以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るジョブ実行システムとしてのコピーシステムの構成について説明する。
図1は、本実施の形態に係るコピーシステム10のブロック図である。
図1に示すように、コピーシステム10は、利用者によって利用される利用者端末20と、画像形成装置としてのMFP(Multifunction Peripheral)30と、コンピューター40と、オンライン上で決済を実行するオンライン決済サービス50と、銀行口座を管理している銀行口座管理システム60と、コピーシステム10に関する情報を提供する情報提供サービス70とを備えている。
MFP30は、例えば、コンビニエンスストアなどの商業施設、大学などの公共施設など、様々な施設に設置されることが可能である。MFP30は、原稿から読み取った画像を記録媒体に印刷する機能であるコピーを、利用者による料金の支払いに応じて実行するデバイスである。MFP30は、両面に情報が表示されているIDカード、運転免許証などの原稿の両面の画像をそのままのサイズで1枚の記録媒体の片面に集約するIDコピーなど、様々な種類のコピーを実行可能である。
コンピューター40は、MFP30の料金に関する処理だけでなく、MFP30と同様の少なくとも1台のMFPの料金に関する処理を実行可能でも良い。
オンライン決済サービス50、銀行口座管理システム60および情報提供サービス70は、それぞれクラウドサービスであり、それぞれ例えばクラウドサーバーなどのサーバーによって実現されているシステムである。
利用者端末20と、オンライン決済サービス50とは、インターネットなどのネットワーク経由で通信可能である。
MFP30と、コンピューター40とは、LAN(Local Area Network)、インターネットなどのネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、通信可能である。
コンピューター40と、オンライン決済サービス50とは、インターネットなどのネットワーク経由で通信可能である。
コンピューター40と、情報提供サービス70とは、インターネットなどのネットワーク経由で通信可能である。
オンライン決済サービス50と、銀行口座管理システム60とは、インターネットなどのネットワーク経由で通信可能である。
オンライン決済サービス50と、情報提供サービス70とは、インターネットなどのネットワーク経由で通信可能である。
図2は、利用者端末20のブロック図である。
図2に示すように、利用者端末20は、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部21と、種々の情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスである表示部22と、カメラなどの撮影デバイスである撮影部23と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部24と、各種の情報を記憶する半導体メモリーなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部25と、利用者端末20全体を制御する制御部26とを備えている。利用者端末20は、例えば、スマートフォン、タブレットなどの携帯端末であっても良い。
記憶部25は、オンライン決済サービス50(図1参照。)による決済のための決済用プログラム25aを記憶している。決済用プログラム25aは、利用者端末20の製造段階で利用者端末20にインストールされていても良いし、USB(Universal Serial Bus)メモリーなどの外部の記憶媒体から利用者端末20に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上から利用者端末20に追加でインストールされても良い。
制御部26は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROM(Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられるRAM(Random Access Memory)とを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部25に記憶されているプログラムを実行する。
制御部26は、決済用プログラム25aを実行することによって、オンライン決済サービス50に決済を指示する決済指示手段26aを実現する。
図3は、MFP30のブロック図である。
図3に示すように、MFP30は、種々の操作が入力されるボタンなどの入力デバイスである操作部31と、種々の情報を表示するLCDなどの表示デバイスである表示部32と、原稿から画像を読み取る読取デバイスであるスキャナー33と、用紙などの記録媒体に画像を印刷する印刷デバイスであるプリンター34と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線などの通信回線経由でファックス通信を行うファックスデバイスであるファックス通信部35と、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部36と、各種の情報を記憶する半導体メモリー、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶デバイスである記憶部37と、MFP30全体を制御する制御部38とを備えている。
スキャナー33は、複数枚の原稿や両面の原稿を自動的に読み取り可能であるADF(Auto Document Feeder)を備えている。
記憶部37は、「スキャナー33によって原稿から画像を読み取って、この画像をプリンター34によって印刷する」というコピーのジョブを実行するためのコピープログラム37aを記憶している。コピープログラム37aは、MFP30の製造段階でMFP30にインストールされていても良いし、USBメモリーなどの外部の記憶媒体からMFP30に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からMFP30に追加でインストールされても良い。
記憶部37は、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像37bを複数記憶可能である。
記憶部37は、画像37bを管理するための画像管理情報37cを記憶可能である。
図4は、画像管理情報37cの一例を示す図である。
図4に示すように、画像管理情報37cは、画像37b(図3参照。)の識別情報である画像IDと、ジョブの識別情報であるジョブIDとが対応付けられた情報である。
図3に示すように、記憶部37は、ジョブの履歴であるジョブログ37dを記憶可能である。ジョブログ37dは、例えば、ジョブの開始時間および終了時間と、ジョブが正常に終了したか否かを示す結果情報と、印刷したページ数を示すページ数情報と、両面印刷および片面印刷の何れを実行したかを示す両面片面情報と、モノクロコピーおよびカラーコピーの何れを実行したかを示す色情報と、印刷した部数を示す部数情報と、印刷した記録媒体のサイズを示す記録媒体サイズ情報とをジョブIDで示すジョブ毎に示している。
記憶部37は、「1枚目印刷中」、「2枚目印刷中」、「ジョブの終了」など、コピーのジョブのステータスをその発生時間に関連付けて示すジョブステータス37eを記憶可能である。
記憶部37は、「ジャムの発生」、「故障」、「トナーエンプティ―」など、MFPのステータスをその発生時間に関連付けて示すデバイスステータス37fを記憶可能である。デバイスステータス37fは、MFPのエラーやワーニングを示す情報である。
制御部38は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部37に記憶されているプログラムを実行する。
制御部38は、ジョブログ37d、ジョブステータス37eおよびデバイスステータス37fに関して、それぞれ変化が生じる度に、その変化分の情報をコンピューター40に送信する。例えば、制御部38は、ジョブが終了する度に、ジョブログ37dにそのジョブの情報を追加するとともに、ジョブログ37dのうち追加分の情報をコンピューター40に送信する。
制御部38は、コピープログラム37aを実行することによって、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を記憶部37に画像37bとして記憶する画像記憶手段38aと、コンピューター40(図1参照。)によって計算された料金に対してオンライン決済サービス50(図1参照。)によって発行された支払いコードを通知する支払いコード通知手段38bと、支払いコード通知手段38bによって通知された支払いコードを使用してオンライン決済サービス50経由で料金が支払われた場合に、記憶部37に記憶されていた画像37bをプリンター34によって記録媒体に印刷する画像印刷手段38cとを実現する。
なお、画像記憶手段38aおよび画像印刷手段38cは、「スキャナー33によって原稿から読み取られた画像をプリンター34によって記録媒体に印刷する」というコピーのジョブを共働して実行するようになっており、本発明のジョブ実行手段を構成している。
図5は、コンピューター40のブロック図である。
図5に示すように、コンピューター40は、ネットワーク経由で、または、ネットワークを介さずに有線または無線によって直接に、外部の装置と通信を行う通信デバイスである通信部41と、各種の情報を記憶する半導体メモリーなどの不揮発性の記憶デバイスである記憶部42と、コンピューター40全体を制御する制御部43とを備えている。
記憶部42は、オンライン決済サービス50(図1参照。)による決済のための決済用プログラム42aを記憶している。決済用プログラム42aは、コンピューター40の製造段階でコンピューター40にインストールされていても良いし、USBメモリー、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)などの外部の記憶媒体からコンピューター40に追加でインストールされても良いし、ネットワーク上からコンピューター40に追加でインストールされても良い。
記憶部42は、MFPを管理するためのMFP管理情報42bを記憶している。
図6は、MFP管理情報42bの一例を示す図である。
図6に示すように、MFP管理情報42bは、MFPの識別情報であるMFPIDと、MFPの管理者の識別情報である管理者IDとが対応付けられた情報である。
図5に示すように、記憶部42は、オンライン決済サービス50(図1参照。)によって発行される支払いコードを管理するための支払いコード管理情報42cを記憶可能である。
図7は、支払いコード管理情報42cの一例を示す図である。
図7に示すように、支払いコード管理情報42cは、支払いコードと、MFPIDと、ジョブIDと、料金とが対応付けられた情報である。
図5に示すように、記憶部42は、ジョブログ42d、ジョブステータス42eおよびデバイスステータス42fをMFP毎に記憶可能である。
記憶部42は、利用者に対して料金を返金する場合に、特定の権限を有する者、すなわち、MFPの管理者の承認が必要であるか否かを示す返金承認要否情報42gを記憶している。返金承認要否情報42gは、例えば、通信部41を介した指示に応じて変更されることができる。また、コンピューター40が操作部を備える場合には、返金承認要否情報42gは、この操作部を介した指示に応じて変更されても良い。
記憶部42は、複数の宛先を含むことが可能な宛先情報42hを記憶している。宛先情報42hには、MFPの管理者の宛先が含まれている。宛先情報42hにおいて、MFPの管理者の宛先はこの管理者の管理者IDに対応付けられている。宛先情報42hに含まれる宛先は、電子メールのアドレス、SNS(Social Networking Service)のメッセージ機能の宛先など、種々の宛先が採用されることが可能である。
制御部43は、例えば、CPUと、プログラムおよび各種のデータを記憶しているROMと、CPUの作業領域として用いられるRAMとを備えている。CPUは、ROMまたは記憶部42に記憶されているプログラムを実行する。
制御部43は、決済用プログラム42aを実行することによって、コピーのジョブの内容に基づいて、すなわち、スキャナー33(図3参照。)による原稿の読み取り結果に基づいて料金を計算する料金計算手段43aと、オンライン決済サービス50(図1参照。)による決済のための通信を実行する決済用通信手段43bと、ジョブログ42d、ジョブステータス42eおよびデバイスステータス42fを記憶するジョブログ記憶手段43cと、オンライン決済サービス50に料金の少なくとも一部の返金を依頼する返金依頼手段43dと、コピーのジョブのうち実行済みの部分の金額をジョブログ42dに基づいて計算する実行済み金額計算手段43eと、料金から実行済みの部分の金額を差し引いて返金の金額を計算する返金額計算手段43fとを実現する。
ジョブログ記憶手段43cは、MFPからジョブログ、ジョブステータスおよびデバイスステータスの何れかの変化分の情報が送信されてくる度に、その変化分をジョブログ42d、ジョブステータス42eおよびデバイスステータス42fに反映する。また、ジョブログ記憶手段43cは、MFPからジョブログ、ジョブステータスおよびデバイスステータスの何れかの変化分の情報が送信されてくる度に、その情報を情報提供サービス70に転送する。
図8は、オンライン決済サービス50が記憶する情報の一例を示す図である。
図8に示すように、オンライン決済サービス50は、利用者の銀行口座の情報を利用者の識別情報である利用者ID毎に示す利用者銀行口座情報50aと、MFP30の管理者の口座の情報を管理者ID毎に示す管理者口座情報50bとを記憶している。
利用者銀行口座情報50aには、利用者の銀行口座を管理している銀行の名称や、その銀行口座の口座番号など、利用者の銀行口座に関する情報が含まれている。利用者は、例えば、利用者端末20(図2参照。)の操作部21(図2参照。)を介して決済用プログラム25a(図2参照。)経由で、オンライン決済サービス50の利用者銀行口座情報50aに利用者の銀行口座の情報を登録することが可能である。
管理者は、例えば、任意のPC(Personal Computer)を介してインターネット経由で、オンライン決済サービス50の管理者口座情報50bに管理者の口座の情報を登録することが可能である。なお、管理者の口座は、オンライン決済サービス50によって管理されている口座であって、銀行口座ではない。
オンライン決済サービス50は、支払いコードを管理するための支払いコード管理情報50cを記憶可能である。
図9は、支払いコード管理情報50cの一例を示す図である。
図9に示すように、支払いコード管理情報50cは、支払いコードと、管理者IDと、利用者IDと、料金と、コンピューターの識別情報であるコンピューターIDとが対応付けられた情報である。
図10は、情報提供サービス70が記憶する情報の一例を示す図である。
図10に示すように、情報提供サービス70は、コンピューター40(図5参照。)のMFP管理情報42b(図5参照。)、支払いコード管理情報42c(図5参照。)、ジョブログ42d(図5参照。)、ジョブステータス42e(図5参照。)およびデバイスステータス42f(図5参照。)とそれぞれ同一である、MFP管理情報70a、支払いコード管理情報70b、ジョブログ70c、ジョブステータス70dおよびデバイスステータス70eが記憶されている。
なお、情報提供サービス70は、コンピューター40からジョブログ、ジョブステータスおよびデバイスステータスの何れかの変化分の情報が送信されてくる度に、その変化分をジョブログ70c、ジョブステータス70dおよびデバイスステータス70eに反映する。
次に、コピーシステム10の動作について説明する。
まず、コピーの指示が入力されたMFP30が二次元コードを表示するまでのコピーシステム10の動作について説明する。
図11は、コピーの指示が入力されたMFP30が二次元コードを表示するまでのコピーシステム10の動作のシーケンス図である。
利用者は、コピーの指示を操作部31を介して入力することができる。MFP30の画像記憶手段38aは、コピーの指示が操作部31を介して入力されると、図11に示すように、「スキャナー33によって原稿から読み取った画像を記憶部37における特定の領域に記憶する動作」(以下「ScanToBox」と言う。)を実行する(S101)。ここで、画像記憶手段38aは、S101において記憶した画像の画像IDと、今回のジョブのジョブIDとを対応付けて画像管理情報37cに記憶する。
図12は、ScanToBoxを実行する場合のMFP30の動作のフローチャートである。
図12に示すように、画像記憶手段38aは、スキャナー33によって原稿から画像を読み取る(S131)。
次いで、画像記憶手段38aは、S101において読み取った画像を、プリンター34による印刷のためにラスタライズして、ビットマップデータを生成する(S132)。
最後に、画像記憶手段38aは、S102において生成したビットマップデータを記憶部37における特定の領域に画像37bとして記憶する(S133)。
図11に示すように、MFP30の支払いコード通知手段38bは、S101の処理の後、今回のコピーのジョブの属性を取得する(S102)。
ここで、コピーのジョブの属性は、例えば、印刷するページ数を示すページ数情報と、両面印刷および片面印刷の何れを実行するかを示す両面片面情報と、モノクロコピーおよびカラーコピーの何れを実行するかを示す色情報と、印刷する部数を示す部数情報と、印刷する記録媒体のサイズを示す記録媒体サイズ情報とを含んでいる。
ページ数は、印刷する面数である。例えば、両面印刷が1枚実行される場合、2ページ印刷されることになる。
ページ数が同一の場合、両面印刷および片面印刷の何れが実行されるときでも料金が同一に設定されても良い。例えば、1枚の記録媒体に両面印刷が実行される場合と、2枚の記録媒体に片面印刷が実行される場合とで、料金が同一に設定されても良い。
一方、ページ数が同一の場合でも、両面印刷および片面印刷の何れが実行されるかによって料金に差がつけられても良い。例えば、1枚の記録媒体に両面印刷が実行される場合の料金が、2枚の記録媒体に片面印刷が実行される場合の料金より低く設定されても良い。
料金の決定に際して、両面片面情報は、「ページ数が同一の場合でも、両面印刷および片面印刷の何れが実行されるかによって料金に差がつけられるとき」に利用される。
支払いコード通知手段38bは、スキャナー33による原稿の実際の読み取り結果に基づいてページ数情報を決定する。
支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示における設定に応じて両面片面情報を決定する。ただし、支払いコード通知手段38bは、スキャナー33による原稿の実際の読み取り結果に基づいて両面片面情報を変更するように設定されていても良い。例えば、支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示において、原稿の表面、裏面をそれぞれ記録媒体の表面、裏面に印刷すること、すなわち、両面印刷することが設定されていたとしても、実際に原稿をスキャナー33によって読み取った結果、原稿の一方の面に何も印刷されていない場合に、片面印刷に変更するように設定されていても良い。
支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示における設定に応じて色情報を決定する。ただし、支払いコード通知手段38bは、スキャナー33による原稿の実際の読み取り結果に基づいて色情報を決定したり、変更したりするようになっていても良い。例えば、支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示において、モノクロコピーおよびカラーコピーの何れを実行するかを自動で判定することが設定されていた場合、実際に原稿をスキャナー33によって読み取った結果、読み取った原稿の色に応じて色情報を決定する。また、支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示においてカラーコピーすることが設定されていたとしても、実際に原稿をスキャナー33によって読み取った結果、原稿がモノクロである場合に、モノクロコピーとして扱うように設定されていても良い。
支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示における設定に応じて部数情報を決定する。
支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示における設定に応じて記録媒体サイズ情報を決定する。ただし、支払いコード通知手段38bは、スキャナー33による原稿の実際の読み取り結果に基づいて記録媒体サイズ情報を決定しても良い。例えば、支払いコード通知手段38bは、操作部31を介して入力されたコピーの指示において記録媒体のサイズとして「自動」が設定されていた場合、実際に原稿をスキャナー33によって読み取った結果、読み取った原稿のサイズに応じて適切な記録媒体サイズ情報を自動で決定しても良い。
支払いコード通知手段38bは、S102の処理の後、S102で取得した属性に基づいた料金の計算の依頼をコンピューター40に送信する(S103)。ここで、支払いコード通知手段38bは、MFP30のMFPIDと、今回のジョブのジョブIDとをS103における依頼とともにコンピューター40に送信する。
コンピューター40の料金計算手段43aは、S103においてMFP30から送信されてきた依頼を受信すると、この依頼とともにMFP30から送信されてきた属性、すなわち、S102で取得された属性と、特定の計算基準とに基づいて、今回のコピーのジョブの料金を計算する(S104)。
次いで、コンピューター40の決済用通信手段43bは、S104で計算された料金での支払いコードをオンライン決済サービス50に要求する(S105)。ここで、決済用通信手段43bは、S103における依頼とともにMFP30から送信されてきたMFPIDにMFP管理情報42bにおいて対応付けられている管理者IDと、コンピューター40のコンピューターIDとをS105の要求に含める。
したがって、オンライン決済サービス50は、S105の要求に応じて支払いコードを発行してコンピューター40に返信する(S106)。なお、オンライン決済サービス50は、発行した支払いコードを、S105における要求に含まれていた管理者ID、料金およびコンピューターIDを対応付けて支払いコード管理情報50cに記憶する。
コンピューター40の決済用通信手段43bは、S106においてオンライン決済サービス50から返信されてきた支払いコードを示すQRコード(登録商標)などの二次元コードを生成する(S107)。なお、決済用通信手段43bは、S106においてオンライン決済サービス50から返信されてきた支払いコードを、S103においてMFP30から送信されていたMFPIDおよびジョブIDと、S104で計算された料金とに対応付けて支払いコード管理情報42cに記憶する。
次いで、決済用通信手段43bは、S107において生成した二次元コードをMFP30に送信する(S108)。
したがって、MFP30の支払いコード通知手段38bは、S108においてコンピューター40から送信されてきた二次元コードを表示部32に表示する(S109)。
次に、利用者端末20が二次元コードを読み取ってからMFP30がコピーを終了するまでのコピーシステム10の動作について説明する。
図13は、利用者端末20が二次元コードを読み取ってからMFP30がコピーを終了するまでのコピーシステム10の動作のシーケンス図である。
利用者は、S109においてMFP30の表示部32に表示された二次元バーコードを利用者端末20の撮影部23によって読み取らせるように、利用者端末20を操作することができる。利用者端末20の決済指示手段26aは、表示部32に表示された二次元バーコードを撮影部23によって読み取らせるように利用者端末20が操作されると、図13に示すように、表示部32に表示された二次元バーコードを撮影部23によって読み取る(S161)。
次いで、決済指示手段26aは、S161において読み取った二次元バーコードを解釈して、この二次元バーコードによって示される支払いコードと、利用者IDとをオンライン決済サービス50に送信する(S162)。
したがって、オンライン決済サービス50は、S162において利用者端末20から送信されてきた支払いコードおよび利用者IDに基づいて、支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられている料金と、利用者IDに利用者銀行口座情報50aにおいて関連付けられている銀行口座の情報とを利用者端末20に返信する(S163)。
利用者端末20の決済指示手段26aは、料金と、銀行口座の情報とがオンライン決済サービス50から送信されてくると、料金の支払いのための支払い画面80(図14参照。)を表示部22に表示する(S164)。
図14は、支払い画面80の一例を示す図である。
図14に示すように、支払い画面80は、オンライン決済サービス50から送信されてきた銀行口座の情報を示すテキスト81と、オンライン決済サービス50から送信されてきた料金を示すテキスト82と、銀行口座のパスワード、すなわち、その銀行口座からの引き落としを銀行口座管理システム60が許可するためのパスワードが入力されるためのテキストボックス83とを含んでいる。
図14においては、支払い画面80に表示される銀行口座の情報として銀行の名称を示している。しかしながら、支払い画面80には、銀行口座の情報として、銀行の名称以外の情報が、銀行の名称に加えて、または、銀行の名称に代えて、表示されても良い。なお、S163においては、銀行口座の情報のうち、支払い画面80に表示される情報のみが返信されれば良い。
図13に示すように、決済指示手段26aは、テキストボックス83に銀行口座のパスワードが入力されると、入力されたパスワードをオンライン決済サービス50に送信する(S165)。
したがって、オンライン決済サービス50は、S165において利用者端末20から送信されてきたパスワードが正しい場合にのみ、銀行口座管理システム60が管理している銀行口座のうち、S162において利用者端末20から送信されてきた利用者IDに利用者銀行口座情報50aにおいて関連付けられている銀行口座から、S162において利用者端末20から送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられている料金を引き落とす(S166)。
次いで、オンライン決済サービス50は、S166において引き落とした料金を、S162において利用者端末20から送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられている管理者IDに管理者口座情報50bにおいて関連付けられている口座に振り込む(S167)。ここで、オンライン決済サービス50は、S162において利用者端末20から送信されてきた利用者IDを、S162において利用者端末20から送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付ける。
次いで、オンライン決済サービス50は、料金の支払いが完了した旨を示す支払い完了通知と、S162において利用者端末20から送信されてきた支払いコードとを、この支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられているコンピューターIDのコンピューター40に送信する(S168)。
コンピューター40の決済用通信手段43bは、S168においてオンライン決済サービス50から支払い完了通知が送信されてくると、S168においてオンライン決済サービス50から支払い完了通知とともに送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられているジョブIDのジョブの料金の支払いが完了した旨を示す支払い完了通知を、この支払いコードに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられているMFPIDのMFP30に送信する(S169)。
MFP30の画像印刷手段38cは、S169においてコンピューター40から支払い完了通知が送信されてくると、この支払い完了通知に示されているジョブIDに画像管理情報37cにおいて対応付けられている画像IDの画像37bに関して、「記憶部37における特定の領域に記憶されている画像をプリンター34によって印刷する動作」(以下「BoxToPrint」と言う。)を実行する(S170)。
次に、返金の処理を実行する場合のコンピューター40の動作について説明する。
図15は、返金の処理を実行する場合のコンピューター40の動作のフローチャートである。
コンピューター40の制御部43は、ジョブステータス42eに変化が生じる度に図15に示す動作を実行する。
図15に示すように、コンピューター40の返金依頼手段43dは、新たに終了したジョブが発生したか否かをジョブステータス42eに基づいて判断する(S201)。ここで、返金依頼手段43dは、ジョブステータス42eにジョブの終了の情報が新たに追加された場合に、新たに終了したジョブが発生したと判断する。
返金依頼手段43dは、新たに終了したジョブが発生しなかったとS201において判断すると、図15に示す動作を終了する。
返金依頼手段43dは、新たに終了したジョブ(以下「対象ジョブ」と言う。)が発生したとS201において判断すると、対象ジョブが正常に終了しているか否かをジョブログ42dに基づいて判断する(S202)。
返金依頼手段43dは、対象ジョブが正常に終了しているとS202において判断すると、図15に示す動作を終了する。
返金依頼手段43dは、対象ジョブが正常に終了していないとS202において判断すると、対象ジョブに対してジョブログ42dに含まれるページ数情報が示す「印刷したページ数」が、対象ジョブに対してS104における料金の計算において使用した属性に含まれるページ数情報が示す「印刷するページ数」に達しているか否かを判断する(S203)。
返金依頼手段43dは、「印刷したページ数」が「印刷するページ数」に達しているとS203において判断すると、図15に示す動作を終了する。
実行済み金額計算手段43eは、「印刷したページ数」が「印刷するページ数」に達していないとS203において判断されると、対象ジョブのうち実行済みの部分の金額をジョブログ42dと、S104の処理で使用された計算基準と同一の計算基準とに基づいて計算する(S204)。
次いで、返金額計算手段43fは、対象ジョブに対してS104において計算された料金、すなわち、対象ジョブのジョブIDに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられている料金から、S204において計算された「実行済みの部分の金額」を差し引いて返金の金額を計算する(S205)。
次いで、返金依頼手段43dは、返金に対して管理者の承認が必要であるか否かを返金承認要否情報42gに基づいて判断する(S206)。
返金依頼手段43dは、返金に対して管理者の承認が必要であるとS206において判断すると、対象ジョブのジョブIDに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられているMFPIDにMFP管理情報42bにおいて対応付けられている管理者IDに宛先情報42hにおいて対応付けられている宛先に、対象ジョブに対する返金を行うための承認を要求する旨の通知を送信する(S207)。この通知には、返金予定の金額、対象ジョブのジョブIDなど、返金に対して承認を行うために必要な種々の情報が含まれていることが好ましい。管理者は、利用者端末20や図示していないPCなどのコンピューターを使用して情報提供サービス70にアクセスして、ジョブログ70c、ジョブステータス70dおよびデバイスステータス70eを確認することによって、対象ジョブに対する返金の要否を判断することができる。そして、管理者は、利用者端末20や図示していないPCなどのコンピューターを使用して、情報提供サービス70経由で、または、情報提供サービス70を介さずに直接に、コンピューター40にアクセスして、返金に対して承認するか否かをコンピューター40に通知することができる。
返金依頼手段43dは、S207の処理の後、返金に対して管理者から承認されたか否かを判断する(S208)。
返金依頼手段43dは、返金に対して管理者から承認されなかったとS208において判断すると、図15に示す動作を終了する。
返金依頼手段43dは、返金に管理者の承認が必要ではないとS206において判断するか、返金に対して管理者から承認されたとS208において判断すると、S205において計算された金額の返金をオンライン決済サービス50に依頼する(S209)。ここで、返金依頼手段43dは、S205において計算された金額と、対象ジョブのジョブIDに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられている支払いコードとをS209においてオンライン決済サービス50に送信する。
したがって、オンライン決済サービス50は、S209においてコンピューター40から送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられている管理者IDに管理者口座情報50bにおいて関連付けられている口座から、S209においてコンピューター40から送信されてきた金額を引き落とす。次いで、オンライン決済サービス50は、引き落とした金額を、銀行口座管理システム60が管理している銀行口座のうち、S209においてコンピューター40から送信されてきた支払いコードに支払いコード管理情報50cにおいて対応付けられている利用者IDに利用者銀行口座情報50aにおいて関連付けられている銀行口座に振り込む。そして、オンライン決済サービス50は、料金の返金が完了した旨を示す返金完了通知をコンピューター40に送信する。
返金依頼手段43dは、S209の処理の後、オンライン決済サービス50から返金完了通知が送信されてきたと判断するまで、オンライン決済サービス50から返金完了通知が送信されてきたか否かを判断する(S210)。
返金依頼手段43dは、オンライン決済サービス50から返金完了通知が送信されてきたとS210において判断すると、対象ジョブのジョブIDに支払いコード管理情報42cにおいて対応付けられているMFPIDにMFP管理情報42bにおいて対応付けられている管理者IDに宛先情報42hにおいて対応付けられている宛先に、対象ジョブに対する返金が完了した旨の通知を送信して(S211)、図15に示す動作を終了する。この通知には、返金の金額、返金の日時、対象ジョブのジョブIDなど、返金に関する種々の情報が含まれていることが好ましい。
以上に説明したように、コピーシステム10は、スキャナー33による原稿の読み取りによって生成された画像を記憶部37に記憶しておき(S101)、この読み取りの結果に基づいた正確な料金が支払われた(S165〜S167)後で、この画像をプリンター34によって記録媒体に印刷する(S170)ので、「スキャナー33によって原稿から画像を読み取って、この画像をプリンター34によって印刷する」というコピーのジョブの実行が料金の支払いの滞りによって途中で停止されることがなく、利便性の向上を実現することができる。
コピーシステム10は、料金の支払いにコインベンダーではなくオンライン決済サービス50を利用するため、料金がMFP30の利用者の銀行口座からMFP30の管理者の口座に直接振り込まれるので、コインベンダーからの料金の取得作業が不要であり、人件費の低減と、料金の安全な受け取りとを実現することができる。
コピーシステム10は、料金の支払いにコインベンダーではなくオンライン決済サービス50を利用するので、コインベンダーがあまり利用されていない国であっても、容易に導入されることが可能である。
コピーシステム10は、正常に終了していないジョブに対する返金をオンライン決済サービス50に依頼する(S209)ので、利便性を向上することができる。
コピーシステム10は、返金の金額を自動で計算する(S205)ので、利便性を向上することができる。なお、コピーシステム10は、返金の金額が管理者から指定される構成でも良い。また、コピーシステム10は、正常に終了していないジョブに対して利用者が支払った料金の全額を返金するなど、「正常に終了していないジョブに対して利用者が支払った料金から実行済みの部分の金額を差し引いた金額」以外の金額を返金する構成でも良い。
コピーシステム10は、正常に終了していないジョブをジョブログ42dに基づいて判断し(S202でNO)、返金に対して管理者の承認が必要であることが返金承認要否情報42gに示されている場合(S206でYES)、正常に終了していないジョブに対する返金を、管理者の承認が得られたとき(S208でYES)にオンライン決済サービス50に依頼する(S209)ので、返金の誤りが発生する可能性を抑えることができる。
コピーシステム10は、正常に終了していないジョブをジョブログ42dに基づいて判断し(S202でNO)、返金に対して管理者の承認が必要であることが返金承認要否情報42gに示されている場合(S206でYES)、特定の宛先、すなわち、管理者の宛先に通知する(S207)ので、管理者の承認を得ることを容易化することができる。
コピーシステム10は、ジョブステータスおよびデバイスステータスを管理者に確認させることが可能であるので、返金前であれば返金すべきか否かを、返金後であれば適切な返金であったか否かを、ジョブステータスおよびデバイスステータスに基づいて利用者に判断させることが可能である。例えば、管理者は、対象のジョブに対して、ジョブステータスが「印刷中」であった時間帯に、デバイスステータスが「ジャムの発生」、「故障」、「トナーエンプティ―」であった場合、このジョブに対して返金前であれば返金すべきであると判断することができるし、返金後であれば適切な返金であったと判断することができる。なお、コンピューター40の返金依頼手段43dは、ジョブステータスが特定の内容であった時間帯にデバイスステータスが特定の内容であったという条件を、ジョブを返金の対象の候補にするための条件に追加しても良い。
コピーシステム10は、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像をラスタライズして記憶部37に記憶するので、料金が支払われた後で、画像をラスタライズすることなくプリンター34によって記録媒体に印刷することができる。したがって、コピーシステム10は、コピーのジョブを早期に終了することができる。
なお、コピーシステム10は、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像をラスタライズすることなく記憶部37に記憶しておき、記憶部37に記憶していた画像を、スキャナー33による原稿の読み取り結果に基づいた正確な料金が支払われた後で、ラスタライズしてプリンター34によって記録媒体に印刷する構成でも良い。
コピーシステム10は、MFP30が支払いコードを表示部32への表示によって通知する(S109)ので、利用者端末20と、MFP30とが互いに通信できない場合であっても、MFP30の表示部32に表示された支払いコードを使用して利用者端末20によってオンライン決済サービス50経由で料金を支払うことができる。
コピーシステム10は、支払いコードが二次元コードとしてコンパクトにMFP30の表示部32に表示されるので、利用者端末20の撮影部23によって撮影し易く、利便性を向上することができる。なお、コピーシステム10は、文字列や一次元コードなど、二次元バーコードより利用者端末20の撮影部23によって撮影し難い方法で支払いコードが表示部32に表示されても良い。
コピーシステム10は、表示部32に表示された支払いコードを撮影部23によって撮影することによって取得するので、MFP30の表示部32に表示された支払いコードを利用者端末20の利用者が利用者端末20に手入力する必要がない。したがって、コピーシステム10は、利便性を向上することができる。なお、コピーシステム10は、二次元バーコードではなく、文字列など、利用者端末20の利用者が理解可能な方法で支払いコードを表示部32に表示する場合、MFP30の表示部32に表示された支払いコードが利用者端末20の利用者によって利用者端末20に手入力される構成でも良い。
コピーシステム10は、本実施の形態において、MFP30の管理者の口座として、オンライン決済サービス50によって管理されている口座を利用している。しかしながら、コピーシステム10は、MFP30の管理者の口座として、オンライン決済サービス50によって管理されている口座ではなく、銀行口座を利用する構成でも良い。
コピーシステム10は、本実施の形態において、MFP30の利用者の口座として、銀行口座を利用している。しかしながら、コピーシステム10は、MFP30の利用者の口座として、銀行口座ではなく、オンライン決済サービス50によって管理されている口座を利用する構成でも良い。
コピーシステム10は、本実施の形態において、管理者による返金の承認をコンピューター40によって受け付ける。しかしながら、コピーシステム10は、他の方法によって管理者による返金の承認を受け付けても良い。例えば、コピーシステム10は、情報提供サービス70が返金対象のジョブのリストを管理者毎に提供する構成である場合、このリストから、実際に返金するジョブを管理者に選択させることによって、このジョブの返金を管理者に承認させる構成でも良い。なお、コピーシステム10は、実際に返金するジョブを情報提供サービス70が管理者に選択させる構成である場合、オンライン決済サービス50への返金の依頼も、情報提供サービス70からコンピューター40を経由せずに直接に実行されても良い。
コピーシステム10は、コンピューター40の上述した機能の少なくとも一部をMFP30がコピープログラム37aの実行によって実現する構成でも良い。例えば、コピーシステム10は、コンピューター40の料金計算手段43a、ジョブログ記憶手段43c、返金依頼手段43d、実行済み金額計算手段43eおよび返金額計算手段43fに相当する機能をMFP30が実現する構成でも良い。コピーシステム10は、コンピューター40の上述した全ての機能をMFP30が実現する構成である場合、コンピューター40を備えなくても良い。
MFP30において、HDDなどの記憶部37は、通常、制御部38のRAMより、記憶容量が圧倒的に多い。したがって、コピーシステム10は、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を記憶部37に記憶する(S101)ことによって、原稿の枚数が大量であるコピーにも対応することができる。しかしながら、コピーシステム10は、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を制御部38のRAMに記憶しておき、制御部38のRAMに記憶していた画像を、スキャナー33による原稿の読み取り結果に基づいた正確な料金が支払われた後で、プリンター34によって記録媒体に印刷しても良い。
本発明の画像形成装置は、本実施の形態においてMFPであるが、コピー専用機など、MFP以外の画像形成装置でも良い。
本発明のジョブ実行システムは、本実施の形態において、「スキャナー33によって原稿から画像を読み取って、この画像をプリンター34によって印刷する」というコピーのジョブを実行するコピーシステムである。しかしながら、本発明のジョブ実行システムは、「スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を送信する」というスキャン送信のジョブなど、「スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を使用して特定の処理を実行する」ジョブのうち、コピーのジョブ以外のジョブを実行するシステムにも適用可能である。また、本発明のジョブ実行システムは、「USBメモリーなどの外部の記憶媒体やクラウドサービスに記憶されたドキュメントをプリンター34によって印刷する」というジョブなど、「スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を使用して特定の処理を実行する」ジョブ以外のジョブを実行するシステムにも適用可能である。更に、本発明のジョブ実行システムは、「ドキュメントをプリンター34によって印刷する」というドキュメント印刷のジョブを実行する場合に、プリンター34によって使用される印刷データをドキュメントからコンピューター40が生成したり、「スキャナー33によって原稿から読み取られた画像を送信する」というスキャン送信のジョブを実行する場合に、スキャナー33によって原稿から読み取られた画像をコンピューター40が送信したりするなど、ジョブがMFP30のみによって実行されなくても良い。すなわち、本発明のジョブ実行システムは、MFP30を利用した種々のジョブを実行するシステムに適用可能である。