JP2023027779A - 制御装置および受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率的に、階層ごとのCB伝送を可能とする。【解決手段】制御装置10は、複数の物理チャネルそれぞれに対して、物理チャネルにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成し、生成したTMCC情報をデータ信号に多重する制御部11を備える。制御部11は、TMCC情報に、物理チャネルにおいて、複数の階層のうち、少なくとも1つの階層でCB伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、物理チャネルにおける複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、を含める。そして、制御部11は、CB伝送が行われる階層を含む物理チャネルにおいて、CB伝送および通常伝送が行われない階層が存在する場合、TMCC情報に含まれるその階層のセグメント数に代えて、その階層が未使用階層であることを示す情報を設定する。【選択図】図1A

Description

本発明は、制御装置および受信装置に関する。
地上放送高度化方式(以下、「高度化方式」という。)のオプション機能であるチャネルボンディング(Channel Bonding)伝送(以下、「CB」伝送という。)の開発が進められている。CB伝送とは、N個(N≧2を満たす整数)の物理チャネル(物理ch)を組み合わせた伝送により、伝送容量を拡大する機能である。CB伝送には、データストリームを誤り訂正符号化の前段のトランスポート層で分割するPlainモードと、誤り訂正符号化の後段の物理層で2系統に分割するMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output) likeモードという2つのモードがある。以下では、CB伝送を構成する複数の物理chのうち、一の物理chをプライマリchと称し、残りの物理chをセカンダリchと称する。先行事例としては、米国の次世代地上放送方式であるATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0において、オプション機能として2チャンネルを組み合わせたCB伝送が規定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-022118号公報
高度化方式は、現行の地上デジタル放送と同様に、1つの物理chの伝送帯域を複数のセグメントに分割し、伝送耐性および伝送容量が異なる複数の階層で放送サービスを伝送する「階層伝送」が可能であることを大きな特徴とする。階層伝送では、各階層の変調パラメータなどを任意に設定可能であり、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号により、変調パラメータなどの、データ信号の伝送に関する情報が伝送される。
CB伝送では、複数の物理chで伝送される信号を同時に受信する必要があるため、階層伝送を前提としてCB伝送を行う場合、受信装置は、各階層でCB伝送が行われているか否かを判別する必要がある。そのため、階層ごとにCB伝送が行われているか否かを受信側で判別できるようにする必要がある。階層ごとにCB伝送が行われているか否かを判別するための方法として、階層ごとに、CB伝送が行われているか否かを示すフラグ(CBon/offフラグ)を、TMCCに含めて伝送する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、オプション機能であるCB伝送のための情報(CBon/offフラグ)がTMCCのリザーブビットを占有してしまうため、非効率である。また、CB伝送ではない、1つの物理chによる伝送(以下、「通常伝送」という。)が行われる場合にも、階層ごとにCBon/offフラグを伝送することになり、非効率である。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、より効率的に、階層ごとのCB伝送を可能とすることができる、制御装置および受信装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る制御装置は、階層伝送における複数の階層それぞれにおいて、複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送または前記複数の物理チャネルのうちの一の物理チャネルによる通常伝送が行われる送受信システムにおける制御装置であって、前記複数の物理チャネルそれぞれに対して、前記物理チャネルにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成し、前記生成したTMCC情報を前記データ信号に多重する制御部を備え、前記制御部は、前記TMCC情報に、前記物理チャネルにおいて、前記複数の階層のうち、少なくとも1つの階層で前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記物理チャネルにおける前記複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、を含め、前記チャネルボンディング伝送が行われる階層を含む物理チャネルにおいて、前記チャネルボンディング伝送および前記通常伝送が行われない階層が存在する場合、前記TMCC情報に含まれる前記階層のセグメント数に代えて、前記階層が未使用階層であることを示す情報を設定する。
また、本発明に係る受信装置は、階層伝送により複数の階層で伝送されるデータ信号を受信する受信装置であって、前記複数の階層それぞれにおいて、複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送または前記複数の物理チャネルのうちの一の物理チャネルによる通常伝送が行われ、前記複数の物理チャネルそれぞれに対して生成された、前記物理チャネルにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報が、前記データ信号に多重され、前記TMCC情報には、前記物理チャネルにおいて、前記複数の階層のうち、少なくとも1つの階層で前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記物理チャネルにおける前記複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、が含まれ、前記チャネルボンディング伝送が行われる階層を含む物理チャネルにおいて、前記チャネルボンディング伝送および前記通常伝送が行われない階層が存在する場合、前記TMCC情報に含まれる前記階層のセグメント数に代えて、前記階層が未使用階層であることを示す情報が設定され、前記物理チャネルを介して送信される信号を受信する複数のチューナーと、前記複数のチューナーのうちの一のチューナーにより受信した、一の物理チャネルを介して伝送されたデータ信号に多重されたTMCC情報に含まれる前記フラグ情報および前記複数の階層それぞれのセグメント数に基づき、前記複数の階層それぞれにおいて、前記一の物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われるか、前記通常伝送が行われるかを判別する判別部と、前記判別部により、前記一の物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われると判別されると、前記一の物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する一または複数の物理チャネルを介して伝送されるデータ信号を受信するように、前記複数のチューナーのうち、前記一のチューナー以外のチューナーを起動させる制御部と、を備える。
本発明に係る制御装置および受信装置によれば、より効率的に、階層ごとのCB伝送を可能とすることができる。
本発明の一実施形態に係る、N=2とした場合のPlainモードのCB伝送が行われる送受信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る、N=2とした場合のMIMO likeモードのCB伝送が行われる送受信システムの構成例を示す図である。 図1A,1Bに示す制御部が生成する、単一階層伝送の場合のTMCC情報の一例を示す図である。 図1A,1Bに示す制御部が生成する、2階層伝送の場合のTMCC情報の一例を示す図である。 図1A,1Bに示す制御部が生成する、3階層伝送の場合のTMCC情報の一例を示す図である。 図1Aに示す復調装置の構成例を示す図である。 図1Bに示す復調装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1Aは、本発明の一実施形態に係る送受信システム1の構成例を示す図である。図1Aでは、N=2のPlainモードのチャネルボンディング伝送(CB伝送)が行われる送受信システム1の構成例を示している。現行のISDB-Tでは、同一チャネルの中で、伝送耐性および伝送容量が異なる複数の階層のデータ信号を同時に伝送する階層伝送が行われている。以下では、3階層(A階層、B階層およびC階層)の階層伝送が行われ、階層ごとに、2本の物理ch(プライマリchおよびセカンダリch)によるCB伝送あるいは1本の物理chによる通常伝送が行われるものとして説明する。
図1Aに示す送受信システム1は、分割装置2と、再多重化装置3(再多重化装置3p,3s)と、変調装置4(変調装置4p,4s)と、送信機5(送信機5p,5s)と、受信機6p(受信機6p,6s)と、制御装置10と、本発明に係る受信装置としての復調装置20とを備える。再多重化装置3p、変調装置4p、送信機5pおよび受信機6pはプライマリchに対応して設けられ、再多重化装置3s、変調装置4s、送信機5sおよび受信機6sはセカンダリchに対応して設けられる。なお、本実施形態では、N=2を例として説明しているが、本発明は、これに限られるものではなく、Nは3以上であってもよい。
分割装置2は、各階層で伝送される映像・音声データであるデータ信号(IPパケット)が入力される。分割装置2は、CB伝送が行われる場合、後述する制御装置10から出力される制御情報に基づきスイッチを切り替えて、入力されたIPパケットを、CB伝送を構成する複数の物理ch(図1Aの例では、プライマリchおよびセカンダリch)に対応する再多重化装置3p,3sに分割して出力する。通常、CB伝送を構成する複数の物理chそれぞれの伝送路は同一とは限らない。そこで、分割装置2は、例えば、IPパケットの分配後の各物理chのビットレートの上限設定値を用いて、IPパケットを割り振ることで、各物理chでのオーバーフローを防ぐことができる。また、分割装置2は、通常伝送が行われる場合、入力されたIPパケットを、通常伝送が行われる物理chに対応する再多重化装置3に出力する。
分割装置2は、例えば、入力されたIPパケットを物理的に複数の物理chに分割してよい。また、分割装置2は、例えば、各物理chに紐づけられたUDPポート番号を付け替えるなどして、入力されたIPパケットを論理的に複数の物理chに分割してもよい。
再多重化装置3は、階層伝送の各階層のデータ信号と、LLchのデータ信号とを再多重化する。高度化方式では、各階層のデータ信号と同じ物理チャネルで、緊急地震速報などを、各階層のデータ信号と比べて低遅延(Low Latency)で伝送することが検討されている。このような低遅延のデータ信号が伝送される伝送路をLLchと称する。再多重化装置3は、階層伝送の各階層のデータ信号と、LLchで伝送されるデータ信号とを再多重化する。また、再多重化装置3は、後述する制御装置10から出力されるTMCC情報に基づきTMCC信号を生成し、各階層のデータ信号に多重する。また、再多重化装置3は、TLV(Type Length Value)形式のSI(Signaling Information)(TLV-SI)を、各階層のデータ信号あるいはLLchのデータ信号に多重する。SIは、例えば、地上伝送路の物理的条件を示す地上分配システム記述子を規定する。TLV-SIは、CB伝送用の制御情報であり、例えば、送受信システム1による放送が行われるエリア内でCB伝送を構成する物理chのリストが含まれる。再多重化装置3は、再多重化後のデータ信号を、対応する変調装置4に出力する。
変調装置4は、対応する再多重化装置3の出力に対して、誤り訂正符号化、キャリア変調、インタリーブなどの所定の処理を行ってOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)フレームを構成する。変調装置4は、構成したOFDMフレームに対して、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理およびガードインターバル(GI:Guard Interval)の付加を行い、対応する送信機5に出力する。送信機5pは、変調装置4pから出力されたOFDMフレームを、プライマリchを介して放送波として送信する。送信機5sは、変調装置4sから出力されたOFDMフレームを、セカンダリchを介して放送波として伝送する。送信機5pと送信機5sとは同期しており、同タイミングで放送波を発射する。
制御装置10は、データ信号の伝送に関するTMCC情報を伝送する。具体的には、制御装置10は、TMCC情報を生成し、再多重化装置3に入力する。再多重化装置3において、制御装置10から出力されたTMCC情報に基づきTMCC信号が生成され、各階層のデータ信号と多重して伝送される。図1Aに示すように、制御装置10は、制御部11を備える。
制御部11は、分割装置2によるIPパケットの分割に必要な制御情報を分割装置2に出力する。また、制御部11は、複数の物理ch(プライマリchおよびセカンダリch)それぞれに対して、物理chにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成し、生成したTMCC情報を再多重化装置3p,3sに出力する。上述したように、再多重化装置3では、TMCC情報に基づきTMCC信号が生成され、各階層のデータ信号に多重される。したがって、制御部11は、生成したTMCC情報を再多重化装置3に出力することで、TMCC情報をデータ信号に多重することができる。
受信機6pは、送信機5pからプライマリchを介して送信されてきた放送波を受信し、受信信号を復調装置20に出力する。受信機6sは、送信機5sからセカンダリchを介して送信されてきた放送波を受信し、受信信号を復調装置20に出力する。
復調装置20は、CB伝送が行われている場合、受信機6pの受信信号および受信機6sの受信信号を復調し、プライマリchおよびセカンダリchを介して送信されてきた、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を取得して出力する。また、復調装置20は、通常伝送が行われている場合、通常伝送が行われる1本の物理chを介して送信されてきた放送波を受信した受信機6の受信信号を復調し、データ信号およびLLchのデータ信号を取得して出力する。
本発明は、PlainモードのCB伝送に限られるものではなく、MIMO likeモードのCB伝送にも適用可能である。図1Bは、N=2のMIMO likeモードのCB伝送が行われる送受信システム1Aの構成例を示す図である。図1Bにおいて、図1Aと同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図1Bに示す送受信システム1Aは、再多重化装置3Aと、変調装置4Aと、送信機5(送信機5p,5s)と、受信機6(受信機6p,6s)と、制御装置10と、受信装置としての復調装置20Aとを備える。
再多重化装置3Aは、階層伝送の各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を多重した多重フレームを変調装置4Aに出力する。再多重化装置3Aは、制御装置10から出力されたTMCC情報に基づきTMCC信号を生成し、データ信号に多重する。
変調装置4Aは、再多重化装置3Aの出力に対して、誤り訂正符号化、キャリア変調、インタリーブなどの所定の処理を行う。変調装置4Aは、処理後の信号を、プライマリchに対応する系統と、セカンダリchに対応する系統とに分離する系統分離を行い、系統分離後の信号に基づき、系統ごとにOFDMフレームを構成する。変調装置4Aは、構成したOFDMフレームに対して、IFFT処理およびガードインターバルの付加を行い、送信機5p,5sに出力する。
復調装置20Aは、CB伝送が行われている場合、受信機6pの受信信号および受信機6sの受信信号を復調し、プライマリchおよびセカンダリchを介して送信されてきた、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を取得して出力する。また、復調装置20は、通常伝送が行われている場合、1本の物理chを介して送信されてきた放送波を受信した受信機6pの受信信号を復調し、データ信号およびLLchのデータ信号を取得して出力する。
次に、制御部11が生成するTMCC情報について説明する。上述したように、高度化方式では、最大3階層の階層伝送が可能である。以下では、単一階層伝送、2階層伝送および3階層伝送それぞれの場合について、TMCC情報の具体例を説明する。
まず、単一階層伝送の場合のTMCC情報について、図2を参照して説明する。なお、高度化方式では、帯域幅が現行のISDB-Tと同じ5.57MHzである互換モードと、帯域幅を5.83MHzに拡大したノーマルモードとがある。ノーマルモードでは、6MHzの帯域幅を36分割した1/6MHz幅のセグメントを35個用いて伝送する。また、互換モードでは、33個のセグメントと、帯域幅を調整するための調整帯域とを用いて伝送する。以下では、帯域幅がノーマルモードである場合を例として説明する。また、以下では、TMCC情報に含まれる情報のうち、特にCB伝送に関する情報のみを示し、他の情報については記載を省略する。
図2に示すように、制御部11は、TMCC情報に、CBフラグと、P/Sフラグと、部分受信フラグと、A階層セグメント数と、B階層セグメント数と、C階層セグメント数とを含める。
CBフラグは、物理chにおいて、複数の階層(A階層、B階層およびC階層)のうち、少なくとも1つの階層でCB伝送を行うか否かを示すフラグ情報である。制御部11は、例えば、物理chにおいて、A階層、B階層およびC階層のうち、少なくとも1つの階層でCB伝送が行われる(物理chがCB伝送を構成する)場合には、CBフラグに1を設定し、そうでない場合には、CBフラグに0を設定する。
P/Sフラグは、物理chが、プライマリchであるか、セカンダリchであるかを示すフラグ情報である。制御部11は、例えば、物理chがプライマリchである場合、P/Sフラグに0を設定し、物理chがセカンダリchである場合、P/Sフラグに1を設定する。なお、N≧3の場合も同様で、例えば物理chがプライマリchである場合はP/Sフラグに0を設定し、物理chがプライマリch以外である場合、P/Sフラグに1を設定する。
部分受信フラグは、部分受信の可否を示すフラグ情報である。制御部11は、伝送帯域中央のセグメントが部分受信に設定される場合、部分受信フラグに1(ON)を設定し、そうでない場合、部分受信フラグに0(OFF)を設定する。図2に示す例では、単一階層伝送であり、部分受信が不可であるため、制御部11は、部分受信フラグに0を設定する。
A階層セグメント数は、物理chのA階層に割り当てられたセグメントの数を示す。図2に示す例では、A階層のみの単一階層伝送であるため、プライマリchおよびセカンダリchのA階層セグメント数は35となる。また、B階層およびC階層での伝送は行われないため、制御部11は、B階層セグメント数およびC階層セグメント数には、割り当てられたセグメントの個数に代えて、これらの階層が未使用階層であることを示す情報(以下、「-(未使用階層)」と記載する。)を設定する。
図2に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、B階層セグメント数およびC階層セグメント数に、「-(未使用階層)」が設定されているため、A階層のみでCB伝送が行われると判別することができる。
次に、2階層伝送の場合のTMCC情報について、図3を参照して説明する。図3においても、帯域幅はノーマルモードであるとして説明する。
2階層伝送の場合、(1)A階層はプライマリchのみの通常伝送、B階層はCB伝送、(2)A階層、B階層ともにCB伝送、という2つのパターンが考えられる。受信側においてこれら2つのパターンを判別可能なように、TMCC情報を伝送する必要がある。A階層セグメント数=4、B階層セグメント数=66(=31+35)とした場合の、TMCC情報を図3に示す。
制御部11は、A階層はプライマリchのみの通常伝送、B階層はCB伝送が行われる場合、図3(a)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchの部分受信フラグに1を設定し、セカンダリchの部分受信フラグに0を設定する。また、制御部11は、プライマリchのA階層セグメント数に4を設定し、セカンダリchのA階層セグメント数に「-(未使用階層)」を設定する。また、制御部11は、プライマリchのB階層セグメント数に31を設定し、セカンダリchのA階層セグメント数に35を設定する。また、C階層での伝送は行われないため、制御部11は、C階層セグメント数には、「-(未使用階層)」を設定する。
セカンダリchのTMCC情報では、A階層が未使用階層となり、B階層に35個のセグメントが割り当てられている。単一の物理chによる放送サービスの場合、A階層が未使用、B階層でサービスを提供という運用はあり得ないが、CBフラグに1が設定されている場合(CB伝送が行われる場合)に限り、図3(a)に示す状態を取り得る。このように、制御部11は、CB伝送が行われる階層を含む物理chにおいて、CB伝送および通常伝送が行われない階層(図3(a)の例では、A階層およびC階層)が存在する場合、TMCC情報に含まれるその階層のセグメント数に、「-(未使用階層)」を設定する。
A階層はプライマリchのみの通常伝送、B階層はCB伝送が行われる場合、図3(a)に示すように、B階層のデータ信号は、プライマリchとセカンダリchとに不均等に分割される。プライマリchでは、A階層セグメント数が4であるため、B階層に割り当て可能なセグメント数は31となる。一方、セカンダリchでは、A階層が未使用階層であるため、B階層に割り当て可能なセグメント数は35となる。したがって、図1Aに示す送受信システム1では、分割装置2は、プライマリchとセカンダリchとに割り当てられたセグメント数の割合に応じた分割を行う。また、図1Bに示す送受信システム1では、変調装置4Aは、プライマリchとセカンダリchとに割り当てられたセグメント数の比に応じた分割(系統分離)を行う。
図3(a)に示すTMCC情報によれば、セカンダリchのA階層セグメント数に「-(未使用階層)」が設定されているため、A階層ではプライマリchのみの通常伝送が行われると判別することができる。また、図3(a)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、プライマリchおよびセカンダリchのB階層セグメント数が設定されているため、B階層でCB伝送が行われると判別することができる。
制御部11は、A階層、B階層ともにCB伝送が行われる場合、図3(b)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchの部分受信フラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchのA階層セグメント数に2を設定し、プライマリchおよびセカンダリchのB階層セグメント数に33を設定する。また、制御部11は、C階層は未使用であるため、プライマリchおよびセカンダリchの階層セグメント数に「-(未使用階層)」を設定する。
図3(b)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、A階層、B階層ともにプライマリchおよびセカンダリchのセグメント数が設定されているため、A階層およびB階層でCB伝送が行われると判別することができる。
なお、A階層でCB伝送を行い、B階層で通常伝送を行うパターンも考えられる。このようなパターンでも、上述した例に従ってCBフラグおよび各階層のセグメント数を設定することで、A階層でCB伝送を行い、B階層で通常伝送を行うことを判別することができる。ただし、このような運用は、受信機の回路規模の観点から想定されないため、説明を省略する。
次に、3階層伝送の場合のTMCC情報について、図4を参照して説明する。図4においても、帯域幅はノーマルモードであるとして説明する。
3階層伝送の場合、(1)A階層は通常伝送、B階層、C階層はCB伝送、(2)A階層、C階層は通常伝送、B階層はCB伝送、(3)A階層、B階層は通常伝送、C階層はCB伝送、(4)A階層、B階層、C階層ともにCB伝送という4つのパターンが考えられる。受信側においてこれら4つのパターンを判別可能なように、TMCC情報を伝送する必要がある。
制御部11は、A階層は通常伝送、B階層、C階層はCB伝送が行われる場合、図4(a)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchの部分受信フラグに1を設定し、セカンダリchの部分受信フラグに0を設定する。また、制御部11は、プライマリchのA階層セグメント数には5を設定し、セカンダリchのA階層セグメント数には「-(未使用階層)」を設定する。また、制御部11は、プライマリchのB階層セグメント数には26を設定し、セカンダリchのB階層セグメント数には31を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchのC階層セグメント数には4を設定する。すなわち、図4(a)では、A階層:B階層:C階層=5:57:8のセグメント数の割合で階層伝送を行う例を示している。
図4(a)に示すTMCC情報によれば、プライマリchのA階層セグメント数が設定され、セカンダリchのA階層セグメント数に「-(未使用階層)」が設定されているため、A階層ではプライマリchのみの通常伝送が行われると判別することができる。また、図4(a)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、プライマリchおよびセカンダリchのB階層セグメント数およびC階層セグメント数にセグメント数が設定されているため、B階層、C階層でCB伝送が行われると判別することができる。
図4(a)に示す例では、セカンダリchでは、A階層が未使用階層であり、B階層およびC階層にはセグメントが割り当てられている。通常、このような運用はあり得ないが、本発明においては、CBフラグに1が設定されている場合(CB伝送が行われる場合)に限り、図4(a)に示す状態を取り得る。このように、制御部11は、CB伝送が行われる階層を含む物理chにおいて、CB伝送および通常伝送が行われない階層(図4(a)の例では、A階層)が存在する場合、TMCC情報に含まれるその階層のセグメント数に、「-(未使用階層)」を設定する。
制御部11は、A階層、C階層は通常伝送、B階層はCB伝送が行われる場合、図4(b)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchの部分受信フラグに1を設定し、セカンダリchの部分受信フラグに0を設定する。また、制御部11は、プライマリchのA階層セグメント数には5を設定し、セカンダリchのA階層セグメント数には「-(未使用階層)」を設定する。また、制御部11は、プライマリchのB階層セグメント数には30を設定し、セカンダリchのB階層セグメント数には27を設定する。また、制御部11は、プライマリchのC階層セグメント数には「-(未使用階層)」を設定し、セカンダリchのC階層セグメント数には8を設定する。すなわち、図4(b)では、A階層:B階層:C階層=5:57:8のセグメント数の割合で階層伝送を行う例を示している。
図4(b)に示すTMCC情報によれば、セカンダリchのA階層セグメント数およびプライマリchのC階層セグメント数に「-(未使用階層)」が設定されているため、A階層ではプライマスchのみの通常伝送が行われ、C階層ではセカンダリchのみの通常伝送が行われると判別することができる。また、図4(b)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、プライマリchおよびセカンダリchのB階層セグメント数にセグメント数が設定されているため、B階層ではCB伝送が行われると判別することができる。
制御部11は、A階層、B階層は通常伝送、C階層はCB伝送が行われる場合、図4(c)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchの部分受信フラグに1を設定し、セカンダリchの部分受信フラグに0を設定する。また、制御部11は、プライマリchのA階層セグメント数には5を設定し、セカンダリchのA階層セグメント数には「-(未使用階層)」を設定する。また、制御部11は、プライマリchのB階層セグメント数には26を設定し、セカンダリchのB階層セグメント数には「-(未使用階層)」を設定する。また、制御部11は、プライマリchのC階層セグメント数には4を設定し、セカンダリchのC階層セグメント数には35を設定する。すなわち、図4(c)では、A階層:B階層:C階層=5:26:39のセグメント数の割合で階層伝送を行う例を示している。
図4(c)に示すTMCC情報によれば、セカンダリchのA階層セグメント数およびB階層セグメント数に「-(未使用階層)」が設定されているため、A階層およびB階層ではプライマスchのみの通常伝送が行われると判別することができる。また、図4(c)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、プライマリchおよびセカンダリchのC階層セグメント数にセグメント数が設定されているため、C階層ではCB伝送が行われると判別することができる。
制御部11は、A階層、B階層、C階層ともにCB伝送が行われる場合、図4(d)に示すように、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchの部分受信フラグに1を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchのA階層セグメント数には3を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchのB階層セグメント数には28を設定する。また、制御部11は、プライマリchおよびセカンダリchのC階層セグメント数には4を設定する。すなわち、図4(d)では、A階層:B階層:C階層=6:56:8のセグメント数の割合で階層伝送を行う例を示している。
図4(d)に示すTMCC情報によれば、プライマリchおよびセカンダリchのCBフラグに1が設定され、プライマリchおよびセカンダリchのA階層セグメント数、B階層セグメント数およびC階層セグメント数にセグメント数が設定されているため、A階層、B階層およびC階層でCB伝送が行われると判別することができる。なお、図4(d)では、各階層において、プライマリchとセカンダリchとに均等にデータが分割される例を示しているが、これに限られるものではなく、プライマリchとセカンダリchとに不均等にデータが分割されてもよい。
このように、制御部11は、TMCC情報に、物理chにおいて、複数の階層のうち、少なくとも1つの階層でCB伝送を行うか否かを示すフラグ情報(CBフラグ)と、物理chにおける複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、を含める。また、制御部11は、CB伝送が行われる階層を含む物理chにおいて、CB伝送および通常伝送が行われない階層が存在する場合、TMCC情報に含まれるその階層のセグメント数に、その階層が未使用階層であることを示す情報を設定する。
図2から図4を参照して説明したように、プライマリchおよびセカンダリchのTMCC情報に含まれる、CBフラグと各階層のセグメント数とから、各階層において、CB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別することができる。特に、本実施形態においては、上位階層で通常伝送が行われ、下位階層でCB伝送が行われる場合に、複数の物理chのうち、通常伝送が行われない物理chの上位階層のセグメント数には、セグメントの数に代えて、未使用階層であることを示す情報を設定可能とする。こうすることで、各階層において、CBフラグと、各階層のセグメント数とに基づき、CB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別することができる。以上ではN=2の場合(プライマリch、セカンダリch)を例として説明したが、Nが3以上であってもよい。Nが3以上の場合は、P/Sフラグがプライマリchであるか否かを表すフラグである以外は、N=2の場合と同様である。
このように本実施形態では、階層ごとに、CB伝送を行うか、通常伝送を行うかを示す情報を伝送することなく、各階層において、CB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別することができる。そのため、TMCC情報で伝送する制御情報の増大を抑制し、より効率的に、階層ごとのCB伝送を可能とすることができる。
次に、本実施形態に係る受信装置としての復調装置20,20Aの構成について説明する。復調装置20,20Aは、再多重化装置3から変調装置4および送信機5を介して送信された放送波を、受信機6を介して受信し、受信信号から各階層のデータ信号などを取得するものである。以下では、N=2の場合を例として説明するが、Nは3以上であってもよい。まず、復調装置20の構成について説明する。
図5は、本実施形態に係る復調装置20の構成例を示す図である。
図5に示すように、本実施形態に係る復調装置20は、複数のチューナー201,202と、GI除去・FFT部203,204と、OFDMフレーム同期部205,206と、TMCC復調部207,208と、パイロット抽出部209,210と、チャネル推定部211,212と、波形等化部213,214と、デインタリーブ・LLR(Log Likelihood Ratio)算出・誤り訂正復号部215,216と、LLch復調・誤り訂正復号部217,218と、判別部としてのCB伝送判別部220と、制御部としてのセカンダリch判別部221と、P/S同期部222と、出力I/F部224,225と、合成部としてのパケット合成部226と、を備える。
複数のチューナーのうちの1つのチューナーであるチューナー201は、受信機6pの受信信号が入力される。チューナー201は、入力された受信信号から、指定された物理chの信号を選択して取得する。チューナー201は、取得した信号に対するA/D変換を行い、A/D変換後の信号をGI除去・FFT部203に出力する。
GI除去・FFT部203は、チューナー201の出力信号に対して、GI除去およびFFTを行い、得られたOFDMフレームをOFDMフレーム同期部205に出力する。
OFDMフレーム同期部205は、GI除去・FFT部203から出力されたOFDMフレームを、TMCC復調部207、パイロット抽出部209およびLLch復調・誤り訂正復号部217に出力する。
TMCC復調部207は、OFDMフレーム同期部205から出力されたOFDMフレームから、TMCCキャリアに配置されたTMCC信号を復調し、TMCC信号に含まれるTMCC情報を取得する。TMCC復調部207は、抽出したTMCC情報をCB伝送判別部220に出力する。また、TMCC復調部207は、抽出したTMCC情報に基づき、パイロット信号が配置されたパイロットキャリアの位置を指示する。
パイロット抽出部209は、OFDMフレーム同期部205から出力されたOFDMフレームから、TMCC復調部207から指示されたパイロットキャリアに配置されたパイロット信号を抽出する。パイロット抽出部209は、抽出したパイロット信号をチャネル推定部211に出力する。また、パイロット抽出部209は、OFDMフレーム同期部205から入力されたOFDMフレームを波形等化部213に出力する。
チャネル推定部211は、パイロット抽出部209から出力されたパイロット信号を用いてチャネル推定を行い、推定値を波形等化部213に出力する。
波形等化部213は、チャネル推定部211から出力された推定値に基づき、チャネル推定部211から出力されたOFDMフレームに対して、伝送路で発生した信号のひずみを補正(等化)し、等化後の信号をデインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215に出力する。
デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215は、波形等化部213の出力信号に対して、変調装置4で行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、ビットごとにLLR(Log likelihood ratio)を算出する。デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215は、算出したLLRを用いて、デインタリーブ後の信号の誤り訂正復号を行い、各階層のデータ信号を取得する。上述したように、各階層のデータ信号に、CB伝送用の制御情報であるTLV-SIが多重されている場合、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215は、各階層のデータ信号に多重されたTLV-SIを取得する。デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215は、取得した各階層のデータ信号を出力I/F部224に出力し、取得したTLV-SIをセカンダリch判別部221に出力する。
LLch復調・誤り訂正復号部217は、OFDMフレーム同期部205から出力されたOFDMフレームから、LLchのデータが配置されたキャリアを抽出し、LLchのデータを復調する。LLch復調・誤り訂正復号部217は、復調後の信号に対して誤り訂正復号を行い、LLchのデータ信号を取得する。上述したように、LLchのデータにTLV-SIが多重されている場合、LLch復調・誤り訂正復号部217は、LLchのデータ信号に多重されたTLV-SIを取得する。LLch復調・誤り訂正復号部217は、取得したLLchのデータ信号を出力I/F部224に出力し、取得したTLV-SIをセカンダリch判別部221に出力する。
チューナー202、GI除去・FFT部204、OFDMフレーム同期部206、TMCC復調部208、パイロット抽出部210、チャネル推定部212、波形等化部214、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部216およびLLch復調・誤り訂正復号部218の動作はそれぞれ、処理対象が受信機6sの受信信号である点を除けば、チューナー201、GI除去・FFT部203、OFDMフレーム同期部205、TMCC復調部207、パイロット抽出部209、チャネル推定部211、波形等化部213、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215およびLLch復調・誤り訂正復号部217の動作と同様であるため、説明を省略する。ただし、TMCC復調部208は、抽出したTMCC情報をCB伝送判別部220に出力しない。また、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部216およびLLch復調・誤り訂正復号部218は、TLV-SIをセカンダリch判別部221に出力しない。
CB伝送判別部220は、TMCC復調部207から出力されたTMCC情報に重畳されたCBフラグを参照し、複数のチューナーのうちの1つのチューナーであるチューナー201を介して受信した物理ch(一の物理ch)においてCB伝送が行われているか否かを判別する。CB伝送判別部220は、例えば、全ての物理chの周波数帯域に亘ってスキャンし、受信可能なチャネルを検出する初期スキャンの際に、TMCC情報に重畳されたCBフラグを参照し、各物理chにおいてCBフラグがONであるか否かを判別する。
さらに、CB伝送判別部220は、CBフラグがONであると判定すると、TMCC情報に含まれる各階層のセグメント数に基づき、複数の階層それぞれにおいて、受信した物理ch(一の物理ch)でCB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別する。CB伝送判別部220は、判別の結果をセカンダリch判別部221に出力する。また、CB伝送判別部220は、TMCC情報に含まれる各階層のセグメント数に基づき、階層ごとの、プライマリchとセカンダリchとのデータの分割比率(セグメント数の比率)を、パケット合成部226に出力する。
セカンダリch判別部221は、チューナー201で放送波を受信した物理ch(一の物理ch)でCB伝送が行われるとCB伝送判別部220により判別されると、初期スキャンの終了後、チューナー201が受信する物理chとCB伝送を構成する一または複数の物理chの周波数情報などを取得する。具体的には、セカンダリch判別部221は、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215およびLLch復調・誤り訂正復号部217の少なくとも一方から出力されたTLV-SIを参照し、CB伝送を構成するペアとなる物理chの周波数情報などを取得する。そして、セカンダリch判別部221は、取得した周波数情報に基づき、チューナー201で放送波を受信した物理ch(一の物理ch)とCB伝送を構成する一または複数の物理chを介して伝送されるデータ信号を受信するように、複数のチューナーのうち、チューナー201以外のチューナーであるチューナー202を起動する。そして、セカンダリch判別部221は、チューナー202の受信周波数を、チューナー201で受信する物理chとペアとなる物理chの周波数に合わせる。こうすることで、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれで伝送される放送波を受信することができる。なお、放送エリア内において、プライマリchとなる物理chとセカンダリchとなる物理chとが入れ替わる構成があり得る。このような構成においても、本実施形態においては、P/SフラグをTMCC情報に多重することで、プライマリchとなる物理chとセカンダリchとなる物理chとを正しく読み取ることが可能となる。
P/S同期部222は、チューナー201で放送波を受信した物理chでCB伝送が行われる場合、OFDMフレーム同期部205とOFDMフレーム同期部206とを同期させる。上述したように、プライマリchとセカンダリchとは同タイミングで放送波が発射される。OFDMフレーム同期部205とOFDMフレーム同期部206とを同期させることで、プライマリchおよびセカンダリchの復調タイミングを合わせることができる。
出力I/F部224は、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215から各階層のデータ信号が入力され、LLch復調・誤り訂正復号部217からLLchのデータ信号が入力される。出力I/F部224は、入力された各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部226に出力する。このように、出力I/F部224は、プライマリchを介して送信されてきた各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部226に出力する。
出力I/F部225は、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部216から各階層のデータ信号が入力され、LLch復調・誤り訂正復号部218からLLchのデータ信号が入力される。出力I/F部225は、入力された各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部226に出力する。このように、出力I/F部225は、セカンダリchを介して送信されてきた各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部226に出力する。
パケット合成部226は、出力I/F部224,225から出力されたデータ信号を、分割装置2とは逆の処理により合成して出力する。ここで、パケット合成部226は、CB伝送判別部220から出力された、階層ごとのプライマリchとセカンダリchとのセグメント数の比率に応じて、出力I/F部224,225から出力されたデータ信号を合成する。
次に、復調装置20Aの構成について説明する。
図6は、本実施形態に係る受信装置としての復調装置20Aの構成例を示す図である。図6において、図5と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係る復調装置20Aは、チューナー201,202と、GI除去・FFT部203,204と、OFDMフレーム同期部205,206と、TMCC復調部207,208と、パイロット抽出部209,210と、チャネル推定部211,212と、波形等化部213,214と、LLch復調・誤り訂正復号部217,218と、CB伝送判別部220と、セカンダリch判別部221と、P/S同期部222と、時間・周波数デインタリーブ部301,302と、合成部303と、LLR算出・誤り訂正復号部304と、出力部305と、を備える。図6に示す復調装置40Aは、図5に示す復調装置40と比較して、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部215,216を削除した点と、時間・周波数デインタリーブ部301,302、合成部303およびLLR算出・誤り訂正復号部304を追加した点と、CB合成出力部219を出力部305に変更した点とが異なる。
時間・周波数デインタリーブ部301は、波形等化部213の出力信号に対して、変調装置4Aで行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、合成部303に出力する。時間・周波数デインタリーブ部302は、波形等化部214の出力信号に対して、変調装置4Aで行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、合成部303に出力する。
合成部303は、時間・周波数デインタリーブ部301および時間・周波数デインタリーブ部302の出力信号を、変調装置4Aによる系統分離と反対の処理により合成し、LLR算出・誤り訂正復号部304に出力する。ここで、合成部303は、CB伝送判別部220から、階層ごとのプライマリchとセカンダリchとのデータの分割比率(セグメント数の比率)が入力される。合成部303は、時間・周波数デインタリーブ部301,302から出力されたデータ信号を、CB伝送判別部220から入力された、階層ごとのセグメント数の比率に応じて合成する。
LLR算出・誤り訂正復号部304は、合成部303の出力信号のビットごとにLLRを算出し、算出したLLRを用いて、合成部303の出力信号の誤り訂正復号を行い、各階層のデータ信号を取得する。LLR算出・誤り訂正復号部304は、取得した各階層のデータ信号を出力部305に出力する。
出力部305は、LLR算出・誤り訂正復号部304から出力された各階層のデータ信号およびLLch復調・誤り訂正復号部217,218から出力されたLLchのデータ信号を出力する。
MIMO likeモードのCB伝送では、プライマリchおよびセカンダリchの両方のチャネルの受信信号が無ければ、各階層のデータ信号を復調することができない。そのため、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合、CB伝送用の制御情報であるTLV-SIは、LLchのデータ信号にのみ多重され、各階層のデータ信号には多重されない。したがって、セカンダリch判別部221は、LLch復調・誤り訂正復号部217からTLV-SIを取得する。
このように本実施形態においては、制御装置10は、複数の物理chそれぞれに対して、物理chにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成し、生成したTMCC情報をデータ信号に多重する制御部11を備える。制御部11は、TMCC情報に、物理chにおいて、複数の階層のうち、少なくとも1つの階層でCB伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、物理chにおける複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、を含める。そして、制御部11は、CB伝送が行われる階層を含む物理chにおいて、CB伝送および通常伝送が行われない階層が存在する場合、TMCC情報に含まれるその階層のセグメント数に代えて、その階層が未使用階層であることを示す情報を設定する。
こうすることで、図2から図4を参照して説明したように、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれのTMCC情報に含まれる、CBフラグと各階層のセグメント数とから、各階層において、CB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別することができる。そのため、本実施形態では、階層ごとに、CB伝送を行うか、通常伝送を行うかを示す情報を伝送することなく、各階層において、CB伝送が行われるか、通常伝送が行われるかを判別することができる。したがって、TMCC情報で伝送する制御情報の増大を抑制し、より効率的に、階層ごとのCB伝送を可能とすることができる。
実施形態では特に触れていないが、コンピュータを、制御装置10または復調装置20,20Aとして機能させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM、DVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。
あるいは、制御装置10または復調装置20,20Aが行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ、および、メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成され、制御装置10および復調装置20,20Aに搭載されるチップが提供されてもよい。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態の構成図に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1,1A 送受信システム
2 分割装置
3p,3s,3A 再多重化装置
4p,4s,4A 変調装置
5p,5s 送信機
6p,6s 受信機
10 制御装置
11 制御部
20,20A 復調装置(受信装置)
201,202 チューナー
203,204 GI除去・FFT部
205,206 OFDMフレーム同期部
207,208 TMCC復調部
209,210 パイロット抽出部
211,212 チャネル推定部
213,214 波形等化部
215,216 デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部
217,218 LLch復調・誤り訂正復号部
220 CB伝送判別部
221 セカンダリch判別部(制御部)
222 P/S同期部
224,225 出力I/F部
226 パケット合成部
301,302 時間・周波数デインタリーブ部
303 合成部
304 LLR算出・誤り訂正復号部
305 出力部

Claims (3)

  1. 階層伝送における複数の階層それぞれにおいて、複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送または前記複数の物理チャネルのうちの一の物理チャネルによる通常伝送が行われる送受信システムにおける制御装置であって、
    前記複数の物理チャネルそれぞれに対して、前記物理チャネルにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成し、前記生成したTMCC情報を前記データ信号に多重する制御部を備え、
    前記制御部は、
    前記TMCC情報に、前記物理チャネルにおいて、前記複数の階層のうち、少なくとも1つの階層で前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記物理チャネルにおける前記複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、を含め、
    前記チャネルボンディング伝送が行われる階層を含む物理チャネルにおいて、前記チャネルボンディング伝送および前記通常伝送が行われない階層が存在する場合、前記TMCC情報に含まれる前記階層のセグメント数に代えて、前記階層が未使用階層であることを示す情報を設定する、制御装置。
  2. 階層伝送により複数の階層で伝送されるデータ信号を受信する受信装置であって、
    前記複数の階層それぞれにおいて、複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送または前記複数の物理チャネルのうちの一の物理チャネルによる通常伝送が行われ、
    前記複数の物理チャネルそれぞれに対して生成された、前記物理チャネルにおけるデータ信号の伝送に関するTMCC情報が、前記データ信号に多重され、
    前記TMCC情報には、前記物理チャネルにおいて、前記複数の階層のうち、少なくとも1つの階層で前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記物理チャネルにおける前記複数の階層それぞれに割り当てられたセグメント数と、が含まれ、
    前記チャネルボンディング伝送が行われる階層を含む物理チャネルにおいて、前記チャネルボンディング伝送および前記通常伝送が行われない階層が存在する場合、前記TMCC情報に含まれる前記階層のセグメント数に代えて、前記階層が未使用階層であることを示す情報が設定され、
    前記物理チャネルを介して送信される信号を受信する複数のチューナーと、
    前記複数のチューナーのうちの一のチューナーにより受信した、一の物理チャネルを介して伝送されたデータ信号に多重されたTMCC情報に含まれる前記フラグ情報および前記複数の階層それぞれのセグメント数に基づき、前記複数の階層それぞれにおいて、前記一の物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われるか、前記通常伝送が行われるかを判別する判別部と、
    前記判別部により、前記一の物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われると判別されると、前記一の物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する一または複数の物理チャネルを介して伝送されるデータ信号を受信するように、前記複数のチューナーのうち、前記一のチューナー以外のチューナーを起動させる制御部と、を備える受信装置。
  3. 請求項2に記載の受信装置において、
    前記チャネルボンディング伝送が行われる場合、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルを介して伝送され、前記複数のチューナーにより受信された階層ごとのデータ信号を、前記複数の物理チャネルに対する前記TMCC情報に含まれる、前記階層ごとのセグメント数の比率に応じて合成する合成部をさらに備える受信装置。
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