JP2023027882A - タイヤ充填部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造されたタイヤ充填部材の熱による劣化を抑制することが求められている。【解決手段】本開示の製造方法でタイヤ充填部材10を製造するために使用される発泡成形金型40は、1対の外型41,42と、その間に配される入れ子43と、を有している。入れ子43は、1対の外型41,42のキャビティ41A,42Aの内縁からキャビティ41A,42A内へ張り出した張出部43Bを有している。張出部43Bの外縁部は、断面円形に膨出した外縁膨出部43B1となっている。【選択図】図14

Description

本開示は、タイヤの内部に配されるタイヤ充填部材の製造方法に関する。
従来、タイヤの内部にタイヤ充填部材が充填される技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004-9768号公報(図1等)
製造されたタイヤ充填部材の熱による劣化を抑制することが求められている。
上記課題を解決するためになされた発明の第1態様は、全体が環状又は円弧状をなし、その全周又は全長に亘って延びる空洞部を内側に有するタイヤ充填部材を発泡成形金型にて製造する方法であって、前記発泡成形金型が、前記タイヤ充填部材の外形に対応したキャビティを備える外型と、前記空洞部に対応した入れ子と、を備えているタイヤ充填部材の製造方法である。
第1実施形態に係るタイヤ充填部材が内部に充填されている車輪の断面図 タイヤ充填部材の斜視図 環状に並べられたタイヤ充填部材の平面図 タイヤ充填部材の断面図 発泡成形金型の斜視図 発泡成形金型の第1外型の平面図 発泡成形金型の第2外型の平面図 発泡成形金型の入れ子の平面図 発泡成形金型の断面図 発泡成形金型の断面図 発泡成形金型の断面図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 第2実施形態に係るタイヤ充填部材が内部に充填されている車輪の断面図 タイヤ充填部材の断面図 発泡成形金型の断面図 発泡成形金型の第1外型の平面図 発泡成形金型の第2外型の平面図 発泡成形金型の入れ子の平面図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 タイヤ充填部材の製造工程を説明するための図 変形例に係る発泡成形金型の入れ子の平面図
[第1実施形態]
図1には、本開示のタイヤ充填部材10の製造方法により製造されたタイヤ充填部材10が示されている。タイヤ充填部材10は、例えば、自転車用の車輪80の内部に詰め込まれる。
車輪80は、タイヤ81をホイール91に装着してなる。詳細には、タイヤ81は、径方向内側に開口する内向き開口86を幅方向に挟む1対のビード部84を有し、それらビード部84が、ホイール91のリム92の外周面に形成された周方向に延びる外周凹部92Uに嵌め込まれることで、ホイール91に取り付けられる。タイヤ充填部材10は、このタイヤ81とホイール91との間の環状内部領域Rに配される。環状内部領域Rの断面は、円の一部をタイヤ81の径方向の内側に突出させた形状をなしている。なお、タイヤ81とホイール91は、空気を入れるチューブを有する一般的なタイヤ構造の場合と同じものを用いることができる。
タイヤ充填部材10は、発泡成形品であり、図2に示すように、円弧状に延びている。そして、図3に示すように、複数のタイヤ充填部材10が車輪80の環状内部領域Rの周方向に並べられて、円環状に配置されることで、1つの車輪80の環状内部領域Rの周方向全体にタイヤ充填部材10が充填される。本実施形態の例では、タイヤ充填部材10は、環状内部領域Rを2分割した長さであり、2つのタイヤ充填部材10によって環状内部領域Rが充填される。
タイヤ充填部材10の周方向の両端面18は、車輪80の径方向に対して傾斜するように形成されている。本実施形態の例では、タイヤ充填部材10の一端面18Aは、径方向の内側に向かうにつれて周方向の外側に向かうように傾斜し、タイヤ充填部材10の他端面18Bは、径方向の内側に向かうにつれて周方向の内側に向かうように傾斜している。また、一端面18Aの傾斜角と他端面18Bの傾斜角とは同じになっている。なお、タイヤ充填部材10同士の突き合わされる端面18は、接着材等で接合してもよいし、接合させなくてもよい。
図1に示すように、タイヤ充填部材10は、環状内部領域Rの断面に対応して、タイヤ81内に配される胴体部20と、胴体部20から径方向内側に突出する内向き突部30と、を有する。胴体部20の断面形状は略円形状をなし、内向き突部30の断面形状は、内向き突部30の突出先端に向かうにつれて徐々に幅狭になる山形状になっている。
ここで、図4に示すように、本実施形態のタイヤ充填部材10には、空洞部25が形成されている。空洞部25は、例えば断面形状円形をなし、胴体部20の中央部で、胴体部20の長手方向に延びた形状をとる。なお、空洞部25の断面形状は、タイヤ81の径方向又は幅方向に長くなった楕円形状や、正方形等の多角形状等であってもよい。
さらに、タイヤ充填部材10には、空洞部25から内向き突部30の突出先端までの間を、縦割りに分割するスリット16が形成されている。スリット16は、タイヤ充填部材10の幅方向の中央部に配置され、スリット16の幅は、空洞部25の径よりも小さくなっている。
空洞部25及びスリット16は、タイヤ充填部材10の長手方向全体に延在し、その両端は、それぞれタイヤ充填部材10の端面18A,18Bに開放されている(図2参照)。これにより、環状内部領域R内に2つのタイヤ充填部材10が充填されると、空洞部25及びスリット16が環状内部領域Rの周方向全体に配されることとなる。
図1に示すように、タイヤ充填部材10が環状内部領域Rに充填されると、胴体部20がタイヤ81内に収められると共に、内向き突部30がタイヤ81の内向き開口86から突出してホイール91の外周面に突き合わされる。
なお、本実施形態のタイヤ充填部材10は、胴体部20の幅が環状内部領域Rの内径よりも大きくなっていて、環状内部領域Rに充填されると、タイヤ81の内面に押し付けられて圧縮され、タイヤ81の内面に密着しやすくなっている。また、内向き突部30の幅は、タイヤ81の内向き開口86の幅よりも大きくなっていて、内向き突部30の弾発力により、幅方向内側から、タイヤ81の内向き開口86の開口縁部(即ち、ビード部84)を、リム92の外周凹部92U内の側面に押し付けることが可能となる。
また、本実施形態の例では、図1に示すように、リム92の外周凹部92Uの底面には、ニップル93が突出形成されている。ニップル93は、例えば、ホイール91の周方向の複数位置に配置される。これらニップル93は、タイヤ充填部材10のスリット16に受容され、タイヤ充填部材10の幅方向でのずれを防止する。
次に、本実施形態のタイヤ充填部材10の製造方法について説明する。タイヤ充填部材10は、図5に示される発泡成形金型40内で発泡成形されることにより製造される。発泡成形金型40は、1対の外型41,42と、その間に配される入れ子43と、を有している。1対の外型41,42は、プレート状をなして互いに対向し、その対向面に、タイヤ充填部材10を成形するためのキャビティ41A,42Aが設けられている(図6及び図7参照)。キャビティ41A,42Aは、略半円弧状に延びた溝であり、タイヤ充填部材10の胴体部20を形成する深溝部41B,42Bと、内向き突部30を形成する浅溝部41C,42Cと、を有する。
図5及び図6に示すように、1対の外型41,42のうち一方の外型41(以降、「第1外型41」という)には、角部に、キャビティ41Aの両端部を周方向で閉塞する2つの突部41S,41Tが設けられている。図6中の左側の突部41Sは、キャビティ41Aの径方向の内側に向かうにつれて周方向の外側に向かうように傾斜した第1面41S1と、第1面41S1の両端から第1外型41の短辺部と長辺部とにそれぞれ延びた第2面41S2及び第3面41S3と、を有している。図6中の右側の突部41Tは、キャビティ41Aの径方向の内側に向かうにつれて周方向の内側に向かうように傾斜した第1面41T1と、第1面41T1の外側端部から第1外型41の短辺部まで延びた第2面41T2と、第1面41T1の内側端部から第1外型41の長手方向の内側へ延びた第3面41T3と、そこから第1外型41の長辺部まで延びた第4面41T4と、を有している。
図5及び図6に示すように、他方の外型42(以降、「第2外型42」という)の角部には、第1外型41の突部41S,41Tに対応した形状の凹部42S,42Tが形成されている。第1外型41と第2外型42とが閉じた状態では、第1外型41の突部41S,41Tが第2外型42の凹部42S,42Tに受容され、第1外型41の突部41S,41Tの第1面41S1,41T1がキャビティ41A,42Aの両端部を閉塞する。この第1面41S1,41T1の傾斜により、キャビティ41A,42A内で成形されるタイヤ充填部材10の両端部(一端面18A及び他端面18B)が傾斜した形状となる。
また、第1外型41及び第2外型42には、キャビティ41A,42Aの外縁のうち長手方向の中央部から延び、外型41,42の外側面に開口した注入用溝41M,42Mが形成されている。
図5及び図8に示すように、入れ子43は、外型41,42のうちキャビティ41A,42Aの円弧より内側に配される支持部43Aと、支持部43Aの外縁からキャビティ41A,42A内まで張り出した張出部43Bと、を有している。支持部43Aの平面形状は、円を、直径と平行な直線により2/5程切り落とした形状をなしている。
張出部43Bは、支持部43Aの円弧から外方へ張り出し、円弧状に湾曲した帯板形状をなしている。張出部43Bの板厚は、支持部43Aの板厚よりも小さくなっている。張出部43Bの外縁部は、断面円形に膨出した外縁膨出部43B1となっている。図9に示すように、1対の外型41,42の間に入れ子43が配された状態では、張出部43Bの内縁は、外型41,42のうちキャビティ41A,42Aの円弧より内側に位置し、張出部43Bの外縁は、キャビティ41A,42Aの深溝部41B,42Bの中央部に位置する。図6及び図8に示すように、張出部43Bの周方向の両端部は、第1外型41の突部41S,41Tの側面に対応した形状になっている。また、図5及び図9に示すように、第1外型41及び第2外型42には、入れ子43の支持部43Aを受容する凹部41U,42Uが形成されている。
図10及び図11に示すように、1対の外型41,42の間に入れ子43を挟んだ状態で発泡成形金型40を閉じると、キャビティ41A,42A内に内縁から張出部43Bが張り出し、キャビティ41A,42Aに注入用溝41M,42Mが合わさってなる注入口40Aが連通した状態になる。なお、これら1対の外型41,42と入れ子43とには離型剤が塗布されている。また、1対の外型41,42と入れ子43とは、蝶番等により連結されていてもよい。
タイヤ充填部材10の発泡成形は以下のように行われる。即ち、まず、発泡成形金型40が、キャビティ41A,42Aが鉛直面に平行に延び、かつ、キャビティ41A,42Aの円弧の中央が上方に位置する姿勢にされる。そして、この姿勢で、図12に示すように、注入口40Aからキャビティ41A,42Aに発泡樹脂の原料液が注入される。すると、注入された原料液が、張出部43Bの両側方に流れ落ち、キャビティ41A,42Aの端部まで流動する。
その後、発泡成形金型40の注入口40Aに閉塞栓40Sが取り付けられ(図13参照)、発泡樹脂の原料液がキャビティ41A,42A内で発泡硬化する。これにより、タイヤ充填部材10が得られる(図14参照)。なお、注入口40Aの内側面と閉塞栓40Sとの間には僅かに隙間があり、原料液の発泡により発生するガスが抜けるようになっている、また、閉塞栓40Sと注入口40Aとは螺合し、締め付け具合で通気具合が変化する構成であってもよい。
なお、原料液の注入は、温水ジャケット等で加熱した状態で行われ、注入された原料液は、発泡しながらキャビティ41A,42A内を流動する。加温されることで、原料液の流動性が高まるとともに、発泡が促進される。また、原料液の注入は、発泡成形金型40を横置きにして行われてもよい。
発泡成形金型40からのタイヤ充填部材10の取り外しは、以下のように行われる。即ち、まず、1対の外型41,42が開かれ、入れ子43にタイヤ充填部材10が取り付いた状態となる。そして、タイヤ充填部材10の一端が掴まれ、入れ子43に対して径方向の外側へ離間するように引き剥がされることで、入れ子43からタイヤ充填部材10が取り外される。なお、入れ子43とタイヤ充填部材10とを、円弧に沿って相対的に回動させることで、入れ子43からタイヤ充填部材10が取り外されてもよい。
なお、本実施形態のタイヤ充填部材10は、例えば、イソシアネートとポリオールとから作成されたプレポリマーを用いるプレポリマー法で形成されたウレタンエラストマーで構成されるが、これに限定されるものではない。
プレポリマーのためのイソシアネートとしては、例えば、1,5-ナフタレンジイソシアネート(NDI)と、3,3'-ジメチル-4,4'-ビフェニルジイソシアネート(TODI)と、の何れか一方又は両方のイソシアネートを用いることができる。
プレポリマーのためのポリオールとしては、例えば、ポリテトラメチレングリコールを50~90重量部含むポリオールを用いることができる。ポリテトラメチレングリコールの50~90重量部と共に使用される残りのポリオールとしては、例えば、分子量1000~3000、官能基数2のポリオールを1種又は2種以上用いることができる。このような分子量1000~3000、官能基数2のポリオールとしては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオール等が挙げられる。ポリテトラメチレングリコールをポリオール中に50~90重量部とすることにより、高い耐加水分解性と物理的強度、歪特性等に優れた物性が期待できる。特に、タイヤ81とリム92の間等から環状内部領域Rに雨水等の水が侵入する可能性があるが、タイヤ充填部材10の耐加水分解性を高くすることで、タイヤ充填部材10の耐久性を良くすることが可能となる。
プレポリマー(B液)を用いるプレポリマー法によるウレタンエラストマーの形成は、次のようにして行われる。
<第1工程>
ポリオールと化学量論的に過剰のイソシアネートを予備反応させてイソシアネートの含有量が3~10重量%のプレポリマー(B液)を作成する。
<第2工程>
2個の好ましくは1級のヒドロキシル基および56~210g/molの数平均分子量を有する脂肪族ジオール、3官能性ポリオール、水、これらの混合物、及び芳香族ジアミンから選ばれる少なくとも1種の鎖延長剤(A液)を、プレポリマー(B液)のイソシアネート基mol%と鎖延長剤(A液)あるいは鎖延長剤配合液(A液)のヒドロキシル基のmol%の比率、すなわち[B液のイソシアネート基mol%/A液のヒドロキシル基のmol%]の値が1.3~1.0となるような量でプレポリマー(B液)と混合することで、原料液が得られる。なお、 発泡成形金型40への発泡樹脂原料の注入量は、発泡倍率によって違ってくるが、タイヤ充填部材10の軽さと強度(耐久性)のバランスの点から、発泡成形金型40のキャビティ41A,42Aの容積の20~60vol%の量が好適である。なお、鎖延長剤(A液)には、必要に応じて、整泡剤又は界面活性剤、老化防止剤等が添加されてもよい。
第2工程で使用する脂肪族ジオールとしては、例えば、1,4-ブタンジオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、1,6-ヘキサンジオール、エトキシル化ヒドロキノン、シクロヘキサンジオール等が挙げられる。
第2工程で使用する芳香族ジアミンとしては、例えば、メチレンビス-o-クロロアニリン、3,5-ジアミノ-p-クロロイソブチルベンゾエート、トリメチレングリコール-ジ-p-アミノベンゾエート等が挙げられる。
第2工程で使用する整泡剤としては、例えば、ウレタンエラストマー用として公知のものを使用することができる。例えば、シリコーン系整泡剤、含フッ素化合物系整泡剤が挙げられる。
第2工程で使用する界面活性剤及び老化防止剤としては、例えば、ウレタンエラストマー用として公知のものを使用することができる。
以上説明した第1工程及び第2工程で製造されるタイヤ充填部材10によれば、軽量性、乗り心地、転がり抵抗及びタイヤ充填部材10の耐久性等を良好にすることができる。
また、タイヤ充填部材10を構成するウレタンエラストマーは、JIS K6262:2013に準拠して測定された圧縮永久歪が3~15%、JIS K6255:2013に準拠して測定された反発弾性が65%以上であることが好ましい。また、ウレタンエラストマーの密度(JIS K6268準拠)は、200~600kg/mであることが好ましい。
次に、本実施形態のタイヤ充填部材10の製造方法の作用効果について説明する。本実施形態の製造方法によりタイヤ充填部材10の製造を行うと、タイヤ充填部材10に空洞部25が設けられる。そして、タイヤ充填部材10が空洞部25を有することで、車輪80内に充填されて使用された際に、繰り返し変形を受けることで発生した熱を空洞部25に逃がすことが可能となり、熱によるタイヤ充填部材10の劣化を抑制することが可能となる。また、空洞部25を設けることで、タイヤ充填部材10を弾性変形させやすくなり、タイヤ充填部材10の充填作業が容易になる。
また、本実施形態の製造方法によりタイヤ充填部材10の製造を行うと、タイヤ充填部材10に空洞部25から径方向内側部分を縦割りに分割するスリット16が形成される。そして、タイヤ充填部材10がスリット16を有することで、タイヤ充填部材10の内向き突部30を幅方向で縮めやすくなり、タイヤ充填部材10の充填作業がより容易になる。しかも、タイヤ充填部材10に発生した熱を空洞部25へスリット16から逃がすことが可能となり、熱によるタイヤ充填部材10の劣化を抑制することが可能となる。
本実施形態の製造方法では、発泡成形金型40を、1対の外型41,42に対して入れ子43を移動可能に設けた構造にしたので、タイヤ充填部材10を発泡成形金型40から容易に脱型させることができ、生産効率が向上する。また、タイヤ充填部材10をスリット16を有する形状としたので、タイヤ充填部材10を入れ子43から引き剥がすことができ、脱型がより容易になる。さらに、タイヤ充填部材10を円弧状としたので、円弧の一端からタイヤ充填部材10を引き剥がすことができ、タイヤ充填部材10が環状のものよりも脱型が容易になる。
また、発泡成形金型40は、縦置きにした状態で使用されるので、同一面積のスペースでタイヤ充填部材10の成形を行う場合、横置きにするよりも多くの発泡成形金型40を配置することができる。なお、発泡成形金型40は、原料液の流動性が高ければ、横置きにした状態で使用されてもよい。
[第2実施形態]
図15及び図16には、第2実施形態に係るタイヤ充填部材50が示されている。第2実施形態のタイヤ充填部材50は、空洞部25が形成されている一方、スリット16が形成されていない点が、上記第1実施形態のタイヤ充填部材10とは異なっている。
本実施形態のタイヤ充填部材50は、図17~図20に示される発泡成形金型70内で発泡成形されることにより製造される。発泡成形金型70は、1対の外型71,72と、その間に配される入れ子73と、を有している。1対の外型71,72には、上記第1実施形態の1対の外型41,42と同様に、タイヤ充填部材50を成形するためのキャビティ71A,72Aが設けられている。
本実施形態の入れ子73は、線材(中実構造であってもよいし、中空構造であってもよい)が略半円弧状に湾曲した円弧部材73Aと、円弧部材73Aの両端部に脱着可能に配された支持ブロック73Bと、を有している。1対の外型71,72には、この支持ブロック73Bを受容する凹部71U,72Uが形成されている。
発泡成形金型70は、入れ子73の支持ブロック73Bが1対の外型71,72の凹部71U,72Uに受容された状態で、1対の外型71,72が閉じられると、入れ子73がキャビティ71A,72A内で浮いた状態に保持される。
タイヤ充填部材50の発泡成形は、以下のようにして行われる。まず、図21に示すように、1対の外型71,72の一方の外型71(第1外型71)に、入れ子73が配置され、そのキャビティ71Aに発泡樹脂の原料液が注入される。このとき、発泡樹脂の原料液は、入れ子73上に供給され、入れ子73を伝ってキャビティ71Aに流れ落ちる。
発泡樹脂の原料液の注入が完了すると、他方の外型72(第2外型72)が閉じられ(図22参照)、発泡樹脂の原料液がキャビティ71A,72A内で発泡硬化する。これにより、タイヤ充填部材50が得られる(図23参照)。なお、第2外型72に、原料液の発泡により発生するガスを抜くためのガス抜き穴を設けておくことが好ましい。このガス抜き穴は、ガスは抜けるが樹脂は侵入しない構成であることが好ましい。
発泡成形金型70からのタイヤ充填部材50の取り外しは、以下のように行われる。即ち、まず、1対の外型71,72が開かれ、入れ子73にタイヤ充填部材50が取り付いた状態となる。そして、入れ子73の支持ブロック73Bが円弧部材73Aに対して取り外されたのち、円弧部材73Aがタイヤ充填部材50から抜かれる。円弧部材73Aの引き抜きは、まず、円弧部材73Aを引き抜くか押し出すかして、空洞部25の一端部に空間を設ける。そして、その空間にエアを吹き付けることで、エア圧により円弧部材73Aが押し出される。これにより、タイヤ充填部材50が発泡成形金型70から脱型される。なお、円弧部材73Aの抜き出しは、円弧部材73Aの一端を掴んで引き抜く他、円弧上に動く工具等により押し出してもよい。
なお、入れ子73を抜き出したのち、1対の外型71,72を開く構成であってもよい。
本実施形態の製造方法により製造されたタイヤ充填部材50は、第1実施形態のタイヤ充填部材10と同様に、空洞部25を有し、熱によるタイヤ充填部材50の劣化が抑制される他、タイヤ充填部材50の充填作業が容易になる。
また、タイヤ充填部材50を製造する際、原料液の注入が、発泡成形金型40を横置きにした状態で行われるので、原料液がキャビティ71Aの周方向全体にいきわたりやすくなり、発泡樹脂の偏りが抑制される。しかも、入れ子73上に原料液を供給することで、入れ子73を原料液注入時のガイドラインとすることができる。
[他の実施形態]
(1)タイヤ充填部材10,50が充填されるタイヤ81は、自転車用に限定されるものではなく、例えば、二輪又は四輪の自動車に用いられるものであってもよいし、一輪車又は人力車等に用いられるものであってもよいし、その他の乗り物に用いられるものであってもよい。
(2)タイヤ充填部材10断面形状は、環状内部領域Rに収まる形状であればよく、例えば、断面円形であってもよいし、断面多角形状であってもよい、
(3)タイヤ充填部材10,50の形状は、半円弧状でなくてもよく、環状内部領域R内に3つ以上のタイヤ充填部材10,50が充填される構成であってもよい。また、環状内部領域R内に配される複数のタイヤ充填部材10,50がそれぞれ異なる形状であってもよい。
(4)上記第1実施形態のタイヤ充填部材10は、切れ目のない環状であってもよい。この場合であっても、タイヤ充填部材10における内向き突部30のうちスリット16の一方側を入れ子43から剥がすことでタイヤ充填部材10を発泡成形金型40から取り外すことができる。
(5)上記第2実施形態のタイヤ充填部材10は、一部が切れた環状であってもよい。この場合、入れ子73を、切れ目がある環状で、その両端がずれるように変形可能な構成とすれば、そのずらした部分からタイヤ充填部材10を抜き出すことができる。
(6)上記第2実施形態の入れ子73(円弧部材73A)をキャビティ71A,72A内でピン等により固定する構成であってもよい。
(7)上記第2実施形態の入れ子73が、支持ブロック73Bを有さず、円弧部材73Aのみからなり、その両端部が1対の外型71,72の間に直接保持される構成であってもよい。
(8)図24に示すように、上記第2実施形態の入れ子73は、支持ブロック73Bが、キャビティ71A,72A内に突出した線材部73B1を有し、円弧部材73Aがその線材部73B1に係合する構成であってもよい。この場合、1対の外型71,72から入れ子73ごとタイヤ充填部材50を取り出したのち支持ブロック73Bを外すと、空洞部25の端部に空間が生じるので、その空間にエアを吹き付けることで、エア圧により円弧部材73Aを押し出すことができる。
<付記>
以下、上記実施形態から抽出される特徴群について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、以下では、理解の容易のため、上記実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
例えば、以下の特徴は、「タイヤの内部に配されるタイヤ充填部材の製造方法」に関し、「従来、タイヤの内部にタイヤ充填部材が充填される技術が知られている(例えば、特開2004-9768号公報(図1等))参照)。」という背景技術について、「製造されたタイヤ充填部材の熱による劣化を抑制することが求められている。」という課題をもってなされたものと考えることができる。
[特徴1]
全体が環状又は円弧状をなし、その全周又は全長に亘って延びる空洞部を内側に有するタイヤ充填部材を発泡成形金型にて製造する方法であって、
前記発泡成形金型が、前記タイヤ充填部材の外形に対応したキャビティを備える外型と、前記空洞部に対応した入れ子と、を備えているタイヤ充填部材の製造方法。
特徴1の製造方法により製造されたタイヤ充填部材は、空洞部を有するので、車輪内に充填されて使用された際に、繰り返し変形を受けることで発生した熱を空洞部に逃がすことが可能となり、熱によるタイヤ充填部材の劣化を抑制することが可能となる。
[特徴2]
1対の前記外型が、前記タイヤ充填部材の幅方向で開閉する構造となっていて、
前記入れ子は、前記1対の外型のキャビティ内に径方向の内縁部から中間部まで張り出すプレート状であり、
前記タイヤ充填部材に、前記空洞部と共に、前記空洞部から径方向の中心に向かうスリットが形成される請求項1に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴2の製造方法により製造されたタイヤ充填部材には、空洞部から径方向の中心に向かうスリットが形成されるので、タイヤ充填部材に発生した熱を空洞部へスリットから逃がすことが可能となる。
[特徴3]
前記1対の前記外型から前記タイヤ充填部材が前記入れ子ごと取り外されたのちに、前記タイヤ充填部材と前記入れ子とが前記スリットを通じて前記タイヤ充填部材の径方向で離間される請求項2に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴3のように、1対の外型からタイヤ充填部材が入れ子ごと取り外されたのちに、タイヤ充填部材を、入れ子に対してスリットを通じてタイヤ充填部材の径方向で離間させることで、タイヤ充填部材を発泡成形金型から脱型させることができる。
[特徴4]
前記1対の前記外型は、前記キャビティが鉛直面と平行になる姿勢に配され、
原料液は、前記キャビティ内に径方向の外縁側から注入される請求項2又は3に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴4によれば、原料液を入れ子の両側方へ流動させることが容易となる。
[特徴5]
前記キャビティは円弧形をなし、
前記原料液の注入は、前記キャビティの径方向の外縁側が上方に位置する姿勢で行われる請求項4に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴5によれば、原料液をキャビティ内にいきわたらせやすくすることができる。
[特徴6]
前記入れ子が、線材が環状又は円弧状に湾曲した構造となっていて、
前記1対の外型が、それらの内側のキャビティ内で前記入れ子が浮いた状態になるように前記入れ子を保持しかつ前記タイヤ充填部材の幅方向で開閉する構造となっていて、
前記入れ子が前記タイヤ充填部材に対して円弧上で相対移動することで、前記タイヤ充填部材が前記入れ子から脱型される請求項1に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴6によれば、タイヤ充填部材にスリットを形成せずに空洞部を形成することができる。
[特徴7]
前記空洞部内で前記入れ子の一端にエアが吹き付けられ、エア圧により前記入れ子が押し出される請求項6に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴7によれば、入れ子の抜き出しを容易に行うことができる。
[特徴8]
前記入れ子は、前記キャビティの周方向の端部から突出する突出部を備え、
前記突出部が、前記1対の外型に固定される請求項6又は7に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
[特徴9]
前記1対の外型のうちの一方の外型が、前記キャビティが上方へ開放した姿勢で配され、その前記キャビティに前記原料液が注入された後に、前記1対の外型のうちの他方の外型が重ね合わされることを含む請求項6から8の何れか1の請求項に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴9によれば、原料液がキャビティの周方向全体にいきわたりやすくなる。
[特徴10]
前記原料液の注入は、前記一方の外型に前記入れ子を配した状態で、前記入れ子上に前記原料液を供給することにより行われる請求項9に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
特徴10のように、入れ子上に原料液を供給することで、入れ子を原料液供給時のガイドラインとすることができる。
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
10,50 タイヤ充填部材
16 スリット
20 胴体部
25 空洞部
30 内向き突部
40 発泡成形金型
40A 注入口
40S 閉塞栓
41 第1外型
41A キャビティ
42 第2外型
43 入れ子
50 タイヤ充填部材
70 発泡成形金型
71 第1金型
71A キャビティ
72 第2金型
72A キャビティ
73 入れ子
73A 円弧部材
73B 支持ブロック
80 車輪
81 タイヤ

Claims (10)

  1. 全体が環状又は円弧状をなし、その全周又は全長に亘って延びる空洞部を内側に有するタイヤ充填部材を発泡成形金型にて製造する方法であって、
    前記発泡成形金型が、前記タイヤ充填部材の外形に対応したキャビティを備える外型と、前記空洞部に対応した入れ子と、を備えているタイヤ充填部材の製造方法。
  2. 1対の前記外型が、前記タイヤ充填部材の幅方向で開閉する構造となっていて、
    前記入れ子は、前記1対の外型のキャビティ内に径方向の内縁部から中間部まで張り出すプレート状であり、
    前記タイヤ充填部材に、前記空洞部と共に、前記空洞部から径方向の中心に向かうスリットが形成される請求項1に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  3. 前記1対の前記外型から前記タイヤ充填部材が前記入れ子ごと取り外されたのちに、前記タイヤ充填部材と前記入れ子とが前記スリットを通じて前記タイヤ充填部材の径方向で離間される請求項2に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  4. 前記1対の前記外型は、前記キャビティが鉛直面と平行になる姿勢に配され、
    原料液は、前記キャビティ内に径方向の外縁側から注入される請求項2又は3に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  5. 前記キャビティは円弧形をなし、
    前記原料液の注入は、前記キャビティの径方向の外縁側が上方に位置する姿勢で行われる請求項4に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  6. 前記入れ子が、線材が環状又は円弧状に湾曲した構造となっていて、
    前記1対の外型が、それらの内側のキャビティ内で前記入れ子が浮いた状態になるように前記入れ子を保持しかつ前記タイヤ充填部材の幅方向で開閉する構造となっていて、
    前記入れ子が前記タイヤ充填部材に対して円弧上で相対移動することで、前記タイヤ充填部材が前記入れ子から脱型される請求項1に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  7. 前記空洞部内で前記入れ子の一端にエアが吹き付けられ、エア圧により前記入れ子が押し出される請求項6に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  8. 前記入れ子は、前記キャビティの周方向の端部から突出する突出部を備え、
    前記突出部が、前記1対の外型に固定される請求項6又は7に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  9. 前記1対の外型のうちの一方の外型が、前記キャビティが上方へ開放した姿勢で配され、その前記キャビティに前記原料液が注入された後に、前記1対の外型のうちの他方の外型が重ね合わされることを含む請求項6から8の何れか1の請求項に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
  10. 前記原料液の注入は、前記一方の外型に前記入れ子を配した状態で、前記入れ子上に前記原料液を供給することにより行われる請求項9に記載のタイヤ充填部材の製造方法。
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