JP2023018768A - 放射線撮像システム及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線の自動露出制御(AEC)を行う放射線撮像システムにおいて、AECセンサによる自動露出制御を放射線検出器による自動露出制御に高い確度で反映できる仕組みを提供する。【解決手段】放射線Rを電気信号として検出する複数の画素が配置された画素アレイを含む放射線検出器を備える放射線撮像装置100と、放射線Rの自動露出制御(AEC)を行うためのAECセンサ210と、画素アレイに入射した放射線Rの線量値が閾値に到達した場合に放射線発生装置240に対して閾値到達通知を行う通知手段と、AECセンサ210によるAECが行われている第1の放射線撮影において、放射線発生装置240による放射線Rの照射が停止された際の複数の画素の画素値に基づいて、第1の放射線撮影の後に放射線検出器によるAECが行われる第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を設定する閾値設定手段を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、放射線の自動露出制御を行う放射線撮像システム及びその制御方法に関するものである。
X線等の放射線を電気信号として検出する放射線検出器(例えばセンサパネル)を用いた放射線撮像装置は、産業や医療等の分野で広く用いられている。近年、放射線撮像装置の多機能化が検討されている。その1つとして、放射線の照射をモニタする機能を内蔵することが検討されている。この機能によって、例えば、放射線発生装置によって放射線の照射が開始されたタイミングの検知や放射線の照射が停止されるべきタイミングの検知、放射線の照射量または積算照射量の検知が可能となる。また、被検体を透過した放射線の積算照射量を検知し、検知した積算照射量が適正量に達した時点で放射線発生装置による放射線の照射を停止することで、自動露出制御(Automatic Exposure Control:AEC)も可能となる。
一般的に、放射線検出器としてFPD(Flat Panel Detector)を用いて上述した自動露出制御を行う場合、被検体とFPDとの間にFPDとは別体の板状のAECセンサを挟むように配置する態様をとりうる。ここで、AECセンサは、照射された放射線をモニタする予め決められた1~5カ所程度の放射線検知領域である関心領域(ROI)で被検体を透過した放射線の線量(照射量)を計測し、閾値である所定の線量に到達したところで放射線の照射停止制御を行う。
別体のAECセンサを使用した放射線撮影は、FPDとAECセンサの持ち運びが困難であるため、立位撮影や臥位撮影のような据え置き設置型の放射線撮影が一般的である。一方で、FPDの内部にAEC機能を搭載させた場合は、従来のFPDと同様に可搬できるようになり、立位や臥位以外の体位でも、AEC機能を用いた放射線撮影が可能になる。また、この場合にも、立位や臥位でのAEC機能を用いた放射線撮影も通常通り行われる。
上述したAECに関し、特許文献1には、AEC機能を内蔵したFPDに関する技術が開示されている。ここで、AEC機能を内蔵したFPDを既存の放射線撮像システムに導入する場合、既存の放射線撮像システムに備わっているAECセンサによる自動露出制御の条件を引き継ぎたいという顧客の要望もある。
特許文献2には、既存の放射線撮像システムに備わっているAECセンサと同じAECを行う技術が開示されている。
特開2016-171917号公報 特許第5706279号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2で開示される技術では、いずれも、既存の放射線撮像システム側のAEC情報のパラメータを、何らかの手段で通信して入手する必要があった。この際、放射線発生装置のメーカーと放射線撮像装置のメーカーとが異なることがあり、AEC情報を入手する通信手段を設けることが困難な場合がある。また、AEC情報の設定を調整している設置先もあり、その場合には、調整後のAEC情報を入手する必要がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、放射線の自動露出制御(AEC)を行う放射線撮像システムにおいて、AECセンサによる自動露出制御を放射線検出器による自動露出制御に高い確度で反映できる仕組みを提供することを目的とする。
本発明の放射線撮像システムは、被検体に向けて放射線を照射させる放射線発生装置と、前記放射線を電気信号として検出する複数の画素が配置された画素アレイを含む放射線検出器と、前記放射線の自動露出制御を行うためのAECセンサと、前記画素アレイに入射した前記放射線の線量値が閾値に到達した場合に前記放射線発生装置に対して閾値到達通知を行う通知手段と、前記AECセンサによる前記放射線の自動露出制御が行われている第1の放射線撮影において、前記放射線発生装置による前記放射線の照射が停止された際の前記複数の画素における前記電気信号に係る画素値に基づいて、前記第1の放射線撮影の後に前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御が行われる第2の放射線撮影における前記閾値を設定する閾値設定手段と、を有する。
また、本発明は、上述した放射線撮像システムの制御方法を含む。
本発明によれば、放射線の自動露出制御(AEC)を行う放射線撮像システムにおいて、AECセンサによる自動露出制御を放射線検出器による自動露出制御に高い確度で反映させることができる。
本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像システムの概略構成の一例を示す図である。 図1に示す放射線撮像装置の内部構成の一例を示す図である。 図2に示す放射線検出器の撮像領域である画素アレイ内に設定された複数の関心領域(ROI)の配置例を示す図である。 図2に示す撮像装置制御部の内部構成の一例を示す図である。 図1に示す放射線発生装置と放射線撮像装置との通信のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像システムの制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像システムの制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、以下に記載する本発明の実施形態においては、本発明における放射線として、X線を適用した場合を想定した例を説明するが、本発明においては、X線に限定されるものではなく、例えば、α線やβ線、γ線などの他の放射線も適用可能である。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像システム10の概略構成の一例を示す図である。放射線撮像システム10は、図1に示すように、放射線室11及び制御室12に構成されている。放射線室11は、被検体である被検者Hに対する放射線Rの照射と被検者Hの放射線撮影を行う部屋である。制御室12は、放射線室11の近傍に位置し、操作者Sが、放射線室11での被検者Hの放射線撮影を制御するための部屋である。
放射線室11は、放射線撮像システム10の一構成として、放射線撮像装置100、立位スタンド200、通信ケーブル201~205、AECセンサ210、通信制御装置220、アクセスポイント230、放射線発生装置240及び放射線源250を備える。また、制御室12は、放射線撮像システム10の一構成として、制御装置310、放射線照射スイッチ320、入力装置330、表示装置340、操作卓350、院内LAN361及び通信ケーブル362~363を備える。
まず、図1に示す放射線撮像システム10において、放射線室11に構成された構成部の説明を行う。
放射線撮像装置100は、被検者Hを透過した放射線Rを電気信号として検出して、被検者Hの放射線画像を撮像する装置である。また、本実施形態においては、放射線撮像装置100は、上述した自動露出制御(AEC)の機能を有する装置であるものとする。この放射線撮像装置100は、図1に示すように、電源制御部101、有線通信部102、無線通信部103、及び、装着検知部104を有して構成されている。
電源制御部101は、バッテリ等で構成される構成部である。有線通信部102は、例えば、所定の取り決めを持つ通信規格またはイーサネット(登録商標)などの規格を用いたケーブル接続により、情報の通信を行う。無線通信部103は、例えばアンテナと通信用ICなどを備える回路基板を有し、その回路基板は、アンテナを介して無線LANに基づいたプロトコルの無線通信処理を行う。なお、無線通信部103における無線通信の周波数帯、規格及び方式は、限定されず、NFC、Bluetooth(登録商標)などの近接無線やUWBなどの方式を使用してもよい。また、無線通信部103は、複数の無線通信の方式を有し、適宜選択して通信を行ってもよい。装着検知部104は、放射線撮像装置100が立位スタンド200に装着されたことを検知する構成部である。
立位スタンド200は、放射線撮像装置100を装着して、立位での放射線撮影が可能な架台である。放射線撮像装置100は、この立位スタンド200に対して着脱可能であり、装着した状態及び取り外した状態のどちらでも撮影可能である。
通信ケーブル201は、放射線撮像装置100と通信制御装置220を通信可能に接続するためのケーブルである。通信ケーブル202は、アクセスポイント(AP)230と通信制御装置220を通信可能に接続するためのケーブルである。通信ケーブル203は、放射線発生装置240と通信制御装置220を通信可能に接続するためのケーブルである。通信ケーブル204は、放射線発生装置240とAECセンサ210を通信可能に接続するためのケーブルである。通信ケーブル205は、放射線源250と放射線発生装置240を通信可能に接続するためのケーブルである。
AECセンサ210は、放射線Rの自動露出制御(AEC)を行うための板状のセンサである。このAECセンサ210は、立位スタンド200に放射線撮像装置100が装着された状態で放射線撮影を行う場合、放射線源250(更には、被検者H)と、放射線撮像装置100との間に位置するように配置される。既存のAECセンサ210による放射線Rの自動露出制御(AEC)では、例えば、イオンチャンバやフォトタイマなどの放射線検出部において検出した放射線Rの線量に係るアナログ信号を、通信ケーブル204を介して放射線発生装置240に出力する。その後、放射線発生装置240では、内部の露出制御部において、AECセンサ210からのアナログ信号の積算値が所定の閾値に到達した場合に、放射線源250からの放射線Rの照射を停止することにより、自動露出制御(AEC)が行われる。
通信制御装置220は、放射線撮像システム10の各構成部における通信を制御する構成部である。具体的に、通信制御装置220は、例えば、アクセスポイント230、放射線発生装置240、及び、制御装置310が、それぞれ通信できるように制御する。
アクセスポイント230は、放射線撮像装置100と無線通信を行う。例えば、アクセスポイント230は、放射線撮像装置100を立位スタンド200から取り外して使用する際に、放射線撮像装置100と制御装置310と放射線発生装置240との通信を中継するために用いられる。なお、放射線撮像装置100または通信制御装置220が、アクセスポイントの機能を有していてもよい。その場合、放射線撮像装置100と制御装置310と放射線発生装置240は、アクセスポイント230を介することなく、放射線撮像装置100または通信制御装置220のアクセスポイントを介して、通信を行ってもよい。
放射線発生装置240は、被検体である被検者Hに向けて放射線源250から放射線Rを発生させる装置である。具体的に、放射線発生装置240は、通信ケーブル205を介して、所定の照射条件に基づく放射線Rを照射するように放射線源250を制御する。放射線源250は、放射線発生装置240の制御に従って、被検者Hに放射線Rを照射する構成部である。
続いて、図1に示す放射線撮像システム10において、制御室12に構成された構成部の説明を行う。
制御装置310は、通信ケーブル362及び通信制御装置220を介して、放射線発生装置240及び放射線撮像装置100と通信し、放射線撮像システム10を統括的に制御する。
放射線照射スイッチ320は、操作者Sの操作により、放射線源250からの放射線Rの照射のタイミングを入力するためのスイッチである。
入力装置330は、操作者Sからの指示を制御装置310に入力するための装置であり、例えばキーボートやタッチパネル等の種々の入力デバイスを有して構成されている。
表示装置340は、画像処理された放射線画像やGUIの表示を行う装置であり、ディスプレイなどを有して構成されている。
操作卓350は、操作者Sが放射線発生装置240に対して各種の条件設定を行うための装置であり、通信ケーブル363を介して放射線発生装置240に通信可能に接続されている。
院内LAN361は、院内の基幹ネットワークである。通信ケーブル362は、制御装置310と放射線室11内の通信制御装置220を通信可能に接続するためのケーブルである。通信ケーブル363は、操作卓350と放射線室11内の放射線発生装置240を通信可能に接続するためのケーブルである。
次に、図1に示す放射線撮像装置100の内部構成について説明する。
図2は、図1に示す放射線撮像装置100の内部構成の一例を示す図である。この図2において、図1に示す構成と同様の構成については同じ符号を付しており、その詳細な説明は省略する。
放射線撮像装置100は、図1を用いて上述したように、電源制御部101、有線通信部102、無線通信部103、及び、装着検知部104を有して構成されている。さらに、放射線撮像装置100は、図2に示すように、放射線検出器110、駆動用回路120、読出し用回路130、電源回路140、信号処理部150、及び、撮像装置制御部160を有して構成されている。
放射線検出器110は、入射した放射線Rを電気信号として検出する複数の画素が配置された撮像領域である画素アレイ110aを含み構成されており、放射線画像に係る電気信号を出力する構成部である。具体的に、画素アレイ110aには、行列状に配置された複数の画素が配置されている。画素アレイ110aに配置されている複数の画素は、複数の検出画素111と、複数の補正用画素112を有し、それぞれ、入射した放射線Rを電気信号に変換する。ここで、検出画素111は、放射線画像の取得または入射した放射線Rの線量(入射した放射線Rの照射量)を取得するための電気信号を出力する撮像画素である。補正用画素112は、暗電流成分やクロストーク成分を除去するための電気信号を出力する画素である。
複数の検出画素111の各々は、第1変換素子1111と、第1スイッチ素子1112とを含み構成されている第1画素である。第1変換素子1111は、入射した放射線Rを電気信号に変換する素子である。この第1変換素子1111は、例えば、入射した放射線Rを光に変換するシンチレータと、シンチレータで発生した光を電気信号に変換する光電変換素子とを有して構成されており、入射した放射線Rを電気信号に変換する。この場合、シンチレータは、撮像領域である画素アレイ110aを覆うようにシート状に形成され、複数の画素によって共有される。なお、第1変換素子1111は、上述したシンチレータを構成せずに、入射した放射線Rを電気信号に直接変換する変換素子を備えることによって、入射した放射線Rを電気信号に変換するようにしてもよい。第1スイッチ素子1112は、列信号線114と第1変換素子1111とを電気的に接続するための素子であり、第1変換素子1111で得られた電気信号を列信号線114に出力する。この第1スイッチ素子1112は、例えば、非晶質シリコンまたは多結晶シリコン(好ましくは多結晶シリコン)などの半導体で活性領域が構成された薄膜トランジスタ(TFT)を含む。
複数の補正用画素112の各々は、第2変換素子1121と、第2スイッチ素子1122とを含み構成されている第2画素である。第2変換素子1121は、第1変換素子1111と同様の構成で形成されており、入射した放射線Rを電気信号に変換する。第2スイッチ素子1122は、第1スイッチ素子1112と同様の構成で形成されており、列信号線114と第2変換素子1121とを電気的に接続するためのスイッチであり、第2変換素子1121で得られた電気信号を列信号線114に出力する。ここで、複数の補正用画素112の各々は、基本的には上述した複数の検出画素111の各々と同一の構成であるが、入射する放射線Rに対して異なる電気信号を出力するために、放射線Rを検出画素111とは異なる感度で電気信号として検出する。具体的に、本実施形態では、複数の補正用画素112の各々は、複数の検出画素111の各々よりも、放射線Rを低い感度で電気信号として検出する。換言すれば、本実施形態では、複数の検出画素111の各々は、複数の補正用画素112の各々よりも、放射線Rを高い感度で電気信号として検出する。例えば、補正用画素112よりも検出画素111の方が放射線Rを検出するための領域が大きいなどとして、放射線Rに対する感度が、補正用画素112よりも検出画素111の方が高くなるようにする。この際、例えば、補正用画素112の第2変換素子1121の少なくとも一部の領域に、放射線または光を遮る遮蔽部材を配置することによって、補正用画素112よりも検出画素111の方が放射線Rを検出するための領域を大きくする形態をとりうる。例えば、入射した放射線Rを電気信号に直接変換する直接型の第2変換素子1121の場合、放射線Rを遮る遮蔽部材として、例えば鉛などの重金属を用いた遮蔽部材を第2変換素子1121の上に設ける形態をとりうる。また、例えば、入射した放射線Rをシンチレータで光に変換し、この光を光電変換素子で電気信号に変換する間接型の第2変換素子1121の場合、光を遮る遮蔽部材として、例えばアルミニウムの遮蔽膜などをシンチレータと光電変換素子との間に設けてもよい。このように、補正用画素112は、第2変換素子1121が直接型でも間接型でも、遮蔽部材が、撮像領域である画素アレイ110aに対する平面視において、補正用画素112の第2変換素子1121の少なくとも一部と重なる領域に配置される。これによって、本実施形態においては、検出画素111を用いて取得する放射線Rの線量値(放射線Rの照射量値)を示す情報が、検出画素111から得られる電気信号と補正用画素112から得られる電気信号の減算によって、より正確に生成できる。
図3は、図2に示す放射線検出器110の撮像領域である画素アレイ110a内に設定された複数の関心領域(ROI)301~305の配置例を示す図である。また、図3には、撮像領域である画素アレイ110aにおいて、例えば、駆動線113に対して平行な中心線Lh、及び、駆動線113に対して垂直な中心線Lvも図示している。本実施形態においては、関心領域(ROI)301~305は、放射線源250からの放射線Rの照射停止に係る自動露出制御(AEC)を行うために画素アレイ110aにおいて入射した放射線Rの線量を検出するための領域であるものとする。即ち、本実施形態においては、放射線検出器110は、AECセンサ210と同様に、AEC機能を有する。なお、本実施形態においては、AECセンサ210にも、例えば、図3に示す放射線検出器110の関心領域(ROI)301~305と同様の関心領域(ROI)が設定される形態をとりうる。また、本実施形態では、放射線検出器110の画素アレイ110aにおいて、関心領域(ROI)301~305は、検出画素111及び補正用画素112が配置されているものとする。
ここで、再び図2の説明に戻る。
放射線検出器110は、画素アレイ110aの領域内に複数の列信号線114、複数の駆動線113及び複数のバイアス線115を更に有して構成されている。複数の列信号線114は、それぞれ、画素アレイ110aにおける各列の画素に共通に接続されている。複数の駆動線113は、それぞれ、画素アレイ110aにおける各行の画素に共通に接続されている。複数のバイアス線115は、それぞれ、画素アレイ110aにおける各列の画素に共通に接続されている。
画素アレイ110aにおいて、第1変換素子1111及び第2変換素子1121の第1の電極は、それぞれ、第1スイッチ素子1112及び第2スイッチ素子1122の第1の主電極に接続されている。また、第1変換素子1111及び第2変換素子1121の第2の電極は、バイアス線115に接続されている。ここで、1つのバイアス線115は、画素アレイ110aの列方向に延びていて、列方向に配列された複数の第1変換素子1111及び第2変換素子1121の第2の電極に共通に接続されている。また、第1スイッチ素子1112及び第2スイッチ素子1122の第2の主電極は、列信号線114に接続されている。
このように、各列の第1スイッチ素子1112及び第2スイッチ素子1122の第2の主電極は、それぞれ、各列の列信号線114に接続されている。また、各行の第1スイッチ素子1112及び第2スイッチ素子1122の制御電極は、それぞれ、各行の駆動線113に接続されている。また、複数の列信号線114は、読出し用回路130に接続されている。
駆動用回路120は、複数の駆動線113を介して、行単位で、複数の画素に対して画素の駆動に係る電圧Vg1~Vgnを供給する。
電源回路140は、バイアス線115にバイアス電圧Vsを供給する。電源制御部101は、バッテリとDC-DCコンバータ等を有する。電源制御部101は、電源回路140を制御し、アナログ回路用電源電圧と駆動制御や通信等を行うデジタル回路用電源電圧を生成する。
読出し用回路130は、複数の検知部131、マルチプレクサ132、及び、アナログデジタル変換器(以下、「AD変換器」と称する)133を有して構成されている。図2に示すように、複数の列信号線114は、それぞれ、複数の検知部131のうちの対応する検知部131に接続されている。この際、1つの列信号線114は、1つの検知部131に接続されている。検知部131は、例えば、差動増幅器を有し、列信号線114の電気信号を増幅する。マルチプレクサ132は、複数の検知部131を所定の順番で選択し、選択した検知部131からの電気信号をAD変換器133に供給する。AD変換器133は、供給された電気信号をアナログ信号からデジタル信号に変換して出力する。
信号処理部150は、読出し用回路130(AD変換器133)の出力信号を処理して、放射線撮像装置100の関心領域(ROI)301~305に対する放射線Rの線量値(放射線Rの照射量値)を示す情報を出力する。この際、信号処理部150は、例えば、補正用画素112を用いた放射線撮像装置100の暗電流成分やクロストーク成分を除去する特性補正処理や放射線の照射検知、放射線の照射量及び積算照射量の演算等を行う。
さらに、信号処理部150は、読出し用回路130(AD変換器133)の出力信号を処理して、被検体である被検者Hの放射線画像を示す情報を出力する。この際、信号処理部150は、例えば、検出画素111により生成された放射線画像に係る電気信号から、補正用画素112により生成された暗電流成分またはクロストーク成分に係る電気信号を減算する信号処理等を行う。
撮像装置制御部160は、信号処理部150からの情報や図1に示す制御装置310からの制御コマンドに基づいて、駆動用回路120及び読出し用回路130等を制御する。さらに、撮像装置制御部160は、有線通信部102または無線通信部103を介して、信号処理部150からの情報を通信制御装置220や制御装置310に送信する。
図4は、図2に示す撮像装置制御部160の内部構成の一例を示す図である。撮像装置制御部160は、図4に示すように、駆動制御部161、CPU162、メモリ163、放射線発生装置制御部164、画像データ制御部165、及び、通信切換え部166を有して構成されている。
駆動制御部161は、図2に示す信号処理部150からの情報や図1に示す制御装置310からコマンドに基づいて、図2に示す駆動用回路120及び読出し用回路130の駆動を制御する。
CPU162は、メモリ163に格納されたプログラムや各種のデータを用いて、放射線撮像装置100の全体の制御を行うとともに、各種の処理を行う。
メモリ163は、例えば、CPU162が各種の制御や各種の処理を実行する際に用いるプログラムや各種のデータを記憶する。この際、各種のデータには、CPU162の処理で得られた各種のデータ、放射線画像を示す情報(放射線画像データ)、放射線照射情報である放射線Rの線量値(放射線Rの照射量値)を示す情報、AECにおいて放射線照射停止判断に用いる閾値等も含まれる。
放射線発生装置制御部164は、図2に示す信号処理部150からの情報や駆動制御部161からの情報に基づき、図1に示す放射線発生装置240の動作を制御する。放射線発生装置制御部164と放射線発生装置240とは、放射線発生装置240の制御に関する情報(例えば、放射線Rの照射開始や照射停止に係る通知、放射線Rの線量値(放射線Rの照射量値)を示す情報等)のやり取りを行う。ここで、放射線発生装置制御部164から放射線発生装置240への通知には、放射線Rの照射停止に係る通知として、放射線Rの線量値(放射線Rの照射量値)が閾値に到達した旨を示す閾値到達通知が含まれるものとする。そして、この閾値到達通知を行う放射線撮像装置100の放射線発生装置制御部164は、「通知手段」を構成する。
ここで、本実施形態においては、AECセンサ210による自動露出制御(AEC)が行われている放射線撮影を「第1の放射線撮影」とし、放射線検出器110のAEC機能による自動露出制御が行われている放射線撮影を「第2の放射線撮影」とする。
画像データ制御部165は、図2に示す信号処理部150からの放射線画像を示す情報を放射線画像データとしてメモリ163に記憶する制御を行う。また、画像データ制御部165は、図1に示す制御装置310との通信を制御し、放射線画像を示す情報(放射線画像データ)や制御に関する情報(例えば、制御コマンド等)のやり取りを行う。
通信切換え部166は、通信ケーブル201が放射線撮像装置100に接続された場合に、有線通信部102による通信を有効にし、通信ケーブル201が放射線撮像装置100から外された場合に、無線通信部103による通信を有効にする。
次に、放射線撮像装置100の放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御(AEC)が行われる放射線撮影(第2の放射線撮影)時の放射線撮像システム10の動作について説明する。
図1において、操作者Sは、入力装置330を用いて、制御装置310に対して、被検者HのID、名前及び生年月日等の被検者情報と、被検者Hの撮影部位等の撮影情報を設定する。この際、被検者情報や撮影情報は、操作者Sが入力装置330に直接入力して設定する方法以外に、例えば院内LAN361を介して受信した検査オーダを選択することによって自動的に設定する方法も適用可能である。また、撮影情報は、予め設定された撮影プロトコルを選択することによって設定することも可能である。
続いて、操作者Sは、入力装置330を用いて、制御装置310に対して、放射線Rの線量及び最大照射時間、放射線源250の管電流及び管電圧、自動露出制御(AEC)を行うために放射線Rの線量を検出する関心領域(ROI)、部位情報などを入力する。
そして、制御装置310は、入力装置330から入力された放射線Rの照射条件、関心領域(ROI)、及び、部位情報などを、放射線撮像装置100及び放射線発生装置240へ送信する。ここで、表示装置340に表示される選択可能な関心領域(ROI)(例えば、図3に示す関心領域(ROI)301~305)の中から、操作者Sが入力装置330を用いて、1つまたは複数を必要に応じて適宜選択することにより、ROI設定が確定する。
撮影準備が完了すると、続いて、操作者Sは、放射線照射スイッチ320を押下する。放射線照射スイッチ320が押下されると、放射線源250は、放射線発生装置240の制御により、被検者Hに向けて放射線Rを照射する。その際、放射線撮像装置100は、放射線発生装置240と通信を行い、放射線Rの照射開始制御を行う。被検者Hに照射された放射線Rは、被検者Hを透過して放射線撮像装置100(具体的には、放射線検出器110)に入射する。放射線撮像装置100は、設定された関心領域(ROI)に入射した放射線Rを検出画素111で検出し、信号処理部150において一定の期間に検出した放射線Rの線量(到達線量)の積算値を放射線Rの線量値として演算により算出する。そして、信号処理部150は、算出した放射線Rの線量値を示す情報を撮像装置制御部160に出力する。
そして、撮像装置制御部160は、信号処理部150から出力された情報である放射線Rの線量値が、メモリに保持されている放射線照射停止判断に用いる閾値に到達したか否かを判断する。この際、メモリに保持されている閾値は、例えば、操作者Sが入力した部位情報や撮影条件等から定められる適正線量に応じて設定されうる。そして、放射線発生装置制御部164は、信号処理部150で得られた放射線の線量値がメモリに保持されている閾値に到達した場合、通信制御装置220等を介して、放射線発生装置240に対して閾値到達通知を行う。この場合、放射線発生装置240は、放射線発生装置制御部164から閾値到達通知を受信したタイミングに基づき、放射線源250からの放射線Rの照射を停止させる。なお、ここでは、放射線撮像装置100の放射線発生装置制御部164から閾値到達通知を行う例を説明したが、本実施形態においてはこの態様に限定されるものではない。例えば、放射線発生装置制御部164から放射線発生装置240に対して一定の期間ごとの放射線Rの線量値を送信し、放射線発生装置240が、受信した放射線Rの線量値が閾値に到達したと判断した場合に放射線Rの照射停止を行うようにしてもよい。さらに、例えば、放射線発生装置制御部164から放射線発生装置240に対して、一定の期間ごとの放射線Rの線量(到達線量)を送信し、放射線発生装置240が、当該放射線Rの線量を積算して放射線Rの線量値を算出し、それ以降の処理も行ってもよい。
放射線Rの照射停止後、放射線検出器110は、入射した放射線Rを放射線画像に係る電気信号(放射線画像信号)として検出する。この際、放射線撮像装置100は、放射線検出器110の各画素を駆動用回路120によって駆動させて、読出し用回路130に放射線画像信号を読み出す。読出し用回路130では、AD変換器133においてアナログの放射線画像信号をデジタルの放射線画像信号に変換する。そして、信号処理部150は、例えば、検出画素111により生成された放射線画像信号から、補正用画素112により生成された暗電流成分またはクロストーク成分に係る電気信号を減算し、適正な放射線画像を示す情報(放射線画像データ)を取得する。そして、得られた放射線画像データは、放射線撮像装置100から通信制御装置220等を介して制御装置310に転送される。
制御装置310は、放射線撮像装置100から受信した放射線画像データを画像処理する。そして、制御装置310は、画像処理した放射線画像データに基づく放射線画像を表示装置340に表示する。本実施形態においては、制御装置310は、画像処理装置及び表示制御装置としても機能する。
図5は、図1に示す放射線発生装置240と放射線撮像装置100との通信のタイミングの一例を示すタイミングチャートである。具体的に、図5は、放射線発生装置240と放射線撮像装置100との間でハンドシェーク通信を行う場合のタイミングチャートを示している。この際、放射線発生装置240と放射線撮像装置100との間での撮影準備に係るハンドシェーク信号は、専用デジタル通信経路、もしくは、それ相当の経路を利用する。以下、図5を用いて、放射線撮像時のハンドシェーク通信の詳細を説明する。
まず、図5の左側に図示している図5(a)を用いて、放射線発生装置240側で放射線Rの照射時間を決めるシーケンスについて説明する。
この図5(a)に示す場合、操作者Sによる放射線照射スイッチ320の操作により、放射線発生装置240は、放射線発生のための準備を行う。放射線源250の陽極回転速度の安定やその他の内部回路の準備が整った時点で、放射線発生装置240は、図5に示す撮影準備要求信号501を要求レベルで出力する。出力された要求レベルでの撮影準備要求信号501は、通信制御装置220を経由して、放射線撮像装置100に送信される。その後、撮影準備が完了した時点で、放射線撮像装置100は、通信制御装置220を経由して、放射線発生装置240に対して撮影準備完了信号502を準備完了レベルで出力する。そして、放射線発生装置240は、その他の信号状態を監視し、全ての準備状態が整っていることを確認した後、放射線源250から放射線Rを照射する。その後、放射線発生装置240は、操作者Sによって設定された放射線照射時間に基づいて放射線Rの照射を停止し、撮影準備要求信号501を非要求レベルで出力する。放射線撮像装置100は、放射線発生装置240から出力された非要求レベルでの撮影準備要求信号501に応じて、撮影準備完了信号502を非完了状態へ遷移させる。
続いて、図5の右側に図示している図5(b)を用いて、十分な到達線量を検知した場合のシーケンスについて説明する。
図5(b)に示すシーケンスにおいて、放射線Rを照射するまでは、図5(a)に示すシーケンスと同じになる。その後、図5(b)に示すシーケンスでは、放射線撮像装置100の内部において放射線Rの十分な到達線量を検知した場合、放射線撮像装置100は、撮影準備要求信号501が要求状態であっても、撮影準備完了信号502を非完了状態へ遷移させる。そして、放射線発生装置240は、撮影準備完了信号502が非完了状態に遷移したこと検知して、放射線源250からの放射線Rの照射を停止する。
なお、図5では、論理回路信号形式にて信号を表現しているが、撮影準備要求信号501及び撮影準備完了信号502に関して、放射線発生装置240と放射線撮像装置100との間の通信をコマンド通信によって実現することも可能である。ただし、本実施形態では、放射線Rの照射時のハンドシェーク動作と同時に露光制御、もしくは、十分な線量が到達した場合の照射する放射線Rの抑制に使用するため、1ms以下で停止信号を伝達できる信号経路が望ましい。この観点で、IF信号発生部に使用するデバイスは、メカニカルなリレーなどは望ましくなく、フォトカプラやフォトモスリレーなどを採用すべきである。また、コマンド通信も低速なRS232C、高速通信のためには信頼性の高くない無線通信などではなく、有線による100BaseTX/1000BaseTなどで他デバイスを排除したイーサネット通信や遅延時間を保証できる専用通信が望ましい。一方で、画質改善に寄与しない多すぎる放射線Rの照射に対する線量抑制だけを意図する場合には、例えば、1s程度の長時間照射時など停止機能が発動すればよいと仕様を規定するならば、例えば100ms程度の遅延があっても、目的を達成できる。そのため、先に不適な例として挙げた構成を含めて、線量抑制などを意図しない通常の撮影ハンドシェークを行うインターフェースでの機能実現は可能である。
図6は、本発明の第1の実施形態に係る放射線撮像システム10の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。以下には、この図6を用いて、既存のAECシステム(AECセンサ210及び放射線発生装置240で構成されうる)で設定されているAEC照射停止条件に応じて、放射線撮像装置100側のAEC停止条件を設定する方法について説明する。
なお、図6に示すフローチャートは、通常、既存のAECシステムに、新たな放射線撮像装置100側のAEC機能を導入する際に、サービスマンにより実施されうる。まず、サービスマンとしての操作者Sにより、入力装置330を介して放射線撮像装置100側のAEC設定フローが選択される。このAEC設定フローの選択は、サービスマン用メニュー内に用意されるのが一般的である。
AEC設定フローが開始されると、図6のステップS601において、制御装置310は、放射線撮像装置100に対して、AEC設定フローが開始されることを通知する。
続いて、ステップS602において、例えば制御装置310は、既存のAECシステムであるAECセンサ210による放射線Rの自動露出制御(AEC)機能をオンに設定する。さらに、ステップS602において、例えば制御装置310は、放射線撮像装置100の放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御(AEC)機能をオフに設定する。この放射線検出器110及びAECセンサ210による放射線Rの自動露出制御(AEC)機能のオン/オフを設定する例えば制御装置310は、「オン/オフ設定手段」を構成する。
ここで、本実施形態においては、AEC機能とは、放射線Rの自動露出制御(AEC)のための線量値検出機能、及び、線量値検出機能で検出した放射線Rの線量値が閾値に到達した場合の閾値到達通知機能を含む。そして、AEC機能をオンに設定するとは、例えば、線量値検出機能及び閾値到達通知機能の両方をオンに設定することである。また、AEC機能をオフに設定するとは、例えば、線量値検出機能及び閾値到達通知機能のうちの一方または両方をオフ(即ち、線量値検出機能及び閾値到達通知機能のうちの少なくとも一方をオフ)に設定することである。この際、本実施形態においては、例えば制御装置310は、線量値検出機能をオフにすること及び閾値到達通知機能をオフにすることを、独立して設定することができる。
ステップS602の設定が行われると、AECセンサ210による自動露出制御(AEC)が行われる放射線撮影(第1の放射線撮影)の処理が開始される。具体的に、まず、ステップS603において、例えば制御装置310は、操作者Sが入力装置330を介して入力した情報に基づいて既存のAEC(AECセンサ210による自動露出制御)の対象となっている撮影プロトコルを選択する。この際、撮影プロトコルには、被検者Hの撮影部位情報が含まれる。そして、放射線撮像装置100には、設定された撮影プロトコルに応じて、撮影モードとしてフレームレート設定情報や感度設定情報等が送信される。併せて、ステップS603において、例えば放射線発生装置240は、操作者Sが操作卓350を介して入力した情報に基づいて、放射線Rの照射条件を設定する。この際、照射条件には、放射線源250の管電圧及び管電流の設定、照射時間タイムアウト設定等が含まれる。
続いて、ステップS604において、放射線発生装置240は、ステップS603で設定した照射条件等に基づいて、放射線源250から放射線Rを照射する。その後、放射線発生装置240は、既存のAECセンサ210からのアナログ信号の積算値が所定の閾値に到達した場合に、放射線源250からの放射線Rの照射を停止する。
続いて、ステップS605において、放射線撮像装置100は、放射線発生装置240による放射線Rの照射が停止された際の放射線検出器110の複数の画素における電気信号に係る画素値をメモリ163に記憶する。この際、放射線撮像装置100は、第1の放射線撮影で得られる放射線画像ごとに、複数の関心領域(ROI)301~305の中から選択された1つまたは複数の関心領域に含まれる複数の画素で得られる電気信号に係る画素値をメモリ163に記憶する。なお、ここでメモリ163に記憶される画素値は、選択された1つまたは複数の関心領域に含まれる複数の画素における画像信号出力値に相当する。
続いて、ステップS606において、例えば放射線撮像装置100は、所定回数の放射線撮影が終了したか否かを判断する。ここで、本実施形態においては、同じ撮影プロトコルでの放射線Rの照射は、複数回行ってもよい。放射線Rの照射を複数回行い、放射線撮影ごとの画像信号出力値の平均値を算出することにより、放射線撮影ごとのバラツキによる影響を低減することができる。このステップS606の判断の結果、所定回数の放射線撮影が終了していない場合には(S606/NO)、ステップS604に戻り、ステップS604以降の処理を再度行う。
一方、ステップS606の判断の結果、所定回数の放射線撮影が終了した場合には(S606/YES)、ステップS607に進む。
ステップS607に進むと、例えば放射線撮像装置100または制御装置310は、対象となる撮影プロトコルの選択が終了したか否かを判断する。このステップS607の処理は、放射線撮像装置100においてAEC設定が必要な残りの撮影プロトコルに対しても、同じ処理を繰り返すためのものである。このステップS607の判断の結果、対象となる撮影プロトコルの選択が終了していない場合には(S607/NO)、ステップS603に戻り、ステップS603以降の処理を再度行う。
一方、ステップS607の判断の結果、対象となる撮影プロトコルの選択が終了している場合には(S607/YES)、ステップS608に進む。
ステップS608に進むと、放射線撮像装置100は、ステップS605でメモリ163に記憶した各撮影プロトコルに応じた撮影モードでの画素値(画像信号出力値)を、放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御における閾値として設定する。このステップS608で設定される閾値は、AECセンサ210による自動露出制御が行われている第1の放射線撮影の後に放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御が行われる第2の放射線撮影において用いられる閾値である。このステップS608の処理は、例えば、放射線撮像装置100のCPU162または放射線発生装置制御部164の構成部において行われる。そして、このステップS608における閾値の設定を行う放射線撮像装置100の構成部(CPU162または放射線発生装置制御部164)は、「閾値設定手段」を構成する。
そして、第2の放射線撮影に移行した際に、放射線発生装置制御部164は、画素アレイ110a(選択された関心領域)に入射した放射線Rの線量値がステップS608で設定された閾値に到達した場合に、放射線発生装置240に対して閾値到達通知を行う。この閾値到達通知を行う放射線発生装置制御部164は、「通知手段」を構成する。
ステップS608の処理が終了すると、図6に示すフローチャートの処理を終了する。
上述した処理を行うことにより、新たに導入した放射線撮像装置100のAEC機能においても、既存のAECシステムであるAECセンサ210による自動露出制御(AEC)と同等の放射線Rの照射線量条件において、AECを行うことが可能となる。なお、本実施形態による放射線撮像装置100のAEC設定を行えば、放射線撮像装置100の画素アレイ110a内の到達線量に従ったAECの設定を行うことになる。即ち、本設定の後に、既存のAECシステムであるAECセンサ210を撤去しても、放射線画像として狙った画素出力値の画像が放射線撮像装置100から得られることになる。
なお、図1に示す例では、放射線撮像システム10にとして立位スタンド200を含む構成としたが、これに限らず、例えば透視台を含む構成であってもよい。
また、図6に示す例では、放射線撮像装置100側のAECによる閾値の設定を、図6に示すフローチャートの終了直前に行ったが、これに限定されるものではない。例えば、放射線撮像装置100側のAECによる閾値の設定を、同目的を達成するように撮影プロトコルごとにその都度行ってもよい。
以上説明した第1の実施形態では、AECセンサ210による放射線Rの自動露出制御(AEC)が行われている第1の放射線撮影の後に放射線検出器110によるAECが行われる第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を以下のように設定している。具体的に、第1の実施形態では、第1の放射線撮影において、放射線発生装置240による放射線Rの照射が停止された際の放射線検出器110の複数の画素における画素値に基づいて、第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を設定している(図6のS608)。そして、第2の放射線撮影に移行した際に、放射線発生装置制御部164は、放射線検出器110に入射した放射線Rの線量値が設定された閾値に到達した場合に、放射線発生装置240に対して閾値到達通知を行うようにしている。
かかる構成によれば、放射線の自動露出制御(AEC)を行う放射線撮像システム10において、AECセンサ210による自動露出制御を放射線検出器110による自動露出制御に高い確度で反映させることができる。これにより、放射線発生装置240のメーカーと放射線撮像装置100のメーカーとの様々な組み合わせ(例えば、各装置のメーカーが異なる場合)においても、既存のAECセンサ210によるAEC設定を放射線撮像装置100に引き継ぐことが可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下に記載する第2の実施形態の説明では、上述した第1の実施形態と共通する事項については説明を省略し、上述した第1の実施形態と異なる事項について説明を行う。
第2の実施形態に係る放射線撮像システムの概略構成は、図1に示す第1の実施形態に係る放射線撮像システム10の概略構成と同様である。また、第2の実施形態に係る放射線撮像装置100の内部構成は、図2に示す第1の実施形態に係る放射線撮像装置100の内部構成と同様である。また、図3に示す第1の実施形態における放射線検出器110の撮像領域である画素アレイ110a内に設定された複数の関心領域(ROI)の配置例は、第2の実施形態においても適用可能である。さらに、第2の実施形態に係る撮像装置制御部160の内部構成は、図4に示す第1の実施形態に係る撮像装置制御部160の内部構成と同様である。
上述した第1の実施形態では、第1の放射線撮影において得られる放射線画像ごとに、放射線検出器110の複数の画素で得られる電気信号に係る画素値に基づいて、第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を設定する形態であった。これに対して、第2の実施形態では、第1の放射線撮影において放射線画像の取得期間よりも短い所定の期間ごとに、放射線検出器110の複数の画素で得られる電気信号に係る画素値に基づいて、第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を設定する形態である。
また、上述した第1の実施形態では、第1の放射線撮影の際に、放射線検出器110による放射線の自動露出制御(AEC)機能を単にオフに設定する形態であった(図のS602)。これに対して、第2の実施形態では、具体的に、第1の放射線撮影の際に、上述したAEC機能のうち、線量値検出機能をオンに設定し、閾値到達通知機能をオフに設定する形態を例示する。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る放射線撮像システム10の制御方法における処理手順の一例を示すフローチャートである。
なお、図7に示すフローチャートは、上述した図6に示すフローチャートと同様に、通常、既存のAECシステムに、新たな放射線撮像装置100側のAEC機能を導入する際に、サービスマンにより実施されうる。まず、サービスマンとしての操作者Sにより、入力装置330を介して放射線撮像装置100側のAEC設定フローが選択される。このAEC設定フローの選択は、サービスマン用メニュー内に用意されるのが一般的である。
AEC設定フローが開始されると、図7のステップS701において、制御装置310は、放射線撮像装置100に対して、AEC設定フローが開始されることを通知する。
続いて、ステップS702において、例えば制御装置310は、既存のAECシステムであるAECセンサ210による放射線Rの自動露出制御(AEC)機能をオンに設定する。さらに、ステップS702において、例えば制御装置310は、放射線撮像装置100の放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御(AEC)機能をオフに設定する。ここで、第2の実施形態では、放射線検出器110によるAEC機能をオフに設定する際に、上述した線量値検出機能をオンに設定し、上述した閾値到達通知機能をオフに設定する。
ステップS702の設定が行われると、AECセンサ210による自動露出制御(AEC)が行われる放射線撮影(第1の放射線撮影)の処理が開始される。具体的に、まず、ステップS703において、例えば制御装置310は、操作者Sが入力装置330を介して入力した情報に基づいて既存のAEC(AECセンサ210による自動露出制御)の対象となっている撮影プロトコルを選択する。この際、撮影プロトコルには、被検者Hの撮影部位情報が含まれる。そして、放射線撮像装置100には、設定された撮影プロトコルに応じて、撮影モードとしてフレームレート設定情報や感度設定情報等が送信される。併せて、ステップS703において、例えば放射線発生装置240は、操作者Sが操作卓350を介して入力した情報に基づいて、放射線Rの照射条件を設定する。この際、照射条件には、放射線源250の管電圧及び管電流の設定、照射時間タイムアウト設定等が含まれる。
続いて、ステップS704において、放射線発生装置240は、ステップS703で設定した照射条件等に基づいて、放射線源250から放射線Rを照射する。その後、放射線発生装置240は、既存のAECセンサ210からのアナログ信号の積算値が所定の閾値に到達した場合に、放射線源250からの放射線Rの照射を停止する。
続いて、ステップS705において、放射線撮像装置100は、放射線発生装置240による放射線Rの照射が停止された際の放射線検出器110の複数の画素における電気信号に係る画素値をメモリ163に記憶する。この際、放射線撮像装置100は、第1の放射線撮影において放射線画像の取得期間よりも短い所定の期間ごとに(例えば、リアルタイムで)、選択された1つまたは複数の関心領域(ROI)に含まれる複数の画素の画素値をメモリ163に記憶する。なお、ここでメモリ163に記憶される画素値は、選択された1つまたは複数の関心領域に含まれる複数の画素において所定の期間に検出した線量(到達線量)の積算値である線量検出値に相当する。但し、本実施形態においては、ステップS702で放射線撮像装置100の閾値到達通知機能がオフとなっているため、放射線撮像装置100側の働きによって放射線Rの照射停止は実施されない。
続いて、ステップS706において、図6のステップS606と同様に、例えば放射線撮像装置100は、所定回数の放射線撮影が終了したか否かを判断する。このステップS706の判断の結果、所定回数の放射線撮影が終了していない場合には(S706/NO)、ステップS704に戻り、ステップS704以降の処理を再度行う。
一方、ステップS706の判断の結果、所定回数の放射線撮影が終了した場合には(S706/YES)、ステップS707に進む。
ステップS707に進むと、図6のステップS607と同様に、例えば放射線撮像装置100または制御装置310は、対象となる撮影プロトコルの選択が終了したか否かを判断する。このステップS707の判断の結果、対象となる撮影プロトコルの選択が終了していない場合には(S707/NO)、ステップS703に戻り、ステップS703以降の処理を再度行う。
一方、ステップS707の判断の結果、対象となる撮影プロトコルの選択が終了している場合には(S707/YES)、ステップS708に進む。
ステップS708に進むと、放射線撮像装置100は、ステップS705でメモリ163に記憶した各撮影プロトコルに応じた撮影モードでの画素値(線量検出値)を、放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御における閾値として設定する。このステップS708で設定される閾値は、AECセンサ210による自動露出制御が行われている第1の放射線撮影の後に放射線検出器110による放射線Rの自動露出制御が行われる第2の放射線撮影において用いられる閾値である。このステップS708の処理は、例えば、放射線撮像装置100のCPU162または放射線発生装置制御部164の構成部において行われる。そして、このステップS708における閾値の設定を行う放射線撮像装置100の構成部(CPU162または放射線発生装置制御部164)は、「閾値設定手段」を構成する。
そして、第2の放射線撮影に移行した際に、放射線発生装置制御部164は、画素アレイ110a(選択された関心領域)に入射した放射線Rの線量値がステップS708で設定された閾値に到達した場合に、放射線発生装置240に対して閾値到達通知を行う。この閾値到達通知を行う放射線発生装置制御部164は、「通知手段」を構成する。
ステップS708の処理が終了すると、図7に示すフローチャートの処理を終了する。
この第2の実施形態では、線量検出値を算出するための放射線撮像装置100のAEC駆動と、通常の画素の画像信号出力駆動とで、異なる駆動制御を行っている際に、よりAECに係る閾値の設定の精度が向上する。これにより、新たに導入した放射線撮像装置100のAEC機能においても、既存のAECシステムであるAECセンサ210による自動露出制御(AEC)と同等の放射線Rの照射線量条件において、AECを行うことが可能となる。
第2の実施形態によれば、上述した第1の実施形態と同様に、放射線の自動露出制御(AEC)を行う放射線撮像システム10において、AECセンサ210による自動露出制御を放射線検出器110による自動露出制御に高い確度で反映させることができる。これにより、放射線発生装置240のメーカーと放射線撮像装置100のメーカーとの様々な組み合わせ(例えば、各装置のメーカーが異なる場合)においても、既存のAECセンサ210によるAEC設定を放射線撮像装置100に引き継ぐことが可能となる。
(その他の実施形態)
上述した第1及び第2の実施形態では、第2の放射線撮影でのAECに係る閾値を、第1の放射線撮影において放射線発生装置240による放射線Rの照射が停止された際の放射線検出器110の複数の画素における画素値に基づいて設定する形態であった。例えば、操作者Sの指示または被検体に係る被検体情報に基づいて、第2の放射線撮影でのAECに係る閾値として、上述した第1及び第2の実施形態で設定した閾値と、放射線撮像装置100で保持している閾値と、を切り替え可能とする形態であってもよい。ここで、放射線撮像装置100で保持している閾値としては、放射線撮像装置100のメーカーの推奨値等が挙げられる。これにより、既存のAECシステムに沿った制御とするか、新たに導入した放射線撮像装置100の推奨値に沿った制御とするかを、操作者Sの指示または被検体情報に基づいて、切り替えることが可能となる。
また、上述した第1及び第2の実施形態において、新たに導入した放射線撮像装置100のAEC機能に、既存のAECシステムであるAECセンサ210のAEC機能を反映させた後は、AECセンサ210を取り除いてもそのまま装着しておいてもよい。既存のAECセンサ210を取り除けば、閾値到達時に既存のAECセンサ210の放射線減衰量分、被検者Hへの実照射線量が低減できるという効果が得られる。一方、既存のAECセンサ210をそのまま装着しておけば、バックアップ目的等で、放射線撮像装置100を用いない放射線撮影においても、従来どおりのAECが可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本発明に含まれる。
なお、上述した本発明の実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10:放射線撮像システム、11:放射線室、12:制御室、100:放射線撮像装置、101:電源制御部、102:有線通信部、103:無線通信部、104:装着検知部、110:放射線検出器、110a:画素アレイ、120:駆動用回路、130:読出し用回路、140:電源回路、150:信号処理部、160:撮像装置制御部、200:立位スタンド、201~205:通信ケーブル、210:AECセンサ、220:通信制御装置、230:アクセスポイント、240:放射線発生装置、250:放射線源、310:制御装置、320:放射線照射スイッチ、330:入力装置、340:表示装置、350:操作卓、361:院内LAN、362~363:通信ケーブル、H:被検者、S:操作者、R:放射線

Claims (12)

  1. 被検体に向けて放射線を照射させる放射線発生装置と、
    前記放射線を電気信号として検出する複数の画素が配置された画素アレイを含む放射線検出器と、
    前記放射線の自動露出制御を行うためのAECセンサと、
    前記画素アレイに入射した前記放射線の線量値が閾値に到達した場合に前記放射線発生装置に対して閾値到達通知を行う通知手段と、
    前記AECセンサによる前記放射線の自動露出制御が行われている第1の放射線撮影において、前記放射線発生装置による前記放射線の照射が停止された際の前記複数の画素における前記電気信号に係る画素値に基づいて、前記第1の放射線撮影の後に前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御が行われる第2の放射線撮影における前記閾値を設定する閾値設定手段と、
    を有することを特徴とする放射線撮像システム。
  2. 前記閾値設定手段は、前記第1の放射線撮影において得られる放射線画像ごとに前記複数の画素において得られる前記電気信号に係る画素値に基づいて、前記第2の放射線撮影における前記閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像システム。
  3. 前記閾値設定手段は、前記第1の放射線撮影において放射線画像の取得期間よりも短い所定の期間ごとに前記複数の画素において得られる前記電気信号に係る画素値に基づいて、前記第2の放射線撮影における前記閾値を設定することを特徴とする請求項1に記載の放射線撮像システム。
  4. 前記画素アレイには、その一部の領域に複数の画素を含む関心領域が設けられており、
    前記閾値設定手段は、前記関心領域に含まれる複数の画素における前記画素値に基づいて、前記第2の放射線撮影における前記閾値を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  5. 前記画素アレイには、複数の前記関心領域が設けられており、
    前記閾値設定手段は、前記複数の関心領域に含まれる複数の画素における前記画素値に基づいて、前記第2の放射線撮影における前記閾値を設定することを特徴とする請求項4に記載の放射線撮像システム。
  6. 前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御のオン/オフを設定するオン/オフ設定手段を更に有し、
    前記オン/オフ設定手段は、前記第1の放射線撮影の際に、前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御をオフに設定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  7. 前記オン/オフ設定手段は、前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御をオフに設定する際に、前記複数の画素における前記画素値に基づく前記放射線の線量値検出機能をオフにすること、および、前記線量値検出機能に基づく前記通知手段による閾値到達通知機能をオフにすること、のうちの少なくとも1つの設定を行うことを特徴とする請求項6に記載の放射線撮像システム。
  8. 前記オン/オフ設定手段は、前記線量値検出機能をオフにすること、および、前記閾値到達通知機能をオフにすることを、独立して設定することを特徴とする請求項7に記載の放射線撮像システム。
  9. 前記オン/オフ設定手段は、前記第1の放射線撮影の際に、前記線量値検出機能をオンに設定し、前記閾値到達通知機能をオフに設定することを特徴とする請求項7または8に記載の放射線撮像システム。
  10. 操作者の指示または前記被検体に係る被検体情報に基づいて、前記第2の放射線撮影における前記閾値として、前記複数の画素において得られる前記電気信号に係る画素値に基づく閾値と、前記放射線検出器を備える放射線撮像装置で保持している閾値と、を切り替え可能であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  11. 前記画素アレイは、前記放射線を電気信号として検出する複数の第1画素と、前記放射線を前記第1画素とは異なる感度で電気信号として検出する複数の第2画素と、を含み構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の放射線撮像システム。
  12. 被検体に向けて放射線を照射させる放射線発生装置と、前記放射線を電気信号として検出する複数の画素が配置された画素アレイを含む放射線検出器と、前記放射線の自動露出制御を行うためのAECセンサと、を備える放射線撮像システムの制御方法であって、
    前記画素アレイに入射した前記放射線の線量値が閾値に到達した場合に前記放射線発生装置に対して閾値到達通知を行う通知ステップと、
    前記AECセンサによる前記放射線の自動露出制御が行われている第1の放射線撮影において、前記放射線発生装置による前記放射線の照射が停止された際の前記複数の画素における前記電気信号に係る画素値に基づいて、前記第1の放射線撮影の後に前記放射線検出器による前記放射線の自動露出制御が行われる第2の放射線撮影における前記閾値を設定する閾値設定ステップと、
    を有することを特徴とする放射線撮像システムの制御方法。
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