JP2023014397A - 業務関連情報管理支援装置、業務関連情報管理支援方法および業務関連情報管理支援プログラム - Google Patents

業務関連情報管理支援装置、業務関連情報管理支援方法および業務関連情報管理支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】契約金額に対する差額の算出を実働時間に基づき所定の時間金額で算出する際の煩雑さを軽減して正確性を高める。【解決手段】本実施形態の業務関連情報管理支援装置は、契約に係る業務に関連する業務関連情報を管理するための、制御部を備えた装置であって、前記制御部は、前記契約が前記業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、当該契約金額に対する差額を、前記人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で算出する算出手段を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、業務関連情報管理支援装置、業務関連情報管理支援方法および業務関連情報管理支援プログラムに関する。
IT業や受託業などのような人材等の契約に際しては、一般に、期間や月単価の他、月当たりの想定作業時間が取り決められる。想定作業時間は、幅を持たせて定められ、上限値を超えた時間数に対する加算単価や、下限値を下回った時間数に対する減算単価も、併せて取り決められる。
特許文献1には、アワーレートマスタを含む採算管理システムが開示されている。アワーレートマスタには、採算の把握・評価に用いる各種の時間単価が、定められている。
特開2003-223543号公報
ところで、実働時間が想定作業時間からはずれた場合の契約金額に対する差額の算出は、自動化されず概ね人手によって行われていて、煩雑である。差額の算出に用いる時間単価は、想定作業時間超過による加算単価、想定作業時間未達による減算単価、深夜勤務に適用される深夜単価など、複数定められていることもある。この場合にはさらに、手作業では間違いが生じやすくなり好ましくない。また、ここでは、IT業や受託業などを例として説明したが、それらに限らず、人材等の契約における契約金額に対する差額を、実働時間に基づき、予め定められた時間単価で算出する業態であれば、同様の問題がある。
なお、特許文献1には、複数の単価を管理しての自動計算については開示されているが、契約金額に対する差額の算出に関わる上述のような問題については取り扱っていない。したがって、特許文献1により上記問題を解決することは難しい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、契約金額に対する差額の算出を実働時間に基づき所定の時間金額で算出する際の煩雑さを軽減して正確性を高めることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務関連情報管理支援装置は、契約に係る業務に関連する業務関連情報を管理するための、制御部を備えた業務関連情報管理支援装置であって、前記制御部は、前記契約が前記業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、当該契約金額に対する差額を、前記人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で算出する算出手段を備える。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務関連情報管理支援方法は、契約に係る業務に関連する業務関連情報を管理するための、制御部を備えた情報処理装置で実行される方法であって、前記制御部で実行される、前記契約が前記業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、当該契約金額に対する差額を、前記人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で算出する算出ステップを含む。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る業務関連情報管理支援プログラムは、契約に係る業務に関連する業務関連情報を管理するための、制御部を備えた情報処理装置に実行させるためのプログラムであって、前記制御部に実行させるための、前記契約が前記業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、当該契約金額に対する差額を、前記人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で算出する算出ステップを含む。
本発明は、契約金額に対する差額の算出を実働時間に基づき所定の時間金額で算出する際の煩雑さを軽減して正確性を高めることを可能にする、という効果を奏する。
図1は、実施形態における契約で取り決める内容の一例を一覧で示す図である。 図2は、業務関連情報管理支援装置の構成の一例を示すブロック図である。 図3は、単価設定マスタの記憶内容を示す図である。 図4は、受注データ、契約明細データ、売上データおよび売上明細データの一例を示す図である。 図5は、契約明細画面の一例を示す図である。 図6は、売上明細画面の一例を示す図である。 図7は、処理の流れの一例を示す図である。 図8は、減算ありの事例の受注データ、契約明細データ、売上データおよび売上明細データを示す図である。 図9は、減算ありの事例の売上明細画面を示す図である。 図10は、加算ありの事例の受注データ、契約明細データ、売上データおよび売上明細データを示す図である。 図11は、加算ありの事例の売上明細画面を示す図である。
以下に、本発明に係る業務関連情報管理支援装置、業務関連情報管理支援方法および業務関連情報管理支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。本実施形態は、IT業での契約に適用した具体例である。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[1.概要]
図1は、契約で取り決める内容の一例を一覧で示す図である。人材の契約に際しては、例えば、図1に示す契約金額、基本金額、想定時間、下限時間、上限時間、超過単価、深夜単価、遅早単価の他、契約にかかる期間などを定める。
契約金額は、契約時に想定する仕事の対価であって、例えば400,000円である。基本金額は、契約時に想定する所定期間(例えば一月)毎の対価であって、例えば400,000円である。以下、便宜上、上記所定期間が一月単位であるとして説明する。
想定時間は、月毎の稼働時間の基本の値として想定する値であって、例えば160時間である。下限時間は、月毎の稼働時間の下限値であって、例えば150時間である。上限時間は、月毎の稼働時間の上限値であって、例えば180時間である。下限値および上限値によって、月の基本的な稼働時間数は、150~180時間のように、幅を持って定められる。
超過単価は、月内の稼働時間のうち上限値を超えた分の時給であって、例えば3000円である。深夜単価は、深夜帯に勤務した場合の時給であって、例えば4000円である。深夜単価は、本実施形態では、月内の稼働時間が上限値を超えている場合であって、かつ、勤務が深夜帯にかかった場合に適用される。遅早単価は、月内の稼働時間が下限値を下回った場合に1時間毎に差し引かれる金額であって、例えば3000円である。
上述の契約で基本的な時間数に加えて時間外の金額が設定されていることからわかるように、契約後の実際の稼働においては、実際の稼働時間(実働時間)の月の合計値は、月の基本的な稼働時間数から外れることがある。この場合の差額の算出などを、本実施形態の業務関連情報管理支援装置等は行う。以下、具体的な構成および動作について説明する。
[2.構成]
本実施形態に係る業務関連情報管理支援装置100の構成について、図2を用いて説明する。図2は、業務関連情報管理支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
業務関連情報管理支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、業務関連情報管理支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
業務関連情報管理支援装置100は、制御部110、記憶部120、通信インタフェイス部130および入出力インタフェイス部140を、備えている。業務関連情報管理支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
通信インタフェイス部130は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、業務関連情報管理支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インタフェイス部130は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、業務関連情報管理支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばLAN(Local Area Network)やインターネット等である。なお、後述する記憶部120に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
入出力インタフェイス部140には、入力装置150および出力装置160が接続されている。出力装置160には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置150には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置160をモニタ160とし、入力装置150をキーボード150またはマウス150として記載する場合がある。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)や内部メモリ等で構成され、業務関連情報管理支援装置100を統括的に制御する。制御部110は、内部メモリに格納されたOS(Operating System)等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどに基づいて、種々の情報処理を実行する。
制御部110は、機能概念的に、契約内容入力部111、稼働時間入力部112、算出処理部113および合算処理部114の各機能部を備えている。算出処理部113は、算出手段の一例である。合算処理部114は、合算手段の一例である。上記各機能部111~114は、各々が行う処理に際し、出力装置160を介して、業務関連情報管理支援装置100のオペレータにデータの入力を求め、入力装置150を介して、オペレータによる入力を受け付ける。
契約内容入力部111は、オペレータが入力した契約内容を、記憶部120の所定の領域に記憶させる。稼働時間入力部112は、オペレータが入力した各種時間を、記憶部120の所定の領域に記憶させる。算出処理部113は、契約が業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、契約金額に対する差額を、人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で、算出する(算出処理)。合算処理部114は、契約金額に、算出処理部113が算出した差額を合わせた売上金額を、算出する(合算処理)。なお、上記各機能部111~114の詳しい動作については後述する。
記憶部120には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部120には、OSと協働してCPUに命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部120として、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクドライブ(HDD)のような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
記憶部120は、単価設定マスタ121、受注データ記憶部122、契約明細データ記憶部123、売上データ記憶部124および売上明細データ記憶部125を、備えている。なお、図2では、これら全てを記憶部120が備えているが、実施にあたっては、これら全てを単一の記憶媒体が備えている必要はない。
上述の単価設定マスタ121および各データ記憶部122~125は、例えばテーブルの形式でデータを記憶する。なお、実施にあたって、単価設定マスタ121および各データ記憶部122~125がテーブル以外の形式でデータを記憶していても構わない。
図3は、単価設定マスタ121の記憶内容を示す図である。単価設定マスタ121は、例えば、単価分類区分、単価コード、単価名、加減算区分、使用区分、初期セット区分、備考、などの項目を含む。単価分類区分は、例えば「0」または「1」である。単価分類区分「0」は、自社が人材を派遣した場合(受注)の「請求」用であることを示す。単価分類区分「1」は、自社に人材に来てもらった場合(発注)の「仕入」用であることを示す。
単価コードは、この単価設定マスタ121の各レコードにユニークな番号であり、例えば1からの連番である。本実施形態では、単価コードは「1」~「10」である。これは、ユーザインタフェイス(UI)となる画面(図5,6参照、後述)に、最大10種類の単価欄を表示し当該画面にて単価の値を設定可能であることを意味する。
使用区分は、この単価設定マスタ121の各レコードが、上述のUI画面に表示する対象であるか否かを示す。使用区分が「1」のレコードの単価の単価名や値の設定欄がUI画面に表示され、使用区分が「0」のレコードのものはUI画面に表示されない。図3に示す例では、単価コードが「1」~「3」までのレコードに設定された単価が、UI画面に表示される。
単価名は、例えば「超過単価」、「深夜単価」、「遅早単価」などである。備考は、各単価名を詳しくしたものを記す等の用途に用いられ、例えば「超過単価」、「超過単価(深夜)」、「遅刻・早退単価」である。なお、超過単価、深夜単価、および遅早単価については、既に[1.概要]で説明したので、ここでは省略する。
加減算区分は、各単価が、基本金額に対して加算するものであるか減算するものであるかを示し、「0」が加算単価、「1」が減算単価であることを示す。初期セット区分は、UI画面において自動計算を行う対象であるか否かを示し、「0」が非対象、「1」が対象であることを示す。
図4は、受注データ、契約明細データ、売上データおよび売上明細データの一例を示す図である。これらのデータは、業務関連情報の例である。受注データは、受注データ記憶部122が記憶する。契約明細データは、契約明細データ記憶部123が記憶する。売上データは、売上データ記憶部124が記憶する。売上明細データは、売上明細データ記憶部125が記憶する。
受注データは、受注番号、伝票金額、などの項目を含む。受注番号は、受注毎に採番されるユニーク番号であって、例えば「J0001」である。伝票金額は、当該受注への対価として得られる予定の金額であって、契約金額(例えば400000)に、当該契約金額の消費税額(例えば32000)が加算された値(例えば432000)である。
契約明細データは、受注番号、受注明細番号、下限時間、上限時間、基本金額、想定稼働時間、契約金額、契約消費税、単価1、単価2、単価3、…、単価10、などの項目を含む。
受注番号は、受注データの受注番号と同じである。受注明細番号は、契約明細データ記憶部123の各レコードにユニークな番号である。
下限時間、上限時間、基本金額、契約金額、については、既に[1.概要]で説明したので、ここでは省略する。また、想定稼働時間は、[1.概要]で説明した想定時間と同じである。
契約消費税は、契約金額の消費税額である。単価1~単価10は、単価設定マスタ121の単価コード1~10に対応する単価の金額である。
なお、受注データおよび契約明細データの受注番号と受注明細番号以外の項目には、上記UI画面の一つである契約明細画面(図5参照、後述)で入力された値が入る。契約明細データの契約消費税には、契約明細画面の受注消費税が入る。
売上データは、売上番号、受注番号、伝票金額、などの項目を含む。売上番号は、売上毎に採番されるユニーク番号であって、例えば「U0001」である。受注番号は、当該売上の元となった受注データの受注番号である。伝票金額には、上記UI画面の一つである売上明細画面(図6参照、後述)における税込売上金額が入る。この税込売上金額は、次に説明する売上明細データの売上金額と売上消費税との合算値である。
売上明細データは、売上番号、売上明細番号、受注明細番号、減額時間、超過時間、基本金額、稼働時間、売上金額、売上消費税、単価1、時間1、金額1、単価2、時間2、金額2、単価3、時間3、金額3、…、単価10、時間10、金額10、などの項目を含む。売上明細データの各レコードは、契約明細データの各レコードと、対応する。
売上明細データの売上番号は、売上データの売上番号と同じである。売上明細番号は、売上明細データ記憶部125の各レコードにユニークな番号である。受注明細番号は、当該レコードが対応する契約明細データのレコードの、受注明細番号である。
基本金額は、契約明細データの同項目と同じである。単価1~単価10は、契約明細データの同項目と同じである。
稼働時間は、実際の稼働時間(実働時間)である。減額時間は、実際の稼働時間が下限時間よりも少ない場合の下限時間と稼働時間との差など、減算対象となる時間数である。超過時間は、実際の稼働時間が上限時間を上回る場合の上限時間と稼働時間との差など、加算対象となる時間数である。
時間1は、単価1すなわち加算単価に乗算すべき数であって、例えば、実際の稼働時間と上限時間との差である。時間2は、単価2すなわち深夜単価に乗算すべき数であって、例えば、深夜帯に勤務した時間数である。時間3は、単価3すなわち遅早単価に乗算すべき数であって、例えば、実際の稼働時間と下限時間との差である。
稼働時間、減額時間、超過時間、および時間1~時間3は、売上明細画面(図6参照、後述)で入力される。図4に示す例では、実際の稼働時間が月の基本的な稼働時間数の幅内に入っているため、減額時間、超過時間、および時間1~時間3は、いずれも「0」である。なお、時間4~時間10は、単価4~単価10に乗算すべき数であるが、本実施形態では単価4~単価10の設定がないので、時間4~時間10は「0」である。
金額1(~金額10)は、単価1(~単価10)に時間1(~時間10)を乗算した値である。なお、上述の売上金額は、これら金額1~10を、単価設定マスタ121の加減算区分に応じて、基本金額に加減した値である。値は、売上明細画面(図6参照、後述)において算出される。
売上金額は、消費税を含まない売上の金額であって、実際の稼働時間に基づき必要に応じて基本金額を加減した値である。言い換えると、売上金額は、基本金額に金額1~金額10のうち使用されている項目の値を合計した値である。売上消費税は、売上金額の消費税額である。売上金額および売上消費税の値の算出は、売上明細画面(図6参照、後述)の表示中に行われる。なお、図4に示す例では、実際の稼働時間が月の基本的な稼働時間数の幅内に入っているために、売上金額が基本金額と同額になっている。
図5は、契約明細画面の一例を示す図である。契約明細画面は、業務関連情報管理支援装置100のオペレータが契約内容を入力するためのユーザインタフェイス(UI)となる画面(UI画面)である。
モニタ160は、契約内容入力部111としての制御部110の制御の下、契約明細画面を表示する。契約内容入力部111は、契約明細画面に表示される各種数値の自動採番ないし自動計算を、プログラム等に従って行う。また、契約明細画面に表示ないし入力された値によって、契約内容入力部111が、受注データおよび契約明細データ(図4参照)を、生成・更新する。
契約明細画面は、受注明細番号欄、下限時間欄、上限時間欄、単価名欄、加減算区分欄、単価金額欄、基本金額欄、想定稼働時間欄、受注消費税欄、契約金額欄、税込契約金額欄、などを含んでいる。
受注明細番号欄は、契約明細データの受注明細番号が自動採番で表示・入力される欄であって、書き換え不可である。
下限時間欄および上限時間欄は、オペレータによる任意の値の入力を受け付ける欄であり、入力が必須である。
単価名欄、加減算区分欄、単価金額欄は、図5の例では3行表示されている。この行数は、単価設定マスタ121において使用区分が1とされたレコードの数に相当する。単価名欄には、単価設定マスタ121の単価名が表示される。加減算区分欄には、単価設定マスタ121の加減算区分に応じて、「加算」もしくは「減算」と表示される。単価金額欄は、各々の単価の入力をオペレータから受け付ける欄である。3行の単価金額欄に入力された単価は、契約明細データの単価1~単価3に記憶される。
基本金額欄は、基本金額の値を入力するための欄である。想定稼働時間欄は、想定する月の稼働時間を入力するための欄である。受注消費税欄は、当該受注にかかる消費税の値を入力するための欄である。基本金額欄、想定稼働時間欄、受注消費税欄は、オペレータによる任意の値の入力を受け付ける欄であり、入力が必須である。なお、受注消費税欄は、基本金額欄に入力された値に応じた値が自動計算で表示されるが、書き換え可能である。
契約金額欄は、契約金額の値を入力するための欄であり、基本金額と同じ値が自動で表示・入力され、書き換え不可である。税込契約金額欄は、税込の契約金額の値を入力するための欄であり、契約金額と受注消費税との合計値が自動で表示・入力され、書き換え不可である。
図6は、売上明細画面の一例を示す図である。売上明細画面は、業務関連情報管理支援装置100のオペレータが、契約明細データ(図4参照)から選択された1つのレコードに対応する売上内容を入力するための、ユーザインタフェイス(UI)となる画面(UI画面)である。
モニタ160は、稼働時間入力部112としての制御部110の制御の下、売上明細画面を表示する。稼働時間入力部112は、売上明細画面に表示される各種数値の自動採番ないし自動計算を、プログラム等に従って行う。また、売上明細画面に表示ないし入力された値によって、稼働時間入力部112が、売上データおよび売上明細データ(図4参照)を、生成・更新する。
さらに、該当項目の値の更新に応じて、算出処理部113および合算処理部114が、所定の演算処理(算出処理、合算処理)を行う。稼働時間入力部112は、演算の結果を売上明細画面に反映させる。
売上明細画面は、売上明細番号欄、受注明細番号欄、売上予定金額欄、売上予定消費税欄、基本金額欄、想定稼働時間欄、下限時間欄、上限時間欄、稼働時間欄、減額時間欄、超過時間欄、単価名欄、加減算区分欄、単価金額欄、時間欄、金額欄、調整金額欄、売上金額欄、売上消費税欄、税込売上金額欄、などを含んでいる。
売上明細番号欄は、売上明細データの売上明細番号が自動採番で表示・入力される欄であって、書き換え不可である。受注明細番号欄には、当該売上明細画面で入力する売上内容が対応する契約明細データのレコードの受注明細番号が、表示・入力され、書き換え不可である。
売上予定金額欄には、契約明細データの契約金額が表示・入力される。売上予定消費税欄には、契約明細データの契約消費税が表示・入力される。基本金額欄には、契約明細データの基本金額が表示・入力される。想定稼働時間欄には、契約明細データの想定稼働時間が表示・入力される。下限時間欄には、契約明細データの下限時間が表示される。上限時間欄には、契約明細データの上限時間が表示・入力される。これらの欄(売上予定金額欄、売上予定消費税欄、基本金額欄、想定稼働時間欄、下限時間欄、上限時間欄)の入力内容は、書き換え不可である。
稼働時間欄は、実際の稼働時間を入力するための欄である。減額時間欄は、減算対象となる時間数を入力するための欄であって、例えば、実際の稼働時間が下限時間よりも少ない場合に、それらの差を入力する。超過時間欄は、加算対象となる時間数を入力するための欄であって、例えば、実際の稼働時間が上限時間よりも多い場合に、それらの差を入力する。減額時間欄および超過時間欄は、稼働時間欄への入力等をトリガとして自動計算で値が表示・入力されるが、書き換え可能である。
単価名欄、加減算区分欄および単価金額欄は、契約明細画面(図5参照)と同様に、単価設定マスタ121の設定に応じて表示される。単価金額欄には、契約明細データ(図4参照)の単価1~単価10の値が表示される。なお、単価名欄、加減算区分欄、および単価金額欄は、書き換え不可である。
時間欄は、オペレータによる任意の値の入力を受け付ける欄である。単価設定マスタ121で初期セット区分が「1」とされているものの時間欄については、稼働時間入力部112が、当該欄の値を自動で入力する。また、初期セット区分が「0」とされているものの時間欄は、自動入力されない。なお、上述の各種時間欄の値は、自動入力に関わりなく手入力により書き換え可能である。
図3に示す例の場合には、超過単価および遅早単価の時間欄が自動入力の対象であって、深夜単価の時間欄はその対象でない。超過単価の時間欄には、自動入力される初期値として、超過時間欄の値が、表示・入力される。遅早単価の時間欄には、自動入力される初期値として、減額時間欄の値が、表示・入力される。深夜単価の時間欄は、自動入力されない。深夜単価の時間欄が入力を受けると、当該欄の値分だけ、超過単価の時間欄の値が減算される。これらの時間欄の値は、自動入力に関わりなく手入力により書き換え可能である。
金額欄には、算出処理部113による自動計算により、単価金額欄の値に時間欄の値を乗算した値が、表示・入力される。なお、金額欄は、書き換え不可である。
調整金額欄は、オペレータによる任意の値の入力を受け付ける欄である。この欄に入力された値は、売上金額欄に合算される。例えば、この調整金額欄の値が正の数であれば、売上金額欄の値は増え、調整金額欄の値が負の数であれば、売上金額欄の値は減る。
売上金額欄には、合算処理部114による自動計算により、基本金額に金額欄の値を合計した値(売上金額)が表示・入力され、書き換え不可である。売上消費税欄には、売上金額の消費税額(売上消費税)が自動計算で表示・入力されるが、書き換え可能である。税込売上金額欄には、売上金額と売上消費税との合算値(税込売上金額)が自動計算で表示・入力され、書き換え不可である。
なお、上述した売上明細画面の説明では、いくつかの欄において、自動入力や自動計算によって、指針的な値を表示・入力するようにしたが、実施にあたっては、自動入力や自動計算による値の表示・入力は必須ではなく、自動入力や自動計算を行わずオペレータの手入力によるのであってもよい。
[3.処理の具体例]
図7は、処理の流れの一例を示す図である。本実施形態の業務関連情報管理支援装置100のオペレータは、まず、制御部110がモニタ160に表示させる所定のUI画面を用いるなどして、単価設定の入力を行う。制御部110は、オペレータの入力内容に基づいて、単価設定マスタ121を更新する。
オペレータは、契約があると、契約明細画面(図5参照)を表示させ、契約の内容を入力する。
制御部110の契約内容入力部111は、契約明細画面の表示に際して、単価設定マスタ121の設定を読み込んで、当該設定を反映させた契約明細画面を、モニタ160に表示させる。また、契約内容入力部111は、契約明細画面に表示・入力された値に基づいて、受注データ記憶部122および契約明細データ記憶部123にレコードを作成する。
オペレータは、売上があると、売上明細画面(図6参照)を表示させ、売上の内容を入力する。
制御部110の稼働時間入力部112は、売上明細画面の表示に際して、単価設定マスタ121の設定および契約明細データ123のデータを読み込んで、当該設定およびデータを反映させた売上明細画面を、モニタ160に表示させる。
オペレータが売上明細画面に値を入力すると、当該値に基づいて自動計算される欄の値が更新される。
算出処理部113は、売上明細画面の超過時間や減額時間に基づいて、基本金額に対する差額を算出し、合算処理部114が差額を基本金額に合算した売上金額を算出する。
そして稼働時間入力部112は、売上明細画面に表示・入力された値を、売上データおよび売上明細データ(図4参照)に、記憶させる。
次に、稼働時間によって分類した下記(1)~(3)の3つのパターンについて、説明する。
(1)パターン1:下限時間≦稼働時間≦上限時間の場合
このパターン1の場合、売上明細画面は図6に示す状態となり、各データは図4に示すもののようになる。数値を例示してより詳細に記す。パターン1の稼働時間は160時間であって、下限時間(150時間)と上限時間180時間との間に入っている。よって、減額時間および超過時間は「0」である。したがって、いずれの超過単価にも時間「0」が乗算されるので、算出処理部113が算出する差額は、「0」である。合算処理部114が算出する売上金額は、基本金額に差額「0」を合算したものなので、基本金額と同額になる。
なお、少なくとも売上明細画面の終了に伴い、制御部110は、売上データおよび売上明細データを作成・更新する。なお、実施にあたっては、画面が終了のタイミングでなくとも、例えば入力の都度、データの作成や更新が行われるよう制御されるのであってもよい。
(2)パターン2:稼働時間<下限時間の場合
図8は、パターン2の場合の受注データ、契約明細データ、売上データ、売上明細データを示す図である。また、図9は、パターン2の場合の売上明細画面の状態を示す図である。
パターン2の稼働時間は140時間であって、下限時間(150時間)を10時間下回っている。よって、減額時間は「10」である。したがって、この「10」が遅早単価「3000」に乗算された値に加減算区分「1」を加味した金額「-30000」を、算出処理部113は差額として算出する。そして、合算処理部114が算出する売上金額は、基本金額「400000」に差額「-30000」を合算した「370000」となる。さらにこれに応じ、売上消費税や税込売上金額も、基本金額に基づく値から変更される。
(3)パターン3:稼働時間>上限時間の場合
図10は、パターン3の場合の受注データ、契約明細データ、売上データ、売上明細データを示す図である。また、図11は、パターン3の場合の売上明細画面の状態を示す図である。
パターン3の稼働時間は200時間であって、上限時間(180時間)を20時間上回っている。よって、超過時間は「20」である。したがって、この「20」が超過単価「3000」に乗算された値に加減算区分「0」を加味した金額「60000」を、算出処理部113は差額として算出する。そして、合算処理部114が算出する売上金額は、基本金額「400000」に差額「60000」を合算した「460000」となる。さらにこれに応じ、売上消費税や税込売上金額も、基本金額に基づく値から変更される。
このように、本実施形態の業務関連情報管理支援装置100では、オペレータが欄に記入した単価や時間数に基づいて、差額の算出等を行う。よって本実施形態によれば、契約金額に対する差額の算出を実際の稼働時間に基づき所定の時間金額で算出する際の、煩雑さを軽減して、正確性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、時間単価を複数設定するとともに、使用区分や加減算区分、初期セット区分をも併せて設定することにより、複数の時間単価を適宜用いた自動計算を容易に行うことができる。
また、上述では、実働時間に応じた金額計算を行う例について説明したが、本実施形態の業務関連情報管理支援装置100は、設定の変更や運用によって、実働の対価の算出以外の用途にも活用可能である。
例えば、売上明細画面において、仮に実際の稼働時間の入力を省いても、超過時間欄や減額時間欄に値を入力することによって、超過単価や遅早単価の金額欄には、各々の時間に応じた値が表示され、また、売上金額欄の値が更新される。このような使い方によれば、売上金額の増減を試算することができる。
また、各種単価の時間欄に値を手入力した場合にも、上記動作と同様に、各種単価の金額欄や売上金額欄の値が更新される。このような使い方によれば、例えば各種単価で分類して差額の試算を行うことができる。
さらに、上述のような試算に業務関連情報支援装置100を活用する場合など、図3に示す一般的な単価(超過、深夜、遅早)以外に、適切な所定の単価を、単価設定マスタ121に適宜設定することで、さらに利便性を高めることができる。
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、業務関連情報管理支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
例えば、業務関連情報管理支援装置100が備える処理機能、特に制御部110にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて業務関連情報管理支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
また、このコンピュータプログラムは、業務関連情報管理支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
記憶部120に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
また、業務関連情報管理支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、業務関連情報管理支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
本発明は、業務関連情報の管理の支援に有用であり、特に、例えばIT業界等のような、人材等を受注または派遣する業態に、有用である。
100…業務関連情報管理支援装置
110…制御部
111…契約内容入力部
112…稼働時間入力部
113…算出処理部
114…合算処理部
120…記憶部
121…単価設定マスタ
122…受注データ記憶部
123…契約明細データ記憶部
124…売上データ記憶部
125…売上明細データ記憶部
130…通信インタフェイス部
140…入出力インタフェイス部
150…入力装置、キーボード、マウス
160…出力装置、モニタ
200…サーバ
300…ネットワーク

Claims (1)

  1. 契約に係る業務に関連する業務関連情報を管理するための、制御部を備えた業務関連情報管理支援装置であって、
    前記制御部は、
    前記契約が前記業務に必要な人材の契約期間及び契約金額について取り決めがある場合、当該契約金額に対する差額を、前記人材の実働時間に基づき、予め設定された時間単価で算出する算出手段を備えたこと、
    を特徴とする業務関連情報管理支援装置。
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