JP2023021864A - ウエーハの検査方法および検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエーハを汚染させることなく、貼り合わせウエーハの界面に形成されたボイドの検査を行うことができるウエーハの検査方法および検査装置を提供すること。【解決手段】ウエーハの検査方法は、複数のウエーハを貼り合わせて貼り合わせウエーハを形成する貼り合わせウエーハ形成ステップ101と、貼り合わせウエーハの表面に光源から所定の入射角で光を照射する照射ステップ102と、照射ステップ102で貼り合わせウエーハの表面に照射された光の反射光を撮像し、貼り合わせウエーハの表面に生じた凹凸が反映された撮像画像を形成する撮像ステップ103と、撮像ステップで得られる撮像画像から、貼り合わせウエーハのウエーハ同士の界面におけるボイドの状態を判定する判定ステップ104と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ウエーハの検査方法および検査装置に関する。
近年、半導体デバイスの小型化や薄化が進むに伴い、ボンディングワイヤを用いずに半導体デバイス同士を接合して三次元的に集積度を高める技術が開発されている。中でも、接着層を介して複数のウエーハを積層するWoW(Wafer on Wafer)と呼ばれる方式は、ウエーハを一括処理できるため生産性に優れているという利点がある。
特開2005-302967号公報 特開平05-288732号公報
ところで、ウエーハ同士を接合する際に、気泡やパーティクルの混入といった所謂ボイドが発生する場合がある(特許文献1参照)。ボイドが発生した箇所のデバイスは不良品となるため、接合時には検査を実施する必要がある。しかしながら、SAT(Scanning Acoustic Tomography)による検査は、水中での観察となるため、ウエーハの汚染が懸念されていた(特許文献2参照)。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウエーハを汚染させることなく、貼り合わせウエーハの界面に形成されたボイドの検査を行うことができるウエーハの検査方法および検査装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のウエーハの検査方法は、複数のウエーハを貼り合わせて貼り合わせウエーハを形成する貼り合わせウエーハ形成ステップと、該貼り合わせウエーハの表面に光源から所定の入射角で光を照射する照射ステップと、該照射ステップで該貼り合わせウエーハの表面に照射された光の反射光を撮像し、該貼り合わせウエーハの表面に生じた凹凸が反映された撮像画像を形成する撮像ステップと、該撮像ステップで得られる撮像画像から、該貼り合わせウエーハのウエーハ同士の界面におけるボイドの状態を判定する判定ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明のウエーハの検査方法において、該貼り合わせウエーハは、少なくとも3枚のウエーハを貼り合わせることにより形成され、該判定ステップでは、該撮像画像の該ボイドに対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、該ボイドの発生層を判定してもよい。
本発明のウエーハの検査方法において、該貼り合わせウエーハ形成ステップは、複数のウエーハを貼り合わせる前または後に、ウエーハの表面を仕上げ厚さまで研削して薄化する研削ステップを含んでもよい。
また、本発明の検査装置は、複数のウエーハを貼り合わせて形成された貼り合わせウエーハを検査する検査装置であって、該貼り合わせウエーハを載置する載置テーブルと、該載置テーブルに載置された貼り合わせウエーハの露出した面に所定の入射角で光を照射する光源と、該光源から貼り合わせウエーハの該露出した面に照射された光が該露出した面で反射された反射光を含む撮像画像を撮像する撮像ユニットと、該撮像画像から該貼り合わせウエーハの該露出した面に生じた凹凸を検出し、該露出した面の凹凸に基づいて、該貼り合わせウエーハのウエーハ同士の界面におけるボイドの状態を判定する判定部を有する制御ユニットと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の検査装置において、該撮像ユニットと該載置テーブルとを相対的に移動させる移動ユニットを更に備え、該制御ユニットは、該撮像ユニットと該貼り合わせウエーハとを相対的に移動させながら該貼り合わせウエーハの所定領域を撮像した複数の撮像画像を記憶する記憶部と、該記憶部に記憶された複数の撮像画像を結合して該貼り合わせウエーハの全面の全体画像を形成する画像形成部と、を有してもよい。
また、本発明の検査装置において、該判定部は、該撮像画像の該ボイドに対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、該ボイドの発生層を判定してもよい。
また、本発明の検査装置において、該判定部は、該撮像画像が入力されると該ボイドの発生層を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで該ボイドの発生層を判定してもよい。
また、本発明の検査装置において、該判定部は、該撮像画像が入力されると該ボイドの発生原因を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで該ボイドの発生原因を判定してもよい。
本発明は、ウエーハを汚染させることなく、貼り合わせウエーハの界面に形成されたボイドの検査を行うことができる。
図1は、実施形態に係るウエーハの検査方法の流れを示すフローチャート図である。 図2は、図1に示すウエーハ形成ステップの一状態を示す模式図である。 図3は、図1に示すウエーハ形成ステップの図2の後の一状態を示す模式図である。 図4は、図1に示すウエーハ形成ステップの図3の後の一状態を示す模式図である。 図5は、図1に示すウエーハ形成ステップの後の貼り合わせウエーハの状態を示す断面図である。 図6は、図5の一部拡大図である。 図7は、図1に示す照射ステップ、撮像ステップ、および判定ステップを実施する検査装置の構成例を示す模式図である。 図8は、図1に示す撮像ステップにおいて撮像された撮像画像の一例を示す図である。 図9は、図1に示す撮像ステップにおいて撮像された複数の撮像画像から形成された全体画像の一例を示す図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。更に、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換または変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係るウエーハの検査方法について図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係るウエーハの検査方法の流れを示すフローチャート図である。実施形態のウエーハの検査方法は、ウエーハ形成ステップ101と、照射ステップ102と、撮像ステップ103と、判定ステップ104と、を備える。
(ウエーハ形成ステップ101)
図2は、図1に示すウエーハ形成ステップ101の一状態を示す模式図である。図3は、図1に示すウエーハ形成ステップ101の図2の後の一状態を示す模式図である。図4は、図1に示すウエーハ形成ステップ101の図3の後の一状態を示す模式図である。図5は、図1に示すウエーハ形成ステップ101の後の貼り合わせウエーハ2の状態を示す断面図である。図6は、図5の一部拡大図である。図6は、図5における枠内を拡大して示した図である。
ウエーハ形成ステップ101は、複数のウエーハ10を貼り合わせて貼り合わせウエーハ1、2を形成するステップである。ウエーハ10は、シリコン(Si)、サファイア(Al)、ガリウムヒ素(GaAs)または炭化ケイ素(SiC)等を基板とする円板状の半導体ウエーハ、光デバイスウエーハ等のウエーハである。ウエーハ10には、例えば、交差する複数の分割予定ラインで区画された領域に、電極パッドおよび電極パッドに接続した貫通電極を備える複数のデバイスが形成される。
図2から図4までに示すウエーハ形成ステップ101では、一方のウエーハ10に対して他方のウエーハ10-1に貼り付けて、2枚のウエーハ10、10-1からなる貼り合わせウエーハ1を形成する。ウエーハ形成ステップ101では、貼り合わせウエーハ1に、更にウエーハ10-2、10-3、10-4、10-5を次々に貼り付けて、図5および図6に示すような、多段積層された貼り合わせウエーハ2を形成してもよい。
図2に示すように、ウエーハ形成ステップ101では、まず、サポートウエーハ30の一方の面に仮接着剤31を介してウエーハ10-1の上面11-1側を貼り付ける。仮接着剤31は、外的刺激が付与されることにより接着力が低下する接着剤である。外的刺激は、例えば、紫外線の照射または加熱等を含む。仮接着剤31は、サポートウエーハ30の一方の面に塗布される液状樹脂の接着剤でもよいし、両面に粘着層を有する樹脂シート状の接着剤でもよい。
ウエーハ形成ステップ101では、次に、サポートウエーハ30に支持されたウエーハ10-2の下面12-1に、接着剤からなる接着層20-1を形成する。接着層20-1は、ウエーハ10-1の下面12-1に塗布される液状樹脂の接着剤でもよいし、両面に粘着層を有する樹脂シート状の接着剤でもよい。
ウエーハ形成ステップ101では、次に、ウエーハ10-1の下面12-1に形成された接着層20-1を下方に向けて、ウエーハ10の上面11と間隔をあけて対向させる。次に、図3に示すように、ウエーハ10-1の下面12-1に形成された接着層20-1がウエーハ10の上面11に密着するように、接着層20-1を介してウエーハ10-1をウエーハ10に貼り付ける。これにより、ウエーハ10の上面11とウエーハ10-2の下面12-1とが、接着層20-1を介して貼り合わされ、2枚のウエーハ10、10-1からなる貼り合わせウエーハ1が形成される。
ウエーハ形成ステップ101では、次に、図4に示すように、仮接着剤31に外的刺激を付与して仮接着剤31の接着力を低下させ、サポートウエーハ30をウエーハ10-1から取り外す。次に、貼り合わせウエーハ1のウエーハ10-1の露出した面(上面11-1)側を、仕上げ厚さまで研削して薄化する。すなわち、ウエーハ形成ステップ101は、研削ステップを含んでもよい。
研削ステップでは、研削装置35によって、チャックテーブル36の保持面に保持された貼り合わせウエーハ1の最上層のウエーハ(ウエーハ10-1)の露出した面(上面11-1)を研削する。研削装置35が、図4に示す一例において、チャックテーブル36と、回転軸部材であるスピンドル37と、スピンドル37の下端に取り付けられた研削ホイール38と、研削ホイール38の下面に装着される研削砥石39と、を備える。研削ホイール38は、チャックテーブル36の軸心と平行な回転軸で回転する。
研削ステップでは、まず、チャックテーブル36の保持面に、貼り合わせウエーハ1の最下層のウエーハ10の下面12側を吸引保持する。次に、チャックテーブル36を軸心回りに回転させた状態で、研削ホイール38を軸心回りに回転させる。次に、研削水を加工点に供給するとともに、研削ホイール38の研削砥石39をチャックテーブル36に所定の送り速度で近付ける。これにより、研削砥石39で貼り合わせウエーハ1の最上層のウエーハ(ウエーハ10-1)の露出した面(上面11-1)を研削し、所定の仕上げ厚さまで薄化する。
その後、多段積層された貼り合わせウエーハ2を形成する場合は、図5に示すように、ウエーハ10-2、10-3、10-4、10-5を、それぞれ、接着層20-2、20-3、20-4、20-5を介して、次々に貼り付ける。具体的には、ウエーハ10-2の下面12-2に接着層20-2を形成し、接着層20-2がウエーハ10-1の上面11-1に密着するように、接着層20-2を介してウエーハ10-2をウエーハ10-1に貼り付ける。ウエーハ10-3の下面12-3に接着層20-3を形成し、接着層20-3がウエーハ10-2の上面11-2に密着するように、接着層20-3を介してウエーハ10-3をウエーハ10-2に貼り付ける。ウエーハ10-4の下面12-4に接着層20-4を形成し、接着層20-4がウエーハ10-3の上面11-3に密着するように、接着層20-4を介してウエーハ10-4をウエーハ10-3に貼り付ける。ウエーハ10-5の下面12-5に接着層20-5を形成し、接着層20-5がウエーハ10-4の上面11-4に密着するように、接着層20-5を介してウエーハ10-5をウエーハ10-4に貼り付ける。これにより、ウエーハ10にウエーハ10-1、10-2、10-3、10-4、10-5が5段積層され、ウエーハ10-5の上面11-5が露出した、6枚のウエーハ10、10-1、10-2、10-3、10-4、10-5からなる貼り合わせウエーハ2が形成される。
図6に示すように、貼り合わせウエーハ2は、接着層20-1、20-2、20-3、20-4、20-5(以降、特に区別しない場合は、接着層20と記す)に、ボイド21、22が発生している。ボイド21、22は、パーティクル23を含有する核有のボイド22を含む。図6に示す一部分において、具体的には、ウエーハ10-1とウエーハ10-2との間の接着層20-2、およびウエーハ10-2とウエーハ10-3との間の接着層20-3に、ボイド21-2、21-3が発生している。また、ウエーハ10-4とウエーハ10-5との間の接着層20-5に、パーティクル23を含有する核有のボイド22-5が発生している。
(検査装置50)
ここで、実施形態において照射ステップ102、撮像ステップ103、および判定ステップ104を実施する検査装置50の構成について説明する。図7は、図1に示す照射ステップ102、撮像ステップ103、および判定ステップ104を実施する検査装置50の構成例を示す模式図である。
図7に示す一例では、検査装置50が、3枚のウエーハ10、10-1、10-2を貼り合わせ、3段に多段積層された貼り合わせウエーハ3について検査を実施する様子を示している。また、以降の照射ステップ102、撮像ステップ103、および判定ステップ104の説明では、3段に多段積層された貼り合わせウエーハ3を例に挙げて説明する。貼り合わせウエーハ3は、環状のフレーム40が貼着されかつ貼り合わせウエーハ3の外径よりも大径なテープ41がウエーハ10の下面12側に貼着されて、フレーム40の開口内に支持される。検査装置50は、載置テーブル51と、光源60と、撮像ユニット70と、移動ユニット80と、制御ユニット90と、を備える。
載置テーブル51は、貼り合わせウエーハ3が載置面52に載置される。載置面52は、例えば、ポーラスセラミック等から形成された円板形状である。載置面52は、実施形態において、水平方向と平行な平面である。載置面52は、例えば、真空吸引経路を介して真空吸引源と接続している。載置テーブル51は、載置面52上に載置された貼り合わせウエーハ3を吸引保持する。
載置テーブル51の周囲には、貼り合わせウエーハ3を支持するフレーム40を挟持するクランプ部53が複数配置されている。載置テーブル51は、回転ユニット54によりZ軸方向と平行な軸心回りに回転される。また、載置テーブル51は、後述の移動ユニット80により、X軸方向およびY軸方向に移動可能に支持される。載置テーブル51は、回転ユニット54を介して、移動ユニット80により、X軸方向およびY軸方向に移動可能に支持されてもよい。載置テーブル51は、移動ユニット80により、Z軸方向に移動可能に支持されてもよい。載置テーブル51は、回転ユニット54を介して、移動ユニット80により、Z軸方向に移動可能に支持されてもよい。
光源60は、載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3の露出した面に対して光61を照射する。光源60は、貼り合わせウエーハ3に対して所定の入射角62で光61を照射する。貼り合わせウエーハ3の露出した面は、図7に示す一例において、ウエーハ10-2の上面11-2である。貼り合わせウエーハ3に対して所定の入射角62で入射した光61は、上面11-2で反射し、反射光63として、撮像ユニット70に入射する。
光源60は、実施形態において、波長が635nmであるLD(レーザーダイオード)であるが、本発明では種類および位置等を制限されず、例えば、白熱電球またはLED等を含んでもよい。光源60から照射される光61は、平行光でもよいし、非平行光でもよい。光61が平行光である場合には、光源60に対してレンズ等の光学素子を組み合わせることが好ましい。光61が非平行光である場合には、発光領域が小さく点光源とみなせる光源60であることが好ましい。
撮像ユニット70は、光源60から貼り合わせウエーハ3の露出した面(上面11-2)に照射された光61が露出した面で反射された反射光63を含む撮像画像(例えば、図8に示す撮像画像71等)を撮像する。撮像ユニット70は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子と、レンズ等の光学素子とを組み合わせたデジタルカメラを含む。撮像ユニット70による撮像領域は、実施形態において、20mm×20mm、または15mm×15mm程度である。撮像ユニット70は、撮像した撮像画像を、制御ユニット90へ出力する。撮像ユニット70は、載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3に入射した光61の反射光63を受光するため、光源60との相対位置が固定可能である。
移動ユニット80は、撮像ユニット70と載置テーブル51とを相対的に移動させる。より詳しくは、移動ユニット80は、載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3に対して光源60によって光61が照射される領域であって撮像ユニット70によって撮像される領域と、載置テーブル51と、を相対的に移動させる。移動ユニット80は、例えば、載置テーブル51をX軸方向およびY軸方向に移動させるX軸方向移動ユニットおよびY軸方向移動ユニットを含む。移動ユニット80は、例えば、載置テーブル51をZ軸方向に移動させるZ軸方向移動ユニットを含んでもよい。移動ユニット80は、例えば、光源60および撮像ユニット70を共にX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に移動させるX軸方向移動ユニット、Y軸方向移動ユニット、およびZ軸方向移動ユニットを含んでもよい。
制御ユニット90は、検査装置50の上述した各構成要素をそれぞれ制御して、貼り合わせウエーハ3に対する検査動作を検査装置50に実行させる。制御ユニット90は、演算手段としての演算処理装置と、記憶手段としての記憶装置と、通信手段としての入出力インターフェース装置と、を含むコンピュータである。
演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等のメモリを有する。演算処理装置は、記憶装置に格納された所定のプログラムに基づいて各種の演算を行う。演算処理装置は、演算結果に従って、入出力インターフェース装置を介して各種制御信号を上述した各構成要素に出力し、検査装置50の制御を行う。制御ユニット90は、判定部91と、記憶部92と、画像形成部93と、を有する。
判定部91は、撮像ユニット70が撮像した撮像画像(例えば、図8に示す撮像画像71を参照)から、貼り合わせウエーハ3の露出した面(上面11-2)に生じた凹凸を検出する。判定部91は、検出した露出した面の凹凸に基づいて、貼り合わせウエーハ3のウエーハ10、10-1、10-2同士の界面におけるボイド21、22の状態を判定する。すなわち、判定部91は、所謂魔鏡の原理によって、貼り合わせウエーハ3の上面11-2側からボイド21、22を検出する。
判定部91は、撮像画像のボイド21、22に対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、ボイド21、22の発生層を判定する。ボイド21、22の発生層とは、ウエーハ10、10-1とウエーハ10-1、10-2との間の接着層20-1、20-2のうちボイド21、22が発生している接着層20-1、20-2をいう。
判定部91は、撮像画像が入力されるとボイド21、22の発生層を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで、ボイド21、22の発生層を判定してもよい。判定部91は、撮像画像が入力されるとボイド21、22の発生原因を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで、ボイド21、22の発生原因を判定してもよい。発生原因は、例えば、パーティクル23によるものか、もしくはエアーが噛んでいることによるものか、すなわち接合条件が不適切であること等を起因とするものを含む。
記憶部92は、貼り合わせウエーハ3の所定領域を撮像した撮像画像を記憶する。この際、制御ユニット90は、移動ユニット80によって撮像ユニット70と載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3とを相対的に移動させながら、撮像ユニット70に貼り合わせウエーハ3の所定領域を撮像した複数の撮像画像を撮像させる。
この際、制御ユニット90は、撮像画像の撮像領域と隣接する撮像画像の撮像領域との間に空白部分がないように、撮像ユニット70および移動ユニット80を制御する。記憶部92は、撮像ユニット70が撮像した複数の撮像画像を記憶する。記憶部92は、例えば、撮像画像の撮像領域を示す座標情報と撮像画像とを紐づけて、撮像画像を記憶する。
画像形成部93は、記憶部92に記憶された複数の撮像画像を結合して、貼り合わせウエーハ3の全面の全体画像(例えば、図9に示す全体画像72を参照)を形成する。画像形成部93は、例えば、記憶部92に記憶された複数の撮像画像のそれぞれの座標情報に基づいて、複数の撮像画像を結合する。
(照射ステップ102)
照射ステップ102は、貼り合わせウエーハ3の上面11-2に光源60から所定の入射角62で光61を照射するステップである。実施形態の照射ステップ102では、図7に示す制御ユニット90が、光源60に光61を照射させる。光源60から照射された光61は、載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3の上面11-1で反射し、撮像ユニット70に入射する。
(撮像ステップ103)
図8は、図1に示す撮像ステップ103において撮像された撮像画像71の一例を示す図である。撮像ステップ103は、照射ステップ102で貼り合わせウエーハ3の上面11-2に照射された光61の反射光63を撮像し、貼り合わせウエーハ3の上面11-2に生じた凹凸が反映された撮像画像71を形成するステップである。
実施形態の撮像ステップ103では、図7に示す制御ユニット90が、撮像ユニット70に貼り合わせウエーハ3の上面11-2で反射された光61の反射光63を撮像させる。撮像ユニット70が撮像した撮像画像71は、貼り合わせウエーハ3の上面11-2に生じた凹凸が反映された撮像画像71である。図8に示すように、撮像画像71には、ボイド21-1、21-2、22-1、22-2等が撮像されている。
図9は、図1に示す撮像ステップ103において撮像された複数の撮像画像71から形成された全体画像72の一例を示す図である。撮像ステップ103では、制御ユニット90が、移動ユニット80によって撮像ユニット70と載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハ3とを相対的に移動させながら、撮像ユニット70に貼り合わせウエーハ3の所定領域を撮像した複数の撮像画像71を撮像させる。次に、制御ユニット90の記憶部92が、貼り合わせウエーハ3の所定領域を撮像した撮像画像71を記憶する。次に、制御ユニット90の画像形成部93が、記憶部92に記憶された複数の撮像画像71を結合して、貼り合わせウエーハ3の全面の全体画像72を形成する。
(判定ステップ104)
判定ステップ104は、撮像ステップ103で得られる撮像画像71から、貼り合わせウエーハ3のウエーハ10、10-1、10-2同士の界面(接着層20-1、20-2)におけるボイド21、22の状態を判定するステップである。実施形態の判定ステップ104では、図7に示す制御ユニット90の判定部91が、撮像画像71から、貼り合わせウエーハ3の露出した面(上面11-2)に生じた凹凸を検出する。判定部91は、検出した露出した面の凹凸に基づいて、貼り合わせウエーハ3のウエーハ10、10-1、10-2同士の界面におけるボイド21、22の状態を判定する。
判定ステップ104では、例えば、撮像画像71のボイド21、22に対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、ボイド21、22の発生層を判定する。すなわち、貼り合わせウエーハ3の上層に発生したボイド21、22は、コントラストが大きく、下層に発生したボイド21、22は、コントラストが小さい。
例えば、撮像画像71のボイド21-1、22-1は、コントラストが小さいため、下層であるウエーハ10とウエーハ10-1との間の接着層20-1に生成されたボイド21、22であると判定できる。また、例えば、撮像画像71のボイド21-2、22-2は、コントラストが大きいため、上層であるウエーハ10-1とウエーハ10-2との間の接着層20-2に生成されたボイド21、22であると判定できる。
判定ステップ104では、機械学習によって構成された学習済モデルでボイド21、22の発生層および発生原因を判定してもよい。これにより、貼り合わせウエーハ3の積層数が多い場合でも、正確な判定が可能である。
以上説明したように、実施形態に係るウエーハの検査方法および検査装置50は、貼り合わせウエーハ3の表面(上面11-2)に光61を照射して反射した反射光63を撮像し、撮像画像71に反映された表面の凹凸に基づいて、ウエーハ同士の界面におけるボイド21、22の状態を判定する。すなわち、界面にボイド21、22が発生した位置に対応する貼り合わせウエーハ3の表面には、凹凸が形成される。撮像画像の明度、コントラスト、またはボケ量に基づいて、表面の凹凸、すなわちボイド21、22の平面方向の位置を検出し、発生層を判定する。
実施形態によれば、水に浸漬させることなくウエーハの界面に形成されたボイド21、22を確認することができるため、ウエーハを汚染させずにボイド21,22を検査することができる。また、多層積層の貼り合わせウエーハ2、3においても、一度の観察でどの層にボイド21、22が存在するかを確認することができるため、積層を実施する毎に検査を実施する必要がなく、検査工数が削減されるという利点を有する。
なお、ウエーハの検査方法では、例えば、図5および図6に示す5段積層された貼り合わせウエーハ2の場合、実施形態のウエーハの検査方法では、薄化された後のウエーハ10-1、10-2、10-3、10-4、10-5の厚みが5μm以下、接着層20-1、20-2、20-3、20-4、20-5の厚みが5μm以下において実施可能である。実施形態のウエーハの検査方法では、厚みが100μm以下の貼り合わせウエーハに対して実施可能である。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、ウエーハ形成ステップ101において、実施形態では、ウエーハを貼り合わせた後に、貼り合わせたウエーハの露出した面側を研削して薄化するが、本発明では、貼り合わせる前に薄化してもよいし、薄化しなくてもよい。
また、撮像ユニット70は、実施形態では反射光63を直接受光するが、本発明ではスクリーンに投影された反射光63の投影画像を撮像してもよい。
また、実施形態では、下面側が載置テーブル51に載置された貼り合わせウエーハの上面に光源60からの光61を照射するが、例えば、ウエーハのパターンが形成されない面が下面側に位置する場合では、貼り合わせウエーハの外周縁等を支持し、下面側を露出させた状態で、下面に光源60からの光61を照射してもよい。この場合、下面で反射した反射光63を撮像し、下面に生じた凹凸が反映された撮像画像から、ボイド21、22の状態を判定する。すなわち、本発明において、光61を照射し反射光63を撮像する対象は、貼り合わせウエーハの露出した面、すなわちウエーハの表面であればよい。なお、本明細書において、ウエーハの「表面」とは、内部に対して外側をなす面を指し、パターンの形成の有無に左右されない。
1、2、3 貼り合わせウエーハ
10 ウエーハ
11 上面(表面、露出した面)
12 下面
20 接着層
21、22 ボイド
23 パーティクル
10-1、10-2、10-3、10-4、10-5 ウエーハ
11-1、11-2、11-3、11-4、11-5 上面
12-1、12-2、12-3、12-4、12-5 下面
20-1、20-2、20-3、20-4、20-5 接着層(界面)
21-1、21-2、21-3、22-1、22-2、22-5 ボイド
50 検査装置
51 載置テーブル
60 光源
61 光
62 入射角
63 反射光
70 撮像ユニット
71 撮像画像
72 全体画像
80 移動ユニット
90 制御ユニット
91 判定部
92 記憶部
93 画像形成部

Claims (8)

  1. ウエーハの検査方法であって、
    複数のウエーハを貼り合わせて貼り合わせウエーハを形成する貼り合わせウエーハ形成ステップと、
    該貼り合わせウエーハの表面に光源から所定の入射角で光を照射する照射ステップと、
    該照射ステップで該貼り合わせウエーハの表面に照射された光の反射光を撮像し、該貼り合わせウエーハの表面に生じた凹凸が反映された撮像画像を形成する撮像ステップと、
    該撮像ステップで得られる撮像画像から、該貼り合わせウエーハのウエーハ同士の界面におけるボイドの状態を判定する判定ステップと、
    を備えることを特徴とする、ウエーハの検査方法。
  2. 該貼り合わせウエーハは、少なくとも3枚のウエーハを貼り合わせることにより形成され、
    該判定ステップでは、
    該撮像画像の該ボイドに対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、該ボイドの発生層を判定することを特徴とする、
    請求項1に記載のウエーハの検査方法。
  3. 該貼り合わせウエーハ形成ステップは、
    複数のウエーハを貼り合わせる前または後に、ウエーハの表面を仕上げ厚さまで研削して薄化する研削ステップを含む、
    請求項1または2に記載のウエーハの検査方法。
  4. 複数のウエーハを貼り合わせて形成された貼り合わせウエーハを検査する検査装置であって、
    該貼り合わせウエーハを載置する載置テーブルと、
    該載置テーブルに載置された貼り合わせウエーハの露出した面に所定の入射角で光を照射する光源と、
    該光源から貼り合わせウエーハの該露出した面に照射された光が該露出した面で反射された反射光を含む撮像画像を撮像する撮像ユニットと、
    該撮像画像から該貼り合わせウエーハの該露出した面に生じた凹凸を検出し、該露出した面の凹凸に基づいて、該貼り合わせウエーハのウエーハ同士の界面におけるボイドの状態を判定する判定部を有する制御ユニットと、
    を備えることを特徴とする、検査装置。
  5. 該撮像ユニットと該載置テーブルとを相対的に移動させる移動ユニットを更に備え、
    該制御ユニットは、
    該撮像ユニットと該貼り合わせウエーハとを相対的に移動させながら該貼り合わせウエーハの所定領域を撮像した複数の撮像画像を記憶する記憶部と、
    該記憶部に記憶された複数の撮像画像を結合して該貼り合わせウエーハの全面の全体画像を形成する画像形成部と、
    を有することを特徴とする、
    請求項4に記載の検査装置。
  6. 該判定部は、
    該撮像画像の該ボイドに対応する凹凸領域の明度、コントラスト、またはボケ量の少なくとも1つに基づいて、該ボイドの発生層を判定することを特徴とする、
    請求項4または5に記載の検査装置。
  7. 該判定部は、
    該撮像画像が入力されると該ボイドの発生層を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで該ボイドの発生層を判定することを特徴とする、
    請求項4乃至6のいずれか1項に記載の検査装置。
  8. 該判定部は、
    該撮像画像が入力されると該ボイドの発生原因を出力するように機械学習によって構成された学習済モデルで該ボイドの発生原因を判定することを特徴とする、
    請求項4乃至7のいずれか1項に記載の検査装置。
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