JP2023017673A - 吊り上げ機 - Google Patents
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Abstract
【課題】吊り荷の吊り上げ、吊り下げを行なう作業者の負担を軽減する上で有利な吊り上げ機を提供すること。【解決手段】てこ機構36では、メインアーム40の揺動中心が支点P1であり、吊り上げワイヤ30が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に結合された箇所が作用点P2であり、牽引力用ワイヤ32が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に結合された箇所が力点P3となっている。吊り下げ具38の待機位置で、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aを構成している。待機位置に位置する吊り下げ具38の軽減レバー3802を把持すると、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換される。【選択図】図3
Description
本発明は、吊り荷を吊り上げる吊り上げ機に関する。
従来から、移動式の台に設けられた支柱と、支柱から水平に延在するブームと、ブームの先端から吊り下げられその下端に吊り荷を吊り下げるフックが設けられたワイヤと、ワイヤの巻き上げおよび繰り出しを行なうことで吊り荷の吊り上げ、吊り下げを行なうモータとを備える吊り上げ機が提供されている(特許文献1参照)。
このような従来の吊り上げ機は、モータを設けることから大掛かりでコストが嵩むという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、構成の簡素化およびコストの低減を図りつつ、吊り荷の吊り上げ、吊り下げを行なう作業者の負担を軽減する上で有利な吊り上げ機を提供することにある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、構成の簡素化およびコストの低減を図りつつ、吊り荷の吊り上げ、吊り下げを行なう作業者の負担を軽減する上で有利な吊り上げ機を提供することにある。
上述した目的を達成するために、本発明の吊り上げ機は、床面から上方に離れた箇所に設けられたブームと、前記ブームの先端から下方に垂れ下げられその先端に吊り下げ具が取着された吊り上げワイヤと、前記ブームに設けられ牽引力用ワイヤを常時牽引するスプリングバランサーと、前記ブームに設けられたてこ機構とを備え、前記てこ機構は、前記ブームに設けられ支点を構成する支軸で揺動可能に支持されたメインアームと、前記メインアームの延在方向に移動可能に結合され作用点を構成する前記吊り上げワイヤの基端と、前記メインアームの延在方向に移動可能に結合され力点を構成する前記牽引ワイヤの先端とを含んで構成され、前記吊り下げ具は、非使用時に床面から上方に離れた待機位置に位置し、前記てこ機構は、前記吊り下げ具の前記待機位置で、前記作用点が前記力点よりも前記支点から離れた第2種のてこ機構を構成し、前記吊り下げ具の前記待機位置で、前記作用点と前記支点との距離を前記力点と前記支点との距離よりも大きくし前記てこ機構を前記第2種のてこ機構から第3種のてこ機構に変換する作用点力点移動用機構が設けられていることを特徴とする。
本発明では、作業員が吊り下げ具を待機位置から下方に押し下げ、待機位置の下方で吊り下げ具を上げ下げして吊り荷の移動を行なう。
本発明によれば、待機位置において、てこ機構を第2種のてこ機構から第3種のてこ機構に変換するので、てこ機構を第3種のてこ機構のみで構成する場合に比べ、吊り下げ具の上げ下げに要する力の減衰幅を大幅に広げ、特に、吊り荷を吊り下げた状態の吊り下げ具の上げ下げ、あるいは、吊り下げ具で吊り下げられた吊り荷の上げ下げを小さい力で行なうことを可能とし、作業員の負担を大幅に軽減する上で有利となる。
本発明によれば、待機位置において、てこ機構を第2種のてこ機構から第3種のてこ機構に変換するので、てこ機構を第3種のてこ機構のみで構成する場合に比べ、吊り下げ具の上げ下げに要する力の減衰幅を大幅に広げ、特に、吊り荷を吊り下げた状態の吊り下げ具の上げ下げ、あるいは、吊り下げ具で吊り下げられた吊り荷の上げ下げを小さい力で行なうことを可能とし、作業員の負担を大幅に軽減する上で有利となる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
なお、本実施の形態では、吊り荷が重量物であるトランスファー10であり、このトランスファー10をエンジン12に組み付ける場合について説明するが、本発明の用途はこの実施の形態に限定されず、種々の吊り荷の様々な用途に適用可能である。
図1に示すように、トランスファー10をエンジン12に組み付ける作業スペース14の後方の収容スペース16に、トランスファー10をエンジン12に組み付ける際に用いる複数種類のボルトや工具が収容された収容箱18が配置されている。
収容箱18の側方に吊り上げ機20が設けられている。
作業スペース14の前方に、エンジン12が載せられた作業用台車22が位置している。
複数のトランスファー10が載置された運搬台車24がその一部を作業用台車22に作業スペース14の前後方向に重複させて位置している。
なお、本実施の形態では、吊り荷が重量物であるトランスファー10であり、このトランスファー10をエンジン12に組み付ける場合について説明するが、本発明の用途はこの実施の形態に限定されず、種々の吊り荷の様々な用途に適用可能である。
図1に示すように、トランスファー10をエンジン12に組み付ける作業スペース14の後方の収容スペース16に、トランスファー10をエンジン12に組み付ける際に用いる複数種類のボルトや工具が収容された収容箱18が配置されている。
収容箱18の側方に吊り上げ機20が設けられている。
作業スペース14の前方に、エンジン12が載せられた作業用台車22が位置している。
複数のトランスファー10が載置された運搬台車24がその一部を作業用台車22に作業スペース14の前後方向に重複させて位置している。
まず、吊り上げ機20から説明する。
図1、図3(A)に示すように、吊り上げ機20は、床面から起立する支柱26と、支柱26で支持されたブーム28と、吊り上げワイヤ30と、牽引力用ワイヤ32(図4(A)参照)と、牽引力用ワイヤ32を常時牽引するスプリングバランサー34と、てこ機構36とを備えている。
ブーム28は支柱26の上部の軸受部2602でその長手方向に移動可能に支持されている。
詳細には、ブーム28の先端が作業スペース14の後部の上方に位置する没入位置と、運搬台車24と作業用台車22の上方に位置する突出位置との間で移動可能に支持され、不図示のコイルスプリングにより没入位置に常時位置するように付勢されている。
吊り上げワイヤ30は、ブーム28の先端の滑車2802に掛装されてブーム28の先端から下方に垂れ下げられ、吊り上げワイヤ30の先端には、吊り下げ具(フック)38が設けられている。
図3(B)に示すように、吊り下げ具38には、把持可能に軽減レバー3802が設けられている。
図1、図3(A)に示すように、吊り上げ機20は、床面から起立する支柱26と、支柱26で支持されたブーム28と、吊り上げワイヤ30と、牽引力用ワイヤ32(図4(A)参照)と、牽引力用ワイヤ32を常時牽引するスプリングバランサー34と、てこ機構36とを備えている。
ブーム28は支柱26の上部の軸受部2602でその長手方向に移動可能に支持されている。
詳細には、ブーム28の先端が作業スペース14の後部の上方に位置する没入位置と、運搬台車24と作業用台車22の上方に位置する突出位置との間で移動可能に支持され、不図示のコイルスプリングにより没入位置に常時位置するように付勢されている。
吊り上げワイヤ30は、ブーム28の先端の滑車2802に掛装されてブーム28の先端から下方に垂れ下げられ、吊り上げワイヤ30の先端には、吊り下げ具(フック)38が設けられている。
図3(B)に示すように、吊り下げ具38には、把持可能に軽減レバー3802が設けられている。
図3(A)に示すように、スプリングバランサー34はブーム28の基端にブラケット2804を介して取り付けられている。
スプリングバランサー34の内部には、図4(A)に示すように、牽引力用ワイヤ32が巻回された不図示の巻き取り軸が設けられ、巻き取り軸に巻き取る方向に牽引力用ワイヤ32を常時牽引している。
本実施の形態では、トランスファー10の重量は16kgであり、牽引力は20kgである。
牽引力用ワイヤ32の先端にストッパ3202と牽引フック3204が設けられ、牽引フック3204に何も負荷が掛けられていない状態で、ストッパ3202がスプリングバランサー34のケース3402の牽引力用ワイヤ32の出入口に当接している。
したがって、ストッパ3202がスプリングバランサー34のケース3402の牽引力用ワイヤ32の出入口に当接した状態で吊り下げ具38は上限位置となり、この吊り下げ具38の上限位置が、吊り上げ機20の非使用時に吊り下げ具38が位置する待機位置である。
本実施の形態では、吊り上げ機20の非使用時に、吊り下げ具38を床面の上方に離れた待機位置に停止させる待機位置用ストッパが、牽引力用ワイヤ32の先端に設けられたストッパ3202で構成されている。
スプリングバランサー34の内部には、図4(A)に示すように、牽引力用ワイヤ32が巻回された不図示の巻き取り軸が設けられ、巻き取り軸に巻き取る方向に牽引力用ワイヤ32を常時牽引している。
本実施の形態では、トランスファー10の重量は16kgであり、牽引力は20kgである。
牽引力用ワイヤ32の先端にストッパ3202と牽引フック3204が設けられ、牽引フック3204に何も負荷が掛けられていない状態で、ストッパ3202がスプリングバランサー34のケース3402の牽引力用ワイヤ32の出入口に当接している。
したがって、ストッパ3202がスプリングバランサー34のケース3402の牽引力用ワイヤ32の出入口に当接した状態で吊り下げ具38は上限位置となり、この吊り下げ具38の上限位置が、吊り上げ機20の非使用時に吊り下げ具38が位置する待機位置である。
本実施の形態では、吊り上げ機20の非使用時に、吊り下げ具38を床面の上方に離れた待機位置に停止させる待機位置用ストッパが、牽引力用ワイヤ32の先端に設けられたストッパ3202で構成されている。
てこ機構36は、吊り下げ具38単体を待機位置から下ろす際に要する力と、重量物を吊り下げた吊り下げ具38、あるいは、吊り下げ具38で吊り下げられた重量物を上げ下げする際に要する力とが小さい値で済むように調整するものである。
図3(A)に示すように、てこ機構36は、メインアーム用支軸42により水平面内で揺動可能に支持されたメインアーム40を備えている。
メインアーム40は1本のアームで構成してもよいが、本実施の形態では、メインアーム40を、互いに対向しつつ一体に揺動する吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004との2本のアームで構成し、後述する作用点と力点とが円滑に移動する上で有利となっている。
吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002の基部と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の基部は、メインアーム用支軸42で揺動可能に支持された第1基板44で連結され、吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002の先部と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の先部は湾曲部で連結され、牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004は吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002よりもスプリングバランサー34側に近づけて配置されている。
メインアーム用支軸42は、ブラケット46、第2基板48を介してブーム28で回転不能に支持されている。
図3(A)に示すように、てこ機構36は、メインアーム用支軸42により水平面内で揺動可能に支持されたメインアーム40を備えている。
メインアーム40は1本のアームで構成してもよいが、本実施の形態では、メインアーム40を、互いに対向しつつ一体に揺動する吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004との2本のアームで構成し、後述する作用点と力点とが円滑に移動する上で有利となっている。
吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002の基部と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の基部は、メインアーム用支軸42で揺動可能に支持された第1基板44で連結され、吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002の先部と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の先部は湾曲部で連結され、牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004は吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002よりもスプリングバランサー34側に近づけて配置されている。
メインアーム用支軸42は、ブラケット46、第2基板48を介してブーム28で回転不能に支持されている。
吊り上げワイヤ30の基端に取り付け具3002、第1滑車ブラケット3004を介して吊り上げワイヤ用滑車3006が設けられ、吊り上げワイヤ用滑車3006は吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に移動可能に係合している。したがって、吊り上げワイヤ30の基端は吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002の延在方向に移動可能に結合されている。
また、牽引力用ワイヤ32の基端の牽引フック3204に第2滑車ブラケット3206を介して牽引力用ワイヤ用滑車3208が設けられ、牽引力用ワイヤ用滑車3208は牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に移動可能に係合している。したがって、牽引力用ワイヤ32の先端は牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の延在方向に移動可能に結合されている。
また、牽引力用ワイヤ32の基端の牽引フック3204に第2滑車ブラケット3206を介して牽引力用ワイヤ用滑車3208が設けられ、牽引力用ワイヤ用滑車3208は牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に移動可能に係合している。したがって、牽引力用ワイヤ32の先端は牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004の延在方向に移動可能に結合されている。
図3(A)は、吊り下げ具38が待機位置に位置した状態のメインアーム40の揺動姿勢を示しており、このメインアーム40の揺動姿勢がメインアーム40の揺動初期位置である。
また、図3(A)に示す吊り上げワイヤ30の基端、第1滑車ブラケット3004、吊り上げワイヤ用滑車3006の位置と、牽引力用ワイヤ32の先端、第2滑車ブラケット3206、牽引力用ワイヤ用滑車3208の位置とが、メインアーム40が揺動初期位置に位置した状態のそれらの初期位置である。
揺動初期位置ではメインアーム40はブーム28の長手方向に対してほぼ直交する方向に延在している。
また、図3(A)に示すように、待機位置よりも下方の吊り下げ具38の下方限界位置を決定する下方限界位置用ストッパ3008が設けられている。
下方限界位置用ストッパ3008は、吊り上げワイヤ30に設けられ吊り上げワイヤ30と一体に移動する移動当接板3008Aと、ブーム28に設けられ移動当接板3008Aに当接可能な固定当接板3008Bとで構成されている。
本実施の形態では、運搬台車24に載せられたトランスファー10を吊り上げて作業用台車22上のエンジン12に組み付けることから、吊り上げワイヤ30先端の吊り下げ具38をトランスファー10の被係止部に係止させることができる吊り下げ具38の位置よりも若干下方の位置が吊り下げ具38の下方限界位置である。
また、図3(A)に示す吊り上げワイヤ30の基端、第1滑車ブラケット3004、吊り上げワイヤ用滑車3006の位置と、牽引力用ワイヤ32の先端、第2滑車ブラケット3206、牽引力用ワイヤ用滑車3208の位置とが、メインアーム40が揺動初期位置に位置した状態のそれらの初期位置である。
揺動初期位置ではメインアーム40はブーム28の長手方向に対してほぼ直交する方向に延在している。
また、図3(A)に示すように、待機位置よりも下方の吊り下げ具38の下方限界位置を決定する下方限界位置用ストッパ3008が設けられている。
下方限界位置用ストッパ3008は、吊り上げワイヤ30に設けられ吊り上げワイヤ30と一体に移動する移動当接板3008Aと、ブーム28に設けられ移動当接板3008Aに当接可能な固定当接板3008Bとで構成されている。
本実施の形態では、運搬台車24に載せられたトランスファー10を吊り上げて作業用台車22上のエンジン12に組み付けることから、吊り上げワイヤ30先端の吊り下げ具38をトランスファー10の被係止部に係止させることができる吊り下げ具38の位置よりも若干下方の位置が吊り下げ具38の下方限界位置である。
吊り下げ具38が待機位置から押し下げられると、図3~図5に示すように、てこ機構36では、吊り上げワイヤ用滑車3006から吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に力が作用することから、メインアーム40はメインアーム用支軸42を中心として揺動初期位置からブーム28の先端方向に揺動し、メインアーム40は、吊り下げ具38が下方限界位置に到達するまで揺動していく。
そして、メインアーム40が揺動していくことにより、吊り上げワイヤ用滑車3006が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に沿ってメインアーム用支軸42から離れる方向に移動し、牽引力用ワイヤ用滑車3208が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に沿ってメインアーム用支軸42に近づく方向に移動していく。
また、吊り下げ具38から手を離すと、牽引力用ワイヤ用滑車3208から牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に力が作用することから、メインアーム40は揺動初期位置に向かって揺動していき、メインアーム40が揺動していくことにより、吊り上げワイヤ用滑車3006が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に沿ってメインアーム用支軸42に近づくに移動し、牽引力用ワイヤ用滑車3208が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に沿ってメインアーム用支軸42から離れる方向に移動していく。
そして、吊り下げ具38が待機位置に戻ると、メインアーム40は揺動初期位置にもどり、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208は初期位置に戻る。
そして、メインアーム40が揺動していくことにより、吊り上げワイヤ用滑車3006が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に沿ってメインアーム用支軸42から離れる方向に移動し、牽引力用ワイヤ用滑車3208が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に沿ってメインアーム用支軸42に近づく方向に移動していく。
また、吊り下げ具38から手を離すと、牽引力用ワイヤ用滑車3208から牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に力が作用することから、メインアーム40は揺動初期位置に向かって揺動していき、メインアーム40が揺動していくことにより、吊り上げワイヤ用滑車3006が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に沿ってメインアーム用支軸42に近づくに移動し、牽引力用ワイヤ用滑車3208が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に沿ってメインアーム用支軸42から離れる方向に移動していく。
そして、吊り下げ具38が待機位置に戻ると、メインアーム40は揺動初期位置にもどり、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208は初期位置に戻る。
図3(A)に示すように、てこ機構36では、メインアーム40の揺動中心(メインアーム用支軸42の中心)が支点P1であり、吊り上げワイヤ30(吊り上げワイヤ用滑車3006)が吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002に結合された箇所が作用点P2であり、牽引力用ワイヤ32(牽引力用ワイヤ用滑車3208)が牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004に結合された箇所が力点P3となっている。
図3(A)に示すように、吊り下げ具38が待機位置に位置したメインアーム40の揺動初期位置では、メインアーム40の長手方向において作用点P2と力点P3とは互いに近接した箇所に位置し、てこ機構36は、力点P3と支点P1との距離が作用点P2と支点P1との距離をよりも大きい第2種のてこ機構36Aを構成しており、待機位置に位置した吊り下げ具38を押し下げる際に大きな力を要する。
そこで、本実施の形態では、吊り下げ具38の待機位置で、てこ機構36を、図4に示すように、第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換する作用点力点移動用機構37を設けている。
作用点力点移動用機構37は、軽減レバー3802、作用点力点移動用アーム48、ケーブル50などを含んで構成されている。
すなわち、吊り下げ具38に把持可能に軽減レバー3802を設け、吊り下げ具38が待機位置に位置した状態で軽減レバー3802を把持した際、この軽減レバー3802の把持に連動してケーブル50を介して作用点力点移動用アーム48を揺動させ、作用点P2と支点P1との距離を力点P3と支点P1との距離よりも大きくし、図3(A)~図4(A)に示すように、てこ機構36を第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換するようにしている。
なお、軽減レバー3802を吊り下げ具38以外の他の箇所に設けてもよいが、吊り下げ具38に把持可能に軽減レバー3802を設けることで、てこ機構36の第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bへの変換を簡単に行なう上で有利となる。
図3(A)に示すように、吊り下げ具38が待機位置に位置したメインアーム40の揺動初期位置では、メインアーム40の長手方向において作用点P2と力点P3とは互いに近接した箇所に位置し、てこ機構36は、力点P3と支点P1との距離が作用点P2と支点P1との距離をよりも大きい第2種のてこ機構36Aを構成しており、待機位置に位置した吊り下げ具38を押し下げる際に大きな力を要する。
そこで、本実施の形態では、吊り下げ具38の待機位置で、てこ機構36を、図4に示すように、第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換する作用点力点移動用機構37を設けている。
作用点力点移動用機構37は、軽減レバー3802、作用点力点移動用アーム48、ケーブル50などを含んで構成されている。
すなわち、吊り下げ具38に把持可能に軽減レバー3802を設け、吊り下げ具38が待機位置に位置した状態で軽減レバー3802を把持した際、この軽減レバー3802の把持に連動してケーブル50を介して作用点力点移動用アーム48を揺動させ、作用点P2と支点P1との距離を力点P3と支点P1との距離よりも大きくし、図3(A)~図4(A)に示すように、てこ機構36を第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換するようにしている。
なお、軽減レバー3802を吊り下げ具38以外の他の箇所に設けてもよいが、吊り下げ具38に把持可能に軽減レバー3802を設けることで、てこ機構36の第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bへの変換を簡単に行なう上で有利となる。
作用点力点移動用アーム48は、メインアーム40に設けられた作用点力点移動用アーム用支軸4802を中心として揺動可能なJ字状のアーム本体4804と、アーム本体4804から突設されアーム本体4804と一体化された補助ロッド4806とを備えている。
アーム本体4804は湾曲部4804Aと直線部4804Bとを有し、図4(A)に示すように、湾曲部4804Aの先端は、第1滑車ブラケット3004の側部に当接可能に設けられ、直線部4804Bは、牽引フック3204および第2滑車ブラケット3206に当接可能に設けられている。
軽減レバー3802と作用点力点移動用アーム48とはケーブル50を介して連結されている。
メインアーム40の揺動初期位置では、作用点力点移動用アーム48は、湾曲部4804Aの先端が第1滑車ブラケット3004の側部に当接し、直線部4804Bが第2滑車ブラケット3206の端部に当接した初期位置となっている。
アーム本体4804は湾曲部4804Aと直線部4804Bとを有し、図4(A)に示すように、湾曲部4804Aの先端は、第1滑車ブラケット3004の側部に当接可能に設けられ、直線部4804Bは、牽引フック3204および第2滑車ブラケット3206に当接可能に設けられている。
軽減レバー3802と作用点力点移動用アーム48とはケーブル50を介して連結されている。
メインアーム40の揺動初期位置では、作用点力点移動用アーム48は、湾曲部4804Aの先端が第1滑車ブラケット3004の側部に当接し、直線部4804Bが第2滑車ブラケット3206の端部に当接した初期位置となっている。
ケーブル50は、図3(A)に示すように、ケーブルアウタ5002とケーブルインナ5004とを備えている。
ケーブルアウタ5002の一端は、図3(B)に示すように、軽減レバー3802の直上のブラケット3804に取り付けられ、ケーブルアウタ5002の他端は、図3(A)に示すように、作用点力点移動用アーム用支軸4802に固定された固定アーム52の先部に取り付け具5202を介して取り付けられている。
また、ケーブルインナ5004の一端は、図3(B)に示すように、軽減レバー3802に取り付けられ、ケーブルインナ5004の他端は、図3(A)に示すように、取り付け具4808を介して補助ロッド4806に取り付けられている。
ケーブルアウタ5002の一端は、図3(B)に示すように、軽減レバー3802の直上のブラケット3804に取り付けられ、ケーブルアウタ5002の他端は、図3(A)に示すように、作用点力点移動用アーム用支軸4802に固定された固定アーム52の先部に取り付け具5202を介して取り付けられている。
また、ケーブルインナ5004の一端は、図3(B)に示すように、軽減レバー3802に取り付けられ、ケーブルインナ5004の他端は、図3(A)に示すように、取り付け具4808を介して補助ロッド4806に取り付けられている。
また、図3(A)に示すように、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208とを挟んで一対のガイド部材54、56が設けられ、一対のガイド部材54、56は互いに対向しつつブーム28に沿って延在している。
一対のガイド部材54、56のうちメインアーム用支軸42寄りに位置する一方のガイド部材54は、メインアーム用支軸42に取り付けられた第2基板48を介して支持され、他方のガイド部材56は不図示のブラケットを介してブーム28で支持されている。
一方のガイド部材54のスプリングバランサー34から離れた端部は湾曲ガイド5402として形成され、この湾曲ガイド5402に移動可能に補助滑車58が設けられている。
この補助滑車58の滑車ブラケット5802と吊り上げワイヤ30の基端との間に吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング60が設けられ、吊り上げワイヤ30の基端をメインアーム用支軸42方向に付勢している。
また、他方のガイド部材56と牽引力用ワイヤ32の先端の牽引フック3204との間に牽引力用ワイヤ用補助コイルスプリング62が設けられ、牽引力用ワイヤ32の先端をメインアーム用支軸42から離れる方向に付勢している。
一対のガイド部材54、56のうちメインアーム用支軸42寄りに位置する一方のガイド部材54は、メインアーム用支軸42に取り付けられた第2基板48を介して支持され、他方のガイド部材56は不図示のブラケットを介してブーム28で支持されている。
一方のガイド部材54のスプリングバランサー34から離れた端部は湾曲ガイド5402として形成され、この湾曲ガイド5402に移動可能に補助滑車58が設けられている。
この補助滑車58の滑車ブラケット5802と吊り上げワイヤ30の基端との間に吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング60が設けられ、吊り上げワイヤ30の基端をメインアーム用支軸42方向に付勢している。
また、他方のガイド部材56と牽引力用ワイヤ32の先端の牽引フック3204との間に牽引力用ワイヤ用補助コイルスプリング62が設けられ、牽引力用ワイヤ32の先端をメインアーム用支軸42から離れる方向に付勢している。
それら補助コイルスプリング60、62はメインアーム40に係合する吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208のがたつきを防止し、また、吊り上げワイヤ30の基端、第1滑車ブラケット3004、吊り上げワイヤ用滑車3006、牽引力用ワイヤ32の先端、第2滑車ブラケット3206、牽引力用ワイヤ用滑車3208が初期位置に確実に戻るように機能している。
また、メインアーム用支軸42寄りでメインアーム40の両側の箇所に、第1滑車64と第2滑車66が不図示のブラケットを介してブーム28により支持されて配置されている。
そして、一方のガイド部材54に移動可能に配置された補助滑車58のブラケット5802に一端が取着された補助ワイヤ68が第2滑車66、第1滑車64に掛装され、補助ワイヤ68の他端は補助ロッド4806の先端に取着されている。
補助ワイヤ68および補助滑車58は、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208の初期位置においてケーブルインナ5004に張力を付与している。
また、補助ワイヤ68および補助滑車58は、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208の初期位置において、軽減レバー3802の把持により作用点力点移動用アーム48が揺動した際に、図4(A)に示すように、補助ロッド4806により補助ワイヤ68を第1滑車64から強制的に引き出し、第2滑車66、補助ワイヤ68を介して補助滑車58を湾曲部4804Aに沿ってスプリングバランサー34から離れる方向に移動させ、補助滑車58と吊り上げワイヤ用滑車3006との距離を短くすることで吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング60の弾性力を弱め、吊り上げワイヤ用滑車3006をメインアーム用支軸42から離れる方向に移動し易くするように作用するワイヤ滑車機構を構成している。
また、メインアーム用支軸42寄りでメインアーム40の両側の箇所に、第1滑車64と第2滑車66が不図示のブラケットを介してブーム28により支持されて配置されている。
そして、一方のガイド部材54に移動可能に配置された補助滑車58のブラケット5802に一端が取着された補助ワイヤ68が第2滑車66、第1滑車64に掛装され、補助ワイヤ68の他端は補助ロッド4806の先端に取着されている。
補助ワイヤ68および補助滑車58は、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208の初期位置においてケーブルインナ5004に張力を付与している。
また、補助ワイヤ68および補助滑車58は、吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208の初期位置において、軽減レバー3802の把持により作用点力点移動用アーム48が揺動した際に、図4(A)に示すように、補助ロッド4806により補助ワイヤ68を第1滑車64から強制的に引き出し、第2滑車66、補助ワイヤ68を介して補助滑車58を湾曲部4804Aに沿ってスプリングバランサー34から離れる方向に移動させ、補助滑車58と吊り上げワイヤ用滑車3006との距離を短くすることで吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング60の弾性力を弱め、吊り上げワイヤ用滑車3006をメインアーム用支軸42から離れる方向に移動し易くするように作用するワイヤ滑車機構を構成している。
次に、本実施の形態の吊り上げ機20の使用方法と作用効果について説明する。
運搬台車24に載せられた重量の大きい吊り荷であるトランスファー10を、作業用台車22に載せられたエンジン12に組み付ける場合、図2に示すように、ブーム28を没入位置から突出位置に引き出し、ブーム28の先端を運搬台車24の上方に位置させる。
この状態で、吊り下げ具38は待機位置に位置し、図3(A)に示すように、メインアーム40は揺動初期位置に位置し、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aを構成している。
次に、待機位置に位置する吊り下げ具38の軽減レバー3802を把持し、吊り下げ具38を待機位置から下方に押し下げる。
図3(A)、図4(A)に示すように、吊り下げ具38の待機位置でメインアーム40は揺動初期位置となっていることから、軽減レバー3802を把持すると、作用点力点移動用アーム48の湾曲部4804Aの先端により第1滑車ブラケット3004が支点P1から離れる方向に移動し、作用点力点移動用アーム48の直線部4804Bにより第2滑車ブラケット3206が支点P1に近づく方向に移動し、作用点P2と支点P1との距離が、力点P3と支点P1との距離よりも大きくなり、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換される。
そのため、スプリングバランサー34が牽引力用ワイヤ32に作用する力よりも小さい力で、吊り下げ具38を簡単に押し下げることができる。
運搬台車24に載せられた重量の大きい吊り荷であるトランスファー10を、作業用台車22に載せられたエンジン12に組み付ける場合、図2に示すように、ブーム28を没入位置から突出位置に引き出し、ブーム28の先端を運搬台車24の上方に位置させる。
この状態で、吊り下げ具38は待機位置に位置し、図3(A)に示すように、メインアーム40は揺動初期位置に位置し、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aを構成している。
次に、待機位置に位置する吊り下げ具38の軽減レバー3802を把持し、吊り下げ具38を待機位置から下方に押し下げる。
図3(A)、図4(A)に示すように、吊り下げ具38の待機位置でメインアーム40は揺動初期位置となっていることから、軽減レバー3802を把持すると、作用点力点移動用アーム48の湾曲部4804Aの先端により第1滑車ブラケット3004が支点P1から離れる方向に移動し、作用点力点移動用アーム48の直線部4804Bにより第2滑車ブラケット3206が支点P1に近づく方向に移動し、作用点P2と支点P1との距離が、力点P3と支点P1との距離よりも大きくなり、てこ機構36は第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換される。
そのため、スプリングバランサー34が牽引力用ワイヤ32に作用する力よりも小さい力で、吊り下げ具38を簡単に押し下げることができる。
図4(A)、図5(A)に示すように、吊り下げ具38を押し下げていくと、メインアーム40は揺動初期位置からブーム28の先端方向に傾斜していき、メインアーム40の傾斜に沿って吊り上げワイヤ用滑車3006と牽引力用ワイヤ用滑車3208は吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム4002と牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム4004上を移動していく。
すなわち、第3種のてこ機構36Bにおいて、作用点P2を構成する吊り上げワイヤ用滑車3006は支点P1から次第に離れていき、力点P3を構成する牽引力用ワイヤ用滑車3208は支点P1に次第に近づいていき、第1滑車ブラケット3004と第2滑車ブラケット3206は作用点力点移動用アーム48から離れていく。
なお、軽減レバー3802は、吊り下げ具38を待機位置から下方に押し下げる際に一時的に把持すればよい。
また、吊り下げ具38を押し下げていくと、作用点P2と支点P1との距離と、力点P3と支点P1との距離との差が次第に大きくなるため、吊り下げ具38を押し下げていくにつれて吊り下げ具38を押し下げるに要する力は次第に小さくてすむようになる。
すなわち、第3種のてこ機構36Bにおいて、作用点P2を構成する吊り上げワイヤ用滑車3006は支点P1から次第に離れていき、力点P3を構成する牽引力用ワイヤ用滑車3208は支点P1に次第に近づいていき、第1滑車ブラケット3004と第2滑車ブラケット3206は作用点力点移動用アーム48から離れていく。
なお、軽減レバー3802は、吊り下げ具38を待機位置から下方に押し下げる際に一時的に把持すればよい。
また、吊り下げ具38を押し下げていくと、作用点P2と支点P1との距離と、力点P3と支点P1との距離との差が次第に大きくなるため、吊り下げ具38を押し下げていくにつれて吊り下げ具38を押し下げるに要する力は次第に小さくてすむようになる。
吊り下げ具38をトランスファー10の被係止部に係止させたならば、トランスファー10を吊り下げた吊り下げ具38を引き上げ、あるいは、吊り下げ具38で吊り下げられたトランスファー10を抱えて持ち上げ、作業用台車22上のエンジン12の取り付け箇所に移動する。
そして、トランスファー10を、作業用台車22上のエンジン12の取り付け箇所に位置合わせし、ボルトなどの複数種類の締結具を用いてトランスファー10をエンジン12に組み付ける。
この場合、吊り下げ具38が下方限界位置の近傍に位置しているため、図5(A)に示すように、第3種のてこ機構36Bにおいて、作用点P2と支点P1との距離と、力点P3と支点P1との距離との差が大きくなっているため、トランスファー10を吊り下げた吊り下げ具38を上げ下げするための力、あるいは、吊り下げ具38で吊り下げられたトランスファー10を抱えて上げ下げするための力は小さくてすみ、トランスファー10の組み付けを簡単に行なう上で有利となる。
そして、トランスファー10を、作業用台車22上のエンジン12の取り付け箇所に位置合わせし、ボルトなどの複数種類の締結具を用いてトランスファー10をエンジン12に組み付ける。
この場合、吊り下げ具38が下方限界位置の近傍に位置しているため、図5(A)に示すように、第3種のてこ機構36Bにおいて、作用点P2と支点P1との距離と、力点P3と支点P1との距離との差が大きくなっているため、トランスファー10を吊り下げた吊り下げ具38を上げ下げするための力、あるいは、吊り下げ具38で吊り下げられたトランスファー10を抱えて上げ下げするための力は小さくてすみ、トランスファー10の組み付けを簡単に行なう上で有利となる。
トランスファー10の組み付けが終了したならば、あるいは、トランスファー10の組み付けの終了前であっても、トランスファー10がしっかりとエンジン12に組み付けられたならば、吊り下げ具38をトランスファー10の被係止部から取り外し、トランスファー10から手を離す。
トランスファー10から手を離すと、牽引力用ワイヤ32によりメインアーム40が牽引されていることから、メインアーム40が初期揺動位置に戻り、吊り上げワイヤ30の基端、第1滑車ブラケット3004、吊り上げワイヤ用滑車3006、牽引力用ワイヤ32の先端、第2滑車ブラケット3206、牽引力用ワイヤ用滑車3208、作用点力点移動用アーム48が初期位置に戻り、図3(A)に示すように、てこ機構36は第3種のてこ機構36Bから第2種のてこ機構36Aに変換され、吊り下げ具38が待機位置に戻る。
ここで作業者は、図1に示すように、ブーム28を押し込んで当初の位置に戻す。
従って、本実施の形態によれば、吊り下げ具38の待機位置において、てこ機構36を第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換するので、てこ機構36を第3種のてこ機構36Bのみで構成する場合に比べ、吊り下げ具38を上げ下げに要する力の減衰幅を大幅に広げ、特に、吊り荷であるトランスファー10を吊り下げた状態の吊り下げ具38の上げ下げあるいは吊り下げ具38で吊り下げられた状態のトランスファー10の上げ下げを小さい力で行なるようになるので、作業員の負担を大幅に軽減する上で有利となり、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
トランスファー10から手を離すと、牽引力用ワイヤ32によりメインアーム40が牽引されていることから、メインアーム40が初期揺動位置に戻り、吊り上げワイヤ30の基端、第1滑車ブラケット3004、吊り上げワイヤ用滑車3006、牽引力用ワイヤ32の先端、第2滑車ブラケット3206、牽引力用ワイヤ用滑車3208、作用点力点移動用アーム48が初期位置に戻り、図3(A)に示すように、てこ機構36は第3種のてこ機構36Bから第2種のてこ機構36Aに変換され、吊り下げ具38が待機位置に戻る。
ここで作業者は、図1に示すように、ブーム28を押し込んで当初の位置に戻す。
従って、本実施の形態によれば、吊り下げ具38の待機位置において、てこ機構36を第2種のてこ機構36Aから第3種のてこ機構36Bに変換するので、てこ機構36を第3種のてこ機構36Bのみで構成する場合に比べ、吊り下げ具38を上げ下げに要する力の減衰幅を大幅に広げ、特に、吊り荷であるトランスファー10を吊り下げた状態の吊り下げ具38の上げ下げあるいは吊り下げ具38で吊り下げられた状態のトランスファー10の上げ下げを小さい力で行なるようになるので、作業員の負担を大幅に軽減する上で有利となり、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
次に、吊り上げ機20の側方に配置されたボルトなどの締結具を収容する収容箱18について説明する。
図6から図8に示すように、吊り上げ機20の側方の収容スペース16には収容フレーム70が配置されている。
収容フレーム70には作業スペース14上に対して出し入れ可能に収容箱18が配置されている。
図1、図2、図14に示すように、収容箱18は、第1締結具を締結操作する第1工具74Aが収容され収容箱フレーム72に支軸1804で揺動可能にされスプリング1806により初期位置に付勢された移動式工具収容部1802と、第1締結具が収容され開閉可能な第1蓋板1812Aを有する第1収容箱1810Aと、第2締結具が収容され開閉可能な第2蓋板1812Bを有する第2収容箱1810Bとを含んで構成されている。
なお、本実施の形態では、移動式工具収容部1802は揺動式であるが、上下に移動する方式を採用するなど任意である。
図6、図13(A)に示すように、作業スペース14の上方に、第2締結具を締結操作するための第2工具74Bと、第2締結具の締結状態を確認するための第3工具74Cとがそれぞれ第1ワイヤ76Aおよび第2ワイヤ76Bを介して退避位置に吊り下げられている。
第3工具74Cは、トランスファー10をエンジン12に組み付ける際に最後に使用する工具である。
トランスファー10をエンジン12に効率良く組み付けるための補助装置が設けられ、補助装置は、収容箱突出連動機構78、蓋板開放用連動機構80、第2蓋板閉塞用連動機構82、第1蓋板閉塞用連動機構84、第2蓋板開放用連動機構86、工具下降用連動機構88、第2蓋板最終閉塞用連動機構90、第2工具上昇機構92、第3工具上昇機構96、収容箱復帰用連動機構94の少なくとも一つを含んで構成されている。
図6から図8に示すように、吊り上げ機20の側方の収容スペース16には収容フレーム70が配置されている。
収容フレーム70には作業スペース14上に対して出し入れ可能に収容箱18が配置されている。
図1、図2、図14に示すように、収容箱18は、第1締結具を締結操作する第1工具74Aが収容され収容箱フレーム72に支軸1804で揺動可能にされスプリング1806により初期位置に付勢された移動式工具収容部1802と、第1締結具が収容され開閉可能な第1蓋板1812Aを有する第1収容箱1810Aと、第2締結具が収容され開閉可能な第2蓋板1812Bを有する第2収容箱1810Bとを含んで構成されている。
なお、本実施の形態では、移動式工具収容部1802は揺動式であるが、上下に移動する方式を採用するなど任意である。
図6、図13(A)に示すように、作業スペース14の上方に、第2締結具を締結操作するための第2工具74Bと、第2締結具の締結状態を確認するための第3工具74Cとがそれぞれ第1ワイヤ76Aおよび第2ワイヤ76Bを介して退避位置に吊り下げられている。
第3工具74Cは、トランスファー10をエンジン12に組み付ける際に最後に使用する工具である。
トランスファー10をエンジン12に効率良く組み付けるための補助装置が設けられ、補助装置は、収容箱突出連動機構78、蓋板開放用連動機構80、第2蓋板閉塞用連動機構82、第1蓋板閉塞用連動機構84、第2蓋板開放用連動機構86、工具下降用連動機構88、第2蓋板最終閉塞用連動機構90、第2工具上昇機構92、第3工具上昇機構96、収容箱復帰用連動機構94の少なくとも一つを含んで構成されている。
図6~図8に示すように、収容箱突出連動機構78は、ブーム28の没入位置から突出位置への移動に連動し、収容箱18を収容スペース16から作業スペース14に移動させるものである。
図6に示すように、収容箱フレーム72は支点73を中心として傾動可能に収容フレーム70で支持され、収容箱18は複数の車輪1820を有し、収容箱フレーム72に対してガイドロッド7202、スライダー7204を介して収容箱フレーム72に対して出し入れされる。
収容箱突出連動機構78は、収容フレーム70に支軸を介して揺動可能に支持されブーム28に一端がピンと長孔を介して結合されたアーム7802を有している。
アーム7802の他端にワイヤ7804の一端が取り付けられ、ワイヤ7804の他端は滑車7806を介して収容箱フレーム72に取り付けられている。
したがって、図6、図7に示すようにブーム28を没入位置から突出位置に引き出すと、収容箱フレーム72の後端が前端よりも高い傾動状態となり、収容箱18はガイドロッド7202に沿って収容スペース16から作業スペース14に移動される。
図9(A)に示すように、収容箱フレーム72の後端が上昇する際に、ピン7810を収容フレーム70の内部から外部に向けて押し出し、収容箱フレーム72がピン7810の上方に位置した際にピン7810がコイルスプリング7812の付勢力により収容フレーム70の内部に突出し、図9(B)に示すように、収容箱フレーム72の傾動状態を保持する。
なお、ピン7810の下面には傾斜面7810Aが設けられており、収容箱フレーム72が上昇する際には収容箱フレーム72によりピン7810が没入され、収容箱フレーム72の上昇を許容する。
収容箱突出連動機構78を設けることで、収容箱18を使用するときのみ作業スペース14上に位置させ、不使用時には作業スペース14から退避させることで、トランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
図6に示すように、収容箱フレーム72は支点73を中心として傾動可能に収容フレーム70で支持され、収容箱18は複数の車輪1820を有し、収容箱フレーム72に対してガイドロッド7202、スライダー7204を介して収容箱フレーム72に対して出し入れされる。
収容箱突出連動機構78は、収容フレーム70に支軸を介して揺動可能に支持されブーム28に一端がピンと長孔を介して結合されたアーム7802を有している。
アーム7802の他端にワイヤ7804の一端が取り付けられ、ワイヤ7804の他端は滑車7806を介して収容箱フレーム72に取り付けられている。
したがって、図6、図7に示すようにブーム28を没入位置から突出位置に引き出すと、収容箱フレーム72の後端が前端よりも高い傾動状態となり、収容箱18はガイドロッド7202に沿って収容スペース16から作業スペース14に移動される。
図9(A)に示すように、収容箱フレーム72の後端が上昇する際に、ピン7810を収容フレーム70の内部から外部に向けて押し出し、収容箱フレーム72がピン7810の上方に位置した際にピン7810がコイルスプリング7812の付勢力により収容フレーム70の内部に突出し、図9(B)に示すように、収容箱フレーム72の傾動状態を保持する。
なお、ピン7810の下面には傾斜面7810Aが設けられており、収容箱フレーム72が上昇する際には収容箱フレーム72によりピン7810が没入され、収容箱フレーム72の上昇を許容する。
収容箱突出連動機構78を設けることで、収容箱18を使用するときのみ作業スペース14上に位置させ、不使用時には作業スペース14から退避させることで、トランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
蓋板開放用連動機構80は、ブーム28の没入位置から突出位置への移動に連動して第1蓋板1812Aと第2蓋板1812Bを支軸1813を支点として閉塞位置から開放位置に揺動させるものであり、蓋板開放用連動機構80は第1蓋板1812Aと第2蓋板1812Bに対応して個別に2つ設けられ、それら蓋板開放用連動機構80は同一の構造であるため、図10を参照して収容スペース16から作業スペース14への収容箱18の移動に連動して第1蓋板1812Aを閉塞位置から開放位置に揺動させる場合について説明する。
前述したようにブーム28の没入位置から突出位置への移動に連動して収容箱18が収容スペース16から作業スペース14に移動し、本実施の形態では、この収容箱18の収容スペース16から作業スペース14に移動に連動して第1蓋板1812Aと第2蓋板1812Bを閉塞位置から開放位置に揺動させている。
蓋板開放用連動機構80は、第1収容箱1810A(第2収容箱1810B)に支軸8004により揺動可能に支持された第1アーム8002と、第1収容箱1810A(第2収容箱1810B)に支軸8008で揺動可能に支持されると共に不図示のピンと長孔を介して第1アーム8002に連結され第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)に当接可能な第2アーム8006と、第1アーム8002にその長手方向の一端が取り付けられたワイヤ8010とを備えている。
前述したようにブーム28の没入位置から突出位置への移動に連動して収容箱18が収容スペース16から作業スペース14に移動し、本実施の形態では、この収容箱18の収容スペース16から作業スペース14に移動に連動して第1蓋板1812Aと第2蓋板1812Bを閉塞位置から開放位置に揺動させている。
蓋板開放用連動機構80は、第1収容箱1810A(第2収容箱1810B)に支軸8004により揺動可能に支持された第1アーム8002と、第1収容箱1810A(第2収容箱1810B)に支軸8008で揺動可能に支持されると共に不図示のピンと長孔を介して第1アーム8002に連結され第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)に当接可能な第2アーム8006と、第1アーム8002にその長手方向の一端が取り付けられたワイヤ8010とを備えている。
ワイヤ8010の長手方向の他端は収容箱フレーム72に取り付けられ、収容スペース16から収容箱18が作業スペース14に移動される移動限界位置に近づいた状態で、ワイヤ8010が張り、ワイヤ8010が張ることにより第1アーム8002が第2アーム8006を揺動させ、第2アーム8006により第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)を閉塞位置から開放位置に揺動させる。
図12に示すように、収容箱フレーム72にはピン8012がコイルスプリング8014により、支軸1813の後部の第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部に突出する方向に付勢されて配置されている。
図12(A)~(C)は第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置を示し、(D)から(F)は開放位置を示している。
図12(C)、(F)に示すように、このピン8012の先端は円錐面8012Aで形成され、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置では円錐面8012Aの上部が第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部の下面に当接しており、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の開放位置では円錐面8012Aの下部が第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部の上面に当接している。
第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)が閉塞位置と開放位置との間で強制的に揺動されると、ピン8012はいったん没入して第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の通過後、ピン8012は再度突出し、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置と開放位置を保持する。すなわち、ピン8012は第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置と開放位置との間の強制的な揺動を許容している。
蓋板開放用連動機構80を設けることで、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)を開放する動作を省略でき、組付け手順を補助すると共に、第1締結具と第2締結具との取り間違えを抑制しトランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
図12に示すように、収容箱フレーム72にはピン8012がコイルスプリング8014により、支軸1813の後部の第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部に突出する方向に付勢されて配置されている。
図12(A)~(C)は第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置を示し、(D)から(F)は開放位置を示している。
図12(C)、(F)に示すように、このピン8012の先端は円錐面8012Aで形成され、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置では円錐面8012Aの上部が第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部の下面に当接しており、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の開放位置では円錐面8012Aの下部が第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の後部の上面に当接している。
第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)が閉塞位置と開放位置との間で強制的に揺動されると、ピン8012はいったん没入して第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の通過後、ピン8012は再度突出し、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置と開放位置を保持する。すなわち、ピン8012は第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)の閉塞位置と開放位置との間の強制的な揺動を許容している。
蓋板開放用連動機構80を設けることで、第1蓋板1812A(第2蓋板1812B)を開放する動作を省略でき、組付け手順を補助すると共に、第1締結具と第2締結具との取り間違えを抑制しトランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
第2蓋板閉塞用連動機構82は、ブーム28の突出位置から没入位置への移動に連動し、第2蓋板1812Bを開放位置から閉塞位置に揺動させるものである。
図12(F)に示すように、ピン8012は第2蓋板1812Bの後部の上面に突出し、第2蓋板1812Bの開放状態が保持されているので、第2蓋板閉塞用連動機構82は、収容箱18に揺動可能に支持されピンと長孔を介してブーム28に連結された不図示のリンク機構と、このリンク機構に連結されると共に図12(F)に示すようにピン8012に連結されたワイヤ8202とを含んで構成され、ブーム28の突出位置から没入位置への移動に連動してワイヤ8202を介してピン8012を収容箱18の外部に引き出し、第2蓋板1812Bをその自重により開放位置から閉塞位置に揺動させる。
作業者は、まず、第1収容箱1810Aに収容された締結具を取り出し、第1工具74Aによりトランスファー10の組み付けを行なうため、第2蓋板閉塞用連動機構82を設けることで、使用しない締結具が収容された第2収容箱1810Bを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
図12(F)に示すように、ピン8012は第2蓋板1812Bの後部の上面に突出し、第2蓋板1812Bの開放状態が保持されているので、第2蓋板閉塞用連動機構82は、収容箱18に揺動可能に支持されピンと長孔を介してブーム28に連結された不図示のリンク機構と、このリンク機構に連結されると共に図12(F)に示すようにピン8012に連結されたワイヤ8202とを含んで構成され、ブーム28の突出位置から没入位置への移動に連動してワイヤ8202を介してピン8012を収容箱18の外部に引き出し、第2蓋板1812Bをその自重により開放位置から閉塞位置に揺動させる。
作業者は、まず、第1収容箱1810Aに収容された締結具を取り出し、第1工具74Aによりトランスファー10の組み付けを行なうため、第2蓋板閉塞用連動機構82を設けることで、使用しない締結具が収容された第2収容箱1810Bを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
第1工具74Aの使用後、第1工具74Aを移動式工具収容部1802に戻す際、第1蓋板閉塞用連動機構84は、第1工具74Aを移動式工具収容部1802に押し込むことによる移動式工具収容部1802の揺動に連動して、第1蓋板1812Aを開放位置から閉塞位置に揺動させるものであり、移動式工具収容部1802は支軸1804により収容箱18に支持されている。
第1蓋板閉塞用連動機構84は、移動式工具収容部1802と、移動式工具収容部1802に連結された不図示のリンク機構と、リンク機構に連結されると共に図12(F)に示すピン8012に連結されたワイヤ8402を含んで構成されている。
第1工具74Aを移動式工具収容部1802に押し込むと、リンク機構、ワイヤ8402を介してピン8012を第1収容箱1810Aの外部に引き出し、第1蓋板1812Aはその自重により開放位置から閉塞位置に揺動する。
第1蓋板閉塞用連動機構84を設けることで、使用しない締結具が収容された第1収容箱1810Aを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
第1蓋板閉塞用連動機構84は、移動式工具収容部1802と、移動式工具収容部1802に連結された不図示のリンク機構と、リンク機構に連結されると共に図12(F)に示すピン8012に連結されたワイヤ8402を含んで構成されている。
第1工具74Aを移動式工具収容部1802に押し込むと、リンク機構、ワイヤ8402を介してピン8012を第1収容箱1810Aの外部に引き出し、第1蓋板1812Aはその自重により開放位置から閉塞位置に揺動する。
第1蓋板閉塞用連動機構84を設けることで、使用しない締結具が収容された第1収容箱1810Aを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
第2蓋板開放用連動機構86は、第1工具74Aを移動式工具収容部1802に押し込むことによる移動式工具収容部1802の揺動に連動して、第2蓋板1812Bを閉塞位置から開放位置に揺動させるものである。
図11に示すように、第2蓋板開放用連動機構86は、第2収容箱1810Bに支軸8602で揺動可能に支持され移動式工具収容部1802にワイヤ8604で連結された第3アーム8606と、第2収容箱1810Bに支軸8608で揺動可能に支持され第3アーム8606にピンと長孔を介して連結され第2蓋板1812Bに当接可能な第4アーム8610とを含んで構成されている。
移動式工具収容部1802の揺動に連動してワイヤ8604、第3アーム8606を介して第4アーム8610が揺動し、第4アーム8610により第2蓋板1812Bが閉塞位置から開放位置に揺動し、第2蓋板1812Bの閉塞位置から開放位置への揺動により図12に示すピン8012が一旦第2収容箱1810Bの外部に押し出され、第2蓋板1812Bが開放位置に至るとピン8012が突出して第2蓋板1812Bの開放位置を維持する。
第2蓋板開放用連動機構86を設けることで、使用しない締結具が収容された第1収容箱1810Aを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
図11に示すように、第2蓋板開放用連動機構86は、第2収容箱1810Bに支軸8602で揺動可能に支持され移動式工具収容部1802にワイヤ8604で連結された第3アーム8606と、第2収容箱1810Bに支軸8608で揺動可能に支持され第3アーム8606にピンと長孔を介して連結され第2蓋板1812Bに当接可能な第4アーム8610とを含んで構成されている。
移動式工具収容部1802の揺動に連動してワイヤ8604、第3アーム8606を介して第4アーム8610が揺動し、第4アーム8610により第2蓋板1812Bが閉塞位置から開放位置に揺動し、第2蓋板1812Bの閉塞位置から開放位置への揺動により図12に示すピン8012が一旦第2収容箱1810Bの外部に押し出され、第2蓋板1812Bが開放位置に至るとピン8012が突出して第2蓋板1812Bの開放位置を維持する。
第2蓋板開放用連動機構86を設けることで、使用しない締結具が収容された第1収容箱1810Aを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
図14、図15に示す工具下降用連動機構88は、第1工具74Aの使用後、第1工具74Aを戻す際に、第1工具74Aを移動式工具収容部1802に押し込むことによる移動式工具収容部1802の揺動に連動して、第2工具74Bと第3工具74Cとを図13(A)に示す退避位置Xから図8、図13(B)に示す使用待機位置Yに下降させるものである。
工具下降用連動機構88は、第2工具74Bと第3工具74Cの不使用時には邪魔にならない退避位置Xに上昇させておき、使用時に、掴みやすい使用待機位置Yに下降させ、トランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
移動式工具収容部1802の揺動に連動して第2工具74Bを退避位置Xから使用待機位置Yに下降させる工具下降用連動機構88が図14に示され、移動式工具収容部1802の揺動に連動して第3工具74Cを退避位置Xから使用待機位置Yに下降させる工具下降用連動機構88が図15に示されているがそれら工具下降用連動機構88の構成は同一であるため、図14を参照して工具下降用連動機構88を説明する。
工具下降用連動機構88は、第1工具74Aの移動式工具収容部1802への押し込みにより移動式工具収容部1802の揺動に連動して揺動される第5アーム8802と、第5アーム8802にピンで連結されたロッド8804と、ロッド8804にピンと長孔を介して連結され第5アーム8802に連動して揺動する第6アーム8806と、第6アーム8806にピンと長孔を介して連結され第6アーム8806に連動して揺動する第7アーム8808とを備えている。
それら第5アーム8802、第6アーム8806、第7アーム8808は収容フレーム70に揺動可能に支持され、収容箱18が収容スペース16から作業スペース14に移動した際に、第5アーム8802の一端が、支軸1804よりも後方の移動式工具収容部1802の箇所に位置し、収容箱18が作業スペース14から収容スペース16に移動した際に、第5アーム8802の一端は移動式工具収容部1802から離れる。
第7アーム8808には、第7アーム8808の初期位置を維持するピン8810とスプリング8812が設けられ、ピン8810の上方にクリック機構8814が設けられている。
工具下降用連動機構88は、第2工具74Bと第3工具74Cの不使用時には邪魔にならない退避位置Xに上昇させておき、使用時に、掴みやすい使用待機位置Yに下降させ、トランスファー10の組み付け作業の効率化が図られている。
移動式工具収容部1802の揺動に連動して第2工具74Bを退避位置Xから使用待機位置Yに下降させる工具下降用連動機構88が図14に示され、移動式工具収容部1802の揺動に連動して第3工具74Cを退避位置Xから使用待機位置Yに下降させる工具下降用連動機構88が図15に示されているがそれら工具下降用連動機構88の構成は同一であるため、図14を参照して工具下降用連動機構88を説明する。
工具下降用連動機構88は、第1工具74Aの移動式工具収容部1802への押し込みにより移動式工具収容部1802の揺動に連動して揺動される第5アーム8802と、第5アーム8802にピンで連結されたロッド8804と、ロッド8804にピンと長孔を介して連結され第5アーム8802に連動して揺動する第6アーム8806と、第6アーム8806にピンと長孔を介して連結され第6アーム8806に連動して揺動する第7アーム8808とを備えている。
それら第5アーム8802、第6アーム8806、第7アーム8808は収容フレーム70に揺動可能に支持され、収容箱18が収容スペース16から作業スペース14に移動した際に、第5アーム8802の一端が、支軸1804よりも後方の移動式工具収容部1802の箇所に位置し、収容箱18が作業スペース14から収容スペース16に移動した際に、第5アーム8802の一端は移動式工具収容部1802から離れる。
第7アーム8808には、第7アーム8808の初期位置を維持するピン8810とスプリング8812が設けられ、ピン8810の上方にクリック機構8814が設けられている。
また、第7アーム8808には、第2工具74Bを吊るす第1ワイヤ76Aが収容されたワイヤケース8818が取着されている。
図14(A)に示すように、ワイヤケース8818から繰り出された第1ワイヤ76Aは、2つの滑車8820、8822に掛装され、第1ワイヤ76Aの先端に取り付けられた第2工具74Bが作業スペース14の退避位置Xに吊り下げられている。
ワイヤケース8818から繰り出された第1ワイヤ76Aは図14(A)、(B)に示す長さが初期露出長さであり、この状態から第1ワイヤ76Aを引き出し、第1ワイヤ76Aから手を離すと初期露出長さまで巻き取られ初期露出長さに戻る。
図14(B)に示すように、第1工具74Aの移動式工具収容部1802への押し込みにより、第5アーム8802、ロッド8804、第6アーム8806を介して第7アーム8808が揺動し、ワイヤケース8818が上昇して第2工具74Bが退避位置Xから使用待機位置Yに下降する。なお、この第7アーム8808の揺動姿勢はクリック機構8814により維持される。
なお、図15(A)、(B)に示す工具下降用連動機構88も同様であり、第2ワイヤ76Bの先端に第3工具74Cが取り付けられている点が異なっており、第3工具74Cが退避位置Xから使用待機位置Yに下降する。
図13(C)、(D)に示すように、第2工具74Bの使用時、第2工具74Bを使用待機位置Yから第1ワイヤ76Aを引き出して使用し、使用後に手を離すと第2工具74Bは使用待機位置Yにもどる。
図14(A)に示すように、ワイヤケース8818から繰り出された第1ワイヤ76Aは、2つの滑車8820、8822に掛装され、第1ワイヤ76Aの先端に取り付けられた第2工具74Bが作業スペース14の退避位置Xに吊り下げられている。
ワイヤケース8818から繰り出された第1ワイヤ76Aは図14(A)、(B)に示す長さが初期露出長さであり、この状態から第1ワイヤ76Aを引き出し、第1ワイヤ76Aから手を離すと初期露出長さまで巻き取られ初期露出長さに戻る。
図14(B)に示すように、第1工具74Aの移動式工具収容部1802への押し込みにより、第5アーム8802、ロッド8804、第6アーム8806を介して第7アーム8808が揺動し、ワイヤケース8818が上昇して第2工具74Bが退避位置Xから使用待機位置Yに下降する。なお、この第7アーム8808の揺動姿勢はクリック機構8814により維持される。
なお、図15(A)、(B)に示す工具下降用連動機構88も同様であり、第2ワイヤ76Bの先端に第3工具74Cが取り付けられている点が異なっており、第3工具74Cが退避位置Xから使用待機位置Yに下降する。
図13(C)、(D)に示すように、第2工具74Bの使用時、第2工具74Bを使用待機位置Yから第1ワイヤ76Aを引き出して使用し、使用後に手を離すと第2工具74Bは使用待機位置Yにもどる。
第2工具上昇機構92は、組み付け時の最後に使用する第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して、図13(E)に示すように、第2工具74Bを退避位置Xに上昇させるものである。
図14に示すように、収容フレーム70には第7アーム8808にピンと長孔を介して結合された第8アーム9202が設けられている。
また、第3工具74Cを吊るす第1ワイヤ76Aの中間部に取り付け具9204を介してワイヤ9206が連結され、このワイヤ9206に、第8アーム9202に当接可能な当接板9208が設けられている。
第3工具74Cを使用待機位置Yから下方へ移動させると、当接板9208が第8アーム9202に当接し、第7アーム8808とワイヤケース8818を当初の揺動位置に復帰し、第2工具74Bを退避位置Xに上昇させる。
第2工具上昇機構92を設けると、使わなくなった第2工具74Bを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
図14に示すように、収容フレーム70には第7アーム8808にピンと長孔を介して結合された第8アーム9202が設けられている。
また、第3工具74Cを吊るす第1ワイヤ76Aの中間部に取り付け具9204を介してワイヤ9206が連結され、このワイヤ9206に、第8アーム9202に当接可能な当接板9208が設けられている。
第3工具74Cを使用待機位置Yから下方へ移動させると、当接板9208が第8アーム9202に当接し、第7アーム8808とワイヤケース8818を当初の揺動位置に復帰し、第2工具74Bを退避位置Xに上昇させる。
第2工具上昇機構92を設けると、使わなくなった第2工具74Bを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
図15に示すように、第3工具74Cの工具下降用連動機構88では、収容フレーム70に、第7アーム8808にピンと長孔が介して結合された第9アーム9602が設けられている。
また、第3工具74Cを吊るす第2ワイヤ76Bの中間部に取り付け具9604を介してワイヤ9606が連結され、このワイヤ9606に、第9アーム9602に当接可能な当接板9608が設けられている。
第3工具74Cを使用待機位置Yから下方へ移動させると、当接板9608が第9アーム9602に当接し、第7アーム8808とワイヤケース8818を当初の揺動位置に復帰し、第3工具74Cの使用後、第3工具74Cは退避位置Xに上昇して停止する。
したがって、第3工具74Cを使用待機位置から下方へ移動して使用したのち、第3工具74Cから手を離すと、第3工具74Cを前記退避位置に上昇させる第3工具上昇機構96が、第9アーム9602、ワイヤ9606、当接板9608で構成されている。
第3工具上昇機構96を設けると、使わなくなった第3工具74Cを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
また、第3工具74Cを吊るす第2ワイヤ76Bの中間部に取り付け具9604を介してワイヤ9606が連結され、このワイヤ9606に、第9アーム9602に当接可能な当接板9608が設けられている。
第3工具74Cを使用待機位置Yから下方へ移動させると、当接板9608が第9アーム9602に当接し、第7アーム8808とワイヤケース8818を当初の揺動位置に復帰し、第3工具74Cの使用後、第3工具74Cは退避位置Xに上昇して停止する。
したがって、第3工具74Cを使用待機位置から下方へ移動して使用したのち、第3工具74Cから手を離すと、第3工具74Cを前記退避位置に上昇させる第3工具上昇機構96が、第9アーム9602、ワイヤ9606、当接板9608で構成されている。
第3工具上昇機構96を設けると、使わなくなった第3工具74Cを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
第2蓋板最終閉塞用連動機構90は、図13(E)に示すように、第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して第2蓋板1812Bを開放位置から閉塞位置に揺動させるものである。
図12(E)、(F)に示すように、第2蓋板1812Bの後部の上面にピン8012が位置して第2蓋板1812Bの開放位置が形成されており、第2蓋板最終閉塞用連動機構90は、第3工具74Cを吊るす第2ワイヤ76Bの中間部に不図示の連結具を介して連結された不図示のリンク機構と、このリンク機構に連結されると共にピン8012に連結されたワイヤ9002とを含んで構成され、第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して不図示のリンク機構を介してワイヤ9002によりピン8012を引き出し、第2蓋板1812Bの自重により開放位置から閉塞位置に揺動させる。
第2蓋板最終閉塞用連動機構90を設けることで、使用しない締結具が収容された第2収容箱1810Bを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
図12(E)、(F)に示すように、第2蓋板1812Bの後部の上面にピン8012が位置して第2蓋板1812Bの開放位置が形成されており、第2蓋板最終閉塞用連動機構90は、第3工具74Cを吊るす第2ワイヤ76Bの中間部に不図示の連結具を介して連結された不図示のリンク機構と、このリンク機構に連結されると共にピン8012に連結されたワイヤ9002とを含んで構成され、第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して不図示のリンク機構を介してワイヤ9002によりピン8012を引き出し、第2蓋板1812Bの自重により開放位置から閉塞位置に揺動させる。
第2蓋板最終閉塞用連動機構90を設けることで、使用しない締結具が収容された第2収容箱1810Bを閉塞でき、トランスファー10の組み付け作業を間違いなく行なう上で有利となる。
図16に示すように、収容箱復帰用連動機構94は、第3工具74Cの使用待機位置Yからさらに下方への移動に連動して収容箱18を作業スペース14から収容スペース16に移動させるものである。
収容箱復帰用連動機構94は、収容箱18を作業スペース14から収容スペース16に戻す収容箱復帰機構98と、収容箱フレーム72の傾斜状態を保持するピン7810(図9参照)を引き抜くピン引き抜き機構100(図17参照)とを含んで構成されている。
図16に示すように、収容箱復帰機構98は、収容フレーム70に支軸9804を介して揺動可能に支持されると共にブーム28にピンと長孔を介して結合されブーム28の移動に連動して揺動する第10アーム9802と、第10アーム9802の下方で収容フレーム70に支軸9808を介して揺動可能に支持された第11アーム9806とを備えている。
第10アーム9802の一端と第11アーム9806の一端とはワイヤ9810で連結され、第11アーム9806の他端と収容箱18とはワイヤ9812で連結され、第11アーム9806の他端と収容フレーム70とに、収容箱18を作業スペース14から収容スペース16方向に付勢する復帰用スプリング9814が設けられている。
また、第11アーム9806の他端には、第11アーム9806の他端の収容箱18方向への揺動を許容し、第11アーム9806の他端の収容箱18から離れる方向への揺動を阻止する傾斜面を有するストッパピン9816が常時突出する方向に付勢されている。
ブーム28が没入位置から突出位置に移動されると、第10アーム9802、ワイヤ9810、第11アーム9806が揺動し、復帰用スプリング9814を引っ張った状態となり、この状態はストッパピン9816で保持される。
収容箱復帰用連動機構94は、収容箱18を作業スペース14から収容スペース16に戻す収容箱復帰機構98と、収容箱フレーム72の傾斜状態を保持するピン7810(図9参照)を引き抜くピン引き抜き機構100(図17参照)とを含んで構成されている。
図16に示すように、収容箱復帰機構98は、収容フレーム70に支軸9804を介して揺動可能に支持されると共にブーム28にピンと長孔を介して結合されブーム28の移動に連動して揺動する第10アーム9802と、第10アーム9802の下方で収容フレーム70に支軸9808を介して揺動可能に支持された第11アーム9806とを備えている。
第10アーム9802の一端と第11アーム9806の一端とはワイヤ9810で連結され、第11アーム9806の他端と収容箱18とはワイヤ9812で連結され、第11アーム9806の他端と収容フレーム70とに、収容箱18を作業スペース14から収容スペース16方向に付勢する復帰用スプリング9814が設けられている。
また、第11アーム9806の他端には、第11アーム9806の他端の収容箱18方向への揺動を許容し、第11アーム9806の他端の収容箱18から離れる方向への揺動を阻止する傾斜面を有するストッパピン9816が常時突出する方向に付勢されている。
ブーム28が没入位置から突出位置に移動されると、第10アーム9802、ワイヤ9810、第11アーム9806が揺動し、復帰用スプリング9814を引っ張った状態となり、この状態はストッパピン9816で保持される。
第3工具74Cを吊るす第2ワイヤ76Bの中間部に不図示の取り付け具、リンク機構を介して不図示の第1補助ワイヤが連結され、この第1補助ワイヤは不図示の複数の滑車を介して図9に示すストッパピン7810に連結されている。
第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して第1補助ワイヤによりストッパピン7810が引き抜かれ、収容箱18は、復帰用スプリング9814により作業スペース14から収容スペース16に向けて移動する。
図9に示すように、ピン7810はスプリング7812により常時突出し、収容箱フレーム72の傾斜状態を保持しており、ピン引き抜き機構100は、収容箱18の作業スペース14から収容スペース16への移動に連動してこのピン7810を引き抜き、収容箱フレーム72の傾斜状態を解除する。
図17で示すように、ピン引き抜き機構100は、収容箱18の幅方向の端部下面に取り付けられたカム102と、収容箱18が作業スペース14と収容スペース16との中間位置に位置した際にカム102に係合する第12アーム104と、第12アーム104に一端が連結され複数の滑車106、108、110を介してストッパピン7810に連結された補助ワイヤ112を備える。
したがって、収容箱18が作業スペース14と収容スペース16との中間位置に位置した際に、第12アーム104が揺動し、ストッパピン7810が補助ワイヤ112を介して引き抜かれ、収容箱18が収容スペース16寄りに位置する際には、収容箱フレーム72は支点73を中心に揺動し図6に示す傾斜状態となり、収容箱18が作業スペース14寄りに位置する際には、収容箱フレーム72は支点73を中心に揺動し図7に示す傾斜状態となる。
収容箱復帰用連動機構94を設けると、使わなくなった第3工具74Cを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
第3工具74Cの使用待機位置Yから下方への移動に連動して第1補助ワイヤによりストッパピン7810が引き抜かれ、収容箱18は、復帰用スプリング9814により作業スペース14から収容スペース16に向けて移動する。
図9に示すように、ピン7810はスプリング7812により常時突出し、収容箱フレーム72の傾斜状態を保持しており、ピン引き抜き機構100は、収容箱18の作業スペース14から収容スペース16への移動に連動してこのピン7810を引き抜き、収容箱フレーム72の傾斜状態を解除する。
図17で示すように、ピン引き抜き機構100は、収容箱18の幅方向の端部下面に取り付けられたカム102と、収容箱18が作業スペース14と収容スペース16との中間位置に位置した際にカム102に係合する第12アーム104と、第12アーム104に一端が連結され複数の滑車106、108、110を介してストッパピン7810に連結された補助ワイヤ112を備える。
したがって、収容箱18が作業スペース14と収容スペース16との中間位置に位置した際に、第12アーム104が揺動し、ストッパピン7810が補助ワイヤ112を介して引き抜かれ、収容箱18が収容スペース16寄りに位置する際には、収容箱フレーム72は支点73を中心に揺動し図6に示す傾斜状態となり、収容箱18が作業スペース14寄りに位置する際には、収容箱フレーム72は支点73を中心に揺動し図7に示す傾斜状態となる。
収容箱復帰用連動機構94を設けると、使わなくなった第3工具74Cを使用待機位置から退避位置に上昇させることで、作業スペース14をその分広く確保し、トランスファー10の組み付け作業を効率良く簡単に行なう上で有利となる。
なお、本実施の形態では、補助装置が、収容箱突出連動機構78、蓋板開放用連動機構80、第2蓋板閉塞用連動機構82、第1蓋板閉塞用連動機構84、第2蓋板開放用連動機構86、工具下降用連動機構88、第2蓋板最終閉塞用連動機構90、第2工具上昇機構92、第3工具上昇機構96、収容箱復帰用連動機構94を全て含んでいる場合について説明したが、本発明はそれら10個の機構の少なくとも一つの機構を備えていればよい。ただし、機構を省略した場合には、その省略した機構が奏する動きを作業者が行なうことになり、組み付け作業の効率高める上で不利となることから、省略する機構の数は少ない方が好ましい。
また、収容箱突出連動機構78、蓋板開放用連動機構80、第2蓋板閉塞用連動機構82、第1蓋板閉塞用連動機構84、第2蓋板開放用連動機構86、工具下降用連動機構88、第2蓋板最終閉塞用連動機構90、第2工具上昇機構92、第3工具上昇機構96、収容箱復帰用連動機構94は実施の形態の構造に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
また、収容箱突出連動機構78、蓋板開放用連動機構80、第2蓋板閉塞用連動機構82、第1蓋板閉塞用連動機構84、第2蓋板開放用連動機構86、工具下降用連動機構88、第2蓋板最終閉塞用連動機構90、第2工具上昇機構92、第3工具上昇機構96、収容箱復帰用連動機構94は実施の形態の構造に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
10 トランスファー
12 エンジン
14 作業スペース
16 収容スペース
18 収容箱
1802 移動式工具収容部
1804 支軸
1806 スプリング
1810A 第1収容箱
1812A 第1蓋板
1810B 第2収容箱
1812B 第2蓋板
1813 支軸
1820 車輪
1810A 第1収容箱
1810B 第2収容箱
20 吊り上げ機
22 作業用台車
24 運搬台車
26 支柱
2602 軸受部
28 ブーム
2802 滑車
2804 ブラケット
30 吊り上げワイヤ
3002 取り付け具
3004 第1滑車ブラケット
3006 吊り上げワイヤ用滑車
3008 下方限界位置用ストッパ
3008A 移動当接板
3008B 固定当接板
32 牽引力用ワイヤ
3202 ストッパ
3204 牽引フック
3206 第2滑車ブラケット
3208 牽引力用ワイヤ用滑車
34 スプリングバランサー
3402 ケース
36 てこ機構
36A 第2種のてこ機構
36B 第3種のてこ機構
37 作用点力点移動用機構
38 吊り下げ具(フック)
3802 軽減レバー
3804 ブラケット
40 メインアーム
4002 吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム
4004 牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム
42 メインアーム用支軸
44 第1基板
46 ブラケット
46 第2基板
48 作用点力点移動用アーム
4802 作用点力点移動用アーム用支軸
4804 アーム本体
4804A 湾曲部
3804B 直線部
4806 補助ロッド
4808 取り付け具
50 ケーブル
5002 ケーブルアウタ
5004 ケーブルインナ
52 固定アーム
5202 取り付け具
54、56 一対のガイド部材
54 一方のガイド部材
5402 湾曲ガイド
56 他方のガイド部材
58 補助滑車
5802 ブラケット
60 吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング
62 牽引力用ワイヤ用補助コイルスプリング
64 第1滑車
66 第2滑車
68 補助ワイヤ
70 収容フレーム
72 収容箱フレーム
7202 ガイドロッド
7204 スライダー
73 支点
74A 第1工具
74B 第2工具
74C 第3工具
76A 第1ワイヤ
76B 第2ワイヤ
78 収容箱突出連動機構
7802 アーム
7804 ワイヤ
7806 滑車
7810 ピン
7810A 傾斜面
7812 コイルスプリング
80 蓋板開放用連動機構
8002 第1アーム
8004 支軸
8006 第2アーム
8008 支軸
8010 ワイヤ
8012 ピン
8012A 円錐面
8014 コイルスプリング
82 第2蓋板閉塞用連動機構
8202 ワイヤ
84 第1蓋板閉塞用連動機構
8402 ワイヤ
86 第2蓋板開放用連動機構、
8602 支軸
8604 ワイヤ
8606 第3アーム
8608 支軸
8610 第4アーム
88 工具下降用連動機構、
8802 第5アーム
8804 ロッド
8806 第6アーム
8808 第7アーム
8810 ピン
8812 スプリング
8814 クリック機構
8818 ワイヤケース
8820、8822 滑車
90 第2蓋板最終閉塞用連動機構、
9002 ワイヤ
92 第2工具上昇機構
9202 第8アーム
9204 取り付け具
9206 ワイヤ
9208 当接板
94 収容箱復帰用連動機構
96 第3工具上昇機構
9602 第9アーム
9604 取り付け具
9606 ワイヤ
9608 当接板
98 収容箱復帰機構
9802 第10アーム
9804 支軸
9806 第11アーム
9808 支軸
9810 ワイヤ
9812 ワイヤ
9814 復帰用スプリング
9816 ストッパピン
100 ピン引き抜き機構
102 カム
104 第12アーム
106、108、110 滑車
112 補助ワイヤ
P1 支点
P2 作用点
P3 力点
12 エンジン
14 作業スペース
16 収容スペース
18 収容箱
1802 移動式工具収容部
1804 支軸
1806 スプリング
1810A 第1収容箱
1812A 第1蓋板
1810B 第2収容箱
1812B 第2蓋板
1813 支軸
1820 車輪
1810A 第1収容箱
1810B 第2収容箱
20 吊り上げ機
22 作業用台車
24 運搬台車
26 支柱
2602 軸受部
28 ブーム
2802 滑車
2804 ブラケット
30 吊り上げワイヤ
3002 取り付け具
3004 第1滑車ブラケット
3006 吊り上げワイヤ用滑車
3008 下方限界位置用ストッパ
3008A 移動当接板
3008B 固定当接板
32 牽引力用ワイヤ
3202 ストッパ
3204 牽引フック
3206 第2滑車ブラケット
3208 牽引力用ワイヤ用滑車
34 スプリングバランサー
3402 ケース
36 てこ機構
36A 第2種のてこ機構
36B 第3種のてこ機構
37 作用点力点移動用機構
38 吊り下げ具(フック)
3802 軽減レバー
3804 ブラケット
40 メインアーム
4002 吊り上げワイヤ移動用ガイドアーム
4004 牽引力用ワイヤ移動用ガイドアーム
42 メインアーム用支軸
44 第1基板
46 ブラケット
46 第2基板
48 作用点力点移動用アーム
4802 作用点力点移動用アーム用支軸
4804 アーム本体
4804A 湾曲部
3804B 直線部
4806 補助ロッド
4808 取り付け具
50 ケーブル
5002 ケーブルアウタ
5004 ケーブルインナ
52 固定アーム
5202 取り付け具
54、56 一対のガイド部材
54 一方のガイド部材
5402 湾曲ガイド
56 他方のガイド部材
58 補助滑車
5802 ブラケット
60 吊り上げワイヤ用補助コイルスプリング
62 牽引力用ワイヤ用補助コイルスプリング
64 第1滑車
66 第2滑車
68 補助ワイヤ
70 収容フレーム
72 収容箱フレーム
7202 ガイドロッド
7204 スライダー
73 支点
74A 第1工具
74B 第2工具
74C 第3工具
76A 第1ワイヤ
76B 第2ワイヤ
78 収容箱突出連動機構
7802 アーム
7804 ワイヤ
7806 滑車
7810 ピン
7810A 傾斜面
7812 コイルスプリング
80 蓋板開放用連動機構
8002 第1アーム
8004 支軸
8006 第2アーム
8008 支軸
8010 ワイヤ
8012 ピン
8012A 円錐面
8014 コイルスプリング
82 第2蓋板閉塞用連動機構
8202 ワイヤ
84 第1蓋板閉塞用連動機構
8402 ワイヤ
86 第2蓋板開放用連動機構、
8602 支軸
8604 ワイヤ
8606 第3アーム
8608 支軸
8610 第4アーム
88 工具下降用連動機構、
8802 第5アーム
8804 ロッド
8806 第6アーム
8808 第7アーム
8810 ピン
8812 スプリング
8814 クリック機構
8818 ワイヤケース
8820、8822 滑車
90 第2蓋板最終閉塞用連動機構、
9002 ワイヤ
92 第2工具上昇機構
9202 第8アーム
9204 取り付け具
9206 ワイヤ
9208 当接板
94 収容箱復帰用連動機構
96 第3工具上昇機構
9602 第9アーム
9604 取り付け具
9606 ワイヤ
9608 当接板
98 収容箱復帰機構
9802 第10アーム
9804 支軸
9806 第11アーム
9808 支軸
9810 ワイヤ
9812 ワイヤ
9814 復帰用スプリング
9816 ストッパピン
100 ピン引き抜き機構
102 カム
104 第12アーム
106、108、110 滑車
112 補助ワイヤ
P1 支点
P2 作用点
P3 力点
Claims (8)
- 床面から上方に離れた箇所に設けられたブームと、
前記ブームの先端から下方に垂れ下げられその先端に吊り下げ具が取着された吊り上げワイヤと、
前記ブームに設けられ牽引力用ワイヤを常時牽引するスプリングバランサーと、
前記ブームに設けられたてこ機構とを備え、
前記てこ機構は、前記ブームに設けられ支点を構成する支軸で揺動可能に支持されたメインアームと、前記メインアームの延在方向に移動可能に結合され作用点を構成する前記吊り上げワイヤの基端と、前記メインアームの延在方向に移動可能に結合され力点を構成する前記牽引ワイヤの先端とを含んで構成され、
前記吊り下げ具は、非使用時に床面から上方に離れた待機位置に位置し、
前記てこ機構は、前記吊り下げ具の前記待機位置で、前記作用点が前記力点よりも前記支点から離れた第2種のてこ機構を構成し、
前記吊り下げ具の前記待機位置で、前記作用点と前記支点との距離を前記力点と前記支点との距離よりも大きくし前記てこ機構を前記第2種のてこ機構から第3種のてこ機構に変換する作用点力点移動用機構が設けられている、
ことを特徴とする吊り上げ機。 - 前記第3種のてこ機構は、前記吊り下げ具を押し下げるにつれ前記作用点と前記支点との距離を次第に大きくし、前記力点と前記支点との距離を次第に小さくする、
ことを特徴とする請求項1記載の吊り上げ機。 - 前記メインアームは、互いに対向する吊り上げワイヤ移動用ガイドアームと牽引ワイヤ移動用ガイドアームとを備え、
前記吊り上げワイヤの基端は前記吊り上げワイヤ移動用ガイドアームの延在方向に移動可能に結合され、
前記牽引ワイヤの先端は前記牽引ワイヤ移動用ガイドアームの延在方向に移動可能に結合されている、
ことを特徴とする請求項1または2記載の吊り上げ機。 - 前記待機位置に前記吊り下げ具を停止させる待機位置用ストッパが設けられ、
前記吊り下げ具の前記待機位置で、前記メインアームは前記ブームに対してほぼ直交する方向に延在する揺動初期位置となり、
前記作用点力点移動用機構は、軽減レバーと作用点力点移動用アームとを含んで構成され、
前記軽減レバーは、前記吊り下げ具に把持可能に設けられ、
前記作用点力点移動用アームは、前記吊り下げ具の前記待機位置で前記軽減レバーを把持した際、この把持に連動して前記吊り上げワイヤの基端と前記牽引ワイヤの先端とを前記メインアームの延在方向に沿って移動させ、前記作用点と前記支点との距離を前記力点と前記支点との距離よりも大きくする、
ことを特徴とする請求項3記載の吊り上げ機。 - 前記吊り上げワイヤの基端を前記支点方向に付勢する前記吊り上げワイヤ用補助コイルスプリングと、前記牽引ワイヤの先端を前記支点から離れる方向に付勢する牽引ワイヤ用補助コイルスプリングが設けられている、
ことを特徴とする請求項4記載の吊り上げ機。 - 前記ブームに湾曲状の湾曲ガイドが設けられ、
前記吊り上げワイヤ用補助コイルスプリングの長手方向の一端は前記湾曲ガイドに移動可能に結合され、
前記作用点力点移動用アームから補助ロッドが突設され、
前記吊り上げワイヤ用補助コイルスプリングの長手方向の一端と前記補助ロッドの先端とを連結し、前記軽減レバーが把持された際に前記吊り上げワイヤ用補助コイルスプリングの長手方向の一端を前記湾曲ガイドに沿って移動させ前記吊り上げワイヤ用補助コイルスプリングの長手方向の一端と前記吊り上げワイヤの基端との距離を短くするワイヤ滑車機構が設けられている、
ことを特徴とする請求項5記載の吊り上げ機。 - 前記待機位置よりも下方の前記吊り下げ具の下方限界位置を決定する下方限界位置用ストッパが設けられている、
ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項記載の吊り上げ機。 - 前記吊り上げ機により吊り下げられた第1部材を、第2部材に組み付ける作業を行なう作業台と作業スペースが設けられ、
前記ブームは、床面から上方に離れた箇所に設けられた支持部により、前記ブームの先端が前記支持部に近づいた没入位置と、前記ブームの先端が前記支持部から離れたブームの突出位置との間で移動可能に支持され、
前記第1部材を、前記第2部材に結合するための締結具が収容された収容箱が、前記作業用スペースを挟んで前記作業台に対向する収容スペースに配置され、
前記収容箱は、第1締結具を締結操作する第1工具が収容された移動式工具収容部と、前記第1締結具が収容され開閉可能な第1蓋板を有する第1収容箱と、第2締結具が収容され開閉可能な第2蓋板を有する第2収容箱とを含んで構成され、
前記作業スペースの上方に、前記第2締結具を締結操作するための第2工具と、第1部材を第2部材に組み付ける作業の最後に使用する第3工具とがそれぞれ第1ワイヤおよび第2ワイヤを介して前記作業スペースの上方の退避位置に吊り下げられ、
前記第1部材を前記第2部材に組み付ける作業を補助する補助装置が設けられ、
前記補助装置は、
前記ブームの前記没入位置から前記突出位置への移動に連動し、前記収容箱を前記収容スペースから前記作業スペースに移動させる収容箱突出連動機構と、
前記ブームの前記没入位置から前記突出位置への移動に連動して前記第1蓋板および前記第2蓋板を閉塞位置から開放位置に揺動させる蓋板開放用連動機構と、
前記ブームの前記突出位置から前記没入位置への移動に連動し、前記第2蓋板を開放位置から閉塞位置に揺動させる第2蓋板閉塞用連動機構と、
前記第1工具により前記移動式工具収容部を押し込むことによる前記移動式工具収容部の移動に連動して、前記第1蓋板を前記開放位置から前記閉塞位置に揺動させる第1蓋板閉塞用連動機構と、
前記第1工具により前記移動式工具収容部を押し込むことによる前記移動式工具収容部の移動に連動して、前記第2蓋板を前記閉塞位置から開放位置に揺動させる第2蓋板開放用連動機構と、
前記第1工具により移動式工具収容部を押し込むことによる前記移動式工具収容部の移動に連動して、前記第2工具と前記第3工具とを前記退避位置から使用待機位置に下降させる工具下降用連動機構と、
前記第3工具の前記使用待機位置から下方への移動に連動して前記第2蓋板を開放位置から閉塞位置に揺動させる第2蓋板最終閉塞用連動機構と、
前記第3工具の前記使用待機位置から下方への移動に連動して前記第2工具を前記使用待機位置から前記退避位置に上昇させる第2工具上昇機構と、
前記第3工具の前記使用待機位置から下方への移動に連動して前記第3工具から手を離すと前記第3工具を前記退避位置に上昇させる第3工具上昇機構と、
前記第3工具の前記使用待機位置から下方への移動に連動して前記収容箱を作業スペースから収容スペースに移動させる収容箱復帰用連動機構と、
との少なくとも一つを含んで構成されていることを特徴とする請求項1~7の何れか1項記載の吊り上げ機。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021121789 | 2021-07-26 | ||
JP2021121789 | 2021-07-26 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023017673A true JP2023017673A (ja) | 2023-02-07 |
Family
ID=85157610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021176175A Pending JP2023017673A (ja) | 2021-07-26 | 2021-10-28 | 吊り上げ機 |
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Country | Link |
---|---|
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-
2021
- 2021-10-28 JP JP2021176175A patent/JP2023017673A/ja active Pending
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