JP2023027507A - 乗物用シート - Google Patents

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正典 荻原
Masanori Ogiwara
圭史 岸田
Keiji Kishida
映一 佐久間
Eiichi Sakuma
淳平 高田
Jumpei Takada
一秀 田中
Kazuhide Tanaka
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】コストを抑えつつ、キャンセル機構における操作ケーブルの損傷を抑制できる乗物用シートを提供する。【解決手段】本開示の一態様は、シート位置と収納位置との間でシートクッションを揺動させる跳ね上げ装置を備える乗物用シートである。跳ね上げ装置は、ロック状態と解除状態とに切り替え可能なロック機構と、ロック機構を切り替えるキャンセル機構とを有する。キャンセル機構は、クッションフレームに取り付けられた基部と、ロック機構の状態を切り替える力を伝達するワイヤと、ワイヤが挿通されたカバーと、カバーの端部に連結されたキャップとを有する操作ケーブルとを有する。基部は、キャップのシートクッションの座部に近づく方向への移動を規制する押え部を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、乗物用シートに関する。
乗物用シートにおいて、シートバックをシートクッションに重なるように折り畳む機構が公知である(特許文献1参照)。この機構では、操作ケーブルによってロック状態が解除されることで、シートバックが折り畳まれる。
特許第4487939号
上述の折り畳み機構と同様のメカニズムを用いた、シートクッションを跳ね上げて収納する機構が存在する。この機構では、操作ケーブルによってロックを解除するキャンセル機構がクッションフレームに配置される。
シートクッションが跳ね上げられた状態では、シートクッションの座面とは反対側の裏面に人や荷物等の物体が衝突し得る。シートクッションの裏面には、パッドが配置されていないため、このような物体の衝突によってキャンセル機構における操作ケーブルの取り付け部分(つまりキャップ)が損傷するおそれがある。
シートクッションが跳ね上げられた状態における操作ケーブルの損傷を抑制するために、シートクッションの裏面を樹脂製のカバーで覆うことが考えられる。しかし、このようなカバーを設けると、カバー自体のコストに加えて、カバーを取り付けるためのブラケット等の部品のコストが発生する。また、カバーを取り付ける工程も必要となる。その結果、乗物用シートのコストの上昇を招く。
本開示の一局面は、コストを抑えつつ、キャンセル機構における操作ケーブルの損傷を抑制できる乗物用シートを提供することを目的としている。
本開示の一態様は、シートクッション(2)と、シートバック(3)と、シートクッション(2)を支持するクッションフレーム(4)と、着座可能なシート位置と、シート位置から跳ね上げられた収納位置との間でシートクッション(2)を揺動させるように構成された跳ね上げ装置(8)と、を備える乗物用シート(1)である。
跳ね上げ装置(8)は、シートクッション(2)の揺動を規制するロック状態と、シートクッション(2)の揺動を許可する解除状態とに切り替え可能なロック機構(81A)と、ロック機構(81A)をロック状態と解除状態との間で切り替えるように構成されたキャンセル機構(82)と、を有する。
キャンセル機構(82)は、クッションフレーム(4)に取り付けられた基部(821)と、ロック機構(81A)の状態を切り替える力を伝達するように構成されたワイヤ(822A)と、ワイヤ(822A)が挿通されたカバー(822B)と、カバー(822B)の端部に連結されたキャップ(822C)とを有する操作ケーブル(822)と、操作ケーブル(822)のワイヤ(822A)と連結された操作機構(824)と、を有する。
基部(821)は、操作ケーブル(822)のキャップ(822C)が取り付けられた取付部(821F)と、キャップ(822C)のシートクッション(2)の座部に近づく方向への移動を規制するように構成された押え部(821C)と、を有する。
このような構成によれば、シートクッション(2)が収納位置にある状態で物体が操作ケーブル(822)に衝突した際に、キャップ(822C)が押え部(821C)に衝突する。これにより、キャップ(822C)の衝撃が押え部(821C)に伝達されるため、キャップ(822C)の損傷が抑制できる。
また、押え部(821C)は、キャンセル機構(82)の基部(821)に設けられているため、シートクッション(2)の裏面に剛性のあるカバーを取り付けるよりもコストを抑えることができる。
本開示の一態様では、基部(821)は、クッションフレーム(4)に固定された第1ブラケット(8211)と、第1ブラケット(8211)に連結された第2ブラケット(8212)と、を有してもよい。第2ブラケット(8212)は、操作機構(824)を支持すると共に、取付部(821F)を有してもよい。第1ブラケット(8211)は、押え部(821C)を有してもよい。このような構成によれば、操作機構(824)を支持する第2ブラケット(8212)の形状の自由度を確保しつつ、基部(821)に押え部(821C)を設けることができる。そのため、キャンセル機構(82)の設計自由度が向上する。
本開示の一態様では、クッションフレーム(4)は、シート幅方向に互いに離れて配置された第1サイドフレーム(41)及び第2サイドフレーム(42)と、第1サイドフレーム(41)及び第2サイドフレーム(42)のシート前後方向における中心位置よりもシート前方において、第1サイドフレーム(41)と第2サイドフレーム(42)とをシート幅方向に連結するフロントフレーム(43)と、を有してもよい。基部(821)は、フロントフレーム(43)に固定されてもよい。このような構成によれば、クッションフレーム(4)に取り付けられる他の操作装置(例えばスライド装置)の設計自由度が高められる。
本開示の一態様では、跳ね上げ装置(8)は、シートクッション(2)のシート前方の端部を中心にシートクッション(2)を揺動させることで、シートクッション(2)のシート後方の端部を跳ね上げるように構成されてもよい。このような構成によれば、シートクッション(2)がシート前方に跳ね上げられるタンブル式の乗物用シート(1)において、低コストで操作ケーブル(822)の損傷を抑制できる。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
図1Aは、実施形態の乗物用シートの使用状態を示す模式図であり、図1Bは、図1Aの乗物用シートのシートバックを前倒しした状態を示す模式図であり、図1Cは、図1Bの乗物用シートのシートクッションを跳ね上げた状態を示す模式図である。 図2は、図1の乗物用シートのクッションフレーム、バックフレーム、リクライニング装置、スライド装置及び跳ね上げ装置の模式的な斜視図である。 図3は、図2のクッションフレーム、リクライニング装置、スライド装置及び跳ね上げ装置の模式的な斜視図である。 図4は、図3のキャンセル機構の模式的な斜視図である。 図5は、図3のキャンセル機構の模式的な斜視図である。 図6は、図3のキャンセル機構の模式的な斜視図である。 図7は、図2のクッションフレームを跳ね上げた状態の模式的な斜視図である。
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1Aに示す乗物用シート1は、シートクッション2と、シートバック3とを備える。
乗物用シート1は、乗用車の座席シートとして使用される。なお、以下の説明及び各図面における方向は、乗物用シート1を乗物(つまり乗用車)に組み付けた状態における方向を意味する。本実施形態では、シート幅方向は、乗物の左右方向に一致し、シート前方は、乗物の前方に一致する。
シートクッション2は、着席者の臀部を支持するための部位である。シートバック3は、着席者の背部を支持するための部位である。
シートバック3は、シートクッション2に対し、シート前後方向に揺動可能である。シートバック3は、図1Aに示す使用位置と、図1Bに示す前倒し位置との間で揺動するように構成されている。使用位置は、シートバック3が着席者の背部を支持可能な位置である。前倒し位置は、シートバック3がシートクッション2に上方から重なる位置である。
シートクッション2は、乗物用シート1が設置された車両の床面に対し、シート前方の端部を中心に上下方向に揺動可能である。シートクッション2は、図1A又は図1Bに示すシート位置と、図1Cに示す収納位置との間で揺動するように構成されている。
シート位置は、シートクッション2の座面が上方を向き、着席者がシートクッション2に着座可能な位置である。収納位置は、シート位置からシートクッション2の後端部が跳ね上げられた位置である。なお、以下では、特に言及しない限り、「上下方向」及び「前後方向」は、シートクッション2がシート位置にあるときの上下方向及び前後方向を意味する。
シートクッション2の揺動は、シートバック3が前倒し位置にあるときにのみ許可される。また、シートバック3は、シートクッション2の揺動に伴い、シートクッション2に重なった状態で上下方向に揺動する。
図2に示すように、乗物用シート1は、クッションフレーム4と、バックフレーム5と、リクライニング装置6と、スライド装置7と、跳ね上げ装置8とを備える。
<クッションフレーム>
クッションフレーム4は、シートクッション2を支持する。クッションフレーム4は、第1サイドフレーム41と、第2サイドフレーム42と、フロントフレーム43と、連結ロッド44とを有する。
第1サイドフレーム41及び第2サイドフレーム42は、それぞれ前後方向に延伸すると共に、シート幅方向に互いに離れて配置されている。第1サイドフレーム41は、第2サイドフレーム42の左側に配置されている。
フロントフレーム43は、中心軸がシート幅方向と平行となるように配置されたパイプで構成されている。フロントフレーム43は、第1サイドフレーム41及び第2サイドフレーム42のシート前後方向における中心位置よりもシート前方において、第1サイドフレーム41と第2サイドフレーム42とをシート幅方向に連結している。具体的には、フロントフレーム43は、第1サイドフレーム41の前端部と第2サイドフレーム42の前端部とに固定されている。
連結ロッド44は、中心軸がシート幅方向と平行となるように配置されたパイプで構成されている。連結ロッド44は、第1サイドフレーム41の後端部と第2サイドフレーム42の後端部とを連結している。
<バックフレーム>
バックフレーム5は、シートバック3を支持する。バックフレーム5は、リクライニング装置6を介して、クッションフレーム4に連結されている。
<リクライニング装置>
リクライニング装置6は、シートバック3及びバックフレーム5をクッションフレーム4に対して前後方向に揺動させるように構成されている。
リクライニング装置6は、バックフレーム5の前倒しを規制するロック状態と、バックフレーム5の前倒しを許可する可動状態とに切り替わる。リクライニング装置6は、例えばバックフレーム5に取り付けられた操作レバーの操作によって、ロック状態から可動状態に移行する。
<スライド装置>
スライド装置7は、シートクッション2及びクッションフレーム4を乗物の床面に対して前後方向にスライドさせるように構成されている。スライド装置7は、第1可動レール71Aと、第2可動レール71Bと、第1固定レール72Aと、第2固定レール72Bとを有する。
第1可動レール71Aは、前後方向に延伸し、第1サイドフレーム41に固定されている。第1固定レール72Aは、前後方向に延伸し、第1可動レール71Aを前後方向にスライド可能に支持している。第1固定レール72Aは、第1レッグ83Aを介して乗物の床面に固定されている。
第2可動レール71Bは、前後方向に延伸し、第2サイドフレーム42に固定されている。第2固定レール72Bは、前後方向に延伸し、第2可動レール71Bを前後方向にスライド可能に支持している。第2固定レール72Bは、第2レッグ83Bを介して乗物の床面に固定されている。
<跳ね上げ装置>
跳ね上げ装置8は、シート位置と収納位置との間でシートクッション2及びクッションフレーム4を揺動させるように構成されている。具体的には、跳ね上げ装置8は、シートクッション2の前端部(つまりシート前方の端部)を中心にシートクッション2を揺動させることで、シートクッション2の後端部(つまりシート後方の端部)を跳ね上げる(つまりタンブルする)ように構成されている。
跳ね上げ装置8は、図3に示すように、第1ロック機構81Aと、第2ロック機構81Bと、キャンセル機構82と、第1レッグ83Aと、第2レッグ83Bとを有する。
(ロック機構)
第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bは、それぞれ、シートクッション2及びクッションフレーム4の揺動を規制するロック状態と、シートクッション2及びクッションフレーム4の揺動を許可する解除状態とに切り替え可能である。
第1ロック機構81Aは、第1固定レール72Aの底面に固定されている。第2ロック機構81Bは、第2固定レール72Bの底面に固定されている。第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bは、それぞれ、車両に固定されたアンカー(図示省略)に係止するロック爪811を有する。
ロック状態では、アンカーに係止したロック爪811によって第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bがアンカーに対し固定されることで、クッションフレーム4の揺動が規制される。解除状態では、ロック爪811のアンカーへの係止が解除され、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bが車両の床面から離れることが可能となる。
(キャンセル機構)
キャンセル機構82は、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bをロック状態と解除状態との間で切り替えるように構成されている。キャンセル機構82は、図4及び図5に示すように、基部821と、第1操作ケーブル822と、第2操作ケーブル823と、操作機構824と、スライド連動部825とを有する。
(基部)
基部821は、クッションフレーム4のフロントフレーム43に固定されている。基部821は、第1ブラケット8211と、第2ブラケット8212と、第1締結具8213と、第2締結具8214とを有する。
第1ブラケット8211は、枠体821Aと、固定部821Bと、第1押え部821Cと、第2押え部821Dとを有する板状の金属部材である。
枠体821Aは、第2ブラケット8212に重なるように配置されている。固定部821Bは、枠体821Aの前端部から前方に延伸している。固定部821Bは、例えば溶接によってフロントフレーム43の下面に固定されている。
第1押え部821Cは、第2ブラケット8212の第1取付部821Fの近傍において、枠体821Aの後端部から後方に延伸している。第1押え部821Cは、第1取付部821Fよりも後方、かつ第1取付部821Fに取り付けられた第1操作ケーブル822のキャップ822Cに上方から重なる位置に配置されている。
第1押え部821Cは、キャップ822Cのシートクッション2の座部に近づく方向(つまり、シートクッション2がシート位置にあるときは上方、シートクッション2が収納位置にあるときは前方)への移動を規制するように構成されている。つまり、第1操作ケーブル822に下方から荷重が加わった際に、キャップ822Cが第1押え部821Cに下方から接触することで、キャップ822Cの変形が抑制される。
ここで、シートクッション2は、パッド(図示省略)とパッドを被覆するカバー(図示省略)とを有する。「シートクッション2の座部」には、パッドと、カバーのうちパッドの上面を被覆する部位(つまり座面を構成する部位)とが含まれる。
上方から視て、第1押え部821Cのキャップ822Cの径方向に沿った幅は、キャップ822Cの外径よりも大きい。また、第1押え部821Cの後端部は、キャップ822Cの後端部よりも前方に位置する。つまり、第1押え部821Cは、第1操作ケーブル822のカバー822Bには上方から重なっていない。
第2押え部821Dは、第2ブラケット8212の第2取付部821Gの近傍において、枠体821Aの後端部から後方に延伸している。第2押え部821Dは、第2取付部821Gよりも後方、かつ第2取付部821Gに取り付けられた第2操作ケーブル823のキャップ823Cに上方から重なる位置に配置されている。第2押え部821Dは、キャップ823Cのシートクッション2の座部に近づく方向への移動を規制するように構成されている。
上方から視て、第2押え部821Dのキャップ823Cの径方向に沿った幅は、キャップ823Cの外径よりも大きい。また、第2押え部821Dの後端部は、キャップ823Cの後端部よりも前方に位置する。つまり、第2押え部821Dは、第2操作ケーブル823のカバー823Bには上方から重なっていない。
第2ブラケット8212は、基板821Eと、第1取付部821Fと、第2取付部821Gとを有する板状の金属部材である。
基板821Eは、操作機構824を支持している。基板821Eは、第1ブラケット8211の枠体821Aに下方から重ねられ、第1締結具8213及び第2締結具8214によって枠体821Aに連結されている。つまり、第2ブラケット8212は、第1ブラケット8211を介して、クッションフレーム4に取り付けられている。第1締結具8213及び第2締結具8214は、それぞれボルト及びナットで構成されている。
第1取付部821Fは、基板821Eの後端部から下方に延伸している。第1取付部821Fは、第1操作ケーブル822のキャップ822Cが取り付けられる溝を有する。第2取付部821Gは、基板821Eの後端部から下方に延伸している。第2取付部821Gは、第2操作ケーブル823のキャップ823Cが取り付けられる溝を有する。
(第1操作ケーブル)
第1操作ケーブル822は、操作機構824への入力を第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bに伝達する。第1操作ケーブル822は、ワイヤ822Aと、カバー822Bと、キャップ822Cとを有する。
ワイヤ822Aは、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bの状態を切り替える力を第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bに伝達するように構成された金属線である。ワイヤ822Aの第1端部は、操作機構824の第1カム824Aに連結されている。ワイヤ822Aは、2股に分岐しており、2つの第2端部を有する。2つの第2端部はそれぞれ、図3に示すように、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bのロック爪811に連結されている。
ワイヤ822Aが操作機構824によって引張されることにより、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bのロック爪811が同時に、アンカーへの係止が解除された位置に移動する。
図4及び図5に示すカバー822Bは、ワイヤ822Aが挿通された樹脂又はゴム製のチューブである。カバー822Bの第1端部はキャップ822Cを介して基部821に連結されている。カバー822Bは、2股に分岐しており、2つの第2端部を有する。2つの第2端部はそれぞれ、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bに連結されている。
キャップ822Cは、カバー822Bの第1端部に連結された筒状の部材である。ワイヤ822Aは、キャップ822Cを通過して、操作機構824に連結されている。キャップ822Cは、第1取付部821Fに取り付けられることで、基部821に保持されている。
キャップ822Cは、2つの鍔に挟まれた縮径部(つまり円周方向に沿って設けられた溝)を有する。キャップ822Cは、縮径部が第1取付部821Fの溝に下方から挿入されることで、第1取付部821Fに取り付けられている。キャップ822Cは、樹脂製である。
(第2操作ケーブル)
第2操作ケーブル823は、跳ね上げ操作の入力を操作機構824に伝達する。跳ね上げ操作は、例えば操作レバーによって直接入力されてもよいし、リクライニング装置6を介して入力されてもよい。
例えば、操作レバーによる入力があった場合にリクライニング装置6のロックが解除され、その後シートバック3が前倒し位置に揺動した際に第2操作ケーブル823に入力が伝達される機構としてもよい。
第2操作ケーブル823は、ワイヤ823Aと、カバー823Bと、キャップ823Cとを有する。
ワイヤ823Aは、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bの状態を切り替える力を操作機構824の第1カム824Aに伝達するように構成された金属線である。ワイヤ823Aの第1端部は、操作機構824の第1カム824Aに連結されている。ワイヤ823Aの第2端部は、例えば図3に示すようにリクライニング装置6に連結される。
図4及び図5に示すカバー823Bは、ワイヤ823Aが挿通された樹脂又はゴム製のチューブである。キャップ823Cは、カバー823Bの第1端部に連結された筒状の部材である。キャップ823Cは、第2取付部821Gに取り付けられることで、基部821に保持されている。キャップ823Cの形状は、第1操作ケーブル822のキャップ822Cと同じである。また、キャップ823Cは、樹脂製である。
(操作機構)
操作機構824は、第1操作ケーブル822のワイヤ822A及び第2操作ケーブル823のワイヤ823Aと連結されている。操作機構824は、第1カム824Aと、第2カム824Bとを有する。
第1カム824Aは、第2ブラケット8212の基板821Eに回転可能に取り付けられている。第1カム824Aには、第1操作ケーブル822のワイヤ822Aと、第2操作ケーブル823のワイヤ823Aとが連結されている。
第1カム824Aは、第1操作ケーブル822のワイヤ822Aを引張しない弛緩位置(図5参照)と、ワイヤ822Aを引張する引張位置(図6参照)との間で回転する。第1カム824Aは、第2操作ケーブル823のワイヤ823Aが引張された際に、第1操作ケーブル822のワイヤ822Aを引張しながら第1方向D1に回転する。
つまり、第1カム824Aは、第2操作ケーブル823からの入力を第1操作ケーブル822に伝達する。このように、操作機構824は、第1操作ケーブル822を介して第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bを操作するように構成されている。
第1カム824Aは、第1方向D1とは反対の第2方向D2に向かってバネによって付勢されている。そのため、第2操作ケーブル823からの入力が解除されると、第1カム824Aは第1操作ケーブル822に入力が伝達されない弛緩位置へ戻る。
第2カム824Bは、第2ブラケット8212の基板821Eに回転可能に取り付けられている。第2カム824Bは、第1カム824Aの回転を規制する規制位置(図5参照)と、第1カム824Aの回転を規制しない解除位置(図6参照)との間で回転する。
規制位置にある第2カム824Bは、第1カム824Aに当接することで弛緩位置にある第1カム824Aの第1方向D1への回転を規制する。解除位置にある第2カム824Bは、第1カム824Aと干渉せず、第1カム824Aの引張位置への回転を許容する。
第2カム824Bには、スライド連動部825のワイヤ825Bが連結されている。第2カム824Bは、ワイヤ825Bの引張によって規制位置から解除位置へ移動する。また、第2カム824Bは、解除位置から規制位置へ向かってバネによって付勢されている。そのため、ワイヤ825Bの引張状態が解除されると、第2カム824Bは規制位置へ戻る。
(スライド連動部)
スライド連動部825は、クッションフレーム4の前後方向の位置を操作機構824に伝達する。スライド連動部825は、図3に示すように、可動部825Aと、ワイヤ825Bとを有する。
可動部825Aは、第1サイドフレーム41に固定されている。可動部825Aは、クッションフレーム4と共に、乗物の床面に対し前後方向にスライドする。ワイヤ825Bは、可動部825Aと操作機構824の第2カム824Bとを連結している。ワイヤ825Bは、可動部825Aの位置に基づいて第2カム824Bを回転させる。
具体的には、ワイヤ825Bは、クッションフレーム4が跳ね上げ可能な位置(例えばスライド可能な範囲のうち最も前方の位置)にあるときに第2カム824Bを解除位置へ移動させる。
(レッグ)
第1レッグ83Aは、第1固定レール72Aを車両の床面に固定している。第1レッグ83Aは、第1部位831と、第2部位832と、軸部833とを有する。
第1部位831は、第1固定レール72Aの前端部に固定されている。第2部位832は、車両の床面に固定されている。軸部833は、第1部位831を第2部位832に対して揺動可能に連結している。第1部位831の揺動中心軸は、シート幅方向と平行である。
第2レッグ83Bは、第2固定レール72Bを車両の床面に固定している。第2レッグ83Bは、第1レッグ83Aと同様の第1部位831と、第2部位832と、軸部833とを有する。
<跳ね上げ操作>
図3に示す、クッションフレーム4がシート位置にあり、かつバックフレーム5が使用位置にある状態から、クッションフレーム4を跳ね上げる操作について説明する。
まず、リクライニング装置6のロックを解除する。つまり、リクライニング装置6をバックフレーム5の前倒しを許可する可動状態に切り替える。この状態で、バックフレーム5を前倒し位置に移動させる。
次に、バックフレーム5を前倒した状態で、クッションフレーム4を前方にスライドさせる。クッションフレーム4が跳ね上げ可能な位置までスライドすると、操作機構824の第2カム824Bによるロックが解除される。
この状態においてキャンセル機構82の第2操作ケーブル823に跳ね上げ操作を入力することで、操作機構824及び第1操作ケーブル822を介して、第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bが同時に解除状態に切り替わる。
第1ロック機構81A及び第2ロック機構81Bのロックか解除された状態で、クッションフレーム4の後端部を上方に持ち上げることで、クッションフレーム4が第1レッグ83A及び第2レッグ83Bを中心に揺動する。これにより、図7に示すようにクッションフレーム4が収納位置に移動する。
クッションフレーム4及びキャンセル機構82の下面(跳ね上げ状態における後面)は、シートクッション2のカバーで少なくとも一部が覆われる。シートクッション2のカバーは、例えば皮革等の低剛性の材質で形成される。つまり、キャンセル機構82は、下方から高剛性の強度部材で覆われていない。
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)シートクッション2が収納位置にある状態で物体が第1操作ケーブル822に衝突した際に、第1操作ケーブル822のキャップ822Cが第1押え部821Cに衝突する。これにより、キャップ822Cの衝撃が第1押え部821Cに伝達されるため、キャップ822Cの損傷が抑制できる。
また、第1押え部821Cは、キャンセル機構82の基部821に設けられているため、シートクッション2の裏面に剛性のあるカバーを取り付けるよりもコストを抑えることができる。
第2操作ケーブル823についても同様に、基部821に設けられた第2押え部821Dによって、低コストでキャップ823Cの損傷が抑制できる。
(1b)第1ブラケット8211が押え部821C,821Dを有することで、操作機構824を支持する第2ブラケット8212の形状の自由度を確保しつつ、基部821に押え部821C,821Dを設けることができる。そのため、キャンセル機構82の設計自由度が向上する。
(1c)キャンセル機構82が基部821によってフロントフレーム43に固定されることで、クッションフレーム4に取り付けられる他の操作装置(例えばスライド装置7)の設計自由度が高められる。
(1d)シートクッション2がシート前方に跳ね上げられるタンブル式の乗物用シート1において、低コストで第1操作ケーブル822及び第2操作ケーブル823の損傷を抑制できる。
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(2a)上記実施形態の乗物用シートにおいて、キャンセル機構の押え部は必ずしも第1ブラケットに設けられなくてもよい。例えば、第2ブラケットが押え部を有してもよい。また、第1ブラケット及び第2ブラケット以外の部材に押え部が設けられてもよい。
(2b)上記実施形態の乗物用シートにおいて、キャンセル機構の基部は、必ずしもクッションフレームのフロントフレームに固定されなくてもよい。例えば基部は、クッションフレームのサイドフレームに固定されてもよい。
(2c)上記実施形態の乗物用シートにおいて、跳ね上げ装置は、シートクッションのシート幅方向の一方の端部(例えば右側)を中心にシートクッションを揺動させることで、シートクッションの幅方向の他方の端部(例えば左側)を跳ね上げるように構成されてもよい。
(2d)上記実施形態の乗物用シートにおいて、キャンセル機構は、必ずしもリクライニング装置及びスライド装置と連動しなくてもよい。つまり、キャンセル機構において、リクライニング装置及びスライド装置の状態がロック解除条件とされなくてもよい。
(2e)上記実施形態の乗物用シートは、乗用車以外の自動車に用いられるシートや、自動車以外の例えば、鉄道車両、船舶、航空機等の乗物に用いられるシートにも適用できる。
(2f)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…乗物用シート、2…シートクッション、3…シートバック、
4…クッションフレーム、5…バックフレーム、6…リクライニング装置、
7…スライド装置、8…跳ね上げ装置、41,42…サイドフレーム、
43…フロントフレーム、71A,71B…可動レール、
72A,72B…固定レール、81A,81B…ロック機構、82…キャンセル機構、
83A,83B…レッグ、821…基部、821C,821D…押え部、
821F,821G…取付部、822,823…操作ケーブル、
822A,823A…ワイヤ、822B,823B…カバー、
822C,823C…キャップ、824…操作機構、825…スライド連動部、
8211…第1ブラケット、8212…第2ブラケット。

Claims (4)

  1. シートクッションと、
    シートバックと、
    前記シートクッションを支持するクッションフレームと、
    着座可能なシート位置と、前記シート位置から跳ね上げられた収納位置との間で前記シートクッションを揺動させるように構成された跳ね上げ装置と、
    を備え、
    前記跳ね上げ装置は、
    前記シートクッションの揺動を規制するロック状態と、前記シートクッションの揺動を許可する解除状態とに切り替え可能なロック機構と、
    前記ロック機構を前記ロック状態と前記解除状態との間で切り替えるように構成されたキャンセル機構と、
    を有し、
    前記キャンセル機構は、
    前記クッションフレームに取り付けられた基部と、
    前記ロック機構の状態を切り替える力を伝達するように構成されたワイヤと、前記ワイヤが挿通されたカバーと、前記カバーの端部に連結されたキャップとを有する操作ケーブルと、
    前記操作ケーブルの前記ワイヤと連結された操作機構と、
    を有し、
    前記基部は、
    前記操作ケーブルの前記キャップが取り付けられた取付部と、
    前記キャップの前記シートクッションの座部に近づく方向への移動を規制するように構成された押え部と、
    を有する、乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記基部は、
    前記クッションフレームに固定された第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットに連結された第2ブラケットと、
    を有し、
    前記第2ブラケットは、前記操作機構を支持すると共に、前記取付部を有し、
    前記第1ブラケットは、前記押え部を有する、乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記クッションフレームは、
    シート幅方向に互いに離れて配置された第1サイドフレーム及び第2サイドフレームと、
    前記第1サイドフレーム及び前記第2サイドフレームのシート前後方向における中心位置よりもシート前方において、前記第1サイドフレームと前記第2サイドフレームとをシート幅方向に連結するフロントフレームと、
    を有し、
    前記基部は、前記フロントフレームに固定される、乗物用シート。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗物用シートであって、
    前記跳ね上げ装置は、前記シートクッションのシート前方の端部を中心に前記シートクッションを揺動させることで、前記シートクッションのシート後方の端部を跳ね上げるように構成される、乗物用シート。
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