JP2022019683A - 送信装置、受信装置および制御装置 - Google Patents

送信装置、受信装置および制御装置 Download PDF

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慎悟 朝倉
Shingo Asakura
明彦 佐藤
Akihiko Sato
浩平 神原
Kohei Kanbara
祥吾 川島
Shogo Kawashima
朋也 井地口
Tomoya Ijiguchi
宏明 宮坂
Hiroaki Miyasaka
拓也 蔀
Takuya Shitomi
規之 白井
Noriyuki Shirai
知明 竹内
Tomoaki Takeuchi
剛 中戸川
Takeshi Nakatogawa
正寛 岡野
Masahiro Okano
健一 土田
Kenichi Tsuchida
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Abstract

【課題】CB伝送に関する制御信号をより効率的に送受信する。【解決手段】再多重化装置10は、各階層のデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成する同期制御XMIパケット構成部118と、チャネルボンディング用制御情報を生成するCB用TLV-SI生成部122と、複数の物理チャネルに対応する複数の系統に分配された各階層のデータ信号それぞれに、LLchのデータ信号と、TMCC情報とを多重して送出するXMIパケット送出スケジューラ部120部と、を備える。同期制御XMIパケット構成部118は、物理チャネルにおいてCB伝送を行うか否かを示すCBフラグをTMCC情報に重畳する。CB用TLV-SI生成部122は、CB用制御情報を、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号の少なくとも一方に多重する。【選択図】図3

Description

本発明は、送信装置、受信装置および制御装置に関する。
我が国の地上デジタルテレビジョン放送は、1つの物理チャネルでHD(High-Definition)画質の放送サービスと、SD(Standard-Definition)画質のワンセグ放送サービスとを同時に提供可能とすることを特徴とする。次世代の地上デジタルテレビジョン放送では、UHD(Ultra-high Definition)画質の放送サービスが想定されており、伝送方式である地上放送高度化方式(以下、「高度化方式」という。)の開発が進められている。高度化方式のオプション機能として、チャネルボンディング(以下、「CB」という。)伝送がある。CB伝送とは、N個(N≧2を満たす整数)の物理チャネル(ch)を組み合わせた伝送により、伝送容量を拡大する機能である。例えば、N=2とした場合のCB伝送には、データストリームを誤り訂正符号化の前段のトランスポート層で2系統に分割するPlainモードと、誤り訂正符号化の後段の物理層で2系統に分割するMIMO(Multiple-Input and Multiple-Output) likeモードという2つのモードがある。2つの物理chのC/N(Carrier to Noise ratio)が異なる場合、MIMO likeモードは、Plainモードと比較して、ダイバーシチ効果が得られるため、伝送特性が改善する。以下では、N=2のCB伝送を構成する2つの物理chを、プライマリchおよびセカンダリchと称する。
N=2の場合のCB伝送のユースケースとして、フレームレートが120Hzの8K映像コンテンツの伝送、3事業者以上で2チャネルを共有し、日本の現行の地上デジタル放送方式であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)と同等サービスを展開する移行chなどが挙げられる。先行事例としては、米国の次世代地上放送方式であるATSC(Advanced Television Systems Committee)3.0において、オプション機能として2チャンネルを組み合わせたCB伝送が規定されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-022118号公報
CB伝送では、受信装置は、異なるN個の物理chで伝送される信号を同時に受信する必要があるため、チューナーをN個起動する必要がある。一方、CB伝送が行われない通常の放送サービスでは、受信装置は、1つの物理chで伝送される信号を受信すればよいので、1つのチューナーを起動させればよい。上述したように、CB伝送はオプション機能であるため、受信装置は、受信する物理chにおいてCB伝送が行われているか否か、また、CB伝送が行われている場合には、受信する物理chとCB伝送を構成する2つ目以降の物理chを判別し、判別した物理chで伝送される信号を受信するように、2つ目以降のチューナーを起動する必要がある。
ATSC3.0では、CB伝送においてペアとなる2つの物理chの情報などをL1信号と呼ばれる制御信号によって伝送する。L1信号は、制御信号用に規定された短符号長LDPC(Low Density Parity Check)符号(符号長16200ビット)を用いて誤り訂正符号化が行われるため、受信装置における、回路規模および伝送遅延の増大が問題となる。そのため、受信装置における回路規模および伝送遅延の増大を抑制することができる、CB伝送に関する制御信号のより効率的な送受信が求められている。
本発明の目的は、上述した課題を解決し、CB伝送に関する制御信号をより効率的に送受信することができる、送信装置、受信装置および制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る送信装置は、映像・音声データである第1のデータ信号と、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号とを、複数の物理チャネルを組み合わせて伝送するチャネルボンディング伝送が可能な送信装置であって、前記第1のデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成する第1の制御情報生成部と、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報を生成する第2の制御情報生成部と、前記複数の物理チャネルに対応する複数の系統に分配された前記第1のデータ信号それぞれに、前記第2のデータ信号と、前記TMCC情報とを多重して送出する送出部と、を備え、前記第1の制御情報生成部は、前記物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報を前記TMCC情報に重畳し、前記第2の制御情報生成部は、前記生成したチャネルボンディング用制御情報を、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方に多重する。
また、本発明に係る送信装置において、前記第1のデータ信号に対する誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部と、前記誤り訂正符号化後の前記第1のデータ信号を前記複数の系統に分配する分配部と、をさらに備え、前記第2の制御情報生成部は、前記チャネルボンディング用制御情報を、前記第2のデータ信号に多重することが好ましい。
また、本発明に係る送信装置において、前記第1のデータ信号は、誤り訂正符号化の処理ブロック単位で、前記複数の系統に分配されることが好ましい。
また、本発明に係る受信装置は、複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送により送信された、映像・音声データである第1のデータ信号と、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号とを受信する受信装置であって、前記複数の物理チャネルに対応する複数の系統に分配された前記第1のデータ信号それぞれに、前記第2のデータ信号と、TMCC情報とが多重され、前記TMCC情報には、前記物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報が重畳され、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方には、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報が多重され、前記物理チャネルを介して送信される信号を受信する複数のチューナーと、前記複数のチューナーのうちの1つのチューナーの受信信号から前記TMCC情報を抽出するTMCC抽出部と、前記1つのチューナーの受信信号から前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号を抽出するデータ信号抽出部と、前記抽出されたTMCC情報に重畳されている前記フラグ情報に基づき、前記1つのチューナーで受信する物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われているか否かを判別する第1の判別部と、前記第1の判別部により、前記チャネルボンディング伝送が行われていると判別された場合、前記抽出された第1のデータ信号および第2のデータ信号の少なくとも一方に多重されている前記チャネルボンディング用制御情報に基づき、前記1つのチューナーで受信する物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する物理チャネルを判別し、該判別した物理チャネルで送信される信号を前記複数のチューナーのうちの、前記1つのチューナー以外のチューナーに受信させる第2の判別部と、を備える。
また、本発明に係る制御装置は、複数の物理チャネルを組み合わせて伝送するチャネルボンディング伝送による、映像・音声データである第1のデータ信号、および、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号の伝送を制御する制御装置であって、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号を、第1の物理チャネルで伝送されるデータ信号を多重する第1の再多重化装置と、前記第1の物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する第2の物理チャネルで伝送されるデータ信号を多重化する第2の再多重化装置とに振り分けて出力する分割部と、前記複数の物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報とを生成し、前記生成したフラグ情報およびチャネルボンディング用制御情報を、前記第1の再多重化装置および前記第2の再多重化装置に出力し、前記フラグ情報を、前記第1のデータ信号の伝送に関するTMCC情報に多重させ、前記チャネルボンディング用制御情報を、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方に多重させる制御部と、を備える。
本発明に係る送信装置、受信装置および制御装置によれば、CB伝送に関する制御信号をより効率的に送受信することができる。
本発明の第1の実施形態に係る、N=2とした場合のPlainモードのCB伝送が行われる送受信システムの構成例を示す図である。 従来の再多重化装置の構成例を示す図である。 図1に示す再多重化装置の構成例を示す図である。 図3に示すXMIパケット送出スケジューラ部の構成例を示す図である。 図4に示すA階層XMIパケット分配部の構成例を示す図である。 図4に示すL0シンボル分配部の構成例を示す図である。 図1に示す復調装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、N=2とした場合のPlainモードのCB伝送が行われる送受信システムの他の構成例を示す図である。 図8に示すパケット分割装置の構成例を示す図である。 図8に示す復調装置の構成例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る、N=2のMIMO likeモードのCB伝送が行われる送受信システムの構成例を示す図である。 図11に示す再多重化装置の構成例を示す図である。 図11に示す変調装置の構成例を示す図である。 図11に示す復調装置の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る送受信システムの構成例を示す図である。 図15に示す分割部の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送受信システム1の構成例を示す図である。図1では、Plainモードのチャネルボンディング伝送(CB伝送)が行われる場合の送受信システム1の構成例を示している。現行のISDB-Tでは、同一チャネルの中で、伝送耐性および伝送容量が異なる複数の階層のデータ信号を同時に伝送する階層伝送が行われている。また、高度化方式では、各階層のデータ信号と同じ物理チャネルで、緊急地震速報などを、各階層のデータ信号と比べて低遅延(Low Latency)で伝送することが検討されている。このような低遅延のデータ信号が伝送される伝送路をLLchと称する。以下では、3階層(A階層、B階層およびC階層)の階層伝送およびLLchでの伝送が行われるものとして説明する。
図1に示す送受信システム1は、本発明に係る送信装置としての再多重化装置10と、2つの変調装置20(変調装置20p,20s)と、2つの送信機30(送信機30p,30s)と、2つの受信機40(受信機40p,40s)と、本発明に係る受信装置としての復調装置50とを備える。変調装置20p、送信機30pおよび受信機40pはプライマリchに対応して設けられ、変調装置20s、送信機30sおよび受信機40sはセカンダリchに対応して設けられる。なお、以下では、N=2のCB伝送が行われる場合を例として説明しているが、本発明は、これに限られるものではなく、3つ以上の物理chを組み合わせたCB伝送が行われる場合にも適用可能である。
再多重化装置10は、階層伝送の各階層のデータ信号(映像・音声データ)と、LLchのデータ信号とを再多重化する。再多重化装置10は、CB伝送を行う場合、各階層のデータ信号とLLchのデータ信号とを再多重化した多重フレームを、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれに対応する2つの系統に分離する。再多重化装置10は、一方の系統をプライマリchに対応する変調装置20pに出力し、他方の系統をセカンダリchに対応する変調装置20sに出力する。
変調装置20pは、再多重化装置10の出力に対して、誤り訂正符号化、キャリア変調などの所定の処理を行ってOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)フレームを構成する。変調装置20pは、構成したOFDMフレームに対して、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理およびガードインターバル(GI:Guard Interval)の付加を行い、送信機30pに出力する。送信機30pは、変調装置20pから出力されたOFDMフレームを、プライマリchを介して送信する。変調装置20sは、再多重化装置10の出力に対して、誤り訂正符号化、変調などの所定の処理を行ってOFDMフレームを構成する。変調装置20sは、構成したOFDMフレームに対して、IFFTおよびGIの付加を行い、送信機30sに出力する。送信機30sは、変調装置20sから出力されたOFDMフレームを、セカンダリchを介して伝送する。送信機30pと送信機30sとは同期しており、同タイミングで放送波を発射する。
受信機40pは、送信機30pからプライマリchを介して送信されてきた放送波を受信し、受信信号を復調装置50に出力する。受信機40sは、送信機30sからセカンダリchを介して送信されてきた放送波を受信し、受信信号を復調装置50に出力する。
復調装置50は、CB伝送が行われている場合、受信機40pの受信信号および受信機40sの受信信号を復調し、プライマリchおよびセカンダリchを介して送信されてきた、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を取得して出力する。
次に、本発明に係る送信装置としての再多重化装置10および本発明に係る受信装置としての復調装置50の構成について説明する。変調装置20、送信機30および受信機40の構成は、本発明とは直接関係しないため、説明を省略する。
まず、再多重化装置10の構成について説明する前に、比較のために、CB伝送に対応していない、従来の再多重化装置10aの構成について図2を参照して説明する。
階層伝送(A階層、B階層およびC階層)およびLLchでの伝送が行われる場合、各階層およびLLchそれぞれに対応して多重化装置が設けられる。各階層に対応する多重化装置は、対応する階層で伝送される映像・音声データを多重し、例えば、MMT(MPEG Media Transport)形式のパケット(MMTパケット)にパケット化する。各階層の多重化装置は、生成したMMTパケットを格納したIPパケット(以下、「MMT/IPパケット」という。)を生成し、再多重化装置10aに出力する。また、LLchに対応する多重化装置は、LLchで伝送されるデータを多重してMMTパケットを生成し、そのMMTパケットを格納したMMT/IPパケットを再多重化装置10aに出力する。
再多重化装置10aは、各階層およびLLchそれぞれに対応する多重化装置から出力されたMMT/IPパケットを1つの系統に再多重化する。図2に示すように、再多重化装置10aは、パケットフィルタ101と、IPヘッダ圧縮部102と、TLV(Type Length Value)パケット化部103と、FIFO(First In First Out)バッファ104と、FEC(Forward Error Correction)ブロック構成部105と、階層別フレーム構成部106と、XMI(eXtensible Modulation Interface)パケット化部107と、パケットフィルタ108と、IPヘッダ圧縮部109,110と、TLVパケット化部111,112と、FIFOバッファ113,114と、L0シンボル構成部115と、L1シンボル構成部116と、GPS基準信号発生器117と、同期制御XMIパケット構成部118aと、スタッフXMIパケット構成部119と、XMIパケット送出スケジューラ部120aと、を備える。パケットフィルタ101、IPヘッダ圧縮部102、TLVパケット化部103、FIFOバッファ104、FECブロック構成部105、階層別フレーム構成部106およびXMIパケット化部107は、A階層、B階層およびC階層それぞれに対応して設けられるが、図2においては、図の簡略化のため、A階層に対応する構成のみ示している。以下では、A階層に対応する構成を説明するが、B階層およびC階層についても同様である。
パケットフィルタ101は、A階層に対応する多重化装置(不図示)からA階層のデータ(MMT/IPパケット)が入力される。パケットフィルタ101は、入力されたMMT/IPパケットのIPヘッダの送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル種別、UDP(User Datagram Protocol)ヘッダの送信元ポート番号および宛先ポート番号などに基づき、伝送するパケットを選択(パケットフィルタリング)し、選択したMMT/IPパケットをIPヘッダ圧縮部102に出力する。
IPヘッダ圧縮部102は、必要に応じて、パケットフィルタ101から出力されたMMT/IPパケットのIPヘッダの圧縮を行い、TLVパケット化部103に出力する。
TLVパケット化部103は、TLV形式のSI(Signaling Information)(TLV-SI)が入力される。SIは、例えば地上伝送路の物理的条件を示す地上分配システム記述子を規定する。TLVパケット化部103は、入力されたTLV-SIおよびIPヘッダ圧縮部102から出力されたMMT/IPパケットをTLVパケットにカプセル化して、TLVパケットを生成する。TLVパケットは、予約領域と、パケット種別領域と、データ長領域と、データ領域とを含む。パケット種別領域は、TLVパケットの種別を示し、データ長領域は、データ領域に格納されるデータのサイズを示す。TLVパケット化部103は、TLV-SIおよびMMT/IPパケットをデータ領域に格納する。TLVに関する詳細は、例えば、”Video coding, audio coding, and multiplexing specifications for digital broadcasting”, ARIB-STD B32に記載されているため、説明を省略する。
TLVパケット化部103は、生成したTLVパケットをFIFOバッファ104に出力する。
FIFOバッファ104は、TLVパケット化部103から出力されたTLVパケットを格納し、格納したTLVパケットを格納順にFECブロック構成部105に出力する。
各階層に対応する多重化装置は、多重化したデータを、MMT/IPパケットとしてではなく、TLVパケット(TLV/IPパケット)として出力してもよい。この場合、多重化装置から出力されたTLVパケットは、FIFOバッファ104に格納される。多重化装置からTLVパケットが入力される場合、再多重化装置10aは、パケットフィルタ101、IPヘッダ圧縮部102およびTLVパケット化部103を備えなくてもよい。
FECブロック構成部105は、FIFOバッファ104から出力されたTLVパケットから、一定の周期でFECブロックを構成する。FECブロックは、誤り訂正符号化処理の単位となるブロック(処理ブロック)である。
FECブロックは、FECブロックヘッダ領域と、主信号領域と、BCHパリティ領域と、スタッフビット領域と、LDPCパリティ領域とを含む。主信号領域には、FIFOバッファ104から出力されたTLVパケットが格納される。FECブロックヘッダ領域は、FECブロックの主信号領域に格納される最初のTLVパケットの先頭バイトの位置を、FECブロックヘッダを除いたFECブロックの先頭からのバイト数で示す情報が格納されるフィールド(先頭TLV指示フィールド)である。BCHパリティ領域、スタッフビット領域およびLDPC領域には、ビット“1”が格納される。
FECブロック構成部105は、FIFOバッファ104から出力されたTLVパケットを出力順に連結して主信号領域に格納し、FECブロックごとに、先頭TLV指示フィールドの値を設定する。FECブロック構成部105は、構成したFECブロックを階層別フレーム構成部106に出力する。
階層別フレーム構成部106は、FECブロック構成部105から出力されたFECブロックから階層別フレームを構成する。
階層別フレームは、フレームヘッダ領域と、FECブロック領域とを含む。FECブロック領域には、連結された複数のFECブロックおよびFECブロックの断片が格納される。階層別フレームのサイズは、変調方式、FFT(Fast Fourier Transform)サイズ、GI比、パイロット信号比率およびセグメント数(1つの物理チャネル(物理ch)の周波数帯域を分割したセグメントの数)などに応じて定まる。
フレームヘッダ領域には、所定のビット数のFECブロックポインタが含まれ、残りの領域には、ビット“1”が格納される。FECブロックポインタは、FECブロック領域の開始位置から、階層別フレームに格納するFECブロックの先頭を含む最初のFECブロックの先頭ビットの位置をビット単位またはバイト単位で示す。
階層別フレーム構成部106は、FECブロック構成部105から出力されたFECブロックを出力順に連結し、FECブロック領域に格納する。階層別フレーム構成部106は、FECブロック領域に格納したFECブロックの位置からFECブロックポインタを算出し、フレームヘッダに格納する。階層別フレーム構成部106は、構成した階層別フレームをXMIパケット化部107に出力する。
XMIパケット化部107は、階層別フレーム構成部106から出力された階層別フレームからXMIパケット(A階層XMIパケット)を構成する。具体的には、XMIパケット化部107は、階層別フレームを所定のサイズ(例えば、10448ビット)に分割し、データユニットを構成する。XMIパケットは、ヘッダと、データユニット領域とを含む。XMIパケット化部107は、データユニット領域にデータユニットを格納する。なお、最後のデータユニットが所定のサイズ未満となる場合がある。この場合、XMIパケット化部107は、所定のサイズに満たないデータユニットに所定のビット(スタッフビット)を付加して所定のサイズにして、データユニット領域に格納する。
XMIパケット化部107は、生成したXMIパケットをXMIパケット送出スケジューラ部120aに出力する。なお、XMIは、階層別のOFDMフレームを変調装置20に出力するためインタフェースとして設計されたプロトコルである。
パケットフィルタ108は、LLchに対応する多重化装置(不図示)からLLchのデータ(MMT/IPパケット)が入力される。パケットフィルタ108は、入力されたMMT/IPパケットの送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル種別、UDPヘッダの送信元ポート番号および宛先ポート番号などに基づき、伝送するパケットを選択(パケットフィルタリング)し、選択したMMT/IPパケットをIPヘッダ圧縮部109またはIPヘッダ圧縮部110に出力する。
IPヘッダ圧縮部109は、必要に応じて、パケットフィルタ108から出力されたMMT/IPパケットのIPヘッダの圧縮を行い、TLVパケット化部111に出力する。IPヘッダ圧縮部110は、必要に応じて、パケットフィルタ108から出力されたMMT/IPパケットのIPヘッダの圧縮を行い、TLVパケット化部112に出力する。
TLVパケット化部111は、IPヘッダ圧縮部109から出力されたMMT/IPパケットをTLVパケットにカプセル化してTLVパケットを生成し、FIFOバッファ113に出力する。TLVパケット化部112は、IPヘッダ圧縮部110から出力されたMMT/IPパケットをTLVパケットにカプセル化してTLVパケットを生成し、FIFOバッファ114に出力する。
FIFOバッファ113は、TLVパケット化部111から出力されたTLVパケットを格納し、格納したTLVパケットを格納順にL0シンボル構成部115に出力する。FIFOバッファ114は、TLVパケット化部112から出力されたTLVパケットを格納し、格納したTLVパケットを格納順にL1シンボル構成部116に出力する。
LLchに対応する多重化装置は、多重化したデータを、MMT/IPパケットとしてではなく、TLVパケット(TLV/IPパケット)として出力してもよい。この場合、多重化装置から出力されたTLVパケットは、FIFOバッファ113,114に格納される。多重化装置からTLVパケットが入力される場合、再多重化装置10aは、パケットフィルタ108の代わりに、パケットフィルタ121を備えてよい。
パケットフィルタ121は、LLchに対応する多重化装置(不図示)から入力されたTLVパケット(TLV/IPパケット)の送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、プロトコル種別、UDPヘッダの送信元ポート番号および宛先ポート番号などに基づき、伝送するパケットを選択(パケットフィルタリング)し、選択したTLVパケットをFIFOバッファ13またはFIFOバッファ114に出力する。したがって、LLchに対応する多重化装置からTLVパケットが入力される場合、再多重化装置10aは、パケットフィルタ108、IPヘッダ圧縮部109,110およびTLVパケット化部111,112を備えなくてもよい。
L0シンボル構成部115は、FIFOバッファ113から出力されたTLVパケットからシンボル(L0シンボル)を構成し、XMIパケット送出スケジューラ部120aに出力する。L1シンボル構成部116は、FIFOバッファ114から出力されたTLVパケットからシンボル(L1シンボル)を構成し、XMIパケット送出スケジューラ部120aに出力する。
L0シンボルは、例えば、1つの物理chの周波数帯域を分割した複数のセグメントのうち、部分受信用のセグメントで伝送され、L1シンボルは、残りのセグメントで伝送される。従って、パケットフィルタ108(またはパケットフィルタ121)によるパケットフィルタリングも、このような割り振りに応じて行われる。
GPS基準信号発生器117は、GPS受信信号より生成された一定周期の基準信号を出力する。
同期制御XMIパケット構成部118aは、OFDMフレームを構成するための伝送パラメータ、OFDMフレームを送信するタイミング、各階層のデータ信号の伝送に関する制御情報であるTMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)情報などを含む同期制御情報を生成する。TMCC情報には、例えば、各階層のデータ信号のキャリア変調方式、符号化率などが含まれる。同期制御XMIパケット構成部118aは、生成した同期制御情報をデータユニット領域に格納したXMIパケット(以下、「同期制御XMIパケット」という。)を生成し、XMIパケット送出スケジューラ部120aに出力する。
スタッフXMIパケット構成部119は、データユニットと同じサイズのスタッフビットのみがデータユニット領域に格納されたXMIパケット(以下、「スタッフXMIパケット」という。)を構成し、XMIパケット送出スケジューラ部120aに出力する。スタッフXMIパケットは、変調方式あるいは符号化率が異なる場合にも、再多重化装置10aが毎秒出力するXMIパケットの数を一定とするために用いられる。
XMIパケット送出スケジューラ部120aは、A階層、B階層およびC階層それぞれに対応するXMIパケット化部107から出力された各階層のXMIパケット(A階層XMIパケット、B階層XMIパケットおよびC階層XMIパケット)、L0シンボル構成部115から出力されたL0シンボル、L1シンボル構成部116から出力されたL1シンボル、同期制御XMIパケット構成部118aから出力された同期制御XMIパケット、および、スタッフXMIパケット構成部119から出力されたスタッフXMIパケットを1系統に多重して、送信機30に出力する。
現行のISDB-Tでは、同じ放送内容を複数の送信所から同じ周波数で送信するSFN(Single Frequency Network)が採用されている。そのため、XMIパケット送出スケジューラ部120aは、複数の系統(図2では、2系統)に分けてXMIパケットを出力する。ただし、各系統のデータは同一である。
次に、本発明に係る送信装置としての再多重化装置10の構成について、図3を参照して説明する。図3において、図2と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。図3においては、N=2のCB伝送が行われる場合を例として説明するが、上述したように、本発明は、Nが3以上の整数であっても適用可能であることに留意されたい。
図3に示す再多重化装置10は、パケットフィルタ101と、IPヘッダ圧縮部102と、TLVパケット化部103と、FIFOバッファ104と、FECブロック構成部105と、階層別フレーム構成部106と、XMIパケット化部107と、パケットフィルタ108と、IPヘッダ圧縮部109,110と、TLVパケット化部111,112と、FIFOバッファ113,114と、L0シンボル構成部115と、L1シンボル構成部116と、GPS基準信号発生器117と、同期制御XMIパケット構成部118と、スタッフXMIパケット構成部119と、XMIパケット送出スケジューラ部120と、CB用TLV-SI生成部122と、を備える。図3に示す再多重化装置10は、図2に示す再多重化装置10aと比較して、CB用TLV-SI生成部122を追加した点と、同期制御XMIパケット構成部118aおよびXMIパケット送出スケジューラ部120aをそれぞれ、同期制御XMIパケット構成部118およびXMIパケット送出スケジューラ部120に変更した点とが異なる。同期制御XMIパケット構成部118は、第1の制御情報生成部の一例である。CB用TLV-SI生成部122は、第2の制御情報生成部の一例である。XMIパケット送出スケジューラ部120は、送出部の一例である。
同期制御XMIパケット構成部118は、同期制御XMIパケット構成部118aと同様に、各階層のデータ信号の伝送に関するTMCC情報などを含む同期制御情報を生成し、生成した同期制御情報をデータユニット領域に格納した同期制御XMIパケットを生成する。本実施形態においては、同期制御XMIパケット構成部118は、各階層のデータ信号などを伝送する物理chにおいてCB伝送を行うか否かを示すCBフラグ(フラグ情報)をTMCC情報に重畳する。同期制御XMIパケット構成部118は、CBフラグを重畳したTMCC情報を含む同期制御情報をデータユニット領域に格納した同期制御XMIパケットを、XMIパケット送出スケジューラ部120に出力する。
CB用TLV-SI生成部122は、CB伝送を受信するために必要な制御情報である、チャネルボンディング用制御情報(以下、「CB用制御情報」という。)を生成する。具体的には、CB用TLV-SI生成部122は、CB用制御情報を含むTLV形式のパケット(以下、「CB用TLV-SIパケット」と称する)を生成する。CB用制御情報は少なくとも、エリア内で使用される、CB伝送を構成する物理chの周波数情報を含む。例えば、N=2であれば、ペアとなるプライマリchおよびセカンダリchの周波数情報を含む。エリアごとに異なる周波数を用いるMFN(Multi-Frequency Network)が採用される場合には、CB用制御情報は少なくとも、全てのエリアでのCB伝送を構成する物理chの周波数情報を含む。例えば、N=2であれば、プライマリchおよびセカンダリchの周波数情報を含む。CB用TLV-SI生成部122は、生成したCB用TLV-SIパケットを、一定の間隔で(例えば、1秒間隔で)、TLVパケット化部112およびXMIパケット送出スケジューラ部120に出力する。
TLVパケット化部112は、IPヘッダ圧縮部110から出力されたMMT/IPパケットをデータ領域に格納したTLVパケット、および、CB用TLV-SI生成部122から出力されたCB用TLV-SIパケットをFIFOバッファ114に出力する。FIFOバッファ114に格納されたTLVパケットおよびCB用TLV-SIパケットはL1シンボル構成部116に出力され、L1シンボルが構成される。L1シンボルが伝送されるL1chは、PAPR(Peak to Average Power Ratio)低減などの用途でも使用されることがある。CB用TLV-SI生成部122は、L1chの用途に影響のない伝送レートでCB用TLV-SIパケットが伝送されるように、CB用TLV-SIパケットを出力する。
XMIパケット送出スケジューラ部120は、詳細は後述するが、各階層のXMIパケットにCB用TLV-SIパケットを多重する。XMIパケット送出スケジューラ部120は、CB用TLV-SIパケットを多重した各階層のXMIパケット、L0シンボル、L1シンボル、同期制御XMIパケット、および、スタッフXMIパケットを1系統に多重し、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれに対応する2つの系統に分離して変調装置20p,20sに出力する。
このように本実施形態においては、CB用TLV-SI生成部122は、CB用制御情報を含むCB用TLV-SIパケットを、TLVパケット化部112およびXMIパケット送出スケジューラ部120に出力する。こうすることで、CB用TLV-SI生成部122は、CB用制御情報を、映像・音声データである各階層のデータ信号(第1のデータ信号)およびLLchのデータ信号(第2のデータ信号)に多重することができる。
図4は、XMIパケット送出スケジューラ部120の構成例を示す図である。
図4に示すように、XMIパケット送出スケジューラ部120は、A階層XMIパケット分配部1201と、B階層XMIパケット分配部1202と、C階層XMIパケット分配部1203と、L0シンボル分配部1204と、L1シンボル分配部1205と、CB用TLV-SIパケット分配部1206と、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207と、セカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とを備える。
A階層XMIパケット分配部1201は、A階層XMIパケットと、階層伝送に関する制御情報(例えば、階層数、セグメント数など)とが入力される。A階層XMIパケット分配部1201は、図5に示すように、制御情報に基づきスイッチの接続先をプライマリchXMIスケジューラ部1207とセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とで切り替え、入力されたA階層XMIパケットを、プライマリchXMIスケジューラ部1207とセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とに分配して出力する。このように、A階層XMIパケット分配部1201は、A階層のデータを、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれに対応する2系統に分配する。
図4を再び参照すると、B階層XMIパケット分配部1202は、A階層XMIパケット分配部1201と同様にして、B階層XMIパケットを、プライマリchXMIスケジューラ部1207とセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とに分配して出力する。C階層XMIパケット分配部1203は、A階層XMIパケット分配部1201と同様にして、C階層XMIパケットを、プライマリchXMIスケジューラ部1207とセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とに分配して出力する。B階層XMIパケット分配部1202およびC階層XMIパケット分配部1203の構成は、A階層XMIパケット分配部1201の構成と同じであるため、説明を省略する。
A階層XMIパケット分配部1201、B階層XMIパケット分配部1202およびC階層XMIパケット分配部1203は、例えば、誤り訂正符号化の処理ブロック単位であるFECブロック単位(FECブロックを構成する複数個のXMIパケット単位)で、各階層のXMIパケットを、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207とセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208とに分配する。こうすることで、FECブロックの先頭と、OFDMフレームの先頭とを同期させることができる。
L0シンボル分配部1204は、L0シンボルが入力される。L0シンボル分配部1204は、図6に示すように、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207およびセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208と接続され、入力されたL0シンボルをプライマリchXMI送出スケジューラ部1207およびセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208それぞれに出力する。
図4を再び参照すると、L1シンボル分配部1205は、L0シンボル分配部1204と同様にして、L1シンボルを、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207およびセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208それぞれに出力する。CB用TLV-SIパケット分配部1206は、L0シンボル分配部1204と同様にして、CB用TLV-SIパケットを、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207およびセカンダリchXMI送出スケジューラ部1208それぞれに出力する。L1シンボル分配部1205およびCB用TLV-SIパケット分配部1206の構成はL0シンボル分配部1204の構成と同じであるため、説明を省略する。
プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、同期制御XMIパケット、スタッフXMIパケット、各階層のXMIパケット、L0シンボル、L1シンボルおよびCB用TLV-SIパケットが入力される。プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、入力された同期制御XMIパケット、スタッフXMIパケット、各階層のXMIパケット、L0シンボル、L1シンボルおよびCB用TLV-SIパケットを1系統に多重して、変調装置20pに出力する。
具体的には、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、OFDMフレームの先頭で、同期制御XMIパケットを1個出力する。続いて、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、各階層のXMIパケットおよびCB用TLV-SIパケットを出力する。上述したように、CB用TLV-SIパケットは一定の間隔で出力される。したがって、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、各階層のXMIパケットの間に、一定の間隔でCB用TLV-SIパケットを出力する。このように、CB用TLV-SIパケットは、各階層のXMIパケットと1系統に多重されて、変調装置20pに出力される。プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、各階層のXMIパケットを全て出力すると、OFDMフレームを構成するXMIパケットの数が一定となるように、スタッフXMIパケットを出力する。各階層のXMIパケットのデータユニット領域には、L0シンボルおよびL1シンボルを格納するための領域(L0シンボル格納領域、L1シンボル格納領域)が割り当てられている。プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、L0シンボルが入力されると、各階層のXMIパケットのL0シンボル格納領域に、L0シンボルを速やかに(低遅延で)割り当て、L1シンボルが入力されると、各階層のXMIパケットのL1シンボル格納領域に、L1シンボルを速やかに(低遅延で)割り当てる。こうすることで、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207は、LLchのデータを低遅延で変調装置20に出力することができる。
セカンダリchXMI送出スケジューラ部1208は、プライマリchXMI送出スケジューラ部1207と同様にして、入力された同期制御XMIパケット、スタッフXMIパケット、各階層のXMIパケット、L0シンボル、L1シンボルおよびCB用TLV-SIパケットを1系統に多重して、変調装置20sに出力する。
プライマリchXMI送出スケジューラ部1207およびセカンダリchXMIスケジューラ部1208から出力されたXMIパケットは、有線回線または無線回線(STL(Studio to Transmitter Link),TTL(Transmitter to Transmitter Link))を経由して、変調装置20に入力される。
このように、XMIパケット送出スケジューラ部120は、2つの物理ch(プライマリchおよびセカンダリch)に対応する2系統(第1の系統および第2の系統)に分配された各階層のデータ信号それぞれに、LLchのデータ信号と、TMCC情報とを多重して送出する。
本実施形態においては、CB用制御情報が、各階層のデータ信号(XMIパケット)およびLLchのデータ信号(L1シンボル)に多重される例を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。PlainモードのCB伝送が行われる場合、CB用制御情報は、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号のいずれか一方だけに多重されてもよい。したがって、CBグ用制御情報を、各階層のデータ信号だけに多重するか、LLchのデータ信号だけに多重するか、または、両方に多重するかに応じて、再多重化装置10の構成は、適宜変更されてよい。また、上述したように、CB伝送を構成する物理chの数Nは3以上(N≧3)であってもよい。N≧3の場合であっても、各階層(A階層、B階層およびC階層)のデータ信号(パケット)をN個の系統に分配し、LLchのデータ信号をN個の系統それぞれに多重することができる。
次に、本発明に係る受信装置としての復調装置50の構成について説明する。本実施形態に係る復調装置50は、本発明に係る送信装置としての再多重化装置10から変調装置20および送信機30を介して送信された放送波を、受信機40を介して受信し、受信信号から各階層のデータ信号などを取得するものである。図7は、本実施形態に係る復調装置50の構成例を示す図である。図7においても、N=2の場合を例として説明するが、Nは3以上であってもよい。
図7に示すように、本実施形態に係る復調装置50は、複数のチューナー501,502と、GI除去・FFT部503,504と、OFDMフレーム同期部505,506と、TMCC復調部507,508と、パイロット抽出部509,510と、チャネル推定部511,512と、波形等化部513,514と、デインタリーブ・LLR(Log Likelihood Ratio)算出・誤り訂正復号部515,516と、LLch復調・誤り訂正復号部517,518と、CB合成出力部519と、CB伝送判別部520と、セカンダリch判別部521と、P/S同期部522と、を備える。TMCC復調部507は、TMCC抽出部の一例である。CB伝送判別部520は、第1の判別部の一例である。セカンダリch判別部521は、第2の判別部の一例である。
複数のチューナーのうちの1つのチューナーであるチューナー501は、放送波を受信する受信機40pの受信信号が入力される。チューナー501は、入力された受信信号から、指定された物理chの信号を選択して取得する。チューナー501は、取得した信号に対するA/D変換を行い、A/D変換後の信号をGI除去・FFT部503に出力する。
GI除去・FFT部503は、チューナー501の出力信号に対して、GI除去およびFFTを行い、得られたOFDMフレームをOFDMフレーム同期部505に出力する。
OFDMフレーム同期部505は、GI除去・FFT部503から出力されたOFDMフレームを、TMCC復調部507、パイロット抽出部509およびLLch復調・誤り訂正復号部517に出力する。
TMCC復調部507は、OFDMフレーム同期部505から出力されたOFDMフレームから、TMCCキャリアに配置されたTMCC信号を復調し、TMCC信号に含まれるTMCC情報を取得する。このように、TMCC復調部507は、チューナー501の受信信号からTMCC情報を抽出する。TMCC復調部507は、抽出したTMCC情報をCB伝送判別部520に出力する。また、TMCC復調部507は、抽出したTMCC情報に基づき、パイロット信号が配置されたパイロットキャリアの位置を指示する。
パイロット抽出部509は、OFDMフレーム同期部505から出力されたOFDMフレームから、TMCC復調部507から指示されたパイロットキャリアに配置されたパイロット信号を抽出する。パイロット抽出部509は、抽出したパイロット信号をチャネル推定部511に出力する。また、パイロット抽出部509は、OFDMフレーム同期部505から入力されたOFDMフレームを波形等化部513に出力する。
チャネル推定部511は、パイロット抽出部509から出力されたパイロット信号を用いてチャネル推定を行い、推定値を波形等化部513に出力する。
波形等化部513は、チャネル推定部511から出力された推定値に基づき、チャネル推定部511から出力されたOFDMフレームに対して、伝送路で発生した信号のひずみを補正(等化)し、等化後の信号をデインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515に出力する。
デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515は、波形等化部513の出力信号に対して、変調装置20で行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、ビットごとにLLR(Log likelihood ratio)を算出する。デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515は、算出したLLRを用いて、デインタリーブ後の信号の誤り訂正復号を行い、各階層のデータ信号を取得する。図3を参照して説明したように、CB伝送が行われる場合、各階層のXMIパケットに、CB用TLV-SIパケットが多重される。デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515は、各階層のXMIパケットおよび各階層のXMIパケットに多重されたCB用TLV-SIパケット(CB用制御情報)を取得する。デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515は、取得した各階層のデータ信号をCB合成出力部519に出力し、取得したCB用制御情報をセカンダリch判別部521に出力する。
LLch復調・誤り訂正復号部517は、OFDMフレーム同期部505から出力されたOFDMフレームから、LLchのデータが配置されたキャリアを抽出し、LLchのデータを復調する。LLch復調・誤り訂正復号部517は、復調後の信号に対して誤り訂正復号を行い、LLchのデータ信号を取得する。図3を参照して説明したように、CB伝送が行われる場合、LLchのデータにCB用TLV-SIパケットが多重される。LLch復調・誤り訂正復号部517は、LLchのデータ信号およびLLchのデータ信号に多重されたCB用制御情報を取得する。LLch復調・誤り訂正復号部517は、取得したLLchのデータ信号をCB合成出力部519に出力し、取得したCB用制御情報をセカンダリch判別部521に出力する。
デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515およびLLch復調・誤り訂正復号部517は、データ信号抽出部523を構成する。データ信号抽出部523は、チューナー501(第1のチューナー)の受信信号から、音声・映像信号である各階層のデータ信号(第1のデータ信号)および各階層のデータ信号よりも低遅延で伝送されるLLchのデータ信号(第2のデータ信号)を抽出する。
チューナー502、GI除去・FFT部504、OFDMフレーム同期部506、TMCC復調部508、パイロット抽出部510、チャネル推定部512、波形等化部514、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部516およびLLch復調・誤り訂正復号部518の動作はそれぞれ、処理対象が受信機40sの受信信号である点を除けば、チューナー501、GI除去・FFT部503、OFDMフレーム同期部505、TMCC復調部507、パイロット抽出部509、チャネル推定部511、波形等化部513、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515およびLLch復調・誤り訂正復号部517の動作と同様であるため、説明を省略する。ただし、TMCC復調部508は、抽出したTMCC情報をCB伝送判別部520に出力しない。また、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部516およびLLch復調・誤り訂正復号部518は、CB用制御情報をセカンダリch判別部521に出力しない。
CB合成出力部519は、CB伝送が行われる場合、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515,516から出力された各階層のデータ信号を合成して出力する。上述したように、各階層のXMIパケットは、2つの系統に分配して伝送される。したがって、CB合成出力部519は、各階層のXMIパケットの2つの系統への割り振りとは逆の処理で、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515,516から出力された各階層のデータ信号を適宜、並べ替えて出力する。また、CB合成出力部519は、CB伝送が行われる場合、LLch復調・誤り訂正復号部517,518から出力されたLLchのデータ信号を合成して出力する。
CB伝送判別部520は、TMCC復調部507から出力されたTMCC情報に重畳されたCBフラグを参照し、複数のチューナーのうちの1つのチューナーであるチューナー501を介して受信した物理chにおいてCB伝送が行われているか否かを判別し、判別の結果をセカンダリch判別部521に出力する。CB伝送判別部520は、例えば、全ての物理chの周波数帯域に亘ってスキャンし、受信可能なチャネルを検出する初期スキャンの際に、TMCC情報に重畳されたCBフラグを参照し、各物理chにおいてCB伝送が行われているか否かを判別する。このように、本実施形態においては、CB伝送が行われているか否かを示すCBフラグをTMCC情報に重畳することで、CB伝送判別部520は、各階層のデータ信号あるいはLLchのデータ信号を復調しなくても、CB伝送が行われているか否かを判別することができる。
セカンダリch判別部521は、CB伝送が行われているとCB伝送判別部520が判別すると、初期スキャンの終了後、チューナー501が受信する物理chとCB伝送を構成する物理chの周波数情報などを取得する。具体的には、セカンダリch判別部521は、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515およびLLch復調・誤り訂正復号部517の少なくとも一方から出力されたCB用制御情報を参照し、CB伝送を構成するペアとなる2つの物理chの周波数情報などを取得する。
セカンダリch判別部521は、チューナー501で放送波を受信する物理chでCB伝送が行われる場合、複数のチューナーのうちの、チューナー501以外のチューナーであるチューナー502を起動し、チューナー502の受信周波数を、チューナー501で受信する物理chとペアとなる物理chの周波数に合わせる。こうすることで、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれで伝送される放送波を受信することができる。
セカンダリch判別部521は、チューナー501で放送波を受信する物理chでCB伝送が行われる場合、OFDMフレーム同期部505とOFDMフレーム同期部506とを同期させる。上述したように、プライマリchとセカンダリchとは同タイミングで放送波が発射される。OFDMフレーム同期部505とOFDMフレーム同期部506とを同期させることで、プライマリchおよびセカンダリchの復調タイミングを合わせることができる。
なお、これまでは、各階層のデータ信号を、XMIパケットで分割する例を用いて説明したが、これに限られるものではない。各階層のデータ信号は、再多重化装置の入力フォーマットであるMMTP/UDPレイヤで分割されてもよい。以下では、各階層のデータ信号がMMTP/UDPレイヤで分割される送受信システム1について、図8を参照して説明する。図8において、図1と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。また、図8においても、N=2のCB伝送が行われるものとして説明するが、N≧3であってもよい。
図8に示す送受信システム1は、パケット分割装置2と、再多重化装置10と、変調装置20と、送信機30と、受信機40と、復調装置50Aとを備える。図8に示す送受信システム1は、図1に示す送受信システム1と比較して、再多重化装置10がCB伝送を構成する物理chごとに設けられている点と、パケット分割装置2が追加された点と、復調装置50を復調装置50Aに変更した点と、が異なる。図8に示す送受信システム1においては、再多重化装置10、変調装置20、送信機30および受信機40が、CB伝送を構成する複数の物理chそれぞれに対応して設けられる。
パケット分割装置2は、図9に示すように、各階層のデータ信号(IPパケット)が入力される。パケット分割装置2は、制御情報に基づきスイッチを切り替えて、入力されたIPパケットを、CB伝送を構成する複数の物理ch(1ch~Nch)に対応する再多重化装置10に分割して出力する。通常、CB伝送を構成する複数の物理chそれぞれの伝送路は同一とは限らない。そこで、パケット分割装置2は、制御情報として、例えば、IPパケットの分配後の各物理chのビットレートの上限設定値を用いて、IPパケットを割り振ることで、各物理chでのオーバーフローを防ぐことができる。
なお、図9においては、物理的に複数の信号に分割する例を示しているが、これに限られるものではない。パケット分割装置2は、例えば、各物理chに紐づけられたUDPポート番号を付け替えるなどして、論理的に複数の信号に分割してもよい。
図8を再び参照すると、再多重化装置10は、図1に示す再多重化装置10と同様に、各階層のデータ信号などを多重して、変調装置20に出力する。ただし、図1に示す再多重化装置10は、各階層データ信号、LLchのデータ信号などを多重した多重フレームを複数の変調装置20に出力していた。一方、図8に示す再多重化装置10は、当該再多重化装置10と同じ物理chに対応する1つの変調装置20に多重フレームを出力する。
図10は、復調装置50Aの構成例を示す図である。
図10に示すように、復調装置50Aは、複数のチューナー501,502と、GI除去・FFT部503,504と、OFDMフレーム同期部505,506と、TMCC復調部507,508と、パイロット抽出部509,510と、チャネル推定部511,512と、波形等化部513,514と、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515,516と、LLch復調・誤り訂正復号部517,518と、CB伝送判別部520と、セカンダリch判別部521と、P/S同期部522と、出力I/F部524,525と、パケット合成部526と、を備える。図10に示す復調装置50Aは、図7に示す復調装置50と比較して、CB合成出力部519を削除し、出力I/F部524,525およびパケット合成部526を追加した点が異なる。
出力I/F部524は、デインタリーブ・デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515から各階層のデータ信号が入力され、LLch復調・誤り訂正復号部517からLLchのデータ信号が入力される。出力I/F部524は、入力された各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部526に出力する。このように、出力I/F部524は、プライマリchを介して送信されてきた各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部526に出力する。
出力I/F部525は、デインタリーブ・デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部516から各階層のデータ信号が入力され、LLch復調・誤り訂正復号部518からLLchのデータ信号が入力される。出力I/F部525は、入力された各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部526に出力する。このように、出力I/F部524は、プライマリchを介して送信されてきた各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部526に出力する。このように、出力I/F部525は、セカンダリプchを介して送信されてきた各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号をパケット合成部526に出力する。
パケット合成部526は、出力I/F部524,525から出力されたデータ信号を、パケット分割装置2とは逆の処理により合成して出力する。
次に、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合について説明する。
図11は、N=2のMIMO likeモードのCB伝送が行われる場合の本発明の一実施形態に係る送受信システム1の構成例を示す図である。図11において、図1と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図11に示す送受信システム1は、再多重化装置60と、変調装置70と、2つの送信機30(送信機30p,30s)と、2つの受信機40(受信機40p,40s)と、受信装置としての復調装置80とを備える。
再多重化装置60は、階層伝送の各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を多重した多重フレーム(XMIパケット)を変調装置70に出力する。再多重化装置60は、図3を参照して説明した再多重化装置10と同様に、LLchのデータ信号にCB用TLV-SIパケット(CB用制御情報)を多重して出力する。
変調装置70は、CBフラグを含むTMCC情報を生成する。変調装置70は、階層伝送の各階層のデータ信号、LLchのデータ信号およびTMCC情報を含むTMCC信号などを所定のキャリアに配置したOFDMフレームを構成し、送信機30p,30sに出力する。
復調装置80は、CB伝送が行われている場合、受信機40pの受信信号および受信機40sの受信信号を復調し、プライマリchおよびセカンダリchそれぞれを介して送信されてきた、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号を出力する。
次に、再多重化装置60の構成について説明する。図12は、本実施形態に係る再多重化装置60の構成例を示す図である。図12において、図2,3と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図12に示す再多重化装置60は、パケットフィルタ101と、IPヘッダ圧縮部102と、TLVパケット化部103と、FIFOバッファ104と、FECブロック構成部105と、階層別フレーム構成部106と、XMIパケット化部107と、パケットフィルタ108と、IPヘッダ圧縮部109,110と、TLVパケット化部111,112と、FIFOバッファ113,114と、L0シンボル構成部115と、L1シンボル構成部116と、GPS基準信号発生器117と、同期制御XMIパケット構成部118aと、スタッフXMIパケット構成部119と、CB用TLV-SI生成部122と、制御情報入力部601と、XMIパケット送出スケジューラ部602とを備える。図12に示す再多重化装置60は、図3に示す再多重化装置10と比較して、制御情報入力部601を追加した点と、同期制御XMIパケット構成部118およびXMIパケット送出スケジューラ部120をそれぞれ、同期制御XMIパケット構成部118aおよびXMIパケット送出スケジューラ部602に変更した点とが異なる。
制御情報入力部601は、CB伝送を行うか否かに関する制御情報をXMIパケット送出スケジューラ部602に出力する。
XMIパケット送出スケジューラ部602は、各階層のXMIパケット、LLchのXMIパケット、同期制御XMIパケット、スタッフXMIパケット、および、制御情報入力部601から出力された制御情報を1系統に多重した多重フレームを変調装置70に出力する。
図12に示す再多重化装置60においては、CB用TLV-SI生成部122は、CB用TLV-SIパケットをTLVパケット化部112にのみ出力し、XMIパケット送出スケジューラ部602には出力しない。しがたって、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合、CB用制御情報は、LLchのデータ信号に多重され、各階層のデータ信号には多重されない。
次に、本実施形態に係る変調装置70の構成について説明する。図13は、本実施形態に係る変調装置70の構成例を示す図である。図13においては、MIMO likeモードのCB伝送、MIMO伝送およびMISO(Multiple-Input Single-Output)伝送に対応した、変調装置70の構成を示している。MIMO伝送とは、送信側は、複数の送信アンテナにより情報信号(ストリーム)を同じ周波数帯域で同時に伝送し、受信側は、複数の受信アンテナにより、複数の送信アンテナから送信された情報信号を受信する方式である。また、MISO伝送とは、送信側は、複数の送信アンテナにより情報信号(ストリーム)を同じ周波数帯域で同時に伝送し、受信側は、1つの受信アンテナにより、複数の送信アンテナから送信された情報信号を受信する方式である。
図13に示す変調装置70は、入力I/F部701と、誤り訂正符号化部702と、ビットインタリーブ部703と、マッピング部704と、系統分離部705と、パイロット信号生成部706と、TMCC情報ビット生成部707と、TMCC信号生成部708と、階層合成部709,710と、時間・周波数インタリーブ部711,712と、MISO符号化部713と、OFDMフレーム構成部714,715と、IFFT・GI付加部716,717とを備える。誤り訂正符号化部702、ビットインタリーブ部703、マッピング部704および系統分離部705は、A階層、B階層およびC階層それぞれに対応して設けられるが、図13においては、図の簡略化のため、A階層に対応する構成のみ示している。
入力I/F部701は、再多重化装置60から、各階層のXMIパケット、LLchのXMIパケット、同期制御XMIパケット、スタッフXMIパケットおよびCB伝送を行うか否かに関する制御情報を1系統に多重した多重フレームが入力される。入力I/F部701は、入力された多重フレームから各階層のデータ信号を抽出し、対応する階層の誤り訂正符号化部702に出力する。入力I/F部701は、入力された多重フレームからLLchのデータ信号を抽出し、OFDMフレーム構成部714およびOFDMフレーム構成部715に出力する。入力I/F部701は、入力された多重フレームからTMCC情報およびCB伝送を行うか否かに関する制御情報を抽出する。入力I/F部701は、抽出したTMCC情報をパイロット信号生成部706およびTMCC情報ビット生成部707に出力する。入力I/F部701は、抽出したCB伝送を行うか否かに関する制御情報をTMCC情報ビット生成部707に出力する。なお、図13に示すように、制御情報入力部601は、再多重化装置60ではなく、変調装置70に設けられてもよい。この場合、TMCC情報ビット生成部707は、変調装置70に設けられた制御情報入力部601からCB伝送を行うか否かに関する制御情報が入力される。
誤り訂正符号化部702は、入力されたA階層のデータ信号に対して、FECブロック単位で誤り訂正符号化を行い、ビットインタリーブ部703に出力する。
ビットインタリーブ部703は、誤り訂正符号化部702から出力されたデータ列に対して、ビット単位でインタリーブを行う。ビット単位のインタリーブとしては、例えば、ビット列を所定の単位でブロック化し、各ブロック内のビット順を変えるビットローテーションなどがある。ビットインタリーブ部703は、インタリーブ後のデータ列をマッピング部704に出力する。
マッピング部704は、対応する階層の変調方式に基づき、ビットインタリーブ部703から出力されたデータ列を所定のビット数ごとにI-Q平面にマッピングし、キャリア変調を行う。このように、マッピング部704は、データ列をキャリアシンボルに変換する。マッピング部704は、生成したキャリアシンボルを系統分離部705に出力する。
系統分離部705は、入力されたキャリアシンボルを2系統(第1の系統および第2の系統)に分離する。系統分離部705は、MIMO likeモードのCB伝送あるいはMIMO伝送が行われる場合には、入力されたキャリアシンボルを2系統に分離する。系統分離部705は、第1の系統のキャリアシンボルを階層合成部709に出力し、第2の系統のキャリアシンボルを階層合成部710に出力する。系統分離部705は、MISO伝送が行われる場合には、全てのキャリアシンボルを階層合成部709に出力する。
パイロット信号生成部706は、入力されたTMCC情報に基づき、OFDMフレームに組み込むパイロット信号を生成し、OFDMフレーム構成部714およびOFDMフレーム構成部715に出力する。
TMCC情報ビット生成部707は、入力されたTMCC情報に基づきTMCC情報ビットを生成する。ここで、TMCC情報ビット生成部707は、CB伝送を行うか否かに関する制御情報に基づき、TMCC情報にCBフラグを重畳してTMCC情報ビットを生成する。TMCC情報ビット生成部707は、生成したTMCC情報ビットをTMCC信号生成部708に出力する。
TMCC信号生成部708は、TMCC情報ビット生成部707から出力されたTMCC情報ビットに基づきTMCC信号を生成し、OFDMフレーム構成部714およびOFDMフレーム構成部715に出力する。
階層合成部709は、各階層に対応する系統分離部705から出力されたキャリアシンボル(第1の系統のキャリアシンボル)を階層合成し、時間・周波数インタリーブ部711に出力する。階層合成部710は、各階層に対応する系統分離部705から出力されたキャリアシンボル(第2の系統のキャリアシンボル)を階層合成し、時間・周波数インタリーブ部712に出力する。
時間・周波数インタリーブ部711は、階層合成部709から出力されたキャリアシンボルに対して、時間方向および周波数方向のインタリーブを行い、OFDMフレーム構成部714に出力する。時間・周波数インタリーブ部712は、階層合成部710から出力されたキャリアシンボルに対して、時間方向および周波数方向のインタリーブを行い、OFDMフレーム構成部715に出力する。上述したように、時間・周波数インタリーブ部712は、MIMO likeモードのCB伝送あるいはMIMO伝送が行われる場合に、系統分離部705からキャリアシンボルが入力される。したがって、MIMO likeモードのCB伝送あるいはMIMO伝送が行われる場合に、時間・周波数インタリーブ部712によるインタリーブ後のキャリアシンボルがOFDMフレーム構成部715に入力される。
MISO符号化部713は、MISO伝送が行われる場合に、時間・周波数インタリーブ部711から出力されたキャリアシンボルに対して、時空間符号化(STBC(Space Time Block Coding)符号化またはSFBC(Space Frequency Block Coding)符号化)を行い、OFDMフレーム構成部715に出力する。MISO符号化部713は、STBC符号化を行う場合、時間方向に2つのデータシンボルを組みとして、複素共役・符号反転を行う。また、MISO符号化部713は、SFBC符号化を行う場合、周波数方向に2つのデータシンボルを組みとして、複素共役・符号反転を行う。
このように、MIMO likeモードのCB伝送およびMIMO伝送が行われる場合と、MISO伝送が行われる場合とで、OFDMフレーム構成部715にキャリアシンボルを出力する出力元が切り替えられる。この切り替えに連動して、系統分離部705からのキャリアシンボルの出力先も切り替えられる。
OFDMフレーム構成部714は、入力されたキャリアシンボルに、LLchのデータ信号、パイロット信号およびTMCC信号を付加して、OFDMフレームを構成し、IFFT・GI付加部716に出力する。OFDMフレーム構成部715は、入力されたキャリアシンボルに、LLchのデータ信号、パイロット信号およびTMCC信号を付加して、OFDMフレームを構成し、IFFT・GI付加部717に出力する。このように、OFDMフレーム構成部714およびOFDMフレーム構成部715は、第1の系統および第2の系統に分配された各階層のデータ信号に、LLchのデータ信号と、TMCC情報とを多重して送出する送出部を構成する。
IFFT・GI付加部716は、OFDMフレーム構成部714から出力されたOFDMフレームに対して、IFFTおよびGIの付加を行い、送信機30pに出力する。IFFT・GI付加部717は、OFDMフレーム構成部715から出力されたOFDMフレームに対して、IFFTおよびGIの付加を行い、送信機30sに出力する。
図12および図13を参照して説明したように、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合、CB用制御信号をLLchのデータ信号に多重する第2の制御情報生成部としてのCB用TLV-SI生成部122は、多重化装置60に設けられる。一方、TMCC情報にCBフラグ(フラグ情報)を重畳する第1の制御情報生成部としてのTMCC情報ビット生成部707、および、2系統に分離された各階層のデータ信号に、LLchのデータ信号と、TMCC情報とを多重して送出する送出部としてのOFDMフレーム構成部714,715は変調装置70に設けられる。したがって、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合、本発明に係る送信装置とは、再多重化装置60および変調装置70を合わせた装置を指す。ただし、本発明はこれに限られるものではなく、上述した、第1の制御情報生成部、第2の制御情報生成部および送出部を備える装置が、本発明に係る送信装置として構成されてもよい。
次に、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合の、本発明に係る受信装置としての復調装置80の構成について、図14を参照して説明する。図14において、図7と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図14に示すように、本実施形態に係る復調装置80は、チューナー501,502と、GI除去・FFT部503,504と、OFDMフレーム同期部505,506と、TMCC復調部507,508と、パイロット抽出部509,510と、チャネル推定部511,512と、波形等化部513,514と、LLch復調・誤り訂正復号部517,518と、CB伝送判別部520と、セカンダリch判別部521と、P/S同期部522と、時間・周波数デインタリーブ部801,802と、合成部803と、LLR算出・誤り訂正復号部804と、出力部805と、を備える。図14に示す復調装置80は、図7に示す復調装置50と比較して、デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部515,516を削除した点と、時間・周波数デインタリーブ部801,802、合成部803およびLLR算出・誤り訂正復号部804を追加した点と、CB合成出力部519を出力部805に変更した点とが異なる。
時間・周波数デインタリーブ部801は、波形等化部513の出力信号に対して、変調装置70の時間・周波数インタリーブ部711で行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、合成部803に出力する。時間・周波数デインタリーブ部802は、波形等化部514の出力信号に対して、変調装置70の時間・周波数インタリーブ部712で行われたインタリーブとは逆のデインタリーブを行い、合成部803に出力する。
合成部803は、時間・周波数デインタリーブ部801および時間・周波数デインタリーブ部802の出力信号を、変調装置70の系統分離部705と反対の処理により合成し、LLR算出・誤り訂正復号部804に出力する。
LLR算出・誤り訂正復号部804は、合成部803の出力信号のビットごとにLLRを算出し、算出したLLRを用いて、合成部803の出力信号の誤り訂正復号を行い、各階層のデータ信号を取得する。LLR算出・誤り訂正復号部804は、取得した各階層のデータ信号を出力部805に出力する。
出力部805は、LLR算出・誤り訂正復号部804から出力された各階層のデータ信号およびLLch復調・誤り訂正復号部517,518から出力されたLLchのデータ信号を出力する。
MIMO likeモードのCB伝送では、プライマリchおよびセカンダリchの両方のチャネルの受信信号が無ければ、各階層のデータ信号を復調することができない。そのため、MIMO likeモードのCB伝送が行われる場合、CB用制御情報は、LLchのデータ信号にのみ多重され、各階層のデータ信号には多重されない。したがって、セカンダリch判別部521は、LLch復調・誤り訂正復号部517から、CB用制御情報を取得する。
このように本実施形態においては、送信装置は、物理chにおいてCB伝送が行われるか否かを示すCBフラグをTMCC情報に重畳し、CB伝送の受信に必要なCB用制御情報を各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号の少なくとも一方に多重する。受信装置は、受信信号からTMCC情報を抽出し、抽出したTMCC情報に重畳されているCBフラグに基づき、CB伝送が行われているか否かを判別する。受信装置は、受信している物理chでCB伝送が行われていると判別した場合、各階層のデータ信号およびLLchのデータ信号の少なくとも一方に多重されているCB用制御情報に基づき、受信している物理chとCB伝送を構成する物理chを判別し、判別した物理chで伝送される信号をチューナー502に受信させる。
こうすることで、CB伝送を構成する複数の物理chそれぞれで伝送される信号を受信することができる。ここで、TMCC情報は、例えば、符号長278ビットで伝送され、LLchのデータは、符号長1224ビット程度のLDPC符号で伝送される。したがって、本発明によれば、ATSC3.0のように、CB伝送に関する制御信号をL1信号で伝送する場合と比べて、受信装置における回路規模および伝送遅延の増大を抑制した、CB伝送に関する制御信号のより効率的な送受信が可能となる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態においては、再多重化装置10が、各階層のデータ信号の振り分け、CBフラグ(フラグ情報)およびCB用制御情報の生成、CBフラグのTMCC情報への重畳、および、CB用制御情報のデータ信号(本線信号あるいはLLchのデータ信号)への多重を行う例を用いて説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
図15は、本発明の第2の実施形態に係る送受信システム1’の構成例を示す図である。図15において、図1と同様の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図15に示すように、本実施形態に係る送受信システム1’は、第1の再多重化装置としての再多重化装置10pと、第2の再多重化装置としての再多重化装置10sと、変調装置20p,20sと、送信機30p,30sと、受信機40p、40sと、復調装置50p、50sと、合成部7と、制御装置90と、を備える。再多重化装置10p、変調装置20p、送信機30p、受信機40pおよび復調装置50pは、プライマリchに対応して設けられる。再多重化装置10s、変調装置20s、送信機30s、受信機40sおよび復調装置50sは、セカンダリchに対応して設けられる。
再多重化装置10p,10sは、CB伝送に対応していない従来の再多重化装置10aと同様の構成である。ただし、再多重化装置10p,10sは、各階層のXMIパケット、L0シンボル、L1シンボル、同期制御XMIパケットおよびスタッフXMIパケットを1系統に多重して、対応する変調装置20p,20sに出力する。すなわち、図2に示す再多重化装置10aと異なり、再多重化装置10p,10sの出力先は1つである。
制御装置90は、プライマリchとセカンダリchとを組み合わせた(複数の物理chを組み合わせた)CB伝送による、映像・音声データ(第1のデータ信号)および映像・音声データよりも低遅延で伝送されるLLchのデータ信号(第2のデータ信号)の伝送を制御する。図15に示すように、制御装置90は、分割部91と、制御部92とを備える。
分割部91は、プライマリchとセカンダリchとで伝送されるパケットの振り分けを行う。図16は、分割部91の構成例を示す図である。
図16に示すように、分割部91は、各階層で伝送される映像・音声データおよびLLchのデータ信号を、再多重化装置10pと再多重化装置10sとに振り分けて出力する。分割部91は、後述する制御部92から、各チャネルでのビットレートの上限設定値を示す制御情報が入力され、その上限設定値を超えないように、再多重化装置10pと再多重化装置10sとにデータ信号を振り分ける。
なお、図16においては、データ信号を物理的に分割する例を示しているが、これに限られるものではなり。分割部91は、例えば、分割後の各チャネルに紐づけられたUDPポート番号を付け替えるなどして、論理的に分割してもよい。また、後述する制御部92から示される制御情報は、各チャネルでのビットレートの上限設定値ではなく、分配するUDPパケットの個数比率としてもよい。
図15を再び参照すると、制御部92は、制御情報を分割部91に出力する。また、制御部92は、CB伝送を行うか否かを示すCBフラグ(フラグ情報)と、CB伝送を構成する複数の物理chの周波数情報を少なくとも含むCB用制御情報とを生成する。制御部92は、生成したCBフラグおよびCB用制御情報を、再多重化装置10pおよび再多重化装置10sに出力する。制御部92は、再多重化装置10p,10sに、CBフラグを、映像・音声データの伝送に関するTMCC情報に多重させ、CB用制御情報を、映像・音声データおよびLLchのデータ信号の少なくとも一方に多重させる。
復調装置50pは、受信機40pの受信信号(プライマリchで伝送されたデータ信号)を復調して、合成部7に出力する。復調装置50sは、受信機40sの受信信号(セカンダリchで伝送されたデータ信号)を復調して、合成部7に出力する。
合成部7は、復調装置50pにより復調されたデータ信号と、復調装置50sにより復調されたデータ信号とを合成して出力する。合成部7の動作は、例えば、図7に示すCB合成出力部519の動作と同様である。
本実施形態のように、データ信号の振り分け、CBフラグおよびCB用制御情報の生成、CBフラグのTMCC情報への多重およびCB用制御情報のデータ信号への多重を行う制御装置90を設けることで、再多重化装置10p,10sとしては、CB伝送に対応していない既存の設備を用いることができる。
なお、上述した実施形態においては、XMIパケットの形式で各階層の音声・映像データを再多重化して伝送する例を用いて説明したが、これに限られるものではなく、異なる階層のデータをパケット化し、各階層のパケットを再多重化して伝送する任意に方式に適用可能である。したがって、上述した実施形態における、「XMIパケット」および「XMIパケット化」という記載はそれぞれ、「再多重化パケット」、「再多重化」と読み替えることが可能である。
実施形態では特に触れていないが、コンピュータを、再多重化装置10,60、変調装置70復調装置50,80または制御装置90として機能させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD-ROM、DVD-ROMなどの記録媒体であってもよい。
あるいは、再多重化装置10,60、変調装置70復調装置50,80または制御装置90が行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ、および、メモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成され、再多重化装置10,60、変調装置70復調装置50,80または制御装置90に搭載されるチップが提供されてもよい。
上述の実施形態は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、多くの変更および置換が可能であることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形および変更が可能である。例えば、実施形態の構成図に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1 送受信システム
2 パケット分割装置
7 合成部
10,10a,10p,10s60 再多重化装置
20,20p,20s,70 変調装置
30,30p,30s 送信機
40,40p,40s 受信機
50,50A,50p,50s,80 復調装置
90 制御装置
91 分割部
92 制御部
101,108,121 パケットフィルタ
102,109,110 IPヘッダ圧縮部
103,111,112 TLVパケット化部
104,113,114 FIFOバッファ
105 FECブロック構成部
106 階層別フレーム構成部
107 XMIパケット化部
115 L0シンボル構成部
116 L1シンボル構成部
117 GPS基準信号発生器
118,118a 同期制御XMIパケット構成部
119 スタッフXMIパケット構成部
120,120a,602 XMIパケット送出スケジューラ部
501,502 チューナー
503,504 GI除去・FFT部
505,506 OFDMフレーム同期部
507,508 TMCC復調部
509,510 パイロット抽出部
511,512 チャネル推定部
513,514 波形等化部
515,516 デインタリーブ・LLR算出・誤り訂正復号部
517,518 LLch復調・誤り訂正復号部
519 CB合成出力部
520 CB伝送判別部
521 セカンダリch判別部
522 P/S同期部
523 データ信号抽出部
524,525 出力I/F部
526 パケット合成部
601 制御情報入力部
701 入力I/F部
702 誤り訂正符号化部
703 ビットインタリーブ部
704 マッピング部
705 系統分離部
706 パイロット信号生成部
707 TMCC情報ビット生成部
708 TMCC信号生成部
709,710 階層合成部
711,712 時間・周波数インタリーブ部
713 MISO符号化部
714,715 OFDMフレーム構成部
716,717 IFFT・GI付加部
801,802 時間・周波数デインタリーブ部
803 合成部
804 LLR算出・誤り訂正復号部
805 出力部
1201 A階層XMIパケット分配部
1202 B階層XMIパケット分配部
1203 C階層XMIパケット分配部
1204 L0シンボル分配部
1205 L1シンボル分配部
1206 CB用TLV-SIパケット分配部
1207 プライマリchXMI送出スケジューラ部
1208 セカンダリchXMI送出スケジューラ部

Claims (5)

  1. 映像・音声データである第1のデータ信号と、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号とを、複数の物理チャネルを組み合わせて伝送するチャネルボンディング伝送が可能な送信装置であって、
    前記第1のデータ信号の伝送に関するTMCC情報を生成する第1の制御情報生成部と、
    前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報を生成する第2の制御情報生成部と、
    前記複数の物理チャネルに対応する複数の系統に分配された前記第1のデータ信号それぞれに、前記第2のデータ信号と、前記TMCC情報とを多重して送出する送出部と、を備え、
    前記第1の制御情報生成部は、前記物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報を前記TMCC情報に重畳し、
    前記第2の制御情報生成部は、前記生成したチャネルボンディング用制御情報を、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方に多重する、送信装置。
  2. 請求項1に記載の送信装置において、
    前記第1のデータ信号に対する誤り訂正符号化を行う誤り訂正符号化部と、
    前記誤り訂正符号化後の前記第1のデータ信号を前記複数の系統に分配する分配部と、をさらに備え、
    前記第2の制御情報生成部は、前記チャネルボンディング用制御情報を、前記第2のデータ信号に多重する、送信装置。
  3. 請求項1または2に記載の送信装置において、
    前記第1のデータ信号は、誤り訂正符号化の処理ブロック単位で、前記複数の系統に分配される、送信装置。
  4. 複数の物理チャネルを組み合わせたチャネルボンディング伝送により送信された、映像・音声データである第1のデータ信号と、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号とを受信する受信装置であって、
    前記複数の物理チャネルに対応する複数の系統に分配された前記第1のデータ信号それぞれに、前記第2のデータ信号と、TMCC情報とが多重され、
    前記TMCC情報には、前記物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報が重畳され、
    前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方には、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報が多重され、
    前記物理チャネルを介して送信される信号を受信する複数のチューナーと、
    前記複数のチューナーのうちの1つのチューナーの受信信号から前記TMCC情報を抽出するTMCC抽出部と、
    前記1つのチューナーの受信信号から前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号を抽出するデータ信号抽出部と、
    前記抽出されたTMCC情報に重畳されている前記フラグ情報に基づき、前記1つのチューナーで受信する物理チャネルで前記チャネルボンディング伝送が行われているか否かを判別する第1の判別部と、
    前記第1の判別部により、前記チャネルボンディング伝送が行われていると判別された場合、前記抽出された第1のデータ信号および第2のデータ信号の少なくとも一方に多重されている前記チャネルボンディング用制御情報に基づき、前記1つのチューナーで受信する物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する物理チャネルを判別し、該判別した物理チャネルで送信される信号を前記複数のチューナーのうちの、前記1つのチューナー以外のチューナーに受信させる第2の判別部と、を備える受信装置。
  5. 複数の物理チャネルを組み合わせて伝送するチャネルボンディング伝送による、映像・音声データである第1のデータ信号、および、前記第1のデータ信号よりも低遅延で伝送される第2のデータ信号の伝送を制御する制御装置であって、
    前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号を、第1の物理チャネルで伝送されるデータ信号を多重する第1の再多重化装置と、前記第1の物理チャネルと前記チャネルボンディング伝送を構成する第2の物理チャネルで伝送されるデータ信号を多重化する第2の再多重化装置とに振り分けて出力する分割部と、
    前記複数の物理チャネルにおいて前記チャネルボンディング伝送を行うか否かを示すフラグ情報と、前記チャネルボンディング伝送を構成する複数の物理チャネルの周波数情報を少なくとも含む、チャネルボンディング用制御情報とを生成し、前記生成したフラグ情報およびチャネルボンディング用制御情報を、前記第1の再多重化装置および前記第2の再多重化装置に出力し、前記フラグ情報を、前記第1のデータ信号の伝送に関するTMCC情報に多重させ、前記チャネルボンディング用制御情報を、前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号の少なくとも一方に多重させる制御部と、を備える制御装置。
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