JP3166526U - 教材用バッグ部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】実習の効率を高めるとともに実用性の高い教材用バッグを得ることの容易な教材用バッグ部品を提供する。【解決手段】教材用バッグは、本体基材から構成されるバッグ本体と、バッグ本体の開口部に沿って設けられた一対の基部と、各基部に設けられた持ち手部とを有している。教材用バッグ部品は、基部を構成する帯材22,32に持ち手部21,31が予め縫合された縫合部品23,33を備えている。縫合部品23,33は、本体基材に縫合されるように構成されている。【選択図】図2
Description
本考案は、教材用バッグを縫製する実習に用いられる教材用バッグ部品に関する。
非特許文献1に記載される教材用バッグ部品は、バッグ本体を形成する本体基材(柄布)と、バッグ本体の開口部に沿って設けられる一対の基材を構成する帯材(ファスナー加工済み布地)と、各帯材に設けられる持ち手部(テープ材)とが別々の部品として備えられている。この教材用バッグ部品は、教材用バッグを縫製する実習に用いられる。
「クロッサム2010年新版」、株式会社文溪堂、p16−17
最近では、家庭科の授業時間の短縮に伴って、実習を効率的に行うことが所望されている。上記従来の教材用バッグ部品では、実習において帯材に持ち手部を縫合する作業を行う必要がある。この作業を効率化するには、帯材を省略する構成が考えられるものの、帯材によるデザイン性の向上や機能性の向上を図ることができない。すなわち、実習の効率化に伴って、得られる教材用バッグの実用性が低下する傾向にあった。
本考案は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、実習の効率を高めるとともに実用性の高い教材用バッグを得ることの容易な教材用バッグ部品を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1に記載の考案は、本体基材から構成されるバッグ本体と、前記バッグ本体の開口部に沿って設けられた一対の基部と、各基部に設けられた持ち手部とを有する教材用バッグを形成するための教材用バッグ部品であって、前記基部を構成する帯材に前記持ち手部が予め縫合された縫合部品を一対備えてなり、各縫合部品が前記本体基材に縫合されるように構成されていることを要旨とする。
上記構成によれば、帯材に持ち手部が予め縫合された縫合部品を一対備えているため、教材用バッグを縫製する実習において、帯材に持ち手部を縫合する作業を省略することができる。また、各縫合部品は、例えば工業用ミシンで縫製することができるため、実用性の高い縫合部品を提供することが容易である。
請求項2に記載の考案は、請求項1に記載の教材用バッグ部品において、各帯材には、前記本体基材を縫合するための縫い代部が長さ方向にわたって設けられるとともに前記縫い代部を回避して前記持ち手部が縫合されていることを要旨とする。
上記構成によれば、縫い代部を回避して持ち手部が縫合されているため、縫い代部において本体基材と縫合する際には、持ち手部を回避した縫合を行うことができる。すなわち、実習で縫合する部位の厚みが過剰に厚くなることを回避することができる結果、実習を円滑に行うことができるようになる。
請求項3に記載の考案は、請求項1又は請求項2に記載の教材用バッグ部品において、各帯材は、内側帯材と、前記内側帯材に重なるように予め縫合された外側帯材とを備え、前記内側帯材と前記外側帯材とが前記本体基材を挟み込むように構成されていることを要旨とする。
バッグ本体の開口部が基部で挟み込まれた構成の教材用バッグでは、バッグ本体の開口部が保護されるものの、部品点数が増加することで、実習における作業の効率化を妨げることになり得る。この点、上記構成では、内側帯材と外側帯材とが予め縫合されている。このため、開口部の保護された実用的な教材用バッグを縫製する実習であっても、縫合部品としての取り扱いが容易となる結果、実習の効率の低下が抑制されるようになる。また、内側帯材と外側帯材とが本体基材を挟み込むように構成されているため、本体基材の端縁に、例えば端ミシンといった加工を施さなくてもよい。
請求項4に記載の考案は、請求項3に記載の教材用バッグ部品において、各内側帯材が面ファスナーで構成されるとともに、各縫合部品は、前記面ファスナーと前記外側帯材とが前記持ち手部を挟持した状態で予め縫合されてなることを要旨とする。
上記構成によれば、内側帯材が面ファスナーで構成されることで、開口部を閉止状態で維持できる実用的な教材用バッグとなる。しかも、面ファスナーと外側帯材とは、持ち手部を挟持した状態で予め縫合されている。これにより、持ち手部の端縁は外側帯材で覆われるため、バッグの美観を向上させることができる。そして、このように挟持された持ち手部は、面ファスナーの機能を阻害することはない。こうした実用的な教材用バッグを縫製する実習であっても、帯材に持ち手部を縫合する作業を要因として実習の効率が低下することを回避することができる。
請求項5に記載の考案は、請求項4に記載の教材用バッグ部品において、各外側帯材の長さ寸法は、各面ファスナーの長さ寸法よりも長く設定されることで、各外側帯材の両端部を縫い代部としてなることを要旨とする。
実習において外側帯材同士を縫合する部位に比較的硬質な面ファスナーが位置すると、縫合する作業の効率が低下するおそれがある。この点、上記構成では、比較的硬質な各面ファスナーを回避して外側帯材同士を縫合することができるため、実習を円滑に行うことができるようになる。
請求項6に記載の考案は、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の教材用バッグ部品において、各外側帯材が、1mm以上であり3mm以下の厚みを有するテープ材からなることを要旨とする。
上記構成によれば、各外側帯材の補強機能が発揮され易くなる。また、各外側帯材が過剰に厚くなることを回避することで、実習において各外側帯材と本体基材とを縫合する作業を円滑に行うことができる。
請求項7に記載の考案は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の教材用バッグ部品において、各持ち手部が、1mm以上であり3mm以下の厚みを有するテープ材からなることを要旨とする。
各持ち手部が上記のような厚手のテープ材からなることで、各持ち手部の耐久性を高めた実用的な教材用バッグとなるものの、従来のように実習において持ち手部を帯材に縫合する作業を行う場合、各持ち手部の厚みが増すことで、作業の効率は低下することになる。この点、上述した縫合部品では、持ち手部を厚手のテープ材とすることを要因として実習の効率が低下することを回避することができる。また、テープ材の過剰な厚みを回避することで、縫合部品の生産性が確保され易くなる。
本考案によれば、実習の効率を高めるとともに実用性の高い教材用バッグを得ることの容易な教材用バッグ部品が提供される。
以下、本考案を具体化した実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示されるように、教材用バッグは、基布51から形成されるバッグ本体11と、バッグ本体11の開口部に沿って設けられた一対の基部12と、各基部12に設けられた持ち手部13とを有している。基部12は、第1持ち手部21が設けられた第1帯材22、及び第2持ち手部31が設けられた第2帯材32とから形成されている。教材用バッグは、家庭科の実習において教材用バッグ部品を用いて縫製される。以下の説明において、上下左右は、図1を基準とした上下左右を示している。
図1に示されるように、教材用バッグは、基布51から形成されるバッグ本体11と、バッグ本体11の開口部に沿って設けられた一対の基部12と、各基部12に設けられた持ち手部13とを有している。基部12は、第1持ち手部21が設けられた第1帯材22、及び第2持ち手部31が設けられた第2帯材32とから形成されている。教材用バッグは、家庭科の実習において教材用バッグ部品を用いて縫製される。以下の説明において、上下左右は、図1を基準とした上下左右を示している。
図2(a)及び図2(b)に示されるように、教材用バッグ部品は、第1帯材22に予め第1持ち手部21が縫合された第1縫合部品23、及び第2帯材32に予め第2持ち手部31が縫合された第2縫合部品33を備えている。まず、第1縫合部品23について説明する。
図2(a)に示されるように、第1帯材22は、内側帯材22aと、その内側帯材22aに重なるように設けられる外側帯材22bとを備えている。本実施形態の内側帯材22aは面ファスナーにより構成されている。一方、外側帯材22bは、テープ材から構成されている。テープ材は、1mm以上であり3mm以下の厚みを有することが好ましい。テープ材の厚みが1mm以上の場合、バッグ本体11の開口部は好適に補強されるようになる。一方、テープ材の厚みが3mm以下の場合、実習においてミシンの操作がより円滑となる。テープ材の幅は、例えば10mm以上であり50mm以下に設定される。こうしたテープ材の具体例としては、平織りテープ又は綾織りテープが挙げられる。テープ材の材質としては、例えば綿、アクリル、ポリアミド、ポリエステル等の繊維が挙げられる。なお、テープ材の材質は、単独種とされていてもよいし、例えば混紡繊維等の複数種とされていてもよい。
内側帯材22aと外側帯材22bとの間には、第1持ち手部21の端部21aが配置されている。図3に示されるように、内側帯材22aと外側帯材22bとは、それらの上縁に沿った上部縫い目41で縫合されている。なお、図3では上部縫い目41を破線で簡略化して示している。上部縫い目41は、内側帯材22aの長さ方向にわたって形成され、上部縫い目41により、第1持ち手部21の両端部21aについても内側帯材22a及び外側帯材22bに縫合されている。そして、第1持ち手部21は、内側帯材22aと外側帯材22bとによって挟持された状態で連結されている。
第1帯材22の下端側は、内側帯材22aと外側帯材22bとが縫合されずに離間される構成とされている。こうした第1帯材22の下端側には、バッグ本体11を構成する基布51を挟み込むことができるようになっている。第1帯材22の下側部位は、基布51を縫合するための第1縫い代部42とされている。第1縫い代部42は、第1帯材22の長さ方向にわたって形成されている。こうした第1縫い代部42を回避して第1持ち手部21は縫合されている。すなわち、第1持ち手部21の端部21aが第1帯材22の幅方向(上下方向)における中間部位に位置されることで、第1帯材22の下側には第1持ち手部21が介在されていない。
外側帯材22b,32bの長さ寸法は、内側帯材22a,32a、すなわち各面ファスナーの長さ寸法よりも長く設定されることで、外側帯材22b,32bの両端部は第2縫い代部43とされている。
第1持ち手部21は、外側帯材22bに用いられる上記テープ材と同様のものである。特に、第1持ち手部21に用いるテープ材は、1mm以上であり3mm以下の厚みを有することが好ましい。テープ材の厚みが1mm以上の場合、第1持ち手部21の耐久性が得られ易い。一方、テープ材の厚みが3mmを超えると、第1縫合部品23の生産性が低下するおそれがある。テープ材の幅は、把持し易さ等を考慮して、例えば10mm以上であり50mm以下に設定される。
一方、図2(b)に示されるように、第2縫合部品33を構成する第2帯材32は、内側帯材32a及び外側帯材32bを備えている。この第2縫合部品33は、内側帯材32aを構成する面ファスナーが第1帯材22における内側帯材22aの面ファスナーと貼着される構成(フック又はループ)とする以外は、第1縫合部品23と同様の構成であるため、説明を省略する。
次に、教材用バッグ部品の作用について説明する。
教材用バッグを縫製する実習では、図4に示されるように、外側帯材22b,32bの長さ寸法に上端縁の長さ寸法を合わせた基布51を準備する。ここで、教材用バッグ部品には、第1縫合部品23及び第2縫合部品33が備えられている。このため、第1帯材22及び第2帯材32に、それぞれ持ち手部21,31を縫合する作業を省略し、縫合部品23,33を基布51に縫合する作業から開始することができる。
教材用バッグを縫製する実習では、図4に示されるように、外側帯材22b,32bの長さ寸法に上端縁の長さ寸法を合わせた基布51を準備する。ここで、教材用バッグ部品には、第1縫合部品23及び第2縫合部品33が備えられている。このため、第1帯材22及び第2帯材32に、それぞれ持ち手部21,31を縫合する作業を省略し、縫合部品23,33を基布51に縫合する作業から開始することができる。
第1縫合部品23と基布51との縫合について詳述すると、内側帯材22aと外側帯材22bとの間に基布51の第1上端部51aを挿入することで、内側帯材22aと外側帯材22bとの間に第1上端部51aを配置する。次いで、第1帯材22の第1縫い代部42に沿ってミシン縫いを行うことで、図5に示されるように第1帯材22と基布51とが連結される。ここで、ミシン縫いの縫い代部に第1持ち手部21が位置している場合では、その部位が他の部位よりも厚くなるため、ミシン操作を円滑に行うことが困難となる。この点、第1縫合部品23では、第1縫い代部42を回避して第1持ち手部21が設けられているため、第1持ち手部21を回避した縫合を行うことができる。これにより、ミシン操作を円滑に行うことができるようになる。
第2縫合部品33についても、第1縫合部品23と同様にして、第2帯材32の第1縫い代部42に沿ってミシンで縫うことで、第2帯材32と第2上端部51bとを縫合する。その結果、第1縫合部品23及び第2縫合部品33は、図5に破線で簡略化して示される下部縫い目61によって基布51に連結される。こうした第2縫合部品33と基布51との縫合についても第1縫合部品23と同様の作用が発揮される。
次に、図6に示されるように、基布51を中表に合わせて、基布51の両側部をバッグ本体11の内側となる裏面側からミシンで縫合する。その結果、図6に破線で簡略化して示される側部縫い目62によってバッグ本体11が形成される。このとき、第2縫い代部43には、面ファスナーが位置しないため、面ファスナーを回避した縫合を行うことができる。こうして形成されたバッグ本体11は、必要に応じてマチを形成してもよい。最後に、バッグ本体11を裏返すことで図1に示される教材用バッグとなる。
本実施形態の教材用バッグでは、開口部が基部12で保護されているため、開口部の型くずれが抑制される。また、バッグ本体11の開口部の内周には、面ファスナーが設けられているため、開口部の略全体が閉止状態に維持される。すなわち、教材用バッグは、基礎縫いの実習用のみならず、十分な実用性を有している。例えば、教材用バッグ内に断熱材(アルミ蒸着フィルムと発泡樹脂材とのシート材から形成された断熱袋等)を収容し、開口部を面ファスナーで閉止することで、保温機能及び保冷機能に優れるバッグとして有効に利用することができる。
本実施形態によって発揮される効果について、以下に記載する。
(1)教材用バッグ部品は、基部12を構成する帯材22,32に持ち手部21,31が予め縫合された縫合部品23,33を備え、基布51に縫合されるように構成されている。このため、教材用バッグを縫製する実習においては、帯材22,32に持ち手部21,31を縫合する作業を省略することができる。また、縫合部品23,33は、例えば工業用ミシンで縫製することができるため、実用性の高い縫合部品23,33を提供することが容易である。従って、実習の効率を高めるとともに実用性の高い教材用バッグを得ることが容易である。
(1)教材用バッグ部品は、基部12を構成する帯材22,32に持ち手部21,31が予め縫合された縫合部品23,33を備え、基布51に縫合されるように構成されている。このため、教材用バッグを縫製する実習においては、帯材22,32に持ち手部21,31を縫合する作業を省略することができる。また、縫合部品23,33は、例えば工業用ミシンで縫製することができるため、実用性の高い縫合部品23,33を提供することが容易である。従って、実習の効率を高めるとともに実用性の高い教材用バッグを得ることが容易である。
(2)帯材22,32には、基布51を縫合するための第1縫い代部42が長さ方向にわたって形成されるとともに第1縫い代部42を回避して持ち手部21,31が縫合されている。このため、第1縫い代部42において基布51と縫合する際には、持ち手部21,31を回避した縫合を行うことができる。すなわち、実習で縫合する部位の厚みが過剰に厚くなることを回避することができる結果、実習を円滑に行うことができるようになる。従って、実習の効率をさらに高めることが容易である。
(3)帯材22,32は、内側帯材22a,32aと、内側帯材22a,32aに重なるように予め縫合された外側帯材22b,32bとを備えている。これにより、バッグ本体11の開口部は、内側帯材22a,32aと外側帯材22b,32bとから形成される基部12で保護される。こうした実用的な教材用バッグを縫製する実習であっても、縫合部品23,33の部品点数が増大することなく、取り扱いが容易となる結果、実習の効率が低下することが抑制されるようになる。また、内側帯材22a,32aと外側帯材22b,32bとが基布51を挟み込むように構成されているため、基布51の端縁に、例えば端ミシンといった加工を施さなくてもよい。
(4)内側帯材22a,32aが面ファスナーで構成されることで、バッグ本体11の開口部を閉止状態で維持できる実用的な教材用バッグとなる。しかも、各面ファスナーと外側帯材22b,32bとは、持ち手部21,31を挟持した状態で予め縫合されている。これにより、持ち手部21,31の端縁が外側帯材22b,32bで覆われるため、バッグの美観を向上させることができる。そして、このように挟持された持ち手部21,31は、面ファスナーの機能を阻害することはない。こうした実用的な教材用バッグを縫製する実習であっても、帯材22,32に持ち手部21,31を縫合する作業が省略されるため、その作業を要因として実習の効率が低下することを回避することができる。
(5)外側帯材22b,32bの長さ寸法は、各面ファスナーの長さ寸法よりも長く設定されることで、外側帯材22b,32bの両端部は、第2縫い代部43として構成されている。これにより、比較的硬質な面ファスナーを回避して外側帯材22b,32b同士を縫合することができるため、実習を円滑に行うことができるようになる。
(6)外側帯材22b,32bが、1mm以上の厚みを有するテープ材であることにより、補強機能が発揮され易くなる。しかも、前記テープ材が3mm以下であることにより、外側帯材22b,32bが過剰に厚くなることは回避されるため、実習において外側帯材22b,32bと基布51とを縫合する作業を円滑に行うことができる。
(7)持ち手部21,31が、1mm以上であり3mm以下の厚みを有するテープ材であることにより、持ち手部21,31の耐久性や使用感を高めた実用的な教材用バッグとなる。ここで、実習において持ち手部21,31を帯材22,32に縫合する作業を行う場合、持ち手部21,31の厚みが増すことで、作業の効率は低下することになる。この点、上述した縫合部品23,33によれば、持ち手部21,31を厚手のテープ材としても、それを要因として実習の効率が低下することを回避することができる。一方、テープ材の過剰な厚みを回避することで、縫合部品23,33の生産性が確保され易くなる。
なお、前記実施形態を次のように変更して構成してもよい。
・持ち手部21,31は、上記テープ材に限らず、例えば断面を略円形とする紐材から構成してもよい。また、持ち手部21,31は、各面ファスナーと外側帯材22b,32bとの間で縫合されているが、外側帯材22b,32bの外面に縫合されていてもよい。
・持ち手部21,31は、上記テープ材に限らず、例えば断面を略円形とする紐材から構成してもよい。また、持ち手部21,31は、各面ファスナーと外側帯材22b,32bとの間で縫合されているが、外側帯材22b,32bの外面に縫合されていてもよい。
・外側帯材22b,32bの長さ寸法は、各面ファスナーの長さ寸法よりも長く設定されているが、同じ長さ又は短く設定することで、帯材22,32の両端部を縫い代部としてもよい。
・内側帯材22a,32aは、面ファスナーから構成されているが、例えば上記テープ材や各種布材に変更してもよい。この場合の内側帯材22a,32aは、それぞれ同一の素材であってもよいし、異なる素材であってもよい。また、内側帯材22a,32aに面ファスナーを部分的に設けたり、ボタンを設けたりすることで、バッグ本体11の開口部が閉止されるように構成することもできる。このように内側帯材22a,32aを変更した場合、内側帯材22a,32aの内面に持ち手部21,31を縫合させてもよい。
・外側帯材22b,32bは、テープ材から構成されているが、各種布材等に変更してもよい。また、外側帯材22b,32bは、それぞれ同一の素材であってもよいし、異なる素材であってもよい。
・外側帯材22b,32bを省略し、内側帯材22a,32aのみから帯材22,32を構成してもよい。なお、前記実施形態のように内側帯材22a,32aを面ファスナーから構成する場合では、内側帯材22a,32aの外面に持ち手部21,31を縫合することで、持ち手部21,31が面ファスナーの貼着を阻害することなく、面ファスナーの機能が十分に発揮される。
・内側帯材22a,32aを省略し、外側帯材22b,32bのみから帯材22,32を構成してもよい。このように帯材22,32を構成した場合、それらの外面及び内面のいずれに持ち手部21,31を縫合させてもよい。
・内側帯材22a,32aを省略するとともに、外側帯材22b,32bにスライドファスナーを予め縫合し、さらに外側帯材22b,32bの外面に持ち手部21,31を縫合した各縫合部品に変更することもできる。この場合、スライドファスナーにより、開口部を閉止状態に維持することのできる教材用バッグが得られる。
・持ち手部21,31は、第1縫い代部42を回避して帯材22,32に縫合されているが、第1縫い代部42に帯材22,32が位置するように縫合されていてもよい。
・基布51としては、例えば柄布、帆布等を用いることができるが、これに限定されず、バッグ本体11の本体基材として不織布等を用いることもできる。すなわち、本体基材の材質、厚み等は、縫い易さ、デザイン等を考慮して適宜変更することができる。
・基布51としては、例えば柄布、帆布等を用いることができるが、これに限定されず、バッグ本体11の本体基材として不織布等を用いることもできる。すなわち、本体基材の材質、厚み等は、縫い易さ、デザイン等を考慮して適宜変更することができる。
・基布51は、教材用バッグ部品に備えられていてもよいし、実習に際して別途準備されてもよい。また、教材用バッグ部品は、例えば、教材用バッグ内に収容して用いる断熱袋等の付属品を備えていてもよい。
・教材用バッグ部品は、ミシン縫いの実習に適用されているが、手縫いの実習に適用することもできる。前記実施形態のように、内側帯材22a,32aを面ファスナーから構成したり、外側帯材22b,32bや持ち手部21,31を厚手のテープ材から構成したりする場合は、ミシン縫いの実習に好適である。また例えば、内側帯材22a,32a、外側帯材22b,32b、及び持ち手部21,31を薄手の素材から構成することで、手縫いの実習に好適となる。
11…バッグ本体、12…基部、13…持ち手部、21…第1持ち手部、22…第1帯材、22a…内側帯材、22b…外側帯材、23…第1縫合部品、31…第2持ち手部、32…第2帯材、32a…内側帯材、32b…外側帯材、33…第2縫合部品、42…第1縫い代部、43…第2縫い代部、51…基布(本体基材)。
Claims (7)
- 本体基材から構成されるバッグ本体と、前記バッグ本体の開口部に沿って設けられた一対の基部と、各基部に設けられた持ち手部とを有する教材用バッグを形成するための教材用バッグ部品であって、
前記基部を構成する帯材に前記持ち手部が予め縫合された縫合部品を一対備えてなり、各縫合部品が前記本体基材に縫合されるように構成されていることを特徴とする教材用バッグ部品。 - 各帯材には、前記本体基材を縫合するための縫い代部が長さ方向にわたって設けられるとともに前記縫い代部を回避して前記持ち手部が縫合されていることを特徴とする請求項1に記載の教材用バッグ部品。
- 各帯材は、内側帯材と、前記内側帯材に重なるように予め縫合された外側帯材とを備え、前記内側帯材と前記外側帯材とが前記本体基材を挟み込むように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の教材用バッグ部品。
- 各内側帯材が面ファスナーで構成されるとともに、各縫合部品は、前記面ファスナーと前記外側帯材とが前記持ち手部を挟持した状態で予め縫合されてなることを特徴とする請求項3に記載の教材用バッグ部品。
- 各外側帯材の長さ寸法は、各面ファスナーの長さ寸法よりも長く設定されることで、各外側帯材の両端部を縫い代部としてなる
ことを特徴とする請求項4に記載の教材用バッグ部品。 - 各外側帯材が、1mm以上であり3mm以下の厚みを有するテープ材からなることを特徴とする請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の教材用バッグ部品。
- 各持ち手部が、1mm以上であり3mm以下の厚みを有するテープ材からなることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の教材用バッグ部品。
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JP2010008393U JP3166526U (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 教材用バッグ部品 |
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JP2010008393U JP3166526U (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 教材用バッグ部品 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3180643U (ja) * | 2012-10-17 | 2012-12-27 | 有限会社大久保製作所 | 鞄等の雨除けカバー |
JP2015109980A (ja) * | 2014-12-11 | 2015-06-18 | 重明 渡邉 | 風呂敷バッグ補助具 |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010008393U patent/JP3166526U/ja not_active Expired - Lifetime
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