った断面図である。図13及び図14に示す光学素子10は、レリーフ構造形成層110の主面に含まれる領域R1及びR2の構成を異ならしめることを除いては、図7乃至図12を参照しながら説明したのと同様の方法により製造することができる。
図13及び図14に示す光学素子10では、第1領域R1は、「TP」なるマイクロ文字に対応した輪郭を有している。
第1領域R1は、平坦面からなる平坦領域FRと、複数の凹部又は凸部を備えた凹凸領域URとを備えている。平坦領域FRは、凹凸領域URを縁取っている。図13では、光学素子10のうち平坦領域FRに対応した部分を表示部DPFとし、光学素子10のうち凹凸領域URに対応した部分を表示部DPUとしている。
表示部DPUを縁取っている表示部DPFの幅は、例えば10μm乃至2000μmの範囲内にあり、典型的には50μm乃至1000μmの範囲内にある。このような表示部DPFを形成するためには、第1層120´を極めて高い位置精度で形成する必要がある。したがって、このような光学素子10を従来のパターニング方法を用いて製造することは、不可能であるか又は極めて困難である。
他方、先に図7乃至図12を参照しながら説明した方法を用いると、上述したように、第1層120´を高い位置精度で形成することができる。したがって、このような方法を用いると、上記のマイクロ文字のような微細な像であっても、優れた解像度で表示させることが可能となる。
図15は、他の変形例に係る光学素子を概略的に示す平面図である。図16は、図15に示す光学素子のX−X線に沿った断面図である。図15では、光学素子10のうち後述する第1サブ領域SR1に対応した部分を表示部DSP1とし、第2サブ領域SR2に対応した部分を表示部DSP2としている。
図15及び図16に示す光学素子10は、以下の点を除いては、図7及び図8に示す光学素子10と同様の構成を有している。
図15及び図16に示す光学素子10では、第1領域R1は、第1サブ領域SR1と第2サブ領域SR2とを含んでいる。第1サブ領域SR1は、第2領域R2と隣接し、領域R1及びR2間の境界に沿って延びている。第2サブ領域SR2は、第1サブ領域SR1を間に挟んで第2領域R2と隣接している。第2サブ領域SR2の輪郭は、典型的には、第1領域R1の輪郭に沿った形状を有している。
第1層120´は、第2サブ領域SR2に対応した位置にのみ設けられている。すなわち、領域R1及びR2のうち第2サブ領域SR2のみが第1層120´によって被覆されている。そして、第1層120´のうち第2サブ領域SR2に対応した部分は、第2サブ領域SR2の表面形状に対応した表面形状を有している。
第2層130´は、典型的には、第1領域R1の全体と向き合っている。すなわち、典型的には、第2層130´は、第1層120´を被覆した第1部分P1と、第1部分P1からその外側に突き出た第2部分P2とを含んでいる。そして、第1層120´の輪郭のレリーフ構造形成層110の主面への第1正射影は、典型的には、気相堆積層の輪郭の上記主面への第2正射影に沿った形状を有し且つ第2正射影に取り囲まれている。
したがって、例えば、第2材料が着色している場合、光学素子10のうち第1サブ領域SR1に対応した部分DSR1と、第2サブ領域SR2に対応した部分DSR2とで、異なる色彩を表示させることができる。この色彩の差異は、例えば、光学素子10を顕微鏡を用いて観察することにより確認できる。または、第1サブ領域SR1が占める面積が大きい場合には、この色彩の差異を、肉眼で観察することができる。このように、図15及び図16を参照しながら説明した光学素子10は、特殊な光学効果を発揮し得る。
図15及び図16に示す光学素子10は、例えば、以下のようにして製造する。すなわち、図7及び図9を参照しながら説明した工程の後、エッチング液の濃度及び温度並びにエッチング処理の時間等を調整することにより、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分において、サイドエッチングを生じさせる。これにより、反射層120及びマスク層130のうち第2領域R2に対応した部分と共に、反射層120のうち第1サブ領域SR1に対応した部分を除去する。このようにして、図15及び図16に示す光学素子10を得る。
上記のサイドエッチングは、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分の輪郭から、その内側に向けて、ほぼ均一な速さで生じる。それゆえ、このサイドエッチングにより除去される部分の幅、即ち、第1サブ領域SR1の輪郭と第1領域R1の輪郭との間の距離のバラつきは、比較的小さい。それゆえ、典型的には、第2サブ領域SR2の輪郭は、典型的には、第1領域R1の輪郭に沿った形状を有している。したがって、このような方法を採用した場合であっても、第1層120´を高い位置精度で形成することができる。
また、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分は、マスク層130により被覆されているため、側面からのサイドエッチングが生じる条件下においても、その主面からのエッチングは殆ど又は全く生じない。したがって、このような方法を採用した場合であっても、第1層120´を安定に形成することができる。
なお、本実施形態では、第1層120´の輪郭のレリーフ構造形成層110の主面への第1正射影が気相堆積層の輪郭の上記主面への第2正射影に沿った形状を有し且つ第2正射影に取り囲まれている構成について説明したが、第1層120´及び第2層130´の構成はこれには限られない。例えば、エッチング後の構造を第1領域R1を横切るように切断した場合、第1正射影の一部は第2正射影の一部と重なり合い、第1正射影の残りの部分は第2正射影の残りの部分に沿った形状を有し且つ第2正射影に取り囲まれる。
図17は、本実施形態の他の態様に係る光学素子の一例を概略的に示す平面図である。図18は、図17に示す光学素子のXII−XII線に沿った断面図である。図19乃至図23は、図17及び図18に示す光学素子の製造方法を概略的に示す断面図である。なお、図17では、光学素子10のうち後述する第3領域R3に対応した部分を、表示部DP3としている。
以下、図19乃至図23を参照しながら、図17及び図18に示す光学素子10の製造方法について説明する。
まず、図19に示すように、第1領域R1と第2領域R2と第3領域R3とを含んだ主面を有したレリーフ構造形成層110を準備する。このレリーフ構造形成層110は、第3領域R3を更に含んでいることを除いては、図7を参照しながら説明したレリーフ構造形成層と同様の構成を有している。
第3領域R3は、複数の凹部又は凸部が設けられている。そして、第3領域R3は、第1領域R1と比較して、見かけ上の面積に対する表面積の比がより大きい。この第3領域R3は、典型的には、第2領域R2と同様の構成を有している。
次に、図20に示すように、第1材料を領域R1乃至R3の全体に対して気相堆積させる。これにより、反射層120を形成する。この反射層120の形成は、図10を参照しながら説明したのと同様にして行う。図20に示す例では、反射層120のうち第1領域R1に対応した部分は、第1領域R1に設けられた複数の溝2aに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。また、反射層120のうち領域R2及びR3に対応した部分は、これら領域R2及びR3に設けられた複数の溝に対応した表面形状を有した連続膜を形成している。
次いで、図21に示すように、第2材料を反射層120に対して気相堆積させる。これにより、マスク層130を形成する。このマスク層130の形成は、図11を参照しながら説明したのと同様にして行う。
図21に示す例では、マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分は、第1領域R1に設けられた複数の溝2aに対応した表面形状を有した連続膜を形成している。また、マスク層130のうち領域R2及びR3に対応した部分は、反射層120の上で、これら領域R2及びR3に設けられた複数の溝の配置に対応して部分的に開口した不連続膜を形成している。
続いて、図22に示すように、領域R2及びR3のうち第3領域R3のみと向き合った被覆層140を形成する。被覆層140は、第1領域R1の少なくとも一部と更に向き合っていてもよい。図22には、被覆層140が、第3領域R3の全体及び第1領域R1の一部と向き合っている場合を描いている。
この被覆層140の形成は、公知のパターン形成方法を用いて行うことができる。この被覆層140の材料としては、例えば、上述した熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂又は放射線硬化樹脂を使用する。
その後、マスク層130及び被覆層140を、反射層120の材料との反応を生じ得る反応性ガス又は液に曝す。そして、少なくとも第2領域R2の位置で、反射層120の材料との反応を生じさせる。ここでは、反応性ガス又は液の一例として、反射層120の材料を溶解可能なエッチング液を使用する場合について説明する。
図22に示すように、マスク層130のうち第1領域R1に対応した部分は連続膜を形成しているのに対し、第2領域R2に対応した部分は、部分的に開口した不連続膜を形成している。これに起因して、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分は、第1領域R1に対応した部分と比較してよりエッチングされ易い。
また、図22に示すように、マスク層130のうち第3領域R3に対応した部分の上には、被覆層140が形成されている。他方、マスク層130のうち第2領域R2に対応した部分の上には、被覆層140が形成されていない。これに起因して、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分は、第3領域R3に対応した部分と比較してよりエッチングされ易い。
したがって、エッチング液の濃度及び温度並びにエッチングの処理時間等を調整することにより、図23に示すように、反射層120のうち第2領域R2に対応した部分のみを除去することができる。なお、この際、反射層120のうち第2領域R2に対応する部分の除去に伴って、マスク層130のうち第2領域R2に対応した部分も除去される。
以上のようにして、図17及び図18に示す光学素子10を得る。
この光学素子10は、レリーフ構造形成層110と第1層120´と第2層130´と被覆層140とを含んでいる。この光学素子10では、第1領域R1以外の領域、すなわち第3領域R3上にも、第1層120´が存在する。それゆえ、例えば、第3領域R3に、ホログラム、回折格子、サブ波長格子、ゼロ次回折フィルタ及び偏光分離フィルタ等に対応した光学効果を発揮し得る複数の凹部又は凸部を設けることにより、更に特殊な視覚効果を有した光学素子10を得ることができる。
光学素子10は、保護膜を更に備えていてもよい。光学素子10は、その表面に、反射防止処理を施されていてもよい。また、光学素子10を製造する際に、光学素子10を構成する層の少なくとも1つの表面に、コロナ処理、フレーム処理又はプラズマ処理を施してもよい。
なお、以上において説明した種々の態様及び変形例は、それらの2以上を組み合わせて適用されてもよい。
また、以上において説明した技術は、反射層を部分的に設けるための公知のプロセスと組み合わせて使用してもよい。この公知のプロセスとしては、例えば、レーザーを用いて反射層をパターン状に除去するレーザー法を使用する。または、このプロセスとして、反射層上にマスクをパターン状に設けた後、反射層のうちマスクに被覆されていない部分を除去する方法を使用してもよい。または、このプロセスとして、層又は基材の主面上にマスクをパターン状に設け、上記主面の全体に亘って反射層を形成し、その後、反射層のうちマスク上に位置した部分をマスクと共に除去する方法を使用してもよい。なお、これらマスクの形成は、例えば、印刷法又はフォトレジスト法により行う。
光学素子10は、粘着ラベルの一部として使用してもよい。この粘着ラベルは、光学素子10と、光学素子10の背面上に設けられた粘着層とを備えている。
または、光学素子10は、転写箔の一部として使用してもよい。この転写箔は、光学素子10と、光学素子10を剥離可能に支持した支持体層とを備えている。
光学素子10は、物品に支持させて使用してもよい。例えば、光学素子10は、プラスチック製のカード等に支持させてもよい。または、光学素子10は、紙に漉き込んで使用してもよい。光学素子10は、燐片状に破砕して、顔料の一成分として使用してもよい。
光学素子10は、偽造防止以外の目的で使用してもよい。例えば、光学素子10は、玩具、学習教材又は装飾品としても使用することができる。
[第3の実施形態]
本実施形態においては、上記第1及び第2の実施形態に係る光学素子の形成に用いられる転写箔の一例について説明する。
図24は、本実施形態に係る転写箔の一例を示す断面図である。
転写箔6は、接着層6d、微細構造形成層6c、剥離層6b、PET基材6aを備える。接着層6dと微細構造形成層6cとの間は、Al蒸着、及び、MgF2蒸着される。
転写箔6は、PET基材6aから接着層6dへ向けて積層されながら製造される。
転写箔6の製造工程は、主に、原版であるエンボス版の製造工程と、転写箔加工工程と、転写工程とを含む。
エンボス版の製造工程は、まず、立体散乱画素構造のデータを生成し、このデータに基づいて、エッチングする部分に、アステリウム構造のデータを生成する。
次に、ガラスなどの透明基板に塗布されたポジレジストの上に、電子線で、アステリウム構造のデータを描画し、現像する。描画の際には、例えば、深さを変えて色表現するために、電子線の照射量を制御する。
次に、表面にスパッタリングにより導通加工し、メッキにより複版し、エンボス版を生成する。
転写箔加工工程は、まず、例えばPET基材6aなどの透明基板の上に、例えばアクリル系の剥離層6bを、グラビアコーティング法を用いて例えば1μm又は2μm程度の厚さで塗工する。
次に、例えば紫外線(UV)硬化型の微細構造形成層6cをグラビアコーディング法を用いて例えば1μm又は2μm程度の厚さで塗工する。
次に、例えば200℃のエンボス版で型押しを行い、PET基材6a側から紫外線を照射して硬化する。
次に、例えば50nm程度の厚さでAl蒸着し、重ねて例えば50nm程度の厚さでMgF2蒸着し、反射層を形成する。
次に、例えばNaOH(例えば3%程度の水溶液)で選択的なエッチング加工(ナノエッジ加工)を実行する。
そして、例えば塩酸ビニルなどのような接着層6dをグラビアコーディング法でおよそ2μm程度の厚さで塗工する。
転写工程は、およそ200℃程度の表面温度のゴムロールを用いて、個人情報を記載したカードに転写箔6を転写する。
本実施形態においては、偽造防止効果、装飾効果、及び/又は、美的効果に優れた光学素子を形成するための転写箔を製造することができる。
上記の各実施形態は、発明の趣旨が変わらない範囲で様々に変更して適用することができる。上記の各実施形態は、自由に組み合わせて用いることができる。
1…光学素子、2…ドット、2a…溝、3…基板、4…反射層、5…透明樹脂層、6…転写箔、6a…PET基材、6b…剥離層、6c…光散乱構造形成層、6d…接着層。

Claims (4)

  1. 光学素子において、
    ドットごとに、平面視で複数の円弧状の溝がランダムなピッチで形成されている基板と、
    前記基板の上に前記溝にそって形成される反射層と
    を具備し、
    前記溝の深さは、白色又は他の色で絵柄を立体表現するように調整されている
    ことを特徴とする光学素子。
  2. 請求項1の光学素子において、
    前記反射層のうち前記絵柄を除く部分を除去し、光透過としたことを特徴とする光学素子。
  3. 光学素子を形成するための転写箔の製造方法において、
    ドットごとに、平面視で複数の円弧状の溝をランダムなピッチで形成し、白色又は他の色で絵柄を立体表現するためのデータに基づいて、第1の透明基板に塗布されたレジストに対して電子線による描画・現像を行う工程と、
    前記レジストの表面に対する導通加工を行い、メッキにより複版し、エンボス版を製造する工程と、
    第2の透明基板の上に、剥離層を塗工する工程と、
    前記剥離層の上に、微細構造形成層を塗工する工程と、
    前記微細構造形成層を前記エンボス版で型押しし、硬化し、前記溝を形成する工程と、
    前記溝の形成された前記微細構造形成層に対して、前記反射層を形成する工程と、
    前記反射層の上に、接着層を形成する工程と
    を具備する製造方法。
  4. 請求項3の製造方法において、
    前記反射層を形成する工程の後に、前記反射層のうち前記絵柄を除く部分を除去する工程をさらに具備する製造方法。
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