JP2023025504A - ブラインド用ボトムレール及びブラインド - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストや在庫管理の負担を軽減可能なボトムレールを提供する。
【解決手段】ボトムレール1は、ヘッドボックスから垂下される昇降コード9により吊下支持されるものであって、複数のスラット4が積層されることで形成されるスラット群10と、スラット群10を一体として保持可能な保持部材11と、スラット群10を固定可能な固定部材12を備える。保持部材11は、スラット4の挿通部14に挿通される凸部13が形成されたベース部15と、ベース部15の前後両端部から起立する壁部16とを有する。ボトムレール1では、スラット群10の複数の挿通部14に保持部材11の凸部13が挿通されるとともに、保持部材11が昇降コード9に取り付けられる。
【選択図】図5
【解決手段】ボトムレール1は、ヘッドボックスから垂下される昇降コード9により吊下支持されるものであって、複数のスラット4が積層されることで形成されるスラット群10と、スラット群10を一体として保持可能な保持部材11と、スラット群10を固定可能な固定部材12を備える。保持部材11は、スラット4の挿通部14に挿通される凸部13が形成されたベース部15と、ベース部15の前後両端部から起立する壁部16とを有する。ボトムレール1では、スラット群10の複数の挿通部14に保持部材11の凸部13が挿通されるとともに、保持部材11が昇降コード9に取り付けられる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ブラインド用ボトムレール及びブラインドに関する。特に、上下方向に複数のスラットが配列された横型ブラインドに用いられるボトムレール、及び横型ブラインドに関する。
ブラインドとして、スラットと呼ばれる細長い帯状の遮蔽材が上下方向に複数配列された横型ブラインドが知られている。従来、木製のスラットを使用した横型ブラインドでは、スラットとボトムレールとの調和を図るために、木製のボトムレールが使用される。
また、横型ブラインドでは、木製スラットを用いた場合に限らず、ブラインド全体の意匠性を保つために、ボトムレールの素材や色はスラットと統一するのが一般的である。この場合、スラットの素材や色に応じた専用のボトムレールを多種用意する必要がある。従って、ボトムレールの製造コストの増大や在庫管理に伴う負担が課題となっている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、製造コストや在庫管理の負担を軽減可能なブラインド用ボトムレール及びブラインドを提供することを目的とする。
本発明者は、複数のスラットが積層されることで形成されてなるスラット群を保持部材により一体として保持することで、上記の課題を解決できると考え、これに基づいて、以下のような新たなブラインド用ボトムレール及びブラインドを発明するに至った。
本発明によるブラインド用ボトムレールは、ヘッドボックスから垂下されるコードにより吊下支持されるブラインド用ボトムレールであって、複数のスラットが積層されることで形成されるスラット群と、前記複数のスラットが積層された状態において前記スラット群を一体として保持可能な保持部材と、を備える。
前記保持部材は、前記複数のスラットが積層された状態において前記複数のスラットそれぞれに形成された挿通部に挿通可能な凸部を有し、積層された前記複数のスラットそれぞれの前記挿通部に前記凸部が挿通された状態で前記スラット群を一体として保持可能であるのが好ましい。
前記保持部材は、前記凸部が形成されるベース部と、前記ベース部の前後方向両端部から起立し、嵌合爪が形成される壁部と、を有し、前記スラット群に対して前記嵌合爪によって上下方向に嵌合されることで、前記スラット群を固定して保持可能であるのが好ましい。
前記スラット群の長手方向の一部に係止されることで、前記スラット群を固定可能な固定部材をさらに備えるのが好ましい。
前記固定部材は、前記スラット群の長手方向端部に挿嵌されるキャップであるのが好ましい。
前記コードは、前記ヘッドボックスに前記ブラインド用ボトムレールを吊下支持する昇降コードであり、前記挿通部は、前記昇降コードの挿通口であり、前記保持部材は、前記昇降コードの下端に係止されるのが好ましい。
前記挿通部は、平面視において前記凸部と略同形状に形成されており、前記凸部は、前記コードの下端における前記保持部材への係止部を内部に収容可能な形状に形成されるのが好ましい。
前記保持部材は、ラダーコードを前記スラット群に連結するラダーホルダーであるのが好ましい。
本発明によるブラインドは、上記のいずれかのブラインド用ボトムレールを備える。
本発明によるブラインドは、ヘッドボックスから垂下されるコードにより吊下支持される複数のスラット及びボトムレールを備えるブラインドであって、前記ボトムレールは、前記ヘッドボックスから吊り下げられる前記複数のスラットのうち、下端のスラットを含む複数のスラットが積層されることで形成されるスラット群と、前記スラット群を形成する複数のスラットが積層された状態において前記スラット群を一体として保持可能な保持部材と、を備える。
本発明によるブラインド用ボトムレールは、複数のスラットが積層されることで形成されてなるスラット群を保持部材により一体として保持する構成である。従って、製造コストや在庫管理の負担を軽減可能なブラインド用ボトムレール及びブラインドを提供できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための好ましい各実施形態を説明する。
図1に示すように、ブラインド100は、上下方向に複数のスラットが配列された横型ブラインド100である。この横型ブラインド100のボトムレール1に、本発明が適用される。
横型ブラインド100は、C形チャンネル状のヘッドボックス2を上部に備える。ヘッドボックス2には、複数のラダーコード3を介して、複数のスラット4が吊り下げられている。横型ブラインド100は、ヘッドボックス2がブラケット(図示せず)を介して窓枠の上面又は天井に固定されることで、窓の内側に配置される。
本明細書において、横型ブラインド100が設置された状態において、スラット4の延びる方向を左右方向、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。
本明細書において、横型ブラインド100が設置された状態において、スラット4の延びる方向を左右方向、上下方向及び左右方向に直交する方向を前後方向とする。
ヘッドボックス2内には、回転ドラム(図示せず)が回転自在に設けられている。この回転ドラムには、ラダーコード3が係留されている。図4に示すように、ラダーコード3は、第1縦紐6、第2縦紐7、及び横紐8を有する。第1縦紐6及び第2縦紐7は、前後方向に離隔して、上端部が回転ドラムに係留されている。すなわち、第1縦紐6は、ヘッドボックス2から垂下されて、室内側に配置され、第2縦紐7は、ヘッドボックス2から垂下されて、窓側(室外側)に配置されている。複数の横紐8は、上下方向に間隔をあけて、第1縦紐6と第2縦紐7との間に張架されている。
ラダーコード3には、スラット4が設けられる。具体的には、図4に示すように、スラット4は、長手方向が左右方向に沿うようにして、ラダーコード3の横紐8の上に配置される。これにより、複数のスラット4は、上下方向に間隔をあけて、ヘッドボックス2に吊り下げられる。
このような構成により、横型ブラインド100は、スラット4が略水平に配置された状態から、ループ状の操作部材5を操作することにより、回転ドラムを回転させて、複数のスラット4を同時に傾動させることができる。また、横型ブラインド100は、複数のスラット4が傾斜した状態から、操作部材5を操作することにより、回転ドラムを先ほどとは逆に回転させて、複数のスラット4を同時に略水平に配置、又は逆方向に傾動された状態にすることができる。
ヘッドボックス2からは、ラダーコード3とは別に、コード9が垂下されている。このコード9は、ヘッドボックス2にブラインド用ボトムレール1を吊下支持する昇降コードである。昇降コード9の上端部は、ヘッドボックス2内に回転自在に設けられた昇降ドラム(図示せず)に係留されている。昇降コード9の下端部には、ボトムレール1が設けられている。なお、昇降コード9は、ラダーコード3の横紐8とは接続されていない。
このような構成により、横型ブラインド100は、操作部材5を操作することにより、昇降ドラムを回転させて、昇降コード9を昇降ドラムに巻取ることで、複数のスラット4を上昇させることができる。また、横型ブラインド100は、操作部材5を操作することにより、昇降ドラムを先ほどとは逆に回転させて、昇降コード9を昇降ドラムから巻解くことで、複数のスラット4を下降させることができる。このようにして、横型ブラインド100は、操作部材5を操作することによりスラットを開閉(回転)及び昇降することができる。
前述したように、ボトムレール1は、ヘッドボックス2から垂下される昇降コード9により吊下支持される。図4及び図5に示すように、ボトムレール1は、複数のスラット4からなるスラット群10と、スラット群10を一体として保持可能な保持部材11と、スラット群10を固定可能な固定部材12とを備える。なお、スラット群10を形成する複数のスラット4は、予め横型ブラインド100に設けられている(予めラダーコード3の各横紐8上に配置されている)スラットではない。
スラット群10は、複数の帯状のスラット4が積層されて形成される。例えば、スラット群10は、図4から図6に示すように、4枚のスラット4から形成される。なお、スラット群10を形成するスラット4の枚数は、4枚に限定されるものではなく、適宜に設定される。
スラット群10を形成する複数のスラット4それぞれには、後述する保持部材11の凸部13が挿通する挿通部14が貫通して形成されている。図4に示すように、挿通部14は、平面視において前後方向を長手方向とする長方形状である。複数のスラット4が重ね合わされた状態において、隣接するスラット4,4の挿通部14,14同士が連通されている。すなわち、複数のスラット4それぞれの挿通部14は、上下方向に重なって連続している。
保持部材11は、複数のスラット4が積層された状態において複数のスラット4それぞれに形成された挿通部14に挿通可能な凸部13を有する。典型的には、図2に示すように、保持部材11は、凸部13が形成されるベース部15と、ベース部15の前後方向両端部から起立する一対の壁部16,16とを有する。ベース部15は、平面視において前後方向を長手方向とする長方形の板状である。ベース部15の前後方向中央部には、上方に突出した凸部13が形成されている。凸部13は、側面視略矩形の板状で、板面を左右に向けてベース部15に形成されている。凸部13には、この凸部13及びベース部15を上下方向に貫通する孔部17が形成されている。
図6に示すように、ベース部15の下面には、下方に開口する(上方に凹む)凹部18が形成されている。凹部18の底面には、孔部17の下端が開口している。
一対の壁部16,16は、正面視略矩形の板状で、板面を前後に向けてベース部15に形成されている。一対の壁部16,16の内面には、内方に開口する溝20が上下方向に沿って形成されている。すなわち、前側に位置する壁部16の後面には、後方に開口する溝20が形成され、後側に位置する壁部16の前面には、前方に開口する溝20が形成されている。一対の壁部16,16に形成される溝20は、上方に開口している。
図3に示すように、固定部材12は、略矩形のブロック状である。固定部材12には、側面視において前後方向を長手方向とする長方形の開口部21が左右方向に貫通して形成されている。開口部21の前後長さは、スラット群10を形成するスラット4の前後長さである幅と同じである。また、開口部21の上下長さは、スラット群10を形成する積層された複数のスラット4の合計の厚さと同じである。開口部21の上面には、スラット4の板厚差吸収又は横滑り防止のために左右方向に延びる一対のリブ21aが形成される。
前述したように、ボトムレール1に用いられるスラット4は、予め横型ブラインド100に設けられたスラットではない。しかしながら、ボトムレール1に用いられるスラット4と予め横型ブラインド100に設けられたスラット4とは、構成が同じである。すなわち、予め横型ブラインド100に設けられたスラット4にも、挿通部14が形成されている。図5に示すように、ラダーコード3にスラット4が取り付けられた状態において、スラット4の挿通部14には、昇降コード9が貫通している。すなわち、ボトムレール1に用いられるスラット4の挿通部14は、昇降コード9の挿通口が利用される。
図4から図6に示すように、横型ブラインド100にボトムレール1を組み付ける際には、まず、複数のスラット4を積層して形成されたスラット群10がラダーコード3の最も下部に配置される横紐8の上部に配置される。その後、スラット群10の複数の挿通部14の下方から保持部材11の凸部13が挿通されるとともに、昇降コード9が保持部材11に取り付けられる。
図6に示すように、昇降コード9を保持部材11に取り付ける際には、昇降コード9の下端部が保持部材11に係止される。具体的には、昇降コード9が孔部17を貫通した状態で、昇降コード9の下端部に形成された係止部22が保持部材11のベース部15に係止される。なお、係止部22は、昇降コード9の下端部に形成された結び目である。図示例では、昇降コード9の係止部22は、係止具23を介して、保持部材11に係止される。係止具23は、板状で、上下方向に貫通する貫通孔24が形成されている。
図6に示すように、昇降コード9は孔部17及び貫通孔24を貫通した状態で、保持部材11の凹部18の底面に係止具23を介して係止部22により係止されることで、昇降コード9は保持部材11に取り付けられる。従って、保持部材11は、積層された複数のスラット4それぞれの挿通部14に凸部13が挿通された状態で、スラット群10を一体として保持可能である。また、係止具23及び係止部22が凹部18に隠れて見えなくなるため、意匠性を向上させることができる。
前述したように保持部材11にてスラット群10を一体として保持している場合、図6に示すように、第1縦紐6の下端部は、前側の壁部16に形成された溝20を通って、スラット群10とベース部15との間にまわりこんでおり、第2縦紐7の下端部は、後側の壁部16に形成された溝20を通って、スラット群10とベース部15との間にまわりこんでいる。従って、保持部材11は、ラダーコード3をスラット群10に連結するラダーホルダーである。なお、前述したように昇降コード9がラダーコード3の横紐8に接続されていないので、保持部材11にてスラット群10を保持している際、横紐8は、保持部材11の凸部13を避けるようにして、凸部13の右側又は左側に位置する。
図5に示すように、固定部材12は、その開口部21にスラット群10が貫通した状態で、スラット群10に取り付けられる。これにより、スラット群10を形成する複数のスラット4がばらけるのを防止できる。従って、固定部材12は、スラット群10の長手方向の一部に係止されることで、スラット群10を固定可能である。
次に、図7を用いて、本発明の第2実施形態によるブラインド用ボトムレール1について説明する。なお、第1実施形態で付した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じにするので以下、説明を省略することがある。第2実施形態によるブラインド用ボトムレール1は、固定部材12の構成が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、図7に示すように、固定部材12は、略矩形ブロック状で、一面に開口した図示しない凹部が形成されたキャップ形状である。この固定部材12は、スラット群10の長手方向一端部又は長手方向他端部が凹部内に差し込まれるようにして、スラット群10に設けられる。このように、第2実施形態では、固定部材12は、スラット群10の長手方向端部に挿嵌されるキャップである。
次に、図8から図10を用いて、本発明の第3実施形態によるブラインド用ボトムレール1について説明する。第3実施形態によるブラインド用ボトムレール1は、保持部材11の構成が第1実施形態と異なる。図8に示すように、保持部材11は、凸部13が形成されるベース部15と、ベース部15の前後方向両端部から起立し、嵌合爪25が形成される壁部16とを有する。
前後一対の壁部16,16の内面には、内方に開口する溝20が上下方向に沿って形成されている。すなわち、前側に位置する壁部16の後面には、後方に開口する溝20が形成され、後側に位置する壁部16の前面には、前方に開口する溝20が形成されている。一対の壁部16,16に形成される溝20は、上方に開口している。また、一対の壁部16,16に形成される溝20は、上部が前後方向に貫通している。これにより、一対の壁部16,16の上部は、2つに分割されている。
一対の壁部16,16の上端部には、内方に延出した嵌合爪25が形成されている。前述したように一対の壁部16,16が2つに分割されているので、嵌合爪25は、分割されたそれぞれに形成されている。図示例では、嵌合爪25は、上面が内方に行くに従って下方に傾斜しており、側面視略三角形状である。
なお、第3実施形態では、ベース部15に形成される凸部13の構成が異なる。図8に示すように、凸部13は、前後に離隔した一対の板材26,26からなる。一対の板材26,26は、板面を左右に向けて位置している。一対の板材26,26間の隙間27は、ベース部15に形成された凹部18と連続している。
図9及び図10に示すように、第3実施形態においても、第1実施形態と同様にして、昇降コード9が保持部材11に取り付けられるとともに、保持部材11によりスラット群10が一体として保持される。昇降コード9を保持部材11に取り付ける際、昇降コード9は、一対の板材26,26間の隙間27を挿通し、凹部18内において係止具23の貫通孔24を通される。保持部材11によりスラット群10を保持する際には、保持部材11を弾性変形させてスラット群10に嵌合させる。このようにして、保持部材11は、スラット群10に対して嵌合爪25によって上下方向に嵌合されることで、スラット群10を固定して保持可能である。
次に、図11から図13を用いて、本発明の第4実施形態によるブラインド用ボトムレール1について説明する。第4実施形態によるブラインド用ボトムレール1は、保持部材11の構成が第1実施形態と異なる。第1実施形態では、保持部材11の凸部13は、板状とされたが、第4実施形態では、図11に示すように柱状とされる。例えば、保持部材11の凸部13は、円柱状である。
また、第1実施形態では、ベース部15に凹部18が形成されたが、第4実施形態では、図13に示すように、ベース部15及び凸部13に凹部18が形成される。具体的には、ベース部15の下面に開口する凹部18は、底部が凸部13内に位置している。凹部18の底面には、凸部13を上下方向に貫通する孔部17が形成されている。
なお、第4実施形態では、保持部材11の一対の壁部16,16は、第3実施形態の保持部材11の一対の壁部16,16と同様の構成である。すなわち、保持部材11の一対の壁部16,16には、保持部材11をスラット群10に対して嵌合できるように、嵌合爪25が形成されている。
図12及び図13に示すように、第4実施形態においても、第1実施形態と同様にして、昇降コード9が保持部材11に取り付けられるとともに、保持部材11によりスラット群10が一体として保持される。昇降コード9を保持部材11に取り付ける際、昇降コード9は、凸部13に形成された孔部17、及び係止具23の貫通孔24を通される。そして、凸部13内において、保持部材11が昇降コード9の係止部22及び係止具23に係止される。このように、凸部13は、昇降コード9下端における保持部材11の係止部22及び係止具23を内部に収容可能な形状に形成されている。
保持部材11によりスラット群10を保持する際には、第3実施形態と同様に、保持部材11を弾性変形させてスラット群10に嵌合させる。なお、第4実施形態では、凸部13が円柱状に形成されているので、スラット群10を形成する複数のスラット4それぞれに形成される挿通部14は、平面視円形状に形成される。このように、挿通部14は、平面視において凸部13と略同形状に形成されている。
次に、図14及び図15を用いて、本発明の第5実施形態によるブラインド用ボトムレール1について説明する。第5実施形態によるブラインド用ボトムレール1は、保持部材11の構成が第1実施形態と異なる。第5実施形態では、保持部材11の壁部が高さ調整可能に構成されている。具体的には、以下のとおりである。
保持部材11のベース部15の前後両端部には、C形チャネル状の壁取付部28が設けられる。一対の壁取付部28,28は、軸方向が上下方向に沿うようにして、ベース部15に一体形成されている。一対の壁取付部28,28の左右の内面には、凸部と凹部とが上下方向に連続する歯形29が形成されている。
一対の壁取付部28,28には、壁部16が取り付けられる。前後一対の壁部16,16は、板状で、板面を前後に向けて配置される。前後一対の壁部16,16の内面には、内方に開口する溝20が上下方向に沿って形成されている。すなわち、前側に位置する壁部16の後面には、後方に開口する溝20が形成され、後側に位置する壁部16の前面には、前方に開口する溝20が形成されている。一対の壁部16,16に形成される溝20は、上方に開口している。また、一対の壁部16,16に形成される溝20は、上部が前後方向に貫通している。これにより、一対の壁部16,16の上部は、2つに分割されている。
一対の壁部16,16の上端部には、内方に延出して嵌合爪25が形成されている。前述したように一対の壁部16,16が2つに分割されているので、嵌合爪25は、分割されたそれぞれに形成されている。図示例では、嵌合爪25は、上面が内方に行くに従って下方に傾斜しており、側面視略三角形状である。一対の壁部16,16の左右の外面には、凸部と凹部とが上下方向に連続する歯形30が形成されている。
図14に示すように、壁部16は、壁取付部28に上方から差し込まれて取り付けられる。この際、壁取付部28の歯形29と壁部16の歯形30とが噛み合うことで、壁部16は、壁取付部28に保持される。このような構成であるので、図15に示すように、壁部16は、壁取付部28に対して上下方向に移動可能であり、適宜の位置で保持できる。従って、第5実施形態では、壁部16の高さを調整することができる。この場合、図15に示すように、スラット群10を形成するスラット4の枚数の変化に対応することができる。これにより、ブラインドを取り付ける現場で、ブラインドの高さ調整を行うことができる。また、ボトムレール1に必要とされる重量に応じてスラット4の枚数を変更することができる。
次に、図16を用いて、本発明の一実施形態によるブラインド100について説明する。
ブラインド100は、ヘッドボックス2から垂下されるコードにより吊下支持される複数のスラット4及びボトムレール1を備える横型ブラインド100である。複数のスラット4は、第1実施形態と同様に、ラダーコード3によりヘッドボックス2に吊下支持される。ボトムレール1は、第1実施形態と同様に、昇降コード9によりヘッドボックス2に吊下支持される。図16に示すように、本実施形態のブラインドにおいて、ボトムレール1は、ヘッドボックス2から吊り下げられる複数のスラット4のうち、下端のスラット4を含む複数のスラット4が積層されることで形成されるスラット群10と、スラット群10を保持する保持部材11とを備える。
ブラインド100は、ヘッドボックス2から垂下されるコードにより吊下支持される複数のスラット4及びボトムレール1を備える横型ブラインド100である。複数のスラット4は、第1実施形態と同様に、ラダーコード3によりヘッドボックス2に吊下支持される。ボトムレール1は、第1実施形態と同様に、昇降コード9によりヘッドボックス2に吊下支持される。図16に示すように、本実施形態のブラインドにおいて、ボトムレール1は、ヘッドボックス2から吊り下げられる複数のスラット4のうち、下端のスラット4を含む複数のスラット4が積層されることで形成されるスラット群10と、スラット群10を保持する保持部材11とを備える。
スラット群10は、最も下側に位置するスラット4と、そのスラット4の上に位置する1枚以上のスラット4とから形成される。すなわち、スラット群10は、予めヘッドボックス2に吊り下げられている複数のスラット4から形成されている。保持部材11の構成は、例えば、第1実施形態の保持部材11の構成と同様である。すなわち、保持部材11は、スラット群10を形成する複数のスラット4が積層された状態において積層された複数のスラット4それぞれに形成された挿通部14に挿通可能な凸部13を有する。
図16(a)に示すように、ボトムレール1を組み付ける際には、予め、ラダーコード3に複数のスラット4が設けられている。そして、それらの複数のスラット4には、昇降コード9が挿通部14を介して通されている。この状態から、図16(b)に示すように、下端のスラット4を含む複数のスラット4が積層されてスラット群10が形成される。そして、図16(c)に示すように、第1実施形態と同様にして、昇降コード9に保持部材11が取り付けられるとともに、保持部材11によりスラット群10が一体として保持される。なお、第1実施形態と同様に、スラット群11の一部に固定部材12が取り付けられてもよい。
前記各実施形態のボトムレール1では、スラット群10を後からブラインドに取り付けているが、本実施形態のブラインドの場合、ブラインドに取り付けられた状態のスラット4を積層してスラット群10を形成している。このように、本実施形態のブラインドの場合、ブラインド本体にスラット4を取り付けてからでも、第1実施形態の構成のボトムレール1を形成することができる。この場合、壁部の高さの異なる保持部材を用意しておくことで、スラット群10に用いられるスラット4の枚数によって、ブラインド全体の高さ調整を行うことができる。また、スラット4の枚数を適宜変更できることで、ボトムレール1の重さを変えることができ、これにより、用途に応じた適切なブラインドを製造することができる。
その他の実施形態として、第1実施形態における保持部材11を用いずに、固定部材12を用いてボトムレール1を構成するようにしてもよい。すなわち、ボトムレール1は、複数のスラット4からなるスラット群10と、スラット群10を固定可能な固定部材12とを備える。この場合、ラダーコード3は、別途設けたラダーホルダーによってスラット群10に連結されるようにしてもよい。また、スラット群10は、係止具23を介して昇降コード9の係止部22に係止されるようにしてもよい。これにより、挿通部14を利用してスラット群10を保持する保持部材11を用いずに、スラット群10を固定してボトムレール1を形成することができる。また、例えば特許第5015353号に示されるような昇降コードの挿通口が形成されていないスラットを用いる場合であっても、同様にボトムレール1を形成することができる。以上のように、固定部材12が保持部材11として機能するようにしてもよい。
前記各実施形態の場合、スラット4を積層してボトムレール1を形成することができるため、スラットの色や素材が異なるブラインド毎に専用のボトムレールを用意する必要がない。従って、前記各実施形態によれば、製造コストの軽減、及び在庫管理の合理化を実現することができる。また、部品点数の削減、及び同一ロットで製造されるスラットの流用による品質の安定化を図ることができる。さらに、ボトムレール1に用いられるスラット4を、ブラインドに設けられるスラット4の予備とすることができる。
第1実施形態の場合、スラット4の昇降コード挿通口を利用して保持部材11を取り付けることができる。従って、既存のスラットを利用してボトムレール1を形成することができる。
第1実施形態及び第2実施形態の場合、スラット群10を固定する固定部材12が設けられる。従って、スラット群10を形成する複数枚のスラット4,4同士がずれることがないように固定することができる。
第2実施形態の場合、固定部材12は、スラット群10の長手方向端部に挿嵌されるキャップである。従って、スラット群10を形成する複数枚のスラット4,4同士のずれを防止できるとともに、スラット4の長手方向端部に切断ばらつきや欠けがあっても覆い隠すことができる。
第3実施形態、第4実施形態及び第5実施形態の場合、保持部材11が嵌合爪25を有しているので、保持部材11によりスラット群10を固定することができる。従って、固定部材12を用いることなく、保持部材11という一つの部品だけで、スラット群10を形成する複数枚のスラット4,4同士のずれを防止できる。
第4実施形態の場合、昇降コード9下端の係止部22及び係止具23を凸部13内に収容可能であるため、保持部材11のベース部15の肉厚を薄くすることができる。その結果、ボトムレール1と床面等との隙間が小さくなり、その隙間からの光漏れの抑止が可能となる。
前記各実施形態の場合、保持部材11がラダーホルダーを兼用している。従って、部品点数を減らすことができる。
ブラインドが前記各実施形態のボトムレール1を備えることで、前述した効果を奏するブラインドを得ることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
例えば第5実施形態では、壁部16の高さ調整を行うことができるように、ベース部15に対して壁部16が移動可能とされたが、これに限定されるものではなく、壁部の高さを調整できる構成であればよい。
1 ボトムレール
2 ヘッドボックス
3 ラダーコード
4 スラット
9 昇降コード
10 スラット群
11 保持部材
12 固定部材
13 凸部
14 挿通部
15 ベース部
16 壁部
22 係止部
25 嵌合爪
100 ブラインド
2 ヘッドボックス
3 ラダーコード
4 スラット
9 昇降コード
10 スラット群
11 保持部材
12 固定部材
13 凸部
14 挿通部
15 ベース部
16 壁部
22 係止部
25 嵌合爪
100 ブラインド
Claims (10)
- ヘッドボックスから垂下されるコードにより吊下支持されるブラインド用ボトムレールであって、
複数のスラットが積層されることで形成されるスラット群と、
前記複数のスラットが積層された状態において前記スラット群を一体として保持可能な保持部材と、を備える、ブラインド用ボトムレール。 - 前記保持部材は、前記複数のスラットが積層された状態において前記複数のスラットそれぞれに形成された挿通部に挿通可能な凸部を有し、積層された前記複数のスラットそれぞれの前記挿通部に前記凸部が挿通された状態で前記スラット群を一体として保持可能である、請求項1に記載のブラインド用ボトムレール。
- 前記保持部材は、
前記凸部が形成されるベース部と、
前記ベース部の前後方向両端部から起立し、嵌合爪が形成される壁部と、を有し、
前記スラット群に対して前記嵌合爪によって上下方向に嵌合されることで、前記スラット群を固定して保持可能である、請求項2に記載のブラインド用ボトムレール。 - 前記スラット群の長手方向の一部に係止されることで、前記スラット群を固定可能な固定部材をさらに備える、請求項1から3のいずれかに記載のブラインド用ボトムレール。
- 前記固定部材は、前記スラット群の長手方向端部に挿嵌されるキャップである、請求項4に記載のブラインド用ボトムレール。
- 前記コードは、前記ヘッドボックスに前記ブラインド用ボトムレールを吊下支持する昇降コードであり、
前記挿通部は、前記昇降コードの挿通口であり、
前記保持部材は、前記昇降コードの下端に係止される、請求項2から5のいずれかに記載のブラインド用ボトムレール。 - 前記挿通部は、平面視において前記凸部と略同形状に形成されており、
前記凸部は、前記コードの下端における前記保持部材への係止部を内部に収容可能な形状に形成される、請求項2から6のいずれかに記載のブラインド用ボトムレール。 - 前記保持部材は、ラダーコードを前記スラット群に連結するラダーホルダーである、請求項1から7のいずれかに記載のブラインド用ボトムレール。
- 請求項1から8のいずれかに記載のブラインド用ボトムレールを備える、ブラインド。
- ヘッドボックスから垂下されるコードにより吊下支持される複数のスラット及びボトムレールを備えるブラインドであって、
前記ボトムレールは、
前記ヘッドボックスから吊り下げられる前記複数のスラットのうち、下端のスラットを含む複数のスラットが積層されることで形成されるスラット群と、
前記スラット群を形成する複数のスラットが積層された状態において前記スラット群を一体として保持可能な保持部材と、を備える、ブラインド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021130793A JP2023025504A (ja) | 2021-08-10 | 2021-08-10 | ブラインド用ボトムレール及びブラインド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021130793A JP2023025504A (ja) | 2021-08-10 | 2021-08-10 | ブラインド用ボトムレール及びブラインド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023025504A true JP2023025504A (ja) | 2023-02-22 |
Family
ID=85251500
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021130793A Pending JP2023025504A (ja) | 2021-08-10 | 2021-08-10 | ブラインド用ボトムレール及びブラインド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023025504A (ja) |
-
2021
- 2021-08-10 JP JP2021130793A patent/JP2023025504A/ja active Pending
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