JP7269823B2 - X線ct装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、X線CT装置に関する。
従来、X線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層診断)装置では、被検体にX線を照射することにより得られたデータを収集および処理するためにデータ収集システム(以下、DAS:Data Acquisition System)が利用されている。このDASは大容量の電源を必要とするため、その電源として、例えば、商用の200Vの交流電圧を直流電圧に変換するスイッチング電源が用いられている。
しかしながら、スイッチング電源は動作時に高周波のノイズを発生するため、特に、低カウント領域での撮影においてはノイズの影響が支配的となり、画質が低下するとともに、被検体の被ばく増加に繋がる場合があった。このようなノイズの影響を回避するためには、ノイズ低減が可能な高性能なスイッチング電源、リニアレギュレータ(LDO:Low Dropout)、ノイズフィルタ等を用いることが考えられるが、回路構成が複雑化するとともに、コスト増となることが懸念されていた。その他、電池等に代表されるノイズレス電源という選択肢もあるが、臨床に耐えうる容量を持つ電池はまだ存在していない。
特開2010-284221号公報 米国特許出願公開第2013/0306877号明細書
本発明が解決しようとする課題は、給電に伴うノイズに起因したスキャン画像の画質低下を防ぐことである。
実施形態のX線CT装置は、X線管と、X線検出器と、データ処理部と、電源と、電池と、回転体と、制御部とを備える。X線検出器は、前記X線管により出力されるX線を検出する。データ処理部は、前記X線検出器により出力される信号を処理する。電源は、前記データ処理部に電力を供給する。電池は、前記データ処理部に電力を供給する。回転体は、前記X線管と前記X線検出器とを対向して回転可能に支持し、前記データ処理部と前記電池とを更に回転可能に支持する。制御部は、スキャンの事前情報に基づいて、前記電源と前記電池との間の切替制御を実行し、前記データ処理部への給電を制御する。
第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成図。 第1の実施形態に係る回転フレーム17にX線検出器15およびDAS16が支持される様子を示す図。 第1の実施形態に係るDAS16に対する給電方式の一例を説明する図。 第1の実施形態に係るコンソール装置40の処理回路50の処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るコンソール装置40の処理回路50の処理の他の例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る処理回路50の電源切替機能57による電源切替制御を説明する図。 第2の実施形態に係るDAS16Aに対する給電方式の一例を説明する図。 第2の実施形態に係るDAS16Bに対する給電方式の一例を説明する図。
以下、実施形態のX線CT装置を、図面を参照して説明する。実施形態のX線CT装置においては、X線データの処理を行うDASに対して、DAS電源による給電と、電池による給電とが切り替え可能に実行される。給電時に発生するノイズの影響が懸念される場合に電池による給電を利用することで、ノイズに起因するスキャン画像の画質低下を防ぐことができる。
(第1の実施形態)
[全体構成]
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置1の構成図である。X線CT装置1は、例えば、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを備える。図1では、説明の都合上、架台装置10をZ軸方向から見た図とX軸方向から見た図の双方を掲載しているが、実際には、架台装置10は一つである。本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム17の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をZ軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して水平である軸をX軸方向、Z軸方向に直交し、床面に対して垂直である方向をY軸方向とそれぞれ定義する。
架台装置10は、例えば、X線管11と、ウェッジ12と、コリメータ13と、X線高電圧装置14と、X線検出器15と、DAS16(データ処理部の一例)と、回転フレーム17(回転体の一例)と、制御装置18(制御部の一例)とを備える。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、陰極(フィラメント)から陽極(ターゲット)に向けて熱電子を照射することでX線を発生させる。X線管11は、真空管を含む。例えば、X線管11は、回転する陽極に熱電子を照射することでX線を発生させる回転陽極型のX線管である。
ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量を調節するためのフィルタである。ウェッジ12は、X線管11から被検体Pに照射されるX線量の分布が予め定められた分布になるように、自身を透過するX線を減衰させる。ウェッジ12は、ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter)とも呼ばれる。ウェッジ12は、例えば、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したものである。
コリメータ13は、ウェッジ12を透過したX線の照射範囲を絞り込むための機構である。コリメータ13は、例えば、複数の鉛板の組み合わせによってスリットを形成することで、X線の照射範囲(FOV:Field of View)を絞り込む。コリメータ13は、X線絞りと呼ばれる場合もある。
X線高電圧装置14は、例えば、高電圧発生装置と、X線制御装置とを有する。高電圧発生装置は、変圧器(トランス)および整流器等を含む電気回路を有する。高電圧発生装置は、X線管11に印加する高電圧を発生させる。X線制御装置は、X線管11に発生させるべきX線量に応じて高電圧発生装置の出力電圧を制御する。高電圧発生装置は、上述した変圧器によって昇圧を行うものであってもよいし、インバータによって昇圧を行うものであってもよい。X線高電圧装置14は、回転フレーム17に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム(不図示)の側に設けられてもよい。
X線検出器15は、X線管11が発生させ、被検体Pを通過して入射したX線の強度を検出する。X線検出器15は、検出したX線の強度に応じた電気信号(光信号等でもよい)をDAS16に出力する。X線検出器15は、例えば、複数のX線検出素子列を有する。複数のX線検出素子列のそれぞれは、X線管11の焦点を中心とした円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたものである。複数のX線検出素子列は、スライス方向(列方向、row方向)に配列される。
X線検出器15は、例えば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有する。それぞれのシンチレータは、シンチレータ結晶を有する。シンチレータ結晶は、入射するX線の強度に応じた光量の光を発する。グリッドは、シンチレータアレイのX線が入射する面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドは、コリメータ(一次元コリメータまたは二次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、例えば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。光センサアレイは、シンチレータにより発せられる光の光量に応じた電気信号を出力する。X線検出器15は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であってもよい。
DAS16は、例えば、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを有する。増幅器は、X線検出器15の各X線検出素子により出力される電気信号に対して増幅処理を行う。積分器は、増幅処理が行われた電気信号をビュー期間に亘って積分する。A/D変換器は、積分結果を示す電気信号をデジタル信号に変換する。DAS16は、デジタル信号に基づく検出データをコンソール装置40に出力する。検出データは、生成元のX線検出素子のチャンネル番号、列番号、及び収集されたビューを示すビュー番号により識別されたX線強度のデジタル値である。ビュー番号は、回転フレーム17の回転に応じて変化する番号であり、例えば、回転フレーム17の回転に応じてインクリメントされる番号である。従って、ビュー番号は、X線管11の回転角度を示す情報である。ビュー期間とは、あるビュー番号に対応する回転角度から、次のビュー番号に対応する回転角度に到達するまでの間に収まる期間である。DAS16は、ビューの切り替わりを、制御装置18から入力されるタイミング信号によって検知してもよいし、内部のタイマーによって検知してもよいし、図示しないセンサから取得される信号によって検知してもよい。フルスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、全周囲分(360度分)の検出データ群を収集する。ハーフスキャンを行う場合においてX線管11によりX線が連続曝射されている場合、DAS16は、半周囲分(180度分)の検出データを収集する。
回転フレーム17は、X線管11、ウェッジ12、およびコリメータ13と、X線検出器15とを対向して回転可能に支持する円環状の部材である。回転フレーム17は、固定フレームによって、内部に導入された被検体Pを中心として回転自在に支持される。回転フレーム17は、更にDAS16を回転可能に支持する。DAS16が出力する検出データは、回転フレーム17に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から、光通信によって、架台装置10の非回転部分(例えば固定フレーム)に設けられたフォトダイオードを有する受信機に送信され、受信機によってコンソール装置40に転送される。なお、回転フレーム17から非回転部分への検出データの送信方法として、前述の光通信を用いた方法に限らず、非接触型の任意の送信方法を採用してよい。回転フレーム17は、X線管11等を支持して回転させることができるものであれば、円環状の部材に限らず、アームのような部材であってもよい。
X線CT装置1は、例えば、X線管11とX線検出器15の双方が回転フレーム17によって支持されて被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-TypeのX線CT装置(第3世代CT)であるが、これに限らず、円環状に配列された複数のX線検出素子が固定フレームに固定され、X線管11が被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-TypeのX線CT装置(第4世代CT)であってもよい。
図2は、回転フレーム17にX線検出器15およびDAS16が支持される様子を示す図である。図2に示されるように、X線検出器15は、複数のX線検出素子20-1~20-5を備えている。DAS16は、複数のDAS基板21-1~21-5(基板の一例)を備えている。X線検出素子20-1~20-5は、X線管11により出力され、被検体Pを通過したX線を検出する。DAS基板21-1~21-5の各々は、上述したように、増幅器と、積分器と、A/D変換器とを備えている。DAS基板21-1~21-5の各々は、X線検出素子20-1~20-5の各々から出力される電気信号に対する処理を行い、処理結果である検出データをコンソール装置40に出力する。DAS基板21-1~21-5は、回転フレーム17に設けられたスロットに挿入されることで支持される。尚、図5においては、5つのX線検出素子20-1~20-5と、5つのDAS基板21-1~21-5を示しているが、これらの数は任意である。また、以下において、X線検出素子20-1~20-5を互いに区別しない場合には、単に「X線検出素子20」と呼ぶ。また、以下において、DAS基板21-1~21-5を互いに区別しない場合には、単に「DAS基板21」と呼ぶ。
図1に戻り、制御装置18は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを有する処理回路と、モータやアクチュエータ等を含む駆動機構とを有する。制御装置18は、コンソール装置40または架台装置10に取り付けられた入力インターフェース43からの入力信号を受け付けて、架台装置10および寝台装置30の動作を制御する。
制御装置18は、例えば、回転フレーム17を回転させたり、架台装置10をチルトさせたり、寝台装置30の天板33を移動させたりする。架台装置10をチルトさせる場合、制御装置18は、入力インターフェース43に入力された傾斜角度(チルト角度)に基づいて、Z軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム17を回転させる。制御装置18は、図示しないセンサの出力等によって回転フレーム17の回転角度を把握している。また、制御装置18は、回転フレーム17の回転角度を随時、処理回路50(制御部の一例)に提供する。制御装置18は、架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられてもよい。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置して移動させ、架台装置10の回転フレーム17の内部に導入する装置である。寝台装置30は、例えば、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを有する。基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(Y軸方向)に移動可能に支持する筐体を含む。寝台駆動装置32は、モータやアクチュエータを含む。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を、支持フレーム34に沿って、天板33の長手方向(Z軸方向)に移動させる。天板33は、被検体Pが載置される板状の部材である。
寝台駆動装置32は、天板33だけでなく、支持フレーム34を天板33の長手方向に移動させてもよい。また、上記とは逆に、架台装置10がZ軸方向に移動可能であり、架台装置10の移動によって回転フレーム17が被検体Pの周囲に来るように制御されてもよい。また、架台装置10と天板33の双方が移動可能な構成であってもよい。また、X線CT装置1は、被検体Pが立位または座位でスキャンされる方式の装置であってもよい。この場合、X線CT装置1は、寝台装置30に代えて被検体支持機構を有し、架台装置10は、回転フレーム17を、床面に垂直な軸方向を中心に回転させる。
コンソール装置40は、例えば、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、ネットワーク接続回路44と、処理回路50とを有する。第1の実施形態では、コンソール装置40は架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40の各構成要素の一部または全部が含まれてもよい。
メモリ41は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。メモリ41は、例えば、検出データや投影データ、再構成画像(CT画像)、スキャンプラン、スキャノ画像等を記憶する。これらのデータは、メモリ41ではなく(或いはメモリ41に加えて)、X線CT装置1が通信可能な外部メモリに記憶されてもよい。外部メモリは、例えば、外部メモリを管理するクラウドサーバが読み書きの要求を受け付けることで、クラウドサーバによって制御されるものである。外部メモリは、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)と称されるシステムにより実現される。PACSとは、各種画像診断装置によって撮影された画像等を体系的に記憶するシステムである。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ42は、処理回路50によって生成された医用画像(CT画像)や、操作者による各種操作を受け付けるGUI(Graphical User Interface)画像等を表示する。ディスプレイ42は、例えば、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等である。ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えば、タブレット端末)であってもよい。
入力インターフェース43は、操作者による各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作の内容を示す電気信号を処理回路50に出力する。例えば、入力インターフェース43は、検出データまたは投影データを収集する際の収集条件、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等の入力操作を受け付ける。例えば、入力インターフェース43は、マウスやキーボード、タッチパネル、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、カメラ、赤外線センサ、マイク等により実現される。入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40の本体部と無線通信可能な表示装置(例えば、タブレット端末)により実現されてもよい。
ネットワーク接続回路44は、例えば、プリント回路基板を有するネットワークカード、或いは無線通信モジュール等を含む。ネットワーク接続回路44は、接続する対象のネットワークの形態に応じた情報通信用プロトコルを実装する。ネットワークは、例えば、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、インターネット、セルラー網、専用回線等を含む。
処理回路50は、X線CT装置1の全体の動作を制御する。処理回路50は、例えば、システム制御機能51、前処理機能52、再構成処理機能53、画像処理機能54、スキャン制御機能55、表示制御機能56、電源切替機能57等を実行する。処理回路50は、例えば、ハードウェアプロセッサがメモリ41に記憶されたプログラムを実行することにより、これらの機能を実現するものである。
ハードウェアプロセッサとは、例えば、CPU、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit; ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device; SPLD)または複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device; CPLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array; FPGA))等の回路(circuitry)を意味する。メモリ41にプログラムを記憶させる代わりに、ハードウェアプロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合、ハードウェアプロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。ハードウェアプロセッサは、単一の回路として構成されるものに限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのハードウェアプロセッサとして構成され、各機能を実現するようにしてもよい。また、複数の構成要素を1つのハードウェアプロセッサに統合して各機能を実現するようにしてもよい。
コンソール装置40または処理回路50が有する各構成要素は、分散化されて複数のハードウェアにより実現されてもよい。処理回路50は、コンソール装置40が有する構成ではなく、コンソール装置40と通信可能な処理装置によって実現されてもよい。処理装置は、例えば、一つのX線CT装置と接続されたワークステーション、あるいは複数のX線CT装置に接続され、以下に説明する処理回路50と同等の処理を一括して実行する装置(例えば、クラウドサーバ)である。すわなち、本実施形態の構成を、X線CT装置と、他の処理装置とがネットワークを介して接続されたX線CTシステム(医用診断システム)として実現することも可能である。
システム制御機能51は、例えば、入力インターフェース43により受け付けられた入力操作に基づいて、処理回路50の各種機能を制御する。
前処理機能52は、DAS16により出力された検出データに対して対数変換処理やオフセット補正処理、チャネル間の感度補正処理、ビームハードニング補正、キャリブレーションデータを用いた補正処理等の前処理を行って投影データを生成し、生成した投影データをメモリ41に記憶させる。キャリブレーションデータを用いた補正処理は、再構成処理機能53により行われてもよい。
再構成処理機能53は、前処理機能52により生成された投影データに対して、フィルタ補正逆投影法や逐次近似再構成法等による再構成処理を行って再構成画像を生成し、生成した再構成画像をメモリ41に記憶させる。
画像処理機能54は、入力インターフェース43により受け付けられた入力操作に基づいて、再構成画像を公知の方法により、三次元画像や任意断面の断面像データに変換する。三次元画像への変換は、前処理機能52によって行われてもよい。
スキャン制御機能55は、X線高電圧装置14、DAS16、制御装置18、および寝台駆動装置32に指示することで、架台装置10における検出データの収集処理を制御する。スキャン制御機能55は、位置合わせ画像、本撮影画像、および診断に用いる画像を撮影する際、キャリブレーションデータを収集する撮影の際の各部の動作をそれぞれ制御する。
表示制御機能56は、ディスプレイ42の表示態様を制御する。例えば、表示制御機能56は、ディスプレイ42を制御して、処理回路50によって生成されたCT画像や、操作者による各種操作を受け付けるGUI画像等を表示させる。
電源切替機能57は、DAS16に対する給電を制御する。電源切替機能57は、DAS16に対して、商用電源等から供給される電源(DAS電源)による給電と、電池による給電との2通りの給電方式間で切り替える制御を行う。電源切替機能57は、スキャンの事前情報に基づいて、DAS電源と電池との間の切替制御を実行し、DAS16への給電を制御する。電源切替機能57の詳細については、後述する。
上記構成により、X線CT装置1は、ヘリカルスキャン、コンベンショナルスキャン、ステップアンドシュート等の態様で被検体Pのスキャンを行う。ヘリカルスキャンとは、天板33を移動させながら回転フレーム17を回転させて被検体Pをらせん状にスキャンする態様である。コンベンショナルスキャンとは、天板33を静止させた状態で回転フレーム17を回転させて被検体Pを円軌道でスキャンする態様である。コンベンショナルスキャンを実行する。ステップアンドシュートとは、天板33の位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行う態様である。
[DASへの給電方式]
図3は、DAS16に対する給電方式の一例を説明する図である。DAS16は、例えば、複数のDAS基板21と、切替スイッチ22と、DAS電源23(電源の一例)と、電池25とを備える。複数のDAS基板21の各々は、複数のX線検出素子20の各々と接続されており、X線検出素子20-1~20-5の各々から出力される電気信号の処理を行う。
DAS電源23は、例えば、スイッチング電源である。DAS電源23は、例えば、AC/DCコンバータ24を備える。DAS電源23は、AC/DCコンバータ24により、商用電源Eから供給される交流電力を直流電力に変換してDAS基板21に供給する。
電池25は、例えば、リチウムイオン電池、全個体電池等の大容量電池である。電池25は、内部に蓄積された電力を、DAS基板21に供給する。電源切替機能57の制御下において、電池25は、例えば、X線CT装置1のアイドリング時などのスキャンを実行していない間に、DAS電源23からの電力供給を受けて、充電される。尚、電池25は、X線CT装置1のアイドリング時などに、DAS電源23ではなく、商用電源Eからの電力供給を受けて、充電されるようにしてもよい。また、電池25は、スリップリング経由で、電源供給を受けて、充電されるようにしてもよい。また、電池25は、回転フレーム17の回転停止時の回生エネルギーを用いて、充電されるようにしてもよい。
切替スイッチ22は、DAS基板21に対する給電(DAS基板21の駆動源)を、DAS電源23と、電池25との間で切り替える。切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間の導通/遮断状態、および、DAS基板21と電池25との間の導通/遮断状態を制御する。切替スイッチ22は、例えば、MOSFET、バイポーラトランジスタ等の半導体スイッチ、MEMSスイッチ、その他のスイッチである。切替スイッチ22は、コンソール装置40により送信される切替信号に基づいて、切替制御を行う。
[処理フロー(スキャン開始前における電源切替)]
以下、コンソール装置40の処理回路50の処理フローについて説明する。図4は、コンソール装置40の処理回路50の処理の一例を示すフローチャートである。X線CT装置1により被検体Pのスキャンが実行される場合には、X線CT装置1の操作者により、これから実施するスキャンの計画(スキャンプラン、事前情報の一例)の作成が行われる。スキャンプランは、被検体Pに照射されるX線の線量情報に関するスキャンプロトコルの情報を含む。スキャンプランは、操作者が入力インターフェース43を介して、被検体Pの体重、身長等の身体情報や、スキャン部位を入力することで作成される。スキャンプランは、これらの被検体Pの情報と、被検体Pに照射されるX線の線量との関係が定義された参照テーブル等を利用することで作成されてよい。以下においては、このスキャンプランが作成されて、メモリ41に記憶されているものとして説明する。
まず、処理回路50の電源切替機能57は、メモリ41に記憶されたスキャンプランを読み出す(ステップS101)。次に、電源切替機能57は、読み出されたスキャンプランが、X線の線量(mAs)の小さいスキャンプランであるか否かを判定する(ステップS103)。電源切替機能57は、事前情報であるスキャンプロトコルに含まれるX線の線量情報に基づいて、切替制御を実行する。
電源切替機能57は、読み出されたスキャンプランが、X線の線量の小さいスキャンプランであると判定した場合、DAS16に対して、電池25を駆動源とすることを指示する信号(電池駆動信号)を出力する(S105)。この電池駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を遮断状態とし、DAS基板21と電池25との間を導通状態とするように切替を行う。次に、スキャン制御機能55は、スキャン制御を実行する(ステップS109)。これにより、架台装置10では、電池25を駆動源とするスキャンが実行される。電池25を駆動源とした場合、給電に起因するノイズが発生しない。このため、被検体Pに照射されるX線の線量が小さく、X線検出器15により検出されるカウント値が小さい場合(低カウントである場合)であっても、スキャン画像の画質低下を防ぐことができる。尚、電源切替機能57は、読み出されたスキャンプランが、スキャン時間の短いスキャンプランであると判定した場合に、DAS16に対して、電池25を駆動源とすることを指示する電池駆動信号を出力するようにしてもよい。
尚、電源切替時にノイズが発生する場合がある。このため、後の再構成処理機能53における再構成処理において、電源切替の直後に検出されたデータは、スキャン画像の生成に使用されないようにしてもよい。また、電源切替機能57は、電池25の残容量を監視し、残容量が所定の閾値よりも少なくなった場合には、電池25による給電からDAS電源23による給電に切り替えるようにしてもよい。
一方、電源切替機能57は、読み出されたスキャンプランがX線の線量の小さいスキャンプランではないと判定した場合、DAS16に対して、DAS電源23を駆動源とすることを指示する信号(DAS電源駆動信号)を出力する(S107)。このDAS電源駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を導通状態とし、DAS基板21と電池25との間を遮断状態とするように切替を行う。次に、スキャン制御機能55は、スキャン制御を実行する(ステップS109)。これにより、架台装置10では、DAS電源23を駆動源とするスキャンが実行される。DAS電源23を駆動源とした場合、給電に起因するノイズが発生する。しかしながら、被検体Pに照射されるX線の線量が大きく、X線検出器15により検出されるカウント値が大きい場合には、ノイズの影響が支配的とはならないため、スキャン画像の画質を保つことができる。
すなわち、電源切替機能57は、線量情報によって示されるX線の線量が増大するにつれてDAS電源23による給電の頻度を増大させ、X線の線量が減少するにつれて電池25による給電の頻度を増大させるように、切替制御を実行する。
[処理フロー(スキャン実行中における電源切替)]
図5は、コンソール装置40の処理回路50の処理の他の例を示すフローチャートである。X線CT装置1により被検体Pのスキャンが実施される場合には、診断に使用される本撮影画像(スキャン画像)の撮影に先立って、本撮影前の位置決め等に使用される調整用画像(以下、「スキャノ画像」)の撮影が行われる。
一般的に、X線が被検体Pを通過する部位の減衰率が高いほど(透過率が低いほど)、被検体Pを通過してX線検出器15により検出されるX線出力の大きさ(カウント値)が小さくなり、一方、X線が被検体Pを通過する部位の減衰率が低いほど(透過率が高いほど)、被検体Pを通過してX線検出器15により検出されるX線出力の大きさが大きくなる傾向がある。例えば、頭部、脚部などは、減衰率が低い(透過率が高い)ため、X線出力の大きさが増大し、肩部・腹部などは、減衰率が高い(透過率が低い)ため、X線出力の大きさが減少する傾向がある。以下の処理では、このようなスキャン部位に関する情報をスキャノ画像から予め取得して、切替制御に利用する。
以下においては、このようなスキャノ画像が撮影されて、メモリ41に記憶されているものとして説明する。また、スキャン開始時において、切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を導通状態とし、DAS基板21と電池25との間を遮断状態とするように設定されているものとして説明する。
まず、処理回路50の電源切替機能57は、メモリ41に記憶されたスキャノ画像を読み出す(ステップS201)。電源切替機能57は、このスキャノ画像に基づいて、スキャン対象部位に関する情報を取得する。次に、スキャン制御機能55は、スキャン制御を開始する(ステップS203)。これにより、架台装置10では、DAS電源23を駆動源とするスキャンが開始される。尚、電源切替機能57は、スキャノ画像に代えて或いは加えて、被検体Pを撮影した光学画像に基づいて、スキャン対象部位に関する情報を取得してもよい。
次に、電源切替機能57は、読み出されたスキャノ画像から取得されたスキャン対象部位に関する情報を参照しながら、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が、低カウントになる部位であるか否かを判定する(ステップS205)。例えば、電源切替機能57は、DAS16から受信した検出データに基づいて、被検体Pに対する1スキャンの進行状況を取得する。続いて、電源切替機能57は、取得された進行状況と、スキャノ画像から取得されたスキャン対象部位に関する情報とに基づいて、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が、低カウントになる部位であるか否かを判定する。
電源切替機能57は、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が低カウントになる部位であると判定した場合、DAS16に対して、DAS電源23を駆動源とすることを指示する電池駆動信号を出力する(S207)。この電池駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を遮断状態とし、DAS基板21と電池25との間を導通状態とするように切替を行う。次に、スキャン制御機能55は、スキャン制御を実行する(ステップS211)。これにより、架台装置10では、電池25を駆動源とするスキャンが実行される。電池25を駆動源とした場合、給電に起因するノイズが発生しない。このため、低カウントとなる場合であっても、スキャン画像の画質低下を防ぐことができる。
一方、電源切替機能57は、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が低カウントになる部位ではないと判定した場合、DAS16に対して、DAS電源23を駆動源とすることを指示するDAS電源駆動信号を出力する(S209)。このDAS電源駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を導通状態とし、DAS基板21と電池25との間を遮断状態とするように切替を行う。次に、スキャン制御機能55は、スキャン制御を実行する(ステップS211)。これにより、架台装置10では、DAS電源23を駆動源とするスキャンが実行される。DAS電源23を駆動源とした場合、給電に起因するノイズが発生する。しかしながら、低カウントとならない場合には、ノイズの影響が支配的とはならないため、スキャン画像の画質を保つことができる。
図6は、処理回路50の電源切替機能57による電源切替制御を説明する図である。図6では、被検体Pに対して全身スキャンを実行する場合を示している。この全身スキャンでは、頭部、肩部、腹部、脚部の順にスキャンが実行される。この例では、時刻t0のスキャン開始後に頭部のスキャンが実行されるが、頭部は低カウントになる部位ではないことがスキャノ画像に基づいて判断できる。このため、時刻t0において、電源切替機能57は、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が低カウントになる部位ではないと判定し、DAS16に対して、DAS電源駆動信号を出力する。このDAS電源駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を導通状態とし、DAS基板21と電池25との間を遮断状態とするように切替を行う。これにより、架台装置10では、DAS電源23を駆動源とするスキャンが実行される。
次に、時刻t1から肩部のスキャンが実行されるが、肩部は低カウントになる部位であることがスキャノ画像に基づいて判断できる。このため、時刻t1において、電源切替機能57は、その後にスキャンを行う被検体Pの体の部位が低カウントになる部位であると判定し、DAS16に対して、電池駆動信号を出力する。この電池駆動信号を受信したDAS16の切替スイッチ22は、DAS基板21とDAS電源23との間を遮断状態とし、DAS基板21と電池25との間を導通状態とするように切替を行う。これにより、架台装置10では、電池25を駆動源とするスキャンが実行される。以後、腹部のスキャンが開始される時刻t2、脚部のスキャンが開始される時刻t3においても、電源切替機能57による切替判断が行われて、電源の切替制御が実行される。
すなわち、電源切替機能57、スキャン対象部位に関する情報に基づいて、切替制御を実行する。電源切替機能57は、スキャン対象部位におけるX線の減衰率が増大するにつれて電池25による給電の頻度を増大させ、スキャン対象部位におけるX線の減衰率が減少するにつれてDAS電源23による給電の頻度を増大させるように、切替制御を実行する。
以上、説明した第1の実施形態のX線CT装置1によれば、給電時に発生するノイズに起因したスキャン画像の画質低下を防ぐとともに、被検体の被ばく量を低減することができる。被検体Pに照射されるX線の線量が小さいスキャン実行時や低カウントとなることが想定される部位のスキャン実行時には、電池25を駆動源とすることで、ノイズの発生を防止する。これにより、X線の線量が小さい場合や低カウントの場合であっても、スキャン画像の画質低下を防ぐことができる。
一方、被検体Pに照射されるX線の線量が大きいスキャン実行時や低カウントとなることが想定されない部位のスキャン実行時には、DAS電源23を駆動源とする。この場合、ノイズが発生するが、ノイズの影響が支配的とはならないため、スキャン画像の画質を保つことができる。また、容量に制限がある電池の使用を限定し、DAS電源23と電池25とを切り替えて使用することで、安定した電力供給を実現することができる。
また、ノイズ低減が可能な高性能なスイッチング電源、リニアレギュレータ、ノイズフィルタ等を用いる必要がなくなり、回路設計難易度を下げ、製造コストを低減することができる。
尚、上記の実施形態では、コンソール装置40の処理回路50が電源切替制御を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。例えば、電源切替制御は、架台装置10に設けられた制御装置18が行ってもよいし、DAS16のDAS基板21上に設けられた制御部が行ってもよい。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について説明する。第2実施形態では、DAS基板21の各々が、電池25と、切替スイッチとを備えている点が、第1実施形態と異なる。このため、構成などについては第1の実施形態で説明した図および関連する記載を援用し、詳細な説明を省略する。
図7は、第2の実施形態に係るDAS16Aに対する給電方式の一例を説明する図である。DAS16Aは、例えば、複数のDAS基板21と、DAS電源23とを備える。複数のDAS基板21の各々は、例えば、第1切替スイッチ22-1と、第2切替スイッチ22-2と、電池25とを備える。
第1切替スイッチ22-1および第2切替スイッチ22-2は、DAS基板21に対する給電(DAS基板21の駆動源)を、DAS電源23と、電池25との間で切り替える。第1切替スイッチ22-1および第2切替スイッチ22-2は、DAS基板21とDAS電源23との間の導通/遮断状態、および、DAS基板21と電池25との間の導通/遮断状態を制御する。第1切替スイッチ22-1および第2切替スイッチ22-2は、例えば、MOSFET、バイポーラトランジスタ等の半導体スイッチ、MEMSスイッチ、その他のスイッチである。切替スイッチ22は、コンソール装置40により送信される切替信号に基づいて、切替を行う。
DAS16Aでは、DAS基板21の各々において、電源の切替制御が行われる。切替制御の処理については、第1実施形態において説明した処理(「スキャン開始前における電源切替)」、「スキャン実行中における電源切替」)と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上、説明した第2の実施形態のX線CT装置1によれば、給電時に発生するノイズに起因したスキャン画像の画質低下を防ぐとともに、被検体の被ばく量を低減することができる。また、電池25をDAS基板21上に設けることで、GND経路がシンプルになり、コモンモードノイズを抑制することができる。
尚、上記の実施形態では、コンソール装置40の処理回路50が電源切替制御を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。図8は、DAS16Bに対する給電方式の一例を説明する図である。図8に示される例において、複数のDAS基板21の各々は、第1切替スイッチ22-1、第2切替スイッチ22-2、および電池25に加えて、DAS制御部26(制御部の一例)を備える。このDAS制御部26は、例えば、コンソール装置40から、スキャンプランの情報、スキャノ画像等を取得し、処理回路50と同様な電源切替制御を行う。尚、電源切替制御は、架台装置10に設けられた制御装置18が行ってもよい。
尚、上記の実施形態では、スキャンプランやスキャノ画像に基づいて、電源切替制御を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。X線CT装置が、高精細CT装置である場合には、高空間分解能が必要な撮影時(例えば、複数の画素の各々を制御してスキャン画像を生成する場合)には、ノイズが発生しない電池を駆動源として使用し、高空間分解能がそれほど必要ではない撮影時(例えば、複数の画素をいくつかのグループに分け、グループ毎に束ねてスキャン画像を生成する場合)には、電源を駆動源として使用するようにしてもよい。すなわち、処理回路50の電源切替機能57は、X線検出器15における検出データの束ねの単位に基づいて、切替制御を実行してよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の軽減、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…X線CT装置,10…架台装置,11…X線管,12…ウェッジ,13…コリメータ,14…X線高電圧装置,15…X線検出器,16…データ収集システム,17…回転フレーム,18…制御装置,30…寝台装置,31…基台,32…寝台駆動装置,33…天板,34…支持フレーム,40…コンソール装置,50…処理回路,51…システム制御機能,52…前処理機能,53…再構成処理機能,54…画像処理機能,55…スキャン制御機能,56…表示制御機能,57…電源切替機能

Claims (11)

  1. X線管と、
    前記X線管により出力されるX線を検出するX線検出器と、
    前記X線検出器により出力される信号を処理するデータ処理部と、
    前記データ処理部に電力を供給する電源と、
    前記データ処理部に電力を供給する電池と、
    前記X線管と前記X線検出器とを対向して回転可能に支持し、前記データ処理部と前記電池とを更に回転可能に支持する回転体と、
    スキャンの事前情報に基づいて、前記電源と前記電池との間の切替制御を実行し、前記データ処理部への給電を制御する制御部と、
    を備える、X線CT装置。
  2. 前記制御部は、前記事前情報であるスキャンプロトコルに含まれる前記X線の線量情報に基づいて、前記切替制御を実行する、
    請求項1に記載のX線CT装置。
  3. 前記制御部は、
    前記線量情報によって示される前記X線の線量が減少するにつれて前記電池による給電の頻度を増大させ、前記X線の線量が増大するにつれて前記電源による給電の頻度を増大させるように、前記切替制御を実行する、
    請求項2に記載のX線CT装置。
  4. 前記制御部は、スキャン対象部位に関する情報に基づいて、前記切替制御を実行する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  5. 前記制御部は、前記スキャン対象部位における前記X線の減衰率が増大するにつれて前記電池による給電の頻度を増大させ、前記スキャン対象部位における前記X線の減衰率が減少するにつれて前記電源による給電の頻度を増大させるように、前記切替制御を実行する、
    請求項4に記載のX線CT装置。
  6. 前記制御部は、スキャン実行中に前記切替制御を実行する、
    請求項4または5に記載のX線CT装置。
  7. 前記制御部は、被検体を撮影したスキャノ画像に基づいて、前記スキャン対象部位に関する情報を取得する、
    請求項4から6のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  8. 前記制御部は、被検体を撮影した光学画像に基づいて、前記スキャン対象部位に関する情報を取得する、
    請求項4から6のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  9. 前記電池および前記制御部の少なくとも一方は、前記データ処理部の基板上に設けられる、
    請求項1から8のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  10. 前記制御部は、スキャンを実行していない間、前記電源の電力を前記電池に供給して前記電池を充電させる制御を行う、
    請求項1から9のいずれか一項に記載のX線CT装置。
  11. 前記制御部は、前記X線検出器における検出データの束ねの単位に基づいて、前記切替制御を実行する、
    請求項1から10のいずれか一項に記載のX線CT装置。
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