JP2023024185A - 皮膚外用組成物及び飲食用組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】I型コラーゲンを主たる成分とする従来品と比較して抗老化効果、保湿効果等に優れ、高い美容及び健康増進効果を発揮する新規皮膚外用剤、及び飲食品を提供する。【解決手段】V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする。【選択図】なし

Description

本願発明は、コラーゲン又はその加水分解物を含む皮膚外用組成物及び飲食用組成物に関する。
従来、各種用途(飲食品、化粧品等の配合原料、或いは医療用材料等)に用いられているコラーゲンは、一般に、牛、豚等の動物や魚の組織由来から抽出されるI型コラーゲンが主なものであった。しかし、それらの従来タイプのコラーゲンだけでは、飲食品や化粧品等の配合原料としては有効性の点で課題があった。
本発明は、従来のコラーゲンにみられる上述の問題点に鑑みてなされたものであり、V型コラーゲン又はV型コラーゲンを含むコラーゲン溶液が抗老化、保湿等の有効性にすぐれ、飲食品や皮膚外用剤の成分として有用であることを見出してなされたものである。
従来、V型コラーゲンの分離精製方法及びV型コラーゲンの遺伝子転写活性を促進する植物抽出物については知られていたが、V型コラーゲンを飲食品用又は皮膚外用剤用の成分として使用することについては知られていなかった。
特開平08-176196号 特開2012-144467号
本発明は、V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする飲食品用組成物である。
また、本発明は、V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする皮膚外用組成物である。
本発明は、V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする飲食品用組成物又は皮膚外用組成物であって、有効成分とするV型コラーゲン又はその加水分解物が有する抗老化効果、保湿効果等により、美容及び健康増進効果を発揮する飲食品又は皮膚外用剤を提供することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
V型コラーゲンは、牛、豚、魚類に含まれていることが知られているが、安定性、安全性の観点から魚由来のものが好ましい。例えば、イカ、サケ、マグロ、タイ、マツダイ、ハモ、フグ、テラピア等に含まれるものを使用することができる。
以下に、本発明のコラーゲン又はその誘導体の製造方法の一例について詳述する。
上記魚種原料からコラーゲンを抽出する際には公知の方法を利用することができるが、本発明においては、0℃~100℃の水又は水溶性溶媒(水と多価アルコール等との混合溶媒)を用いた抽出が挙げられる。なお、上記魚種原料からのコラーゲンの抽出効率を上げるために、適当な手段により、原料を細断、切断又は粉砕することが好ましい。
以上のようにして抽出したコラーゲンからV型コラーゲンを精製する方法として、(1)NaClによる分画法(「コラーゲン実験法」永井 裕・藤本 大三郎 編、第40~48頁、講談社サイエンティフィク)、(2)硫安による分画法(J.Biological Chemistry, Vol.259,14170-14174(1984))、(3)KCl-Phosphate による分画法(Analytical Biochemistry,Vol.169,26-32(1988))、(4)特開平08-176196号に記載の方法が挙げられる。本発明においては、V型コラーゲンを含む溶液(以下、V型コラーゲン含有組成物という)を使用することでも良い。
V型コラーゲンを多く含む生物としてイカが挙げられるが、本発明において使用可能なイカの種類は特に限定されるものではなく、コウイカ目(Sepiida)、ダンゴイカ目(Sepiolida)、トグロコウイカ目(Spirulida)、ツツイカ目(Teuthida)、閉眼目(Myopsida)、開眼目(Oegopsida)に属するものが挙げられる。例えば、コウイカ目のイカとしては、例えば、コウイカ、モンゴイカ、ハナイカが挙げられ、ダンゴイカ目のイカとしては、例えば、ヒメイカ、ヒカリダンゴイカ、ボウズイカが挙げられ、トグロコウイカ目のイカとしては、トグロコウイカが挙げられ、ツツイカ目のイカとしては、例えば、真イカが挙げられ、閉眼目のイカとしては、ヤリイカ、ヒイカ、アオリイカが挙げられ、開眼目のイカとしては、ダイオウイカ等が挙げられる。V型コラーゲンは、イカの軟骨組織、筋肉組織等に含まれる。
V型コラーゲンは、通常の電気泳動(SDS-PAGE)によって同定することができ、α1(V)鎖、2α2(V)鎖を含むもの、又はα1(V)鎖、α2(V)鎖、α3(V)鎖を含むものをいう。
本発明においては、飲食品又は皮膚外用剤に配合するV型コラーゲン含有組成物は、V型コラーゲンに加えて、I型コラーゲン、II型コラーゲン、III型コラーゲン、IV型コラーゲン等の他のコラーゲンを含むことでも良い。例えば、イカ由来のコラーゲン組成物を調製する場合は、V型コラーゲンに加えて、I型コラーゲンも含まれるものでもよい[参考文献:Fisheries Science 60(5), 597-602(1984), Shoshi Mizuta, Reiji Yoshinaka等]。組成物中のV型コラーゲンの含有量は、0.001%以上が好ましい。
本発明において、V型コラーゲンを含むコラーゲン組成物は酵素、アルカリ又は酸により加水分解することでも良い。酵素を使用する場合は、記蛋白分解酵素は飲食品用途に用いられるものであれば特に限定されず、酸性プロテアーゼ、中性プロテアーゼ、又はアルカリ性プロテアーゼのいずれでも良い。例えば、パパイン、ぺプシン、プロテアーゼA、ニューラーゼ、オリエンターゼ等が挙げられる。
本発明に係るV型コラーゲン又はV型コラーゲン含有組成物は、例えば、皮膚(頭皮も含む)外用剤(化粧料、医薬部外品、外用医薬品)、美容用又は健康増進用の飲食品に配合することができる。皮膚外用剤としては、例えば、乳液、クリーム、ローション、エッセンス、パック、シートマスク、口紅、ファンデーション、リクイドファンデーション、メイクアッププレスパウダー、ほほ紅、白粉、洗顔料、ボディシャンプー、頭皮,頭髪用シャンプー、頭髪用コンディショナー、育毛,養毛用のシャンプー又はトニック、石けん等の清浄用化粧料、さらには浴剤等が挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、美容用又は健康増進用の飲食品としては、美容飲料、栄養ドリンク、スポーツドリンク、ニアウォーター、ビタミン飲料、ミネラル飲料、アルコール飲料等の飲料;各種スープ類(粉末スープも含む)、乳製品、ゼリー、キャンディ、錠菓、ガム等の食品;錠剤、液状、顆粒状又はゼリー状の健康食品・飲料等に配合することができるが、本発明はこれらに限るものではなく、経口摂取できる飲食品であればいずれのものにも配合することができる。
本発明に係るV型コラーゲン又はV型コラーゲン含有組成物を皮膚外用剤又は飲食品に配合する場合、必須成分である組成物のほかに、通常のそれら製品に用いられる成分、例えば油性成分、界面活性剤(合成系、天然物系)、保湿剤、増粘剤、消炎剤、防腐・殺菌剤、細胞賦活剤、抗アクネ剤、粉体成分、紫外線吸収剤、抗酸化剤、美白剤、色素、香料、キレート剤等を必要に応じて適宜配合することができる。また、当該組成物の有効性、特長を損なわない限り、他の生理活性成分を組み合わせて配合することも何ら差し支えない。
ここで、油性成分としては、例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、大豆油、米油、米胚芽油、ヤシ油、パーム油、カカオ油、メドウフォーム油、シアーバター、ティーツリー油、アボガド油、マカデミアナッツ油、ベルガモット油、ラベンダー油、バラ油、ベルガモット油、カミツレ油等の植物由来スクワラン等の植物由来の油脂類;ビタミンA油;ミンク油、タートル油等の動物由来の油脂類;ミツロウ、カルナウバロウ、ライスワックス、ラノリン等のロウ類;流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワラン等の炭化水素類;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、cis-11-エイコセン酸等の脂肪酸類;ラウリルアルコール、セタノール、パントテニルアルコール、ステアリルアルコール等の高級アルコール類;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸ブチル、2-エチルヘキシルグリセライド、高級脂肪酸オクチルドデシル(ステアリン酸オクチルドデシル等)等の合成エステル類及び合成トリグリセライド類等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤;脂肪酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレン脂肪アミン硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、α-スルホン化脂肪酸アルキルエステル塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩等のアニオン界面活性剤;第四級アンモニウム塩、第一級~第三級脂肪アミン塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、2-アルキル-1-アルキル-1-ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N、N-ジアルキルモルフォルニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩等のカチオン界面活性剤;N、N-ジメチル-N-アルキル-N-カルボキシメチルアンモニオベタイン、N、N、N-トリアルキル-N-アルキレンアンモニオカルボキシベタイン、N-アシルアミドプロピル-N′、N′-ジメチル-N′-β-ヒドロキシプロピルアンモニオスルホベタイン等の両性界面活性剤等を使用することができる。
乳化剤及び/又は乳化助剤としては、酵素処理ステビア等のステビア誘導体、サポニン又はその誘導体、カゼイン又はその塩(ナトリウム等)、糖と蛋白質の複合体、ショ糖又はそのエステル、ラクトース、大豆由来の水溶性多糖、大豆由来蛋白質と多糖の複合体、ラノリン又はその誘導体、コレステロール、ステビア誘導体(ステビア酵素処理物等)、ケイ酸塩(アルミニウム、マグネシウム等)、炭酸塩(カルシウム、ナトリウム等)サポニン及びその誘導体、レシチン及びその誘導体(水素添加レシチン等)、乳酸菌醗酵米、乳酸菌醗酵発芽米、乳酸菌醗酵穀類(麦類、豆類、雑穀等)等を配合することもできる。
保湿剤としては、例えば、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1、3-ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、キシリトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等があり、さらにトレハロース、ラフィノース等の糖類、ムコ多糖類(例えば、ヒアルロン酸及びその誘導体、ヒアルロン酸発酵液、コンドロイチン及びその誘導体、ヘパリン及びその誘導体等)、エラスチン及びその誘導体、NMF関連物質、乳酸、尿素、高級脂肪酸オクチルドデシル、海藻抽出物、エストラジオール、各種アミノ酸及びそれらの誘導体が挙げられる。
増粘剤としては、例えばアルギン酸、寒天、カラギーナン、フコイダン等の褐藻、緑藻又は紅藻由来成分;ペクチン、アロエ多糖体等の多糖類;トラガントガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム等のガム類;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース誘導体;カルボシキビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アクリル酸・メタクリル酸共重合体等の合成高分子類;ヒアルロン酸及びその誘導体;ポリグルタミン酸及びその誘導体、ポリアクリル酸等が挙げられる。
消炎剤としては、アラントイン、グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム、β-グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ε-アミノカプロン酸、d-カンフル、dl-カンフル、酸化亜鉛、パンテノール、ピリドキシン塩酸塩、及びリボフラビン又はその誘導体等がある。
防腐・殺菌剤としては、例えば尿素;安息香酸又はその塩、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等のパラオキシ安息香酸エステル類;フェノキシエタノール、ジクロロフェン、ヘキサクロロフェン、塩酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、ピリチオン亜鉛、塩化ベンザルコニウム、エタノール、ウンデシレン酸、フェノール類、臭化アルキルイソキノリニウム、レゾルシン、ジャマール(イミダゾデイニールウレア)、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロロカルバニド、トリクロロヒドロキシジフェノールエーテル、ヒノキチオール、1、2-ペンタンジオール、プロパンジオール、濃ベンザルコニウム塩化物液50、ハッカ油、ユーカリ油等の精油類、樹皮乾留物、大根発酵液、サトウキビ、トウモロコシ等の植物由来のエタノール又は1、3-ブチレングリコール等がある。
細胞賦活剤としては、パントテニルアルコール、メントール、dl-メントール、及びγ-オリザノール等がある。
抗アクネ剤としては、イオウ、サリチル酸又はその塩、感光素201号、ジカプリル酸ピリドキシン等がある。
粉体成分しては、例えばセリサイト、酸化チタン、タルク、カオリン、ベントナイト、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、雲母、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウダー、シルクパウダー、セルロース系パウダー、穀類(米、麦、トウモロコシ、キビ等)のパウダー、豆類(大豆、アズキ等)のパウダー等がある。
紫外線吸収剤としては、例えばパラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸エチルヘキシル、サリチル酸アミル及びその誘導体、パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、桂皮酸オクチル、オキシベンゾン、2、4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-ターシャリーブチル-4-メトキシベンゾイルメタン、2-(2-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、アロエ抽出物等がある。
抗酸化剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、アスタキサンチン等のカロテノイド、ビタミンE及びその誘導体(例えば、トコフェロール酢酸エステル、トコフェロールニコチン酸エステル)、ビタミンA又はその誘導体(パルミチン酸レチノール等)等がある。
また、美白剤として、エラグ酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、ニコチン酸誘導体、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)から選択される1以上のものが挙げられる。
レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2、5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2、5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。コウジ酸及びその誘導体、アスコルビン酸及びその誘導体、ハイドロキノン又はその誘導体、エラグ酸及びその誘導体、ニコチン酸及びその誘導体、レゾルシノール誘導体、トラネキサム酸及びその誘導体、4-メトキシサリチル酸カリウム塩、マグノリグナン(5、5'-ジプロピル-ビフェニル-2、2’-ジオール)、ヒドロキシ安息香酸及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、α-ヒドロキシ酸、AMP(アデノシンモノホスフェイト、アデノシン1リン酸)、t-シクロアミノ酸誘導体、ソウハクヒ抽出物、カミツレ抽出物、米糠抽出物の加水分解物、ユキノシタ抽出物及び白芥子抽出物又はその加水分解物から選択される1以上のものが挙げられる。
上記のコウジ酸誘導体としては、例えば、コウジ酸モノブチレート、コウジ酸モノカプレート、コウジ酸モノパルミテート、コウジ酸ジブチレート等のコウジ酸エステル類、コウジ酸エーテル類、コウジ酸グルコシド等のコウジ酸糖誘導体等が、アスコルビン酸誘導体としては、例えばL-アスコルビン酸-2-リン酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルマグネシウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルナトリウム、L-アスコルビン酸-2-硫酸エステルマグネシウム等のアスコルビン酸エステル塩類、L-アスコルビン酸-2-グルコシド、L-アスコルビン酸-5-グルコシド、アスコルビルトコフェリルマレイン酸、アスコルビルトコフェリルリン酸K、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、カプリリル2-グリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸糖誘導体、それらアスコルビン酸糖誘導体の6位アシル化物(アシル基は、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基等)、L-アスコルビン酸テトライソパルミチン酸エステル、L-アスコルビン酸テトララウリン酸エステル等のL-アスコルビン酸テトラ脂肪酸エステル類、3-O-エチルアスコルビン酸、L-アスコルビン酸-2-リン酸-6-O-パルミテートナトリウム、グリセリルアスコルビン酸又はそのアシル化誘導体、ビスグリセリルアスコルビン酸等のアスコルビン酸グルセリン誘導体、L-アスコルビン酸リン酸アミノプロピル、L-アスコルビン酸のヒアルロン酸誘導体、3-O-Dラクトース-L-アスコルビン酸、イソステアリルアスコルビルリン酸塩等が、ハイドロキノン誘導体としては、アルブチン(ハイドロキノン-β-D-グルコピラノシド)、α-アルブチン(ハイドロキノン-α-D-グルコピラノシド)等が、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸エステル(例えば、トラネキサム酸ラウリルエステル、トラネキサム酸ヘキサデシルエステル、トラネキサム酸セチルエステル又はその塩)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トラネキサム酸メチルアミド)等が挙げられ、レゾルシノール誘導体としては、例えば、4-n-ブチルレゾルシノール、4-イソアミルレゾルシノール等が、2、5-ジヒドロキシ安息香酸誘導体としては、例えば2、5-ジアセトキシ安息香酸、2-アセトキシ-5-ヒドロキシ安息香酸、2-ヒドロキシ-5-プロピオニルオキシ安息香酸等が、ニコチン酸誘導体としては、例えばニコチン酸アミド(ナイアシンアミド)、ニコチン酸ベンジル等が、α-ヒドロキシ酸としては、例えば乳酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、α-ヒドロキシオクタン酸等がある。
また、抗シワ剤として、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体(酢酸トコフェロール等)、ビタミンC又はその誘導体(アスコルビン酸グルコシド、3-O-エチルアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩等)、パントテニルアルコール、トラネキサム酸、ニコチン酸アミドが挙げられる。
さらに、以下の動物、植物又は微生物由来の成分を併用することも可能である。例えば、コラーゲン又はその加水分解物、酵母抽出物又は加水分解物、乳酸菌培養物、イネ科植物、アブラナ科植物、ツバキ科植物、バラ科植物、ボタン科植物、ミカン科植物、ヒユ科植物、セリ科植物、アマモ科植物、マメ科植物、キク科植物、マメ科植物、アオイ科植物、リンドウ科植物、シソ科植物、ハス科植物、ウリ科植物、ウコギ科植物、ナス科植物、ノウゼンカズラ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、アヤメ科植物、キキョウ科植物、モクセイ科植物、マタタビ科植物、クワ科植物、クロウメモドキ科植物、ラン科植物、ウルシ科植物、フクギ科植物、バレンシ科植物、ミカン科植物、フトモモ科植物、ユリ科植物、ベンケイソウ科植物、ヒノキ科植物、ヒルガオ科の植物及びキジカクシ科のいずれかから選択される1以上の植物の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、コンブ科、ミリン科及びアオサ科のいずれかから選択される1以上の海藻の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物、クラゲ(ミズクラゲ、エチゼンクラゲ等の自己消化物)、ヒアルロン酸の加水分解物又は発酵物、及びローヤルゼリーの抽出物又はその加水分解物或いは発酵物挙げられる。
イネ科の植物由来成分としては、特に、イネ葉加水分解物、米抽出物加水分解物、米糠抽出物加水分解物、発芽玄米加水分解物、米発酵液、清酒由来の酒粕抽出物、マダケ又はモウソウチクのタケノコ皮抽出物、ハトムギ種子発酵物が好ましい。また、アブラナ科植物としては、特に、ハクガイ、オウガイ又はコクガイの種子の抽出物又はその加水分解物或いは発酵物が好ましい。また、ツバキ科植物由来成分としては、特に、緑茶(やぶきた、さみどり、あさひ、ごこう、うじみどり、きょうみどり、うじひかり、さみどり、べにふうき等)及び紅茶(ダージリン、アッサム、セーロン、アールグレイ、蜜香紅茶等)が好ましい。バラ科植物由来成分としては、ダマスクバラの花の抽出物、モモの花、葉又は未成熟果実の抽出物、アンズの果実又は種子の抽出物、イチゴの花抽出物、サクラの花又は葉の抽出物が好ましい。また、ボタン科植物由来成分としては、ボタンの根又は花、及びシャクヤクの花又は根の抽出物が好ましい。また、ヒユ科植物由来成分としては、特に、アッケシソウ抽出物が好ましい。また、セリ科植物由来成分としては、センキュウ抽出物、ツボクサ抽出物又はピンピネラ抽出物が好ましい。また、アマモ科植物由来成分としては、特に、アマモ又はコアマモの抽出物が好ましい。マメ科植物由来成分としては、特に、白大豆又は黒大豆の抽出物又はその加水分解物或いは豆乳発酵液、アズキ抽出物、アカツメクサ抽出物、クズ根抽出物が好ましい。また、キク科植物由来成分としては、特に、ゴボウ根抽出物、ヒマワリ新芽抽出物、ハゴロモソウ抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ花抽出物、シラヌイギク抽出物又はヤバツイ抽出物が好ましい。アオイ科植物由来成分としては、ハイビスカス、ムクゲ又はフヨウの発酵物が好ましい。リンドウ科植物由来成分としては、ゲンチアナ抽出物が好ましい。また、シソ科植物としては、アオジソ抽出物、ムラサキシキブ果実抽出物が好ましい。ハス科植物由来成分としては、特に、ハスの花又はハス種子抽出物或いはハス種子発酵物が好ましい。ウリ科植物由来成分としては、特に、ヘチマ抽出物が好ましい。ウコギ科植物由来成分としては、オタネニンジンの抽出物又は発酵物が好ましい。ナス科植物由来成分としては、ナス(長ナス、水ナス、米ナス、賀茂ナス等)の抽出物が挙げられる。ノウゼンカズラ科植物由来成分としては、パウダルコ樹皮抽出物が好ましい。マタタビ科植物由来成分としては、未成熟のキウイ抽出物が好ましい。クワ科植物由来成分としては、ソウハクヒ抽出物、マルベリー果実抽出物、イチジクの果実又は樹皮の抽出物が好ましい。クロウメモドキ科植物由来成分としては、ナツメ果実抽出物が好ましい。また、アヤメ科植物由来成分としてはサフランが好ましい。キキョウ科植物由来成分としては、ヒカゲノツルニンジンの根の抽出物又は加水分解物が好ましい。ウルシ科植物由来成分としては、特に、マンゴ果実抽出物が好ましい。フクギ科植物由来成分としては、特に、マンゴスチン果実抽出物が好ましい。また、バレンシ科植物由来成分としては、チェリモヤ果実抽出物が好ましい。ミカン科植物由来成分として、温州ミカン、ベルガモット果実抽出物、グレープフルーツ又は晩白柚の果実(未成熟果実も含む)の抽出物、グレープフルーツ又はハッサク等の植物に含まれるフラボノイド及びその配糖体を含む抽出物、或いはサンショウ種子抽出物が好ましい。ユリ科植物由来成分としては、ホンカンゾウ、ヤブカンゾウ、カサブランカ、マドンナリリー、ササユリ又はチューリップの抽出物が好ましい。ベンケイソウ科植物由来成分としては、特に、イワベンケイ(紅景天)の抽出物又は発酵物が好ましい。モクセイ科植物由来成分としては、特に、ジャスミンの花抽出物が好ましい。ヒノキ科植物としては、特に、セイヨウネズ果実抽出物が好ましい。フトモモ科植物由来成分としては、特に、グアバ葉抽出物が好ましい。ラン科植物としては、特に、シランの根(白及)の抽出物が好ましい。ヒルガオ科植物由来成分としては、サツマイモの抽出物又はその発酵物或いは甘藷焼酎粕の抽出物又はその発酵物が好ましい。コンブ科海藻由来成分としては、特に、コンブ抽出物が好ましく、ミリン科海藻由来成分としてはカタメンキリンサイ抽出物が好ましく、特に、アオサ科海藻由来成分としてはアナアオサ抽出物が好ましい。フノリ科海藻由来成分としては、特に、フノリ抽出物が好ましい。
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限るものではない。なお、以下において、部はすべて重量部を意味する。
製造例1.V型コラーゲン(1)
イカ(軟骨)100gをクエン酸にてpH3.0に調製した精製水1000gに加え、イカ軟骨重量の固形分に対して1%の酸性プロテアーゼを加え、冷温で攪拌抽出し、コラーゲン溶液を得た。次に、参考文献[Fisheries Science 60(5), 597-602(1984), Shoshi Mizuta, Reiji Yoshinaka等]のMaterials and Methodsの記載に基づき、塩析処理し、続いて、ゲルろ過処理を行い、V型コラーゲンを濃縮、凍結乾燥したV型コラーゲン組成物15mgを得た。電気泳動法によりV型コラーゲンを確認した。
製造例2.V型コラーゲン(2)
製造例1により得られたV型コラーゲン組成物を蛋白分解酵素(オリエンターゼ5N)で加水分解し、加水分解コラーゲン組成物を得た。
製造例3.V型コラーゲン(3)
イカ(軟骨)1kgに対して、2.5kgの精製水を加え、熱水で抽出し、得られたプロテアーゼ(パパイン)をイカ軟骨の乾燥重量に対して1%添加し、加水分解を行い、酵素失活処理を行い、加水分解コラーゲン組成物を得た。
製造例4.V型コラーゲン(4)
イカ(軟骨)1kgに対して、5kgの精製水を加え、熱水で抽出し、得られたプロテアーゼ(プロテアーゼA)をイカ軟骨の乾燥重量に対して1%添加し、加水分解を行い、酵素失活処理を行い、加水分解組成物を得た。
上記製造例1~4により得られるコラーゲン組成物の固形分量は約1.0%~1.5%になるように調製した。
試験例1.コラーゲン水溶液の保湿性試験
製造例1~4により調製したコラーゲン組成物を被験物質とし、男女パネラー5名による保湿性試験を実施した。なお、比較例として、製造例1において塩析処理前のイカコラーゲン水溶液を使用した。
[試験方法]
被験者5名の前腕部に、1cm角の被験部位を6箇所設定し、それぞれの部位の初期水分量をインピーダンスメーター(SKIN SURFACE HYGROMETER SKICON- 200 I.B.S社)で3回ずつ測定し平均値を求めた。
次に、各被験物質20μLを、各被験部位に塗布し、塗布10、20、30分後に被験者部位の皮膚水分量を3回ずつ測定し、皮膚水分増加量の平均値を求めた。
皮膚水分増加量(ΔμS)= 各測定時間での皮膚水分量(μS,平均値)- 初期の皮膚水分量(μS,平均値)
試験例1の結果を表1に示す。表1に示すように、本発明の製造例1~4のV型コラーゲン組成物又はその加水分解物は格段にすぐれた保湿効果を有することを確認した。
[表1]
Figure 2023024185000001
試験例2.モニターテスト(皮膚への塗布)
[試料調製]
まず、以下のエッセンスを調製した。カッコ内の数字は全て重量%を示す。
(1)製造例1のコラーゲン組成物又は製造例2のコラーゲン組成物(50.0)
(2)1,3-ブチレングリコール(5.0)
(3)クエン酸(0.3)
(4)クエン酸ナトリウム(0.6)
(5)グリセリン(5.0)
(6)精製水(全量が100部となる量)
上記(1)において製造例1のコラーゲン組成物(50.0)を含むエッセンスを本発明試料1とし、製造例2のコラーゲン組成物(50.0)を含むエッセンスを本発明試料2とした。
また、上記(1)の製造例1のコラーゲン組成物又は製造例2のコラーゲン組成物(50.0)に代えて、上記比較例1のコラーゲン水溶液を含むエッセンスを比較試料1とした。
[試験方法]
20才から55才の男女10名を被験者とし、1グループ5名の2グループ(A,B)に分け、Aグループには本発明試料1と比較試料を顔面の左右に、Bグループには本発明試料2と比較試料を顔面の左右に、1日2回(朝、晩)1ヶ月間塗布し、比較テストを行った。各グループの使用試料と塗布部位は次のとおりである。
(1)Aグループ:本発明試料1 左顔面/比較試料1 右顔面
(2)Bグループ:比較試料2 左顔面/本発明試料2 右顔面
[評価法]
左右顔面の肌の潤い感、弾力、キメ、及び小ジワの4項目を自己判断により、以下の5段階の評価言語から該当すると思われる数値を選択し、評価点とした。
5:非常によい。(著しく改善された。)
4:良い。(かなり改善された。)
3:やや良い。(多少改善された。)
2:良くも悪くもない。(変化がない。)
1:悪い。(状態が悪くなった。)
試験例2の結果を表2に示す。表2に示す通り、本発明試料1,2は比較試料1よりも肌の「潤い感」、「ハリ」、「キメ」及び「小ジワ」の改善効果が高いことが確認された。
[表2]
Figure 2023024185000002
試験例3.モニターテスト2(経口摂取)
[試料調製]
まず、以下の飲料を調製した。カッコ内の数字は全て重量%を示す。
(1)製造例1のコラーゲン組成物又は製造例2のコラーゲン組成物(10.0)
(2)1,3-ブチレングリコール(5.0)
(3)クエン酸(0.3)
(4)クエン酸ナトリウム(0.6)
(5)グリセリン(5.0)
(6)精製水(全量が100部となる量)
上記(1)において製造例1のコラーゲン組成物を含む飲料を本発明試料3とし、製造例2のコラーゲン組成物を含む飲料を本発明試料4とした。また、上記(1)の製造例1のコラーゲン組成物又は製造例2のコラーゲン組成物に代えて、上記比較例1のコラーゲン水溶液を含むエッセンスを比較試料2とした。
[評価法]
20才から55才の男女15名を被験者とし、1グループ5名の3グループ(A,B,C)に分け、本発明試料1、本発明試料2又は比較試料1の飲料を8週間継続して経口投与してもらい、投与前後における肌の状態変化について調査した。調査項目は、肌の潤い感、弾力、キメ、及び小ジワの4項目を自己判断により、以下の5段階の評価言語から該当すると思われる数値を選択し、評価点とした。
試験例3の結果を表3に示す。表3に示す通り、本発明試料3,4は比較試料2よりも肌の「潤い感」、「ハリ」、「キメ」及び「小ジワ」の改善効果が高いことが確認された。
[表3]
Figure 2023024185000003
処方例1.化粧水
[成分] 部
ユーカリ油 0.2
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
トコフェロール酢酸エステル 0.02
グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.5
グリチルリチン酸ステアリル 0.05
イソプロピルメチルフェノール 0.1
アライントイン 0.1
D-パントテニルアルコール 0.1
サリチル酸 0.5
尿素 5.0
l-メントール 0.9
dl-メントール 0.2
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メチルパラベン 0.1
ヒノキチオール 0・003
感光素201号 0.002
精製水 全量が100部となる量
処方例2.化粧水
処方例1の化粧水の成分中、製造例1のコラーゲン組成物2.0部に代えて、製造例2のコラーゲン組成物2.0部を配合する他は、処方例1と同様の組成で、化粧水を得た。
処方例3.化粧水
[成分] 部
カプリル酸グリセリル 3.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 3.0
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
メチルパラベン 0.1
製造例3のコラーゲン組成物 2.0
I型コラーゲン 2.0
アスコルビン酸 3.0
グリチルリチン酸 0.5
β-グリチルレチン酸 0.05
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
レゾルシン 0.1
酸化亜鉛 2.0
dl-カンフル 0.5
グリセリン 2.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
水酸化カリウム 0.5
精製水 全量が100部となる量
処方例4.化粧水
処方例3の化粧水の成分中、製造例3のコラーゲン組成物2.0部に代えて、製造例4のコラーゲン組成物2.0部を配合する他は、処方例3と同様の組成で、化粧水を得た。
処方例5.化粧水
[成分] 部
ホホバ油 1.0
ポリオキシエチレン(5.5)セチルアルコール 5.0
メチルパラベン 0.1
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
L‐アスコルビン酸 2‐グルコシド 2.0
トラネキサム酸 2.0
ε-アミノカプロン酸 0.1
イオウ 0.2
エストラジオール 0.1
グリセリン 5.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
クエン酸ナトリウム 0.2
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.2
d-カンフル 0.1
精製水 全量が100部となる量
処方例6.乳液
[成分] 部
スクワラン 5.0
シクロペンタンシロキサン 1.0
ヘキサラン 3.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 1.0
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 1.0
ラウリン酸ポリグリセリル-10 5.0
イソステアリン酸ポリグリセリル-10 5.0
ジパルミチン酸アスコルビル 15.0
水添大豆レシチン 1.5
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩 3.0
アルブチン 3.0
水酸化カリウム 0.5
グリセリン 3.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
カルボキシメチルセルロース 0.3
キサンタンガム 0.2
シロキクラゲ多糖体 0.2
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
トコフェロール酢酸エステル 0.3
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
精製水 全量が100部となる量
処方例7.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部に代えてL-アスコルビン酸-2-グルコシド2.0部を用いるほかは処方例6と同様の組成で乳液を得た。
処方例8.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてトラネキサム酸2.0部を用いるほかは処方例6と同様の組成で乳液を得た。
処方例9.乳液
処方例6の成分中、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩2.0部及び水酸化カリウム0.5部に代えてニコチン酸アミド3.0部を用いるほかは処方例6と同様の組成で乳液を得た。
処方例10.クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
スクワラン 5.0
ホホバ油 5.0
ホホバワックス 1.0
シアバター 2.0
べヘニルアルコール 1.0
ステアリルアルコール 1.5
キャンデリラワックス 0.5
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
ハモ皮コラーゲン 2.0
乳酸菌発酵米 3.0
水添レシチン 2.0
カタメンキリンサイ抽出物 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.3
アルギン酸ナトリウム 0.2
グリセリン 4.0
1,3-ブチレングリコール 5.0
メチルパラベン 0.1
水酸化カリウム 適 量
精製水 全量が100部となる量
処方例18.シワ改善クリーム
[成分] 部
オリーブ油 5.0
ホホバ油 5.0
スクワラン 5.0
イソステアリン酸ヘキシルデシル 5.0
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)5.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ステアリン酸グリセリル 1.0
イソステアリルグリセリル 3.0
γ-オリザノール 0.1
ベヘニルアルコール 2.0
パルミチン酸 2.5
ニコチン酸アミド 5.0
アラントイン 0.1
リボフラビン 0.01
レゾルシン 0.1
塩化ベンザルコニウム 0.05
尿素 3.0
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
グリチルリチン酸アンモニウム 0.1
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
ハモ皮由来コラーゲン 2.0
乳酸菌発酵米 2.0
水添レシチン 0.5
水添リゾレシチン 0.5
油溶性オタネニンジンエキス 2.0
キサンタンガム 1.0
酸化亜鉛 0.5
dl-カンフル 0.3
l-メントール 0.5
オタネニンジンエキス 0.5
オタネニンジン発酵エキス 0.5
米抽出物加水分解エキス 0.5
サクラ葉エキス 0.5
タイソウエキス 0.5
チャ葉エキス 0.5
ツボクサエキス 0.5
精製水 全量が100部となる量
処方例19.クリーム
処方例18の成分中、ニコチン酸アミド5.0部に代えてパントテニルアルコール3.0部を用いるほかは処方例18と同様の組成でクリームを得た。
処方例20.クリーム
処方例18の成分中、ニコチン酸アミド5.0部に代えて酢酸-dl-α-トコフェロール3.0部を用いるほかは処方例18と同様の組成でクリームを得た。
処方例21.クリーム
処方例18の成分中、ニコチン酸アミド5.0部に代えてトラネキサム酸1.0部を用いるほかは処方例18と同様の組成でクリームを得た。
処方例22.クリーム
処方例18の成分中、製造例1のコラーゲン組成物2.0部に代えて、製造例2のコラーゲン組成物2.0部を用いるほかは処方例18と同様の組成でクリームを得た。
実施例23.パック
[成分] 部
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油 5.0
セタノール 3.0
ベヘニルアルコール 3.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.3
グリチルリチン酸アンモニウム 0.3
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.5
トコフェロールニコチン酸エステル 0.1
D-パントテニルアルコール 0.3
レゾルシン 0.1
イオウ 2.0
エストラジオール 0.002
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
キサンタンガム 2.0
ミリスチン酸ポリグリセリル-6 1.0
ココイルグルタミン酸カリウム 1.0
水添レシチン 3.0
水酸化レシチン 3.0
精製水 全量が100部となる量
処方例24.ヘアシャンプー
[成分] 部
ラウレス硫酸ナトリウム 10.0
モノステアリン酸グリセリル 1.0
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.0
ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油 0.5
塩化ベンザルコニウム 1.0
ステアリルアルコール 2.0
ベヘニルアルコール 2.0
ジメチコン 3.0
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
アラントイン 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
サリチル酸ナトリウム 0.1
トコフェロール酢酸エステル 0.1
ピリチオン亜鉛 0.3
安息香酸 0.2
トリクロサン 0.2
クエン酸 0.1
プロピレングリコール 2.0
精製水 全量が100部となる量
実施例25.ヘアコンディショナー
[成分] 部
ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油 1.0
塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 1.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.0
2-エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
塩化ベンザルコニウム 1.0
セタノール 3.0
ステアリルアルコール 1.0
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
アラントイン 0.1
イソプロピルメチルフェノール 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
サリチル酸 0.1
イオウ 0.5
臭化アルキルイソキノリニウム液(75%) 0.06
ピリチオン亜鉛 0.3
メチルパラベン 0.1
トリクロサン 0.2
レゾルシン 0.1
精製水 全量が100部となる量
処方例26.洗浄用化粧料
[成分] 部
ココイルグリシンカリウム 5.0
グリセリン 10.0
カプリル酸グリセリル 1.0
ラウロイルアスパラギン酸ナトリウム 10.0
製造例2のコラーゲン組成物 5.0
セタノール 3.0
ミリスチルアルコール 3.0
イソプロピルメチルアルコール 0.1
アラントイン 0.1
イオウ 0.5
グリチルリチン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.1
β-グリチルレチン酸 0.1
グリチルレチン酸ステアリル 0.1
サリチル酸 0.2
トコフェロール酢酸エステル 0.2
トリクロサン 0.1
トリクロロカルバニド 0.5
トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル 0.2
濃ベンザルコニウム塩化物液50 0.2
ベンザルコニウム塩化物 0.1
精製水 全量が100部となる量
処方例27.シートマスク
不織布に下記の成分を含浸させてシートマスクを得る。
[成分] 部
製造例1のコラーゲン組成物 2.0
グリセリン 3.0
1、3-ブチレングリコール 2.0
L-アスコルビン酸 2-グルコシド 2.0
メチルパラベン 0.2
クエン酸 0.1
クエン酸ナトリウム 0.3
キサンタンガム 1.0
ナンヨウキンメ由来の水溶性コラーゲン 1.0
ヒアルロン酸ナトリウム 1.0
アマモ抽出物 1.0
米抽出物加水分解物 1.0
水酸化カリウム 適量
スクロース 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例28.美容液
[成分] 部
1,3-ブチレングリコール 5.0
キサンタンガム 1.0
乳酸菌培養物 1.0
製造例2のコラーゲン組成物 2.0
プロテオグリカン 1.0
鮭由来コラーゲン 1.0
ナスエキス 1.0
チャ葉エキス 1.0
甘藷焼酎粕エキス 1.0
クエン酸 0.3
クエン酸ナトリウム 0.6
スクロース 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例29.飲料
製造例1のコラーゲン組成物 10.0
クエン酸 0.1
グルコシドセラミド 0.1
シロキクラゲ多糖体 0.1
リュウガンエキス 0.1
グアバ葉エキス 0.1
ビタミンC 0.01
スクロース 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例30.飲料
[成分] 部
製造例2のコラーゲン組成物 10.0
プロテオグリカン 1.0
クワンソウエキス 1.0
米糠エキス 1.0
ショウガエキス 1.0
ユズ種子エキス 1.0
オタネニンジンエキス 0.1
スクロース 0.01
精製水 全量が100部となる量
処方例31.飲料
処方例30の成分中、製造例2のコラーゲン組成物10.0部に代えて製造例3のコラーゲン組成物10.0部を用いるほかは処方例30と同様の組成で飲料を得た。
処方例32.ゼリー
製造例1のコラーゲン組成物 10.0
ヒアルロン酸 0.2
クエン酸 0.2
ビタミンC 0.05
グルコマンナン 0.2
寒天 0.5
トレハロース 0.2
精製水 全量が100部となる量
処方例33.錠剤
[成分] 部
製造例1のコラーゲン組成物 20.0
ビタミンC 10.0
クエン酸 10.0
脂肪酸エステル 10.0
乳酸カルシウム 20.0
乳糖 30.0
上記重量部の各成分を混合した後、加圧成形し、錠剤とした。
処方例34.錠剤
処方例33の成分中、製造例1のコラーゲン組成物20.0部に代えて製造例2のコラーゲン組成物20.0部を用いるほかは処方例33と同様の組成で錠剤を得た。

Claims (2)

  1. V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする皮膚外用組成物。
  2. V型コラーゲン又はその加水分解物を有効成分とする飲食品用組成物。
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