JP2023016552A - 通信システム、通信方法、プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】集合施設において無線通信を実行する場合において通信の信頼性の低下を抑制する技術を提供する。【解決手段】インターホンシステム1000は、第1施設110aから第3施設110cが集合した集合施設100に設けられる。共同玄関装置200は、集合施設100の共用部に設けられる。第1玄関装置500aは、第1施設110aに設けられる。共同玄関装置200と第1玄関装置500aとが、複数種類の無線通信方式で通信可能である。共同玄関装置200と第1玄関装置500aとの間の通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される。【選択図】図1

Description

本開示は、通信技術に関し、特に集合施設において情報を通信する通信システム、通信方法、プログラムに関する。
インターホンシステムは、カメラ付きのドアホン子機と、モニタテレビ付きのインターホン親機とを含み、ドアホン子機で呼出釦を押操作されたときに、インターホン親機のテレビモニタにドアホン子機で撮像された画像が表示される(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-15974号公報
インターホンシステムにおける各機器は、一般的に幹線等のケーブルにより互いに接続される。ケーブルにより接続する際の施工の工数の増加を抑制するために、無線通信システムの使用が有効である。一方、無線通信システムを使用する場合、通信品質の悪化により通信の信頼性が低下しうる。
本開示はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、集合施設において無線通信を実行する場合において通信の信頼性の低下を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本開示のある態様の通信システムは、複数の施設が集合した集合施設に設けられる通信システムであって、集合施設の共用部に設けられる第1種通信装置と、施設に設けられる第2種通信装置とを備える。第1種通信装置と第2種通信装置とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、第1種通信装置と第2種通信装置との間の通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される。
本開示の別の態様は、通信方法である。この方法は、複数の施設が集合した集合施設に設けられる通信システムにおける通信方法であって、集合施設の共用部に設けられる第1種通信装置と、施設に設けられる第2種通信装置とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、第1種通信装置と第2種通信装置との間の通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によれば、集合施設において無線通信を実行する場合において通信の信頼性の低下を抑制できる。
本実施例に係るインターホンシステムの構成を示す図である。 図2(a)-(c)は、図1の共同玄関装置、玄関装置、住宅情報盤の構成を示す図である。 図2(a)の制御部に保持されるテーブルのデータ構造を示す図である。 図1のインターホンシステムによる解錠手順を示すシーケンス図である。 図5(a)-(c)は、図2(a)の制御部に保持される別のテーブルのデータ構造を示す図である。 図6(a)-(b)は、インターホンシステムの別の構成を示す図である。
本開示を具体的に説明する前に、概要を述べる。実施例は、マンション、アパート等の集合施設に設置されるインターホンシステムに関する。集合施設には、住居等の施設が複数集合しているとともに、少なくとも1つの共同玄関において人の出入りが可能である。共同玄関に設置されたロビーインターホン等の共同玄関装置を来訪者が操作することによって、来訪先の施設に設置された住宅情報盤が呼び出される。例えば、共同玄関装置からの呼出要求は、住宅情報盤に送信される。また、呼出要求とともに、共同玄関装置において取得した音声信号、映像信号も、住宅情報盤に送信される。呼出に応じて、当該施設の居住者は住宅情報盤を操作することによって来訪者を確認する。居住者が住宅情報盤を操作して呼出に応答すると、共同玄関装置と住宅情報盤との間の来客通話が実行される。
一般的に、共同玄関装置と住宅情報盤とは、来客通話を制御するための制御装置を介して接続されており、これらの接続にはペア線等のケーブルが使用される。そのため、ケーブルによる接続の施工の工数が増加する。このような工数の増加を抑制するために、共同玄関装置、住宅情報盤等を無線通信システム、例えば無線LAN(Local Area Network)によって接続することが有効である。無線通信システムを使用する場合、共同玄関装置と施設内の住宅情報盤との間に配置される複数の壁等の障害物によって、無線信号の強度が減衰される。
このような障害物の影響を低減するために、各施設の玄関に設置され、かつ施設内の住宅情報盤と有線により接続された玄関装置と、共同玄関装置との間が無線通信システムにより接続する。玄関装置は、一般的に施設が面する廊下側に設置される。そのため、共同玄関装置と玄関装置との間の障害物の数は、共同玄関装置と住宅情報盤との間の障害物の数よりも少なくなる。これより、共同玄関装置と住宅情報盤との間を無線通信システムにより接続する場合と比較して、共同玄関装置と玄関装置との間を無線通信システムにより接続する場合の無線信号の強度の減衰が抑制される。共同玄関装置と住宅情報盤との間の来客通話は、玄関装置を介してなされる。
無線通信では、無線伝搬環境が変動するので、通信品質も変動する。通信品質が悪化した場合に通信の信頼性が低下する。通信品質の悪化による通信の信頼性の低下を抑制するために、本実施例では、無線通信システムとして2つの無線通信方式を使用する。1つ目の無線通信方式(以下、「第1無線通信方式」という)は、例えば2.4GHz帯を使用する無線LAN(Local Area Network)である。2つ目の無線通信方式は、例えば、900MHz帯を使用する特定小電力無線である。
第1無線通信方式が使用する2.4GHz帯では、スループットを高く(最大30Mbps強)できるが、電子レンジあるいは他システムからの干渉が大きくなりうる。第2無線通信方式が使用する900MHzでは、電子レンジからの干渉がなく、かつ他システムからの干渉が小さくなるが、スループットが低く(約100kbps)、かつ電波法により出力時間が制限される(1時間中6分)。本実施例では、帯域幅の広い第1無線通信方式を基本的に使用し、電子レンジあるいは他システムからの干渉が大きくなった場合に、第2無線通信方式を使用する。そのため、出力時間が制限される第2無線通信方式は、平時になるべく使用されない。
図1は、インターホンシステム1000の構成を示す。集合施設100は、施設110と総称される第1施設110a、第2施設110b、第3施設110cを含む。インターホンシステム1000は、共同玄関装置200、電気錠300、住宅情報盤400と総称される第1住宅情報盤400a、第2住宅情報盤400b、第3住宅情報盤400c、玄関装置500と総称される第1玄関装置500a、第2玄関装置500b、第3玄関装置500cを含む。集合施設100における施設110の数は「3」に限定されず、住宅情報盤400、玄関装置500の数も「3」に限定されない。集合施設100に設けられるインターホンシステム1000は「通信システム」とも呼ばれる。以下では、図1(a)に示されるインターホンシステム1000を、(1)集合施設内通信、(2)施設内通信、(3)第1無線通信方式と第2無線通信方式の切替制御、(4)変形例の順に説明する。
(1)集合施設内通信
集合施設100では、複数の施設110が集合している。集合施設100の一例はマンションであり、施設110の一例は住居である。集合施設100の共同玄関、つまり複数の施設110の外部には、共用の共同玄関装置200が設置される。共同玄関装置200は、例えば、マンションのロビーに設置されたロビーインターホンである。また、共同玄関に設置された電気錠300は通常時において施錠されているので、来訪者は、電気錠300が解錠されないと施設110に行けない。
図2(a)-(c)は、共同玄関装置200、玄関装置500、住宅情報盤400の構成を示す。図2(a)は、共同玄関装置200の構成を示す。共同玄関装置200は、処理部210、操作部230、制御部240、通信部250を含み、処理部210は、撮像部212、マイク214、スピーカ216、モニタ218、IF部220を含む。
共同玄関装置200の操作部230は、来訪者の操作を受けつけるためのユーザインタフェースであり、例えば呼出釦である。操作部230は、訪問予定の施設110の番号を来訪者から受けつけると、呼出要求を制御部240に出力する。呼出要求には、操作部230において受けつけた施設110の番号が含まれる。また、操作部230が来訪者によって操作されると、処理部210が動作する。
撮像部212は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の固体撮像素子を備え、来訪者を撮影する。当該固体撮像素子は光電変換した映像信号をIF部220に出力する。IF部220は、撮像部212からの映像信号に対して種々の信号処理を実行する。種々の信号処理には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。IF部220は、信号処理を実行した映像信号(以下、これもまた「映像信号」という)を制御部240に出力する。
マイク214とスピーカ216は、来訪者が居住者と通話するためのユーザインタフェースである。マイク214は来訪者の声を集音し、電気信号に変換してIF部220に出力する。IF部220は、マイク214からの電気信号を受けつけ、これを伝送するための形式の信号(以下、「音声信号」という)に変換する。IF部220は、音声信号を制御部240に出力する。一方、IF部220は、制御部240から音声信号を入力し、音声信号を電気信号に変換する。IF部220は、電気信号をスピーカ216に出力する。スピーカ216は、IF部220からの電気信号を再生して音声出力する。
モニタ218は、メッセージ等を表示する。IF部220は、制御部240からメッセージ信号を入力し、メッセージ信号をモニタ218に出力する。メッセージ信号は、共同玄関装置200において生成されてもよい。
制御部240は、共同玄関装置200の動作を制御する。また、制御部240は、インターホンシステム1000における制御装置の機能を有する。図3は、制御部240に保持されるテーブルのデータ構造を示す。図示のごとく、部屋番号、つまり施設110の番号に対応するように、玄関装置500との通信を実行するために必要な情報である通信情報が記憶される。通信情報には、例えば、玄関装置500の機器ID、MACアドレス、IPアドレスが含まれる。これら以外の情報が記憶されていてもよい。図2(a)に戻る。
制御部240は、操作部230からの呼出要求を受けつけると、呼出要求に含まれた施設110の番号を抽出する。制御部240は、保持するテーブルをもとに、施設110の番号に対応した玄関装置500の通信情報を取得する。制御部240は、取得した通信情報をもとに、共同玄関装置200との無線通信の対象となる玄関装置500との無線通信を制御する。玄関装置500には住宅情報盤400が接続されているので、制御部240は、複数の玄関装置500のうちの少なくとも1つに接続された住宅情報盤400に対する無線通信を制御するともいえる。
通信部250は、無線通信システムに対応した無線通信を実行可能である。無線通信システムは、第1無線通信方式と第2無線通信方式とを含む。第1無線通信方式は2.4GHzを使用する無線LANであり、第2無線通信方式は900MHz帯を使用する特定小電力無線である。第1無線通信方式のデータレートは、第2無線通信方式のデータレートよりも高い。
通信部250において第1無線通信方式が使用されるか、あるいは第2無線通信方式が使用されるかは、制御部240により決定される。制御部240における無線通信方式の決定の処理は後述する。第1無線通信方式の使用が決定された場合、通信部250は、無線LANのアクセスポイントの処理を実行することによって、複数の玄関装置500と無線通信を実行可能である。また、通信部250は、アドホック通信により複数の玄関装置500と無線通信してもよい。第1無線通信方式を実行するために、通信部250にはSSID(Service Set Identifier)が設定される。第2無線通信方式の使用が決定された場合、通信部250は、特定小電力無線により複数の玄関装置500と無線通信を実行可能である。
通信部250は、制御部240において取得された通信情報を宛先として、第1無線通信方式と第2無線通信方式の少なくとも1つにより、呼出要求、映像信号、音声信号を玄関装置500に送信する。また、通信部250は、玄関装置500との接続が完了した後、玄関装置500を介して住宅情報盤400に対して、映像信号を送信したり、音声信号を送受信したりする。さらに、通信部250は、メッセージ信号を住宅情報盤400との間で送受信してもよい。図1に戻る。
玄関装置500は、施設110の玄関の外側に設置されたインターホンである。図2(b)は、玄関装置500の構成を示す。玄関装置500は、処理部510、操作部530、制御部540、通信部550と総称される第1通信部550a、第2通信部550bを含み、処理部510は、撮像部512、マイク514、スピーカ516、IF部520を含む。撮像部512、マイク514、スピーカ516、IF部520は、図2(a)の撮像部212、マイク214、スピーカ216、IF部220と同様に構成される。
第1通信部550aは、無線通信システムに対応した無線通信を実行する。そのため、第1通信部550aは、第1無線通信方式と第2無線通信方式との少なくとも1つを使用して共同玄関装置200と無線通信する。つまり、共同玄関装置200の通信部250と、玄関装置500の第1通信部550aとが複数種類の無線通信方式で通信可能である。第1通信部550aには制御部540が接続され、制御部540は玄関装置500の動作を制御する。制御部540には第2通信部550bが接続される。第2通信部550bは、施設110の内部に設置される住宅情報盤400とケーブル等により接続され、ケーブルを介して住宅情報盤400と有線通信する。第2通信部550bは住宅情報盤400と無線通信してもよい。
このような構成において、制御部540は、第1通信部550aと第2通信部550bとを接続するための制御を実行する。制御には、例えばSIP(Session Initiation Protorol)等の呼制御が含まれる。例えば、第1通信部550aが共同玄関装置200からの呼出要求、映像信号、音声信号を受信すると、制御部540は、第1通信部550aにおいて受信された呼出要求、映像信号、音声信号を第2通信部550bから住宅情報盤400に送信させる。その際、制御部540は、呼出要求、映像信号、音声信号等の信号をそのまま転送させてもよいし、信号のフォーマットを修正してから転送させてもよい。さらに、制御部540は、映像信号、音声信号を復号してから再度符号化することによって映像信号、音声信号を生成してから転送させてもよい。その際、受信した映像信号、音声信号に誤りが含まれていれば誤り訂正がなされてもよく、符号化における符号化率等が変更されてもよい。図1に戻る。
住宅情報盤400は、施設110内に設置されており、住戸機、住戸端末、居室親機、住宅親機、情報端末とも呼ばれる。図2(c)は、住宅情報盤400の構成を示す。住宅情報盤400は、処理部410、操作部430、制御部440、通信部450を含み、処理部410は、マイク414、スピーカ416、モニタ418、IF部420を含む。
通信部450は、玄関装置500とケーブル等により接続され、ケーブルを介して玄関装置500の第2通信部550bと有線通信する。通信部450は第2通信部550bと無線通信してもよい。通信部450は、玄関装置500からの呼出要求、映像信号、音声信号を受信する。玄関装置500からの呼出要求、映像信号、音声信号は、共同玄関装置200からの呼出要求、映像信号、音声信号ともいえる。通信部450には制御部440が接続され、制御部440は住宅情報盤400の動作を制御する。制御部440にはIF部420、操作部430が接続され、IF部420にはマイク414、スピーカ416、モニタ418が接続される。ここで、マイク414、スピーカ416、IF部420、操作部430は、マイク214、スピーカ216、IF部220、操作部230と同様に構成される。モニタ418は、共同玄関装置200の撮像部212において撮像された映像を表示する。
制御部440は、通信部450を介して共同玄関装置200からの呼出要求、映像信号、音声信号を受けつける。制御部440は、呼出要求を受けつけると、IF部420を介してスピーカ416から呼出音を出力させる。これに続いて、制御部440は、IF部420を介してモニタ418に、映像信号を再生した映像を表示させるとともに、IF部420を介してスピーカ416から、音声信号を再生した音声を出力させる。呼出音を聞いた居住者が操作部430を操作することによって呼出に応答した場合、制御部440は、通信部450から応答信号を通信部450から玄関装置500に送信させる。
図2(b)の玄関装置500の第2通信部550bが応答信号を住宅情報盤400から受信すると、第1通信部550aは、応答信号を共同玄関装置200に送信する。図2(a)の共同玄関装置200の通信部250が応答信号を受信すると、共同玄関装置200と住宅情報盤400とが玄関装置500経由で接続される。その結果、通信部250から第1通信部550a、第2通信部550b経由で通信部450に映像信号が送信され、かつ第1通信部550a、第2通信部550b経由で通信部250と通信部450との間で音声信号が通信されることによって、共同玄関装置200を操作する来訪者と、住宅情報盤400を操作する居住者との間の通話が実行される。
つまり、玄関装置500の第1通信部550aと第2通信部550bにより、共同玄関装置200と住宅情報盤400との間の来客通話のための通信(以下、「集合施設内通信」という)がなされる。この集合施設内通信には、共同玄関装置200からの映像信号の通信、つまり撮像部212で撮像された画像または動画の通信が含まれる。画像または動画には、静止画、コマ送りの画像も含まれる。以下では、これらを画像と総称することもある。
来訪者との通話により居住者が電気錠300の解錠を決定した場合、居住者は、図2(c)の住宅情報盤400の操作部430を操作することによって、解錠の指示を入力する。操作部430が解錠の指示を居住者から受けつけた場合、制御部440は、解錠の指示が含まれた解錠信号を通信部450から玄関装置500に送信させる。解錠信号は、共同玄関の電気錠300を解錠するための信号といえる。
図2(b)の玄関装置500の第2通信部550bが解錠信号を住宅情報盤400から受信すると、第1通信部550aは、解錠信号を共同玄関装置200に送信する。図2(a)の共同玄関装置200の通信部250が解錠信号を受信すると、制御部240は、解錠信号によって示された解錠の指示(以下、「解錠指示」という)を通信部250から電気錠300に送信させる。図1の電気錠300は、無線通信システムに対応した無線通信を実行可能であり、共同玄関装置200と無線通信する。電気錠300は、解錠指示を共同玄関装置200から受信すると、解錠する。
電気錠300は、解錠から一定期間経過すると自動的に施錠する。また、居住者は、図2(c)の住宅情報盤400の操作部430を操作することによって、施錠の指示を入力してもよい。操作部430が施錠の指示を居住者から受けつけた場合、制御部440は、施錠の指示が含まれた解錠信号を通信部450から玄関装置500に送信させる。施錠信号は、解錠信号と同様に、玄関装置500から共同玄関装置200に送信され、施錠指示は、解錠指示と同様に、共同玄関装置200から電気錠300に送信される。電気錠300は施錠指示を受信すると、施錠する。
このようにインターホンシステム1000においては、音声信号を送受信するための音声の通信、映像信号を送受信するための画像の通信、呼出要求、応答信号、解錠信号、施錠信号(以下、「制御信号」ともいう)を送受信するための制御の通信が実行される。また、集合施設100の共用部に設けられる共同玄関装置200を第1種通信装置と呼ぶ場合、施設110に設けられる玄関装置500は第2種通信装置と呼ばれる。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成によるインターホンシステム1000の動作を説明する。図4は、インターホンシステム1000による解錠手順を示すシーケンス図である。共同玄関装置200は、呼出操作を受けつける(S10)と、呼出要求を玄関装置500に送信し(S12)、玄関装置500は呼出要求を住宅情報盤400に送信する(S14)。住宅情報盤400は、呼出音を出力する(S16)。共同玄関装置200は映像信号を玄関装置500に送信し(S18)、玄関装置500は映像信号を住宅情報盤400に送信する(S20)。住宅情報盤400は、映像を表示し(S22)、応答操作を受けつける(S24)。住宅情報盤400は応答信号を玄関装置500に送信し(S26)、玄関装置500は応答信号を共同玄関装置200に送信する(S28)。
共同玄関装置200は映像信号を玄関装置500に送信し(S30)、玄関装置500は映像信号を住宅情報盤400に送信する(S32)。共同玄関装置200は音声信号を玄関装置500に送信し(S34)、玄関装置500は音声信号を住宅情報盤400に送信する(S36)。住宅情報盤400は、解錠操作を受けつけると(S38)、解錠信号を玄関装置500に送信する(S40)。玄関装置500は解錠信号を共同玄関装置200に送信し(S42)、共同玄関装置200は解錠指示を電気錠300に送信する(S44)。住宅情報盤400は、操作終了を受けつけると(S46)、終了信号を玄関装置500に送信する(S48)。玄関装置500は終了信号を共同玄関装置200に送信する(S50)。
(2)施設内通信
図2(b)の玄関装置500の操作部530が来訪者によって操作されると、操作部530は、呼出要求を制御部540に出力する。また、操作部530が来訪者によって操作されると、処理部510が動作する。撮像部512は、来訪者を撮像した映像信号をIF部520経由で制御部540に出力し、マイク514は、来訪者の声を集音した音声信号をIF部520経由で制御部540に出力する。スピーカ516は、IF部520を介して制御部540から受けつけた音声信号を再生して出力する。
制御部540は、前述の通信の制御に加えて、玄関装置500の動作を制御する。制御部540は、操作部530からの呼出要求を受けつけると、呼出要求、撮像部512からの映像信号、マイク514からの音声信号を第2通信部550bから住宅情報盤400に送信させる。その際、制御部540は、呼出要求等を第1通信部550aから取得したか、あるいはIF部520と操作部530から取得したかを判別するための情報(以下、「判別情報」という)を生成する。呼出要求等を第1通信部550aから取得した場合は、前述の集合施設内通信に相当する。一方、呼出要求等をIF部520と操作部530から取得した場合は、玄関装置500と住宅情報盤400との間の来客通話のための通信(以下、「施設内通信」という)に相当する。
第2通信部550bは、制御部540からの呼出要求、映像信号、音声信号を住宅情報盤400に送信する。その際、第2通信部550bは判別情報も送信する。前述の集合施設内通信において判別情報は集合施設内通信を示し、ここでの施設内通信において判別情報は施設内通信を示す。また、第2通信部550bは、玄関装置500との接続が完了した後、玄関装置500に対して、映像信号を送信したり、音声信号を送受信したりする。
図2(c)における住宅情報盤400の処理は、集合施設内通信の場合と同様であるが、制御部440は、通信部450において受信した判別情報をもとに、集合施設内通信であるか、施設内通信であるかを判別する。集合施設内通信と判定した場合、制御部440は、(1)集合施設内通信での処理を実行する。施設内通信と判定した場合、制御部440は、(1)集合施設内通信と同様の処理を実行するが、最終的な通信の対象が共同玄関装置200ではなく玄関装置500となる。
つまり、玄関装置500の第2通信部550bにより、施設内通信がなされる。この施設内通信には、玄関装置500からの映像信号の通信、つまり撮像部512で撮像された画像の通信が含まれる。
(3)第1無線通信方式と第2無線通信方式の切替制御
以下では、共同玄関装置200と玄関装置500との間における無線通信において、第1無線通信方式と第2無線通信方式とを切りかえるための処理を(3-1)制御例1から(3-3)制御例3の順に説明する。
(3-1)制御例1
共同玄関装置200の通信部250は、第1無線通信方式による通信を実行していない期間において、第1無線通信方式で使用する周波数帯域、つまり2.4GHz帯の受信電力を計測する。これは、共同玄関装置200の周囲における2.4GHz帯での干渉電力を計測することに相当する。干渉電力は、電子レンジあるいは他システムからの干渉の電力である。通信部250は、計測した干渉電力を第1無線通信方式の通信品質として制御部240に出力する。
図5(a)-(c)は、制御部240に保持される別のテーブルのデータ構造を示す。図5(a)は、第1無線通信方式の通信品質に対するテーブルの一例である。第1無線通信方式の通信品質「高」は、干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「中」は、干渉電力が第1しきい値以上であり、かつ第2しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「低」は、干渉電力が第2しきい値以上である場合である。ここで、第1しきい値は第2しきい値よりも小さくされる。制御部240は、通信部250において計測した干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合、通信品質「高」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。つまり、通信品質が「高」である場合、第1無線通信方式が第2無線通信方式よりも優先的に選択される。
制御部240は、通信部250において計測した干渉電力が第1しきい値以上であり、かつ第2しきい値よりも小さい場合、通信品質「中」であるとして、映像信号の送受信に第2無線通信方式を使用し、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。制御部240は、通信部250において計測した干渉電力が第2しきい値以上である場合、通信品質「低」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第2無線通信方式を使用することを決定する。つまり、制御部240は、優先度が高い方から順に、制御信号、音声信号、映像信号となるように、映像信号、音声信号、制御信号に対して優先度を予め設定しており、第1無線通信方式の通信品質が低くなるにしたがって、優先度が低い順に第2無線通信方式を選択する。このように、通信の種類と、第1無線通信方式の通信品質に応じて、第1無線通信方式と第2無線通信方式とのいずれかが選択される。図5(b)-(c)は、後述して図2(a)に戻る。
制御部240は、制御信号、音声信号、映像信号のそれぞれを送受信する際に、決定した無線通信方式を使用するように、通信部250に指示する。また、制御部240は、制御信号、音声信号、映像信号のそれぞれに対して使用すべき無線通信方式が示された信号(以下、「無線通信方式指示信号」という)を通信部250から玄関装置500に送信させる。図2(b)の第1通信部550aは、無線通信方式指示信号を受信する。制御部540は、制御信号、音声信号、映像信号のそれぞれを送受信する際に、無線通信方式指示信号において示された無線通信方式を使用するように、第1通信部550aに指示する。
図5(a)に示されるテーブルは制御部540において記憶されてもよい。その際、制御部540は、第1通信部550aにおいて計測された2.4GHz帯での干渉電力を計測をもとに、テーブルを使用して、制御信号、音声信号、映像信号のそれぞれに対して使用すべき無線通信方式を決定する。このような構成において、制御部240において決定された無線通信方式は、共同玄関装置200から玄関装置500に制御信号、音声信号、映像信号を送信する際に使用される。また、制御部540において決定された無線通信方式は、玄関装置500から共同玄関装置200に制御信号、音声信号、映像信号を送信する際に使用される。
(3-2)制御例2
共同玄関装置200の通信部250は、制御例1と同様に、2.4GHz帯の受信電力を計測する。また、通信部250は、第2無線通信方式による通信を実行していない期間において、第2無線通信方式で使用する周波数帯域、つまり900MHz帯の受信電力を計測する。これは、共同玄関装置200の周囲における900MHz帯での干渉電力を計測することに相当する。通信部250は、計測した2.4GHz帯の干渉電力(以下、「第1干渉電力」という)を第1無線通信方式の通信品質として制御部240に出力するとともに、計測した900MHz帯の干渉電力(以下、「第2干渉電力」という)を第2無線通信方式の通信品質として制御部240に出力する。
図5(b)は、第1無線通信方式の通信品質と第2無線通信方式の通信品質に対するテーブルの一例である。第1無線通信方式の通信品質「高」は、第1干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「中低」は、第1干渉電力が第1しきい値以上である場合である。第2無線通信方式の通信品質「高」は、第2干渉電力が第3しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「中」は、第2干渉電力が第3しきい値以上であり、かつ第4しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「低」は、干渉電力が第4しきい値以上である場合である。ここで、第3しきい値は第4しきい値よりも小さくされる。また、第3しきい値と第4しきい値は、第1しきい値と第2しきい値とは独立して設定される。
制御部240は、通信部250において計測した第1干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合、通信品質「高」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。
制御部240は、通信部250において計測した第1干渉電力が第1しきい値以上である場合、第2干渉電力を使用する。制御部240は、通信部250において計測した第2干渉電力が第3しきい値よりも小さい場合、通信品質「高」であるとして、映像信号の送受信に第2無線通信方式を使用し、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。
制御部240は、通信部250において計測した第2干渉電力が第3しきい値以上であり、かつ第4しきい値よりも小さい場合、通信品質「中」であるとして、映像信号の送受信に第2無線通信方式を使用し、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。その際、映像信号に対して狭帯域用のコーデックが使用される。狭帯域用のコーデックとは広帯域用のコーデックとは別のコーデックであり、狭帯域用のコーデックにより生成された映像信号の帯域幅は、広帯域用のコーデックにより生成された映像信号の帯域幅よりも狭くなる。一方、これまでの説明に使用された映像信号は、広帯域用のコーデックにより生成されている。また、これまでの説明に使用された音声信号も、広帯域用のコーデックにより生成されている。
制御部240は、通信部250において計測した第2干渉電力が第4しきい値以上である場合、通信品質「低」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第2無線通信方式を使用することを決定する。ここでも、映像信号に対して狭帯域用のコーデックが使用される。音声信号に対しても狭帯域用のコーデックが使用されてもよい。つまり、第2無線通信方式が選択された場合、音声信号および映像信号の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用される。
(3-3)制御例3
共同玄関装置200の通信部250は、制御例2と同様に、2.4GHz帯の受信電力を計測するとともに、900MHz帯の受信電力を計測する。通信部250は、計測した第1干渉電力を第1無線通信方式の通信品質として制御部240に出力するとともに、計測した第2干渉電力を第2無線通信方式の通信品質として制御部240に出力する。
図5(c)は、第1無線通信方式の通信品質と第2無線通信方式の通信品質に対するテーブルの一例である。第1無線通信方式の通信品質「高」は、干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「中」は、干渉電力が第1しきい値以上であり、かつ第2しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「低」は、干渉電力が第2しきい値以上である場合である。第2無線通信方式の通信品質「高中」は、第2干渉電力が第4しきい値よりも小さい場合であり、通信品質「低」は、干渉電力が第4しきい値以上である場合である。
制御部240は、通信部250において計測した第1干渉電力が第1しきい値よりも小さい場合、通信品質「高」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。制御部240は、通信部250において計測した干渉電力が第1しきい値以上であり、かつ第2しきい値よりも小さい場合、通信品質「中」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。その際、映像信号に対して狭帯域用のコーデックが使用される。つまり、第1無線通信方式の通信品質が「高」ではない場合、第1無線通信方式が選択され、かつ狭帯域用のコーデックが使用される。
制御部240は、通信部250において計測した第1干渉電力が第2しきい値以上である場合、第2干渉電力を使用する。制御部240は、通信部250において計測した第2干渉電力が第4しきい値よりも小さい場合、通信品質「高中」であるとして、映像信号の送受信に第2無線通信方式を使用し、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第1無線通信方式を使用することを決定する。その際、映像信号に対して狭帯域用のコーデックが使用される。
制御部240は、通信部250において計測した第2干渉電力が第4しきい値以上である場合、通信品質「低」であるとして、映像信号、音声信号、制御信号のそれぞれの送受信に第2無線通信方式を使用することを決定する。ここでも、映像信号に対して狭帯域用のコーデックが使用される。音声信号に対しても狭帯域用のコーデックが使用されてもよい。
(4)変形例
図6(a)-(b)は、インターホンシステム1000の別の構成を示す。図6(a)は、1つ目の変形例の構成を示す。これまでの説明において、共同玄関装置200は、インターホンシステム1000の制御装置の機能を有している。一方、図6(a)では、インターホンシステム1000の制御装置600が共同玄関装置200とは別に構成される。制御装置600と共同玄関装置200は、例えば、ケーブルにて接続され、互いに通信可能である。制御装置600は、前述の通信部250を含み、第1無線通信方式と第2無線通信方式により、玄関装置500との無線通信を実行可能である。制御装置600が第1種通信装置に相当し、玄関装置500が第2種通信装置に対応する。
図6(b)は、2つ目の変形例の構成を示す。これまでの説明において、共同玄関装置200と玄関装置500との間において、第1無線通信方式と第2無線通信方式とによる無線通信が実行される。一方、図6(b)では、共同玄関装置200と住宅情報盤400との間において、第1無線通信方式と第2無線通信方式とによる無線通信が実行される。玄関装置500は、住宅情報盤400にケーブルで接続されればよい。共同玄関装置200が第1種通信装置に相当し、住宅情報盤400が第2種通信装置に対応する。
本実施例によれば、通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択されるので、通信の種類に適した無線通信方式を使用できる。また、通信の種類に適した無線通信方式が使用されるので、集合施設において無線通信を実行する場合において通信の信頼性の低下を抑制できる。また、複数種類の無線通信方式は互いに異なった通信周波数帯を使用するので、複数種類の無線通信方式間の干渉を抑制できる。また、第1無線通信方式は2.4GHz帯を使用し、第2無線通信方式は900MHz帯を使用するので、無線LANと特定小電力無線を使用できる。
また、第1無線通信方式は第2無線通信方式よりも優先的に選択されるので、データレートを高くできる。また、第1無線通信方式は第2無線通信方式よりも優先的に選択されるので、通信遅延を低減できる。また、第1無線通信方式は第2無線通信方式よりも優先的に選択されるので、特定小電力無線の使用頻度を低下できる。また、第1無線通信方式の通信品質に応じて、第1無線通信方式と第2無線通信方式とのいずれかが選択されるので、通信品質に適した無線通信方式を使用できる。
また、第1無線通信方式の通信品質がしきい値よりも高い場合、第1無線通信方式が選択されるので、データレートを高くできる。また、音声信号、映像信号、制御信号のうち、制御信号の優先度が最も高く、かつ映像信号の優先度が最も低くされ、第1無線通信方式の通信品質に応じて、優先度が低い順に第2無線通信方式が選択されるので、優先度の高い信号に第1無線通信方式を使用させやすくできる。また、リアルタイム性の高い信号の通信に高データレートを使用するので、すべてのアプリケーションで要件を満たせやすくできる。また、第2無線通信方式が選択された場合、音声信号および映像信号の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用されるので、データ量を低減できる。また、第1無線通信方式の通信品質がしきい値以下である場合、第1無線通信方式が選択され、かつ音声信号および映像信号の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用されるので、第1無線通信方式の使用を継続できる。
また、共同玄関装置200と玄関装置500との間において無線通信を実行するので、集合施設100において機器を接続する際の施工の工数の増加を抑制できる。施設110の外側に設置される玄関装置500と、共同玄関装置200との間で無線通信を実行するので、壁等の障害物の影響を低減できる。また、障害物の影響が低減されるので、通信品質の悪化を抑制できる。また、玄関装置500と住宅情報盤400との間で有通信を実行するので、玄関装置500経由で共同玄関装置200と住宅情報盤400との通信を実行できる。また、玄関装置500と住宅情報盤400との間で有線通信を実行するので、壁等の障害物の影響を低減できる。また、玄関装置500と住宅情報盤400との間の通話のための施設内通信がなされ、共同玄関装置200と住宅情報盤400との間の通話のための集合施設内通信がなされるので、機器を接続する際の施工の工数の増加を抑制しながら、通信品質の悪化を抑制できる。
本開示の一態様の概要は、次の通りである。本開示のある態様の通信システム(1000)は、複数の施設(110)が集合した集合施設(100)に設けられる通信システム(1000)であって、集合施設(100)の共用部に設けられる第1種通信装置(200)と、施設(110)に設けられる第2種通信装置(500)とを備える。第1種通信装置(200)と第2種通信装置(500)とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、第1種通信装置(200)と第2種通信装置(500)との間の通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される。
複数種類の無線通信方式は互いに異なった通信周波数帯を使用してもよい。
複数種類の無線通信方式のうちの第1無線通信方式は2.4GHz帯を使用し、第2無線通信方式は900MHz帯を使用してもよい。
第1無線通信方式は第2無線通信方式よりも優先的に選択されてもよい。
第1無線通信方式の通信品質に応じて、第1無線通信方式と第2無線通信方式とのいずれかが選択されてもよい。
第1無線通信方式の通信品質がしきい値よりも高い場合、第1無線通信方式が選択されてもよい。
通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含んでもよい。音声の通信、画像の通信、制御の通信のうち、制御の通信の優先度が最も高く、かつ画像の通信の優先度が最も低くされており、第1無線通信方式の通信品質に応じて、優先度が低い順に第2無線通信方式が選択されてもよい。
第2無線通信方式が選択された場合、音声の通信および画像の通信の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用されてもよい。
通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含んでもよい。第1無線通信方式の通信品質がしきい値以下である場合、第1無線通信方式が選択され、かつ音声の通信および画像の通信の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用されてもよい。
通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含んでもよい。第1無線通信方式の通信品質がしきい値以下である場合、制御の通信に対して、第1無線通信方式と第2無線通信方式とが使用されてもよい。
本開示の別の態様は、通信方法である。この方法は、複数の施設(110)が集合した集合施設(100)に設けられる通信システム(1000)における通信方法であって、集合施設(100)の共用部に設けられる第1種通信装置(200)と、施設(110)に設けられる第2種通信装置(500)とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、第1種通信装置(200)と第2種通信装置(500)との間の通信の種類に応じて、複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例において、共同玄関装置200と玄関装置500は、無線LANと特定小電力無線により直接接続される。しかしながら、これに限らず例えば、共同玄関装置200と玄関装置500との間の通信は、無線LANの中継装置または特定小電力無線の中継装置により中継されてもよい。また、玄関装置500の第1通信部550aは、無線アクセスポイントを介して共同玄関装置200と無線通信してもよい。本変形例によれば、集合施設100の規模が大きくても、無線通信の品質の悪化を抑制できる。
変形例では、第1無線通信方式の通信品質が「中」以下あるいは「低」である場合、制御信号に対して、第1無線通信方式と第2無線通信方式とが使用されてもよい。本変形例によれば、制御信号の通信に対する信頼性を向上できる。
100 集合施設、 110 施設、 200 共同玄関装置(第1種通信装置)、 210 処理部、 212 撮像部、 214 マイク、 216 スピーカ、 218 モニタ、 220 IF部、 230 操作部、 240 制御部、 250 通信部、 300 電気錠、 400 住宅情報盤、 410 処理部、 414 マイク、 416 スピーカ、 418 モニタ、 420 IF部、 430 操作部、 440 制御部、 450 通信部、 500 玄関装置(第2種通信装置)、 510 処理部、 512 撮像部、 514 マイク、 516 スピーカ、 520 IF部、 530 操作部、 540 制御部、 550 通信部、 600 制御装置、 1000 インターホンシステム(通信システム)。

Claims (12)

  1. 複数の施設が集合した集合施設に設けられる通信システムであって、
    前記集合施設の共用部に設けられる第1種通信装置と、
    前記施設に設けられる第2種通信装置とを備え、
    前記第1種通信装置と前記第2種通信装置とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、
    前記第1種通信装置と前記第2種通信装置との間の通信の種類に応じて、前記複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される通信システム。
  2. 前記複数種類の無線通信方式は互いに異なった通信周波数帯を使用する請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記複数種類の無線通信方式のうちの第1無線通信方式は2.4GHz帯を使用し、第2無線通信方式は900MHz帯を使用する請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記第1無線通信方式は前記第2無線通信方式よりも優先的に選択される請求項3に記載の通信システム。
  5. 前記第1無線通信方式の通信品質に応じて、前記第1無線通信方式と前記第2無線通信方式とのいずれかが選択される請求項3または4に記載の通信システム。
  6. 前記第1無線通信方式の通信品質がしきい値よりも高い場合、前記第1無線通信方式が選択される請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含み、
    前記音声の通信、前記画像の通信、前記制御の通信のうち、前記制御の通信の優先度が最も高く、かつ前記画像の通信の優先度が最も低くされており、
    前記第1無線通信方式の通信品質に応じて、前記優先度が低い順に前記第2無線通信方式が選択される請求項5に記載の通信システム。
  8. 前記第2無線通信方式が選択された場合、前記音声の通信および前記画像の通信の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用される請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含み、
    前記第1無線通信方式の通信品質がしきい値以下である場合、前記第1無線通信方式が選択され、かつ前記音声の通信および前記画像の通信の少なくとも一方において狭帯域用のコーデックが使用される請求項5に記載の通信システム。
  10. 前記通信の種類は、音声の通信、画像の通信、制御の通信の少なくとも1以上を含み、
    前記第1無線通信方式の通信品質がしきい値以下である場合、前記制御の通信に対して、前記第1無線通信方式と前記第2無線通信方式とが使用される請求項5に記載の通信システム。
  11. 複数の施設が集合した集合施設に設けられる通信システムにおける通信方法であって、 前記集合施設の共用部に設けられる第1種通信装置と、前記施設に設けられる第2種通信装置とが、複数種類の無線通信方式で通信可能であり、
    前記第1種通信装置と前記第2種通信装置との間の通信の種類に応じて、前記複数種類の無線通信方式のいずれかが選択される通信方法。
  12. 請求項11に記載の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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