JP2023020537A - 電力変換装置 - Google Patents

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尚斗 小林
Naoto Kobayashi
祐一 半田
Yuichi Handa
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Abstract

【課題】スイッチング制御の実行に伴いスイッチ部で発生する熱量の増大要求がある場合において、スイッチ部の熱量を適正に増加できる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力変換装置は、第1スイッチQ1で発生する熱量の増大要求があると判定した場合、増大要求がないと判定する場合よりも第1スイッチQ1のゲート電圧を低下させる制御を行う。電力変換装置は、第1スイッチQ1の主端子間電圧を検出する分圧抵抗体Rb1,Rb2を備えている。電力変換装置は、上記増大要求があると判定した場合において第1スイッチQ1をオン状態にするとき、検出した主端子間電圧Vsを目標値Vs*にフィードバック制御すべく、第1スイッチQ1のゲート電圧を操作する。目標値Vs*は、第1スイッチQ1のゲート電圧の変化に伴い変化する第1スイッチQ1の主端子間電圧の範囲内に設定されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、電力変換装置に含まれるスイッチ部のスイッチング制御により、蓄電部から入力される電気エネルギを熱エネルギに変換し、その熱エネルギにより蓄電部を昇温することが行われている。特許文献1には、スイッチ部がオン状態にされる場合のゲート電圧を低下させ、スイッチ部のオン抵抗を増加させる電力変換装置が開示されている。オン抵抗を増加させることにより、スイッチ部の導通損が大きくなり、スイッチ部で発生する熱量を増加させることができる。発生した熱は、蓄電部の昇温に用いられる。
特許第4665911号公報
熱量を増加させる上で適正なゲート電圧は、非常に狭い電圧範囲の値であり、この電圧範囲では、ゲート電圧の単位変化量あたりのオン抵抗の変化量が大きい。ここで、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧範囲は、スイッチ部の温度や個体差等に依存する。このため、上記適正なゲート電圧範囲に対する実際のゲート電圧のずれが小さい場合であっても、オン抵抗が想定した値に対して大きく低下してしまう懸念がある。この場合、スイッチ部で発生する熱量が大きく低下してしまう懸念がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、スイッチ部のスイッチング制御の実行に伴いスイッチ部で発生する熱量の増大要求がある場合において、スイッチ部の熱量を適正に増加できる電力変換装置を提供することである。
本発明は、入力側端子、出力側端子及びスイッチ部を有し、前記スイッチ部のスイッチング制御を行うことにより、前記入力側端子から入力される電力を前記出力側端子へと伝達する電力変換装置において、
前記スイッチング制御の実行に伴い前記スイッチ部で発生する熱量の増大要求があるか否かを判定する要求判定部と、
前記増大要求があると判定された場合、前記増大要求がないと判定される場合よりも前記スイッチ部のゲート電圧を低下させる制御を行うゲート制御部と、
前記スイッチ部の主端子間電圧を検出する電圧検出部と、を備え、
前記ゲート制御部は、前記増大要求があると判定された場合において前記スイッチ部をオン状態にするとき、検出された前記主端子間電圧を目標値にフィードバック制御すべく、前記スイッチ部のゲート電圧を操作し、
前記目標値は、前記ゲート電圧の変化に伴い変化する前記主端子間電圧の範囲内に設定されている。
熱量を増加させる上で適正なゲート電圧の範囲に対応する主端子間電圧の電圧範囲は、上記ゲート電圧の範囲よりも一般的に広い。このため、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧の目標値に実際のゲート電圧を制御するよりも、熱量を増加させる上で適正な主端子間電圧の目標値に実際の主端子間電圧を制御する方が、スイッチ部のオン抵抗を高精度に調整できる。
この点に鑑み、本発明では、スイッチ部で発生する熱量の増大要求があると判定された場合においてスイッチ部をオン状態にするとき、電圧検出部により検出された主端子間電圧を目標値にフィードバック制御すべく、ゲート電圧が操作される。目標値は、熱量を増加させる上で適正な主端子間電圧の範囲であり、ゲート電圧の変化に伴い変化する主端子間電圧の範囲内に設定されている。以上説明した本発明によれば、スイッチ部の発熱量を適正に増加させることができる。
第1実施形態に係る電力変換装置の構成図。 制御部の処理を示す機能ブロック図。 ゲート電圧駆動部の構成図。 スイッチのゲート電圧とドレインソース間電圧との関係を示す図。 各スイッチの駆動状態等の推移を示すタイミングチャート。 本実施形態の効果を示す図。 第2実施形態に係るゲート電圧駆動部及び電圧算出部の構成図。 第3実施形態に係る電力変換装置の構成図。 第4実施形態に係る電力変換装置の構成図。 第5実施形態に係る電力変換装置の構成図。 第6実施形態に係る電力変換装置の構成図。
<第1実施形態>
以下、本発明に係る電力変換装置を具体化した第1実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態の電力変換装置は、プラグインハイブリッド自動車や電気自動車等の電動化車両に搭載される。
図1に示すように、電力変換システムは、蓄電池10、給電対象11、第1コンデンサ12、第2コンデンサ13及び電力変換装置20を備えている。
蓄電池10は、電力変換装置20を介して、給電対象11に電力を供給する。蓄電池10は、充放電可能な2次電池であり、例えば、リチウムイオン蓄電池である。
電力変換装置20は、第1高電位側端子CH1、第1低電位側端子CL1、第2高電位側端子CH2、第2低電位側端子CL2及びスイッチ部21を備えている。本実施形態において、第1高電位側端子CH1及び第1低電位側端子CL1が入力側端子に相当し、第2高電位側端子CH2及び第2低電位側端子CL2が出力側端子に相当する。
スイッチ部21は、第1フルブリッジ回路30、第2フルブリッジ回路40及びトランス50を備えている。第1フルブリッジ回路30は、第1~第4スイッチQ1~Q4を備えている。第2フルブリッジ回路40は、第5~第8スイッチQ5~Q8を備えている。本実施形態において、第1~第8スイッチQ1~Q8は、NチャネルMOSFETである。
第1フルブリッジ回路30において、第1スイッチQ1及び第3スイッチQ3のドレインには、第1高電位側端子CH1が接続されている。第1スイッチQ1のソースには、第2スイッチQ2のドレインが接続され、第3スイッチQ3のソースには、第4スイッチQ4のドレインが接続されている。第2スイッチQ2及び第4スイッチQ4のソースには、第1低電位側端子CL1が接続されている。第1高電位側端子CH1には、蓄電池10の正極端子が接続され、第1低電位側端子CL1には、蓄電池10の負極端子が接続されている。蓄電池10の正極端子と負極端子との間には第1コンデンサ12が接続されている。
第2フルブリッジ回路40において、第5スイッチQ5及び第7スイッチQ7のドレインには、第2高電位側端子CH2が接続されている。第5スイッチQ5のソースには、第6スイッチQ6のドレインが接続され、第7スイッチQ7のソースには、第8スイッチQ8のドレインが接続されている。第6スイッチQ6及び第8スイッチQ8のソースには、第2低電位側端子CL2が接続されている。第2高電位側端子CH2と第2低電位側端子CL2との間には、給電対象11及び第2コンデンサ13が並列接続されている。
トランス50は、第1コイル50a及び第2コイル50bを有している。第1コイル50aの第1端には、第1スイッチQ1のソース及び第2スイッチQ2のドレインが接続され、第1コイル50aの第2端には、第3スイッチQ3のソース及び第4スイッチQ4のドレインが接続されている。第2コイル50bの第1端には、第5スイッチQ5のソース及び第6スイッチQ6のドレインが接続され、第2コイル50bの第2端には、第7スイッチQ7のソース及び第8スイッチQ8のドレインが接続されている。
第1コイル50a及び第2コイル50bは、互いに磁気結合する。第1コイル50aの第2端に対する第1端の電位が高くなる場合、第2コイル50bには、その第2端よりも第1端の電位が高くなるような誘起電圧が発生する。一方、第1コイル50aの第1端に対する第2端の電位が高くなる場合、第2コイル50bには、その第1端よりも第2端の電位が高くなるような誘起電圧が発生する。
電力変換システムは、第1電流センサ60、第1電圧センサ61、第2電流センサ62、第2電圧センサ63及び温度センサ64を備えている。第1電流センサ60は、第1高電位側端子CH1を流れる第1電流I1を検出し、第1電圧センサ61は、第1高電位側端子CH1及び第1低電位側端子CL1の端子間電圧である第1電圧V1を検出する。ここで、第1電流I1は、蓄電池10に放電電流が流れる場合を正とし、充電電流が流れる場合を負とする。
第2電流センサ62は、第2高電位側端子CH2を流れる第2電流I2を検出し、第2電圧センサ63は、第2高電位側端子CH2及び第2低電位側端子CL2の端子間電圧である第2電圧V2を検出する。ここで、第2電流I2は、第2高電位側端子CH2から第5スイッチQ5及び第7スイッチQ7のドレイン方向へ電流が流れる場合を正とし、その逆方向に電流が流れる場合を負とする。
温度センサ64は環境温度Tを検出する。ここで、本実施形態において、環境温度Tは昇温対象要素の温度である。昇温対象要素は、例えば、電力変換装置20又は蓄電池10である。
各検出値I1,V1,I2,V2,Tは、電力変換装置20が備える制御部70に入力される。制御部70は、各検出値I1,V1,I2,V2,Tに基づいて、各スイッチQ1~Q8のゲートにゲート電圧Vgを出力し、各スイッチQ1~Q8のスイッチング制御を実行する。
次に、本実施形態で実施される昇温制御について説明する。本実施形態では、蓄電池10から電力変換装置20を介して給電対象11へと電力を伝達する場合の昇温制御について説明する。この場合、第1フルブリッジ回路30は、入力側フルブリッジ回路に相当し、入力側スイッチとしての第1~第4スイッチQ1~Q4のスイッチング制御の実行により、蓄電池10から入力される直流電圧を交流電圧に変換して第1コイル50aに印加する。また、第2フルブリッジ回路40は、出力側フルブリッジ回路に相当し、出力側スイッチとしての第5~第8スイッチQ5~Q8のスイッチング制御の実行により、第2コイル50bから出力される交流電圧を直流電圧に変換して給電対象11に出力する。
昇温制御において、環境温度Tが設定温度より高い場合は、スイッチング制御の実行に伴いスイッチで発生する熱量の増大要求がないとして通常モードに設定される。一方、環境温度Tが設定温度以下の場合は、増大要求があるとして発熱モードに設定される。
図2を用いて、まず、制御部70が実施する通常モードにおけるスイッチング制御について説明する。
指令電流設定部71は、電流算出部72及び最小値選択部73を備えている。電流算出部72は、目標電力値PW*を、第2電圧センサ63の検出電圧である第2電圧V2で除算することにより、指令電流I2fを算出する。指令電流I2fの符号の定義は、第2電流I2の符号の定義と同一である。
最小値選択部73は、電流算出部72により算出された指令電流I2fと、電流指令値I2*とのうち、絶対値が小さい方を最終的な指令電流Iref2として選択する。電流指令値I2*は、例えば、第1フルブリッジ回路30に流すことのできる電流値の上限値に設定されている。最小値選択部73から出力された指令電流Iref2は、第1リミッタ74により上限値又は下限値が制限される。
電流制御器75は、電流偏差算出部76、第1フィードバック制御部77及び第2リミッタ78を備えている。電流偏差算出部76は、第1リミッタ74から出力された指令電流Iref2から、第2電流センサ62の検出電流である第2電流I2を減算することにより、電流偏差ΔI2を算出する。
第1フィードバック制御部77は、算出された電流偏差ΔI2を0にフィードバックするための操作量として、ポート間位相φ21を算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として、正のフィードバックゲインを用いた比例積分制御が実行される。なお、第1フィードバック制御部77で実行されるフィードバック制御は、比例積分制御に限らず、例えば、比例積分微分制御であってもよい。
第1フィードバック制御部77により算出されたポート間位相φ21は、第2リミッタ78により上限値又は下限値が制限される。本実施形態では、ポート間位相φ21は、-90°から90°までの範囲で設定される。ポート間位相φ21の符号は、電力の伝達方向を表す。ただし、本実施形態では、第1フルブリッジ回路30から第2フルブリッジ回路40へと向かう方向に電力が伝達される例について説明する。このため、以降、ポート間位相φ21は、0°から90°までの範囲の値とする。ポート間位相φ21が大きくなるほど、蓄電池10から給電対象11への伝達電力が大きくなる。
PWM生成部79は、第2リミッタ78から出力されたポート間位相φ21に基づいて、各スイッチQ1~Q8の駆動信号SDを生成し、ゲート電圧駆動部80へ出力する。PWM生成部79は、第1,第4スイッチQ1,Q4の組と、第2,第3スイッチQ2,Q3の組とを交互にオン状態にするための第1~第4スイッチQ1~Q4の駆動信号SDを生成する。また、PWM生成部79は、第5,第8スイッチQ5,Q8の組と、第6,第7スイッチQ6,Q7の組とを交互にオン状態にするための第5~第8スイッチQ5~Q8の駆動信号SDを生成する。本実施形態において、各スイッチQ1~Q8の1スイッチング周期Tswは互いに同じである。また、各スイッチQ1~Q8の1スイッチング周期Tswに対するオン期間Tonの比率であるDuty比(=Ton/Tsw)も互いに同じ値(例えば0.5)である。PWM生成部79は、第1,第4スイッチQ1,Q4のオン状態への切り替えタイミングに対して、第2リミッタ78から出力されたポート間位相φ21だけ進めたタイミングを第5スイッチQ5のオン状態への切り替えタイミングとするように各スイッチQ1~Q8の駆動信号SDを生成する。
第1,第4スイッチQ1,Q4がオン状態にされて、かつ、第5,第8スイッチQ5,Q8がオン状態にされること、又は第2,第3スイッチQ2,Q3がオン状態にされて、かつ、第6,第7スイッチQ6,Q7がオン状態にされることを条件に、蓄電池10から給電対象11への電力伝達が行われる。電力伝達が行われる期間は、第1フルブリッジ回路30から第1コイル50aに印加される電圧の極性と、第2フルブリッジ回路40から第2コイル50bに印加される電圧の極性とが同じになる期間である。
一方、第1,第4スイッチQ1,Q4がオン状態にされて、かつ、第5,第8スイッチQ5,Q8がオフ状態にされる場合、又は第2,第3スイッチQ2,Q3がオン状態にされて、かつ、第6,第7スイッチQ6,Q7がオフ状態にされる場合には、蓄電池10から給電対象11への電力(有効電力)の伝達が行われない。電力の伝達が行われない期間は、第1フルブリッジ回路30から第1コイル50aに印加される電圧の極性と、第2フルブリッジ回路40から第2コイル50bに印加される電圧の極性とが逆となる逆極性期間である。
ゲート電圧駆動部80は、入力された駆動信号SDに基づいて、各スイッチQ1~Q8のゲートにゲート電圧Vgを出力する。この場合に、ゲート電圧駆動部80は、各スイッチQ1~Q8をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonを、各スイッチQ1~Q8の閾値電圧Vth以上の第1オン電圧Vαに設定する。第1オン電圧Vαが入力されると、各スイッチQ1~Q8はフルオン状態となる。
続いて、発熱モードについて説明する。
ゲート電圧駆動部80は、出力された駆動信号SDに基づいて、各スイッチQ1~Q8のゲートにゲート電圧Vgを出力する。発熱モードにおいて、ゲート電圧駆動部80は、第5~第8スイッチQ5~Q8をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonを第1オン電圧Vαに設定する。一方、ゲート電圧駆動部80は、第1~第4スイッチQ1~Q4をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonを、第1オン電圧Vαよりも低い第2オン電圧Vβ(≧Vth)に設定する。
つまり、発熱モードでは、通常モードを実行する場合よりも第1~第4スイッチQ1~Q4をオン状態にする場合のゲート電圧Vonが低下される。第2オン電圧Vβがゲートに印加されると、第1~第4スイッチQ1~Q4はハーフオン状態となる。ハーフオン状態とされるスイッチのオン抵抗は、フルオン状態とされるスイッチのオン抵抗よりも大きくなる。その結果、ハーフオン状態とされるスイッチに発生する導通損は、フルオン状態とされるスイッチに発生する導通損よりも大きくなる。これにより、発熱モードにおいて第1~第4スイッチQ1~Q4で発生する熱量は、通常モードにおいて第1~第4スイッチQ1~Q4で発生する熱量よりも大きくなる。
図3に、ゲート電圧駆動部80の回路構成を示す。図3では、第1スイッチQ1に対応するゲート電圧駆動部80を例にして説明する。なお、第2~第8スイッチQ2~Q8に対応するゲート電圧駆動部80は、第1スイッチQ1に対応するゲート電圧駆動部80と基本的には同じ構成であるため説明を省略する。
ゲート電圧駆動部80は、充電抵抗体RC及び放電抵抗体RDを備えている。充電抵抗体RCの一端は、充電スイッチSWCを介して、第1電源PS1に接続されており、充電抵抗体RCの他端は、充放電経路LAを介して第1スイッチQ1のゲートに接続されている。放電抵抗体RDの一端は、充放電経路LAを介して第1スイッチQ1のゲートに接続され、放電抵抗体RDの他端は、放電スイッチSWCを介して第1スイッチQ1のソースに接続されている。
充電スイッチSWCのゲートには、第1スイッチQ1に対応する駆動信号SDが入力され、放電スイッチSWCのゲートには、反転回路CRにより駆動信号SDの論理反転信号SRが入力される。駆動信号SDがオン信号となる場合、充電スイッチSWCがオン状態となり、放電スイッチSWCがオフ状態となる。この場合、第1電源PS1から第1スイッチQ1のゲートに、第1スイッチQ1をオン状態にするための電源電圧が印加され、第1スイッチQ1のゲートに電荷が流入する。その結果、第1スイッチQ1のゲート電圧Vgが閾値電圧Vth以上となり、第1スイッチQ1がオン状態になる。
一方、駆動信号SDがオフ信号となる場合、充電スイッチSWCがオフ状態となり、放電スイッチSWCがオフ状態となる。この場合、第1スイッチQ1のゲートから充放電経路LA及び放電スイッチSWCを介してソースへと電荷が流出する。その結果、第1スイッチQ1のゲート電圧Vgが閾値電圧Vth未満となり、第1スイッチQ1がオフ状態になる。
ゲート電圧駆動部80は、第1分圧抵抗体Rb1及び第2分圧抵抗体Rb2(「電圧検出部」に相当)の直列接続体を備えている。この直列接続体により、第1スイッチQ1のドレインとソースとが接続されている。
ゲート電圧駆動部80は、オペアンプCP、第1~第5抵抗体R1~R5、ツェナーダイオードDT、切替スイッチSWK及び調整スイッチSWNを備えている。
オペアンプCPの反転入力端子は、第1抵抗体R1を介して、第1分圧抵抗体Rb1及び第2分圧抵抗体Rb2の接続点に接続されている。第1スイッチQ1の主端子間電圧(ドレインソース間電圧)Vdsが第1分圧抵抗体Rb1及び第2分圧抵抗体Rb2で分圧され、この分圧電圧VsがオペアンプCPの反転入力端子に入力される。オペアンプCPの非反転入力端子は、接続経路LBを介して第2電源PS2(「電源部」に相当)に接続されている。
接続経路LBには、第2抵抗体R2が設けられている。接続経路LBのうち第2抵抗体R2よりもオペアンプCPの非反転入力端子側は、ツェナーダイオードDTと第3駆動スイッチSW3とのそれぞれにより第1スイッチQ1のソース(低圧側端子)に接続されている。ツェナーダイオードDTのカソードは、接続経路LBに接続されており、ツェナーダイオードDTのアノードは、第1スイッチQ1のソースに接続されている。切替スイッチSWKは、NチャネルMOSFETであり、切替スイッチSWKのドレインは接続経路LBに接続されている。切替スイッチSWKのソースは、第1スイッチQ1のソースに接続されている。
オペアンプCPの出力端子は、第3抵抗体R3及び第4抵抗体R4の直列接続体を介して第1スイッチQ1のソースに接続されている。反転入力端子と出力端子とは、位相補償回路としての第5抵抗体R5及びコンデンサCNの直列接続体により接続されている。
調整スイッチSWNは、NPN型のバイポーラトランジスタであり、調整スイッチSWNのコレクタは、ダイオードDIのカソードに接続されている。ダイオードDIのアノードは、充放電経路LAに接続されている。調整スイッチSWNのエミッタは、第1スイッチQ1のソースに接続されている。調整スイッチSWNのベースは、第3抵抗体R3及び第4抵抗体R4の接続点に接続されている。調整スイッチSWNは、オペアンプCPの出力端子から出力される出力信号STにより駆動される。調整スイッチSWNがオン状態とされる場合、充放電経路LAを介して第1スイッチQ1のゲートから電荷が抜き取られる。なお、本実施形態において、第3抵抗体R3、第4抵抗体R4、ダイオードDI及び調整スイッチSWNが「電圧調整部」に相当する。
オペアンプCPは、第3電源PS3及び第1スイッチQ1のソースに接続されており、第3電源PS3の出力電圧及びソース電位により、出力信号STのレンジが定まる。制御部70は、通常モードにおいて切替スイッチSWKをオン状態に切り替える。この場合、オペアンプCPの非反転入力端子には、第1スイッチQ1のソース電圧であるグランド電圧が印加される。この場合、オペアンプCPは、調整スイッチSWNをオフ状態とする出力信号STを出力する。これにより、調整スイッチSWNはオフ状態となる。その結果、第1スイッチQ1をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonが第1オン電圧Vαとなる。
一方、制御部70は、発熱モードにおいて切替スイッチSWKをオフ状態に切り替える。この場合、オペアンプCPの非反転入力端子には、目標値Vs*が印加される。ここで目標値Vs*は、ツェナーダイオードDTの降伏電圧である。目標値Vs*は、第1スイッチQ1のゲート電圧Vgsと第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsとの関係を示す特性(図4に示す特性)において、ゲート電圧Vgsの変化に伴い変化する主端子間電圧Vdsの範囲に対応する分圧電圧Vsに設定されている。
第1スイッチQ1のゲート電圧Vgsが第1スイッチQ1の閾値電圧Vthとされる場合における第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsよりも低くて、かつ、第1スイッチQ1が取り得る主端子間電圧の上限値(図4では400V)の1/100よりも高い範囲を適正電圧範囲とする。本実施形態において、この上限値は、蓄電池10の出力電圧である。この場合において、目標値Vs*は、上記適正電圧範囲に対応する分圧電圧Vsに設定されていればよい。
ここで、図4を用いて、目標値Vs*について説明する。図4(A)は、各スイッチQ1~Q8のゲート電圧Vgsに対するドレインソース間電圧Vdsの関係を示す特性図である。図4(B)は、図4(A)に示す特性図のうち、ゲート電圧Vgsが2.69V付近となる部分の拡大図である。以下では、第1スイッチQ1を例にして説明する。なお、図4では、スイッチに流れるドレインソース間電流Ids及びスイッチの温度が一定であるとしている。
通常モードの場合、少ない導通損で高効率駆動を行うために、十分高いゲート電圧である第1オン電圧Vα(例えば4V以上の電圧)が第1スイッチQ1のゲートに印加される。この場合、第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsは0V付近まで低下する。
一方、第1オン電圧Vαからゲート電圧を低下させていくと、2.8V付近において主端子間電圧Vdsが急激に増大するとともに、第1スイッチQ1のオン抵抗も増大する。図4に示す例では、ゲート電圧をさらに低下させてゲート電圧が2.69V付近になると、第1スイッチQ1がオフ状態となる場合の主端子間電圧Vds(つまり、蓄電池10の端子間電圧近傍の値)となる。
図4に示す特性を踏まえると、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧範囲(例えば、2.690~2.7V。ΔVg=0.01V)は、その電圧範囲に対応する第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsの電圧範囲(例えば、50~300V。ΔVg=250V)に比べて非常に狭く、具体的には、主端子間電圧Vdsの電圧範囲の1/10000以下である。このゲート電圧範囲では、ゲート電圧Vgsの単位変化量あたりのオン抵抗の変化量が大きい。ここで、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧範囲は、第1スイッチQ1の温度や製造上の個体差等に依存する。このため、上記適正なゲート電圧範囲に対する実際のゲート電圧のずれが小さい場合であっても、オン抵抗が想定した値に対して大きく低下してしまう懸念がある。この場合、第1スイッチQ1で発生する熱量が大きく低下してしまう懸念がある。
そこで、本実施形態では、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧の目標値に実際のゲート電圧を制御する構成に代えて、熱量を増加させる上で適正な主端子間電圧の目標値に実際の主端子間電圧を制御する構成が用いられる。これにより、第1スイッチQ1のオン抵抗を高精度に調整できる。なお、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧範囲は、その電圧範囲に対応する第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsの電圧範囲の1/10000以下に限らず、例えば、1/1000以下、1/100以下、又は1/10以下であってもよい。換言すれば、熱量を増加させる上で適正なゲート電圧範囲は、その電圧範囲に対応する第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsの電圧範囲に対して4オーダー小さい範囲限らず、例えば、3オーダー、2オーダー又は1オーダー小さい範囲であってもよい。
以上説明した構成によれば、目標値Vs*に対する分圧電圧Vsのずれが仮に発生した場合であっても、発熱モードにおけるオン抵抗が想定した値に対して大きく低下してしまうことがなく、第1スイッチQ1で発生する熱量を適正に増加させることができる。
図5に、通常モード及び発熱モードにおける第1スイッチQ1の駆動状態等の推移を示す。図5(A),(C)は第1,第5スイッチQ1,Q5の駆動状態の推移を示し、図5(B),(D)は第1,第5スイッチQ1,Q5の主端子間電圧Vdsの推移を示す。図5(E)は、第1,第5スイッチQ1,Q5の主端子間電圧に流れる電流Ids1,Ids5の推移を示し、図5(F)は第1スイッチQ1に発生する導通損の推移を示す。図5において、時刻t1~t2において通常モードが実施され、時刻t2~t3において発熱モードが実施される。また、図5において、Tswは各スイッチの1スイッチング周期を示す。
図5に示す例では、通常モードにおいて、第1~第4スイッチQ1~Q4をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonとして第1オン電圧Vαが印加される。この場合、第1~第4スイッチQ1~Q4の主端子間電圧Vdsは略ゼロとなる。
一方、発熱モードにおいては、第1~第4スイッチQ1~Q4をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonとして第2オン電圧Vβ(<Vα)が印加される。そのため、例えば、第1スイッチQ1がオン状態にされる場合において、第1スイッチQ1の主端子間電圧Vdsは、通常モードが行われる場合の主端子間電圧Vdsよりも大きくなり、第1スイッチQ1に発生する導通損が大きく増加する。その結果、図6(A)に示すように、第1~第4スイッチQ1~Q4に発生する熱量を大きく増加させることができる。
これに対し、図6(B)に示す比較例では、第3,第4スイッチQ3,Q4の導通損が大きく低下し、熱量を大きく増加させることができない。比較例は、スイッチのドレインソース間電圧の分圧検出値を目標値にフィードバック制御する構成を備えず、ゲート電圧検出値を目標値にフィードフォワード的に制御する構成のことである。また、図6のKLは、(A),(B)の縦軸1目盛りの共通のスケールを示す。
以上説明した本実施形態によれば、第1~第4スイッチQ1~Q4の電圧電流特性が、スイッチの温度や製造上の個体差等に依存する場合であっても、発熱モードにおいて第1~第4スイッチQ1~Q4の発熱量を大きく増加させることができる。また、第1~第4スイッチQ1~Q4の発熱量を極力バランスさせることができる。このため、第1~第4スイッチQ1~Q4のうち、一部のスイッチに発熱が集中して過熱状態になる事態の発生を抑制することができる。
主端子間電圧Vdsの分圧電圧Vsを目標値Vs*にフィードバック制御する場合に、連続値であるアナログ信号を処理するオペアンプCPが用いられる。このため、離散値であるデジタル信号を処理するデジタル回路が用いられる場合に比べて、調整スイッチSWNの駆動により第1~第4スイッチQ1~Q4のゲートから抜き取る電荷量の調整精度を高めることができる。これにより、分圧電圧Vsを目標値V*に精度よく収束させることができ、ひいては発熱量を高精度に調整できる。
充放電経路LA上に、ゲート電荷量の調整部が設けられていない。これにより、充放電経路LA上のインピーダンス増大を抑制できる。その結果、第1~第4スイッチQ1~Q4のスイッチング制御が不安定になるのを防止しつつ、第1~第4スイッチQ1~Q4のゲート電圧を、発熱量を増加させる上で適正な電圧に調整できる。
切替スイッチSWKのオン又はオフにより、オペアンプCPに入力される値が目標値Vs*又は0に切り替えられる。これにより、発熱モード又は通常モードを簡易に切り替えることができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、第1電源PS1から第1~第4スイッチQ1~Q4のゲートに印加される電源電圧を調整して、ゲートに流入する電荷量を調整する。
図7に、ゲート電圧駆動部80及びその周辺構成を示す。図7では、第1スイッチQ1に対応するゲート電圧駆動部80を例にして説明する。なお、第2~第8スイッチQ2~Q8に対応するゲート電圧駆動部80は、第1スイッチQ1に対応するゲート電圧駆動部80と基本的には同じ構成であるため説明を省略する。また、図7において、先の図3に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
制御部70は、電圧算出部90を備えている。電圧算出部90は、AD変換器91、電圧偏差算出部92、フィードバック制御部93、切替部94及び目標電圧算出部95を備えている。ちなみに、本実施形態では、電圧算出部90がデジタル回路で構成されている。これにより、制御系の構築がアナログ回路の場合よりも容易になり、電圧算出部90の構成を簡素化できる。
AD変換器91は、アナログ信号である分圧電圧Vsをデジタル信号に変換する。電圧偏差算出部92は、AD変換器91から出力されたデジタル信号の分圧電圧Vsを目標値Vs*から減算することにより、電圧偏差ΔVsを算出する。
フィードバック制御部93は、算出された電圧偏差ΔVsを0にフィードバックするための操作量として、フィードバック指令電圧Vfbを算出する。本実施形態では、このフィードバック制御として、比例積分制御が用いられる。なお、フィードバック制御は、比例積分制御に限らず、例えば、比例積分微分制御であってもよい。
切替部94は、制御部70により生成されるモード信号SMに基づいて、フィードバック制御部93により算出されたフィードバック指令電圧Vfbと、0Vとのうち、いずれかを指令電圧Vrefとして出力する。モード信号SMは、制御モードが発熱モードである場合と通常モードである場合とで切り替わる信号である。切替部94は、モード信号SMに基づいて通常モードが実施されると判定した場合、指令電圧Vrefを0Vとする。一方、切替部94は、モード信号SMに基づいて発熱モードが実施されると判定した場合、指令電圧Vrefをフィードバック指令電圧Vfbとする。
目標電圧算出部95は、第1オン電圧Vαから、切替部94から出力された指令電圧Vrefを減算することにより、目標電源電圧Vоn*を算出する。第1電源PS1は、出力電圧が、目標電圧算出部95により算出された目標電源電圧Vоn*となるように制御される。このため、通常モードにおいては、指令電圧Vrefが0とされ、第1スイッチQ1をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonは、第1オン電圧Vαとなる。一方、発熱モードにおいては、指令電圧Vrefがフィードバック指令電圧Vfbとされ、第1スイッチQ1をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonは、第2オン電圧Vβ(=Vα-Vfb)となる。
以上説明した本実施形態によれば、ゲート電圧駆動部80への追加部品数を削減しつつ、第1スイッチQ1のゲート電圧を、発熱量を増加させる上で適正な電圧に高精度に調整することができる。
<第3実施形態>
以下、第3~第5実施形態において、電力変換装置の別例について説明する。まず、第3実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、電力変換装置20の構成にフルブリッジ回路を用いたが、これを変更する。本実施形態では、図8に示すように、電力変換装置20の構成を位相シフトフルブリッジ回路とする。なお、図8において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図8に示すように、スイッチ部21は、フルブリッジ回路30、第1ダイオードDI1、第2ダイオードDI2、リアクトル101及びトランス50を備えており、トランス50は、第1~第3コイル50a~50cを有している。
第2コイル50bの第1端には、第1ダイオードDI1のアノードが接続され、第2コイル50bの第2端には、第2低電位側端子CL2が接続されている。第3コイル50cの第1端には、第2低電位側端子CL2が接続され、第3コイル50cの第2端には、第2ダイオードDI2のアノードが接続されている。第1,第2ダイオードDI1,DI2のカソードには、リアクトル101の第1端が接続され、リアクトル101の第2端には、第2高電位側端子CH2が接続されている。
第1コイル50a及び第3コイル50cは、互いに磁気結合する。第1コイル50aの第2端に対する第1端の電位が高くなる場合、第3コイル50cには、その第1端よりも第2端の電位が高くなるような誘起電圧が発生する。一方、第1コイル50aの第1端に対する第2端の電位が高くなる場合、第3コイル50cには、その第1端よりも第2端の電位が低くなるような誘起電圧が発生する。
制御部70は、各検出値I1,V1,I2,V2,Tに基づいて、第1~第4スイッチQ1~Q4のゲートにゲート電圧Vgを出力し、第1~第4スイッチQ1~Q4をオンオフする。
<第4実施形態>
以下、第4実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、電力変換装置20の構成にフルブリッジ回路を用いたが、これを変更する。本実施形態では、図9に示すように、電力変換装置20の構成を昇圧チョッパ回路とする。なお、図9において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図9に示すように、スイッチ部21は、リアクトル102及びハーフブリッジ回路103を備えている。
ハーフブリッジ回路103は、第11スイッチQ11及び第12スイッチQ12を備えている。本実施形態において、第11,第12スイッチQ11,Q12は、IGBTである。第11スイッチQ11のコレクタには、第2高電位側端子CH2が接続されている。第11スイッチQ11のエミッタには、第12スイッチQ12のコレクタが接続されている。第12スイッチQ12のエミッタには、第1低電位側端子CL1及び第2低電位側端子CL2が接続されている。なお、第11,第12スイッチQ11,Q12には、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。
リアクトル102の第1端は、第1高電位側端子CH1に接続されている。リアクトル102の第2端は、第11スイッチQ11のエミッタ及び第12スイッチQ12のコレクタに接続されている。
制御部70は、各検出値I1,V1,I2,V2,Tに基づいて、第11,第12スイッチQ11,Q12のゲートにゲート電圧Vgを出力し、第11,第12スイッチQ11,Q12をオンオフする。制御部70は、リアクトル102に流れる電流を目標電流にフィードバック制御するために、第11スイッチQ11のDuty比を算出する。
<第5実施形態>
以下、第5実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。第1実施形態では、電力変換装置20の構成にフルブリッジ回路を用いたが、これを変更する。本実施形態では、図10に示すように、電力変換装置20の構成を3相インバータ回路とする。なお、図10において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
図10に示すように、電力変換システムは、蓄電池10、給電対象としての回転電機120、高電位側端子CH1、低電位側端子CL、U相端子CNU、V相端子CNV、W相端子CNW及び電力変換装置20を備えており、電力変換装置20は、スイッチ部としてのインバータ104を備えている。
回転電機120は、ブラシレスの同期機であり、例えば永久磁石同期機である。回転電機120は、3相の電機子巻線であるU,V,W相巻線121U,121V,121Wを備えている。
回転電機120は、インバータ104を介して蓄電池10に接続されている。インバータ104は、上アームスイッチQUH,QVH,QWHと下アームスイッチQUL,QVL,QWLとの直列接続体を備えている。U相上,下アームスイッチQUH,QULの接続点には、U相端子CNUを介してU相巻線121Uの第1端が接続されている。V相上,下アームスイッチQVH,QVLの接続点には、V相端子CNVを介してV相巻線121Vの第1端が接続されている。W相上,下アームスイッチQWH,QWLの接続点には、W相端子CNWを介してW相巻線121Wの第1端が接続されている。U,V,W相巻線121U,121V,121Wの第2端は中性点PTで接続されている。本実施形態では、各スイッチQUH~QWLとして、IGBTが用いられており、各スイッチQUH~QWLには、フリーホイールダイオードが逆並列に接続されている。
インバータ104において各スイッチQUH~QWLよりも蓄電池10側には、コンデンサ105が設けられている。コンデンサ105の高電位側端子には、高電位側端子CHが接続され、コンデンサ105の低電位側端子には、低電位側端子CLが接続されている。なお、コンデンサ105は、インバータ104外部に設けられていてもよい。
電力変換装置20は、電流センサ106を備えている。電流センサ106は、回転電機120に流れる各相電流IU、IV、IWのうち、少なくとも2相分の電流を検出する。
制御部70は、各検出値IU,IV,IW,Tに基づいて、各スイッチQUH~QWLのゲートにゲート電圧Vgを出力し、各スイッチQUH~QWLをオンオフする。制御部70は、回転電機120の制御量(例えばトルク)を指令値にフィードバック制御すべく、各スイッチSUH~SWLのスイッチング制御を行う。
<第6実施形態>
以下、第6実施形態について、第1実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、図11に示すように、第1実施形態の構成に熱伝達部110を追加する。なお、図11において、先の図1に示した構成と同一の構成については、便宜上、同一の符号を付している。
熱伝達部110は、各スイッチQ1~Q8、トランス50及び給電対象11を熱交換対象要素とし、熱交換対象要素で発生する熱を吸収可能に構成されている。熱伝達部110は、吸収した熱を昇温対象要素に伝達し、昇温対象要素を昇温させる。昇温対象要素は、例えば、給電対象11である。
熱伝達部110としては、例えば、熱交換対象要素と昇温対象要素との間で冷却水が循環する循環経路を備え、この冷却水を介して昇温対象要素を昇温させるものであってもよい。なお、熱伝達部110としては、これ以外にも例えば、冷却流体として気体(空気)が用いられるものであってよい。また、熱伝達部110としては、例えば、冷却流体を用いず、熱交換対象要素及び昇温対象要素に当接するヒートシンク等の構成部材であってもよい。
以上説明した本実施形態によれば、電力変換に伴い発生した熱を回収し、昇温対象要素に伝達することができるため、効率的に昇温対象要素の温度を上昇させることができる。
<その他の実施形態>
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・発熱モードにおいて、第5~第8スイッチQ5~Q8をオン状態にする場合におけるゲート電圧Vonが第2オン電圧Vβにされてもよい。
・電力変換装置20の構成は、第1実施形態、第4実施形態、第5実施形態及び第6実施形態に示すものに限らず、フォワード方式DCDCコンバータ、LLC方式DCDCコンバータ及び単相DCACインバータ等であってもよい。
・第2実施形態において、電圧算出部90がアナログ回路で構成されていてもよい。
・本開示に記載の制御部及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化された一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ以上の専用ハードウエア論理回路によってプロセッサを構成することによって提供された専用コンピュータにより、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の制御部及びその手法は、一つ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサ及びメモリと一つ以上のハードウエア論理回路によって構成されたプロセッサとの組み合わせにより構成された一つ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
20…電力変換装置、21…スイッチ部、70…制御部、CH1…第1高電位側端子、CH2…第2高電位側端子、CL1…第1低電位側端子、CL2…第2低電位側端子。

Claims (7)

  1. 入力側端子(CH1,CL1)、出力側端子(CH2,CL2)及びスイッチ部(21,104)を有し、前記スイッチ部のスイッチング制御を行うことにより、前記入力側端子から入力される電力を前記出力側端子へと伝達する電力変換装置(20)において、
    前記スイッチング制御の実行に伴い前記スイッチ部で発生する熱量の増大要求があるか否かを判定する要求判定部と、
    前記増大要求があると判定された場合、前記増大要求がないと判定される場合よりも前記スイッチ部のゲート電圧を低下させる制御を行うゲート制御部(CP,R3,R4,DI,SWN,PS1,LA,SWK,90)と、
    前記スイッチ部の主端子間電圧を検出する電圧検出部(Rb1,Rb2)と、を備え、
    前記ゲート制御部は、前記増大要求があると判定された場合において前記スイッチ部をオン状態にするとき、検出された前記主端子間電圧を目標値にフィードバック制御すべく、前記スイッチ部のゲート電圧を操作し、
    前記目標値は、前記ゲート電圧の変化に伴い変化する前記主端子間電圧の範囲内に設定されている、電力変換装置。
  2. 前記ゲート電圧の変化に伴い変化する前記主端子間電圧の範囲は、前記スイッチ部のゲート電圧が前記スイッチ部の閾値電圧とされる場合における前記主端子間電圧よりも低くて、かつ、前記スイッチ部が取り得る主端子間電圧の上限値の1/100よりも高い範囲である、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記ゲート制御部は、
    一対の入力端子を有し、前記各入力端子のうち、一方の端子に検出された前記主端子間電圧が入力され、他方の端子に前記目標値が入力されるオペアンプ(CP)と、
    前記オペアンプの出力信号に基づいて前記スイッチ部のゲート電圧を調整することにより、検出された前記主端子間電圧を前記目標値にフィードバック制御する電圧調整部(R3,R4,DI,SWN)と、
    を備える、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 前記ゲート制御部は、
    前記スイッチ部をオン状態にするための電源電圧を生成する電源部(PS1)と、
    前記電源部と前記スイッチ部のゲートとの間に介在する充電経路(LA)と、
    を備え、
    前記電圧調整部は、
    前記スイッチ部の一対の主端子のうち低電位側端子と、前記充電経路とに接続されており、
    前記オペアンプの出力信号に基づいて前記スイッチ部のゲートから前記充電経路を介して該ゲートから抜き取る電荷量を調整することにより、検出された前記主端子間電圧を前記目標値にフィードバック制御する、請求項3に記載の電力変換装置。
  5. 前記ゲート制御部は、
    前記オペアンプにおける前記各入力端子のうち前記目標値が入力される端子と、前記スイッチ部の一対の主端子のうち低電位側端子とを接続する切替スイッチ(SWK)を備え、
    前記増大要求がないと判定された場合に前記切替スイッチをオン状態に切り替え、前記増大要求があると判定された場合に前記切替スイッチをオフ状態に切り替える、請求項3又は4に記載の電力変換装置。
  6. 前記ゲート制御部は、
    前記スイッチ部をオン状態にするための電源電圧を生成する電源部(PS1)と、
    前記電源部と前記スイッチ部のゲートとの間に介在する充電経路(LA)と、
    検出された前記主端子間電圧を前記目標値にフィードバック制御するための操作量として、前記電源電圧を算出する電圧算出部(90)と、
    を備え、
    前記電源部は、算出された前記電源電圧が前記充電経路を介して前記ゲートに出力されるようにする、請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  7. 前記スイッチング制御に伴って発生した熱を吸収し、その熱を昇温対象要素に伝達する熱伝達部(110)を備える請求項1~6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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