JP2023019596A - バッグ、バッグの製造方法 - Google Patents

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秀樹 茶谷
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Abstract

【課題】シンプルなデザインのバッグを提供する。【解決手段】バッグにおいて、少なくとも袋部と手提げ紐とを有し、前記手提げ紐が前記袋部の上端に形成された開口部内側を横断して設けられている。【選択図】図1

Description

本発明はバッグ、バッグの製造方法に関する。
手提げかばんやハンドバッグなどのバッグを製造する場合、例えば特許文献1のように、本体となる袋を作成した後、提げ手を袋から飛び出す形態で取り付けて製造される。
実用新案登録第3027925号公報
さらに、手提げ袋、ポーチ、ショルダーバッグ、ウエストバッグ、エコバッグに好適な折り畳み式手提げバッグとして、簡単な構成で、扱いが容易で、かつ、製造容易性が高く、生産性の高い手提げあるいは肩掛けの可能なバッグが望まれている。
また、内部が複数に区画されたバッグを簡単な構成でかつ、少ない部材点数で、容易に実現したいという要求もあった。
しかし、従来、これらの要求を満たすようなバッグは提供されていなかった。
さらに、従来知られているバッグでは、そのままでは提げ手が収納できず、エコバッグ等、畳んだ状態で持ち運ぶバッグとしては扱いが簡単ではないため好ましくない。
本発明は、シンプルなデザインのバッグ、バッグの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係るバッグは、
(1)少なくとも袋部と手提げ紐とを有し、前記手提げ紐が前記袋部の上端に形成された開口部内側を横断して設けられている。
このように構成することで、バッグを平面状に置いたときに手提げ紐(手提げ部)が開口部の内側となる位置にバッグの輪郭に沿って配置され、かつ、開口部の横方向に袋部の前面部と後面部とに沿って配置されることで、バッグを折り畳む際に、手提げ部がじゃまになることがない。しかも、開口部を前後に拡げて、手提げ紐(手提げ部)を把持するだけで、バッグを手提げ状態に支持することが容易に可能となる。
本発明の一態様に係るバッグは、
(2)上記(1)に記載のバッグであって、
前記手提げ紐が、前記開口部の上端位置を横断するとともに前記開口部の左右両端と接合されることができる。
このように構成することで、バッグを平面状に置いたときに手提げ紐(手提げ部)が開口部の内側となる位置にバッグの輪郭に沿って配置され、かつ、開口部の横方向に袋部の前面部と後面部とに沿って配置される。しかも、手提げ紐(手提げ部)を把持するだけで、開口部を形成する袋部の前面部と後面部とを前後方向に開くことができる。
本発明の一態様に係るバッグは、
(3)上記(1)または(2)に記載のバッグであって、
肩掛け紐を有し、前記肩掛け紐と前記手提げ紐とがつながっていることができる。
このように、肩掛け紐と手提げ紐とがつながって(連続して)いる構成とすることで、バッグを平面状に置いたときに手提げ紐(手提げ部)が開口部の内側となる位置にバッグの輪郭に沿って配置され、かつ、肩掛け紐(肩掛け部)が袋部の外側に配置されるため、バッグの取り回しを容易におこなうことができる。しかも、バッグを折り畳む際に、手提げ部がじゃまになることがない。
また、肩掛け紐(肩掛け部)がじゃまになることがない状態で、バッグを平面状として容易に置くことが可能となる。これにより、肩掛け紐(肩掛け部)に干渉されることなく、バッグを折り畳むことが容易に可能となる。
しかも、シート材によって袋部を形成した際に、開口部の左右両端におけるシート材の接合と手提げ部(手提げ紐)との接合とを同時におこなうだけで、手提げ部(手提げ紐)と肩掛け紐(肩掛け部)とを袋部に接合することが容易に可能となる。
本発明の一態様に係るバッグは、
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載のバッグであって、
前記袋部が、二つ折りまたは四つ折りにされた枚葉のシート材からなり、前記開口部を除き前記シート材の周縁部が接合されることができる。
このように構成することで、シート材を折り畳むだけで袋部を形成することが可能となるため、袋部の強度を向上することができるとともに、バッグの製造工程を削減し、バッグの製造作業時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
さらに、シート材を折り畳み、必要な周縁部を接合するだけで袋部を形成することが可能となるため、接合箇所を適宜選択することにより、手提げ部(手提げ紐)を設けた開口部以外に、他の開口部を容易に形成することができる。しかも、折り畳んだシート材によって、複数の内部に区画された袋部を容易に形成することができるとともに、折り畳んだシート材の接合と手提げ部(手提げ紐)との接合とを同時におこなうことで、バッグの製造工程を削減し、バッグの製造作業時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
本発明の一態様に係るバッグは、
(5)上記(1)から(4)のいずれかに記載のバッグであって、
前記袋部とされた前記シート材が、前記開口部の左右両端で挟んだ前記手提げ紐と接合されることができる。
このように構成することで、シート材の周縁部を接合するだけで袋部を形成するとともに、開口部の左右両端を接合する際に、同時に手提げ紐をシート材に挟んで袋部と接合することができるため、袋部の強度を向上することができるとともに、バッグの製造工程を削減し、バッグの製造作業時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
本発明の他の態様に係るバッグの製造方法は、
(6)少なくともシート材からなる袋部と手提げ紐とを有し、前記手提げ紐が前記袋部の上端に形成された開口部内側を横断して前記開口部の左右両端と接合されているバッグを製造する方法であって、
前記開口部を除いてシート材の周縁部を接合して前記袋部を形成し、前記開口部の内側を横断した前記手提げ紐を前記開口部の左右両端と接合することができる。
このように構成することで、シート材によって開口部の前面部と後面部とを形成するとともに、その左右両端におけるシート材の接合と手提げ部(手提げ紐)との接合とを同時におこなうことができる。
また、手提げ部(手提げ紐)の長さを、開口部の左右方向長さよりも大きくした場合には、手提げ部(手提げ紐)を開口部の上端から離間するように袋部の内に収納し、この状態で、開口部の左右両端におけるシート材の接合と手提げ部(手提げ紐)との接合とを同時におこなうことができる。
さらに、手提げ部(手提げ紐)を開口部の上端から離間するように袋部の内に収納し、この状態で、バッグを平面状として容易に置くことが可能となる。これにより、手提げ部(手提げ紐)に干渉されることなく、バッグを折り畳むことが容易に可能となる。これらにより、バッグの製造工程を削減し、バッグの製造作業時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
本発明の他の態様に係るバッグの製造方法は、
(7)上記(6)に記載されたバッグを製造する方法であって、
枚葉の前記シート材を二つ折りまたは四つ折りにし、前記開口部を除いた前記シート材の周縁部を全周であるいは部分的に接合して前記袋部を形成することができる。
このように構成することで、シート材を折り畳み、必要な周縁部を接合するだけで袋部を形成することが可能となるため、袋部の強度を向上することができる。同時に、接合箇所を適宜選択することにより、手提げ部(手提げ紐)を設けた開口部以外に、他の開口部を容易に形成することができる。しかも、折り畳んだシート材によって、複数の内部に区画された袋部を容易に形成することができるとともに、シート材の接合と手提げ部(手提げ紐)との接合とを同時におこなうことで、バッグの製造工程を削減し、バッグの製造作業時間を短縮し、製造コストを削減することができる。
本発明によれば、シンプルなデザインのバッグ、バッグの製造方法を提供することができるという効果を奏することが可能となる。
本発明に係るバッグの第1実施形態を示す斜視図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第1実施形態における製造工程を示す工程図である。 本発明に係るバッグの第2実施形態を示す正面図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第2実施形態における製造工程を示す工程図である。 本発明に係るバッグの第3実施形態を示す正面図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第3実施形態における製造工程を示す工程図である。 本発明に係るバッグの第4実施形態を示す正面図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第4実施形態における製造工程を示す工程図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第5実施形態における製造工程の他の例を示す工程図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第6実施形態における製造工程の他の例を示す工程図である。 本発明に係るバッグの第7実施形態を示す正面図である。 本発明に係るバッグの製造方法の第7実施形態における製造工程を示す工程図である。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1は、本実施形態におけるバッグを示す斜視図であり、図において、符号10は、バッグである。
<バッグ>
本実施形態に係るバッグ10は、図1に示すように、袋部(袋本体)11と、手提げ紐(手提げ部)16と、を有する。
袋部(袋本体)11は、上端に開口部12を有し、前面部13と後面部14との周縁に接合部15が形成されて互いに接合される。開口部12は、前面部13と後面部14との上端により形成される。
前面部13と後面部14とはシート材11Aからなる。シート材11Aは、薄く可撓性を有するものであれば特に限定されない。例として、織物や編物などの布地、皮革、紙、樹脂、金属箔、またはこれらを積層したものなどが挙げられる。特に、布地など防水性が弱い素材を用いる場合には、樹脂膜などの防水素材を積層したものを用いてもよい。
袋部(袋本体)11は、少なくとも外形輪郭の上端部に開口部12を有している。袋部11の下端部(底部)11aは閉じられている。袋部11の左右の側端部11b,11cは、いずれも、その全長で接合部15により閉じられていてもよい。
あるいは、袋部11の側端部11b,11cは、部分的に接合部15により閉じられていてもよい。これにより、袋部11に入れた物品が落ちてしまわない程度の開口部を部分的に設け、袋部11の側端部から物品を出し入れできる形状としてもよい。
袋部11は、二つ折りにされたシート材11Aからなる。詳細は後述するが、袋部11の形状で生産するよりも、枚葉のシート材11Aを二つ折りにして必要な部分を接合した方が、生産性が高い。なお、シート材11Aを二つ折りにして袋部11を形成した場合には、袋部11の中の物品を入れる区画が1つとなる。この場合、前面部13および後面部14は、折り線を底部として折り畳んだ1枚のシート材11Aにおける半分の領域によりそれぞれ構成される。
さらに、袋部11においてシート材11Aの重なっている部分の一部を上下方向に延在する線状に接合し、区画をさらに分割してもよい。さらに、袋部11においてシート材11Aの重なっている部分の一部を所定の形状として線状に接合し、区画をさらに分割してもよい。
ここで「二つ折り」とは、略線対称なシート材11Aを折り線15aとなる対称軸で折り返すことを指す。なお、折り返されたシート材11Aにおける辺と辺は、互いにぴったりと重なっていても、少しだけずれていてもよい。たとえば、側端部11b,11cとなる前面部13と後面部14との辺、あるいは、開口部12となる前面部13と後面部14との辺がこれに該当する。
袋部11の側端部11b,11cあるいは開口部12は、強度を増すため、裾の部分を少しだけ折り返して接合したり、シート材11Aに補強用部材をさらに接合したりしてもよい。
袋部11の開口部12には、ファスナー、面ファスナー、ボタン、ホック、磁石など開口部を開閉できる機構を設けてあってもよい。
袋部11の側面となる前面部13および後面部14には、サイドポケットを設けたり、刺しゅうや柄の印刷、エンボスなど、意匠性を高める加工や装飾などを行ったりしてもよい。
袋部11の上端に形成された開口部12内側には、開口部12を横断する形態で手提げ紐16が設けられている。
手提げ紐(手提げ部)16は、開口部12の内側に挟み込まれている。手提げ紐16は、バッグ10を平面状に置いたときに、開口部12の上端に沿って配置される。手提げ紐16は、バッグ10を平面状に置いたときに、開口部12の内側となる位置に沿って配置される。つまり、手提げ紐16は、バッグ10を平面状に置いたときに、開口部12を形成する片面である前面部13の上端に沿っており、かつ、開口部12を形成する他面である後面部14の上端に沿って配置される。つまり、バッグ10を平面状に置いたときに、前面部13、手提げ紐16、後面部14が順に重ねられた状態となる。
手提げ紐(手提げ部)16の素材は可撓性を有するものであれば特に限定されない。例として、繊維、皮革、紙、樹脂、軟質金属、植物の葉や茎、またはこれらを組み合わせたものなどが挙げられる。なお、手提げ紐(手提げ部)16を、前面部13および後面部14と同じシート材11Aから構成することもできる。
手提げ紐(手提げ部)16の形状は、開口部12の上端に沿う細長い形状であれば特に限定されない。例として、ロープなどの線状、帯などの細長い面状、管状や蛇腹状などの立体形状などが挙げられる。
手提げ紐(手提げ部)16の左右両端は、接合部15e,15fにより袋部11と接合されている。手提げ紐16の左右両端は、開口部12の両端を形成する前面部13および後面部14の間に挟み込まれている。手提げ紐16の左右両端は、接合部15e,15fにより開口部12の両端となる前面部13および後面部14の間に接合されている。手提げ紐16の左右両端が接合される接合部15e,15fは、前面部13および後面部14が接合される接合部15b,15cの上端と同じ位置で開口部12の両端と接合されている。
手提げ紐16は、袋部11の上端において開口部12内側を横断する形態で設けられている。
手提げ紐16の長さは特に限定されないが、袋部11の開口部12における横方向の幅とほぼ同等または少し長いことが好ましい。手提げ紐16を袋部11の開口部12の幅とほぼ同等または少し長い長さとすることで、手提げ紐16を把持しやすくなる。また、手提げ紐16をこの長さとすることで、手提げ紐16を把持して袋部11を支持した際に、手提げ袋として使用しやすいバッグ10の長さとすることができる。さらに、手提げ紐16をこの長さとすることで、手提げ紐16が袋の内部に隠れやすくなる。
袋部11および手提げ紐16は、着色剤、抗カビ剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、撥水剤、難燃剤、紫外線吸収剤、赤外線反射剤、赤外線吸収剤、香料などの各種機能性薬剤が添加されていたり、表面に付着していたりしていてもよい。
本実施形態に係るバッグ10によれば、上記の構成とされたことで、バッグ10を折り畳む際に、手提げ紐(手提げ部)16がじゃまになることがない。開口部12である前面部13および後面部14を前後に拡げて、袋部11に物品を収納または取り出す際に、手提げ紐16が開口部12の内側において前面部13または後面部14に沿わせた状態にしておくことができる。このため、開口部12を通過する物品のじゃまになることがない。 しかも、開口部12を前後に拡げて、手提げ紐(手提げ部)16を把持するだけで、バッグ10を手提げ状態に支持することが容易に可能となる。
また、上記のような形態で手提げ紐16を設けることにより、手提げ紐16を把持していない時、手提げ紐16が袋部11の内部に隠れることとなり、スッキリとしたシンプルなデザインのバッグとすることができる。
<バッグの製造方法>
以下、本実施形態におけるバッグの製造方法について説明する。
図2は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態のバッグの製造方法においては、袋部を形成する工程と、手提げ部と袋部とを接合する工程とを有する。
本実施形態にかかるバッグの製造方法は、袋部11の開口部12となる上端部を横断する状態で、開口部12の左右両端と手提げ紐16とを接合することを含む。
まず、袋部11を形成する。
袋部11の作製方法としては、図2に示すように、シート材11Aを二つ折りにし、袋部11の輪郭において、開口部12となる部分以外の周縁部を全周で接合して袋部11を作製する。ここで、枚葉のシート材11Aを所定の方法で畳んだ後、袋部11の開口部12となる部分以外の端部を接合することが好ましい。
なお、袋部11の作製方法としては、袋部11の形状を形成できれば特に限定されない。例えば、シート材11Aからなり、底面となるパーツと側面となるパーツとを接合する方法や、型などを用いて樹脂などからなる素材をシート状かつ袋状に成型する方法、などの方法を挙げることができる。
接合は、袋部11の中の物品が接合部15を突き破らない程度の強度にできれば特に限定されない。例えば、縫合、接着、溶着、溶接、ファスナーや留め具などの係合手段を用いた係合などが挙げられる。
接合部15となる箇所は、開口部12となる部分以外を接合する。開口部12を袋部11の上端部にのみ設ける場合には、シート材11Aを二つ折りにする折り線15a以外の下端部11aや側端部11b,11cを全て接合すればよく、側端部11b,11cに他の開口部を設けたい場合は、側端部11b,11cの一部を接合せずに残しておくか、側端部11b,11cを全て接合した後に所定の位置を切除して他の開口部を設ければよい。
ここで、最初に、図2に示すように、袋部11の輪郭に対して、ほぼ倍となる面積を有する矩形輪郭のシート材11Aを準備する。そして、図2に矢印F1で示すように、上下方向の中心に位置して横方向に延在する折り線15aから二つ折りにする。ここで、シート材11Aは、折り線15aがシートの対称軸である。なお、「二つ折り」とは、上述したとおり、シートの対称軸で1回折り返すことを指す。
シート材11Aにおいて、折り線15aよりも一方が前面部13となり、他方が後面部14となる。シート材11Aにおいて、折り線15aが底部11aと一致することができる。この場合、折り線15aの両端のうち一端に繋がるように、側端部11bを接合して接合部15bを形成する。
図2に示すように、折り線15aの両端のうち他端に繋がるように、側端部11cを接合して接合部15cを形成する。折り線15aとは反対側となる接合部15bの端部は、開口部12とされる。折り線15aとは反対側となる接合部15cの端部は、開口部12とされる。
次に、手提げ紐16を準備する。手提げ紐16は、例えば、上述したシート材11A等、所定の素材、形状のものを適宜選択して用いられる。
次いで、袋部11の開口部12となる上端部を横断する形態で二つ折りしたシート材11Aの内側に準備した手提げ紐16を配置する。帯のようにある程度の幅を有する手提げ紐16を用いる場合は、手提げ紐16の一部が袋部11上端の開口部12からはみ出していてもよいが、シンプルなデザインとする観点から、手提げ紐16は袋部11上端の開口部12よりも、二つ折りしたシート材11Aの輪郭の内側に隠れるように配置することが好ましい。
開口部12において、接合部15bと接合部15cとを形成する前に、前面部13と後面部14との間に、図2に矢印F2で示すように、手提げ紐16を挟む。
手提げ紐16は、側端部11bの開口部12側で前面部13と後面部14との間に挟まれる。手提げ紐16は、側端部11cの開口部12側で前面部13と後面部14との間に挟まれる。
さらに、手提げ紐16は、開口部12の上端となる輪郭に沿って配置される。例えば、手提げ紐16は、図2に二点鎖線で示す位置に、配置される。なお、図において、後面部14に手提げ紐16を載置するように示しているが、前面部13に対して手提げ紐16を位置設定した後に,接合部15を形成することもできる。
その後、袋部11の上端における開口部12の左右両端と接合部15e,15fにより手提げ紐16とを接合する。手提げ紐16が開口部12の両端と接合されることにより、袋部11の開口部12を横断する形態として把持できる手提げ紐16が形成され、手提げ紐16として使用できることとなる。手提げ紐の接合の方法は特に限定されず、例えば、袋部11の側端部11b,11cの接合方法と同様の方法を用いることができる。
なお、手提げ紐16と開口部12の左右両端との接合部15e,15fを、側端部11bおよび側端部11cを接合する接合部15b,15cとは分離した位置に形成することもできる。例えば、接合部15e,15fを,接合部15b,15cよりも内側位置に形成し、袋部11の横方向寸法である幅寸法よりも、開口部12の横方向における開口寸法を小さくすることもできる。
これにより、バッグ10を製造する。
なお、袋部11と手提げ紐16と接合する接合部15e,15fは、袋部11の側端部11b,11cを接合する際に、手提げ紐16もまとめて接合することができる。これにより、さらに生産性を向上させることができ好ましい。
上述した袋部11の端部への補強、開口部12を開閉できる機構や装飾の取り付け、意匠性の付与や、袋部11表面への各種機能性薬剤の付着加工などは、適宜のタイミングで行えばよい。具体的には、シート材11Aが枚葉の素材である段階、袋部11を作製した後の段階、手提げ紐16を接合しバッグ10の形態とした後の段階などである。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図3は、本実施形態におけるバッグを示す正面図である。図において、符号20は、バッグである。
<バッグ>
本実施形態に係るバッグ20は、図3に示すように、袋部(袋本体)21と、手提げ紐(手提げ部)26と、肩掛け紐(肩掛け部)27と、を有する。
袋部(袋本体)21は、上端に開口部22を有し、前面部23と後面部24との周縁に接合部25が形成されて互いに接合される。開口部22は、前面部23と後面部24との上端により形成される。
前面部23と後面部24とはシート材21Aからなる。シート材21Aは、薄く可撓性を有するものであれば特に限定されない。例として、織物や編物などの布地、皮革、紙、樹脂、金属箔、またはこれらを積層したものなどが挙げられる。特に、布地など防水性が弱い素材を用いる場合には、樹脂膜などの防水素材を積層したものを用いてもよい。
袋部(袋本体)21は、少なくとも外形輪郭の上端部に開口部22を有している。袋部21の下端部(底部)21aは閉じられている。袋部21の左右の側端部21b,21cは、いずれも、その全長で接合部25により閉じられていてもよい。
あるいは、袋部21の側端部21b,21cは、部分的に接合部25により閉じられていてもよい。これにより、袋部21に入れた物品が落ちてしまわない程度の開口部を部分的に設け、袋部21の側端部から物品を出し入れできる形状としてもよい。
袋部21は、四つ折りにされたシート材21Aからなる。詳細は後述するが、袋部21の形状で生産するよりも、枚葉のシート材21Aを四つ折りにして必要な部分を接合した方が、強度が高く、生産性が高い。なお、シート材21Aを四つ折りにして袋部21を形成した場合には、袋部21の中の物品を入れる区画を最大で2つ形成することができる。
この場合、前面部23および後面部24は、平行な折り線のうち枚葉のシート材21Aの短手方向と平行で長手方向を4分割する折り線25aを底部として、他の2本の折り線25aa(図4参照)を一方の下端部として、折り畳んだそれぞれ2枚のシート材21Aにおける半分の領域により、それぞれ構成される。
なお、本実施形態における前面部23は、開口部22の上端に折り線25aaが位置している。後面部24は、開口部22の上端が、後述する手提げ紐26の接していない開口が位置している。
さらに、袋部21においてシート材21Aの重なっている部分の一部を上下方向に延在する線状に接合し、区画をさらに分割してもよい。さらに、袋部21においてシート材21Aの重なっている部分の一部を所定の形状として線状に接合し、区画をさらに分割してもよい。
ここで、「四つ折り」とは、前記二つ折りされたシート材21Aを、先の折り線25aとなる対称軸と、折り線25aに平行な折り線25aaとでそれぞれ折り返すことを指す。なお、折り返されたシート材21Aにおける辺と辺は、互いにぴったりと重なっていても、少しだけずれていてもよい。たとえば、側端部21b,21cとなる前面部23の辺と後面部24の辺、あるいは、開口部22となる前面部23の辺と後面部24の辺、がこれに該当する。
シート材21Aを四つ折りにする方法であれば、複数のパーツ取りの必要がなく、かつ布地などの成型が一般的に困難な素材を用いる場合でも容易に袋を作製することができる。なお、「四つ折り」とは、上述したとおり、シートの対称軸で2回折り返すことを指す。
さらに、袋部21の側端部21b,21cあるいは開口部22は、強度を増すため、裾の部分を少しだけ折り返して接合することや、シート材21Aに補強用部材をさらに接合することができる。
袋部21の開口部22には、ファスナー、面ファスナー、ボタン、ホック、磁石など開口部を開閉できる機構を設けてあってもよい。
袋部21の側面となる前面部23には、サイドポケット23fを設けたり、刺しゅうや柄の印刷、エンボスなど、意匠性を高める加工や装飾などを行ったりしてもよい。
袋部21の上端に形成された開口部22内側には、開口部22を横断する形態で手提げ紐26が設けられている。
手提げ紐(手提げ部)26は、開口部22の内側に挟み込まれている。手提げ紐26は、バッグ20を平面状に置いたときに、開口部22の上端に沿って配置される。手提げ紐26は、バッグ20を平面状に置いたときに、開口部22の内側となる位置に沿って配置される。つまり、手提げ紐26は、バッグ20を平面状に置いたときに、開口部22を形成する片面である前面部23の上端に沿っており、かつ、開口部22を形成する他面である後面部24の上端に沿って配置される。つまり、バッグ20を平面状に置いたときに、2枚の前面部23、手提げ紐26、2枚の後面部24が順に重ねられた状態となる。
手提げ紐(手提げ部)26の素材は可撓性を有するものであれば特に限定されない。例として、繊維、皮革、紙、樹脂、軟質金属、植物の葉や茎、またはこれらを組み合わせたものなどが挙げられる。なお、手提げ紐(手提げ部)26を、前面部23および後面部24と同じシート材21Aから構成することもできる。
手提げ紐(手提げ部)26の形状は、開口部22の上端に沿う細長い形状であれば特に限定されない。例として、ロープなどの線状、帯などの細長い面状、管状や蛇腹状などの立体形状などが挙げられる。
手提げ紐(手提げ部)26の左右両端は、接合部25e,25fにより袋部21と接合されている。手提げ紐26の左右両端は、開口部22の両端を形成する前面部23および後面部24の間に挟み込まれている。手提げ紐26の左右両端は、接合部25e,25fにより開口部22の両端となる前面部23および後面部24の間に接合されている。手提げ紐26の左右両端が接合される接合部25e,25fは、前面部23および後面部24が接合される接合部25b,25cの上端と同じ位置で開口部22の両端と接合されている。
手提げ紐26は、袋部21の上端において開口部22内側を横断する形態で設けられている。
手提げ紐26の長さは特に限定されないが、袋部21の開口部22における横方向の幅とほぼ同等または少し長いことが好ましい。手提げ紐26を袋部21の開口部22の幅とほぼ同等または少し長い長さとすることで、手提げ紐26を把持しやすくなる。また、手提げ紐26をこの長さとすることで、手提げ紐26を把持して袋部21を支持した際に、手提げ袋として使用しやすいバッグ20の長さとすることができる。さらに、手提げ紐26をこの長さとすることで、手提げ紐26が袋の内部に隠れやすくなる。
手提げ紐(手提げ部)26の左右両端は、開口部22の両端内側に挟み込まれて接合されており、さらに開口部22の左右両端が外側に向けて延長されている。
本実施形態における手提げ紐26は、肩掛け紐27と兼用されている。手提げ紐26と肩掛け紐27とは、1本紐の両端がつながった輪の形状とされる。
手提げ紐26および肩掛け紐27の長さは、輪とされた場合に、袋部21の開口部22の左右方向長さに対して、その2倍以上の長さの輪の両端を繋いだ長さか、やや大きくされる。つまり、開口部22の両端から輪状に袋部21に繋がれて、肩掛け紐27として適当な長さの輪の大きさであればよい。
手提げ紐26と肩掛け紐27とを兼用するために長い紐を用いる場合には、袋部21の上端の開口部22における左右両端から、左右方向、または上方向に肩掛け紐27をはみ出させる。
袋部21および手提げ紐26は、着色剤、抗カビ剤、抗菌剤、抗ウイルス剤、撥水剤、難燃剤、紫外線吸収剤、赤外線反射剤、赤外線吸収剤、香料などの各種機能性薬剤が添加されていたり、表面に付着していたりしていてもよい。
本実施形態に係るバッグ20によれば、上記の構成とされたことで、バッグ20を折り畳む際に、手提げ紐(手提げ部)26がじゃまになることがない。開口部22である前面部23および後面部24を前後に拡げて、袋部21に物品を収納または取り出す際に、手提げ紐26が開口部22の内側において前面部23または後面部24に沿わせた状態にしておくことができる。このため、開口部22を通過する物品のじゃまになることがない。 しかも、開口部22を前後に拡げて、手提げ紐(手提げ部)26を把持するだけで、バッグ20を手提げ状態に支持することが容易に可能となる。
また、バッグ20を折り畳む際に、肩掛け紐(肩掛け部)27がじゃまになることがない。開口部22である前面部23および後面部24を前後に拡げて、袋部21に物品を収納または取り出す際に、肩掛け紐27を開口部22から離間した状態にしておくことができる。このため、開口部22を通過する物品のじゃまになることがない。
しかも、肩掛け紐27によって袋部21を肩に掛ける等の状態で支持するだけで、バッグ20を肩掛け状態に保持することが容易に可能となる。
また、上記のような形態で手提げ紐26および肩掛け紐27を設けることにより、手提げ紐26および肩掛け紐27を把持していない時、手提げ紐26が袋部21の内部に隠れることとなり輪状の肩掛け紐27が袋部21に付いているため、スッキリとしたシンプルなデザインのバッグとすることができる。
<バッグの製造方法>
以下、本実施形態におけるバッグの製造方法について説明する。
図4は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態のバッグの製造方法においては、袋部を形成する工程と、手提げ部および肩掛け部を輪状に形成する工程と、手提げ部および肩掛け部と袋部とを接合する工程とを有する。
本実施形態にかかるバッグの製造方法は、袋部21の開口部22となる上端部を横断する状態で、開口部22の左右両端と、手提げ紐26および肩掛け紐27とを接合することを含む。
まず、袋部21を形成する。
袋部21の作製方法としては、シート材21Aを四つ折りにし、袋部21の輪郭において、開口部22となる部分以外の周縁部を部分的に接合して袋部21を作製する。なお、袋部21の作製方法としては、袋部21の形状を形成できれば特に限定されない。
接合は、袋部21の中の物品が接合部25を突き破らない程度の強度にできれば特に限定されない。例えば、縫合、接着、溶着、溶接、ファスナーや留め具などの係合手段を用いた係合などが挙げられる。
接合部25となる箇所は、開口部22となる部分以外を接合することができる。開口部22を袋部21の上端部にのみ設ける場合には、シート材21Aを四つ折りにする折り線25a以外の下端部21aや側端部21b,21cを全て接合すればよい。側端部21b,21cに他の開口部を設けたい場合は、側端部21b,21cの一部を接合せずに残しておくか、側端部21b,21cを全て接合した後に所定の位置を切除して他の開口部を設ければよい。
ここで、最初に、図4(a)に示すように、袋部21の輪郭に対して、ほぼ4倍となる面積を有する矩形輪郭のシート材21Aを準備する。まず、図4(a)に矢印F3で示すように、上下方向の中心に位置して左右方向に延在する折り線25aaから二つ折りにする。ここで、シート材21Aは、折り線25aaがシートの対称軸である。折り線25aaは、枚葉のシート材21Aの短手方向と平行で長手方向を2分割する。なお、「二つ折り」とは、上述したとおり、シートの対称軸となる折り線25aaで1回折り返すことを指す。
さらに、図4(b)に示すように、二つ折りしたシート材21Aの左右方向両端部に接合部25g,25hを形成して接合する。このとき、二つ折りしたシート材21Aの上下方向の全長に接合部25g,25hを形成して接合する。なお、上端の開口部22とは異なる開口部を形成するためには、上下方向の一部分が接合されていないこともできる。
また、この場合、後面部24となる開口部22の上端には、開口部22とは別に手提げ紐26の接していない開口が位置している。あるいは、後面部24となる開口部22の上端を接合することもできる。
次に、図4(b)に示すように、折り線25aaと平行で二つ折りしたシート材21Aの上下方向の中心に位置して左右方向に延在する折り線25aから、シート材21Aをさらに二つ折りにする。この場合、前面部23となる開口部22の上端には、折り線25aaが位置するように二つ折りにする。これにより、シート材21Aは、四つ折りとなる。
シート材21Aにおいて、折り線25aよりも一方で二枚側ねとなっている部分が前面部23となり、他方で二枚側ねとなっている部分が後面部24となる。シート材21Aにおいて、折り線25aが底部21aと一致することができる。この場合、図4(c)に示すように、折り線25aの両端のうち一端に繋がるように、側端部21bを接合して接合部25bを形成する。
図4(c)に示すように、折り線25aの両端のうち他端に繋がるように、側端部21cを接合して接合部25cを形成する。二つ折りとされたシート材21Aにおいて、折り線25aとは反対側となる接合部25bの端部は、開口部22とされる。同様に、折り線25aとは反対側となる接合部25cの端部は、開口部22とされる。
次に、手提げ紐26および肩掛け紐27を準備する。手提げ紐26および肩掛け紐27は、例えば、上述したシート材21A等、所定の素材、形状のものを適宜選択して用いられる。
手提げ紐26および肩掛け紐27は、この段階で両端を接合して輪の形状にしておいてもよく、手提げ紐26および肩掛け紐27と、袋部21とを接合した後に、1本の手提げ紐26および肩掛け紐27の両端を接合して輪の形状にしてもよい。
次いで、図4(b)に二点鎖線で示す位置に、袋部21の開口部22となる上端部を横断する形態で、二つ折りにされたシート材21Aの内側に準備した手提げ紐26および肩掛け紐27を配置する。帯のようにある程度の幅を有する素材を用いる場合は、手提げ紐26の一部が袋部21上端の開口部22からはみ出していてもよいが、シンプルなデザインとする観点から、手提げ紐26は袋部21上端の開口部22に隠れるように配置することが好ましい。なお、肩掛け紐27は、袋部21の左右方向両側から外部にはみ出している。
ここで一般的に、輪の2点を把持して輪を引っ張ると、輪の中央部分は2本の平行線となる。
この段階で、手提げ紐26および肩掛け紐27が輪の形状となっている場合には、輪の中央部分における平行線のうち1本が袋部21の上端の開口部22内側に挟み込まれており、うち1本が袋部21の外側に出ている形態でもよい。あるいは、輪の中央部分における平行線の2本ともが、袋部21上端の開口部22に挟み込まれている形態でもよい。肩掛け紐27としての長さ、およびデザインの観点から、輪の中央部分における平行線のうち1本だけを挟み込む形態であることが好ましい。
開口部22において、接合部25bと接合部25cとを形成する前に、それぞれ2枚のシート材21Aからなる前面部23と後面部24との間に、図4(b)に矢印F2で示すように、手提げ紐26および肩掛け紐27を挟む。
手提げ紐26および肩掛け紐27は、側端部21bの開口部22側で前面部23と後面部24との間に挟まれる。手提げ紐26および肩掛け紐27は、側端部21cの開口部22側で前面部23と後面部24との間に挟まれる。
その後、袋部21の上端における開口部22の左右両端と接合部25e,25fにより手提げ紐26および肩掛け紐27とを接合する。手提げ紐26および肩掛け紐27が開口部22の両端と接合されることにより、袋部21の開口部22を横断する形態として把持できる手提げ紐26が形成され、手提げ紐26および肩掛け紐27として使用できることとなる。手提げ紐26の接合の方法は特に限定されず、例えば、袋部21の側端部21b,21cの接合方法と同様の方法を用いることができる。
なお、手提げ紐26と開口部22の左右両端との接合部25e,25fを、側端部21bおよび側端部21cを接合する接合部25b,25cとは分離した位置に形成することもできる。例えば、接合部25e,25fを,接合部25b,25cよりも内側位置に形成し、袋部21の横方向寸法である幅寸法よりも、開口部22における横方向の開口寸法を小さくすることもできる。
これにより、図4(c)に示すように、バッグ20を製造する。
なお、袋部21と手提げ紐26および肩掛け紐27と接合する接合部25e,25fは、袋部21の側端部21b,21cを接合する際に、手提げ紐26および肩掛け紐27もまとめて接合することができる。これにより、さらに生産性を向上させることができ好ましい。
上述した袋部21の端部への補強、開口部22を開閉できる機構や装飾の取り付け、意匠性の付与や、袋部21表面への各種機能性薬剤の付着加工などは、適宜のタイミングで行えばよい。具体的には、シート材21Aが枚葉の素材である段階、袋部21を作製した後の段階、手提げ紐26および肩掛け紐27を接合しバッグ20の形態とした後の段階などである。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施形態においては、内部が2つに区画されたバッグを簡単な構成で、かつ、少ない部材点数で容易に製造できるという効果を奏することができる。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第3実施形態を、図面に基づいて説明する。
図5は、本実施形態におけるバッグを示す正面図である。
本実施形態において上述した第2実施形態と異なるのはシート材の折り畳み状態およびその接合状態に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
<バッグ>
本実施形態に係るバッグ20は、図5に示すように、袋部(袋本体)21と、手提げ紐(手提げ部)26と、肩掛け紐(肩掛け部)27と、を有する。
袋部(袋本体)21は、上端に開口部22を有し、前面部23と後面部24との周縁に接合部25が形成されて互いに接合される。開口部22は、前面部23と後面部24との上端により形成される。
袋部(袋本体)21は、少なくとも外形輪郭の上端部に開口部22を有している。袋部21の下端部(底部)21aは閉じられている。袋部21の左右の側端部21b,21cは、いずれも、上下方向において底部21aに近接する部分が接合部25b,25cにより閉じられている。
また、袋部21の左右の側端部21b,21cは、いずれも、上下方向において開口部22に近接する部分には、接合部25b,25cが設けられていない。なお、開口部22の左右方向両端部は、接合部25e,25fにより閉じられている。
つまり、袋部21の左右の側端部21b,21cは、接合部25bと接合部25eとの間、および、接合部25cと接合部25fとの間が横方向に開口している。
<バッグの製造方法>
以下、本実施形態におけるバッグの製造方法について説明する。
図6は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態においては、袋部21を形成する際に、前面部23と後面部24とが、それぞれ2枚のシート材21Aからなることは同じだが、底部21aとなる折り線25aと、この折り線25aに対して交差する折り線25abと、により四つ折りにされている。
ここで、「四つ折り」とは、折り線25abとなる対称軸で二つ折りされたシート材21Aを、この折り線25abとなる対称軸とは交差する折り線25aとなる対称軸でもう一度折り返すことを指す。なお、折り返されたシート材21Aにおける辺と辺は、互いにぴったりと重なっていても、少しだけずれていてもよい。
まず、袋部21を形成する。
袋部21の作製方法としては、シート材21Aを四つ折りにし、袋部21の輪郭において、開口部22となる部分以外の周縁部を部分的に接合して袋部21を作製する。
ここで、最初に、図6(a)に示すように、袋部21の輪郭に対して、ほぼ4倍となる面積を有する矩形輪郭のシート材21Aを準備する。まず、図6(a)に矢印F4で示すように、左右方向の中心に位置して上下方向に延在する折り線25abから二つ折りにする。ここで、シート材21Aは、折り線25abがシートの対称軸である。折り線25abは、枚葉のシート材21Aの長手方向と平行で短手方向を2分割する。なお、「二つ折り」とは、上述したとおり、シートの対称軸となる折り線25abで1回折り返すことを指す。
さらに、図6(b)に示すように、二つ折りしたシート材21Aにおいて、折り線25abとは左右方向で反対側となる片側端部に接合部25jを形成して接合する。このとき、二つ折りしたシート材21Aにおいて、袋部21における上下方向の全長となる部分に接合部25jを形成して接合する。あるいは、上端の開口部22とは異なる開口部を形成するためには、上下方向の一部分が接合されていないこともできる。
次に、図6(b)に示すように、折り線25abと交差するとともに二つ折りしたシート材21Aの真ん中に位置する折り線25aから、シート材21Aをさらに二つ折りにする。これにより、シート材21Aは、四つ折りとなる。
シート材21Aにおいて、折り線25aよりも一方で二枚側ねとなっている部分が前面部23となり、他方で二枚側ねとなっている部分が後面部24となる。シート材21Aにおいて、図6(c)に示すように、折り線25aが底部21aと一致することができる。この場合、折り線25aの両端のうち一端に繋がるように、側端部21bを接合して接合部25bを形成する。
図6(c)に示すように、折り線25aの両端のうち他端に繋がるように、側端部21cを接合して接合部25cを形成する。
二つ折りとされたシート材21Aにおいて、折り線25aとは反対側となる接合部25bの端部は、開口部22まで到達していない。同様に、折り線25aとは反対側となる接合部25cの端部は、開口部22まで到達していない。
また、この場合、側端部21bとなる前面部23および後面部24は、折れ線25abが位置している。つまり、側端部21bとなる前面部23および後面部24は、折れ線25abによって閉塞されている。また、側端部21cとなる前面部23には、接合部25jが位置している。つまり、側端部21cとなる前面部23は、接合部25jによって閉塞されている。また、側端部21cとなる後面部24は、上下方向の全長で開放されている。あるいは、側端部21cとなる後面部24は、上下方向の全長またはその一部で接合することもできる。
この場合、前面部23および後面部24となる開口部22の上端には、いずれも開口部22と平行な他の開口部がそれぞれ位置する。このように、シート材21Aを四つ折りにした場合には、袋部21の内部に最大で3つの区画を形成することができる。さらに、袋部21の重なっているシート材21Aの一部を線状に接合し、区画をさらに分割してもよい。
次いで、図6(b)に二点鎖線で示す位置に、袋部21の開口部22となる上端部を横断する形態で、二つ折りにされたシート材21Aの内側に準備した手提げ紐26および肩掛け紐27を配置する。帯のようにある程度の幅を有する素材を用いる場合は、手提げ紐26に対して開口部22の一部が上向きにはみ出していてもよい。この場合でも、シンプルなデザインとする観点から、手提げ紐26は袋部21の上端の開口部22に隠れるように配置することが好ましい。なお、肩掛け紐27は、袋部21の左右方向両側から外部にはみ出している。
開口部22において、接合部25bと接合部25cとを形成する前、あるいは、接合部25bと接合部25cとの形成と同時に、それぞれ2枚のシート材21Aからなる前面部23と後面部24との間に、図6(b)に矢印F2で示すように、手提げ紐26および肩掛け紐27を挟む。
手提げ紐26および肩掛け紐27は、側端部21bの開口部22側で前面部23と後面部24との間に挟まれる。手提げ紐26および肩掛け紐27は、側端部21cの開口部22側で前面部23と後面部24との間に挟まれる。
その後、袋部21の上端における開口部22の左右両端と接合部25e,25fにより手提げ紐26および肩掛け紐27とを接合する。手提げ紐26および肩掛け紐27が開口部22の両端と接合部25e,25fにより接合されることにより、袋部21の開口部22を横断する形態として把持できる手提げ紐26が形成され、手提げ紐26および肩掛け紐27として使用できることとなる。手提げ紐26の接合の方法は特に限定されず、例えば、袋部21の側端部21b,21cの接合方法と同様の方法を用いることができる。
ここで、手提げ紐26と開口部22の左右両端との接合部25e,25fを、側端部21bおよび側端部21cを接合する接合部25b,25cとは分離した位置に形成する。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施形態においては、内部が3つに区画されたバッグを簡単な構成で、かつ、少ない部材点数で容易に製造できるという効果を奏することができる。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第4実施形態を、図面に基づいて説明する。
図7は、本実施形態におけるバッグを示す正面図である。図8は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態において上述した第1実施形態と異なるのは袋部の輪郭形状に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のバッグ10においては、図7に示すように、袋部11が六角形の輪郭形状とされる。本実施形態の袋部11は、前面部13と後面部14とが、1枚のシート材11Aからなる。
また、本実施形態のバッグ10を製造する場合には、図8に示すように、六角形が上下方向に2つ連続した輪郭を有するシート材11Aを用い、二つの六角形が接続された辺と等しい位置にある折り線15aから二つ折りにする。なお、側端部11b,11cに形成された接合部15b,15cの上端位置は、手提げ紐16を開口部12の両端に接合する接合部15e,15fとは離間しているが、これらが連続している構成とすることもできる。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施形態においては、シート材11Aの形状を適宜に設計することにより、出来上がりのバッグの形状を所望の形状で製造することができるという効果を奏することができる。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第5実施形態を、図面に基づいて説明する。
図9は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態において上述した第2実施形態と異なるのは袋部の輪郭形状に関する点および肩掛け紐がない点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のバッグ20においては、袋部21が六角形の輪郭形状とされる。本実施形態の袋部21は、前面部23と後面部24とが、それぞれ二つ折りにされたシート材21Aからなる。また、肩掛け紐27が設けられていない。
なお、本実施形態のバッグ20の正面図は、図8に示す第4実施形態における正面図において、符号10番代を20番代に読みかえたものとほぼ同じである。
また、本実施形態のバッグ20を製造する場合には、六角形が上下方向に4つ連続した輪郭を有するシート材21Aを用い、まず、図9(a)に矢印F3で示すように、上下方向の中心位置で二つの六角形が接続された辺と等しい位置にある折り線25aaから二つ折りにする。さらに、図9(b)に矢印F1で示すように、二つ折りにされたシート材11Aにおいて、上下方向の中心位置で二つの六角形が接続された辺と等しい位置にある折り線25aから二つ折りにする。なお、側端部21b,21cに形成された接合部25b,25cの上端位置は、手提げ紐26を開口部22の両端に接合する接合部25e,25fとは離間しているが、これらが連続している構成とすることもできる。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第6実施形態を、図面に基づいて説明する。
図10は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態において上述した第5実施形態と異なるのは四つ折りとするシート材の折り線に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、袋部21を形成する際に、前面部23と後面部24とが、それぞれ2枚のシート材21Aからなることは同じだが、底部21aとなる折り線25aと、この折り線25aに対して交差する折り線25abと、により四つ折りにされている。
まず、袋部21を形成する。
ここで、最初に、図10(a)に示すように、袋部21の輪郭に対して、ほぼ4倍となる面積を有するように四つの六角形が接続された輪郭のシート材21Aを準備する。まず、図10(a)に矢印F4で示すように、左右方向の中心に位置して上下方向に延在する折り線25abから二つ折りにする。ここで、シート材21Aは、折り線25abがシートの対称軸である。折り線25abは、枚葉のシート材21Aの長手方向と平行で短手方向を2分割する。なお、「二つ折り」とは、上述したとおり、シートの対称軸となる折り線25abで1回折り返すことを指す。
さらに、図10(b)に示すように、二つ折りしたシート材21Aにおいて、左右方向両側となる側端部に接合部25jを形成して接合する。このとき、二つ折りしたシート材21Aにおいて、袋部21における上下方向の全長となる部分に接合部25jを形成して接合する。あるいは、上端の開口部22とは異なる開口部を形成するためには、上下方向の一部分が接合されていないこともできる。
次に、図10(b)に示すように、折り線25abと交差するとともに二つ折りしたシート材21Aの上下方向の中心位置で二つの六角形が接続された辺と等しい位置にある折り線25aから、シート材21Aをさらに二つ折りにする。これにより、シート材21Aは、四つ折りとなる。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施形態においては、シート材21Aの形状を適宜に設計することにより、出来上がりのバッグの形状を所望の形状で製造することができるという効果を奏することができる。
以下、本発明に係るバッグ、バッグの製造方法の第7実施形態を、図面に基づいて説明する。
図11は、本実施形態におけるバッグを示す正面図である。図12は、本実施形態におけるバッグの製造方法を示す工程図である。
本実施形態において上述した第1および第4各実施形態と異なるのは袋部の輪郭形状に関する点であり、これ以外の対応する構成要素に関しては、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のバッグ10においては、図11に示すように、袋部11が半円形の輪郭形状とされる。本実施形態の袋部11は、二つ折りとされたシート材11Aからなる。つまり、前面部13と後面部14とが、それぞれ1枚のシート材11Aからなる。また、開口部12の輪郭形状は弧状とされている。
また、本実施形態のバッグ10を製造する場合には、図12に示すように、円形輪郭を有するシート材11Aを用い、円の中心をとおる直径と等しい位置にある横方向にある折り線15aから二つ折りにする。なお、弧状となる側端部11b,11cに形成された接合部15b,15cの上端位置は、手提げ紐16を開口部12の両端に接合する接合部15e,15fと連続しているが、これらが離間している構成とすることもできる。
は、四つ折りとなる。
本実施形態においては、上述した実施形態と同等の効果を奏することができる。さらに、本実施形態においては、シート材11Aの形状を適宜に設計することにより、出来上がりのバッグの形状を所望の形状で製造することができるという効果を奏することができる。
なお、本発明おいては、上述した各実施形態における個々の構成を適宜選択して、個別に適宜組み合わせた構成とすることも可能である。
以下、本発明にかかる実施例を説明する。本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
<実施例1>
アイボリー色に着色された軟質塩化ビニルシートを、直径20cmの円形に切り出した。別途、アイボリー色に着色された軟質塩化ビニルシートを長方形に切り出し、短辺同士を熱融着することで、直径20cm、高さ25cmの側面のみを有する円筒を得た。前記円形のシートと、前記円筒の一方の底面とを熱融着することで、上面が開口部となっている中空の円筒を得た。
前記中空の円筒の開口部の上端から2cm下の高さの位置であり、上面から見た場合に直径と円周とが交わる2点に穴をあけた。その2つの穴に長さ24cmの紙紐を通し、紐の両端に球形の留め具を嵌めることにより、袋の上端開口部と紐の左右両端を係合した。
得られたバッグには、開口部の内側を横断する形態で手提げ紐が存在しており、シンプルなデザインのバッグとなった。
<実施例2>
実施例1で用いた紐の長さを85cmとし、留め具で係止する代わりに両端を結んで輪の形状にしたこと以外は、実施例1と同様にしてバッグを得た。
得られたバッグには、開口部の内側を横断する形態での手提げ紐と、前記手提げ紐とつながっている肩掛け紐が存在しており、シンプルなデザインのバッグとなった。
<実施例3>
水色に染色された織物を、短辺30cm、長辺42cmの大きな長方形に切り出した。前記大きな長方形の中央を短辺に平行に二つ折りにすることで、短辺21cm、長辺30cmの小さな長方形とした。
次に、水色に染色された織物を、短辺2cm、長辺95cmの帯状に切り出した。前記帯状の織物を、前記小さな長方形に帯の両端がはみ出るように挟み込み、小さな長方形の折り目の反対側の長辺に沿って配置した。
その後、小さな長方形の短辺2つともを、上端部では前記帯ごとミシンで縫い、袋の開口部以外の端部の縫合、および袋の上端開口部と帯との、袋の開口部の左右両端位置における縫合を行った。最後に前記帯の両端もミシンで縫って輪の形状とすることでバッグを得た。
得られたバッグの袋は二つ折りにされた織物からなり、開口部の内側を横断する形態での手提げ紐と、前記手提げ紐とつながっている肩掛け紐が存在しており、シンプルなデザインのバッグとなった。
<実施例4>
水色に染色された織物を、短辺30cm、長辺84cmの大きな長方形に切り出した。前記大きな長方形の中央を短辺に平行に二つ折りにすることで、短辺30cm、長辺42cmの中サイズの長方形とした。そして、前記中サイズの長方形の長辺2つともを、ミシンで縫い、筒状とした。さらに、前記筒の中央を短辺に平行に二つ折りにすることで、短辺21cm、長辺30cmの小さな長方形とした。
次に、水色に染色された織物を、短辺2cm、長辺95cmの帯状に切り出した。前記帯状の織物を、前記小さな長方形に帯の両端がはみ出るように挟み込み、小さな長方形の折り目の反対側の長辺に沿って配置した。
その後、小さな長方形と前記帯とが重なっている角部分の2箇所をミシンで縫い、袋の開口部以外の端部の縫合、および袋の上端開口部と帯との、袋の開口部の左右両端位置における縫合を行った。最後に前記帯の両端もミシンで縫って輪の形状とすることでバッグを得た。
得られたバッグの袋は四つ折りにされた織物からなり、上端開口部の内側を横断する形態での手提げ紐と、前記手提げ紐とつながっている肩掛け紐が存在しており、シンプルなデザインのバッグとなった。また、得られたバッグは2つの区画が形成されており、一方の区画は上端部のみが開口しており、もう一方の区画は上端および左右それぞれ1カ所ずつの合計3箇所に開口していた。
<実施例5>
水色に染色された織物を、短辺42cm、長辺60cmの大きな長方形に切り出した。前記大きな長方形の中央を短辺に平行に二つ折りにすることで、短辺30cm、長辺42cmの中サイズの長方形とした。そして、折り目の反対側の長辺を、頂点から中央までミシンで縫った。さらに前記一部を縫った中サイズの長方形の中央を短辺に平行に二つ折りにすることで、短辺21cm、長辺30cmの小さな長方形とした。引き続き、前記小さな長方形の短辺2つともを、底部となる折り目側の頂点から中央までミシンで縫った。
次に、水色に染色された織物を、短辺2cm、長辺95cmの帯状に切り出した。前記帯状の織物を、前記小さな長方形に帯の両端がはみ出るように挟み込み、小さな長方形の折線の反対側の長辺に沿って配置した。
その後、小さな長方形と前記帯とが重なっている角の部分2箇所をミシンで縫い、袋の開口部以外の端部の縫合、および袋の上端開口部と帯とを袋の開口部の左右両端での縫合を行った。最後に前記帯の両端もミシンで縫って輪の形状とすることでバッグを得た。
得られたバッグの袋は四つ折りにされた織物からなり、上端開口部の内側を横断する形態での手提げ紐と、前記手提げ紐とつながっている肩掛け紐が存在しており、シンプルなデザインのバッグとなった。また、得られたバッグは3つの区画が形成されており、第1の区画は上端部のみが開口しており、第2の区画は上端および左右それぞれ1箇所ずつの合計3箇所に開口しており、第3の区画は上端および左右の片方の合計2箇所に開口していた。
<1>
物品を出し入れする開口部を有する袋本体と、
前記袋部(袋本体)を手提げ状に支持する手提げ部(手提げ紐)と、
を有し、
前記袋部(袋本体)は、前面部と後面部との輪郭に沿った周縁部が前記開口部を除いて互いに接合されて形成され、
前記手提げ部(手提げ紐)の両端部が、それぞれ前記開口部の両端で前記前面部と前記後面部との内側に接続されるバッグ。
<2>
前記<1>において、
前記手提げ部(手提げ紐)が前記開口部の内側に沿って延在するバッグ。
<3>
前記<1>または<2>において、
前記手提げ部(手提げ紐)が前記袋部(袋本体)の輪郭に沿って前記開口部の内側に位置するバッグ。
<4>
前記<1>から<3>のいずれかにおいて、
前記手提げ部(手提げ紐)が前記袋部(袋本体)の輪郭からさらに外向きに延長されて肩掛け部(肩掛け紐)を形成するバッグ。
<5>
前記<4>において、
前記手提げ部(手提げ紐)および前記肩掛け部(肩掛け紐)が、輪状として形成されるバッグ。
<6>
前記<5>において、
輪状として形成された前記手提げ部(手提げ紐)および前記肩掛け部(肩掛け紐)の長さが、前記開口部の左右方向長さの2倍と同等かそれよりも大きいバッグ。
<7>
前記<1>から前記<6>のいずれかに記載されたバッグを製造する方法であって、
枚葉のシート材を二つ折りまたは四つ折りにして前記前面部と前記後面部とし、前記開口部を除いて前記前面部と前記後面部との輪郭における周縁部を接合して前記袋部(袋本体)を形成するバッグの製造方法。
<8>
前記<7>において、
前記袋部(袋本体)の前記開口部の内側に沿って横断した前記手提げ部(手提げ紐)を前記開口部の左右両端と接合するバッグの製造方法。
<9>
前記<7>または<8>において、
前記袋部(袋本体)が、前記開口部とは異なる位置で、前記前面部と前記後面部との輪郭の周縁部において接合しない未接合部を部分的に形成するバッグの製造方法。
本発明の活用例として、買い物袋、ハンドバッグ、携帯用小物入れなどの手提げバッグ、さらに肩掛け紐を有するものは、ボストンバッグ、カメラバッグ、ショルダーバッグなどの肩掛けバッグを挙げることができる。
10…バッグ
11…袋部(袋本体)
11a…下端部(底部)
11A…シート材
11b,11c…側端部
12…開口部
13…前面部
14…後面部
15…接合部
15a…折り線
15b,15c,15e,15f…接合部
16…手提げ紐(手提げ部)
20…バッグ
21…袋部(袋本体)
21a…下端部(底部)
21A…シート材
21b,21c…側端部
22…開口部
23…前面部
24…後面部
25…接合部
25a,25aa,25ab…折り線
25b,25c,25e,25f,25g,25h,25j…接合部
26…手提げ紐(手提げ部)
27…肩掛け紐(肩掛け部)
F1,F2,F3,F4…矢印

Claims (7)

  1. 少なくとも袋部と手提げ紐とを有し、前記手提げ紐が前記袋部の上端に形成された開口部内側を横断して設けられているバッグ。
  2. 請求項1に記載のバッグであって、
    前記手提げ紐が、前記開口部の上端位置を横断するとともに前記開口部の左右両端と接合されるバッグ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のバッグであって、
    肩掛け紐を有し、前記肩掛け紐と前記手提げ紐とがつながっているバッグ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッグであって、
    前記袋部が、二つ折りまたは四つ折りにされた枚葉のシート材からなり、前記開口部を除き前記シート材の周縁部が接合されるバッグ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のバッグであって、
    前記袋部とされた前記シート材が、前記開口部の左右両端で挟んだ前記手提げ紐と接合されるバッグ。
  6. 少なくともシート材からなる袋部と手提げ紐とを有し、前記手提げ紐が前記袋部の上端に形成された開口部内側を横断して前記開口部の左右両端と接合されているバッグを製造する方法であって、
    前記開口部を除いてシート材の周縁部を接合して前記袋部を形成し、前記開口部の内側を横断した前記手提げ紐を前記開口部の左右両端と接合するバッグの製造方法。
  7. 請求項6に記載されたバッグの製造方法であって、
    枚葉の前記シート材を二つ折りまたは四つ折りにし、前記開口部を除いた前記シート材の周縁部を全周であるいは部分的に接合して前記袋部を形成するバッグの製造方法。
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