JP2021126442A - X線ct装置、x線高電圧装置、および管電圧制御方法 - Google Patents

X線ct装置、x線高電圧装置、および管電圧制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅を小さくすること。【解決手段】実施形態に係るX線CT装置は、取得部、記憶部、受付部、特定部、および制御部を備える。取得部は、管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値と第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値とを取得する。記憶部は、X線管の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する。受付部は、第1の管電流値を受け付ける。特定部は、特性情報に基づいて、第1の管電圧における第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定する。制御部は、フィラメント電流値に基づいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御する。【選択図】 図2

Description

本明細書および図面に開示の実施形態は、X線CT装置、X線高電圧装置、および管電圧制御方法に関する。
X線CT装置においてX線管の管電圧が変化すると、被検体に照射されるX線のエネルギースペクトルが変化する。X線CT装置には、スキャン中に複数の管電圧を切り替えながら撮影するいわゆるマルチエナジー撮影(管電圧変調スキャン)が可能なものがある。たとえば、2つの管電圧を切り替えながら撮影するデュアルエナジー撮影では、スキャン中にX線管電圧を低い電圧(たとえば80kVなど)と高い電圧(たとえば140kVなど)とで高速に切り替えつつ撮影を行う。マルチエナジー撮影可能に構成されたX線CT装置によれば、異なるエネルギースペクトルを持ったX線ビームによる画像を取得することができるため、被検体Pの構成元素の違いを映像化することができ、たとえば石灰化した組織部と造影剤による血管の像を分離することができる。
マルチエナジー撮影方式の1つに、1つのX線管を用い、X線管が被検体Pの周囲を回転する間にX線管に印加される管電圧を切り替えるkVスイッチング方式がある。kVスイッチング方式では、管電圧変調スキャン中にX線管のフィラメントに流れるフィラメント電流は一定である。一方、管電流とフィラメント電流の関係を示すエミッションカーブは、管電圧によって異なる。このため、管電圧変調スキャン中の管電流は、管電圧のスイッチングと同期して変動する。しかし、管電流の変動は、大きいほど撮影した画像の画質に悪影響を与えてしまう。
実公平6−48800号公報
本明細書および図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅を小さくすることである。ただし、本明細書および図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係るX線CT装置は、取得部、記憶部、受付部、特定部、および制御部を備える。取得部は、管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値と第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値とを取得する。記憶部は、X線管の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する。受付部は、第1の管電流値を受け付ける。特定部は、特性情報に基づいて、第1の管電圧における第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定する。制御部は、フィラメント電流値に基づいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御する。
一実施形態に係るX線CT装置の一構成例を示すブロック図。 一実施形態に係るX線高電圧装置の一構成例を示すブロック図。 X線管の高管電圧値と低管電圧値におけるエミッションカーブの一例を示す説明図。 X線管の高管電圧値、低管電圧値、および中間管電圧値の3つの管電圧のエミッションカーブの一例を示す説明図。 図3に示す例において、設定管電流値を与えるフィラメント電流として低管電圧値に対応する値を設定し、かつ高管電圧値から管電圧変調スキャンをスタートする場合の管電圧値および管電流値の時間変化の一例を示す説明図。 図3に示す例において、設定管電流値を与えるフィラメント電流として高管電圧値に対応する値を設定し、かつ低管電圧値から管電圧変調スキャンをスタートする場合の管電圧値および管電流値の時間変化の一例を示す説明図。 図1に示すX線高電圧装置により、図3に示す特性情報を用いる場合において管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅を小さくする際の手順の一例を示すフローチャート。
以下、図面を参照しながら、X線CT装置、X線高電圧装置、および管電圧制御方法の実施形態について詳細に説明する。
(全体構成)
図1は、一実施形態に係るX線CT装置1の一構成例を示すブロック図である。本実施形態に係るX線CT装置1は、kVスイッチング方式によりマルチエナジー撮影可能に構成される。また、図2は、一実施形態に係るX線高電圧装置14の一構成例を示すブロック図である。
なお、図1に示すX線CT装置1は、1つの架台装置10を有するものであるが、説明の都合上、図1には2つの架台装置10を複数描出した。
図1に示すように、X線CT装置1は、架台装置10と、寝台装置30と、コンソール装置40とを有する。なお、X線高電圧装置14は、歯科用のCT装置にも適用可能である。
図1に示すように、本実施形態では、非チルト状態での回転フレーム13の回転軸または寝台装置30の天板33の長手方向をz軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し水平である軸方向をx軸方向、z軸方向に直交し、床面に対し垂直である軸方向をy軸方向とそれぞれ定義するものとする。
X線CT装置1には、X線管と検出器とが一体として被検体Pの周囲を回転するRotate/Rotate-Type(第3世代CT)、リング状にアレイされた多数のX線検出素子が固定され、X線管のみが被検体Pの周囲を回転するStationary/Rotate-Type(第4世代CT)等様々なタイプがあり、いずれのタイプでも本実施形態へ適用可能である。以下の説明では、本実施形態に係るX線CT装置1として第3世代のRotate/Rotate-Typeを採用する場合の例を示す。
架台装置10は、X線管11、X線検出器12、撮影領域が内在する開口部19を有する回転フレーム13、X線高電圧装置14、制御装置15、ウェッジ16、コリメータ17、およびデータ収集回路(DAS:Data Acquisition System)18を有する。
X線管11は、X線高電圧装置14からの高電圧の印加により、フィラメント(陰極)11cからターゲット(陽極)11aに向けて熱電子を照射することでX線を発生する真空管である。X線管11は、図2に示すように、ターゲット11aとフィラメント11cを収容している。
なお、本実施形態に係るX線管11は、一管球型のX線CT装置にも、X線管と検出器との複数のペアを回転リングに搭載した、いわゆる多管球型のX線CT装置にも適用可能である。
X線検出器12は、X線管11から照射され、被検体Pを通過したX線を検出し、当該X線量に対応した電気信号をDAS18へと出力する。X線検出器12は、X線管11の焦点を中心として1つの円弧に沿ってチャネル方向に複数のX線検出素子が配列された複数のX線検出素子列を有する。また、X線検出器12は、チャネル方向に複数のX線検出素子が配列されたX線検出素子列がスライス方向(列方向、row方向)に複数配列された構造を有する。
また、X線検出器12は、たとえば、グリッドと、シンチレータアレイと、光センサアレイとを有する間接変換型の検出器である。シンチレータアレイは、複数のシンチレータを有し、シンチレータは入射X線量に応じた光子量の光を出力するシンチレータ結晶を有する。グリッドは、シンチレータアレイのX線入射側の面に配置され、散乱X線を吸収する機能を有するX線遮蔽板を有する。なお、グリッドはコリメータ(1次元コリメータまたは2次元コリメータ)と呼ばれる場合もある。光センサアレイは、シンチレータからの光量に応じた電気信号に変換する機能を有し、たとえば、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー:PMT)等の光センサを有する。
なお、X線検出器12は、入射したX線を電気信号に変換する半導体素子を有する直接変換型の検出器であっても構わない。
回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12とを対向支持し、後述する制御装置15によってX線管11とX線検出器12とを回転させる円環状のフレームである。なお、回転フレーム13は、X線管11とX線検出器12に加えて、X線高電圧装置14やDAS18をさらに備えて支持する。
なお、DAS18が生成した検出データは、回転フレーム13に設けられた発光ダイオード(LED)を有する送信機から光通信によって架台装置10の非回転部分(たとえば固定フレーム、図示せず)に設けられた、フォトダイオードを有する受信機に送信され、コンソール装置40へと転送される。図示しない固定フレームは回転フレーム13を回転可能に支持するフレームである。また、回転フレーム13から架台装置10の非回転部分への検出データの送信方法は、光通信に限らず、非接触型のデータ伝送であれば如何なる方式を採用しても構わない。
X線高電圧装置14は、回転フレーム13に設けられてもよいし、架台装置10の固定フレーム側に設けられても構わない。X線高電圧装置14の構成および動作の詳細については図2−7を用いて後述する。
制御装置15は、制御基板に設けられたプロセッサと、記憶回路と、モータおよびアクチュエータ等の駆動機構とを有する。制御装置15は、コンソール装置40または架台装置10に取り付けられた後述する入力インターフェース43からの入力信号を受けて、架台装置10および寝台装置30の制御を行う機能を有する。たとえば、制御装置15は、入力信号を受けて回転フレーム13を回転させる制御や、架台装置10をチルトさせる制御、ならびに寝台装置30および天板33を動作させる制御を行う。なお、架台装置10をチルトさせる制御は、架台装置10に取り付けられた入力インターフェースによって入力される傾斜角度(チルト角度)情報により、制御装置15がX軸方向に平行な軸を中心に回転フレーム13を回転させることによって実現される。なお、制御装置15は架台装置10に設けられてもよいし、コンソール装置40に設けられても構わない。
ウェッジ16は、X線管11から照射されたX線量を調節するためのフィルタである。具体的には、ウェッジ16は、X線管11から被検体Pへ照射されるX線があらかじめ定められた分布になるように、X線管11から照射されたX線を透過して減衰するフィルタである。たとえば、ウェッジ16(ウェッジフィルタ(wedge filter)、ボウタイフィルタ(bow-tie filter))は、所定のターゲット角度や所定の厚みとなるようにアルミニウムを加工したフィルタである。
コリメータ17は、ウェッジ16を透過したX線の照射範囲を絞り込むための鉛板等であり、複数の鉛板等の組み合わせによってスリットを形成する。コリメータ17は、X線可動絞りと呼ばれる場合もある。
DAS18(Data Acquisition System)は、X線検出器12の各X線検出素子から出力される電気信号に対して増幅処理を行う増幅器と、電気信号をアナログデジタル変換(AD変換)するA/D変換器とを有し、検出データを生成する。DAS18が生成した検出データは、コンソール装置40へと転送される。
寝台装置30は、スキャン対象の被検体Pを載置、移動させる装置であり、基台31と、寝台駆動装置32と、天板33と、支持フレーム34とを備える。
基台31は、支持フレーム34を鉛直方向(y方向)に移動可能に支持する筐体である。寝台駆動装置32は、被検体Pが載置された天板33を天板33の長軸方向(z方向)に移動するモータあるいはアクチュエータである。支持フレーム34の上面に設けられた天板33は、被検体Pが載置される板である。
なお、寝台駆動装置32は、天板33に加え、支持フレーム34を天板33の長軸方向(z方向)に移動してもよい。また、寝台駆動装置32は、寝台装置30の基台31ごと移動させてもよい。本発明を立位CTに応用可能な場合は、天板33に相当する患者移動機構を移動する方式であってもよい。
コンソール装置40は、メモリ41と、ディスプレイ42と、入力インターフェース43と、ネットワーク接続回路44と、処理回路45とを有する。なお、コンソール装置40は、架台装置10とは別体として説明するが、架台装置10にコンソール装置40の構成要素の一部または全部が含まれてもよい。また、コンソール装置40が単一のコンソールにて全ての機能を実行するものとして以下説明するが、これらの機能は複数のコンソールが実行してもよい。
メモリ41は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。また、メモリ41は、たとえば、投影データや再構成画像データ、あらかじめ取得した被検体Pのボリュームデータなどを記憶する。
ディスプレイ42は、各種の情報を表示する。たとえば、ディスプレイ42は、処理回路45によって生成された医用画像(CT画像)や、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。たとえば、ディスプレイ42は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。また、ディスプレイ42は、架台装置10に設けられてもよい。また、ディスプレイ42は、デスクトップ型でもよいし、コンソール装置40の本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されてもよい。
入力インターフェース43は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路45に出力する。たとえば、入力インターフェース43は、マルチエナジー撮影における管電流値や複数の管電圧値などの投影データを収集する際の収集条件や、CT画像を再構成する際の再構成条件、CT画像から後処理画像を生成する際の画像処理条件等をユーザから受け付ける。たとえば、入力インターフェース43は、マウス、キーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック、操作面へ触れることで入力操作を行なうタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、および音声入力回路等により実現される。また、入力インターフェース43は、架台装置10に設けられてもよい。また、入力インターフェース43は、コンソール装置40の本体と無線通信可能なタブレット端末などで構成されてもよい。
ネットワーク接続回路44は、ネットワークの形態に応じた種々の情報通信用プロトコルを実装する。ネットワーク接続回路44は、この各種プロトコルに従ってX線CT装置1と画像サーバ等の他の機器とを接続する。この接続には、電子ネットワークを介した電気的な接続などを適用することができる。ここで電子ネットワークとは、電気通信技術を利用した情報通信網全般を意味し、無線/有線の病院基幹LAN(Local Area Network)やインターネット網のほか、電話通信回線網、光ファイバ通信ネットワーク、ケーブル通信ネットワークおよび衛星通信ネットワークなどを含む。
処理回路45は、メモリ41に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、X線CT装置1の全体の動作を制御するプロセッサである。たとえば、処理回路45は、架台装置10および寝台装置30を制御して被検体Pのマルチエナジー撮影を実行させて投影データを収集させ、収集された投影データにもとづいて画像再構成を行うことでX線CT画像を生成してディスプレイ42に表示させることができる。
(X線高電圧装置の構成)
次に、X線高電圧装置14の構成について説明する。図3は、X線管11の高管電圧値kV_Hと低管電圧値kV_Lにおけるエミッションカーブの一例を示す説明図である。図3は、X線高電圧装置14が高管電圧値kV_Hと高管電圧値kV_Hよりも低い低管電圧値kV_Lの2つの管電圧値をkVスイッチングすることでデュアルエナジー撮影を行う場合の例を説明するための図である。
フィラメント電流値Ifと管電流値mAに関する特性情報には、フィラメント電流値Ifと管電流値mAの関係を示すフィラメントエミッション特性(以下、エミッションカーブという)が含まれる。エミッションカーブは、管球ごとに異なるとともに、同じ管球であっても、管電圧値kVに応じて異なる。
すなわち、同じフィラメント電流値IfをX線管11のフィラメント11cに印加したときに得られる管電流値mAは、高管電圧値kV_Hと低管電圧値kV_Lとで異なる値となる。このため、フィラメント電流値Ifを一定としてデュアルエナジー撮影した場合、管電圧のスイッチングに同期して管電流値mAが変動する。この管電流値mAの変動幅ΔmAは、図3に示したエミッションカーブから明らかなように、フィラメント電流値Ifが大きいほど広くなってしまう。
いま、ユーザによる入力インターフェース43を介した設定により、あるいは検査オーダ情報に含まれる情報(直接に値を定義した情報のほか、検査部位の情報を含む)にもとづいて、デュアルエナジー撮影の設定管電圧として高管電圧値kV_Hと低管電圧値kV_Lが設定され、設定管電流として管電流値mA0が設定された場合について考える。この場合、管電流値mA0を与えるフィラメント電流値Ifとしては、高管電圧値kV_Hに対応するIf1(図3の点A参照)と、低管電圧値kV_Lに対応するIf2(図3の点B参照)の2つが選択しうる。
フィラメント電流値If1を選択した場合は、高管電圧値kV_Hでは設定管電流値である管電流値mA0、低管電圧値kV_Lでは管電流値mALで管電圧変調スキャンが行われる。この場合の管電流の変動幅(mA0とmALの差分)をΔmA1とする。一方、フィラメント電流値If2を選択した場合は、低管電圧値kV_Lでは設定管電流値である管電流値mA0、高管電圧値kV_Hでは管電流値mAHで管電圧変調スキャンが行われる。この場合の管電流の変動幅(mAHとmA0の差分)をΔmA2とする。
いずれの場合も、設定管電流値であるmA0を用いる点で共通する。しかし、フィラメント電流値If2で駆動する場合、すなわち設定管電流値である管電流値mA0が低管電圧値kV_Lで用いられる場合の管電流変動幅ΔmA2は、フィラメント電流値If1で駆動する場合、すなわち設定管電流値である管電流値mA0が高管電圧値kV_Hで用いられる場合の管電流変動幅ΔmA1にくらべて非常に広くなってしまう。このため、設定管電流が低管電圧で用いられてしまうと、管電流変動幅ΔmAが大きくなってしまい、画質が劣化してしまう。
また、設定管電流を低管電圧で用いる場合、設定管電流を高管電圧で用いる場合に比べて、最大管電流がはるかに大きくなる。このため、被検体Pの被ばく線量が増大しまうとともに、X線管11にかかる負荷が高くなりX線管11の寿命を縮めてしまう。
これは、3以上の管電圧値kVをkVスイッチング方式で切り替えてマルチエナジー撮影を行う場合も同様である。
図4は、X線管11の高管電圧値kV_H、低管電圧値kV_L、および中間管電圧値kV_3の3つの管電圧のエミッションカーブの一例を示す説明図である。
マルチエナジー撮影の設定管電圧として高管電圧値kV_H、低管電圧値kV_L、および中間管電圧値kV_3の3つが設定され、設定管電流として管電流値mA0が設定された場合について考える。この場合、管電流値mA0を与えるフィラメント電流値Ifは、If1(図4の点A参照)とIf2(図4の点B参照)に加えて中間管電圧値kV_3に対応するIf3(図4の点C参照)の3つが選択しうる。この場合も、図3に示した例と同様に、最高の管電圧値kV_Highestである高管電圧値kV_Hに対応するフィラメント電流値If1を用いる場合に、管電流変動幅ΔmAが最も狭くなる。また、少なくとも最低の管電圧値kV_Lowestに対応するもの(図4に示す例では低管電圧値kV_Lに対応するIf2)以外であれば、たとえば中間管電圧値kV_3に対応するIf3を用いる場合であっても、最低の管電圧値kV_Lowestに対応するIfを用いる場合よりも管電流変動幅ΔmAを小さくすることができるとともに最大管電流値を小さくすることができる。
図5は、図3に示す例において、設定管電流値mA0を与えるフィラメント電流として低管電圧値kV_Lに対応する値If2を設定し、かつ高管電圧値kV_Hから管電圧変調スキャンをスタートする場合の管電圧値kVおよび管電流値mAの時間変化の一例を示す説明図である。
図5に示すように、フィラメント電流値If2で駆動する場合、管電流変動幅ΔmA2が大きくなってしまい、画質が劣化してしまう。また、最大管電流値mAHが高いため、被検体Pの被ばく線量が増大しまうとともに、X線管11にかかる負荷が高くなりX線管11の寿命を縮めてしまう。
図6は、図3に示す例において、設定管電流値mA0を与えるフィラメント電流として高管電圧値kV_Hに対応する値If1を設定し、かつ低管電圧値kV_Lから管電圧変調スキャンをスタートする場合の管電圧値kVおよび管電流値mAの時間変化の一例を示す説明図である。
図6に示すように、フィラメント電流値If1で駆動する場合、管電流変動幅ΔmA1をΔmA2に比べて大幅に小さくすることができ、画質への影響を大きく低減することができる。また、最大管電流値は設定管電流値mA0にとどまっているため、フィラメント電流値If2で駆動する場合に比べ、被検体Pの被ばく線量を低減させることができるとともにX線管11の寿命を延ばすことができる。
また、図5に示すように管電圧変調スキャンを高管電圧値kV_Hから開始する場合の立ち上がり期間71に比べ、図6に示すように管電圧変調スキャンを低管電圧値kV_Lから開始する場合の立ち上がり期間72のほうが短く、また被ばく線量も低い。管電圧が安定するまでの立ち上がり期間の投影データは画像化に用いることはできないため、この期間の被ばくは被検体Pの画像生成にとって不要である。したがって、管電圧変調スキャンを低管電圧値kV_Lから開始する場合、高管電圧値kV_Hから開始する場合に比べて、被検体Pの不要被ばくを非常に低減することができることがわかる。
このように、設定管電流が低管電圧で用いられてしまう場合、管電流変動幅ΔmAが大きくなってしまい画質が劣化してしまう。また、設定管電流が低管電圧で用いられてしまう場合、最大管電流がはるかに大きくなってしまい被検体Pの被ばく線量が増大し、かつX線管11にかかる負荷が高くなりX線管11の寿命を縮めてしまう。
そこで、本実施形態に係るX線高電圧装置14は、kVスイッチング方式による管電圧変調スキャン(マルチエナジー撮影(デュアルエナジー撮影を含む))を行う場合、管電圧変調スキャンの開始管電圧によらず、設定管電流値mA0を与えるフィラメント電流値Ifとして、少なくとも最低の管電圧値kV_Lowestに対応するもの(図3、図4に示す例ではIf2)は用いず、好ましくは最高の管電圧値kV_Highestに対応するもの(図3、図4に示す例ではIf1)を用いる。また、管電圧変調スキャンの開始管電圧は、好ましくは最低の管電圧値kV_Lowestとするとよい。
このため、X線高電圧装置14は、図2に示すように、高電圧発生装置51、管電圧検出回路52、管電圧制御回路53、管電流検出回路54、フィラメント電源55、フィラメント電流検出回路56、フィラメント電源制御回路57、記憶回路61、および処理回路62を有する。
高電圧発生装置51は、変圧器(トランス)および整流器等の電気回路を有し、X線管11に印加する高電圧を発生する機能を有し、管電圧制御回路53に出力電圧を制御される。高電圧発生装置51は、変圧器方式であってもよいしインバータ方式であっても構わない。
管電圧検出回路52は、X線管11の管電圧を検出し、検出した管電圧の値kVに応じた信号を出力して管電圧制御回路53およびフィラメント電源制御回路57に与える。この結果、フィラメント電源制御回路57には管電圧値kVの制御情報が与えられる。
管電圧制御回路53は、管電圧検出回路52が検出した管電圧値kVが、処理回路62に設定された管電圧変調信号に同期して設定管電圧(図3に示す例では高管電圧値KV_Hまたは低管電圧値kV_L)に近づくように高電圧発生装置51の出力電圧を制御する。
管電流検出回路54は、X線管11に印加されている管電流値mAを検出し、検出した管電流値mAに応じた信号を出力してフィラメント電源制御回路57に与える。
フィラメント電源55は、X線管11の陰極のフィラメント11cを加熱するためにフィラメント11cに印加するフィラメント電流を発生する電流源であり、フィラメント電源制御回路57により出力電流を制御される。
フィラメント電流検出回路56は、フィラメント電流を検出し、検出したフィラメント電流の値Ifに応じた信号を出力してフィラメント電源制御回路57に与える。
フィラメント電源制御回路57は、管電流値mAが処理回路62に設定された値に近づくように、かつ、フィラメント電流値Ifが処理回路62に設定された値に近づくように、フィラメント電源55の出力電流をフィードバック制御する。
具体的には、フィラメント電源制御回路57は、管電流検出回路54が検出した管電流値mAが、高管電圧値KV_Hの期間(High期間)においてはmA0に、低管電圧値KV_Lの期間(Low期間)においてはmALに、それぞれに近づくように、かつ、フィラメント電流検出回路56が検出したフィラメント電流値Ifが、処理回路62に設定されたフィラメント電流値If1に近づくように、フィラメント電源55の出力電流をフィードバック制御する(図3、図6参照)。
記憶回路61は、たとえば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有し、プログラムや各種データを記憶する。記憶回路61は、たとえばX線管11の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する。特性情報は、管電圧ごとのエミッションカーブの情報を含む。エミッションカーブの情報はテーブルとして保持されてもよいし関数として保持されてもよい。記憶回路61に記憶されるプログラムおよびデータの一部または全部は、電子ネットワークを介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路に与えられてもよい。
処理回路62は、記憶回路61に記憶された管電圧制御プログラムを読み出して実行することにより、管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅ΔmAを小さくするための処理を実行するプロセッサである。
処理回路62のプロセッサは、図2に示すように、取得機能621、受付機能622、特定機能623、および変調制御機能624を実現する。これらの各機能はそれぞれプログラムの形態で記憶回路61に記憶されている。なお、処理回路62の機能621−624の一部または全部は、X線高電圧装置14にデータ送受信可能に接続された他のプロセッサ(たとえばコンソール装置40の処理回路45のプロセッサや制御装置15のプロセッサ、あるいは外部のプロセッサなど)により実現されてもよい。また、コンソール装置40の処理回路45のプロセッサにより機能621−624が実現される場合は、記憶回路61の記憶データはコンソール装置40のメモリ41に記憶されてもよい。この場合、X線高電圧装置14は、記憶回路61および処理回路62を備えずともよい。
取得機能621は、管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値(たとえば高管電圧値kV_H)と第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値(たとえば低管電圧値kV_L)とを取得する。また、取得機能621は、マルチエナジー撮影を行う場合、さらに第1の管電圧値よりも低い第3の管電圧値(たとえば中間管電圧値kV_3)を取得してもよい。これらの管電圧値は、ユーザによる入力インターフェース43を介した設定により、あるいは検査オーダ情報にもとづいて取得される。たとえば、検査オーダ情報に検査対象部位の情報が含まれる場合、取得機能621は検査対象部位の情報にもとづいて、記憶回路61等の記憶媒体に記憶された当該部位に対応するマルチエナジー撮影における管電圧値を読み出すことにより取得してもよい。検査オーダ情報に取得機能621は、取得部の一例である。
受付機能622は、第1の管電流値(たとえば管電流値mA0)を受け付ける。第1の管電流値は、ユーザによる入力インターフェース43を介した設定により、あるいは検査オーダ情報にもとづいて受け付けられる。たとえば、検査オーダ情報に検査対象部位の情報が含まれる場合、受付機能622は検査対象部位の情報にもとづいて記憶回路61等の記憶媒体に記憶された当該部位に対応する第1管電流値を読み出すことで第1管電流値を受け付けてもよい。受付機能622は、受付部の一例である。
特定機能623は、第1の管電圧における第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定する。図3、図4に示す例では、特定機能623は、高管電圧値kV_Hにおける管電流値mA0に対応するフィラメント電流値If1を特定する。また、特定機能623は、記憶回路61に記憶された特性情報にもとづいて、第2の管電圧におけるフィラメント電流に対応する第2の管電流値を特定する。図3、図4に示す例では、特定機能623は、低管電圧値kV_Lにおけるフィラメント電流値If1に対応する管電流値mALを特定する。特定機能623は、特定部の一例である。
変調制御機能624は、特定機能623により特定されたフィラメント電流値にもとづいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御する。図3に示す例では、変調制御機能624は、フィラメント電流値If1にもとづいて管電圧変調スキャンを実行するように制御する。より具体的には、変調制御機能624は、第1の管電圧では第1の管電流値、第2の管電圧では第2の管電流値となるよう、特定機能623に特定されたフィラメント電流値で管電圧変調スキャンを実行するように制御する。このとき、変調制御機能624は、フィラメント電流が特定機能623に特定されたフィラメント電流値を一定値に維持するように制御する。
また、取得機能621が第3の管電圧値を取得した場合、変調制御機能624は、管電圧変調スキャンを第2の管電圧または第3の管電圧から実行するように制御してもよい。変調制御機能624は、好ましくは、管電圧変調スキャンを最低の管電圧値kV_Lowestから開始するように制御する(図5参照)。変調制御機能624は、制御部の一例である。
(動作)
次に、本実施形態に係るX線高電圧装置14を含むX線CT装置1の動作の一例について説明する。
図7は、図1に示すX線高電圧装置14により、図3に示す特性情報を用いる場合において管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅ΔmAを小さくする際の手順の一例を示すフローチャートである。図7において、Sに数字を付した符号はフローチャートの各ステップを示す。
まず、ステップS1において、取得機能621は、管電圧変調スキャンを実行する際の高管電圧値kV_Hと低管電圧値kV_Lとを取得する。
次に、ステップS2において、受付機能622は、管電流値mA0を受け付ける。
次に、ステップS3において、特定機能623は、高管電圧値kV_Hのエミッションカーブにもとづいて、管電流値mA0と高管電圧値kV_Hとに対応するフィラメント電流値If1を特定する。
次に、ステップS4において、特定機能623は、低管電圧値kV_Lのエミッションカーブにもとづいて、低管電圧値kV_Lとフィラメント電流値If1とに対応する管電流値mALを特定する。
そして、ステップS5において、変調制御機能624は、高管電圧値kV_Hでは管電流値mA0、低管電圧値kV_Lでは管電流値mALとなるよう、かつ、フィラメント電流がフィラメント電流値If1を一定に維持するよう、かつ、開始管電圧値を低管電圧値kV_Lに設定して、管電圧変調スキャンを開始する(図6参照)。
以上の手順により、図3に示す特性情報を用いる場合において管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅ΔmAを小さくすることができる。
本実施形態に係るX線高電圧装置14およびX線CT装置1は、kVスイッチング方式による管電圧変調スキャンを行う場合、管電圧変調スキャンの開始管電圧によらず、設定管電流値mA0を与えるフィラメント電流値Ifとして、少なくとも最低の管電圧値kV_Lowestに対応するもの(図3、図4に示す例ではIf2)は用いず、好ましくは最高の管電圧値kV_Highestに対応するもの(図3、図4に示す例ではIf1)を用いる。たとえば、管電圧変調スキャンの開始管電圧が最高の管電圧値kV_Highestではない場合であっても、フィラメント電流値Ifとして最高の管電圧値kV_Highestのエミッションカーブにおける設定管電流値mA0を与えるIfを用いることができる。このため、管電流変動幅ΔmAを非常に小さく保つことができ、管電流変動幅ΔmAが画像に与える影響を大幅に低減することができる。また、最大管電流を小さくすることができるため、被検体Pの被ばく線量を低減し、かつX線管11にかかる負荷を軽減してX線管11の寿命を延ばすことができる。
また、X線高電圧装置14およびX線CT装置1は、管電圧変調スキャンの開始管電圧を最低の管電圧値kV_Lowestとすることができる。このため、管電圧変調スキャンの開始時における、管電圧の印加が開始されてから管電圧が安定するまでの立ち上がり期間における被検体Pの不要被ばくを大幅に低減することができる。また、立ち上がり時間が短くなるため、スキャンに要する時間を短縮することができ、被検体Pおよびユーザの検査負担を軽減することができる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、管電圧変調スキャンにおける管電流の変動幅を小さくすることができる。
なお、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサがたとえばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。また、プロセッサがたとえばASICである場合、記憶回路にプログラムを保存するかわりに、当該プログラムに相当する機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行するハードウェア処理により各種機能を実現する。あるいはまた、プロセッサは、ソフトウェア処理とハードウェア処理とを組み合わせて各種機能を実現することもできる。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶回路は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶回路が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線CT装置
11 X線管
11c フィラメント
14 X線高電圧装置
61 記憶回路
62 処理回路
621 取得機能
622 受付機能
623 特定機能
624 変調制御機能

Claims (7)

  1. 管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値と前記第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値とを取得する取得部と、
    X線管の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する記憶部と、
    第1の管電流値を受け付ける受付部と、
    前記特性情報に基づいて、前記第1の管電圧における前記第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定する特定部と、
    前記フィラメント電流値に基づいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御する制御部と、
    を備えたX線CT装置。
  2. 前記制御部は、
    前記管電圧変調スキャンを前記第2の管電圧から実行するように制御する、
    請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記特定部は、
    前記特性情報に基づいて、前記第2の管電圧における前記フィラメント電流に対応する第2の管電流値を特定し、
    前記制御部は、
    前記第1の管電圧では前記第1の管電流値、前記第2の管電圧では前記第2の管電流値となるよう、前記フィラメント電流値で前記管電圧変調スキャンを実行するように制御する、
    請求項1または2に記載のX線CT装置。
  4. 前記制御部は、
    前記フィラメント電流値が一定となるよう前記管電圧変調スキャンを実行するように制御する、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  5. 前記取得部は、
    前記第1の管電圧値よりも低い第3の管電圧値を取得し、
    前記制御部は、
    前記管電圧変調スキャンを前記第2の管電圧または前記第3の管電圧から実行するように制御する、
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載のX線CT装置。
  6. 管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値と前記第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値とを取得する取得部と、
    X線管の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する記憶部と、
    第1の管電流値を受け付ける受付部と、
    前記特性情報に基づいて、前記第1の管電圧における前記第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定する特定部と、
    前記フィラメント電流値に基づいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御する制御部と、
    を備えたX線高電圧装置。
  7. 管電圧変調スキャンを実行する際の、第1の管電圧値と前記第1の管電圧値よりも低い第2の管電圧値とを取得するステップと、
    X線管の管電圧ごとの管電流とフィラメント電流に関する特性情報を記憶する記憶部と、
    第1の管電流値を受け付けるステップと、
    前記特性情報に基づいて、前記第1の管電圧における前記第1の管電流値に対応するフィラメント電流値を特定するステップと、
    前記フィラメント電流値に基づいて、管電圧変調スキャンを実行するように制御するステップと、
    を有する管電圧制御方法。
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