JP2023013145A - ネジボスを有する部品、及び当該部品を含む組立構造体 - Google Patents

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Naoto KAWAGUCHI
宏敏 寺岡
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Abstract

【課題】組立作業性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることのできるネジボスを有する部品を提供する。【解決手段】本発明の部品(10)は、底壁部を含む取付部(20)と、底壁部から立設し、上面を有する胴体部(31)、胴体部において下方に穿設されてネジが螺着されるネジ穴、及び胴体部の上面から上方に突出している第1突出部(33)を含むネジボス(30)と、胴体部の上面に対向する下面を有する基部(41)、基部を上下方向に貫通し、ネジが挿通する貫通孔(43)、及び基部の下面から下方に突出し、第1突出部と一体形成されている第2突出部(45)を含むネジ板と、を備え、被着体が基部に接触した状態でネジをネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって第1突出部及び第2突出部が破断されるように、第1突出部及び第2突出部それぞれの先端部は第1突出部及び第2突出部それぞれの根元部よりも脆弱に形成されている。【選択図】図1

Description

本発明はネジボスを有する部品、及び当該部品を含む組立構造体に関する。
従来から、電子機器等の筐体にパネルやカバー等を固定するためにねじを用いる際、当該ねじの脱落を防止するための部品を用いることが知られている(特許文献1)。例えば特許文献1には、パネルに穿設された穴に挿通された掴みねじと、当該掴みねじの首部に取付けられたねじ板とが記載されている。具体的には、特許文献1のねじ取付構造は、パネルの穴に挿通されたねじ部にねじ板を螺入し、ねじ部よりも小径の首部にねじ板を嵌入させ、この状態でねじ部を筐体のねじ穴に螺合してパネルを筐体に固定するように構成されている。これにより、掴みねじを筐体から外し、パネル及び筐体を分離した場合であっても、パネルの穴に挿通された掴みねじのパネルからの脱落が防止されている(第1図参照)。
実開昭59-169081号公報
ところで、上記特許文献1に記載のねじ取付構造では、パネル、筐体、及び掴みねじとは別個に、当該掴みねじの脱落を防止するための部材としてねじ板を準備していた。このため、パネルを筐体に固定する組立作業中、掴みねじにねじ板を取り付ける作業が必要であり、作業工数が増加するおそれがあった。また、当該作業中にねじ板を脱落させてしまうこともあり、パネルを筐体に固定する組立作業の作業性が低下するおそれがあった。さらに、ねじ板単体を製造する必要があることから製造コストが増加するおそれがあった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、組立作業性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることのできるネジボスを有する部品、及び当該部品を含む組立構造体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る部品は、ネジを用いて被着体が取付けられる部品であって、平板状の底壁部を含む取付部と、前記底壁部から上方に柱状に立設し、上方に面する上面を有する胴体部と、前記胴体部において前記上面から下方に穿設されて前記ネジが螺着されるネジ穴と、前記胴体部の前記上面から上方に突出している第1突出部と、を含むネジボスと、前記胴体部の前記上面に対向する下面を有する平板状の基部と、前記ネジ穴と連通するように前記基部を上下方向に貫通し、前記ネジが挿通する貫通孔と、前記基部の前記下面から下方に突出し、前記第1突出部と一体形成されている第2突出部と、を含むネジ板と、を備え、前記被着体が前記ネジ板の前記基部に接触した状態で前記ネジを前記ネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって前記第1突出部及び前記第2突出部が破断されるように、前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの先端部は前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの根元部よりも脆弱に形成されている、ことを特徴とする。
また、本発明に係る組立構造体は、上述の部品と、前記取付部の前記底壁部と対向する平板状の天板部と、前記ネジ板の前記貫通孔と連通するように前記天板部を上下方向に貫通し、前記ネジが挿通する挿通孔と、を含む被着体と、前記被着体の前記挿通孔及び前記ネジ板の前記貫通孔に挿通され、且つ前記ネジボスの前記ネジ穴に螺着された状態で前記被着体を前記部品に取付けるネジと、を備え、前記被着体が前記部品に取付けられた状態で、前記第1突出部及び前記第2突出部が破断されている、ことを特徴とする。
上述したように、本発明に係る部品によれば、ネジボスの第1突出部及びネジ板の第2突出部は一体形成されている。そして、被着体がネジ板の基部に接触した状態でネジをネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって第1突出部及び第2突出部が破断されるように、第1突出部及び第2突出部それぞれの先端部は第1突出部及び第2突出部それぞれの根元部よりも脆弱に形成されている。このように、本発明の部品では、ネジ板が予めネジボスと一体形成されている。つまり、被着体を部品に取付ける組立作業の過程でネジにネジ板が挿通され、被着体がネジ板の基部に接触した状態でネジをネジ穴に螺着させると、その締め付け力によって第1突出部及び第2突出部が破断されるように構成されている。また、本発明に係る組立構造体によれば、被着体が上記部品に取付けられた状態で、第1突出部及び第2突出部が破断されている。このため、ネジにネジ板を取り付けるための別個の作業が不要となり、作業工数を低減することができる。また、組立作業中にネジ板を脱落させることが回避され、被着体を部品に固定する組立作業の作業性を向上させることができる。さらに、ネジ板単体を製造する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。よって、組立作業性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることのできるネジボスを有する部品、及び当該部品を含む組立構造体を提供することができる。
図1は、実施形態に係るラックを示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。 図2は、実施形態に係るラックの変形例を示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。 図3は、実施形態に係る組立構造体の組み立て過程を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。 図4は、実施形態に係る組立構造体の組立が完成した状態を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。 図5は、組立構造体の組立が完成した後、パネルをラックから取り外した状態を示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。 図6は、実施形態に係る組立構造体の変形例を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。
以下、実施形態に係るラック10(部品)について説明する。ラック10は、後述するネジ90を用いてパネル70(被着体)が取付けられるものである。なお、部品及び被着体はネジ90を用いて組付けられるものであればよく、ラック10及びパネル70に限定されるものではない。図1は、実施形態に係るラック10を示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。
なお、説明の便宜上、後述するネジボス30の延在方向を上下方向と定義する。具体的には、図1に示すように、ネジボス30において、底壁部21と結合される側を下側とし、ネジ板40と結合される側を上側とする。また、図1の断面部分を正面視した状態で、左右方向及び前後方向を定義する。以下、各図に示される「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」は、全て上記定義に基づくものである。
図1に示すように、ラック10は、筐体20(取付部)と、ネジボス30と、ネジ板40と、を含んで構成されている。ラック10は、例えばその全体が合成樹脂素材により製造されている。
図1に示すように、筐体20は、平板状の底壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、後側壁部24と、前側壁部(図示せず)とを含んで、上方に開口して構成されている。底壁部21は、平面視で矩形に形成されている。右側壁部22、左側壁部23、後側壁部24、及び前側壁部(図示せず)はそれぞれ、底壁部21の右側縁、左側縁、後側縁、及び前側縁から上方に立設する平板状の部分であり、底壁部21の周縁を囲むように配設されている。筐体20において、底壁部21、右側壁部22、左側壁部23、後側壁部24、及び前側壁部(図示せず)はそれぞれ、上方に面する面である底部上面21a、右部上面22a、左部上面23a、後部上面24a、及び前部上面(図示せず)を含んで形成されている。
図1に示すように、ネジボス30は、胴体部31と、ネジ穴(図示せず)と、下側破断部33(第1突出部)とを含んで構成されている。胴体部31は、底壁部21の底部上面21aから上方に柱状に立設している。具体的には、胴体部31は、底部上面21aと一体形成された円柱状の部材であり、上側の端部において上方に面する胴体部上面32(上面)を有する。また、ネジボス30のネジ穴は、胴体部31において胴体部上面32から下方に穿設されて後述するネジ90が螺着されるものである。ネジ穴の内周面には、雌ネジが形成されている。
図1に示すように、下側破断部33は、胴体部31の胴体部上面32から上方に突出している。具体的には、下側破断部33は、胴体部上面32と一体形成された部分である。下側破断部33は、胴体部上面32に接する下側根元部33b(根元部)と、下側根元部33bよりも上方に位置する下側先端部33a(先端部)とを含み、下側根元部33bから下側先端部33aにかけて徐々に肉厚が薄くなるように形成されている。具体的には、下側破断部33は、下側先端部33aの肉厚が下側根元部33bの肉厚よりも薄くなるように形成されている。下側破断部33は、胴体部上面32において周方向に離間して複数設けられ、ネジ穴の外側から径方向に延在している。なお、図面では、見易さの観点から、下側破断部33の一つにのみ符号を付している。
図1に示すように、ネジ板40は、基部41と、貫通孔43と、上側破断部45(第2突出部)とを含んで構成されている。基部41は、胴体部31の胴体部上面32に対向する基部下面41a(下面)と、当該基部下面41aに背向する基部上面41bを有する平板円盤状の部材である。基部下面41aは下側を向く面であり、基部上面41bは上側を向く面である。また、ネジ板40の貫通孔43は、ネジボス30のネジ穴と連通するように基部41を上下方向に貫通しており、後述するネジ90が挿通するものである。図1に示すように、ネジ板40の貫通孔43は、その内周面にネジ90が螺合する雌ネジが形成されている。
図1に示すように、上側破断部45は、基部41の基部下面41aから下方に突出している。上側破断部45は、ネジボス30の下側破断部33と一体形成され、且つ基部下面41aと一体形成された部分である。上側破断部45は、基部下面41aに接する上側根元部45b(根元部)と、上側根元部45bよりも下方に位置する上側先端部45a(先端部)とを含み、上側根元部45bから上側先端部45aにかけて徐々に肉厚が薄くなるように形成されている。具体的には、上側破断部45は、上側先端部45aの肉厚が上側根元部45bの肉厚よりも薄くなるように形成されている。上側破断部45は、基部下面41aにおいて周方向に離間して複数設けられ、貫通孔43の外側から径方向に延在している。なお、図面では、見易さの観点から、上側破断部45の一つにのみ符号を付している。
このように、下側破断部33の下側先端部33a及び上側破断部45の上側先端部45aそれぞれの肉厚は、下側破断部33の下側根元部33b及び上側破断部45の上側根元部45bそれぞれの肉厚よりも薄く形成されている。つまり、ラック10において、下側破断部33の下側先端部33a及び上側破断部45の上側先端部45aはそれぞれ、下側破断部33の下側根元部33b及び上側破断部45の上側根元部45bよりも脆弱に(即ち、剛性が低く変形しやすく)形成されている。これにより、パネル70がネジ板40の基部41の基部上面41bに接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させると、このときの締め付け力によって、下側破断部33及び上側破断部45が破断される。具体的には、下側破断部33及び上側破断部45は、ネジ90をネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって、下側先端部33a及び上側先端部45aの境界部分又はその近傍において破断するように構成されている。
次いで、実施形態に係るラック10の作用、効果について説明する。上述したように、ラック10によれば、ネジボス30の下側破断部33及びネジ板40の上側破断部45は一体形成されている。そして、パネル70がネジ板40の基部41に接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって下側破断部33及び上側破断部45が破断されるように、下側先端部33a及び上側先端部45aはそれぞれ、下側根元部33b及び上側根元部45bよりも脆弱に形成されている。具体的には、下側先端部33a及び上側先端部45aそれぞれの肉厚は、下側根元部33b及び上側根元部45bの肉厚よりも薄く形成されている。このように、ラック10では、ネジ板40が予めネジボス30と一体形成されている。つまり、パネル70をラック10に取付ける組立作業の過程でネジ90にネジ板40が挿通され、パネル70がネジ板40の基部41に接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させると、その締め付け力によって下側破断部33及び上側破断部45が破断されるように構成されている。このため、ネジ90にネジ板40を取り付けるための別個の作業が不要となり、作業工数を低減することができる。また、組立作業中にネジ板40を脱落させることが回避され、パネル70をラック10に固定する組立作業の作業性を向上させることができる。さらに、ネジ板40単体を製造する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。
次いで、実施形態に係るラック10の変形例を説明する。図2は、実施形態に係るラック10の変形例を示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。本変形例に係るラック10aは、上記実施形態のラック10に対して、下側破断部33及び上側破断部45の境界部分に切り込み50が設けられている点で異なる。以下、上記実施形態のラック10と同じ又は類似する機能を有する構成については、ラック10と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
図2に示すように、下側破断部33の下側先端部33a及び上側破断部45の上側先端部45aはそれぞれ、ミシン目状の切り込み50を介して断続的に結合されている。切り込み50は、下側先端部33a及び上側先端部45aの境界部分に、胴体部31の径方向に沿って複数設けられている。つまり、ラック10aにおいて、下側先端部33a及び上側先端部45aはそれぞれ、下側根元部33b及び上側根元部45bよりも脆弱に(即ち、剛性が低く変形しやすく)形成されている。これにより、パネル70がネジ板40の基部41の基部上面41bに接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させると、このときの締め付け力によって、下側破断部33及び上側破断部45が破断される。具体的には、下側破断部33及び上側破断部45は、ネジ90をネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって下側先端部33a及び上側先端部45aの境界部分又はその近傍において破断するように構成されている。
次いで、変形例に係るラック10aの作用、効果について説明する。上述したように、ラック10aによれば、下側先端部33a及び上側先端部45aはそれぞれ、ミシン目状の切り込み50を介して断続的に結合されている。このように、ラック10aでは、ネジ板40が予めネジボス30と一体形成されている。つまり、パネル70をラック10aに取付ける組立作業の過程でネジ90にネジ板40が挿通され、パネル70がネジ板40の基部41に接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させると、その締め付け力によって下側破断部33及び上側破断部45が破断されるように構成されている。このため、ネジ90にネジ板40を取り付けるための別個の作業が不要となり、作業工数を低減することができる。また、組立作業中にネジ板40を脱落させることが回避され、パネル70をラック10aに固定する組立作業の作業性を向上させることができる。さらに、ネジ板40単体を製造する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。
次いで、実施形態に係る組立構造体1について説明する。図3は、実施形態に係る組立構造体1の組み立て過程を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。図4は、実施形態に係る組立構造体1の組立が完成した状態を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。図5は、組立構造体1の組立が完成した後、パネル70をラック10から取り外した状態を示す斜視図であり、一部を断面で示すものである。
実施形態の組立構造体1は、上記実施形態のラック10に対し、ネジ90を用いてパネル70が取り付けられている点で異なる。以下、実施形態のラック10と同じ又は類似する機能を有する構成については、ラック10と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
図3から図5に示すように、組立構造体1は、ラック10と、パネル70(被着体)と、ネジ90とを含んで構成されている。組立構造体1のパネル70は、例えば金属製素材により製造されている。
図3から図5に示すように、パネル70は、天板部71と、右側壁部72と、左側壁部73と、後側壁部74と、前側壁部(図示せず)とを含んで、下方に開口して構成されている。天板部71は、平面視で矩形に形成されており、筐体20の底壁部21と対向する平板状の部分である。右側壁部72、左側壁部73、後側壁部74、及び前側壁部(図示せず)はそれぞれ、天板部71の右側縁、左側縁、後側縁、及び前側縁から下方に延在する平板状の部分であり、天板部71の周縁を囲むように配設されている。パネル70において、天板部71、右側壁部72、左側壁部73、後側壁部74、及び前側壁部(図示せず)はそれぞれ、下方に面する面である天板下面71a、右部下面72a、左部下面73a、後部下面74a、及び前部下面(図示せず)を含んで形成されている。パネル70の天板下面71a、右部下面72a、左部下面73a、後部下面74a、及び前部下面(図示せず)はそれぞれ、筐体20の底部上面21a、右部上面22a、左部上面23a、後部上面24a、及び前部上面(図示せず)と対向して配置される。また、パネル70は、ネジ板40の貫通孔43と連通するように天板部71を上下方向に貫通し、ネジ90が挿通する挿通孔(図示せず)を含む。
図3から図5に示すように、ネジ90は、パネル70の挿通孔(図示せず)及びネジ板40の貫通孔43に挿通され、且つネジボス30のネジ穴(図示せず)に螺着された状態で、パネル70をラック10に取付けるものである。ネジ90は、上下方向に延在する棒状の部分である軸部91と、当該軸部91の上側端部と一体形成された頭部92とから構成されている。ネジ90の軸部91は、頭部92の側に位置する基端軸部91aと、基端軸部91aの下側端から下方に延在する先端軸部91bとを含む。基端軸部91aは、先端軸部91bより小径に形成されている。先端軸部91bには雄ネジが形成されており、当該雄ネジは、ネジ板40の貫通孔43に形成された雌ネジ、及び、ネジボス30の胴体部31に形成されたネジ穴(図示せず)と螺合する。
次いで、図3及び図4を参照して実施形態に係る組立構造体1の組立手順について説明する。まず、ラック10におけるネジ板40の基部上面41bにパネル70における天板部71の天板下面71aを載置する。次いで、天板部71の上方から下方に向けてネジ90の軸部91を天板部71の挿通孔(図示せず)に挿通させ、ネジ90における先端軸部91bの雄ネジをネジ板40の貫通孔43の雌ネジに螺合させる。その後、先端軸部91bの雄ネジをネジボス30のネジ穴の雌ネジに螺合させる。図3に示すように、この状態において、パネル7の天板下面71a、右部下面72a、左部下面73a、後部下面74a、及び前部下面(図示せず)は、筐体20の底部上面21a、右部上面22a、左部上面23a、後部上面24a、及び前部上面(図示せず)に対して上下方向で所定の間隔を有している。なお、この状態において、ネジ90の基端軸部91aは、ネジ板40の貫通孔43に挿通されている。
次いで、ネジ90をネジ穴の内部にさらにねじ込むと、この締め付け力によって、ネジ板40は下方に押し込まれながらネジボス30に対し回転する。これにより、ネジボス30の下側破断部33及びネジ板40の上側破断部45が、下側破断部33及び上側破断部45の境界部分又はその近傍で破断する。そして、図4に示すように、下側破断部33及び上側破断部45は周方向に順に並ぶように配置され、パネル70の天板下面71a、右部下面72a、左部下面73a、後部下面74a、及び前部下面(図示せず)は、筐体20の底部上面21a、右部上面22a、左部上面23a、後部上面24a、及び前部上面(図示せず)に接触し、ラック10に対するパネル70の組立が完成する。つまり、パネル70がラック10に取付けられた状態で、下側破断部33及び上側破断部45が破断されている。
図5に示すように、ラック10に対するパネル70の組立が完成した後、ネジ90をネジボス30のネジ穴から取り外すと、ネジボス30の胴体部31から分離されたネジ板40は、ネジ90の基端軸部91aに配設されている。このように、ラック10に対するパネル70の組立が完成した後でパネル70をラック10から分離させた場合、ネジ90は、自身の頭部92及びネジ板40によってパネル70に保持される。このため、ネジ90がパネル70から脱落することが防止される。
次いで、実施形態に係る組立構造体1の作用、効果について説明する。上述したように、実施形態に係る組立構造体1によれば、パネル70がラック10に取付けられた状態で、下側破断部33及び上側破断部45が破断されている。つまり、組立構造体1は、パネル70をラック10に取付ける組立作業の過程でネジ90にネジ板40が挿通され、下側破断部33及び上側破断部45が破断した状態で組立られる。このため、ネジ90にネジ板40を取り付けるための別個の作業が不要となり、作業工数を低減することができる。また、組立作業中にネジ板40を脱落させることが回避され、パネル70をラック10に固定する組立作業の作業性を向上させることができる。さらに、ネジ板40単体を製造する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。よって、組立作業性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることのできる組立構造体1を提供することができる。
次いで、上記実施形態に係る組立構造体1の変形例を説明する。図6は、実施形態に係る組立構造体1の変形例を示す側面図であり、一部を断面で示すものである。本変形例に係る組立構造体1aは、上記実施形態の組立構造体1に対して、下側破断部33及び上側破断部45の境界部分に切り込み50が形成されたラック10aを有する点で異なる。以下、上記実施形態の組立構造体1と同じ又は類似する機能を有する構成については、組立構造体1と同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分について説明する。
図6に示すように、下側破断部33の下側先端部33a及び上側破断部45の上側先端部45aはそれぞれ、ミシン目状の切り込み50を介して断続的に結合されている。切り込み50は、下側先端部33a及び上側先端部45aの境界部分に、胴体部31の径方向に沿って複数設けられている。つまり、ラック10aにおいて、下側先端部33a及び上側先端部45aはそれぞれ、下側根元部33b及び上側根元部45bよりも脆弱に(即ち、剛性が低く変形しやすく)形成されている。これにより、パネル70がネジ板40の基部41の基部上面41bに接触した状態でネジ90をネジ穴に螺着させると、このときの締め付け力によって、下側破断部33及び上側破断部45が破断される。具体的には、下側破断部33及び上側破断部45は、ネジ90をネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって下側先端部33a及び上側先端部45aの境界部分又はその近傍において破断するように構成されている。
次いで、変形例に係る組立構造体1aの作用、効果について説明する。上述したように、組立構造体1aによれば、下側先端部33a及び上側先端部45aはそれぞれ、ミシン目状の切り込み50を介して断続的に結合されている。つまり、組立構造体1aは、パネル70をラック10aに取付ける組立作業の過程でネジ90にネジ板40が挿通され、下側破断部33及び上側破断部45が破断した状態で組立られる。このため、ネジ90にネジ板40を取り付けるための別個の作業が不要となり、作業工数を低減することができる。また、組立作業中にネジ板40を脱落させることが回避され、パネル70をラック10aに固定する組立作業の作業性を向上させることができる。さらに、ネジ板40単体を製造する必要がないため、製造コストの低減を図ることができる。よって、組立作業性の向上を図るとともに、製造コストの低減を図ることのできる組立構造体1aを提供することができる。
以上、好適な実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に係るラック10,10a及び組立構造体1,1aに限定されるものではなく、本発明の概念及び特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、各構成を適宜選択的に組み合わせても良い。
例えば、上記実施形態では、ラック10の全体が合成樹脂素材により製造されていると説明したが、ラック10の素材はこれに限定されるものではない。また、上記実施形態では、パネル70が金属製素材により製造されていると説明したが、パネル70の材料はこれに限定されるものではない。また、上記実施形態では、胴体部31の形状が円柱状であると説明したが、胴体部31の形状はこれに限定されるものではなく、例えば角柱形状等その他任意の形状であってもよい。また、上記実施形態では、基部41の形状が平板円盤状であると説明したが、基部41の形状はこれに限定されるものではなく、例えば平板矩形状等その他任意の形状であってもよい。また、上記実施形態では、ネジ板40の貫通孔43の内周面に雌ネジが形成されていると説明したが、ネジ板40の貫通孔43の内周面には雌ネジが形成されていなくてもよい。この場合、ネジ板40の貫通孔43にネジ90を押し込むことで、ネジ90の基端軸部91bにネジ板40が取付けられる。
1,1a 組立構造体
10,10a ラック(部品)
20 筐体(取付部)
21 底壁部
30 ネジボス
31 胴体部
32 胴体部上面(上面)
33 下側破断部(第1突出部)
33a 下側先端部(先端部)
33b 下側根元部(根元部)
40 ネジ板
41 基部
41a 基部下面(下面)
43 貫通孔
45 上側破断部(第2突出部)
45a 上側先端部(先端部)
45b 上側根元部(根元部)
50 切り込み
70 パネル(被着体)
71 天板部
90 ネジ

Claims (4)

  1. ネジを用いて被着体が取付けられる部品であって、
    平板状の底壁部を含む取付部と、
    前記底壁部から上方に柱状に立設し、上方に面する上面を有する胴体部と、前記胴体部において前記上面から下方に穿設されて前記ネジが螺着されるネジ穴と、前記胴体部の前記上面から上方に突出している第1突出部と、を含むネジボスと、
    前記胴体部の前記上面に対向する下面を有する平板状の基部と、前記ネジ穴と連通するように前記基部を上下方向に貫通し、前記ネジが挿通する貫通孔と、前記基部の前記下面から下方に突出し、前記第1突出部と一体形成されている第2突出部と、を含むネジ板と、を備え、
    前記被着体が前記ネジ板の前記基部に接触した状態で前記ネジを前記ネジ穴に螺着させるときの締め付け力によって前記第1突出部及び前記第2突出部が破断されるように、前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの先端部は前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの根元部よりも脆弱に形成されている、ことを特徴とする部品。
  2. 前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの先端部の肉厚は、前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの根元部の肉厚よりも薄く形成されている、請求項1記載の部品。
  3. 前記第1突出部及び前記第2突出部それぞれの先端部は、ミシン目状の切り込みを介して断続的に結合されている、請求項1記載の部品。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項記載の部品と、
    前記取付部の前記底壁部と対向する平板状の天板部と、前記ネジ板の前記貫通孔と連通するように前記天板部を上下方向に貫通し、前記ネジが挿通する挿通孔と、を含む被着体と、
    前記被着体の前記挿通孔及び前記ネジ板の前記貫通孔に挿通され、且つ前記ネジボスの前記ネジ穴に螺着された状態で前記被着体を前記部品に取付けるネジと、を備え、
    前記被着体が前記部品に取付けられた状態で、前記第1突出部及び前記第2突出部が破断されている、ことを特徴とする組立構造体。
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