JP2023019255A - 印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率良く複数枚のラベルを作成する。【解決手段】印刷装置1は、テープを搬送する搬送部150と、テープに印刷する印刷部160と、テープを切断する切断部170と、制御部100を備える。制御部100は、切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を連続してテープへ印刷する連続印刷を行い、連続印刷終了後に、テープを連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、逆搬送終了後に、テープに印刷された複数の印刷内容の間でテープを切断する分割切断を行うように、搬送部150、印刷部160、及び、切断部170を制御する。【選択図】図4
Description
本明細書の開示は、印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラムに関する。
細長い帯状の被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷してラベルを作成する印刷装置が知られている。このような印刷装置において、印刷ヘッドによる被印刷媒体への印刷を開始する前にプラテンローラを逆方向に回転させ被印刷媒体を逆搬送することにより、ラベルの先端に生じる無駄な余白を回避する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、特許文献1に記載の印刷装置を用いて複数枚のラベルを連続して作成する場合、1枚分のラベルの印刷が終了する度に、被印刷媒体を印刷ヘッドと切断装置の間で往復搬送する必要があり、複数枚のラベルを効率良く作成することが難しい。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、効率良く複数枚のラベルを作成する技術を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、被印刷媒体を搬送する搬送部と、前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、前記被印刷媒体を切断する切断部と、切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を前記被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する(以下、前記切断方法を「分割切断」と称する)ように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する制御部と、を備える。
本発明の一態様に係る印刷指示装置は、上記の態様に係る印刷装置へ印刷を指示する印刷指示装置であって、前記印刷装置へ前記複数の印刷内容の印刷を指示する場合に、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記印刷装置へ前記連続印刷を指示するか否かを決定する制御部を備える。なお、前記印刷長の総和は、印字された文字や画像だけでなく、文字間のような、文字や画像が印字されていない領域も含めたものである。
本発明の一態様に係る動作方法は、印刷装置の動作方法であって、前記印刷装置が、切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行う。
本発明の一態様に係るプログラムは、印刷装置の動作を制御するプログラムであって、コンピュータに、切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行うように、前記印刷装置を制御し、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行うように、前記印刷装置を制御し、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記印刷装置を制御する処理を実行させる。
上記の態様によれば、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下では、被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷し、印刷されたテープをカットして装置の外部に排出することが可能なラベルプリンタを例にして、本発明の実施形態に係る印刷装置について説明する。また、以下の説明では、例示する印刷装置及び類似する印刷装置における既知の構成、機能、及び動作等に関する詳細な説明は省略する。
本明細書において、テープとは、プラスチック、紙、その他の任意の材料からなる細長く薄い帯状の被印刷媒体である。テープは、典型的には粘着層を有し、貼り付け可能である。ただし、テープは、粘着層を有しなくてもよい。また、ラベルとは、テープを被印刷媒体として利用して、テープ上に何らかの情報を印刷したもののことである。
実施形態に係る印刷装置の印刷方式は特に限定しない。印刷装置は、例えば、熱転写方式や感熱方式で印刷を行うサーマルプリンタである。ただし、印刷装置は、サーマルプリンタに限らず、インクジェットプリンタやレーザプリンタなどであってもよい。
[第1の実施形態]
図1は、本実施形態に係る印刷装置の外観構成の一例を示す平面図である。図2は、図1の印刷装置における蓋を開いた状態の部分平面図である。
図1は、本実施形態に係る印刷装置の外観構成の一例を示す平面図である。図2は、図1の印刷装置における蓋を開いた状態の部分平面図である。
図1及び図2に例示した印刷装置1は、装置筐体2と、装置筐体2に取り付けられた蓋4とを有する。装置筐体2には、テープアダプタ11を装着する凹形状のアダプタ装着部201が設けられている。テープアダプタ11は、テープ13を巻き取ってロールにしたもの(以下「テープロール12」という)を収容し、印刷装置1にテープ13を供給する容器である。図1及び図2における下線が引かれた「9」という数字は、テープアダプタ11に収容されたテープ13の幅が9mmであることを示す。
装置筐体2のアダプタ装着部201は、装置筐体2の側面に設けられた排出口202と通じている。印刷装置1は、アダプタ装着部201に装着されたテープアダプタ11から引き出されたテープ13を装置筐体2に設けられた搬送経路に沿って搬送し、排出口202から排出することができる。装置筐体2には、テープアダプタ11から引き出されたテープ13を搬送するプラテンローラ(搬送ローラ)6、テープ13への印刷を行う印刷ユニット7、及びテープ13をカットするカットユニット8が配置されている。
蓋4は、装置筐体2におけるアダプタ装着部201を開閉可能(言い換えると、アダプタ装着部201を覆う閉位置とアダプタ装着部201を開放してテープアダプタ11の着脱を可能にする開位置との間で移動可能)なように、装置筐体2に取り付けられている。
図1及び図2に例示した印刷装置1では、装置筐体2における閉位置の蓋4と干渉しない領域にキーボード3が設けられており、蓋4の表面にディスプレイ5が設けられている。キーボード3は、印刷装置1の動作に関する各種情報の入力や選択を行うための複数のキーを有する入力装置である。ディスプレイ5は、キーボード3により入力または選択された各種情報を表示する表示装置である。
図3は、被印刷媒体の搬送経路の一例を説明する図である。図3には、印刷装置1におけるテープ13の搬送経路を直線状の経路として模式的に示している。
テープロール12からほどかれて印刷装置1に供給されるテープ13は、プラテンローラ6と印刷ユニット7のサーマルヘッド701との間を通り、装置筐体2の排出口202に通じる搬送経路に沿って搬送される。テープ13は、例えば、蓋4が閉位置に移動することによりプラテンローラ6の周面とサーマルヘッド701とで挟持され、プラテンローラ6が回転することにより搬送経路に沿って搬送される。本実施形態の印刷装置1におけるプラテンローラ6は、図示しないモータの動力により、テープ13を排出口202に向けて送り出す第1の回転方向に回転させることと、第1の回転方向とは逆の第2の回転方向に回転させることができる。以下の説明では、プラテンローラ6の第1の回転方向の回転を正転といい、プラテンローラ6を正転させたときのテープ13の搬送方向を順方向という。また、以下の説明では、プラテンローラ6の第2の回転方向の回転を逆転といい、プラテンローラ6を逆転させたときのテープ13の搬送方向を逆方向という。
印刷装置1は、順方向に搬送されるテープ13に対しサーマルヘッド701から熱を印加することによりテープ13への印刷を行う。以下の説明では、搬送経路におけるテープ13とサーマルヘッド701とが接触する位置を、印刷位置という。
搬送経路に沿って搬送されるテープ13は、印刷位置と排出位置(装置筐体2の排出口202と対応する位置)との間であって、印刷位置から距離L1のフルカット位置(第1のカット位置)で第1のカッター801によりカットすることができる。また、搬送経路に沿って搬送されるテープ13は、フルカット位置と排出位置との間であって、フルカット位置から距離L2のハーフカット位置(第2のカット位置)で第2のカッター802によりカットすることができる。
第1のカッター801は、フルカット位置にあるテープ13のカットラインでテープ13全体をカットし2つに分離するフルカッターである。例えば、テープ13が粘着テープ層である基材と粘着テープ層を保護する保護層であるセパレータとを含む被印刷媒体である場合であれば、第1のカッター801は、基材とセパレータの両方を切断して、基材とセパレータのそれぞれを2つに分離する。
第2のカッター802は、ハーフカット位置にあるテープ13のカットラインでテープ13をカットしたときに、そのカットラインを境とする両側がカットされなかった部分により一体の状態を維持するようにテープ13をカットするハーフカッターである。例えば、テープ13が粘着テープ層である基材と粘着テープ層を保護する保護層であるセパレータとを含む被印刷媒体である場合であれば、第2のカッター802は、例えば、基材のみをカットし、セパレータをカットしない。なお、第2のカッター802は、テープ13にミシン目が入るようにテープ13をカットするカッターであってもよい。
また、印刷装置1には、図3に示すように、搬送経路におけるハーフカット位置と排出位置との間でテープ13を挟持し、テープ13の順方向の搬送を補助する一対の排出ローラ901及び902が設けられてもよい。排出ローラ901及び902は、例えば、第1のカッター801でテープ13をカットしたときに、フルカット位置よりも下流側に位置するテープ13が順方向に搬送されるよう動作する。以下の説明では、搬送経路における排出ローラ901及び902によりテープ13を挟持する位置を排出ローラ位置という。排出ローラ位置は、フルカット位置と排出位置との間であって、フルカット位置から距離L3(>L2)の位置である。
更に、以下の説明では、搬送経路上のある位置との搬送方向における相対的な位置関係、及びテープ13上のある位置との搬送方向における相対的な位置関係を言及する場合に、図3に示したような「上流」及び「下流」という用語を使用する場合がある。ある位置から見て逆方向となる方向又はその方向にある位置を上流といい、ある位置から見て順方向となる方向又はその方向にある位置を下流という。例えば、フルカット位置は、印刷位置の下流にあり、かつ排出ローラ位置の上流にある。
図4は、一実施形態に係る印刷装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。
図4に例示した印刷装置1は、制御部100、記憶部120、入力部130、表示部140、搬送部150、印刷部160、切断部170、センサ180、及び通信部190を含む。
入力部130は、印刷装置1に各種情報を入力する入力装置であり、例えば、上述したキーボード3を含む。表示部140は、印刷装置1の利用者に対し各種情報を表示する表示装置であり、例えば、上述したディスプレイ5を含む。
搬送部150は、制御部100による制御のもとテープ13を搬送する。搬送部150は、例えば、プラテンローラ6、プラテンローラ6に連結されたモータ、モータを駆動する駆動回路、及びプラテンローラ6の回転数(回転角)を検出するエンコーダを含む。
印刷部160は、制御部100による制御のもとテープ13に印刷する。印刷部160は、上述した印刷ユニット7と対応し、例えば、サーマルヘッド701、サーマルヘッド701の発熱素子を駆動する駆動回路、及びサーマルヘッド701の温度を検出するサーミスタを含む。
切断部170は、制御部100による制御のもとテープ13を切断する。切断部170は、上述したカットユニット8と対応し、例えば、第1のカッター801、第2のカッター802、各カッターに連結されたモータ、モータを駆動する駆動回路、及び一対の排出ローラ901及び902を含む。
制御部100は、搬送部150、印刷部160、及び切断部170を制御する。制御部100は、搬送部150、印刷部160、及び切断部170のうちの1つ以上の動作を制御することで、印刷装置1における搬送処理、印刷処理、切断処理の実行を制御する。また、制御部100は、印刷装置1の各部の動作制御に加えて、各種の判定処理を行い、印刷装置1の各部で行う動作を決定する。制御部100が行う制御の詳細については、後述する。
制御部100による制御は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部120に記憶させたプログラムを実行することにより行われる。制御部100は、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等でもよい。
記憶部120は、制御部100としてのプロセッサが実行する各種プログラム、プログラムを実行する際に利用する各種データ等を記憶する。記憶部120は、RAM(Random Access Memory)121、及びROM(Read Only Memory)122を含む。
センサ180は、例えば、テープアダプタ11が装着されているか否かを検出し、また、装着されているテープアダプタ11から供給されるテープ13の幅を検出する。通信部190は、例えば、スマートフォンやタブレット型コンピュータ等の外部装置との通信を行う通信インタフェースである。通信部190は、既知の近距離無線通信規格に従った無線通信、及び伝送ケーブルを利用した有線通信の少なくとも一方を行うことができる。
本実施形態の印刷装置1は、例えば、利用者が入力部130(キーボード3)を操作して印刷レイアウトを作成し、余白、印刷枚数、カット等に関する設定をした後、印刷開始の指示を入力すると、印刷データを作成し、その印刷データに基づいてテープ13に印刷内容を印刷する処理(動作)等を行い、ラベルを作成する。
以下、利用者からの一度の指示に基づいて複数枚のラベルを作成する場合における印刷装置1の動作について詳細に説明する。本実施形態に係る印刷装置1の動作の特徴について理解を容易にするために、まず、従来の印刷装置の動作について説明する。
図5は、従来の印刷装置におけるマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。図5(a)に示すように、マルチラベル作成処理開始時には、テープ13の先端はフルカット位置Fに位置している。
従来の印刷装置では、マルチラベル作成処理が開始されると、まず、印刷前処理が行われる。ここでは、セパレータから基材を剥がしやすくするためにテープ13の先端付近でハーフカットが行われ、さらに、ハーフカットラインで区画された印刷領域の先端が印刷位置Pに一致するように、テープ13の位置が調整される。
具体的には、図5(b)に示すように、テープ13は、順方向へ所定の搬送量だけ搬送され、第2のカッター802によりハーフカット位置Hにあるラインでカットされる。この所定の搬送量は、フルカット位置Fとハーフカット位置Hの間の距離L2にテープ13の先端に設ける余白(先頭余白)の長さLMを足した距離L2+LMである。その後、図5(c)に示すように、テープ13は、ハーフカットラインが印刷位置Pに位置するように、逆方向へ所定の搬送量だけ搬送される。この所定の搬送量は、印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2である。
印刷前処理に続いて、一枚目のラベルのための印刷処理が行われる。ここでは、ラベル一枚分の印刷内容(この例では、“AAA”)がテープ13に印刷される。印刷処理では、図5(d)に示すように、ラベル一枚分の印刷長LPだけ、テープ13は、順方向へ搬送される。
印刷処理が終了すると、印刷後処理が行われる。ここでは、次に印刷される印刷内容と既に印刷された印刷内容との間に切れ目を入れるために、テープ13の既に印刷された印刷内容の上流側でハーフカットが行われ、ハーフカットラインで区画された新たな印刷領域の先端が印刷位置Pに一致するように、テープ13の位置が調整される。
具体的には、図5(e)に示すように、テープ13は、順方向へ所定の搬送量だけ搬送され、第2のカッター802によりハーフカット位置Hにあるラインでカットされる。この所定の搬送量は、印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2である。その後、図5(f)に示すように、テープ13は、ハーフカットラインが印刷位置Pに位置するように、逆方向へ所定の搬送量だけ搬送される。この所定の搬送量も、印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2である。
印刷後処理が終了すると、2枚目のラベルのための印刷処理が行われ、その後、印刷後処理が行われる。印刷後処理は、上述したように、次に印刷される印刷内容と既に印刷された印刷内容との間に切れ目を入れるために行われる。このため、図5(d)から図5(f)に示す印刷処理とそれに続く印刷後処理とからなる一連の処理は、作成するラベルの枚数n(例えば、3)よりも1回少ない回数n-1(例えば、2)だけ繰返し行われる。このように、従来のマルチラベル作成処理では、印刷処理がラベル1枚分毎に、印刷後処理を挟んで繰り返し行われる。以降では、このような印刷を、後述する連続印刷と区別して、繰り返し印刷と記す。
その後、図5(g)に示すように、順方向への印刷長LPの搬送を伴う最後のラベルのための印刷処理が行われ、図5(h)に示すように、最終切断処理が行われて、マルチラベル作成処理が終了する。
なお、最終切断処理では、テープ13は、順方向へ所定の搬送量だけ搬送され、第1のカッター801によりフルカット位置Fにあるラインでカットされる。この所定の搬送量は、印刷位置Pとフルカット位置Fの間の距離L1である。
以上の様に、従来のマルチラベル作成処理では、印刷前処理が行われた後に、ラベル枚数n-1回だけ印刷処理と印刷後処理が繰り返される。その後、最終ラベルのための印刷処理が行われ、最後に、最終切断処理が行われる。
本願発明者は、鋭意研究の結果、上記の手順では、テープ13の先端の無駄な余白を回避するために行われる逆搬送以外にも逆搬送が頻発し、そのことが搬送効率を改善することを著しく困難にしていることを新規に見出した。特に、繰り返し行われる印刷後処理において、図5(e)と図5(f)に示すように印刷位置Pとハーフカット位置Hの間でのテープ13の往復搬送が生じ、頻繁に搬送方向の切り替えが発生する点に着目し、この点が、搬送効率向上の大きな足枷となっていることを見出した。
図6は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理のフローチャートの一例である。図7は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図6及び図7を参照しながら、本願発明者が新たに見出した技術的な課題に対処した印刷装置1が行うマルチラベル作成処理について具体的に説明する。
利用者が入力部130(キーボード3)を操作して複数枚のラベルの作成を指示すると、制御部100は、例えば、ROM122に格納されているプログラムをRAM121に読み出して実行することで図6に示すマルチラベル作成処理を開始する。図7(a)は、図6に示すマルチラベル作成処理開始時におけるテープ13の状態を示している。この状態では、テープ13の先端は、フルカット位置Fに位置している。
図6に示すマルチラベル作成処理が開始されると、印刷装置1は、テープ13をハーフカット位置まで順搬送し(ステップS1)、テープ13の先端付近を切断し、先端余白を印刷領域から分離する(ステップS2)。ここでは、制御部100は、図7(b)に示すように、ステップS1において、テープ13を順方向へ所定の搬送量だけ搬送するように搬送部150を制御し、ステップS2において、第2のカッター802によりハーフカット位置Hにあるラインでテープ13をカットするように切断部170を制御する。ステップS1における所定の搬送量は、フルカット位置Fとハーフカット位置Hの間の距離L2にテープ13の先端に設ける余白(先頭余白)の長さLMを足した、距離L2+LMである。
次に、印刷装置1は、印刷準備のため、テープ13を印刷位置まで逆搬送する(ステップS3)。ここでは、制御部100は、図7(c)に示すように、テープ13を逆方向へ所定の搬送量だけ搬送し、ステップS2で形成されたハーフカットラインが印刷位置Pに位置するように搬送部150を制御する。ステップS3における所定の搬送量は、印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2である。
なお、ステップS1からステップS3までの処理は、図5に示す従来のマルチラベル作成処理の印刷前処理と同じである。
その後、印刷装置1は、切断動作を挟むことなく複数の印刷内容をテープ13へ印刷する連続印刷を行う(ステップS4)。ここでは、制御部100は、図7(d)に示すように、切断部170による切断動作を挟むことなく複数枚のラベルに対応する複数の印刷内容をテープ13へ印刷するように、搬送部150と印刷部160を制御する。連続印刷では、ラベル一枚分の印刷長LPとラベル枚数nの積LP×nだけ、テープ13は、順方向へ搬送される。
連続印刷が終了すると、印刷装置1は、後述する分割切断の準備のため、テープ13を連続印刷時とは逆方向へハーフカット位置まで逆搬送する(ステップS5)。ここでは、制御部100は、図7(e)に示すように、テープ13を逆方向へ所定の搬送量だけ搬送し、ステップS2で形成されたハーフカットラインがハーフカット位置Hに位置するように搬送部150を制御する。ステップS5における所定の搬送量は、ステップS4での順方向への搬送量LP×nから印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2を引いた距離LP×n-(L1+L2)である。
次に、印刷装置1は、テープ13に印刷された複数の印刷内容の間でテープ13を切断する分割切断を行う(ステップS6)。制御部100は、図7(f)に示すように、第2のカッター802により複数枚のラベルに対応する複数の印刷内容の間でテープ13をカットするように搬送部150と切断部170を制御する。分割切断では、ラベル一枚分の印刷長LPとラベル枚数nから最後の1枚のラベル除いた枚数n-1の積LP×(n-1)だけ、テープ13は、順方向へ搬送される。
分割切断が終了すると、印刷装置1は、後述する最終切断の準備のため、テープ13をフルカット位置まで順搬送し(ステップS7)、テープ13に印刷された複数の印刷内容の上流側でテープ13を切断する最終切断を行う(ステップS8)。ここでは、制御部100は、図7(g)に示すように、ステップS7においてテープ13を順方向へ所定の搬送量だけ搬送し、ステップS8において第1のカッター801により複数枚のラベルに対応する複数の印刷内容の上流側でテープ13をカットするように搬送部150と切断部170を制御する。ステップS7における所定の搬送量は、ラベル一枚分の印刷長LPからフルカット位置Fとハーフカット位置Hの間の距離L2を引いた距離LP-L2である。
以上の様に、本実施形態に係るマルチラベル作成処理では、印刷前処理が行われた後に、ラベルn枚分の印刷が連続して行われる。その後、逆搬送で印刷内容の先頭がハーフカット位置まで巻き戻された後、順搬送しながらラベル枚数よりも1回少ないn-1回のハーフカット処理が行われ、複数枚のラベルが分離される。つまり、制御部100は、連続印刷を行い、連続印刷終了後に逆搬送を行い、逆搬送終了後に分割切断を行うように、搬送部150、印刷部160、及び切断部170を制御する。最後に、最終ラベルの上流で最終切断処理、つまり、フルカット処理を行う点は、従来のマルチラベル作成処理と同様である。
図6及び図7に示すマルチラベル作成処理では、従来のマルチラベル作成処理に比べて、搬送方向の切替え回数を大幅に削減することができる。特に、従来のマルチラベル作成処理では、作成するラベル数が増えるほど搬送方向の切替回数も増加するのに対して、本実施形態に係るマルチラベル作成処理では、ラベル枚数に拠らず搬送方向の切替回数は一定である。具体的には、テープ13の先端の無駄な余白を回避するために行われる逆搬送以外には逆搬送は1回しか行われないため、搬送方向の切替回数を最小限に抑えることができる。従って、本実施形態に係る印刷装置1によれば、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。
[第2の実施形態]
図8は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図8を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、図1から図4に示す第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
図8は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図8を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、図1から図4に示す第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
本実施形態に係るマルチラベル作成処理は、主に、連続印刷後の逆搬送処理(図6に示すステップS5)が、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理とは異なっている。図8(a)から図8(c)に示す印刷前処理(図6に示すステップS1からステップS3)と図8(d)に示す連続印刷(図6に示すステップS4)については、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様である。
制御部100は、ステップS5において、図8(e)に示すように、連続印刷後の逆搬送により、先頭余白と1枚目のラベルの印刷内容の間(ステップS2で形成されたハーフカットライン)ではなく、1枚目のラベルの印刷内容と2枚目のラベルの印刷内容の間が、ハーフカット位置Hに位置するように搬送部150を制御する。
これは、先頭余白と1枚目のラベルの印刷内容の間にはすでにステップS2でハーフカットラインが形成されているため、ハーフカット処理を行うために先頭余白と1枚目のラベルの印刷内容の間をハーフカット位置まで戻す必要がないからである。先頭余白と1枚目の印刷内容の間ではなく、1枚目のラベルの印刷内容と2枚目のラベルの印刷内容の間をハーフカット位置まで戻すことで、第1の実施形態と比較して逆搬送量をラベル1枚分(印刷長LP)だけ短縮することができる。
その後、制御部100は、ステップS6において、図8(f)に示すように、第2のカッター802により複数の印刷内容の間でテープ13をカットする分割切断を行うように搬送部150と切断部170を制御する点は、第1の実施形態と同様である。ただし、逆搬送量がラベル1枚分短縮されたことに伴い、分割切断における順方向への搬送量もラベル1枚分だけ短縮される。即ち、本実施形態では、第1の実施形態と比較して合計でラベル2枚分だけ搬送量が短縮される。
分割切断終了後に行われる順搬送(ステップS7)と最終切断(ステップS8)については、第1の実施形態と同じである。
本実施形態に係るマルチラベル作成処理でも、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様に、従来のマルチラベル作成処理に比べて、搬送方向の切替え回数を大幅に削減することができる。従って、本実施形態に係る印刷装置によっても、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様に、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。さらに、本実施形態に係る印刷装置では、マルチラベル作成処理中の搬送量を第1の実施形態に係る印刷装置1よりも短くすることができるため、ラベル作成に要する時間を印刷装置1よりも短縮することができる。
[第3の実施形態]
図9は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図9を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
図9は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図9を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
第1の実施形態と第2の実施形態では、作成する複数枚のラベルに対応する複数の印刷内容の全てが同一であり、それぞれの印刷長LPも同一である例を示したが、複数の印刷内容は必ずしも同一である必要はなく、印刷長の異なる2種類以上の印刷内容が含まれてもよい。
この場合も、まず、図9(a)から図9(c)に示すように、印刷前処理が行われる。その後行われる連続印刷では、図9(d)に示すように、テープ13は、n枚の各ラベルに対応する印刷長の総和(つまり、平均印刷長LPa×ラベル枚数n)だけ順方向に搬送され、続いて、図9(e)に示すように、印刷長の総和LPa×nから印刷位置Pとハーフカット位置Hの間の距離L1+L2を引いた距離LPa×n-(L1+L2)だけ逆搬送が行われる。さらに、図9(f)に示すように、分割切断から最終切断までの間に印刷長の総和LPa×nからフルカット位置Fからハーフカット位置Hまでの距離L2を引いた距離LPa×n-L2だけ順搬送が行われる。これらの各工程における搬送量は、第1の実施形態では、単一の印刷内容に対応する印刷長LPが用いて算出されるのに対して、本実施形態では、印刷長の総和に基づいて算出される平均印刷長LPaを用いて算出される点を除き、同じである。
印刷長の異なる2種類以上の印刷内容を含む複数枚のラベルを作成する本実施形態に係るマルチラベル作成処理でも、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様に、従来のマルチラベル作成処理に比べて、搬送方向の切替え回数を大幅に削減することができる。従って、本実施形態に係る印刷装置によっても、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様に、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。
[第4の実施形態]
図10は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理のフローチャートの一例である。以下、図10を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、上述した実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
図10は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理のフローチャートの一例である。以下、図10を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、上述した実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
本実施形態に係るマルチラベル作成処理は、主に、ラベル作成指示が入力された後に印刷装置において連続印刷を行うか否かを決定する点が、上述した第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理とは異なっている。また、連続印刷を行うと決定した場合には上述した実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様の処理が行われるが、連続印刷を行わないと決定した場合には従来のマルチラベル作成処理と同様に繰り返し印刷が行われる点も、上述した第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理とは異なっている。
図10に示すマルチラベル作成処理が開始されると、印刷装置1は、まず、連続印刷を行う否かを決定する(ステップS11)。ここでは、制御部100が連続印刷を行うか否かを決定する。制御部100は、連続印刷を行うことでマルチラベル作成処理が効率化されるか否かといった観点から、連続印刷を行うか否かを決定すればよい。マルチラベル作成処理が効率化されるか否かは、例えば、連続印刷を行う場合と繰り返し印刷を行う場合でのマルチラベル作成処理全体での搬送量を比較することで判断されてもよく、連続印刷を行う場合と繰り返し印刷を行う場合での予想されるマルチラベル作成処理全体での処理時間を比較することで判断されてもよい。
<判断基準の例1>
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
連続印刷を行う場合(第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理を行う場合)と繰り返し印刷を行う場合の搬送量は、印刷長LPのラベルをn枚作成する場合であれば、以下のように算出できる。
連続印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+LP×n+{LP×n-(L1+L2)}+LP×(n-1)+(LP-L2)=LP×3n+LM
繰り返し印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+{LP+2(L1+L2)}×(n-1)+LP+L1=(L1+L2)×2n+LP×n+LM
連続印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+LP×n+{LP×n-(L1+L2)}+LP×(n-1)+(LP-L2)=LP×3n+LM
繰り返し印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+{LP+2(L1+L2)}×(n-1)+LP+L1=(L1+L2)×2n+LP×n+LM
このため、LP≦L1+L2を満たす場合には、連続印刷での搬送量が繰り返し印刷での搬送量以下になる。また、L1+L2は印刷装置毎に定まる固定値である。従って、ステップS11では、制御部100は、印刷長LPが所定の長さ(L1+L2)以下の場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
<判断基準の例2>
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
連続印刷を行う場合(第2の実施形態に係るマルチラベル作成処理を行う場合)と繰り返し印刷を行う場合の搬送量は、印刷長LPのラベルをn枚作成する場合であれば、以下のように算出できる。
連続印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+LP×n+{LP×(n-1)-(L1+L2)}+LP×(n-2)+(LP-L2)=LP×(3n-2)+LM
繰り返し印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+{LP+2(L1+L2)}×(n-1)+LP+L1=(L1+L2)×2n+LP×n+LM
連続印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+LP×n+{LP×(n-1)-(L1+L2)}+LP×(n-2)+(LP-L2)=LP×(3n-2)+LM
繰り返し印刷:(L2+LM)+(L1+L2)+{LP+2(L1+L2)}×(n-1)+LP+L1=(L1+L2)×2n+LP×n+LM
このため、LP×(n-1)/n≦L1+L2を満たす場合には、連続印刷での搬送量が繰り返し印刷での搬送量以下になる。また、L1+L2は印刷装置毎に定まる固定値である。従って、ステップS11では、制御部100は、印刷長LPと印刷枚数nに基づいて算出されるLP×(n-1)/nが所定の長さ(L1+L2)以下の場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
<判断基準の例3>
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
制御部100は、連続印刷を行う場合の搬送量が繰り返し印刷を行う場合の搬送量以下となる場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
連続印刷を行う場合(第3の実施形態に係るマルチラベル作成処理を行う場合)と繰り返し印刷を行う場合の搬送量は、平均印刷長LPaを用いて以下の様に算出される。
連続印刷:LPa×3n+LM
繰り返し印刷:(L1+L2)×2n+LPa×n+LM
連続印刷:LPa×3n+LM
繰り返し印刷:(L1+L2)×2n+LPa×n+LM
このため、LPa≦L1+L2を満たす場合には、連続印刷での搬送量が繰り返し印刷での搬送量以下になる。また、L1+L2は印刷装置毎に定まる固定値である。従って、複数の印刷内容に印刷長の異なる2種類以上の印刷内容が含まれる場合、ステップS11では、制御部100は、まず、印刷長の総和に基づいて平均印刷長LPaを算出し、その後、平均印刷長LPaが所定の長さ(L1+L2)以下の場合に連続印刷を行うと決定してもよい。
<判断基準の例4>
制御部100は、連続印刷を行う場合の処理時間が繰り返し印刷を行う場合の処理時間以下であると予想した場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
制御部100は、連続印刷を行う場合の処理時間が繰り返し印刷を行う場合の処理時間以下であると予想した場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
搬送量が短くても搬送方向の切替が頻繁に発生すると処理に時間がかかることが予想される。繰り返し印刷における搬送方向の切替回数はラベル枚数に比例するため、制御部100は、例えば、ラベル枚数nが所定枚数以上の場合に、連続印刷を行うと決定してもよい。
以上では、具体的な判断基準について4つの例を示したが、制御部100で行われる連続印刷を行う否かの判断の基準は、これらの例に限らない。制御部100は、印刷長の総和に基づいて算出される複数の印刷内容の平均印刷長(LPa又はLP)と印刷枚数nの少なくとも一方に基づいて、連続印刷を行うか否かを決定することが望ましい。これらのパラメータを考慮することで、連続印刷を行うことでマルチラベル作成処理が効率化されるか否かを高い精度で予測することができるからである。
連続印刷を行う否かを決定すると、印刷装置1は、テープ13をハーフカット位置まで順搬送し(ステップS12)、テープ13の先端付近を切断し、先端余白を印刷領域から分離する(ステップS13)。印刷装置1は、さらに、印刷準備のため、テープ13を印刷位置まで逆搬送する(ステップS14)。なお、ステップS12からステップS14までの処理は、図6のステップS1からステップS3の処理と同様である。
その後、印刷装置1は、連続印刷を行うか否かを判定し(ステップS15)、ステップS11で連続印刷を行うと決定した場合には(ステップS15YES)、上述した実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様の処理を行って(ステップS16~ステップS18、ステップS23、ステップS24)、マルチラベル作成処理を終了する。即ち、制御部100は、連続印刷を行うと決定すると、連続印刷を行い、連続印刷終了後に逆搬送を行い、逆搬送終了後に分割切断を行うように、搬送部150、印刷部160、及び、切断部170を制御する。
一方で、印刷装置1は、ステップS11で連続印刷を行わないと決定した場合には(ステップS15NO)、従来のマルチラベル作成処理と同様の処理を行って(ステップS19~ステップS24)、マルチラベル作成処理を終了する。即ち、制御部100は、連続印刷を行わないと決定すると、複数の印刷内容の各々を印刷する度に、テープ13に印刷された印刷内容の下流側でテープ13を切断する印刷後切断を行うように、搬送部150、印刷部160、及び、切断部170を制御する。
本実施形態に係るマルチラベル作成処理でも、連続印刷を行うことで、従来のマルチラベル作成処理に比べて、搬送方向の切替え回数を大幅に削減することができる。従って、本実施形態に係る印刷装置によっても、第1の実施形態から第3の実施形態に係る印刷装置と同様に、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。さらに、本実施形態に係る印刷装置では、連続印刷を行うよりも繰り返し印刷を行う方が効率的と予想される場合には、繰り返し印刷を行う。従って、本実施形態に係る印刷装置によれば、状況に応じた処理を自動的に選択して実行することができるため、印刷枚数や印刷長の異なる任意の状況下で効率良く複数枚のラベルを作成することができる。
[第5の実施形態]
図11は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図11を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
図11は、本実施形態に係るマルチラベル作成処理の各工程におけるテープ13の状態を説明するための図である。以下、図11を参照しながら、本実施形態に係るマルチラベル作成処理について、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理との相違点を中心に説明する。なお、本実施形態に係る印刷装置の構成は、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様であるので、各構成要素については同一の符号で参照する。
上述した実施形態では、先頭余白を設け、先頭余白と1枚目のラベルの印刷内容の間をハーフカットする例を示したが、マルチラベル作成処理では、必ずしも先頭余白を設けてハーフカットを行う必要はない。1枚ずつラベルがフルカットされる場合には、先頭余白を設けて先端付近をハーフカットすることは、セパレータから基材を剥がしやすくするために有益である。一方で、マルチラベル作成処理で作成される複数枚のラベルには、ラベル間でハーフカットが行われているために、ラベル間の切れ目を先端付近に入れた切れ目の代わりに利用することが可能である。
従って、印刷装置は、図11(a)に示すマルチラベル作成処理開始時における状態から、ハーフカットのための順方向への搬送を行うことなく、図11(b)に示すように、印刷準備のため、テープ13を印刷位置まで所定の搬送量だけ逆搬送してもよい。この時の所定の搬送量は、印刷位置Pとフルカット位置Fの間の距離L1である。
その後、印刷装置は、図11(c)に示すように、連続印刷を行い、図11(d)に示すように、逆搬送を行い、図11(e)に示すように、分割切断を行い、最後に、図11(f)に示すように、最終切断を行う。これらの処理は、図7(d)から図7(g)の処理と同様である。
本実施形態に係るマルチラベル作成処理でも、第1の実施形態に係るマルチラベル作成処理と同様に、従来のマルチラベル作成処理に比べて、搬送方向の切替え回数を大幅に削減することができる。従って、本実施形態に係る印刷装置によっても、第1の実施形態に係る印刷装置1と同様に、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。また、本実施形態に係る印刷装置では、印刷前処理で行われるテープ13先端付近のハーフカットが省略されるため、ラベル作成に要する時間を印刷装置1よりも短縮することができる。
[第6の実施形態]
図12は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。図13は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図14は、本実施形態に係る印刷システムにおける情報処理装置1000aと印刷装置1aとの間のやり取りを示すシーケンス図である。以下、図12から図14を参照しながら、本実施形態に係る印刷システムについて説明する。
図12は、本実施形態に係る印刷システムの構成の一例を示す図である。図13は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を説明するブロック図である。図14は、本実施形態に係る印刷システムにおける情報処理装置1000aと印刷装置1aとの間のやり取りを示すシーケンス図である。以下、図12から図14を参照しながら、本実施形態に係る印刷システムについて説明する。
本実施形態に係る印刷システムは、図12に示すように、印刷装置1aと、1つ以上の情報処理装置1000(情報処理装置1000a、情報処理装置1000b、情報処理装置1000c)を含んでいる。印刷装置1aは、入力部130と表示部140を有しない点が、印刷装置1とは異なるが、その他の構成は、印刷装置1と同様である。
情報処理装置1000は、印刷装置1aへ印刷を指示する印刷指示装置である。また、情報処理装置1000は、印刷装置1aで作成されるラベルの完成形のイメージであるラベルイメージを作成する装置であってもよい。情報処理装置1000は、例えば、図12に示す情報処理装置1000aのようなノート型の端末であってもよく、情報処理装置1000bに示すようなタブレット型の端末であってもよく、情報処理装置1000cに示すようなスマートフォンであってもよい。なお、情報処理装置1000は、モバイル端末に限らず、据え置き型の装置であってもよい。
情報処理装置1000は、特に限定しないが、例えば、図13に示すように、1つ以上のプロセッサ1001と、1つ以上の記憶装置1002と、入力インタフェース1003と、出力インタフェース1004と、通信インタフェース1005を含み、これらがバス1006を介して接続されていてもよい。
1つ以上のプロセッサ1001のそれぞれは、情報処理装置1000の制御部である。プロセッサ1001は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含み、記憶装置1002に記憶されているプログラムを実行する。なお、1つ以上のプロセッサ1001には、GPU(Graphics processing unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)などの任意の電気回路が含まれてもよい。
1つ以上の記憶装置1002のそれぞれは、非一時的なコンピュータ読取可能媒体であり、例えば、任意の半導体メモリである。1つ以上の記憶装置1002は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性メモリ、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリを含んでいる。また、記憶装置1002は、磁気記憶装置、光学記憶装置、その他の種類の記憶装置を含んでもよい。
入力インタフェース1003は、タッチパネルなどに接続されている。また、入力インタフェース1003は、マイクなどの音声入力装置に接続されてもよい。出力インタフェース1004は、タッチパネルなどに接続されている。通信インタフェース1005は、例えば、無線通信によって印刷装置1aとデータをやり取りする。印刷装置1と情報処理装置1000(通信インタフェース1005)の間で行われる無線通信の規格は、特に限定しない。例えば、Wi-Fi(登録商標)などの無線LAN規格が採用されてもよい。図12に示すようなアドホックモードで通信してもよく、アクセスポイントを経由するインフラストラクチャーモードで通信してもよい。また、印刷装置1と情報処理装置1000(通信インタフェース1005)の間で行われる無線通信には、Bluetooth(登録商標) Low Energy(以降、BLEと記す。)などの近距離無線通信規格が採用されてもよい。ただし、印刷装置1と情報処理装置1000(通信インタフェース1005)の間の通信は、無線通信に限らず、有線ケーブルを用いた通信であってもよい。
本実施形態に係る印刷システムでは、上述した実施形態に係る印刷装置の機能の一部が情報処理装置1000によって実現されてもよい。例えば、上述した第4の実施形態では、印刷装置が連続印刷を行うか否かを決定する例を示したが、連続印刷を行うか否かの決定は、印刷装置外で行われてもよく、例えば、情報処理装置1000aで行われてもよい。即ち、情報処理装置1000aのプロセッサ1001が印刷装置1の制御部100と同様に機能して、連続印刷を行うか否かを決定してもよい。
例えば、情報処理装置1000aは、印刷装置1aへ複数の印刷内容の印刷を指示する場合(つまり、マルチラベル作成処理を指示する場合)に、印刷長の総和に基づいて算出される複数の印刷内容の平均印刷長と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、印刷装置へ連続印刷を指示するか否かを決定してもよい。図14に示すように、印刷長が比較的短い場合(この例では印刷内容が“AAA”の場合)に、情報処理装置1000aは、印刷装置1aへ連続印刷を指示してもよい。また、印刷長が比較的長い場合(この例では印刷内容が“ABCD・・・・XYZ”の場合)に、情報処理装置1000aは、印刷装置1aへ繰り返し印刷を指示してもよい。
本実施形態に係る印刷しシステムによっても上述した実施形態に係る印刷装置と同様に、搬送方向の切替に伴う搬送効率の低下を回避して、効率良く複数枚のラベルを作成することができる。
また、本実施形態では、印刷システム内に1つの印刷装置1aだけが含まれる例を示したが、複数の印刷装置が含まれてもよい。この場合、情報処理装置1000は、印刷を指示する印刷装置に応じて連続印刷を行うか否かの判断基準を異ならせてもよい。情報処理装置1000は、例えば、搬送方向の切替に要する処理時間が長い印刷装置に対しては、搬送方向の切替に要する処理時間が短い印刷装置よりも、連続印刷が選択されやすい判断基準を用いて連続印刷を行うか否かを決定してもよい。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。即ち、印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
上述した実施形態では、分割切断にハーフカッターを用いる例を示したが、分割切断はフルカッターを用いて行われてもよい。即ち、上述した印刷装置は、フルカッターとハーフカッターの両方を備える印刷装置に限らず、フルカッターのみを備える印刷装置であってもよい。一方で、分割切断にハーフカッターを用い、最終切断にフルカッターを用いる構成には、複数枚のラベルがばらばらにならず利用者にとって扱いやすいというメリットがある。
本明細書において、“Aに基づいて”という表現は、“Aのみに基づいて”を意味するものではなく、“少なくともAに基づいて”を意味している。即ち、“Aに基づいて”はAに加えてBに基づいてもよい。
本明細書において、名詞を修飾する“第1の”、“第2の”などの用語は、名詞で表現される要素の量又は順序を限定するものではない。これらの用語は、2つ以上の要素間を区別するために用いられ、それ以下でもそれ以上でもない。従って、“第1の”と“第2の”要素が特定されていることは、“第1の”要素が“第2の”要素に先行することを意味するものではなく、また、“第3の”要素の存在を否定するものでもない。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
被印刷媒体を搬送する搬送部と、
前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記被印刷媒体を切断する切断部と、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を前記被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する制御部と、を備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記連続印刷を行うか否かを決定する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記1又は付記2に記載の印刷装置において、
前記制御部は、
前記連続印刷を行うと決定すると、前記連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に前記逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に前記分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御し、
前記連続印刷を行わないと決定すると、前記複数の印刷内容の各々を印刷する度に、前記被印刷媒体に印刷された印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する印刷後切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の印刷装置において、
前記切断部は、
フルカッターと、
ハーフカッターと、を含み、
前記制御部は、前記分割切断終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する最終切断を行うように、前記搬送部、及び、前記切断部を制御し、
前記分割切断は、前記ハーフカッターを用いて行われ、
前記最終切断は、前記フルカッターを用いて行われる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
印刷装置へ印刷を指示する印刷指示装置であって、
前記印刷装置は、被印刷媒体を搬送する搬送部と、前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、前記被印刷媒体を切断する切断部と、を備え、
前記印刷装置へ複数の印刷内容の印刷を指示する場合に、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記印刷装置へ前記連続印刷を指示するか否かを決定する制御部を備える
ことを特徴とする印刷指示装置。
[付記6]
印刷装置の動作方法であって、
前記印刷装置が、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行う
ことを特徴とする動作方法。
[付記7]
印刷装置の動作を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記印刷装置を制御する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
[付記1]
被印刷媒体を搬送する搬送部と、
前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記被印刷媒体を切断する切断部と、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を前記被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する制御部と、を備える
ことを特徴とする印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記連続印刷を行うか否かを決定する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記3]
付記1又は付記2に記載の印刷装置において、
前記制御部は、
前記連続印刷を行うと決定すると、前記連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に前記逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に前記分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御し、
前記連続印刷を行わないと決定すると、前記複数の印刷内容の各々を印刷する度に、前記被印刷媒体に印刷された印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する印刷後切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する
ことを特徴とする印刷装置。
[付記4]
付記1乃至付記3のいずれか1つに記載の印刷装置において、
前記切断部は、
フルカッターと、
ハーフカッターと、を含み、
前記制御部は、前記分割切断終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する最終切断を行うように、前記搬送部、及び、前記切断部を制御し、
前記分割切断は、前記ハーフカッターを用いて行われ、
前記最終切断は、前記フルカッターを用いて行われる
ことを特徴とする印刷装置。
[付記5]
印刷装置へ印刷を指示する印刷指示装置であって、
前記印刷装置は、被印刷媒体を搬送する搬送部と、前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、前記被印刷媒体を切断する切断部と、を備え、
前記印刷装置へ複数の印刷内容の印刷を指示する場合に、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記印刷装置へ前記連続印刷を指示するか否かを決定する制御部を備える
ことを特徴とする印刷指示装置。
[付記6]
印刷装置の動作方法であって、
前記印刷装置が、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行う
ことを特徴とする動作方法。
[付記7]
印刷装置の動作を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記印刷装置を制御する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1、1a 印刷装置
2 装置筐体
3 キーボード
4 蓋
5 ディスプレイ
6 プラテンローラ
7 印刷ユニット
8 カットユニット
11 テープアダプタ
12 テープロール
13 テープ
100 制御部
120 記憶部
121 RAM
122 ROM
130 入力部
140 表示部
150 搬送部
160 印刷部
170 切断部
180 センサ
190 通信部
201 アダプタ装着部
202 排出口
701 サーマルヘッド
801 第1のカッター
802 第2のカッター
901、902 排出ローラ
1000、1000a~1000c 情報処理装置
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 入力インタフェース
1004 表示インタフェース
1005 通信インタフェース
1006 バス
F フルカット位置
H ハーフカット位置
P 印刷位置
2 装置筐体
3 キーボード
4 蓋
5 ディスプレイ
6 プラテンローラ
7 印刷ユニット
8 カットユニット
11 テープアダプタ
12 テープロール
13 テープ
100 制御部
120 記憶部
121 RAM
122 ROM
130 入力部
140 表示部
150 搬送部
160 印刷部
170 切断部
180 センサ
190 通信部
201 アダプタ装着部
202 排出口
701 サーマルヘッド
801 第1のカッター
802 第2のカッター
901、902 排出ローラ
1000、1000a~1000c 情報処理装置
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 入力インタフェース
1004 表示インタフェース
1005 通信インタフェース
1006 バス
F フルカット位置
H ハーフカット位置
P 印刷位置
Claims (7)
- 被印刷媒体を搬送する搬送部と、
前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記被印刷媒体を切断する切断部と、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を前記被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する制御部と、を備える
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記連続印刷を行うか否かを決定する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の印刷装置において、
前記制御部は、
前記連続印刷を行うと決定すると、前記連続印刷を行い、前記連続印刷終了後に前記逆搬送を行い、前記逆搬送終了後に前記分割切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御し、
前記連続印刷を行わないと決定すると、前記複数の印刷内容の各々を印刷する度に、前記被印刷媒体に印刷された印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する印刷後切断を行うように、前記搬送部、前記印刷部、及び、前記切断部を制御する
ことを特徴とする印刷装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の印刷装置において、
前記切断部は、
フルカッターと、
ハーフカッターと、を含み、
前記制御部は、前記分割切断終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の上流側で前記被印刷媒体を切断する最終切断を行うように、前記搬送部、及び、前記切断部を制御し、
前記分割切断は、前記ハーフカッターを用いて行われ、
前記最終切断は、前記フルカッターを用いて行われる
ことを特徴とする印刷装置。 - 印刷装置へ印刷を指示する印刷指示装置であって、
前記印刷装置は、被印刷媒体を搬送する搬送部と、前記被印刷媒体に印刷する印刷部と、前記被印刷媒体を切断する切断部と、を備え、
前記印刷装置へ複数の印刷内容の印刷を指示する場合に、前記複数の印刷内容の印刷長の総和と印刷枚数の少なくとも一方に基づいて、前記印刷装置へ前記連続印刷を指示するか否かを決定する制御部を備える
ことを特徴とする印刷指示装置。 - 印刷装置の動作方法であって、
前記印刷装置が、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行い、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行い、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行う
ことを特徴とする動作方法。 - 印刷装置の動作を制御するプログラムであって、
コンピュータに、
切断動作を挟むことなく複数の印刷内容を被印刷媒体へ印刷する連続印刷を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記連続印刷終了後に、前記被印刷媒体を前記連続印刷時とは逆方向へ搬送する逆搬送を行うように、前記印刷装置を制御し、
前記逆搬送終了後に、前記被印刷媒体に印刷された前記複数の印刷内容の間で前記被印刷媒体を切断する分割切断を行うように、前記印刷装置を制御する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021123853A JP2023019255A (ja) | 2021-07-29 | 2021-07-29 | 印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021123853A JP2023019255A (ja) | 2021-07-29 | 2021-07-29 | 印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023019255A true JP2023019255A (ja) | 2023-02-09 |
Family
ID=85159259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021123853A Pending JP2023019255A (ja) | 2021-07-29 | 2021-07-29 | 印刷装置、印刷指示装置、印刷装置の動作方法、及び、プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023019255A (ja) |
-
2021
- 2021-07-29 JP JP2021123853A patent/JP2023019255A/ja active Pending
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RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
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