JP2023023925A - 印刷システム、サーバ装置及び端末装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷物を撮影した画像に基づき印刷物が正常に出力されていない場合に返金を行う印刷システム、サーバ装置及び端末装置を提供する。【解決手段】第1の端末装置10と、メッセージサーバ20と、管理サーバ30と、画像を形成して印刷物として出力する画像形成装置40と、第2の端末装置50とが、ネットワークNWを介して通信可能に接続されているシステム1において、管理サーバ30は、印刷物の出力に応じた料金の課金を行う課金部と、印刷物の印刷履歴と、印刷物を撮影した画像とから、印刷物が正常に出力されているかを判定する判定部と、を備える。課金部は、印刷物が正常に出力されていない場合、印刷物の生成に生じた料金を返金する。【選択図】図1

Description

本開示は、印刷システム等に関する。
従来、コンビニエンスストア等のパブリックスペースにおいて、印刷を行う複写機(画像形成装置)が設置され、予めユーザによって登録された写真、画像、文書といったコンテンツを印刷物として出力するサービス(プリントサービス)が利用されている。また、印刷ミスが生じた場合、返金を行う技術も提案されている。
例えば、画像形成装置内に返却された印刷物の内容に基づいて使用者への返金の可否を判別し、コインキットのコインの返却口からユーザから徴収した料金を返却する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、印刷媒体が有する記憶素子から識別情報を読み出し、印刷媒体を使用できない状態にした上で、印刷媒体の代金の一部または全部を還元する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009-093459号公報 特開2004-050600号公報
近年、いわゆるインスタントメッセージングサービスといった、ユーザ間でメッセージを送受信することが可能なサービスが広く利用されている。また、インスタントメッセージングサービスを介してユーザからの問い合わせや要求を含むメッセージを受信し、応答を行うチャットボットの使用も行われている。さらに、電子マネーの利用も進んでいる。
従来、コンビニエンスストア店舗でのミスプリントが発生した場合、当該店舗の店員が印刷物を目視確認して、返金の対応をしている。ここで、プリントサービスの提供者がチャットボットを使用してコンテンツを受信・登録し、当該コンテンツを複合機から出力するプリントサービスを提供する場合において、電子マネーによる印刷料金支払い制を導入するとする。このとき、印刷料金の決済は、決済はエンドユーザとプリントサービスの提供者との直接取引となるため、店舗等での現金の払い戻しを行うことは適当ではない。仮に、店舗等での現金の払い戻しを行うと、店舗の店員による印刷物の確認やユーザに対する返却金額(現金)の受け渡しの手間や、サービス提供者から店舗への返却金額の支払い等の手間が生じる。そのため、チャットボットを使ったユーザとの直接のやり取りにおいて返金処理(ポイント戻し、電子マネーの送金)を実施するにあたり、印刷物が正常に出力されているか否かといったミスプリントの確定方法や料金返還処理が必要となる。
つまり、プリントサービスの提供者は、簡易的な方法でユーザから印刷物の状態を取得し、印刷物が正常に出力されたか否かを判定し、返金を行う必要がある。しかし、上述した課題に対して、特許文献1や特許文献2は考慮されていない。
本開示は上述した課題に鑑み、印刷物を撮影した画像に基づき印刷物が正常に出力されていない場合に返金を行う印刷システム等を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本開示に係る印刷システムは、画像を形成して印刷物として出力する画像形成部と、印刷物の出力に応じた料金の課金を行う課金部と、前記印刷物の印刷履歴と、前記印刷物を撮影した画像とから、前記印刷物が正常に出力されているかを判定する判定部と、を備え、前記課金部は、前記印刷物が正常に出力されていない場合、印刷物の生成に生じた料金を返金することを特徴とする。
本開示に係るサーバ装置は、制御部と、通信部を備えたサーバ装置であって、前記制御部は、前記通信部を解して画像形成装置に印刷ジョブを送信し、前記通信部を解して端末装置から前記画像形成装置が前記印刷ジョブに基づいて出力した印刷物を撮影した画像を受信し、前記画像に基づいて、前記印刷物が正常に出力されていないと判定した場合には、前記画像形成装置が前記印刷物を出力するのに生じた料金を返金する処理を実行することを特徴とする。
本開示に係る端末装置は、表示部と、制御部と、を備えた端末装置であって、前記制御部は、メッセージを時系列に並べて表示可能なタイムラインに印刷ジョブを含むメッセージを投稿することで、画像形成装置に対して印刷ジョブを送信し、前記画像形成装置が前記印刷ジョブに基づいて印刷物の出力を行うときに、出力に応じた料金を決済し、前記画像形成装置が出力した印刷物を撮影した画像を含むメッセージを前記タイムラインに投稿し、前記タイムラインに投稿された画像に基づいて、印刷物が正常に出力されていないと判定された場合は、前記出力に応じた料金が返金されることを特徴とする。
本開示によれば、印刷物を撮影した画像に基づき印刷物が正常に出力されていない場合に返金を行う印刷システム等を提供することが可能となる。
第1実施形態におけるシステムの全体構成を説明するための図である。 第1実施形態における第1の端末装置の機能構成を説明するための図である。 第1実施形態におけるメッセージ情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態におけるメッセージサーバの機能構成を説明するための図である。 第1実施形態におけるユーザ情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における残高情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における管理サーバの機能構成を説明するための図である。 第1実施形態におけるポイント情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における印刷ジョブ情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における管理装置情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における印刷履歴情報のデータ構造を説明するための図である。 第1実施形態における画像形成装置の機能構成を説明するための図である。 第1実施形態における第2の端末装置の機能構成を説明するための図である。 第1実施形態における印刷物を出力する処理の流れを説明するためのシーケンス図である。 第1実施形態における返金処理の流れを説明するためのシーケンス図である。 第1実施形態における返金実行処理の流れを説明するためのシーケンス図である。 第1実施形態における判定処理の流れを説明するためのフロー図である。 第1実施形態における第2の端末装置の処理の流れを説明するためのフロー図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第1実施形態における動作例を説明するための図である。 第2実施形態における管理サーバの機能構成を説明するための図である。 第2実施形態における判定処理の流れを説明するためのフロー図である。 第3実施形態における判定処理の流れを説明するためのフロー図である。 第5実施形態における返金処理の流れを説明するためのシーケンス図である。 第5実施形態における動作例を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示を実施するための一実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本開示を説明するための一例であり、特許請求の範囲に記載した発明の技術的範囲が、以下の記載に限定されるものではない。
[1.第1実施形態]
[1.1 全体構成]
図1を参照して、本実施形態におけるシステム1の全体構成を説明する。図1に示すように、システム1は、第1の端末装置10と、メッセージサーバ20と、管理サーバ30と、画像形成装置40と、第2の端末装置50とがネットワークNWを介して、通信可能に接続されている。ネットワークNWは、例えば、インターネットなどの外部ネットワーク(WAN(Wide Area Network))である。なお、ネットワークNWは、システム1を構成する装置において必要な通信が可能であればよく、LAN(Local Area Network)や、VPN(Virtual Private Network)等のネットワークが利用されてもよい。
第1の端末装置10は、画像形成装置40から印刷物を出力するユーザによって使用される情報処理装置である。第1の端末装置10は、例えば、スマートフォン、タブレット、PC(Personal Computer)等のコンピュータ(情報処理装置)により構成される。なお、本実施形態では、印刷物を出力するユーザを印刷ユーザと記載する。印刷ユーザは、第1の端末装置10を使用する。
メッセージサーバ20及び管理サーバ30は、所定のサービスを提供する情報処理装置である。メッセージサーバ20及び管理サーバ30は、PCやサーバ装置といった、コンピュータ(情報処理装置)により構成される。メッセージサーバ20及び管理サーバ30は、複数の情報処理装置によって構成されていてもよいし、任意の情報処理装置上で実現される仮想サーバによって構成されてもよい。
メッセージサーバ20は、ユーザ間でメッセージの送受信を可能にするサービス(以下、「メッセージングサービス」という)と、電子的な金銭的価値(電子マネー)を用いた決済を行うサービス(以下、「電子マネーサービス」という)とを提供する。また、管理サーバ30は、画像形成装置40を管理し、管理下の画像形成装置40のうち所定の画像形成装置40に印刷ジョブの情報を送信することで、当該画像形成装置40から印刷物を出力させるサービス(以下、「プリントサービス」という)を提供する。
画像形成装置40は、コピー機能、印刷機能、スキャナ機能、メール送信機能等の複数の機能を有する複合機(MFP;Multi-Function Printer/Peripheral)である。画像形成装置40は、画像を記録用紙等の記録媒体に形成(印刷)することにより、印刷物の出力が可能な装置である。なお、画像形成装置40は、印刷物の出力が可能な装置であればよく、印刷機能のみを備えた印刷装置によって構成されてもよい。
第2の端末装置50は、プリントサービスを提供するユーザによって使用される情報処理装置である。第2の端末装置50は、PCやタブレットやスマートフォンといったコンピュータ(情報処理装置)により構成される。
なお、本実施形態では、プリントサービスを提供するユーザや、プリントサービスの運用担当者を管理ユーザと記載する。管理ユーザは、管理サーバ30や第2の端末装置50を使用する。
本実施形態では、説明のため、ネットワークNWに接続される第1の端末装置10や画像形成装置40は1台であるとして説明するが、複数の第1の端末装置10や複数の画像形成装置40がネットワークNWに接続されてもよい。つまり、メッセージサーバ20や管理サーバ30によって提供されるサービスは、複数の印刷ユーザによって利用されてよく、また、管理サーバ30は、複数の画像形成装置40(例えば、店舗毎に設置された画像形成装置40)を管理してもよい。
[1.2 機能構成]
[1.2.1 第1の端末装置]
図2を参照して、本実施形態における第1の端末装置10の機能構成について説明する。図2に示すように、第1の端末装置10は、制御部100、撮影部130、表示部140、操作部150、記憶部160、通信部190を備えて構成される。
制御部100は、第1の端末装置10の全体を制御する。制御部100は、記憶部160に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU(Central Processing Unit))により構成されている。
撮影部130は、撮影した画像を入力する。撮影部130は、例えば、カメラ等の撮影装置により構成される。なお、撮影部130は、第1の端末装置10に予め備え付けられてもよい。
表示部140は、各種情報を表示する。表示部140は、例えば、LCD(Liquid crystal display)、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイ、マイクロLED(Light Emitting Diode)ディスプレイ等の表示装置により構成される。
操作部150は、第1の端末装置10を使用するユーザ(印刷ユーザ)の操作を受け付ける。操作部150は、例えば、タッチセンサ等の入力装置によって構成される。タッチセンサにおいて入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。なお、操作部150は、マウス、キーボードといった種々の操作装置によって構成されてもよい。また、第1の端末装置10には、表示部140と、操作部150とが一体に形成されたタッチパネルが搭載されてもよい。
記憶部160は、第1の端末装置10の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部160は、例えば、半導体メモリであるSSD(Solid State Drive)や、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置により構成される。
記憶部160は、メッセージングアプリ162及びユーザ情報164を記憶し、さらに、記憶領域として、メッセージ情報記憶領域166及びコンテンツ記憶領域168を確保する。
メッセージングアプリ162は、メッセージングサービスを利用するための機能を制御部100に実現させるためのアプリケーション(プログラム)である。メッセージングアプリ162によって実現される機能については後述する。
ユーザ情報164は、メッセージングサービスを利用するユーザに関する情報である。ユーザ情報164には、例えば、メッセージングサービスを利用するユーザを識別するために用いられる識別情報であるユーザIDや、ユーザの認証に用いられるパスワード等が含まれる。
メッセージ情報記憶領域166は、メッセージングサービスに投稿されたメッセージに関する情報(メッセージ情報)を記憶する。なお、本実施形態では、メッセージングサービスを提供するメッセージサーバ20に、所定のメッセージを含むメッセージ情報を送信することを「投稿」という。メッセージ情報には、図3に示すように、例えば、メッセージ情報を投稿したユーザを識別する投稿ユーザID(例えば、「CHATBOT」)と、メッセージの宛先となったユーザを識別する宛先ユーザID(例えば、「tanaka123」)と、メッセージが投稿された投稿日時(例えば、「2021/06/01 09:04:11」)と、メッセージの内容(例えば、「印刷したい画像を送ってね。」)と、メッセージに含められた(添付された)ファイルの情報とが含まれる。ファイルの情報は、ファイル自体であってもよいし、ファイルの取得先を示すリンクの情報であってもよい。
コンテンツ記憶領域168は、第1の端末装置10において表示や編集等の操作がされるコンテンツのデータ(例えば、ファイル)を記憶する。コンテンツは、例えば、画像、文書、資料等である。コンテンツ記憶領域168には、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式やPNG(Portable Network Graphics)形式の画像ファイルや、PDF(Portable Document Format)形式の文書ファイル等が記憶される。
通信部190は、メッセージサーバ20等の外部の装置と通信を行う。通信部190は、例えば、有線/無線LAN(Local Area Network)で利用されるNIC(Network Interface Card)や、LTE(Long Term Evolution)/LTE-A(LTE-Advanced)/LAA(License-Assisted Access using LTE)/5G回線に接続可能な通信モジュールにより構成される。
制御部100は、メッセージングアプリ162を読み出して実行することにより、メッセージ取得部102、タイムライン生成部104、メッセージ投稿部106として機能する。
メッセージ取得部102は、メッセージサーバ20からメッセージ情報を取得する。例えば、メッセージ取得部102は、ユーザ情報164に含まれるユーザIDやパスワードを含むメッセージの取得要求を、通信部190を介してメッセージサーバ20に送信する。メッセージ取得部102は、メッセージの取得要求の送信後、メッセージサーバ20からメッセージ情報を受信(取得)し、メッセージ情報記憶領域166に記憶する。
タイムライン生成部104は、タイムラインを生成し、表示部140に表示する。タイムラインとは、メッセージの投稿日時等の日時情報に基づき、メッセージを時系列に並べて表示させる表示態様をいう。例えば、タイムライン生成部104は、印刷ユーザに対して、メッセージングサービスを利用する他のユーザ(メッセージの送信相手)を選択させる。タイムライン生成部104は、他のユーザが選択された場合、当該選択されたユーザに対応するユーザIDを、投稿ユーザID又は宛先ユーザIDに含むメッセージ情報をメッセージ情報記憶領域166から読み出す。そして、タイムライン生成部104は、読み出したメッセージ情報に含まれるメッセージを、投稿日時順に並べることで、タイムラインを生成する。なお、タイムライン生成部104は、投稿日時、メッセージが読まれたか否かを示す情報、メッセージに含まれるファイルのサムネイル画像等を、タイムラインに含めてもよい。また、タイムライン生成部104は、メッセージを入力するためのテキストボックスや、入力されたメッセージを含むメッセージ情報を投稿するためのボタンを、表示部140に表示してもよい。
メッセージ投稿部106は、タイムライン生成部104において投稿の操作(例えば、投稿するためのボタンを選択する操作)がされた場合、以下の情報を含むメッセージ情報と、ユーザ情報164に含まれるパスワードとを、通信部190を介して、メッセージサーバ20に投稿する。
・ユーザ情報164に含まれるユーザID(投稿ユーザID)
・タイムライン生成部104を介して指定されたユーザID(宛先ユーザID)
・投稿操作がされた日時(投稿日時)
・ユーザによって入力されたメッセージ
・ユーザによって選択されたファイルの情報
また、メッセージ投稿部106は、投稿したメッセージ情報を、メッセージ情報記憶領域166に記憶する。メッセージ情報記憶領域166に記憶されたメッセージ情報は、タイムライン生成部104によって読み出され、タイムラインが生成され、生成されたタイムラインを介して、表示部140に表示される。
このように、メッセージ投稿部106は、第1の端末装置10を使用する印刷ユーザと他のユーザとの間で送受信されたメッセージがタイムラインとして表示された画面を介して、当該他のユーザを宛先としたメッセージ情報を投稿する。なお、タイムラインが表示された状態においてメッセージ情報を投稿することを、本実施形態では、タイムラインにメッセージ情報を投稿すると記載する。
[1.2.2 メッセージサーバ]
図4を参照して、本実施形態におけるメッセージサーバ20の機能構成について説明する。図4に示すように、メッセージサーバ20は、制御部200、記憶部260、通信部290を備えて構成される。
制御部200は、メッセージサーバ20の全体を制御する。制御部200は、記憶部260に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
記憶部260は、メッセージサーバ20の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部260は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等の記憶装置により構成される。
記憶部260は、記憶領域として、メッセージ情報記憶領域262、ユーザ情報記憶領域264及び残高情報記憶領域266を確保する。
メッセージ情報記憶領域262は、他の装置から投稿されたメッセージ情報を記憶する。メッセージ情報記憶領域262に記憶されるメッセージ情報のデータ構造は、図3に示したような、メッセージ情報記憶領域166に記憶されるメッセージ情報と同様である。
ユーザ情報記憶領域264は、メッセージングサービスを利用するユーザの情報(ユーザ情報)を記憶する。ユーザ情報には、図5に示すように、例えば、メッセージングサービスを利用するユーザを識別するために用いられるユーザID(例えば、「tanaka123」)と、ユーザの認証に用いられるパスワード(例えば、「abc123」)と、当該ユーザが用いる装置を識別するために用いられる装置識別子(例えば、「012345678901234」)が含まれる。なお、装置識別子は、装置のシリアル番号や、IMEI(International Mobile Equipment Identifier)や、IP(Internet Protocol)アドレスといった情報である。
残高情報記憶領域266は、電子マネーサービスを利用するユーザに対応する、電子マネーの残高を示す情報(残高情報)を記憶する。残高情報には、図6に示すように、例えば、ユーザID(例えば、「tanaka123」)と、当該ユーザに対応する電子マネーの残高(例えば、「1,023円」)とが含まれる。
なお、本実施形態では、メッセージングサービスのユーザIDと、電子マネーサービスのユーザIDとは、共通することとして説明する。つまり、メッセージングサービスを利用するユーザは、電子マネーサービスも利用可能である。
また、制御部200は、記憶部260に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、メッセージ受信部202及びメッセージ送信部204として機能する。
メッセージ受信部202は、他の装置から投稿されたメッセージ情報を受信し、メッセージ情報記憶領域262に記憶する。なお、メッセージ受信部202は、メッセージ情報と併せてパスワードを受信し、メッセージ情報に含まれる投稿ユーザIDと当該パスワードとを含むユーザ情報がユーザ情報記憶領域264に記憶されている場合に、メッセージを投稿したユーザを認証し、受信したメッセージ情報をメッセージ情報記憶領域262に記憶してもよい。メッセージ受信部202は、ユーザを認証できなかった場合、受信したメッセージをメッセージ情報記憶領域262に記憶せず、メッセージ情報を送信した装置に対してエラーメッセージを送信してもよい。
メッセージ送信部204は、他の装置からメッセージの取得要求を受信し、メッセージの取得要求に含まれるユーザIDやパスワードに基づきユーザを認証し、当該ユーザIDを宛先ユーザIDに含むメッセージ情報を、当該他の装置に送信する。これにより、メッセージ送信部204は、メッセージの取得要求を送信した装置を使用するユーザを宛先としたメッセージを、当該装置に送信する。メッセージ送信部204は、メッセージ受信部202によりメッセージ情報が受信された場合、受信されたメッセージ情報に含まれる宛先ユーザIDに対応する装置識別子により識別される装置にメッセージの受信の通知を送信してもよい。また、メッセージ送信部204は、メッセージの取得要求を送信した装置に対して、未送信のメッセージ情報のみを送信してもよい。
[1.2.3 管理サーバ]
図7を参照して、本実施形態における管理サーバ30の機能構成について説明する。図7に示すように、管理サーバ30は、制御部300、表示部340、操作部350、記憶部360、通信部390を備えて構成される。
制御部300は、管理サーバ30の全体を制御する。制御部300は、記憶部360に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU)により構成されている。
表示部340は、各種情報を表示する。表示部340は、例えば、LCD、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等の表示装置により構成される。
操作部350は、管理サーバ30を使用するユーザ(管理ユーザ)の操作を受け付ける。操作部350は、マウス、キーボードといった種々の操作装置や、タッチ入力を検出するセンサ等の入力装置によって構成される。
記憶部360は、管理サーバ30の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部360は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等の記憶装置により構成される。
記憶部360には、ユーザ情報364が記憶され、さらに記憶領域として、ポイント情報記憶領域362、印刷ジョブ情報記憶領域366、管理装置情報記憶領域368、印刷履歴情報記憶領域370が確保される。
ポイント情報記憶領域362は、プリントサービスを利用するために用いられるポイントの情報(ポイント情報)を記憶する。ポイント情報には、図8に示すように、例えば、ユーザID(例えば、「tanaka123」)と、当該ユーザに対応するポイント(例えば、「203ポイント」)とが含まれる。なお、本実施形態では、ポイント情報に含まれるユーザIDと、メッセージングサービス及び電子マネーサービスにおけるユーザIDとは共通することとして説明する。また、ポイントは、プリントサービスにおいて、印刷物の生成に生じた料金の支払いに用いることができる電子的な金銭的価値であり、予め購入されているものとする。ポイントは、例えば、電子マネーや、現金、クレジットカード等を用いた支払いにより、購入することができる。
ユーザ情報364は、メッセージングサービスを利用するユーザに関する情報である。例えば、ユーザ情報364には、メッセージングサービスを利用するユーザを識別するために用いられる識別情報であるユーザIDや、ユーザの認証に用いられるパスワード等が含まれる。本実施形態では、管理サーバ30は、後述するメッセージ取得部302及びメッセージ投稿部304における機能が実現されることにより、いわゆるチャットボットとして振る舞う。したがって、管理サーバ30に対応するユーザIDやパスワードが予め定められている。
印刷ジョブ情報記憶領域366は、画像形成装置40が印刷物を出力するときに実行するジョブである印刷ジョブの情報(印刷ジョブ情報)を記憶する。印刷ジョブ情報には、図9に示すように、例えば、印刷ジョブを識別する印刷ジョブID(例えば、「12345678」)と、当該印刷ジョブを送信したユーザを識別するユーザID(例えば、「tanaka123」)と、当該印刷ジョブを受け付けた日時を示す受付日時(例えば、「2021/06/01 09:00:21」)と、印刷物を示す印刷データ(例えば、「MyDoc-01.pdf」)とが含まれる。
印刷ジョブIDは、印刷ジョブ情報毎に発行される識別情報であって、連番、所定の形式のコード、印刷データのハッシュ値等である。
印刷データは、出力の対象となる画像ファイルや文書ファイルのデータであってもよいし、画像形成装置40が解釈可能なコマンドや画像を含むデータであってもよい。
管理装置情報記憶領域368は、管理サーバ30が管理する画像形成装置40の情報(管理装置情報)を記憶する。管理装置情報には、図10に示すように、例えば、画像形成装置40を識別するための画像形成装置ID(例えば、「P0001」)と、当該画像形成装置40と通信を行うために用いられる情報であるアドレス(例えば、「203.0.113.1」)と、当該画像形成装置40に対応する店舗名(例えば、「○○マート 奈良△△店」)とが含まれる。
管理装置情報に記憶されるアドレスは、例えば、IPアドレスや、MACアドレス(Media Access Control address)、ポート番号といった、ネットワークNW上の位置を示す情報である。また、店舗名は、例えば、画像形成装置40が設置された店舗の名称が記憶される。
印刷履歴情報記憶領域370は、画像形成装置40によって実行された印刷ジョブに関する履歴情報(印刷履歴情報)を記憶する。印刷履歴情報には、図11に示すように、例えば、印刷ジョブID(例えば、「12345678」)と、当該印刷ジョブを実行した日時を示す印刷日時(例えば、「2021/06/01 09:03:55」)と、印刷物の出力に応じた料金を示す印刷料金(例えば、「243円」)と、当該印刷ジョブを実行した画像形成装置40に対応する店舗名(例えば、「○○マート 奈良△△店」)と、返金済であるか否かを示す返金済フラグ(例えば、「Yes」)とが含まれる。
なお、返金済フラグには、対応する印刷ジョブIDに対して、返金済であるか否かを区別可能な情報が記憶されていればよい。例えば、返金済フラグには、例えば、返金済であれば「Yes」が記憶され、返金済でなければ「No」が記憶されていてもよい。なお、返金済でないことが、返金済フラグに何らの情報も記憶されないことにより示されてもよい。返金済フラグには、真偽値や数値(例えば「0」又は「1」)が記憶されてもよい。
また、制御部300は、記憶部360に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、メッセージ取得部302、メッセージ投稿部304、課金部306、判定部308、表示制御部310、選択部312として機能する。
メッセージ取得部302は、管理サーバ30(チャットボット)を宛先としたメッセージ情報をメッセージサーバ20から取得する。例えば、メッセージ取得部302は、通信部390を介して、ユーザ情報364に記憶されたユーザIDやパスワードを含むメッセージの取得要求を、メッセージサーバ20に送信し、メッセージサーバ20からメッセージ情報を受信(取得)する。
メッセージ投稿部304は、メッセージ取得部302によって取得されたメッセージ情報に含まれるメッセージに対する応答を含むメッセージ情報を投稿する。このように、メッセージ投稿部304は、管理サーバ30(チャットボット)に送信されたメッセージに対する応答のメッセージを含むメッセージ情報を投稿することにより、チャットボットとして振る舞う。
課金部306は、印刷物の出力に応じた料金(印刷物の生成に生じた料金、印刷料金)を課金する処理及び印刷料金を返金する処理を実行する。判定部308は、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する。表示制御部310は、表示部340に表示される内容を制御したり、通信部390を介して接続された他の装置に表示される内容を制御したりする。選択部312は、印刷履歴情報を選択する。課金部306、判定部308、表示制御部310及び選択部312が実行する処理については、後述する。
[1.2.4 画像形成装置]
画像形成装置40の機能構成について、図12を参照して説明する。図12に示すように、画像形成装置40は、制御部400と、画像入力部420と、画像形成部430と、表示部440と、操作部450と、記憶部460と、通信部490とを備える。
制御部400は、画像形成装置40の全体を制御するための機能部である。制御部400は、各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、例えば、1又は複数の演算装置(CPU)等により構成される。
制御部400は、記憶部460に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、画像処理部402として機能する。画像処理部402は、画像入力部420によって入力された画像データに対して、鮮鋭化処理や色変換処理といった各種画像処理を実行する。
画像入力部420は、画像を読み取って画像データを生成することで、当該画像データを画像形成装置40に入力する。画像入力部420は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等のイメージセンサによって画像を電気信号に変換し、電気信号を量子化及び符号化することでデジタルデータを生成するスキャナ装置等により構成される。
画像形成部430は、画像を記録媒体(例えば記録用紙)に形成することにより、印刷物を生成し、出力する。画像形成部430は、例えば、電子写真方式を利用したレーザプリンタ等により構成される。
表示部440は、各種情報を表示する。表示部440は、例えば、LCD、有機ELディスプレイ、マイクロLEDディスプレイ等の表示装置により構成される。操作部450は、ユーザによる操作指示を受け付ける。操作部450は、例えば、ハードキー(例えば、テンキー)やボタン等により構成される。なお、画像形成装置40は、表示部440と操作部450とが一体に形成されたタッチパネルを備えてもよい。入力を検出する方式は、例えば、抵抗膜方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式といった、一般的な検出方式であればよい。
記憶部460は、画像形成装置40の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。記憶部460は、例えば、半導体メモリであるSSDや、HDD等の記憶装置により構成される。
通信部490は、画像形成装置40が、管理サーバ30等の外部の装置と通信を行うための機能部である。通信部490は、例えば、有線/無線LANで利用されるNIC等の通信モジュール(通信装置)により構成される。
[1.2.5 第2の端末装置]
図13を参照して、本実施形態における第2の端末装置50の機能構成について説明する。図13に示すように、第2の端末装置50は、制御部500、表示部540、操作部550、記憶部560、通信部590を備えて構成される。
制御部500は、第2の端末装置50の全体を制御する。制御部500は、記憶部560に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種機能を実現しており、1又は複数の演算装置(例えば、CPU(Central Processing Unit))により構成されている。
表示部540は、各種情報を表示する。操作部550は、第2の端末装置50を使用するユーザ(管理ユーザ)の操作を受け付ける。記憶部560は、第2の端末装置50の動作に必要な各種プログラムや、各種データを記憶する。通信部590は、管理サーバ30等の外部の装置と通信を行う。なお、表示部540、操作部550、記憶部560及び通信部590は、それぞれ、第1の端末装置10の表示部140、操作部150、記憶部160、通信部190と同様の装置により構成される。
[1.3 処理の流れ]
つづいて、図14から図18までを参照して、システム1に含まれる各装置が実行する処理について説明する。なお、図14から図18までに記載した処理は、システム1に含まれる各装置の制御部が、記憶部に記憶されたプログラムを読み出すことにより実行される。
[1.3.1 印刷物を出力する処理]
図14を参照して、印刷物を出力する処理の流れについて説明する。はじめに、第1の端末装置10の制御部100は、印刷ユーザの操作に基づき、印刷する内容を示すデータ(例えば、印刷ジョブ)を含むメッセージ情報を投稿する(S1000)。例えば、第1の端末装置10は、他のユーザとして管理サーバ30が選択されたタイムラインに、印刷する内容を示すデータを含むメッセージ情報を投稿する。印刷する内容を示すデータは、例えば、印刷ジョブのデータであってもよいし、ユーザによって選択されたコンテンツのデータ(ファイル)であってもよい。
メッセージサーバ20の制御部200(メッセージ受信部202)は、第1の端末装置10から投稿されたメッセージ情報を受信する。そして、メッセージサーバ20の、制御部200(メッセージ送信部204)は、管理サーバ30からメッセージの取得要求を受信したら、メッセージの取得要求に基づき、管理サーバ30に対応するユーザIDを宛先ユーザIDとしたメッセージ情報を、管理サーバ30に送信する(S1002)。
管理サーバ30の制御部300(メッセージ取得部302)は、メッセージサーバ20からメッセージ情報を受信(取得)する。つづいて、制御部300は、印刷ジョブIDを発行し、発行した印刷ジョブIDを含む印刷ジョブ情報を生成し、印刷ジョブ情報記憶領域366に記憶(登録)する(S1004)。例えば、制御部300は、以下の情報を含む印刷ジョブ情報を生成する。
・発行した印刷ジョブID
・メッセージ情報を投稿したユーザのユーザID
・メッセージを受信した日時(受付日時)
・受信したメッセージに含まれる印刷する内容を示すデータ(印刷データ)
なお、制御部300は、メッセージに印刷ジョブが含まれている場合、当該印刷ジョブをそのまま印刷データとして記憶してもよい。また、メッセージにコンテンツのデータ(ファイル)が含まれている場合、コンテンツのデータを印刷データとして記憶してもよいし、当該コンテンツを画像データに変換したデータを印刷データとして記憶してもよい。このように、制御部300は、メッセージに含まれる印刷する内容を示すデータに基づいて印刷データを取得したり生成したりした上で、当該印刷データを含む印刷ジョブ情報を記憶する。
つづいて、管理サーバ30の制御部300(メッセージ投稿部304)は、S1000においてメッセージ情報を投稿したユーザを宛先とし、S1004において発行した印刷ジョブIDをメッセージに含めたメッセージ情報を投稿する(S1006)。なお、所定のユーザを宛先としたメッセージ情報とは、当該所定のユーザに対応するユーザIDを宛先ユーザIDとしたメッセージ情報である。
S1006において投稿されたメッセージ情報は、メッセージサーバ20の制御部200(メッセージ受信部202)により受信され、メッセージサーバ20の制御部200(メッセージ送信部204)により、第1の端末装置10に送信される(S1008)。これにより、印刷ユーザは、S1000においてメッセージに含めた印刷する内容を示すデータに基づく印刷物を取得するために必要な印刷ジョブIDを知ることができる。
つづいて、画像形成装置40の制御部400は、印刷ジョブIDを取得する(S1010)。例えば、制御部400は、操作部450を介して、印刷ユーザによる印刷ジョブIDの入力操作に基づき、印刷ジョブIDを取得する。なお、制御部400は、第1の端末装置10と通信を行うことで、第1の端末装置10から印刷ジョブIDを取得してもよい。
つづいて、画像形成装置40の制御部400は、S1010において取得した印刷ジョブIDを、通信部490を介して管理サーバ30に送信する(S1012)。管理サーバ30の制御部300は、受信した印刷ジョブIDを含む印刷ジョブ情報を印刷ジョブ情報記憶領域366から取得する。さらに、制御部300は、取得した印刷ジョブ情報を、通信部390を介して、印刷ジョブIDを送信した画像形成装置40に送信する(S1014)。
画像形成装置40の制御部400は、通信部490を介して、管理サーバ30から印刷ジョブ情報を受信する。そして、制御部400は、画像形成部430を制御することで、受信した印刷ジョブ情報に含まれる印刷データに基づく画像を形成し、印刷物として出力する(S1016)。
つづいて、システム1に含まれるそれぞれの装置は、印刷料金の課金及び課金した料金の決済の処理を実行する(S1018)。例えば、システム1に含まれるそれぞれの装置は、以下の処理を実行する。
(1)画像形成装置40の制御部400は、印刷料金を算出し、算出した印刷料金の情報及びS1014において受信した印刷ジョブ情報に含まれるユーザIDの情報を、管理サーバ30に送信する。
(2)管理サーバ30の制御部300(課金部306)は、印刷物の出力に応じた印刷料金を課金する。例えば、課金部306は、画像形成装置40から受信したユーザIDに対応するポイントのうち、印刷料金に対応するポイントを仮押さえする。また、制御部300(メッセージ投稿部304)は、画像形成装置40から受信したユーザIDを宛先ユーザIDとし、画像形成装置40から受信した印刷料金の情報をメッセージに含むメッセージ情報を投稿する。
(3)メッセージサーバ20は、管理サーバ30から受信したメッセージ情報を、第1の端末装置10に送信する。
(4)第1の端末装置10の制御部100(メッセージ取得部102)は、管理サーバ30から投稿されたメッセージ情報を取得(受信)する。また、第1の端末装置10の制御部100(タイムライン生成部104)は、取得したメッセージ情報のメッセージを含むタイムラインを生成し、表示部140に表示する。
(5)第1の端末装置10の制御部100(メッセージ投稿部106)は、ユーザの操作により、決済処理を行う。決済処理は、例えば、印刷ユーザの操作に基づき、印刷ユーザに対応するポイントから、印刷料金に対応するポイントを減算する要求を管理サーバ30に送信する処理である。制御部100は、管理サーバ30と直接通信したり、管理サーバ30を宛先としたメッセージ情報を投稿したりすることで、印刷料金に対応するポイントを減算する要求を管理サーバ30に送信する。
(6)管理サーバ30の制御部300(課金部306)は、ポイントを減算する要求を受信したら、仮押さえしたポイントを減算することで、印刷料金の決済を完了する。
つづいて、管理サーバ30の制御部300は、印刷履歴情報を生成し、生成した印刷履歴情報を印刷履歴情報記憶領域370に記憶する(S1020)。例えば、制御部300は、以下の情報を含む印刷履歴情報を生成する。
・S1012において受信した印刷ジョブID
・S1018において画像形成装置40から情報を受信した日時(印刷日時)
・S1018において画像形成装置40から受信した印刷料金
・S1018において情報を送信した画像形成装置40に対応する店舗名
なお、制御部300は、画像形成装置40に対応する店舗名を画像形成装置40から受信してもよいし、S1018において、管理サーバ30に対して情報を送信した画像形成装置40に対応するアドレスを含む管理装置情報から取得してもよい。
[1.3.2 返金処理]
図15を参照して、印刷物の生成に生じた料金を返金する処理(返金処理)の流れについて説明する。はじめに、第1の端末装置10の制御部100は、管理サーバ30に対して、返金を申請する(S1100)。例えば、制御部100は、表示部140に、タイムラインとともに、返金を申請するためのボタンを表示し、当該ボタンが選択されたときに、管理サーバ30に対して、返金が申請されたことを示す情報を送信する。返金が申請されたことを示す情報は、例えば、管理サーバ30を宛先としたメッセージ情報を投稿することにより、メッセージサーバ20を介して管理サーバ30に送信される。このとき、ユーザにミスプリントの概要(クレーム内容)を選択させ、当該ミスプリントの概要が管理サーバ30に送信されてもよい。このようにして、管理サーバ30(チャットボット)は、返金申請を受信する。管理サーバ30は、返金が申請された場合、印刷物をユーザに撮影させ、撮影した画像を管理サーバ30に送信することを印刷ユーザに促すメッセージ情報を投稿してもよい。
つづいて、第1の端末装置10の制御部100は、第1の端末装置10のカメラアプリ等を起動し、第1の端末装置10の撮影部130を動作させる。撮影部130は、印刷ユーザの操作に基づき、画像形成装置40によって生成(出力)された印刷物を撮影し、撮影した画像を第1の端末装置10に入力する(S1102)。さらに、第1の端末装置10の制御部100(メッセージ投稿部106)は、管理サーバ30(チャットボット)を宛先として、S1102において入力された印刷物を撮影した画像(撮影画像)を含むメッセージ情報を投稿する(S1104)。なお、S1104の処理により、タイムラインには、印刷物の撮影画像が表示される。
メッセージサーバ20の制御部200(メッセージ受信部202)は、第1の端末装置10から投稿された、印刷物の撮影画像を含むメッセージ情報を受信する。また、制御部200(メッセージ送信部204)は、メッセージ情報に含まれる宛先ユーザIDに基づき、管理サーバ30に印刷物の撮影画像を含むメッセージ情報を送信する(S1106)。このようにして、管理サーバ30は、タイムラインに投稿された印刷物を撮影した画像を、当該タイムラインから取得する。
つづいて、管理サーバ30の制御部300(選択部312)は、印刷履歴情報記憶領域370に記憶された印刷履歴情報から、1の印刷履歴情報を選択する(S1108)。例えば、選択部312は、S1104においてメッセージ情報を投稿した印刷ユーザのユーザIDを含み、最も現在の日時に近い印刷日時を含んだ印刷履歴情報を選択する。本実施形態では、チャットボットは返金を申請した印刷ユーザと直接メッセージを送受信することで、当該印刷ユーザのユーザIDを知ることができる。そのため、選択部312(管理サーバ30)は、チャットボットを介して、当該印刷ユーザのユーザIDにより登録された印刷ジョブを対象に、返金対象の印刷ジョブを特定することができる。
つづいて、管理サーバ30の制御部300は、未返金であるか否かを判定する(S1110)。例えば、制御部300は、S1108において選択した印刷履歴情報が、返金済ではないことを示す状態である場合(例えば、返金済フラグに「No」が記憶されている場合)、未返金であることを判定する。
つづいて、管理サーバ30の制御部300は、未返金である場合、印刷物が正常に出力されたか否か(ミスプリントが確認されたか否か)を判定する判定処理を実行する(S1110;Yes→S1112)。判定処理が実行されることにより、印刷料金を返金することを示す「返金実施」又は印刷料金を返金しないことを示す「返金不実施」の何れかの結果が出力される。「返金実施」は、ミスプリントが確認された場合に出力される。判定処理については後述する。
返金を実施する場合、つまり、判定処理の結果が「返金実施」である場合、管理サーバ30の制御部300は、返金する料金を取得する(S1114;Yes→S1116)。返金する料金は、S1108において選択された印刷履歴情報に含まれる印刷料金である。
管理サーバ30の制御部300(メッセージ投稿部304)は、返金する料金を含むメッセージを、第1の端末装置10とのタイムラインに投稿する(S1118)。例えば、メッセージ投稿部304は、S1104においてメッセージ情報を投稿した印刷ユーザを宛先とし、ステップS1116において取得した料金をメッセージに含むメッセージ情報を投稿する。メッセージサーバ20は、管理サーバ30から投稿されたメッセージ情報を、第1の端末装置10に送信する(S1120)。
また、管理サーバ30及びメッセージサーバ20は、返金を実行する処理(返金実行処理)を実行する(S1122)。返金実行処理の流れについては、図16を参照して説明する。
はじめに、管理サーバ30の制御部300(課金部306)は、メッセージサーバ20に対して、メッセージサーバ20が提供する電子マネーサービスによって管理されている電子マネーの残高を移転する移転要求を送信する(S1200)。移転要求には、残高の移転元のユーザである管理サーバ30のユーザIDと、残高の移転先である印刷ユーザのユーザIDと、移転する金額とが含まれる。なお、印刷ユーザのユーザIDは、S1104においてメッセージ情報を投稿したユーザのユーザIDである。また、移転する金額は、S1116において取得した印刷料金である。
メッセージサーバ20の制御部200は、残高を移転する処理を実行する(S1202)。例えば、制御部200は、S1200において受信した管理サーバのユーザIDを含む残高情報を残高情報記憶領域266から取得し、取得した残高情報の残高から移転する金額を減算し、減算後の残高を記憶し直す。さらに、制御部200は、S1200において受信した印刷サーバのユーザIDを含む残高情報を残高情報記憶領域266から取得し、取得した残高情報の残高から移転する金額を加算し、加算後の残高を記憶し直す。この処理により、管理ユーザから印刷ユーザに対する、印刷料金の返金処理が実施される。
さらに、管理サーバ30の制御部300(課金部306)は、S1108において選択された印刷履歴情報の返金済フラグに「No」が記憶等の処理を行い、返金済であることを示す状態に更新する(S1204)。
なお、図15のS1110において、管理サーバ30の制御部300は、未返金ではない(返金済である)ことを判定した場合は、S1112からS1122までの処理を省略(スキップ)する(S1110;No)。また、図15のS1114において、管理サーバ30の制御部300は、返金を実施しないことを判定した場合(判定処理の結果が「返金不実施」である場合)は、S1116からS1122までの処理を省略(スキップ)する(S1114;No)。
[1.3.3 判定処理]
図17及び図18を参照して、判定処理の流れについて説明する。図17は、管理サーバ30が実行する処理を示す図であり、図18は、第2の端末装置50が実行する処理を示す図である。
[1.3.3.1 管理サーバの処理]
図17を参照して、管理サーバ30が実行する処理の流れを説明する。はじめに、制御部300は、図15のS1108において選択された印刷画像情報に含まれる印刷データに基づく印刷プレビュー画像(返金対象の元画像データ)を取得する(ステップS100)。例えば、制御部300は、印刷データが文書ファイルや印刷ジョブのデータであれば、当該データをレンダリングすることで、印刷プレビュー画像を取得する。また、制御部300は、印刷データが画像ファイルであれば、当該画像ファイルに基づく画像を印刷プレビュー画像として取得する。
つづいて、制御部300は、印刷プレビュー画像と図15のS1106において取得した撮影画像との2つの画像を第2の端末装置50に送信するか否かを判定する(ステップS102)。2つの画像を第2の端末装置50に送信するか否かは、例えば、管理ユーザの指示に基づいて判定されてもよいし、第2の端末装置50がネットワークNWに接続されているか否かに応じて判定されてもよい。また、2つの画像を第2の端末装置50に送信するか否かは、管理サーバ30において予め設定されていてもよい。
制御部300は、2つの画像を第2の端末装置に送信する場合、当該2つの画像(印刷プレビュー画像及び印刷物の撮影画像)を、通信部390を介して、第2の端末装置50に送信する(ステップS102;Yes→ステップS104)。なお、制御部300は、第2の端末装置50に、返金申請を受け取ったチャットボットの情報、図15のS1108において選択した印刷履歴情報(店舗名、印刷日時)を送信してもよい。これにより、制御部300は、管理ユーザに確認依頼を行う。また、制御部300は、通信部390を介して、第2の端末装置50から送信される判定結果を受信する(ステップS106)。判定結果とは、印刷物が正常に出力されているか否かの判定の結果を示す情報である。
一方、制御部300(表示制御部310)は、2つの画像を第2の端末装置に送信しない場合、当該2つの画像(印刷プレビュー画像及び印刷物の撮影画像)を、表示部340に並べて表示する(ステップS102;No→ステップS108)。これにより、表示制御部310は、管理ユーザに、印刷プレビュー画像と印刷物の撮影画像(ミスプリント画像)との比較確認を可能にする。このとき、返金申請を受け取ったチャットボットの情報、図15のS1108において選択した印刷履歴情報、クレーム内容が表示されてもよい。また、制御部300は、操作部350を介して管理ユーザの操作を取得し、管理ユーザの操作に基づき判定結果を取得する(ステップS110)。
つづいて、制御部300(判定部308)は、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する(ステップS112)。本実施形態では、判定部308は、ステップS106おいて受信した判定結果又はステップS110において取得した判定結果に基づき、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する。判定部308は、印刷物が正常に出力されている場合、判定処理の結果として、「返金不実施」を出力する(ステップS112;Yes→ステップS114)。一方、判定部308は、印刷物が正常に出力されていない場合(ミスプリントを確認できた場合)、判定処理の結果として、「返金実施」を出力する(ステップS112;No→ステップS116)。
[1.3.3.2 第2の端末装置の処理]
図18を参照して、第2の端末装置50が実行する処理の流れを説明する。はじめに、制御部500は、通信部590を介して、印刷プレビュー画像及び印刷物の撮影画像の2つの画像を受信したか否かを判定する(ステップS150)。2つの画像を受信した場合、制御部500は、表示部540に、当該2つの画像(印刷プレビュー画像及び印刷物の撮影画像)を、表示部540に並べて表示する(ステップS150;Yes→ステップS152)。なお、制御部500は、ステップS150において、返金申請を受け取ったチャットボットの情報、図15のS1108において選択された印刷履歴情報、クレーム内容の情報を受信し、ステップS152において、受信した情報を表示してもよい。
つづいて、制御部500は、操作部550を介して管理ユーザの操作を取得し、管理ユーザの操作に基づき判定結果を取得する(ステップS154)。さらに、制御部500は、判定結果を、通信部590を介して、管理サーバ30に送信する(ステップS156)。
なお、制御部500は、ステップS150において、印刷プレビュー画像及び印刷物の撮影画像の2つの画像を受信したと判定しない場合、ステップS150を繰り返し実行することで、画像の受信を待ち受ける(ステップS150;No)。
上述した処理により、管理サーバ30は、印刷履歴情報に基づき、返金対象の印刷データに基づくプレビュー画像を取得し、印刷物の撮影画像(ミスプリントの画像)と共に、管理ユーザが使用する第2の端末装置50に送信することができる。また、第2の端末装置50は、受信したプレビュー画像と印刷物を撮影した撮影画像とを表示することができる。このとき、第2の端末装置50は、管理ユーザの判断に基づいて、印刷ユーザに対して、返金処理の実行を指示することができる。
[1.4 動作例]
図19から図22を参照して、本実施形態の動作例を説明する。なお、動作例として、ポイント利用でのプリント時にミスプリントが発生した場合について説明する。図19は、第1の端末装置10においてメッセージングアプリが実行され、メッセージの送信相手として管理サーバ30が選択されたときに、表示部140に表示される表示画面W100の画面例である。表示画面W100には、タイムラインを表示する領域E100が含まれる。タイムラインには、印刷ユーザ及び管理サーバ30によって投稿されたメッセージが表示される。例えば、印刷する内容を示すデータを含むメッセージM100や、印刷ジョブID(印刷用番号)を含むメッセージM102が表示される。
また、表示画面W100には、所定の処理を行うためのボタンとして、例えば、返金を申請するためのボタンB100が含まれる。印刷ユーザは、ミスプリントが発生した場合、ボタンB100を選択することで、端末装置から10からチャットボットとのチャットフローで、返金を申請できる。返金が申請された場合、タイムラインには、印刷物を撮影した画像(写真)の送信を印刷ユーザに促すメッセージM104が表示される。
図20は、印刷物を撮影した画像を含むメッセージがタイムラインに投稿された場合に、表示部140に表示される表示画面W110の画面例である。図20に示すように、タイムラインには、印刷物を撮影した画像を含むメッセージM110が表示される。また、タイムラインに投稿されたメッセージM110に含まれる画像は、管理サーバ30によって取得される。
図21は、印刷プレビュー画像P120及びタイムラインから取得された印刷物の撮影画像P122が並べて表示された表示画面W120の画面例である。表示画面W120は、第2の端末装置50の表示部540や、管理サーバ30の表示部340に表示される。管理ユーザは、表示画面W120を確認することで、印刷物が正常に出力されたか否かを判定することができる。管理ユーザは、印刷物が正常に出力されていないことを示すボタンB120又は印刷物が正常に出力されていることを示すB122の何れかのボタンを選択することで、判定結果を入力することができる。判定結果は、第2の端末装置50から管理サーバ30に送信されたり、管理サーバ30に対して直接入力されたりする。
図22は、印刷物の生成に生じた料金が返金される場合に、表示部140に表示される表示画面W130の画面例である。図22に示すように、表示画面W130に含まれるタイムラインには、返金される料金を含むメッセージM130が表示される。印刷ユーザは、メッセージM130を確認することで、印刷物の生成に生じた料金が返金されることや、返金される料金を把握することができる。
なお、上述した説明以外であっても、矛盾のない範囲において、ステップの順番を変更したり、一部のステップを省略したりしても構わない。例えば、図15において、管理サーバ30は、返金処理(S1122)を実行した後に、返金した料金を第1の端末装置に送信する処理(S1118及びS1120)を実行してもよい。また、図17のステップS104及びステップS108において、返金金額(印刷料金)を表示することで、管理ユーザに返金金額を確認可能としてもよい。
このように、本実施形態によれば、印刷ユーザと管理ユーザ(チャットボット)との間でメッセージを送受信することで直接のやり取りを行い、印刷料金の返金の処理を行うことができる。管理ユーザは、チャットボットを介して、タイムラインに投稿された印刷物の撮影画像を容易に取得できる。また、管理ユーザは、印刷ユーザに対して直接的に返金処理を行うことができる。したがって、そのため、管理ユーザは、コンビニエンスストア等の店舗を介さず、チャットボットを使ったユーザとの直接のやり取り(チャット)により、返金処理を行うことができる。この結果、複雑な返金フローが必要なくなり、画像形成装置を設置した店舗の店員の手間や、画像形成装置を設置した店舗に対する手間を省くことができる。
また、本実施形態では、管理ユーザが印刷プレビュー画像とミスプリント画像とを比較確認できるため、返金申請の不正防止が実現できる。チャットボットが印刷ジョブ(登録ファイル)と返金申請とを受信することにより、チャットボットを介して登録ファイルの印刷プレビュー画像とミスプリントの画像とが紐付けられるため、管理ユーザは、印刷プレビュー画像とミスプリントの画像の比較を簡単にできる。
[2.第2実施形態]
つづいて第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態とは異なり、印刷物が正常に出力されたか否かを自動的に判定する実施形態である。本実施形態は、第1実施形態の図7を図23に、第1実施形態の図17を図24にそれぞれ置き換えたものである。なお、同一の機能部及び処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
[2.1 機能構成]
本実施形態は、第1実施形態における管理サーバ30の代わりに、管理サーバ32をネットワークNWに接続する。また、図23を参照して、管理サーバ32の機能構成について説明する。本実施形態における管理サーバ32は、管理サーバ30と異なり、記憶部360に、さらに学習済モデル372を記憶する。学習済モデルと372は、印刷プレビュー画像と、印刷物を撮影した画像と、当該印刷物が正常に出力されているか否かを示す情報とを教師データとして機械学習されたモデルである。学習済モデル372は、印刷プレビュー画像と印刷物を撮影した画像とを入力し、当該印刷物が正常に出力されているか否かを示す予測値を出力する。
[2.2 処理の流れ]
図24を参照して、本実施形態における判定処理の流れを説明する。本実施形態では、制御部300(判定部308)は、ステップS100において印刷プレビュー画像を取得したあと、取得した印刷プレビュー画像と印刷物の撮影画像とを学習済モデル372に入力し、予測値を取得する(ステップS200)。
つづいて、制御部300(判定部308)は、ステップS200において取得した予測値に基づき、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する(ステップS202)。例えば、判定部308は、予測値が高いほど印刷物が正常に出力されていることを示す場合、予測値が所定の閾値以上であれば印刷物が正常に出力されたと判定し、予測値が所定の閾値未満であれば印刷物が正常に出力されなかったと判定する。判定部308は、印刷物が正常に出力されている場合、判定処理の結果として、「返金不実施」を出力する(ステップS202;Yes→ステップS114)。一方、判定部308は、印刷物が正常に出力されていない場合、判定処理の結果として、「返金実施」を出力する(ステップS202;No→ステップS116)。このようにして、判定部308は、学習済モデル372を用いて、正常に印刷物が出力されたか否かを機械学習を用いて予測させ、予測結果に基づいて、正常に印刷物が出力されたか否かを判定する。
本実施形態によれば、印刷物が正常に出力されたか否かを学習済モデルからの予測値に基づき、印刷物が正常に出力されたか否かを自動的に判定することができる。この結果、管理ユーザが、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する手間を省くことができる。
[3. 第3実施形態]
つづいて、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態とは異なり、印刷物の撮影画像のみに基づいて、印刷物が正常に出力されたか否かを自動的に判定する実施形態である。例えば、管理サーバ30は、印刷物の端部が折れ曲がっている場合、当該印刷物は正常に出力されていないと判定する。本実施形態は、第1実施形態の図17を図25に置き換えたものである。なお、同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
図25に示すように、制御部300(判定部308)は、印刷物の撮影画像から、印刷物の特徴を取得する(ステップS300)。特徴としては、例えば、以下のような特徴を取得する。
・折れ曲がっている場所(印刷物の4隅(左上、左下、右上、右下))
・折れ曲がりが生じている印刷物の辺上の位置
・折れ曲がっている量(面積)
・折れ曲がっている場所の数
判定部308は、例えば、印刷物の撮影画像に対してパターンマッチング等の画像認識をしたり、印刷物の撮影画像の画素の特徴から所定の判定をしたりすることで、印刷物の特徴を取得する。
具体的な例としては、判定部308は、印刷物の撮影画像に基づき、折れ曲がっていない状態の印刷物の画像が表れる範囲を特定する。例えば、判定部308は、印刷物の撮影画像がA4サイズの記録用紙に画像が形成された印刷物の画像であれば、印刷物の撮影画像に基づき、A4サイズの紙が本来表れる印刷物の撮影画像内の範囲を特定する。つづいて、判定部308は、印刷物の撮影画像のうち、特定した範囲内の画素の画素値の分布や、印刷物の記録用紙の下地の色と異なる色の画素が生じた位置や量等の情報から、折れ曲がっている場所や位置を取得する。
また、別の例としては、管理サーバ30の記憶部360に折れ曲がり方のパターンを示す画像を予め記憶し、判定部308は、何れのパターンに近いかを判定(パターンマッチング)してもよい。
制御部300(判定部308)は、ステップS220において取得した特徴に基づき、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する(ステップS302)。例えば、例えば、判定部308は、印刷物の端部が折れ曲がっていることを示す特徴を取得した場合は、折れ曲がっている量に関わらず、印刷物が正常に出力されていないと判定する。なお、判定部308は、折れ曲がっている量が大きい場合(大きく折れ曲がっている場合)、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。
また、判定部308は、印刷物の端部が短辺の長さの3分の1以上折れ曲がっていることを示す特徴を取得した場合、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。なお、判定部308は、印刷物の端部が短辺の長さの4分の1以上折れ曲がっている場合や、印刷物の端部が短辺の長さの5分の1以上折れ曲がっている場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。また、判定部308は、印刷物の端部が長辺の長さの3分の1以上折れ曲がっている場合、4分の1以上折れ曲がっている場合、5分の1以上折れ曲がっている場合の何れかの場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。印刷物が正常に出力されているか否かを判定される場合における値(3分の1、4分の1、5分の1といった値)は、上述した値以外の値であってよい。また、判定部308は、短辺に対する折れ曲がりの判定と、長辺に対する折れ曲がりの判定とを組み合わせて、印刷物が正常に出力されているか否かを判定してもよい。
また、判定部308は、折れ曲がり方に基づき、印刷物が正常に出力されているか否かを判定してもよい。例えば、判定部308は、印刷物の角部分が折れ曲がる状態(いわゆる、ドッグイヤー)である場合、印刷物が正常に出力されていないと判定し、印刷物が2つ折りや3つ折りの状態である場合、印刷物が正常に出力されていると判定してもよい。
また、判定部308は、折れ曲がっている量(面積)に基づき、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。例えば、判定部308は、折れ曲がっている面積が、所定の閾値(例えば、印刷物全体の面積の3分の1)以上である場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。なお、所定の閾値は、印刷物の面積の4分の1や、5分の1であってもよいし、これらの値以外の値であってもよい。
判定部308は、印刷物が正常に出力されている場合、判定処理の結果として、「返金不実施」を出力する(ステップS302;Yes→ステップS114)。一方、判定部308は、印刷物が正常に出力されていない場合、判定処理の結果として、「返金実施」を出力する(ステップS302;No→ステップS116)。
このように、本実施形態によれば、印刷物が正常に出力されたか否かを自動的に判定されるため、管理ユーザは、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する必要がない。
[4. 第4実施形態]
つづいて、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第3実施形態において説明した印刷物の撮影画像の特徴の取得と、印刷物が正常に出力されたか否かの判定を、機械学習を用いて判定する実施形態である。
本実施形態では、管理サーバ30は、第2実施形態で説明した管理サーバ32と同様に、記憶部360に学習済モデルを記憶する。本実施形態における学習済モデルは、印刷物の撮影画像と印刷物が正常に出力されたか否かを示す情報とを教師データとして機械学習がされたモデルであり、印刷物を撮影した画像が入力された場合に当該印刷物が正常に出力されているか否かを示す予測値を出力する。判定部308は、印刷物の撮影画像を学習済モデルに入力することで予測値を取得し、当該予測値に基づいて印刷物が正常に出力されたか否かを判定する。
本実施形態の学習済モデルは、印刷物が折れ曲がっている撮影画像を用いて学習されたモデルであってもよい。この場合、当該学習済モデルは、印刷物が折れ曲がっている撮影画像が入力された場合に、当該印刷物が正常に出力されていないことを示す予測値を出力する。
なお、本実施形態の学習済モデルは、印刷がかすれている印刷物の撮像画像や濃淡の変化が大きい印刷物の撮像画像等であってもよい。つまり、学習済モデルは、管理ユーザによって正常に出力されていないと考えられた特徴を有する印刷物の撮像画像が学習されたモデルであってもよい。また、複数種類の学習済モデルを記憶部360に記憶させておき、判定部308は、クレーム内容に基づいて、使用する学習済モデルを切り替えてもよい。また、判定部308は、複数種類の印刷物の不備を判定することが可能な学習済モデルを用いて印刷物の不備を判定し、判定結果がクレーム内容と一致した場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定してもよい。
このように、本実施形態によれば、印刷物が正常に出力されたか否かを自動的に判定されるため、管理ユーザは、印刷物が正常に出力されたか否かを判定する必要がない。
[5.第5実施形態]
つづいて、第5実施形態について説明する。第5実施形態は、印刷ユーザが、返金対象の印刷ジョブを選択することができる実施形態である。本実施形態は、第1実施形態の図15を図26に置き換えたものである。なお、同一の処理には同一の符号を付し、説明については省略する。
はじめに、第1の端末装置10の制御部100は、返金を申請したあと、管理サーバ30を宛先として、印刷履歴情報要求を示すメッセージ情報を投稿する(S5000)。印刷履歴情報要求とは、管理サーバ30に記憶されている印刷履歴情報を取得するための要求である。メッセージサーバ20は、第1の端末装置10から投稿されたメッセージ情報を管理サーバ30に送信することにより、印刷履歴情報要求を管理サーバ30に送信する(S5002)。
管理サーバ30の制御部300(メッセージ投稿部304)は、S3000においてメッセージ情報を投稿したユーザに対応するユーザIDを含む印刷履歴情報を印刷履歴情報記憶領域370から読み出す。このとき、メッセージ投稿部304は、印刷日時が直近である数件分(例えば、5件)の印刷履歴情報を読み出してもよいし、印刷ユーザが所在する位置に近い店舗の情報を含む印刷履歴情報を数件分(例えば、5件)読み出してもよい。そして、メッセージ投稿部304は、S3000においてメッセージ情報を投稿したユーザを宛先として、読み出した印刷履歴情報を示すメッセージ情報を投稿する(S5004)。
メッセージサーバ20は、管理サーバ30から投稿されたメッセージ情報を第1の端末装置10に送信することにより、印刷履歴情報を第1の端末装置10に送信する(S5006)。
第1の端末装置10の制御部100(タイムライン生成部104)は、印刷履歴情報を示すメッセージを含むタイムラインを生成し、印刷履歴情報を示すメッセージを表示部140に表示する(S5008)。印刷履歴情報を示すメッセージには、例えば、印刷日時や店舗の情報が含まれる。
第1の端末装置10の制御部100(メッセージ投稿部106)は、印刷ユーザによって、印刷履歴情報を示すメッセージから1の印刷履歴情報(印刷ジョブ)が選択された場合、選択された印刷履歴情報に対応する印刷ジョブIDをメッセージサーバ20に送信する(S5010)。例えば、メッセージ投稿部106は、印刷ジョブIDは、例えば、管理サーバ30を宛先として、印刷ジョブIDを示すメッセージを含むメッセージ情報を投稿する。メッセージサーバ20は、第1の端末装置10から投稿されたメッセージ情報を管理サーバ30に送信することにより、印刷ジョブIDを管理サーバ30に送信する(S5012)。
つづいて、管理サーバ30の制御部300(メッセージ投稿部304)は、印刷ユーザを宛先として、印刷物を撮影した画像を管理サーバ30に送信することを要求するメッセージ情報を投稿する(S5014)。メッセージサーバ20は、管理サーバ30から投稿されたメッセージ情報を第1の端末装置10に送信する(S5016)。これにより、第1の端末装置10の表示部140には、印刷物を撮影した画像をタイムラインに投稿することを促すメッセージが表示される。
なお、本実施形態では、ステップS1108において、選択部312は、S3012において受信した印刷ジョブIDを含む印刷履歴情報を選択する。これにより、管理サーバ30は、印刷ユーザによって選択された印刷ジョブIDに対応する印刷物に対する返金の処理を実行することができる。
図27を参照して、本実施形態における動作例を説明する。図27は、タイムラインに印刷履歴情報を示すメッセージM500が表示された表示画面W500の画面例である。
メッセージM500には、印刷履歴情報を選択するためのボタンB500やボタンB502が含まれる。印刷ユーザは、ボタンB500やボタンB502を選択することで、返金申請の対象となる印刷履歴情報(印刷ジョブ)を選択することができる。また、印刷ユーザは、選択した印刷履歴情報に対応する印刷物の撮影画像を管理サーバ30に送信することができる。
このように、本実施形態によれば、印刷ユーザは、返金対象とする印刷ジョブを選択することができる。したがって、印刷ユーザは、複数の店舗において印刷物を出力する操作を行った場合や、複数の印刷ジョブを実行する操作を行った場合であっても、所望の印刷ジョブに対する返金申請を行うことができる。
[6.変形例]
本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。すなわち、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上述した実施形態は、説明の都合上、それぞれ別に説明している部分があるが、技術的に可能な範囲で組み合わせて実行してもよいことは勿論である。
また、実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROM(Read Only Memory)やHDD等の記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD (Blu-ray(登録商標) Disk) 等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等の何れであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態では、メッセージサーバ20が電子マネーサービスを提供することとして説明したが、電子マネーサービスはメッセージサーバ20以外のサーバにより提供されてもよい。また、管理サーバ30は、複数の電子マネーサービスとの間で返金処理が実行可能であってもよい。この場合、管理サーバ30は、印刷ユーザ毎や、印刷ジョブ毎に、返金処理を行う電子マネーサービスを記憶し、当該記憶した電子マネーサービスに対して返金処理を行う。
また、上述した実施形態では、電子マネーサービスは、電子的な金銭的価値として電子マネーの残高を管理することとして説明したが、電子マネー以外の金銭的価値を管理してもよい。例えば、電子マネーサービスは、ポイントや、仮想通貨(暗号通貨や暗号資産)の残高を管理してもよい。
また、上述した実施形態において含まれる機能部は、上述した実施形態において説明した装置以外の装置に備えられてもよい。例えば、管理サーバ30が備える機能の一部は、管理サーバ30以外の装置(例えば、クラウド上の装置)が備えてもよい。判定部308をクラウド上の装置に備えることで、印刷物が正常に出力されたか否かが、当該クラウド上の装置によって判定されてもよい。課金部306がクラウド上の装置に備えることで、課金処理が管理サーバ30の印刷ジョブの管理等から分離されてもよい。また、印刷履歴情報記憶領域370及び選択部312を管理サーバ30以外の装置に備えることで、印刷履歴情報の管理や選択が、管理サーバ30以外の装置によって行われてもよい。このように、管理ユーザは、実施するサービスの状況や環境に応じて、必要な装置をシステム1に含め、システム1に含まれる装置に対して、適切に機能部を構成してもよい。また、上述した実施形態における構成は一例であり、変更しても構わない。例えば、各装置は、制御部や通信部を統合したチップ(SoC;System-on-a-chip)により構成されてもよい。
1 システム
10 第1の端末装置
100 制御部
102 メッセージ取得部
104 タイムライン生成部
106 メッセージ投稿部
130 撮影部
140 表示部
150 操作部
160 記憶部
162 メッセージングアプリ
164 ユーザ情報
166 メッセージ情報記憶領域
168 コンテンツ記憶領域
190 通信部
20 メッセージサーバ
200 制御部
202 メッセージ受信部
204 メッセージ送信部
260 記憶部
262 メッセージ情報記憶領域
264 ユーザ情報記憶領域
266 残高情報記憶領域
290 通信部
30、32 管理サーバ
300 制御部
302 メッセージ取得部
304 メッセージ投稿部
306 課金部
308 判定部
310 表示制御部
312 選択部
340 表示部
350 操作部
360 記憶部
362 ポイント情報記憶領域
364 ユーザ情報
366 印刷ジョブ情報記憶領域
368 管理装置情報記憶領域
370 印刷履歴情報記憶領域
372 学習済モデル
390 通信部
40 画像形成装置
400 制御部
402 画像処理部
420 画像入力部
430 画像形成部
440 表示部
450 操作部
460 記憶部
490 通信部
50 第2の端末装置
500 制御部
540 表示部
550 操作部
560 記憶部
590 通信部

Claims (11)

  1. 画像を形成して印刷物として出力する画像形成部と、
    印刷物の出力に応じた料金の課金を行う課金部と、
    前記印刷物の印刷履歴と、前記印刷物を撮影した画像とから、前記印刷物が正常に出力されているかを判定する判定部と、
    を備え、
    前記課金部は、前記印刷物が正常に出力されていない場合、印刷物の生成に生じた料金を返金することを特徴とする印刷システム。
  2. 前記判定部は、前記印刷履歴に基づく印刷プレビュー画像と、前記印刷物を撮影した画像とに基づいて、印刷物が正常に出力されているかを判定する請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記印刷プレビュー画像と、前記印刷物を撮影した画像とを並べて表示する表示部を更に備えたことを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  4. 前記判定部は、前記印刷プレビュー画像と、前記印刷物を撮影した画像と、当該印刷物が正常に出力されているか否かの情報とを教師データとして機械学習されたモデルを用いて前記印刷物が正常に出力されているかを判定することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
  5. 前記判定部は、前記印刷物の端部が折れ曲がっている場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の印刷システム。
  6. 前記判定部は、前記印刷物の端部が、印刷物の短辺の長さの3分の1以上折れ曲がっている場合に、印刷物が正常に出力されていないと判定することを特徴とする請求項5に記載の印刷システム。
  7. 複数の印刷履歴の中から一の印刷履歴を選択する選択部を更に有することを特徴する請求項1から6の何れか一項に記載の印刷システム。
  8. メッセージを時系列に表示可能なタイムラインを生成するタイムライン生成部を更に有し、
    前記判定部は、前記印刷物を撮影した画像を、前記タイムラインから取得することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の印刷システム。
  9. 前記課金部は、印刷物の生成に生じた料金を返金する場合に、返金する料金を含むメッセージを前記タイムラインに投稿することを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
  10. 制御部と、通信部を備えたサーバ装置であって、
    前記制御部は、
    前記通信部を解して画像形成装置に印刷ジョブを送信し、
    前記通信部を解して端末装置から前記画像形成装置が前記印刷ジョブに基づいて出力した印刷物を撮影した画像を受信し、
    前記画像に基づいて、前記印刷物が正常に出力されていないと判定した場合には、前記画像形成装置が前記印刷物を出力するのに生じた料金を返金する処理を実行する
    ことを特徴とするサーバ装置。
  11. 表示部と、制御部と、を備えた端末装置であって、
    前記制御部は、
    メッセージを時系列に並べて表示可能なタイムラインに印刷ジョブを含むメッセージを投稿することで、画像形成装置に対して印刷ジョブを送信し、
    前記画像形成装置が前記印刷ジョブに基づいて印刷物の出力を行うときに、出力に応じた料金を決済し、
    前記画像形成装置が出力した印刷物を撮影した画像を含むメッセージを前記タイムラインに投稿し、
    前記タイムラインに投稿された画像に基づいて、印刷物が正常に出力されていないと判定された場合は、前記出力に応じた料金が返金される
    ことを特徴とする端末装置。
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