JP2023026888A - 後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造 - Google Patents

後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造 Download PDF

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Abstract

【課題】側差し板とは独立して後差し板を着脱することができると共に、後あおり板に後差し板を取付けた状態で荷台に着脱可能な後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造を提供する。【解決手段】後あおり板装置1は、エキスパンドメタルで形成されて荷台の幅方向と略同一の長さの後あおり板10、後あおり板10の使用時における前側面103に接して設けられ、後差し板4aを保持可能な後差し板用保持枠11、後述する側あおり板2の取付受け部20に取付可能で、取付部の一例である取付けバー13、取付けバー13の先端側から前方側に延設され、荷台Nの後部から後あおり板装置1を取外して側あおり部2に付け替える際、側あおり部2の上端に係合可能な係合部14、後あおり板10の下辺に略直交するように接して取付けられた止め部材の一例である止め板15及び止め板15の後端部から略鉛直上方に立設された把手16から成る。【選択図】図2

Description

本発明は、後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造に関する。詳しくは、側差し板とは独立して後差し板を着脱することができると共に、後あおり板に後差し板を取付けた状態で荷台に着脱可能な後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造に係るものである。
トラックなどの車両の荷台に伐採木などの積載物を載せて運搬する際、積載可能な容量(体積)が増えるため、荷台の後あおり板及び側あおり板に差し板を取付けて運搬することがある。これにより、伐採木などの積載物の落下、周囲との衝突或いは干渉を防ぐことができる。
この差し板を荷台に取付ける際、単に荷台のあおり板に差し板を立てかけて用いている場面が多くみられる。このような使用態様においては、積み荷や積み下ろしの際の差し板の取付け、取外しを容易に行うことができるが、差し板が後あおり板や側あおり板に固定されていないため、積み荷や積み下ろしの作業中に動いてしまい、作業の妨げになってしまうだけでなく、差し板が倒れて作業者に当たるなどして危険である。
このため、例えば特許文献1に記載されているように、荷台の後あおり板及び側あおり板の上端面に載置される差し枠パネルと、該差し枠パネルの上下端部を挟持して固定する固定具とで構成された「差し枠パネル固定具」が提案されている。
この固定具は、側あおり板に取付けられた差し枠パネルの上端部を挟持して固定する上端パネル固定具と、後あおり板及び側あおり板の上端部を挟持すると共に、差し枠パネルの下端部を挟持するあおりパネル固定具とから成る。
これにより、あおりパネル固定具が側あおり板と後あおり板の上端に固定されると共に、上端パネル固定具を、側あおり板に取付けられた差し板の上端部間に横架して取付けるので、側あおり板に取付けられた差し板の脱落を抑制することができる。また、差し枠パネルを荷台のあおり板に確実に固定して安定的に立設させることができると共に、現場での取付け、取外しを容易に行うことができる。
特許第6178956号
ここで、特許文献1に記載されている「差し枠パネル固定具」は、差し板を荷台に取付ける際、側あおり板と後あおり板の上端にあおりパネル固定具を取付け、このあおりパネル固定具に差し板を差し込んで差し板の下部を側あおり板と後あおり板に固定した後、側面に取付けられた二枚の差し板の上端部間に横架するように上端パネル固定具を取付けて、差し板を側あおり板と後あおり板上に固定するものである。
しかしながら、この差し枠パネル固定具を用いて差し板を側あおり板と後あおり板に取付けるためには、まず、あおりパネル固定具を側あおり板と後あおり板に取付けて、差し板をあおりパネル固定具に取付け、さらに上端パネル固定具で側あおり板に取付けられた差し板の上端を固定する、という手順となる。このため、差し板を取付けるための工程が多く、手間である。また、あおりパネル固定具を側あおり板及び後あおり板にボルトなどで取付ける場合には、さらにボルトを取付ける手間が生じる。
また、差し板を取り外す際には、取付け時とは逆の順序で同様の作業が発生する。即ち、上端パネル固定具を側あおり板に取付けられた差し板の上端部から取外し、側あおり板と後あおり板に取付けられた差し板を取外し、側あおり板と後あおり板の上端部に取付けたあおりパネル固定具を取り外す作業が必要であり、差し板を取り外すための工程が多く、手間である。
また、この差し枠パネル固定具では、側面差し枠パネルと後面差し枠パネルは接しているため、後あおり板に取付けられた後面差し枠パネルを取外すと、側面差し枠パネルが不安定になり、側あおり板から離脱するなど落下の危険性がある。
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであり、側差し板(側面差し枠パネルに相当)とは独立して後差し板(後面差し枠パネルに相当)を着脱することができると共に、後あおり板に後差し板を取付けた状態で荷台に着脱可能な後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の後あおり板装置は、所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板と、該後あおり板に設けられ、前記後あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠と、前記後あおり板の両端部に設けられ、前記荷台の幅方向両側に設けてある各側あおり板の後端部に前記後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部とを備える。
ここで、所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板によって、荷台の後部に後あおり板を取付けた際、荷台の後部口が略閉塞されることで、荷台に積載物を積んだ際、後部口から積載物が落下するのを抑止することができる。
また、後あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠によって、後差し板用保持枠に後差し板を取付けると、少なくとも、後あおり板と後差し板の最下部の高さを略同じに合わせた状態で保持した場合、或いは後あおり板の上部に後差し板を継いだ状態で保持した場合の何れの場合も、後差し板の高さを後あおり板より高くすることができる。この後差し板によって、後あおり板の高さよりも高く積まれた積載物が落下するのを抑止することができる。
また、後あおり板に設けられた後差し板用保持枠によって、後差し板が後差し板用保持枠に保持されて後あおり板に取付けられ、後差し板と後あおり板装置は一体に設けられるので、後差し板が取付けられた状態で後あおり板装置を側あおり板に取付け、又は、取外すことができる。これにより、後あおり板装置と後差し板を別個に取付け或いは取外す手間が省かれるので、後あおり板装置及び後差し板の取付け、取外しの作業工程を少なくすることができる。
また、このとき、後あおり板装置に取付けられた後差し板は、側あおり板に取付けられている側差し板と連結されていないので、側差し板を取付け若しくは取外すことなく、側差し板とは独立して後差し板のみを側あおり板に対して着脱することができる。なお、側差し板の側あおり板への取付け手段は任意の手段或いは公知の手段を用いるものとし、例えば、本願出願人による「差し板固定具及び差し板工程方法」(特開2021-49827)に記載された方法が採用できる。
また、後あおり板の両端に設けられ、荷台の幅方向両側に設けてある各側あおり板の後端部に後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部によって、後あおり板装置を側あおり板の後端部に取付けることができる。このとき、後あおり板の下部は荷台に固定されていないので、荷台への後あおり板装置の取付け若しくは取外しの際は、後あおり板用取付部の取付け若しくは取外しだけを行えばよく、簡便であり、手間を省くことができる。
また、後あおり板用取付部が、後あおり板を前後方向に所定の範囲で吊り揺動可能に取付ける構造である場合には、後あおり板装置に係る負荷を逃がし、後あおり板用取付部などの部品の破損を防ぐことができる。
また、後あおり板の下端部に後あおり板から前後方向に突出して設けられ、後あおり板の吊り揺動時の荷台の底板に対する鉛直位置では底板と所定の間隔で離間するように、かつ前後の所定の揺動位置では底板に接触して後あおり板の揺動を制限する揺動制限部材を備える場合には、吊り揺動する後あおり板の動きを揺動制限部材でさらに制限することができる。即ち、車両の前後方向の進行に合わせて、後あおり板が慣性により前後に揺動して後あおり板が傾いた際、揺動制限部材が底板に当たることで、所定の範囲内で揺動する後あおり板の揺れをさらに適切な範囲に制限された範囲内に止(とど)めることができ、後あおり板とそれに保持されている後差し板が限度を超えて傾くことを抑制することができる。なお、本願発明に記載の吊り揺動の用語は、後あおり板の下端が前後方向に揺動可能なように上端が取り付けられ、下端は重力の作用でひとつの鉛直面内で円弧を描くように揺動(振動)する意味を含むものである。
また、後あおり板に直接又は間接的に設けられ、後あおり板と平行、かつ後あおり板の垂下時に鉛直となる方向に設けられた把手を有する場合には、後あおり板装置を荷台に着脱する際、把手を把持することで容易に作業を行うことができる。
また、後あおり板が、パンチングメタル、エキスパンドメタル若しくはアートメタルで形成された場合には、後あおり板の必要充分な強度を得ると共に、軽量化を図ることができるので、後あおり板を容易に荷台に着脱することができる。
また、側あおり板に、側あおり板の後端部から離脱させた後あおり板を取外し可能に取り付けて仮置きするための係合部を備える場合には、後あおり板装置を側あおり板の後端部から取外し、側あおり板に沿って取付けることができる。
また、上記課題を解決するために、本発明のトラックの荷台構造は、幅方向の両側に側あおり板を有する荷台と、所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板、該後あおり板に設けられ、前記あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠、前記後あおり板の両端部に設けられ、前記各側あおり板の後端部に前記後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部を有する後あおり板装置とを備える。
ここで、幅方向の両側に側あおり板を有する荷台に、側あおり板の後端部に、後述する後あおり板装置が取り付けられる。
また、所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板によって、荷台の後部に後あおり板を取付けた際、荷台の後部口が略閉塞されることで、荷台に積載物を積んだ際、後部口から積載物が落下するのを抑止することができる。
また、後あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠によって、後差し板用保持枠に後ろ差し板を取付けることで、後あおり板の高さよりも高く積まれた積載物が落下するのを抑止することができる。
また、後あおり板に設けられた後差し板用保持枠によって、後差し板が後差し板用保持枠に保持されて後あおり板に取付けられ、後差し板と後あおり板装置は一体に設けられるので、後差し板が取付けられた状態で後あおり板装置を側あおり板に取付け、又は、取外すことができる。これにより、後あおり板装置と後差し板を別個に取付け或いは取外す手間が省かれるので、後あおり板装置及び後差し板の取付け、取外しの作業工程を少なくすることができる。
また、このとき、後あおり板装置に取付けられた後差し板は、側あおり板に取付けられている側差し板と連結されていないので、側差し板を取付け若しくは取外すことなく、側差し板とは独立して後差し板のみを側あおり板に対して着脱することができる。なお、側差し板の側あおり板への取付け手段は任意の手段或いは公知の手段を用いるものとし、例えば、本願出願人による「差し板固定具及び差し板工程方法」(特開2021-49827)に記載された方法が採用できる。
また、後あおり板の両端部に設けられ、各側あおり板の後端部に後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部によって、後あおり板装置を側あおり板の後端部に取付けることができる。このとき、後あおり板の下部は荷台に固定されていないので、荷台への後あおり板装置の取付け若しくは取外しの際は、後あおり板用取付部の取付け若しくは取外しだけを行えばよく、簡便であり、手間を省くことができる。
本発明は、側差し板とは独立して後差し板を着脱することができると共に、後あおり板に後差し板を取付けた状態で荷台に着脱可能な後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造を提供することができる。
本発明に係る後あおり板を備えたトラックの荷台構造の説明図である。 本発明に係る後あおり板の説明図である。 本発明に係る側あおり板後端部に取付けられた取付受け部の説明図である。 本発明に係る後あおり板の車両走行時における状態を表した説明図である。 本発明に係る後あおり板を側あおり板に取付けてダンプアップした状態の説明図である。 本発明における後あおり板の着脱及び側あおり板への取付けについて一連の工程を示したフローチャートである。
以下、本発明のトラックTの荷台構造Aについて図1乃至図6を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、以下の説明において、方向や位置を表すために「前方」「後方」、「左側」「右側」の用語を使用する場合があるが、「前方」は車が前進する方向を意味し、「後方」は車が後進する方向を意味する。また、「左側」は運転席に座って左手側を意味し、「右側」は右手側を意味する。
図1に示すように、本発明のトラックの荷台構造Aは、荷台Nの後部に取付けられた後あおり板装置1と、両側部に取付けられた側あおり板2、2より成る。
後あおり板装置1は荷台Nの底面3の幅方向に伸びた後側縁に沿って、側あおり板2、2は底面3の長手方向に伸びた左右縁に沿って立設して設けられている。後あおり板装置1、側あおり板2、2及び運転席の背面パネルによって囲まれた領域に、積載物が積み込まれる。
図2に示すように、後あおり板装置1は、エキスパンドメタルで形成されて荷台の幅方向と略同一の長さの後あおり板10、後あおり板10の使用時における前側面103に接して設けられ、後差し板4aを保持可能な後差し板用保持枠11、11、後述する側あおり板2、2の取付受け部20、20に取付可能で、後あおり板用取付部の一例である取付けバー13、13、取付けバー13、13の先端側から前方側に延設され、荷台Nの後部から後あおり板装置1を取外して側あおり部2に付け替える際、側あおり部2の上面21に係合可能な係合部14、14、後あおり板10の下辺に略直交するように接して取付けられた揺動制限部材の一例である止め板15、15及び止め板15、15の後端部から略鉛直上方に立設された把手16、16から成る。なお、止め板15、15は、後あおり板10が側あおり板2、2の取付受け部20、20に取付けられて垂下した状態(即ち、略垂直に位置する状態)において、荷台Nの底板3から離間して取付けられている。
後あおり板10は、鉛直方向に取付けられた支持パイプ100、100、略水平に取付けられた下辺パイプ101及び上辺パイプ102からなる、左右方向に長い略長方形状の枠部10aと、枠部10aで囲われた領域に設けられ、エキスパンドメタルを用いて形成されたネット部10bとから成る。
また、後あおり板装置1を荷台Nに取付けた際に前方側となる後あおり板10の前側面103の左右端側に、後差し板用保持枠11、11が、後あおり板10と一体に取付けられている。後差し板用保持枠11は、二枚の金属製の保持板110、110を後差し板4aを挿入可能な幅に離間して配置された平面視で略「コ」の字状に形成されている。また、保持板110、110の開口側には、開口部111が形成されている。
二つの後差し板用保持枠11の開口部111は、後差し板用保持枠11の長手方向の全長にわたって設けられた側端開口部111aと、開口部111の幅方向の全長にわたって設けられた上端開口部111bとが連続して設けられ、全体として略「L」の字を逆さにした形状に形成されている。なお、側端開口部111aが設けられた側とは反対側には他端閉口部111cが設けられ、上端開口部111bの反対側には下端閉口部111dが設けられている。
また、二つの後差し板用保持枠11、11は、互いの側端開口部111a、111aが向かい合うように、かつ、上端開口部111b、111bが使用時における上端に位置するように、後あおり板10の前側面103に取付けられている。
これにより、後差し板用保持枠11、11に後差し板4aを開口部111、111から差し込むことで、後差し板4aの幅方向の端部が他端閉口部111c、111cに内側から当接すると共に、後差し板4aの長手方向の端部が下端閉口部111d、111dに内側から当接するので、後差し板4aを後差し板用保持枠11、11内に収容することができる。
なお、側あおり板2、2に任意の手段により取付けられた側差し板4b、4bと、後差し板4aとは、互いに干渉することなく取付けられており、後差し板4aの着脱により、側差し板4b、4bの側あおり板2、2への取付けが緩むなどの影響は生じない。
また、後あおり板装置1を荷台Nから取り外す際、後差し板4aを後差し板用保持枠11、11に差し込んだ状態で、後あおり板装置1を荷台Nから取り外すことができる。即ち、後差し板4aは、他端閉口部111c、111c及び下端閉口部111d、111dに当接していることから、後差し板用保持枠11、11から離脱することはない。なお、後差し板は必ずしも一枚に限られず、後差し板用保持枠11、11に一枚ずつ、合計二枚の後差し板を取付けることも考えられる。
取付けバー13、13は棒状に形状され、後あおり板10の長手方向両端側に設けられた支持パイプ100、100の上端から略直角に折れ曲がって後あおり板10と略平行な方向に延設されている。また、取付けバー13、13の元側を、後述する側あおり部2、2に設けられた取付け受け部20、20に嵌合させることで、後あおり板装置1を側あおり部2、2の後部に前後方向に揺動可能に取付けることができる。
係合部14、14は、取付けバー13、13の長手方向の先端側に取付けられ、取付けバー13、13から延設された載置板140、140と、載置板140、140の先端部から略鉛直下方に垂設された垂れ板141、141から成る。
係合部14は、図5(b)に示すように、後あおり板装置1を荷台Nから取外して側あおり板2に付け替える際、側あおり板2の上面21に載置板140が載置され、載置板140と垂れ板141に側あおり板2が係合されることで、後あおり板装置1は側あおり板2に取付けられる。
止め板15、15は、後あおり板10の下辺パイプ101に下側から略直交して取付けられており、後あおり板10を取付けたトラックTの走行中に、後あおり板10が前後に揺動するのを抑制することができる。これにより、走行中に後あおり板10が大きく後方に開いて、積載物が路上に落下するのを抑制することができる。なお、止め板15、15の詳細な動きについては、後述する。
また、把手16、16は、後あおり板1を荷台Nに取付けた際に後方側となる後側面104側に、止め板15、15の後端部151から略鉛直上方に延設されている。把手16、16は、止め板15、15と一体になって略「L」字状を形成する。
ここで、後あおり板装置1を荷台Nから取り外す際、把手16、16を作業者が把持して持ち上げることで、後差し板4aを後差し板用保持枠11、11に取付けたままの状態で、容易に後あおり板装置1を持ち上げることができる。
また、図3に示すように、側あおり板2、2の後端部22、22には、取付バー13、13を保持可能な取付受け部20、20と、取付受け部20、20を載置する台座23、23が設けられている。取付受け部20、20は、略「U」の字に切りかかれた取付凹部201、201と、取付凹部201、201の開口部202、202をスライドして開閉するスライド盤203、203、スライド盤203、203と一体に設けられ、スライド盤203、203の移動を操作するスライドバー204、204、スライド盤203、203を収容する収容部205、205から成る。
また、取付受け部20、20の開口部202、202から取付バー13、13を差し入れ、スライドバー204、204を引き下げると、収容部205、205に収容されていたスライド盤203、203がスライドバー204、204によって引き出され、取付受け部20、20の開口部202、202を閉口する。これによって、後あおり板装置1の取付バー13、13が側あおり板2、2の取付受け部20、20に保持され、後あおり板装置1は、取付受け部20、20から垂下した状態で荷台Nの後部に固定される。
また、本実施例の後あおり板装置1は、側あおり板2、2の取付け受け部20、20で保持されているので、後あおり板10の下部を荷台Nに固定しなくても荷台Nから離脱する恐れもない。
ここで、後あおり板10の動きについて説明する。
後あおり板10は取付バー13、13から下方に垂設されており、後あおり板10の下端は荷台Nに固定されておらず、荷台Nの底板3と止め板15、15の間には隙間が設けられているため、後あおり板10は、取付バー13、13に揺動可能に軸支されている。
具体的には、図4(a)は、トラックTが前進した場合の後あおり板10の位置(即ち、揺動位置)を示しており、図4(b)はトラックTの静止状態での後あおり板10の位置(即ち、鉛直位置)を示しており、図4(c)は、トラックTが後進した場合での後あおり板10の位置(即ち、揺動位置)を示している。
例えば、図4(b)のように、後あおり板10が取付バー13、13から下方に垂設された状態(例えば、車両の静止状態)においては、止め板15、15は荷台Nの底板3から離間して(即ち、底板3から浮いた状態で)位置する。なお、図4(a)~(c)の各図において、右側は車両の前方であり、左側は車両の後方である。
また、トラックTの前進により、後あおり板10は図4(a)に示す位置に移動し、止め板15の先端部150が荷台Nの底板3と接触して仮止め状態となる。このとき、止め板15は前方に傾斜しており、止め板15の後端部151は床から離れた位置にある。そして、後あおり板10が後方に押される力をさらに受けたとしても、止め板15の先端部150が荷台Nの床に接していることから、後あおり板10が後方にさらに移動することを止めることができる。
また、図4(b)のように、後あおり板10が取付バー13、13から下方に垂設された状態(即ち、車両の静止状態)から、トラックTの後進により、図4(c)に示す位置に移動し、止め板15の後端部151が荷台Nの底板3と接触して仮止め状態となる。このとき、止め板15は後方に傾斜しており、止め板15の先端部150は床から離れた位置にある。そして、後あおり板10が前方に押される力をさらに受けたとしても、止め板15の後端部151が荷台Nの床に接していることから、後あおり板1が前方にさらに移動することを止めることができる。これにより、後あおり板装置1の下端部は底板3に固定されていないが、充分に積載物の落下を抑止することができる。さらに、後あおり板装置1の下端部は底板3に固定されていないので、取付けバー13、13を側あおり板の取付受け部20、20に着脱するだけで、後あおり板装置1の取付け、取外しを容易に行うことができる。
なお、止め板15の前後方向の長さを変えることができる構造とすれば、後あおり板10及び後差し板4aの傾き具合を調整することも可能である。具体的には、後あおり板10から前方方向に突出した長さを短くすると、後あおり板10及び後差し板4aは大きく傾き、また、長くすると、後あおり板10及び後差し板4aの傾きは小さくなる。
また、揺動制限部材の前後方向の長さを変えることで後あおり板の振れ幅を調節することができると共に、後差し板の振れ幅を予測することができるので、積載物の容量に合わせて振れ幅を予め設定し、積載物が落下するのを確実に抑制できる。
また、前部延長部材152と後部延長部材153は、それぞれ出入り方向の適宜位置で固定可能であるため、図4(b)に示すように、止め板15の先端部150から前部延長部材152、若しくは後端部151から後部延長部材153を所定の長さに引き出して、止め板15の長さを調節することができる。これにより、後あおり板10及び後差し板4aの傾き具合を適宜設定することができる。
また、止め板15の長さを自在に変更できるように、止め板15が、長さを調節することができるようにスライド可能な構造を備えることも考えられる。これにより、止め板15の長さを容易に変更され、後あおり板10及び後差し板4aの傾き具合を適宜調節することができる。
また、取付バー13、13によって、後あおり板10は前後方向に所定の範囲で吊り揺動可能に取付けられており、車両が前方に発進する際に後あおり板が後方に揺動すると共に後差し板が前方に倒れる動きをすることから、積載物の上部が後差し板によって前方へ押されるので、荷台後方への落下を抑止する。
以下、図1、図4、図5、図6を参考にして、本実施例の後あおり板装置1の着脱の手順を説明する。
なお、側差し板4b、4bは、後差し板4aとは独立して、任意の手段で側あおり板2、2に取付けられており、後差し板4aの着脱により何らの影響も受けない。
〔後差し板取付け工程(ST1)〕
後差し板用保持枠11、11に後差し板4aを取付ける。これにより、後差し板4aを取付けた状態で後あおり板装置1を持ち運ぶことができる。即ち、後あおり板装置1に後差し板4aを取付けた状態で荷台への取付け、取外しができるので、作業工程数を少なくすることができる。なお、後差し板4aと後あおり板装置1を別々に持ち運ぶことも可能であるが、手間(作業工程数)が増えてしまうため、後差し板4aと後あおり板装置1を同時に持ち運ぶことが望ましい。
〔後あおり板装置仮置き工程(ST2)〕
後差し板取付け工程(ST1)で、後差し板4aを取付けた状態の後あおり板装置1をトラックTの荷台N後部に仮置きする。
〔後あおり板装置取付け工程(ST3)〕
後あおり板装置1の取付けバー13、13を、側あおり板2、2の後端部22、22に設けられた取付け受け部20、20の開口部202、202から取付凹部201、201内に差し入れる。そして、スライドバー204,204を引き下げてスライド盤203,203を収容部205、205から引き出して、開口部202、202を閉口する。これにより、後あおり板装置1がトラックTの荷台N後部に容易に取付けることができる。
また、このとき取付けバー13、13が取付凹部201、201内に保持されており、また、後あおり板10の下端部は荷台に固定されていないことから、後あおり板10は取付けバー13、13によって軸支されて略垂直に位置し、前後方向に揺動可能に取付けられている。
また、後あおり板10の下端部に取付けられた止め板15、15は、図4(b)に示すように、荷台Nの底板3から離間して設けられている。ここで、トラックTが前進すると、後あおり板10は取付けバー13、13を軸として後方向に揺動する。このとき、止め板15、15の先端部150、150が荷台Nの底板3に当接することで、後あおり板10の揺動を止めることができ、後あおり板10が大きく後に揺動して積載物が荷台Nから落下することを抑制することができる。
なお、トラックTが後進する場合には、後あおり板10は取付けバー13、13を軸として前方向に揺動する。このとき、止め板15、15の後ろ端部151、151が荷台Nの底板3に当接することで、後あおり板10の揺動を止めることができ、後あおり板10が大きく前に揺動して積載物と接触することを抑制することができる。
〔後あおり板装置取外し工程(ST4)〕
スライドバー204,204を引き上げてスライド盤203,203を収容部205、205に収容する。これにより、開口部202、202が開口するので、取付けバー13、13を受け部20、20から取り出して、後あおり板装置1を荷台Nから容易に取外すことができる。
〔後あおり板装置一時置き工程(ST5)〕
荷台Nから取外した後あおり板装置1の係合部14、14の載置板140、140を側あおり板2の上面21に載置する。このとき、後あおり板10及び後差し板4aは側あおり板2の荷台外側に位置し、係合部14、14の垂れ板141、141は、側あおり板2の荷台内側に位置するので、後あおり板装置1を後差し板4aを取付けた状態で、側あおり板2に取付けることができる。
また、係合部14、14と側あおり板2は密に係合するので、図5(a)に示すように、ダンプアップした状態でもずり落ちることはない。
以上により、本発明は、側差し板とは独立して後差し板を着脱することができると共に、後あおり板に後差し板を取付けた状態で荷台に着脱可能な後あおり板装置及び後あおり板装置を備えたトラックの荷台構造となっている。
1 後あおり板装置
10 後あおり板
101 下辺パイプ(後あおり板の使用状態における下端部)
11 後差し板用保持枠
13 取付けバー(取付部)
14 係合部
15 止め板(止め部材)
16 把手
2 側あおり板
20 取付受け部
3 底面
4a 後差し板
N 荷台
T トラック(車両)

Claims (7)

  1. 所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板と、
    該後あおり板に設けられ、前記後あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠と、
    前記後あおり板の両端部に設けられ、前記荷台の幅方向両側に設けてある各側あおり板の後端部に前記後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部とを備える
    後あおり板装置。
  2. 前記後あおり板用取付部が、前記後あおり板を前後方向に所定の範囲で吊り揺動可能に取付ける構造である
    請求項1記載の後あおり板装置。
  3. 前記後あおり板の下端部に同後あおり板から前後方向に突出して設けられ、同後あおり板の前記吊り揺動時の前記荷台の底板に対する鉛直位置では前記底板と所定の間隔で離間するように、かつ前後の所定の揺動位置では前記底板に接触して前記後あおり板の揺動を制限する揺動制限部材を備える
    請求項2に記載の後あおり板装置。
  4. 前記後あおり板に直接又は間接的に設けられ、前記後あおり板と平行、かつ前記後あおり板の垂下時に鉛直となる方向に設けられた把手を有する
    請求項1、請求項2又は請求項3に記載の後あおり板装置。
  5. 前記後あおり板が、パンチングメタル、エキスパンドメタル若しくはアートメタルで形成されている
    請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の後あおり板装置。
  6. 前記側あおり板に、前記側あおり板の後端部から離脱させた前記後あおり板を取外し可能に取り付けて仮置きするための係合部とを備える
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4又は請求項5に記載の後あおり板装置。
  7. 幅方向の両側に側あおり板を有する荷台と、
    所定の高さを有し、荷台の後部口を略閉塞可能な後あおり板、該後あおり板に設けられ、前記後あおり板よりも高く形成された後差し板を保持可能な後差し板用保持枠、前記後あおり板の両端部に設けられ、前記各側あおり板の後端部に前記後あおり板を取外し可能に取付けるための後あおり板用取付部を有する後あおり板装置とを備える
    トラックの荷台構造。
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