JP2005024817A - 課金システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複写機などの機器の使用料金の徴収が容易で、ユーザー毎に多様なサービスが可能な課金システムを提供する。
【解決手段】機器11〜14はカードリーダ16で専用カード15からユーザー識別情報を読み取ることによってユーザーを認識し、そのユーザーからジョブの実行依頼を受けると、当該ジョブの実行にかかる使用料金を算出するためのジョブ情報(たとえば、コピーの場合は原稿枚数や記録紙サイズ、コピー枚数など)とユーザー識別情報とを含む判定要求を管理サーバ100に送信し、そのユーザーが前払いしている使用料金の残高で今回のジョブが実行可能か否かを管理サーバ100に問い合わせ、支払い可能な場合にジョブを実行する。管理サーバはユーザー別に料金表を持っている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やこれにスキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能などを統合させたデジタル複合機などの機器の使用料金を徴収する課金システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コンビニエンスストア、図書館、オフィスビル、ホテルなどの共用スペースに設置された複写機やデジタル複合機の使用料金の徴収は、これらに隣接して設置されたコイン投入型精算機などにより行なわれている。ユーザーがコインをコイン投入型精算機に投入すると、投入された金額分だけユーザーは複写機などを使用することが可能になっている。
【0003】
またコピー毎に現金で使用料金を支払う煩わしさを解消するとともに、複写機などが出力する印刷物を広告媒体として利用するために、印刷物の一部に広告を印刷し、その代わりに使用料金を割引し、割引後の使用料金をユーザーの口座から店舗の口座に電子決済する提案が成されている(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−197372号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
コイン投入型精算機を用いた使用料金の支払い方法では、複写機やデジタル複合機を使用する都度、コインを投入して使用料金を支払わなければならず、不便である。特に大量のコピーをとる場合には使用料金を支払う手間がコピー作業を進める上で負担になる。また1枚当たりのコピー代金がユーザーを問わず同一であり、各ユーザーの利用履歴も管理されないので、大量に使用するユーザーを優遇するなど、ユーザー毎の使用量に応じた付加価値を与えることができなかった。
【0006】
また、同一のユーザーが、コンビニエンスストア、図書館、オフィスビル、ホテルなど様々な場所で複写機などを利用した場合に、各所での使用量の合計に対して特典を与えたり、同一のユーザーに対して各所でのサービス内容を統一させたりするような多様なサービスを提供することができなかった。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、複写機などの機器の使用料金の徴収が容易で、ユーザー毎に異なる多様なサービスが可能な課金システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
【0009】
請求項1にかかわる発明は、1または2以上の機器(11〜14)と、ネットワークを介して前記機器(11〜14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(11〜14)は、当該機器(11〜14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーからジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ジョブを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(11〜14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(11〜14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいてジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0010】
上記発明によれば、機器(11〜14)はユーザーを認識し、そのユーザーから依頼されたジョブの実行にかかる使用料金を求めるためのジョブ情報とユーザーを特定するユーザー識別情報とを含む判定要求を管理サーバ(100)に送信し、そのユーザーが前払いしている使用料金の残高で今回のジョブが実行可能か否かを管理サーバ(100)に問い合わせ、支払い可能な場合にジョブを実行する。
【0011】
このようにユーザー別に機器(11〜14)の使用料金を管理サーバ(100)で一括管理するとともに、機器(11〜14)から受信したジョブ情報に基づいて管理サーバ(100)が使用料金を導出するので、同じジョブ内容でも使用量や契約内容によってユーザー毎に使用料金を変えることができ、ユーザー毎に異なる付加価値を与えて多様なサービスを展開することができる。
【0012】
また、前払いされている使用料金の残高から徴収するので、ユーザーによる使用料金の支払い作業および管理者による使用料金の徴収作業の双方が円滑かつ容易になる。
【0013】
請求項2にかかわる発明は、1または2以上の機器(11〜14)と、ネットワークを介して前記機器(11〜14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(11〜14)は、当該機器(11〜14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーからジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得し得る途中の段階まで前記ジョブを実行して前記ジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段(32)と、前記ジョブ情報取得手段(32)が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ジョブの続きを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(11〜14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(11〜14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいてジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0014】
上記発明によれば、ユーザーから依頼されたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブ情報を取得し得る途中の段階までそのジョブを実行してジョブ情報を取得し、このジョブ情報とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合にジョブの続きを実行するようになっている。たとえば、原稿をコピーするジョブが依頼された場合、何枚の原稿をコピーするかによって使用料金が変わる。そこで、自動原稿送り装置に載置されている原稿を読み取る段階まで実行することで原稿の枚数や大きさを認識してジョブ情報を作成している。
【0015】
このように使用料金の特定に必要なジョブ情報を取得し得る途中の段階までジョブを実行するので、ユーザーがそれらの情報を手作業で入力する必要がなく、良好な操作性、利便性が確保される。
【0016】
請求項3にかかわる発明は、原稿を読み取って記録紙上にその複製を作成するコピージョブの実行機能を備えた1または2以上の機器(14)と、ネットワークを介して前記機器(14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(14)は、当該機器(14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーからコピージョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けたコピージョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記コピージョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段(32)と、前記ジョブ情報取得手段(32)が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記コピージョブの続きを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記コピージョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0017】
上記発明によれば、ユーザーからコピージョブを依頼されたとき、原稿の読み取り段階までジョブを実行することで使用料金の特定に必要なジョブ情報(原稿枚数や原稿サイズ)を取得する。このジョブ情報とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合にコピージョブの続きを実行する。このように原稿の読み取り段階までジョブを実行してジョブ情報を取得するので、ユーザーが使用料金特定のための各種情報を手作業で入力する手間が軽減され、良好な操作性と利便性が確保される。
【0018】
請求項4にかかわる発明は、原稿を読み取って得た画像データを指定された宛先にネットワークを通じて配信する読取配信ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器(12、14)と、ネットワークを介して前記機器(12、14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(12、14)は、当該機器(12、14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーから読取配信ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けた読取配信ジョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段(32)と、前記ジョブ情報取得手段(32)が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記読取配信ジョブの続きを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(12、14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(12、14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0019】
上記発明によれば、原稿を読み取って得た画像データを指定された宛先にネットワークを通じて配信する読取配信ジョブの依頼をユーザーから受けたとき、原稿の読み取り段階までジョブを実行することで使用料金の特定に必要なジョブ情報(原稿枚数や送信データ量)を取得する。このジョブ情報とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合にコピージョブの続きを実行する。このように原稿の読み取り段階までジョブを実行してジョブ情報を取得するので、ユーザーが使用料金特定のための各種情報を手作業で入力する手間が軽減され、良好な操作性と利便性が確保される。
【0020】
請求項5にかかわる発明は、印刷データを受信して対応する画像を記録紙上に作成する印刷ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器(11、14)と、ネットワークを介して前記機器(11、14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(11、14)は、印刷データを受信する印刷データ受信手段と、当該機器(11、14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーから、前記印刷データ受信手段が既に受信している印刷データにかかわる印刷ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けた印刷ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記印刷ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記印刷ジョブを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(11、14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(11、14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記印刷ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0021】
上記発明によれば、予め受信しておいた印刷データに基づく印刷ジョブの実行依頼をユーザーから受けたとき、この印刷ジョブの実行にかかる使用料金を求めるためのジョブ情報(印刷枚数や記録紙サイズなど)とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合に印刷ジョブを実行する。ユーザーは印刷データを自宅のパーソナルコンピュータからインターネットや電話回線を通じて機器(11、14)に送信したり、モバイルコンピュータなどの装置から機器(11、14)へUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)などの通信ケーブルを介して転送したりすることができる。
【0022】
請求項6にかかわる発明は、ファクシミリデータを受信して対応する画像を記録紙上に作成する機能を備えた1または2以上の機器(13、14)と、ネットワークを介して前記機器(13、14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(13、14)は、ファクシミリデータを受信するファクシミリデータ受信手段と、当該機器(13、14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーから、前記ファクシミリデータ受信手段が既に受信しているファクシミリデータに基づいて記録紙上に画像を作成する受信データ印刷ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けた受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記受信データ印刷ジョブを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(13、14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(13、14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0023】
上記発明によれば、予め受信しておいたファクシミリデータに基づいて記録紙上に画像を作成する受信データ印刷ジョブの実行依頼をユーザーから受けたとき、このジョブの実行にかかる使用料金を求めるためのジョブ情報(印刷枚数や記録紙サイズなど)とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信してそのユーザーの支払い能力を確認し、支払い可能の場合に印刷ジョブを実行する。ユーザーは、ファクシミリデータを他のファクシミリ装置から機器(13、14)を特定して送信するほか、ネットワーク上のファクシミリサーバに予め送信することができる。ファクシミリサーバに送信した場合は、ユーザーから受信データ印刷ジョブの依頼を受けた機器(13、14)がファクシミリサーバにアクセスしてファクシミリデータを取得し、印刷出力することになる。ファクシミリサーバを経由することで、ユーザーは、どの場所に設置された機器(13、14)からでも受信データ印刷ジョブを実行することが可能になる。
【0024】
請求項7にかかわる発明は、原稿を読み取って得た画像データをファクシミリデータに変換して指定された宛先に送信するファクシミリ送信ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器(13、14)と、ネットワークを介して前記機器(13、14)が接続された管理サーバ(100)とを有する課金システムであって、前記機器(13、14)は、当該機器(13、14)のユーザーを認識するユーザー認識手段(15、16)と、前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーから送信先の指定を含めてファクシミリ送信ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段(31)と、前記ジョブ受付手段(31)が受け付けたファクシミリ送信ジョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段(32)と、前記ジョブ情報取得手段(32)が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段(15、16)が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバ(100)に送信する判定要求送信手段(33)と、前記管理サーバ(100)から前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段(34)と、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果が前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ファクシミリ送信ジョブの続きを実行するジョブ実行手段(35)とを有し、前記管理サーバ(100)は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段(101)と、前記機器(13、14)から前記判定要求を受信する判定要求受信手段(105)と、前記機器(13、14)から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段(102)と、前記使用料金導出手段(102)が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段(103)と、前記支払能力判定手段(103)の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段(106)とを有することを特徴とする課金システムである。
【0025】
上記発明によれば、原稿を読み取って得た画像データをファクシミリデータに変換して指定された宛先に送信するファクシミリ送信ジョブの依頼をユーザーから受けたとき、原稿の読み取り段階までジョブを実行することで使用料金の特定に必要なジョブ情報(原稿枚数や送信データ量)を取得する。このジョブ情報とユーザー識別情報とを管理サーバ(100)に送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合にファクシミリ送信ジョブの続き(送信処理)を実行する。このように原稿の読み取り段階までジョブを実行してジョブ情報を取得するので、ユーザーが使用料金特定のための各種情報を手作業で入力する手間が軽減され、良好な操作性と利便性が確保される。
【0026】
請求項8にかかわる発明は、前記機器(11〜14)の前記ジョブ実行手段(35)は、管理サーバ(100)から受信した判定結果がジョブの実行にかかる使用料金の全額を残高で支払えない旨の場合に、支払い可能な範囲でジョブを実行することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の課金システムである。
【0027】
上記発明によれば、ジョブを完結させるだけの残高がない場合でも、支払い可能な範囲でジョブが実行される。たとえば、原稿を3部コピーするジョブを依頼したが、残高が2部分しか無いような場合に適用される。
【0028】
請求項9にかかわる発明は、前記管理サーバ(100)から受信した判定結果がジョブの実行にかかる使用料金の支払い不可を示す場合に、前記途中まで実行したジョブに関連する情報を削除することを特徴とする請求項2、3、4または7に記載の課金システムである。
【0029】
上記発明によれば、残高不足でジョブを完結できないとき、ジョブ情報取得のために途中までジョブを実行することで取得した情報を機器(11〜14)から削除するので、これらの情報が機器(11〜14)の内部に残って他人に悪用されることがない。
【0030】
請求項10にかかわる発明は、前記機器(11〜14)は、前記判定結果に応じてジョブを実行し終えたとき、その旨を示す実行通知を前記管理サーバ(100)に送信する実行通知送信手段(36)を有し、前記管理サーバ(100)は、前記機器(11〜14)から受信した前記実行通知が示すジョブの実行にかかった使用料金を該当するユーザーの残高から徴収する課金手段(104)を有することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の課金システムである。
【0031】
上記発明によれば、正常に実行されたときに使用料金が徴収される。これにより、管理サーバ(100)に問い合わせた後、エラーが発生してジョブが実行されなかったような場合に使用料金が過誤に徴収されることが防止される。
【0032】
請求項11にかかわる発明は、前記ユーザー識別情報を予め登録した識別カード(15)を配布し、前記ユーザー認識手段(15、16)は、前記識別カード(15)から前記ユーザー識別情報を読み取ってユーザーを認識することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10に記載の課金システムである。
【0033】
上記発明によれば、識別カード(15)によってユーザーを認識する。これにより、ユーザーを特定するための情報を手作業で入力する必要がなく、利便性が高まる。また識別カード(15)を所有すること自体である程度の本人認証効果を得ることができる。さらに、ユーザー毎の詳細情報を管理サーバ(100)で管理するので、識別カード(15)にはユーザー識別情報だけを登録すれば良く、特にユーザーの人数が多い場合にICカードなどを使用する場合に比べてシステム全体の価格を抑えることができる。
【0034】
請求項12にかかわる発明は、前記管理サーバ(100)の前記使用料金導出手段(102)は、使用料金をユーザー毎に用意した料金表に基づいて導出することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11に記載の課金システムである。
【0035】
上記発明によれば、ジョブの内容が同一であってもユーザー毎に異なる使用料金が適用される。たとえば、一月当たりの使用量や契約期間の長さなどに応じてユーザー毎に使用料金を相違させるなど多様なサービスを提供することが可能になる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の一実施の形態を説明する。
【0037】
図1は、本発明にかかわる課金システム10のシステム構成を示している。課金システム10は、プリンタ装置11、スキャナ装置12、ファクシミリ装置13または複写機にこれらの機能を統合したデジタル複合機14などの機器と、これらを一括管理する管理サーバ100とから構成される。管理サーバ100とこれらの機器11〜14は、電話網や専用線、無線、LAN、WAN、インターネットなどの通信網を介して接続されている。
【0038】
機器11〜14は、コンビニエンスストアや図書館、共同オフィスビル、ホテルなどの共用スペースに設置され、管理サーバ100は、これらの使用料金を徴収する機能を果たす。ユーザーは、予め使用申込を管理者などに行なうことで、管理サーバ100に登録される。また登録されたユーザーには、そのユーザーを一意に特定するためのユーザー識別情報を記録した専用カード15が配布される。たとえば、専用カード15には、磁気カードが使用される。
【0039】
各機器11〜14には、挿入された専用カード15に記録されているユーザー識別情報を読み取るためのカードリーダ16が取り付けてある。これらの機器11〜14は、真正な専用カード15をカードリーダ16に挿入することで使用可能になる。
【0040】
使用料金は、前払い制になっており、前払いされている金額がユーザー毎に管理サーバ100に登録される。料金の前払いは、たとえば、コンビニエンスストアでユーザー識別情報を指定して料金を支払うと、その情報が管理サーバ100に送信され、該当するユーザーの残高にその金額が加算される。このほか、指定された銀行口座から毎月一定額が前払い料金として引き落とされるような契約形態を設けてもよい。
【0041】
各機器11〜14は、カードリーダ16に専用カード15が挿入された状態でそのユーザーから原稿をコピーするなどのジョブの実行依頼を受けると、当該ユーザーが前払いしている使用料金の残高でこのジョブの使用料金が支払可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる。そして、管理サーバ100からの回答が支払い可能を示す場合にジョブを実行するようになっている。
【0042】
プリンタ装置11は、印刷データをパーソナルコンピュータ17などから受信し、その印刷データに対応する画像を記録紙上に作成する印刷ジョブの実行機能を備えている。ユーザーは印刷データを自宅のパーソナルコンピュータ17からインターネットや電話回線を通じてプリンタ装置11に送信したり、モバイルコンピュータなどの携帯端末からプリンタ装置11にUSBなどの通信ケーブルを介して転送したりすることができるようになっている。
【0043】
スキャナ装置12は、原稿を読み取って得た画像データを指定された宛先(パーソナルコンピュータ18など)にネットワークを通じて配信する読取配信ジョブの実行機能を備えている。ファクシミリ装置13は、ファクシミリデータを受信して対応する画像を記録紙上に作成するファクシミリ受信ジョブの実行機能および原稿を読み取って得た画像データをファクシミリデータに変換した後、指定された宛先に送信するファクシミリ送信ジョブの実行機能を備えている。
【0044】
デジタル複合機14は、上記したプリンタ装置11、スキャナ装置12、ファクシミリ装置13が有する機能に加えて、原稿を読み取って記録紙上にその複製を作成するコピージョブの実行機能を備えている。なお、実施の形態では、上記した各種の機器11〜14の代表としてデジタル複合機14を例にとり、以後の説明を行なう。
【0045】
図2は、デジタル複合機14の構成を示している。デジタル複合機14は、当該機器の動作を統括制御する制御部として機能するCPU(中央処理装置)30と、ROM(リード・オンリ・メモリ)21と、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)22とを主要部とした回路で構成されている。ROM21は、CPU30が実行するプログラムや各種固定データを記憶している。RAM22は、CPU30がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリや、回転処理などを施すために画像データを少なくとも1ページ分格納するページメモリとして機能する。
【0046】
読取部23は、原稿画像を読み取って対応する画像データを取り込む機能を果たす。読取部23は、原稿を照射する光源と、原稿をその幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーから成る光学経路とを備えている。ラインイメージセンサはCCD(Charge Coupled Device)で構成される。ラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号はA/D変換され、デジタルの画像データとして取り込まれる。
【0047】
印刷部24は、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する機能を果たす。印刷部24は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有する、いわゆるレーザープリンタとして構成されている。ファクシミリ部25は、ファクシミリとしての機能を果たす部分である。画像データをファクシミリに対応した圧縮方式で圧縮・伸張する機能や、ファクシミリ送受信のための各種通信手順を制御する機能を果たす。
【0048】
表示操作部26は、表面にタッチパネルを備えた液晶ディスプレイと各種の操作スイッチとから構成され、ユーザーに各種の案内表示や状態表示を行なったり、ユーザーから各種の操作を受け付けたりする機能を有している。通信部27は、電話回線や各種のネットワークと接続して通信する機能を果たす。
【0049】
画像処理部28は画像データを圧縮・伸張する機能や画像を拡大・縮小する機能、画像を回転させる機能などを果たす。補助記憶装置29は、圧縮された画像データやファクシミリデータ、印刷データなどを格納するための大容量の記憶装置である。ここではハードディスク装置(HDD)を使用している。
【0050】
CPU30は、ジョブ受付手段31と、ジョブ情報取得手段32と、判定要求送信手段33と、判定結果受信手段34と、ジョブ実行手段35と、実行通知送信手段36としての機能を果たす。ジョブ受付手段31は、ユーザーが表示操作部26を操作して入力したジョブの実行依頼を受け付ける。
【0051】
ジョブ情報取得手段32は、ジョブ受付手段31が受け付けたジョブの実行にかかる使用料金を求めるためのジョブ情報を取得する機能を果たす。たとえば、コピージョブでは、原稿枚数、原稿サイズ、コピー部数、拡大縮小設定などによって使用料金が異なるので、これらの情報を取得する。ジョブ情報の取得は、これらの情報を得るためにジョブが途中の段階まで実行される場合がある。たとえば、原稿枚数や原稿サイズを調べるために原稿の読取動作が行なわれる。
【0052】
判定要求送信手段33は、ジョブ情報取得手段32が取得したジョブ情報とカードリーダ16によって専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを含む判定要求を管理サーバ100に送信する機能を果たす。判定結果受信手段34は、管理サーバ100から判定要求に対する判定結果を受信する。ジョブ実行手段35は、管理サーバ100から受信した判定結果がジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合にそのジョブを実行する機能を果たす。ジョブ情報取得のためにジョブを途中の段階まで実施している場合には、その続きを実行することになる。実行通知送信手段36は、判定結果に応じてジョブを実行し終えたとき、その旨を示す実行通知を管理サーバ100に送信する機能を果たす。
【0053】
図3は、管理サーバ100の概略機能構成を示している。管理サーバ100は、サーバ機能を有するコンピュータで構成されている。管理サーバ100は、残高管理手段101と、使用料金導出手段102と、支払能力判定手段103、課金手段104と、判定要求受信手段105、判定結果送信手段106と、実行通知受信手段107と、ユーザー別情報記憶部108としての機能を果たす。
【0054】
残高管理手段101は、前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する。判定要求受信手段105は、デジタル複合機14から判定要求を受信する機能を果たす。使用料金導出手段102は、受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいてジョブの実行にかかる使用料金を導出する機能を果たす。
【0055】
支払能力判定手段103は、使用料金導出手段102が導出した使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する。残高不足の場合は、依頼されたジョブのうちこの残高で実施可能な範囲を求めるようになっている。たとえば、3部のコピーが依頼された場合に残高不足のために2部しかコピーできないことが判定される。
【0056】
判定結果送信手段106は、支払能力判定手段103による判定結果を判定要求の送信元に送信する機能を果たす。実行通知受信手段107は、デジタル複合機14からジョブの実行完了を表した実行通知を受信する機能を果たす。課金手段104は、デジタル複合機14から受信した実行通知が示すジョブの実行にかかった使用料金を該当するユーザーの残高から徴収する機能を果たす。
【0057】
ユーザー別情報記憶部108は、ユーザー別に各種の情報を記憶している。図4は、ユーザー別情報記憶部108に記憶されているユーザー別情報120の一例を示している。ユーザー毎に、ユーザー識別情報と、料金テーブルと、ユーザーランクと、残高と、利用履歴と、マイメールアドレスと、ファクシミリ送信先アドレス帳と、配信先アドレス帳とが登録される。これらの情報は、最初にユーザー登録をする際に管理者が登録するほか、配信先アドレスやファクシミリ送信先アドレス、マイメールアドレスなどはデジタル複合機14などの機器から追加、修正、削除することが可能になっている。
【0058】
料金テーブルには、各ジョブの実行にかかる使用料金を求めるための基本単価が登録されている。たとえば、白黒/カラー、両面/片面、記録紙サイズなどをパラメータとしてコピー1枚当たりの単価が登録されている。
【0059】
ユーザーランクは、適用する使用料金の割引率などを定めるためにユーザーをランク付けした値であり、たとえば、前月の使用量や契約期間の長さなどに基づいて設定される。ここでは、最も優遇されるランク1からランク5までの5段階にユーザーをランク付けしている。
【0060】
残高は、前払いされた使用料金の残高を示す。利用履歴は、当該ユーザーによる各種機器の利用履歴を表している。マイメールアドレスは、当該ユーザーの電子メールアドレスである。ファクシミリ送信先アドレス帳には、当該ユーザーによって登録されたファクシミリの送信先電話番号が登録される。配信先アドレス帳には、画像ファイルの送信先アドレスが登録される。
【0061】
図5は、ユーザーランクとそのランクに適用される使用料金の割引率との関係を表した割引率表130の一例を示している。この例では、ランク1の場合は、20%の割引率が、ランク2の場合は14%の割引率が、ランク3の場合は8%の割引率が、ランク4の場合は5%の割引率が、ランク5の場合は3%の割引率がそれぞれ適用される。
【0062】
次に各ジョブを実行する際の動作の流れを説明する。
【0063】
図6は、デジタル複合機14でコピージョブを実行する場合の動作の流れを示している。ユーザーは専用カード15をデジタル複合機14のカードリーダ16に挿入する(ステップS201)。カードリーダ16は、挿入された専用カード15に記録されているユーザー識別情報(ユーザーID)を読み取る。この情報はCPU30に引き渡される(ステップS202)。これによりデジタル複合機14が使用可能になる。ユーザーは、コピー条件の設定やコピー動作のスタートスイッチを操作する。コピー条件には、白黒/カラー、記録紙サイズ、記録紙種類(普通紙、特殊紙など)、濃度、両面/片面、コピー枚数(部数)などがある。
【0064】
CPU30は、設定された内容を解析し(ステップS203)、それに従って原稿を読み取る(ステップS204)。詳細には、読取部23の自動原稿送り装置にセットされている原稿を、設定された濃度や縮小率に従って読み取り、画像データを補助記憶装置29に格納する処理が行なわれる。原稿を読み取ることによって原稿枚数や原稿サイズを認識する。
【0065】
デジタル複合機14は、ユーザーが設定したコピー条件と原稿を読み取ることによって取得した原稿枚数や原稿サイズなどを、今回のコピージョブにかかる使用料金を特定するためのジョブ情報として収集する。そして、収集したジョブ情報と専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを関連付けた判定要求を管理サーバ100に送信し、当該ユーザーの残高でこのジョブの使用料金を支払い可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる(ステップS205)。
【0066】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から判定要求を受信すると(ステップS206)、この判定要求に含まれるジョブ情報が示すジョブの実行にかかる使用料金を算出する(ステップS207)。すなわち、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている料金テーブルを参照して、ジョブ情報が示すコピージョブを実行するための使用料金を算出する。割引を適用する場合には、ユーザーランクに応じた割引率をさらに適用して使用料金を求める。
【0067】
このようにして求めた使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている残高で支払い可能かを判定し(ステップS208)、その判定結果を判定要求の送信元のデジタル複合機14に送信する(ステップS209)。判定結果には、支払い可能か否か(ジョブの実行可否)と、残高が不足する場合には、この残高で実行可能なジョブの範囲を表す情報が含まれる。
【0068】
デジタル複合機14は、管理サーバ100から判定結果を受信し(ステップS210)、これが支払い不可(実行不可)を表している場合は(ステップS211;N)、デジタル複合機14の表示操作部26が有するディスプレイに、料金不足(残高不足)の旨を表示する(ステップS212)。そして、ジョブ情報を収集する際に読み取って補助記憶装置29に保存した画像データの削除処理などを行ない、当該ジョブを削除する(ステップS213)。
【0069】
管理サーバ100から受信した判定結果が支払い可(実行可)を表している場合は(ステップS211;Y)、読取段階で中断させていたコピージョブの続きを実行し、依頼されたコピージョブを完結させる(ステップS214)。その後、管理サーバ100にジョブの実行が完了した旨の実行通知を送信し(ステップS215)、デジタル複合機14の内部登録から当該コピージョブを削除する(ステップS216)。なお、判定要求と判定結果と実行通知とは、これらが同一ジョブにかかわるものであるか否かを識別するための識別情報を含んでいる。
【0070】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から実行通知を受信すると(ステップS217)、該当するユーザーの残高から該当する金額の使用料金を徴収して残高を更新する(ステップS218)。
【0071】
このように、ユーザー別にデジタル複合機14の使用料金を管理サーバ100で一括管理するとともに、デジタル複合機14から受信したジョブ情報に基づいて管理サーバ100が使用料金を導出するので、同じジョブ内容でも使用量や契約内容によってユーザー毎に使用料金を変えることができ、ユーザー毎に異なる付加価値を与えて多様なサービスを展開することができる。また、前払いされている使用料金の残高から徴収するので、ユーザーによる使用料金の支払い作業および管理者による使用料金の徴収作業の双方が円滑かつ容易になる。
【0072】
管理サーバ100で一括管理することにより、九州や北海道など各地のデジタル複合機14を使用した場合でも、ユーザーが同一であれば同一の使用料金体系や割引率が適用される。さらにすべての場所の利用履歴がユーザー毎に管理サーバ100で一括管理されるので、使用量に基づく割引制度などを円滑に運用することができる。
【0073】
図7は、デジタル複合機14を用いて読取配信ジョブを実行する場合の動作の流れを示している。ユーザーが専用カード15をデジタル複合機14のカードリーダ16に挿入する(ステップS301)と、この専用カード15に記録されているユーザー識別情報(ユーザーID)をカードリーダ16で読み取ってCPU30が認識する(ステップS302)。これによりデジタル複合機14が使用可能になる。ユーザーは、読取配信ジョブを実行する際の設定や当該ジョブのスタートスイッチを操作する。詳細には、読み取りの解像度、濃度、読み取る領域やサイズ、読み取った画像データをファイル化する際の保存形式、このファイルの配信先アドレスなどを設定する。FTP(ファイル・トランスファ・プロトコル)サーバへの配信や電子メールとしての配信が可能になっている。
【0074】
CPU30は、設定された内容を解析し(ステップS303)、それに従って原稿を読み取る(ステップS304)。すなわち、読取部23の自動原稿送り装置にセットされている原稿を、設定された濃度や縮小率に従って読み取り、画像データを補助記憶装置29に格納する処理が行なわれる。原稿を読み取ることによって原稿枚数や原稿サイズを認識する。
【0075】
デジタル複合機14は、ユーザーが設定した内容と原稿を読み取ることによって取得した原稿枚数や原稿サイズを、今回の読取配信ジョブにかかる使用料金を特定するためのジョブ情報として収集する。そして、収集したジョブ情報と専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを関連付けた判定要求を管理サーバ100に送信し、当該ユーザーの残高でこのジョブの使用料金を支払い可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる(ステップS305)。
【0076】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から判定要求を受信すると(ステップS306)、この判定要求に含まれるジョブ情報が示す読取配信ジョブの実行にかかる使用料金を算出する(ステップS307)。すなわち、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている料金テーブルを参照して、ジョブ情報が示す読取配信ジョブを実行するための使用料金を算出する。割引を適用する場合には、ユーザーランクに応じた割引率をさらに適用して使用料金を求める。
【0077】
このようにして求めた使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定し(ステップS308)、その判定結果を判定要求の送信元のデジタル複合機14に送信する(ステップS309)。判定結果には、支払い可能か否か(ジョブの実行可否)と、残高が不足する場合には、この残高で実行可能なジョブの範囲を表す情報が含まれる。
【0078】
デジタル複合機14は、管理サーバ100から判定結果を受信し(ステップS310)、これが支払い不可(実行不可)を表している場合は(ステップS311;N)、デジタル複合機14の表示操作部26が有するディスプレイに、料金不足(残高不足)の旨を表示する(ステップS312)。そして、ジョブ情報を収集する際に原稿を読み取ってファイル化し補助記憶装置29に保存したファイルを削除するなどを行なって、当該ジョブを削除する(ステップS313)。
【0079】
管理サーバ100から受信した判定結果が支払い可(実行可)を表している場合は(ステップS311;Y)、ファイル化して保存した段階で中断させていた読取配信ジョブの続きを実行して、すなわち、指定された宛先にファイルを配信して、当該ジョブを完結させる(ステップS314)。その後、管理サーバ100にジョブの実行が完了した旨の実行通知を送信し(ステップS315)、デジタル複合機14の内部登録から当該読取配信ジョブを削除する(ステップS316)。
【0080】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から実行通知を受信すると(ステップS317)、該当するユーザーの残高から読取配信ジョブの実行にかかった使用料金を徴収して残高を更新する(ステップS318)。
【0081】
なお、ステップS303において配信先を設定する際に、管理サーバ100に登録されている当該ユーザーの配信先アドレスを管理サーバ100にアクセスしてデジタル複合機14に取り込み、その中から配信先を選択し得るように構成してもよい。
【0082】
図8は、デジタル複合機14を用いて印刷ジョブを実行する場合の動作の流れを示している。ユーザーは、印刷したい印刷データを自身のパーソナルコンピュータ17などからデジタル複合機14に送信する(ステップS401)。印刷データを受信したデジタル複合機14は、これに基づく印刷ジョブを作成する(ステップS402)。さらに印刷ジョブに用いる記録紙サイズや記録紙の必要枚数を算出し、当該印刷ジョブの実行にかかる料金を特定するためのジョブ情報を作成する(ステップS403)。また印刷ジョブがデジタル複合機14の内部に予約登録されている旨を、表示操作部26のディスプレイに表示する(ステップS404)。
【0083】
印刷データを送信したユーザーが自身の専用カード15をデジタル複合機14のカードリーダ16に挿入すると(ステップS405)、この専用カード15に記録されているユーザー識別情報(ユーザーID)をカードリーダ16で読み取ってCPU30が認識する(ステップS406)。予約登録されている印刷ジョブをユーザーが選択してそのジョブのスタート操作を行なうと、デジタル複合機14は、当該印刷ジョブのジョブ情報と専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを関連付けた判定要求を管理サーバ100に送信し、このジョブの使用料金を当該ユーザーの残高で支払い可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる(ステップS407)。
【0084】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から判定要求を受信すると(ステップS408)、この判定要求に含まれるジョブ情報が示す印刷ジョブの実行にかかる使用料金を算出する(ステップS409)。すなわち、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている料金テーブルを参照して、ジョブ情報が示す印刷ジョブを実行するための使用料金を算出する。割引を適用する場合には、ユーザーランクに応じた割引率をさらに適用して使用料金を求める。
【0085】
このようにして求めた使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定し(ステップS410)、その判定結果を判定要求の送信元のデジタル複合機14に送信する(ステップS411)。判定結果には、支払い可能か否か(ジョブの実行可否)と、残高が不足する場合には、この残高で実行可能なジョブの範囲を表す情報が含まれる。
【0086】
デジタル複合機14は、管理サーバ100から判定結果を受信し(ステップS412)、これが支払い不可(実行不可)を表している場合は(ステップS413;N)、表示操作部26のディスプレイに、料金不足(残高不足)の旨を表示する(ステップS414)。そして、この印刷ジョブにかかわる印刷データを削除するなどを行なって、当該印刷ジョブを削除する(ステップS415)。なお、料金不足の場合に印刷データや印刷ジョブを削除するか否かをユーザーに問い合わせ、ユーザーが希望する場合には一定期間に限って印刷データや印刷ジョブを保存するように構成してもよい。これにより、今回の印刷データに基づく印刷ジョブの実行を、残高を増やしてから再度依頼することが可能になる。
【0087】
管理サーバ100から受信した判定結果が支払い可(実行可)を表している場合は(ステップS413;Y)、印刷ジョブを実行する(ステップS416)。その後、管理サーバ100にジョブの実行が完了した旨の実行通知を送信し(ステップS417)、デジタル複合機14の内部登録から当該印刷ジョブおよびこれに関連する印刷データを削除する(ステップS418)。管理サーバ100は、デジタル複合機14から実行通知を受信すると(ステップS419)、該当するユーザーの残高から印刷ジョブの実行にかかった使用料金を徴収して残高を更新する(ステップS420)。
【0088】
図9は、ファクシミリデータを受信して対応する画像を記録紙上に作成する受信データ印刷ジョブを実行する場合の動作の流れを示している。ユーザーは、どこかのファクシミリ装置からファクシミリデータをデジタル複合機14に送信する(ステップS501)。ファクシミリデータを受信したデジタル複合機14は、これに基づく受信データ印刷ジョブを作成し(ステップS502)、このジョブに用いる記録紙サイズや記録紙の必要枚数を算出し、当該受信データ印刷ジョブの実行にかかる料金を特定するためのジョブ情報を作成する(ステップS503)。さらに受信データ印刷ジョブがデジタル複合機14の内部に予約登録されている旨を、表示操作部26のディスプレイに表示する(ステップS504)。
【0089】
ユーザーが専用カード15をデジタル複合機14のカードリーダ16に挿入すると(ステップS505)、この専用カード15に記録されているユーザー識別情報(ユーザーID)をカードリーダ16で読み取ってCPU30が認識する(ステップS506)。予約登録されている受信データ印刷ジョブをユーザーが選択してそのジョブのスタート操作を行なうと、デジタル複合機14は、当該受信データ印刷ジョブのジョブ情報と専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを関連付けた判定要求を管理サーバ100に送信し、このジョブの使用料金を当該ユーザーの残高で支払い可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる(ステップS507)。
【0090】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から判定要求を受信すると(ステップS508)、この判定要求に含まれるジョブ情報が示す受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金を算出する(ステップS509)。すなわち、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている料金テーブルを参照して、ジョブ情報が示す受信データ印刷ジョブを実行するための使用料金を算出する。割引を適用する場合には、ユーザーランクに応じた割引率をさらに適用して使用料金を求める。
【0091】
このようにして求めた使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている残高で支払い可能かを判定し(ステップS510)、その判定結果を判定要求の送信元のデジタル複合機14に送信する(ステップS511)。判定結果には、支払い可能か否か(ジョブの実行可否)と、残高が不足する場合には、この残高で実行可能なジョブの範囲を表す情報が含まれる。
【0092】
デジタル複合機14は、管理サーバ100から判定結果を受信し(ステップS512)、これが支払い不可(実行不可)を表している場合は(ステップS513;N)、表示操作部26のディスプレイに、料金不足(残高不足)の旨を表示する(ステップS514)。そして、この受信データ印刷ジョブにかかわるファクシミリデータを削除するなどを行なって、当該受信データ印刷ジョブを削除する(ステップS515)。なお、料金不足の場合にファクシミリデータや受信データ印刷ジョブを削除するか否かをユーザーに問い合わせ、ユーザーが希望する場合には一定期間に限ってファクシミリデータや受信データ印刷ジョブを保存するように構成してもよい。これにより、今回のファクシミリデータに基づく受信データ印刷ジョブの実行を、残高を増やしてから再度依頼することが可能になる。
【0093】
管理サーバ100から受信した判定結果が支払い可(実行可)を表している場合は(ステップS513;Y)、受信データ印刷ジョブを実行する(ステップS516)。すなわち、ファクシミリデータに対応する画像を記録紙上に作成して出力する。その後、管理サーバ100にジョブの実行が完了した旨の実行通知を送信し(ステップS517)、デジタル複合機14の内部登録から当該受信データ印刷ジョブおよびこれに関連するファクシミリデータを削除する(ステップS518)。管理サーバ100は、デジタル複合機14から実行通知を受信すると(ステップS519)、該当するユーザーの残高から受信データ印刷ジョブの実行にかかった使用料金を徴収して残高を更新する(ステップS520)。
【0094】
図10は、原稿を読み取って得た画像データをファクシミリデータに変換して指定された宛先に送信するファクシミリ送信ジョブを実行する場合の動作の流れを示している。ユーザーが専用カード15をデジタル複合機14のカードリーダ16に挿入する(ステップS601)と、この専用カード15に記録されているユーザー識別情報(ユーザーID)をカードリーダ16で読み取ってCPU30が認識する(ステップS602)。これによりデジタル複合機14が使用可能になる。ユーザーは、ファクシミリ送信ジョブを実行する際の各種設定や当該ジョブのスタートスイッチを操作する。詳細には、解像度、濃度、送信先などを設定する(ステップS603)。
【0095】
CPU30は、設定された内容を解析し、それに従って原稿を読み取る(ステップS604)。すなわち、読取部23の自動原稿送り装置にセットされている原稿を、設定された濃度や解像度に従って読み取り、画像データを補助記憶装置29に格納する処理が行なわれる。原稿を読み取ることによって原稿枚数や原稿サイズを認識する(ステップS605)。
【0096】
デジタル複合機14は、ユーザーが設定した内容と原稿を読み取ることによって取得した原稿枚数や原稿サイズを、今回のファクシミリ送信ジョブにかかる使用料金を特定するためのジョブ情報として収集する。そして、収集したジョブ情報と専用カード15から読み取ったユーザー識別情報とを関連付けた判定要求を管理サーバ100に送信し、当該ユーザーの残高でこのジョブの使用料金を支払い可能か否かを管理サーバ100に問い合わせる(ステップS606)。
【0097】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から判定要求を受信すると(ステップS607)、この判定要求に含まれるジョブ情報が示すファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金を算出する(ステップS608)。すなわち、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーのユーザー別情報120に登録されている料金テーブルを参照して、ジョブ情報が示すファクシミリ送信ジョブを実行するための使用料金を算出する。割引を適用する場合には、ユーザーランクに応じた割引率をさらに適用して使用料金を求める。
【0098】
使用料金に含まれる通信料金の算出は、たとえば、9600bpsなど一般的な通信速度を前提として行なうようになっている。ジョブの実行後に残高から徴収する使用料金は、実際に通信した通信時間に基づいて算出される。なお、実際に通信した際の通信速度が遅くて通信料金が嵩み、徴収すべき使用料金が残高を越えてしまった場合は、超過分を次回の入金から徴収するようになっている。
【0099】
このようにして求めた使用料金を、判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定し(ステップS609)、その判定結果を判定要求の送信元のデジタル複合機14に送信する(ステップS610)。判定結果には、支払い可能か否か(ジョブの実行可否)と、残高が不足する場合には、この残高で実行可能なジョブの範囲を表す情報が含まれる。
【0100】
デジタル複合機14は、管理サーバ100から判定結果を受信し(ステップS611)、これが支払い不可(実行不可)を表している場合は(ステップS612;N)、表示操作部26のディスプレイに、料金不足(残高不足)の旨を表示する(ステップS613)。そして、ジョブ情報を収集する際に読み取って補助記憶装置29に保存してある画像データを削除するなどを行ない、当該ファクシミリ送信ジョブを削除する(ステップS614)。
【0101】
管理サーバ100から受信した判定結果が支払い可(実行可)を表している場合は(ステップS612;Y)、読み取って保存してある画像データを、指定された送信先にファクシミリ送信してジョブを完結させる(ステップS615)。その後、管理サーバ100にジョブの実行が完了した旨の実行通知を送信し(ステップS616)、デジタル複合機14の内部登録から当該ファクシミリ送信ジョブを削除する(ステップS617)。
【0102】
管理サーバ100は、デジタル複合機14から実行通知を受信すると(ステップS618)、該当するユーザーの残高からファクシミリ送信ジョブの実行にかかった使用料金を徴収して残高を更新する(ステップS619)。
【0103】
なお、ステップS603において送信先を設定する際に、管理サーバ100に登録されている当該ユーザーのファクシミリ送信先アドレスを管理サーバ100から取り込み、その中から送信先を選択し得るように構成してもよい。
【0104】
以上、本発明の実施形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成はこれら実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。たとえば、実施の形態では、途中の段階までジョブを実行してジョブ情報を取得してから管理サーバ100に支払い能力を問い合わせるようにしたが、専用カード15によってユーザーを特定できた時点や原稿の読み取り動作を実行する前に、当該ユーザーの残高を管理サーバ100に問い合わせてこれを案内表示するように構成するとよい。残高を案内表示することで、ジョブの実行依頼を行なったり実際に原稿の読み取り動作が行なわれる前に、料金不足が発生するかどうかをユーザー自身である程度判断でき、明らかに料金不足が生じるような場合に、無駄な作業が発生しなくなる。
【0105】
また、実施の形態では、専用カード15を用いてユーザーを認識したが、ユーザーの認識方法はいかなる方法であってもよく、たとえば表示操作部26を操作してユーザー識別情報を入力するように構成してもよい。この場合はパスワードなどによる本人認証を行なうとよい。
【0106】
さらに実施の形態では、料金不足が生じた場合に、その旨を案内表示してジョブの実行を中止したが、残高で支払い可能な範囲でジョブを実行するように構成してもよい。
【0107】
このほか、印刷ジョブの実行において、印刷データを予めデジタル複合機14にネットワークを介して送信する場合、その印刷データを第三者に勝手に印刷されないようにするとよい。たとえば、印刷データにパスワードやユーザー識別情報などの認証情報を付加し、認証情報を入力したユーザーだけがその印刷データに対する印刷ジョブを実行し得るように構成するとよい。ファクシミリ受信ジョブについても同様である。
【0108】
また実施の形態では、印刷ジョブやファクシミリ受信ジョブの実行に先立って、印刷データやファクシミリデータをデジタル複合機14に直接送信するようにしたが、管理サーバ100などのサーバに送信するように構成してもよい。印刷ジョブやファクシミリ受信ジョブを実行するデジタル複合機14は管理サーバ100にアクセスして該当する印刷データやファクシミリデータを取得する。このようにサーバを介することで、ユーザーは印刷ジョブやファクシミリ受信ジョブを実行するデジタル複合機14のアドレスや電話番号を知らなくて済む。
【0109】
共用のオフィスビルに設置されたデジタル複合機14をそのビルに入居しているユーザーが使用する場合には、デジタル複合機14のアドレスを知っている場合が多く、このようなときはデジタル複合機14に直接、印刷データやファクシミリデータを送信すればよい。一方、コンビニエンスストアや図書館などで印刷物を受け取る場合には、これらのアドレスをユーザーが知らない場合が多いので、サーバ経由で印刷データなどを送信するとよい。
【0110】
またファクシミリ送信ジョブにおいては、相手先と通信した際の通信速度を学習する機能を設け、通信料金を試算する際の通信速度として使用するとよい。また実施の形態では一般的な速度で通信料金を試算しておき、ジョブ実行時の通信速度が遅くて残高不足が生じたときは、不足分を事後的に精算するように構成したが、最も遅い通信速度で使用料金を試算するようにしてもよい。
【0111】
なお、読取配信ジョブにおいて指定された配信先が存在しない場合や障害が発生して配信できなかったような場合には、当該ジョブを依頼したユーザーに電子メールなどで配信に失敗した旨を報告するとよい。たとえばユーザー別情報120に登録してあるマイメールアドレスに報告用の電子メールを送信するとよい。
【0112】
このほか、実施の形態では、スキャナ装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機、複合機などを管理サーバ100に接続される機器として例示したが、機器の種類はこれらに限定されず、複数人で共用されその使用料金を徴収するように構成した機器であればよい。
【0113】
【発明の効果】
本発明にかかる課金システムによれば、機器の使用料金をユーザー別に管理サーバで一括管理するとともに、機器から受信したジョブ情報に基づいて管理サーバが使用料金を導出するので、同じジョブ内容でも使用量や契約内容によってユーザー毎に使用料金を変えることができ、ユーザー毎に異なる付加価値を与えて多様なサービスを展開することができる。また、前払いされている使用料金の残高から徴収するので、ユーザーによる使用料金の支払い作業および管理者による使用料金の徴収作業の双方が円滑かつ容易になる。
【0114】
またユーザーから依頼されたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブ情報を取得し得る途中の段階までそのジョブを実行してジョブ情報を取得し、このジョブ情報とユーザー識別情報とを管理サーバに送信して支払い能力を確認し、支払い可能の場合にジョブの続きを実行するものでは、ユーザーが手作業でジョブ情報を入力する手間が軽減され、操作性、利便性が向上する。さらにジョブ情報の入力ミスや不正な入力が防止される。
【0115】
ジョブを完結させるだけの残高がない場合に、支払い可能な範囲でジョブを実行するものでは、ジョブが一切実行されない場合に比べて、特に緊急の場合に有益である。
【0116】
残高不足でジョブを完結させることができないとき、ジョブを途中まで実行したことによって取得した情報を機器から削除するものでは、これらの情報が機器内部に残って他人に悪用されることが防止され、ユーザーは安心して機器を利用することができる。
【0117】
正常にジョブが実行されたときにはじめて使用料金を徴収するものでは、管理サーバに使用料金を問い合わせた後、エラーが発生してジョブが実行されなかったような場合に使用料金が過誤に徴収されることが防止される。
【0118】
識別カードによってユーザーを認識するものでは、ユーザーを特定するための情報を手作業で入力する場合に比べて利便性が高まる。また識別カードを所有すること自体である程度の本人認証効果を得ることができる。さらに、ユーザー毎の詳細情報を管理サーバで管理するので、識別カードにはユーザー識別情報を登録すれば良く、特にユーザーの人数が多い場合にはICカードなどを使用する場合に比べてシステム全体の価格を抑えることができる。
【0119】
管理サーバが、使用料金をユーザー毎に用意した料金表に基づいて導出するものでは、ジョブの内容が同一であってもユーザー毎に異なる使用料金を適用できる。たとえば、一月当たりの使用量や契約期間の長さなどに応じてユーザー毎に使用料金を相違させるなどして多様なサービスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのシステム構成を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかわる機器の1つであるデジタル複合機の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかわる管理サーバの機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかわる管理サーバのユーザー別情報記憶部に記憶されているユーザー別情報の一例を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかわる管理サーバが記憶している割引率表の一例を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのデジタル複合機を用いてコピージョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
【図7】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのデジタル複合機を用いて読取配信ジョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
【図8】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのデジタル複合機を用いて印刷ジョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
【図9】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのデジタル複合機を用いて受信データ印刷ジョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
【図10】本発明の実施の形態にかかわる課金システムのデジタル複合機を用いてファクシミリ送信ジョブを実行する場合の動作を示す流れ図である。
【符号の説明】
10…課金システム
11…プリンタ装置
12…スキャナ装置
13…ファクシミリ装置
14…デジタル複合機
15…専用カード
16…カードリーダ
17…パーソナルコンピュータ
18…パーソナルコンピュータ
21…ROM
22…RAM
23…読取部
24…印刷部
25…ファクシミリ部
26…表示操作部
27…通信部
28…画像処理部
29…補助記憶装置
30…CPU
31…ジョブ受付手段
32…ジョブ情報取得手段
33…判定要求送信手段
34…判定結果受信手段
35…ジョブ実行手段
36…実行通知送信手段
100…管理サーバ
101…残高管理手段
102…使用料金導出手段
103…支払能力判定手段
104…課金手段
105…判定要求受信手段
106…判定結果送信手段
107…実行通知受信手段
108…ユーザー別情報記憶部
120…ユーザー別情報
130…割引率表

Claims (12)

  1. 1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーからジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ジョブを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいてジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  2. 1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーからジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けたジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得し得る途中の段階まで前記ジョブを実行して前記ジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ジョブの続きを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいてジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  3. 原稿を読み取って記録紙上にその複製を作成するコピージョブの実行機能を備えた1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーからコピージョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けたコピージョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記コピージョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記コピージョブの続きを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記コピージョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  4. 原稿を読み取って得た画像データを指定された宛先にネットワークを通じて配信する読取配信ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーから読取配信ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた読取配信ジョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記読取配信ジョブの続きを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記読取配信ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  5. 印刷データを受信して対応する画像を記録紙上に作成する印刷ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーから、前記印刷データ受信手段が既に受信している印刷データにかかわる印刷ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた印刷ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記印刷ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記印刷ジョブを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記印刷ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  6. ファクシミリデータを受信して対応する画像を記録紙上に作成する機能を備えた1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    ファクシミリデータを受信するファクシミリデータ受信手段と、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーから、前記ファクシミリデータ受信手段が既に受信しているファクシミリデータに基づいて記録紙上に画像を作成する受信データ印刷ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記受信データ印刷ジョブを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記受信データ印刷ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  7. 原稿を読み取って得た画像データをファクシミリデータに変換して指定された宛先に送信するファクシミリ送信ジョブの実行機能を備えた1または2以上の機器と、ネットワークを介して前記機器が接続された管理サーバとを有する課金システムであって、
    前記機器は、
    当該機器のユーザーを認識するユーザー認識手段と、
    前記ユーザー認識手段が認識したユーザーから送信先の指定を含めてファクシミリ送信ジョブの実行依頼を受け付けるジョブ受付手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けたファクシミリ送信ジョブを原稿の読み取り段階まで実行して前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金の特定に必要なジョブの詳細内容を表したジョブ情報を取得するジョブ情報取得手段と、
    前記ジョブ情報取得手段が取得したジョブ情報と前記ユーザー認識手段が認識したユーザーを表すユーザー識別情報とを含む判定要求を前記管理サーバに送信する判定要求送信手段と、
    前記管理サーバから前記判定要求に対する判定結果を受信する判定結果受信手段と、
    前記管理サーバから受信した判定結果が前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金の支払い可能を示す場合に前記ファクシミリ送信ジョブの続きを実行するジョブ実行手段とを有し、
    前記管理サーバは、
    前払いされている使用料金の残高をユーザー別に管理する残高管理手段と、
    前記機器から前記判定要求を受信する判定要求受信手段と、
    前記機器から受信した判定要求に含まれるジョブ情報に基づいて前記ファクシミリ送信ジョブの実行にかかる使用料金を導出する使用料金導出手段と、
    前記使用料金導出手段が導出した使用料金を前記判定要求に含まれるユーザー識別情報に対応するユーザーの残高で支払い可能かを判定する支払能力判定手段と、
    前記支払能力判定手段の判定結果を前記判定要求の送信元に送信する判定結果送信手段とを有する
    ことを特徴とする課金システム。
  8. 前記機器の前記ジョブ実行手段は、管理サーバから受信した判定結果がジョブの実行にかかる使用料金の全額を残高で支払えない旨の場合に、支払い可能な範囲でジョブを実行する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の課金システム。
  9. 前記管理サーバから受信した判定結果がジョブの実行にかかる使用料金の支払い不可を示す場合に、前記途中まで実行したジョブに関連する情報を削除する
    ことを特徴とする請求項2、3、4または7に記載の課金システム。
  10. 前記機器は、前記判定結果に応じてジョブを実行し終えたとき、その旨を示す実行通知を前記管理サーバに送信する実行通知送信手段を有し、
    前記管理サーバは、前記機器から受信した前記実行通知が示すジョブの実行にかかった使用料金を該当するユーザーの残高から徴収する課金手段を有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8または9に記載の課金システム。
  11. 前記ユーザー識別情報を予め登録した識別カードを配布し、
    前記ユーザー認識手段は、前記識別カードから前記ユーザー識別情報を読み取ってユーザーを認識する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または10に記載の課金システム。
  12. 前記管理サーバの前記使用料金導出手段は、使用料金をユーザー毎に用意した料金表に基づいて導出する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10または11に記載の課金システム。
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