JP2023019761A - モータ制御装置 - Google Patents

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Kensuke Ito
智行 河野
Tomoyuki Kono
泰裕 陶山
Yasuhiro Suyama
圭太郎 吉田
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Abstract

【課題】演算負荷を抑えつつ、アンダーシュートを抑制する。【解決手段】モータ制御装置は、モータ10を制御するものであって、モータ10の回転数の測定値である測定回転数と、モータ10の回転数の目標値である目標回転数とを比較する比較部20と、比較部20の比較結果に基づいてモータ10に印加する電流値を制御する電流制御部26と、を含む。電流制御部26は、測定回転数が目標回転数より低い場合、モータ10の回転数を目標回転数に到達可能な電流値の電流をモータ10に印加させ、測定回転数が目標回転数以上である場合、モータ10への電流の印加を停止させる。【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
3相モータの回転数制御には、回転数を測定しながら目標回転数に近づけるフィードバック制御が用いられる場合がある。フィードバック制御によると、回転数が目標回転数に収束してゆくが、目標回転数に収束する過程で、オーバーシュート及びアンダーシュートが発生することがある。特許文献1には、各相について状態フィードバックゲイン及びオブザーバゲインと、状態量推定部の出力の応答速度を変更することで、オーバーシュートやアンダーシュートを抑制できる旨が記載されている。
特許第5365838号公報
ここで、モータにおいては、特にアンダーシュートを抑制することが求められる場合がある。特許文献1には、アンダーシュートが抑制できる旨が記載されているが、各相で複雑な計算が必要になるため、演算負荷が高くなるおそれがある。そのため、演算負荷を抑えつつ、アンダーシュートを抑制することが求められている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、演算負荷を抑えつつ、アンダーシュートを抑制可能なモータ制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係るモータ制御装置は、モータを制御するモータ制御装置であって、前記モータの回転数の測定値である測定回転数と、前記モータの回転数の目標値である目標回転数とを比較する比較部と、前記比較部の比較結果に基づいて前記モータに印加する電流値を制御する電流制御部と、を含み、前記電流制御部は、前記測定回転数が前記目標回転数より低い場合、前記モータの回転数を前記目標回転数に到達可能な電流を前記モータに印加させ、前記測定回転数が前記目標回転数以上である場合、前記モータへの電流の印加を停止させる。
本発明によれば、演算負荷を抑えつつ、アンダーシュートを抑制することができる。
図1は、第1実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。 図2は、モータの回転数の波形の一例を示すグラフである。 図3は、第1実施形態の他の例に係るモータシステムの模式的な回路図である。 図4は、第2実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。 図5は、第3実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。
以下に、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1実施形態)
(モータシステム)
図1は、第1実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。図1に示すように、本実施形態に係るモータシステム1は、3相モータ(3相交流モータ)であるモータ10と、電源部12と、インバータ14と、制御部16と、を有する。なお、モータ10は、3相モータに限られず、任意の形式のモータであってよい。
モータシステム1は、電源部12からの直流電流をインバータ14にて交流電流に変換して、変換した交流電流をモータ10に供給して、モータ10を駆動する。モータ10は、駆動対象となる被駆動部Pに接続されており、被駆動部Pを回転させる。本実施形態では、被駆動部Pは、回転により流体を加圧するポンプであり、さらに言えばオイルポンプである。このように、モータ10は、回転により流体を加圧するポンプを駆動するものであるが、駆動対象はポンプに限られず任意であってよい。
電源部12は、インバータ14に電流を供給する電源である。電源部12は、直流電流をインバータ14に供給する。
インバータ14は、電源部12から供給された直流電流を交流電流に変換して、モータ10に供給する回路である。インバータ14は、トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6を含む。トランジスタT1、T2、T3、T4、T5、T6を区別しない場合には、適宜、トランジスタTと記載する。
トランジスタT1、T2は、電源部12に対して直列に接続されている。具体的には、トランジスタT1のドレインが、電源部12のプラス側に接続されており、トランジスタT1のソースが、トランジスタT2のドレインに接続されており、トランジスタT2のソースが、電源部12のマイナス側に接続されている。また、トランジスタT1のソースとトランジスタT2のドレインとの接続箇所が、モータ10のU相(本例では、不図示のU相のステータコイル)に接続されている。
トランジスタT3、T4は、電源部12に対して直列に接続されている。具体的には、トランジスタT3のドレインが、電源部12のプラス側に接続されており、トランジスタT3のソースが、トランジスタT4のドレインに接続されており、トランジスタT4のソースが、電源部12のマイナス側に接続されている。また、トランジスタT3のソースとトランジスタT4のドレインとの接続箇所が、モータ10のV相(本例では、不図示のV相のステータコイル)に接続されている。また、トランジスタT3、T4は、トランジスタT1、T2と並列に、電源部12に接続されている。
トランジスタT5、T6は、電源部12に対して直列に接続されている。具体的には、トランジスタT5のドレインが、電源部12のプラス側に接続されており、トランジスタT5のソースが、トランジスタT6のドレインに接続されており、トランジスタT6のソースが、電源部12のマイナス側に接続されている。また、トランジスタT5のソースとトランジスタT6のドレインとの接続箇所が、モータ10のW相(本例では、不図示のW相のステータコイル)に接続されている。また、トランジスタT5、T6は、トランジスタT1、T2、及びトランジスタT3、T4と並列に、電源部12に接続されている。
インバータ14は、以上のような回路構成となることで、直流電流を交流電流に変換して、モータ10のU相、V相、W相に交流電流を供給できる。すなわち、電源部12及びインバータ14は、プラス側及びマイナス側の電流(電圧)供給が可能なバイポーラ電源を構成しているといえる。なお、インバータ14の回路構成は、以上の説明に限られず任意であってよい。
(制御部)
モータ制御装置としての制御部16は、モータ10に供給する電流を制御する装置である。本実施形態では、制御部16は、いわゆるECU(Electronic Control Unit)である。制御部16は、比較部20と、写像変換器22と、増幅器24と、電流制御部26と、写像変換器28と、増幅器30とを含む。比較部20と写像変換器22と増幅器24と電流制御部26と写像変換器28と増幅器30とは、本実施形態ではハードウェア回路で構成されている。ただしそれに限られず、比較部20と写像変換器22と増幅器24と電流制御部26と写像変換器28と増幅器30と少なくとも一部が、CPUなどの演算回路が記憶部からソフトウェア(プログラム)を読み出して実行することで実現されてもよい。
比較部20は、モータ10の回転数の測定値である測定回転数と、モータ10の回転数の目標値である目標回転数とを比較する。目標回転数は、被駆動部Pの運転条件などにより適宜設定される値である。比較部20には、目標回転数を示す信号F1が入力される。また、本実施形態の例では、不図示の位置センサにより、モータ10の回転角(モータ10のロータの回転角度)が逐次検出され、モータ10の回転角を示す信号Rが、写像変換器22に入力される。写像変換器22は、信号Rに基づき、すなわち信号Rが示すモータ10の回転角に基づき、写像変換を行うことで、モータ10の回転数の測定値である測定回転数を算出する。すなわち、写像変換器22は、モータ10の回転角を示す信号Rを、測定回転数を示す信号F2に変換する。写像変換器22は、信号F2を比較部20に出力する。なお、位置センサは必須の構成ではない。
比較部20は、入力された信号F1が示す目標回転数と入力された信号F2が示す測定回転数とを比較して、目標回転数と測定回転数との比較結果を示す信号Fを生成する。比較部20は、生成した信号Fを増幅器24に出力する。信号Fは、目標回転数と測定回転数との比較結果を示す信号であるため、目標回転数と測定回転数との偏差に基づいて設定されたフィードバック制御用の信号といえる。信号Fの詳細は後述する。
増幅器24は、信号Fを増幅して、目標電流値を示す信号I1を生成する。目標電流値は、電源部12からモータ10に供給される電流の目標値である。すなわち、増幅器24は、目標回転数と測定回転数との比較結果を示す信号Fを、目標電流値を示す信号I1に変換するといえる。なお、モータ10の回転数は、モータ10に供給される電流値に応じて決まるため、目標電流値は、目標回転数に到達するための電流値ともいえる。
電流制御部26は、比較部20の比較結果に基づいて、モータ10に印加する電流値を制御する。電流制御部26には、増幅器24から信号I1が入力される。また、本実施形態の例では、写像変換器28に、モータ10の回転角を示す信号Rと、電源部12からモータ10に供給された電流とが入力される。写像変換器28は、信号Rと、電源部12からモータ10に供給された電流とに基づき、信号Rが示す回転角における、モータ10に供給された電流値である測定電流値を算出する。すなわち、写像変換器28は、モータ10の回転角を示す信号Rとモータ10に供給された電流とから、その回転角における測定回転数を示す信号I2を生成する。写像変換器28は、測定電流値を示す信号I2を、電流制御部26に出力する。なお、本実施形態では、写像変換器28には、トランジスタT1、T2のラインと、トランジスタT3、T4のラインと、トランジスタT5、T6のラインとが合流した箇所における電流が入力される。すなわち、写像変換器28には、U相、V相、W相のそれぞれに供給された電流が入力され、写像変換器28は、U相、V相、W相へ供給された電流の合計値を、測定電流値として算出する。
電流制御部26は、入力された信号I1と信号I2とを比較して、モータ10に供給する電流値を示す信号Iを生成する。電流制御部26は、信号I1と信号I2とを比較して、測定電流値が目標電流値と乖離しているかを判定して、目標電流値の電流がモータ10に供給されるように、信号Iを生成する。電流制御部26は、生成した信号Iを増幅器30に出力する。信号Iは、トランジスタTのゲートに入力されるPWM(Pulse Width Modulation)制御用の信号である。すなわち、電流制御部26は、目標電流値の電流がモータ10に供給可能な時間長さの信号Iを、生成するといえる。信号Iは、目標電流値と測定電流値との比較結果を示す信号であるため、目標電流値と測定電流値との偏差に基づいて設定されたフィードバック制御用の信号といえ、トルク制御に用いられているともいえる。信号Iの詳細は後述する。
増幅器30は、信号Iを増幅して、増幅した信号Iを、トランジスタTのゲートに供給する。これにより、信号Iが入力された期間においてトランジスタTが動作して、モータ10がPWM制御される。モータ10には、信号Iが入力された期間の長さに応じた電流が供給されて、モータ10が回転する。
このように、制御部16は、回転数(目標回転数と測定回転数との比較)と、電流値(目標電流値と測定電流値との比較)とに基づき、モータ10の回転数のフィードバック制御を行う。
なお、制御部16の回路構成は以上に限られず任意であってよく、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、OPamp(Operational Amplifier)などを用いた回路としてもよい。また、トランジスタTの方式も任意であってよいし、モータ10の結線方式も任意であってよく、Δ結線、Y結線のいずれを用いてもよい。
ここで、モータ10の回転数がフィードバック制御される場合、オーバーシュートは許容できるが、アンダーシュートについては抑制が求められる場合がある。それに対し、本実施形態に係る制御部16は、アンダーシュートを抑制するように、モータ10への電流の供給を制御する。以下、電流の制御方法について説明する。
(電流の制御方法)
電流制御部26は、測定回転数が目標回転数より低い場合、モータ10の回転数を目標回転数に到達可能な電流をモータ10に印加させ、測定回転数が目標回転数以上である場合、モータ10への電流の印加を停止させる。以下、それぞれのケースについてより具体的に説明する。
(「測定回転数<目標回転数」の場合)
比較部20は、信号F2が示す測定回転数が、信号F1が示す目標回転数より低いかを(「測定回転数<目標回転数」であるかを)、判断する。比較部20は、測定回転数が目標回転数より低い場合には、信号Fが測定回転数と目標回転数との差分(目標回転数-測定回転数)を示すように、信号Fを生成する。すなわち、この場合の信号Fは、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇させる旨を指令する信号となる。比較部20は、信号Fを増幅器24に出力し、増幅器24は、目標電流値を示す信号I1に変換して、信号I1を電流制御部26に入力する。信号Fが測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇させる信号であるため、信号I1が示す目標電流値は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇させるために必要な電流値を指すことになる。
電流制御部26は、信号I1と信号I2とを比較して測定電流値が目標電流値と乖離しているかを判定し、目標電流値の電流がモータ10に供給されるように、信号Iを生成する。すなわち、電流制御部26は、測定回転数と目標回転数との差分だけモータ10の回転数を上昇可能な時間長さの、信号Iを生成する。信号Iは、増幅器30で増幅されて、トランジスタTのゲートに供給される。これによりトランジスタTが作動して、モータ10には、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇可能な電流値の電流が供給されて、モータ10の回転数は、目標回転数に近づくように上昇する。
(「測定回転数≧目標回転数」の場合)
一方、測定回転数が目標回転数以上(測定回転数≧目標回転数)である場合には、すなわち測定回転数が目標回転数より高い又は同じ値の場合には、比較部20は、信号Fが回転数を上昇させない旨を指令する信号となるように、信号Fを生成する。回転数を上昇させない旨の指令とは、回転数を上昇させるためにプラス側の電流をモータ10に供給したり、回転数を低下させるためにマイナス側の電流をモータ10に供給したりせずに、モータ10への電流の印加を停止させる旨の指令であるといえる。比較部20は、信号Fを増幅器24に出力し、増幅器24は、目標電流値を示す信号I1に変換して、信号I1を電流制御部26に入力する。信号Fが回転数を上昇させない旨を指令する信号であるため、信号I1が示す目標電流値は、ゼロを指すことになる。
電流制御部26は、信号I1と信号I2とを比較して測定電流値が目標電流値と乖離しているかを判定し、目標電流値の電流がモータ10に供給されるように、信号Iを生成する。ここでは目標電流値がゼロとなるため、電流制御部26は、モータ10に印加する電流値をゼロとする旨を指令する(モータ10への電流の供給を停止する)ように、信号Iを生成する。ここでは例えば、信号Iが供給される時間長さをゼロとし、トランジスタTのゲートに信号が供給されずにトランジスタTが作動しないことで、電源部12からモータ10への電流の供給が停止される。モータ10への電流の供給が停止されると、モータ10の回転数は、抵抗(例えば油圧負荷やポンプ内部の摩擦力などの被駆動部Pの負荷)により徐々に低下して、目標回転数に近づく。
このように、本実施形態においては、測定回転数が目標回転数より高い場合でも、モータ10の回転数を強制的に低下させるためにマイナス側の電流を印加することなく、電流の供給を停止する(ゼロとする)。
図2は、モータの回転数の波形の一例を示すグラフである。図2の横軸は時間であり、縦軸はモータ10の回転数であり、線L0は、目標回転数を指す。線L1は、本実施形態とは異なり、測定回転数が目標回転数より高い場合には、モータ10にマイナス側の電流を印加して、モータ10の回転数を強制的に低下させるフィードバック制御した場合の例を指す。線L2は、本実施形態のように、測定回転数が目標回転数より高い場合には、モータ10への電流印加を停止する場合の例を指す。線L1に示すように、モータ10にマイナス側の電流を印加した場合には、回転数が急激に低下して、回転数が目標回転数を下回るアンダーシュートが発生してしまう。一方、線L1に示すように、測定回転数が目標回転数より高い場合に電流の印加を停止した場合には、回転数の低下が緩やかになり、アンダーシュートの発生を抑制できる。すなわち、線L1のようなフィードバック制御においては、回転数の低下が急激になるため、回転数の低下を止める前に回転数が低くなり過ぎてアンダーシュートが発生するが、線L2のようなフィードバック制御においては、回転数の低下が緩やかなので、回転数が低くなり過ぎることを抑制できる。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係るモータ制御装置(制御部16)は、3相モータであるモータ10を制御する装置であって、比較部20と、電流制御部26とを含む。比較部20は、モータ10の回転数の測定値である測定回転数と、モータ10の回転数の目標値である目標回転数とを比較する。電流制御部26は、比較部20の比較結果に基づいてモータ10に印加する電流値を制御する。電流制御部26は、測定回転数が目標回転数より低い場合、モータの回転数を目標回転数に到達可能な電流をモータ10に印加させ、測定回転数が目標回転数以上である場合、モータ10への電流の印加を停止させる。
ここで、3相モータをフィードバック制御する場合には、オーバーシュートは許容するものの、アンダーシュートを抑制することが求められる場合がある。例えば、被駆動部Pがポンプである場合、オーバーシュートにより流体が過剰となった場合には流体を逃がすことができるため、オーバーシュートは許容できるが、アンダーシュートにより流体が足りない場合には流体によるパワーが不足してしまうため、アンダーシュートが許容できないことがある。それに対し、本実施形態においては、測定回転数が目標回転数以上である場合には、モータ10への電流の印加を停止させるため、回転数の低下を緩やかにして、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となる。また、測定回転数が目標回転数以上であるかを判断しているだけなので、演算負荷も高くならずに、演算負荷も抑制できる。さらに言えば、回転数を低下させるために印加する電流が不要となるため、エネルギーロスも低減することができる。
また、本実施形態においては、測定回転数が目標回転数より低い場合、比較部20は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇させる旨の信号Fを電流制御部26に出力し、電流制御部26は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇可能な電流値の電流を、モータ10に印加させる。一方、測定回転数が目標回転数以上である場合、比較部は、回転数を上昇させない旨の信号Fを電流制御部26に出力し、電流制御部26は、モータ10への電流の印加を停止させる。本実施形態においては、測定回転数が目標回転数以上である場合には、モータ10への電流の印加を停止させるため、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となる。
電流制御部26は、モータ10に印加された電流の測定値である測定電流値にも基づき、モータ10に印加する電流値を制御する。本実施形態によると、回転数に基づいたフィードバック制御と共に、電流値に基づいたフィードバック制御を行うことで、モータ10の回転数を適切に制御できる。
本実施形態においては、電流制御部26は、測定回転数が目標回転数以上である場合、モータ10への電流の印加を停止させることで、慣性によりモータ10の回転数を目標回転数に近づける。本実施形態によると、慣性によりモータ10の回転数を緩やかに低下させることで、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となる。
本実施形態においては、モータ10は、ポンプを駆動するモータである。ポンプを駆動するモータ10を制御する際には、オーバーシュートにより流体が過剰となった場合には流体を逃がすことができるため、オーバーシュートは許容できるが、アンダーシュートにより流体が足りない場合には流体によるパワーが不足してしまうため、アンダーシュートが許容できないことがある。それに対し、本実施形態においては、測定回転数が目標回転数以上である場合には、モータ10への電流の印加を停止させるため、回転数の低下を緩やかにして、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となるため、ポンプを駆動するモータに特に適している。
また、本実施形態においては、モータシステム1は、モータ10と、インバータ14と、制御部16とを有する。プラス側及びマイナス側の両方の電流が供給可能なインバータ14に対して、測定回転数が目標回転数以上である場合にはモータ10への電流値をゼロとするようなアルゴリズムを適用することで、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となる。
(他の例)
図3は、第1実施形態の他の例に係るモータシステムの模式的な回路図である。増幅器24は、積分器や微分器を含み、過去に入力された信号も参照して演算することで、信号I1を生成する場合がある。この場合、図3に示すように、測定回転数と目標回転数との比較結果に応じて、増幅器24の演算の振る舞いを指令する信号Sを、増幅器24に出力してもよい。
具体的には、測定回転数が目標回転数より低い場合、比較部20は、過去の信号も参照して演算を行うことを指令する信号Sを生成して、信号Sを信号Fと共に増幅器24に出力する。増幅器24は、このような信号Sを受信することで、過去の信号を参照して、信号I1を生成する。
一方、測定回転数が目標回転数以上である場合、比較部20は、演算を初期化する旨を指令する信号Sを生成して、信号Sを信号Fと共に増幅器24に出力する。さらに言えば、比較部20は、測定回転数が目標回転数以上となっている期間中、信号Sを生成して増幅器24に出力し続けることで、測定回転数が目標回転数以上となっている期間中、演算を初期化させ続ける。演算を初期化するとは、過去に入力された信号の値を初期化した値(ゼロや、応答性に応じた値)に変更して、演算を実行することを指す。増幅器24は、このような信号Sを受信することで、初期化した上で、信号I1を生成する。このように、測定回転数が目標回転数以上である場合に演算を初期化することで、測定回転数が目標回転数に到達した時点で電流を流すことになり、フィードバック制御の応答性を向上させつつ、アンダーシュートの発生を抑制することができる。すなわち、測定回転数が目標回転数以上となっている期間において演算を初期化させることで、測定回転数が目標回転数に到達した後に回転数を下げる指令によりアンダーシュートが発生することを、より好適に抑制できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、電流制御部26側で測定回転数が目標回転数より低いかを判断する点で、第1実施形態と異なる。第2実施形態において第1実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
図4は、第2実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。図4に示すように、第2実施形態に係る制御部16aにおいては、比較部20は、信号F2が示す測定回転数と信号F1が示す目標回転数との差分だけ回転数を変化させる旨の信号Fを生成する。すなわち、第2実施形態における比較部20は、測定回転数が目標回転数より低い場合にも高い場合にも、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を変化させる旨の信号Fを生成する。例えば、比較部20は、測定回転数が目標回転数より低い場合には、差分だけ回転数を上昇させる旨の信号を生成し、測定回転数が目標回転数より高い場合には、差分だけ回転数を低下させる旨の信号を生成する。
比較部20は、信号Fを増幅器24に出力し、増幅器24において、目標電流値を示す信号I1に変換されて、電流制御部26に入力される。信号Fが測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を変化させる信号であるため、信号I1が示す目標電流値は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を変化させるために必要な電流値を指すことになる。
電流制御部26には、目標電流値を示す信号I1と、測定電流値を示す信号I2とが入力される。電流制御部26は、信号I2が示す測定電流値が、信号I1が示す目標電流値より低いかを(「測定電流値<目標電流値」であるかを)、判断する。モータ10に供給される電流値はモータ10の回転数と対応するため、電流制御部26は、測定電流値が目標電流値より低いかを判断することで、測定回転数が目標回転数より低いかを判断しているといえる。電流制御部26は、測定電流値が目標電流値より低い場合には、信号Iが測定電流値と目標電流値との差分(目標電流値-測定電流値)を示すように、信号Iを生成する。すなわち、この場合の信号Iは、測定電流値と目標電流値との差分だけ、モータ10に供給する電流を上昇させる旨を指令する信号(差分だけ電流を上昇可能な時間長さの信号)となる。信号Iは、増幅器30で増幅されて、トランジスタTのゲートに供給される。これにより、モータ10には、目標電流値の電流が供給される。ここでは測定回転数が目標回転数より低いため、目標電流値は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を上昇させるための電流値となる。従って、モータ10の回転数は、目標回転数に近づくように上昇する。
一方、電流制御部26は、測定電流値が目標電流値以上(測定電流値≧目標電流値)である場合には、信号Iが回転数を上昇させない旨を示すように、信号Iを生成する。具体的には、電流制御部26は、信号Iが、モータ10に印加する電流値をゼロとする旨を指令するように、信号Iを生成する。すなわちここでは、信号Iを印加する期間をゼロとする。これにより、トランジスタTの作動が停止して、モータ10への電流の供給が停止されて、モータ10の回転数は、慣性により徐々に低下して、目標回転数に近づく。
第2実施形態においても、増幅器の演算の振る舞いを指令する信号Sを出力してもよい。第2実施形態においては、測定電流値が目標電流値より低い場合、電流制御部26は、過去の信号も参照して演算を行うことを指令する信号Sを生成して、信号Sを増幅器24と増幅器30とに出力する。このような信号Sを受信することで、増幅器24は、過去の信号を参照して信号I1を生成し、増幅器30は、過去の信号を参照して信号Iを増幅する。
一方、測定電流値が目標電流値以上である場合、電流制御部26は、演算を初期化する旨を指令する信号Sを生成して、信号Sを増幅器24と増幅器30とに出力する。このような信号Sを受信することで、増幅器24は、初期化した上で信号I1を生成し、増幅器30は、初期化した上で信号Iを増幅する。
以上説明したように、第2実施形態においては、比較部20は、測定回転数と目標回転数との差分だけ回転数を変化させる旨の信号Fを、電流制御部26に出力する。電流制御部26は、測定電流値が信号Fの電流値(目標電流値)より低い場合、目標電流値に対応する電流値の電流をモータ10に印加させ、測定電流値が目標電流値以上である場合、モータ10への電流の印加を停止させる。目標電流値は目標回転数に対応するため、第2実施形態のように電流制御部26側で、モータ10に電流を印加させるかを判断することでも、第1実施形態と同様のフィードバック制御が可能となるため、アンダーシュートを適切に抑制することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、増幅器32を設けた点で、第2実施形態とは異なる。第3実施形態において、第2実施形態と構成が共通する箇所は、説明を省略する。
図5は、第3実施形態に係るモータシステムの模式的な回路図である。図5に示すように、第3実施形態に係る制御部16bは、増幅器32を含む。
第3実施形態においては、写像変換器28が生成した測定電流値を示す信号I2は、増幅器32に入力される。増幅器32は、オブザーバとしての機能を有する演算増幅器であり、信号I2が示す測定電流値の安定性を向上させる機能を有している。増幅器32は、信号I2を補正して、補正した信号I2を、電流制御部26に入力する。電流制御部26は、第2実施形態と同様の方法で、入力された信号I1と信号I2とを比較して、モータ10に供給する電流値を示す信号Iを生成する。信号Iは、増幅器30、増幅器32を経由することで増幅されて、トランジスタTに供給される。
第3実施形態においては、信号I2を補正する増幅器32を設けることで、フィードバック制御の安定性を向上させることができる。
第3実施形態においても、増幅器の演算の振る舞いを指令する信号Sを出力してもよい。第3実施形態においては、測定電流値が目標電流値より低い場合、電流制御部26は、過去の信号も参照して演算を行うことを指令する信号Sを生成して、信号Sを増幅器24、30、32に出力する。このような信号Sを受信することで、増幅器24は、過去の信号を参照して信号I1を生成し、増幅器30は、過去の信号を参照して信号Iを増幅し、増幅器32は、過去の信号を参照して信号I2を補正する。
一方、測定電流値が目標電流値以上である場合、電流制御部26は、演算を初期化する旨を指令する信号Sを生成して、信号Sを増幅器24、30、32に出力する。このような信号Sを受信することで、増幅器24は、初期化した上で信号I1を生成し、増幅器30は、初期化した上で信号Iを増幅し、増幅器32は、初期化した上で信号I2を補正する。
以上、本発明の実施形態及び実施例を説明したが、これら実施形態等の内容により実施形態が限定されるものではない。例えば、トランジスタTは、バイポーラトランジスタ(Bipolar Transitor)であってよい。また、トランジスタTは、ゲートターンオフサイリスタ(GTO:Gate Turn-Off thyristor)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transitor)、炭化ケイ素金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(SiC-MOSFET)、窒化ガリウム電界効果トランジスタ(GaN-FET)、酸化ガリウム(Ga)を用いたパワー半導体であってよい。また、トランジスタT1、T2、T3として、相補型のPNP型のトランジスタ、Pチャネル型のFETを用いてよい。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態等の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 モータシステム
10 モータ
12 電源部
14 インバータ
16 制御部(モータ制御装置)
20 比較部
22、28 写像変換器
24、30 増幅器
26 電流制御部

Claims (4)

  1. モータを制御するモータ制御装置であって、
    前記モータの回転数の測定値である測定回転数と、前記モータの回転数の目標値である目標回転数とを比較する比較部と、
    前記比較部の比較結果に基づいて前記モータに印加する電流値を制御する電流制御部と、
    を含み、
    前記電流制御部は、前記測定回転数が前記目標回転数より低い場合、前記モータの回転数を前記目標回転数に到達可能な電流を前記モータに印加させ、前記測定回転数が前記目標回転数以上である場合、前記モータへの電流の印加を停止させる、
    モータ制御装置。
  2. 前記比較部又は前記電流制御部は、前記測定回転数が前記目標回転数以上である場合、前記モータ制御装置に含まれる増幅器を初期化する信号を前記増幅器に出力し続ける、請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記電流制御部は、前記測定回転数が前記目標回転数以上である場合、前記モータへの電流の印加を停止させることで、抵抗により前記モータの回転数を前記目標回転数に近づける、請求項1又は請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータは、ポンプを駆動するモータである、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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