JP2023025939A - X線の線質調整装置およびx線コンピュータ断層撮影装置 - Google Patents

X線の線質調整装置およびx線コンピュータ断層撮影装置 Download PDF

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Figure 2023025939000001

【課題】X線の線質の調整の多様化をコンパクトかつ低コストで実現すること。
【解決手段】本実施形態に係る線の線質調整装置は、第1線質調整フィルタと、第2線質調整フィルタと、フィルタ移動機構と、ウェッジと、X線絞りと、を備える。第1線質調整フィルタは、X線管が照射するX線の照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する。第2線質調整フィルタは、前記照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する。フィルタ移動機構は、前記X線に関する撮影条件に基づいて、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとのうち少なくとも一つを、前記照射範囲へ移動させる。ウェッジは、前記X線の照射方向に沿って前記フィルタ移動機構よりも下方の前記照射範囲に配置され、前記X線の線量を調節する。X線絞りは、前記照射方向に沿って前記ウェッジよりも下方の前記照射範囲に配置可能であって、前記照射範囲を限定する。
【選択図】図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、X線の線質調整装置およびX線コンピュータ断層撮影装置に関する。
従来、例えば、X線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT(computed tomography)装置と呼ぶ)においては、X線管におけるX線放射窓に隣接して光学系ユニットが設けられる。光学系ユニットは、例えば、X線のエネルギー(X線の線質)を調整するウェッジおよびフィルタと、X線の照射範囲を最適化するスリット(絞り)などを有する。このとき、線質調整フィルタは、平面状に配置され、回転フレームの回転軸に沿って往復運動する機構によって、スキャン条件に応じて切り替えられる。
光学系ユニットに搭載されるフィルタの総数は、X線CT装置における架台の大きさの制約または回転フレームのサイズの制約により制限される。一方、スキャンプランの多様化やX線CT装置により再構成されたCT画像の画質のさらなる向上のため、X線エネルギーにバリエーションを持たせるニーズが存在する。このとき、光学系ユニットにおける多数のフィルタの実装は、上記制約により実現することは困難である。また、1枚の線質調整フィルタで理想的なX線のエネルギーに近づけるために、線質調整フィルタの材質として、銀などの高価な金属が使われることがある。
特開2013-5854号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、X線の線質の調整の多様化をコンパクトかつ低コストで実現することにある。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
本実施形態に係るX線の線質調整装置は、第1線質調整フィルタと、第2線質調整フィルタと、フィルタ移動機構と、ウェッジと、X線絞りと、を備える。第1線質調整フィルタは、X線管が照射するX線の照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する。第2線質調整フィルタは、前記照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する。フィルタ移動機構は、前記X線に関する撮影条件に基づいて、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとのうち少なくとも一つを、前記照射範囲へ移動させる。ウェッジは、前記X線の照射方向に沿って前記フィルタ移動機構よりも下方の前記照射範囲に配置され、前記X線の線量を調節する。X線絞りは、前記照射方向に沿って前記ウェッジよりも下方の前記照射範囲に配置可能であって、前記照射範囲を限定する。
図1は、実施形態に係るX線CT装置の構成例を示す図。 図2は、実施形態に係り、線質調整装置のXY断面の一例を、X線管とともに示す図。 図3は、実施形態に係る線質調整フィルタの一例として、第1線質調整フィルタを示す斜視図。 図4は、実施形態に係り、フィルタ切り替え処理の手順の一例を示すフローチャート。 図5は、実施形態の第1変形例に係る線質調整装置をZ軸方向から見た図。 図6は、実施形態の第1変形例に係り、図5に示す4つの線質調整フィルタのうち、第2線質調整フィルタがX線の照射範囲RRから退避された一例を示す図。 図7は、実施形態の第2変形例に係り、第1線質調整フィルタの一例をフィルタ駆動機構とともに示す図。 図8は、実施形態の応用例に係り、線質調整装置のXY断面の一例を、X線管とともに示す図。 図9は、実施形態の応用例に係り、第1線質調整フィルタの一例を、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとの積層方向であるY方向から見た図。
以下、図面を参照しながら、X線の線質調整装置を搭載したX線コンピュータ断層撮影装置(以下、X線CT(computed tomography)装置と呼ぶ)の実施形態について説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。なお、本実施形態におけるX線の線質調整装置は、X線診断装置などに搭載されてもよい。
(実施形態)
図1は、実施形態に係るX線CT装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリとも称される架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。なお、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交しかつ回転中心から回転フレーム13を支持する支柱に向かう方向をX軸、当該Z軸及びX軸と直交する方向をY軸とそれぞれ定義するものとする。図1では、説明の都合上、架台装置10を複数描画しているが、実際のX線CT装置1の構成としては、架台装置10は、一つである。
なお、図1に示すX線CT装置1は、被検体Pを臥位状態でスキャン可能なように寝台装置30を有しているが、第1の実施形態におけるX線CT装置1は、寝台装置30を有していなくてもよい。例えばX線CT装置1における架台装置10の開口が鉛直方向に延びる略円筒形状を呈する場合、被検体Pを立位状態でスキャンすることとなるため、寝台装置30は不要となる。このときのX線CT装置を立位CT装置と呼ぶ。また、架台装置10の状態は、被検体Pの体位が臥位状態や立位状態などいずれの状態であってもスキャン可能なように、例えば、回転フレーム13の回転軸が水平方向と鉛直方向との間で、変形可能であってもよい。このとき、寝台装置30は、例えば、架台装置10の状態の変形に応じて、立位状態および変形期間中では退避され、臥位状態では図1に示す位置に移動される。また、架台装置10の状態は、被検体Pの体位が水平面に対して斜めに傾く斜位状態であってもスキャン可能なように、例えば、回転フレーム13の回転軸が水平方向と鉛直方向との間で、変形可能であってもよい。このとき、寝台装置30は、例えば、架台装置10の状態の変形に応じて、架台装置10とい干渉することなく適宜傾けられることとなる。上述のように、本実施形態におけるX線CT装置1は、いずれの形態の架台装置10を有していてもよい。
架台装置10及び寝台装置30は、コンソール装置40を介した操作者からの操作、或いは架台装置10、又は寝台装置30に設けられた操作部を介した操作者からの操作に基づいて動作する。架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とは互いに通信可能に有線または無線で接続されている。
架台装置10は、被検体PにX線を照射し、被検体Pを透過したX線の検出データから投影データを収集する撮影系を有する装置である。架台装置10は、X線を発生するX線管11と、X線検出器12と、回転フレーム13と、X線高電圧装置14と、制御装置15と、X線の線質調整装置(以下、単に、線質調整装置と呼ぶ)16と、DAS(Data Acquisition System)18とを有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加及びフィラメント電流の供給により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。熱電子がターゲットに衝突することによりX線が発生される。X線管11における管球焦点で発生したX線は、X線管11におけるX線放射窓を通過して、線質調整装置16を介して例えばコーンビーム形に成形されかつX線の線質が調整され、被検体Pに照射される。X線管11には、例えば、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管がある。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、例えば、X線管11の管球焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数の検出素子が配列された複数の検出素子列を有する。X線検出器12は、例えば、当該検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。なお、X線CT装置1には、例えば、X線管11とX線検出器12とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管11のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。
また、X線検出器12は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータ又は2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。また、X線検出器12は、光子計数型X線検出器であってもよい。また、X線検出器12は、X線検出部の一例である。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18を更に備えて支持する。回転フレーム13は架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム。図1での図示は省略している)により回転可能に支持される。回転機構は例えば回転駆動力を生ずるモータと、当該回転駆動力を回転フレーム13に伝達して回転させるベアリングとを含む。モータは例えば当該非回転部分に設けられ、ベアリングは回転フレーム13及び当該モータと物理的に接続され、モータの回転力に応じて回転フレームが回転する。
回転フレーム13と非回転部分にはそれぞれ、非接触方式または接触方式の通信回路が設けられ、これにより回転フレーム13に支持されるユニットと当該非回転部分あるいは架台装置10の外部装置との通信が行われる。例えば非接触の通信方式として光通信を採用する場合、DAS18が生成した検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、さらに送信器により当該非回転部分からコンソール装置40へと転送される。なお通信方式としては、この他に容量結合式や電波方式などの非接触型のデータ伝送の他、スリップリングと電極ブラシを使った接触型のデータ伝送方式を採用しても構わない。また、回転フレーム13は、回転部の一例である。
X線高電圧装置14は、変圧器(トランス)及び整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧及びX線管11に供給するフィラメント電流を発生する機能を有する高電圧発生装置と、X線管11が照射するX線に応じた出力電圧の制御を行うX線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器方式であってもよいし、インバータ方式であっても構わない。なお、X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム側に設けられても構わない。また、X線高電圧装置14は、X線高電圧部の一例である。
制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等を有する処理回路と、モータ及びアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40若しくは架台装置10に取り付けられた入力インターフェースからの入力信号を受けて、架台装置10及び寝台装置30の動作制御を行う機能を有する。例えば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、線質調整装置16における複数の線質調整フィルタをX線の照射範囲に移動させる制御、及び寝台装置30及び天板33を動作させる制御などを行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。なお、制御装置15は、当該メモリにプログラムを保存する代わりに、当該プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。また、制御装置15は、制御部の一例である。
線質調整装置16は、コリメータと、複数の線質調整フィルタと、ウェッジと、スリットと、フィルタ移動機構と、を備える。線質調整装置16は、X線管11におけるX線放射窓に隣接して配置される。具体的には、線質調整装置16は、線質調整装置16におけるX線入射窓とX線管11におけるX線放射窓とを位置合わせして、回転フレーム13に搭載される。複数の線質調整フィルタ各々は、X線の線質を調整する。換言すれば、複数の線質調整フィルタ各々は、X戦のエネルギーを調整する。以下、説明を具体的にするために、複数の線質調整フィルタは、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとの2つであるものとする。なお、複数の線質調整フィルタの総数は、2つに限定されず、3以上であってもよい。
コリメータは、被検体PへのX線の照射範囲において、画像生成に不要な範囲のX線を遮蔽する。このX線の遮蔽により、コリメータは、X線に関する散乱線を低減する。X線の照射範囲は、例えば、X線管11の管球焦点において発生したX線がX線検出器12に到達するまでの到達するまでに、X線管11とX線検出器12との間の空間を通過する領域に相当する。
第1線質調整フィルタは、X線管11が照射するX線の照射範囲に配置可能である。例えば、第1線質調整フィルタは、X線の照射方向に関してコリメータの背面に配置可能である。第1線質調整フィルタは、コリメータにより整形されたX線の線質を調整する。第2線質調整フィルタは、X線管が照射するX線の照射範囲に配置可能である。例えば、第2線質調整フィルタは、X線の照射方向に関して第1線質調整フィルタの背面に配置可能である。なお、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとの相対的な位置関係は、上記説明に限定されず、第2線質調整フィルタがコリメータの背面に配置可能であって、第1線質調整フィルタが第2線質調整フィルタの背面に配置可能であってもよい。以下、説明を具体的にするために、第2線質調整フィルタはX線の照射方向に関して第1線質調整フィルタの背面に配置可能であるものとして説明する。第2線質調整フィルタは、コリメータにより整形されたX線の線質、または第1線質調整フィルタにより調整された線質を有するX線の線質を調整する。第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとは、X線の照射範囲の大きさに対応しX線の線質を調整する複数のフィルタ板と、X線の照射範囲の大きさに対応する開口部と、複数のフィルタ板の短辺方向に沿って複数のフィルタ板と開口部とを配列して支持するベースプレートとをそれぞれ有する。
第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとは、例えば、X線の線質の調整の特性が異なる材料により構成される。当該材料は、例えば、銅、銀、錫などの金属材料、およびこれらの金属材料の組み合わせなどである。例えば、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとにおける複数のフィルタ板各々は、異なる材料および異なる厚みを有する。また、第1線質調整フィルタまたは前記第2線質調整フィルタは、X線の線質を、スキャノ撮影に特有の線質に調整するフィルタ板(以下、スキャノフィルタ板と呼ぶ)を有する。すなわち、複数のフィルタ板のうち一つのフィルタ板は、スキャノフィルタ板に相当する。なお、スキャノフィルタ板は、スキャノ撮影に関する撮影条件に応じて、第1線質調整フィルタおよび/または前記第2線質調整フィルタに複数枚搭載されてもよい。スキャノフィルタ板は、本スキャンにおいて用いられるフィルタ板に比べて、例えば、大きい原子番号の金属および/またはより厚い厚さなどの高い遮蔽機能を有する。これにより、スキャノ撮影において更なる低被曝化を実現できる。
ウェッジは、X線管11から照射されたX線のX線量を調節するためのフィルタである。例えば、ウェッジは、X線の照射方向に沿ってフィルタ移動機構よりも下方のX線の照射範囲に配置され、X線の線量を調節する。具体的には、ウェッジは、X線管11から被検体Pへ照射されるX線が、予め定められた分布になるように、X線管から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。ウェッジは、例えば、ウェッジフィルタ(wedge filter)またはボウタイフィルタ(bow-tie filter)であり、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウム等を加工したフィルタである。例えば、ウェッジは、線質調整装置16に複数搭載され、撮影条件などに応じて適宜切り替えられる。
スリットは、チャネル方向におけるX線の照射範囲を限定する(絞る)チャネル方向スリットと、列方向におけるX線の照射範囲を限定する(絞る)列方向スリットとを有する。チャネル方向スリットと列方向スリットとは、例えば、鉛板で構成され、より詳細には、複数の鉛板等の組み合わせにより実現される。なお、スリットは、X線絞りと呼ばれる場合もある。なお、チャネル方向スリットの幅と列方向スリットの幅とは、撮像条件に応じた制御のもとで、適宜調整される。X線絞りは、X線の照射方向に沿ってウェッジよりも下方のX線照射範囲に配置可能であって、X線の照射範囲を限定する。
フィルタ移動機構は、X線に関する撮影条件に基づいて、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとのうち少なくとも一つを、X線の照射範囲へ移動させる。例えば、フィルタ移動機構は、後述のフィルタ移動制御機能445による撮影条件に応じた制御の下で、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとのうち少なくとも一つを、移動させる。
撮影条件は、例えば、被検体Pに対するスキャノ撮影(位置決め撮影または位置決めスキャンとも称される)に関するスキャン条件(以下、スキャノ条件と呼ぶ)と、スキャノ撮影後に実施される本スキャンに関するスキャン条件(以下、本スキャン条件と呼ぶ)とを含む。撮影条件は、例えば、線量、管電圧、管電流、スキャン速度、スライス厚、撮影モードなどのスキャン毎の設定の他、撮影範囲を設定するためのプリスキャンやヘリカルスキャン/ステップアンドシュートスキャンなどの本スキャンを行う撮影順序を示すフェーズが記述されたものであって、撮影プロトコルとも称される。撮影モードとは、例えば、ヘリカルスキャン、ステップアンドシュートスキャン、スキャンアンドビュー、ダイナミックスキャンなどの各種スキャンのモードに対応する。
具体的には、フィルタ移動機構は、スキャノ撮影に先立って、X線の照射範囲にスキャノフィルタ板を移動させる。その後、フィルタ移動機構は、スキャノ撮影後に実行されるスキャン条件、すなわち本スキャン条件に基づいて、複数のフィルタ板のうち一つまたは開口部をX線の照射範囲へ配置するために、ベースプレートを短辺方向に沿って直動で独立に移動させる。
線質調整装置16における各構成要素の位置関係、構造および動作などについては、後ほど詳述する。
DAS18は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS18が生成した検出データは、第1処理回路36へ転送される。検出データは、純生データと称されてもよい。また、DAS18はデータ収集部の一例である。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備えている。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向に移動するモータあるいはアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向に移動してもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44とを有する。メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、処理回路44との間のデータ通信は、例えば、バス(BUS)を介して行われる。なお、コンソール装置40は、架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10に、コンソール装置40またはコンソール装置40の各構成要素の一部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク、SSD(Solid State Drive)等により実現される。メモリ41は、例えば、DAS18から出力された検出データ、前処理機能442により生成された投影データ、再構成処理機能443により再構成された医用画像のデータ、画像処理機能444により画像処理された画像のデータ、被検体Pへのスキャンに関する撮影条件などを記憶する。医用画像のデータは、例えば3次元的なCT画像データあって、再構成画像データやボリュームデータとも称される。また、前処理機能442による前処理前のデータ(検出データもしくは純生データ)と投影データとを総称して、生データと呼ぶ。すなわち、生データは、純生データであってもよいし投影データであってもよい。メモリ41は、処理回路44により実行されるシステム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像処理機能444、フィルタ移動制御機能445各々の実行に関するプログラムを記憶する。メモリ41は、記憶部の一例である。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路44によって生成された医用画像(CT画像)や、撮影条件の設定や再構成リトライなどの各種操作を操作者から受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ42としては、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro Luminescence Display)、プラズマディスプレイ又は他の任意のディスプレイが、適宜、使用可能となっている。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。ディスプレイ42は、表示部の一例である。
入力インターフェース43は、操作者からの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路44に出力する。例えば、入力インターフェース43は、投影データを収集する際の撮影条件や、CT画像データを再構成する際の再構成条件、CT画像データに対する後処理に関する画像処理条件等を操作者から受け付ける。当該後処理は、コンソール装置40又は外部のワークステーションのどちらで実施することにしても構わない。また、コンソール装置40とワークステーションの両方で同時に処理することにしても構わない。ここで定義される後処理とは、再構成処理機能443によって再構成された画像に対する処理を指す概念である。例えば、医用画像のMulti Planar Reconstruction(MPR)表示やボリュームデータのレンダリング等を含む。入力インターフェース43としては、例えば、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等が適宜、使用可能となっている。
なお、本実施形態において、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、タッチパッド及びタッチパネルディスプレイ等の物理的な操作部品を備えるものに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路44へ出力する電気信号の処理回路も入力インターフェース43の例に含まれる。また、入力インターフェース43は、入力部の一例である。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40本体と無線通信可能なタブレット端末等で構成されることにしても構わない。入力インターフェース43は、入力部の一例である。
処理回路44は、例えば、入力インターフェース43から出力される入力操作の電気信号に応じて、X線CT装置1全体の動作を制御する。例えば、処理回路44は、ハードウェア資源として、CPUやMPU、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサとROMやRAM等のメモリとを有する。処理回路44は、メモリに展開されたプログラムを実行するプロセッサにより、システム制御機能441、前処理機能442、再構成処理機能443、画像処理機能444、フィルタ移動制御機能445を実行する。なお、各機能441~445は、単一の処理回路で実現される場合に限らない。複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより各機能441~445を実現するものとしても構わない。
システム制御機能441は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、処理回路44の各機能を制御する。また、システム制御機能441は、メモリ41に記憶されている制御プログラムを読み出して処理回路44内のメモリ上に展開し、展開された制御プログラムに従ってX線CT装置1の各部を制御する。システム制御機能441は、制御部の一例である。
前処理機能442は、DAS18から出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正等の前処理を施したデータを生成する。上述のように、前処理前のデータを純生データ、前処理後のデータを投影データと称する。前処理機能442は、前処理部の一例である。
再構成処理機能443は、被検体Pに対するスキャンにより生成された生データに対して再構成処理を実行し、医用画像を再構成する。具体的には、再構成処理機能443は、前処理機能442にて生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法(FBP法:Filtered Back Projection)等を用いた再構成処理を行って医用画像のデータを生成する。再構成処理には、散乱性補正およびビームハードニング補正などの各種補正処理、および再構成条件における再構成関数の適用など、各種処理を有する。再構成処理機能443は、再構成された医用画像のデータをメモリ41に格納する。再構成処理機能443は、再構成処理部の一例である。
画像処理機能444は、入力インターフェース43を介して操作者から受け付けた入力操作に基づいて、医用画像のデータを公知の方法により、任意断面の断層像データや3次元画像データに変換する。なお、3次元画像データの生成は再構成処理機能443が直接行なっても構わない。また、画像処理機能444は、画像処理部の一例である。
フィルタ移動制御機能446は、スキャンに関する検査オーダが反映された撮影条件に基づいて、当該スキャンに用いられるフィルタ板および/または開口部を特定する。例えば、フィルタ移動制御機能446は、スキャノ撮影に先立って、スキャノフィルタ板を、X線の照射範囲に移動させるように、フィルタ移動機構を制御する。また、フィルタ移動制御機能446は、本スキャン条件に基づいて、当該スキャンに用いられるフィルタ板および/または開口部を特定し、特定されたフィルタ板および/または開口部をX線の照射範囲に移動させるように、フィルタ移動機構を制御する。
以上のように構成された本実施形態に係るX線CT装置1において、線質調整装置16における各構成要素の位置関係および構造について、図2を用いて説明する。図2は、線質調整装置16のXY断面の一例を、X線管11とともに示す図である。図2に示すように、線質調整装置16は、X線管11の背面側から、コリメータ161と、第1線質調整フィルタ163と、第2線質調整フィルタ165と、ウェッジ167と、チャネル方向スリット169と、列方向スリット171と、フィルタ移動機構173とを有する。線質調整装置16は、図2では図示していないが、複数のウェッジを撮影条件に応じて切り替えるウェッジ切替機構や、チャネル方向スリットの幅と列方向スリットの幅とを調整するスリット幅調整機構をさらに備える。
図2に示すように、第1線質調整フィルタ163および第2線質調整フィルタ165は、コリメータ161とウェッジ167との間に設けられる。すなわち、線質調整装置16は、第1線質調整フィルタ163および第2線質調整フィルタ165による2層のフィルタと、ウェッジ167との合計3つの線質調整部材を有する。コリメータ161により散乱線が遮蔽されたX線は、第1線質調整フィルタ163におけるフィルタ板175と、第2線質調整フィルタ165におけるフィルタ板177と、に順次入射する。フィルタ板175と、フィルタ板177とは、X線管11におけるX線の発生に先立って、フィルタ移動機構173によりX線の照射範囲RRに移動される。一点鎖線CLは、管球焦点からX線検出器12の中心位置に向かうX線の照射方向(以下、中心照射方向と呼ぶ)を示している。
図3は、線質調整フィルタの一例として、第1線質調整フィルタ163を示す斜視図である。図3に示すように、第1線質調整フィルタ163は、複数のフィルタ板175と、開口部APと、ベースプレートBPとを有する。ベースプレートBPは、複数のフィルタ板175を支持し、X線の照射範囲の大きさに対応する開口部APを有する。ベースプレートBPには、フィルタ移動機構173が接続されている。フィルタ移動機構173は、例えば、ベースプレートBPに設けられたレールと当該レールに沿って移動可能なブロックとを有する直動ガイドと、当該直動ガイドにおけるブロックを移動させるモータとにより実現される。モータは、フィルタ移動制御機能446による制御により駆動する。これにより、フィルタ移動機構173は、図3に示す両矢印のように、Z方向に沿って、ベースプレートBPを移動させる。ベースプレートBPの移動により、フィルタ移動制御機能446により特定された一つのフィルタ板175または開口部APが、X線の照射範囲RR内に移動される。
以下、スキャノ撮影の開始前から本スキャンまでに検査の手順において、線質調整フィルタが切り替えられる処理(以下、フィルタ切り替え処理と呼ぶ)に関して、図4を用いて説明する。図4は、フィルタ切り替え処理の手順の一例を示すフローチャートである。フィルタ切り替え処理では、例えば、2層のフィルタは状況に応じて不使用とすることができる。例えば、2層のフィルタのうち1方のフィルタでは開口部APを照射範囲に合わせて、他方のフィルタとウェッジ167とを用いて線質調整を実行し、2層のフィルタ各々の開口部APを照射範囲に合わせて、ウェッジ167を用いて線質調整を実行することができる。これらの場合、ウェッジ167は、必ず用いられることとなる。
(フィルタ切り替え処理)
(ステップS401)
フィルタ移動機構173は、フィルタ移動制御機能446の制御により、スキャノ撮影に先立って、スキャノフィルタ板を、X線の照射範囲RRへ移動する。例えば、第1線質調整フィルタ163におけるベースプレートBPにスキャノフィルタ板が搭載されている場合、フィルタ移動機構173は、スキャノフィルタ板がX線の照射範囲RRに位置するように、第1線質調整フィルタ163を移動する。このとき、フィルタ移動機構173は、第2線質調整フィルタ165における開口部がX線の照射範囲RRに位置するように、第2線質調整フィルタ165を移動する。
(ステップS402)
スキャノフィルタ板がX線の照射範囲RRに配置された状態において、システム制御機能441は、スキャノ撮影を実行する。画像処理機能444は、スキャノ撮影により取得された投影データに基づいてスキャノ画像を生成する。なお、スキャノ画像の生成は、前処理機能442および再構成処理機能443により生成されてもよい。生成されたスキャノ画像は、ディスプレイ42に表示される。入力インターフェース43を介したユーザの指示により、スキャノ画像に対する関心領域の設定などに基づいて、本スキャンに関する撮影条件が決定される。
(ステップS403)
フィルタ移動制御機能446は、決定された撮影条件に基づいて、当該本スキャンに用いられるフィルタ板および/または開口部を特定する。具体的には、フィルタ移動制御機能446は、本スキャンの撮影条件に基づいて、第1線質調整フィルタ163における一つのフィルタ板175または開口部APと、第2線質調整フィルタ165における一つのフィルタ板177または開口部と、を特定する。なお、本スキャンが複数回に亘って実行される場合、フィルタ移動制御機能446は、複数の本スキャンに対応する複数の撮影条件に基づいて、複数の本スキャン各々において用いられるフィルタ板および/または開口部を特定する。
(ステップS404)
フィルタ移動機構173は、フィルタ移動制御機能446の制御により、特定されたフィルタ板をX線の照射範囲RRに移動させるように、第1線質調整フィルタ163と、第2線質調整フィルタ165とを移動させる。具体的には、フィルタ移動機構173は、フィルタ移動制御機能446の制御によりモータを駆動して、第1線質調整フィルタ163と、第2線質調整フィルタ165とを移動させ、特定されたフィルタ板をX線の照射範囲RRに移動させる。
(ステップS405)
システム制御機能441は、撮影条件に基づいて被検体Pに対して本スキャンを実行する。本スキャンが終了すると、システム制御機能441は、スキャンの実行により生成された生データを、メモリ41に記憶させる。再構成処理機能443は、生データに基づいて医用画像を再構成する。再構成処理機能443は、再構成された医用画像をメモリ41に記憶させる。このとき、システム制御機能441は、再構成された医用画像を、ディスプレイ42に表示してもよい。
(ステップS406)
未実施の本スキャンがあれば(ステップS406のYes)、ステップS404乃至ステップS405の処理が繰り返される。未実施の本スキャンがなければ(ステップS406のNo)、フィルタ切り替え処理は終了する。
以上に述べた実施形態に係るX線CT装置1に搭載されたX線の線質調整装置16によれば、X線管11が照射するX線の照射範囲に配置可能であってX線の線質を調整する第1線質調整フィルタ163と、当該照射範囲に配置可能であってX線の線質を調整する第2線質調整フィルタ165と、X線に関する撮影条件に基づいて、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165とのうち少なくとも一つを、照射範囲へ移動させるフィルタ移動機構173と、X線の照射方向に沿ってフィルタ移動機構173よりも下方の照射範囲に配置され、X線の線量を調節するウェッジ167と、照射方向に沿ってウェッジ167よりも下方の照射範囲に配置可能であって、照射範囲を限定するX線絞り(169.171)と、を備える。このとき、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165とは、X線の線質の調整の特性が異なる材料により構成される。
また、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165とは、X線の照射範囲RRの大きさに対応しX線の線質を調整する複数のフィルタ板と、X線の照射範囲RRの大きさに対応する開口部APと、複数のフィルタ板の短辺方向に沿って複数のフィルタ板と開口部APとを配列して支持するベースプレートBPとをそれぞれ有し、複数のフィルタ板のうち一つまたは開口部APをX線の照射範囲RRへ配置するために、ベースプレートBPを当該短辺方向に沿って直動で独立に移動させる。
これらのことから、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、X線のエネルギーを調整する要素であって、X線のパス(レイ)上に配置させることで機能する複数の線質調整フィルタは、図2に示すように、X線のパスが拡大していないX線管11に付近のコリメータ161の直下に配置される。このため、本実施形態によれば、線質調整装置16を小型化することができる。また、図2に示すように、線質調整フィルタ(163、165)は、ウェッジ167の前面に位置する。このため、線質調整フィルタ(163、165)をウェッジ167の背面に配置した場合に比べて、線質調整フィルタ(163、165)はウェッジ167の高さ分、線質調整フィルタ(163、165)の幅が小さくなる。一方、線質調整フィルタ(163、165)によりウェッジ167の大きさへの与える影響は小さい。すなわち、本実施形態によれば、線質調整フィルタ1枚当たりの大きさを小さくするができ、線質調整フィルタの実装枚数を増やすことができる。これらのことから、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、線質調整フィルタ(163、165)をコンパクトに設計することが可能になり、より多くの線質調整フィルタを搭載することが可能となる。すなわち、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、2層のフィルタのそれぞれに複数のフィルタを搭載させつつ2層のフィルタをウェッジ167の上部に配置することで、線質調整のバリエーションの多さとX線光学系(線質調整機構とコリメーション機構)のコンパクト性を両立することができる。
また、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、チャネル方向スリットと列方向スリットとにより実現されるスリットは、X線管11から離れることで半影の照射範囲を小さくすることができるため、X線管11から離れた位置、すなわちウェッジ167の背面側に配置される。これにより、スリットは、本実施形態における位置とは異なる位置に配置された場合に比べて、同じ動作量でもX線管11から離れることでX線検出器12面での相対動作量は小さくなる。このため、本線質調整装置16におけるスリットによれば、X線管11から離れた位置に配置されることで、スリットを精度良く動作することができる。
また、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、複数の線質調整フィルタを、中心照射方向CLに沿った多段構成とする。線質調整フィルタの厚みによる中心照射方向CLのサイズアップを許容することで、線質調整装置16によれば、コンパクトに、段数に応じた線質調整フィルタの実装枚数を増やすことができる。加えて、線質調整装置16によれば、撮影条件およびスキャノ撮影に応じて線質調整フィルタ、フィルタ板、開口部APを選択することができる。さらに、線質調整フィルタは、開口部APを有するため、一つの線質調整フィルタにおける1つのフィルタ板のみを機能させることが可能となる。また、複数の線質調整フィルタを多段の構成にすることで複数のフィルタ板の組み合わせを選択することが可能になり、平面的に複数の線質調整フィルタを配置するよりも、より多くのX線エネルギーのパターン、すなわち複数のフィルタ板による線質調整の組み合わせによるX線エネルギーのバリエーションを実現することが可能になる。
これらのことから、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、X線CT装置1における架台装置10や線質調整装置16の大きさを極力変えることなく、線質調整フィルタの枚数を増やすことができ、被検体Pに照射されるX線エネルギーのパターンを多様化することができる。これにより、被検体Pの撮影部位や被検体Pの体型に応じたX線エネルギーで被検体Pを撮影することが可能になり、被検体Pの過度な被ばくの低減やX線検出器12の過剰被爆からの保護が可能になる。また、本実施形態に係るX線の線質調整装置16によれば、複数の線質調整フィルタを多段の構成とすることで、1枚の線質調整フィルタすなわち1枚のフィルタ板でX線の線質を調整しなくても、複数のフィルタ板の組み合わせで線質の調整の実現が可能になり、高額な材質のフィルタを実装する必要がなくなり、線質調整装置16のコスト、ひいては、X線CT装置1を抑えることができる。
(第1変形例)
実施形態と本変形例との相違は、線質調整フィルタとフィルタ移動機構との構成が異なることにある。例えば、フィルタ移動機構173は、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165との積層方向を回転軸として、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165とを独立に回動させる。以下、説明を具体的にするために、本変形例では、複数の線質調整フィルタは4つであるものとする。
図5は、線質調整装置16において、第1線質調整フィルタ163と、第2線質調整フィルタ165と、第3線質調整フィルタ166と、第4線質調整フィルタ168と、フィルタ移動機構173と、をZ軸方向から見た図である。図5において、第1乃至第4線質調整フィルタは、いずれもX線の照射範囲RRに配置されている。図5に示すように、フィルタ移動機構173は、第1乃至第4線質調整フィルタの積層方向(中心照射方向)を回転軸として、第1乃至第4線質調整フィルタを、独立に回動させる。
図6は、図5に示す4つの線質調整フィルタのうち、第2線質調整フィルタ165がX線の照射範囲RRから退避された一例を示す図である。図6に示すように、フィルタ移動機構173は、中心照射方向(図6ではY方向)を回転軸として、第2線質調整フィルタ165を、第1線質調整フィルタ163、第3線質調整フィルタ166、第4線質調整フィルタ168とは独立に回動させる。図6に示すように、複数の線質調整フィルタ各々は、X線の照射範囲RRから退避可能である。このため、本変形例において、開口部APは不要となる。
実施形態の第1変形例に係るX線の線質調整装置16によれば、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165との積層方向(中心照射方向)を回転軸として、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165とを独立に回動させることができる。これにより、本変形例によれば、図5および図6に示すように、第1実施形態に比べて、線質調整装置16をさらにコンパクト化することができ、さらにコストを低減することができる。他の効果は実施形態と同様なため、説明は省略する。
(第2変形例)
実施形態と本変形例との相違は、線質調整フィルタとフィルタ移動機構との構成が異なることにある。以下、説明を具体的にするために、複数の線質調整フィルタは、2つであるものとする。第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとは、X線の照射範囲RRの大きさに対応しX線の線質を調整する複数のフィルタ板と、複数のフィルタ板をそれぞれ支持し、放射状に配置された複数のベースプレートと、複数のベースプレートのうち隣接する2つのベースプレートの間に位置し、前記照射範囲より広い開口部と、をそれぞれ有する。
図7は、第1線質調整フィルタ163の一例をフィルタ移動機構173とともに示す図である。図7では、第1線質調整フィルタ163における複数のフィルタ板は、6つであるがこれに限定されない。図7に示すように、第1線質調整フィルタ163における複数のベースプレートとフィルタ移動機構173とは、クレセントチェーン方式で実現される。
図7に示すようにフィルタ移動機構173は、複数のフィルタ板175のうち一つまたは開口部APをX線の照射範囲RRへ配置するために、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとの積層方向(中心照射方向)を回転軸として、ベースプレートBPを回転させる。具体的には、フィルタ移動機構173は、放射状に配置されたベースプレートBPのうち外縁側を支持する外縁支持体DNCと、放射状に配置されたベースプレートBPのうち内縁側を支持する内縁支持体DCと、内縁支持体DCを回転させる複数の回転体(DG、DNG)と、当該回転体のうち少なくとも一つを駆動するモータとを有する。外縁支持体DNCおよび内縁支持体DCは、例えば、同一平面内を回転可能なチェーン又はベルトにより実現される。内縁支持体DCがチェーンで実現される場合、回転体はギアで実現される。また、内縁支持体DCがベルトで実現される場合、回転体はプーリーで実現される。以下、説明を具体的にするために、内縁支持体DCはチェーンで実現され、回転体はギアで実現されるものとして説明する。
図7において、回転体DGは、駆動歯車(Drive Gear)に対応する。駆動歯車は、不図示のモータの駆動により回転する。回転体DNGは、被駆動歯車(Driven Gear)に対応する。駆動歯車DGの回転は、駆動チェーンDC(ドライブチェーン)を介して被駆動歯車DNGに伝達される。これにより、被駆動歯車DNGは、駆動歯車DGの回転に伴って回転する。このとき、駆動チェーンDCに付帯されたベースプレートBPも同様に回転し、ベースプレートBPの回転に伴って、外縁支持体DNCも回転する。以上により、複数のフィルタ板は、クレセントチェーン方式により回転される。
実施形態の第2変形例に係るX線の線質調整装置16によれば、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとは、X線の照射範囲RRの大きさに対応しX線の線質を調整する複数のフィルタ板と、複数のフィルタ板をそれぞれ支持し、放射状に配置された複数のベースプレートBPと、複数のベースプレートBPのうち隣接する2つのベースプレートの間に位置しX線の照射範囲RRより広い開口部APと、をそれぞれ有し、複数のフィルタ板のうち一つまたは開口部APをX線の照射範囲RRへ配置するために、第1線質調整フィルタと第2線質調整フィルタとの積層方向(中心照射方向)を回転軸として、ベースプレートBPを回転させる。本変形例によれば、線質調整装置16をコンパクト化しつつ、多数のフィルタ板を実装することができる。他の効果は実施形態と同様なため、説明は省略する。
(応用例)
応用例は、例えば、第1線質調整フィルタにおいて高速でフィルタ板を切り替えることにある。これにより、本応用例によれば、線質調整装置16からの出力されるX線のエネルギーを高速に切り替えることができる。以下、本応用例と実施形態との差異について説明する。
図8は、本応用例に係る線質調整装置16のXY断面の一例を、X線管11とともに示す図である。図8に示すように、第1線質調整フィルタ163および第2線質調整フィルタ165は、コリメータ161とウェッジ167との間に設けられる。図9は、第1線質調整フィルタ163の一例を、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165との積層方向であるY方向から見た図である。
図8および図9に示すように、第1線質調整フィルタ163は、X線の照射範囲RRの大きさに対応しX線の線質を調整する少なくとも一つのフィルタ板175と、X線の照射範囲の大きさRRに対応し少なくとも一つのフィルタ板175と略同一形状を有する開口部APが設けられ、少なくとも一つのフィルタ板175を支持するベースプレートBPと、を有する。図9では、第1線質調整フィルタ163に設けられたフィルタ板は1つであるが、複数のフィルタ板が設け有られてもよい。このとき、複数のフィルタ板各々の大きさと開口部AP大きさとは略同一の形状であって、X線の照射範囲RRの大きさに対応するものとなる。
図8および図9に示すように、フィルタ移動機構173は、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165との積層方向(中心照射方向)を回転軸として、スキャン中においてベースプレートBPを連続的に回転させる。具体的には、フィルタ移動機構173は、第1線質調整フィルタ163におけるベースプレートBPの中心を通り、ベースプレートBPを回転可能に支持する回転軸と、当該回転軸を回転させるモータとを有する。モータは、フィルタ移動制御機能445の制御の下で、被検体Pに対する本スキャンの実行中において、図9に示すように、中心照射方向(図9ではY方向)周りにベースプレートBPを連続的に回転させる。これにより、フィルタ板175と開口部APとは、本スキャン中において、連続して交互にX線の照射範囲RRに配置される。当該動作は、例えば、被検体Pに対する本スキャンがデュアルエネルギースキャン(フィルタ板が複数の場合は、マルチエネルギースキャン)である場合に実行される。
なお、デュアルエネルギースキャンまたはマルチエネルギースキャンが管電圧の切り替えにより実現される場合、フィルタ移動制御機能445は、管電圧の切り替えタイミングに応じて、異なるフィルタ板または開口部APがX線の照射範囲RRに位置するように、モータを制御してもよい。また、通常撮影時にはX線の照射範囲RRに開口部APを配置することで、第2線質調整フィルタ165におけるフィルタ板177のみを選択することができる。
また、フィルタ移動機構173は、スキャノ撮影前において、ベースプレートBPにおける開口部APを、X線の照射範囲RRに移動させ、第2線質調整フィルタ165におけるスキャノフィルタ板を、X線の照射範囲RRに移動させる。これにより、スキャノ撮影時においては、スキャノフィルタ板が用いられることとなる。
以上に述べた実施形態の応用例に係るX線の線質調整装置16によれば、第1線質調整フィルタ163は、X線の照射範囲RRの大きさに対応しX線の線質を調整する少なくとも一つのフィルタ板175と、X線の照射範囲RRの大きさに対応し少なくとも一つのフィルタ板175と同一形状を有する開口部APが設けられ、少なくとも一つのフィルタ板175を支持するベースプレートBPと、を有し、第1線質調整フィルタ163と第2線質調整フィルタ165との積層方向(中心照射方向CL)を回転軸として、スキャン中においてベースプレートBPを連続的に回転させる。
応用例に係るX線の線質調整装置16における第1線質調整フィルタ163およびフィルタ移動機構173は、図8および図9に示すように、本スキャンにおいて、X線のエネルギーを高速で切り替えるエネルギー切替機構に対応する。エネルギー切替機構は、第1線質調整フィルタ163におけるフィルタ板175と開口部APとを高速で切替えることで、被検体Pに照射されるX線のエネルギー分布を切り替え、例えば、デュアルエナジーでの被検体Pの撮影を可能にする。
応用例に係るX線の線質調整装置16では、エネルギー切替機構は、第2線質調整フィルタ165よりもX線入射窓に配置されているため、コンパクトで軽量化が可能となり、エネルギー切り替えにおいて、高速な動作が可能となる。なお、本応用例の第1線質調整フィルタ163は、図8および図9の構成に限定されず、図2および図3に示す構成で実現されてもよい。このとき、第1線質調整フィルタ163は、Z方向(水平方向)に沿って高速で往復移動することで、X線のエネルギー分布の切り替えを実現することができる。他の効果は実施形態と同様なため、説明は省略する。
以上説明した少なくとも1つの実施形態、変形例および応用例によれば、X線の線質の調整の多様化をコンパクトかつ低コストで実現することができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
10 架台装置
11 X線管
12 X線検出器
13 回転フレーム
14 X線高電圧装置
15 制御装置
16 X線の線質調整装置
18 DAS(Data Acquisition System)
30 寝台装置
31 基台
32 寝台駆動装置
33 天板
34 支持フレーム
40 コンソール装置
41 メモリ
42 ディスプレイ
43 入力インターフェース
44 処理回路
161 コリメータ
163 第1線質調整フィルタ
165 第2線質調整フィルタ
166 第3線質調整フィルタ
167 ウェッジ
168 第4線質調整フィルタ
169 チャネル方向スリット
171 列方向スリット
173 フィルタ移動機構
175 第1線質調整フィルタ163におけるフィルタ板
177 第2線質調整フィルタ165におけるフィルタ板
441 システム制御機能
442 前処理機能
443 再構成処理機能
444 画像処理機能
445 フィルタ移動制御機能

Claims (8)

  1. X線管が照射するX線の照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する第1線質調整フィルタと、
    前記照射範囲に配置可能であって、前記X線の線質を調整する第2線質調整フィルタと、
    前記X線に関する撮影条件に基づいて、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとのうち少なくとも一つを、前記照射範囲へ移動させるフィルタ移動機構と、
    前記X線の照射方向に沿って前記フィルタ移動機構よりも下方の前記照射範囲に配置され、前記X線の線量を調節するウェッジと、
    前記照射方向に沿って前記ウェッジよりも下方の前記照射範囲に配置可能であって、前記照射範囲を限定するX線絞りと、
    を備えるX線の線質調整装置。
  2. 前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとは、前記X線の線質の調整の特性が異なる材料により構成される、
    請求項1に記載のX線の線質調整装置。
  3. 前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとは、
    前記照射範囲の大きさに対応し前記X線の線質を調整する複数のフィルタ板と、
    前記照射範囲の大きさに対応する開口部と、
    前記複数のフィルタ板の短辺方向に沿って前記複数のフィルタ板と前記開口部とを配列して支持するベースプレートとをそれぞれ有し、
    前記フィルタ移動機構は、前記複数のフィルタ板のうち一つまたは前記開口部を前記照射範囲へ配置するために、前記ベースプレートを前記短辺方向に沿って直動で独立に移動させる、
    請求項1または2に記載のX線の線質調整装置。
  4. 前記フィルタ移動機構は、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとの積層方向を回転軸として、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとを独立に回動させる、
    請求項1または2に記載のX線の線質調整装置。
  5. 前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとは、
    前記照射範囲の大きさに対応し前記X線の線質を調整する複数のフィルタ板と、
    前記複数のフィルタ板をそれぞれ支持し、放射状に配置された複数のベースプレートと、
    前記複数のベースプレートのうち隣接する2つのベースプレートの間に位置し、前記照射範囲より広い開口部と、をそれぞれ有し、
    前記フィルタ移動機構は、前記複数のフィルタ板のうち一つまたは前記開口部を前記照射範囲へ配置するために、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとの積層方向を回転軸として、前記ベースプレートを回転させる、
    請求項1または2に記載のX線の線質調整装置。
  6. 前記第1線質調整フィルタは、
    前記照射範囲の大きさに対応し前記X線の線質を調整する少なくとも一つのフィルタ板と、
    前記照射範囲の大きさに対応し前記少なくとも一つのフィルタ板と同一形状を有する開口部が設けられ、前記少なくとも一つのフィルタ板を支持するベースプレートと、
    を有し、
    前記フィルタ移動機構は、前記第1線質調整フィルタと前記第2線質調整フィルタとの積層方向を回転軸として、スキャン中において前記ベースプレートを連続的に回転させる、
    請求項1または2に記載のX線の線質調整装置。
  7. 前記第1線質調整フィルタまたは前記第2線質調整フィルタは、前記線質を、スキャノ撮影に特有の線質に調整するスキャノフィルタ板を有し、
    前記フィルタ移動機構は、前記スキャノ撮影において、前記照射範囲に前記スキャノフィルタ板を移動させ、
    前記撮影条件は、前記スキャノ撮影後に実行されるスキャン条件である、
    請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載のX線の線質調整装置。
  8. 前記X線を発生する前記X線管と、
    前記X線管におけるX線放射窓に隣接して配置された請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載のX線の線質調整装置と、
    を備えるX線コンピュータ断層撮影装置。
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