JP2023025962A - 電動制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】摩擦部材の偏摩耗を抑制する。【解決手段】電動制動装置10は、電気モータ11の回転を受けて回転する回転部材であるナット19と、ナット19の回転に応じて直動する直動部材であるねじ軸20と、ねじ軸20と共に直動してブレーキパッド15をブレーキロータ18に押圧するピストン14と、を備えている。ピストン14は、球状の穴であるソケット穴24を備えており、ねじ軸20は、ソケット穴24に嵌合する球状の球頭部25を備えている。そして、ソケット穴24への球頭部25の嵌合により、ねじ軸20に対してピストン14が揺動自在に連結されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気モータの回転を動力として摩擦部材をブレーキロータに押圧することで制動力を発生する電動制動装置に関する。
上記のような電動制動装置として、特許文献1に記載の装置が知られている。同文献に記載の電動制動装置は、電気モータ、直動変換機構、及びピストンを備えている。直動変換機構は、電気モータの駆動によって回転する回転部材と、その回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、を備えている。そして、直動部材の直動によってピストンが移動することにより、当該ピストンが摩擦部材に押圧を加える。これにより、ブレーキロータに対する摩擦部材の押圧が行われる。なお、同文献の電動制動装置は、パーキングブレーキとしての動作は電動で行う一方で、サービスブレーキとしての動作は液圧で行うように構成されている。
特開2011-213205号公報
電動制動装置として、サービスブレーキとしての動作も電動で行う装置の開発が進められている。こうした電動制動装置では、電気モータの駆動によって、摩擦部材の押圧方向と逆方向にもピストンを移動させる必要がある。よって、そうした場合には、直動変換機構の直動部材とピストンとを、一体となって直動するように連結する必要がある。
一方、摩擦部材や直動変換機構が固定されたブレーキキャリパは、電動制動装置が強い制動力を発生したときに変形することがある。そして、ブレーキキャリパの変形によりピストンが傾いて、摩擦部材に対するピストンの接触が片当たりとなり、摩擦部材が偏摩耗することがある。
上記課題を解決するための電動制動装置は、電気モータの回転を動力として摩擦部材をブレーキロータに押圧することで制動力を発生する。同電動制動装置は、電気モータの回転を受けて回転する回転部材と、回転部材の回転に応じて、同回転部材の回転軸に沿って直動する直動部材と、直動部材と共に直動して摩擦部材をブレーキロータに押圧するピストンと、を備えている。そして、同電動制動装置におけるピストンを、直動部材に対して揺動自在に連結している。
上記電動制動装置では、直動部材に対してピストンが揺動自在に連結されている。そのため、回転部材及び直動部材が傾いたときの摩擦部材に対するピストンの接触状態の変化が、直動部材に対するピストンの揺動により抑えられる。したがって、上記電動制動装置では、摩擦部材の偏摩耗が抑制される。
電動制動装置の一実施形態の断面図である。 同実施形態の電動制動装置の制動力発生時の状態を示す図である。 ピストンがねじ軸に一体に連結された電動制動装置の比較例の制動力発生時の状態を示す図である。 球頭部の抜け止め構造の一例を示す断面図である。 球頭部の抜け止め構造の他の例を示す断面図である。 ねじ軸の回り止め構造の一例を示す断面図である。 図6の7-7線に沿った断面図である。 ねじ軸の回り止め構造の他の例を示す断面図である。 ねじ軸の回り止め構造の更に他の例を示す断面図である。 電動制動装置の変形例における直動変換機構及びピストンの断面図である。 電動制動装置の他の変形例におけるピストン及びねじ軸の連結構造を示す断面図である。
以下、電動制御装置を具体化した一実施形態を、図1~図9に従って説明する。
<電動制御装置10の構成>
図1に示すように、電動制動装置10は、電気モータ11、減速機構12、直動変換機構13、ピストン14、ブレーキパッド15、16、及びブレーキキャリパ17を備えている。電気モータ11、減速機構12、直動変換機構13、ピストン14、及びブレーキパッド15、16は、ブレーキキャリパ17に取り付けられている。電動制動装置10は、ブレーキキャリパ17を車体に固定することで、車両に組付けられている。
電動制動装置10は、電気モータ11の回転を動力として摩擦部材であるブレーキパッド15、16を、車輪と共に回転するブレーキロータ18に押圧することで制動力を発生する。ブレーキパッド15、16は、車両に組付けられた状態において、ブレーキロータ18を挟んで対向して配置されるように、ブレーキキャリパ17に取り付けられている。なお、以下の説明では、ブレーキキャリパ17において、ブレーキパッド15の取付位置ともう一つのブレーキパッド16の取付位置とを繋ぐ部分を、同ブレーキキャリパ17の梁部26と記載する。
電気モータ11及び減速機構12は、ブレーキキャリパ17の外側に取り付けられている。電気モータ11は、外部からの電力供給により回転力を発生する。減速機構12は、電気モータ11の回転を減速して直動変換機構13に伝達する。本実施形態の電動制動装置10では、歯数の異なる2つ以上のギアを有した減速ギア機構を減速機構12として採用している。
一方、直動変換機構13及びピストン14は、ブレーキキャリパ17に設けられたシリンダ21の内部に収容されている。直動変換機構13は、減速機構12を介して伝達された回転を直線運動に変換する。本実施形態では、減速機構12を介して伝達された電気モータ11の回転を受けて回転するナット19と、ナット19の回転に応じて直動するねじ軸20と、を有した滑りねじ機構を直動変換機構13として採用している。ナット19は、回転自在に支持された状態でシリンダ21内に設置されている。一方、ねじ軸20は、ナット19に対して、同ナット19の回転軸A1に沿って直動可能に支持されている。そして、ねじ軸20の一端は、ピストン14に連結されている。こうしたピストン14とねじ軸20との連結構造の詳細については後述する。本実施形態では、こうした直動変換機構13のナット19が回転部材に、同直動変換機構13のねじ軸20が直動部材に、それぞれ対応している。なお、ブレーキキャリパ17は、ナット19の回転軸A1が、すなわちねじ軸20の直動方向が、ブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向となるように車両に組付けられている。すなわち、ブレーキキャリパ17は、ナット19の回転軸A1が、ブレーキロータ18の回転軸A2と平行となるように車両に組付けられている。
ピストン14は、ねじ軸20の直動方向に移動自在な状態でシリンダ21内に収容されている。シリンダ21の壁面には、ねじ軸20の移動方向に延びる溝22が形成されている。そして、ピストン14には、溝22に係合する係合部材23が取り付けられている。そして、係合部材23の溝22への係合により、回転軸A1回りのピストン14の回転が規制されている。
こうした電動制動装置10では、電気モータ11が回転すると、減速機構12がその回転を減速して直動変換機構13のナット19に伝達する。これによりナット19が回転すると、ねじ軸20が直動する。ねじ軸20の直動方向は、電気モータ11の回転方向により切り替わる。以下の説明では、ねじ軸20の直動方向のうち、ピストン14から見てブレーキパッド15、16が位置する側の方向を押圧方向と記載し、その反対方向を除圧方向と記載する。電気モータ11の回転により、ねじ軸20をピストン14と共に押圧方向に移動させると、ピストン14がブレーキパッド15に当接して同ブレーキパッド15を押圧する。この押圧は、ブレーキロータ18の反対側に位置するもう一つのブレーキパッド16が受けることになる。電動制動装置10は、こうして2枚のブレーキパッド15、16がブレーキロータ18の両面に押圧を加えることで、車輪の制動力を発生する。
制動力を発生している状態から電気モータ11を逆方向に回転すると、ねじ軸20がピストン14と共に除圧方向に移動する。これにより、ブレーキロータ18に対するブレーキパッド15、16の押圧を解除することで、電動制動装置10は制動力の発生を停止する。
<ピストン14とねじ軸20との連結構造について>
続いて、電動制動装置10におけるピストン14とねじ軸20との連結構造の詳細を説明する。図1に示すように、ピストン14におけるねじ軸20との連結部分には、凹球面を内部に有したソケット穴24が設けられている。一方、ねじ軸20におけるピストン14に連結される側の端部には、球状の球頭部25が設けられている。球頭部25の球径は、ソケット穴24の球径と同径となっている。そして、球頭部25がソケット穴24に嵌合されることでピストン14がねじ軸20に対して揺動自在に連結されている。
<実施形態の作用、効果>
本実施形態の電動制動装置10の作用及び効果について説明する。
上述のように直動変換機構13は、ナット19の回転軸A1が、すなわちねじ軸20の直動方向が、ブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向となるように組付けられている。この状態では、ブレーキパッド15に対するピストン14の押圧方向が、ひいては両ブレーキパッド15、16のブレーキロータ18の押圧方向が、ブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向となる。この状態が維持されれば、ブレーキパッド15、16は、ブレーキロータ18に対して片当たりしないため、ブレーキパッド15、16の偏摩耗が抑えられる。
図2に、制動力発生時の電動制動装置10の状態を示す。上述のように電動制動装置10は、2枚のブレーキパッド15、16がブレーキロータ18を挟み込みように押圧を加えることで、制動力を発生する。このときのブレーキキャリパ17は、両ブレーキパッド15、16の取付位置を押し広げる方向の反力を受ける。よって、電動制動装置10が強い制動力を発生したときには、両ブレーキパッド15、16の取付位置を繋ぐブレーキキャリパ17の梁部26が曲げモーメントMを受けて反るように変形することがある。図2には、ブレーキキャリパ17の変形前の形状が二点鎖線で、変形後の形状が実線で、それぞれ示されている。上記のようにブレーキキャリパ17が変形すると、ナット19の回転軸A1が、すなわちねじ軸20の直動方向が、ブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向から傾いてしまう。なお、図2及び後述の図3に示される直線Lは、ブレーキキャリパ17の変形前の状態におけるナット19の回転軸A1の位置を示している。
図3に、ねじ軸20に対してピストン14を一体に固定するように構成した電動制動装置の制動力発生時の状態を示す。こうした場合には、ブレーキキャリパ17の変形により、ナット19の回転軸A1がブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向から傾くと、ピストン14も傾いてしまう。その結果、ピストン14がブレーキパッド15に片当たりして、ブレーキパッド15に偏摩耗が生じてしまう。
これに対して本実施形態の電動制動装置10では、ねじ軸20に対してピストン14が揺動自在に連結されている。そのため、図2に示すように、ナット19の回転軸A1がブレーキロータ18の摩擦面の垂直方向から傾いても、ピストン14がねじ軸20に対して揺動して、ブレーキパッド15への適正な接触状態が維持される。すなわち、上記のようにブレーキキャリパ17が変形しても、ブレーキパッド15の被押圧面のピストン14との接触状態を維持するように、ねじ軸20に対してピストン14が揺動自在に連結されている。なお、被押圧面は、ピストン14からの押圧を受けるブレーキパッド15の面である。したがって、本実施形態の電動制動装置10によれば、ブレーキパッド15の偏摩耗が抑えられる。
<球頭部25の抜け止め構造について>
電動制動装置10では、ブレーキパッド15に対するピストン14の押圧を解除する際に、ねじ軸20を除圧方向に移動している。こうした電動制動装置10では、このときの除圧方向への移動に際して、ねじ軸20の球頭部25がソケット穴24から抜けてしまわないように、ねじ軸20及びピストン14を連結しておく必要がある。なお、除圧方向への移動に際して、ねじ軸20及びピストン14の連結部に加わる力は、シリンダ21に対するピストン14の摺動抵抗による力のみである。こうした力は、制動力発生時にねじ軸20がピストン14を押圧する際にそれらの連結部に加わる力に比べれば、ごく小さい力である。
図4に、球頭部25の抜け止め構造の一例を示す。図4には、ナット19及びブレーキロータ18の回転軸A1、A2が位置する平面を断面としたピストン14の断面構造が示されている。図4の場合、ねじ軸20への連結前の状態では、球頭部25を内部に挿入可能にソケット穴24を形成している。そして、ソケット穴24の開口に沿って、同図に点線で示すような折立部30を設けている。ソケット穴24内への球頭部25の挿入後に折立部30は、加締めにより、ソケット穴24の内側に向けて折り込まれる。これにより、ソケット穴24の開口を球頭部25の球径よりも小さい径に絞ることで、球頭部25の抜け止めを行っている。
図5に、球頭部25の抜け止め構造の他の例を示す。図5には、ナット19及びブレーキロータ18の回転軸A1、A2が位置する平面を断面としたピストン14の断面構造が示されている。図5の場合、ソケット穴24の開口部の直径を、球頭部25の球径Dと同じかそれよりも若干大きい径としている。そして、ソケット穴24の内部に球頭部25を挿入した後、ゴム等の弾性材料からなるキャップ31をソケット穴24の開口部に固定している。キャップ31は、環状体形状に形成されており、その内径部にねじ軸20を通した状態でソケット穴24の開口部に固定される。そして、キャップ31の内径dは、球頭部25の球径Dよりも小さい径とされており、球頭部25がキャップ31の内径部を通過できないようになっている。そのため、除圧方向への移動時にねじ軸20及びピストン14の連結部に加わる力ではソケット穴24の開口部から外れないようにキャップ31を固定しておけば、球頭部25の抜け止めを行える。なお、図5の場合、弾性材料により形成されたキャップ31の弾性変形により、ねじ軸20に対するピストン14の揺動を許容している。
これら以外の構造により、ソケット穴24からの球頭部25の抜け止めを行うようにしてもよい。例えば球頭部25の球径よりもソケット穴24の開口の直径を若干小さい径として、球頭部25をソケット穴24に圧入することで、球頭部25の抜け止めを行うことも可能である。
<ねじ軸20の回り止め構造について>
電動制動装置10では、ナット19の回転に応じて直動するねじ軸20を有した直動変換機構13を用いている。こうした電動制動装置10では、ねじ軸20がナット19と供回りしないように、ねじ軸20の回り止めが必要となる。本実施形態の電動制動装置10では、ねじ軸20の周囲を覆うようにピストン14が配置されている。こうした配置の電動制動装置10では、ブレーキキャリパ17に対して直接、ねじ軸20の回り止めを行う構造を設けることは難しい。そのため、ブレーキキャリパ17に対して回り止めされた状態で設置されたピストン14との連結部に、ねじ軸20の回り止め構造を設置することが望ましい。
ピストン14との連結部に下記態様で凹部及び凸部を設ければ、ねじ軸20の回り止めが行える。すなわち、ねじ軸20及びピストン14の一方に凹部を形成するとともに、凹部の内部に位置する凸部をもう一方に形成する。こうした場合、回転軸A1回りのピストン14に対するねじ軸20の相対回転の範囲が、凹部内での凸部の移動可能な範囲に制限される。よって、ピストン14に対するねじ軸20の回転軸A1回りの相対回転が既定量以内に制限されるように凹部及び凸部を形成すれば、ねじ軸20の回転止めを行える。
なお、上記のような凹部及び凸部を備える回り止め構造を、ねじ軸20及びピストン14の連結部に設置した場合、ねじ軸20に対するピストン14の揺動方向が限定されることがある。一方、図2に示したような強い制動力を発生したときのブレーキキャリパ17の変形によるナット19の回転軸A1の傾きは、ブレーキロータ18の回転軸A2とナット19の回転軸A1とが位置する平面上で発生する。同平面上での回転軸A1の傾きに対してブレーキパッド15への片当たりを避けるには、同平面に直交する軸を揺動軸としてピストン14が揺動する必要がある。したがって、回り止め構造により揺動方向が限定される場合にも、少なくとも、上記平面に対して直交する軸を揺動軸としたピストン14の揺動は可能とすることが望ましい。そのため、回り止め構造の凹部及び凸部は揺動軸上に設けられることが望ましい。
図6及び図7に、ねじ軸20の回り止め構造の一例を示す。なお、図6には、ナット19及びブレーキロータ18の双方の回転軸A1、A2が位置する平面に直交し、かつナット19の回転軸A1を通る平面を断面としたピストン14及びねじ軸20の断面構造が示されている。図7は、図6の7-7線に沿った断面構造を示している。図6及び図7におけるピストン14には、図4の場合と同様の折立部30がソケット穴24の開口の縁部に設けられている。一方、この回り止め構造は、球頭部25に形成された凹部32を有している。球頭部25において凹部32は、ねじ軸20をピストン14に連結したときにソケット穴24の開口周辺に位置する部分に設けられている。ソケット穴24内への球頭部25の挿入後、折立部30における凹部32付近に位置する部分は、加締めにより、凹部32の内部に折り込まれる。こうして折り込まれた部分33と凹部32との凹凸関係により、ねじ軸20の回り止めが行われる。この場合、折立部30にあって凹部32内に折り込まれた部分33が、凹部32の内部に位置する凸部に対応する。なお、上記加締めは、折り込まれた部分33と凹部32との間にある程度の隙間を残すように行われている。そして、そうした隙間により、ねじ軸20に対するピストン14の揺動が許容されている。なお、こうした回り止め構造は、球頭部25の抜け止め構造としての機能を兼ね備える。図7では、球頭部25に4つの凹部32を設けられているが、凹部32の数は1つ以上であればよい。
図8に、ねじ軸20の回り止め構造の他の例を示す。図8には、ナット19及びブレーキロータ18の双方の回転軸A1、A2が位置する平面に直交し、かつナット19の回転軸A1を通る平面を断面としたピストン14の断面構造が示されている。図8の回り止め構造は、ソケット穴24の内壁に形成された溝34と、球頭部25に形成された突起35と、を有している。突起35は、ソケット穴24内に球頭部25を挿入した状態では、溝34の内部に位置される。図8では、溝34及び突起35を2組設けている。突起35は、円筒形状に形成されている。また、2つの突起35は、球頭部25の凸球面の球心Oに対して対称に配置されている。こうした回り止め構造では、両突起35の円筒中心軸を揺動軸としたねじ軸20に対するピストン14の揺動が許容される。また、図8の場合、突起35が移動可能な隙間が溝34内に設けられている。その隙間によっても、ねじ軸20に対するピストン14の揺動が許容される。
図9に、ねじ軸20の回り止め構造の更に他の例を示す。図9には、回転軸A1、A2が位置する平面に直交し、かつナット19の回転軸A1を通る平面を断面としたピストン14及びねじ軸20の断面構造が示されている。図9の回り止め構造は、球頭部25に形成された溝36と、ソケット穴24の壁面に形成された突起37と、を有している。このように、球頭部25に溝36を、ソケット穴24に突起37を設けても、図8の場合と同様にねじ軸20の回り止めが可能である。なお、図8、図9の回り止め構造では、溝34、36が凹部に対応し、突起35、37が凸部に対応する。
<他の実施形態>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・図10に示すように、ねじ軸41の回転に応じてナット42が直動する構成の直動変換機構40を採用してもよい。この場合、ねじ軸41が回転部材に、ナット42が直動部材に、対応する。また、この場合には、直動部材であるナット42にピストン43が揺動自在に連結される。
・同図10に示すように、内部に凹球面を有したソケット穴44を直動部材に設けるとともに、凸球面を有した球頭部45をピストン43に設けるようにしてもよい。この場合にも、ピストン43は、揺動自在に直動部材に連結される。
・ボールジョイント以外の連結構造を用いて、ピストンを直動部材に揺動自在に連結してもよい。例えば図11では、ピストン50と直動部材であるねじ軸51とが円筒形状のピン52を介して連結されている。ピン52は、ねじ軸51の端部を貫通する通孔53に通されている。そして、ピン52の両端は、ピストン50に固定されている。これにより、ピストン50は、ピン52を中心として揺動自在にねじ軸51と連結される。こうした場合にも、ブレーキパッド15の偏摩耗の抑制には、ナット19及びブレーキロータ18の回転軸A1、A2が位置する平面に直交する軸を揺動軸としてピストン50が揺動可能とすることが望ましい。これは、ピン52の中心軸A3が上記平面に直交する配置とすることで、実現可能である。
・減速機構12として、遊星ギア機構などの減速ギア機構以外の機構を採用してもよい。また、電動制動装置10における電気モータ11、減速機構12、直動変換機構13等の配置は、図1と異なる配置としてもよい。例えば、減速機構12として遊星ギア機構を採用して、電気モータ11、減速機構12、直動変換機構13を同軸上に直列に並べて配置してもよい。
10…電動制動装置
11…電気モータ
12…減速機構
13…直動変換機構
14…ピストン
15、16…ブレーキパッド(摩擦部材)
17…ブレーキキャリパ
18…ブレーキロータ
19…ナット(回転部材)
20…ねじ軸(直動部材)
21…シリンダ
22…溝
23…係合部品
24…ソケット穴
25…球頭部
26…梁部
30…折立部
31…キャップ
32…凹部
33…折り込まれた部分(凸部)
34…溝(凹部)
35…突起(凸部)
36…溝(凹部)
37…突起(凸部)
40…直動変換機構
41…ねじ軸(回転部材)
42…ナット(直動部材)
43…ピストン
44…ソケット穴
45…球頭部
50…ピストン
51…ねじ軸
52…ピン
53…通孔

Claims (5)

  1. 電気モータの回転を動力として摩擦部材をブレーキロータに押圧することで制動力を発生する電動制動装置であって、
    前記電気モータの回転を受けて回転する回転部材と、
    前記回転部材の回転に応じて直動する直動部材と、
    前記直動部材に対して揺動自在に連結されて、同直動部材と共に直動して前記摩擦部材を前記ブレーキロータに押圧するピストンと、
    を備える電動制動装置。
  2. 前記ピストンからの押圧を受ける前記摩擦部材の面である被押圧面の前記ピストンとの接触状態を維持するよう前記直動部材に対して前記ピストンが揺動自在に連結される請求項1に記載の電動制動装置。
  3. 前記直動部材及び前記ピストンの一方には、球状の穴であるソケット穴が形成されており、
    前記直動部材及び前記ピストンの他方には、前記ソケット穴に嵌合される球状の球頭部が形成されており、
    かつ前記球頭部が前記ソケット穴に嵌合されることで前記ピストンが前記直動部材に対して揺動自在に連結されている
    請求項1又は請求項2に記載の電動制動装置。
  4. 前記ソケット穴の開口部には、弾性材料からなるキャップが固定されており、前記キャップは、前記球頭部の球径よりも内径が小さい環状体形状をなしている
    請求項3に記載の電動制動装置。
  5. 前記直動部材及び前記ピストンの一方に形成された凹部と、前記直動部材及び前記ピストンの他方に形成されて前記凹部の内部に位置する凸部と、によって構成され、前記凹部と前記凸部の嵌合により前記ピストンに対する前記直動部材の前記回転部材の回転軸回りの相対回転を既定量以内に制限する回り止め構造を備える
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の電動制動装置。
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