JP2023020329A - 空調服用送風装置および空調服 - Google Patents

空調服用送風装置および空調服 Download PDF

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Abstract

【課題】人体から発せられる汗に起因する悪臭を低減する空調服用送風装置を提供する。【解決手段】空調服用送風装置1は、送風ファン10と、第1放電装置20と、ファンガード30とを備える。送風ファン10は、ファン11と、ファンモータ12とを有する。また、送風ファン10は、ファン11を回転させて風を生じさせる。第1放電装置20は、送風ファン10からの風が通過する空間に配置される。また、第1放電装置20は、放電して放電生成因子を生成する。ファンガード30は、送風ファン10および第1放電装置20を覆う。【選択図】図1

Description

本発明は、空調服用送風装置および空調服に関する。
高温の環境下において何らかの作業を行う作業者は、熱中症などになる危険性がある。作業者が熱中症などになるのを防止するための衣服として空調服が知られている。空調服は、送風用のファンを備えた衣服である。そして、空調服は、空調服の外部から空調服の内部に風を送る。送風用のファンにより生じた風は、空調服における内部を流れて、人体から発せられる汗を気化させたうえで、衣服外へ排出される。気化する汗は、人体から熱を吸収する。したがって、空調服が生じさせる風は、人体の温度を下げて、作業者が熱中症となるのを防止する。
空調服としては、特許文献1に開示されているようなものが知られている。特許文献1の空調服は、作業服本体の外部から内部へ送風するファンと、ファンから作業服本体の内部に入る空気の絶対湿度を計測するための第1湿度センサと、衣服本体の内部から出る空気の絶対湿度を計測するための第2湿度センサとを備える。第1湿度センサおよび第2湿度センサは、作業者の体の状態を高い精度で計測して、作業者に熱中症の危険性があれば警告を発して、作業者が熱中症となるのを防止する。
特開2019-183373号公報
上記のように特許文献1のような空調服は、作業者が熱中症などによる不調となるのを防止することはできる。一方で、人体から発せられた汗に起因する悪臭が問題となっていた。汗に起因する悪臭は、悪臭の原因となる物質を生成する菌が一定数存在することにより発生する。以降、説明の便宜上悪臭の原因となる物質を生成する菌を悪臭菌と称する。悪臭菌は、人体の表面に存在し、汗により増殖する。増殖した悪臭菌が、悪臭の原因となる物質を人が嗅ぎ取ることができる程度生成した場合に、悪臭の問題が顕在化する。
本発明は、上記課題を解決するもので、人体から発せられる汗に起因する悪臭を低減する空調服用送風装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面によれば、空調服用送風装置は、送風ファンと、放電装置と、ファンガードとを備える。放電装置は、送風ファンからの風が通過する空間に配置される。また、放電装置は、放電して放電生成因子を生成する。ファンガードは、送風ファンおよび放電装置を覆う。
本発明の空調服用送風装置によれば、悪臭菌の増殖を抑制する放電生成因子が、送風ファンの生じさせた風に乗って移動する。送風ファンの生じさせた風が、人体から発せられる汗を気化させるとともに、汗の生じた部位に放電生成因子を移動させる。移動した放電生成因子が、汗の生じた部位に存在する悪臭菌の増殖を低減することで、人体から発せられる汗に起因する悪臭を低減することができる。
本発明の実施形態1に係る空調服用送風装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る第1放電装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態1に係る空調服用送風装置の縦断面図である。 本発明の実施形態2に係る第2放電装置を示す斜視図である。 本発明の実施形態2に係る空調服用送風装置の横断面図を示し、主高圧回路と副高圧回路の配置における第1の例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る空調服用送風装置の横断面図を示し、主高圧回路と副高圧回路の配置における第2の例を示す図である。
本発明の実施形態1に係る空調服用送風装置1について図1および図3を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る空調服用送風装置1を示す斜視図である。図3は、本発明の実施形態1に係る空調服用送風装置1の縦断面図である。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1に示すように、空調服用送風装置1は、送風ファン10と、第1放電装置20と、送風ファン10および第1放電装置20を保持するケーシング40とを備える。送風ファン10、第1放電装置20、およびケーシング40は、ファンガード30およびファンカバー50に覆われる。説明の便宜上、図1に示す方向を前後左右上下方向と定義する。すなわち、送風ファン10の回転軸方向を前後方向と定義する。また、送風ファン10の半径方向を上下方向と定義する。前後方向および上下方向と直交する方向を左右方向とする。
空調服用送風装置1は、風を生じさせるとともに、放電生成因子としてのイオンを生成する。放電生成因子は、電気の放電によって生成される。生成された放電生成因子は、風の流れに乗って移動することができる。
送風ファン10は、電力により駆動されることで、後方に向かって風を生じさせる。
図3に示すように、第1放電装置20は、送風ファン10の前方に配置されて、放電生成因子を生成する。放電生成因子は、空調服用送風装置1から独立した電源(図示せず)から第1放電装置20に供給される電力を使用して生成される。
送風ファン10に供給される電力と、第1放電装置20に供給される電力とは、同一の電源から供給される。よって、空調服用送風装置1を作動させるのに必要となる電源は一つでよい。電源を一つしか必要としない空調服用送風装置1を備える空調服は、送風ファン10および第1放電装置20のそれぞれに電源が必要となるものよりも重量が軽い。したがって、電源を一つしか必要としない空調服を着た作業者には、空調服の重量に起因する疲れを生じにくい。
ファンガード30は、第1放電装置20の位置およびその前方の位置に配置され、送風ファン10および第1放電装置20の前方および上下左右方向を覆う。ファンガード30は、前後方向に貫通する部分を有する。ファンガード30における前後方向に貫通する部分が、送風ファン10へ空気を供給する通路となる。
送風ファン10および第1放電装置20を覆うファンガード30は、第1放電装置20および送風ファン10を保護する。よって、第1放電装置20および送風ファン10のそれぞれに、専用の保護部品を使用する必要がない。つまり、ファンガード30を有する空調服用送風装置1は、第1放電装置20および送風ファン10のそれぞれに専用の保護部品を有するものよりも小形となる。小形の空調服用送風装置1を備えた空調服を着た作業者は、動きを阻害するものが減って、動きの自由度が増す。
ケーシング40は、ファンガード30の内側に設けられて、送風ファン10および第1放電装置20を保持する。よって、送風ファン10および第1放電装置20のそれぞれに、専用の保持部品を使用する必要がない。つまり、ケーシング40を有する空調服用送風装置1は、送風ファン10および第1放電装置20のそれぞれに、専用の保持部品を有するものよりも小形となる。
ファンカバー50は、送風ファン10の後方に配置されて送風ファン10の後方を覆う。そして、ファンカバー50は、格子状の部分を有する。送風ファン10が生じさせた風は、格子状部分を通過する。
第1放電装置20について図2を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態1に係る第1放電装置20を示す斜視図である。
図2に示すように、第1放電装置20は、針電極21(「電極」の一例)および誘導電極23が、第1高圧回路22に備えられるものである。
針電極21は、針状に形成されており、尖った先端部を有する。第1高圧回路22は、高圧回路(図示せず)が内蔵された筐体である。高圧回路は、空調服用送風装置1とは独立した電源から第1放電装置20に供給された電力の電圧を昇圧する。第1高圧回路22における筐体の側面部には、針電極21が保持されている。そして、第1高圧回路22は、昇圧した電力を針電極21に供給する。昇圧された電力を供給された針電極21は、尖った先端部で放電して放電生成因子を生成する。放電生成因子としては、例えばイオン又は活性種が挙げられる。イオンは、正イオン(例えば、H+(H2O)m(mは任意の整数))又は負イオン(例えば、O2 -(H2O)n(nは任意の整数))又はこれらの組み合わせが挙げられる。活性種としては、ヒドロキシラジカル(・OH)又は水素ラジカル(・H)又は酸素ラジカル(・O)又はヒドロペルオキシラジカル(・HO2)又は過酸化水素(H22)又はオゾン(O3)などが挙げられる。
針電極21には、放電正極211と、放電負極212とがある。針状の放電正極211は、正の極性で放電を行う。一方で、針状の放電負極212は、負の極性で放電を行う。放電正極211は、第1高圧回路22における筐体部分の一側面に保持される。放電負極212は、第1高圧回路22における放電正極211が保持されている側面に対して平行な第1高圧回路22の他の側面に保持される。なお、放電正極211および放電負極212は、それぞれが第1高圧回路22に保持される姿勢を変更することで、同一面内における相互の位置を変更することができる。放電正極211および放電負極212を有する第1放電装置20は、極性に応じた放電生成因子を生成することができる。極性に応じた放電生成因子とは、例えば、正の極性の放電生成因子であれば、正イオンなど、負の極性を有する放電生成因子であれば、負イオンなどである。生成された正イオンと、負イオンとは、悪臭菌の表面で結合して、悪臭菌の増殖を抑制することができる。
誘導電極23は、第1高圧回路22における筐体の針電極21が保持された側面と同一の面で保持される。誘導電極23は、針電極21の放電と逆の極性の因子を誘導して針電極21の放電を安定させる。ここで、針電極21に誘導される因子は、正の電荷および負の電荷を指す。誘導電極23が針電極21の放電を安定させると、放電生成因子が安定して生成される。したがって、針電極21が生成する放電生成因子の量は時間の経過とともに変動しにくい。したがって、誘導電極23を有する空調服用送風装置1は、時間の経過によらず一定量の放電生成因子を生成することができ、安定的に悪臭菌の増殖を抑制することができる。
誘導電極23には、放電正極211に対応した正側誘導電極231と、放電負極212に対応した負側誘導電極232とがある。正側誘導電極231は、第1高圧回路22における筐体の放電正極211が接続されている面に接続される。一方で、負側誘導電極232は、第1高圧回路22における筐体の放電負極212が接続されている面に接続される。
ファンガード30の構造、およびケーシング40における各部品の保持について図3を参照して説明する。
ファンガード30は、ケーシング接続部31と、風下側保護部32と、フランジ部33とを有する。ケーシング接続部31は、前後方向に貫通する中空部を有する角筒である。ケーシング接続部31における角筒の上下方向の壁部分には、それぞれ前後方向に沿う接続スリット312を2つ有する。ケーシング接続部31における接続スリット312は、角筒部311の上下方向の壁部分を前後方向に貫通する。風下側保護部32は、ケーシング接続部31の上下左右の壁部分における外側の面から角筒の中心軸に対して半径方向かつ後方に延びるガード部材321を、角筒の中心軸に対して周方向に間隔をあけて複数配置される部位である。隣接するガード部材321の間に形成される空間が、上述のファンガード30における前後方向に貫通する部分である。フランジ部33は、前後方向に延びる筒と、筒の後方縁部から外周方向に延びるフランジとを有する。フランジ部33における筒の前方縁部には、風下側保護部32におけるガード部材321の端部が接続されている。
ここで、実施形態1では、誘導電極23は、第1高圧回路22に保持されていたが、風下側保護部32に取り付けることもできる。風下側保護部32に誘導電極23を取り付ける場合、ガード部材321に沿って誘導電極23を取り付けるのが好ましい。ガード部材321に沿って取り付けられる誘導電極23は、送風ファン10が生じさせる風の流れの妨げにならない。よって、ガード部材321に沿って誘導電極23が取り付けられた空調服用送風装置1は、ガード部材321に沿って誘導電極23が取りつけられていないものよりも多くの風を流すことができる。
ケーシング40は、ファン保持部41と、放電装置保持部42とを有する。
ファン保持部41は、前後方向に延びる円筒形状の部分であって、送風ファン10を保持する部分である。
放電装置保持部42は、第1放電装置20を保持する部分である。そして、放電装置保持部42は、ファン保持部41の前方縁部から前方に延びる部分である。ファン保持部41の前方に延びる放電装置保持部42の前方縁部は、ケーシング接続部31の後方縁部と接続する。また、放電装置保持部42は前後方向に貫通する嵌合部421を有する。放電装置保持部42における嵌合部421は、前方および後方から見て四角形状である。放電装置保持部42における上下方向の壁部分は、ケーシング接続部31から連続してつながる保持スリット422を有する。
ケーシング40がファン保持部41および放電装置保持部42を有すると、送風ファン10および第1放電装置20のそれぞれを保持する部品を個別に設けなくてもよい。よって、ファン保持部41および放電装置保持部42の構造を簡素にすることができ、空調服用送風装置1は小形化となる。
送風ファン10および第1放電装置20のケーシング40への保持について説明する。まず、送風ファン10は、ファン11と、ファンモータ12とを有する。ファンモータ12は、前後方向に延びる円柱形状の本体と、本体の軸心方向に沿った回転軸を本体の後部に有する。ファンモータ12の回転軸には、ファン11が取り付けられる。ファン11は、ファンモータ12をファン保持部41に取り付けた後に、ファンモータ12における回転軸に取り付けられる。
ファンモータ12は、ファンモータ12における回転軸が後方に配置される姿勢で、ファンガード30の前方からケーシング接続部31の内部に入れられる。そして、ファンモータ12は、ケーシング接続部31の後方に位置する放電装置保持部42における嵌合部421を通過して、ファン保持部41に配置される。ファン保持部41は、ファンモータ12を、ファンモータ12の回転軸と平行に形成された部分で保持する。すなわち、ファンモータ12は、ファン保持部41における円筒状の内周で保持される。
第1放電装置20は、針電極21および誘導電極23が接続スリット312を通る姿勢で、ファンガード30の前方からケーシング接続部31の内部に入れられる。そして、第1放電装置20は、ケーシング接続部31の後方に位置する放電装置保持部42に配置される。ここで、針電極21および誘導電極23は、接続スリット312を通過して、放電装置保持部42における保持スリット422に配置される。放電装置保持部42に配置された第1放電装置20は、第1放電装置20における筐体部分の側面で、放電装置保持部42に保持される。放電装置保持部42に保持された第1放電装置20の針電極21は、針電極21の先端部分が送風ファン10からの風の通過する経路に配置される。って、針電極21の先端部で生成した放電生成因子は、風に乗りやすくなる。風に乗りやすくなった放電生成因子は、空調服用送風装置1から排出された後に空調服の内部における広範囲に移動することができる。したがって、空調服の内部において広範囲に存在する菌の増殖を抑制することができる。
また、第1放電装置20の針電極21は、第1高圧回路22における筐体の側面部に接続されると説明した。ここで、針電極21を第1高圧回路22における筐体の側面に対して角度を有する方向に沿って接続することもできる。すなわち、第1高圧回路22における筐体の側面に対して接続された針電極21の軸心は、ファン11の回転軸に対して、交差する位置又はねじれの位置に配置される。角度をもって接続された針電極21は、針電極21の先端部が、風上側又は風下側を向く。よって、針電極21を、針電極21の先端部で生成される放電生成因子を効率よく風に乗せる姿勢で第1高圧回路22における筐体の側面部に接続することができる。したがって、放電生成因子は、風に乗りやすくなる。
さらに、第1放電装置20における針電極21の先端部が、ファン11における翼端部の後方に配置するように、針電極21の長さを設定することもできる。ファン11は、翼端部付近が、ファン11の他の部位と比較して、相対的に多くの風を発生させる。よって、ファン11における翼端部の後方に配置された針電極21の先端部は、ファン11における翼端部以外の後方に配置された針電極21の先端部よりも多くの風をファン11から受ける。ここで、放電生成因子は、風の量が多いほど風に乗りやすい。風に乗りやすくなった放電生成因子は遠くまで移動することができる。したがって、針電極21の先端部をファン11における翼端部の後方に配置した空調服用送風装置1は、針電極21の先端部をファン11における翼端部以外の後方に配置したものよりも遠い位置に存在する悪臭菌の増殖を抑制することができる。
本発明に係る実施形態2の空調服用送風装置1について図4を参照して説明する。図4は、本発明に係る第2放電装置60を示す斜視図である。
本発明に係る実施形態2の空調服用送風装置1は、本発明に係る実施形態1の空調服用送風装置1と類似の構成である。実施形態1と実施形態2との主な相違点は、実施形態1における空調服用送風装置1の第1放電装置20に代わって、実施形態2における空調服用送風装置1が第2放電装置60を備える点である。また、ケーシング40の放電装置保持部42の構造も第2放電装置60に対応する構造となっている。
第2放電装置60は、第1放電装置20と同様の構成である。第1放電装置20と第2放電装置60との相違点は、第1放電装置20における第1高圧回路22に代わって、第2放電装置60は、第2高圧回路62を有する点である。
図4に示すように、第2高圧回路62は、主高圧回路621と、副高圧回路622と、主副回路連結ケーブル633とを有する。主高圧回路621は、高圧回路(図示せず)を内蔵する筐体である。高圧回路には、空調服用送風装置1から独立した電源から電力が供給される。電源から電力を供給された高圧回路は、供給された電力の電圧を昇圧する。主高圧回路621は外形形状が円板状の基部623を有する。基部623の軸心は、前後方向に沿って配置される。基部623は、基部623の側部に前後方向に貫く凹み部を有し、かつ基部623の縁部に凹み部を有する。また、基部623は、後ろ方向に突出する突出部624を有する。突出部624は、基部623の外周部とつながる部分である主高圧回路側保持部625を有する。主高圧回路側保持部625には、針電極21が接続されている。針電極21には、放電正極211又は放電負極212があるが、主高圧回路621に何れを接続しても構わない。主高圧回路621に接続された放電正極211又は放電負極212の何れか一方は、高圧回路から電力を供給されて放電する。また、主高圧回路側保持部625には、対応する誘導電極23が接続される。
副高圧回路622は、主高圧回路621と主副回路連結ケーブル633を介して接続される筐体である。副高圧回路622には、副回路(図示せず)が内蔵される。副回路には、主高圧回路621から主副回路連結ケーブル633を介して電力が供給される。放電正極211又は放電負極212の何れか他方は、主高圧回路621における筐体を主副回路連結ケーブル633が接続されている部分とで挟む部分である副高圧回路側保持部627に接続されている。以降、説明の便宜上、主高圧回路621に接続された放電正極211又は放電負極212の何れか一方を主高圧回路621側電極と称す。一方で、副高圧回路622に接続された放電正極211又は放電負極212の何れか他方を副高圧回路622側電極と称す。そして、主高圧回路621から電力を供給された副回路は、副高圧回路622側電極に電力を供給して、副高圧回路622側電極が放電する。副高圧回路側保持部627には、副高圧回路622側電極に対応する誘導電極23が接続されている。
第2放電装置60は、第1放電装置20と同様に、放電装置保持部42に保持される。ただし、第2放電装置60の主高圧回路621と、副高圧回路622とは互いに分離して保持される。主高圧回路621と、副高圧回路622とを互いに分離して保持する空調服用送風装置1は、前後方向に沿う軸を基準とした放電正極211に対する放電負極212の角度を任意に変更できる。ここで、上述のように放電正極211および放電負極212は、放電装置保持部42の有する保持スリット422に配置される。つまり、放電正極211および放電負極212の配置は保持スリット422により定められる。よって、放電装置保持部42の保持スリット422の配置を変更することにより、上述の放電正極211に対する放電負極212の角度を変更することができる。
主高圧回路621側電極と、副高圧回路622側電極の配置例について図5および図6を参照して説明する。図5は、本発明の実施形態2に係る空調服用送風装置1の横断面図を示し、主高圧回路621と副高圧回路622の配置における第1の例を示す図である。図6は、本発明の実施形態2に係る空調服用送風装置1の横断面図を示し、主高圧回路621と副高圧回路622の配置における第2の例を示す図である。図5に示す第1の例では、副高圧回路622側電極は、副高圧回路622側電極の軸心が、主高圧回路621側電極の軸心に対して、上下左右方向面内で送風ファン10の回転軸を中心に45°程度の角度をもった配置となる。また、図6に示すように、主高圧回路621側電極と、副高圧回路622側電極とを配置することもできる。図6に示す第2の例では、副高圧回路622側電極は、副高圧回路622側電極の軸心が、主高圧回路621側電極の軸心に対して、上下左右方向面内で送風ファン10の回転軸を中心に180°程度の角度をもった配置となる。
第2放電装置60は、上述の角度を変更することで、正の極性を有する放電生成因子、および負の極性を有する放電生成因子が最も悪臭菌の表面で結合しやくなる位置に、放電正極211および放電負極212を配置することができる。したがって、悪臭菌の増殖を低減することができる。
上記にて説明した空調服用送風装置1は、空調服(図示せず)に取り付けて使用することができる。空調服用送風装置1を取り付ける空調服は、空調服の内外方向に貫通する穴を有する。そして、空調服用送風装置1の前部が、空調服の内側を向くように、空調服用送風装置1は、空調服の貫通穴に嵌合して固定される。
空調服用送風装置1を備えた空調服を着た作業者の人体には、風とともに放電生成因子が接触する。したがって、作業者における人体の表面に存在する悪臭菌の増殖を抑制することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態1および実施形態2では、電極の一例として、針状の電極について説明した。しかし、電極は、針状でなくても構わない。電極としては、例えばブラシ状の電極などがある。ここで、ブラシ状の電極とは、棒状の部分を備え、棒状の部分における端部に、線状の導電体を複数備える電極である。また、線状には、糸状、繊維状、針金状が含まれる。
1 空調服用送風装置
10 送風ファン
20 第1放電装置
21 針電極
211 放電正極
212 放電負極
22 誘電電極
30 ファンガード
40 ケーシング
60 第2放電装置
621 主高圧回路
622 副高圧回路

Claims (12)

  1. 送風ファンと、
    前記送風ファンからの風が通過する空間に配置され、放電生成因子を生成する放電装置と、
    前記送風ファンおよび前記放電装置を覆うファンガードと
    を備える、空調服用送風装置。
  2. 前記送風ファンは電力により回転駆動し、
    前記送風ファンを駆動する電力と、前記放電装置を放電させる電力とは、同じ電源から供給される請求項1に記載の空調服用送風装置。
  3. 前記送風ファンおよび前記放電装置を保持するケーシングをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の空調服用送風装置。
  4. 前記ケーシングは、前記送風ファンおよび前記放電装置を覆う前記ファンガードの内側の部位に接続され、
    前記ケーシングは、
    前記送風ファンを保持する送風ファン保持部と、
    前記送風ファン保持部に接続した状態で前記放電装置を保持する放電装置保持部と
    を有する請求項3に記載の空調服用送風装置。
  5. 前記放電装置は、
    先端部で放電する電極と、
    前記放電装置保持部に保持されるとともに、前記電極を保持して前記電極に高圧電力を供給する高圧回路と
    を有し、
    前記放電装置保持部は、前記電極の先端部が前記風の通過する空間に配置されるように前記高圧回路を保持する請求項4に記載の空調服用送風装置。
  6. 前記電極は、前記電極の軸心が前記送風ファンの回転軸心と交差して配置される請求項5に記載の空調服用送風装置。
  7. 前記電極は、前記電極の先端部が、前記送風ファンの翼端側で発生させた風の通過する空間に配置される請求項5又は請求項6に記載の空調服用送風装置。
  8. 前記放電装置は、前記電極からの放電により誘導される誘導電極をさらに有する請求項5から請求項7の何れか一項に記載の空調服用送風装置。
  9. 前記ファンガードは、前記送風ファンの回転軸に対して半径方向に沿って延びるガード部材を備えた風下側保護部を有し、
    前記誘導電極は、前記ガード部材に取り付けられている請求項8に記載の空調服用送風装置。
  10. 前記電極は、
    正極性で放電する放電正極と、
    負極性で放電する放電負極と
    を有し、
    前記放電正極の先端部および前記放電負極の先端部は、同一面内における相互の位置を変更可能に配置される、請求項5から請求項9の何れか一項に記載の空調服用送風装置。
  11. 前記高圧回路は、
    前記放電正極又は前記放電負極のうちの何れか一方と接続して電力を供給する主高圧回路と、
    前記主高圧回路に接続して前記主高圧回路から電力を供給され、かつ前記放電正極と前記放電負極のうちの何れか他方と接続する副高圧回路と
    を有し、
    前記主高圧回路および前記副高圧回路は、互いに分離して前記放電装置保持部に保持されている、請求項10に記載の空調服用送風装置。
  12. 請求項1から請求項11の何れか一項に記載の空調服用送風装置と、
    前記空調服用送風装置を取り付け可能な衣服と
    を備え、
    前記衣服は、
    前記衣服の内側と外側とを貫通する貫通穴を有し、
    前記空調服用送風装置が生じさせる風が前記衣服の外側から内側に向かうように、前記貫通穴に前記空調服用送風装置が配置される、空調服。
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