JP2023013526A - 密封装置及び密封装置の取り外し方法 - Google Patents
密封装置及び密封装置の取り外し方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023013526A JP2023013526A JP2021117771A JP2021117771A JP2023013526A JP 2023013526 A JP2023013526 A JP 2023013526A JP 2021117771 A JP2021117771 A JP 2021117771A JP 2021117771 A JP2021117771 A JP 2021117771A JP 2023013526 A JP2023013526 A JP 2023013526A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- annular
- peripheral surface
- sealing device
- annular portion
- inner peripheral
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Hand Tools For Fitting Together And Separating, Or Other Hand Tools (AREA)
- Sealing Devices (AREA)
Abstract
【課題】取り外し時の作業性を高めることのできる密封装置及び密封装置の取り外し方法を提供する。
【解決手段】環状部材100は、その内側にシール部320が配される第1環状部110と、第1環状部110の端部に設けられる外向きフランジ部120と、外向きフランジ部120の先端から第1環状部110とは反対側に向かって伸び、外側部材700の内周面に嵌合により固定される第2環状部130と、を備え、第2環状部130の外周面のうち第1環状部110側には、外側部材700の内周面との間に、環状部材100を外側部材700から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間Sを形成するための小径部132が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】環状部材100は、その内側にシール部320が配される第1環状部110と、第1環状部110の端部に設けられる外向きフランジ部120と、外向きフランジ部120の先端から第1環状部110とは反対側に向かって伸び、外側部材700の内周面に嵌合により固定される第2環状部130と、を備え、第2環状部130の外周面のうち第1環状部110側には、外側部材700の内周面との間に、環状部材100を外側部材700から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間Sを形成するための小径部132が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、密封装置及び密封装置の取り外し方法に関する。
RCT(登録商標)軸受などの軸受には、相対的に回転する2部材(内輪と外輪)間の環状隙間を封止する密封装置が設けられている。図10を参照して、従来の密封装置500について説明する。図10は従来の密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。図示の密封構造は相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材600と、2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材700と、これら2部材間の環状隙間を封止する密封装置500とを備えている。
密封装置500は、金属製の環状部材510と、内側部材600に対して摺動自在なシール部を備える密封装置本体530とを備えている。環状部材510は、その内側に密封装置本体530が備えられる第1環状部511と、第1環状部511の端部に設けられる外向きフランジ部512と、外向きフランジ部512の先端から第1環状部511とは反対側に向かって伸びる第2環状部513とを備えている。第2環状部513は第1環状部511よりも外径が大きく構成され、外側部材700の内周面に嵌合により固定される。この第2環状部513の外周面には、外側部材700の内周面に形成された環状凹部710に嵌る環状凸部513aが設けられている。
以上のように構成される密封構造においては、メンテナンス時等において、密封装置500を交換等するために、密封装置500を外側部材700から取り外す必要が生じる。鉄道車両のRCT軸受等においては、密封装置500が外側部材700に強固に固定されており、密封装置500を外側部材700から取り外す際には、治具などを用いて取り外される。しかしながら、密封装置500を外側部材700から取り外す際に大きな力が必要となっており、大変な作業になっている。そのため、取り外し時の作業性を高めることのできる密封装置500が求められている。
本発明は、取り外し時の作業性を高めることのできる密封装置及び密封装置の取り外し方法を提供する。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材の外周面に摺動するシール部と、前記2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材の内周面に嵌合により固定される環状部材と、備え、前記2部材間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記環状部材は、
その内側に前記シール部が配される第1環状部と、
第1環状部の端部に設けられる外向きフランジ部と、
前記外向きフランジ部の先端から第1環状部とは反対側に向かって伸び、前記外側部材の内周面に嵌合により固定される第2環状部と、
を備え、
第2環状部の外周面のうち第1環状部側には、前記外側部材の内周面との間に、前記環状部材を前記外側部材から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間を形成するための小径部が設けられていることを特徴とする。
相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材の外周面に摺動するシール部と、前記2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材の内周面に嵌合により固定される環状部材と、備え、前記2部材間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記環状部材は、
その内側に前記シール部が配される第1環状部と、
第1環状部の端部に設けられる外向きフランジ部と、
前記外向きフランジ部の先端から第1環状部とは反対側に向かって伸び、前記外側部材の内周面に嵌合により固定される第2環状部と、
を備え、
第2環状部の外周面のうち第1環状部側には、前記外側部材の内周面との間に、前記環状部材を前記外側部材から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間を形成するための小径部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第2環状部に小径部が設けられることで、第2環状部と外側部材との間に隙間が形成される。そして、この隙間に棒状治具を挿入することができるため、棒状治具により力を付与して第2環状部の少なくとも一部を径方向内側に撓ませることができる。これにより、環状部材を外側部材から取り外し易くすることができる。
第2環状部には、前記棒状治具からの力が付与されることで、第1環状部とは反対側の先端が径方向内側に向かって撓み易くなる撓み助長構造が設けられているとよい。
これにより、第2環状部の少なくとも一部を、より一層、撓ませ易くすることができる。
前記撓み助長構造は、第1環状部とは反対側の先端から第1環状部に向かって伸びるスリットを有するとよい。
前記スリットを塞ぐ封止部が第2環状部に一体的に設けられているとよい。
これにより、スリットが小径部の位置に達する長さであっても封止機能が発揮される。
前記スリットを塞ぐ封止部材が第2環状部に固定されているとよい。
これにより、スリットが小径部の位置に達する長さであっても封止機能が発揮される。
前記撓み助長構造は、第2環状部のうち前記小径部が設けられている領域の内周面又は外周面に形成される環状溝を有するとよい。
これにより、第2環状部を、環状溝の部分を起点するように、径方向内側に撓ませることができる。
前記撓み助長構造は、前記小径部が第1環状部から遠ざかるにつれて拡径する傾斜面を有するとよい。
これにより、棒状治具の挿入に伴って、第2環状部を徐々に径方向内側に撓ませることができる。
第2環状部の外周面には、前記外側部材の内周面に形成された環状凹部に嵌る環状凸部が設けられているとよい。
これにより、使用中に、環状部材(密封装置)が外側部材から抜け出してしまうことを抑制することができる。
本発明の密封装置の取り外し方法は、
内周面に、一端面から他端側に向かうにつれて縮径する傾斜面を有する環状治具を、前記他端側から前記外側部材の内周面に嵌合する工程と、
前記棒状治具を、上記の密封装置における前記小径部と前記環状治具の前記傾斜面との間の隙間に差し込みながら前記密封装置を引き抜く工程と、
を含むことを特徴とする。
内周面に、一端面から他端側に向かうにつれて縮径する傾斜面を有する環状治具を、前記他端側から前記外側部材の内周面に嵌合する工程と、
前記棒状治具を、上記の密封装置における前記小径部と前記環状治具の前記傾斜面との間の隙間に差し込みながら前記密封装置を引き抜く工程と、
を含むことを特徴とする。
本発明によれば、棒状治具を差し込むことで密封装置における第2環状部を撓ませても、環状治具が配されることで、第2環状部全体が傾いてしまうことを抑制することができる。これにより、第2環状部によって、外側部材の内周面に傷などが付いてしまうことを抑制することができる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、取り外し時の作業性を高めることができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1~図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の正面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。なお、図2中の密封装置は図1中のAA断面図に相当する。図3は本発明の実施例1に係る密封装置の取り外し作業の説明図である。
図1~図3を参照して、本発明の実施例1に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例1に係る密封装置の正面図である。図2は本発明の実施例1に係る密封装置を備える密封構造の模式的断面図である。なお、図2中の密封装置は図1中のAA断面図に相当する。図3は本発明の実施例1に係る密封装置の取り外し作業の説明図である。
<密封構造>
本実施例に係る密封構造は、相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材600と、2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材700と、これら2部材間の環状隙間を封止する密封装置1とを備えている。軸受の場合、内側部材600が内輪に相当し、外側部材700が外輪に相当する。軸受の場合は、これら内側部材600及び外側部材700と、これらの間に設けられる複数のローラなどの転動体(不図示)により構成される。そして、軸受の内部に埃や鉄粉などの異物が侵入することを抑制し、かつ、軸受の内部からグリースなどの潤滑剤が漏れるのを抑制するために密封装置1が設けられる。本実施例に係る密封装置1は、鉄道車両のRCT軸受等に好適に用いることができる。
本実施例に係る密封構造は、相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材600と、2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材700と、これら2部材間の環状隙間を封止する密封装置1とを備えている。軸受の場合、内側部材600が内輪に相当し、外側部材700が外輪に相当する。軸受の場合は、これら内側部材600及び外側部材700と、これらの間に設けられる複数のローラなどの転動体(不図示)により構成される。そして、軸受の内部に埃や鉄粉などの異物が侵入することを抑制し、かつ、軸受の内部からグリースなどの潤滑剤が漏れるのを抑制するために密封装置1が設けられる。本実施例に係る密封装置1は、鉄道車両のRCT軸受等に好適に用いることができる。
<密封装置>
密封装置1は、金属製の環状部材100と、環状部材100の内側に嵌合により固定される金属製の中間環状部材200と、中間環状部材200の内側に嵌合により固定される密封装置本体300とを備えている。
密封装置1は、金属製の環状部材100と、環状部材100の内側に嵌合により固定される金属製の中間環状部材200と、中間環状部材200の内側に嵌合により固定される密封装置本体300とを備えている。
本実施例に係る密封装置本体300は、金属製の補強環310と、補強環310に一体的に設けられるシール部320とを備えている。シール部320は、ゴムなどのエラストマー材料により構成される。補強環310は、円筒部311と、内向きフランジ部312とを備えている。また、シール部320は、内向きフランジ部312の先端付近から内部(転動体が設けられる側)に向けて伸びるリップ本体321と、内向きフランジ部312の先端付近から大気側に向かって伸びるダストリップ322とを備えている。リップ本体321とダストリップ322は内側部材600の外周面に摺動自在に設けられている。また、リップ本体321の外周には、リップ本体321を内側部材600の外周面に向けて押圧するガータスプリング330が設けられている。
中間環状部材200は、円筒部210と、内向きフランジ部220とを備えている。この中間環状部材200の円筒部210の内周面に対して、密封装置本体300における補強環310の円筒部311の外周面が嵌合されることで、中間環状部材200に密封装置本体300が固定される。
環状部材100は、円筒状の第1環状部110と、第1環状部110の端部に設けられる外向きフランジ部120と、外向きフランジ部120の先端から第1環状部110とは反対側に向かって伸びる円筒状の第2環状部130とを備えている。第2環状部130の内径及び外径は、第1環状部110の内径及び外径よりも大きくなるように構成されている。なお、環状部材100は、第1環状部110における外向きフランジ部120が設けられている側とは反対側の端部に、密封装置本体300を位置決めするための内向きフランジ部140も備えている。
中間環状部材200に密封装置本体300が固定された状態で、環状部材100における第1環状部110の内周面に、中間環状部材200における円筒部210の外周面が嵌合により固定される。従って、第1環状部110の内側にシール部320が配されることになる。そして、環状部材100における第2環状部130の外周面が、外側部材700の内周面に嵌合により固定されることで、密封装置1が外側部材700に固定される。第2環状部130の外周面には、外側部材700の内周面に形成された環状凹部710に嵌る環状凸部131が設けられている。
そして、第2環状部130の外周面のうち第1環状部110側には、小径部132が設けられている。この小径部132は、外側部材700の内周面との間に、環状部材100を外側部材700から取り外す金属製の棒状治具800の挿入を可能とする隙間Sを形成するために設けられている。小径部132については、全周に亘って設けてもよいし、間隔を空けて複数個所に設けるなど、部分的に設けてもよい。
第2環状部130には、棒状治具800からの力が付与されることで、第1環状部110とは反対側の先端が径方向内側に向かって撓み易くなる撓み助長構造が設けられている。より具体的には、第2環状部130に、第1環状部110とは反対側の先端から第1環状部110に向かって伸びるスリット133が周方向に間隔を空けて複数設けられている。なお、図2中、点線で示すTの領域において、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着するため、複数のスリット133が設けられていても、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面との間の隙間は封止される。
<密封装置の取り外し作業>
密封装置1を外側部材700から取り外す場合には、環状部材100における第2環状部130と外側部材700との間の隙間に棒状治具800が挿入される。そして、第2環状部130に対して棒状治具800から力が付与されることで、図3中、矢印Xに示すように、第2環状部130を径方向内側に撓ませることができる。これにより、環状凸部131が環状凹部710から遠ざかるように、第2環状部130の先端は内側に傾いた状態となる。この状態で、環状部材100を引き抜く(図2及び図3において、下向きに引き抜く)ことで、密封装置1を外側部材700から取り外すことができる。なお、棒状治具800の挿入及び力を付与する動作と、環状部材100を引き抜く動作については、周方向の位置を変えながら複数回繰り返してもよい。
密封装置1を外側部材700から取り外す場合には、環状部材100における第2環状部130と外側部材700との間の隙間に棒状治具800が挿入される。そして、第2環状部130に対して棒状治具800から力が付与されることで、図3中、矢印Xに示すように、第2環状部130を径方向内側に撓ませることができる。これにより、環状凸部131が環状凹部710から遠ざかるように、第2環状部130の先端は内側に傾いた状態となる。この状態で、環状部材100を引き抜く(図2及び図3において、下向きに引き抜く)ことで、密封装置1を外側部材700から取り外すことができる。なお、棒状治具800の挿入及び力を付与する動作と、環状部材100を引き抜く動作については、周方向の位置を変えながら複数回繰り返してもよい。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
本実施例に係る密封装置1によれば、第2環状部130に小径部132が設けられることで、第2環状部130と外側部材700との間に隙間Sが形成される。そして、この隙間Sに棒状治具800を挿入することができるため、棒状治具800により力を付与して第2環状部130の少なくとも一部を径方向内側に撓ませることができる。これにより、環状部材100を外側部材700から取り外し易くすることができる。つまり、密封装置1を外側部材700から取り外し易くすることができるため、取り外し時の作業性が高められる。
本実施例に係る密封装置1によれば、第2環状部130に小径部132が設けられることで、第2環状部130と外側部材700との間に隙間Sが形成される。そして、この隙間Sに棒状治具800を挿入することができるため、棒状治具800により力を付与して第2環状部130の少なくとも一部を径方向内側に撓ませることができる。これにより、環状部材100を外側部材700から取り外し易くすることができる。つまり、密封装置1を外側部材700から取り外し易くすることができるため、取り外し時の作業性が高められる。
また、第2環状部130には、棒状治具800からの力が付与されることで、第1環状部110とは反対側の先端が径方向内側に向かって撓み易くなる撓み助長構造が設けられている。より具体的には、第2環状部130には、第1環状部110とは反対側の先端から第1環状部110に向かって伸びるスリットが設けられている。これにより、第2環状部130の少なくとも一部を、より一層、撓ませ易くすることができ、取り外し時の作業性をより一層高めることができる。
また、第2環状部130の外周面には、外側部材700の内周面に形成された環状凹部710に嵌る環状凸部131が設けられている。従って、使用中に、環状部材100(密封装置1)が外側部材700から抜け出してしまうことを抑制することができる。
(実施例2)
図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図4には、本発明の実施例2が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図4は本発明の実施例2に係る環状部材100aの模式的断面図である。なお、図4においては、上記の図2及び図3と同様に、環状部材100aの中心軸線を含む面で環状部材100aを切断した断面の一部を示している。本実施例においては、密封装置の構成のうち、環状部材100a以外の構成については、上記実施例1で示した構成を適用可能である。
本実施例に係る環状部材100aにおいても、上記実施例1と同様に、第1環状部110と、外向きフランジ部120と、第2環状部130とを備えている。また、第2環状部130には、実施例1と同様に、環状凸部131と小径部132が設けられている。以上の構成については、上記実施例1で説明した通りである。
そして、本実施例に係る環状部材100aにおいても、上記実施例1と同様に、第2環状部130に、第1環状部110とは反対側の先端から第1環状部110に向かって伸び
るスリット133aが周方向に間隔を空けて複数設けられている。ただし、本実施例に係るスリット133aは、外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられている。図4中の点線で示す領域Tは、実施例1において、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域である。本実施例の場合、スリット133aが外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられているため、実施例1の場合のように、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域を形成することができない。
るスリット133aが周方向に間隔を空けて複数設けられている。ただし、本実施例に係るスリット133aは、外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられている。図4中の点線で示す領域Tは、実施例1において、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域である。本実施例の場合、スリット133aが外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられているため、実施例1の場合のように、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域を形成することができない。
そこで、本実施例においては、スリット133aを塞ぐ封止部135が第2環状部130に一体的に設けられる構成を採用している。封止部135は、ゴムなどの弾性体により構成される。環状部材100aをインサート部品として、インサート成形によって封止部135を成形することにより、環状部材100aに封止部135を一体的に設けることができる。また、本実施例においては、封止部135を第2環状部130の内周面全体を覆うように設けられている。封止部135については、全てのスリット133aを埋めるように設けてもよい。なお、全てのスリット133aを埋め込むように封止部135を設ける場合には、封止部135は第2環状部130の内周面全体を覆うように設けなくてもよい。
以上のような構成を採用することで、複数のスリット133aが設けられていても、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面との間の隙間は封止される。従って、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例においては、実施例1の場合に比べてスリット133aをより長くすることができるため、第2環状部130を、より一層、撓ませ易くすることができる。
(実施例3)
図5には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図5には、本発明の実施例3が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図5は本発明の実施例3に係る環状部材100bの模式的断面図である。なお、図5においては、上記の図2及び図3と同様に、環状部材100bの中心軸線を含む面で環状部材100bを切断した断面の一部を示している。本実施例においては、密封装置の構成のうち、環状部材100b以外の構成については、上記実施例1で示した構成を適用可能である。
本実施例に係る環状部材100bにおいても、上記実施例1と同様に、第1環状部110と、外向きフランジ部120と、第2環状部130とを備えている。また、第2環状部130には、実施例1と同様に、環状凸部131と小径部132が設けられている。以上の構成については、上記実施例1で説明した通りである。
そして、本実施例に係る環状部材100bにおいても、上記実施例1と同様に、第2環状部130に、第1環状部110とは反対側の先端から第1環状部110に向かって伸びるスリット133bが周方向に間隔を空けて複数設けられている。ただし、本実施例に係るスリット133bは、外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられている。図5中の点線で示す領域Tは、実施例1において、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域である。本実施例の場合、スリット133bが外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るように設けられているため、実施例1の場合のように、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面とが全周に亘って密着する領域を形成することができない。
そこで、本実施例においては、スリット133bを塞ぐ封止部材136が第2環状部130に固定されている。封止部材136は、ゴムや樹脂材料などにより構成される。封止部材136は第2環状部130の内周面に嵌合により固定される円筒部136aと、第2環状部130の先端に突き当たる外向きフランジ部136bとを備えている。以上のように構成される封止部材136を第2環状部材130に固定することで、全てのスリット133bが塞がれる。
以上のような構成を採用することで、複数のスリット133bが設けられていても、外側部材700の内周面と第2環状部130の外周面との間の隙間は封止される。従って、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。また、本実施例においては、実施例1の場合に比べてスリット133bをより長くすることができるため、第2環状部130を、より一層、撓ませ易くすることができる。
(実施例4)
図6には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図6には、本発明の実施例4が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図6は本発明の実施例4に係る環状部材100cの模式的断面図である。なお、図6においては、上記の図2及び図3と同様に、環状部材100cの中心軸線を含む面で環状部材100cを切断した断面の一部を示している。本実施例においては、密封装置の構成のうち、環状部材100c以外の構成については、上記実施例1で示した構成を適用可能である。
本実施例に係る環状部材100cにおいても、上記実施例1と同様に、第1環状部110と、外向きフランジ部120と、第2環状部130とを備えている。また、第2環状部130には、実施例1と同様に、環状凸部131と小径部132が設けられている。以上の構成については、上記実施例1で説明した通りである。
上記各実施例においては、第2環状部130に設けられる撓み助長構造として、スリットが設けられる場合の構成を示した。本実施例においては、撓み助長構造として、第2環状部130のうち小径部132が設けられている領域の内周面に環状溝137が設けられている。なお、この環状溝137は、第2環状部130のうち小径部132が設けられている領域の外周面に設けてもよい。
以上のような構成を採用することで、第2環状部130を、環状溝137の部分を起点するように、径方向内側に撓ませることができ、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例の構成においても、上記実施例1で示したスリット133を更に設けることができる。また、本実施例においても、実施例2,3に示すように、外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るようにスリット133a,133bを設けた上で、封止部135や封止部材136を設ける構成を採用することができる。
(実施例5)
図7には、本発明の実施例5が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図7には、本発明の実施例5が示されている。本実施例においては、環状部材における第2環状部の構成が上記実施例1とは異なる場合の構成を示す。その他の構成および作用については実施例1と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は適宜省略する。
図7は本発明の実施例5に係る環状部材100dの模式的断面図である。なお、図7においては、上記の図2及び図3と同様に、環状部材100dの中心軸線を含む面で環状部材100dを切断した断面の一部を示している。本実施例においては、密封装置の構成のうち、環状部材100d以外の構成については、上記実施例1で示した構成を適用可能である。
本実施例に係る環状部材100dにおいても、上記実施例1と同様に、第1環状部110と、外向きフランジ部120と、第2環状部130とを備えている。また、第2環状部130には、実施例1と同様に、環状凸部131が設けられている。以上の構成については、上記実施例1で説明した通りである。
本実施例においては、撓み助長構造として、小径部132aが第1環状部110から遠ざかるにつれて拡径する傾斜面を有する構成を採用している。なお、本実施例においては、傾斜面がテーパ面により構成される場合を採用しているが、断面で見た場合に湾曲線となるような傾斜面を採用することもできる。
以上のような構成を採用することで、棒状治具800の挿入に伴って、第2環状部130を徐々に径方向内側に撓ませることができ、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例の構成においても、上記実施例1で示したスリット133を更に設けることができる。また、本実施例においても、実施例2,3に示すように、外周面に小径部132が設けられている領域にまで至るようにスリット133a,133bを設けた上で、封止部135や封止部材136を設ける構成を採用することができる。また、本実施例においても、実施例4で示した環状溝137を設ける構成を採用することもできる。更に、本実施例においても、実施例1~3に示す構成のいずれかを採用した上で、実施例4で示した環状溝137を設ける構成を採用することもできる。
(実施例6)
図8には、本発明の実施例6が示されている。図8は本発明の実施例6に係る密封装置の模式的断面図である。図8においては、密封装置の中心軸線を含む面で密封装置を切断した断面の一部を示している。
図8には、本発明の実施例6が示されている。図8は本発明の実施例6に係る密封装置の模式的断面図である。図8においては、密封装置の中心軸線を含む面で密封装置を切断した断面の一部を示している。
本実施例に係る密封装置1Xは、金属製の環状部材100Xと、環状部材100Xに一体的に設けられるシール部150とを備えている。シール部150は、ゴムなどのエラストマー材料により構成される。なお、環状部材100Xをインサート部品として、インサート成形によりシール部150を成形することによって、環状部材100Xにシール部150を一体的に設けることができる。そして、シール部150が内側部材の外周面に摺動するように構成され、環状部材100Xが外側部材の内周面に嵌合により固定される。
環状部材100Xは、円筒状の第1環状部110Xと、第1環状部110Xの端部に設けられる外向きフランジ部120Xと、外向きフランジ部120Xの先端から第1環状部110Xとは反対側に向かって伸びる円筒状の第2環状部130Xとを備えている。本実施例においても、第1環状部110Xの内側にシール部150が配される。第2環状部130Xの内径及び外径は、第1環状部110Xの内径及び外径よりも大きくなるように構成されている。この第2環状部130Xが、外側部材の内周面に嵌合により固定される。なお、環状部材100Xは、第1環状部110Xにおける外向きフランジ部120Xが設けられている側とは反対側の端部に内向きフランジ部140Xも備えている。
シール部150は、内向きフランジ部140Xの先端付近から内部(転動体が設けられる側)に向けて伸びるリップ本体151と、内向きフランジ部140Xの先端付近から大気側に向かって伸びるダストリップ152とを備えている。リップ本体151とダストリ
ップ152は内側部材の外周面に摺動自在に設けられている。また、リップ本体151の外周には、リップ本体151を内側部材の外周面に向けて押圧するガータスプリング160が設けられている。
ップ152は内側部材の外周面に摺動自在に設けられている。また、リップ本体151の外周には、リップ本体151を内側部材の外周面に向けて押圧するガータスプリング160が設けられている。
そして、環状部材100Xにおける第2環状部130Xの外周面のうち第1環状部110X側には、小径部132Xが設けられている。この小径部132Xは、外側部材の内周面との間に、環状部材100Xを外側部材から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間を形成するために設けられている。小径部132Xについては、全周に亘って設けてもよいし、間隔を空けて複数個所に設けるなど、部分的に設けてもよい。環状部材100Xの取り外し方については実施例1で説明した通りである。
また、第2環状部130Xには、棒状治具からの力が付与されることで、第1環状部110Xとは反対側の先端が径方向内側に向かって撓み易くなる撓み助長構造が設けられている。より具体的には、第2環状部130Xに、第1環状部110Xとは反対側の先端から第1環状部110Xに向かって伸びるスリット133Xが周方向に間隔を空けて複数設けられている。
以上のように構成される本実施例に係る密封装置1Xにおいても、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例においても、実施例2,3に示すように、外周面に小径部132Xが設けられている領域にまで至るようにスリットを設けた上で、封止部や封止部材を設ける構成を採用することができる。また、撓み助長構造として、スリット133Xの代わりに、実施例4で示した環状溝を採用したり、実施例5で示した小径部に傾斜面を設ける構成を採用したりすることもできる。また、撓み助長構造として、スリット133Xを設けた上で、実施例4で示した環状溝や実施例5で示した傾斜面の構成を適宜組み合わせることもできる。更に、実施例2,3に示すように、外周面に小径部132Xが設けられている領域にまで至るようにスリットを設けた上で、封止部や封止部材を設ける構成を採用した上で、実施例4で示した環状溝や実施例5で示した傾斜面の構成を適宜組み合わせることもできる。
(実施例7)
図9には、本発明の実施例7が示されている。本実施例においては、上記の各実施例で示した密封装置の好適な取り外し方法について説明する。図9は本発明の実施例7に係る密封装置の取り外し作業の説明図である。なお、図9においては、密封装置の中心軸線を含む面で密封装置等を切断した断面の一部を示している。
図9には、本発明の実施例7が示されている。本実施例においては、上記の各実施例で示した密封装置の好適な取り外し方法について説明する。図9は本発明の実施例7に係る密封装置の取り外し作業の説明図である。なお、図9においては、密封装置の中心軸線を含む面で密封装置等を切断した断面の一部を示している。
ここでは、上記実施例1で示した密封装置1の場合を例にして、外側部材700から密封装置1を取り外す際の好適な方法について説明する。密封装置1を取り外す際においては、まず、環状治具850が外側部材700の内周面に嵌合される。この環状治具850は、金属(鉄鋼など)製の円環状の部材により構成されており、その内周面には、一端面(図中、下側の面)から他端側に向かうにつれて縮径する傾斜面851が設けられている。傾斜面851については、テーパ面(断面で見ると直線となる面)により構成することもできるし、断面で見た場合に湾曲線(例えば、径方向内側に凸となる湾曲線)となる面により構成することもできる。以上のように構成される環状治具850は他端側から外側部材700の内周面に嵌合される。
図9(a)は環状治具850を嵌合する過程の状態を示している。環状治具850は、図中矢印方向に向けて嵌合される。環状治具850が嵌合された状態で、棒状治具800を、密封装置1における小径部132と環状治具850の傾斜面851との間の隙間に差し込みながら密封装置1が引き抜かれる。図9(b)は、環状治具850が嵌合された状態で、棒状治具800が差し込まれた状態を示している。図中矢印のように、棒状治具8
00に力を付与することで、第2環状部130を径方向内側に撓ませることができるため、上記実施例1の場合と同様に、密封装置1を外側部材700から取り外すことができる。また、本実施例の場合には、環状治具850の傾斜面851によって、棒状治具800を差し込むと楔効果が発揮されるため、第2環状部130を径方向内側に押す力を高めることができる。この楔効果を高めるために、棒状治具800の先端に図9(b)に示すように傾斜面を設けるとよい。
00に力を付与することで、第2環状部130を径方向内側に撓ませることができるため、上記実施例1の場合と同様に、密封装置1を外側部材700から取り外すことができる。また、本実施例の場合には、環状治具850の傾斜面851によって、棒状治具800を差し込むと楔効果が発揮されるため、第2環状部130を径方向内側に押す力を高めることができる。この楔効果を高めるために、棒状治具800の先端に図9(b)に示すように傾斜面を設けるとよい。
本実施例によれば、棒状治具800を差し込むことで密封装置1における第2環状部130を撓ませても、環状治具850が配されることで、第2環状部130全体が傾いてしまうことを抑制することができる。これにより、第2環状部130によって、外側部材700の内周面に傷などが付いてしまうことを抑制することができる。
本実施例で示した取り外し方法は、上記の全ての実施例に係る密封装置に適用することができる。ただし、実施例5の場合には、小径部132aに設けた傾斜面の機能は発揮されなくなる。
1,1X 密封装置
100,100a,100b,100c,100d,100X 環状部材
120,120X 外向きフランジ部
131 環状凸部
132,132a,132X 小径部
133,133a,133b,133X スリット
135 封止部
136 封止部材
136a 円筒部
136b 外向きフランジ部
137 環状溝
140,140X 内向きフランジ部
150 シール部
151 リップ本体
152 ダストリップ
160 ガータスプリング
200 中間環状部材
210 円筒部
220 内向きフランジ部
300 密封装置本体
310 補強環
311 円筒部
312 内向きフランジ部
320 シール部
321 リップ本体
322 ダストリップ
330 ガータスプリング
600 内側部材
700 外側部材
710 環状凹部
800 棒状治具
850 環状治具
S 隙間
100,100a,100b,100c,100d,100X 環状部材
120,120X 外向きフランジ部
131 環状凸部
132,132a,132X 小径部
133,133a,133b,133X スリット
135 封止部
136 封止部材
136a 円筒部
136b 外向きフランジ部
137 環状溝
140,140X 内向きフランジ部
150 シール部
151 リップ本体
152 ダストリップ
160 ガータスプリング
200 中間環状部材
210 円筒部
220 内向きフランジ部
300 密封装置本体
310 補強環
311 円筒部
312 内向きフランジ部
320 シール部
321 リップ本体
322 ダストリップ
330 ガータスプリング
600 内側部材
700 外側部材
710 環状凹部
800 棒状治具
850 環状治具
S 隙間
Claims (9)
- 相対的に回転する2部材のうちの径方向内側に設けられる内側部材の外周面に摺動するシール部と、前記2部材のうちの径方向外側に設けられる外側部材の内周面に嵌合により固定される環状部材と、備え、前記2部材間の環状隙間を封止する密封装置であって、
前記環状部材は、
その内側に前記シール部が配される第1環状部と、
第1環状部の端部に設けられる外向きフランジ部と、
前記外向きフランジ部の先端から第1環状部とは反対側に向かって伸び、前記外側部材の内周面に嵌合により固定される第2環状部と、
を備え、
第2環状部の外周面のうち第1環状部側には、前記外側部材の内周面との間に、前記環状部材を前記外側部材から取り外す棒状治具の挿入を可能とする隙間を形成するための小径部が設けられていることを特徴とする密封装置。 - 第2環状部には、前記棒状治具からの力が付与されることで、第1環状部とは反対側の先端が径方向内側に向かって撓み易くなる撓み助長構造が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
- 前記撓み助長構造は、第1環状部とは反対側の先端から第1環状部に向かって伸びるスリットを有することを特徴とする請求項2に記載の密封装置。
- 前記スリットを塞ぐ封止部が第2環状部に一体的に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の密封装置。
- 前記スリットを塞ぐ封止部材が第2環状部に固定されていることを特徴とする請求項3に記載の密封装置。
- 前記撓み助長構造は、第2環状部のうち前記小径部が設けられている領域の内周面又は外周面に形成される環状溝を有することを特徴とする請求項2~5のいずれか一つに記載の密封装置。
- 前記撓み助長構造は、前記小径部が第1環状部から遠ざかるにつれて拡径する傾斜面を有することを特徴とする請求項2~6のいずれか一つに記載の密封装置。
- 第2環状部の外周面には、前記外側部材の内周面に形成された環状凹部に嵌る環状凸部が設けられていることを特徴とする請求項1~7のいずれか一つに記載の密封装置。
- 内周面に、一端面から他端側に向かうにつれて縮径する傾斜面を有する環状治具を、前記他端側から前記外側部材の内周面に嵌合する工程と、
前記棒状治具を、請求項1~8のいずれか一つに記載の密封装置における前記小径部と前記環状治具の前記傾斜面との間の隙間に差し込みながら前記密封装置を引き抜く工程と、
を含むことを特徴とする密封装置の取り外し方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117771A JP2023013526A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 密封装置及び密封装置の取り外し方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021117771A JP2023013526A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 密封装置及び密封装置の取り外し方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023013526A true JP2023013526A (ja) | 2023-01-26 |
Family
ID=85128926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021117771A Pending JP2023013526A (ja) | 2021-07-16 | 2021-07-16 | 密封装置及び密封装置の取り外し方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023013526A (ja) |
-
2021
- 2021-07-16 JP JP2021117771A patent/JP2023013526A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3740219B2 (ja) | 転がり軸受の密封装置 | |
US20170219100A1 (en) | Dust seal | |
JP5931453B2 (ja) | 転がり軸受 | |
US7465100B2 (en) | Sealing apparatus | |
EP1854965A1 (en) | Oil seal | |
CN206234363U (zh) | 密封装置 | |
JP2015014303A (ja) | 密封装置 | |
US6196727B1 (en) | Rolling bearing unit with track surface for ensuring proper positioning of lip seal during assembly | |
JP2023013526A (ja) | 密封装置及び密封装置の取り外し方法 | |
JP6366003B2 (ja) | 密封装置 | |
EP2594815A1 (en) | Ball Joint | |
JPWO2018117100A1 (ja) | 密封装置 | |
CN105318009A (zh) | 密封装置以及其制造方法 | |
JP2004263738A (ja) | 密封装置 | |
JP2011196503A (ja) | 転がり軸受用密封装置組立体 | |
JP2017015213A (ja) | 密封装置 | |
JP2016125625A (ja) | ダストカバー | |
US20200278028A1 (en) | Sealing apparatus | |
WO2020235270A1 (ja) | 密封装置 | |
JP4399930B2 (ja) | 密封装置 | |
EP3859179A1 (en) | Sealing device | |
JP2017198234A (ja) | 密封装置 | |
JP3859258B2 (ja) | 密封装置 | |
JP6649818B2 (ja) | 密封部材 | |
JP5582608B2 (ja) | 軸封装置 |