JP6889627B2 - データ出力サービスシステムおよびサーバー - Google Patents
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Description
このような画像形成装置は、サービスを提供する側および利用者の納得が得られ易い判り易い体系の課金を行うこと、および、課金に対する簡便な支払いの手順が望まれている。
しかし、印刷出力を得る者以外の第三者が課金に対する支払いを行いたい場合がある。例えば、プリントやコピーのサービスを利用して特定の誰かに印刷出力を贈りたいケースである。その場合、印刷出力を得る者が支払いをするのではなく、印刷出力を贈るものが支払いを行えれば便宜である。
しかし、支払いを行う者と印刷出力を行う者とが同一でない場合、考慮すべき事がいくつかある。
また異なる観点からこの発明は、出力されるべきデータを生成または格納するデータ取扱装置および前記データを出力する画像形成装置と通信可能に接続され、前記データの登録、前記データの出力を実行すべき受領者、前記データの出力に係る出力設定および前記データの出力に要する料金の仮払いを受け付ける登録処理部と、前記データ取扱装置が生成または格納するデータを取得するデータ取得部と、取得された前記データを前記受領者の情報、前記出力設定および前記仮払いの情報と紐付けて格納するデータ格納部と、格納された前記データの出力に用いる認証データを生成する認証データ生成部と、前記認証データを用いた前記データの出力操作を期限内に受付け可能な出力処理部と、前記データの出力に応じて仮払いの精算処理を行う課金処理部とを備え、前記出力処理部は、期限内に前記認証データを用いて行われる前記データの出力操作を受付けて前記データ格納部に格納された前記データを前記画像形成装置に提供し、前記課金処理部は、完了した前記データの出力に基づいて仮払いされた料金を精算し、前記データが期限内に出力されなかった場合は仮払いされた料金を前記データの登録者に返却する処理を行うサーバーを提供する。
前記サーバーも同様の作用効果を奏する。
(実施の形態1)
この実施形態では、データの出力を得る者と別の者が課金に対する支払いを行う具体的な一例を述べる。ここでは、子供の写真を撮った母親が、遠く離れた実家の祖父母に子供(祖父母の孫)の写真を送るものとする。それを実現する手段として、実家に近いコンビニエンスストアに設置されたデジタル複合機から写真アルバムを印刷出力するデータ出力サービスが提供される。
この実施形態において、写真アルバムを得る受け手、即ち受領者は実家の祖父母であるが、課金に対する支払いを行う者は、子供の母親である。このように、データの出力を得る者と別の者が課金に対する支払いを行うサービスの利用形態を以下、プレゼント課金ともいう。
図1は、この実施形態に係るデータ出力サービスの手順を示す説明図である。
図1に示すように、母親は、パーソナルコンピュータやスマートフォンなどの情報処理装置11bを用いて、サービスを提供する者が予め用意したウェブサイト(以下、サービスサイトともいう)にログインし、祖父母に贈りたい孫の写真を、印刷条件と共に仮登録する(図1のSTEP1参照)。印刷条件と共に登録された写真(画像コンテンツ)は、サービス提供者が予め用意したネットワーク・プリントサーバー13bに格納される(図1のSTEP2参照)。前記サービスサイトを提供するウェブサーバー13aは、ネットワーク・プリントサーバー13bにアップロードされた写真およびそれに付加された印刷条件に基づいて課金額を算出し、仮登録の操作を行ったサービスサイト上に決済額として表示する。写真を贈る母親(登録者)は、決済額が表示されたサービスサイト上で決済処理を行う(図1のSTEP3参照)。
なお、前記STEP4における祖父母への通知は、登録者が自ら行ってもよいが、サービス提供者が行ってもよい。サービス提供者が通知する場合は、ウェブサーバー上で受領者である祖父母への通知先のメールアドレスまたはファクシミリ番号等を登録させるとよい。ウェブサーバー13aは、登録された通知先へ電子メールやファクシミリ等で通知を送る。
印刷に係る課金は、前述のSTEP3で決済が完了しているので、受領者の祖父母は原則として支払いを行う必要がない。
以上が、この実施形態に係るサービスの基本的な流れである。
上述のサービスを実現するハードウェアの構成例を述べる。
図2は、この実施形態によるデータ出力サービスを実現するハードウェア構成の一例を示す説明図である。
この実施の形態では、データ取扱装置としての情報処理装置11b、画像形成装置としての1以上のデジタル複合機17、ウェブサーバー13aおよびネットワーク・プリントサーバー13bとから構成される態様について述べる。
印刷出力を行うデジタル複合機17は、ウェブサーバー13aおよびネットワーク・プリントサーバー13bとネットワーク19を介して通信可能に接続されている。ただし、情報処理装置11bとデジタル複合機17とは、通信可能に接続される必要はない。
デジタル複合機17は、例えばコンビニエンスストアに設置されており、プリントサービスやコピーサービスを行うものである。デジタル複合機は、操作部17a、画像読取部17b、画像処理部17c、画像形成部17d、画像出力部17fおよび通信部17gを備える。
ウェブサーバー13aは、サーバー制御部41a、サーバー記憶部43aおよびサーバー通信部45aを備える。サーバー制御部41aは、CPUを中心として周辺回路を含む回路である。サーバー記憶部43aは、DRAM、ハードディスク装置等の不揮発性メモリ等で構成される記憶装置である。サーバー通信部45aは、外部の機器とやりとりするための通信インターフェイス回路である。
サーバー制御部41aは、サーバー記憶部43aに予め格納されたプログラムを実行することによって登録処理部21、課金処理部31および認証データ生成部27の機能を提供する。
なお、登録処理部21、データ取得部23、認証データ生成部27、出力処理部29および課金処理部31の所在は一例である。それぞれ、ウェブサーバー13aとネットワーク・プリントサーバー13bのどちらにあってもよいし、一部の機能がウェブサーバー13aにあって残りの機能がネットワーク・プリントサーバー13bにあって両方に分散して存在してもよい。さらに、一部の機能がデジタル複合機17に存在してもよい。
図3A〜図3Gは、この実施形態において登録者として母親が実行する操作の手順の一例を示す説明図である。
図に沿って登録者の操作手順とその操作に係るUI(ユーザ・インタフェイス)を説明する。
登録者は、印刷すべきコンテンツの登録の操作を実行すべく、サービス提供者が提供するサービスにログインする。この実施形態で、登録者がログインするサービスは、ウェブサイト(サービスサイト)として提供され、パーソナルコンピュータやスマートフォン等の情報処理装置11bからアクセス可能なものとする。サービスサイトは、ウェブサーバー13aによって管理されている。
なお、登録者は予めサービスへの会員登録を完了しており、サービスの利用に用いるルグイン名とパスワードが指定されているものとする。
図3Aのログイン画面で登録者が、指定された「ログイン名(メールアドレス)」と「パスワード」をそれぞれ入力し、「ログイン」ボタンをタップすると、それに応答して登録処理部21としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aは、サービスサイトへのログインを処理する。即ち、サービスサイトを提供するネットワーク上のウェブサーバー13aのCPUが、サービスサイトに対する登録者の操作を受付けてログイン認証を行う。
ログイン後、登録者はサービスサイトに設けられた「ファイルの登録」画面で受領者である祖父母に贈りたいコンテンツを登録する。登録可能なコンテンツは画像に限られず、印刷可能な内容のデータであればよいが、この実施形態では上述のように子供の写真を贈るものとする。
図3Cに示す例では、「登録名」に「家族旅行」を入力し、「用紙サイズ」に「2L判」を設定し、カラー印刷を選択している。
支払方法および決済方法については、初期設定の「印刷時に支払う」が共に表示されているが、右隣の[変更...]を登録者がタップすると、図3Dに示すように他の選択肢が表示される。
「印刷時に支払う」は、印刷すべきコンテンツのみ先に登録しておき支払いは通常通り印刷を実行する際に先払いで行う選択肢である。通常の支払い方法といえる。
この実施形態において、登録者は「ファイル登録時に支払う」を選択してプレゼント課金を実施する。この選択肢の場合は、登録者が登録の時点で支払いを行うことになる。
「印刷した枚数だけ後で支払う」の選択肢は、データを登録する度に料金を支払うのではなく、例えば一月毎にその月の使用量に応じた金額をまとめて支払う支払い形態に対応する。この支払い方法は、予め使用者との間で支払いの契約をしている場合に有効になる。
この実施形態において、登録者は「クレジットカード」を選択している。
図3Dの画面の右下の[OK]を登録者がタップすると、サービスサイトは図3Cの画面に戻り、選択した内容に更新される。
あるいは、登録者が自ら受領者に連絡するのではなく、サービス提供者から通知が送られるようにする場合に用いることができる。登録者が同一のコンテンツを複数の受領者にプレゼントしたい場合のために、複数の通知先が入力可能である。この実施形態では、父方の祖父母と母方の祖父母、合計2つの受領者があり、登録者はそれぞれの受領者を通知先として登録するものとする。
なお、図3Eには図示していないが、通知を受け印刷出力を行うことを想定した主たる通知先と、単に知らせるだけの通知先(CC、あるいはカーボンコピーの通知先)とに入力欄を分類してもよい。その場合の印刷見込み部数は主たる通知先の合計であればよく、通知の文面が両者で異なってもよい。即ち、登録情報は主たる通知先のみに送り、CCの通知先には登録情報を含まない通知が送られてもよい。
図3Cの画面で登録者が「印刷時の設定変更を許可する」を選択した場合、登録者により設定された印刷条件を、印刷出力を行う際に受領者が変更したうえで印刷を行うことが許容される。
図3Cの画面の右下隅の[次へ]を登録者がタップすると、登録処理部21および課金処理部31としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aは、サービスサイトに図3Fの画面をスマートフォンに表示する。
図3Fに示すように、最終確認画面には設定された登録名、用紙サイズ、カラーと白黒の選択、印刷すべきページ範囲、印刷時の設定変更を許可するか否か、支払方法、決済方法および印刷見込み部数が表示される。
さらに、決済すべき金額の計算結果が表示される。
図3Fの画面右下の[戻って修正する]を登録者がタップすると、その操作に応答して登録処理部21としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aは、サービスサイトに図3Cの画面を設定された内容と共に表示させる。登録者は、その画面で設定をやり直すことができる。
一方、図3Fの画面右下の[確定する]を登録者がタップすると、課金処理部31としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aは、選択された決済方法で決済の処理を実行する。
決済が完了した場合、ウェブサーバー13aは図3Gに示す登録完了の画面を表示するが、その画面には、登録されたコンテンツに対応して認証データ生成部27としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aが生成した登録情報が出力用コードとして表示される。この出力用コードは、プレゼント課金の受領者が印刷出力を行う際に必要とされる情報である。なお、出力用コードは、ウェブサーバー13aが通信可能に接続されたネットワーク・プリントサーバー13bに生成させてもよい。
データ取得部23としてネットワーク・プリントサーバー13bのサーバー制御部41bは、登録されたデータを格納するに際して、出力用コードを用いてそれに紐付けられた印刷条件、決済情報およびファイルを検索可能に格納する。格納先は、サーバー記憶部43bに含まれるデータ格納部25としての記憶領域である。
以上、登録者が登録および決済を行う際の操作手順とUIについて述べた。
続いて、受領者である祖父母がプレゼント課金を利用した印刷出力を行う際の操作の手順とUIの例について述べる。
サービスサイトでの登録が完了すると、図3Eの画面でメールアドレスが登録された通知先に、通知が送付される。
図4Aは、受領者である祖父母に送付される通知の一例を示す説明図である。図4Aに示すように、通知には、印刷すべきデータが登録された旨の案内と共に、印刷出力に用いる登録情報(出力用コード)、無料で印刷できる旨とその印刷条件、印刷出力できる期限が記載されている。
受領者が、デジタル複合機17の操作部17aの画面を操作してプレゼント課金による印刷機能を選択すると、デジタル複合機17の制御部18は、出力用コードの入力を求める画面を操作部17aに表示させる。
図4Bは、デジタル複合機17の操作部17aに表示される操作画面の一例を示す説明図である。
図4Cは、この実施形態において印刷条件を確認および選択する画面の一例を示す説明図である。デジタル複合機17からアクセスされたネットワーク・プリントサーバー13bにあっては、出力処理部29がデジタル複合機17とのやり取りに対応して処理を実行する。
即ち、図4Cに示すように、登録名として「家族旅行」が表示され、選択可能な用紙のサイズのA3、B4、A4、B5、A4(光沢紙)、L判および2L判が表示される。それらの用紙サイズのうちで、登録時に選択された用紙サイズの2L判が初期設定として表示されている。
また、初期設定の印刷枚数として1枚が設定されている。
「プリント料金」の項目には、「---円」と表示されている。即ち、決済が完了しているので受領者はプリント料金を支払う必要がないことを示している。初期設定の印刷条件が変更されない限り、受領者は印刷出力の料金を支払う必要がない。
そして、デジタル複合機17の制御部18は、印刷出力が実行されたことを知らせる通知を、印刷を実行した印刷条件および決済情報と共にネットワーク・プリントサーバー13bに送信する。出力処理部29としてネットワーク・プリントサーバー13bのサーバー制御部41bは、さらにその通知をウェブサーバー13aに送信する。なお、デジタル複合機17が直接ウェブサーバー13aに通知を送信してもよい。
また、通知を受けたネットワーク・プリントサーバー13bまたはウェブサーバー13aは、登録者に印刷出力が行われた旨を通知してもよい(図5A参照)。
登録者は、サービスサイトにログインし(図3A参照)、サービスの利用履歴を参照すると、サービスサイトの画面に登録および印刷の履歴が表示される(図5B参照)。
図4Cの画面で、登録者が設定した印刷条件を受領者が変更して印刷することが起こり得る。例えば、登録者が2L判に設定した印刷条件を受領者がそれより料金の安いL判で印刷した場合である。その場合、料金の差分を何らかの形態で決済を行った登録者に返還する必要がある。
一つの態様として、決済額と印刷出力の料金と差分を、以後このサービスを利用可能なサービスポイントとして登録者に返還することが考えられる。これに限らず、電子マネーとして返還したり、登録者の預金口座に振り込んだりすることも考えられるが返還に際して手数料が発生しない手法が望ましい。手数料分だけ登録者に返還される金額が減るからである。
図6Aは、決済額と印刷出力の料金とに差額が生じた場合、登録者に送付されるメッセージの一例を示す説明図である。通知には、印刷出力が行われた日時、印刷出力に係る登録名、印刷出力された用紙サイズ、印刷出力に要した料金、決済額と印刷出力の料金に差異が生じた理由および印刷出力の場所が記載されている。図6Aのメッセージは、用紙サイズが変更されたために差額が生じたことを示している。登録された2L判よりも小さくて安価なL判で印刷出力が行われたための差額である。
通知を受けた登録者は、登録されたデータの印刷可能な有効期限が到来した時点で、あるいは、別途規定された期日(例えば月末締めなど)を区切りに、例えばサービスポイントの形態で決済額と印刷出力の料金との差額を受取る。なお、サービスポイントは、決済手段の一つであって、図3Dに「ポイントで支払う」で示された選択肢を選択すると、手持ちのサービスポイントで決済が可能である。課金処理部31としてウェブサーバー13aのサーバー制御部41aは、差額の精算処理を行う。
その場合、不足する印刷料金を受領者または登録者が負担することによって印刷出力の実行が可能になる。何れが不足分を支払うかは、登録者が登録時に設定できるようにしてもよい。例えば、登録時の印刷条件の設定画面(図3C参照)で「印刷時の設定変更を許可する」設定を選択した場合、決済額を超える印刷条件で印刷出力が行われた際に、不足額を登録者が負担するか、受領者が負担するかを登録者が予め設定できるようにしてもよい。さらに、不足額を負担する上限を設定できてもよい。
不足額を登録者が負担しないように設定されている場合は、図4Dの画面で受領者に不足額の支払いを求める。受領者は、デジタル複合機17に設けられた図示しない硬貨投入口に現金を投入したり、電子マネーで不足額を支払ったりする。通常のプリントサービスやコピーサービスを行う際の支払いと同様である。不足額の支払い処理が完了するとデジタル複合機17は、印刷を開始する。
デジタル複合機17から印刷出力が実行された通知を受けたネットワーク・プリントサーバー13bまたはウェブサーバー13aは、印刷出力の結果、決済額と印刷出力の料金との差分が発生した旨の通知を登録者に送る。
通知を受けた登録者は、印刷出力が行われたこと、その際に用紙サイズの変更により料金が不足したこと、受領者が選択した用紙サイズおよび受領者が不足分を支払ったことを知る。登録者が不足額を支払った場合は、受領者が不足額を支払った記載に代えて登録者が店舗で不足額を支払ったことが通知に記載される。
この実施形態によるサービスは、印刷出力の期限が設定されており、受領者は期限内に印刷出力を行う。期限を設ける理由の一つは、ネットワーク・プリントサーバー13bに登録可能な画像コンテンツの容量が有限だからである。設定された期限が到来したら、ネットワーク・プリントサーバー13bはその画像コンテンツを削除する。一例で、期限は20日である。
図6Cは、この実施形態において、データ出力サービスの期限が超過した場合、登録者に送付されるメッセージの一例を示す説明図である。図6Cに示すように、前記メッセージは、登録名、決済済みの料金、データ出力サービスが利用された日時と利用に要した料金および残高を含む。
デジタル複合機17は、印刷出力の実行に際して、印刷出力に必要な料金が支払われていることを開始前に確認し、不足があれば支払いを求める。プレゼント課金の場合は登録者が事前に料金を支払っている。しかし、印刷条件の変更によって不足する場合があり、その際は登録者、受領者の何れかが不足額を支払ったことを確認した後に印刷出力を開始する。即ち、印刷出力の開始前に印刷出力に要する料金を確保(仮引き落とし)した状態で印刷出力の実行を開始する。印刷出力が完了すると、確保していた料金を収納する。
ところが、何らかの原因で印刷出力が完了しないことが起こり得る。例えば、印刷出力の途中でトナーやインクなどの消耗品が尽きてしまい、その場で補充できない場合である。あるいは、印刷出力の途中で印刷シートが詰まりその印刷シートが無駄になったために印刷シートが不足し、その場で補充できない場合である。その他、印刷出力の途中で故障が発生しその場で復旧できないことも起こり得る。
印刷出力が完了しても、受領者にとって満足できない場合、料金を返金する手順が用意されてもよい。
例えば、印刷出力の画質が受領者に満足できるものでなく、デジタル複合機17が設置された店舗の店員もそれに同意した場合である。例えば、デジタル複合機17が不調の場合や、印刷に用いられた印刷シートが汚れていた場合などが考えられる。
画質の判断は人間の手によらざるを得ないので、店舗の店員の判断に基づいて、店員が料金の返金する操作を行う。返金の操作は、デジタル複合機17の操作部17aを用いてもよいが、店舗に設置されたPOS端末等を操作して行われてもよい。その場合、POS端末がウェブサーバー13aと通信可能であるものとする。
実施の形態1では、ウェブサーバー13aとネットワーク・プリントサーバー13bとが別体で互いに通信可能に接続されているが、両者が一体に構成されてもよい。
図7Aは、この実施形態によるデータ出力サービスを実現するハードウェア構成の一例を示す説明図である。
この実施の形態では、データ取扱装置としての情報処理装置11b、画像形成装置としてのデジタル複合機17および両者とネットワークを介して接続されたサーバー13とでデータ出力サービスが構成される。
図2は、この実施形態によるデータ出力サービスを実現するハードウェア構成の異なる一例を示す説明図である。
図2に示すのは、データ取扱装置の一例であるデータ記憶装置と画像形成装置の一例であるデジタル複合機からなる最小の構成である。
図2において、データ記憶装置11aは、例えば登録者が所有しており、登録したいデータが格納されたUSBメモリである。
デジタル複合機17は、例えばコンビニエンスストアに設置されており、プリントサービスやコピーサービスを行うものである。デジタル複合機は、操作部17a、画像読取部17b、画像処理部17c、画像形成部17d、画像出力部17fおよび通信部17gを備える。
データ格納部25は、フラッシュメモリーやハードディスク装置等の不揮発性メモリで構成され、画像データを格納する。この実施形態においては、出力すべきデータを格納する部分でもある。
この実施形態において、登録者はデジタル複合機17の操作部17aを用いてデータの登録に係る操作を行う。出力用コードは操作部17aに表示され、その出力用コードを受領者に知らせる処理は、登録者が行うものとする。
さらなる変形例として、ネットワークを介して複数のデジタル複合機17が接続された態様が考えられる。その場合、登録者がデータを登録するデジタル複合機と、受領者がデータを出力するデジタル複合機とが異なっていてもよい。印刷出力の際、データが登録されたデジタル複合機からデータを出力するデジタル複合機へ登録されたデータがネットワークを介して送られる。
以上、実施の形態1〜3のまとめとして、それらの実施形態によるデータ出力サービスの手順を示す。
各手順において具体例を記載している。さらに、備考欄に好ましい態様や留意事項を記載している。
(i)この発明によるデータ出力サービスシステムは、出力されるべきデータを生成または格納するデータ取扱装置から前記データを取得して出力する画像形成装置を含んでなるデータ出力サービスシステムであって、前記データの登録、前記データの出力を実行すべき受領者、前記データの出力に係る出力設定および前記データの出力に要する料金の仮払いを受け付ける登録処理部と、前記データ取扱装置が生成または格納するデータを取得するデータ取得部と、取得された前記データを前記受領者の情報、前記出力設定および前記仮払いの情報と紐付けて期限付で格納するデータ格納部と、格納された前記データの出力に用いる認証データを生成する認証データ生成部と、前記認証データを用いた前記データの出力操作を期限内に受付け可能な出力処理部と、前記データの出力に応じて前記仮払いの精算処理を行う課金処理部とを備え、前記出力処理部は、期限内に前記認証データを用いて行われる前記データの出力操作を受付けて処理し、前記課金処理部は、完了した前記データの出力に基づいて前記仮払いを精算し、前記データが期限内に出力されなかった場合は仮払いされた料金を前記データの登録者に返却する処理を行うことを特徴とする。
また、データ取扱装置は、データを格納、生成、処理する等、データを扱う装置を広く意味するものである。その具体的な態様は、例えば、USBメモリ等のデータ記憶装置、スマートフォンやコンピュータ等のデータ処理装置である。前述の実施形態におけるデータ記憶装置および情報処理装置は、いずれもこの発明のデータ取扱装置に相当する。
さらにまた、画像形成装置がデータを取得するとは、通信を介して前記データを受領してもよいし、データ取扱装置と接続されて前記データを読み出してもよい。
データの登録は、そのデータを他のデータと識別可能なものとして、画像形成装置を用いて出力可能な状態にする処理である。
また、出力設定は、画像形成装置がデータを出力する際の条件を規定するものである。その具体的な態様は、例えば、データを印刷する際の印刷条件であって、印刷の用紙サイズ、カラーかモノクロかの種別、印刷が複数ページに渡る場合の印刷範囲などである。前述の実施形態における印刷条件は、この発明の出力設定に相当する。
さらにまた、料金の仮払いは、データの登録時に登録者がそのデータの出力がなされていない段階で料金を支払うことを指す。
精算は、データの出力に必要な料金と仮払いの金額とに差額がある場合に差額の分を調整すべく過剰な仮払いの分を登録者に還元するものである。また、仮払いの金額がデータの出力に必要な料金に満たないことも起こり得る。その場合、不足額を登録者または受領者に請求して得る処理も精算に含まれる。
(ii)前記課金処理部は、前記データが期限内に出力されなかった場合、前記登録者に前記仮払いの精算に関する通知を送信してもよい。
このようにすれば、登録者は前記データが期限内に出力されなかった事実を知ることができる。さらに、データが出力されなかったことに対応して行われた精算の内容を知ることができる。
この態様によれば、データ取扱装置と画像形成装置とからなる最小限の構成でデータ出力サービスシステムが構成される。
この態様によれば、ネットワークを介して通信可能な1以上のサーバーを含んだ構成でデータ出力サービスシステムが構成される。サーバーは、1台でもよいが複数台でもよく、複数台からなる場合は各部の機能の前部または一部が異なるサーバーに分散して配置されてもよい。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
この発明による(v)のサーバーの好ましい態様には、上述した(ii)から(iv)の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
21:登録処理部、 23:データ取得部、 25:データ格納部、 27:認証データ生成部、 29:出力処理部、 31:課金処理部
41,41a,41b:サーバー制御部、 43,43a,43b:サーバー記憶部、 45,45a,45b:サーバー通信部
Claims (4)
- 出力されるべきデータを生成または格納するデータ取扱装置から前記データを取得して出力する画像形成装置を含んでなるデータ出力サービスシステムであって、
前記データの登録、前記データの出力を実行すべき受領者、前記データの出力に係る出力設定および前記データの出力に要する料金の仮払いを受け付ける登録処理部と、
前記データ取扱装置が生成または格納するデータを取得するデータ取得部と、
取得された前記データを前記受領者の情報、前記出力設定および前記仮払いの情報と紐付けて期限付で格納するデータ格納部と、
格納された前記データの出力に用いる認証データを生成する認証データ生成部と、
前記認証データを用いた前記データの出力操作を期限内に受付け可能な出力処理部と、
前記データの出力に応じて前記仮払いの精算処理を行う課金処理部とを備え、
前記出力処理部は、期限内に前記認証データを用いて行われる前記データの出力操作を受付けて処理し、
前記課金処理部は、完了した前記データの出力に基づいて前記仮払いを精算し、前記データが期限内に出力されなかった場合は前記データの登録者に前記仮払いの精算に関する通知を送信すると共に仮払いされた料金を前記登録者に返却する処理を行うデータ出力サービスシステム。 - 前記データ取扱装置は、前記画像形成装置にデータを送信可能であり、
前記画像形成装置は、前記登録処理部、前記データ取得部、前記データ格納部、前記認証データ生成部、前記出力処理部、前記課金処理部を含む請求項1に記載のデータ出力サービスシステム。 - ネットワークに接続されて前記データ取扱装置と通信可能な1以上のサーバーをさらに含んでなり、
前記データ取扱装置は、ネットワークを介して外部の機器と通信可能であり、
前記1以上のサーバーは、その何れかに前記登録処理部、前記データ取得部、前記データ格納部、前記認証データ生成部、前記出力処理部、前記課金処理部を含む請求項1に記載のデータ出力サービスシステム。 - 出力されるべきデータを生成または格納するデータ取扱装置および前記データを出力する画像形成装置と通信可能に接続され、
前記データの登録、前記データの出力を実行すべき受領者、前記データの出力に係る出力設定および前記データの出力に要する料金の仮払いを受け付ける登録処理部と、
前記データ取扱装置が生成または格納するデータを取得するデータ取得部と、
取得された前記データを前記受領者の情報、前記出力設定および前記仮払いの情報と紐付けて期限付で格納するデータ格納部と、
格納された前記データの出力に用いる認証データを生成する認証データ生成部と、
前記認証データを用いた前記データの出力操作を期限内に受付け可能な出力処理部と、
前記データの出力に応じて仮払いの精算処理を行う課金処理部とを備え、
前記出力処理部は、期限内に前記認証データを用いて行われる前記データの出力操作を受付けて前記データ格納部に格納された前記データを前記画像形成装置に提供し、
前記課金処理部は、完了した前記データの出力に基づいて仮払いされた料金を精算し、前記データが期限内に出力されなかった場合は前記データの登録者に前記仮払いの精算に関する通知を送信すると共に仮払いされた料金を前記登録者に返却する処理を行うサーバー。
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JP2021163269A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | ブラザー工業株式会社 | 印刷システム、印刷装置、印刷制御処理プログラム、及び印刷方法 |
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