JP2023023545A - 操作ユニットおよび遊技機 - Google Patents

Abstract

【課題】安価な構成にてインパクトのある光演出が可能な操作ユニットおよび遊技機を実現する。【解決手段】操作ユニット（１）は、ベース部（２２）と、ベース部（２２）に配置されたスイッチ部（２１）とを備える。ベース部（２２）は、任意のパターンの微細加工が施され、光出射面を当該操作ユニットの正面に向けて配置された少なくとも１枚の導光板（１３）を備えた第１発光部（１２）と、導光板（１３）の厚み方向の端面に配置され、導光板（１３）に光を供給する導光板点灯基板（１４）と、を備える。【選択図】図３

Description

本発明は、パチスロ機、スロットマシン、ゲーミングマシン等の遊技機に取り付けられる操作ユニットおよび遊技機に関するものである。

パチスロ機、スロットマシン、ゲーミングマシン等の遊技機において操作ユニットは、マシンの前面の外観上目立つ位置に設けられると共に、遊技者が直接操作するものでもある。そのため、遊技者へアピールするための重要な開発箇所となっている。

従来、スイッチ部等の操作部が配置されるベース部に、液晶表示装置等の任意の画像を表示できる表示装置を搭載させて、演出効果を高めた操作ユニットがある。また、スイッチ部の周囲に光源を配置して、スイッチ部の周囲を光らせる光演出が可能な操作ユニットもある（特許文献１）。

特開２０１６－２１４３１９号公報

しかしながら、任意の画像を表示できる表示装置は高価であるため、表示装置を搭載すると製品価格が高騰する。一方、スイッチ部の周囲を光らせる操作ユニットは、表示装置を搭載した操作ユニットに比べて安価ではある。しかしながら、ベース部を全体的に使った光演出ではないため、改善の余地を有している。

本発明の一態様は、安価な構成にてインパクトのある光演出が可能な操作ユニットおよび遊技機を実現することを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る操作ユニットは、前記課題を解決するために、ベース部と、該ベース部に配置された操作部とを備える操作ユニットであって、前記ベース部は、任意のパターンの微細加工が施され、光出射面を当該操作ユニットの正面に向けて配置された少なくとも１枚の導光板を備えた第１発光部と、前記導光板の厚み方向の端面に配置され、前記導光板に光を供給する導光板点灯基板と、を備える。

上記構成によれば、導光板点灯基板から導光板に光が供給されて導光板が点灯すると、微細加工で形付けられたパターンが照光し、ベース部にパターンで描かれた文字や図柄が光像として表示される。導光板に表示された光像から発せられる光は、液晶表示装置の画面から発せられる光に比べて輝度が高く、遊技者にインパクトを与えることができる。また、導光板は、非点灯時は透明であり、パターンは一切視認されない。したがって、導光板を点灯させることで、突然光像が出現し、導光板を消灯させることで突然光像が消えるといった、メリハリのある光演出が可能である。

これにより、液晶表示装置等の高価な表示装置を用いずとも、安価な構成にてインパクトのある光演出が可能な操作ユニット等を実現することができる。

本発明の一態様に係る操作ユニットは、さらに、前記第１発光部は、前記導光板を複数備え、前記複数の導光板は、前記パターンが相互に異なり、かつ、積層して配置されている構成としてもよい。

上記構成によれば、第１発光部は、照光して表示されるパターンが相互に異なる複数の導光板を備えているので、点灯させる導光板を切り換えることで、表示を切り換えることができる。また、複数の導光板を同時に点灯させることで、異なるパターンを組み合わせて表示させることもできる。これにより、より複雑な文字や図柄を表示することができ、遊技者によりインパクトを与えることができる。

本発明の一態様に係る操作ユニットは、さらに、前記ベース部は、前記導光板と積層して配置されると共に表面に複数の発光素子が搭載された少なくとも１枚の透明基板を備えた第２発光部と、前記複数の発光素子の発光を制御する発光制御基板と、を備える構成としてもよい。

上記構成によれば、第１発光部による導光板を用いた文字や図柄の表示と、第２発光部による透明基板に搭載された複数の発光素子による表示とを組み合わせることができる。これにより、より一層複雑な文字や図柄を表示して、遊技者により強いインパクトを与えることができる。発光素子は透明基板上であれば任意の位置に搭載させることができるので、発光素子の配置によって任意の文字や図柄を表示することが可能となる。

本発明の一態様に係る操作ユニットは、さらに、前記第２発光部は、前記透明基板を複数備え、前記複数の透明基板間に、透明基板間の間隔を保持するための透明プレートが配置されている構成としてもよい。

上記構成によれば、発光素子を搭載した透明基板を複数備えており、複数の透明基板間は透明プレートにて間隔が保持されている。そのため、透明基板上の発光素子による表示に、透明基板の高さ位置の違いによる奥行が生じ、第２発光部による表示をより複雑なものとできる。これにより、遊技者によりインパクトを与えることができる。

本発明の一態様に係る操作ユニットは、さらに、前記ベース部は、前記第１発光部の光出射側に配される光反射機能および光透過機能を有する第１ミラー部と、前記第１発光部の裏面側に配される光反射機能を有する第２ミラー部と、を備える構成としてもよい。

上記構成によれば、第１発光部を挟むように配置された第１ミラー部と第２ミラー部とで合わせ鏡が構成される。これにより、合わせ鏡の作用にて第１発光部による表示に奥行き感が出現し、遊技者により一層インパクトを与えることができる。

本発明の一態様に係る操作ユニットは、さらに、前記ベース部は、前記第１発光部および第２発光部の光出射側に配される光反射機能および光透過機能を有する第１ミラー部と、前記第１発光部および第２発光部の裏面側に配される光反射機能を有する第２ミラー部と、を備える構成としてもよい。

上記構成によれば、第１発光部および第２発光部を挟むように配置された第１ミラー部と第２ミラー部とで合わせ鏡が構成される。これにより、合わせ鏡の作用にて第１発光部および第２発光部による表示に奥行き感が出現し、遊技者により一層インパクトを与えることができる。特に、発光素子からの光を直に視認する第２発光部による表示は、個々の発光素子に相当する点状の光が、奥行き方向（後方）へ連続又は断続的に続いているような見え方をするため、より一層強いインパクトを遊技者に与えることができる。

本発明の一態様に係る遊技機は、本発明の一態様に係る操作ユニットを備えることを特徴とする。

上記構成によれば、液晶表示装置等の高価な表示装置を用いずとも、安価な構成にてインパクトのある光演出が可能な操作ユニット等を実現することができる操作ユニットを備えた遊技機を提供することができる。

本発明の一態様によれば、安価な構成にてインパクトのある光演出が可能な操作ユニットおよび遊技機を実現することができる。

実施形態１又は実施形態２に係る操作ユニットおよび遊技機を示す概略斜視図である。 実施形態１に係る操作ユニットの分解斜視図である。 実施形態１に係る操作ユニットの縦断面図である。 図３に示す領域Ｂ１の拡大図である。・ 実施形態１に係る操作ユニットにおける第１発光部による光演出の説明図である。 実施形態２に係る操作ユニットの分解斜視図である。 実施形態２に係る操作ユニットの縦断面図である。 図７に示す領域Ｂ２の拡大図である。 実施形態２に係る操作ユニットが備える第２発光部および発光制御基板の平面図である。 実施形態２に係る操作ユニットにおける第１発光部および第２発光部による光演出の説明図と部分拡大図である。 実施形態１又は実施形態２に係る操作ユニットおよび遊技機の構成を示すブロック図である。 実施形態１又は実施形態２に係る操作ユニットおよび遊技機の間で行われる演出に関する基本的な処理の流れを示すフローチャートである。

以下、本発明の一側面に係る実施の形態（以下、「本実施形態」とも表記する）を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。

§１ 適用例
まず、本発明が適用される場面の一例について、図１、図２、図４、図５を用いて説明する。

図１に示すように、遊技機３０においては、筐体３１の正面側に表示部３２が設けられ、表示部３２の下方に操作ユニット１が設置されている。操作ユニット１は、ベース部２２と、ベース部２２に配置されたスイッチ部（操作部）２１とを備えている。

図２に示すように、ベース部２２は、第１発光部１２と、導光板点灯基板１４とを有している。第１発光部１２は、少なくとも１枚の導光板１３を備えており、ここでは、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂを備えている。導光板点灯基板１４は、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの厚み方向の端面に配置されており、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂに光を供給する。

第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂには、任意の文字や図柄を表すパターンＰ１，Ｐ２の微細加工が施されている。図４に示すように、導光板点灯基板１４は、光源１７を備えている。光源１７の光が第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの内部に供給されることで、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂが点灯する。

供給された光は、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの内部を伝播し、一部の光が微細加工による凹凸面等において反射されて光路を変更され、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの表面（光出射面）から出射する。図５に示すように、出射した光によって、微細加工によって形付けられているパターンＰ１，Ｐ２が照光し、視認される。

なお、図１では、遊技機３０としてスロットマシンを例示しているが、パチスロ機、ゲーミングマシン等の各種遊技機に使用できる。また、操作ユニット１は、産業用機器、民生機器などの操作ユニットにも使用できる。

〔実施形態１〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。

§２ 構成例
〔実施の形態１〕
以下、本発明の一側面における実施形態を、図１～図５に基づいて例示する。

（操作ユニット１の構成）
図１は、本実施形態に係る操作ユニット１および遊技機３０を示す概略斜視図である。図２は、本実施形態に係る操作ユニット１の分解斜視図である。図３は、本実施形態に係る操作ユニット１の縦断面図であり、矩形形状を成す操作ユニット１の短手方向の縦断面図である。図４は、図３に示す領域Ｂ１の拡大図である。

図１～図４に示すように、操作ユニット１は、ベース部２２と、ベース部２２に配置されるスイッチ部（操作部）２１と、を備える。本実施形態では、ベース部２２が矩形形状をなし、スイッチ部２１が５つ配置されている構成を例示する。

スイッチ部２１は、例えば押しボタンスイッチである。スイッチ部２１は、上方に付勢されている天面部２１ａがケース２１ｂに対して上下動する構成である（図２参照）。操作ユニット１には、スイッチ部２１に対する操作を検知する入力検知部（不図示）が設けられている。操作ユニット１が遊技機であるスロットマシンに搭載される場合、スイッチ部２１には、ベット（賭け数）を指定するためのベットボタンや、スピンの開始を指示するスピンボタン等の役割が付される。

ベース部２２は、トップパネル１０、カバー１１、第１発光部１２、導光板点灯基板１４、ミラーパネル１５、ボトムベース１６等を備えている。

第１発光部１２は、光出射面を当該操作ユニット１の正面に向けて配置された少なくとも１枚の導光板１３を備えている。なお、操作ユニット１の正面とは、トップパネル１０が位置する側の面である。ボトムベース１６側が位置する側の面を操作ユニット１の裏面（背面）と称する。導光板１３は、アクリル樹脂やガラス等の透光性部材で構成された、透明の薄板部材である。導光板１３には、導光板１３の裏面に文字や図柄などのパターンＰを形作る溝などの微細加工が施されている。

本実施形態では、第１発光部１２は、積層して配置された第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂ（複数の導光板１３）を備えている。図２に示すように、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂには、相互に異なるパターンＰ１，Ｐ２が形成されている。また、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂには、スイッチ部２１の配置に合わせて、スイッチ部２１のケース２１ｂよりも大きい開口部１３Ａａ，１３Ｂａが形成されている。

導光板点灯基板１４は、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの端面（厚み方向の端面）に配置されている。導光板点灯基板１４における第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの端面と対向する面には、光源１７が配置されている（図４参照）。光源１７の一例として、ＬＥＤを用いることができる。フルカラーＬＥＤである場合、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの点灯色を様々な色に変更することができる。導光板点灯基板１４は、搭載されている光源１７を個々に独立して駆動できるように構成されている。

本実施形態では、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの短手方向の両端面に、互いに向かい合うように２枚の導光板点灯基板１４が配置されている。これにより、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの短手方向の両端部から光を供給することができる。

トップパネル１０は、操作ユニット１の正面に設けられる透明なカバーである。トップパネル１０は、例えばポリカーボネート、アクリル、ガラス等の無色透明な材料からなる。トップパネル１０には、スイッチ部２１の配置に合わせて、スイッチ部２１のケース２１ｂよりも小さく、天面部２１ａのみ突出させる開口部１０ａが形成されている（図２参照）。トップパネル１０の裏面の周縁部には、操作ユニット１の周縁部の内部構造を目隠しするための黒色印刷１０ｂ（図２参照）が施されている。

また、本実施形態では、トップパネル１０の裏面の全面に、ハーフミラー蒸着が施されている。これにより、トップパネル１０は、光反射機能および光透過機能の両方、つまり、ハーフミラーの機能を有している。ハーフミラーの機能を有するトップパネル１０は、合わせ鏡の一方のミラー部（第１ミラー部）を構成する。ハーフミラー蒸着は、黒色印刷１０ｂの上にも施されている。なお、トップパネル１０にハーフミラーフィルムを貼るなど、蒸着以外の手法でハーフミラーの機能を付与してもよい。

ミラーパネル１５は、ミラー蒸着が施されることで構成されている。ミラーパネル１５は、光反射機能を有し、合わせ鏡の他方のミラー部（第２ミラー部）を構成する。なお、ミラーフィルムを貼るなど、蒸着以外の手法でミラーパネル１５を形成してもよい。ミラーパネル１５には、スイッチ部２１の配置に合わせて、スイッチ部２１のケース２１ｂよりも大きい開口部１５ａが形成されている（図２参照）。

ボトムベース１６は、操作ユニット１の裏面（背面）の筺体である。図２～図４に示すように、ボトムベース１６上に、ミラーパネル１５、第２導光板１３Ｂ、第１導光板１３Ａがこの順に配置される。また、ボトムベース１６上における第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの側方の所定位置に、２枚の導光板点灯基板１４、１４が設置される。開口部１２ａ，１３Ａａ，１３Ｂａ，１５ａの内側に、スイッチ部２１が配置される。スイッチ部２１が配置されると、その上から、枠状のカバー１１がボトムベース１６に嵌め合わされ、カバー１１とボトムベース１６とがネジ等（不図示）を用いて固定される。その後、トップパネル１０が、開口部１０ａの内側にスイッチ部２１が入るように被せられ、トップパネル１０の下面外周部がカバー１１に両面テープ等を用いて接着固定される。

図３に示すように、組み立てられた状態で、トップパネル１０と第１導光板１３Ａとの間、第１導光板１３Ａと第２導光板１３Ｂとの間、および第２導光板１３Ｂとミラーパネル１５との間には、空間が設けられている。

（操作ユニット１による光演出）
操作ユニット１において、導光板点灯基板１４における、第１導光板１３Ａの端面に対向する光源１７が点灯されると、第１導光板１３Ａの端面から第１導光板１３Ａの内部に光が入射し、第１導光板１３Ａが点灯する。入射した光は、全反射を繰り返しながら第１導光板１３Ａの内部を伝播される。一部の光は、微細加工による凹凸面等において反射されて光路を変更され、第１導光板１３Ａの表面（出射面）から出射する。出射した光によって、微細加工によって形付けられているパターンＰ１が照光し、ベース部２２にパターンＰ１で描かれた文字や図柄が光像として表示される。

第２導光板１３Ｂにおいて、導光板点灯基板１４における、第２導光板１３Ｂの端面に対向する光源１７が点灯されると、第２導光板１３Ｂが点灯し、ベース部２２に、第２導光板１３ＢにパターンＰ２で描かれた文字や図柄が光像として表示される。

導光板点灯基板１４は、搭載されている光源１７を個々に独立して駆動できるように構成されている。これにより、第１導光板１３Ａに対応する光源１７のみを点灯して、第１導光板１３Ａのみを点灯させたり、第２導光板１３Ｂに対応する光源１７のみを点灯して、第２導光板１３Ｂのみを点灯させたりすることができる。また、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂに対応する光源１７の両方を点灯して、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの両方を同時に点灯させ、パターンＰ１，Ｐ２で描かれた文字や図柄を組み合わせた光像を表示することもできる。

図５は、本実施形態に係る操作ユニット１における第１発光部１２による光演出の説明図である。図５の符号１０００で示す図は、第１導光板１３Ａのみを点灯させた状態である。図５の符号１００１で示す図は、第２導光板１３Ｂのみを点灯させた状態である。図５の符号１００２で示す図は、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂの両方を点灯させた状態である。第１発光部１２が備える導光板１３の枚数を増やすことで、より複雑な光像を表示することができる。

（効果）
上記構成の操作ユニット１においては、第１発光部１２に備えられた導光板１３（第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂ）を用いてベース部２２に、パターンＰで描かれた文字や図柄が光像として表示される。導光板１３に表示された光像から発せられる光は、液晶表示装置の画面から発せられる光に比べて輝度が高く、遊技者にインパクトを与えることができる。また、導光板１３は、非点灯時は透明であり、パターンＰは一切視認されない。したがって、導光板１３を点灯させることで、突然光像が出現し、導光板１３を消灯させることで突然光像が消えるといった、メリハリのある光演出が可能である。

これにより、液晶表示装置等の高価な表示装置を用いずとも、安価な構成にてインパクトのある光演出が可能となる。

また、上記構成では、第１発光部１２は、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂを備えているので、点灯させる対象を、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂ間で切り換えることで、表示を切り換えることができる。また、第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂを同時に点灯させることで、異なるパターンＰ１，Ｐ２を組み合わせて表示させることもできる。これにより、より複雑な文字や図柄を表示することができ、遊技者によりインパクトを与えることができる。

さらに、上記構成では、ベース部２２は、第１発光部１２の光出射側に配されたトップパネル１０がハーフミラーの機能を有し、第１発光部１２の裏面側にはミラーパネル１５が配置されている。トップパネル１０とミラーパネル１５とで合わせ鏡が構成され、合わせ鏡の作用で、第１発光部１２による表示に奥行き感が出現し、遊技者により一層インパクトを与えることができる。

〔実施の形態２〕
本発明の一側面における他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。

図６は、本実施形態に係る操作ユニット１Ａの分解斜視図である。図７は、本実施形態に係る操作ユニット１Ａの縦断面図であり、矩形形状を成す操作ユニット１Ａの短手方向の縦断面図である。図８は、図７に示す領域Ｂ２の拡大図である。図９は、本実施形態に係る操作ユニット１Ａが備える第２発光部２３および発光制御基板２６の平面図である。

図６～図８に示すように、操作ユニット１Ａは、さらに、第２発光部２３と、発光制御基板２６と、透明プレート２７と、を備えている点が操作ユニット１と異なり、それ以外の点が同じである。

第２発光部２３は、導光板１３（第１導光板１３Ａおよび第２導光板１３Ｂ）と積層して配置される透明基板２４を少なくとも１枚備えている。透明基板２４は、ＯＨＰシートのような薄い透明樹脂シートよりなる配線基板である。

図９に示すように、透明基板２４の表面には、複数の発光素子２５が搭載されている。発光素子２５の一例として、ＬＥＤを用いることができる。フルカラーＬＥＤである場合、第２発光部２３の発光色を様々な色に変化させることができる。発光素子２５は透明基板２４上の任意の位置に配置できる。

図６、図８に示すように、本実施形態では、第２発光部２３は、第１透明基板２４Ａ、第２透明基板２４Ｂ、および第３透明基板２４Ｃ（複数の透明基板）を備えている。第１透明基板２４Ａは、第１導光板１３Ａの光出射側に配置されている。第２透明基板２４Ｂは、第１導光板１３Ａと第２導光板１３Ｂとの間に配置されている。第３透明基板２４Ｃは、第２導光板１３Ｂの裏側に配置されている。第１透明基板２４Ａ、第２透明基板２４Ｂ、および第３透明基板２４Ｃには、スイッチ部２１の配置に合わせて、スイッチ部２１のケース２１ｂよりも大きい開口部２４Ａａ，２４Ｂａ，２４Ｃａが形成されている。

本実施形態では、第１透明基板２４Ａ、第２透明基板２４Ｂ、および第３透明基板２４Ｃにおいて、発光素子２５は、平面視で重なり合うように、同じ位置に搭載されている。本実施形態では、発光素子２５は、開口部２４Ａａ，２４Ｂａ，２４Ｃａの周囲、およびベース部２２における視認可能な領域の周縁部に配置されている。

発光制御基板２６は、透明基板２４に搭載された複数の発光素子２５を駆動する制御基板である。発光制御基板２６は、図９に示すように、透明基板２４の周縁部に分割されて配設されている。なお、発光制御基板２６の配置位置は、透明基板２４の周縁部に限定されるものではない。発光制御基板２６は、透明基板２４と導通して複数の発光素子２５を駆動する。

透明プレート２７は、空間（隙間）を埋める透明な樹脂プレートである。透明プレート２７は、埋める空間の大きさに応じた厚みを有している。本実施形態では、トップパネル１０と第１透明基板２４Ａとの間の空間、第１導光板１３Ａと第２透明基板２４Ｂとの間の空間、第２導光板１３Ｂと第３透明基板２４Ｃとの間の空間、第３透明基板２４Ｃとミラーパネル１５との間に配設されている。透明プレート２７が配設されることで、積層されている部材間に適度な間隔が保持され、トップパネル１０とミラーパネル１５とで合わせ鏡が構成された場合に、後述する発光素子２５の実像と虚像との間隔、虚像と虚像との間隔が広くなる。

透明プレート２７は、例えばポリカーボネート、アクリル、ガラス等の無色透明な材料からなる。透明プレート２７にも、スイッチ部２１の配置に合わせて、スイッチ部２１のケース２１ｂよりも大きい開口部２７ａが形成されている。

図１０は、操作ユニット１Ａにおける第１発光部１２および第２発光部２３による光演出の説明図と部分拡大図である。発光素子２５を点灯させると、発光素子２５から光が放出される。ユーザは、トップパネル１０を介して、点灯した発光素子２５から出射された光の実像（点状の光）と、ミラーパネル１５で反射された光の虚像（点状の光）とを見る。発光素子２５から出射された光の一部は、合わせ鏡を構成するトップパネル１０およびミラーパネル１５の間で繰り返し反射される。そのため、ユーザには、図１０に示すように、あたかも発光素子２５の配置位置から後方(奥行き方向)に向かって複数の発光素子が連続して配置されているかのように見える。換言すると、奥行き方向（後方）へ、発光素子２５の虚像が連続して、あるいは断続的に続いているように見える。なお、図１０では、第１透明基板２４Ａ上の発光素子２５のみを点灯させている。

（効果）
このように、上記構成によれば、第１発光部１２による導光板１３を用いた文字や図柄の表示と、第２発光部２３による透明基板２４に搭載された複数の発光素子２５による表示とを組み合わせることができる。これにより、より一層複雑な文字や図柄を表示して、遊技者により強いインパクトを与えることができる。発光素子２５は透明基板２４上であれば任意の位置に搭載させることができるので、発光素子にて任意の文字や図柄を表示することが可能となる。

また、上記構成では、発光素子２５を搭載した透明基板２４を複数備えており、複数の透明基板２４間は透明プレート２７にて間隔が保持されている。そのため、透明基板２４上の発光素子２５による表示に、透明基板２４の高さ位置の違いによる奥行が生じ、第２発光部２３による表示をより複雑なものとできる。

さらに、上記構成では、第１発光部１２および第２発光部２３を挟むように配置されたトップパネル１０およびミラーパネル１５で合わせ鏡が構成される。これにより、第１発光部１２および第２発光部２３による表示に奥行き感が出現し、遊技者により一層インパクトを与えることができる。

特に、発光素子２５からの光を直に視認する第２発光部２３による表示は、個々の発光素子２５に相当する点状の光が、奥行き方向（後方）へ連続又は断続的に続いているような見え方をする。そのため、ユーザに対して、操作ユニット１Ａが奥へ向かって広がっているような錯覚を起こさせ、操作ユニット１Ａに奥行きを感じさせることができる。これにより、より一層強いインパクトを遊技者に与えることができる。

また、上記構成では、発光素子２５は、開口部２４Ａａ，２４Ｂａ，２４Ｃａの周囲、およびベース部２２における視認可能な領域の周縁部に配置されている。そのため、図１０に示すように、第１発光部１２による光演出を妨げることなく組み合わせることが可能となる。また、第２発光部２３の発光素子２５は、発光素子２５が非点灯の状態では、粒のような状態で視認される。しかしながら、スイッチ部２１の周囲に沿うように、また、カバー１１の内側に沿うように配置されているので、目立ち難くい。

〔実施の形態３〕
本発明の一側面における他の実施の形態を、図１１、図１２に基づいて例示する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。

本実施の形態では、前述した実施形態１，２の操作ユニット１，１Ａとこれを搭載した遊技機３０との間で行われる演出に関する基本的な動作について説明する。図１１は、操作ユニット１，１Ａおよび遊技機３０の構成を示すブロック図である。図１２は、操作ユニット１，１Ａおよび遊技機３０の間で行われる演出に関する基本的な処理の流れを示すフローチャートである。

図１１に示すように、遊技機３０は、遊技機側制御部３７、表示演出部３８、および前述した操作ユニット１を備えている。表示演出部３８は、例えば図１に示した遊技機３０の表示部３２である。操作ユニット１は、操作部３３、入力検知部３４、スイッチ側制御部３５、発光演出部３６等を備えている。

操作部３３は、前述したスイッチ部２１に相当し、入力検知部３４は、前述したスイッチ部２１が押されたことを検出する入力検知部に相当する。スイッチ側制御部３５は、操作ユニット１の場合、入力検知部３４および導光板点灯基板１４と接続されている。操作ユニット１Ａの場合であれば、スイッチ側制御部３５は、入力検知部３４、導光板点灯基板１４および発光制御基板２６と接続されている。

発光演出部３６は、操作ユニット１の場合、前述した第１発光部１２および導光板点灯基板１４にて構成される。操作ユニット１Ａの場合であれば、発光演出部３６は、第１発光部１２および導光板点灯基板１４と、第２発光部２３および発光制御基板２６とで構成される。

図１２に示すように、入力検知部３４は、常に操作部３３が操作されたか否かを検出している（Ｓ１）。遊技者が操作部３３を操作すると、入力検知部３４がこれを検出して（Ｓ１でＹＥＳ）、スイッチ側制御部３５に操作を検出していることを示す入力検知信号を送信する（Ｓ２）。スイッチ側制御部３５は入力検知信号を受信すると（Ｓ３）、入力検知信号を受信したことを遊技機側制御部３７に通知する（Ｓ４）。これを受けて、遊技機側制御部３７は、演出コードを決定する（Ｓ５）。遊技機側制御部３７は、スイッチ部２１に割り当てられている機能を、演出コードを決定する要素の一つとして用いる。

演出コードを決定すると、遊技機側制御部３７は、決定した演出コードをスイッチ側制御部３５に通知する（Ｓ６）。これにより、遊技機３０側の表示演出部３８および操作ユニット１側の発光演出部３６において、決定された演出コードの演出が開始される（Ｓ７）。

演出が開始されると、遊技機側制御部３７は、演出を終了するか否かを常に判定している（Ｓ８）。遊技者が演出終了を決定する所定の操作を操作部３３に対して行ったり、演出を開始して所定時間経過したりすると演出終了と判定し（Ｓ８でＹＥＳ）、スイッチ側制御部３５に演出終了を通知する（Ｓ９）。これにより、遊技機３０側の表示演出部３８および操作ユニット１側の発光演出部３６において、演出が終了し（Ｓ１０）、Ｓ１に戻る。Ｓ８において、所定時間経過して演出が終了した場合はＳ１に戻って次のゲームのための操作部３３に対する操作を待つ。一方、Ｓ８において、次のゲームを開始するためのスピンボタンが操作された場合などは、Ｓ１においてＹＥＳと判断してＳ２に進む。

§３ 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。

例えば、導光板点灯基板１４は、矩形形状の導光板１３の短手方向の両端部に配置していたが、長手方向に対向するように配置されていてもよいし、矩形形状の４つの辺それぞれに配置されていてもよいし、何れかの辺に１つ配置されていてもよい。

また、第２発光部２３として、平面視において奥行き方向に複数の発光素子２５を一列に並べた構成を例示したが、一列に並べる構成に限定されるものではない。例えば、複数の透明基板２４が積層された状態を平面視した場合に、各透明基板２４に搭載された発光素子２５の配置位置がずれており、重畳していない部分が含まれていてもよい。また、奥行き方向に並べて配置された複数の発光素子２５が、奥行き方向に対して傾きを持って配置されていてもよい。

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

１，１Ａ 操作ユニット
１０ トップパネル（第１ミラー部）
１１ カバー
１２ 第１発光部
１３ 導光板
１３Ａ 第１導光板
１３Ｂ 第２導光板
１４ 導光板点灯基板
１５ ミラーパネル（第２ミラー部）
１６ ボトムベース
１７ 光源
２１ スイッチ部（操作部）
２１ａ 天面部
２１ｂ ケース
２２ ベース部
２３ 第２発光部
２４ 透明基板
２４Ａ 第１透明基板
２４Ｂ 第２透明基板
２４Ｃ 第３透明基板
２５ 発光素子
２６ 発光制御基板
２７ 透明プレート
３０ 遊技機

Claims (7)

1. ベース部と、該ベース部に配置された操作部とを備える操作ユニットであって、
   前記ベース部は、
   任意のパターンの微細加工が施され、光出射面を当該操作ユニットの正面に向けて配置された少なくとも１枚の導光板を備えた第１発光部と、
   前記導光板の厚み方向の端面に配置され、前記導光板に光を供給する導光板点灯基板と、を備える操作ユニット。
2. 前記第１発光部は、前記導光板を複数備え、
   前記複数の導光板は、前記パターンが相互に異なり、かつ、積層して配置されている請求項１に記載の操作ユニット。
3. 前記ベース部は、
   前記導光板と積層して配置されると共に表面に複数の発光素子が搭載された少なくとも１枚の透明基板を備えた第２発光部と、
   前記複数の発光素子の発光を制御する発光制御基板と、
   を備える請求項１又は２に記載の操作ユニット。
4. 前記第２発光部は、前記透明基板を複数備え、
   前記複数の透明基板間に、透明基板間の間隔を保持するための透明プレートが配置されている請求項３に記載の操作ユニット。
5. 前記ベース部は、
   前記第１発光部の光出射側に配される光反射機能および光透過機能を有する第１ミラー部と、
   前記第１発光部の裏面側に配される光反射機能を有する第２ミラー部と、を備える請求項１又は２に記載の操作ユニット。
6. 前記ベース部は、
   前記第１発光部および第２発光部の光出射側に配される光反射機能および光透過機能を有する第１ミラー部と、
   前記第１発光部および第２発光部の裏面側に配される光反射機能を有する第２ミラー部と、を備える請求項３又は４に記載の操作ユニット。
7. 請求項１～６の何れか１項に記載の操作ユニットを備えることを特徴とする遊技機。

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